JP2024513572A - エアロゾル供給システムで使用するための物品向けのマウスピース - Google Patents

エアロゾル供給システムで使用するための物品向けのマウスピース Download PDF

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Abstract

エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピース(2)が開示され、マウスピースは、第1の内側の巻取紙(9)及び第2の外側の巻取紙(10)によって外接される2つ以上の円筒形区分(4、5)を備える。第1の内側の巻取紙は、湿潤強度の高い巻取紙であり、第2の外側の巻取紙は、多孔質の巻取紙とすることができる。【選択図】 図1a

Description

本発明は、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピース、そのようなマウスピースを備える物品、及びそのようなマウスピースを有する物品を含むエアロゾル供給システムに関する。
背景
特定のタバコ工業製品は、使用中にエアロゾルを生じさせ、このエアロゾルが使用者によって吸入される。たとえば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル生成材料を加熱し、材料の非燃焼加熱によってエアロゾルを形成する。そのようなタバコ工業製品は一般にマウスピースを含み、エアロゾルはマウスピースを通過して、使用者の口に到達する。
概要
本発明の実施形態によれば、第1の態様において、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースが提供され、マウスピースは、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、第1の巻取紙は、15ミリメートル当たり3ニュートンより大きい湿潤引張り強度を有する湿潤強度の高い巻取紙である。
本発明の実施形態によれば、第2の態様において、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースが提供され、マウスピースは、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、第1の巻取紙は、15ミリメートル当たり3ニュートンより大きい湿潤引張り強度を有する湿潤強度の高い巻取紙であり、第2の巻取紙は、多孔質の巻取紙である。
本発明の実施形態によれば、第3の態様において、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースが提供され、マウスピースは、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、第2の巻取紙は、多孔質の巻取紙である。
本発明の実施形態によれば、第4の態様において、エアロゾル供給システムで使用するための物品が提供され、物品は、エアロゾル生成材料を含む区分と、第1の態様によるマウスピースとを備える。
本発明の実施形態によれば、第5の態様において、第2の態様による物品と、物品のエアロゾル生成材料を加熱するための不燃式エアロゾル供給デバイスとを備えるシステムが提供される。
本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら例示のみを目的として次に説明する。
エアロゾル供給デバイスと使用するための物品の側面断面図である。 図1aに示すマウスピースの断面図である。 図1a及び図1bの物品のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための不燃式エアロゾル供給デバイスの斜視図である。
詳細な説明
本発明は、送達システムで使用するためのマウスピースに関する。本発明はまた、送達システムで使用するための物品に関する。
送達システムで使用するための周知の物品は、エアロゾル生成材料を含む区分と、マウスピースとを備える。使用者は、複数の方法でマウスピースと相互作用する。たとえば、マウスピースは、使用者が物品をその包装体から取り出すとき、使用者によって手で触られてよい。マウスピースはまた、物品がその包装体から取り出されたが使用前の期間中に手で触られてもよい。マウスピースはまた、使用前及び使用中に使用者の口内に配置されてもよい。
マウスピースは、エアロゾル生成材料によって生成されるエアロゾルの使用者への輸送を容易にする。したがって、マウスピースが使用中にその構造的完全性を維持することが可能であることが重要である。
使用者は、様々な力をマウスピースに印加することができる。たとえば、使用者は、使用前又は使用中に圧縮力/破砕力をマウスピースに印加することがある。いくつかの事例では、マウスピースが使用中に濡らされ、それ自体がマウスピースの構造的完全性に影響することがある。いくつかの事例では、使用者は、マウスピースが濡らされた後、マウスピースを噛むことによって、又はマウスピースを手で触ることによって、破砕力/圧縮力をマウスピースに印加することがある。したがって、使用中にその構造的完全性を維持することができるマウスピースが必要とされている。
本明細書では、「送達システム」という用語は、使用者へ物質を送達するシステムを包含することを意図したものであり、これには、
シガレット、シガリロ、シガー、及びパイプ用又は手巻き若しくは手作りシガレット用のタバコなどの可燃性エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ派生品、膨化タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材に基づくかどうかにかかわらない)、
エアロゾル化可能な材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための電子タバコ、タバコ加熱製品、及び混合システムなど、エアロゾル化可能な材料を燃焼させることなくエアロゾル化可能な材料から化合物を解放する不燃式エアロゾル供給システム、並びに
エアロゾル化可能な材料を備えており、これらの不燃式エアロゾル供給システムのうちの1つで使用されるように構成された物品が含まれる。
本開示によれば、「可燃性」エアロゾル供給システムは、使用者への送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル化可能な構成材料(又はその成分)が燃焼され又は燃やされるシステムである。
本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、使用者への送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル化可能な構成材料(又はその成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。本明細書に記載する実施形態では、送達システムは、動力供給式の不燃式エアロゾル供給システムなどの不燃式エアロゾル供給システムである。
一実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル化可能な材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
一実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているタバコ加熱システムである。
一実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能な材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための混合システムであり、エアロゾル化可能な材料の1つ又は複数を加熱することができる。エアロゾル化可能な材料の各々は、たとえば、固体、液体、又はゲルの形態とすることができ、ニコチンを含有しても又は含有しなくてもよい。一実施形態では、混合システムは、液体又はゲルのエアロゾル化可能な材料と、固体のエアロゾル化可能な材料とを含む。固体のエアロゾル化可能な材料は、たとえば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
本明細書に開示するエアロゾル供給システムは、マウスピースと、エアロゾル生成材料を含む区分とを備える。いくつかの周知のシステムでは、マウスピースは、フィルター又は少なくとも1つのフィルター区分を備える。追加又は別法として、マウスピースは、中空の管状区分を備えることができる。
使用中、マウスピースは、たとえばマウスピースが使用者の唾液に接触したとき、濡らされる可能性がある。使用中、マウスピースは、圧縮力/破砕力を受ける可能性がある。いくつかの実施形態では、本発明は、特に湿気及び/又は圧縮力/破砕力露出されたとき、強化された構造的完全性を有するマウスピースを提供する。理論によって拘束されることを望むものではないが、強化された構造的完全性は、本明細書に記載する第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙の組合せによって提供されると考えられる。
本発明は、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースに関し、マウスピースは、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、第1の巻取紙は、15ミリメートル当たり3ニュートンより大きい湿潤引張り強度を有する湿潤強度の高い巻取紙であり、第2の巻取紙は、多孔質の巻取紙である。
本発明はまた、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースに関し、マウスピースは、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、第1の巻取紙は、15ミリメートル当たり3ニュートンより大きい湿潤引張り強度を有する湿潤強度の高い巻取紙である。
本発明はまた、エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースに関し、マウスピースは、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、第2の巻取紙は、多孔質の巻取紙である。
マウスピースが、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備えるとき、第1の巻取紙は、湿潤強度の高い巻取紙であり、外側の巻取紙は、任意の巻取紙、たとえば本明細書に記載する任意の巻取紙とすることができる。
マウスピースが、第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備えるとき、第2の巻取紙は、多孔質の巻取紙であり、内側の巻取紙は、任意の巻取紙、たとえば本明細書に記載する任意の巻取紙とすることができる。
一実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約3ニュートン~15ミリメートル当たり約10ニュートン、15ミリメートル当たり約4ニュートン~15ミリメートル当たり約8ニュートン、又は15ミリメートル当たり約5ニュートン~15ミリメートル当たり約7ニュートンの湿潤引張り強度を有する。
一実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約3ニュートンより大きい、15ミリメートル当たり約4ニュートンより大きい、又は15ミリメートル当たり約5ニュートンより大きい湿潤引張り強度を有する。湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約5ニュートン、15ミリメートル当たり約6ニュートン、又は15ミリメートル当たり約7ニュートンの湿潤引張り強度を有することが好ましい。湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約6ニュートンの湿潤引張り強度を有することがより好ましい。
一実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約15ニュートン~15ミリメートル当たり約40ニュートン、15ミリメートル当たり約15ニュートン~15ミリメートル当たり約35ニュートン、又は15ミリメートル当たり約20ニュートン~15ミリメートル当たり約30ニュートンの乾燥引張り強度を有する。
一実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約15ニュートンより大きい、又は15ミリメートル当たり約20ニュートンより大きい乾燥引張り強度を有する。湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約20ニュートン、15ミリメートル当たり約25ニュートン、又は15ミリメートル当たり約30ニュートンの乾燥引張り強度を有することが好ましい。湿潤強度の高い巻取紙は、15ミリメートル当たり約25ニュートンの乾燥引張り強度を有することがより好ましい。
一実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、50gsm未満、好ましくは45gsm未満、より好ましくは40gsm未満坪量を有する。いくつかの実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、約20gsm~約50gsm、好ましくは約20gsm~約40gsm、より好ましくは約20gsm~約30gsmの坪量を有する。いくつかの実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、約27gsmの坪量を有する。
湿潤強度の高い巻取紙は、約25マイクロメートル~約55マイクロメートル、約30マイクロメートル~50マイクロメートル、又は約35マイクロメートル~45マイクロメートルの厚さを有することが好ましい。一実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、約35マイクロメートル、約40マイクロメートル、又は約45マイクロメートルの厚さを有する。
上記の実施形態のいずれかによる湿潤強度の高い巻取紙が使用されるとき、マウスピースは、強化された圧縮抵抗を提供することが判明した。すなわち、マウスピースは、たとえば手で触ること又は噛むことによって、使用者によってマウスピースに加えられる力に対して耐性を有する。理論によって拘束されることを望むものではないが、上記の実施形態のいずれかによる湿潤強度の高い巻取紙は、使用中に接触する液体、たとえば使用者の唾液に対してより高い耐性を有すると考えられる。
一実施形態では、多孔質の巻取紙は、約2000コレスタ単位~約10000コレスタ単位、約4000コレスタ単位~約8000コレスタ単位、又は約5000コレスタ単位~約7000コレスタ単位の透過性を有する。
一実施形態では、多孔質の巻取紙は、約2000コレスタ単位より大きい、約4000コレスタ単位より大きい、又は約5000コレスタ単位より大きい透過性を有する。多孔質の巻取紙は、約5000コレスタ単位、約6000コレスタ単位、又は約7000コレスタ単位の透過性を有することが好ましい。多孔質の巻取紙は、約6000コレスタ単位の透過性を有することがより好ましい。
多孔質の巻取紙は、約40マイクロメートル~約80マイクロメートル、約45マイクロメートル~75マイクロメートル、又は約50マイクロメートル~70マイクロメートルの厚さを有することが好ましい。一実施形態では、多孔質の巻取紙は、約50マイクロメートル、約55マイクロメートル、約60マイクロメートル、約65マイクロメートル、又は約70マイクロメートルの厚さを有する。
上記の実施形態のいずれかによる多孔質の巻取紙が使用されるとき、マウスピースは、多孔質の巻取紙が使用されない場合より長い使用中にわたってその完全性を維持することが判明した。
いくつかの実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙は、多孔質の巻取紙に直接接触する。他の実施形態では、湿潤強度の高い巻取紙と多孔質の巻取紙との間に、さらなる巻取紙又はプラグラップが存在する。これらの実施形態の両方において、湿潤強度の高い巻取紙と多孔質の巻取紙との間に、接着剤層又は接着剤部分が配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の円筒形区分は、フィラメントトウから形成された中空の管状要素を備える。本明細書に記載する実施形態による湿潤強度の高い巻取紙及び/又は多孔質の巻取紙は、使用中に中空の管状要素がマウスピースから取り外される可能性を低減させるのに特に効果的であることが判明した。すなわち、本発明は、使用中のマウスピースの改善された完全性を提供する。
中空の管状要素は、物品が使用中であるとき、消費者の口に接触するマウスピースの下流端におけるマウスピースの外面の温度を低減させることが判明した。加えて、管状要素の使用はまた、管状要素の上流でもマウスピースの外面の温度を著しく低減させることが判明した。理論によって拘束されることを望むものではないが、これは、管状要素によりエアロゾルがマウスピースの中心のより近くを通過し、したがってエアロゾルからマウスピースの外面への熱の伝達が低減することに起因すると仮定される。
中空の管状要素を形成するフィラメントトウは、好ましくは45,000未満、より好ましくは42,000未満の総繊度を有する。この総繊度は、密度が高すぎない管状要素の形成を可能にすることが判明した。総繊度は、好ましくは少なくとも20,000、より好ましくは少なくとも25,000である。好ましい実施形態では、中空の管状要素を形成するフィラメントトウは、25,000~50,000、より好ましくは35,000~45,000の総繊度を有する。好ましい実施形態では、中空の管状要素を形成するフィラメントトウは、約40,000の総繊度を有する。トウのフィラメントの断面形状は、「Y」字形であることが好ましいが、他の実施形態では、「X」字形のフィラメントなどの他の形状を使用することもできる。
中空の管状要素を形成するフィラメントトウは、3より大きい単繊度を有することが好ましい。この単繊度は、密度が高すぎない管状要素の形成を可能にすることが判明した。単繊度は、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5である。好ましい実施形態では、中空の管状要素を形成するフィラメントトウは、5~12、又は4~10、より好ましくは4~9の単繊度を有する。一例では、中空の管状要素を形成するフィラメントトウは、酢酸セルロースから形成された8Y40,000トウを有し、18%の可塑剤、たとえばトリアセチンを含む。
中空の管状要素の「壁厚さ」は、径方向の管の壁の厚さに対応する。これは、たとえばカリパスを使用して測定することができる。壁厚さは、0.9mmより大きく、より好ましくは1.0mm以上であることが有利である。壁厚さは、中空の管状要素の壁全体で実質的に一定であることが好ましい。しかし、壁厚さが実質的に一定でない場合、壁厚さは、中空の管状要素の周りの任意の点で、好ましくは0.9mmより大きく、より好ましくは1.0mm以上である。
中空の管状要素の長さは、約20mm未満であることが好ましい。中空の管状要素の長さは、約15mm未満であることがより好ましい。中空の管状要素の長さは、約10mm未満であることがさらにより好ましい。追加又は代替として、中空の管状要素の長さは少なくとも約5mmである。中空の管状要素の長さは、少なくとも約6mmであることが好ましい。いくつかの好ましい実施形態では、中空の管状要素の長さは、約5mm~約20mm、より好ましくは約6mm~約10mm、さらにより好ましくは約6mm~約8mm、最も好ましくは約6mm、7mm、又は約8mmである。この例では、中空の管状要素の長さは6mmである。
中空の管状要素の密度は、好ましくは少なくとも約0.25グラム毎立方センチメートル(g/cc)、より好ましくは少なくとも約0.3g/ccである。中空の管状要素の密度は、好ましくは約0.75グラム毎立方センチメートル(g/cc)未満、より好ましくは0.6g/cc未満である。いくつかの実施形態では、中空の管状要素の密度は、0.25~0.75g/cc、より好ましくは0.3~0.6g/cc、より好ましくは0.4g/cc~0.6g/cc、又は約0.5g/ccである。これらの密度は、より高密度の材料によって与えられる改善された堅さと、より低密度の材料のより低い熱伝達特性との間で、良好な均衡を提供することが判明した。本発明の目的で、中空の管状要素の「密度」は、何らかの可塑剤が組み込まれた要素を形成するフィラメントトウの密度を指す。密度は、中空の管状要素の総重量を中空の管状要素の総体積で割ることによって判定することができ、総体積は、たとえばカリパスを使用して得られる中空の管状要素の適当な測定を使用して計算することができる。必要な場合、適当な寸法は、顕微鏡を使用して測定することができる。
中空の管状要素は、3.0mmより大きい内径を有することが好ましい。これより小さい直径は、マウスピースを通って消費者の口に届くエアロゾルの速度を、所望される以上に増大させる可能性があり、その結果、エアロゾルが温かくなりすぎ、たとえば40℃より大きい又は45℃より大きい温度に到達する。中空の管状要素は、より好ましくは3.1mmより大きい、さらにより好ましくは3.5mm又は3.6mmより大きい内径を有する。一実施形態では、中空の管状要素の内径は約3.7mmである。
中空の管状要素は、15重量%~22重量%の可塑剤を含むことが好ましい。酢酸セルロースのトウの場合、可塑剤は、トリアセチンであることが好ましいが、ポリエチレングリコール(PEG)などの他の可塑剤を使用することもできる。管状要素4は、16%~20重量%の可塑剤、たとえば約17%、約18%、又は約19%の可塑剤を含むことがより好ましい。
いくつかの実施形態では、第2の円筒形区分は、フィラメントトウから形成された材料本体を含む。いくつかの実施形態では、第2の円筒形区分は、第1の円筒形区分に隣り合っており、第1の円筒形区分と当接関係にある。いくつかの実施形態では、第2の円筒形区分は、第1の円筒形区分の上流に位置する。
材料本体を形成するフィラメントトウの総繊度は、好ましくは多くとも30,000、より好ましくは多くとも28,000、さらにより好ましくは多くとも25,000である。これらの総繊度の値は、マウスピースの断面積のうちより小さい割合を占めるトウを提供し、その結果、マウスピースにおける圧力降下が、より高い総繊度値を有するトウより小さくなる。適当な堅さの材料本体の場合、トウは、好ましくは少なくとも8,000、より好ましくは少なくとも10,000の総繊度を有する。好ましい実施形態では、材料本体を形成するフィラメントトウは、8,000~30,000、より好ましくは10,000~25,000の総繊度を有する。
単繊度は5~12であり、総繊度は10,000~25,000であることが好ましい。単繊度は6~10であり、総繊度は11,000~22,000であることがより好ましい。トウのフィラメントの断面形状は、「Y」字形であることが好ましいが、他の実施形態では、本明細書に提供する同じd.p.f.及び総繊度値を有する「X」字形のフィラメントなどの他の形状を使用することもできる。
本明細書に記載するフィラメントトウ材料は、酢酸セルロースの繊維トウを含むことができる。フィラメントトウはまた、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールスクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-co-テレフタレート)(PBAT)、デンプン系材料、綿、脂肪族ポリエステル材料、及び多糖ポリマー、又はこれらの組合せなど、繊維を形成するために使用される他の材料を使用して形成することができる。フィラメントトウは、材料が酢酸セルローストウである場合はトリアセチンなど、トウにとって好適な可塑剤によって可塑化することができ、又はトウは非可塑化することができる。トウは、「Y」字形又は「X」字形などの他の断面、2.5~15の単繊度、たとえば8.0~11.0の単繊度という単繊度値、及び5,000~50,000、たとえば10,000~40,000の総繊度値を有する繊維など、任意の好適な仕様を有することができる。
材料本体の長さは、約20mm未満であることが好ましい。材料本体の長さは、約15mm未満であることがより好ましい。追加又は代替として、材料本体の長さは少なくとも約5mmである。材料本体の長さは、少なくとも約10mmであることが好ましい。いくつかの好ましい実施形態では、材料本体の長さは、約5mm~約15mm、より好ましくは約6mm~約12mm、さらにより好ましくは約6mm~約12mm、最も好ましくは約6mm、7mm、8mm、9mm、又は10mmである。この例では、材料本体の長さは10mmである。
いくつかの実施形態では、材料本体及び中空の管状要素は各々、実質的に円筒形の全体的な外側形状を画定し、共通の長手方向軸線を共有する。いくつかの実施形態では、材料本体は、第1のプラグラップ内に巻き込まれる。第1のプラグラップは、好ましくは50gsm未満、より好ましくは約20gsm~40gsmの坪量を有する。第1のプラグラップは、好ましくは30μm~60μm、より好ましくは35μm~45μmの厚さを有する。第1のプラグラップは、非多孔質のプラグラップであり、たとえば100コレスタ単位未満、たとえば50コレスタ単位未満の透過性を有することが好ましい。しかし、他の実施形態では、第1のプラグラップは、多孔質のプラグラップとすることができ、たとえば200コレスタ単位より大きい透過性を有する。
上述した実施形態では、マウスピースは、単一の材料本体を備える。他の実施形態では、マウスピースは、複数の材料本体を含むことができる。マウスピースは、材料本体間に空洞を備えることができる。
いくつかの実施形態では、マウスピースは、第2の中空の管状要素を備える第3の円筒形区分を備える。いくつかの実施形態では、マウスピースは、第2の円筒形区分の上流に第3の円筒形区分を含む。すなわち、第2の円筒形区分は、第1の円筒形区分と第3の円筒形区分との間に配置することができる。いくつかの好ましい実施形態では、第3の円筒形区分は、第2の円筒形区分の上流に位置し、第2の円筒形区分に隣り合っており、第2の円筒形区分と当接関係にある。
いくつかの実施形態では、第3の円筒形区分は、第1の内側の巻取紙によって巻かれておらず、任意選択で第2の外側の巻取紙によって巻かれている。いくつかの実施形態では、第3の円筒形区分は、第1の内側の巻取紙によって巻かれておらず、第2の外側の巻取紙によって巻かれている。
いくつかの実施形態では、第1、第2、及び第3の円筒形区分は、3つすべての区分の周りに巻き付けられた第2の外側の巻取紙によって組み合わせられる。好ましい実施形態では、第2の外側の巻取紙と、第1、第2、及び/若しくは第3の円筒形区分のいずれか、又は第1、第2、及び/若しくは第3の円筒形区分の各々若しくはいずれかの周りに巻かれた巻取紙/プラグラップのいずれかとの間に、接着剤層又は接着剤部分が配置されてもよい。
第1の内側の巻取紙が第1及び第2の区分に外接し、且つ第2の外側の巻取紙が第1、第2、及び第3の区分に外接するとき、マウスピースの完全性が改善されることが判明した。たとえば、濡れている及び/又は噛んでいる条件下でも、第1の区分はマウスピース内でより確実に維持される。理論によって拘束されることを望むものではないが、これは、第1の区分と第2の外側の巻取紙との間の付着力が増大することによると考えられる。たとえば、第1の内側の巻取紙が湿潤強度の高い巻取紙であり、外側の巻取紙が任意の巻取紙であるとき、第1の区分と第2の外側の巻取紙との間の付着力が増大する。たとえば、内側の巻取紙が任意の巻取紙であり、外側の巻取紙が多孔質の巻取紙であるとき、第1の区分と第2の外側の巻取紙との間の付着力が増大する。
第3の円筒形区分は、冷却要素とも呼ばれる第2の中空の管状要素を備える。いくつかの実施形態では、第2の中空の管状要素は、複数の紙層から形成される。
いくつかの実施形態では、第3の円筒形区分は、第2のプラグラップ内に巻き込むことができる。第2のプラグラップは、第2の中空の管状要素と第2の外側の巻取紙との間に配置することができる。
第2の中空の管状要素は、別法又は追加として、堅いプラグラップ及び/又はチップペーパーを使用して形成することができ、これは、別個の管状要素が必要とされないことを意味する。堅いプラグラップ及び/又はチップペーパーは、製造中及び物品の使用中に生じ得る軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。たとえば、堅いプラグラップ及び/又はチップペーパーは、70gsm~120gsm、より好ましくは80gsm~110gsmの坪量を有することができる。追加又は別法として、堅いプラグラップ及び/又はチップペーパーは、80μm~200μm、より好ましくは100μm~160μm、又は120μm~150μmの厚さを有することができる。第2の中空の管状要素に対して許容できる全体的な剛性レベルを実現するために、第2のプラグラップ及びチップペーパーの両方に対してこれらの範囲内の値を有することが所望され得る。
第2の中空の管状要素は、第1の中空の管状要素と同様に測定することができる壁厚さを有することが好ましく、第2の中空の管状要素の壁厚さは、少なくとも約100μm~最大約1.5mm、好ましくは100μm~1mm、より好ましくは150μm~500μm、又は約300μmである。この例では、第2の中空の管状要素は、約290μmの壁厚さを有する。
第2の中空の管状要素の長さは、約50mm未満であることが好ましい。第2の中空の管状要素の長さは、約40mm未満であることがより好ましい。第2の中空の管状要素の長さは、約30mm未満であることがさらにより好ましい。追加又は代替として、第2の中空の管状要素の長さは、少なくとも約10mmであることが好ましい。第2の中空の管状要素の長さは、少なくとも約15mmであることが好ましい。いくつかの好ましい実施形態では、第2の中空の管状要素の長さは、約20mm~約30mm、より好ましくは約22mm~約28mm、さらにより好ましくは約24~約26mm、最も好ましくは約25mmである。この例では、第2の中空の管状要素の長さは25mmである。
いくつかの実施形態では、第2の中空の管状要素は、冷却セグメントとして作用するマウスピース内の空隙の周りに位置し、この空隙を画定する。空隙は、エアロゾル生成材料によって生成された加熱揮発成分が流れるチャンバを提供する。第2の中空の管状要素は中空であり、製造中及び物品1の使用中に生じ得る軸線方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのになお十分な剛性を有するエアロゾル蓄積物のためのチャンバを提供する。第2の中空の管状要素は、エアロゾル生成材料と材料本体との間の物理的変位を提供する。第2の中空の管状要素によって提供される物理的変位は、第2の中空の管状要素の長さにわたって温度勾配を提供する。
第2の中空の管状要素は、第2の中空の管状要素の第1の上流端に入る加熱揮発成分と、第2の中空の管状要素の第2の下流端を出る加熱揮発成分との間に、少なくとも摂氏40度の温度差を提供するように構成することができる。第2の中空の管状要素は、第2の中空の管状要素の第1の上流端に入る加熱揮発成分と、第2の中空の管状要素の第2の下流端を出る加熱揮発成分との間に、少なくとも摂氏60度、好ましくは少なくとも摂氏80度、より好ましくは少なくとも摂氏100度の温度差を提供するように構成されることが好ましい。第2の中空の管状要素の長さにおけるこの温度差は、温度の影響を受けやすい材料本体を、加熱されたときのエアロゾル生成材料の高い温度から保護する。
代替の物品では、第2の中空の管状要素を代替の冷却要素に、たとえばエアロゾルが長手方向に通過することを可能にしながらエアロゾルを冷却する機能を実行する材料本体から形成された要素に置き換えることができる。
マウスピースは、450mmより大きい内部体積を有する空洞を備えることが好ましい。少なくともこの体積の空洞を提供することで、改善されたエアロゾルの形成が可能になることが判明した。そのような空洞サイズは、加熱揮発成分が冷めることを可能にするのに十分な空間をマウスピース内に提供し、したがって温かすぎるエアロゾルが生じ得るためにそれ以外の場合に可能とされるはずの温度より高い温度へのエアロゾル生成材料の露出を可能にする。いくつかの実施形態では、空洞は、第2の中空の管状要素によって形成されているが、代替構成では、マウスピースの異なる部分内に形成することもできる。マウスピースは、たとえば第2の中空の管状要素内に形成された空洞を備え、この空洞は、より好ましくは500mmより大きい、さらにより好ましくは550mmより大きい内部体積を有し、エアロゾルのさらなる改善を可能にする。いくつかの例では、内部空洞は、約550mm~約750mm、たとえば約600mm又は700mmの体積を含む。
マウスピース、たとえば物品のうちエアロゾル生成材料の下流に位置する部分における圧力降下又は差圧(吸込み抵抗とも呼ばれる)は、約50mmHO未満であることが好ましい。そのような圧力降下は、香料化合物などの望ましい化合物を含む十分なエアロゾルがマウスピースを通って消費者に届くことを可能にすることが判明した。マウスピースにおける圧力降下は、約45mmHO未満であることがより好ましい。いくつかの実施形態では、31mmHO未満、たとえば約29mmHO、約28mmHO、又は約27.5mmHOの圧力降下を有するマウスピースを使用することで、特に改善されたエアロゾルが実現される。別法又は追加として、マウスピースの圧力降下は、少なくとも10mmHO、好ましくは少なくとも15mmHO、より好ましくは少なくとも20mmHOとすることができる。いくつかの実施形態では、マウスピースの圧力降下は、約15mmHO~50mmHO、好ましくは約44mmHOとすることができる。これらの値は、エアロゾルがマウスピースを通過するとき、マウスピースがエアロゾルを減速させることを可能にし、したがってマウスピースの下流端に到達するまでに、エアロゾルの温度が低下する時間が得られる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのカプセルが材料本体内に埋め込まれている。カプセルは、破壊可能なカプセル、たとえば液体ペイロードを取り囲む固体の脆いシェルを有するカプセルを構成することができる。単一のカプセルを使用することができる。カプセルは、材料本体内に全体的に埋め込まれる。言い換えれば、カプセルは、本体を形成する材料によって完全に取り囲まれる。
他の例では、複数の破壊可能なカプセル、たとえば2つ、3つ、又はそれ以上の破壊可能なカプセルを、材料本体内に配置することができる。必要とされるカプセルの数に対応するために、材料本体の長さを増大させることができる。複数のカプセルが使用される例では、サイズ及び/又はカプセルペイロードに関して、個々のカプセルを互いに同じものにすることができ、又は互いに異なるものにすることができる。
他の例では、複数の材料本体を提供することができ、各本体が、1つ又は複数のカプセルを収納する。
カプセルは、コアシェル構造を有することができる。言い換えれば、カプセルは、液状剤、たとえば香味料又は他の作用物質をカプセル化するシェルを備えており、液状剤は、本明細書に記載する香味料又はエアロゾル変性剤のうちのいずれか1つとすることができる。カプセルのシェルは、香味料又は他の作用物質を材料本体内へ解放するために、使用者が破裂させることができる。第1のプラグラップ、第1の内側の巻取紙、又は第2の外側の巻取紙は、第1のプラグラップ、第1の内側の巻取紙、又は第2の外側の巻取紙の材料をカプセルの液体ペイロードに対して実質的に不透過性にするための障壁被覆を構成することができる。別法又は追加として、チップペーパーが、材料をカプセルの液体ペイロードに対して実質的に不透過性にするための障壁被覆を構成することができる。
カプセルは、コアシェル構造を有することができる。すなわち、カプセル化材料又は障壁材料は、液状剤を含むコアの周りにシェルを作製することができる。シェル構造は、物品の貯蔵中に液状剤の移動は阻止するが、使用中の液状剤の制御された解放は可能にする。
いくつかの場合、障壁材料(本明細書では、カプセル化材料とも呼ばれる)は脆い。カプセルは、カプセル化された液状剤を解放するために、使用者によって破砕され又は他の形で破損若しくは破壊される。典型的には、カプセルは、加熱が開始される直前に破壊されるが、使用者は、エアロゾル変性剤をいつ解放するかを選択することができる。「破壊可能なカプセル」という用語は、コアを解放するためにシェルを圧力によって破壊することができるカプセルを指し、より具体的には、使用者がカプセルのコアを解放したいと考えたとき、使用者の指によって与えられる圧力下でシェルを破裂させることができる。
一実施形態では、材料本体は、長手方向軸線を有する円筒の形態であり、カプセルは、カプセルが材料本体を形成する材料によってすべての側で取り囲まれるように、材料本体内に埋め込まれる。カプセルは、液体エアロゾル変性剤をカプセル化するシェルを有することが好ましい。
いくつかの実施形態では、たとえば本明細書に記載する不燃式エアロゾル供給デバイス内で、エアロゾル生成材料が加熱されてエアロゾルを供給するとき、マウスピースのうちカプセルが配置された部分は、システムの使用中に摂氏58~70度の温度に到達してエアロゾルを生成する。この温度の結果、カプセル内容物は、エアロゾルがマウスピースを通過するとき、システムによって形成されたエアロゾルへのカプセル内容物、たとえばエアロゾル変性剤の揮発を促すように十分に温められる。
他の場合、カプセルは、加熱されると、たとえば障壁材料が溶融すること、又はカプセルが膨張して障壁材料が破裂することによって、コア組成物を解放する。
カプセルの総重量は、約1mg~約100mg、好適には約5mg~約60mg、約8mg~約50mg、約10mg~約20mg、又は約12mg~約18mgの範囲内とすることができる。
コア調合物の総重量は、約2mg~約90mg、好適には約3mg~約70mg、約5mg~約25mg、約8mg~約20mg、又は約10mg~約15mgの範囲内とすることができる。
エアロゾル変性剤は、材料本体5内に、たとえばカプセルの形態で提供することができる。他の例では、材料本体に注入された材料、又は糸に提供された材料など、エアロゾル変性剤を他の形態でさらに提供することができ、たとえば糸は、香味料又は他のエアロゾル変性剤を保持することができ、糸もまた、材料本体内に配置することができる。
本明細書に記載する図では、同等の特徴、物品、又は構成要素について説明するために、同じ参照番号を使用する。
図1aに示すように、物品1は、マウスピース2と、マウスピース2に接続されたエアロゾル生成材料3、この場合はタバコ材料の区分とを備える。
マウスピース2は、この例では、第1の内側の巻取紙9及び第2の外側の巻取紙10によって外接される2つの円筒形区分(第1の円筒形区分4及び第2の円筒形区分5)を含む。第1の内側の巻取紙9は、湿潤強度の高い巻取紙であり、第2の外側の巻取紙10は、多孔質の巻取紙である。
この例では、第1の円筒形区分4は、フィラメントトウから形成された中空の管状要素を備え、第2の円筒形区分5は、フィラメントトウから形成された材料本体を備える。この例では、第2の円筒形区分5は、第1の円筒形区分4に隣り合っており、第1の円筒形区分4と当接関係にある。この例では、第2の円筒形区分5は、第1の円筒形区分4の上流に位置する。
この例では、マウスピース2は第3の円筒形区分8を備えており、第3の円筒形区分8は、第2の円筒形区分5の上流に位置し、第2の円筒形区分5に隣り合っており、第2の円筒形区分5と当接関係にある。第3の円筒形区分8は、多孔質の巻取紙によって外接される。
この例では、第2の円筒形区分5は、第1のプラグラップ7によって外接され、第3の円筒形区分8は、第2のプラグラップ12によって外接される。第2の円筒形区分5は、穿孔14を有する。
図1aに示すように、物品1のマウスピース2は、エアロゾル生成材料3の区分より近位に位置する上流端2aと、エアロゾル生成材料3より遠位に位置する下流端2bとを備える。下流端2bにおいて、マウスピース2は、フィラメントトウから形成された中空の管状要素を有する。上流端2aにおいて、第3の円筒形区分8は、エアロゾル生成材料3を備える区分に隣り合っており、この区分と当接関係にある。エアロゾル生成材料3を備える区分は、第3の巻取紙によって外接され、且つチップペーパー6によって部分的に外接される。チップペーパー6はまた、第1の円筒形区分4、第2の円筒形区分5、及び第3の円筒形区分8に外接する。
マウスピース2の断面図が図1bに示されており、これは図1aの線A-A’で切り取ったものである。図1bは、第1の円筒形区分4、第1の内側の巻取紙9、第2の外側の巻取紙10、及びチップペーパー6を示す。第1の内側の巻取紙9、第2の外側の巻取紙10、及びチップペーパー6は、第1の円筒形区分4の周りに同心円状に配置される。
本出願のマウスピースは、エアロゾル供給システムとともに又はエアロゾル供給システムとして使用することができる使い捨ての物品に特に関連する。たとえば、エアロゾル供給システムが不燃式エアロゾル供給システムである場合、エアロゾル生成材料を備える物品又は消耗品をデバイスに挿入してエアロゾル生成材料を加熱することができ、以て使用者によって吸入されるべき吸入可能なエアロゾルを形成することができる。生成されたエアロゾルは、マウスピースを介してシステムを離れ、使用者によって吸入される。
いくつかの実施形態では、物品は、約19mm~約23mm、好ましくは約21mmの外周を有する(すなわち、物品はデミスリム形式である)。他の実施形態では、物品は、本明細書に記載する形式のいずれかで提供することができ、たとえば15mm~25mmの外周を有する。物品を加熱してエアロゾルを解放することができるため、この範囲内でより小さい外周、たとえば23mm未満の円周を有する物品を使用することで、改善された加熱効率を実現することができる。好適な製品長さを維持しながら、加熱によって改善されたエアロゾルを実現するために、19mmより大きい物品の円周もまた、特に効果的であることが判明した。19mm~23mm、より好ましくは20mm~22mmの円周を有する物品は、効果的なエアロゾル送達を提供しながら効率的な加熱を可能にする良好な均衡を提供することが判明した。
マウスピースの外周は、エアロゾル生成材料の区分の外周と実質的に同じであり、したがってこれらの構成要素間の遷移は平滑である。一実施形態では、マウスピース及びエアロゾル生成材料の区分は、少なくともマウスピースの一部及びエアロゾル生成材料の区分の一部に外接するチップペーパーによってともに保持される。
この例では、マウスピースの外周は約20.8mmである。マウスピースの全長及びエアロゾル生成材料の区分の一部にわたって、チップペーパーが巻き付けられており、チップペーパーは、マウスピース及びエアロゾル生成材料の区分を接続するために、接着剤をその内面に有する。この例では、チップペーパーは、エアロゾル生成材料の区分の上に5mm延びているが、別法として、マウスピースとエアロゾル生成材料の区分との間の確実な取付けを提供するために、エアロゾル生成材料の区分の上に3mm~10mm、又はより好ましくは4mm~6mm延びることもできる。
チップペーパーは、物品で使用される巻取紙/プラグラップの坪量より大きい坪量、たとえば40gsm~80gsm、より好ましくは50gsm~70gsm、この例では58gsmの坪量を有することができる。これらの範囲の坪量の結果、許容できる引張り強度を有しながら、物品を巻き込んで紙の長手方向ラップシームに沿ってチップペーパー自体に付着するのに十分な可撓性を有するチップペーパーが得られることが判明した。マウスピースに巻き付けられた後、チップペーパーの外周は約21mmである。
いくつかの実施形態では、物品は、物品を通って吸い込まれるエアロゾルの約75%の通気レベルを有する。代替実施形態では、物品は、物品を通って吸い込まれるエアロゾルの50%~80%、たとえば65%~75%の通気レベルを有することができる。これらのレベルの通気は、マウスピースを通って吸い込まれるエアロゾルの流れを減速させ、以てエアロゾルがマウスピースの下流端に到達する前に十分に冷めることを可能にするのを助ける。通気は、物品のマウスピース内へ直接提供することができる。この例では、通気は、第2の中空の管状要素内へ提供されており、これは、エアロゾル生成プロセスを支援するのに特に有益であることが判明した。通気は、第1及び第2の平行な列の穿孔を介して提供され、この場合、穿孔は、マウスピースの下流の口端からそれぞれ17.925mm及び18.625mm離れた位置に、レーザ穿孔として形成される。これらの穿孔は、チップペーパー、第2の外側の巻取紙、及び第2の中空の管状要素を通過する。代替実施形態では、通気は、他の箇所でマウスピース内へ、たとえば材料本体又は第1の管状要素内へ提供することができる。
物品、たとえばロッド状の物品は、製品の長さに従って、「レギュラー」(典型的には、68~75mm、たとえば約68mm~約72mmの範囲内)、「ショート」又は「ミニ」(68mm以下)、「キングサイズ」(典型的には、75~91mm、たとえば約79mm~約88mmの範囲内)、「ロング」又は「スーパーキング」(典型的には、91~105mm、たとえば約94mm~約101mmの範囲内)、及び「ウルトラロング」(典型的には、約110mm~約121mmの範囲内)と命名されることが多い。
物品はまた、製品の円周に従って、「レギュラー」(約23~25mm)、「ワイド」(25mm超)、「スリム」(約22~23mm)、「デミスリム」(約19~22mm)、「スーパースリム」(約16~19mm)、及び「マイクロスリム」(約16mm未満)と命名される。
したがって、キングサイズでスーパースリム形式の物品は、たとえば約83mmの長さ及び約17mmの円周を有する。
各形式は、異なる長さのマウスピースとともに作製することができる。マウスピースの長さは、約30mm~50mmである。チップペーパーが、マウスピースをエアロゾル生成材料に接続しており、チップペーパーは通常、マウスピースより大きい長さを有し、たとえば3~10mm長く、したがってチップペーパーはマウスピースを覆い、たとえば基質材料ロッドの形態のエアロゾル生成材料に重なって、マウスピースをロッドに接続する。
本明細書に記載する物品並びにそのエアロゾル生成材料及びマウスピースは、それだけに限定されるものではないが、上記の形式のいずれかで作ることができる。
本明細書で使用される「上流」及び「下流」という用語は、主流エアロゾルが使用中の物品又はデバイスを通って吸い込まれる方向に関連して定義される相対的な用語である。
エアロゾル生成材料は、たとえば本明細書に記載する燃焼式又は不燃式エアロゾル供給デバイス内で、加熱されるとエアロゾルを供給する。他の実施形態では、物品は、別個のエアロゾル供給デバイスを必要とすることなく、独自の熱源を含むことができ、エアロゾル供給システムを形成し、エアロゾル供給システム内で使用される。
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、第3の巻取紙13内に巻き込まれる。第3の巻取紙は、たとえば、紙又は紙で裏打ちした箔の巻取紙とすることができる。いくつかの実施形態では、第3の巻取紙は、空気に対して実質的に不透過性を有する。代替実施形態では、第3の巻取紙は、好ましくは100コレスタ単位未満、より好ましくは80コレスタ単位未満の透過性を有する。代替実施形態では、第3の巻取紙は、好ましくは60コレスタ単位未満、より好ましくは20コレスタ単位未満の透過性を有する。たとえば100コレスタ単位未満、より好ましくは60コレスタ単位又は20コレスタ単位未満の透過性を有する低透過性の巻取紙は、エアロゾル生成材料内のエアロゾル形成の改善をもたらすことが判明した。理論によって拘束されることを望むものではないが、これは、第3の巻取紙によってエアロゾル化合物の損失が低減されたことに起因すると仮定される。第3の巻取紙の透過性は、シガレットペーパー、フィルタープラグラップ、及びフィルター接合紙として使用される材料の透気性の判定に関するISO2965:2009に従って測定することができる。
物品が不燃式エアロゾル供給システムとともに使用されるためのものであるとき、第3の巻取紙は、アルミニウム箔を含むことができる。アルミニウム箔は、エアロゾル生成材料内でのエアロゾルの形成を促進するのに特に効果的であることが判明した。この例では、アルミニウム箔は、約6μmの厚さを有する金属層を有する。この例では、アルミニウム箔は、紙の裏打ちを有する。しかし、代替構成では、アルミニウム箔は、他の厚さ、たとえば4μm~16μmの厚さとすることもできる。アルミニウム箔はまた、紙の裏打ちを有する必要はなく、たとえば適当な引張り強度を箔に提供することを助けるために、他の材料から形成された裏打ちを有することもでき、又は裏打ち材料を有していなくてもよい。アルミニウム以外の金属層又は箔を使用することもできる。巻取紙の総厚さは、好ましくは20μm~60μm、より好ましくは30μm~50μmであり、これにより適当な構造的完全性及び熱伝達特性を有する巻取紙を提供することができる。巻取紙が破れるまでに巻取紙に加えることができる引張り力は、3,000グラム力より大きくすることができ、たとえば3,000~10,000グラム力、又は3,000~4,500グラム力とすることができる。
本明細書ではエアロゾル生成基質とも呼ばれるエアロゾル生成材料3は、少なくとも1つのエアロゾル形成材料を含む。この例では、エアロゾル形成材料はグリセロールである。代替例では、エアロゾル形成材料は、本明細書に記載する別の材料又はこれらの組合せとすることができる。エアロゾル形成材料は、エアロゾル生成材料から消費者への香料化合物などの化合物の伝達を助けることによって、物品の知覚性能を改善することが判明した。
この例では、エアロゾル生成基質に加えられるエアロゾル形成材料は、エアロゾル生成基質の14重量%を占める。エアロゾル形成材料は、好ましくはエアロゾル生成基質の少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも10%を占める。エアロゾル形成材料は、好ましくはエアロゾル生成基質の25重量%未満、より好ましくは20%未満、たとえば10%~20%、12%~18%、又は13%~16%を占める。
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の円筒形ロッドとして提供されることが好ましい。エアロゾル生成材料の形成にかかわらず、エアロゾル生成材料3は、約10mm~100mmの長さを有することが好ましい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料の長さは、好ましくは約25mm~50mmの範囲内、より好ましくは約30mm~45mm、さらにより好ましくは約30mm~40mmの範囲内である。
提供されるエアロゾル生成材料の体積は、約200mm~約4300mm、好ましくは約500mm~1500mm、より好ましくは約1000mm~約1300mmで変動することができる。これらの体積、たとえば約1000mm~約1300mmのエアロゾル生成材料を提供することで、この範囲の下端から選択された体積で実現されるものと比較すると、さらなる可視性及び知覚性能を有する優れたエアロゾルを実現することが示されていることが有利である。
提供されるエアロゾル生成材料の質量は、200mgより大きくすることができ、たとえば約200mg~400mg、好ましくは約230mg~360mg、より好ましくは約250mg~360mgとすることができる。より大きい質量のエアロゾル生成材料を提供する結果、より小さい質量のタバコ材料から生成されたエアロゾルと比較すると、知覚性能が改善されることが判明したことが有利である。
エアロゾル生成材料又は基質は、タバコ成分を含む本明細書に記載するタバコ材料から形成されることが好ましい。
本明細書に記載するタバコ材料では、タバコ成分は、紙再生タバコを含有することが好ましい。このタバコ成分はまた、葉タバコ、押出タバコ、及び/又はバンドキャストタバコを含有することができる。
エアロゾル生成材料は、約700ミリグラム毎立方センチメートル(mg/cc)未満の密度を有する再生タバコ材料を含むことができる。そのようなタバコ材料は、より高密度の材料と比較すると、迅速に加熱されてエアロゾルを解放することができるエアロゾル生成材料を提供するのに特に効果的であることが判明した。たとえば、本発明者らは、バンドキャスト再生タバコ材料及び紙再生タバコ材料など、加熱されたときの様々なエアロゾル生成材料の特性を試験した。所与の各エアロゾル生成材料に対して、特定のゼロ熱流温度が存在することが判明し、熱が材料に加えられている間に、このゼロ熱流温度を下回ると、正味熱流が吸熱を伴い、言い換えれば材料を離れるより多くの熱が材料に入り、このゼロ熱流温度を上回ると、正味熱流が発熱を伴い、言い換えれば材料に入るより多くの熱が材料を離れる。700mg/cc未満の密度を有する材料は、より低いゼロ熱流温度を有した。材料を出る熱流の大部分がエアロゾルの形成によるものであるため、より低いゼロ熱流温度を有することは、エアロゾル生成材料からエアロゾルを最初に解放するのにかかる時間に有益な影響がある。たとえば、700mg/ccを上回る密度を有する材料が、164℃より高いゼロ熱流温度を有することと比較すると、700mg/cc未満の密度を有するエアロゾル生成材料は、164℃未満のゼロ熱流温度を有することが判明した。
エアロゾル生成材料の密度はまた、熱が材料を伝導する速度に影響を与え、より低い密度の場合、たとえば700mg/ccを下回る場合、熱は材料をよりゆっくりと伝導し、したがってより持続的なエアロゾルの解放が可能になる。
エアロゾル生成材料は、約700mg/cc未満の密度を有する再生タバコ材料、たとえば紙再生タバコ材料を含むことが好ましい。エアロゾル生成材料は、約600mg/cc未満の密度を有する再生タバコ材料を含むことがより好ましい。別法又は追加として、エアロゾル生成材料は、少なくとも350mg/ccの密度を有する再生タバコ材料を含むことが好ましく、これは、材料において十分な量の熱伝導を可能にすると考えられる。
タバコ材料は、刻みラグタバコの形態で提供することができる。刻みラグタバコは、少なくとも1インチ当たり15刻み(1cm当たり約5.9刻み、約1.7mmの刻み幅と同等)の刻み幅を有することができる。刻みラグタバコは、好ましくは少なくとも1インチ当たり18刻み(1cm当たり約7.1刻み、約1.4mmの刻み幅と同等)、より好ましくは少なくとも1インチ当たり20刻み(1cm当たり約7.9刻み、約1.27mmの刻み幅と同等)の刻み幅を有する。一例では、刻みラグタバコは、1インチ当たり22刻み(1cm当たり約8.7刻み、約1.15mmの刻み幅と同等)の刻み幅を有する。刻みラグタバコは、1インチ当たり40刻み(1cm当たり約15.7刻み、約0.64mmの刻み幅と同等)以下の刻み幅を有することが好ましい。0.5mm~2.0mm、たとえば0.6mm~1.5mm、又は0.6mm~1.7mmの刻み幅の結果、特に加熱されたときの表面積と体積との比、並びに基質3の全体的な密度及び圧力降下に関して好ましいタバコ材料が得られることが判明した。刻みラグタバコは、タバコ材料の形態の混合物、たとえば紙再生タバコ、葉タバコ、押出タバコ、及びバンドキャストタバコのうちの1つ又は複数の混合物から形成することができる。タバコ材料は、紙再生タバコ、又は紙再生タバコ及び葉タバコの混合物を含むことが好ましい。
本明細書に記載するタバコ材料では、タバコ材料は、充填剤成分を含有することができる。充填剤成分は、概して非タバコ成分であり、すなわちタバコ由来の原料を含まない成分である。充填剤成分は、木材繊維若しくはパルプ又は小麦繊維などの非タバコ繊維とすることができる。充填剤成分はまた、チョーク、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの無機材料とすることができる。充填剤成分はまた、非タバコ鋳込材料又は非タバコ押出材料とすることができる。充填剤成分は、タバコ材料の0~20重量%の量で、又は組成物の1~10重量%量で存在することができる。いくつかの実施形態では、充填剤成分は存在しない。
本明細書に記載するタバコ材料では、タバコ材料は、エアロゾル形成材料を含有する。この文脈で、「エアロゾル形成材料」は、エアロゾルの生成を促す作用物質である。エアロゾル形成材料は、最初の気化並びに/又はガスから吸入可能な固体及び/若しくは液体エアロゾルへの凝縮を促すことによって、エアロゾルの生成を促すことができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、エアロゾル生成材料からの香料の送達を改善することができる。概して、任意の好適なエアロゾル形成材料又は作用物質は、本明細書に記載するものを含めて、本発明のエアロゾル生成材料内に含むことができる。他の好適なエアロゾル形成材料には、それだけに限定されるものではないが、ソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコール又はトリエチレングリコールのようなグリコールなどのポリオール、一価アルコール、高沸点炭化水素などの非ポリオール、乳酸などの酸、グリセロール誘導体、ジアセチン、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセタート、クエン酸トリエチルなどのエステル、又はミリスチン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルを含むミリスチン酸、並びにステアリン酸メチル、ドデカン二酸ジメチル、及びテトラデカン二酸ジメチルなどの脂肪族カルボン酸エステルが含まれる。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセロール、プロピレングリコール、又はグリセロール及びプロピレングリコールの混合物とすることができる。グリセロールは、タバコ材料の10~20重量%、たとえば組成物の13~16重量%、又は組成物の約14%若しくは15重量%の量で存在することができる。プロピレングリコールは、存在する場合、組成物の0.1~0.3重量%の量で存在することができる。
エアロゾル形成材料は、タバコ材料の任意の成分、たとえば任意のタバコ成分、及び/又は存在する場合、充填剤成分に含むことができる。別法又は追加として、エアロゾル形成材料は、タバコ材料に別個に加えることができる。どちらの場合も、タバコ材料内のエアロゾル形成材料の総量は、本明細書に画定されたものとすることができる。
タバコ材料は、10%~90重量%のタバコ葉を含有することができ、エアロゾル形成材料は、葉タバコの最大約10重量%の量で提供される。タバコ材料の10%~20重量%のエアロゾル形成材料の全体的なレベルを実現するために、再生タバコ材料などのタバコ材料の別の成分より大きい重量パーセントでこれを加えることができることが判明したことが有利である。
本明細書に記載するタバコ材料は、ニコチンを含有する。ニコチン含有量は、タバコ材料の0.5~1.75重量%であり、たとえばタバコ材料の0.8~1.5重量%とすることができる。追加又は別法として、タバコ材料は、10%~90重量%のタバコ葉を含有し、タバコ葉の1.5重量%より大きいニコチン含有量を有する。1.5%より高いニコチン含有量を有するタバコ葉を、紙再生タバコなどのより少ないニコチン母材と組み合わせて使用することで、適当なニコチンレベルを有しながら、紙再生タバコを単独で使用した場合より良好な知覚性能を有するタバコ材料を提供することが判明したことが有利である。タバコ葉、たとえば刻みラグタバコは、たとえば、タバコ葉の1.5%~5重量%のニコチン含有量を有することができる。
本明細書に記載するタバコ材料は、本明細書に記載する香料のいずれかなどのエアロゾル変性剤を含有することができる。一実施形態では、タバコ材料はメンソールを含有し、メンソール入りの物品を形成する。タバコ材料は、3mg~20mgのメンソール、好ましくは5mg~18mg、より好ましくは8mg~16mgのメンソールを含むことができる。この例では、タバコ材料は16mgのメンソールを含む。タバコ材料は、2%~8重量%のメンソール、好ましくは3%~7重量%のメンソール、より好ましくは4%~5.5重量%のメンソールを含有することができる。一実施形態では、タバコ材料は、4.7重量%のメンソールを含む。そのような高いレベルのメンソールの装填は、高い割合の、たとえばタバコ材料の50重量%より大きい再生タバコ材料を使用して実現することができる。別法又は追加として、大量のエアロゾル生成材料、たとえばタバコ材料を使用することで、実現することができるメンソール装填レベルを増大させることができ、たとえば約500mmより多く、又は好適には約1000mmより多くのタバコ材料などのエアロゾル生成材料が使用される。
いくつかの例では、エアロゾル生成材料の下流のマウスピースは、巻取紙、たとえば第1の内側の巻取紙、第2の外側の巻取紙、第1若しくは第2のプラグラップ、又はチップペーパーを備えることができ、巻取紙は、本明細書に記載するエアロゾル変性剤を含む。エアロゾル変性剤は、マウスピース巻取紙の内向き又は外向きの表面に配置することができる。たとえば、エアロゾル変性剤は、チップペーパーの外向きの表面など、巻取紙のうち使用中に消費者の唇に接触する区域に提供することができる。マウスピース巻取紙の外向きの表面にエアロゾル変性剤を配置することによって、使用中にエアロゾル変性剤を消費者の唇へ伝達することができる。物品の使用中の消費者の唇へのエアロゾル変性剤の伝達は、エアロゾル生成基質によって生成されるエアロゾルの感覚刺激特性(たとえば、味)を変性することができ、又は他の方法で代替の知覚体験を消費者に提供することができる。たとえば、エアロゾル変性剤は、エアロゾル生成基質によって生成されるエアロゾルに香りを与えることができる。エアロゾル変性剤は、消費者の唾液によって使用者へ伝達されるように、少なくとも部分的に水溶性を有することができる。エアロゾル変性剤は、エアロゾル供給システムによって生成される熱によって揮発するものとすることができる。これにより、エアロゾル生成基質によって生成されるエアロゾルへのエアロゾル変性剤の伝達を容易にすることができる。好適なセンセート材料は、本明細書に記載する香料、スクラロース、又はメンソールなどの冷却剤などとすることができる。
本明細書に記載する組成物では、量が重量%で与えられる場合、誤解を避けるために、逆の内容が具体的に示されない限り、これは乾燥坪量を指す。したがって、重量%の判定の目的で、タバコ材料又はそのあらゆる成分内に存在し得るあらゆる水は完全に無視される。本明細書に記載するタバコ材料の水分量は変動することがあり、たとえば5~15重量%とすることができる。本明細書に記載するタバコ材料の水分量は、たとえば組成物が維持される温度、圧力、及び湿度条件に従って変動することがある。水分量は、当業者には知られているように、カールフィッシャー分析によって判定することができる。他方では、誤解を避けるために、エアロゾル形成材料が、グリセロール又はプロピレングリコールなどの液相の成分であるときでも、水以外のあらゆる成分は、タバコ材料の重量に含まれる。しかし、エアロゾル形成材料が、タバコ材料に別個に追加される代わりに又はそれに加えて、タバコ材料のタバコ成分内又はタバコ材料の充填剤成分(存在する場合)内に提供されるとき、エアロゾル形成材料は、タバコ成分又は充填剤成分の重量に含まれるのではなく、本明細書に画定する重量%で「エアロゾル形成材料」の重量に含まれる。タバコ成分に存在するすべての他の原料は、非タバコ(たとえば、紙再生タバコの場合の非タバコ繊維)に由来する場合でも、タバコ成分の重量に含まれる。
一実施形態では、タバコ材料は、本明細書に画定するタバコ成分、及び本明細書に画定するエアロゾル形成材料を含む。一実施形態では、タバコ材料は、本質的に本明細書に画定するタバコ成分、及び本明細書に画定するエアロゾル形成材料からなる。一実施形態では、タバコ材料は、本明細書に画定するタバコ成分、及び本明細書に画定するエアロゾル形成材料からなる。
紙再生タバコは、本明細書に記載するタバコ材料のタバコ成分内に、タバコ成分の10%~100重量%の量で存在する。実施形態では、紙再生タバコは、タバコ成分の10%~80重量%又は20%~70重量%の量で存在する。さらなる実施形態では、タバコ成分は、本質的に紙再生タバコからなり、又は紙再生タバコからなる。好ましい実施形態では、葉タバコは、タバコ材料のタバコ成分内に、タバコ成分の少なくとも10重量%の量で存在する。たとえば、葉タバコは、タバコ成分の少なくとも10重量%の量で存在することができ、タバコ成分の残りは、紙再生タバコ、バンドキャスト再生タバコ、又はバンドキャスト再生タバコ及びタバコ顆粒などの別の形態のタバコの組合せを含む。
紙再生タバコは、タバコ原材料が溶剤で抽出されて可溶性物質及び繊維性材料を含む残留物の抽出物を与えるプロセスによって形成されるタバコ材料を指し、次いで抽出物(通常は濃縮後、任意選択でさらなる処理後)は、抽出物を繊維性材料に堆積させることによって、残留物からの繊維性材料と再結合される(通常は、繊維性材料の精製後、任意選択で非タバコ繊維の一部分が追加される)。再結合プロセスは、製紙プロセスに類似している。
紙再生タバコは、当技術分野では知られている任意のタイプの紙再生タバコとすることができる。特定の実施形態では、紙再生タバコは、タバコストリップ、タバコ茎、及び全葉タバコのうちの1つ又は複数を含む原材料から作られる。さらなる実施形態では、紙再生タバコは、タバコストリップ及び/又は全葉タバコ、並びにタバコ茎からなる原材料から作られる。しかし、他の実施形態では、別法又は追加として、断片、細粒、及び殻を原材料で用いることもできる。
本明細書に記載するタバコ材料で使用するための紙再生タバコは、紙再生タバコを準備するための当業者には知られている方法によって準備することができる。
本明細書では、「タバコ材料」という用語は、タバコ又はその派生品若しくは代替品を含む任意の材料を指す。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ派生品、膨化タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含むことができる。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、タバコ葉、再生タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含むことができる。
本明細書では、「香料」及び「香味料」という用語は、現地の規制が許す場合、成人消費者向けの製品に所望の味又は香りを生じさせるために使用することができる材料を指す。1つ又は複数の香料は、本明細書に記載するエアロゾル変性剤として使用することができる。
香料は、抽出物(たとえば、リコリス、アジサイ、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、モモ、リンゴ、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖類及び/又は代替糖(たとえば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含むことができる。香料は、模倣品、合成若しくは天然成分、又はその混合物とすることができる。香料は、任意の好適な形態、たとえば油、液体、又は粉末とすることができる。
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイスと、不燃式エアロゾル供給システムと使用するための物品とを備えることができる。しかし、エアロゾル生成構成要素に動力供給するための手段を備える物品自体が、不燃式エアロゾル供給システムを形成することができることも想定される。
一実施形態では、不燃式エアロゾル供給デバイスは、動力源及びコントローラを備えることができる。動力源は、電源又は発熱源とすることができる。一実施形態では、発熱源は、発熱源の近傍のエアロゾル化可能な材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分散させるために励磁することができる炭素基質を備える。一実施形態では、発熱源などの動力源は、不燃式エアロゾル供給を形成するために物品内に提供される。
一実施形態では、不燃式エアロゾル供給デバイスと使用するための物品は、エアロゾル化可能な材料、エアロゾル生成構成要素、エアロゾル生成区域、マウスピース、及び/又はエアロゾル化可能な材料を受け取るための区域を備えることができる。
一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾル化可能な材料と相互作用して、エアロゾル化可能な材料から1つ又は複数の揮発性物質を解放し、エアロゾルを形成することが可能な加熱器である。一実施形態では、エアロゾル生成構成要素は、加熱することなくエアロゾル化可能な材料からエアロゾルを生成することが可能である。たとえば、エアロゾル生成構成要素は、たとえば振動、機械、加圧、又は静電手段のうちの1つ又は複数によって熱を加えることなく、エアロゾル化可能な材料からエアロゾルを生成することが可能とすることができる。
一実施形態では、エアロゾル化可能な材料は、活性材料、エアロゾル形成材料、及び任意選択で1つ又は複数の機能材料を含むことができる。活性材料は、ニコチン(任意選択で、タバコ又はタバコ派生品に含有される)、又は1つ若しくは複数の他の非嗅覚の生理活性材料を含むことができる。非嗅覚の生理活性材料は、嗅覚以外の生理学的応答を実現するためにエアロゾル化可能な材料に含まれる材料である。
エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含むことができる。
1つ又は複数の機能材料は、香料、担体、pH調節剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含むことができる。
一実施形態では、不燃式エアロゾル供給デバイスと使用するための物品は、エアロゾル化可能な材料、又はエアロゾル化可能な材料を受け取るための区域を備えることができる。一実施形態では、不燃式エアロゾル供給デバイスと使用するための物品は、マウスピースを備えることができる。エアロゾル化可能な材料を受け取るための区域は、エアロゾル化可能な材料を貯蔵するための貯蔵区域とすることができる。たとえば、貯蔵区域は、リザーバとすることができる。一実施形態では、エアロゾル化可能な材料を受け取るための区域は、エアロゾル生成区域とは別個とすることができ、又はエアロゾル生成区域と組み合わせることができる。
エアロゾル化可能な材料は、本明細書ではエアロゾル生成材料と呼ぶこともあり、たとえば加熱、照射、又は任意の他の方法で励磁されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル化可能な材料は、たとえば固体、液体、又はゲルの形態とすることができ、ニコチン及び/又は香味料を含有しても又は含有しなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能な材料は、「非晶質固体」を含むことができ、別法として非晶質固体を「モノリシック固体」(すなわち、非繊維性)と呼ぶこともできる。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルとすることができる。非晶質固体は、いくらかの液体などの流体を中に保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能な材料は、たとえば、非晶質固体の約50重量%、60重量%、又は70重量%~非晶質固体の約90重量%、95重量%、又は100重量%を含むことができる。
エアロゾル化可能な材料は、基質に存在することができる。基質は、たとえば、紙、カード、ボール紙、厚紙、再生されたエアロゾル化可能な材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、若しくは金属合金とすることができ、又はこれらを含むことができる。
エアロゾル変性剤は、使用中のエアロゾルを変性させることが可能な物質である。エアロゾル変性剤は、生理学的又は感覚的な作用を人体に与えるように、エアロゾルを変性させることができる。例示的なエアロゾル変性剤は、香味料及びセンセートである。センセートは、冷たい又は酸っぱい知覚など、感覚によって知覚することができる感覚刺激性の知覚を生じさせる。
サセプタは、交番磁界などの変動磁界による侵入によって加熱可能な材料である。加熱材料は、導電性材料とすることができ、したがって変動磁界による導電性材料の侵入は、加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は、磁性材料とすることができ、したがって変動磁界による磁性材料の侵入は、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。加熱材料は、導電性及び磁性の両方を有することができ、したがって加熱材料は、どちらの加熱機構によっても加熱可能である。
誘導加熱とは、変動磁界が物体に侵入することによって導電性の物体が加熱されるプロセスである。このプロセスは、ファラデーの電磁誘導の法則及びオームの法則によって説明される。誘導加熱器は、電磁石と、交番電流などの変動電流を電磁石に通すためのデバイスとを備えることができる。電磁石及び加熱される物体が、結果として電磁石によってもたらされる変動磁界が物体に侵入するように、好適に相対的に配置されたとき、物体内に1つ又は複数の渦電流が生成される。物体は、電流の流れに対する抵抗を有する。したがって、そのような渦電流が物体内で生成されたとき、物体の電気抵抗に逆らう流れにより、物体が加熱される。このプロセスは、ジュール、オーム、又は抵抗加熱と呼ばれる。誘導加熱することが可能な物体が、サセプタとして知られている。
一実施形態では、サセプタは閉回路の形態である。サセプタが閉回路の形態であるとき、使用中のサセプタと電磁石との間の磁気結合が促進され、その結果、ジュール加熱がより大きくなり又は改善されることが判明した。
磁気ヒステリシス加熱は、磁性材料から作られた物体が、変動磁界が物体に侵入することによって加熱されるプロセスである。磁性材料は、多くの原子スケールの磁石又は磁気双極子を含むと考えることができる。磁界がそのような材料に侵入すると、磁気双極子は磁界と位置合わせされる。したがって、たとえば電磁石によってもたらされる交番磁界などの変動磁界が磁性材料に侵入すると、印加磁界の変動とともに磁気双極子の向きが変化する。そのように磁気双極子が向きを変えることで、磁性材料内に熱が生成される。
物体が導電性及び磁性の両方を有するとき、変動磁界が物体に侵入することで、物体でジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱の両方を生じさせることができる。さらに、磁性材料の使用により磁界を補強することができ、それによりジュール加熱を促進することができる。
上記のプロセスの各々において、熱伝導による外部熱源ではなく、物体自体で熱が生成されるため、特に好適な物体の材料及び幾何形状並びに物体に対する好適な変動磁界の大きさ及び向きを選択することによって、物体における急速な温度上昇及びより均一の熱分布を実現することができる。さらに、誘導加熱及び磁気ヒステリシス加熱は、変動磁界源と物体との間に物理的な接続を提供することを必要としないため、加熱プロファイルに比べて設計の自由及び制御をより大きくすることができ、コストを下げることができる。
不燃式エアロゾル供給デバイスは、本明細書に記載する物品のエアロゾル生成材料を加熱するために使用することができる。いくつかの実施形態では、本発明は、物品と、物品のエアロゾル生成材料を加熱するための不燃式エアロゾル供給デバイスとを備えるシステムを提供する。
不燃式エアロゾル供給デバイスは、他の構成と比較すると、物品への改善された熱伝達を可能にすることが判明したため、コイルを備えることが好ましい。いくつかの例では、コイルは、使用中、少なくとも1つの導電加熱要素の加熱を引き起こすように構成され、したがって少なくとも1つの導電加熱要素からエアロゾル生成材料へ熱エネルギーが伝導可能になり、以てエアロゾル生成材料の加熱を引き起こす。
いくつかの例では、コイルは、使用中に少なくとも1つの加熱要素に侵入する変動磁界を生成し、以て少なくとも1つの加熱要素の誘導加熱及び/又は磁気ヒステリシス加熱を引き起こすように構成される。そのような構成では、本明細書に画定するように、この加熱要素又は各加熱要素を「サセプタ」と呼ぶことができる。使用中に少なくとも1つの導電加熱要素に侵入する変動磁界を生成し、以て少なくとも1つの導電加熱要素の誘導加熱を引き起こすように構成されたコイルを、「誘導コイル」又は「インダクタコイル」と呼ぶことができる。
デバイスは、加熱要素(複数可)、たとえば導電加熱要素(複数可)を含むことができ、加熱要素(複数可)は、加熱要素(複数可)のそのような加熱を可能にするように、コイルに対して配置することができ、又は配置可能とすることができることが好適である。加熱要素(複数可)は、コイルに対して固定の位置とすることができる。別法として、少なくとも1つの加熱要素、たとえば少なくとも1つの導電加熱要素は、デバイスの加熱区間に挿入されるように物品内に含むことができ、物品はまた、エアロゾル生成材料を備えており、使用後に加熱区間から取外し可能である。別法として、デバイス及びそのような物品の両方が、少なくとも1つのそれぞれの加熱要素、たとえば少なくとも1つの導電加熱要素を備えることができ、コイルは、物品が加熱区間内にあるとき、デバイス及び物品の各々の加熱要素(複数可)の加熱を引き起こすためのものとすることができる。
いくつかの例では、コイルは螺旋形である。いくつかの例では、コイルは、エアロゾル生成材料を受け取るように構成されたデバイスの加熱区間の少なくとも一部分を取り囲む。いくつかの例では、コイルは、加熱区間の少なくとも一部分を取り囲む螺旋形コイルである。
いくつかの例では、デバイスは、加熱区間を少なくとも部分的に取り囲む導電加熱要素を備え、コイルは、導電加熱要素の少なくとも一部分を取り囲む螺旋形コイルである。いくつかの例では、導電加熱要素は管状である。いくつかの例では、コイルはインダクタコイルである。
いくつかの例では、コイルを使用することで、不燃式エアロゾル供給デバイスが非コイルエアロゾル供給デバイスより迅速に動作温度に到達することが可能になる。たとえば、上述したコイルを含む不燃式エアロゾル供給デバイスは、デバイス加熱プログラムの開始から30秒未満で、より好ましくは25秒未満で、第1の吸煙を提供することができるように、動作温度に到達することができる。いくつかの例では、デバイスは、デバイス加熱プログラムの開始から約20秒で動作温度に到達することができる。
エアロゾル生成材料の加熱を引き起こすために、デバイスで本明細書に記載するコイルを使用することで、得られるエアロゾルが促進されることが判明した。たとえば、消費者は、本明細書に記載するものなどのコイルを含むデバイスによって生成されるエアロゾルが、他の不燃式エアロゾル供給システムによって得られるエアロゾルより、工場で作られたシガレット(FMC)製品で生成されるものに感覚的に近いと報告している。理論によって拘束されることを望むものではないが、これは、コイルが使用されるときに必要とされる加熱温度に到達する時間が削減されたこと、コイルが使用されるときに実現可能な加熱温度がより高いこと、及び/又はコイルによりそのようなシステムがエアロゾル生成材料の比較的大きい体積を同時に加熱することが可能になることの結果であり、その結果、エアロゾル温度がFMCエアロゾル温度に類似していると仮定される。FMC製品では、燃焼している石炭によって高温エアロゾルが生成され、それによりエアロゾルがロッドを通って吸い込まれるとき、石炭の後ろのタバコロッド内でタバコが加熱される。この高温エアロゾルは、燃焼している石炭の後ろのロッド内のタバコから香料化合物を解放すると理解される。本明細書に記載するコイルを含むデバイスはまた、本明細書に記載するタバコ材料などのエアロゾル生成材料を加熱して、香料化合物を解放することが可能であると考えられ、その結果エアロゾルは、FMCエアロゾルにより類似していると報告されている。
本明細書に記載するコイル、たとえばエアロゾル生成材料の少なくとも一部を少なくとも200℃、より好ましくは少なくとも220℃まで加熱する誘導コイルを含むエアロゾル供給システムを使用することで、FMC製品の特性により類似していると考えられる特定の特性を有するエアロゾルをエアロゾル生成材料から生成することを可能にすることができる。たとえば、誘導加熱器を使用して、2秒の期間にわたってこの期間中に少なくとも1.50L/mの空気流下で少なくとも250℃まで加熱されたニコチンを含むエアロゾル生成材料を加熱するとき、以下の特性のうちの1つ又は複数が観察される。
少なくとも10μgのニコチンが、エアロゾル生成材料からエアロゾル化される。
エアロゾル形成材料の生成されたエアロゾルとニコチンとの重量比が、少なくとも約2.5:1、好適には少なくとも8.5:1になる。
少なくとも100μgのエアロゾル形成材料をエアロゾル生成材料からエアロゾル化することができる。
生成されたエアロゾル内の平均粒子又は液滴サイズは、約1000nm未満である。
エアロゾル密度は、少なくとも0.1μg/ccである。
いくつかの場合、少なくとも10μgのニコチン、好適には少なくとも30μg又は40μgのニコチンが、期間中に少なくとも1.50L/mの空気流下でエアロゾル生成材料からエアロゾル化される。いくつかの場合、約200μg未満、好適には約150μg未満、又は約125μg未満のニコチンが、期間中に少なくとも1.50L/mの空気流下でエアロゾル生成材料からエアロゾル化される。
いくつかの場合、少なくとも100μgのエアロゾル形成材料、好適には少なくとも200μg、500μg、又は1mgのエアロゾル形成材料が、期間中に少なくとも1.50L/mの空気流下でエアロゾル生成材料からエアロゾル化される。エアロゾル形成材料は、グリセロールを含むことができ、又はグリセロールからなることができることが好適である。
本明細書に画定するように、「平均粒子又は液滴サイズ」という用語は、エアロゾルの固体又は液体成分(すなわち、ガス中に浮遊する成分)の平均サイズを指す。エアロゾルが浮遊した液滴及び浮遊した固体粒子を含有する場合、この用語は、すべて合わせた成分の平均サイズを指す。
いくつかの場合、生成されたエアロゾル内の平均粒子又は液滴サイズは、約900nm、800nm、700nm、600nm、500nm、450nm、又は400nm未満とすることができる。いくつかの場合、平均粒子又は液滴サイズは、約25nm、50nm、又は100nmより大きくすることができる。
いくつかの場合、期間中に生成されるエアロゾル密度は、少なくとも0.1μg/ccである。いくつかの場合、エアロゾル密度は、少なくとも0.2μg/cc、0.3μg/cc、又は0.4μg/ccである。いくつかの場合、エアロゾル密度は、約2.5μg/cc、2.0μg/cc、1.5μg/cc、又は1.0μg/cc未満である。
不燃式エアロゾル供給デバイスは、物品のエアロゾル生成材料を少なくとも160℃の最大温度まで加熱するように配置されることが好ましい。不燃式エアロゾル供給デバイスは、不燃式エアロゾル供給デバイスによる加熱プロセス中に少なくとも一度、物品のエアロゾル形成材料を少なくとも約200℃、又は少なくとも約220℃、又は少なくとも約240℃、より好ましくは少なくとも約270℃の最大温度まで加熱するように配置されることが好ましい。
本明細書に記載するコイル、たとえばエアロゾル生成材料の少なくとも一部を少なくとも200℃、より好ましくは少なくとも220℃まで加熱する誘導コイルを含むエアロゾル供給システムを使用することで、エアロゾルがマウスピース2の口端を離れるときに以前のデバイスより高い温度を有する本明細書に記載する物品内のエアロゾル生成材料からのエアロゾルの生成を可能にすることができ、これはFMC製品により近いと考えられるエアロゾルの生成に寄与することができる。たとえば、物品の口端で測定される最大エアロゾル温度は、好ましくは50℃より大きく、より好ましくは55℃より大きく、さらにより好ましくは56℃又は57℃より大きくすることができる。追加又は別法として、物品の口端で測定される最大エアロゾル温度は、62℃未満、より好ましくは60℃未満、より好ましくは59℃未満とすることができる。いくつかの実施形態では、物品の口端で測定される最大エアロゾル温度は、好ましくは50℃~62℃、より好ましくは56℃~60℃とすることができる。
図2は、本明細書に記載する物品のエアロゾル生成材料などのエアロゾル生成媒体/材料からエアロゾルを生成するための不燃式エアロゾル供給デバイス100の一例を示す。概要では、デバイス100を使用して、エアロゾル生成媒体を備える交換可能な物品110、たとえば本明細書に記載する物品を加熱し、デバイス100の使用者によって吸入されるエアロゾル又は他の吸入可能な媒体を生成することができる。デバイス100及び交換可能な物品110はともに、システムを形成する。
デバイス100は、デバイス100の様々な構成要素を取り囲んで収容するハウジング102(外側カバーの形態)を備える。デバイス100は、一端に開口104を有しており、加熱アセンブリによる加熱のために、開口104を通して物品110を挿入することができる。使用の際、物品110は、加熱アセンブリに完全又は部分的に挿入することができ、加熱アセンブリ内で、加熱器アセンブリの1つ又は複数の構成要素によって加熱することができる。
この例のデバイス100は、第1の端部材106を備えており、第1の端部材106は、物品110が定位置にないときは開口104を閉じるように第1の端部材106に対して可動の蓋108を備える。図2で、蓋108は開構成で示されているが、蓋108は閉構成へ動かすこともできる。たとえば、使用者は、矢印「B」の方向に蓋108を摺動させることができる。
デバイス100はまた、押下されるとデバイス100を動作させるボタン又はスイッチなどの使用者が操作可能な制御要素112を含むことができる。たとえば、使用者は、スイッチ112を操作することによって、デバイス100をオンにすることができる。
デバイス100はまた、デバイス100のバッテリーを充電するためにケーブルを受け取ることができるソケット/ポート114などの電気構成要素を備えることができる。たとえば、ソケット114は、USB充電ポートなどの充電ポートとすることができる。
本明細書に記載する様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供されており、網羅的及び/又は排他的ではない。本明細書に記載する利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定であると見なされるべきではないこと、並びに特許請求される本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、修正を加えることができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的には記載したもの以外の開示する要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適当な組合せを含むことができ、そのような組合せからなることができ、又は本質的にそのような組合せからなることができることが好適である。加えて、本開示は、本明細書に特許請求されていないが将来特許請求され得る他の発明も含むことができる。
試験方法:
以下の手順(ISO1924-2による)を使用して、巻取紙の湿潤引張り強度及び乾燥引張り強度を測定することができる。湿潤引張り強度と乾燥引張り強度との間の違いは、試験方法におけるサンプル条件に基づくものである。すなわち、湿潤引張り強度は湿潤サンプルを使用して測定され、乾燥引張り強度は乾燥サンプルを使用して測定される。
機器:
一般的な引張り/圧縮試験機械:Instron5566など。
100ニュートンの引張りロードセル:Instronなど。
2つの空気圧式アクショングリップ。
長さ180±0.25ミリメートル(幅:約10ミリメートル、厚さ:約3ミリメートル)の鋼製ゲージブロック。
コンピュータ実行取得ソフトウェア:Merlinなど。
ストリップカッター。
サンプル準備:
乾燥サンプルを準備する場合、試験前少なくとも24時間にわたって摂氏22±2度及び60±5%の相対湿度で巻取紙材料を調整する。
ストリップカッターを使用して、巻取紙の試験ストリップを約250×15±0.1ミリメートルの寸法に切断する。試験片の縁部は明瞭に切断されなければならない。
湿潤サンプルは、測定開始直前に2マイクロリットルの水がサンプルに加えられることを除いて、同じ技法を使用して準備することができる。
較正:
100ニュートンの引張りロードセルを設置する。
一般的な引張り/圧縮試験機械及びコンピュータの電源を入れる。
ソフトウェア内で事前定義された測定方法を選択する(試験速度は分速8ミリメートルに設定)。
引張りロードセルを較正する。
空気圧式アクショングリップを設置する。
鋼製ゲージブロックによって空気圧式アクショングリップ間の試験距離を180±0.5ミリメートルに調整する。
距離及び力を0に設定する。
試験:
試験サンプルをグリップ間の中心にまっすぐ配置する。
上部グリップを閉じる。
力を0に設定する。
試験サンプルにかかる力を維持することによって、下部グリップを試験サンプル上に軽く引き下ろして閉じる。開始力は0.05~0.20ニュートンとしなければならない。
測定を開始する。
式による引張り強度の計算:
引張り破壊強度=伸張中の最大の力(N)/試験片の幅(mm)

Claims (20)

  1. エアロゾル供給システムで使用するためのマウスピースであって、
    第1の内側の巻取紙及び第2の外側の巻取紙によって外接される2つ以上の円筒形区分を備え、
    前記第1の内側の巻取紙が、15ミリメートル当たり3ニュートンより大きい湿潤引張り強度を有する湿潤強度の高い巻取紙である、マウスピース。
  2. 前記湿潤強度の高い巻取紙が、15ミリメートル当たり約3ニュートン~15ミリメートル当たり約10ニュートンの湿潤引張り強度、及び/又は15ミリメートル当たり約15ニュートン~15ミリメートル当たり約40ニュートンの乾燥引張り強度を有する、請求項1に記載のマウスピース。
  3. 前記湿潤強度の高い巻取紙が、約20gsm~約50gsm、好ましくは約20gsm~約30gsmの坪量を有する、請求項1又は2に記載のマウスピース。
  4. 前記第2の外側の巻取紙が、多孔質の巻取紙であり、任意選択で前記多孔質の巻取紙が、約2000コレスタ単位~約10000コレスタ単位の透過性を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のマウスピース。
  5. 前記第1の円筒形区分が、フィラメントトウから形成された中空の管状要素を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のマウスピース。
  6. 前記中空の管状要素を形成する前記フィラメントトウが、5~12の単繊度、及び8,000~50,000の総繊度を有する、請求項5に記載のマウスピース。
  7. 前記第2の円筒形区分が、フィラメントトウから形成された材料本体を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のマウスピース。
  8. 前記材料本体を形成する前記フィラメントトウが、5~12の単繊度、及び8,000~30,000の総繊度を有する、請求項7に記載のマウスピース。
  9. 少なくとも1つのカプセルが前記材料本体内に埋め込まれている、請求項7又は8に記載のマウスピース。
  10. 前記マウスピースが、第2の中空の管状要素を備える第3の円筒形区分を備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のマウスピース。
  11. 前記第2の円筒形区分が、前記第1の円筒形区分と前記第3の円筒形区分との間に配置されている、請求項10に記載のマウスピース。
  12. 前記第2の中空の管状要素が、複数の紙層から形成される、請求項10又は11に記載のマウスピース。
  13. 前記第3の円筒形区分が、前記第1の巻取紙によって巻かれておらず、任意選択で前記第2の巻取紙によって巻かれている、請求項10~12のいずれか一項に記載のマウスピース。
  14. 前記マウスピースが、約450mmより大きい内部体積を有する空洞を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のマウスピース。
  15. エアロゾル供給システムで使用するための物品であって、
    エアロゾル生成材料を含む区分と、
    請求項1~14のいずれか一項に記載のマウスピースとを備える物品。
  16. 前記マウスピース及び前記エアロゾル生成材料の区分が、少なくとも前記マウスピースの一部及び前記エアロゾル生成材料の区分の一部に外接するチップペーパーによってともに保持されている、請求項15に記載の物品。
  17. 前記エアロゾル生成材料の区分が、約100コレスタ単位未満、約80コレスタ単位未満、約60コレスタ単位未満、又は約20コレスタ単位未満の透過性を有する第3の巻取紙内に巻き込まれている、請求項15又は16に記載の物品。
  18. 約19mm~約23mmの外周を含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の物品。
  19. 請求項14~18のいずれか一項に記載の物品と、前記物品の前記エアロゾル生成材料を加熱するための不燃式エアロゾル供給デバイスとを備えるシステム。
  20. 前記マウスピースの前記第1及び第2の円筒形区分が、前記デバイスによって直接加熱されない、請求項19に記載のシステム。
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