JP2024512125A - ユーザ機器およびスケジューリングノード - Google Patents

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Abstract

UEと、スケジューリングノードと、UEおよびスケジューリングノードのための方法と、が提供される。UEは、動作時に、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする回路と、動作時に、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する送受信機と、を備え、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記回路は、動作時に、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替え、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である。

Description

本開示は、通信システムにおける信号の送受信に関し、特に、そのような送受信のための方法および通信装置に関する。
3rd Generation Partnership Project (3GPP(登録商標))では、100GHzまでの周波数範囲で動作する、第5世代(5G)とも呼ばれる次世代セルラ技術(New Radio(NR)無線アクセス技術(RAT:radio access technology)を含む)の技術仕様を策定している。NRは、LTE(Long Term Evolution)やLTE-A(LTE Advanced)に代表される技術の後継である。
LTE、LTE-A、NRといったシステムでは、さらなる改良やオプションによって、通信システムやシステムに関連する特定の機器の効率的な運用が促進され得る。
非限定的で例示的な一実施形態は、サービングビームを変更する際における、下りリンク制御情報用の時間および周波数リソースの効率的な切り替えに資する。
一実施形態では、ユーザ機器(UE)であって、動作時に、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする回路と、動作時に、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する送受信機と、を備え、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記回路は、動作時に、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替え、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、UEが提供される。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一実施例における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
以下において、例示的な実施形態が、添付した図面を参照してより詳細に説明される。
3GPP NRシステムのアーキテクチャの一例を示す図である。 NG-RANと5GCとの間の機能分割を示す概略図である。 RRC接続設定/再設定手順のためのシーケンス図である。 高速大容量(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、多数同時接続(mMTC:massive Machine Type Communications)及び超高信頼低遅延(URLLC:Ultra Reliable and Low Latency Communications)の利用シナリオを示す概略図である。 非ローミングシナリオのための5Gシステムアーキテクチャの一例を示すブロック図である。 ビームフォーミングを使用する同期信号ブロックの送信を示す図である。 ビームフォーミングを使用する、グループ共通のPDCCH(Physical Downlink Control Channel)の送信を示す図である。 スケジューリングノードおよびユーザ機器を示すブロック図である。 UEのPDCCHリソースモニタ回路および切替回路を示すブロック図である。 スケジューリングノードおよびユーザ機器の通信方法の方法ステップを示すフローチャートである。 スケジューリングノードおよびユーザ機器の通信方法の方法ステップを示すフローチャートである。 ユーザ機器の通信方法の方法ステップを示すフローチャートである。 ユーザ機器の通信方法の方法ステップを示すフローチャートである。 ユーザ機器の通信方法の方法ステップを示すフローチャートである。 ユーザ機器の通信方法の方法ステップを示すフローチャートである。
<5G NRシステムアーキテクチャ及びプロトコルスタック>
3GPPは、100GHzまでの周波数範囲で動作する新無線アクセス技術(NR)の開発を含む、第5世代セルラ技術(単純に5Gともいう)の次期リリースに取り組んでいる。2017年末に5G規格の初版が完成し、5G NR規格に準拠したスマートフォンの試行及び商用展開を進めることができた。
特に、全体的なシステムアーキテクチャは、gNB(gNodeB)を備えるNG-RAN(Next Generation-Radio Access Network)を想定する。gNBは、NG無線アクセスのユーザプレーン(SDAP/PDCP/RLC/MAC/PHY)及び制御プレーン(RRC:Radio Resource Control)プロトコルのUE側の終端を提供する。gNBは、Xnインタフェースによって相互に接続される。また、gNBは次世代(NG:Next Generation)インタフェースによって次世代コア(NGC:Next Generation Core)に、より具体的には、NG-Cインタフェースによってアクセス・モビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function。例えば、AMFを実行する特定のコアエンティティ)に、また、NG-Uインタフェースによってユーザプレーン機能(UPF:User Plane Function。例えば、UPFを実行する特定のコアエンティティ)に接続される。NG-RANアーキテクチャは、図1に示される(例えば、3GPP TS 38.300 v15.6.0のセクション4参照)。
NRのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、3GPP TS 38.300のセクション4.4.1参照)は、gNBにおいてネットワーク側で終端されるPDCP(Packet Data Convergence Protocol。TS 38.300のセクション6.4参照)サブレイヤ、RLC(Radio Link Control。TS 38.300のセクション6.3参照)サブレイヤ、及びMAC(Medium Access Control。TS 38.300のセクション6.2参照)サブレイヤを含む。さらに、PDCPの上位には、新たなアクセス層(AS:Access Stratum)サブレイヤ(SDAP:Service Data Adaptation Protocol)が導入されている(例えば、3GPP TS 38.300のsub-clause 6.5参照)。また、NRでは制御プレーンのプロトコルスタックも定義されている(例えば、TS 38.300のセクション4.4.2参照)。レイヤ2機能の概要は、TS 38.300のsub-clause 6に記載されている。PDCPサブレイヤ、RLCサブレイヤ、及びMACサブレイヤの機能は、それぞれTS 38.300のセクション6.4、6.3、及び6.2に記載されている。RRCレイヤの機能は、TS 38.300のsub-clause 7に列挙されている。
例えば、MACレイヤでは、論理チャネルの多重化や、様々なニューメロロジーの処理を含むスケジューリングやスケジューリング関連の機能を担う。
物理レイヤ(PHY:physical layer)は、例えば、符号化、PHY HARQ処理、変調、マルチアンテナ処理、及び信号の適切な物理時間-周波数リソースへの配置を担う。また、トランスポートチャネルの物理チャネルへの配置も行う。物理レイヤは、トランスポートチャネルの形式でMACレイヤにサービスを提供する。物理チャネルは、特定のトランスポートチャネルの送信に使用される時間-周波数リソースの組に対応し、各トランスポートチャネルは、対応する物理チャネルに配置される。例えば、物理チャネルは、上りリンクではPRACH(Physical Random Access Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)となり、下りリンクではPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPBCH(Physical Broadcast Channel)となる。
NRのユースケース/展開シナリオには、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、URLLC(Ultra-Reliable Low-Latency Communications)、および/またはmMTC(massive Machine Type Communication)があり、これらはデータレート、遅延、カバレッジに関して多様な要件を持つ。例えば、eMBBでは、IMT-Advancedで提供されているものの三倍ほどのピークデータレート(下り20Gbps、上り10Gbps)および実効(user-experienced)データレートに対応することが求められる。一方、URLLCでは、より厳しい要件が超低遅延(ユーザプレーンの遅延はUL、DLともに0.5ms)と高信頼性(1ms以内に1-10-5)について課されている。最後に、mMTCには、好ましくは、高い接続密度(都市環境では1平方キロメートルあたり100万台)、悪環境での広いカバレッジ、低コスト機器の超長寿命バッテリー(15年)が求められる。
したがって、一つのユースケースに適したOFDMニューメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、OFDMシンボル長、巡回プレフィクス(CP)長、スケジューリング間隔あたりのシンボル数)は、他のユースケースには有効でない場合がある。例えば、低遅延サービスは、好ましくは、mMTCサービスよりも短いシンボル長(したがって、より大きなサブキャリア間隔)および/またはスケジューリング区間(換言すると、TTI)毎のシンボル数が少ないことが求められうる。さらに、チャネルの遅延スプレッドが大きい展開シナリオでは、好ましくは、遅延スプレッドが短いシナリオよりもCP長が長いことが求められうる。同様のCPオーバーヘッドを維持するためには、サブキャリア間隔は適宜最適化される必要がある。NRでは、複数の値のサブキャリア間隔をサポートしてもよい。これに対応して、現時点では15kHz、30kHz、60kHz、・・・、のサブキャリア間隔が検討されている。シンボル長Tとサブキャリア間隔Δfは、式Δf=1/Tによって直接関係づけられる。LTEシステムと同様、「リソースエレメント」という用語は、1つのOFDM/SC-FDMAシンボルの長さに対する一つのサブキャリアで構成される最小のリソース単位を示すのに使用することができる。
新しい無線システム5G-NRでは、ニューメロロジーおよびキャリアごとに、サブキャリアおよびOFDMシンボルのリソースグリッドがアップリンクおよびダウンリンクそれぞれについて定義されている。リソースグリッド内の各エレメントはリソースエレメントと呼ばれ、周波数領域の周波数インデックスと、時間領域のシンボル位置とに基づいて識別される(3GPP TS38.211v15.6.0)。
<NG-RANと5GCとの間の機能分割>
図2は、NG-RANと5GCとの間の機能分割を示す。NG-RAN論理ノードは、gNB又はng-eNBである。5GCには、AMF、UPF、およびSMFの論理ノードが含まれる。
gNB及びng-eNB(next generation eNB)は、具体的に、以下の主要な機能を提供する。
・無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、上りリンクおよび下りリンクの双方におけるUEへの動的なリソース割り当て(スケジューリング)等の、無線リソース管理機能
・データのIPヘッダ圧縮、暗号化、及び完全性保護
・UEから提供された情報からAMFへのルーティングが決定できない場合のUEアタッチ時のAMF選択
・UPFに向けたユーザプレーンデータのルーティング
・AMFに向けた制御プレーン情報のルーティング
・接続の設定と解除
・ページングメッセージのスケジューリングと送信
・(AMF又はOAMから発信される)システム報知情報のスケジューリングと送信
・モビリティとスケジューリングのための測定および測定報告設定
・上りリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング
・セッション管理
・ネットワークスライシングのサポート
・QoSフロー管理とデータ無線ベアラへの配置
・RRC_INACTIVE状態のUEのサポート
・NAS(Non-access stratum)メッセージの配信機能
・無線アクセスネットワークシェアリング
・デュアルコネクティビティ
・NRとE-UTRAとの間の緊密な連携
アクセス・モビリティ管理機能(AMF)は、以下の主要な機能を提供する。
・非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)シグナリングの終端
・NASシグナリングのセキュリティ
・アクセス層(AS:Access Stratum)セキュリティ制御
・3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのコアネットワーク(CN:Core Network)ノード間シグナリング
・アイドルモードUEの到達可能性(ページング再送の制御及び実行を含む)
・登録エリア管理
・システム内モビリティ及びシステム間モビリティのサポート
・アクセス認証
・ローミング権限のチェックを含むアクセス認可
・モビリティ管理制御(加入及びポリシー)
・ネットワークスライシングのサポート
・セッション管理機能(SMF:Session Management Function)選択
さらに、ユーザプレーン機能(UPF)は、以下の主要な機能を提供する。
・RAT内/RAT間モビリティのアンカーポイント(適用可能時)
・データネットワークとの相互接続のための外部PDUセッションポイント
・パケットルーティングと転送
・パケット検査およびユーザプレーン部分のポリシールールの強制(Policy rule enforcement)
・トラフィック使用量の報告
・データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートする上りリンククラス分類(uplink classifier)
・マルチホームPDUセッションをサポートする分岐点
・パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DL(uplink/downlink)レート強化などのユーザプレーンに対するQoS処理
・上りリンクトラフィック検証(SDFのQoSフローに対する配置)
・下りリンクパケットバッファリング及び下りリンクデータ通知トリガ
最後に、セッション管理機能(SMF)は、以下の主要な機能を提供する。
・セッション管理
・UEに対するIPアドレスの割り当てと管理
・UPFの選択と制御
・トラフィックを適切な宛先にルーティングするための、ユーザプレーン機能(UPF)におけるトラフィックステアリングの設定
・制御部分のポリシーの強制およびQoS
・下りリンクデータの通知
<RRC接続設定及び再設定手順>
図3は、UEがNAS部においてRRC_IDLEからRRC_CONNECTEDに移行する際の、UEと、gNBと、AMF(5GCエンティティ)との間のやり取りの一部を示す(TS 38.300 v15.6.0を参照)。
RRCは、UEおよびgNBの設定に使用される上位レイヤシグナリング(プロトコル)である。この移行は、具体的には、AMFがUEコンテキストデータ(例えば、PDUセッションコンテキスト、セキュリティキー、UE無線能力(UE Radio Capability)、UEセキュリティ能力(UE Security Capabilities)等を含む)を準備し、初期コンテキストセットアップ要求(INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST)と共にgNBに送信することを含む。そして、gNBは、UEと共にASセキュリティを起動する。この動作は、gNBがUEにセキュリティモードコマンド(SecurityModeCommand)メッセージを送信し、UEがセキュリティモード完了(SecurityModeComplete)メッセージでgNBに応答することによって行われる。その後、gNBは、UEにRRC再設定(RRCReconfiguration)メッセージを送信し、これに対するUEからのRRC再設定完了(RRCReconfigurationComplete)をgNBが受信することによって、シグナリング無線ベアラ2(SRB2:Signaling Radio Bearer 2)およびデータ無線ベアラ(DRB:Data Radio Bearer)を設定するための再設定を実行する。シグナリングのみの接続の場合、SRB2およびDRBは設定されないので、RRC再設定に関連するステップは省略される。最後に、gNBは、設定手順が完了したことを、初期コンテキストセットアップ応答(INITIAL CONTEXT SETUP RESPONSE)でAMFに通知する。
そこで、本開示では、gNodeBとの次世代(NG)接続を動作時に確立する制御回路と、gNodeBと端末(UE)との間のシグナリング無線ベアラが設定されるように動作時にNG接続を介して初期コンテキストセットアップメッセージをgNodeBに送信する送信部とを備える、第5世代コア(5GC)のエンティティ(例えば、AMF、SMF等)が提供される。具体的には、gNodeBは、シグナリング無線ベアラを介して、リソース割り当て設定情報エレメントを含む無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングをUEに送信する。そして、UEは、リソース割り当て設定に基づいて、上りリンクの送信または下りリンクの受信を行う。
<2020年以降のIMTの利用シナリオ>
図4は、5G NRのユースケースの一部を示す。第3世代パートナーシッププロジェクトNR(3GPP NR)では、IMT-2020によって多種多様なサービスやアプリケーションに対応することが想定されている三つのユースケースが検討されている。高速大容量(eMBB)のための第一段階の仕様の策定は終了している。eMBBのサポートをさらに拡充することに加え、現在および将来的には、超高信頼低遅延(URLLC)および多数同時接続の標準化の検討も進められる。図4は、2020年以降のIMTで想定される利用シナリオの例を示す(例えば、ITU-R M.2083の図2を参照)。
URLLCのユースケースは、スループット、遅延、アベイラビリティ等の性能に対する厳しい要件を有し、工業生産や製造プロセスの無線制御、遠隔医療手術、スマートグリッドの配電自動化、交通安全等、将来の垂直アプリケーションを実現するものの一つとして想定されている。URLLCの超高信頼性は、TR 38.913によって設定された要件を満たす技術を特定することでサポートされる。リリース15におけるNR URLLCの場合、UL(上りリンク)0.5ms、DL(下りリンク)0.5msのユーザプレーン遅延を目標とすることが主要な要件である。一度のパケット送信に対する一般的なURLLCの要件は、ユーザプレーン遅延が1msの場合、32バイトのパケットサイズに対してブロック誤り率(BLER:block error rate)が1E-5であることである。
物理レイヤの観点から、信頼性を向上させるには様々な方法がある。現在、信頼性を向上させるためには、URLLC用の独立したCQIテーブル、よりコンパクトなDCI(Downlink Control Information)フォーマット、PDCCHの繰り返し送信等を定義することが考えられる。しかし、NRが(NR URLLCの主要要件に対して)より安定し、かつより発展するにつれて、超高信頼性を達成するために考えられる方法の範囲は広がり得る。リリース15におけるNR URLLC特有のユースケースには、拡張現実/仮想現実(AR/VR)、e-ヘルス、e-セーフティ、及びミッションクリティカルアプリケーションが含まれる。
また、NR URLLCが目標とする技術強化は、遅延の改善と信頼性の向上である。遅延改善のための技術強化には、設定可能なニューメロロジー、フレキシブルなマッピングによる非スロットベースのスケジューリング、グラントフリーの(設定グラントの)上りリンク、データチャネルのスロットレベルの繰り返し送信、および下りリンクのプリエンプション(pre-emption)が含まれる。プリエンプションとは、すでにリソースが割り当てられている送信を停止し、すでに割り当てられている当該リソースを、後から要求された、より少ない遅延や高い優先度を必要とする別の送信に使用することを意味する。したがって、すでに許可されていた送信は、後の送信によって差し替えられる。プリエンプションは、特定のサービスタイプとは無関係に適用できる。例えば、サービスタイプA(URLLC)の送信は、サービスタイプB(例えばeMBB)の送信によってプリエンプトされてよい。信頼性向上に関する技術強化には、目標BLER 1E-5のための専用CQI/MCSテーブルが含まれる。
mMTC(多数同時接続)のユースケースの特徴は、典型的には遅延の影響を受けにくい比較的少量のデータを送信する接続装置の数が極めて多いことである。デバイスは低コストで、非常に長いバッテリー寿命を持つことが要求される。NRの観点からは、非常に狭い帯域幅部分を利用することが、UEにとっての省電力化と、バッテリーの長寿命化を可能にする一つの策である。
上述のように、NRにおける信頼性向上の範囲はより広くなることが予想される。あらゆるケースに共通する重要な要件の一つであり、特にURLLCとmMTCに必要な要件は、高信頼性または超高信頼性である。信頼性を向上させるには、無線の観点やネットワークの観点から、いくつかのメカニズムが考えられる。一般的に、信頼性の向上に役立ついくつかの重要な領域がある。これらの領域には、コンパクトな制御チャネル情報、データ/制御チャネルの繰り返し送信、周波数領域、時間領域、空間領域におけるダイバーシティなどがある。これらの領域は、特定の通信シナリオに関わらず、一般的に、信頼性向上に適用可能である。
NR URLLCについては、ファクトリーオートメーション、輸送産業、配電など、より厳しい要件を持つさらなるユースケースが特定されている。より厳しい要件とは、ユースケースに応じた、高い信頼性(最大10-6レベル)、高いアベイラビリティ、最大256バイトのパケットサイズ、数μs程度までの時刻同期(周波数範囲および0.5~1ms程度の短い遅延(例えば、目標とするユーザプレーンでの0.5msの遅延)に応じて1μsまたは数μsとすることができる)である。
さらに、NR URLLCでは、物理レイヤの観点からいくつかの技術強化が確認されている。これらの中には、コンパクトなDCIに関するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)の強化、PDCCHの繰り返し送信、PDCCHのモニタの増加がある。また、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)の強化は、拡張HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)とCSIフィードバックの強化に関係する。また、ミニスロットレベルのホッピングに関連するPUSCHの強化や再送/繰り返し送信の強化も確認されている。「ミニスロット」とは、スロット(14シンボルで構成されるスロット)よりも少ない数のシンボルを含む送信時間間隔(TTI)を表す。
スロットベースのスケジューリングまたは割り当てでは、スロットはスケジューリング割り当てのタイミング粒度(TTI:送信時間間隔)に対応する。一般的に、TTIはスケジューリング割り当てのタイミング粒度を決定する。一つのTTIは、与えられた信号が物理層にマッピングされる時間間隔である。例えば、従来、TTIの長さは14シンボル(スロットベースのスケジューリング)から2シンボル(非スロットベースのスケジューリング)まで多岐にわたる。下りリンク(DL)と上りリンク(UL)の送信は、10個のサブフレーム(1msの持続時間)からなるフレーム(10msの持続時間)に編成されるように規定されている。スロットベースの送信では、サブフレームはさらにスロットに分割され、スロットの数はニューメロロジー/サブキャリア間隔によって定義される。規定値は、サブキャリア間隔が15kHzの場合の1フレームあたり10スロット(1サブフレームあたり1スロット)から、サブキャリア間隔が120kHzの場合の1フレームあたり80スロット(1サブフレームあたり8スロット)に及ぶ。1スロットあたりのOFDMシンボルの数は、通常の巡回プレフィクスの場合は14、拡張巡回プレフィクスの場合は12である(3GPP TS38.211v15.3.0 Physical channels and modulation、2018-09、セクション4.1(general frame structure)、4.2(Numerologies)、4.3.1(frames and subframes)、4.3.2(slots)参照)。しかしながら、送信のための時間リソース割り当ては非スロットベースでもよい。具体的に、非スロットベースの割り当てにおけるTTIは、スロットではなくミニスロットに対応してよい。つまり、一つ以上のミニスロットがデータ/制御シグナリングの要求された送信に割り当てられてよい。非スロットベースの割り当てでは、TTIの最小の長さは、例えば1または2OFDMシンボルであってよい。
<QoSの制御>
5GのQoS(Quality of Service)モデルは、QoSフローに基づいており、保証されたフロービットレートが求められるQoSフロー(GBR QoSフロー)と、保証されたフロービットレートが求められないQoSフロー(非GBR QoSフロー)の両方に対応している。そのため、NASレベルでは、QoSフローはPDUセッションにおける最も微細な粒度のQoSの区分である。QoSフローは、NG-Uインタフェースを介してカプセル化ヘッダにおいて搬送されるQoSフローID(QFI)によってPDUセッション内で識別される。
各UEに対して、5GCは、1つまたは複数のPDUセッションを確立する。各UEに対して、NG-RANは、PDUセッションに合わせて少なくとも一つのデータ無線ベアラ(DRB)を確立し、そのPDUセッションのQoSフローに対する追加のDRBは、例えば、図3を参照して上述したように、後から設定可能である(いつ設定するかはNG-RAN次第である)。NG-RANは、異なるPDUセッションに属するパケットを異なるDRBに配置する。UEと5GCにおけるNASレベルパケットフィルタは、ULパケットとDLのパケットとをQoSフローに関連付けるのに対し、UEとNG-RANのASレベルマッピングルールは、ULのQoSフローとDLのQoSフローとをDRBに関連付ける。
図5は、5G NRの非ローミング参照アーキテクチャを示す(TS 23.501 v16.1.0、セクション4.23参照)。図4に例示される、5Gサービスをホストする外部アプリケーションサーバなどのアプリケーション機能(AF)は、サービスを提供するために3GPPコアネットワークとやり取りを行う。例えば、トラフィックルーティングに影響を与えるアプリケーションをサポートするためにネットワーク公開機能(NEF:Network Exposure Function)にアクセスすること、QoS制御などのポリシー制御のためにポリシーフレームワークとやり取りすること(ポリシー制御機能(PCF)参照)が挙げられる。オペレータによる配備に基づき、オペレータから信頼されているとみなされるアプリケーション機能は、関連するネットワーク機能と直接やり取りすることができる。ネットワーク機能への直接のアクセスをオペレータから許可されていないアプリケーション機能は、NEFを介して外部に対する開放フレームワークを使用して、関連するネットワーク機能とやり取りする。
図5は、5Gアーキテクチャのさらなる機能ユニット、すなわち、ネットワークスライス選択機能(NSSF:Network Slice Selection Function)、ネットワークリポジトリ機能(NRF:Network Repository Function)、統合データ管理(UDM:Unified Data Management)、認証サーバ機能(AUSF:Authentication Server Function)、アクセス・モビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、及びデータネットワーク(DN)(オペレータによるサービス、インターネットアクセス、サードパーティによるサービス等)を示している。すべて又は一部のコアネットワーク機能及びアプリケーションサービスは、クラウドコンピューティング環境上に展開されかつ動作してもよい。
したがって、本開示では、QoS要件に応じたgNodeBとUEとの間の無線ベアラを含むPDUセッションを確立するために、動作時に、URLLC、eMBBおよびmMTCサービスのうちの少なくとも一つに対するQoS要件を含む要求を、5GCの機能(例えば、NEF、AMF、SMF、PCF、UPF等)の少なくとも一つに送信する送信部と、動作時に、確立されたPDUセッションを使用してサービスを実行する制御回路と、を備えるアプリケーションサーバ(例えば、5GアーキテクチャのAF)が提供される。
<CORESETとサーチスペース>
PDCCH(Physical Downlink Control Channel)は、下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を搬送する下りリンク用の物理レイヤ(L1)チャネルである。NRでは、UEは、一つ以上のサーチスペース(SS)を使用して、CORESET(control resource set)内のPDCCH候補をモニタ(例えば、ブラインド復号)する。したがって、PDCCHが送信される物理リソースは、CORESETおよびサーチスペースを用いて設定される。CORESETおよびサーチスペースの設定はどちらも、SearchSpace情報要素(IE:information element)およびControlResourceSet IEを使用して、RRC(Radio Resource Control)シグナリングを介して準静的にシグナリングされる。サーチスペースは、それぞれ一つのCORESETに関連付けられる。
CORESETは、他の設定パラメータの中でも、周波数リソース(例えば、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)における6つのリソースブロック(RB)のフルチャンク)と、PDCCH候補の持続時間(例えば、1、2、または3シンボル)とを定義する。
サーチスペースは、他の設定パラメータの中でも、時間的なPDCCHモニタ機会(例えば、どのスロットのどのシンボルでUEがPDCCH候補をモニタし始めるか)を定義する。IE SearchSpaceは、PDCCH候補をどこでどのように探索するかを定義する。UEには、複数のサーチスペースが設定され得る。なお、サーチスペースはサーチスペースセットとも呼ばれる。
3GPPでは、PDCCHのモニタのために、サーチスペースセット(SSSまたはSSセットと略される)の2つのグループを設定するというコンセプトが議論されている。このコンセプトは、特に、gNBがPDCCHの送信を許可されるためにまずチャネルを獲得しなければならない、アンライセンス無線スペクトルにおける動作のために設計されている。
サーチスペースは、グループIDによって識別されるSSSグループに関連付けられてよい。したがって、サーチスペースは、例えば、アンライセンス動作におけるモニタ機会または他のパラメータを変更するために、グループIDを参照することによって切り替えられてよい。
<NRマルチビーム>
NRは、基地局または送受信ポイントが指向性ビームを用いて送受信を行う、ビームフォーミングを用いた指向性送信を提供する。例えば、高周波数(例えば、52GHzより上に位置する帯域)でのNR動作の場合、ビームフォーミングを使用する指向性送信は、エネルギーまたは送信電力を集中させて、これらの高周波数帯域における減衰を克服するために使用され得る。
マルチビーム動作の一例として、ビームのTDM(Time-Division Multiplexing:時分割多重化)送信が挙げられ、これはビームスイープと呼ばれることもある。ビームのTDM送信では、送信機は、送信電力を同時に一方向(のビーム)に集約させる。TDMは、意図されたカバレッジに到達するため、および/または、送信機がアナログビームフォーマを備えているなどのハードウェアの制限の結果として実行され得る。異なるビーム間の干渉を回避するために、異なるビームはそれぞれ異なるシンボルで送信または生成される。マルチビーム動作の別の例として、ビームのFDM(Frequency-Division Multiplexing)送信が挙げられ、異なるビームはそれぞれ、異なる周波数リソース(例えば帯域幅部分)で送信される。ビームのTDMと同様に、ビームのFDM送信も、異なるビーム間の干渉を回避することができる。
SSB(Synchronization Signal BlockまたはSS Block)を送信するためのTDMビーム動作の一例を図6に示す。図示のように、SSBは、複数の異なるビームのそれぞれにおいて、例えば20msのSSBバースト期間にわたって、異なる非重複かつ非隣接の4シンボル時間間隔で送信される。SSBは、(ビームインデックスを除いて)それぞれのビームで同じ情報を搬送するため、基地局は、どのUEがどのビームによってサービングされるかを考慮する必要はない。
しかしながら、TDMビーム動作は、グループ共通のPDCCH(例えば、SFI-RNTI(Slot Format Indication RNTI (Radio Network Temporary Identifier))、INT-RNTI(Interruption RNTI)、またはPS-RNTI(Power Saving RNTI)といった、RRCで設定されたRNTIでスクランブルされたDCIフォーマット)を送信するためにも使用され得る。例えば、図7に示されるように、各ビームは、同じビームの方向に位置するUEのグループをサービングしてよく、グループ共通PDCCHは、UEのそれぞれのグループのための専用制御情報を搬送するため、UEのグループに固有となる。そのような場合、UEは、一つのビームから他のビームに移るとき、それに応じてモニタ機会も変更すべきである。
上述の例では、同じビームで基地局に接続されたUEのグループに固有のグループ共通DCIを搬送するグループ共通PDCCHについて説明したが、本開示は、UE固有のPDCCHにも適用可能である。
NRのメカニズムの一例において、gNBによってPDCCHを送信するためのビームは、CORESETのTCI(Transmission Configuration Indicator)状態によって通知される。TCI状態は、MAC(Medium Access Control)CE(control element)、またはDCIを介して通知されてよい。UEは、新しいTCI状態通知を受信した後、事前定義された動作タイミング(例えば、UEがMAC CEを搬送するメッセージに対するACKを送信した3ms後)で、新しいビームに従って自身のRx空間フィルタを調整する。
しかしながら、モニタ機会(MO:monitoring occasion)を変更するには、第二のステップとして、サーチスペースの設定を変更するために別のRRCシグナリングを必要とするため、UEは、依然として以前のビームまたはTCI状態に対応する以前の機会においてPDCCHをモニタする。
上記のメカニズムでは、ビームの切り替え(例えば、gNBから新たな送信ビームをUEに通知すること)およびPDCCHモニタ機会の切り替えは、二つの別個のステップとして実行され、別個の信号、すなわち、(例えば、MAC CEまたはDCIを介した)TCI状態通知、およびMOを変更するための別個のRRCシグナリングによって制御される。
RRC設定の変更は、かなりゆっくりと反映される。したがって、上記のようなビーム切り替えとPDCCH設定変更のメカニズムでは、例えば高周波数で動作するとき、高速なビーム適応の要件を満たすことが困難になる可能性がある。
さらに、上記のNRのメカニズムでは、RRC設定の動作タイミングは、ほとんどの場合、未定義である。例えば、RRC設定が正しく受信されるとすぐに有効になるタイミングである。このタイミングは、RRCコマンドを配信するためにRLC再送が必要であったか否かに依存するので、変動し得る。例えば、UEは、RRC設定の受信に成功した後にRRC設定を変更するが、これは一回または複数回の再送の後にのみ発生することがあり、結果としてRRC動作タイミングが曖昧になる。このような未定義の切り替えタイミングにより、ビームの切り替えとモニタ機会の切り替えタイミングが不一致になる可能性がある。
さらに、このメカニズムでは、ビームの切り替えが起こるたびに、モニタ機会を変更するためのRRCシグナリングがUEに送信される必要がある。したがって、ビームの切り替えに伴い必要とされるMOの変更は、シグナリングオーバヘッドの増加をもたらす。
本開示は、UEが一つのビームから他のビームに移るときに、それに応じてPDCCHモニタ機会を変更することを可能にする効率的なシグナリングを提供する。例えば、マルチビーム動作のPDCCHモニタ適応のための技術が提供される。
端末は、LTEおよびNRでは、ユーザ機器(UE)と呼ばれる。これは、ユーザ機器の機能を有するワイヤレスフォン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、USB(ユニバーサルシリアルバス:Universal Serial Bus)スティックなどのモバイルデバイスまたは通信装置であり得る。しかしながら、モバイルデバイスという用語はこれらに限定されず、一般に、中継機もそのようなモバイルデバイスの機能を有し得、モバイルデバイスが中継機としても機能し得る。
基地局は、例えば端末にサービスを提供するネットワークの一部を形成するネットワークノードまたはスケジューリングノードである。基地局は、端末にワイヤレスアクセスを提供するネットワークノードである。例えば、基地局は、NRにおいてgNBと呼ばれる。
本開示では、図8に示される送受信機870および回路880を備えるユーザ機器(UE)860が提供される。回路880(または「UE回路」)は、第1のビームにおける第1の物理下りリンクチャネル用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする。送受信機870(または「UE送受信機」)は、動作時に、第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する。第2のビームへの切り替えのタイミングで、UE回路880は、動作時に、切り替えを開始する信号に基づいて、また、第2のビームにおける第2のPDCCHについてモニタされる対象の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知に基づいて、第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替える。第1のPDCCHおよび第2のPDCCHは、UE、または、UE860を含むUEのそれぞれのグループに固有である。
例えば、UE回路880は、PDCCHリソースモニタ/切替回路885を備える。PDCCHリソースモニタ/切替回路885の一例が図9に示されており、動作時に、第1のPDCCH用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタし、第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースをモニタするPDCCHリソースモニタ回路936を備え、第2のビームへの切り替え時に第2の時間リソースまたは周波数リソースへの切り替えを行うPDCCHリソース切替回路937を備える。
さらに、送受信機820(または「SN送受信機」)および回路830(または「SN回路」)を備えるスケジューリングノード810が提供され、図8にも示されている。SN回路830は、動作時に、第1のビームにおいてUEにサービングするとき、第1のビームを含む複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの間の関連付けに従って、第1のPDCCHを第1の時間リソースまたは周波数リソースに割り当てる。SN送受信機820は、動作時に、複数のビームのうちの第2のビームへのUEの切り替えを開始する信号を送信する。SN回路830は、動作時に、第2のビームにおいてUEにサービングするとき、複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの間の関連付けに従って、第2のPDCCHを第2の時間リソースまたは周波数リソースに割り当てる。第1のPDCCHおよび第2のPDCCHは、UE、または、UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である。
例えば、SN回路830は、動作時に、PDCCHを時間リソースまたは周波数リソースに割り当てる、例えば、第1のPDCCHおよび第2のPDCCHをそれぞれ第1の時間リソースまたは周波数リソースおよび第2の時間リソースまたは周波数リソースに割り当てる、PDCCHリソース割当回路835を備える。
SN回路830は、時間リソースまたは周波数リソースにPDCCHを割り当てるとき、UEのビーム切り替えのタイミングを考慮する。スケジューリングノード810は、送信された信号の伝搬遅延を考慮して、UEが第2の時間リソースまたは周波数リソースにおいてPDCCHを受信するタイミングが、UEが第2のビームへのビーム切り替えを達成したタイミングよりも早くならないように、PDCCHを割り当てる必要がある。当該割り当てにおいて、スケジューリングノードはまた、UEが第2のビームへのビーム切り替えのための調整を開始したタイミングまでに、UEが第1の時間リソースまたは周波数リソースにおいて最後のPDCCHを受信することを確実にする必要がある。
スケジューリングノード810およびUE860は、複数のビームによって実現される無線チャネルを介して通信する。上述のUE860およびスケジューリングノード810に対応して、UEのための通信方法および基地局のための通信方法が提供され、そのステップは図10に示される。
UEの方法は、第1のビームにおける第1のPDCCH用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタするステップS1020を含む。ステップS1040において、UEは、第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する。図10に示すように、当該信号はスケジューリングノード(またはスケジューリングノードによって制御される一つ以上のTRP)から受信される。次に、第2のビームに切り替えるタイミングで、UEは、ステップS1060において、第2のビームにおける第2のPDCCHについてモニタされる第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替える。ステップS1060において、切り替えは、当該信号および第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知に基づいて実行される。UEの方法において、第1のPDCCHおよび第2のPDCCHは、UE固有PDCCH、または、UEを含むグループに固有のグループ固有PDCCHである。
スケジューリングノードの方法は、第1のビームにおいてUEをサービングするとき、第1のPDCCHを第1の時間リソースまたは周波数リソースに割り当てるステップS1010を含む。本方法は、第2のビームへのUEの切り替えを開始するビーム切り替え信号を送信するステップS1030をさらに含む。また、本方法は、第2のPDCCHを第2の時間リソースまたは周波数リソースに割り当てるステップS1050をさらに含む。PDCCHをそれぞれのリソースに割り当てるステップS1010およびS1050は、複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付け、例えば、第1のビームと時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けまたは紐付け、および第2のビームと第2の時間または周波数リソースとの関連付けに基づいて、かつそれに従って実行される。スケジューリングノードの方法において、第1のPDCCHおよび第2のPDCCHは、UE固有PDCCH、または、UEを含むグループに固有のグループ固有PDCCHである。
スケジューリングノードは、PDCCHを時間リソースまたは周波数リソースに割り当てるとき、UEのビーム切り替えのタイミングを考慮する。例えば、ステップS1050では、送信された信号の伝搬遅延を考慮して、UEが第2の時間リソースまたは周波数リソースでPDCCHを受信するタイミングが、UEが第2のビームへのビーム切り替えを達成したタイミングよりも早くならないようにする。ステップ1050ではまた、UEが第2のビームへのビーム切り替えのための調整を開始したタイミングまでに、UEが第1の時間リソースまたは周波数リソースで最後のPDCCHを受信するようにする。
UEおよびスケジューリングノードは相互に関連する装置であるため、UEについて開示された詳細、例、または実施形態は、たとえ明示的に開示されていなくても、スケジューリングノードについても対応するものがあると理解されるべきである。さらに、装置動作の詳細はどれも、方法ステップに対応するものと理解され、その逆も同様である。例えば、ある信号または送信を受信するUE(またはUE送受信機)の動作またはステップは、同じ信号を送信するスケジューリングノード(またはSN送受信機)のステップに対応する。
時間リソースまたは周波数リソースは、PDCCHをモニタするための時間リソースまたは周波数リソースである。例えば、TDMの場合、時間リソースは、一つまたは複数のサーチスペースの時間的なモニタ機会である。FDMの場合、周波数リソースは、CORESETのリソースブロックまたはリソースブロックのセットを含んでよい。
例えば、各ビームは、対応するTCI(Transmission Configuration Indicator)状態によって通知されてよい。例えば、TCI状態は、ビームにおいて送信されるSSBまたは参照信号(例えば、CSI-RS:Channel State Information Reference Signal)を指定するTCI状態であってよい。
第1のビームから第2のビームへのUEのビーム切り替えは、第1のビームの方向から第2のビームの方向へのUEの位置の変化に伴って実行され得る。例えば、基地局は、UEによって実行された異なるビームに対するチャネル測定または電力測定の結果(例えば、参照信号受信電力。測定結果はUEからスケジューリングノードに送信される)に基づいて、UEのサービングビームを切り替えることを決定する。
上述のように、第1の時間リソースまたは周波数リソースから第2の時間リソースまたは周波数リソースへの切り替えは、第2のビームへの切り替えを開始する信号に基づいて実行される。そのような信号は、MAC CE、またはDCIであり得る。さらに、一つのDCIは、一つのUEまたはUEのグループのためのビーム切り替え通知を含んでよい。したがって、ビーム切り替えは、PDCCHモニタ機会の適応をトリガする。
さらに、第2の時間リソースまたは周波数リソースへの切り替えも、第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知に基づいて行われる。さらに説明される実施形態によれば、UEは、基地局から通知を受信し、および/または、UEが備えるメモリ、または、UEがメモリインターフェースを備えるSIM(subscriber identity module)などのメモリデバイスといったメモリに通知を格納してよい。通知がUEに送信されるとき、時間リソースまたは周波数リソースの通知は、ビーム切り替えを開始する信号内、または別個の信号に含まれてよい。ビーム切り替えを開始する信号としては、MAC CEやDCIなどがあり、別のシグナリングとしては、MAC CE、DCI、RRCシグナリングなどがある。
UEは、ビームを切り替える動作タイミングで切り替えを行う。これに対応して、スケジューリングノードは、UEが第1のビームから第2のビームに切り替えるタイミングから、第2のリソースへの第2のPDCCHの割り当てを開始する。例えば、スケジューリングノードは、第2のビームに切り替えるためのUEの動作タイミングを把握しているため、伝搬遅延の可能性を考慮して、UEが切り替えを達成したことを把握した時点から第2のPDCCHを第2の時間リソースまたは周波数リソースに割り当てる。このタイミングから、スケジューリングノードは、UEのための第1のPDCCHを第1のリソースに割り当てなくなる。
複数のビームはそれぞれ、複数の時間または周波数リソースのうちの関連する時間または周波数リソースに関連付けられる。この関連付けは、そのビームでの送信および/または受信が、ビームに割り当てられた時間および/または周波数リソース上で行われることを意味する。
ビームと時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けはスケジューリングノードに記憶され、また、例えば、記憶されている設定(例えば、ハードコードされた設定または静的な設定)において、またはRRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリングを介して準静的にシグナリングされる設定において、UEに知られ得る。
より詳細に説明するいくつかの実施形態では、第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知は、第1のビームおよび第2のビームを含む複数のビームと、第1のビームに関連する第1の時間リソースまたは周波数リソースおよび第2のビームに関連する第2の時間リソースまたは周波数リソースを含む複数の対応する時間リソースまたは周波数リソースと、の関連付けを示す。例えば、UE(またはより具体的には、UE送受信機870)は、ビーム切り替えを開始する信号によって(第2のビームに)切り替えるためのビームの通知(スケジューリングノードから送信される)を受信し、ビームと時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けから(第2のリソースに)切り替えられる時間リソースまたは周波数リソースを把握する。別の例では、SN送受信機820は、動作時に、複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けを示すRRCシグナリングを送信する。
UE及びスケジューリングノードのための方法の例示的な実施形態が図11に示されている。図10に示される方法ステップに加えて、スケジューリングノードの方法には、複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けを設定するステップS1105が含まれる。SN回路830は、この設定を生成し、SN送受信機820は、ステップS1106において、UE送受信機870を使用して受信されるべき設定をUEに送信してよい。
上述のように、第1のPDCCHおよび第2のPDCCHは、UEを含むUEのグループに固有であってよい。例えば、第1のPDCCHおよび第2のPDCCHは、図7に示されるように、グループ共通PDCCHであってよく、第1のPDCCHは、第1のビームによってサービングされるUEのための制御情報(例えば、スケジューリング情報)用に使用され、第2のPDCCHは、第2のビームによってサービングされるUEのための制御情報を搬送する。したがって、UEが第1のビームから第2のビームに切り替えると、スケジューリングノードは、切り替わったUEをスケジューリングするための制御情報を第1のPDCCHを介してシグナリングすることを停止し、UEのための制御情報を第2のビームにおいてシグナリングすることを開始する。
ただし、本開示はグループ共通PDCCHに限定されず、UE固有PDCCHにも適用され得る。
<時間または周波数オフセット>
いくつかの実施形態では、ビームと時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けとして、複数のビームは、時間または周波数における対応するオフセットに関連付けられる。
例えば、複数のビームの中の各ビーム(またはビーム使用状態、例えば各TCI状態)は、オフセット、例えば、UEがPDCCHをモニタするための基準ビームの時間リソースまたは周波数リソースに対するオフセットに関連付けられる。基準ビームの例としては、所定のSSBまたはCSI-RSを送信するためのビームが考えられる。その結果、基準ビームの時間リソースまたは周波数リソースをUEが把握すると、UEは、ビーム切り替え信号によって通知されるビームに関連付けられたオフセットを適用することによって、通知された新しいビームにおいてPDCCHをモニタするための、対応する時間リソースまたは周波数リソースを決定することができる。なお、基準ビームは、オフセット=0のビームとして定義することができ、その対応する時間リソースまたは周波数リソースは、例えば、サーチスペースおよび/または制御リソースセット設定を介して、UEにも柔軟に設定することができる。
オフセットは、シンボルの数(シンボル粒度)、スロットの数、マルチスロットの数(例えば、複数スロット単位)、CORESET持続時間の数(例えば、CORESETにおいて設定されたPDCCH候補またはモニタ機会候補の持続時間)、または前述のうちの一つまたは複数の組合せといった、異なる粒度に関して設定され得る。異なるビームを有するCORESETのTDMを可能にするために、gNBなどのスケジューリングノードは、異なるビームのモニタ機会間の時間的な重複を回避するため、オフセットの粒度がCORESETの持続時間以上となるようにしてもよい。
ビームとオフセットとの関連付けを示すためのオプションの例が以下に挙げられる。
オプション1:複数のビームと対応するオフセットとの関連付けは、RRC(radio resource control)シグナリングを介したビーム使用の設定によって定義される。ビーム使用の設定は、RRCシグナリングによってシグナリングされるTCI-State情報要素(IE:information element)といった、特定のビームにおける送信に関連するパラメータを設定するRRCシグナリングにおける情報要素であってよい。
オプション2:複数のビームと対応するオフセットとの関連付けは、RRC(radio resource control)シグナリングを介した周波数リソースの設定によって定義される。例えば、定義は、RRCシグナリングによってControlResourceSet IEでシグナリングされる。
オプション3:オフセットは規格の仕様で定義されている。例えば、UEは、メモリまたはメモリのためのインタフェースを備え、メモリは、規格の仕様に従った、複数のビームと対応するオフセットとの関連付けを格納する。
CORESETがUEに設定されるとき、複数のTCI状態(または、より一般的には、複数のビームまたはビーム使用状態の通知)が、CORESETの設定に含まれ得る。つまり、UEは、オフセットとビーム使用またはTCI状態との関連付けがTCI-State IEに既に設定されている場合(上記オプション1参照)、ControlResourceSet IEに直接設定されている場合(上記オプション2参照)、規格の仕様で定義されUEのメモリに格納されている場合(オプション3参照)など、複数の関連付けられたオフセットを取得することができる。
UEが、PDCCHモニタのためのTCI状態など、設定されたビーム使用状態の一つとして第2のビームの使用をアクティブ化(アクティベート、有効化)するために、ビーム切り替えコマンドを含む、第2のビームに切り替えるための信号(例えば、MAC CEまたはDCI)を受信すると、UEは、新しいビーム(第2のビーム)に切り替えると同時に、関連するオフセットをPDCCHモニタ機会に適用し始める。
図12には、複数のビームのそれぞれに関連付けられた時間リソースまたは周波数リソースがオフセットに対応する実施形態のUEの方法ステップの一例が示される。
ステップS1201において、UEは、ビームとオフセットとの関連付けについて、例えば、規格の仕様に従って、ハードコーディングされることによって、または、RRCによって、通知される。ステップS1202(図11のステップS1106に対応)において、PDCCHモニタのためのCORESETがUEに設定され、対応するオフセットを含む複数のビーム使用状態(例えば、TCI状態)が、(例えば、上述のオプション1、2または3に従って)CORESETに設定される。
オプション1の場合、オフセットはControlResourceSet→TCI State(TCI状態)→オフセットパラメータを通じて取得できる。オプション2の場合、オフセットはControlResourceSetそのものを通じて取得できる。オプション3の場合、オフセットはControlResourceSet→TCI State(TCI状態)→オフセットから取得できる。オプション1との違いは、オプション3では、各TCI状態についてのオフセット値が、すでにUEメモリに事前に格納されており、TCI State IE内にはオフセットパラメータは提供されないことである。
さらに、ステップS1203において、RRCによってサーチスペースが、UEに設定され、UEは、そこからPDCCHモニタ機会を知ることになる。これらのモニタ機会は、(例えば、ゼロオフセットの)基準ビームの機会とみなすことができる。ステップS1204(図10、11のステップS1040に対応)において、UEは、CORESETに設定されたTCI状態の一つをアクティブ化するために、新しいビーム(第2のビーム)への切り替えを開始する信号として、MAC CEまたはDCIを受信する。そして、ステップS1205において、UEは、TCI状態がアクティブになると同時に、PDCCHモニタ機会に、アクティブ化されたTCI状態に対応するオフセットを適用する(例えば、ステップS1060に従って、新しいビームまたはTCI状態への切り替えタイミングから開始する)。
上記のオプション1によれば、TCI状態とタイムオフセットとの関連付けは、以下のコード例において強調表示されているように、RRCシグナリングによってTCI-State情報要素を介してUEに通知される。
Figure 2024512125000002
上記の例ではオフセットはシンボル数で設定されているが、スロット数やマルチスロット数で設定されてもよい。オフセットがCORESETの持続時間の粒度で設定される更なる例を以下に示す。
Figure 2024512125000003
以下のコードで示されるオプション2の例として、TCI状態とタイムオフセットとの関連付けは、CORESETを設定する情報要素であるControlResourceSet IEを介してUEに通知され、CORESETには、タイムオフセットが関連付けられた複数のTCI状態が設定される。
Figure 2024512125000004
Figure 2024512125000005
上記オプション3によると、オフセットは規格の仕様で定義されている。一例が以下の表1に示され、オフセットは複数のビームのSSBを基準に定義される。
Figure 2024512125000006
上記の表1の定義において、ステップサイズ(パラメータ「StepSize」)をどのように定義できるかの考えられる例は、CORESETの持続時間またはシンボル数および/またはスロット数である。更なる例として、ステップサイズは、例えばCORESET持続時間+xシンボルで定義されてよく、「xシンボル」はgNBのビーム切り替え時間を確保するための付加的な一つ以上のシンボル間隔として設けられる。ステップサイズの定義は、例えば、規格において、あるいはシステム情報を介したブロードキャストにおいて提供され得る。
<サーチスペースのグループ>
いくつかの実施形態では、複数のビームは、時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの対応するグループに関連付けられる。したがって、複数のビームと時間リソースとの関連付けは、ビームとサーチスペースグループとの関連付けにある。
ここでは、異なるMOを含む、サーチスペースの異なるグループ(または「サーチスペースセット」)がUEに設定され、各グループはビーム使用に関連付けられる。例えば、サーチスペースの設定(例えば、RRCにおけるSearchSpace IE)において、複数のビームと同じ数を有し、時間的に重複しない異なるモニタ機会によって互いに区別される複数のサーチスペースグループが定義される。各グループは、TCI状態に紐付けられる。異なるグループは、UEをサービングすることができ、UEが切り替えることができる複数の設定されたビーム(例えば、ビームに対応するTCI状態)の数を収容する(または通知する)ために十分な数のビットを有するグループIDによって識別される。例えば、ビーム(または設定されたTCI状態)の数が2よりも大きい場合、グループ通知またはグループIDのビットの数は1よりも大きい。ビーム切り替えを開始する信号を介して新しいビーム使用がUEに通知されると、UEは、対応するグループに切り替える。
サーチスペースの複数のグループがUEに設定され、それらのグループは、少なくともモニタ機会によって異なっている。上述のように、異なるグループ内の異なるMOは、TDMビームフォーミング動作を可能にするために時間的に重複しない。例えば、スケジューリングノードは、異なるビームに紐付けられた、または関連付けられたグループのモニタ機会が時間的に重複しないようにする。
各グループは、一つのビーム(例えば、TCI状態)に紐付けられる。そのような紐付けまたは関連付けは、UEの認識なしにスケジューリングノードによって維持され得る。
あるいは、複数のビームとサーチスペースの対応するグループとの関連付けは、RRCシグナリングを介したサーチスペースの設定によって定義される。例えば、紐付けは、RRCによってグループを設定するときにUEにシグナリングされてよい(例えば、関連付けられたTCI状態IDは、SearchSpace IEなどのサーチスペースの設定において維持されてもよいし、あるいは、関連付けられたグループIDは、以下の強調表示されたコード例におけるTCI-State IEなどのTCI状態の設定において維持されてもよい)。
Figure 2024512125000007
UEは、(例えば、MAC CEまたはDCIを介して)ビーム切り替えを開始する信号に含まれるビーム切り替えコマンドを受信した後、新しいビームに切り替えることに加えて、PDCCHモニタのために対応するサーチスペースグループにも切り替える。
UEは、ビームと関連付けられたサーチスペースグループとの紐付けを認識していない場合、明示的なグループ切り替え通知を(例えば、DCIを介して)受信する必要がある。このような明示的なグループ切り替え通知は、UEがその前に紐付けを通知されている場合、シグナリングされなくてよい。
RRCシグナリングで受信された設定から、サーチスペースグループとビームに対応するTCI状態との紐付けまたは関連付けをUEが把握している場合について、サーチスペースグループを切り替えるためのUEの方法の方法ステップを図13に示す。
ステップS1301において、RRCによって、PDCCHモニタのためのCORESETがUEに設定され、CORESETは、TCI状態などの複数のビーム使用状態を含む。さらに、RRCによって、複数のサーチスペースグループがUEに設定され、異なるグループのモニタ機会は時間的に重複せず、各グループがビーム使用状態に紐付けられる(ステップS1106に対応するS1302)。ステップS1302の結果として、UEは、ビームごとの対応するPDCCHモニタ機会を知ることになる。ステップS1040を具現化するステップS1303において、UEは、一つのビームから他のビームへの切り替えを開始する信号、例えば、新しいビームに関連付けられた、設定されたTCI状態の一つをアクティブ化するMAC CEまたはDCIを受信する。最後に、ステップS1060を具現化するステップS1304において、UEは、新しいビームに切り替える際、例えば、新しいTCI状態がアクティブ化される際に、新しいビームに対応するサーチスペースグループに切り替える。
しかしながら、上述のように、ビームとサーチスペースグループとの関連付けまたは紐付けは、UEが紐付けを認識することなく、スケジューリングノードによって維持されてもよい。サーチスペースグループとビーム使用/TCI状態との紐付けがUEに認識されていない場合に対応するUEの方法のステップの一例が、図14に示されている。図14の例は、ステップ1402およびS1403において図13と異なる。特に、ステップS1402において、RRCによって、異なるグループで重複しないMOを含む複数のサーチスペースグループがUEに設定される。設定された各サーチスペースグループは、ビーム使用状態に紐付けられるが、そのような紐付けは、UEがそれを認識することなくスケジューリングノードによって維持される。ステップS1403において、UEは、設定されたTCI状態の一つ及びSSグループの一つをアクティブ化するMAC CE又はDCIといった信号を受信する。サーチスペースグループおよびビームを切り替える両方の切り替えコマンドは、どちらも同じ信号で提供されてもよいし、別の信号で提供されてもよい。
例えば、時間的なモニタ機会を定義する複数のサーチスペースグループがUEに設定され、ビームの切り替えを開始する信号(例えば、MAC CEまたはDCI)は、第2の時間リソースとして、複数のサーチスペースグループのうち、第2のビームに関連付けられたサーチスペースグループを通知する。
別の例として、時間的なモニタ機会を定義する複数のサーチスペースグループがUEに設定され、UEは、第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する第1の信号と、複数のサーチスペースグループのうち、第2の時間リソースとしての、第2のビームに関連付けられたサーチスペースグループの通知を含む第2の信号と、を受信する。例えば、第1の信号としてのMAC CEがビーム切り替えを開始し、第2の信号としてのDCIがサーチスペースグループの切り替えを開始するか、または両方の信号が異なるビットフィールドを有するDCIによって送信される。
<アクティブ化の条件>
いくつかの実施形態において、第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知、ならびに第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替える通知は、RRCシグナリングにおいてUEによって受信される。
例えば、UEが切り替えを開始する(DCIまたはMAC CE)信号に従ってビームを切り替える前に、スケジューリングノードは、UEが新しいビームをアクティブ化すると同時に、変更された設定がUEによってアクティブ化されることを条件として、PDCCHモニタ機会の設定を変更する。UEにビーム(またはTCI状態)を切り替えることを通知する前に、スケジューリングノードはまず、UEが新しいビーム(TCI状態)に切り替えるときに新しいPDCCHモニタ機会がアクティブ化され始めるという条件で、RRCによってサーチスペースのモニタ機会を再設定する。このような再設定は、SearchSpace IEを使用して行うことができ、その例を以下に示す。
Figure 2024512125000008
サーチスペースの上記IEで見られるように、パラメータmonitoringSlotPeriodicityAndOffset(スロット位置/周期)およびmonitoringSymbolsWithinSlot(スロット内のシンボル位置)によって設定されるモニタ機会の位置に加えて、例えばactivatedByTCIと呼ばれる条件が、新しいビームへの切り替え時の、新しいモニタ機会への切り替えの通知として含まれる。条件が有効であるように設定されるとき、UEは、ビーム切り替えの時間インスタンスにおいてモニタ機会(または他の時間リソースまたは周波数リソース)を切り替える。
以下に示す別の例では、条件は、システムフレーム番号(SFN:system frame number)に関連して通知される。この設定によれば、UEは、通知されたフレーム(パラメータactivationReferenceによって通知される)におけるビーム切り替えと同時に、切り替えられる新しいサーチスペースをアクティブ化する。
Figure 2024512125000009
図15には、MOの切り替えがRRCシグナリングにおける条件によってアクティブ化される実施形態においてUEによって実行される方法ステップが示される。ステップS1501において、RRCシグナリングによって、複数のビーム使用状態を含む、PDCCHモニタのためのCORESETがUEに設定される(ステップS1501)。これらのビーム使用状態の一つは、アクティブ化され、例えば、UEがアクティブ化のためのMAC CEまたはDCIを受信する前に、最も低いIDのTCI状態がデフォルトでアクティブ化され、または別の可能性として、UEがランダムアクセス手順中に識別したSSBビームまたはCSI-RSビームが、MAC CEまたはDCIのアクティブ化コマンドを受信することなくアクティブ化される。アクティブ化されたビーム使用状態は、現在UEにサービングしているビームに対応する。さらに、ステップS1502において、RRCによって、サーチスペースがUEに設定され、UEは、そこから、アクティブ化されたビーム使用状態に対応するPDCCHモニタ機会を知ることになる。ステップS1503において、UEは、他のビームのカバレッジエリアに移動する。なお、残りのフローチャートには明示的に示されていないが、このような他のカバレッジエリアへの移動は開示された各実施形態において起こり得る。新しいカバレッジエリアに移動した後、ステップS1504において、UEは、TCIアクティブ化の条件を含む、サーチスペースのMOを変更するためのRRCシグナリングを受信する、例えば、第2のビームに切り替えるタイミングで、第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替えるための通知(例えば、フレーム番号に関する条件またはタイミング)を含む新しいサーチスペース情報要素を受信する。そして、ステップS1505において、CORESETにより、ステップS1501で設定された他のTCI状態への切り替えを開始するMAC CEやDCIなどの信号を受信した後、UEは、例えば、新たなTCI状態をアクティブ化することにより、新しいビームへの切り替え時にPDCCHをモニタするための新たなMOに切り替える(ステップS1506)。
本開示において提供される技術は、ビーム切り替え、および、グループ共通またはUE固有PDCCH用のMOといった、時間リソースまたは周波数リソースの切り替えの調整を可能にする。特に、「アクティブ化の条件」という表題の実施形態は、(例えば、MAC CEまたはDCIを介した)ビーム切り替えと(RRCを介した)MO再設定との間の動作タイミングの整合を容易にする。ビームおよびMO切り替えの動作タイミングの整合は、「時間または周波数オフセット」および「サーチスペースのグループ」に記載された実施形態によっても容易になる。加えて、高速ジョイントビームおよびMO切り替えは、新しい時間リソースまたは周波数リソースに切り替えるための追加のRRC設定の必要がなく、時間およびシグナリングオーバヘッドが削減される、リソース効率の高い方法で促進される。
上述のように、本開示は、(グループ)共通PDCCHに適用可能であり、UE固有PDCCHにも適用することができる。上述のように、開示されたビーム切り替え技術をグループ共通PDCCHに適用するユースケースとして考えられるのは、異なるグループのUEが異なるビームにおいてサービングされるマルチビームのシナリオである。
開示された技術をUE固有PDCCHに適用するユースケースとしては、アンライセンスの動作が考えられる。例えば、スケジューリングノード(例えば、gNB)は、最初にチャネルを獲得し、チャネル占有を開始するために、共通(例えば、グループ共通)PDCCHを広いビームで送信する。次に、複数の狭いビームが、広いビームによって宣言されたチャネル占有の範囲内で、異なるUEにUE固有PDCCHを送信するためにTDMされる。そのような場合、ビーム使用通知は、広いビームを介してグループ共通PDCCHを使用して、チャネル占有の開始時にUEのグループに通知されてよい。
一方、いくつかのユースケースでは、開示された技術は、グループ共通PDCCHにのみ適用可能であり、UE固有PDCCHには適用可能でないことがある。具体的には、図7に示す一例のように、グループ共通PDCCHの異なる時間リソースまたは周波数リソースは、異なるビームに関連付けられる。しかしながら、異なるUEのためのUE固有PDCCHは、同じ時間および周波数リソース(例えば、SDM:spatial-division multiplexing)で送信される。このような動作の利点は、リソースの利用効率を向上することである。例えば、スケジューリングノードは、UEのグループに対してUE固有MOを、(サービングビームに関係なく)最初の2シンボルなど、スロットの先頭に集中するように設定し、その後、他のシンボルを他のビームのPDCCHのために取っておく必要がないため、スロット内の残りのシンボルをPDSCHで埋めることができる。
さらに、時間領域におけるMO適応がビーム切り替えと共におよび同時に実行されると考えられるいくつかの例と実施形態が提供されている。しかしながら、本開示は、一般に、MOとしての時間リソースまたは周波数リソースに適用可能である。したがって、本開示は、異なるビームが、例えば異なるBWPまたはコンポーネントキャリアにおいて周波数分割多重(FDM)される場合など、周波数領域にも同様に適用可能である。そのような場合、ビーム切り替えは、周波数領域におけるMO適応をトリガする。例えば、ビームと対応する周波数リソースとの関連付けは、ビーム(またはTCI状態)と、周波数オフセット(例えば、TCI状態IEまたはサーチスペースIEによって通知される)、CORESET、CORESETのグループ、またはBWP設定と、の関連付けにある。
また、本開示で言及された複数のビームは、一つのセルまたはTRP(transmission and reception point)によって送信または生成されてもよいし、異なるTRP/セルによって送信または生成されてもよい。
さらに、本開示は、ライセンス帯域の動作およびアンライセンス帯域の動作の両方に適用可能である(例えば、UE固有PDCCHの上述のシナリオ参照)。
本開示は、ミリ波動作のような高周波動作に適用される場合、高速かつ頻繁なビーム切り替えの低遅延要件を満たすことを容易にする。しかしながら、本開示は、いかなる動作周波数帯にも限定されない。
いくつかの実施形態において、MAC CEやDCIなどの、ビーム切り替えを開始する信号または別個の信号は、第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知を含む。上記には、切り替えられるサーチスペースグループが、サーチスペースグループとビームまたはビーム使用状態との関連付けをUEが認識することなく、MAC CEまたはDCIを介して通知される例が記載されている。同様に、ビーム使用が、MAC CEやDCIなどの、第1の信号または第2の信号を介してUEに通知されるとき、オフセット値(例えば、基準ビームに対するオフセット)が直接通知されてもよい。
上述のように、いくつかの実施形態で説明されたオフセットは、基準ビームの時間リソースまたは周波数リソースに対するオフセットである。オフセットの概念は、各ビームの柔軟な位置を可能にする。しかしながら、オフセットを使用する代わりに、異なるビームに対応する異なるMOが、例えばRRCを介して、サーチスペースの設定において直接設定されてもよい。そのような設定は、例えば、時間および/または周波数におけるMOの位置およびサイズ/持続時間に関して、より柔軟な方法で異なるビームに対して異なるMOを定義することを容易にし得る。
まとめると、第1の実施形態では、ユーザ機器(UE)であって、動作時に、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする回路と、動作時に、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する送受信機と、を備え、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記回路は、動作時に、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替え、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、UEが提供される。
第1の実施形態に加えて、第2の実施形態では、前記第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知は、前記第1の時間リソースまたは周波数リソースに関連付けられた前記第1のビーム、および、前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに関連付けられた前記第2のビームを含む複数のビームと、対応する時間リソースまたは周波数リソースと、の関連付けを通知する。
第2の実施形態に加えて提供される第3の実施形態では、前記複数のビームは、時間または周波数における対応するオフセットに関連付けられる。
第3の実施形態に加えて提供される第4の実施形態では、前記複数のビームと前記対応するオフセットとの関連付けは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、ビーム使用の設定によって定義される。
第3の実施形態に加えて提供される第5の実施形態では、前記複数のビームと前記対応するオフセットとの関連付けは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、周波数リソースの設定によって定義される。
第3の実施形態に加えて提供される第6の実施形態では、前記UEは、動作時に、規格の仕様に従った、前記複数のビームと前記対応するオフセットとの関連付けを格納するメモリを備える。
第2の実施形態に加えて提供される第7の実施形態では、前記複数のビームは、時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの対応するグループに関連付けられる。
第7の実施形態に加えて提供される第8の実施形態では、上記第7の実施形態が前記UEに設定され、前記複数のビームと前記サーチスペースの対応するグループとの関連付けは、RRCシグナリングを介して、前記サーチスペースの設定によって定義される。
第1または第2の実施形態に加えて、第9の実施形態では、時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの複数のグループが前記UEに設定され、前記UEは、
・前記第1のビームから前記第2のビームへの切り替えを開始する第1の信号と、
・前記サーチスペースの複数のグループのうち、前記第2の時間リソースとしての、前記第2のビームに関連付けられたサーチスペースのグループの通知を含む第2の信号と、
を受信する。
第1および第2の実施形態に加えて、第10の実施形態では、時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの複数のグループが前記UEに設定され、前記信号は、前記第2の時間リソースとして、前記サーチスペースの複数のグループのうち、前記第2のビームに関連付けられたサーチスペースのグループを通知する。
第1および第2の実施形態に加えて、第11の実施形態では、前記送受信機は、動作時に、前記第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替える通知と、を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信する。
さらに、第12の実施形態では、動作時に、第1のビームにおいてユーザ機器(UE)をサービングするとき、前記第1のビームおよび第2のビームを含む複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けに従って、第1の時間リソースまたは周波数リソースに第1のPDCCH(physical downlink control channel)を割り当てる回路と、動作時に、前記第1のビームから前記第2のビームへの前記ユーザ機器(UE)の切り替えを開始する信号を送信する送受信機と、を備え、前記回路は、動作時に、前記第2のビームにおいて前記UEをサービングするとき、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けに従って、第2の時間リソースまたは周波数リソースに第2のPDCCHを割り当て、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、スケジューリングノードが提供される。
第12の実施形態に加えて、第13の実施形態では、前記送受信機は、動作時に、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けを通知する無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信する。
第14の実施形態では、ユーザ機器(UE)のための通信方法であって、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタするステップと、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信するステップと、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替えるステップと、を含み、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、通信方法が提供される。
第15の実施形態では、スケジューリングノードのための通信方法であって、第1のビームにおいてユーザ機器(UE)をサービングするとき、前記第1のビームおよび第2のビームを含む複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けに従って、第1の時間リソースまたは周波数リソースに第1のPDCCH(physical downlink control channel)を割り当てるステップと、前記第1のビームから前記第2のビームへの前記ユーザ機器(UE)の切り替えを開始する信号を送信するステップと、前記第2のビームにおいて前記UEをサービングするとき、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けに従って、第2の時間リソースまたは周波数リソースに第2のPDCCHを割り当てるステップと、を含み、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、通信方法が提供される。
なお、第2~第11の実施形態は、第12の実施形態のスケジューリングノードにも同様に適用可能であり、第13の実施形態は、第1の実施形態のユーザ機器にも同様に適用可能である。
さらに、上記の第1~第13のUEおよびスケジューリングノードの実施形態で言及された、動作時に回路によって実行されるステップ、動作時に送受信機によって実行されるステップ、および動作時にメモリによって実行されるステップは、それぞれの方法ステップに対応する。
また、汎用プロセッサなどの処理回路で実行されると、処理回路に上述の方法の実施形態の全ステップを実行させるプログラム命令を記憶した非一時的な媒体が提供される。
さらに、上述の方法の実施形態の全ステップを実行するように通信装置を制御する、UEまたはスケジューリングノードなどの通信装置用の集積回路が提供される。
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア又はハードウェアと連動するソフトウェアによって実現することができる。上述した各実施例の説明に用いた各機能ブロックは、集積回路(IC)等のLSI(Large Scale Integration)によって部分的又は全体的に実現可能であり、各実施例で説明される各処理は、同一のLSI又はLSIの組み合わせによって部分的又は全体的に制御されてもよい。LSIは、個別にチップとして形成されていてもよいし、あるいは、機能ブロックの一部又は全部を含むように1つのチップが形成されていてもよい。LSIは、それに結合されたデータ入出力を含んでもよい。ここで、LSIとは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIとして呼ばれうる。しかし、集積回路を実現する技術はLSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ又は特定用途向けプロセッサを用いて実現されてもよい。さらに、LSI内部に配置される回路セルの接続及び設定が再設定可能なLSI又はリコンフィギュラブルプロセッサの製造後にプログラミング可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)が利用されてもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現することができる。半導体技術や他の派生技術の進歩の結果として、将来の集積回路技術がLSIに取って代わる場合、機能ブロックは、将来の集積回路技術を用いて集積化することができる。バイオテクノロジーも適用できる。
本開示は、通信装置と呼ばれる、通信機能を有する何れかのタイプの装置、デバイス又はシステムによって実現することができる。
通信装置は、送受信機及び処理/制御回路を有してもよい。送受信機は、受信機及び送信機を有し、及び/又は機能してもよい。送信機及び受信機としての送受信機は、増幅器、RF変調器/復調器など及び1つ以上のアンテナを含むRF(Radio Frequency)モジュールを含んでもよい。
そのような通信装置のいくつかの非限定的な例は、電話機(例えば、携帯(セル)電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例えば、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック)、カメラ(例えば、デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレーヤ(デジタルオーディオ/ビデオプレーヤ)、ウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、デジタルブックリーダ、遠隔ヘルス/遠隔医療(リモートヘルス及びリモート医療)デバイス、及び通信機能を提供する車両(例えば、自動車、飛行機、船舶)、並びにそれらの様々な組み合わせを含む。
通信装置は、携帯型又は可動型であることに限定されず、スマートホームデバイス(例えば、家電、ライティング、スマートメータ、制御パネル)、自動販売機及び“Internet of Things(IoT)”のネットワークにおける他の何れかの“物”など、非携帯型又は固定型である何れかのタイプの装置、デバイス又はシステムを含んでもよい。
通信は、例えば、セルラシステム、無線LANシステム、衛星システムなど、及びそれらの様々な組み合わせを介してデータを交換することを含んでもよい。
通信装置は、本開示に記載された通信の機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラ又はセンサなどのデバイスを含んでもよい。例えば、通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号又はデータ信号を生成するコントローラ又はセンサを含んでもよい。
通信装置はまた、基地局、アクセスポイントなどのインフラストラクチャファシリティと、上記の非限定的な例におけるものなどの装置と通信又は制御する他の何れかの装置、デバイス又はシステムを含んでもよい。
さらに、様々な実施形態はまた、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールを用いて、またはハードウェアで直接、実施され得る。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装との組み合わせも可能であり得る。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。具体的には、他の実装によれば、非一時的コンピュータ可読記録媒体が提供される。記録媒体は、1つまたは複数のプロセッサによって実行された場合に、1つまたは複数のプロセッサに本開示による方法のステップを実行させるプログラムを記憶する。
まとめると、UEと、スケジューリングノードと、UEおよびスケジューリングノードのための方法と、が提供される。UEは、動作時に、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする回路と、動作時に、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する送受信機と、を備え、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記回路は、動作時に、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替え、前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である。

Claims (17)

  1. ユーザ機器(UE)であって、
    動作時に、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする回路と、
    動作時に、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する送受信機と、
    を備え、
    前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記回路は、動作時に、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替え、
    前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、
    UE。
  2. 前記第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知は、前記第1の時間リソースまたは周波数リソースに関連付けられた前記第1のビーム、および、前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに関連付けられた前記第2のビームを含む複数のビームと、対応する時間リソースまたは周波数リソースと、の関連付けを通知する、
    請求項1に記載のUE。
  3. 前記複数のビームは、時間または周波数における対応するオフセットに関連付けられる、
    請求項2に記載のUE。
  4. 前記複数のビームと前記対応するオフセットとの関連付けは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、ビーム使用の設定によって定義される、
    請求項3に記載のUE。
  5. 前記複数のビームと前記対応するオフセットとの関連付けは、RRCシグナリングを介して、周波数リソースの設定によって定義される、
    請求項3に記載のUE。
  6. 前記UEは、動作時に、規格の仕様に従った、前記複数のビームと前記対応するオフセットとの関連付けを格納するメモリを備える、
    請求項3に記載のUE。
  7. 前記複数のビームは、時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの対応するグループに関連付けられる、
    請求項2に記載のUE。
  8. 前記複数のビームと前記サーチスペースの対応するグループとの関連付けは、RRCシグナリングを介して、前記サーチスペースの設定によって定義される、
    請求項7に記載のUE。
  9. 時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの複数のグループが、前記UEに設定され、
    前記UEは、
    前記第1のビームから前記第2のビームへの切り替えを開始する第1の信号と、
    前記サーチスペースの複数のグループのうち、前記第2の時間リソースとしての、前記第2のビームに関連付けられたサーチスペースのグループの通知を含む第2の信号と、
    を受信する、
    請求項1または2に記載のUE。
  10. 時間的なモニタ機会を定義するサーチスペースの複数のグループが、前記UEに設定され、
    前記信号は、前記第2の時間リソースとして、前記サーチスペースの複数のグループのうち、前記第2のビームに関連付けられたサーチスペースのグループを通知する、
    請求項1または2に記載のUE。
  11. 前記送受信機は、動作時に、前記第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、前記第2のビームへの切り替えのタイミングで前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替える通知と、を含むRRCシグナリングを受信する、
    請求項1に記載のUE。
  12. スケジューリングノードであって、
    動作時に、第1のビームにおいてユーザ機器(UE)をサービングするとき、前記第1のビームおよび第2のビームを含む複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けに従って、第1の時間リソースまたは周波数リソースに第1のPDCCH(physical downlink control channel)を割り当てる回路と、
    動作時に、前記第1のビームから前記第2のビームへの前記UEの切り替えを開始する信号を送信する送受信機と、
    を備え、
    前記回路は、動作時に、前記第2のビームにおいて前記UEをサービングするとき、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けに従って、第2の時間リソースまたは周波数リソースに第2のPDCCHを割り当て、
    前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、
    スケジューリングノード。
  13. 前記送受信機は、動作時に、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けを通知する無線リソース制御(RRC)シグナリングを送信する、
    請求項12に記載のスケジューリングノード。
  14. ユーザ機器(UE)のための通信方法であって、
    第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタするステップと、
    前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信するステップと、
    前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替えるステップと、
    を含み、
    前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、
    通信方法。
  15. スケジューリングノードのための通信方法であって、
    第1のビームにおいてユーザ機器(UE)をサービングするとき、前記第1のビームおよび第2のビームを含む複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けに従って、第1の時間リソースまたは周波数リソースに第1のPDCCH(physical downlink control channel)を割り当てるステップと、
    前記第1のビームから前記第2のビームへの前記UEの切り替えを開始する信号を送信するステップと、
    前記第2のビームにおいて前記UEをサービングするとき、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けに従って、第2の時間リソースまたは周波数リソースに第2のPDCCHを割り当てるステップと、
    を含み、
    前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、
    通信方法。
  16. ユーザ機器(UE)を制御するように構成された集積回路であって、
    動作時に、第1のビームにおける第1のPDCCH(physical downlink control channel)用の第1の時間リソースまたは周波数リソースをモニタする制御回路と、
    動作時に、前記第1のビームから第2のビームへの切り替えを開始する信号を受信する送受信機回路と、
    を備え、
    前記第2のビームへの切り替えのタイミングで、前記制御回路は、動作時に、前記信号と、前記第2のビームにおける第2のPDCCH用の第2の時間リソースまたは周波数リソースの通知と、に基づいて、モニタ対象となる前記第2の時間リソースまたは周波数リソースに切り替え、
    前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、
    集積回路。
  17. スケジューリングノードを制御するように構成された集積回路であって、
    動作時に、第1のビームにおいてユーザ機器(UE)をサービングするとき、前記第1のビームおよび第2のビームを含む複数のビームと対応する時間リソースまたは周波数リソースとの関連付けに従って、第1の時間リソースまたは周波数リソースに第1のPDCCH(physical downlink control channel)を割り当てる制御回路と、
    動作時に、前記第1のビームから前記第2のビームへの前記UEの切り替えを開始する信号を送信する送受信機回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、動作時に、前記第2のビームにおいて前記UEをサービングするとき、前記複数のビームと前記対応する時間リソースまたは周波数リソースとの前記関連付けに従って、第2の時間リソースまたは周波数リソースに第2のPDCCHを割り当て、
    前記第1のPDCCHおよび前記第2のPDCCHは、前記UE、または、前記UEを含むUEのそれぞれのグループに固有である、
    集積回路。
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