JP2024513110A - ベント装置、ポストアセンブリ、および血管アクセスアセンブリ - Google Patents

ベント装置、ポストアセンブリ、および血管アクセスアセンブリ Download PDF

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Abstract

静脈注射セット、ポートアセンブリ、および血管アクセスアセンブリは、中に封入されたガスを排気するためのベント装置を含んでもよい。ベント装置は、バルブを有するニードルレスポートなどのコネクタに接続され得て、コネクタはアダプタに接続される。ベント装置はバルブオープナ、係合体、およびバルブオープナに組み入れられたガス透過性ベントを有してもよい。使用中、バルブオープナは、バルブオープナがバルブに作用せず、係合体によりバルブとインレジスターに保持される初期の非通気状態から、バルブオープナが作動してバルブを開き、コネクタが接続したシステムからガスが通過可能となりガス透過性ベントを通って流出する通気状態まで移動可能である。

Description

本発明は、一般的には、例えばアダプタを介してラインからガスを抜くためのベント装置に関する。場合によっては、本発明は末梢静脈カテーテル(peripheral intravenous catheter)、または他の血管アクセス装置およびアセンブリからのガス抜きに使用できる。
静脈空気塞栓症(venous air embolism)は、1つまたは複数の気泡が静脈に入り、心臓、肺、脳などの特定の人体臓器への血液供給を制限することによって起こる。動脈空気塞栓症は、同じ事象であり、動脈で起こる。
空気塞栓症は、心臓発作、脳卒中、呼吸不全を引き起こす可能性があり、特に新生児患者では致命的となる。わずか約0.02mLの空気によって、新生児患者は虚血(ischemia)または組織への血液供給の制限に陥る。
空気塞栓症は、圧迫傷害、肺外傷、スキューバダイビングなどによるような圧迫の結果として、また注射や外科的処置によっても起こりうる。このような事故は、脳外科手術中や、輸液ライン内に閉じ込められた空気が薬剤注入前に適切に排気されない輸液療法中によく見られる。
現在、医療従事者は、空気塞栓症を特定し、それを除去するように訓練されている。これは、先制的な処置というよりはむしろ対応的な処置であり、したがって望ましくない。施術者は、注射器を用いて輸液ラインから空気を排気することができる。また、注射器を針なしコネクタに接続して、閉じ込められた空気を吸引することもできる。この場合、施術者は閉じ込められた空気を特定し、その後それを取り除く必要がある。
上記の救済策はいずれも、問題の発生する可能性を取り除いたり減らしたりするのではなく、問題を特定し、それを解決することを施術者に要求するものである。
現在の空気吸引技術では、追加のステップを実行する必要があるため、さらに時間がかかる。これは、施術者がすでに他の症状、処置、および治療に気を取られている可能性がある緊急の状況では望ましくない。さらに、注射器の使用と施術者の時間に関する無駄とコストが追加される。
有用で、できれば有益な代替手段を提供することが望ましい。
本明細書において開示されるのは、アダプタの、又はアダプタに取り付けられたコネクタから、ガスを排気するためのベント装置であって、コネクタはバルブを含み、ベント装置は、
バルブオープナと、
係合体(engagement body)と、
少なくともバルブオープナ内ではガス透過性(gas-permeable)のベントと、を含み、
使用時、バルブオープナは、バルブオープナがバルブ内になく、係合体によってバルブとインレジスターに(in-register)保持される初期の非通気状態(non-venting condition)から、バルブオープナがバルブを開き、ガスがアダプタ内からガス透過性ベントを通って通過できる通気状態(venting condition)まで移動可能である。
ガス透過性ベントは半透過性材料を含んでもよい。ガス透過性ベントは、少なくともバルブオープナ内に流路を構成することができ、半透過性材料は流路の近位端に配置される。
係合体は、バルブオープナの初期の非通気状態および通気状態の両方においてコネクタに係合することができる。係合体は、バルブオープナの遠位端の遠位方向に延びていてもよい。
係合体は、バルブオープナが初期の非通気状態にあるとき、バルブオープナの遠位端とバルブとの間の間隙を維持することができる。係合体およびバルブオープナは、バルブオープナが通気状態に達したときに固定関係で係合するように適合され得る。
係合体は、コネクタと係合するための遠位セクションと、バルブオープナを支持するための近位セクションと、遠位セクションと近位セクションとの間の可撓性中間セクションとを含んでいてもよく、可撓性中間セクションは、バルブオープナが通気状態に移動できるように変形する。
係合体は、バルブオープナが通気状態に移動するとき、コネクタに沿って遠位方向に移動することができる。係合体は、遠位領域と近位領域とを有する係合部を含んでいてもよく、遠位領域は、バルブオープナが通気状態に移動するとき変形するように適合されている。
係合体は、バルブオープナを通気状態に維持するためにコネクタの外面における狭窄部(narrowing)の後方に係合するように適合された遠位先端部を有する少なくとも1つのアームを含んでもよい。少なくとも1つのアームは、空間関係において、コネクタの外面の狭窄部の後ろに係合するように適合された複数の弾力性のあるアームを含んでもよい。複数の弾力性のあるアームは、コネクタの反対側でコネクタの外面の狭窄部の後方に係合するように適合された2つのアームを含んでもよい。
バルブオープナの遠位端には、スロットが設けられる場合がある。
係合体は、コネクタ上へ回転してコネクタに係合することができ、係合体は、係合体の外面に1つ以上のフィンガーグリップ部材を含む。
また、本明細書では、血管アクセスアセンブリ用のポートアセンブリも開示され、ポートアセンブリは、
少なくとも2つのコネクタを含むアダプタであって、コネクタとチューブとの流体接続のためのアダプタと、
コネクタの第1のコネクタに取り付けられた上述のベント装置と、を含む。
アダプタはYポートであってもよい。
ベント装置と第1のコネクタは、バルブオープナの遠位端とバルブの近位端を含む無菌容積を規定することができる。
また、本明細書では、血管アクセスアセンブリも開示し、
血管アクセスアセンブリは、
上述のポートアセンブリと、
カテーテルアセンブリと、
ポートアセンブリとカテーテルアセンブリとを接続する延長チューブと、を含む。
血管アクセスアセンブリは、延長チューブ上のクランプをさらに含んでもよい。
アダプタのコネクタからガスを排気するためのベント装置。
コネクタはバルブを含み、ベント装置は、
先端を有するバルブオープナと、
バルブオープナを保持する係合体と、
バルブオープナとともに形成されたガス透過性ベントと、を含み、
バルブオープナは、バルブオープナが係合体によってバルブとインレジスターに保持され、先端がバルブを開くためにバルブに対して押されない初期非通気状態から、バルブオープナの先端がバルブを開くためにバルブを反らせ、ガスがアダプタ内からバルブオープナのガス透過性ベントを通って通過する通気状態まで移動可能である。
ガス透過性ベントは、半透過性材料で構成することができる。
半透過性材料は、バルブオープナの管腔内に楔のように嵌められてもよい。
バルブオープナは本体を有し、ガス透過性の通気孔はバルブオープナの本体を貫通して形成された流路とすることができる。
半透過性材料は、本体の流路内に配置することができる。
係合体は、バルブオープナの初期の非通気状態および通気状態の両方においてコネクタに係合することができる。
係合体は、初期の非通気状態ではバルブオープナの遠位端の遠位側に延びるが、通気状態では延びない遠位端を有することができる。
係合体は、バルブオープナが初期の非通気状態にあるとき、バルブオープナの遠位端とバルブとの間の間隙を維持することができる。
係合体およびバルブオープナは、バルブオープナの初期の非通気状態および通気状態の両方において、互いに対して軸方向に固定され得る。
係合体は、コネクタと係合するための遠位セクションと、バルブオープナを支持するための近位セクションと、遠位セクションと近位セクションとの間の中間セクションとを含むことができ、中間セクションが可撓性で変形可能であることができるので、中間セクションが変形すると、バルブオープナが初期の非通気状態から通気状態に移動することができる。
係合体は、バルブオープナが初期の非通気状態から通気状態に移動する際に、コネクタに沿って遠位方向に移動可能であり得る。
係合体は、遠位領域と近位領域とを有する係合部を含むことができ、遠位領域は、バルブオープナが初期の非通気状態から通気状態に移動するときに変形可能な構造を有することができる。
係合体は、バルブオープナを通気状態に維持するためにコネクタの外面の狭窄部の背後に係合するように適合された遠位先端部を有する少なくとも1つのアームを含むことができる。
少なくとも1つのアームは、空間関係において、コネクタの外面の狭窄部の背後に係合するように適合された複数の弾力性アームを含むことができる。
複数の弾力性アームは、コネクタの反対側でコネクタの外面の狭窄部の背後に係合するように適合された2つのアームを含んでもよい。
バルブオープナの遠位端にはスロットを設けることができる。バルブオープナの遠位端には複数のスロットを設けることができる。例えば、バルブオープナの遠位端に等間隔に3つのスロットを設けることができる。
係合体は、コネクタ上へ回転してコネクタに係合することができる。係合体は、係合体の外面に1つ以上のフィンガーグリップ部材を含むことができる。
血管アクセスアセンブリ用のポートアセンブリは、少なくとも2つのコネクタを含むアダプタを含むことができ、ベント装置は、少なくとも2つのコネクタの第1のコネクタに取り付けることができる。
アダプタはYサイト(Y字形混注管)またはYポートであってもよい。
ベント装置と第1のコネクタは、バルブオープナの遠位端とバルブの近位端を含む無菌容積を規定することができる。
血管アクセスアセンブリは、少なくとも2つのコネクタを含むアダプタを備えたポートアセンブリを含むことができ、ベント装置は少なくとも2つのコネクタの第1のコネクタに取り付けることができる。延長チューブはポートアセンブリをカテーテルハブとカテーテルチューブを含むカテーテルアセンブリに接続することができる。
延長チューブにはクランプを設けることができる。ドリップチャンバとスパイクを延長チューブに流体接続することができる。
係合体は、ねじ切りを容易にするために2つの横方向に延びるタブを含むことができる。
バルブオープナは、係合体の外径よりも大きい寸法を有する近位フランジを有することができる。バルブオープナは、バルブオープナの本体を通って近位フランジを通って延びる通路を有することができる。
バルブオープナは、近位フランジに取り付けられたロッキング本体と、ロッキング本体に接続された先端部とを有することができる。ショルダは先端とロッキング本体の間に位置することができる。先端は雄ルアーとすることができる。
バルブオープナの本体は、ノッチ(切欠き)の第1のセットと、ノッチの第1のセットから間隔を置いたノッチの第2のセットとを有することができる。
ノッチの第1及び第2のセットは、各々、バルブオープナの長さ方向軸線に対して直径方向に配置された2つのノッチを含んでもよい。
係合体は、拡大先端部を有するカンチレバーを有することができる。拡大先端部は、バルブオープナの初期非通気状態においてノッチの第1のセットに係合することができる。拡大先端部は、バルブオープナの通気状態においてノッチの第2のセットと係合することができる。
バルブオープナは、複数の開口部(aperture)と長さ方向の管腔とを備えることができ、複数の開口部は長さ方向の管腔と流体連通している。
係合体は、少なくとも1つの窓と、少なくとも1つの窓に整列または露出されたバルブオープナの開口部の少なくとも1つとを含むことができる。
係合体は、可撓性部分を有することができる。可撓性部分は、リビングヒンジ、薄肉部を有する壁面、または2つの硬質材料セクションの間に位置する可撓性または弾性材料とすることができる。可撓性部分は、係合体の遠位端に対してバルブオープナを移動させるように変形することができる。
一実施例において、バルブオープナは、拡大端部を有するカンチレバーを含んでもよく、係合体は、ハウジングの壁に形成された開口部を含んでもよい。バルブオープナのカンチレバーの拡大端部は、係合体上の開口部と係合することができる。
係合体は近位開口と遠位開口とを有することができる。バルブオープナ上のカンチレバーの拡大端部は、バルブオープナの初期非通気状態で近位開口部に係合し、バルブオープナの通気状態で遠位開口部に係合することができる。
コネクタに封入されたガスを排気する方法。この方法は、
ベント装置の係合体をコネクタの近位端に接続するステップを含み、
コネクタはバルブを含み、
方法はまた、
係合体に固定されたバルブオープナの先端をバルブに位置合わせするステップと、
係合体をコネクタに接続した後、バルブオープナを、初期の非通気状態から、先端がバルブを押し、バルブオープナで形成されたガス透過性のベントを通ってコネクタに封入されたガスが流出する通気状態に移動させるステップと、を含むことができる。
有利なことに、本発明は、血管アクセスアセンブリから気泡のようなガスを排気することを可能にする。
有利なことに、ベント装置の実施形態は、ベント装置が能動的に作動してバルブオープナを通気状態に移動させるまで、それが使用されることが意図されているバルブと接触しないか、またはバルブを変形させないバルブオープナを含んでもよい。これにより、バルブの変形が長時間維持された保管中にバルブが損傷しないことが確かになる。このような損傷は、バルブからの漏れをもたらす可能性がある。したがって、このような実施形態では、ベント装置の受動的な作動よりも能動的な作動が好ましい。バルブはニードルレスポート(needleless port)の一部とすることができる。バルブは、バルブオープナの先端によって変形可能なピストンとすることができる。バルブはバネによって閉位置にバイアスすることができる。
有利なことに、ベント装置の実施形態は、バルブオープナがバルブに接触する前にコネクタに取り付けるか、または係合させることができる。これにより、ベント装置を組み込んだ血管アクセスアセンブリが保管されている間のバルブの変形を回避できるなど、上述したような複数の利点が得られる。
有利なことに、本発明の実施形態は、使用後、係合体をコネクタから外すことによって非作動状態にすることができる。これにより、バルブは以前の閉鎖状態に戻ることができる。
本明細書で使用される場合、「バルブ」という用語は、バルブの一方側から他方側への気体及び/又は流体の通過を容易にするために開くことができる装置を指す。一部の装置では、バルブは、バルブを組み込んだ装置の寸法、用途および他の特性に応じて、「セプタム」、「一方向バルブ」、「二方向バルブ」および同様のものと呼ばれることがある。一部の装置では、バルブはニードルレスポートまたはコネクタの一部である。
本明細書で使用される場合、「ガス透過性」という用語、及び「半透過性」などの類似の用語は、そこを通過するガスの通過を許容する特定の材料、構造、又は構成要素(例えば、ガス透過性ベント)を指す。「半透過性」という用語は、気体は通すが流体は通さない特定の材料、構造、部品を指す。例えば、アダプタ(例えば、Yポート)内からの空気は、ガス透過性装置または膜、あるいは半透過性装置または膜を貫通または透過するかもしれないが、アダプタ内からの血液または生理食塩水は、貫通できない。この文脈での半透過性ガス透過性とは、疎水性であるために流体ははじくがガスははじかない材料、あるいは、気体の通過を許容するのに十分大きく、流体分子の通過を阻止するのに十分小さい孔径を有する材料を指すことがある。
「非通気状態」という用語は、バルブオープナがバルブを開いておらず、したがってバルブの背後からガスを通気していない状態を指す。ポートアセンブリの文脈では、非通気状態は、ガスがベント装置を通って、バルブまたはアダプタのコネクタから退避することができる時点まで適用される。ある文脈では、「非通気状態」は、バルブオープナがバルブの近位に完全に配置されていることも包含し、バルブと接触しているか、近位方向でそこから間隔を空けていることもある。逆に、「通気状態」とは、アダプタ内に存在するガスが、ガス透過性ベントを通ってアダプタから通過できる状態である。
以下、本発明の実施形態を、非限定的な例として、図面を参照して説明する。
図1は、本教示に係るベント装置の血管アクセスアセンブリを示す。 図2は、ベント装置を取り外したあとのポートアセンブリを示す。 図3aは、本教示に係るベント装置の、未作動/非作動状態を示す。 図3bは、本教示に係るベント装置の、作動状態を示す。 図4は、図3aおよび図3bのベント装置がコネクタと係合した、未作動/非作動状態を示す。 図5は、図3aおよび図3bのベント装置がコネクタと係合した、作動状態を示す。 図6aは、ベント装置のバルブオープナの等角図である。 図6bは、ベント装置のバルブオープナの等角断面図である。 図7は、本教示に係るベント装置の組立前および組立後の構成部品を示す。 図8は、本教示に係るベント装置の別の実施形態を示す。 図9aは、図8のベント装置の分解された構成部品を示す。 図9bは、図8のベント装置の分解された構成部品を示す。 図10は、図8のベント装置の、組立断面図を示す。 図11は、コネクタと係合し作動状態にある図10のベント装置を示す。 図12は、本教示に係るベント装置で使用する係合体の実施形態を示し、特にフィンガーグリップの異なる構成が見える。 図13は、本教示に係るベント装置で使用する係合体の実施形態を示し、特にフィンガーグリップの異なる構成が見える。 図14は、図3aおよび図3bのベント装置のロッキング機構を示す。 図15は、図3aおよび図3bのベント装置のロッキング機構を示す。 図16は、図3aおよび図3bのベント装置のロッキング機構を示す。 図17は、本教示に係るベント装置の別のロッキング機構の動作を示す。 図18は、本教示に係るベント装置の別のロッキング機構の動作を示す。 図19は、本教示に係るベント装置の別のロッキング機構の動作を示す。 図20は、本教示に係るベント装置の別のロッキング機構の動作を示す。 図21は、本教示に係るベント装置の別のロッキング機構の動作を示す。 図22は、本教示に係るバルブオープナの等角側面図である。 図23は、本教示に係るバルブオープナの断面側面図である。 図24は、本教示に係るガス透過性ベントの別の実施形態を示す。 図25は、本教示に係るガス透過性ベントの別の実施形態を示す。 図26は、本教示に係る別のベント装置の側面図を示す。 図27は、本教示に係る別のベント装置の断面図を示す。 図28は、本教示に係る別のベント装置の等角図を示す。 図29は、図26のベント装置の使用手順を段階的に示す。 図30は、図26のベント装置の使用手順を段階的に示す。 図31は、図26のベント装置の使用手順を段階的に示す。 図32aは、本教示に係るベント装置の別の実施形態の使用手順を段階的に示す。 図32bは、本教示に係るベント装置の別の実施形態の使用手順を段階的に示す。 図32cは、本教示に係るベント装置の別の実施形態の使用手順を段階的に示す。 図33aは、本教示に係るベント装置の別の実施形態の未作動/非作動状態の側面図を示す。 図33bは、本教示に係るベント装置の別の実施形態の未作動/非作動状態の断面図を示す。 図34aは、図33aおよび図33bのベント装置の作動状態の側面図を示す。 図34bは、図33aおよび図33bのベント装置の作動状態の断面図を示す。 図35は、図33bのベント装置を示し、コネクタに固定または係合した作動状態にある。 図36は、図12に示すものと類似した係合体を備えたベント装置を示し、静脈輸血セット(IVセット)に接続されている。
添付図面に関連して以下に記載する詳細な説明は、本装置、システム、及び方法の態様に従って提供されるベント装置の現在好ましい実施形態の説明として意図されており、本装置、システム、及び方法が構築又は利用され得る唯一の形態を表すことを意図していない。本明細書は、図示された実施形態に関連して、本装置、システム、および方法の実施形態を構築および使用するための特徴およびステップを規定する。しかしながら、本教示の精神および範囲内に包含されることが意図される異なる実施形態によっても、同一または同等の機能および構造が達成され得ることを理解されたい。本明細書の他の箇所で示されるように、同様の要素番号は、同様または類似の要素または特徴を示すことを意図している。
本明細書で開示するベント装置、ポートアセンブリ、および血管アクセスアセンブリは、通気孔と変形接触することなく、通気孔を含むコネクタと係合することができる。この点で、「変形接触」という用語は、コネクタ内の通気孔が、その接触が維持された場合に通気孔の動作または完全性に影響を及ぼし得る変形を経験する接触を含むことを意図している。変形接触がなければ、ベント装置とコネクタを包装に一体化し、ユニットとして保管することができる。これにより、ベント装置が取り付けられているコネクタの動作に影響を与えることなく、ベント装置をポートアセンブリまたは血管アクセスアセンブリの一部として保管することができる。
以下、図面および説明において、同一の機能的に類似した要素を示すために、同様の参照数字が使用される。特に、本明細書で説明する本発明の実施形態間の変形により、図に図示し、それを参照して説明する本発明の構成要素は、本教示の範囲から逸脱することなく、多種多様な異なる構成で配置および設計され得ることが容易に理解されるであろう。したがって、以下の詳細な説明、添付の図は、本明細書で教示する概念の範囲を限定することなく、ベント装置、ポートアセンブリ、および血管アクセスアセンブリの代表的な実施形態を提供することを意図している。
ここで図1を参照すると、血管アクセスアセンブリ(血管外システムまたは血管アクセスシステムと呼ばれることもある)100は、患者の血管系との間で流体を連絡するために使用される。アセンブリ100は、包装されるとき、患者の血管系にアクセスするための針を含む。アセンブリ100は、取り外し可能な保護スリーブ104内に隠された、または配置されたオーバーザニードル末梢血管内(over-the-needle peripheral intravascular)カテーテルチューブを含むカテーテルアセンブリ102を含む。カテーテルチューブは、ポリウレタンまたは他の適切な材料から作製することができ、カテーテルチューブの管腔に配置された針と、針ハブ103に取り付けられた針とを有する。カテーテルアセンブリ102は、サイドポートを有するカテーテルハブ105と、カテーテルアセンブリ102をポートアセンブリ108に接続する一体型または取り付け可能な延長チューブ106(ある実施態様では、これをカテーテルとも呼ぶことができる)とを有することができる。ポートアセンブリ108はアダプタ110とベント装置112を含む。また、本実施形態では、血管アクセスアセンブリ100は、延長チューブ106上に動作可能に配置されたチューブクランプ114を含んでいる。
他のカテーテルアセンブリも本ポートアセンブリと共に必要に応じて使用することができ、2つ以上の接続、コネクタまたはポートを提供する任意のアダプタを使用することができる。さらに、ベント装置は、製品パッケージで配送され、すぐに使用できる状態になっている場合など、カテーテルアセンブリのコネクタに直接取り付けることもできる。予見できるように、アダプタは、Yサイトの分岐部の1つと一体化されたニードルレスバルブを備えたYサイトとすることができ、本発明のベント装置はYサイトの一体化されたニードルレスバルブに直接接続される。
血管アクセスアセンブリ100、略してアセンブリは、アセンブリが使用される患者を、カテーテル挿入中の血液曝露から保護することができる。アセンブリはポートアセンブリから空気を除去するように構成されており、正しく使用すれば塞栓症から患者を保護することができる。
血管アクセスアセンブリ100のいくつかの例示的な実施形態では、ベント装置112はコネクタ116に予め取り付けることができる。このような実施形態では、まずアセンブリ100を包装から取り出すことができる。充填済み注射器を別の包装から、または任意で同じ包装から取り出して、ベント装置112が取り付けられているアダプタ110のポートまたはコネクタ118に取り付けることができる。次に、ベント装置112は、後述するように、ベント装置のハウジング内に配置された起動部またはバルブオープナを押すなどして起動され、空気が排気するための流路を開く。その後、アセンブリ100は、予め充填されたシリンジの内容物で洗浄され、空気を排気することができる。
アセンブリ100から空気を抜いた後、アセンブリの針を患者の血管系に進め、血管アクセスを確立する。その後、カテーテルチューブをオーバーザニードルで血管系に押し込み、患者に固定する。その後、使用者はアセンブリ100を洗浄し、適切な針の配置を確認するためのフラッシュバックが起こるようにする。血液のフラッシュバックは、血液が針のノッチを通って針先端の近くに流れ込み、針とカテーテルチューブの間の環状空間に流れ込むか、またはカテーテルチューブ開口部の近位に針先端を後退させたときに血液が針とカテーテルチューブの間に流れ込む二次フラッシュバックと組み合わせて血液が針を通って針ハブのフラッシュバックチャンバに流れ込むことにより、確認することができる。カテーテルチューブが静脈内に配置されたことが確認されると、カテーテルアセンブリは患者に固定される。その後、クランプ114が延長チューブ106に係合してカテーテルチューブを挟み、予め充填されたシリンジを分離して廃棄することができる。ベント装置112もアダプタ110から外すことができる。
場合によっては、フラッシュバック確認の前に、針を後退させ、アセンブリ100を患者に固定することもできる。さらに、カテーテル挿入前にアセンブリ100を生理食塩水でプライミングしない場合は、他のステップの配置を使用することもできる。
図2は、アダプタ202とアダプタ202から切り離されたベント装置204とを含むポートアセンブリ200を示している。ポートアセンブリ200は、例えば、図1に示すような血管アクセスアセンブリに、または血管アクセスアセンブリ内で使用することができる。アダプタ202は2つのコネクタ206、208を含み、アダプタは2つのコネクタ206、208を図1の延長チューブ106などのチューブに流体接続することができる。ベント装置204は、使用中、ベント装置204の雄側先端をコネクタ208の雌側受入端に挿入し、ベント装置をコネクタにねじ込むことにより、コネクタ208に取り付けることができる。
アダプタ202は、Y字型ポート構成の本体を有する。ベント装置204を備えたポートアセンブリ200は、2つ以上のコネクタを有するアダプタと同様に使用することができる。本実施形態におけるコネクタ208は、ベント装置のバルブオープナによって開くことができるバルブを含む。換言すれば、ベント装置204の雄型先端部は、接続されると、コネクタ208の内部に配置されたバルブを開くバルブオープナとして機能することができる。例示的な実施形態では、コネクタ208はニードルレスコネクタとすることができ、その中に位置するバルブは、ベント装置をコネクタから取り外した後、折り畳み可能な(collapsible)ピストンを戻しやすくするための螺旋状バネの有無にかかわらず、折り畳み可能なピストンとすることができる。ポートアセンブリ200の他方または第2のコネクタ206も、ニードルレスコネクタまたは他の所望のコネクタとすることができる。
いくつかの実施形態では、ベント装置は、無菌包装で提供される際、アダプタとあらかじめ組み立てられている。別の例では、ベント装置とアダプタとを含むポートアセンブリは、延長チューブを備えたカテーテルアセンブリに接続され、無菌包装の中で血管アクセスアセンブリとして予め組み立てられている。その結果、ポートアセンブリ200または血管アクセスアセンブリ100(図1)が包装から取り出されたとき、ベント装置が取り付けられたコネクタの近位端または受容端も、ベント装置自体のバルブオープナも、周囲環境または使用者とは接触していない。したがって、ベント装置とコネクタは、バルブオープナを有するベント装置の遠位端と、作動時にバルブオープナによって押されるために開口部に提示されたバルブを有するコネクタの近位端を含む無菌容積を画定する。
例示的なベント装置300を図3aおよび図3bに示す。ベント装置300は、ポートアセンブリ内のバルブを含むコネクタからガスを排気するように構成されている。一実施例では、ベント装置300は、バルブオープナ302、係合体304、およびガス透過性ベント306を含む。係合体は、バルブオープナを収容または保持するためのハウジングまたはフレームとみなすことができる。係合体は、さらに後述するように、ポートまたはコネクタに結合するさらなる機能を有する。
図3aは、バルブオープナ302が非通気状態または第1の位置である初期位置または後退位置にあるベント装置300を示す。バルブオープナ302は、方向Xに近位に延びる細長い本体を有するか、または非通気状態において係合体304に対してベント装置の本体の内側に凹んでいることができる。バルブオープナ302は、図3aの第1の位置または非通気状態から、図3bに示される通気状態または第2の位置に移動することができる。通気状態において、バルブオープナ302は、係合体304に対して遠位方向に、Xの反対方向に移動し、バルブオープナの先端は、係合体304の遠位端で露出する。バルブオープナ302の遠位領域または先端部310は、係合体304の遠位端縁312を越えて遠位に突出する。バルブオープナ302の先端部310が係合体304の遠位端縁312の遠位側に突出することは必須ではないが、ベント装置300の端縁312の遠位側に突出することによって、これは、さらに後述されるように、バルブオープナ302の十分な長さ、例えば、先端部の十分な長さが、バルブを横切ってベントを可能にするためにバルブを確実に開くためにコネクタ(例えば、図5を参照)内に突出することを確実にする。
図4を参照すると、図3aおよび図3bのベント装置300の断面側面図が示され、ベント装置非作動状態または未作動状態でニードルレスコネクタ314に取り付けられた状態を示す。図5は、作動位置にあるベント装置を示す。最初に図4を参照すると、ベント装置300の非作動状態は、バルブオープナ302の初期の非通気状態または初期の位置に対応する。この非作動状態または未作動状態は、ベント装置300が製品包装で供給される状態でもある。従って、係合体304は、バルブオープナ302が初期非通気状態にある間、コネクタ314の近位端に係合する。
図4の非作動状態にある間、係合体304はバルブオープナ302をコネクタ314のバルブ316とインレジスター状態に保持する。「インレジスター」状態という用語は、バルブオープナ302とバルブ316が長手方向軸、例えば軸Yに沿って整列していることを指す。例えば、バルブオープナ302の先端は、バルブ316の上面に隣接して位置し、バルブオープナの先端の遠位方向移動が、先端がバルブ316に接触し、バルブを開くためにバルブ316を押すことができるように、バルブに対して移動するように位置合わせされる。
また、図4に示されるように、係合体304は、コネクタ314に取り付けられたとき、バルブオープナが初期の非通気状態にあるとき、バルブオープナ302の遠位端最端部先端307とバルブ316との間に間隙305を維持することができる。この隙間305は、特に、ベント装置300がポートアセンブリに予め取り付けられているか、または予め組み立てられて提供される場合に、無菌容積を規定する。
係合体304は、ねじ接続によってコネクタ314と係合する。図示のように、ベント装置300の係合体304は、コネクタ314のハウジングの外部ねじ山と螺合する内部ねじ山を有する。ツイストロック接続、摩擦嵌合または他の形態の接続など、他の接続機構を適宜使用してもよいことが理解されよう。また、係合体304の遠位端には、任意である延長タブ335が示されている。延長タブ335は、2つまたは一対を含むことができ、把持を容易にし、ベント装置300をコネクタ314に通すおよび/または外すための梃子(leverage)として組み込むことができる。
ベント装置300は、係合配置を使用するなどして、バルブオープナ302が動かないように一時的に固定することにより、作動から保護される。本実施形態では、係合配置は、係合体304に組み込まれた2つのカンチレバー318を含む。一例では、各カンチレバー318は、図3bに示すように、3つの連結されていない縁部とハウジングに取り付けられた1つの縁部とを有するように形成されたプロングまたはタイン(tine:枝角)として提供される。したがって、各カンチレバー318は細長い本体を有し、取り付けられた縁部によって、カンチレバーは、取り付けられた縁部に対して撓むことができる板バネのように作用することができる。各カンチレバーはさらに、バルブオープナ302の対応するノッチ322に収まるか、少なくとも部分的に突出する拡大先端320を有する。拡大された先端320とノッチ322との間の係合は、バルブオープナ302の遠位前進に対する抵抗を提供する。実施例では、2つのカンチレバー318は、係合体304のハウジング上で直径方向に対向しているが、2つのカンチレバーがバルブオープナ302のノッチと整列していれば、本体304に関する非対称の配置も考えられる。
ノッチ322及び拡大先端320の一方又は両方は、バルブオープナ302の近位端324において遠位方向に十分な力が積極的に加えられると、両者が互いに相対的に摺動することを可能にするテーパ面を組み込むことができ、このテーパ面は、ベント装置の本体よりも大きい直径を有する外周を有する拡大フランジを有する。バルブオープナ302は、係合体304に対して移動可能である。十分な遠位向きの力が近位端324のフランジに加えられると、その力は、図5に示すように、バルブオープナ302を初期の非通気状態から通気状態へと移動させる。バルブオープナ302の通気状態は、ベント装置300の作動状態に対応する。遠位方向に向けられた力は、2つのカンチレバーの拡大された先端320とバルブオープナ302の2つのノッチ322との間の係合に打ち勝たなければならない。代替実施形態では、バルブオープナ302は2つのカンチレバーを組み込むことができ、係合体304はカンチレバーの2つの拡大されたリップを受容するための2つのノッチを組み込むことができる。
図5の通気状態では、バルブオープナ302の雄型先端がコネクタ314の開口部をスライドしてバルブ316を開き、図1および図2の108および200のようなポートアセンブリ内からガスが通過できるように、バルブオープナ302がバルブ316を押圧することによって開放された流路を通って、次にベント装置300のバルブオープナ302のガス透過性ベント326を通ってガス抜きすることができる。ガス流のための流路は、バルブ上、コネクタ本体の内部、またはその両方に形成することができる。バルブ316がバルブオープナ302の先端によって押されると、バルブはハウジングの内部空洞にさらに移動して流路を開く。さらに、通気状態にあるとき、係合体304とバルブオープナ302は固定関係で係合するように適合されている。一実施例では、固定関係は、係合配置がバルブオープナ302と係合体304の相対位置を固定することによって達成することができる。図5の通気状態において、近位端のフランジは、さらなる移動を防止するためにハウジングに突き当たる物理的障壁を提供することによって、遠位方向へのバルブオープナ302のさらなる前進を防止する。特定の実施例では、カンチレバーの拡大先端320は、ノッチの第1のセット322の近位に位置するノッチの第2のセット328と係合するようにスナップ止めされる。一実施例では、ノッチの第1のセット322は、バルブオープナ302の厚さを部分的に貫通して形成されたディボット(divot)または凹部を具現化する。一実施例では、ノッチの第2のセット328は、ノッチの第1のセット322の近位に位置し、バルブオープナ302の厚さを貫通する貫通孔として形成されることを含む、ノッチの第1のセットよりも大きな深さを有するディボットまたは凹部として形成される。通気状態における拡大された先端部320とノッチの第2のセット328との間の係合は、バルブ316を開くためにバルブオープナ302を遠位方向に前進した位置に維持するために一般に不可逆的である。すなわち、バルブオープナ302は、バルブオープナが通気状態にあると、係合体304に対して近位に後退することができない。望ましくはないが、使用者は、2つのカンチレバーの開口縁部を通してピックを手動でスライドさせて、拡大リップ320をノッチの第2のセット328から係合解除することができる。
ガス透過性ベント326は、少なくとも一部がバルブオープナ302内に配置されている。図示のように、ガス透過性ベント326はバルブオープナの管腔である。例えば、バルブオープナ302は本体または構造体を含むことができ、ガス透過性ベントを画定するために本体を貫通して管腔が形成される。ガス透過性ベント326は、ガスがポートアセンブリ内からバルブを通って通過し、ガス透過性ベント326を通ってポートアセンブリ外に排気されることを可能にする。一実施例では、ガス透過性ベント326は、システム内のガスをベント装置を通して外へ導くためのバルブオープナ302を通る通路である。いくつかの実施例では、ガス透過性ベント326は、ガスまたは空気は通過させるが水性流体は通過させない疎水性フィルタを含むことができる。ある実施例では、ガスは大気に排気され、他の実施例では、ガスはベント装置の内部容積に排気される。その限りにおいて、ガス透過性ベント326は、ポートアセンブリからバルブオープナ302を通してガスを搬送するようにバルブオープナ302内にある。一実施例では、疎水性フィルタまたは膜をバルブオープナの先端の開口部に配置してもよい。別の実施例では、疎水性フィルタをバルブオープナの先端の管腔内に配置してもよい。他の実施例では、フィルタまたは膜は、ガス透過性ベントの近位領域の近くに配置されてもよい。ガス透過性ベントは、装置の他の構成要素内にも、あるいはそれを貫通して延びていてもよい。
図6aはバルブオープナ302を斜視図で示し、図6bはバルブオープナ302を断面斜視図で示す。バルブオープナ302は近位端324に作動部分323を備え、この作動部分323を操作してベント装置を作動させることができる。一実施例では、作動部分323は、半径方向に延びるフランジ330を含む。半径方向に延びるフランジ330は、使用者(例えば、医師または看護師)の指で快適に作動させるのに十分な大きさの表面を提供する。バルブオープナはまた、先端部310を含む作動端(activation end)332を備える。
先端310を有する作動端332は、ベント装置が取り付けられているコネクタに挿入され、コネクタのバルブを活性化するように適合されている。作動端の形状は、ベント装置が開く必要のあるバルブのタイプに応じて選択することができる。本実施形態では、作動端332の先端310は雄ルアーである。したがって、作動端332は、コネクタの雌ルアーに嵌合するために遠位方向に先細りになっている。しかしながら、ベント装置の作動端332によって通気される装置がセプタム(septum)である場合、作動端は、鋭利なスパイクまたは中空針であるなど、異なる活性化機構を具現化することができる。
作動端332と作動部323の間にはロッキング本体334がある。作動端332とロッキング本体334との間には、肩部または拡大部が配置されている。ロッキング本体334は、ノッチの第1のセット322とノッチの第2のセット328を含む。各ペアのノッチは、ロッキング本体334に関して直径方向に対向することができる。一実施例では、第1のノッチ322は、バルブオープナ302の長さ方向軸に平行な線に沿って第2のノッチ328と整列することができる。第1のノッチ322は肩部または拡大部に最も近いところに位置し、第2のノッチ328はフランジ330が位置する近位端とロッキング本体の遠位端との間のロッキング本体のほぼ中間点に位置することができる。ロッキング本体334は、作動端332の長さよりも長い長さ、例えば約50%~約300%長い長さを有する。一例において、ロッキング本体334は、端部断面に沿って概ね円形である。本実施形態では、ロッキング本体は、任意である2つの側部切除部(truncated section)337を有する円形断面を有する。本体上の切除部337は、ハウジングの内部との空気トラップを排除し、バルブオープナ202のよりスムーズな作動を可能にすることができる。各切除部は、遠位端から近位端まで延びる平面ストリップを有する。平面ストリップは一定の高さを有することができる。示されるように、平面ストリップ337は、遠位端からロッキング本体334の近位端まで変化する高さを有する。一実施例では、ハウジングまたは係合体304は、切除面と協働するための対応する平面状表面を有し、それにより、係合体内を移動する際のバルブオープナの回転を防止する。
ガス透過性ベント326は、作動端332、ロッキング本体334、および作動部323の長さを通って延びている。したがって、バルブオープナ302は、中空内部を有する本体を有し、ガス透過性ベント326は、ベント装置が取り付けられたコネクタ内から、近位端324の開口336を通してバルブオープナ302の近位端からガスを排気する。
図7は、代替ベント装置300の断面分解図と、同ベント装置300の組立断面図とを示す。本ベント装置は、本明細書の他の箇所で論じた他のベント装置と同様に、バルブオープナ302と係合体304とを含む。本実施形態では、半透過性材料338を含むことができる。半透過性材料338は、バルブオープナ302の導管または管腔340に挿入することができ、それによって、半透過性材料338を有するガス透過性ベント326を形成する。半透過性材料は、いくつかの非限定的な例を挙げると、混合セルロースエステル(MCE)膜、アクリル共重合体マトリックス、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)材料から作られた材料を含むことができる。半透過性材料338は、プラグ状構造を具現化することができ、摩擦干渉嵌合を介して管腔340内に嵌合することができる。オプションとして、半透過性材料338をその中に物理的に保持するための突起またはタブを管腔に設けることができる。
図8~図11は、本発明のさらなる態様に従ったベント装置400のさらなる実施形態を示しており、様々な分解状態および組立状態で示されている。本明細書の他の箇所で論じたベント装置と同様に、本ベント装置400は、血管アクセスアセンブリの一部であり得るポートアセンブリのコネクタからガスを排気するように構成されている。ベント装置400は、バルブオープナ402および係合体404を含む。図8はベント装置400を組み立てた状態で示し、図9aは係合体404をバルブオープナ402から分離した状態で示し、図9bは係合体404をバルブオープナ402から分離した状態で示す。
最初に図9aを参照すると、係合体404は概して円筒形の中空本体を有し、開口部または窓408を含む。係合体404の反対側にも同様の第2の開口部または窓を設けることができる。この2つの窓408は共に、ベント装置400が取り付けられたコネクタ内から大気中にガスを排気することを可能にする。2つの窓408の各々は、概して矩形とすることができ、各々が係合体の輪郭または曲率に沿うことができる。各窓は、係合体の材料層または壁を貫通して形成された貫通通路を有する貫通孔として形成することができる。各窓は、高さと幅とを有することができる。一例では、幅は、係合体404の周辺長さの約15%~40%とすることができる。
係合体404はまた、その外側に複数のフィンガーグリップ410を含む。フィンガーグリップ410の各々は、他のフィンガーグリップに対して係合体404の円周すなわち外面の周りに空間関係で配置された細長い隆起リブを含んでもよい。フィンガーグリップ410は、ポートアセンブリのアダプタからベント装置400を取り外す際に、ベント装置400を回転させるために使用者の指が握るための表面を提供する。ベント装置400がアダプタとは別に供給される場合、フィンガーグリップ410はベント装置400のアダプタへの取り付けを容易にすることもできる。
図9Bは、バルブオープナ402の先端417の遠位端412にある入口406aと、バルブオープナ402の近位領域414にある出口部分406bとを含むガス透過性ベントを備えたバルブオープナ402を示す。出口部分406bは、ここでは、複数の開口部416を含む。開口部416は、バルブオープナ402内から外気、またはバルブオープナ402の外部の他の場所にガスを伝達する。開口部416は、バルブオープナ402の近位領域またはベース部419の円周の周りに間隔をあけて配置することができる。一実施例では、各開口416は概して矩形状であり、バルブオープナ402のベース部419に沿って等間隔に配置され得る。これにより、ベント装置400の組立後の係合体404内のバルブオープナ402の向きに関係なく、バルブオープナ402の開口部416のうちのいくつかは、係合体404の2つの窓または開口部408のうちの1つと開通し、ガス透過性ベント426内からバルブオープナの開口部416を通って係合体404の窓408を通って排気することを可能にする。
単一のフィンガーグリップ410のみが提供されてもよく、および/または単一の開口部416が提供されてもよく、あるいは適切な他の数のフィンガーグリップおよび開口部が提供されてもよいことが理解されよう。
一実施例では、バルブオープナ402は、係合リング418を含む。係合リング418は、ベース部419の外周に形成された係合凹部リングとすることができ、凹部を具現化する。係合リング418は、ベース部の近位端縁よりも先端部417とベース部419との間の肩部寄りに位置する。係合リング418は、係合体404に形成された対応する係合突起420(図10参照)と係合するように構成されている。係合リング418は係合第1セクションと考えられ、係合突起420は係合第2セクションと考えられ、係合第1セクションは、凹部内に突出する突起を有するなど、係合第2セクションと係合することができる。一実施例では、係合リング418および係合突起420の両方は、環状であるか、または環状構成を有することができる。係合リング418と係合突起420は、係合されると、バルブオープナ402が係合体404内で固定された軸方向関係に維持されることを保証する。従って、バルブオープナ402は、使用中、係合体404に対して軸方向に移動しない。この係合により、開口部416と窓408との整列が維持され、開口部416の少なくとも一部が常に窓408と開放的に連通し、相対的な軸方向移動が両者の位置ずれを引き起こすことがない。
図10は、非通気状態における図8の組み立てられたベント装置400の断面図である。係合体404は、コネクタ424の雄型先端部を受容するための内部ねじ山を有する遠位セクション422と、バルブオープナ402を支持するための近位セクション426と、遠位セクション422と近位セクション426との間の中間セクション428と、を含む。
一実施例では、中間セクション428は可撓性または柔軟性がある。特定の実施例では、中間セクション428は、図11に示すように、バルブオープナ402が非通気状態から通気状態に移動できるように変形することができる。中間セクション428は、圧縮力を経験すると座屈することができ、これにより、中間セクション428の壁面が、係合体404の長さ方向軸から離れるように外側に座屈し、係合体404の長さを短くし、それにより、バルブオープナ402の遠位領域430における先端417を遠位前方に効果的に移動させて、係合体404のねじ山付き遠位セクション422に接続されたコネクタ424のバルブ435を開くことができる(図11)。ガス流のための流路は、バルブ上、コネクタ本体の内部、またはその両方に形成することができる。次に、空気は、コネクタ424内から流路に沿って、ガス透過性ベント426を通って、ガス透過性ベント426のチャンバまたは管腔432に通過することができる。そこから、ガスは、開口部416から、係合体の窓408から外気へと抜けることができる。他の実施形態では、チャンバまたは管腔432はその中にガスを保持することができる。
図10に反映されているように、遠位セクション422は中間セクション428の前方の任意のセクションであり、コネクタ424と係合するために使用される。遠位セクション422と中間セクション428は、連続しているように示されているが、連続している必要はない。例えば、係合体の延長または長さが、遠位セクション422と中間セクション428との間に配置されてもよい。同様に、近位セクション426は、中間セクション428の近位に配置された任意の部分であるように示され、バルブオープナ402を支持するために使用される。この場合も、近位セクション426と中間セクション428とは連続している必要はなく、その代わりに、その間に配置された係合体404の別のセクションを有していてもよい。
可撓性中間セクション428は、それが座屈することを可能にするリビングヒンジを有してもよく、遠位セクション422および近位セクション426と比較した場合に異なる材料組成で形成されてもよく、容易に座屈することができる薄肉セクションを有してもよく、または遠位セクション422および近位セクション426と比較した場合に中間セクション428の優先的な変形をもたらす任意の他の適切な配置を有してもよい。
図12及び図13は、バルブオープナと協働するための係合体の2つの代替実施形態を示す。図12の係合体500は、バルブを有するコネクタに取り付け可能である。例えば、本体500の遠位端は、コネクタの外部ねじ山を受けるために、ねじ接続部502に内部ねじ山を有することができる。係合体500は、複数のフィンガーグリップ504を含むことができる。フィンガーグリップは、ベント装置およびコネクタのねじ切りおよびねじ切り解除の間など、ベント装置の制御を容易にするために設けることができる。フィンガーグリップ504は、本体の外面の周りに間隔をあけて配置することができ、本体の中心軸に対して半径方向外向きに隆起した突起を含む。また、係合ノッチの第1および第2の遠位に位置する、係合ノッチの第1のセット520および係合ノッチの第2のセット522が示されている。2組の係合ノッチ520、522は、係合体500の長さ方向軸に平行な線に沿って整列することができる。2組のノッチ520、522の各々は、本体に関して直径方向に対向する一対の凹部または開口部を構成し得る。バルブオープナ上の突起は、非通気状態ではノッチの第1のセット520に係合し、通気状態ではノッチの第2のセット522に係合するように遠位側に前進するように構成される。
係合体500は、コネクタを係合するための第2の係合機構を含むことができる。第2の係合機構506は、係合体500の外面に配置することができる。第2の係合機構506は、コネクタのポートに挿入することができ、例えば摩擦嵌合によって接続することができる。本発明の態様による係合体は、係合体が、異なる接続要件を有する複数のコネクタタイプに嵌合するための、またはそれらと嵌合するためのユニバーサルハウジングとして作用または機能し得るように、コネクタに係合するための1つまたは複数の機構を含み得ることが、理解されよう。アダプタと予め組み立てられているベント装置については、アダプタの関連するコネクタに取り付けるのに適した係合機構のみを設ける必要がある。アダプタとは別に提供されるベント装置については、多様なコネクタへの接続を容易にするために、複数の係合機構を提供することが有利かも知れない。
係合体500は、さらに後述する図17~図21を参照して論じられるような係合機構の一部を形成する、ノッチの第1および第2のセット520、522などの開口508も含む。
図13は、図3aおよび図3bの係合体300に類似する係合体600を提供する。隆起リブ602の形態の複数のフィンガーグリップ602が本体に設けられ、延長タブとも呼ばれる一対のウィング604も同様に、本体に設けられている。ウィング604は、近位端よりも遠位端の近くで、係合体600の外面の周方向に等間隔に配置され得る。すなわち、2つのウィングまたは延長タブ604が、係合体600の直径方向に対向する側に配置される。フィンガーグリップの様々な構成が、1つまたはそれ以上から様々な数で、使用されてもよく、いくつかの実施形態では、フィンガーグリップを提供しないことが好適であり得ることが理解されるであろう。一対のウィング604は、係合体をコネクタに通したり外したりするための梃子として使用することができる。一対のカンチレバー624(1つのみ図示)は、図4および図5を参照して先に説明したように、バルブオープナ上の対応するノッチと係合する係合機構として設けられてもよい。
図14~図16は、本発明のさらなる態様に従ったベント装置700の代替実施形態を示す。ベント装置700は、バルブオープナ702と、ガス透過性ベント706を有する係合体704とを含む。この装置700は、本明細書の他の箇所で論じたベント装置300と一致または類似している。
図14は、バルブオープナ702が係合体704から分離された状態のベント装置700を分解斜視図で示す。図15は、係合体704のカンチレバー710の拡大端部708が非通気状態でバルブオープナ702の開口部713に受容された組立状態のベント装置700を示す断面側面図である。斜視図において、ベント装置は、対応する一組の開口部713に係合するための拡大端部708をそれぞれ有する一対のカンチレバーを含む。
2つのカンチレバー710拡大端部708は、バルブオープナが遠位方向に前進するときに、反るように、または抵抗するように配置されるか、または整列される傾斜面および平坦面を含む。バルブオープナ702が、フランジ付き近位端で押されたときのように、通気状態に向かって遠位方向に動くと、開口部713の近位端が拡大端708の傾斜面に沿ってスライドし、カンチレバー710がベント装置の長さ方向中心軸から離れるように外側に曲がることを可能にする。逆に、バルブオープナ702を非通気状態から近位方向に引っ張ろうとすると、拡大端部708の平坦面が開口部713の縁に当接し、係合体704に対するバルブオープナ702の近位方向への移動を妨げる。
バルブオープナ702が移動する係合体704の内部容積712は非対称であってもよく、バルブオープナ702も同様に非対称である。これにより、バルブオープナ702を係合体704内で長手方向に案内することができる。あるいは、図15に示すように、係合体704は、本体の内部容積712または内部空洞に1つまたは複数の内部ガイド715を含んでもよい。ガイド715は、細長いリブなどの突出部、またはバルブオープナ702内の相補的な対向する凹部もしくは突出部714(図14)内で摺動する凹部であってもよい。内部ガイド715は、停止部を有することができるガイド715の近位部分が凹部714の近位部分に達するまで凹部714内でスライドすることができ、両者は、係合体704に対するバルブオープナ702のさらなる遠位側移動を防止するために物理的な停止またはアバットメントを引き起こす。係合体704およびバルブオープナ702のそれぞれの上のロッキング機構のそれぞれの部分が整列していることを確実にし、係合体704内でのバルブオープナの回転を防止するために、係合体704に対するバルブオープナ702の移動を案内するために、様々な他の機構を使用することができることが理解されるであろう。図16は、組み立てられた非通気状態における、図15のベント装置700の側面立面図である。
図17~図21は、本発明のさらなる態様に従ったベント装置800の代替実施形態を示す。本実施形態のベント装置800は、いくつかの例外を除いて、本明細書の他の箇所で論じた他のベント装置と同様に、係合体808とバルブオープナ804とを含む。本実施形態では、ベント装置800は、1つ以上のカンチレバー802が係合体808ではなくバルブオープナ804に組み込まれた係合機構を利用する。本実施形態における係合体808は、バルブオープナ804上のカンチレバー802と協働するための相補的な第1および第2の組の開口806a、806bを備える。
図4および図5に示された実施形態のカンチレバーおよび開口の構成を有するベント装置の動作と同様に、カンチレバー802(図17)の拡大端部810は、バルブオープナ804が係合体808に組み立てられたとき、非通気状態において、係合体808の開口の近位対または開口の第1の組806a内に突出し、その中に受容されるように構成される。バルブオープナのフランジ付き近位端に遠位方向に力を加えるなどしてベント装置800を作動させると、カンチレバー802は、拡大端部810のテーパ面によって補助されて内側に曲がる、これにより、拡大端部810は、第1の組の開口部806aから外れて、2つのカンチレバーアーム802の復元力により2つの拡大端部810が遠位組の開口部または第2の組の開口部806b内に突出するまで移動し、バルブオープナ804は、通気状態に移動する。
拡大端部810は、バルブオープナが遠位方向に前進するときに反るように、または抵抗するように配置または整列された平坦面および傾斜面を含む。バルブオープナ804が通気状態に向かって遠位方向に移動すると、開口806aの近位端が傾斜した遠位面に沿ってスライドし、カンチレバー802が外側に反ることを可能にする。具体的には、傾斜面は、近位縁に接触するときに一対の構成力(component force)を生じさせ、それにより、カンチレバーを反らせる半径方向成分を含む一対の構成力を生じさせる。逆に、バルブオープナを非バルブ開放状態から近位方向に引っ張ろうとした場合、拡大端部810の平坦な近位面は、開口部806aの近位縁に当接し、係合体808に対するバルブオープナ804の近位方向への移動を妨げる。この例では、2つの平坦な表面が物理的な当接または停止部を作るので、対の構成要素は力を発生しない。
図18は、ベント装置800が組み立てられた状態で、非通気位置にある状態を示す。
図19~図21は、図17及び図18のベント装置800を長さ方向の軸を中心に90度回転させた状態を示す。図19は、平面分解図でベント装置を示し、図20は、組み立て断面図でベント装置を示し、図21は、側面平面図でベント装置を示す。これらの図は、拡大された端部810と第1および第2の開口806aおよび806bのセットとの間の整列をより明確に示している。
図22および図23は、本発明の態様によるバルブオープナ302の斜視図および側断面図である。バルブオープナ302の遠位端307は、スロット付きであるか、またはスロット342を有する。この意味において、1つ以上のスロット342、すなわち、ここでは3つのスロット342が、先端の遠位端307の縁に形成される。スロット342は、特に、遠位端307が平坦な表面に対して突きつけられている場合、空気が平坦な表面とスロット342との間を通過することができる、コネクタ内からの空気の抜けを補助するチャネルとして機能することができる。スロット342はまた、血液の露出を防ぐために、ルアーコネクタまたはバルブの内部での血液の保持を助けることができる。
一実施例では、各スロット342は、スロットを有する遠位端307の表面が、遠位端の外縁344において遠位端の内縁346よりも近位方向にわずかに遠く延びるように、半径方向において内側に先細りにすることができる。他の実施例では、各ノッチは概ねU字形で、U字形スロットの側縁の長さまたは高さは、スロットの深さまたは大きさを制御するために選択可能である。
図24および図25は、本発明のさらなる態様による代替バルブオープナ904、1004を示す。各バルブオープナは、空気などのガスを、バルブオープナが作動するベント装置が通気状態で取り付けられているコネクタから送り出すように構成されたガス透過性ベントを含んでいる。図示されているように、各ガス透過性ベントは、流路と、その管腔内に配置されたガス透過性または半透過性材料とを含む。ガス透過性または半透過性の材料は、バルブオープナの管腔に沿ってどこにでも配置することができる。例えば、この材料は、バルブオープナの遠位端に配置してもよいし、バルブオープナの遠位端と近位端の中間の位置に配置してもよい。
図24に示す実施形態では、半透過性材料900は、バルブオープナの流路または管腔902に配置された半透過性膜である。バルブオープナ904の先端部925を通って流れるガスは、膜900を通過し、近位開口部927から出る方向に流れる。しかしながら、ガスが最も抵抗の少ない経路に沿って移動するにつれて、ガスはまた、バルブオープナ904のベース部935に沿って組み込まれた開口906を通って横方向に逃げることができる。膜材料900は、流路902内の周辺凹部908によって流路902内に取り付けられ得、材料900は周辺凹部908内に突出し、それによって保持される。
図25に示すバルブオープナ1004の実施形態は、本実施形態のガス透過性膜1000がバルク材料またはプラグに似ていることを除いて、図24のバルブオープナに類似している。本膜のバルク材またはプラグ1000は、流路または管腔1008内で、バルブオープナ1004の内面1002に対する摩擦嵌合によって定位置に固定される。例えば、プラグは、流路の内径よりも大きな外径を備えることができ、圧縮摩擦嵌合を介して保持される。超音波溶接や接着剤などの他の取り付け機構を適宜使用してもよい。
図26~図31は、本発明のさらなる態様に従ったベント装置1100の代替実施形態を示す。本係合体1104は、複数のアーム1108と、アームを連結するブリッジとして機能するアーム1108間の近位セクション1110とを含む。各アームは、ベント装置をコネクタに結合してコネクタのバルブを開くために、コネクタの外面に係合する遠位先端部1112を有する。近位セクションまたはブリッジ1110はまた、バルブオープナ1102を係合体1104に固定する。一実施例では、ブリッジ1110は、バルブオープナ1102の本体を受け入れるための開口部とサドルを含む。
本明細書に開示した他のベント装置と同様に、本実施形態のベント装置1100は片手で使用できるように構成されている。そのため、使用者または施術者は、片手または片手の数本の指だけで、ベント装置1100を非通気状態から作動状態に動かすことができる。一例では、手の2本の指がベント装置1100のアーム1108の近位部分1114に横方向内向きの圧力Pを加える一方、第3の指がバルブオープナの拡大した近位突出部1116の近位端に遠位方向に向いた力を加えることができる。使用者の3本の指によって加えられる力は、文字Pで示された矢印の方向に示されている。
いくつかの構成では、ベント装置1100は単一のアームのみを含んでもよいし、アームの他の配置を含んでもよい。本実施形態では、係合体およびバルブオープナは、バルブオープナの初期非通気状態および通気状態の両方において、互いに対して軸方向に固定されている。
図27は、図26のベント装置1100の断面図である。ガス透過性ベント1118はバルブオープナ1102を通って延びている。ガス透過性ベント1118の流路は、参照数字1119で特定されるガス透過性材料または半透過性材料を含むことができ、これは半透過性膜であり得る。特に、図27の断面図で明らかなように、拡大された近位突出部1116は、雌ルアーを具現化することができ、雄ルアーコネクタまたは他のコネクタに接続するように構成される。
図28は、図26および図27のベント装置1100のそれぞれの図であり、近位セクションまたはブリッジ1110が、バルブオープナ1102を直接支持するか、またはバルブオープナの拡大された近位突出部1116を支持することによって、一体化されているか、または他の方法で互いに固定された関係で接続されていることを示している。例えば、ブリッジ1110は、コネクタの本体を受容するための相補的な受容凹部を有する開口部を有することができる。両者は、摩擦嵌め、スナップ嵌め、回り止め、接着剤、溶接、またはそれらの組み合わせを介して固定することができる。
図29は、バルブコネクタの先端部1125がコネクタ内のバルブを作動させていない未作動または非作動状態のコネクタ1120に接続された図26~図28のベント装置1100を示す。ベント装置の形状は、係合体1104の複数の弾力性アーム1108の遠位端部分が、バルブオープナ1102の先端1125の遠位端からわずかに遠位に位置するようになっている。従って、係合体1104は、コネクタを把持し、バルブオープナ1102をコネクタ1120と整列した状態で支持することができる。空気1122がコネクタ1120内に閉じ込められた場合、バルブオープナが作動してバルブ1124を開き、バルブオープナ1102を通るガス流路を形成すると、空気はバルブオープナ1102を通って排気され得る。
図30は、バルブオープナ1102の通気状態に対応する作動状態の図29のベント装置1100を示す。作動状態では、バルブオープナ1102の先端1125がコネクタ内に入り、先に説明したように、バルブを遠位方向に押すか、またはバルブを1つ以上の流路の1つに圧縮するなどして、コネクタ1120のバルブ1124を開いている。バルブ1124が開かれると、コネクタ1120内からのガスまたは空気1122は、コネクタを通る1つ以上の流路を通って出て、バルブオープナ1102に入ることができる。この通気状態にある間、弾力性アーム1108は、コネクタの外面におけるコネクタの首部(neck)の狭窄部の背後に係合する。一実施例では、狭窄部は、コネクタの外面上のねじ山の谷(trough)によって提供される。従って、弾力性アーム1108の近位部分を内側に絞って弾力性アーム1108の遠位先端間の距離を大きくし、ベント装置を作動状態に移動させてもよいが、その代わりにベント装置1100を定位置に回転させ、アーム1108を剛性であるまたは固定されてもよい。そのために、アームのうちの1つの遠位端は、別の1つまたは複数のアームの遠位端よりもわずかに長くして、バルブオープナ1102とコネクタ1120との整列を維持しながらアームがねじ山に沿って移動することを可能にし、外ねじ山の螺旋パターンによく沿うようにしてもよい。
アーム1108は、間隔をあけた関係でコネクタ1120に係合する。一実施例では、ベント装置1100の2つのアーム1108は、コネクタ1120の反対側に配置される。
図31は、コネクタ1120から分離されたベント装置1100を示している。特に、以前はコネクタ1120内にあったガス1122は、ここではコネクタ1120からベント装置内に完全に排気されている。このガス抜きは、コネクタ1120を流体で洗浄することによって補助され、ここでコネクタ1120は流体1155で満杯である。さらに、流体1155の一部はバルブ1124を通過してベント装置1100に入ったが、疎水性膜のためにベント装置から大気に通過することができない。例えば、大気への通過は半透過性材料1116によって阻止される。さらに、先端部の遠位端1126は、開口部からの流出(spillage)を防止するための装置で構成することができる。一実施例では、遠位端1126は、ベント装置1100のコネクタ1120からの係合解除後に、血液などの流体が遠位端1126の開口部から滴り落ちるのを防止するための一方向バルブ、狭窄部、または他のデバイスを含むことができる。
図32a~図32cは、本発明のさらなる態様に従ったベント装置1200のさらに別の代替実施形態を示す。ベント装置1200はアダプタ1202に取り付けられてポートアセンブリ1204の一部を形成する。ベント装置1200の係合体1206は、係合体とともに配置されたバルブオープナ(図示せず)を図32aに示す非通気状態から図32bに示す通気状態に移動させて、コネクタ1208内のバルブ1210を開放するために、コネクタ1208に沿って遠位方向に、アダプタ1202に向かって移動可能である。特に、図32aのバルブ1210は閉鎖状態にあるのに対し、図32bのバルブ1210は開放状態にある。
一実施例では、ベント装置1200は、係合体1206のねじ山をコネクタ1208のねじ山で回転させるなど、回転によって非作動状態から作動状態に進められる。作動状態にあるときのガス抜きが完了すると、ガス抜き装置1200は、反対方向に逆回転させることによって切り離すことができる。あるいは、ベント装置1200は、完全に切り離されることなく、図32cまたは図32aに示されるように、回転して非通気状態に戻されてもよく、あるいは、適切なときに後で切り離されてもよい。
図33a~図35は、本発明のさらなる態様に従ったベント装置1300のさらに別の実施形態を様々な図で示している。最初に図33aおよび図33bの平面図および断面図を参照すると、本実施形態のベント装置1300は、本明細書の他の箇所で論じた他のベント装置と同様のバルブオープナ1302、係合体1304、およびガス透過性ベント1306を備える。本実施形態は、ガス透過性ベント1306の経路内に配置された膜などの半透過性材料1308をさらに含む。
係合体1304は、遠位領域1312および近位領域1314を有する係合部1310を含む。遠位領域1312は、バルブオープナ1302が図33bに示す非通気状態から図34bに示す通気状態に移動する際に変形するように適合されており、これは図34bの平面図または側面図に対応する。本実施形態では、遠位領域1312は対称ではなく、ベント装置1300の軸の一方の側に対して他方の側よりも長い。これは、図33bの注釈線1312、1312によって示されており、一方が他方よりも長いことを示している。同じ異なる長さの構成が、係合部1310の近位領域1314にも適用される。一実施例において、係合部1310の遠位領域1312と近位領域1314との間のインタフェースは、図35に示されるように、コネクタ1316を係合するために係合体1304の内側に形成された螺旋パターンに従う、リビングヒンジまたは材料の変化のような、弱化部または薄肉化部である。
遠位領域1312は、スリット、ミシン目、および/または他の弱化特徴を軸方向に含み、コネクタ1316上で遠位方向に回転または他の方法で駆動されるときに破断および/または変形することを可能にする。したがって、ベント装置1300の係合体1304は、バルブオープナ1302の非通気状態および通気状態の両方において、コネクタ1316との接触を維持する。さらに、係合体1304の遠位領域1312の塑性変形により、遠位領域1312が変形して移行を許容しないので、ベント装置1300は、非通気状態に戻して移動させることができない。その代わりに、ベント装置1300は、通気状態でコネクタに係合されたままでなければならず、非通気状態に移行することなく、排気後にのみ切り離すことができる。
図36は、ラインから空気を排気または捕捉する際の本教示の汎用性をさらに示している。特に、図36は、静脈内(IV)セット1400を示し、静脈内(IV)セット1400は、チューブ長1452に接続されたスパイク1450と、スライドクランプ1452と、チューブクランプ1454と、チューブ長1452の他端に接続された点滴室1456と、点滴室出口に接続されたチューブライン1408と、チューブライン1408に取り付けられたローラークランプ1458と、代替的にアダプタまたはハブとすることができるY分岐部またはYサイト1404と、Yサイトの下流に接続された第2のライン1406と、およびルアーロックカラーなどのルアーハブに接続するためのルアーアダプタ1462と、を含む。いくつかの例では、点滴セットは、より少ない構成要素または追加の構成要素を含むことができる。例えば、スパイク1450は点滴室1458と直接一体化することができ、追加の接続点を提供するために複数のアダプタまたはYサイトを含めることができる。一部の実施例では、スパイクはY分岐部およびY分岐部への一方向ベントアダプタコネクタと一体化することができる。
一実施例では、ニードルレスバルブ又はポートをYサイト1404に接続することができる。コネクタと呼ぶことができるニードルレスバルブまたはポートは、次いで、ベント装置1402に接続することができ、流体ライン1406および1408に捕捉または巻き込まれた(entrained)空気を除去するために、上述した方法でベント装置1402を通して排気される。ベント装置1402は、本明細書の他の箇所で論じたベント装置の1つであることができる。
記載された実施形態の様々な態様の多くの他の変更および順列が可能であることが理解されるであろう。従って、記載された態様は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に入る全てのそのような変更、修正、及び変形を包含することが意図される。
本明細書およびその後に続く特許請求の範囲全体を通して、文脈上別段必要とされない限り、「含む」という語は、記載された整数またはステップまたは整数またはステップの群を含むことを意味するが、他の整数またはステップまたは整数またはステップの群を排除することを意味しないと理解される。
本明細書において、先行刊行物(またはそれに由来する情報)または公知事項への言及は、その先行刊行物(またはそれに由来する情報)または公知事項が、本明細書が関係する努力分野における一般的な一般知識の一部を形成していることを認めるものではなく、また示唆するものでもない。
さらに、様々なベント装置、ポートアセンブリ、および血管アクセスアセンブリが示されているが、そのような装置およびアセンブリの使用方法および製造方法は本発明の範囲内であると理解される。
本明細書では、ベント装置、ポートアセンブリ、および血管アクセスアセンブリとそれらの構成要素の限定された実施形態を具体的に説明および図示したが、多くの修正および変形が当業者には明らかであろう。従って、開示された装置、システム、および方法の原理に従って構築されたベント装置、ポートアセンブリ、および血管アクセスアセンブリならびにそれらの構成要素は、本明細書で具体的に説明された以外の方法で具体化され得ることを理解されたい。本教示はまた、以下の特許請求の範囲において定義される。

Claims (22)

  1. アダプタのコネクタからガスを排気するためのベント装置であって、
    コネクタはバルブを含み、
    ベント装置は、
    先端を有するバルブオープナと、
    バルブオープナを保持する係合体と、
    バルブオープナと共に形成されるガス透過性ベントと、を含み、
    バルブオープナは、バルブオープナが、係合体によってバルブとインレジスターに保持され、尖端がバルブに対して押されていない初期の非通気状態から、バルブオープナの先端がバルブを反らせてバルブを開き、ガスがアダプタ内からバルブオープナのガス透過性ベントを通って通過できる通気状態へ移動可能である、
    ベント装置。
  2. ガス透過性ベントが、半透過性材料を含む、
    請求項1に記載のベント装置。
  3. バルブオープナが本体を有し、
    ガス透過性ベントは、バルブオープナの本体を通って形成される流路を含む、
    請求項1に記載のベント装置。
  4. 半透過性材料が流路内に配置される、
    請求項3に記載のベント装置。
  5. 係合体が、バルブオープナの初期の非通気状態、および通気状態の両方においてコネクタに係合する、
    請求項1に記載のベント装置。
  6. 係合体が、初期の非通気状態ではバルブオープナの遠位端の遠位側に延びるが、通気状態では延びない遠位端を有する、
    請求項5に記載のベント装置。
  7. 係合体が、バルブオープナが初期の非通気状態にあるとき、バルブオープナの遠位端とバルブとの間の間隙を維持する、
    請求項6に記載のベント装置。
  8. 係合体およびバルブオープナは、バルブオープナの初期の非通気状態、および通気状態の両方において、互いに対して軸方向に固定される、
    請求項1に記載のベント装置。
  9. 係合体は、コネクタと係合するための遠位セクションと、バルブオープナを支持するための近位セクションと、遠位セクションと近位セクションとの間の中間セクションとを含み、
    中間セクションが可撓性で変形可能であるため、中間セクションが変形すると、バルブオープナが初期の非通気状態から通気状態に移動することができる、
    請求項5に記載のベント装置。
  10. 係合体は、バルブオープナが最初の非通気状態から通気状態に移動する際に、コネクタに沿って遠位方向に移動可能である、
    請求項5に記載のベント装置。
  11. 係合体は、遠位領域と近位領域とを有する係合部を含み、
    遠位領域は、バルブオープナが初期の非通気状態から通気状態に移動するときに変形可能な構造を有する、
    請求項10に記載のベント装置。
  12. 係合体が、バルブオープナを通気状態に維持するためにコネクタの外面の狭窄部の背後に係合するように適合された遠位先端部を有する少なくとも1つのアームを含む、
    請求項1に記載のベント装置。
  13. 少なくとも1つのアームは、空間関係において、コネクタの外面の狭窄部の後方に係合するように適合された複数の弾力性アームを含む、
    請求項12に記載のベント装置。
  14. 複数の弾力性アームは、コネクタの反対側でコネクタの外面の狭窄部の背後に係合するように適合された2つのアームを含む、
    請求項13に記載のベント装置。
  15. バルブオープナの遠位端にはスロットが設けられる、
    請求項1に記載のベント装置。
  16. 係合体は、コネクタ上へ回転してコネクタに係合し、
    係合体は、係合体の外面に、1つ以上のフィンガーグリップ部材を含む、
    請求項1に記載のベント装置。
  17. 血管アクセスアセンブリ用のポートアセンブリであって、
    少なくとも2つのコネクタを含むアダプタと、
    少なくとも2つのコネクタの第1のコネクタに取り付けられた請求項1に記載のベント装置と、
    を含む、
    ポートアセンブリ。
  18. アダプタがYサイトである、
    請求項17に記載のポートアセンブリ。
  19. ベント装置と第1のコネクタは、バルブオープナの遠位端とバルブの近位端を含む無菌容積を規定する、
    請求項17に記載のポートアセンブリ。
  20. 血管アクセスアセンブリであって、
    請求項17に記載のポートアセンブリと、
    カテーテルアセンブリと、
    ポートアセンブリとカテーテルアセンブリとを接続する延長チューブと、
    を含む、
    血管アクセスアセンブリ。
  21. 延長チューブ上のクランプをさらに含む、
    請求項20に記載の血管アクセスアセンブリ。
  22. コネクタに封入されたガスを排気する方法であって、
    ベント装置の係合体をコネクタの近位端に接続するステップを含み、
    コネクタはバルブを含み、
    方法はまた、
    係合体に固定されたバルブオープナの先端をバルブに位置合わせするステップと、
    係合体をコネクタに接続した後、バルブオープナを、初期の非通気状態から、先端がバルブを押し、バルブオープナに形成されたガス透過性のベントを通ってコネクタに封入されたガスが流出する通気状態に移動させるステップと、
    を含む、方法。
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