JP2024517708A - 新生児のカニューレ処置のための移送トレイおよびプライミングカート、および関連方法 - Google Patents

新生児のカニューレ処置のための移送トレイおよびプライミングカート、および関連方法 Download PDF

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Abstract

【要約】【解決手段】 プライミングカート、移送トレイ、プライミング回路、血液回路、および関連方法を開示する。新生児を受け取るための移送トレイは、本体部と、可動支持アセンブリとを有する。前記本体部は、内部に新生児を収容する新生児チャンバアセンブリを受け取る第1の部分と、血液回路を受け取る第2の部分とを有する。前記血液回路は、酸素供給器と、前記新生児から前記酸素供給器へ血液を移送するための第1の導管と、前記酸素供給器から前記新生児へ血液を移送するための第2の導管とを含む。前記可動支持アセンブリは、前記移送トレイの前記本体部に固定され、前記血液回路を受け取るように構成されている。前記新生児が前記第1の部分上に配置され、前記血液回路と液体連通状態にあるとき、前記移送トレイは、第1の表面上の第1の位置から第2の表面上の第2の位置に移動自在である。【選択図】 図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年4月28日付で出願した米国特許仮出願第63/180,819号に対して利益を主張するものであり、当該出願の内容はこの参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、新生児医療に関し、具体的には、早産の新生児における胎外生存率の向上に関連するシステムおよび方法に関する。
超早産児は、米国における乳児の疾病率および死亡率の主要な原因となっている。早産は、多数の医学的原因のうち何らかの原因によって起こる可能性がある。超早産児では、肺が構造的および機能的に未熟であることによってガス交換に障害が生じるため、極度の呼吸器不全が超早産児に関連する一般的かつ困難な問題となっている。当該分野の医学的進歩にもかからわらず、早産児、特に妊娠28週より前に出生した新生児では、慢性肺疾患および臓器未熟性によるその他の合併症の発生率が高い。
上述したニーズは、開示するプライミングカート、移送トレイ、プライミング回路、血液回路、および関連方法の様々な態様によって満たされる。本開示の1観点によると、新生児を受け取るための移送トレイは、本体部と、前記移送トレイの前記本体部に固定された可動支持アセンブリとを有することができる。前記本体部は、上面に新生児チャンバアセンブリを受け取るように構成された第1の部分であって、前記新生児チャンバアセンブリはその内部に前記新生児を受け入れるように構成されているものである、前記第1の部分と、血液回路を受け取るように構成された第2の部分とを有することができる。前記血液回路は、酸素供給器と、前記新生児から前記酸素供給器に血液を移送する第1の導管と、前記酸素供給器から前記新生児に血液を移送する第2の導管とを有することができる。前記第1の導管は、前記新生児の臍帯の動脈と液体連通するように構成された動脈側端部を有することができ、前記第2の導管は、前記新生児の臍帯の静脈と液体連通するように構成された静脈側端部を有することができる。前記可動支持アセンブリは、前記移送トレイの前記本体部に固定され、その上に前記血液回路を受け取るように構成されている。前記新生児が前記第1の部分に配置され、前記血液回路と液体連通状態にあるとき、前記移送トレイは、前記移送トレイが第1の表面上に配置される第1の位置から、前記移送トレイが前記第1の表面とは異なる第2の表面上に配置される第2の位置まで移動自在であってよい。
任意選択的に、前記第1の表面はプライミングカートを含み、前記第2の表面は保育器を含むことができる。
任意選択的に、前記移送トレイは、上部に前記新生児チャンバアセンブリを受け取るように構成された支持部材を有することができ、前記支持部材により、前記新生児チャンバアセンブリが前記移送トレイから第1の高さで離間される。
任意選択的に、前記支持部材は、第1の高さと、当該第1の高さとは異なる第2の高さとの間で調整自在にすることができ、前記第1および第2の高さは、前記移送トレイと前記生児チャンバアセンブリとの間で測定される。
任意選択的に、前記移送トレイは、複数の支持部材を有することができる。
任意選択的に、前記本体部は、第1の液体容量を受容および保持するように構成された受容部をその上に画定することができる。
任意選択的に、前記支持アセンブリは、当該支持アセンブリに取り付けられた支持体を有することができ、当該支持体は、酸素センサ、流量計、温度センサ、圧力センサ、および気泡センサからなる群のうち少なくとも1つのセンサを受け取るように構成されている。
任意選択的に、前記支持体は、前記支持アセンブリに対して移動自在であってもよい。
任意選択的に、前記支持アセンブリは、前記酸素供給器を着脱自在に受容する酸素供給器保持装置を有することができる。
任意選択的に、前記酸素供給器保持装置は、前記支持アセンブリに対して移動自在であってもよい。
任意選択的に、前記支持アセンブリ上に配置された第1および第2の圧力センサを有することができ、前記第1の圧力センサは、前記第1の導管内の圧力を測定するように構成され、前記第2の圧力センサは、前記第2の導管内の圧力を測定するように構成されている。
任意選択的に、前記第1および第2の圧力センサは、前記移送トレイに対する垂直軸に沿って、前記移送トレイに向かう方向および前記移送トレイから離れる方向に移動自在であってもよい。
任意選択的に、前記新生児は、前記垂直軸に沿って前記移送トレイから離間した第1の平面に配置することができ、前記第1および第2の圧力センサは、当該第1の平面に移動されるように構成されている。
任意選択的に、前記移送トレイは、前記本体部上に備えられた保持部材を有し、当該保持部材は、前記移送トレイを前記第1の平面および前記第2の平面のうちの少なくとも1つに位置合わせすること、および前記移送トレイの前記第1の平面および前記第2の平面のうちの少なくとも1つに対するスライド移動を阻止すること、のうちの少なくとも1つを実行するように構成されている。
本開示の別の観点によると、外部支援システムの複数の導管をプライミングして、新生児を当該外部支援システムに接続するプライミング装置は、前記新生児を移動可能に受け取るように構成された表面と、前記新生児に接続する血液回路と、プライミング回路と、加熱器と、ポンプとを有することができる。前記血液回路は、酸素供給器と、前記新生児から前記酸素供給器に血液を移送する第1の導管と、前記酸素供給器から前記新生児に血液を移送する第2の導管とを有することができ、前記第1の導管は、動脈側端部を有し、前記第2の導管は、静脈側端部を有する。前記プライミング回路は、プライミング液源と、前記血液回路と液体連通してプライミング液を前記プライミング液源から前記血液回路に移送するプライミング導管とを有することができる。前記前記プライミング液を加熱するように構成することができる。前記ポンプは、前記プライミング液を前記プライミング液源から前記プライミング導管を通って前記血液回路にポンプ移送するように構成することができる。前記血液回路の前記動脈側端部および前記静脈側端部は、前記プライミング回路の前記プライミング導管から接続解除されて前記新生児の臍帯に接続されるようにサイズ設定されかつ構成されており、それにより、前記動脈側端部は前記臍帯の動脈と液体連通し、前記静脈側端部は前記臍帯の静脈と液体連通する。前記血液回路が前記臍帯に接続されているとき、前記新生児を介して前記動脈側端部と前記静脈側端部との間に液体接続が確立され、それにより、前記血液回路から前記臍帯に血液が移動することが可能となり、前記新生児の血液が前記臍帯から前記血液回路に移動することが可能となる。
任意選択的に、前記プライミング装置は、第1の場所から、当該第1の場所とは異なる第2の場所に移動するように構成された可動カートであってもよい。
任意選択的に、少なくとも1つの車輪を有することができ、前記プライミング装置は前記車輪に沿って並進することが可能である。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記新生児を受け取るように構成された前記表面を含む上部と、垂直軸に沿って前記上部から離間された下部と、前記上部と前記下部との間に配置された中央部分とを有することができる。
任意選択的に、前記プライミング装置は、第1の高さと、前記第1の高さより大きい第2の高さを有するように構成することができ、前記第1および第2の高さは、前記上部と前記下部との間の垂直軸に沿って測定され、前記プライミング装置は、前記第1の高さと前記第2の高さとの間で移動自在である。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記表面上に少なくとも1つの体重センサを有することができ、前記少なくとも1つの体重センサは、前記表面上に受け取られた前記新生児の体重を検出するように構成されている。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記新生児、前記プライミング回路、および前記血液回路のうちの少なくとも1つ内の酸素濃度を測定するように構成された酸素センサを有することができる。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記プライミング回路および前記血液回路のうちの少なくとも1つ内の液体温度を測定するように構成された温度センサを有することができる。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記プライミング回路、前記血液回路、および前記新生児のうちの少なくとも1つ内の液圧を測定するように構成された圧力センサを有することができる。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記血液回路の前記第1の導管内の圧力を測定するように構成された第1の圧力センサと、前記血液回路の前記第2の導管内の圧力を測定するように構成された第2の圧力センサとを有することができ、前記第1および第2の圧力センサは、前記新生児が配置される平面に配置されるように移動自在である。
任意選択的に、前記プライミング装置は、所定のガス混合物を受け取るように構成されたガスタンクを有することができ、前記酸素供給器は、前記ガスタンクから前記所定のガス混合物を受け取るように構成されている。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記ガスタンクから前記所定のガス混合物を受け取り、前記酸素供給器に対する前記ガスの送達を制御するように構成されている。
任意選択的に、前記プライミング装置は、前記プライミング装置に電力を供給するように構成された電源を有することができる。
任意選択的に、前記電源は電池を含んでもよい。
任意選択的に、前記プライミング液はヒト血液を含んでもよい。
任意選択的に、前記プライミング液は晶質液を含んでもよい。
任意選択的に、前記プライミング回路は、前記血液回路内の前記酸素供給器とは異なる交換用酸素供給器と接続可能、かつ前記プライミング液を当該交換用酸素供給器に移動させるように構成することができる。
任意選択的に、前記プライミング回路は、接続アセンブリを介して前記血液回路に着脱自在に接続するように構成することができ、前記接続アセンブリは、前記血液回路を受容するように構成された血液回路コネクタと、前記プライミング回路を受容するように構成されたプライミング回路コネクタと、前記血液回路コネクタと前記プライミング回路コネクタとの間に画定されたチャンバであって、前記血液回路および前記プライミング回路がそれぞれ、前記血液回路コネクタおよび前記プライミング回路コネクタに接続された際に、前記血液回路および前記プライミング回路と液体連通状態となるように構成されているものである、前記チャンバとを有する。
本開示の別の観点によると、第1の導管を第2の導管に着脱自在に接続する接続アセンブリは、第1の端部と軸方向に沿って当該第1の端部と離間された第2の端部とを有する本体部と、前記本体部の前記第1の端部で前記第1の導管を受容するように構成された第1のコネクタと、前記本体部の前記第2の端部で前記第2の導管を受容するように構成された第2のコネクタと、ロック解除位置とロック位置との間で前記本体部に沿って移動するように構成されたキャリッジであって、前記軸方向に沿って、前記第1の端部に向かう第1の方向、および当該第1の方向とは反対側の第2の端部に向かう第2の方向に移動自在である、前記キャリッジと、前記キャリッジに力を加えて、前記キャリッジを前記第1および第2の方向のいずれかに移動させるように構成された弾性部材と、第1の位置と第2の位置とを有する変形可能な解除アームであって、当該変形可能な解除アームは、前記第1の位置にあるとき、前記キャリッジが前記弾力性部材によって前記本体部に対して移動されるのを阻止し、前記第2の位置にあるとき、前記キャリッジが弾力性部材によって移動されるのを許容する位置に配置されるものである、前記変形可能な解除アームとを有することができる。
前記キャリッジは、前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動された際、前記第1の導管および前記第2の導管の一方を、前記第1の導管および前記第2の導管の他方に向かって移動させて、前記第1の導管および前記第2の導管の他方に接触させるように構成することができ、それにより、前記第1の導管と前記第2の導管とが互いに液体連通し、前記第1の導管と前記第1のコネクタとの間、および前記第2の導管と前記第2のコネクタとの間に液密シールが形成される。
任意選択的に、前記弾性部材は、バネであってもよい。
任意選択的に、前記キャリッジが前記ロック解除位置にある場合、前記バネは張力を有する状態にあり、前記キャリッジに対して前記ロック位置に向かう方向に付勢力を加える。
任意選択的に、前記変形可能な解除アームは、当該アームから延出する突出部を含んでもよく、前記本体部は、前記突出部が接触する肩部を画定し、前記変形可能な解除アームが前記第1の位置から前記第2の位置に移動されたとき、前記突出部は、前記肩部から接触解除されるように構成されている。
任意選択的に、前記変形可能な解除アームは、マニホールド上の解放部材に接触することによって前記第1の位置から前記第2の位置に移動自在なものであり、前記マニホールドは、前記接続アセンブリをスライド自在に受容する構成されている。
任意選択的に、前記接続アセンブリがロック解除構成にある場合、前記第1の導管は、前記第1のコネクタ内に受容可能であるが前記第1のコネクタとの液密シールは形成されないものであり、前記接続アセンブリがロック構成にある場合、前記第1の導管は、前記第1のコネクタ内に受容可能であるとともに、前記第1のコネクタとの液密シールが形成される。
任意選択的に、前記第1の導管は、新生児と接続されるように構成された血液回路に含むことができ、前記第2の導管は、プライミング液を受け取るように構成されたプライミング回路に含むことができ、前記接続アセンブリがロック構成にある場合、前記血液回路は前記プライミング回路と液体連通し、前記プライミング液は前記血液回路と前記プライミング回路との間で移動自在である。
本開示の別の観点によると、プライミング装置上の新生児の臍帯をカニューレ処置する方法が開示される。前記プライミング装置は、血液回路を有することができ、この血液回路は、動脈側端部と、前記動脈側端部の反対側の静脈側端部と、前記動脈側端部と前記静脈側端部との間に延長する血液導管と、前記動脈側端部と前記静脈側端部との間の前記血液導管と連続的に配置された酸素供給器とを有する。前記プライミング装置は、プライミング回路を有することができ、このプライミング回路は、第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延長するプライミング導管とを有し、前記プライミング導管の前記第1の端部は、前記血液導管の前記動脈側端部に着脱自在に接続されるように構成され、前記プライミング導管の前記第2の端部は、前記血液導管の前記静脈側端部に着脱自在に接続されるように構成されているものであり、それにより、前記血液導管は前記プライミング導管と液体連通して、前記血液回路および前記プライミング回路はプライミング液を受け取るように構成されている。
前記方法は、前記プライミング装置の上面上に新生児を配置する工程と、前記プライミング装置の上面上の体重センサによって前記新生児の体重を計算する工程と、前記血液導管の前記動脈側端部を前記新生児の臍帯内の動脈に接続する工程と、前記血液導管の前記静脈側端部を前記新生児の臍帯内の静脈に接続する工程とを含むことができる。前記血液導管の前記動脈側端部および前記静脈側端部のうちの少なくとも1つが前記臍帯に接続されている場合、前記血液回路は前記プライミング回路と液体連通していない場合がある。
任意選択的に、前記方法は、助手が立っている床に体重計を置いて新生児の体重を計算する工程を含むことができる。カニューレ挿入手順の前に、前記助手がその上に立った状態で体重計の自重が測定される。カニューレの挿入中、前記助手は、(臍静脈に血液で充填してカニューレの挿入を支援するために)前記チャンバから患者を持ち上げて体重測定値が収集される。
本開示の別の観点によると、血液回路をプライミング液でプライミングする方法が開示される。前記血液回路は、新生児に接続されるように構成されており、第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延長する血液導管と、前記血液導管と連続的に配置された酸素供給器とを有することができる。前記方法は、前記血液回路およびプライミング回路が互いに液体連通するように、前記血液回路の前記第1の端部を前記プライミング回路の第1の端部に接続する工程と、前記血液回路の前記第2の端部を前記プライミング回路の第2の端部に接続する工程であって、前記プライミング回路の前記第2の端部は、前記プライミング回路の前記第1の端部から離間され、前記プライミング回路は前記第1の端部と前記第2の端部との間に延長するものである、前記第2の端部に接続する工程と、前記プライミング液をプライミング液源から前記プライミング導管内に受け入れる工程と、ポンプにより前記プライミング液を前記接続された血液回路に向かってポンプ移送することにより、前記プライミング導管内の前記プライミング液の前記血液導管への移動を作動させる工程と、前記プライミング液を前記血液導管内に受け入れた後、前記プライミング液を前記血液導管から前記プライミング導管内に排出する工程であって、前記プライミング液は、前記プライミング導管内に排出される前に前記血液導管および前記酸素供給器を通過するものである、前記排出する工程と、加熱器を前記プライミング導管に接触させることにより前記プライミング液を加熱する工程とを有することができる。
任意選択的に、前記プライミング液は、前記プライミング導管を通って前記第1の端部および前記第2の端部のうちの一方に向かってポンプ移送され、前記血液導管のそれぞれ接続された前記第1の端部および前記第2の端部内に流入し、前記プライミング導管の前記第1の端部および前記第2の端部のうちのもう一方において前記血液導管から前記プライミング導管内に排出される。
任意選択的に、前記ポンプによるポンプ移送は、前記プライミング導管に動作可能に接触するように構成された蠕動ポンプによって作動することができる。
任意選択的に、前記ポンプによるポンプ移送は、前記プライミング導管に動作可能に接触するように構成された遠心ポンプによって作動することができる。
任意選択的に、前記方法は、前記プライミング液源を前記プライミング導管に接続する供給ラインを通して、前記プライミング液を前記プライミング液源から前記プライミング導管に移動させる工程を有することができる。
任意選択的に、前記方法は、ガス入口においてガスを酸素供給器に導入する工程を有することができ、前記ガスの少なくとも一部は、前記プライミング液が前記酸素供給器を通って移動する際に前記プライミング液に導入される。
任意選択的に、前記方法は、前記プライミング導管および前記血液導管のうちの少なくとも1つ内で前記プライミング液の温度を測定する工程を有することができる。
任意選択的に、前記方法は、前記測定温度に基づいて、前記加熱器に熱を増加または減少するための信号を提供する工程を有することができる。
任意選択的に、前記プライミング液は、前記新生児の血漿、前記新生児ではないヒトの血漿、および人工血漿のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
任意選択的に、前記プライミング液は第1のプライミング液であってもよく、前記方法は、第2のプライミング液を第2のプライミング液源から前記プライミング導管に導入する工程を有することができる。
任意選択的に、前記第1のプライミング液は晶質液を含み、前記第2のプライミング液はヒト血液を含んでもよい。
本開示の別の観点によると、新生児に接続された血液回路とともに使用される酸素供給器をプライミングする方法は、前記酸素供給器の液体入口をプライミング導管の第1の端部に接続する工程と、前記酸素供給器の液体出口を前記プライミング導管の前記第1の端部の反対側の第2の端部に接続する工程であって、これにより前記プライミング導管および前記酸素供給器を通して回路が画定されるものである、前記第2の端部に接続する工程と、前記プライミング導管を通してプライミング液を前記酸素供給器の前記液体入口および前記液体出口のうちの一方に導入する工程であって、前記プライミング液は前記酸素供給器を通って移動し、前記酸素供給器の前記液体入口および前記液体出口のうちの他方から排出されて前記プライミング導管に返送されるものである、前記導入する工程とを含むことができる。
任意選択的に、前記方法は、前記プライミング液を所定の温度に加熱する工程と、前記プライミング液の温度を測定する工程とを有することができる。
任意選択的に、前記方法は、ガスを制御されたガス源から前記酸素供給器のガス入口に導入する工程と、前記ガスを前記酸素供給器内を通って通過させる工程と、前記ガスを前記酸素供給器のガス出口から排出する工程とを含むことができる。
任意選択的に、前記プライミング液は、第1のプライミング液であり、前記方法は、さらに、第2のプライミング液を導入する工程を有することができる。
任意選択的に、前記第1のプライミング液は前記第2のプライミング液と異なってもよい。
本開示の別の観点によると、血液回路内の酸素供給器を交換する方法が開示される。前記血液回路は、動脈側端部と、前記動脈側端部の反対側の静脈側端部とを有することができ、さらに、前記動脈側端部と前記静脈側端部との間の血液導管と連続的に配置された酸素供給器と、前記血液導管における前記動脈側端部と前記酸素供給器との間の第1の部分と、前記血液導管における前記酸素供給器と前記静脈側端部との間の第2の部分とを有することができる。前記酸素供給器は、前記血液導管の前記第1の部分から新生児の血液を受け取って前記酸素供給器に導入する液体入口と、前記酸素供給器から前記新生児の血液を排出して前記血液導管の前記第2の部分に導入する液体出口と、ガスを受け取って前記酸素供給器に導入するガス入口と、前記酸素供給器からガスを排出するガス出口とを有することができる。開示された方法は、バイパスの第1の端部を前記血液導管の前記第1の部分と液体連通するように配置し、前記バイパスの第2の端部を前記血液導管の第2の部分と液体連通するように配置することによって前記バイパスを前記血液回路に接続する工程であって、前記バイパスは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に内腔を画定し、当該内腔は、前記血液導管からの前記新生児の血液を前記第1の端部において受け入れ、前記新生児血液を前記第2の端部から前記血液導管に排出するように構成されているものである、前記バイパスを前記血液回路に接続する工程と、前記新生児の血液が、前記血液導管の前記第1の部分から前記バイパスの前記第1の端部に導入されて前記バイパスを通って移動し、前記酸素供給器を通って移動することなく、前記バイパスの第2の端部から前記血液導管の第2の部分へ排出されるように、前記新生児の血液をバイパスを通して移動させる工程であって、この工程は、前記新生児の血液が前記酸素供給器へ移動することを阻止する工程を含む、前記移動させる工程と、前記酸素供給器が前記血液導管と液体連通しないように、前記酸素供給器を前記血液導管から接続解除する工程と、交換用酸素供給器を前記血液導管に接続する工程であって、これにより、前記血液導管の前記第1の部分は前記交換用酸素供給器の液体入口と液体連通し、前記血液導管の前記第2の部分は前記交換用酸素供給器の液体出口と液体連通するものである、前記交換用酸素供給器を前記血液導管に接続する工程と、前記新生児の血液を、前記血液導管の前記動脈側端部から前記交換用酸素供給器を通して、前記血液導管の前記静脈側端部に向かって移動させる工程と、前記バイパスが前記血液導管と液体連通しないように、前記バイパスを前記血液導管から接続解除する工程とを含むことができる。
任意選択的に、前記方法は、前記酸素供給器の前記ガス入口からガス導管を接続解除する工程と、前記ガス導管を前記交換用酸素供給器のガス入口に接続する工程であって、それにより、ガス源からのガスは前記交換用酸素供給器に移動するように構成されているものである、前記接続する工程とを有することができる。
本出願は、添付の図面とともに解釈することでよりよく理解される。発明の対象を説明する目的で、図面に当該対象の例示的な態様を示しているが、本明細書で開示する発明の対象は、開示の特定の方法、装置、およびシステムに限定されるものではない。
図1は、本開示の1態様による、移送トレイと新生児チャンバアセンブリとを有するプライミングカートの斜視図を示す。 図2は、本開示の1態様による、図1のプライミングカートの斜視図を示す。 図3は、図1のプライミングカートの別の斜視図を示す。 図4は、本開示の1態様による、プライミング回路の斜視図を示す。 図5は、本開示の1態様による、プライミング回路が接続されたプライミングカートの正面斜視図を示す。 図6は、本開示の1態様による、血液回路の斜視図を示す。 図7は、本開示の1態様による、プライミング回路が接続されたプライミングカートと、カート上の移送トレイと、プライミング回路に接続された血液回路とを示す。 図8は、本開示の1態様による、血液回路とプライミング回路との間の接続インターフェースの正面斜視図を示す。 図9は、本開示の1態様による、血液回路をプライミング回路に接続する方法のフロー図を示す。 図10は、本開示の1態様による、接続アセンブリの斜視図を示す。 図11は、カバーが取り外された状態の図10の接続アセンブリの別の斜視図を示す。 図12は、本開示の別の態様による、接続アセンブリの分解斜視図を示す。 図13は、カバーが取り外された状態の図12の接続アセンブリの別の分解斜視図を示す。 図14Aは、本開示の1態様による、部分的に接続された状態の接続アセンブリの側断面図を示す。 図14Bは、本開示の1態様による、完全に接続された状態の接続アセンブリの側断面図を示す。 図14Cは、本開示の1態様による、接続アセンブリにおける血液回路コネクタの側断面図を示す。 図15は、本開示の1態様による、接続アセンブリを受容するマニホールドの斜視図を示す。 図16は、本開示の1態様による、接続アセンブリが取り付けられた、図15のマニホールドの斜視図を示す。 図17Aは、本開示の1態様による、マニホールドに対して第1の位置にある接続アセンブリを示す。 図17Bは、接続アセンブリおよび図17Aのマニホールドを示し、接続アセンブリはマニホールドに対して第2の位置にある。 図17Cは、接続アセンブリおよび図17Aのマニホールドを示し、接続アセンブリはマニホールドに対して第3の位置にある。 図18は、本開示の1態様による、マニホールドおよび接続アセンブリを受容するクレードルの斜視図を示す。 図19は、本開示の1態様による移送トレイの斜視図を、新生児を載せる新生児チャンバーアセンブリと、移送トレイ上の血液回路の構成要素とともに示す。 図20は、図19の移送トレイの斜視図を示す。 図21は、図19の移送トレイの別の斜視図を示す。 図22は、本開示の1態様による、図19の移送トレイの一部分を支持アセンブリとともに示す。 図23は、本開示の1態様による移送トレイの一部の斜視図を、支持アセンブリと、移送トレイに接続された血液回路とともに示す。 図24は、本開示の1態様による移送トレイの一部の別の斜視図を、支持アセンブリと、移送トレイに接続された血液回路とともに示す。 図25は、交換用酸素供給器を有する血液回路の斜視図である。 図26は、本開示の1態様による、交換用酸素供給器をプライミングし、血液回路内の酸素供給器を交換する方法のフロー図を示す。 図27は、図7のドレープの平面図を示す。 図28は、本発明の1実施形態による治療フロー図を示す。
次に、本開示の態様を、図面を参照して詳細に説明する。ここで、別段の指定がない限り、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を示す。
新生児を母親の子宮から取り出した後に、当該新生児にカニューレ処置を行う装置および方法を開示する。新生児を子宮から早期に取り出す必要がある場合、新生児は、好ましくは自然の子宮と同様の環境で発育にさらなる期間を必要とする場合がある。本開示の目的において、「新生児」は、子宮から早期に取り出された新生児とともに、子宮と同様の環境で発育にさらなる期間を必要とする満期出産乳児を含む場合がある。「新生児」および「乳児」、または「胎児(fetonate)」という用語は、本開示を通して同義的に使用される場合がある。
新生児の正常な成長と臓器の成熟を数週間でも支援できるシステムを開発することで、超早産児の疾病率および死亡率を大幅に減少させ、生存者の生活の質を向上することができる。早産の新生児を支援するための既存の機構には欠点がある。動物モデルにおいて新生児に十分な酸素供給を行う既存の試みは、循環過負荷および心不全に制限されている。既知のシステムでは、循環不全および汚染などの容認できない合併症の問題がある。したがって、様々な状態/障害によって生命維持に必要な呼吸ガス交換が不十分な早産の新生児、または新生児(早産または正期産)のための体外支援を提供するシステムおよび方法により、生存率を向上させることが可能となる。
新生児が帝王切開または経膣分娩によって母親の子宮から取り出された後、新生児に必要な栄養素を供給し、子宮様の物理的環境を維持し、その内部での新生児の発育を可能とする外部支援システムに接続することができる。このような外部支援システムでは、新生児は、体外血液、酸素供給、および/または濾過回路に接続され、当該回路を通して新生児への栄養素の供給、老廃物の除去、所望のレベルの酸素および体温の維持が行われる。上記のシステムの一部は、新生児の臍帯内の1若しくはそれ以上の血管を介して新生児に接続することができる。新生児を子宮から取り出した後、臍帯内の1若しくはそれ以上の血管にカニューレを挿入し、本出願全体を通してさらに詳細に説明する、上記の1若しくはそれ以上の外部循環システムと液体連通状態にすることができる。
新生児は、最初に子宮から取り出されるとき、外部システムに接続可能なように、適切な環境に置かれる必要がある。この環境は、子宮から取り出された直後に新生児をその内部に収容できるように、子宮に近接していると有利である。それにより、新生児が胎外環境に晒される時間が短縮される。次に、新生児の臍帯血管にカニューレが挿入され、1若しくはそれ以上の外部システムに接続される。カニューレの挿入後、新生児はメインコンソールに移動され、発育期間中その内部に維持される。メインコンソールは、望ましい新生児の発育のための好ましい環境パラメータ(例えば、温度、光など)を提供するように構成された保育器部分であってもよいし、そのような保育器部分を含んでいてもよい。新生児を子宮から取り出した後、カニューレ処置および関連処置を可能な限り迅速に行うことが有利である。特定の実施形態では、臨床医は、子宮から取り出してから約10分以内、または約5分以内、または約3分以内、または約2分以内に装置に対して臍帯血管をカニューレ処置する。しかしながら、メインコンソールは、子宮から望ましくない距離、例えば新生児が取り出される手術室の外側に配置されていることがあり、また、かさばって扱いにくく、子宮に近接して操作するのが困難なこともある。場合によっては、メインコンソールは、ガス管や電気配線など、医療施設との様々な配線接続部を含む場合がある。そのため、メインコンソールを無菌野に設置することは現実的ではない場合がある。新生児を子宮から直接メインコンソールに移送するために、より長い時間が必要な場合がある。移動に時間がかかればかかるほど、臍帯のカニュレー処置が遅延するため、このような状況は好ましくない。新生児が子宮様環境外におり、外部の酸素供給および/または栄養補給システムに接続されていない期間が長くなるにつれて、長期の損傷、発育の遅れ、または新生児の死亡のリスクが増加するため、長時間の遅延は望ましくない。
したがって、本明細書では、臍帯血管の適時のカニュレ処置、新生児の子宮様環境への配置、および最終的なメインコンソールへの移送を可能にする、新生児を子宮から受け入れるためのシステムおよび方法を開示する。また、カニュレー処置に必要な構成要素を準備し、1若しくはそれ以上の外部支援システムを適切に作動させるための装置および方法を開示する。
本明細書における特定の用語は便宜上使用されているものであり、限定するものではない。「軸方向」、「垂直方向」、「横方向(transverse)」、「左方向」、「右方向」、「上方」、「下方」、「長手方向」、「横方向」、および「回転方向」という語は、参照される図面における方向を指定する。「実質的に」という用語は、相当な範囲または大部分を意味することを意図しているが、必ずしも特定するものの全体ではない。本用語は、上記の語、その派生語、および類似の意味を有する語を含む。
本明細書で使用される「複数」という用語は、1つ以上の意味を有する。単数形「a」、「an」、および「the」は、複数の参照を含み、特定の数値への参照は、文脈上明らかに当該数値への参照が含まれないことが示されない限り、少なくともその特定の数値を含む。したがって、例えば、「所定の材料」という場合、当業者に知られている当該材料およびその均等物の少なくとも1つを言及する。
プライミングカート
図1を参照すると、新生児を受け入れて、外部システムの構成要素を準備するためのカート1000を図示する。カート1000は、血液回路をプライミング(priming)するためのプラットフォームを提供すること、臨床医による使用用カニューレの準備を可能にすること、カニューレ処置の間に新生児チャンバアセンブリを支持すること、および/または新生児チャンバアセンブリ内の新生児患者をコンソール(図1に図示せず)に移送することを可能にすること、の内の少なくとも1つの機能を果たす。カート1000は、移送トレイ1100を受けることができ、この移送トレイ1100自体は新生児チャンバアセンブリ10を受けることができる。新生児チャンバアセンブリ10は、特に指定されていない限り、本出願の他の箇所に記載する1若しくはそれ以上の新生児チャンバアセンブリ10と実質的に同様であるか、またはそれと同一であってもよい。新生児は、子宮から取り出された後、新生児チャンバアセンブリ10に配置される。新生児の臍帯は、分娩前に超音波で測定することができる。新生児の臍帯の測定値は、カニューレのサイズを決定するために使用される。次に、新生児の臍帯にカニューレを挿入し、新生児を(後述する)血液回路1200に接続することで、血液が新生児から血液回路1200に流入し、血液回路1200を通って新生児に戻るようにすることができる。新生児の臍帯が血液回路1200に接続された後、新生児をメインコンソール(図示せず)に移送することができる。新生児は、メインコンソールに移送される間、新生児チャンバアセンブリ10内に維持可能である。いくつかの態様では、新生児チャンバアセンブリ10を搭載したトレイ1100全体をカート1000からメインコンソールに移動させることができる。カート1000は、異なる位置間で選択的に移動可能である。例えば、カート1000を子宮に対して所望の近接位置に移動させることにより、新生児を子宮からカート1000へ無菌かつ迅速に移送することが可能となる。カート1000をメインコンソールに対して所望の近接位置に移動させることにより、新生児のメインコンソールへの移送が容易となる。
カート1000はまた、新生児に接続する血液回路1200(1実施形態を図6に示す)を準備するためのシステムおよび構成要素を含むことができる。このような準備には、チューブ、酸素供給器、およびセンサなどの血液回路1200の構成要素を、以下に詳細に説明する適切なプライミング液でプライミングすることが含まれる。カート1000およびトレイ1100の実施形態については、以下に詳述する。
図1~3を参照すると、カート1000は、上部1004と、上部1004から離間された下部1030と、上部1004と下部1030との間に配置された中央部分1018とを含む。上部1004は、カート1000の卓上部として機能し、その上に新生児を受け入れるように構成される。下部1030は、カート1000を堅強かつ直立した状態に維持するためのカート1000の構造的基部として機能する。本開示の目的において、カート1000およびトレイ1100の実施形態は、垂直軸1001、長手方向軸1002、および横軸1003を参照して説明され、垂直軸1001、長手方向軸1002、および横軸1003の各々は、垂直軸1001、長手方向軸1002、および横軸1003のそれぞれ別の2つの軸の双方に対して直交している。垂直軸1001は、重力方向に平行であると定義することができる。
上部1004は、その上に上面1006を画定することができる(図2および図3に示す)。いくつかの態様において、上面1006は、長手方向軸1002および横軸1003によって画定される平面において実質的に平面的であってもよい。いくつかの態様において、上面1006は代替的に、長手方向軸1002および/または横軸1003に対して角度をなしていてもよいことを理解されたい。上面1006は、カート1000上の当該上面上に新生児をに受け入れることができる。いくつかの態様において、新生児は新生児チャンバアセンブリ10(図1を参照)に配置されてもよい。いくつかの態様において、(図1に示す)トレイ1100は、カート1000の上部1004上に取り外し自在に配置されてもよい。トレイ1100は、上面1006と接触していてもよいし、代替的に、上面1006に隣接して配置され、垂直軸1001に沿って配置された1若しくはそれ以上の構成要素によって上面1006から離間されていてもよい。
カート1000は、新生児の特性を測定および/または計算するように構成された1若しくはそれ以上のセンサを含んでもよい。カート1000は、新生児の体重を測定するための体重センサを有する体重計上に取り付けられた支持体1008を含むことができる。支持体1008は、上部1004内の体重計構造上に載置することができる。支持体は、体重計を構成する体重センサ自体であってもよいことを理解されたい。また、体重計を構成する体重センサーは、新生児の体重を正確に検出および測定するように較正できることを理解されたい。さらに、体重計を構成する体重センサーは、体重を検出および測定し、次に、検出された測定値をプロセッサ(図示せず)に送信することができるものであり、このプロセッサは、アルゴリズム処理を実行して、体重計によって検出された測定値に少なくとも部分的に基づいて新生児の体重を決定するように構成されていることを理解されたい。体重計は、カートの上部1004上またはその内部に配置することができる。支持体1008は、カート1000から離れる方向に垂直軸1001に沿って、上面1006に隣接して配置、上面1006上に画定、および/または上面1006から延出していてもよい。いくつかの態様において、カート1000は複数の支持体1008を含んでもよい。図1~3の例示的な態様に示すように、カート1000は6つの支持体1008を含むことができるが、1、2、...12または別の数の支持体1008など、別の適切な数の支持体を利用することができることを理解されたい。体重計が複数の体重センサを含む態様では、プロセッサは、複数の体重センサのうちの1若しくはそれ以上のセンサから検出された測定値を受け取り、その検出された測定値に基づいて新生児の体重を計算することができる。新生児の計算された体重は、カート1000に表示され(例えば、図2に示され、かつ以下で詳細に説明するディスプレイ1016に表示され)、および/またはカート1000とは別の表示構成要素(図示せず)に電子的に送信されてもよい。
上部1004は、垂直軸1001に沿って、下部1030から離間して配置されている。中央部分1018は、上部1004と下部1030との間に配置されている。中央部分1018は、構造フレームとして機能するものであり、また、中央部分1018は、上部1004および上部1004上に配置される任意の構成要素(例えば、トレイ1100、新生児チャンバアセンブリ10など)を支持するために十分な寸法および堅強さを有する必要があることを理解されたい。中央部分1018は、以下に説明するように、カート1000、トレイ1100、または血液回路1200に関連する1若しくはそれ以上の構成要素を当該中央部分上またはその内部に受容するように構成することができる。
中央部分1018は、所望の用途に基づいてそのサイズを調整することができる。通常、カート1000は、当該カートが配置される表面(図2に示す)から垂直軸1001に沿って測定した高さ1001aを画定する。カート1000の高さ1001aは、新生児の取り出し、カニューレ処置、および移送作業の工程に対応するように調整可能であり、また、カート1000を使用する個人のそれぞれの身長を補完し、カート1006の上面がコンソール(図示せず)の作業面に整合するように調節可能である。いくつかの態様では、上部1004は、カート1000の高さを変更するように構成された高さ調整アセンブリ1020を含むことができる。高さ1001aは、上部1004を下部10030に対して垂直軸1001に沿って移動させることによって調整することができる。高さ1001aは、上部1004が下部1030から離れる方向に移動されることで増加し、上部1004が下部1030に向かって移動されることで減少する。高さ1001aが増加すると、中央部分1018もまた、垂直軸1001に沿って測定されたサイズが増加し、高さ1001aが減少すると、中央部分1018のサイズは減少する。
高さ調整アセンブリ1020は、作動フットペダル1028によって高さ1001aを選択的に増減させるように手動で作動させることができる。カート1000の使用者は、上部1004を下部1030に対して上昇または下降させることができる。高さ調整アセンブリ1020は、下部1030に対して上部1004を移動させる移動アクチュエータと、移動アクチュエータを作動させる入力装置1028とを含むことができる。いくつかの態様において、入力装置1028は電子部品を含み、使用者は、コンピュータ装置によって処理され、高さ調整アセンブリ1020に送信される電子命令によって高さ調整アセンブリ1020を作動させることができる。好適な入力装置1028は、押しボタン、レバー、スイッチ、および/またはそれらに類似したものを含み、高さ調整アセンブリ1020は、複数の使用者が高さ調整アセンブリ1020を操作すること、および/またはカート1000においてそれぞれ異なる場所から高さ調整アセンブリ1020を操作することを可能にするために、複数の入力装置1028を含んでもよい。
移動アクチュエータは、接続された構成要素を移動させる任意の適切なアセンブリを含むことができる。例示的な移動アクチュエータは、モータ、磁場追跡装置、圧電部品、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、および/またはそれらに類似したものを含む。例えば、図1~3に示すようないくつかの態様では、高さ調整アセンブリ1020は、電子リニアアクチュエータを含んでいてもよい。カート1000は、1、2、3、4、またはそれ以上の入力装置1028を含んでもよく、これらは、図1~3では、使用者の足で操作できるペダルとして示されている。使用時において、使用者は、1若しくはそれ以上のぺダルを踏むことで、上部1004を上昇(すなわち、垂直軸1001に沿って下部1030から離れる方向に移動)させて高さ1001aを増加させる、または上部1004を下降(すなわち、垂直軸1001に沿って下部1030に向かって移動)させて高さ1001aを減少させる、または選択的に昇および下降させることができる。いくつかの態様では、複数の入力装置1028のうちの1若しくはそれ以上の入力装置1028を、高さ1001aを増加させるように作動させ、一方、複数の入力デバイス1028のうちの1若しくはそれ以上の他の入力装置1028を、高さ1001aを減少させるように作動させることができる。中央部分1018はまた、高さ1001aが増加または減少するのに伴って増加または減少する。
下部分1030は、カート1000の構造的基部および支持部として機能する。下部分1030は、カート1000が直立する表面に接触することができる。下部分1030は、カート1000が直立する表面に対して(すなわち、長手方向1002および横方向1003に沿って)選択的に移動可能であるように、また、長手方向1002および横方向1003に沿って固定されるように設計することができる。いくつかの態様では、下部1030は、車輪またはキャスター1032などの複数の可動構成要素を含むことができる。車輪1032は、下部1030上に画定されるか、または下部1030に連結され、垂直軸1001に沿って、カート1000が直立する表面に向かって延長する。図1~3では、4つの車輪1032を有する例示的な実施形態を示しているが、カート1000は、2、3、4・・・8などの任意の適切な数の車輪1032、または別の適切な数の車輪1032を含んでもよいことが理解される。車輪1032は、ロック位置とロック解除位置との間で切り換え可能であり、転動運動を選択的に阻止および許容することができる。車輪1032のロックが解除されている場合、カート1000は、車輪1032の転動運動により、当該カートが直立する表面に沿って長手方向1002および/または横方向1003に容易に並進することができる。車輪1032がロックされている場合、各車輪の転動運動が阻止され、長手方向1002および横方向1003におけるカート1000の並進運動性が低下する。車輪1032をロックすることは、新生児をカート1000に移送および固定する場合、血液回路1200の構成要素を準備する場合、移送トレイをコンソールに移送する場合、および/またはカート1000上で新生児にカニューレ処置を行う場合において有利である。カート1000の並進運動を阻止することで、カート1000を固定状態に維持した場合、カート1000および/またはその上に固定または配置された構成部品の意図しない移動による人為的ミスの可能性が減少する。さらに、カート1000を第1の場所から第2の場所に容易に移動できるように、車輪1032のロックを解除してカート1000の並進を可能にすることも有利である。場合によっては、第1の場所は手術室であり、当該手術室において、新生児は子宮から取り出され、カート1000に配置され、カニューレが挿入され、さらに血液回路1200に接続される。第2の場所は、新生児がカート1000から移送されるメインコンソールに近接した場所にある。カート1000の移動を容易にするための追加的な構成要素として、使用者によって把持可能なハンドル(図示せず)などが想定され、これによりカート1000を複数の場所の間で移動させる際に、誘導が容易になることが理解される。
カート1000は、新生児の臍帯カニューレ挿入に関連する様々な構成要素を当該カート上に受容および保持するように設計および構成することができる。(図2および図3に示され、以下に詳細に説明する)電源1036、ガスタンク1040、流量制御装置1050、加熱器1048、および/またはポンプ1052などの構成要素は、カート1000の上部1004、下部1030、中央部分1018、または上記部分のうちの1若しくはそれ以上に保持することができる。電源1036は、加熱器1048、ポンプ1052、1若しくはそれ以上のディスプレイ1016、高さ調整アセンブリ1020、またはカート1000上の他の構成要素など、カート1000の1若しくはそれ以上の構成要素に電力を供給するように構成されている。いくつかの態様では、電源1036は電池を含む。この態様またはその他の態様において、バッテリーの充電状態、バッテリー寿命、または他の属性が、1若しくはそれ以上のディスプレイ1016に表示されてもよい。図2および3の例示的な実施形態で示すように、上記の構成要素の少なくとも一部は、下部1030および中央部分1018に配置することができる。構成要素は、その意図された機能を可能にするように適切に保管する必要があり、また、カート1000の使用中における構成部品の意図しない移動、および損傷を防ぐために適切に固定する必要があることが理解される。
プライミング回路
新生児が子宮から取り出された際、上述したように、新生児にカニューレを挿入して外部循環システムと接続する必要があり、それにより、新生児からの血液を、当該血液に所望の特性を与えるように設計された1若しくはそれ以上の構成要素を通して移動させた後、新生児に返送する循環回路が形成される。新生児をこのようなシステムに接続する前に、新生児の好ましい生理学的発育のために、回路および構成要素を所望の特性を有するようにプライミング(priming:準備的作業)する必要がある。構成要素(例えば、以下に詳細に説明する血液回路1200)は、好ましい組成、濃度、温度、圧力、およびその他のパラメータを有する所望のプライミング液(priming liquid)を受け取るためにプライミングする必要がある。本明細書では、新生児に接続される構成要素をプライミングするためのシステムおよび方法を記載する。
カート1000は、血液回路1200をプライミングするように構成されたプライミング回路1300を含み、このプライミングの後に血液回路1200は新生児に接続される。図4を参照すると、プライミング回路1300は、プライミング液を受け入れ、その内部を通じて接続された回路(例えば、血液回路1200)にプライミング液を移送するように構成されたプライミング導管1302を含む。プライミング導管1302は、管であってもよく、円形、楕円形、または異なる形状の断面を有してもよい。プライミング導管1302は、内部に液体を受容するように構成され、その液体を保持し、移送するように構成される必要がある。プライミング導管1302は、第1の端部1308と第2の端部1312との間に延長し、第1の端部1308と第2の端部1312との間の導管長を画定する。導管長には、プライミング導管一部分を含む、プライミング導管1302全体が含まれる。プライミング導管1302は、シリコーン、熱可塑性エラストマー、フルオロポリマー、および/またはその他の適切なポリマーまたは材料を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態において、プライミング導管1302は、商品名Tygonのポリマー管を含むことができる。選択材料は生体適合性であり、血液成分とともに使用されることが許容されるものである必要があることを理解されたい。選択材料は、液体の受け入れ、および内部を流動する液体への熱伝達に適している必要がある。また、選択材料は、プライミング導管1302内の液体へのガス移送、および当該液体からのガス移送を容易にするための、および/またはプライミング導管1302内の液体中の所望のガス濃度を維持するようにガス移送を阻止するための、所望のガス交換(またはガス交換阻止)特性を有する必要がある。また、選択材料は、プライミング液が加熱されるように、熱伝達に適したものである必要がある。いくつかの態様において、プライミング導管1302は、抗凝固性または抗血栓性コーティング、抗菌性コーティング、疎水性コーティング、および/またはそれらに類似したコーティングなど、内部を通る液体の流動および/または新生児の発育を容易にするための1も若しくはそれ以上のコーティングを表面上に含むことができる。プライミング導管1302を画定する壁の厚さは、当該導管を通る効果的な熱伝達を可能とするのに十分な厚さである必要がある。
プライミング導管1302は、熱を受け取り、受け取った熱をプライミング導管1302内のプライミング液に伝達するように構成された部分を含むことができる。(図4および図5に示す)加熱部分1336は、加熱器1048からの熱が伝達可能なように、ヒータ1048(図5を参照)に隣接して配置されるように構成することができる。図5の例示的な実施形態に示すように、加熱部分1336は、加熱器1048の周りに巻着されてもよい。加熱部分1336は、複数回転にわたって加熱器1048の周りに巻着されてもよい。加熱部分1336が加熱器1048に接触する回数が増加するのに応じて、加熱部分1336と加熱器1048との間の表面積が大きくなるため、加熱器1048から加熱部分1336への受熱量が大きくなることが理解される。加熱部1336は、加熱器1048の周りに巻着されたコイルとして示されているが、加熱部1336が加熱器1048に対して異なる態様で配置される別の実施形態も想定される。加熱部分1336は、プライミング導管1302に一体化された均一な部分であってもよい。いくつかの態様において、加熱部分1336は、プライミング導管1302の残りの部分から分離自在であってもよく、プライミング導管1302に接続自在であってもよい。
プライミング導管1302は、プライミング導管1302は、プライミング液を受け入れ、ポンプ1052(図5を参照)に接触するように構成されたポンプ部分1338を含み、これにより、プライミング導管1302を通るプライミング液体の移動が生じる。ポンプ部分1338は、プライミング導管1302に一体化された均一な部分であってもく、代替的に、いくつかの態様において、ポンプ部分1338は、プライミング導管1302の残りの部分から分離自在であってもよく、プライミング導管1302に接続自在であってもよい。いくつかの態様において、プライミング導管1302は、加熱部分1336に接続可能であり、加熱部分1336と液体連通して配置可能なポンプ部分1338を含む。
いくつかの態様において、プライミング導管1302は、全体的に同じ材料、寸法、および密度から構成することができる。例えば、ポンプ部分1338は、加熱部分1336と同様または同一の特性および寸法で構成することができる。代替的に、いくつかの態様では、プライミング導管1302は、その部分に沿って材料、寸法、および/または密度が異なってもよい。例えば、加熱部分1336は、ポンプ部分1338および/またはプライミング導管1302の別の一部分と異なる材料、または異なる組成の材料から構成されてもよい。加熱部分1336は、プライミング導管1302の他の部分で使用される材料よりも熱伝達に適した1若しくはそれ以上の材料から構成されてもよい。
プライミング導管1302は、第1の端部1308と第2の端部1312との間の全体にわたって一定の壁厚を有してもよい。代替的に、プライミング導管1302は、その長さに沿って変化する壁厚を有してもよい。いくつかの態様において、加熱部分1336は、ポンプ部分1338など、プライミング導管1302の別の部分とは異なる壁厚を有することができる。いくつかの例示的な態様では、プライミング導管1302は、約3/16インチの内径を有してもよく、外径は、約5/16インチであってもよい。その場合、例示的なプライミング導管1302の壁の厚さは、約1/16インチであり得る。いくつかの態様において、加熱部分1336の壁厚は、プライミング導管1302の残りの部分の1若しくはそれ以上の部分の壁厚よりも小さくてもよい。壁厚がより小さい場合、加熱器1048から、加熱部分1336を通して流動するプライミング液への熱伝達の効率および/または速度を増加させることができる。しかしながら、状況によっては、加熱部分1336におけるより薄肉の壁厚は、プライミング導管1302の他の部分では好ましくない場合がある。例えば、そのような薄肉壁は、プライミング導管1302を介してプライミング液をポンプ移送する際に、ポンプ1052によってプライミング導管1302のポンプ部分1338にかかる応力など、プライミング導管1302の材料に望ましくない応力をもたらす可能性がある。したがっていくつかの態様では、プライミング導管1302の異なる部分で異なる肉厚を有することが好ましい場合がある。例えば、いくつかの態様において、加熱部分1336におけるプライミング導管1302の壁厚は、ポンプ部分1338におけるプライミング導管1302の壁厚よりも小さくてもよい。ポンプ部分1338において壁厚を比較的肉厚にすることにより、作動中のポンプ1052の作用によってプライミング導管1302にかかる応力により耐性を有することが可能になる。
上述したように、プライミング導管1302は、第1の端部1308と第2の端部1312との間の長さを画定する。プライミング導管1302の長さは、当該導管の各部分の長さの合計を含むことができる。例えば、プライミング導管1302の全長は、加熱部分1336およびポンプ部分1338の長さの総計を含む。いくつかの態様において、加熱部分1336は、ポンプ部分1338よりも導管の長さにおいてより大きな割合を占める場合がある。いくつか特定の態様において、加熱部分1336は、ポンプ部分1338よりも、1~2の間の倍数、2~3の間の倍数、3~4の間の倍数、4~5の間の倍数、5~6の間の倍数、または別の好ましい倍数だけ長くてもよい。いくつかの態様において、加熱部分1336およびポンプ部分1338の長さは、ほぼ等しくてもよい。いくつかの態様において、ポンプ部分1338の長さは、加熱部分1336の長さよりも、例えば、1~2の間の倍数、2~3の間の倍数、3~4の間の倍数、4~5の間の倍数、5~6の間の倍数、または別の好ましい倍数だけ大きくてもよい。いくつかの例示的な態様において、プライミング導管1302は、第1の端部1308と第2の端部1312との間の長さが2000mmまでであってもよい。プライミング導管1302の具体的な長さは、使用用途、(例えば、加熱器1048など)利用される構成要素、およびプライミング導管1302の所望の配置に依存することを理解されたい。
プライミング回路1300は、プライミング液供給源1331からプライミング液を受け取り、プライミング液体をプライミング回路1300を通して、接続された構成要素(例えば、以下に詳細に説明するように、血液回路1200および酸素供給器800)のいずれかに移送するように構成されている。プライミング液は、新生児、新生児の母親、またはドナーからの血液成分を含んでもよく、血漿を含んでもよい。いくつかの態様において、プライミング液は、新生児に十分な水、電解質、およびカロリーを供給するために使用することができる別の適切な液体を含むことができる。選択されたプライミング液は、新生児に対して生体適合性を有し、好ましくは、例えば、同様の濃度の電解質、浸透圧、およびpHを有する生理的血漿組成物と同様の特性を示す必要があることを理解されたい。いくつかの態様において、プライミング液は晶質液を含むことができる。例示的な適切なプライミング液は、上述した望ましい特性を示す、PlasmaLyte(またはPlasma-Lyte)という商品名の静脈内投与製品を含むことができる。プライミング液は、異なる適切な液体の組み合わせを含むことができ、本開示は、特定のプライミング液の使用に限定されないことが理解される。例えば、いくつかの態様において、使用されるプライミング液は、晶質液(例えば、PlasmaLyte)とアルブミンとの組み合わせを含むことができる。いくつかの態様において、プライミング液は血液、例えば成人ヒトの血液を含むことができる。いくつかの態様では、2つのプライミング液が使用され、第1のプライミング液は晶質を含み、第2のプライミング液はヒト血液を含む。ヒト血液は、プライミング液として使用される前に、例えば、洗浄、照射、および/または血小板の除去を行うことによって処理されてもよい。特定の1実施形態において、第1のプライミング液はPlasmaLyteであってもよい。同一のまたは代替実施形態において、第2のプライミング液はヒトO型陰性血液であってもよい。
プライミング液は、プライミング回路1300に接続可能な供給源1331からプライミング回路1300に導入される。図5を引き続き参照すると、供給源1331は、所望の容積のプライミング液(図示せず)を受け取り、保持するように構成された袋部を含むことができる。供給ライン1330は、供給源1331とプライミング回路1300との間に延びる。供給ライン1330は、プライミング液を移送するためのチューブ、ホース、またはその他の適切な導管であってよい。供給ライン1330は、プライミング導管1302と液体連通しており、それによってプライミング液は、供給源1331から供給ライン1330に移動する、または移動させることができる。供給ライン1330は、その他端部において、プライミング導管1302と液体連通状態に配置することができ、それにより、供給ライン1330内のプライミング液のプライミング導管1302への流入が許容される。いくつかの態様において、プライミング導管1302は、プライミング導管1302と供給ライン1330との間を結合して、供給ライン1330をプライミング導管1302の内部と液体連通する態様で受容するように構成された供給コネクタ1328を含むことができる。供給コネクタ1328は、可動弁、ルアーコネクタ、ストップコック、再密封可能な膜、キャップ付き開口部、または医療分野で一般的に利用されるその他の適切なコネクタを含むことができる。供給コネクタ1328は、選択的に開閉することができ、それにより、プライミング液のプライミング導管1302への流入が許容および阻止される。したがって、プライミング液は、供給ライン1330を介して供給源1331からプライミング回路1300のプライミング導管1302に導入することができる。所望の容積のプライミング液がプライミング導管1302に導入されたとき(例えば、第1の端部1308と第2の端部1312との間のプライミング導管1302全体が、プライミング液で充填されたとき)、供給コネクタ1328が作動して、プライミング液が供給ライン1330からプライミング導管1302にそれ以上流入するのを遮断する(すなわち、供給源1331および供給ライン1330をプライミング導管1302との液体連通から解除する)。プライミング導管1302内にあるプライミング液は、プライミング回路1300を通って移動させることができる。
プライミング液がプライミング回路1300内に受け取られてプライミング回路1300内を所望の十分な時間の間移動された後、プライミング液の少なくとも一部はプライミング回路1300から除去、または排出される。廃液ライン1334をプライミング導管1302に接続することができる。廃液コネクタ1332は、プライミング導管1302上に画定され、プライミング導管1302と廃液ライン1334とを結合して、廃液ライン1334をプライミング導管1302の内部と液体連通する態様で受容するように構成されている。廃液コネクタ1332は、プライミング導管1302と廃液ライン1334との間の流路を開閉するように選択的に作動させることができ、廃液コネクタ1332が開放されている場合、廃液ライン1334はプライミング導管1302と液体連通しており、廃液コネクタ1332が閉鎖されている場合、廃液ライン1334はプライミング導管1302と液体連通していない。廃液コネクタ1332は、可動弁、ルアーコネクタ、ストップコック、再密封可能な膜、キャップ付き開口部、または医療分野で一般的に利用されるその他の適切なコネクタを含むことができる。廃液ライン1334は、廃液コネクタ1332から廃液受容部1335まで延長する。廃液受容部1335は、ボトル、袋部、排水口、または液体医療廃棄物を受け入れるその他の適切な容器もしくは場所であってよい。
廃液コネクタ1332および供給コネクタ1328の双方がそれぞれの閉鎖位置にある場合、プライミング導管1302と廃液ライン1334および供給ライン1330のそれぞれとの間におけるプライミング液の流動は阻止される。この状態において、プライミング液は、プライミング回路1300を通って(具体的には、第1の端部1308と第2の端部1312との間のプライミング導管1302に沿って)移動することができる。プライミング導管1302内のプライミング液には、1若しくはそれ以上の物理的または化学的変化が生じる可能性がある。いくつかの態様において、プライミング液は、熱源(例えば、加熱器1048)から熱を受け取ることができる。図5に示し、かつ上述したように、プライミング導管1302の加熱部分1304は、加熱器1048から熱を受け取るように構成される。加熱器1048は、カート1000に接続されてもよい。図5に示すように、加熱器1048は、中央部分1018に配置されてもよい。しかしながら、加熱器1048は、代替的に、上部1004、下部1030、または部分的にカート1000の2つの隣接する部分に配置されてもよいことが理解される。いくつかの態様では、複数の加熱器1048が利用されてもよく、複数の加熱器1048の各々は、プライミング回路1300の所定の部分に接触するように配置される。プライミング導管1302の加熱部分1304に位置するプライミング液は、加熱部分1304において加熱器1048に接触するプライミング導管1302の壁を通じた伝導により熱を受け取ることができる。離間した加熱源からの対流など、プライミング液を加熱するその他の機構が利用可能であることが理解される。
プライミング液は、1若しくはそれ以上のポンプ機構を介してプライミング回路内を移動可能である。図5を引き続き参照すると、ポンプ1052は、プライミング導管1302内を通るプライミング液が流動するように、プライミング導管1302に接続されて、またはプライミング導管1302に隣接して配置される。ポンプ1052は、カート1000に固定されてもよい。図5に示すように、ポンプ1052は中央部分1018に配置されてもよい。しかしながら代替的に、ポンプ1052は、図5に示すように、ポンプ1052は中央部分1018に配置されてもよい。しかしながら、ポンプ1052は、代替的に、上部1004、下部1030、または隣接する2つの部分にわたって配置されてもよいことが理解される。いくつかの態様において、カート1000は複数のポンプ1052を含むことができ、複数のポンプ1052の各々は、プライミング回路1300および/またはカート1000に接続された別の導管(例えば、血液回路1200)内を通るプライミング液を移動させるように構成されている。ポンプ1052は、容積式ポンプであってもよい。適切なポンプの例には、蠕動ポンプ、遠心ポンプ、歯車ポンプ、偏心スクリューポンプ(progressive cavity pumps)、回転ポンプ、ダイヤフラムポンプ、インペラーポンプ、または他の適切なポンプが含まれる。例示的な図(例えば、図5)に示すいくつかの態様において、ポンプ1052は、プライミング導管1302に接触して、当該導管内のプライミング液を第1の端部1308または第2の端部1312のいずれかに向けて移動させるように構成された蠕動ポンプであってもよい。上述したように、プライミング導管1302は、ポンプ1052が接触するように構成されたポンプ部分1338を含むことができる。ポンプ部分1338は、蠕動ポンプに関連する応力に耐えるために有利な物理的および構造的パラメータを有する。
プライミング回路1300は、回路内のプライミング液を1若しくはそれ以上の構成要素に導入して、使用前にそれらの構成要素をプライミングするように構成されている。いくつかの態様では、血液回路1200を臍帯カニューレ挿入により新生児に接続する前に、所望の物理的および化学的特性を有するように構成、若しくは保持するように維持されたプライミング液でプライミングする必要がある。いくつかの態様では、プライミング回路1300内で循環されるプライミング液の温度を維持することが望ましい場合がある。上述したように、加熱器1048によって、プライミング導管1302の少なくとも一部、したがってその内部のプライミング液に熱を加えることができる。プライミング回路1300は、プライミング導管1302内のプライミング液の温度を検出および測定するように構成された温度センサ1324(図4および図5を参照)を含むことができる。温度センサ1324は、プライミング液の温度を受信して記録するためのプロセッサ(図示せず)を有するコンピュータ装置を含むか、または当該コンピュータ装置に接続可能であってもよい。いくつかの態様において、プライミング導管1302により高い温度またはより低い温度を適用するように加熱器1048を制御して、プライミング液の温度を上昇または低下させることができる。加熱器1048は、温度センサー1324によって測定されたプライミング液の温度に基づいて制御することができる。温度センサ1324が、プライミング液の温度が所定の閾値未満であることを検出した場合、温度センサ1324(または接続されたコンピュータ装置)は、加熱器1048がプライミング導管1302に対してより多くの熱を加えるように制御し、プライミング液体の温度が異なる所定の閾値を超えることを温度センサ1324が検出した場合、温度センサ1324(または接続されたコンピュータ装置)は、加熱器1048がプライミング導管1302に対してより少ない熱を加え加えるように制御することができる。
プライミング回路1300は、カート1000上に配置、またはカート1000に取り付けることができる。プライミング回路1300は、カート1000が場所間で移動される際にプライミング回路1300もカート1000とともに移動するように、カート1000と一体化した態様に設計することができる。いくつかの態様において、供給源1331、廃棄先1335、またはその双方は、供給源1331および/または廃棄先1335がカート1000とともに移動自在であるように、カート1000に固定されてもよい。代替的に、プライミング回路1300は、供給源1331および/または廃棄先1335に着脱自在に接続することが可能であり、その一方または双方は、カート1000から分離自在であり、かつカート1000から独立している。
プライミング回路1300は、プライミング回路1300と1若しくはそれ以上の接続可能な構成要素(例えば、血液回路1200)との間の着脱自在な接続を容易にするために、1若しくはそれ以上のコネクタを含むことができる。再び図4を参照すると、プライミング回路1300は、当該回路の第1の端部1308に、または当該第1の端部1308上、若しくは当該第1の端部1308に隣接して配置された第1の端部コネクタ1316を含むことができる。第1の端部コネクタ1316は、接続可能な構成要素をカニューレのプライミング導管1302の内部と液体連通する態様で着脱自在に配置されるように構成される。後述するように、いくつかの態様において、第1の端部コネクタ1316は、血液回路1200の対応する構成要素に着脱自在に接続することが可能である。いくつかの態様において、プライミング回路1300は、例えば、2、3、4、または別の適切な数の第1の端部コネクタ1316など、複数の第1の端部コネクタ1316を含むことができる。1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316は、可動弁、ルアーコネクタ、ストップコック、再密封可能な膜、キャップ付き開口部、または医療分野で一般的に利用されるその他の適切なコネクタを含むことができる。いくつかの態様において、1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316は、以下に詳細に説明する接続アセンブリ1500などの接続装置、接続アセンブリ、またはアダプタを介して、別の構成要素(例えば、血液回路1200)の対応するコネクタと接続可能である。
プライミング回路1300は、当該回路の第2の端部1312に、または当該第2の端部1312上、若しくは当該第2の端部1312に隣接して配置された第2の端部コネクタ1320を含むことができる。第2の端部コネクタ1320は、接続可能な構成要素をカニューレのプライミング導管1302の内部と液体連通する態様で着脱自在に配置されるように構成される。後述するように、いくつかの態様において、第2の端部コネクタ1320は、血液回路1200の対応する構成要素に着脱自在に接続することが可能である。第2の端部コネクタは、可動弁、ルアーコネクタ、ストップコック、再密封可能な膜、キャップ付き開口部、または医療分野で一般的に利用されるその他の適切なコネクタを含むことができる。いくつかの態様において、第2の端部コネクタ1320は、以下に詳細に説明する接続アセンブリ1500などの接続装置、接続アセンブリ、またはアダプタを介して、別の構成要素(例えば、血液回路1200)の対応するコネクタと接続可能である。第2の端部コネクタ1320は、1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316と同様または同一の寸法または配置にすることができる。いくつかの態様において、第2の端部コネクタ1320は、1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316とは異なる配置および/または寸法であってもよい。このような相違は、第1の端部コネクタ1316および第2の端部コネクタ1320のそれぞれが接続するように設計されている補完的なコネクタが異なるためである。いくつかの態様では、異なる寸法および/または配置、若しくは向きとすることにより、説明した接続を行う際にコネクタの偶発的な取り違えを防止することができ、それにより、使用者による誤操作が減少し、第1の端部コネクタ1316の所望の補完的なコネクタへの接続、および第2の端部コネクタ1320の補完的なコネクタへの接続が確実となる。第1の端部コネクタ1316と第2の端部コネクタ1320との間の寸法、配置、および/または向きは、接続されるべきそれぞれの構成要素の構造または配置に応じて、誤った構成要素間の接続が許容されないように異なっていてもよい。いくつかの態様において、プライミング回路1300は、例えば、2、3、4、または別の適切な数の第2端部コネクタ1320など、複数の第2端部コネクタ1320を含むことができる。
血液回路
プライミング回路1300は、臍帯カニューレ挿入を介して血液回路1200を新生児に接続する前に、所望の特性を有するプライミング液で血液回路1200をプライミングするために、血液回路1200と着脱自在に接続できるように設計されている。図6に移ると、例示的な血液回路1200が、第1の端部1208と、第1の端部1208とは反対側の第2の端部1212とを有するように図示されている。血液導管1202が、第1の端部1208と第2の端部1212との間に延びている。血液導管1202は、プライミング回路1300からのプライミング液や新生児からの新生児血液などの液体をその中に受け入れるように構成されている。
血液導管1202は、シリコーン、熱可塑性エラストマー、フルオロポリマー、および/または他の適切なポリマー若しくは材料を含む。いくつかの例示的な実施形態においては、血液導管1202は、商品名Tygonのポリマー管を含む。選択された材料は、生体適合性であり、血液および血漿成分とともに使用するための条件を満たす必要があることを理解されたい。選択された材料は、血液導管1202内の液体との間のガス移動を促進し、および/または血液導管1202内の液体中の所望のガス濃度を維持するようにガス移動を妨げるために、所望のガス交換特性を有するべきである。いくつかの態様においては、血液導管1202は、プライミング導管1302と同一または類似の材料を含み、および、同一または類似の特性を示す。いくつかの態様においては、血液導管1202は、抗凝固性コーティング、抗血栓性コーティング、抗血栓形成性コーティング、抗菌性コーティング、疎水性コーティング、および/またはそのような、そこを通る液体の流れおよび/または新生児の発育を促進するための1若しくはそれ以上のコーティングをその上に含む。
血液回路1200は、酸素供給器800などのガス交換機構を含むことができる。酸素供給器800は、そこを通る液体の流れ、例えば、プライミング液または新生児血液に酸素を導入するように構成される。酸素供給器800は、そこを流れる液体から1若しくはそれ以上のガスを除去する一方、液体に1若しくはそれ以上のガスを供給するように設計することができる。酸素供給器800および/または血液回路1200の他の構成要素は、プライミング液若しくは新生児血液中に存在できるか、またはプライミング液若しくは新生児血液中に導入できる異なるガスの所望の範囲となるように調整されることが理解される。血液回路1200は、互いに直列におよび/または並列に配置された複数の酸素供給器800を含むことできることがさらに理解される。様々な適切な酸素供給器の設計を利用することができ、本開示は特定のタイプの酸素供給器に限定されない。図6に示すように、酸素供給器800は、血液導管1202を通って流れる液体(例えば、プライミング液または新生児血液)が酸素供給器800に入ることができる液体入口804を含む。酸素供給器800に入った液体は、酸素供給器内の1若しくはそれ以上の流路(図示せず)を通って流れ、液体出口808で酸素供給器から出ることができ、そこを通って液体は酸素供給器から血液導管1202に移動する。いくつかの態様においては、液体入口804および液体出口808は、液体の流れに基づいて機能を逆にすることができる。例えば、液体が血液導管1202の第1の端部1208から血液導管1202の第2の端部1212に向かって流れる場合、液体は液体入口804で酸素供給器800に入り、液体出口808で酸素供給器から出る;しかし、液体が第2の端部1212から第1の端部1208に向かって逆方向に流れる場合、液体は液体出口808で酸素供給器800に入り、液体入口804で酸素供給器から出る。このように、用語は、酸素供給器800または血液回路1200の機能を制限するものではなく、液体入口804および液体出口808は、参照を容易にするためだけにそのまま定義されることを理解されたい。いくつかの態様においては、ガス交換媒体の片側または両側の血圧を感知するために圧力センサを接続できるように、血液入口側または血液出口側の酸素供給器にポートを組み込むことができる。
酸素供給器800は、ガス入口812で1若しくはそれ以上のガスを受け入れることができる。スイープガスをガス入口812に通すことができる。スイープガスは、入口804から出口808まで、所望の方向801に導入することができる。スイープガスは、酸素供給器800から周囲空気を除去することができる。スイープガスは、約0%~約100%のOを含むことができる。スイープガスは、約0%~約50%のCOを含むことができる。スイープガスは、約0%~約100%のNを含むことができる。特定の1実施形態においては、スイープは酸素、二酸化炭素、および窒素を含む。この実施形態または別の実施形態においては、スイープガスは、約30mL/分~約40mL/分の流量で酸素供給器800を通過することができる。スイープガスの流量は、システムモニター(図示せず)で調整できる。スイープガスは、新生児に送られる血液中のガスレベルを調節することができる。一態様においては、酸素は新生児の血液に吸収され、二酸化炭素は除去される。スイープガスの組成は、新生児の血液中または新生児の呼気中の血中酸素飽和度および二酸化炭素飽和度の所望のレベルを達成するように調整することができる。いくつかの実施形態においては、呼気ガス中に約2%~約5%のCOを有することが望ましい。
酸素供給器800に入るガスは、酸素供給器800を通って流れる液体に導入することができる。液体が酸素供給器800を通過する際に液体から除去されるガスは、ガス出口816を介して酸素供給器800から除去することができる。ガス入口812は、適切なガス導管および流量制御要素を介してガス源に接続される。いくつかの態様においては、ガス源は携帯用タンク1040を含む(例えば、図2および図3参照)。いくつかの態様においては、ガス入口は、バルブ、蛇口、注ぎ口、または流量制御装置(1050)に接続される。ガス源は、所定の、および/または予め混合された好ましいガス組成物を含む。いくつかの態様においては、ガスタンク1040は、酸素および二酸化炭素の所望の分圧をもたらすために、約6パーセントの酸素ガスおよび約5パーセントの二酸化炭素ガスを含むガス濃度を含む。新生児の個々の血液値に依存する所望の値に基づいて、他の適切な濃度割合が利用可能であり、当該割合は変化させることができることが理解される。いくつかの例示的な態様においては、ガス流量を約200標準立方メートル/分(SCCM)で供給でき、血液流量を約85mL/分で維持できる。ガスおよび/または血液の特定の流量は、流量制御装置1050によって変化させることができ、ならびに他の流量も考慮される。ガス出口816は、別の携帯用タンク(図示せず)または通気口(図示せず)に接続してもよい。いくつかの態様においては、ガス出口816は周囲に開口している。
酸素供給器800は、血液導管1202を少なくとも2つの部分に分離するように、血液導管1202と一直線上に配置してもよい。第1の血液導管部分1204は、血液導管1202の第1の端部1208と酸素供給器800の液体入口804との間に延在してもよい。第2の血液導管部分1206は、酸素供給器800の液体出口808と血液導管1202の第2の端部1212との間に延在してもよい。操作において、血液導管1202を通る液体は、第1の部分1204から第2の部分1206に向かって、または代替的に、第2の部分1206から第1の部分1204に向かって移動してもよい。本開示の目的のために、第1の部分1204を血液回路1200の動脈部分といい、一方、第2の部分1206を血液回路1200の静脈部分ということができるが、このような用語および機能は逆にできることが理解される。例えば、第1の部分1204が静脈部分であってもよく、第2の部分1206が動脈部分であってもよい。このような逆の配置では、酸素供給器800の液体入口804は第2の部分1206に接続され、液体出口808は第1の部分1204に接続されることを理解されたい。
引き続き図6を参照すると、血液導管1202の第1の部分1204は、新生児の臍帯の動脈(図示せず)に接続されるように設計してもよい。第1の部分1204は、第1の端部1208に第1の端部コネクタ1216(代替的に動脈コネクタ1216とも呼ばれる)を含んでもよい。動脈コネクタ1216は、新生児の血管(例えば、臍帯の動脈)に接続されるように構成されたカニューレを含んでもよい。動脈コネクタ1216は、所望の使用に応じて寸法を決定することができ、血管へのカニューレの挿入、およびカニューレ挿入後に血管内にカニューレを保持するために、所定の長さ、直径、ゲージサイズ、コネクタ、保持部材、および他の好ましいまたは必要な構成要素を有することができる。
いくつかの態様においては、第1の端部1208は、複数の動脈コネクタ1216を含み、複数の動脈コネクタ1216の各々は、新生児の臍帯内の別々の血管に接続されるように構成されている。図6の例示的な実施形態に示すように、血液回路1200は、第1の端部1208に2つの動脈コネクタ1216を含んでもよい。他の実施形態においては、血液回路1200は、第1の端部1208に1、2、3、4、または他の適切な数の動脈コネクタ1216を含む。血液導管1202の第1の部分1204は、好ましいサイズ、例えば、7フレンチ、8フレンチ、または9フレンチサイズであるカニューレに従って寸法決めしてもよい。このような態様における内径は、約1/32インチ~約1インチの範囲、約1/16インチ~約0.5インチの間、または他の適切な範囲である。いくつかの例示的な実施形態においては、内径は約0.133インチである。外径は、約2/16インチ~約1.5インチの間、約4/16インチ~約1インチの間、または他の適切な範囲であってもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、外径は約5/16インチである。いくつかの態様においては、第1の部分1204は、14フレンチ、15フレンチ、16フレンチ、または他の適切なサイズのような、より大きなカニューレサイズを含む。第1の部分1204の少なくとも一部の内径は、約1/16インチ~約1インチの範囲、約2/16インチ~約1/2インチの間、または他の適切な範囲であってもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、内径は約3/16インチである。外径は、約2/16インチ~約1.25インチの範囲、約4/16インチ~約1インチの間、または他の適切な範囲であってもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、外径は約5/16インチである。
第1部分1204は、血液導管1202の内部にアクセスできる1若しくはそれ以上のアクセスポート1224を含んでもよい。いくつかの態様においては、液体は、1若しくはそれ以上のアクセスポート1224を介して血液導管1202の内部から引き出される。さらに、または代替的に、1若しくはそれ以上の液体、固体、または溶液混合物が、1若しくはそれ以上のアクセスポート1224を介して血液導管1202内に導入されてもよい(例えば、ヘパリン、栄養剤、および/またはそのようなもの)。いくつかの態様においては、血液回路1200内のプライミング液および/または新生児血液のパラメータを測定するための1若しくはそれ以上のセンサ(以下で詳細に説明する)が、1若しくはそれ以上のアクセスポート1224を介して測定される。1若しくはそれ以上のアクセスポート1224は、シリンジおよび/または別個の管状ラインに接続可能であってもよい。1若しくはそれ以上のアクセスポート1224は、選択的に開いたり閉じたりすることで、アクセスポート1224を通しての血液導管1202の内部と液体の連通をそれぞれ可能にしたり妨げたりすることができる。1若しくはそれ以上のアクセスポート1224は、可動弁、ルアーコネクタ、ストップコック、再密封可能な膜、キャップ付き開口部、または医療分野で一般的に利用される他の適切なコネクタを含むことができる。
血液導管1202の第2の部分1206は、新生児の臍帯の静脈(図示せず)に接続されるように設計されてもよい。第2の部分1206は、第2の端部1212に第2の端部コネクタ1220(代替的に静脈コネクタ1220とも呼ばれる)を含んでもよい。第2の端部コネクタ1220は、新生児の血管(例えば、臍帯の静脈)に接続されるように構成されたカニューレを含んでもよい。第2の端部コネクタ1220は、所望の用途に応じて寸法を決定してもよく、血管へのカニューレの挿入、およびカニューレ挿入後に血管内にカニューレを保持するために、所定の長さ、直径、ゲージサイズ、コネクタ、保持部材、および他の好ましいまたは必要な構成要素を有することができる。引き続き図6を参照すると、第2の部分1206は、単一の第2の端部コネクタ1220を含む。しかしながら、図示された実施形態は限定的なものではなく、血液回路1200の他の態様は、2、3、4、または他の適切な数の静脈コネクタ1220など、複数の静脈コネクタ1220を含むことを理解されたい。
血液導管1202の第2の部分1206は、好ましいサイズ、例えば、14フレンチ、15フレンチ、16フレンチ、または他の適切なサイズであるカニューレに従って寸法決めしてもよい。いくつかの態様においては、第2の部分1206は、第1の部分1204のカニューレよりも大きいカニューレを有する。第1の部分1204の少なくとも一部の内径は、約1/16インチ~約1インチの範囲、約2/16インチ~約1/2インチの間、または他の適切な範囲である。いくつかの例示的な実施形態においては、内径は約3/16インチである。外径は、約2/16インチ~約1.25インチの範囲、約4/16インチ~約1インチの間、または他の適切な範囲であってもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、外径は約5/16インチである。あるいは、第2の部分1206は、例えば、7フレンチ、8フレンチ、または9フレンチサイズのカニューレ、または他の適切なサイズを有する、上記よりも比較的小さいものを含む。そのような態様における内径は、約1/16インチ~約1インチの範囲、約2/16インチ~約0.5インチの間、または他の適切な範囲である。いくつかの例示的な実施形態においては、内径は約0.133インチである。外径は、約2/16インチ~約1.5インチの間、約4/16インチ~約1インチの間、または他の適切な範囲であってもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、外径は約5/16インチである。
第2部分1206は、1若しくはそれ以上のアクセスポート1224を含んでもよい。特に断りのない限り、1若しくはそれ以上のアクセスポート1224は、第1の部分1204に関連して上記したような1若しくはそれ以上のアクセスポート1224と実質的に類似しているか、または同じである。第1の端部コネクタ1216および第2の端部コネクタ1220に関する用語は、血液回路1200の特定の使用および操作に依存することを理解されたい。例えば、液体が第1の端部1208から第2の端部1212に向かって流れる場合、第1の端部コネクタ1216は動脈コネクタであり、第2の端部コネクタ1220は静脈コネクタであるが、逆に、液体が第2の端部1212から第1の端部1208に向かう方向に流れる場合、第1の端部コネクタ1216は静脈コネクタと呼ばれ、第2の端部コネクタ1220は動脈コネクタと呼ばれる。
血液回路とプライミング回路との間の接続およびプライミング工程
血液回路1200を新生児に接続する前に、血液回路1200をプライミングすると有利な場合がある。プライミングは、血液回路1200に1若しくはそれ以上の液体を導入することを含むことができる。これは、栄養素および/または血液希釈剤を含み得る所望のプライミング液を新生児に直ちに供給するのに有利である。プライミング工程は、血液回路1200に導入されるプライミング液の物理的および/または化学的パラメータを調整する役割も果たすことができる。調整可能なパラメータには、プライミング液の温度、圧力、pH、浸透圧、組成、ガス飽和度、および他の特性が含まれる。新生児に導入されるプライミング液が所望のパラメータを有することを確実にすることにより、新生児の発育に最適でない過度に熱い若しくは冷たいプライミング液または不適切な濃度のガスによる新生児の傷害の変化を減少させることができる。血液回路1200のプライミングは、プライミング回路1300を新生児に接続する前に、プライミング回路1300から望ましくない微粒子またはガスを除去する役割も果たす。例えば、プライミング液を血液回路1200に導入することにより、カニューレの挿入前に除去されない場合、新生児の血流に入る可能性のある閉じ込められた気泡を置換し、血流から除去することができる。この工程は、血液回路1200内の微粒子、破片、または他の不要な成分を洗い流す役割も果たす。一般に、血液回路1200を新生児に接続する前に血液回路1200をプライミングする目的は、新生児にカニューレが挿入されて血液回路1200と液体連通状態に置かれた時に、新生児が自然の子宮の生理学的条件にできるだけ近い最適な環境にあることを確実にすることである。
血液回路1200をプライミングするために、血液回路1200をプライミング回路1300に接続してもよい。図7および図8を参照すると、プライミング回路1300と流体連通している血液回路1200を示す、例示的な接続が図示されている。プライミング回路1300は、上記したように、カート1000に固定され、ポンプ1052および加熱器1048に作動可能に接続されるか、または隣接して配置される。プライミング供給源1331および廃棄先1335を、プライミング回路1300に接続することができる。血液回路1200は、カート1000上に図示されている(トレイ1100上に示されているが、これについてはさらに後述する)。
図8は、血液回路1200とプライミング回路1300との間の接続インターフェースの細部を示す。血液導管1202およびプライミング導管1302は、接続アセンブリ1500を介して互いに接続されてもよく、接続クレードル1580内に配置されてもよい(以下でさらに説明する)。血液回路1200の第1の端部1208は、プライミング回路1300の第1の端部1308に接続されてもよい。同様に、血液回路1200の第2の端部1212は、プライミング回路1300の第2の端部1312に接続されてもよい。血液回路1200の第1の端部コネクタ1216は、プライミング回路1300の第1の端部コネクタ1316と再封可能に接続されてもよい。血液回路1200の第2の端部コネクタ1220は、プライミング回路1300の第2の端部コネクタ1320と再封可能に接続されてもよい。血液回路1200が複数の第1の端部コネクタ1216を含む実施形態においては、プライミング回路1300は、対応する同数の第1の端部コネクタ1316を含み、血液回路1200の第1の端部コネクタ1216の各々は、プライミング回路の異なる第1の端部コネクタ1316に接続可能である。同様に、血液回路1200が複数の第2の端部コネクタ1220を含む実施形態においては、プライミング回路1300は、対応する同数の第2の端部コネクタ1320を含み、血液回路1200の第2の端部コネクタ1220の各々は、プライミング回路の異なる第2の端部コネクタ1320に接続可能である。
血液回路1200の第1の端部1208がプライミング回路1300の第1の端部1308に接続され、血液回路1200の第2の端部1212がプライミング回路1300の第2の端部1312に接続されると、プライミング回路1300および血液回路1200の両方を含むループ回路が確立される。すなわち、プライミング回路1300は血液回路1200と液体連通しており、液体(例えば、プライミング液)はプライミング回路1300の全体を通して循環され、プライミング回路1300から血液回路1200に移動され、血液回路1200の全体を通して循環され、プライミング回路1300に戻ることができる。この配置により、血液回路1300を所望のプライミング液でプライミングすることができる。血液回路1200および/またはプライミング回路1300に動作可能に接続され、血液回路1200および/またはプライミング回路1300と液体連通している構成要素も、この配置でプライミングすることができる(例えば、酸素供給器800)。スイープガスは、血液回路1200のプライミング時に導入することができる。
例示的なプライミング方法1700を図9のフロー図に示す。血液回路1200およびその構成要素のプライミングを開始する前に、および工程1704に示すように、血液回路1200をプライミング回路1300に接続して、上記のプライミング回路1300と血液回路1200との間の相互接続ループ回路を形成することができる。
動作中、プライミング回路1300は、プライミング液供給源1331からプライミング液を受け取ることができる。工程1708において、プライミング工程を開始するために、プライミング液供給源1331がプライミング回路1300に接続される。あるいは、プライミング液供給源1331がすでに接続されている場合には、プライミング液をプライミング液供給源1331に導入してプライミングを行う。プライミング液は、供給源1331から供給ライン1330に沿って移動し、供給コネクタ1328を通ってプライミング導管1302に入ることができる。供給コネクタ1328は、プライミング液が供給コネクタ1328を通ってプライミング導管1302に流れることを可能にするために、この時開いた構成にあるべきである。供給コネクタ1328が閉じた構成にある場合、供給コネクタ1328は、この工程の間に開いた構成に移動させることができる。
工程1712において、プライミング液はプライミング回路1300を通って流れる。プライミング回路1300に動作可能に接続されているポンプ1052を作動させて、プライミング導管1302を通して血液回路1200に向かってプライミング液を移動させることができる。ポンプ1052の作動は、プライミング導管1302内の流体(プライミング液または空気を含む)をプライミング導管1302に沿って所望の方向に移動させるプライミング導管1302内の圧力の増加を引き起こすことができる。いくつかの態様においては、ポンプ1052は、プライミング液をプライミング導管1302の第1の端部1308に向かって移動させ、プライミング液が1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316から血液導管1202の第1の端部1208の1若しくはそれ以上の接続された第1の端部コネクタ1216に排出されるように構成される。そのような態様においては、ポンプ1052の作動は、プライミング液を、第1の端部1208から第2の端部1212に向かって血液回路1200を通って流れ続けさせ、次いで、1若しくはそれ以上の第2の端部コネクタ1220を通って第2の端部1212から排出させ、プライミング導管1302の第2の端部1312の1若しくはそれ以上の接続された第2の端部コネクタ1320を通ってプライミング回路1300に戻るようにする。いくつかの態様においては、ポンプ1052は、プライミング液の上記とは反対方向への移動を引き起こすように構成される。そのような態様において、ポンプ1052は、プライミング液が1若しくはそれ以上の第2端部コネクタ1320から血液導管1202の1若しくはそれ以上の接続された第2端部コネクタ1220に排出されるように、プライミング液をプライミング導管1302の第2端部1312に向かって移動させるように構成される。そのような態様においては、ポンプ1052の作動は、プライミング液を、第2の端部1212から第1の端部1208に向かって血液回路1200を通って流れ続けさせ、次いで、1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1216を通って第1の端部1208から排出させ、プライミング導管1302の第1の端部1308で1若しくはそれ以上の接続された第1の端部コネクタ1316を通ってプライミング回路1300に戻るようにする。いくつかの態様においては、液体は、線源容器1331内の任意の気泡を捕捉するために、線源容器1331に循環して戻される。
プライミング工程の間、プライミング液がプライミング回路1300および血液回路1200内を循環している間、プライミング液のパラメータは、所望の目標値または閾値になるまで調整することができる。いくつかの態様においては、工程1720に示すように、プライミング液の温度を所定の閾値まで上昇させ、その後、所望の所定の温度範囲内に維持する。プライミング液の温度は、上記のように温度センサ1324によってモニターできる。プライミング液は、温度を上昇させるために加熱器1048によって加熱できる。加熱器1048は、プライミング液に加えられる熱をそれぞれ増加または減少させるために、熱出力を増加または減少させるように調整できる。いくつかの態様においては、所望の温度範囲は、生理学的子宮温度に類似し、例えば、摂氏約35度~摂氏約40度の間の範囲、より具体的には摂氏約36度~摂氏約38度の間の範囲である。他の適切な温度閾値も想定される。
いくつかの態様においては、ポンプ1052は、プライミング液が上記のいずれかの方向にポンプでくみ出されるように、可逆的である。いくつかの例示的な態様においては、プライミング液は、プライミング供給源1331からプライミング導管1302に移動し、血液回路1200の静脈接続部に対応する血液導管1200の第2の部分1206に向かって移動する。このようにして、プライミング液は加熱器1048から熱を受け、加熱されながら血液回路1200内に移動し、プライミング液が血液回路1200内を移動してプライミング回路1300内に戻るにつれて、プライミング液は徐々に熱を失う。プライミング工程後、プライミングされた血液回路1200がプライミング回路1300から接続解除されると、最も温かい血液は第2の端部1206(すなわち、静脈コネクタ)に隣接する。したがって、第2の端部1206が臍帯に(すなわち、臍帯の静脈に)接続されると、臍帯の静脈が血液回路1200から最も温かい血液を受け取ることになり、これは、望ましくないほど低い血液温度のために生じる可能性がある静脈痙攣のリスクを最小限に抑えるために有利である。
所望の量のプライミング液がプライミング回路1300に導入された時、プライミング液供給源1331はプライミング回路1300からの液体連通から外されてもよい。これは、供給コネクタ1328を閉じた構成に動かし、供給ライン1330からプライミング導管1302への液体の流れを妨げることによって行うことができる。いくつかの態様においては、所望のプライミング液は、プライミング回路1300および血液回路1200の総体積に実質的に等しい。いくつかの態様においては、プライミング液の所望の体積は、プライミング回路1300および血液回路1200の総体積よりも大きく、プライミング液の所望の体積の一部が、接続されたプライミング回路1300および血液回路1200によって形成されるループ回路から除去されるようにする。これにより、プライミング回路1300、血液回路1200、またはいずれかの接続された構成要素内の不要な液体または微粒子を、接続されたプライミング回路1300および血液回路1200から洗い流すことができる。工程1720では、プライミング液の一部をプライミング回路1300から洗い流すことができる。プライミング液の一部を洗い流すために、廃棄コネクタ1332は、プライミング導管1302から接続された廃液ライン1334へのプライミング液の流れを可能にする開いた構成に移動される。廃液ライン1334から、プライミング液は、廃液受容部1335に向かって移動し、廃液受容器1335に入ることができる。所望の量のプライミング液がプライミング導管1302から除去されると、廃棄コネクタ1328は、そこを通って廃液ライン1334にこれ以上プライミング液が流れ込まないように閉じた位置に移動される。プライミング液は血液で置換することができる。
最初のプライミング液が血液で置換されると、プライミング液の溶解ガス濃度を調整することもできる。工程1724で示すように、プライミング液が酸素供給器800を通って移動するにつれて、1若しくはそれ以上のガスがプライミング液に導入される一方で、1若しくはそれ以上のガスが酸素供給器を介してそこから除去される。いくつかの態様においては、酸素供給器800を通るスイープ流量および組成は、血液中の酸素ガスおよび二酸化炭素ガスの分圧を制御する。ガス交換の目的は、自然に発生する生理的環境(例えば、新生児が子宮内にいる時)のガス分圧に近いガス分圧をプライミング液に供給することである。いくつかの態様においては、プライミング液中の酸素ガスの分圧の望ましい目標範囲は、約30mmHg~約50mmHgの間、より具体的には約35mmHg~約40mmHgの間である。プライミング液中の二酸化炭素ガスの分圧は、約30mmHg~約50mmHgの間、より具体的には約35mmHg~約40mmHgの間である。バランスをとるために窒素ガスを添加または除去することもできる。ガス交換工程はさらに、プライミング液の目標pH濃度への到達および維持に役立つことができる。いくつかの態様においては、プライミング液の好ましいpH範囲は、約7~約8の間、より具体的には約7.2~約7.6の間である。いくつかの例示的な態様においては、目標pH範囲は約7.35~約7.4の間である。利用されるガスは、コンソールから供給されるか、またはその中に所望の濃度のガスを準備したガスタンク1040に貯蔵することができる。酸素ガス、二酸化炭素ガス、および窒素ガスの濃度を変化させることで、新生児の血液ガス濃度に対応する生理的な血液値を変化させることができる。
いくつかの態様においては、複数のプライミング液が使用される。すなわち、プライミング回路1300および/または血液回路1200は、まず、第1のプライミング液で上記のようにプライミングされ、次いで、プライミング回路1300および/または血液回路1200は、第2のプライミング液でプライミングされてもよい。第1および第2のプライミング液は同じであってもよく、あるいは、第1および第2のプライミング液は異なっているか、またはその中に異なる成分を含んでいてもよい。いくつかの具体的な実施形態においては、第1のプライミング液は合成液(例えば、PlasmaLyteのような所望の電解質を含む晶質溶液)を含み、第2のプライミング液は調整されたドナー血液を含む。複数のプライミング液が使用される場合、複数のプライミング液は、プライミング回路1300に接続され、プライミング回路1300に導入される。いくつかの態様においては、第1のプライミング液を最初にプライミング液供給源1331に導入し、次に第2のプライミング液をプライミング液供給源1331に導入する。代替の実施形態においては、各プライミング液は、それ自身のそれぞれのプライミング液供給源1331に配置され、各プライミング液供給源1331は、所望の順序で、所望の所定量の第1および第2のプライミング液のそれぞれがプライミング回路1300に導入されるように、プライミング導管1302との液体連通の内外に選択的に配置される。
血液回路1200および他の所望の構成要素が十分にプライミングされると、工程1728において、血液回路1200をプライミング回路1300から接続解除することができる。血液回路1200がプライミングされ、プライミング回路1300から接続解除された後、血液回路1200は、臍帯血管にカニューレを挿入することによって新生児に接続される。
プライミング工程における追加の工程が想定されること、および上記工程のリストは例示的なものであって限定的なものではないことが理解される。特に断りのない限り、上記工程は、互いに対してどのような順序で実行されてもよい。例えば、プライミング液は、酸素添加前、酸素添加中、酸素添加後のいずれか、または任意の組み合わせで加熱することができる。いくつかの態様においては、プライミング液の一部は、プライミング液の他の部分が酸素化されるのと同時に加熱される。上記工程の1つまたはそれ以上を複数回行ってもよく、順次反復してもよく、反復の間に他の工程と一緒に反復してもよい。上記工程の1つまたはそれ以上は、いくつかの実施形態において同時に実行されてもよい。
接続アセンブリ
簡単に上述したように、プライミング回路1300は、接続アセンブリ1500(図8に一般的に示す)を介して血液回路1200に着脱自在に接続されてもよい。接続アセンブリ1500は、プライミング液がプライミング回路1300および血液回路1200の間で循環できるように、血液回路1200をプライミング回路1300と液体連通状態にするために、血液およびプライミング導管の各端部1202および1302の間にインターフェースを提供する役割を果たす。血液導管1202の第1の端部1208は、プライミング導管1302の第1の端部1308に接続することができ、血液導管1202の第2の端部1212は、プライミング導管1302の第2の端部1312に接続することができる。いくつかの態様においては、接続アセンブリ1500は、1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1216をそれぞれの1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316と着脱自在に係合させる(例えば、図8参照)。同様に、接続アセンブリ1500は、1若しくはそれ以上の第2の端部コネクタ1220をそれぞれの1若しくはそれ以上の第2の端部コネクタ1320と着脱自在に係合させる。接続アセンブリ1500は、その中の1若しくはそれ以上の構成要素の相対的な位置決めに基づいて作動される(以下で詳述する)。プライミング回路1300および血液回路1200のコネクタの嵌脱は、接続が永続的でなく、かつ長時間にわたって確立されないように、バネで付勢されるか、または他の方法でバイアスされるか、または予張されてもよい。すなわち、プライミング回路1300と血液回路1200との間のインターフェースは、所望の時間まで(例えば、プライミング工程の直前まで)それぞれのコネクタが互いに接触しないように切断してもよい。これにより、輸送、滅菌、および/または保管中に接続構成要素を保護することができ、構成要素の完全性を損なうリスクを低減することができる。
図10~13を参照すると、接続アセンブリ1500の例示的な実施形態を図示する。プライミング回路1300と血液回路1200とを接続するために他の適切な接続機構を利用することができ、開示された接続アセンブリ1500がなくても同様のシステムを動作させることができることが理解される。接続アセンブリ1500は、プライミング導管1302および血液導管1202を受け入れ、血液導管1202およびプライミング導管1302の間に係合を形成するための少なくとも2つのコネクタをその上に含む本体部1504を含む。接続アセンブリ1500は、接続アセンブリ1500の構成要素を破片および/または損傷から保護するために、本体部1504およびコネクタを少なくとも部分的に囲むように構成されたカバー1518を含んでもよい。接続アセンブリ1500の構成要素、ならびに血液導管1202およびプライミング導管1302からのそれぞれのコネクタもまた、使用中に非無菌環境から保護することができる。カバー1518は不透明でも透明でもよい。カバー1518は、カバー1518が本体部1504に接触し、本体部1504に画定または取り付けられた構成要素へのアクセスを妨げる閉じた構成と、使用者が本体部1504上または本体部1504内の構成要素にアクセスできるようにカバー1518が本体部1504から間隔を置く開いた構成との間で移動可能であってもよい。いくつかの態様においては、カバー1518が開いた構成に動かされる時、カバー1518は本体部1504から完全に分離され、あるいは、代替的に、他の態様においては、開いた構成に動かされる時、(例えば、ヒンジ接続を介して)カバー1518は本体部1504に取り付けられたままである。
図11~13をさらに参照すると、血液回路コネクタ1512は、本体部1504上に配置されるか、または本体部1504に取り付けられる。血液回路コネクタ1512は、血液導管1202をその上に受容し、血液回路1200と液体連通するように構成される。プライミング回路コネクタ1508は、本体部1504上に配置されるか、または本体部1504に取り付けられ、軸方向1501に沿って血液回路コネクタ1512から間隔を空けて配置される。プライミング回路コネクタ1508は、プライミング導管1302をその上に受容し、プライミング回路1300と液体連通するように構成される。血液導管1202が血液回路コネクタ1512に完全に係合し、プライミング導管1302がプライミング回路コネクタ1508に完全に係合すると、プライミング導管1302と血液導管1202との間に液体流路を確立することができる。
いくつかの態様においては、プライミング回路コネクタ1508および血液回路コネクタ1512は、本体部1504上または本体部1504内に配置されたキャリッジ部材(carriage member)1520上に配置される。プライミング回路コネクタ1508は、軸方向1501に沿って血液回路コネクタ1512から間隔を置いて配置されてもよい。チャンバ1528が、プライミング回路コネクタ1508と血液回路コネクタ1512との間のキャリッジ1520内に画定されてもよい(図12、14A、14Bにラベル付けされている)。チャンバ1528は、プライミング回路1300が血液回路1200に接続される時、そこにプライミング液を受容してもよい。チャンバ1528は、プライミング導管1302と血液導管1202との間の流路を規定することができる。
いくつかの態様においては、接続アセンブリ1500は、複数の接続状態または構成を有するように構成される。完全接続構成では、血液回路1200とプライミング回路1300は互いに液体連通状態にあり、プライミング回路コネクタ1508と血液回路コネクタ1512との間のチャンバ1528を通って延びる液体流路を介して接続される。完全接続構成では、チャンバ1528は、プライミング液がプライミング導管1302からのみチャンバ1528に移動し、チャンバ1528から血液導管1202に移動できるように、またはその逆に移動できるように、実質的に密閉される。すなわち、完全接続構成では、プライミング導管1302および血液導管1202の一方からチャンバ1528に流入する液体の実質的にすべてが、プライミング導管1302および血液導管1202の他方に移動するように、チャンバ1528およびそれを通って延びる液体流路が密封される(すなわち、プライミング導管1302とプライミング回路コネクタ1508との間、または血液導管1202と血液回路コネクタ1512との間には漏れがない)。
部分的接続構成では、血液回路1200とプライミング回路1300は、互いに液体連通していてもよく、チャンバ1528を通って延びる液体流路を介して接続されていてもよいが、接続は液密でなくてもよい。いくつかの態様においては、部分的接続構成では、血液導管1202は血液回路コネクタ1512と接触するが、血液導管1202と血液回路コネクタ1512との間に間隙が規定される。このような配置により、血液回路コネクタ1512および血液導管1202は、接続ポイントの分離を維持しながら、完全接続構成への移動を容易にするために軸方向に整列することができる。接続部の分離を維持することは、コネクタ構成要素の損傷を防止するのに役立ち、汚染または細菌増殖のリスクを減少させることができる。部分的接続構成において、血液導管1202およびプライミング導管1302は、(プライミング導管1302がプライミング回路コネクタ1508から完全に分離している、血液導管1202が血液回路コネクタ1512から完全に分離している、またはその両方である、完全切断構成と比較して、)使用者が構成要素の位置合わせに過度の時間を費やすことなく、完全接続構成に容易に移動させることができるように、互いに対して配置される。
部分的接続構成から完全接続構成に移行するために、プライミング導管1302とプライミング回路コネクタ1508との間、血液導管1202と血液回路コネクタ1512との間、またはその両方において液密接続が確立されるように、接続アセンブリ1500の一部を軸方向1501に沿って移動させることができる。図10~13を参照すると、キャリッジ部材1520は、軸方向1501に沿って本体部1504に対して移動可能であってもよい。本体部は、キャリッジ1520をその中に受け入れるように構成された凹部1540を画定してもよい。キャリッジ1520は、本体部1504に対して凹部1540内の第1の位置(例えば、図14A参照)と、軸方向1501に沿って第1の位置から軸方向に間隔を空けた凹部1540内の第2の位置(例えば、図14B参照)とを有してもよい。プライミング導管1302がプライミング回路コネクタ1508に接続され、血液導管1202が血液回路コネクタ1512に接続され、キャリッジ1520が第1の位置にある場合、接続アセンブリ1500は部分的接続構成にある。プライミング導管1302がプライミング回路コネクタ1508に接続され、血液導管1202が血液回路コネクタ1512に接続され、キャリッジ1520が第2の位置にある場合、接続アセンブリ1500は完全接続構成にある。
軸方向1501に沿った力をキャリッジ1520に加えることによって、キャリッジ1520を第1の位置と第2の位置との間で移動させることができる。いくつかの態様においては、キャリッジ1520は、アクチュエータ1532によって第1の位置から第2の位置に移動させられる。アクチュエータ1532は、キャリッジ1520に力を加えて、キャリッジ1520を軸方向1501に沿って本体部1504に対して摺動可能に移動させるように構成できる。いくつかの態様においては、アクチュエータ1532は弾力性のあるバネを含む。弾力性のあるバネは、キャリッジ1520に引張力を加えて、キャリッジ1520を移動させてもよい。あるいは、弾力性のあるバネは、キャリッジ1520に圧縮力を加えてもよい。いくつかの態様においては、アクチュエータ1524は、キャリッジ1520と接触して配置されるように構成され、軸方向1501に沿ったキャリッジ1520の移動を引き起こす方向にバイアスされる変形可能な部材を含む。図10~図14Bに図示する例示的な実施形態においては、接続アセンブリ1500は、本体部1504とキャリッジ1520との間に緊張状態に保持されるバネアクチュエータ1532を有することが示されている。そのような実施形態においては、バネアクチュエータ1532は、キャリッジ1520に引張力を加えて、キャリッジ1520を本体部1504に対して軸方向1501に沿って引っ張り、接続アセンブリ1500を部分的接続構成から完全接続構成に移行させることができる。図14Aおよび図14Bを具体的に参照すると、接続アセンブリ1500は、図14Aでは部分的接続構成で示され、図14Bでは完全接続構成で示されている。図14Aにおいて、血液導管1202の端部コネクタ(第1の端部コネクタ1216または第2の端部コネクタ1220のいずれかであることができる)は、血液回路コネクタ1512と軸方向に整列され、血液回路コネクタ1512に部分的に挿入される。しかしながら、端部コネクタは血液回路コネクタ1512に完全に挿入されていないため、この構成において血液導管1202とチャンバ1528との間の液密シールは確立されない。図14Bに示すように、バネアクチュエータ1532がキャリッジ1520を血液導管1202に向かって軸方向1501に沿って移動させると、血液導管1202の端部コネクタ(例えば、第1の端部コネクタ1216または第2の端部コネクタ1220)は、血液回路コネクタ1512と軸方向に整列し、血液回路コネクタ1512に完全に挿入される。端部コネクタが血液回路コネクタ1512に完全に挿入されると、端部コネクタと血液回路コネクタ1512との間に液密シールが確立され、血液導管1202はチャンバ1528と液体連通状態になる。接続アセンブリ1500は、完全接続構成にある。プライミング導管1302は図14Aおよび図14Bには図示されていないが、接続が確立され、接続アセンブリ1500が完全接続構成にあるためには、プライミング導管1302は、上記のようにプライミング回路コネクタ1508に完全に接続される必要があることが理解される。完全接続構成では、プライミング導管1302とチャンバ1528との間、および血液導管1202とチャンバ1528との間に液密シールが画定される。
図14Cを参照すると、本明細書に開示される接続アセンブリ1500の1若しくはそれ以上の実施形態とともに利用することができる例示的な血液回路コネクタ1512が図示されている。血液回路コネクタ1512は、血液導管1202をその中に受け入れるように構成された開口部1513を画定することができる(例えば、第1の端部コネクタ1216または第2の端部コネクタ1220)。開口部1513から軸方向1501に沿ってチャンバ1528に向かって延びるチャネル1514が、血液回路コネクタ1512に画定される。チャネル1514は、チャンバ1528と液体連通することができる。血液回路コネクタ1512は、開口部1513とチャンバ1528との間に配置された狭窄部1515をその中に画定してもよい。チャネル1514は、チャネル1514の断面寸法が開口部1513と狭窄部1515との間で縮小するように、軸方向1501に沿った長さの少なくとも一部に沿ってテーパ状であってもよい。チャネル1514は、開口部1513に隣接する第1の直径D1と、狭窄部1515に隣接する第2の直径D2とを有する。いくつかの態様においては、第1の直径D1は第2の直径D2よりも大きい。第1の直径D1は、血液導管1202の適切な末端コネクタがそれを通ってチャネル1514に挿入されるような寸法であるべきであることを理解されたい。操作において、血液導管1202がチャネル1514内に無い時、接続アセンブリ1500は、完全に分離された構成、すなわち、完全接続構成でも部分的接続構成でもない場合がある。血液導管1202の一部がチャネル1514内にあるが、狭窄部1515から間隔を空けており、狭窄部1515に接触していない場合、接続アセンブリ1500は、部分的接続構成であってもよい。血液導管1202の一部がチャネル1514内にあり、狭窄部1515と接触している時、接続アセンブリ1500は、完全接続構成であってもよい。血液導管1202が、狭窄部1515に向かって軸方向1501に沿ってチャネル1514内をさらに移動すると、チャネル1514がテーパ状になるにつれて、血液導管1202はチャネル1514のコールに接触することができる。チャネル1514の壁と血液導管1202との間の接触は、液体が、血液導管1202の周囲を流れて血液回路コネクタ1512の開口部1513から漏れることなく、チャンバ1528から血液導管1202内に移動されるような、液密シールを規定することができる。
接続アセンブリ1500は、アクチュエータ1532が本体部1504の凹部1540内でキャリッジ1520を移動させることによって、部分的接続構成と完全接続構成との間で作動されるように構成される。本開示の目的のために、キャリッジ1520が第1の位置にある時、接続アセンブリ1500は、部分的接続構成にあり、キャリッジ1520が第2の位置にある時、接続アセンブリ1500は、完全接続構成にあるが、このような用語は、他の実施形態において逆になることが理解される。いくつかの態様においては、キャリッジ1520は、第2の位置への移動に偏っている。そのような実施形態においては、キャリッジ1520は、その第1の位置において、その第2の位置への移動を物理的に拘束される。拘束機構は、アクチュエータ1532によってキャリッジ1520に加えられている付勢力を打ち消すために必要な力を加えるのに十分であるべきであることを理解されたい。キャリッジ1520を第2の位置に移動させるために、抑制機構は、アクチュエータ1532によって加えられる力がキャリッジ1520を第2の位置に移動させるのに十分であるように、除去されるか、または低減される。再び図13を参照すると、アクチュエータ1532は、キャリッジ1520および本体部1504に動作可能に連結されたバネ1532である。バネ1532は、キャリッジ1520に引張力を加えて、キャリッジ1520を凹部1540内の軸方向1501に沿って血液回路1200に向かって移動するように偏らせることができる。キャリッジ1520は、保持および解放機構1536を含んでもよい。保持機構1536は、キャリッジ1520をその第1の位置に保持することができる。保持機構1536は、バネ1532によって加えられている付勢力に対抗するように設計される。保持機構1536は、バネ1532によって加えられている付勢力に対抗し、少なくともそれと同じ強さの力を加えるように構成された任意の適切な保持装置であってもよい。いくつかの態様においては、保持機構1536は、キャリッジ1520から延びる可撓性アーム1537を含む。可撓性アーム1537は、軸方向1501に直交する少なくとも1つの方向に偏向するように構成されてもよい。可撓性アーム1537には突出部1538が画定されていてもよい。突出部1538は、対応する保持面に着脱自在に接触するように構成されてもよい。図13に示すように、本体部1504は、突出部1538を受容するように構成された肩部1544をその上に画定することができる。キャリッジ1520が第1の位置にある時、バネ1532は引っ張られ、第2の位置に向かってキャリッジ1520に付勢力を加えることができる。第1の位置では、突出部1538は、本体部1504の肩部1544と接触することができる。突出部1538は、軸方向1501に沿って肩部1544と軸方向に整列していてもよい。バネ1532によって加えられる付勢力は、突出部1538と肩部1544との間の係合を乗り越えるのに十分ではないため、キャリッジ1520は、バネ1532によって加えられる付勢力にもかかわらず、第1の位置に保持される。キャリッジ1520を第1の位置から第2の位置へ移動させるために、保持機構1536は、バネ1532によって加えられる付勢力をもはや妨げないように、または、より小さく妨げるように作動させることができる。突出部1538は、軸方向1501からオフセットされた方向に沿って可撓性アーム1537を偏向させることによって、肩部1544との軸方向の整列から外れるように移動させることができる。突出部1538が肩部1544と接触していない時、バネ1532によって加えられる付勢力は、キャリッジ1520を軸方向1501に沿って第2の位置に移動させることができる。いくつかの態様においては、保持機構1536は、複数の可撓性アーム1537、突出部1538、およびそれぞれの肩部1544を含む。
保持機構1536は、1若しくはそれ以上の突出部1538を1若しくはそれ以上のそれぞれの肩部1544との軸方向の整列から外れるように動かすことによって、使用者によって解放される。いくつかの態様においては、保持機構1536は、接続アセンブリ1500の移動および/または接続アセンブリ1500の他の構成要素との相対的な若しくは他の構成要素との係合によって解除される。図15および図16を参照すると、1若しくはそれ以上の接続アセンブリ1500をその上に受容するように構成されたマニホールド1560が図示されている。マニホールド1560は、プライミング工程の間、接続アセンブリ1500を保持するように構成される。いくつかの態様においては、マニホールド1560は、各接続アセンブリ1500を部分的接続構成から完全接続構成に移行させるために(例えば、キャリッジ1520の第1の位置から第2の位置への移動を引き起こすことによって)使用される。マニホールド1560は、各接続アセンブリ1500をその上に受容するように構成された受容面1564を含む。1若しくはそれ以上の保持チャネル1566が、取り付けられた接続アセンブリ1500に接触し、接続アセンブリ1500をマニホールド1560に着脱自在に固定するために、受容面1564上に画定されてもよい。
いくつかの態様においては、受容面1564に沿った接続アセンブリ1500の相対的な移動、ならびに、接続アセンブリ1500と保持チャネル1566との間の接触は、キャリッジ1520の移動を引き起こすために上記した保持機構1536を解放することができる。いくつかの態様においては、マニホールド1560は、その上に画定され、接続アセンブリ1500上の保持機構1536に動作可能に接触するように構成された1若しくはそれ以上のフィンガー1568を含んでもよい。フィンガー1568は、接続アセンブリ1500が1若しくはそれ以上の保持チャネル1566内で受容面1564に固定される時、フィンガー1568が突出部1538を肩部1544との軸方向の整列から移動させるように配置される。上記したように、突出部1538が肩部1544と軸方向に整列していない時、キャリッジ1520は、バネ1532によって(または他の適切なアクチュエータによって)キャリッジ1520に加えられる力によって、第2の位置に移動される。
図17A、図17B、および図17Cに例示的な解放工程を示す。図17Aでは、接続アセンブリ1500が軸方向1501に沿ってマニホールド1560の受容面1564上に受容される様子が示されている。突出部1538は、肩部1544と軸方向に整列して示されており、したがって、キャリッジ1520をその第1の位置に保持する。フィンガー1568は突出部1538から間隔を空けている。図17Bにおいて、接続アセンブリ1500は、フィンガー1568に向かって軸方向1501に沿ってさらに移動されている。ここで、フィンガー1568は突出部1538に接触することができる。接続アセンブリ1500が同じ方向に移動し続けると、フィンガー1568と突出部1538との接触により、可撓性アーム1537(図13に示され、上記されている)が軸方向1501から離れる方向に偏向し、可撓性アーム1537に取り付けられた突出部1538が本体部1504上の肩部1544との軸方向の整列から外れるように移動することができる。図17Cでは、可撓性アーム1537はたわみ、突出部1538はマニホールド1560上のフィンガー1568によって肩部1544との軸方向の整列から外れている。突出部1538と肩部1544との間の係合が、バネ1532によって加えられる付勢力を打ち消すことなく、バネ1532は、本体部1504の凹部1540内の第2の位置へのキャリッジ1520の移動を引き起こすことができる。キャリッジ1520がその第2の位置にある時、接続アセンブリ1500は、上記のように、完全接続構成にある。この時点で、プライミング回路1300と血液回路1200との間でプライミング液を移動させるために、プライミング工程を開始することができる。図17A~17Cは、他の記載された構成要素のより良好な図を提供するために、接続されたプライミング導管1302を図示していないが、このような接続は、プライミング工程を開始する前に確立されるべきであることが理解される。
カート1000は、血液回路1200上の各コネクタがプライミング回路1300上の各コネクタに接続されるように、複数の接続アセンブリ1500を含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、血液導管1202の1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1216および第2の端部コネクタ1220の各々は、別々の接続アセンブリ1500の血液回路コネクタ1512の中に、その上に、またはそのコネクタに隣接して受容される。同様に、プライミング導管1302の1若しくはそれ以上の第1の端部コネクタ1316および第2の端部コネクタ1320の各々は、それぞれの別個の接続アセンブリ1500のプライミング回路コネクタ1508の中に、その上に、またはそのコネクタに隣接して受容される。
各接続アセンブリ1500は、接続アセンブリ1500に接続される構成要素に固有のコネクタを含んでもよい。いくつかの態様においては、プライミング導管1302の第1の端部コネクタ1316は、第2の端部コネクタ1320と異なっている。したがって、プライミング導管1302の第1の端部1308とともに利用される1つの接続アセンブリ1500は、プライミング導管1302の第2の端部1312とともに利用される別の接続アセンブリ1500とは異なるプライミング回路コネクタ1508を有する。コネクタは、それらが係合するように設計されているいずれの構成要素に対しても補完的であるべきであることが理解される。図12および図13に図示する例示的な実施形態においては、2つの異なるプライミング回路コネクタ1508が示され、例示的なプライミング回路コネクタ1508aは、プライミング導管1302の第1の端部1308とともに使用するためのプライミング回路コネクタを指し、例示的なプライミング回路コネクタ1508bは、プライミング導管1302の第2の端部1312とともに使用するためのプライミング回路コネクタを指す。他の適切なコネクタ設計が想定されることが理解される。図12および図13には2つのプライミング回路コネクタ1508aおよび1508bが図示されているが、各接続アセンブリ1500は単一のプライミング回路コネクタを含んでもよく、プライミング回路コネクタは、プライミング導管1302のどちらの端部が特定の接続アセンブリ1500に接続されるかに応じて交換可能なことが理解される。血液回路コネクタ1512もまた、血液導管1202のどの部分に接続されるかに応じて異なってもよい。いくつかの態様においては、第1の端部コネクタ1216とともに使用するための血液回路コネクタ1512は、第2の端部コネクタ1220とともに使用するための血液回路コネクタ1512よりも小さい断面寸法を有する。例えば、図14Cに示す第1および第2の直径D1およびD2は、血液導管1202の第1の端部コネクタ1216を受容するように構成された血液回路コネクタ1512において、血液導管1202の第2の端部コネクタ1220を受容するように構成された血液回路コネクタ1512のそれぞれの第1および第2の直径D1およびD2よりも小さい。
いくつかの態様においては、誤った導管に接続できない接続アセンブリ1500を利用することが有利である。すべての接続アセンブリ1500が完全に相互交換可能である場合、血液導管1202のコネクタがプライミング導管1302のコネクタに不注意に接続される可能性があるという点で、使用者のエラーのリスクが増大する。適切な接続のみが行われることを確実にするために、各接続アセンブリ1500は、所望の接続のみが行われる一方で、誤った接続はうまく行われないような方法で、配置されるか、または配置される構成要素をその中に有してもよい。例えば、いくつかの態様においては、血液導管1202およびプライミング導管1302のそれぞれの第1の端部1208および1308を接続するために使用されることが意図される1若しくはそれ以上の接続アセンブリ1500は、正しい第1の端部1208および1308との適切な係合のみを可能にし、例えば、血液導管1202の第2の端部1212またはプライミング導管1302の第2の端部1312との適切な接続を可能にしない血液回路およびプライミング回路コネクタ1512および1508を含む。逆に、血液導管1202およびプライミング導管1302のそれぞれの第2の端部1212および1312を接続するために使用されることが意図される1若しくはそれ以上の接続アセンブリ1500は、正しい第2の端部1212および1312との適切な係合のみを可能にし、例えば、血液導管1202の第1の端部1208またはプライミング導管1302の第1の端部1308との適切な接続を可能にしない血液回路およびプライミング回路コネクタ1512および1508を含む。
図18を参照すると、マニホールド1560は、クレードル1580内に取り外し自在に保持することができる。クレードル1580は、マニホールド1560(および任意の付属接続アセンブリ1500)をその中に受容するように構成された内部受容部1584を含むことができる。受容部1584は、例えば、プライミング液がプライミング導管1302、血液導管1202、および/または接続アセンブリ1500から漏出した場合に、その中に液体を受け入れて保持するように構成される。クレードル1580は、カート1000、例えばカート1000の上部1004に着脱自在に接続できる(例えば、図1~3および8参照)。
ドレーピング手順
図7および図27を参照すると、ドレープ2700を移送トレイ1100とカート1000との間に配置することができる。ドレープ2700は、システムの使用中、無菌構成要素と非無菌構成要素との間にバリアを提供することができる。ドレープ2700は、移送トレイ1100とカート1000との間に熱障壁を提供することができる。ドレープ2702は、体重センサ1008用の切り込み2702を含むことができる。ドレープ2702は、接続クレードル1580用の切り込み2704を含むことができる。切り込み2704は、フラップがカート1000の上面から接続クレードル1580とカート1000との間の空間に延びるように、ドレープ2702に設けられた細長いスリットとすることができる。ドレープ2700は、ドレープ2702がカート1000上にある時にディスプレイ1016が窓2706を通して観察可能であるように、窓2706を含むことができる。窓2706は、光を透過させながら無菌性を維持する透明フィルムとすることができる。ドレープ2700はカート1000に着脱可能に連結できる。接続クレードル1580は、ドレープ2700をカート1000に固定するのに役立つ。
移送トレイ
血液回路1200がプライミング回路1300と接続され、プライミングされている時、および血液回路1200が新生児に接続されている時、または新生児に接続されている時、血液回路1200はカート1000上に保持されてもよい。新生児がカート1000からメインコンソールに移送される時、血液回路1200は、新生児とともに(および、例えば、新生児チャンバアセンブリ10とともに)移送される。新生児とともに複数の構成要素を移送することを容易にするために、新生児、新生児チャンバアセンブリ10、血液回路1200、および/または他の構成要素をその上に受容し保持するように設計された移送トレイ1100を利用することが有利である。図19~21を参照すると、新生児1をその中に含む新生児チャンバアセンブリ10を受けるためのトレイ1100が図示されている。トレイ1100は、上面1108と、上面1108に対向し、垂直軸1001に沿って上面1108から間隔を置いた下面1112とを画定する本体部1104を含む。図19に示すように、新生児チャンバアセンブリ10は、本体部1104上、例えば上面1108上または上面1108に隣接して配置される。いくつかの態様においては、上面1108は、トレイ1100から液体が流れたりこぼれたりすることなく、トレイ1100がその上の液体の体積を上面1108上で受けるように構成されるような寸法である。そのようなものとして、上面1108は、液体の体積をそこに受けるように構成された本体部1104上の1若しくはそれ以上の受容部、くぼみ、または溝1109(図20においてラベル付けされる)を規定する。このような配置は、プライミング液、新生児血液、または新生児チャンバアセンブリ液が血液回路1200および/または新生児チャンバアセンブリ10から予期せず漏れた場合に、こぼれた液体を捕捉することを可能にする。いくつかの態様においては、トレイ1100の本体部1104は、1若しくはそれ以上の受容部1109から溢れた液体がトレイ1100に対して所望の位置、例えば、指定された樋または廃棄源(図示せず)に導かれるような寸法である。このような配置は、トレイ1100がオーバーフローした場合に、液体によって損傷する可能性のある電子部品に液体が接触するのを防ぐのに有利である。
新生児1は、新生児チャンバアセンブリ10がトレイ1100に設置される前でも後でも、新生児チャンバアセンブリ10に導入することができる。新生児チャンバアセンブリ10は、トレイ1100の第1部分1116上に配置することができる。トレイ1100は、長手方向軸1002に沿っておよび/または横軸1003に沿って第1部分1116からオフセットされた第2部分1120を含んでもよい。いくつかの態様においては、第1の部分1116の一部は、第2の部分1120の一部と重なる。本開示の目的のために、第1の部分1116は、一般に、その上に新生児1および/または新生児チャンバアセンブリ10を受容するように構成されるトレイ1100の部分を指し、第2の部分1120は、一般に、その上に血液回路1200を固定するための支持アセンブリ1150を受容するように構成されるトレイ1100の部分を指す(以下で詳細に説明する)。いくつかの特定の態様においては、第1の部分1116は、1若しくはそれ以上の受容部1109を含んでもよく、第2の部分1120は、1若しくはそれ以上の受容部1109を含んでもよく、第1の部分1116の1若しくはそれ以上の受容部1109は、第2の部分1120の1若しくはそれ以上の受容部1109から隔離されてもよく、第1の部分1116の1若しくはそれ以上の受容部1109に受容された液体が、第2の部分1120の1若しくはそれ以上の受容部1109に受容された液体と混合されないようにする。
トレイ1100は、カート1000(図1参照)上、例えば、上部1004の上面1006上に受けることができる。トレイ1100の下面1112は、カート1000の上部1004の少なくとも一部に接触するように構成されてもよい。いくつかの態様においては、図21に示すように、トレイ1100は、トレイ1100とカート1000との間の所望の整列を容易にするように、および/またはカート1000に対するトレイ1100の不用意な移動を防止するためにカート1000上にトレイ1100を保持するように構成された保持構造1132を含む。保持構造1132は、カート1000上の補完的な保持構造1010(図2にラベル付けされている)の突出部を受容するように構成されたノッチを含んでもよい。カート1000上の保持構造1010は、体重センサ1008に隣接していてもよいし、体重センサ1008を含んでいてもよい。加えて、または代替的に、トレイ1100の保持構造1132は、カート1000上に画定された補完的なノッチまたは溝内に受容可能な突出部であってもよい。いくつかの態様においては、トレイ1100の保持構造1132は、トレイ1100がカート1000上に配置される時、垂直軸1001に沿った保持構造1132とカート1000との間の接触が、長手方向軸1002および/または横軸1003に沿ったトレイ1100とカート1000との間の相対的な摺動を妨げるように、トレイ1100の本体部の材料よりも高い摩擦係数を有する材料から構成される。このような態様においては、カート1000上の補完的な保持構造1010は、トレイ1100上の保持構造1132に加えて、またはトレイ1100上の保持構造1132の代わりに、より高い摩擦係数を有するこのような材料から構成される。いくつかの態様においては、トレイ1100は、下面1112上に複数の保持構造1132を含む。したがって、カート1000はその上に複数の対応する保持構造1010を含んでもよい。トレイ1100の保持構造1132およびカート1000の保持構造1010のそれぞれの配置は、カート1000に対するトレイ1100の所望の向きおよび整列を可能にするように配置されてもよいことが理解される。
いくつかの態様においては、新生児チャンバアセンブリ10はトレイ1100の上面1108上に直接配置される。本体部1104(および特に第1部分1116)は、新生児チャンバアセンブリ10を受け入れて固定するのに適合するような寸法および形状であるべきであることを理解されたい。いくつかの態様においては、例えば図19に示すように、トレイ1100は、新生児チャンバアセンブリ10をその上に受容するように構成された支持部材1124を含む。支持部材1124は、ファスナー、クリップ、溶接、摩擦嵌めまたはくさび嵌め、または他の適切な固定機構などの公知の機構を介して、トレイ1100の本体部1104に固定することができる。支持部材1124は、トレイ1100から分離可能かつ取り外し自在であってもよく、支持部材1124は、コンソールの一部である別の機構(図示せず)と交換可能であってもよい。いくつかの態様においては、トレイ1100は、一体型トレイ1100の一体部分として支持部材1124を有して形成される。
いくつかの態様においては、支持部材1124は、支持部材1124に沿って上面1108から垂直軸1001に沿って測定された高さ1128を有する。支持部材1124の高さ1128は、新生児チャンバアセンブリ10がコンソールの一部である支持機構(図示せず)に固定された時に、支持部材1124を短くしたり取り外したりできるように調節可能であってもよい。あるいは、支持部材1124の高さ1128は、トレイ1100の本体部1104と新生児チャンバアセンブリ10または新生児1との間の所望の距離に基づいて調節可能であってもよい。いくつかの態様においては、支持部材1124は、新生児チャンバアセンブリ10の支持部材1124からの不用意な分離を防止するために、新生児チャンバアセンブリ10に着脱自在に固定するように構成された着脱自在保持機構(図示せず)を含む。いくつかの態様においては、支持部材1124は、支持部材1124の一部が新生児チャンバアセンブリ10上の補完的なノッチまたは溝(図示せず)に受容されるような形状または寸法であり、あるいは、追加的または代替的に、支持部材1124は、新生児チャンバアセンブリ10上に画定された補完的な突出部を受容するように構成されたそのようなノッチまたは溝を画定する。
いくつかの態様においては、トレイ1100は、2、3、4、5、6、7、またはそれ以上の支持部材1124など、複数の支持部材1124を受容するように構成される。本明細書に開示されるいくつかの特定の実施形態においては、トレイ1100は、4つの支持部材1124を含む。支持部材1124の各々は、一緒になって、すべての支持部材1124がその上に新生児チャンバアセンブリ10を受容し、トレイ1100の残りの部分に対して安定かつ確実な方法で新生児チャンバアセンブリ10を保持できるように、本体部1104上に配置される。支持部材1124は、トレイ1100に着脱可能に結合することができる。トレイ1100は、支持部材1124の一部を受容するように適合された受容部1103を含むことができる。受容部1103は、支持部材1124の一部を受容するための凹部を画定する側壁1105および上壁1107を含むことができる。受容部1103は、支持部材1124の凹部内に受容されるように適合されたピン1111を含むことができる。ピン1111は、支持部材1124の足部が受け部1103によって画定された凹部内に水平方向にスライドできるように、受容部1103に対して可動であるバネ負荷ピンとすることができる。新生児チャンバアセンブリ10は、支持部材1124を使用せずに新生児チャンバアセンブリ10を支持することができるように、支持アセンブリ1150に結合することができる。支持部材1124は、新生児チャンバアセンブリ10から個々に取り外し自在にすることができる。新生児チャンバアセンブリ10は支持アセンブリ1150から片持ち式に固定することができる。
いくつかの態様においては、トレイ1100は、トレイ100がメインコンソール内に配置された時に、新生児チャンバアセンブリ10内の新生児を識別、隔離、および視覚化することを容易にするためのコントラスト背景を提供するために、好ましい色、パターン、または他の視覚的スキームを含む。
トレイ1100は、血液回路1200の1若しくはそれ以上の構成要素を受容、保持、および/または操作するためのガントリーまたは支持アセンブリ1150を含むことができる。支持アセンブリ1150は、トレイ1100の第2部分1120に配置される。図19~21を引き続き参照し、図22をさらに参照すると、支持アセンブリ1150は、支持アセンブリ1150をトレイ1100に取り付けることができる基部1154を含む。基部1154は、一体の均一なトレイ1100の一部であってもよく、または基部1154は、代替的に分離可能な部品であってもよい。基部1154は、ファスナー、クリップ、溶接、摩擦嵌めまたはくさび嵌め、または他の適切な固定機構などの公知の接続機構を介してトレイ1100に取り付けられる。基部1154は、その中またはその上に支柱1158を受け入れてもよい。支柱1158は、基部1154を介してトレイ1100に固定されてもよく、基部1154から、少なくとも部分的に、トレイ1100から離れる垂直軸1001に沿って延びてもよい。支柱1158は、基部1154およびトレイ1100に対して移動可能であってもよい。支柱1158は、垂直軸1101に沿って基部1154に向かって、または基部1154から離れる方向に移動可能であってもよい。いくつかの態様においては、支柱1158は、垂直軸1001の周りに(または垂直軸1001に平行な別の軸の周りに)回転可能である。支持アセンブリ1150は、基部1154に対する支柱1158の並進および/または回転を選択的に許容または阻止するように構成されてもよい。保持装置1190は、基部1154上および/または支柱1158上に配置されてもよく、支柱1158の移動を選択的に許容および阻止するように作動させることができる。いくつかの態様においては、保持装置1190は、支柱1158の移動を防止するために基部1154に対して支柱1158を固定する第1の方向に回転させることができ、支柱1158の移動を可能にするために第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることができるノブ1190である。本開示は、利用される特定の保持装置に限定されず、支持アセンブリ1150の他の想定される実施形態は、クリップ、ピン、タイ、または他の留め具などの他の適切な保持機構を含む。いくつかの態様においては、支柱1158は、支柱1158が基部1154に対して動かないように、基部1154に対して剛性的に固定される。いくつかの態様においては、支柱1158は一体型支持アセンブリ1150の一部として基部1154と一体化される。
可動支持体1162が支柱1158上に配置される。支持体1162は、血液回路1200の少なくとも一部をその上に受容するように構成される。支持体1162は、血液回路1200の一部を支持体1162に着脱自在に取り付けるように構成された1若しくはそれ以上の取り付け部材1164をその上に含むか、またはその上に受容してもよい。1若しくはそれ以上の取り付け部材1164は、血液回路1200に損傷を与えることなく、かつ血液回路1200またはその関連部品の所望の動作を妨げることなく、血液回路1200の一部を支持体1162上に保持するように構成されたクリップ、テザー、チューブ導管またはチャネル、タイダウン、溝または切り欠き、または他の適切な構成要素を含んでもよい。支持体1162は、支柱1158に沿ってトレイ1100に対して移動可能であってもよい。支持体1162は、垂直軸1001に沿ってトレイ1100に向かっておよびトレイ1100から離れる方向に並進可能であってもよい。支持体1162は、支柱1158の周りに(すなわち、垂直軸1001の周りに、または垂直軸1001に平行な軸の周りに)回転可能であってもよい。いくつかの態様においては、支持体1162は、支柱1158の周りに360度まで回転可能である。支持体1162の並進および/または回転は、新生児チャンバアセンブリ10および/またはプライミング回路1300に対する血液回路1200の調節を可能にする。支持体1162の操縦性はまた、支持体1162の移動が許容されなければアクセスすることが困難であったトレイ1100上の構成要素への妨げのない、または妨げの少ないアクセスを可能にできる。例えば、支持体1162は、新生児にカニューレを挿入されている間、使用者が新生児にカニューレを挿入するための追加の空間を提供するために第1の位置にあり、新生児にカニューレが挿入され、血液回路1200および新生児を通る液体の流れが確立された後は、第1の位置から並進的および/または回転的にオフセットされた第2の位置にある。支持体1162の他の位置もまた、例えば、血液回路1200のプライミングの間(上記したように)、または酸素供給器800の交換および/若しくはプライミングの間(以下でさらに説明するように)に想定される。別の保持装置1190は、支柱1158、支持体1162、またはその両方に配置されて、支柱1158に対する支持体1162の並進運動および/または回転運動を選択的に可能にすることができる。保持装置1190は、上記したような任意の適切な保持機構であってもよい。
支持アセンブリ1150は、血液回路1200、プライミング液、新生児血液、新生児、新生児チャンバアセンブリ10内の環境、および/またはトレイ1100および/またはカート1000の周囲の環境の様々なパラメータに関連する情報を監視、測定、記録、および/または送信するように構成された1若しくはそれ以上のセンサを受容および/またはその上に保持するように構成されてもよい。血液は、新生児の心臓によって血液回路1200を通って移動する可能性があり、したがって、1若しくはそれ以上のセンサは、新生児の心臓の性能を監視することができる。センサは、温度センサ、流量計、圧力センサ、ガス飽和度センサ、光センサ、気泡センサ、液体組成センサ、胎便センサ、および新生児の発達に関連する所望のパラメータを検出するための他のセンサを含むことができる。センサの1つまたはそれ以上は、測定値を受信して記録し、受信した測定値に関連する計算を実行し、および/または受信したデータに基づく信号若しくは命令を、トレイ1100、カート1000、血液回路1200、プライミング回路1300、または物理的若しくは無線で接続された別のシステムの他の構成要素に送信できるコントローラおよびプロセッサ(図示せず)と通信するように構成される。図22を引き続き参照し、図23および図24をさらに参照すると、1若しくはそれ以上のセンサは、支持体1162上に保持される。図23の例示的な実施形態および図24の代替的な例示的な実施形態に示されるように、血液ガス飽和度センサまたは流量センサ1180は、支持体1162上に配置され、血液導管1202を通って流れる液体の1若しくはそれ以上のガス飽和度を測定するように構成される。ガス飽和度センサ1180は、血液導管1202を通って流れる液体中の酸素ガスの飽和度を測定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態においては、複数のガスセンサ1180が、血液回路1200の様々な部分に沿ってガス飽和度を測定するように配置され、例えば、酸素化前の酸素供給器800に向かって流れる液体中の酸素飽和度を測定するために第1の血液導管部分1204上に配置された第1のガス飽和度センサと、酸素化後の酸素供給器800から離れて流れる液体中の酸素飽和度を測定するために第2の血液導管部分1206上に配置された第2のガス飽和度センサ1180とが配置される。1若しくはそれ以上のガス飽和度センサ1180は、1若しくはそれ以上のガス飽和度センサ1180が血液導管1202に挿入されることなく、またはそうでなければ貫通することなく動作することができるように、非侵襲性であってもよい。例えば、1若しくはそれ以上のガス飽和度センサ1180は、血液導管1202に隣接して配置されるように設計される。
1若しくはそれ以上の流量センサ1181は、支持体1162上に配置され、血液導管1202を通る液体および/またはガスの流れのパラメータを検出するように構成されてもよい。1若しくはそれ以上の流量センサ1181は、粘度、乱流、組成などの他の特性だけでなく、液体の流速を検出するように構成されてもよい。いくつかの態様においては、1若しくはそれ以上の流量センサ1181は、血液導管1202を通って流れる液体内の気泡の存在を検出および/または定量化するように構成される。気泡の検出は、新生児への傷害のリスクを低減するために、気泡の同定と除去を可能にすることが好ましい。
1若しくはそれ以上の圧力変換器またはセンサ1182は、血液導管1202内の液圧を測定するように構成された支持体1162上または支持体1162に隣接して配置してもよい。いくつかの態様においては、1若しくはそれ以上の圧力センサ1182は、新生児の血管内の圧力を測定するように構成される。いくつかの特定の実施形態においては、1若しくはそれ以上の圧力センサ1182は、動脈圧を測定するように構成される。図23および図24の例示的な態様では、2つの別個の圧力センサ1182が図示されている。2つの圧力センサ1182のうちの一方は、第1の血液導管部分1204内の圧力測定値を検出するように構成されてもよく、2つの圧力センサ1182のうちの他方は、第2の血液導管部分1206内の圧力測定値を検出するように構成されてもよい。
いくつかの態様においては、新生児1のそれぞれの位置に基づいて、トレイ1100に対する圧力センサ1182の位置を調節できることが好ましい。圧力センサ1182は、新生児1の位置に基づいて、トレイ1100に向かって、またはトレイ1100から離れるように、垂直軸1001に沿って移動するように構成されてもよい。圧力センサ1182の高さ(トレイ1100の上面1108と圧力センサ1182との間の垂直軸1001に沿って測定)は、新生児の胸骨軸に対応するように調整されてもよい。これは、新生児の平均動脈圧を近似することを可能にするために有利である。いくつかの態様においては、新生児1は、例えば、支持部材1124の高さを調節することによって新生児チャンバアセンブリ10の高さ1128を調節することによって、圧力センサ1182に対して相対的に移動できる。好ましい態様においては、圧力センサ1182は新生児1に対して相対的に移動できる。圧力センサ1182は、支持アセンブリ1150の1若しくはそれ以上の構成要素を動かすことによって移動できる。いくつかの態様においては、支持体1162は、圧力センサ1182が新生児1、具体的には新生児の心臓と、長手方向軸1002および横軸1003によって規定される実質的に同じ平面に配置されるように、支柱1158に沿ってトレイ1100に向かってまたはトレイ1100から離れるように移動できる。
いくつかのより好ましい実施形態においては、圧力センサ1182は、支持体1162自体の移動を必要とせずに、支持体1162に対して垂直軸線1001に沿って移動可能である。再び図22を参照すると、圧力センサホルダ1170が、支持アセンブリ1150に、例えば支持体1162に動作可能に接続される。圧力センサホルダ1170は、いくつかの開示された実施形態における2つの圧力センサ1182のような、1若しくはそれ以上の圧力センサ1182を受容するように構成される。複数の圧力センサ1182はすべて、長手方向軸1002および横軸1003によって画定される同一平面内に配置されてもよい。圧力センサホルダ1170は、トレイ1100に対して長手方向軸1001に沿ってスライド可能に移動可能に構成されてもよい。いくつかの態様において、圧力センサホルダ1170は、支持体1162に対して摺動可能に移動可能である。図22に示すように、例えば、レール1174が支持体1162上に配置されてもよく、これに沿って圧力センサホルダ1170が移動されてもよい。複数の圧力センサ1182を垂直軸1001に沿って移動させることを可能にする他の適切な配置が想定され得ることが理解される。1若しくはそれ以上の保持装置1190は、圧力センサホルダ1170(およびその上の圧力センサ1182)の並進移動を選択的に許容および阻止するように構成された支持アセンブリ1150上、支持体1162上、圧力センサホルダ1170上、および/またはレール1174上に配置されてもよい。1若しくはそれ以上の保持装置1190は、上述した異なるタイプの適切な保持装置1190のうちの1つまたはそれ以上であってもよい。
いくつかの態様においては、支持アセンブリ1150は、酸素供給器800をその上に受容し保持するように構成される。図22~図24を参照すると、酸素供給器保持装置1166が支持アセンブリ1150上に配置されてもよい。酸素供給器保持装置1166は、酸素供給器800を着脱自在に固定するように構成されている。いくつかの態様において、酸素供給器保持装置1166は、支持体1162上に配置されてもよく、支持体1162が移動される時にトレイ1100に対して移動可能であってもよい。他の態様では、酸素供給器保持装置1166は支柱1158に固定され、支持体1162とは別体であってもよい。酸素供給器保持装置1166は、垂直軸線1001に沿って支柱1158に沿ってトレイ1100に向かっておよびトレイ1100から離れる方向に並進可能であってもよい。酸素供給器保持器1166は、支柱1158の周りに回転可能であってもよい。いくつかの態様では、保持装置1190が支持アセンブリ1150上に配置され、酸素供給器保持装置1166の並進および/または回転を選択的に許容または阻止するように構成されてもよい。保持装置1190は、上述した適切な保持装置のいずれか1つであってよい。いくつかの態様では、支持アセンブリ1150の他の開示された構成要素(例えば、支柱1158、支持体1162、および/または圧力センサホルダ1170)のうちの1若しくはそれ以上の並進および/または回転を許容または阻止するように構成された先に開示された保持装置1190のうちの1つが、酸素供給器保持装置1166の並進および/または回転を許容または阻止するように追加的に構成されてもよい。使用中、酸素供給器800は、血液回路1200の残りの部分に対して、およびトレイ1100および/または支持アセンブリ1150の他の構成要素に対して相対的に移動させることができる。酸素供給器800は、酸素供給器800をその中に入れた状態で酸素供給器保持装置1166を回転または並進させることによって移動させることができる。例えば、新生児にカニューレが挿入されている間、酸素供給器800は、カニューレを挿入している使用者がトレイ1100上の新生児1および血液回路1200の他の構成要素に妨げられることなくアクセスできるように、第1の位置に移動させることができる。カニューレが挿入された後、酸素供給器800は、酸素供給器800が血液回路1200に対して所望の向きおよび配置で配置されるように、第1の位置から並進的および/または回転的にオフセットされた第2の位置に移動され得る。いくつかの態様において、酸素供給器800がプライミングされ、使用のために準備されている時(または、交換用の酸素供給器がプライミングされ、使用のために準備されている時)、酸素供給器800は、同様に、第1の位置に移動され、次いで、プライミングプロセスの完了時に第2の位置に移動され得る(以下に記載されるように)。
いくつかの態様において、支持アセンブリ1150は、それらの構成要素内での気泡の形成が最小化されるように、上述の構成要素を保持するように構成される。例えば、上述の血液回路1200に関連するコネクタ(例えば、1若しくはそれ以上のアクセスポート1224)は、それらの構成要素内の閉じ込められた空気の除去を容易にするために、実質的に垂直な向き(すなわち、垂直軸1001に対して実質的に垂直な向き)で支持アセンブリ1150上に配置される。捕捉された空気は、血液回路1200内の液体よりも密度が低いため、液体が重力によって作用するにつれて、血液回路1200内の液体によって置換され、したがって、捕捉された空気は、(地面に対して、垂直軸1001に沿って)各構成要素内の液体の上方に位置することになる。コネクタを垂直に配置することにより、閉じ込められた空気は、1若しくはそれ以上のコネクタを介して、よりアクセスしやすく、より容易に除去することができる。
酸素供給器の交換とプライミング
いくつかの態様において、上述のように血液回路1200とともに使用するように構成された酸素供給器800は、別の酸素供給器と交換する必要がある。これは、経時的な酸素供給器800の損傷または目詰まりが原因である。場合によっては、血液回路1200が新生児に接続され、新生児の血液が血液回路1200を通って循環された後、酸素供給器800を交換用酸素供給器800aと交換する必要が生じる。このような場合、酸素供給器の交換が行われている間、血液回路1200の循環機能をできるだけ維持することが好ましい。血液回路1200が新生児から接続解除されたり、血液回路1200を通る血流が停止したりすると、新生児に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、酸素供給器の交換は、血液回路1200および新生児を通る血液の流れを止めることなく、できるだけ迅速に行うのが有利である。
血液回路1200に別の酸素供給器を導入するには、新しい酸素供給器を準備し、プライミングし、コンディショニングする必要がある。いくつかの態様において、上記のように血液回路1200をプライミングするために使用することができる同様の構成要素は、新しい酸素供給器をプライミングするためにも使用することができる。新しい酸素供給器は、最初の酸素供給器800が血液回路1200から取り外される前にプライミングすることができる。図25を参照すると、交換用の酸素供給器800aをカート1000のプライミング回路1300に接続する。このような実施形態におけるプライミング回路1300は、本願の他の箇所で説明したプライミング回路1300の実施形態と実質的に同様であるか、またはそれと同じであり、カート1000および酸素化装置800の構成要素は、特に断りのない限り、先に説明したものと実質的に同じである。
図25は、液体入口804a、液体出口808a、ガス入口812a、およびガス出口820aを有する交換用酸素供給器800aを示す。交換用酸素供給器800aおよびその構成要素は、本開示全体を通して記載される酸素供給器800およびその各構成要素の実施形態と実質的に同様であってもよい。ガス導管820は、ガス入口812aを、ガスタンク1040(図2および図3にラベル付けされている)、またはバルブ、蛇口、若しくは噴出具(図示せず)などの別の適切なガス源などのガス源に接続するように構成されている。交換用酸素供給器800aは、交換用酸素供給器保持器1166a上にカート1000に対して受け止められ、保持される。交換用酸素供給器保持器1166aは、カート1000、例えば上部1004に着脱自在に連結可能である。
図27は、交換用酸素供給器800aをプライミングし、酸素供給器800をプライミングされた交換用酸素供給器800aと交換する例示的な方法1800を示すフロー図である。工程1804において、交換用酸素供給器800aは、カート1000上に配置され、プライミング回路1300に接続される。プライミング工程は他の場所でも実施できることが理解されるが、血液回路1200および元の酸素供給器800のプライミングに使用するためのプライミング回路1300に関連するカート1000上の統合された構成要素により、交換用酸素供給器800aのプライミングにも既にある同じシステムを利用することが有利である。交換用酸素供給器800aは、交換用酸素供給器保持器1166aを介してなど、任意の適切な方法でカート1000に固定することができる。プライミング導管1302の第1の端部1308および第2の端部1312の一方は、交換用酸素供給器800aの液体入口804aに接続されてもよい。プライミング導管1302の第1の端部1308および第2の端部1312の他方は、液体出口808aに接続されてよい。プライミング導管1302は、上述したプライミング導管1302と実質的に同じであってよい。プライミング導管1302と液体入口804aおよび液体出口808aとの間の接続は、有刺チューブコネクタを含んでもよい。他の適切な接続が想定されることが理解される。
工程1808では、プライミング液がプライミング導管1302に導入される。先に説明したように、プライミング液は、プライミング液供給ライン1330を介してプライミング液源1331から移動させることができる。余分なプライミング液は、廃液ライン1334を介してプライミング導管1302から廃液受容部1335に移動させることができる。
工程1812において、プライミング導管1302内のプライミング液は、プライミング導管1302を通って交換用酸素供給器800aに向かって循環させることができる。プライミング液は、液体入口804aで交換用酸素供給器800a内に移動させ、交換用酸素供給器800aを通って、液体出口808aから出すことができる。その後、プライミング液をプライミング導管1302に戻すことができる。プライミング液の移動は、ポンプ1052の作動によって引き起こすことができ、プライミング液は、本出願の他の箇所に記載されているように、加熱器1048によって加熱することができる。
交換用酸素供給器800aが十分にプライミングされた後、元の酸素供給器800を取り外し、新生児に接続されている血液回路1200から交換してもよい。酸素供給器800を血液回路1200から取り外す前に、血液が酸素供給器800を通過していなくても、血液回路1200を通る血流を維持することが好ましい場合がある。図26を参照すると、工程1816において、バイパス830を導入して血液回路1200に接続し、工程1820において、血液導管1202を通って流れる血液を酸素供給器800の周囲に一時的に迂回させることができる。バイパス830は、血液導管1202と組成および/または材料が類似したチューブまたは導管であってもよい。その一端において、バイパス830は、酸素供給器800の上流で血液導管1202に接続されるように構成される(すなわち、血液導管1202の第1の部分1204において、第1の端部1208と液体入口804との間で)。その他端において、バイパス830は、酸素供給器800の下流で血液導管1202に接続されるように構成される(すなわち、血液導管1202の第2部分1206において、液体出口808と血液導管1202の第2端部1212との間で)。接続された時、バイパス830は、第1の端部1208から酸素供給器800に向かって流れる新生児の血液が、血液導管1202の第1の部分1204からバイパス830に受け取られ、バイパス830を通って移動し、バイパス830から血液導管1202の第2の部分1206に排出されるように、血液導管1202と液体連通状態にあるべきである。このような方法で、酸素供給器800が交換されている間、血流は新生児から血液回路1200を通って新生児に戻り続けることができる。バイパス830は、バイパス830が接続された時に血液回路1200を流れる液体のパラメータが、酸素供給器800が接続された時に血液回路1200を流れる液体のパラメータと同様であるように、酸素供給器の流量抵抗と実質的に一致する寸法および材料を含むべきである。
引き続き図26を参照すると、工程1820において、血液回路1200に接続された酸素供給器800を血液導管1202との連通から外すことができる。これは、第1の部分1204(例えば、液体入口804に隣接する)で血液導管1202の一部をクランプし、また第2の部分1206(例えば、液体出口808に隣接する)で血液導管1202の一部をクランプすることによって達成することができる。血液回路1200内の酸素供給器800を通る血流を阻害するために、他の機構を利用できることが理解されるだろう。工程1820は、バイパス830が血液導管1202に接続された後に実行することができる。次いで、例えば、液体入口804および液体出口808に隣接する血液導管1202の一部を切断することによって、酸素供給器800を血液導管1202から分離することができる。同様に、ガス入口812に接続されたガス導管820は、酸素供給器800から接続解除することができる。任意の他の導管も同様に酸素供給器800から接続解除すことができる(例えば、ガス出口816に接続された追加のガス導管820)。酸素供給器800は、支持アセンブリ1150上の酸素供給器保持器1166から取り外すことができる。
工程1824では、プライミングされた交換用酸素供給器800aを、酸素供給器保持器1166または支持アセンブリ1150上の他の場所に導入することができる。血液導管1202を交換用酸素供給器800aに接続してもよい。例えば、血液導管1202の第1の部分1204を液体入口804aに接続することができ、血液導管1202の第2の部分1206を液体出口808aに接続することができる。接続は、例えば導管またはチューブ間の有刺コネクタを介するなど、任意の公知の機構を介して行うことができる。1若しくはそれ以上のガス導管820は、ガス入口812aおよび/またはガス出口816aに接続することができる。
工程1828では、交換用酸素供給器800aが、最初の酸素供給器800の代わりに血液回路1200に接続された後、交換用酸素供給器800aを通して血流を導入することができる。新生児の血液が、新生児から第1の端部1208で血液導管1202に流入し、第1の部分1204を通って交換用酸素供給器800aに流入し、第2の部分1206を通って、第2の端部1212で血液導管1202から新生児に戻るように、工程1820で導入された任意のクランプまたは他の遮断装置を除去することができる。バイパス830は、血液導管1202との液体連通から取り出し、血液回路1200から除去することができる。
図28を参照すると、システムを操作する方法が示されている。工程2802は、治療の準備を含む。工程2802は、カート1000、新生児チャンバアセンブリ10、および血液回路1200に電力を供給することを含むことができる。酸素供給器800は、ガス(例えば、壁ガスまたはガスタンク1040)を供給するために接続することができる。新生児が子宮内にいる間に超音波検査を行って臍帯血管の直径を測定し、適切なカニューレのサイズを決定することができる。プライミング回路1300は、工程2802の間、血液回路1200をプライミングすることができる。プライミング回路1300は、移送トレイ1100がカート1000上にある間に血液回路1200をプライミングすることができる。新生児が新生児チャンバアセンブリ10に導入される前に、移送トレイ1100をカート1000上に配置することができる。
工程2804は、新生児が最初の呼吸をするのを防ぐために、分娩前に新生児に投与される超音波誘導麻痺剤を用いて、母親に帝王切開を行うことを含むことができる。工程2804は帝王切開の文脈で記載されているが、経膣分娩もまた、本明細書に記載される方法およびシステムとともに使用されてもよい。臍帯を切断し、新生児を、新生児チャンバアセンブリ10内の、部分的に充填されて温められた生理食塩水に移すことができる。新生児の臍帯にカニューレを挿入して新生児を血液回路1200に接続することで、血液が新生児から血液回路1200内に流れ、血液回路1200を通って新生児に返送されるようにすることができる。その後、新生児チャンバアセンブリ10の蓋を閉じ、基部にロックすることができる。その後、追加の生理食塩水を新生児チャンバアセンブリ10に加えることができる。
工程2806は、移送トレイ1100をカート1000上に移動させることを含む。新生児チャンバアセンブリ10に結合されたセンサ(圧力、温度、胎便検出器、血液検出器)は、別の装置またはコンピュータに信号を送信開始することができる。超音波検査は、新生児が新生児チャンバアセンブリ10内にいる時に行うことができる。その後、カート1000を新生児集中治療室に移送することができる。
工程2808は、バイタルサインの確認、胎児の成長評価、新生児のカメラ画像を含むことができる。血液サンプルは、工程2808の間に血液回路1200から採取することができる。血液サンプルは、新生児チャンバアセンブリ10を開けることなく採取することができる。システムは、工程2808の間、ガス分析器および圧力センサを介して定期的に較正することができる。
工程2810で、新生児チャンバアセンブリ10から標準治療に新生児を送り出す臨床決定を下すことができる。新生児チャンバアセンブリ10の蓋のロックを解除し、基部から取り外すことができる。余分な生理食塩水を新生児チャンバアセンブリ10から除去することができる。臍帯をクランプして切断することができる。その後、新生児は標準的な治療を受けることができる。
様々な図の様々な実施形態に関連してシステムおよび方法を説明してきたが、当業者には、その広範な発明概念から逸脱することなく実施形態に変更を加えることができることが理解される。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって定義される本開示の要旨および範囲内での変更を含むことを意図することが理解される。
値が先行詞「約」の使用によって近似値として表現される場合、特定の値は別の実施形態を形成することが理解される。一般に、「約」という用語の使用は、開示された主題によって得ようとする所望の特性に応じて変化する可能の性のある近似値を示し、それが使用される特定の文脈において、その機能に基づいて解釈されるべきであり、当業者はそのように解釈することができるだろう。場合によっては、特定の値に対して使用される有効数字の数が、「約」という語の範囲を決定する1つの非限定的な方法となり得る。他の場合には、一連の値で使用される階調を使用して、各値について「約」という用語が使用可能な意図された範囲を決定することができる。存在する場合、すべての範囲は包括的であり、組み合わせ可能である。すなわち、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各値を含む。
本明細書を通じて、単語には、関連する技術分野の当業者が理解する通常の意味が付与される。しかしながら、誤解を避けるために、特定の用語の意味については具体的に定義または明確化されている。
明確にするために、別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている本発明の特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供することもできることを理解されたい。すなわち、明らかに両立しないか、または明確に除外されない限り、個々の実施形態は、他の任意の実施形態(複数可)と組み合わせ可能であるとみなされ、そのような組み合わせは、別の実施形態であるとみなされる。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明されている本発明の様々な特徴は、別個に、または任意のサブコンビネーションで提供することもできる。最後に、実施形態は、一連の工程の一部またはより一般的な構造の一部として記載されることがあるが、各前記工程は、それ自体独立した実施形態であり、他のものと組み合わせることが可能であるとも考えられる。
本明細書に記載された例示的な方法の工程は、必ずしも記載された順序で実行される必要はなく、そのような方法の工程の順序は、単に例示的なものであることを理解されたい。同様に、本発明の様々な実施形態と一致する方法において、そのような方法に追加の工程を含めることができ、特定の工程を省略または組み合わせることができる。以下の方法の特許請求の範囲に含まれる要素がある場合、対応する表示とともに特定の順序で記載されているが、特許請求の範囲の記載が、それらの要素の一部または全部を実施するための特定の順序を他に暗示しない限り、それらの要素は、必ずしも、その特定の順序で実施されることに限定することを意図するものではない。

Claims (56)

  1. 新生児を受け取るための移送トレイであって、
    本体部であって、
    上面に新生児チャンバアセンブリを受け取るように構成された第1の部分であって、前記新生児チャンバアセンブリはその内部に前記新生児を受け入れるように構成されているものである、前記第1の部分と、
    血液回路を受け取るように構成された第2の部分であって、前記血液回路は酸素供給器を有するものである、前記第2の部分と、
    前記新生児から前記酸素供給器に血液を移送する第1の導管と、
    前記酸素供給器から前記新生児に血液を移送する第2の導管と
    を有し、
    前記第1の導管は、前記新生児の臍帯の動脈と液体連通するように構成された動脈側端部を有するものであり、
    前記第2の導管は、前記新生児の臍帯の静脈と液体連通するように構成された静脈側端部を有するものである、
    前記本体部と、
    前記移送トレイの前記本体部に固定され、その上に前記血液回路を受け取るように構成された可動支持アセンブリと
    を有し、
    前記新生児が前記第1の部分に配置され、前記血液回路と液体連通状態にあるとき、前記移送トレイは、前記移送トレイが第1の表面上に配置される第1の位置から、前記移送トレイが前記第1の表面とは異なる第2の表面上に配置される第2の位置まで移動自在である、
    移送トレイ。
  2. 請求項1記載の移送トレイにおいて、前記第1の表面はプライミングカートを含み、前記第2の表面は保育器を含むものである、移送トレイ。
  3. 請求項1または2記載の移送トレイにおいて、さらに、
    上部に前記新生児チャンバアセンブリを受け取るように構成された支持部材を有し、
    前記支持部材により、前記新生児チャンバアセンブリが前記移送トレイから第1の高さで離間されるものである、
    移送トレイ。
  4. 請求項3記載の移送トレイにおいて、前記支持部材は、第1の高さと、当該第1の高さとは異なる第2の高さとの間で調整自在なものであり、
    前記第1および第2の高さは、前記移送トレイと前記生児チャンバアセンブリとの間で測定されるものである、移送トレイ。
  5. 請求項3または4記載の移送トレイにおいて、当該移送トレイは複数の支持部材を有するものである、移送トレイ。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の移送トレイにおいて、前記本体部は、第1の液体容量を受容および保持するように構成された受容部をその上に画定するものである、移送トレイ。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の移送トレイにおいて、前記支持アセンブリは、当該支持アセンブリに取り付けられた支持体を有し、当該支持体は、酸素センサ、流量計、温度センサ、圧力センサ、および気泡センサからなる群のうち少なくとも1つのセンサを受け取るように構成されているものである、移送トレイ。
  8. 請求項7記載の移送トレイにおいて、前記支持体は、前記支持アセンブリに対して移動自在である、移送トレイ。
  9. 請求項1~8のいずれか1つに記載の移送トレイにおいて、前記支持アセンブリは、前記酸素供給器を着脱自在に受容する酸素供給器保持装置を有するものである、移送トレイ。
  10. 請求項9記載の移送トレイにおいて、前記酸素供給器保持装置は、前記支持アセンブリに対して移動自在である、移送トレイ。
  11. 請求項1~10のいずれか1つに記載の移送トレイにおいて、さらに、
    前記支持アセンブリ上に配置された第1および第2の圧力センサを有し、
    前記第1の圧力センサは、前記第1の導管内の圧力を測定するように構成され、
    前記第2の圧力センサは、前記第2の導管内の圧力を測定するように構成されているものである、
    移送トレイ。
  12. 請求項11記載の移送トレイにおいて、前記第1および第2の圧力センサは、前記移送トレイに対する垂直軸に沿って、前記移送トレイに向かう方向および前記移送トレイから離れる方向に移動自在である、移送トレイ。
  13. 請求項11記載の移送トレイにおいて、前記新生児は、前記垂直軸に沿って前記移送トレイから離間した第1の平面に配置されるものであり、前記第1および第2の圧力センサは、当該第1の平面に移動されるように構成されているものである、移送トレイ。
  14. 請求項1~13のいずれか1つに記載の移送トレイにおいて、さらに、前記移送トレイの前記本体部上に備えられた保持部材を有し、当該保持部材は、
    前記移送トレイを前記第1の平面および前記第2の平面のうちの少なくとも1つに位置合わせすること、および
    前記移送トレイの前記第1の平面および前記第2の平面のうちの少なくとも1つに対するスライド移動を阻止すること、
    のうちの少なくとも1つを実行するように構成されているものである、
    移送トレイ。
  15. 外部支援システムの複数の導管をプライミングして、新生児を当該外部支援システムに接続するプライミング装置であって、
    前記新生児を移動可能に受け取るように構成された表面と、
    前記新生児に接続する血液回路であって、
    酸素供給器と、
    前記新生児から前記酸素供給器に血液を移送する第1の導管と、
    前記酸素供給器から前記新生児に血液を移送する第2の導管と
    を有し、
    前記第1の導管は、動脈側端部を有するものであり、
    前記第2の導管は、静脈側端部を有するものである、
    前記血液回路と、
    プライミング液源と、前記血液回路と液体連通してプライミング液を前記プライミング液源から前記血液回路に移送するプライミング導管とを有するプライミング回路と、
    前記プライミング液を加熱するように構成された加熱器と、
    前記プライミング液を前記プライミング液源から前記プライミング導管を通って前記血液回路にポンプ移送するように構成されたポンプと
    を有し、
    前記血液回路の前記動脈側端部および前記静脈側端部は、前記プライミング回路の前記プライミング導管から接続解除されて前記新生児の臍帯に接続されるようにサイズ設定されかつ構成されているものであり、それにより、前記動脈側端部は前記臍帯の動脈と液体連通し、前記静脈側端部は前記臍帯の静脈と液体連通するものであり、
    前記血液回路が前記臍帯に接続されているとき、前記新生児を介して前記動脈側端部と前記静脈側端部との間に液体接続が確立され、それにより、前記血液回路から前記臍帯に血液が移動することが可能となり、前記新生児の血液が前記臍帯から前記血液回路に移動することが可能となるものである、
    プライミング装置。
  16. 請求項15記載のプライミング装置において、前記プライミング装置は、第1の場所から、当該第1の場所とは異なる第2の場所に移動するように構成された可動カートである、プライミング装置。
  17. 請求項15または16記載のプライミング装置において、さらに、少なくとも1つの車輪を有し、
    前記プライミング装置は前記車輪に沿って並進することが可能なものである、プライミング装置。
  18. 請求項15~17のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    前記新生児を受け取るように構成された前記表面を含む上部と、
    垂直軸に沿って前記上部から離間された下部と、
    前記上部と前記下部との間に配置された中央部分と
    を有する、プライミング装置。
  19. 請求項18記載のプライミング装置において、前記プライミング装置は、第1の高さと、前記第1の高さより大きい第2の高さを有するように構成されており、
    前記第1および第2の高さは、前記上部と前記下部との間の垂直軸に沿って測定されるものであり、
    前記プライミング装置は、前記第1の高さと前記第2の高さとの間で移動自在なものである、
    プライミング装置。
  20. 請求項15~19のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    前記表面上に少なくとも1つの体重センサを有し、
    前記少なくとも1つの体重センサは、前記表面上に受け取られた前記新生児の体重を検出するように構成されているものである、プライミング装置。
  21. 請求項15~20のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    前記新生児、前記プライミング回路、および前記血液回路のうちの少なくとも1つ内の酸素濃度を測定するように構成された酸素センサを有する、プライミング装置。
  22. 請求項15~21のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    前記プライミング回路および前記血液回路のうちの少なくとも1つ内の液体温度を測定するように構成された温度センサを有する、プライミング装置。
  23. 請求項15~22のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    前記プライミング回路、前記血液回路、および前記新生児のうちの少なくとも1つ内の液圧を測定するように構成された圧力センサを有する、プライミング装置。
  24. 請求項23記載のプライミング装置において、
    前記血液回路の前記第1の導管内の圧力を測定するように構成された第1の圧力センサと、
    前記血液回路の前記第2の導管内の圧力を測定するように構成された第2の圧力センサと
    を有し、
    前記第1および第2の圧力センサは、前記新生児が配置される平面に配置されるように移動自在である、
    プライミング装置。
  25. 請求項15~24のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    所定のガス混合物を受け取るように構成されたガスタンクを有し、
    前記酸素供給器は、前記ガスタンクから前記所定のガス混合物を受け取るように構成されているものである、プライミング装置。
  26. 請求項15~25のいずれか1つに記載のプライミング装置において、さらに、
    前記プライミング装置に電力を供給するように構成された電源を有する、プライミング装置。
  27. 請求項26記載のプライミング装置において、前記電源は電池を含むものである、プライミング装置。
  28. 請求項15~27のいずれか1つに記載のプライミング装置において、前記プライミング液はヒト血液を含むものである、プライミング装置。
  29. 請求項15~28のいずれか1つに記載のプライミング装置において、前記プライミング液は晶質液を含むものである、プライミング装置。
  30. 請求項15~29のいずれか1つに記載のプライミング装置において、前記プライミング回路は、前記血液回路内の前記酸素供給器とは異なる交換用酸素供給器と接続可能、かつ前記プライミング液を当該交換用酸素供給器に移動させるように構成されているものである、プライミング装置。
  31. 請求項15~30のいずれか1つに記載のプライミング装置において、前記プライミング回路は、接続アセンブリを介して前記血液回路に着脱自在に接続するように構成されているものであり、前記接続アセンブリは、
    前記血液回路を受容するように構成された血液回路コネクタと、
    前記プライミング回路を受容するように構成されたプライミング回路コネクタと、
    前記血液回路コネクタと前記プライミング回路コネクタとの間に画定されたチャンバであって、前記血液回路および前記プライミング回路がそれぞれ、前記血液回路コネクタおよび前記プライミング回路コネクタに接続された際に、前記血液回路および前記プライミング回路と液体連通状態となるように構成されているものである、前記チャンバと
    を有する、プライミング装置。
  32. 第1の導管を第2の導管に着脱自在に接続する接続アセンブリであって、
    第1の端部と軸方向に沿って当該第1の端部と離間された第2の端部とを有する本体部と、
    前記本体部の前記第1の端部で前記第1の導管を受容するように構成された第1のコネクタと、
    前記本体部の前記第2の端部で前記第2の導管を受容するように構成された第2のコネクタと、
    ロック解除位置とロック位置との間で前記本体部に沿って移動するように構成されたキャリッジであって、前記軸方向に沿って、前記第1の端部に向かう第1の方向、および当該第1の方向とは反対側の第2の端部に向かう第2の方向に移動自在である、前記キャリッジと、
    前記キャリッジに力を加えて、前記キャリッジを前記第1および第2の方向のいずれかに移動させるように構成された弾性部材と、
    第1の位置と第2の位置とを有する変形可能な解除アームであって、当該変形可能な解除アームは、前記第1の位置にあるとき、前記キャリッジが前記弾力性部材によって前記本体部に対して移動されるのを阻止し、前記第2の位置にあるとき、前記キャリッジが弾力性部材によって移動されるのを許容する位置に配置されるものである、前記変形可能な解除アームと
    を有し、
    前記キャリッジは、前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動された際、前記第1の導管および前記第2の導管の一方を、前記第1の導管および前記第2の導管の他方に向かって移動させて、前記第1の導管および前記第2の導管の他方に接触させるように構成されているものであり、それにより、前記第1の導管と前記第2の導管とが互いに液体連通し、前記第1の導管と前記第1のコネクタとの間、および前記第2の導管と前記第2のコネクタとの間に液密シールが形成されるものである、
    接続アセンブリ。
  33. 請求項32記載の接続アセンブリにおいて、前記弾性部材は、バネである、接続アセンブリ。
  34. 請求項33記載の接続アセンブリにおいて、前記キャリッジが前記ロック解除位置にある場合、前記バネは張力を有する状態にあり、前記キャリッジに対して前記ロック位置に向かう方向に付勢力を加えるものである、接続アセンブリ。
  35. 請求項32~34のいずれか1つに記載の接続アセンブリにおいて、
    前記変形可能な解除アームは、当該アームから延出する突出部を含み、
    前記本体部は、前記突出部が接触する肩部を画定するものであり、
    前記変形可能な解除アームが前記第1の位置から前記第2の位置に移動されたとき、前記突出部は、前記肩部から接触解除されるように構成されているものである、
    接続アセンブリ。
  36. 請求項32~35のいずれか1つに記載の接続アセンブリにおいて、前記変形可能な解除アームは、マニホールド上の解放部材に接触することによって前記第1の位置から前記第2の位置に移動自在なものであり、前記マニホールドは、前記接続アセンブリをスライド自在に受容するように構成されているものである、接続アセンブリ。
  37. 請求項32~36のいずれか1つに記載の接続アセンブリにおいて、
    前記接続アセンブリがロック解除構成にある場合、前記第1の導管は、前記第1のコネクタ内に受容されるが前記第1のコネクタとの液密シールは形成されないものであり、
    前記接続アセンブリがロック構成にある場合、前記第1の導管は、前記第1のコネクタ内に受容されるとともに、前記第1のコネクタとの液密シールが形成されるものである、
    接続アセンブリ。
  38. 請求項32~37のいずれか1つに記載の接続アセンブリにおいて、
    前記第1の導管は、新生児と接続されるように構成された血液回路に含まれ、
    前記第2の導管は、プライミング液を受け取るように構成されたプライミング回路に含まれるものであり、
    前記接続アセンブリがロック構成にある場合、前記血液回路は前記プライミング回路と液体連通し、前記プライミング液は前記血液回路と前記プライミング回路との間で移動自在なものである、接続アセンブリ。
  39. プライミング装置上の新生児の臍帯をカニューレ処置する方法であって、前記プライミング装置は、
    血液回路であって、
    動脈側端部と、
    前記動脈側端部の反対側の静脈側端部と、
    前記動脈側端部と前記静脈側端部との間に延長する血液導管と、
    前記動脈側端部と前記静脈側端部との間の前記血液導管と連続的に配置された酸素供給器と
    を有する、前記血液回路を有し、
    前記プライミング装置は、さらに、プライミング回路であって、
    第1の端部と、
    前記第1の端部の反対側の第2の端部と、
    前記第1の端部と前記第2の端部との間に延長するプライミング導管と
    を有する、前記プライミング回路を有し、
    前記プライミング導管の前記第1の端部は、前記血液導管の前記動脈側端部に着脱自在に接続されるように構成され、前記プライミング導管の前記第2の端部は、前記血液導管の前記静脈側端部に着脱自在に接続されるように構成されており、それにより、前記血液導管は前記プライミング導管と液体連通して、前記血液回路および前記プライミング回路はプライミング液を受け取るように構成されるものであり、
    この方法は、
    前記プライミング装置の上面上に新生児を配置する工程と、
    前記プライミング装置の上面上の体重センサによって前記新生児の体重を計算する工程と、
    前記血液導管の前記動脈側端部を前記新生児の臍帯内の動脈に接続する工程と、
    前記血液導管の前記静脈側端部を前記新生児の臍帯内の静脈に接続する工程と
    を有し、
    前記血液導管の前記動脈側端部および前記静脈側端部のうちの少なくとも1つが前記臍帯に接続されている場合、前記血液回路は前記プライミング回路と液体連通していないものである、
    方法。
  40. 新生児に接続されるように構成された血液回路をプライミング液でプライミングする方法であって、前記血液回路は、
    第1の端部と、
    前記第1の端部の反対側の第2の端部と、
    前記第1の端部と前記第2の端部との間に延長する血液導管と、
    前記血液導管と連続的に配置された酸素供給器と
    を有し、この方法は、
    前記血液回路およびプライミング回路が互いに液体連通するように、前記血液回路の前記第1の端部を前記プライミング回路の第1の端部に接続する工程と、
    前記血液回路の前記第2の端部を前記プライミング回路の第2の端部に接続する工程であって、前記プライミング回路の前記第2の端部は、前記プライミング回路の前記第1の端部から離間され、前記プライミング回路は前記第1の端部と前記第2の端部との間に延長するものである、前記第2の端部に接続する工程と、
    前記プライミング液をプライミング液源から前記プライミング導管内に受け入れる工程と、
    ポンプにより前記プライミング液を前記接続された血液回路に向かってポンプ移送することにより、前記プライミング導管内の前記プライミング液の前記血液導管への移動を作動させる工程と、
    前記プライミング液を前記血液導管内に受け入れた後、前記プライミング液を前記血液導管から前記プライミング導管内に排出する工程であって、前記プライミング液は、前記プライミング導管内に排出される前に前記血液導管および前記酸素供給器を通過するものである、前記排出する工程と、
    加熱器を前記プライミング導管に接触させることにより前記プライミング液を加熱する工程と
    を有する、方法。
  41. 請求項40記載の方法において、
    前記プライミング液は、前記プライミング導管を通って前記第1の端部および前記第2の端部のうちの一方に向かってポンプ移送され、前記血液導管のそれぞれ接続された前記第1の端部および前記第2の端部内に流入するものであり、
    前記プライミング液は、前記プライミング導管の前記第1の端部および前記第2の端部のうちのもう一方において前記血液導管から前記プライミング導管内に排出されるものである、方法。
  42. 請求項40または41記載の方法において、前記ポンプによるポンプ移送は、前記プライミング導管に動作可能に接触するように構成された蠕動ポンプによって作動される、方法。
  43. 請求項40~42のいずれか1つに記載の方法において、さらに、
    前記プライミング液源を前記プライミング導管に接続する供給ラインを通して、前記プライミング液を前記プライミング液源から前記プライミング導管に移動させる工程を有する、方法。
  44. 請求項40~43のいずれか1つに記載の方法において、さらに、
    ガス入口においてガスを酸素供給器に導入する工程を有し、
    前記ガスの少なくとも一部は、前記プライミング液が前記酸素供給器を通って移動する際に前記プライミング液に導入されるものである、方法。
  45. 請求項40~44のいずれか1つに記載の方法において、さらに、
    前記プライミング導管および前記血液導管のうちの少なくとも1つ内で前記プライミング液の温度を測定する工程を有する、方法。
  46. 請求項45記載の方法において、さらに、
    前記測定温度に基づいて、前記加熱器に熱を増加または減少するための信号を提供する工程を有する、方法。
  47. 請求項40~46のいずれか1つに記載の方法において、前記プライミング液は、前記新生児の血漿、前記新生児ではないヒトの血漿、および人工血漿のうちの少なくとも1つを含む、方法。
  48. 請求項40~46のいずれか1つに記載の方法において、前記プライミング液は第1のプライミング液であり、この方法は、さらに、
    第2のプライミング液を第2のプライミング液源から前記プライミング導管に導入する工程を有する、方法。
  49. 請求項48記載の方法において、前記第1のプライミング液は晶質液を含み、前記第2のプライミング液はヒト血液を含む、方法。
  50. 新生児に接続された血液回路とともに使用される酸素供給器をプライミングする方法であって、
    前記酸素供給器の液体入口をプライミング導管の第1の端部に接続する工程と、
    前記酸素供給器の液体出口を前記プライミング導管の前記第1の端部の反対側の第2の端部に接続する工程であって、これにより前記プライミング導管および前記酸素供給器を通して回路が画定されるものである、前記第2の端部に接続する工程と、
    前記プライミング導管を通してプライミング液を前記酸素供給器の前記液体入口および前記液体出口のうちの一方に導入する工程であって、前記プライミング液は前記酸素供給器を通って移動し、前記酸素供給器の前記液体入口および前記液体出口のうちの他方から排出されて前記プライミング導管に返送されるものである、前記導入する工程と
    を有する、方法。
  51. 請求項50記載の方法において、さらに、
    前記プライミング液を所定の温度に加熱する工程と、
    前記プライミング液の温度を測定する工程と
    を有する、方法。
  52. 請求項50または51記載の方法において、さらに、
    ガスをガス源から前記酸素供給器のガス入口に導入する工程と、
    前記ガスを前記酸素供給器内を通って通過させる工程と、
    前記ガスを前記酸素供給器のガス出口から排出する工程と
    を有する、方法。
  53. 請求項50~52のいずれか1つに記載の方法において、前記プライミング液は、第1のプライミング液であり、この方法は、さらに、
    第2のプライミング液を導入する工程を含む、方法。
  54. 請求項53記載の方法において、前記第1のプライミング液は前記第2のプライミング液と異なるものである、方法。
  55. 血液回路内の酸素供給器を交換する方法であって、
    前記血液回路は、
    動脈側端部と、
    前記動脈側端部の反対側の静脈側端部と、
    前記動脈側端部と前記静脈側端部との間の血液導管と連続的に配置された酸素供給器と、
    前記血液導管における前記動脈側端部と前記酸素供給器との間の第1の部分と、
    前記血液導管における前記酸素供給器と前記静脈側端部との間の第2の部分と
    を有するものであり、
    前記酸素供給器は、
    前記血液導管の前記第1の部分から新生児の血液を受け取って前記酸素供給器に導入する液体入口と、
    前記酸素供給器から前記新生児の血液を排出して前記血液導管の前記第2の部分に導入する液体出口と、
    ガスを受け取って前記酸素供給器に導入するガス入口と、
    前記酸素供給器からガスを排出するガス出口と
    を有するものであり、
    この方法は、
    バイパスの第1の端部を前記血液導管の前記第1の部分と液体連通するように配置し、前記バイパスの第2の端部を前記血液導管の第2の部分と液体連通するように配置することによって前記バイパスを前記血液回路に接続する工程であって、前記バイパスは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に内腔を画定し、当該内腔は、前記血液導管からの前記新生児の血液を前記第1の端部において受け入れ、前記新生児血液を前記第2の端部から前記血液導管に排出するように構成されているものである、前記バイパスを前記血液回路に接続する工程と、
    前記新生児の血液が、前記血液導管の前記第1の部分から前記バイパスの前記第1の端部に導入されて前記バイパスを通って移動し、前記酸素供給器を通って移動することなく、前記バイパスの第2の端部から前記血液導管の第2の部分へ排出されるように、前記新生児の血液をバイパスを通して移動させる工程であって、この工程は、前記新生児の血液が前記酸素供給器へ移動することを阻止する工程を含む、前記移動させる工程と、
    前記酸素供給器が前記血液導管と液体連通しないように、前記酸素供給器を前記血液導管から接続解除する工程と、
    交換用酸素供給器を前記血液導管に接続する工程であって、これにより、前記血液導管の前記第1の部分は前記交換用酸素供給器の液体入口と液体連通し、前記血液導管の前記第2の部分は前記交換用酸素供給器の液体出口と液体連通するものである、前記交換用酸素供給器を前記血液導管に接続する工程と、
    前記新生児の血液を、前記血液導管の前記動脈側端部から前記交換用酸素供給器を通して、前記血液導管の前記静脈側端部に向かって移動させる工程と、
    前記バイパスが前記血液導管と液体連通しないように、前記バイパスを前記血液導管から接続解除する工程と
    を有する、方法。
  56. 請求項55記載の方法において、さらに、
    前記酸素供給器の前記ガス入口からガス導管を接続解除する工程と、
    前記ガス導管を前記交換用酸素供給器のガス入口に接続する工程であって、それにより、ガス源からのガスは前記交換用酸素供給器に移動するように構成されているものである、前記接続する工程と
    を有する、方法。
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