JP2024513344A - 多目的パイロットを有するセルフクリンチング及びセルフピアシング構造要素 - Google Patents

多目的パイロットを有するセルフクリンチング及びセルフピアシング構造要素 Download PDF

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Abstract

塑性変形可能な金属パネルに取り付けるためのセルフクリンチング及びセルフピアシング構造要素。構造要素は、中心軸線を有する本体部分と、中心軸線と同軸であり、かつ、本体部分から延在しているパンチ部分と、を含む。パイロットエンボスが本体部分の環状面とパンチ部分との間に同心円状に配置されるように、パイロットエンボスは、中心軸線と同軸であり、かつ、本体部分から延在している。パンチ部分の外周面に規定された凹状ポケットに金属基材が流入するように、パイロットエンボスは、金属基材に係合して金属基材を塑性変形させるように構成されている。複数の離間したラグが、環状面から軸線方向外側に突出し、かつ、パイロットエンボスから径方向外側に延在している。【選択図】図1

Description

[0001] 本願は、概して、自己取り付け構造要素に関し、より具体的には、クリンチナット、スタッド及びねじ山なし構造要素(例えば、スペーサ)に関する。
[0002] 自己取り付け構造要素は、金属基材にさまざまな部品を固定するために、例えば、自動車産業及び家電産業などの多くの産業で使用されている。設置中、構造要素は、金属基材に対して自身が回転しないように十分な回転抵抗を有していなければならない。さらに、使用中、構造要素は、例えば、振動又は他の引張力などの外力が加えられた場合に金属基材から自身が分離されないように十分な押出抵抗を有していなければならない。
[0003] 従来の金属基材(例えば、平坦で比較的薄い金属パネル)に従来の構造要素を設置する(すなわち、取り付ける)ことは、通常、金属基材の材料が塑性変形して構造要素の特徴及び輪郭を選択するように適合するように、金属基材内に構造要素を押し込む(すなわち、駆動機構と固定ブロックとの間に構造要素と金属基材とを挟み込む)ことによって達成される。
[0004] 従来の構造要素及び従来の設置技術は、比較的薄い金属パネルなどの一般的な金属基材に構造要素が取り付けられる場合に、満足のいく回転抵抗及び押出抵抗を生じさせるのに十分である。しかしながら、中空金属管などのより複雑な金属基材(すなわち、困難な形状を有している)に関しては、従来の構造要素及び/又はそれらに関連する設置技術では、十分な抵抗が得られない、又は、金属基材を構造的に変形させてその意図した用途に使用することができなくする。
[0005] したがって、当技術分野では、複雑な形状を有する非従来型の金属基材に確実かつ一貫して取り付け可能な改良された構造要素(すなわち、セルフクリンチング及び/又はセルフピアシング)が必要とされており、非従来型の金属基材に構造要素を取り付けることによって、前記金属基材の構造的完全性を損なうことなく、十分な押出強度、十分な回転抵抗が得られる。
[0006] 一態様によれば、塑性変形可能な金属基材に取り付けるためのセルフクリンチング構造要素が提供される。セルフクリンチング構造要素は、中心軸線を有する本体部分を含む。前記本体部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面と、前記中心軸線に垂直な方向に延在する環状面と、を有している。パンチ部分が、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在している。前記パンチ部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面を含む。パイロットエンボスが前記環状面と前記パンチ部分との間に同心円状に配置されるように、前記パイロットエンボスは、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在している。前記パイロットエンボスは、前記パンチ部分の前記外周面に規定された凹状ポケットに前記金属基材が流入するように、前記金属基材に係合して前記金属基材を塑性変形させるように構成されている。複数の離間したラグが、前記環状面から軸線方向外側に突出し、かつ、前記パイロットエンボスから径方向外側に延在している。複数の離間したラグは共同して前記パイロットエンボスを取り囲んでいる。
[0007] 別の態様によれば、塑性変形可能な金属基材に取り付けるためのセルフクリンチング構造要素が提供される。前記セルフクリンチング構造要素は、中心軸線を有する本体部分を含む。前記本体部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面と、前記中心軸線に垂直な方向に延在する環状面と、を有している。パンチ部分が、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在している。前記パンチ部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面を含む。パイロットエンボスが前記環状面と前記パンチ部分との間に同心円状に配置されるように、前記パイロットエンボスは、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在している。ラグが、前記環状面から軸線方向外側に突出し、かつ、前記パイロットエンボスから径方向外側に延在している。前記金属基材への前記セルフクリンチング構造要素の設置中、前記パイロットエンボス及び前記ラグは、前記金属基材が前記ラグに係合する前に前記パイロットエンボスに係合するように寸法的に構成されている。
[0008] さらに別の態様によれば、塑性変形可能な金属基材に取り付けるためのセルフクリンチング構造要素が提供される。前記セルフクリンチング構造要素は、中心軸線を有する本体部分を含む。前記本体部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面と、前記中心軸線に垂直な方向に延在する環状面と、を有している。パンチ部分が、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在している。前記パンチ部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面を含む。さらに、前記パンチ部分は、第1周囲面及び第2周囲面と、前記第1周囲面及び前記第2周囲面の間に配置された中間面と、を含む。前記中間面は、前記中心軸線に垂直な方向に沿って前記第1周囲面から前記第2周囲面に向かって徐々に連続的に上に向かって傾斜している。前記第2周囲面は、前記第1周囲面から径方向にオフセットされて前記パンチ部分に凹状ポケットを規定する。
[0009] 前記セルフクリンチング構造要素はパイロットエンボスをさらに含み、前記パイロットエンボスは、前記パイロットエンボスが前記環状面と前記パンチ部分との間に同心円状に配置されるように、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在している。前記パイロットエンボスは、前記パンチ部分の周りに途切れることなく連続的に延在し、かつ、周辺面及び係合面を含む。前記周辺面は前記中心軸線の方向に延在し、前記係合面は、環状の形状で、かつ、前記中心軸線に垂直な方向に延在している。前記係合面は、前記金属基材が前記凹状ポケットに流入するように、前記金属基材に係合して前記金属基材を塑性変形させるように構成されている。複数の離間したラグが、前記環状面から軸線方向外側に突出し、かつ、前記パイロットエンボスの前記周辺面から径方向外側に延在している。前記複数の離間したラグは共同して前記パイロットエンボスを取り囲んでいる。前記ラグのうちの1つは、前記金属基材に係合するように構成された接触面を有しており、この接触面は凹形状である。前記金属基材への前記セルフクリンチング構造要素の設置中、前記パイロットエンボス及び前記ラグのうちの前記1つは、前記金属基材が前記接触面に係合する前に前記パイロットエンボスの前記係合面に係合するように寸法的に構成されている。
[0010] セルフクリンチング及びセルフピアシング構造要素の斜視図である。 [0011] 図1に示す構造要素の平面図である。 [0012] 図2の線3-3に沿った構造要素の断面図である。 [0013] 図3に示す詳細領域「4」の拡大図である。 [0014] 図3に示す詳細領域「5」の拡大図である。 [0015] 図1に示すクリンチ装着部分を含むスタッドの斜視図である。 [0016] 図6に示すスタッドの断面図である。
[0017] 以下の説明には、特徴の全部又は一部を含み得るさまざまな組み合わせで利用可能な多くの特徴が含まれることを理解されたい。特徴のすべてのそうした組み合わせは本願の範囲内に含まれることが意図されている。ここで図面を参照すると、図1は、塑性変形可能な金属基材(例えば、プレート、パネル、中空円筒など)に取り付けるためのファスナを含む構造要素100を示している。具体的には、本明細書に記載された構造要素100は、従来型の金属基材(例えば、平坦で比較的薄い金属パネル)と非従来型の金属基材(例えば、中空金属管)の両方に取り付け可能であり、かつ、十分な回転抵抗及び押出抵抗を提供する。構造要素100は、金属基材への設置中、1mm以上の厚さを有する金属基材に形成された予め形成された孔にクリンチして取り付けるセルフクリンチング構造要素であってもよい。任意選択的に、構造要素100は、設置中に金属基材に開口部を穿孔し、かつ、金属基材にそれ自体をクリンチするセルフピアシング及びセルフクリンチング構造要素である。図示の実施形態は、スペーサ、スリーブなど(すなわち、ねじ山なし構造要素)として構造要素100を示しているが、例えば、セルフピアシング及び/又はセルフクリンチングスタッドなどの他のセルフクリンチング構造要素(図6に示されており、以下で簡単に説明する)並びにセルフピアシング及び/又はセルフクリンチングナットが本発明の範囲内にある。簡潔にするため、セルフピアシング及び/又はセルフクリンチングスタッド及び/又はナット並びに任意の他のタイプの構造要素にも本開示が同様に適用されるとの理解に基づいて、以下の説明の大部分は、セルフクリンチングスペーサ(すなわち、ねじ山なし構造要素)として構造要素100を示す実施形態に関して行われる。
[0018] 構造要素100は、本体部分102と、本体部分102の一端から延在する多目的パイロットすなわちパンチ部分104と、を有している。貫通孔すなわちボア106が、本体部分102及びパンチ部分104の両方を貫通して軸線方向に延在している。ボア106は、単純な貫通孔(すなわち、滑らかで途切れのない周壁を有している)として示されているが、相手方のねじ山ありファスナ(例えば、ボルト、ねじなど)が、そこに取り付けるためのねじ孔に挿入されることができるように、(セルフクリンチングナットをもたらすために)ボア106にはねじ山が付けられてもよいことが考えられる。構造要素100は、図6に示すようなセルフピアシング及びセルフクリンチングスタッドである別の例では、パンチ部分104は、中実であってもよく、かつ、貫通孔を含まなくてもよく;その代わりに、以下に説明するように、ねじ山あり又はねじ山なしのスタッドが本体部分102の反対側から外側に延在し得る。
[0019] 構造要素100がセルフクリンチングスペーサであるさらに別の例では、塑性変形可能な金属基材への構造要素100の設置中、ファスナの頭部と金属基材との間、又は、対応のナット(ボルト、ねじなどに取り付けられるように構成されている)と金属基材との間のいずれかに、間隔が設けられるようにファスナ(例えば、ボルト、ねじなど)がボア106内に挿入可能である。すなわち、構造要素100は、2つの別個の物体(すなわち、金属基材及び別個のファスナ)の間に既定の空間を提供する。
[0020] さらに示すように、本体部分102及びパンチ部分104は中心軸線「X」と同軸である。図1~図3を参照すると、本体部分102は、構造要素100の一方の軸線方向先端に対応する、構造要素100の底面すなわち第1端面102aまで延在している。構造要素100の第1端面102aは、中心軸線「X」に対して実質的に垂直であり、かつ、その径方向の外周に面取りを有しているものとして示されている。ただし、第1端面102aは他の幾何学的構成を有してもよく;例えば、第1端面102aは、中心軸線「X」に対して上に向かって傾斜していてもよく、又は、下に向かって傾斜していてもよい。言い換えると、第1端面102aは、構造要素100の設置方向に対して、径方向内側に徐々に収束してもよく、又は、径方向外側に徐々に発散してもよい。さらに示すように、パンチ部分104は、構造要素100の他方の軸線方向先端に対応する、構造要素100の上面すなわち第2端面104aまで延在する。構造要素100の第2端面104aも同様に、中心軸線「X」に対して実質的に垂直であるように示されているが、第2端面104aは、第1端面102aに関して上述したように、代替的に、角度を付けられてもよい。
[0021] パンチ部分104は、本体部分102が、パンチ部分104を取り囲む全体的に環状の表面108を含むように、本体部分102よりも径方向に小さい。すなわち、パンチ部分104は、本体部分102から中心軸線「X」方向に延在し、かつ、環状面108がパンチ部分104を取り囲むように配置されている。環状面108は、中心軸線に垂直な方向に延在し(すなわち、構造要素100の径方向「r」に延在している、図2参照)、かつ、構造要素100が取り付けられる金属基材に係合するように構成されている。
[0022] さらに示すように、構造要素100は、構造要素100の第1端面102aとは反対の方向に本体部分102から軸線方向外側に突出するパイロットエンボス110を含む。パイロットエンボス110はパンチ部分104を取り囲んでいる。より具体的には、パイロットエンボス110は、構造要素100の第2端面104aと環状面108との間に(径方向「r」において)同心円状に配置されている。したがって、パイロットエンボス110は、パンチ部分104よりも径方向に大きいが、本体部分102よりも径方向に小さい。さらに、パイロットエンボス110は全体的に円筒形の形状として示されている。ただし、パイロットエンボス110は、多角形など(例えば、六角形、八角形など)の他の幾何学的構成を有してもよいことが考えられる。さらに、パイロットエンボス110は、パンチ部分の周りに途切れることなく(周方向に)連続的に延在するように示されている。すなわち、パイロットエンボス110には周方向の隙間が形成されていない。ただし、他の実施形態では、パイロットエンボス110は、複数の(別個の)セクションに分割されてもよく、かつ、パイロットエンボス110の複数のセクションが共同してパンチ部分104を取り囲むように、パンチ部分104の周りで周方向に互いに離間して配置されてもよい。
[0023] 図示するように、パイロットエンボス110は周辺面112及び係合面114を含む。パイロットエンボス110の周辺面112は、軸線方向(すなわち、中心軸線「X」に平行)に延在し、係合面114は、以下にさらに説明するように、全体的に環状の形状であり、かつ、径方向「r」に延在している。
[0024] 構造要素100は、共同してパイロットエンボス110を取り囲む複数の離間したラグ116をさらに含む。ラグ116の各々は、構造要素100の第1端面102aとは反対の方向に環状面108から軸線方向外側に突出し、かつ、パイロットエンボス110から径方向外側に突出している。より具体的には、ラグ116の各々は、以下にさらに説明するように、直立する1対の側壁118と、前記1対の側壁118の間に延在する接触面120と、を含む。一実施形態では、図示するように、複数のラグ116が、互いに等間隔に離間されており、かつ、すべて同じ構成を有している。代替的に、複数のラグ116は、パイロットエンボス110の周りに互いに不等間隔に離間されてもよく、及び/又は、さまざまな構成を有してもよい。
[0025] 図1及び図3に関して、本体部分102及びパンチ部分104は、それぞれ、中心軸線「X」の方向に延在する外周面122、124を含む。一実施形態では、本体部分102の外周面122は、(断面において)平坦であり、かつ、中心軸線「X」に対して平行であり、円筒形状を提供する。代替的に、本体部分102の外周面122は、手作業又は工作機械で容易に使用可能な複数の平坦な側面を有してもよい。例えば、本体部分102の外周面122は、多角形であってもよく、かつ、本体部分102の外周面122が6面又は8面で形成されるように、複数の面がすべて同じ寸法(すなわち、高さ及び幅)を有してもよい。代替的に、合計4~12の面が本体部分102の外周面122を形成してもよい。さらにまた、本体部分102の外周面122は、凸形状又は凹形状で(断面において)湾曲していてもよく、及び/又は、中心軸線「X」に対して非平行であってもよい。本体部分102の高さ(すなわち、軸線方向寸法)及び幅(すなわち、径方向寸法)は、上述したように、所望の間隔を提供するように選択される。構造要素100がセルフクリンチングスタッドを有している場合、本体部分102の高さ及び幅は、スタッド及び任意の意図された相手方のファスナに十分な強度を提供するように同様に選択するように選択可能である。
[0026] 図3に示す構造要素100の丸で囲まれた領域の拡大詳細図である図4に示すように、本体部分102の環状面108は第1仮想水平面「H1」上に位置する。さらに、パイロットエンボス110の係合面114は第2仮想水平面「H2」上に位置する。特に、第1仮想水平面「H1」及び第2仮想水平面「H2」は、互いに平行であり、かつ、両方とも中心軸線「X」が第1仮想水平面「H1」及び第2仮想水平面「H2」に垂直であるように構成されている。言い換えれば、図示の例は、本体部分102の環状面108とパイロットエンボス110の係合面114とが、ほぼ同じ方向(すなわち、径方向「r」)に外側に延在し、かつ、互いに対して平行であることを示している。
[0027] さらに図示するように、本体部分102の環状面108及びパイロットエンボス110の係合面114は、パイロットエンボス110の周辺面112を介して互いに離間して互いに接続されている。一時的に図3に戻ると、環状面108の外径は、第1周縁126において本体部分102の外周面122と交わる(すなわち、交差する)。言い換えると、環状面108は、第1周縁126において本体部分102の外周面122と境界を共有する。ここで図4を参照すると、環状面108の内径は周辺面112の一端(すなわち、最下端)に交わり(すなわち、交差し)、係合面114の外径は周辺面112の他端(すなわち、最下端)に交わる(すなわち、交差する)。すなわち、周辺面112は、第2周縁128において係合面114と境界を共有する。
[0028] 環状面108及び係合面114は、両方ともそれぞれの仮想水平面上にあるように示されているが、環状面108及び/又は係合面114は、それらの対応する平面に対して角度を付けられてもよいことが考えられる。例えば、環状面108は、その内径から第1周縁126まで径方向「r」に上に向かって傾斜又は下に向かって傾斜してもよい。追加的又は代替的に、係合面114は、その内径から第2周縁128まで径方向「r」に上に向かって傾斜又は下に向かって傾斜してもよい。したがって、環状面108及び係合面114は互いに対して平行である必要がないことを理解されたい。図示するように、環状面108及び係合面114は、周辺面112を介して互いに対して離間して互いに接続されている。したがって、図示の実施形態では、周辺面112は、パイロットエンボス110が本体部分102から軸線方向に(すなわち、中心軸線「X」に沿って)延在する距離(すなわち、高さ)を規定する。
[0029] ここで、図3に示す構造要素100の丸で囲まれた領域の拡大詳細図である図5を参照すると、パイロットエンボス110の周辺面112は、第1仮想周面「C1」上に位置する。特に、第1仮想周面「C1」は中心軸線「X」と同軸かつ平行である。したがって、周辺面112は、係合面114及び環状面108の両方に対して垂直である。ただし、周辺面112は係合面114及び/又は環状面108に対して垂直である必要はないことが考えられる。例えば、周辺面112は、周辺面112と中心軸線「X」との間の径方向距離が環状面108から係合面114の方向に徐々に増加又は減少するように、中心軸線「X」に対して角度を付けられてもよい。
[0030] さらに図5に示すように、パンチ部分104の外周面124は、全体的に角度を付けられた形状を有している。具体的には、パンチ部分104の外周面124は、第1周囲面130と、第2周囲面132と、第1周囲面130及び第2周囲面132の間に配置された中間面134と、を備えている。第1周囲面130及び第2周囲面132は、形状が全体的に円筒形であり、かつ、それぞれ第2仮想周面「C2」及び第3仮想周面「C3」上に位置する。第2仮想周面「C2」及び第3仮想周面「C3」は、両方とも中心軸線「X」と同軸かつ平行である。したがって、第1周囲面130及び第2周囲面132は、軸線方向に(すなわち、中心軸線「X」に沿って)延在し、かつ、互いに対して平行である。さらに、第2仮想周面「C2」と第3仮想周面「C3」とは同心円状に配列されている。具体的には、第2仮想周面「C2」は、第3仮想周面「C3」よりも小さい半径寸法を有している。したがって、第1周囲面130は、第2周囲面132から径方向にオフセットされている。すなわち、第1周囲面130は、第2周囲面132よりも径方向「r」において中心軸線「X」により近い位置に配置されている。特に、第1周囲面130及び第2周囲面132は、断面において(すなわち、図5に示すように)平面形状であるように示されている。ただし、第1周囲面130及び/又は第2周囲面132が、異なる幾何学的構成を有してもよいことが考えられる。例えば、第1周囲面130及び/又は第2周囲面132は断面において凸形状又は凹形状であってもよい。
[0031] 上述したように、中間面134は、第1周囲面と第2周囲面との間に配置されている。より具体的には、中間面134は、径方向「r」に沿って第1周囲面130から第2周囲面132まで徐々に連続的に上に向かって傾斜している。言い換えると、中間面134が第1周囲面130に交わる(すなわち、交差する)位置における中間面134の径方向寸法は、中間面134が第2周囲面132に交わる(すなわち、交差する)位置における中間面134の径方向寸法よりも小さく、中間面134の径方向寸法は、第1周囲面130から第2周囲面132の方向に(中心軸線「X」に沿って)連続的に増加する。この構成によれば、凹状ポケット136がパンチ部分104の外周面124に規定され、ポケット136は、パイロットエンボス110に隣接するより大きな(径方向の)深さを有している。この凹状ポケット136は、以下でさらに説明するように、金属基材への構造要素100の設置中に、金属基材の変形した材料を受け入れて保持するように構成されている。
[0032] 特に、凹状ポケット136は、上述した特定の構成に制約されないことを理解されたい。例えば、凹状ポケット136は、パンチ部分104の外周面124に形成された単純なC字形の溝であってもよく、かつ、パンチ部分104の周りに途切れることなく周方向に延在する。代替的に、C字形の溝は、さまざまな別個の周方向セクションに分割され、それらが一緒になって凹状ポケット136を形成することもできる。したがって、凹状ポケット136は、任意の幾何学的形状を取り得ることを理解されたい。
[0033] 図示の実施形態では、パンチ部分104の外周面124の中間面134は、断面において(すなわち、図5に示すように)平面形状であるように示されている。ただし、中間面134は、異なる幾何学的構成を有してもよいことが考えられる。例えば、中間面134は断面において凹形状又は凸形状を有してもよい。
[0034] ここで図1に戻ると、上で簡単に説明したように、各ラグ116の各々は、本体部分102の環状面108から軸線方向外側に突出し、かつ、パイロットエンボス110から径方向外側に延在している。以下の開示が他のラグにも同様に当てはまることを理解した上で、単一のラグ116の幾何学的形状についてここで説明する。接触面120は、1対の側壁118の間に(すなわち、構造要素100の周方向に)延在し、かつ、径方向「r」に延在している。具体的には、図3に示すように、接触面120は、反対側の第1(径方向)端部121a及び第2(径方向)端部121bを有している。第1端部121aは、パイロットエンボス110の周辺面112に隣接して配置され、より具体的には、ラグ116がパイロットエンボス110から直接(径方向外側に)延在するように周辺面112とともに形成される。第2端部121bは、第1周縁126まで延在し、かつ、第1周縁126と(軸線方向に)位置合わせされている。すなわち、第2端部121b及び本体部102の外周面122は共通の仮想周面(図示せず)上に存在する。
[0035] 図1に最も良く示されているように、接触面120は凹形状を有している。より具体的には、接触面120の湾曲した性質は、その最下点が湾曲の中心に存在するように(断面において)全体的に放物線状である。別の実施形態では、接触面120は凹形状である必要はない。例えば、接触面120は、平坦形状であっても、凸形状であってもよく、又は、さまざまな幾何学的形状を有する複数の表面を有していてもよい。特に、図示の実施形態に関して、接触面120の最下点でさえも環状面108から離されている。すなわち、接触面120の全体が、第1端面102aから第2端面104aに向かう方向において第1仮想水平面「H1」から軸線方向に離間している。
[0036] さらに、接触面120と環状面108との間の(軸線方向の)距離は、接触面120と1対の側壁118との間のそれぞれの接合部で最大である。すなわち、ラグ116の側壁118は、環状面108が位置する第1仮想水平面「H1」に対するラグ116の軸線方向において最大距離(すなわち、高さ)を規定する。
[0037] さらに図示するように、ラグ116の(環状面108に対する)最大高さは、(周辺面112の軸線方向寸法によって規定される)パイロットエンボス110の高さよりも低い。この寸法差により、以下でさらに説明するように、ラグ116が金属基材に係合する前に、パイロットエンボス110が金属基材に係合することを保証する。特に、接触面120の第2端部121bは、第1周縁126から離されている(すなわち、第1仮想水平面「H1」から離されている)ように示されているが、接触面120は、第1端部121aの少なくとも一部(例えば、その最下点)が第1周縁126と境界を共有するように、径方向に傾斜していてもよいことが考えられる。すなわち、ラグ116の接触面120は、パイロットエンボス110から径方向外側の方向に径方向に傾斜していてもよい。他の実施形態では、ラグ116の接触面120は、パイロットエンボス110から径方向外側の方向に、上に向かって傾斜するように径方向に傾斜していてもよい。
[0038] さらに、ラグ116は、パイロットエンボス110から直接延在している(すなわち、物理的に接触している)必要はないことが考えられる。例えば、ラグ116は、それらの間にギャップ距離が規定されるように、パイロットエンボス110の周辺面112から径方向に離間していてもよい。さらに別の実施形態では、ラグ116は、本体部分102の外周面122が位置する仮想周面(図示せず)まで径方向に延在する必要はない。むしろ、ラグ116は、前記仮想周面(図示せず)から径方向に(内側に)離間した位置まで延在していてもよい。
[0039] 上述した構造要素100のすべての構成要素、特に本体部分102、パンチ部分104、パイロットエンボス110及びラグ116は互いに対して一体的に形成される。すなわち、本体部分102、パンチ部分104、パイロットエンボス110及びラグ116はすべて同じ資源(stock)材料から形成される。例えば、構造要素100は、炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮又は他の金属から製造されてもよい。さらに、構造要素100の材料は、それが取り付けられる金属基材の硬度よりも高い硬度を有していることが好ましい。ここで説明するように、構造要素がセルフクリンチングスタッドである場合、スタッドは、同様に同じ材料から一体的に形成される。
[0040] 上で簡単に述べたように、図6及び図7に関して、構造要素100はセルフクリンチスタッドであってもよい。このような構成では、構造要素100は、本体部分102とパンチ部分104とを備えている。シャンク138が、中心軸線「X」に沿って構造要素100の第2端面104aから外側に延在している。特に、構造要素100を貫通するボア(例えば、図3に示すボア106)は形成されていない。他の例では、シャンク138は、中心軸線「X」に沿って構造要素100の第1端面102aから外側に延在していてもよい。図示するように、ねじ山140がシャンク138の少なくとも一部の周囲に設けられている。
[0041] さらに図6に示すように、本体部分102の外周面122は、多角形であり、かつ、すべて同じ全体的な寸法(例えば、高さ及び幅)を有する複数の平坦形状の面を含む。この構成は、本体部分102と機械又は手動工具との間の十分な係合を促進する。パイロットエンボス110も同様に、多角形状(例えば、八角形状)を有するものとして示されている。八角形状を有するパイロットエンボス110は、平面形状の面が金属基材に埋め込まれた場合に回転に抵抗するので、設置後に構造要素100と金属基材との間の係合に関するトルク性能を高めることができる。特に、パイロットエンボス110の形状は、本体部分102の外周面122の形状に一致する。ただし、代替の実施形態では、パイロットエンボス110の形状は本体部分102の外周面122の形状と異なっていてもよい。
[0042] 図7(図6の構造要素100の断面を図示している)を参照すると、パンチ部分104の外周面124はまた、第1周囲面130及び第2周囲面132と、第1周囲面130及び第2周囲面132の間に配置された中間面134と、を含む。特に、パンチ部分104の外径「d1」(すなわち、第2周囲面132の外径)はねじ山140の外径「d2」よりも大きい。この寸法差は、設置中(すなわち、シャンク138が金属基材に形成された予め作られた孔内に受け入れられる際)の金属基材に対するファスナ100の位置合わせを容易にし、かつ、曲げモーメント性能を高める。
[0043] ここで、金属基材への構造要素100の設置に関して説明する。以下の開示は、金属基材に、(図1~図5に示すような)セルフクリンチングスペーサである構造要素100を設置することに焦点を当てているが、同一又は類似の設置ステップが他のセルフクリンチング構造要素(例えば、図6及び図7に図示するようなセルフクリンチングナット、セルフクリンチングスタッドなど)にも同様に適用されることを理解されたい。
[0044] 上で簡単に述べたように、従来の金属基材(例えば、平坦で比較的薄い金属パネル)に従来のセルフクリンチング構造要素を取り付ける場合、構造要素は金属基材の一方の側に配置される一方で、固定ブロックが、前記金属基材の反対側に配置されて構造要素と位置合わせされる。その後、駆動機構(すなわち、プレス)が、固定ブロックに向かう方向に金属基材内に構造要素を押し込む。すなわち、構造要素及び金属基材は、金属基材が塑性変形して構造要素のさまざまな形状に適合するように、駆動機構と固定ブロックとの間に本質的に挟み込まれることになる。
[0045] このような従来の設置技術は、比較的厚い金属基材又は中空金属管などのより複雑な金属基材では不可能である。特に、駆動機構と固定ブロックとの間に中空金属管とそれに対応する構造要素とを挟み込むと、中空金属管を完全に変形させる、又は、許容できない押し出し結果を生じさせる(すなわち、押し出しは、金属基材から構造要素を分離するために必要な力の量である)。後者のシナリオでは、そのような従来の構造要素は、そこに構造要素をクリンチングすることに関連する構造要素の特定の形状に金属基材を完全に適合させるために十分な変形材料が流動することを許容しない。
[0046] 上述した構造要素100(例えば、セルフクリンチングスペーサ)は、従来の設置技術の欠点なしに、扱いにくい形状を有する金属基材(例えば、中空金属管)への取り付けを容易にするように設計されている。例えば、構造要素100は、管に形成された予め作られた孔とパンチ部分104とが同軸となるように、中空金属管に隣接して配置されている。次に、予め作られた孔内にパンチ部分104が受け入れられるように、かつ、管の遠位端がパイロットエンボス110に係合するように、構造要素100が軸線方向に平行移動させられる。特に、パイロットエンボス110とラグ116との間の寸法差により、管の遠位端がパイロットエンボス110に係合する(すなわち、物理的に接触する)際、管の遠位端は、設置のこの段階ではラグ116のいずれとも係合しない。
[0047] その後、駆動機構(すなわち、プレス)が、中空金属管に向かって構造要素100を押し込む(例えば、駆動ヘッドが、構造要素100の第1端面102aに物理的に接触し、かつ、管の周壁内に軸線方向に構造要素100を駆動する)。加えられた力により、パイロットエンボス110に係合する管の一部が、塑性変形して、パンチ部分104に規定された環状の凹状ポケット136に流入する。言い換えると、駆動機構から加えられた力は、パイロットエンボス110を介して管(又は基材)に伝達される。構造要素100が管内に軸線方向に打ち込まれ続けると、管の遠位端はその後、ラグ116のそれぞれの接触面120に係合する。また、加えられた力により、ラグ116に係合する管の一部が塑性変形して、ラグ116の幾何学的形状に適合するように流動する。例えば、管の材料は流動して本体部分102の環状面108に係合(すなわち、物理的に接触)することができる。
[0048] したがって、完全に設置された位置では、管の材料は、構造要素100の第2端面104aとパイロットエンボス110の係合面114との間の凹状ポケット136内に捕捉され、かつ、ラグ116の全体的な形状に適合する。したがって、構造要素100は、軸線方向の動きと回転方向の動きとの両方に対して所定の位置にクリンチされる。より具体的には、凹状ポケット136内に受け入れられる材料は、構造要素100が金属基材(すなわち、中空金属管)及びラグ116の全体的な形状に適合する材料から容易に分離されないように、十分な押し出し結果を促進し、トルク性能を向上させる(すなわち、設置後の金属基材に対する構造要素100の回転を妨げる)。
[0049] ただし、構造要素100は、さまざまな厚さ及び材料を有する従来の平坦な金属基材にも同様に適用可能であることを理解されたい。このような設置では、パイロットエンボス110は、構造要素100を固定するためにパンチ部分104に規定された環状の凹状ポケット136に金属基材が流入するように、同様に平坦な金属基材を塑性変形させるように作用する。例えば、構造要素100が、従来の平坦な金属基材に取り付けられるように構成されたセルフピアシング及びセルフクリンチングスペーサである場合、構造要素100が金属基材の片側に配置される一方で、固定ブロックが金属基材の反対側に配置されて構造要素100に位置合わせされる。その後、駆動機構(すなわち、プレス)が、固定ブロックに向かう方向に金属基材内に構造要素100を押し込む。特に、この例の構造要素100はセルフピアシング及びセルフクリンチングスペーサであるので、金属基材に予め作られた開口部は形成されない。むしろ、構造要素100が金属基材と強制的に係合されると、構造要素100の第2端面104aが、金属基材を穿孔し、かつ、構造要素100のパンチ部分104を収容するための空間(すなわち、開口部、貫通孔など)を形成する。特に、構造要素100と金属基材との間の相対移動により、構造要素100の第2端面104aの周縁を金属基材内に(かつ、金属基材を貫通するように)変形(shear)させる。
[0050] 構造要素100が金属基材内に打ち込まれると、金属基材の材料がパイロットエンボス110に係合し、これによって前記材料を塑性変形させ、その結果、前記材料は、パンチ部分104に規定された環状の凹状ポケット136に流入する。続いて、金属基材の材料がラグ116のそれぞれの接触面120に係合する。また、(プレスを介して)加えられた力により、前記材料は、塑性変形し、かつ、ラグ116の幾何学的形状に適合するように流動する。例えば、金属基材の材料は、流動し、かつ、本体部分102の環状面108及び/又はそれぞれの各ラグ116の1対の側壁118に係合(すなわち、物理的に接触)することができる。
[0051] 上述した例示的な実施形態を参照して本発明を説明した。本明細書を読んで理解すれば、他の実施形態に対する修正及び変更が生じる。本発明の1以上の態様を組み込んだ例示的な実施形態は、添付の特許請求の範囲内に属する限り、そのような修正及び変更をこれまでのところすべて含むことが意図されている。

Claims (20)

  1. 塑性変形可能な金属基材に取り付けるためのセルフクリンチング構造要素であって、前記セルフクリンチング構造要素は、
    中心軸線を有する本体部分であって、前記中心軸線の方向に延在する外周面と、前記中心軸線に垂直な方向に延在する環状面と、を含む本体部分と、
    前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在するパンチ部分であって、前記中心軸線の方向に延在する外周面を含むパンチ部分と、
    パイロットエンボスが前記環状面と前記パンチ部分との間に同心円状に配置されるように、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在するパイロットエンボスであって、前記パンチ部分の前記外周面に規定された凹状ポケットに前記金属基材が流入するように、前記金属基材に係合して前記金属基材を塑性変形させるように構成されたパイロットエンボスと、
    前記環状面から軸線方向の外側に突出し、かつ、前記パイロットエンボスから径方向外側に延在する複数の離間したラグであって、前記パイロットエンボスを共同して取り囲む複数の離間したラグと、を備える、セルフクリンチング構造要素。
  2. 前記ラグのうちの1つは、前記金属基材に係合するように構成された接触面を含み、前記接触面は凹形状である、請求項1に記載のセルフクリンチング構造要素。
  3. 前記パイロットエンボスが周辺面及び係合面を備え、前記周辺面が前記中心軸線の方向に延在し、前記係合面が環状の形状であり、かつ、前記中心軸線に垂直な方向に延在する、請求項1に記載のセルフクリンチング構造要素。
  4. 前記周辺面は、前記中心軸線に平行な第1仮想周面上に位置し、前記係合面は、前記周辺面に対して垂直である、請求項3に記載のセルフクリンチング構造要素。
  5. 前記環状面は仮想水平面上に位置し、前記パイロットエンボスは前記仮想水平面から第1距離だけ軸線方向に突出し、前記ラグは前記仮想水平面から第2距離だけ軸線方向に突出し、前記第1距離は前記第2距離よりも大きい、請求項3に記載のセルフクリンチング構造要素。
  6. 前記ラグのうちの1つは、1対の直立側壁の間に延在する接触面を備え、前記接触面は、対向する第1端部及び第2端部を含み、前記第1端部は前記パイロットエンボスの前記周辺面を有するように形成され、前記第2端部は、前記本体部分の前記外周面まで延在する、請求項3に記載のセルフクリンチング構造要素。
  7. 前記パンチ部分の前記外周面が、第1周囲面及び第2周囲面と、前記第1周囲面及び前記第2周囲面の間に配置された中間面と、を備え、前記中間面が、前記中心軸線に対して角度を付けられている、請求項1に記載のセルフクリンチング構造要素。
  8. 前記第1周囲面及び前記第2周囲面は、それぞれ、第1仮想周面及び第2仮想周面上に位置し、前記第2仮想周面は、前記第1仮想周面から径方向にオフセットされており、前記径方向のオフセットは前記凹状ポケットを規定する、請求項7に記載のセルフクリンチング構造要素。
  9. 前記第1周囲面は、前記パイロットエンボスから前記中間面まで軸線方向に延在し、前記第2周囲面は、前記中間面から前記セルフクリンチング構造要素の端面まで軸線方向に延在する、請求項7に記載のセルフクリンチング構造要素。
  10. 前記中間面が、前記中心軸線に垂直な方向に前記第1周囲面から前記第2周囲面に向かって徐々に連続的に上に向かって傾斜している、請求項9に記載のセルフクリンチング構造要素。
  11. 前記第1周囲面及び前記第2周囲面並びに前記中間面が断面においてすべて平坦である、請求項7に記載のセルフクリンチング構造要素。
  12. ボアをさらに備え、前記ボアは、前記ボアが前記セルフクリンチング構造要素の第1端面から前記セルフクリンチング構造要素の第2端面まで延在するように、前記本体部分と前記パンチ部分との両方を通って前記中心軸線の方向に延在する、請求項1に記載のセルフクリンチング構造要素。
  13. 前記ボアは、前記中心軸線に沿ってねじ切りされている、請求項12に記載のセルフクリンチング構造要素。
  14. 前記構造要素の端面から外側に延在するシャンクをさらに備え、前記シャンクは、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記中心軸線に沿ってねじ切りされている、請求項1に記載のセルフクリンチング構造要素。
  15. 前記パイロットエンボスが、前記パンチ部分の周りに途切れることなく連続的に延在している、請求項1に記載のセルフクリンチング構造要素。
  16. 塑性変形可能な金属基材に取り付けるためのセルフクリンチング構造要素であって、前記セルフクリンチング構造要素は、
    中心軸線を有する本体部分であって、前記中心軸線の方向に延在する外周面と、前記中心軸線に垂直な方向に延在する環状面と、を含む本体部分と、
    前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在するパンチ部分であって、前記中心軸線の方向に延在する外周面を含むパンチ部分と、
    パイロットエンボスが前記環状面と前記パンチ部分との間に同心円状に配置されるように、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在するパイロットエンボスと、
    前記環状面から外側に突出し、かつ、前記パイロットエンボスから径方向外側に延在するラグと、
    前記金属基材への前記セルフクリンチング構造要素の設置中、前記パイロットエンボス及び前記ラグは、前記ラグと係合する前に前記金属基材が前記パイロットエンボスに係合するように寸法的に構成される、セルフクリンチング構造要素。
  17. 前記パイロットエンボスは、前記金属基材が前記パイロットエンボスに係合すると、前記金属基材が、塑性変形して、前記パンチ部分の前記外周面に規定された凹状ポケットに径方向内側に流入するように構成されている、請求項16に記載のセルフクリンチング構造要素。
  18. 前記環状面は第1仮想水平面上に位置し、前記パイロットエンボスは、前記金属基材に係合するように構成された係合面を備え、前記係合面は第2仮想水平面上に位置し、前記中心軸線は、前記第1仮想水平面及び前記第2仮想水平面の両方に対して垂直である、請求項16に記載のセルフクリンチング構造要素。
  19. 前記パイロットエンボスが、前記中心軸線の方向に延在する周辺面をさらに備え、前記周辺面が、前記パンチ部分の前記外周面よりも前記中心軸線から径方向に大きい距離を有している、請求項18に記載のセルフクリンチング構造要素。
  20. 塑性変形可能な金属基材に取り付けるためのセルフクリンチング構造要素であって、前記セルフクリンチング構造要素は、
    中心軸線を有する本体部分であって、前記中心軸線の方向に延在する外周面と、前記中心軸線に垂直な方向に延在する環状面と、を含む本体部分と、
    前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在するパンチ部分であって、前記パンチ部分は、前記中心軸線の方向に延在する外周面を含み、前記パンチ部分は、第1周囲面及び第2周囲面と、前記第1周囲面及び前記第2周囲面の間に配置された中間面と、を備え、前記中間面は、前記中心軸線に垂直な方向に前記第1周囲面から前記第2周囲面に向けて徐々に連続的に上に向かって傾斜しており、前記第2周囲面は、前記第1周囲面から径方向にオフセットされて前記パンチ部分に凹状ポケットを規定する、パンチ部分と、
    パイロットエンボスが前記環状面と前記パンチ部分との間に同心円状に配置されるように、前記中心軸線と同軸であり、かつ、前記本体部分から延在するパイロットエンボスであって、前記パイロットエンボスは、前記パンチ部分の周りに途切れることなく連続的に延在し、前記パイロットエンボスは周辺面及び係合面を備え、前記周辺面は前記中心軸線の方向に延在し、前記係合面は、環状の形状であり、かつ、前記中心軸線に垂直な方向に延在し、前記係合面は、前記金属基材が前記凹状ポケットに流入するように前記金属基材に係合して前記金属基材を塑性変形させるように構成される、パイロットエンボスと、
    前記環状面から軸線方向外側に突出し、かつ、前記パイロットエンボスの前記周辺面から径方向外側に延在する複数の離間したラグであって、前記複数の離間したラグが共同して前記パイロットエンボスを取り囲み、前記ラグのうちの1つが、前記金属基材に係合するように構成された接触面を有しており、前記接触面が凹状の形状である、複数の離間したラグと、を備え、
    前記金属基材への前記セルフクリンチング構造要素の設置中、前記パイロットエンボスと前記ラグのうちの前記1つは、前記金属基材が、前記接触面に係合する前に前記パイロットエンボスの前記係合面に係合するように寸法的に構成される、セルフクリンチング構造要素。
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