JP2024511080A - スモールデータ伝送の開始 - Google Patents

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Abstract

本開示の例示的な実施形態は、スモールデータ伝送(SDT)の開始に関する。第1のデバイスは、第1のデバイスの第1のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定する。SDTが第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第1のデバイスは、SDTが第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定する。SDTが第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第1のデバイスは、第2のデバイスとのSDTの通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始する。このソリューションにより、SDT手順を実行できない場合に、無線ベアラの誤ったレジュームを回避するだけでなく、プロトコル層間の不必要なインタラクションを回避することも可能である。【選択図】図4

Description

本開示の実施形態は、概して、電気通信の分野に関し、具体的には、スモールデータ伝送(SDT)を開始するためのデバイス、方法、装置、及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
いくつかの通信システムでは、通信デバイスは、非アクティブ状態と接続状態の間で遷移することができる。非アクティブ状態では、通信デバイスは、通信用ネットワークデバイスとの接続を確立していない場合がある。接続を確立または再確立するための不必要なシグナリングオーバーヘッド及び電力消費を回避するために、非アクティブ状態の通信デバイスは、他の通信デバイスとのスモールデータ伝送(SDT)手順を実行し得、他の通信デバイスとの接続を確立する必要がない。
概して、本開示の例示的な実施形態は、SDTを開始するためのソリューションを提供する。特許請求の範囲に含まれない実施形態が存在する場合は、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
第1の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2のデバイスとのスモールデータ伝送の通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始することと、を第1のデバイスに実行させるように構成される。
第2の態様では、方法が提供される。方法は、第1のデバイスにて、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2のデバイスとのスモールデータ伝送の通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始することと、を含む。
第3の態様では、第1の装置が提供される。第1の装置は、スモールデータ伝送が、第1の装置の第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための手段と、スモールデータ伝送が、第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、スモールデータ伝送が、第1の装置の第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための手段と、スモールデータ伝送が、第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2の装置とのスモールデータ伝送のための通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始するための手段と、を備える。
第4の態様では、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、少なくとも第1の態様による方法を装置に実行させるプログラム命令を備える。
発明の概要のセクションは、本開示の実施形態の重要または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもないことを、理解されたい。本開示の他の特徴は、下記の説明を通して容易に理解されよう。
ここで、添付の図面を参照しながら、いくつかの例示的な実施形態が説明される。
本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な通信環境を示す。 本開示の例示的な実施形態が実施され得るデバイスの例示的なプロトコルスタックを示す。 本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイスのプロトコル層間におけるSDT開始のためのシグナリングフローを示す。 本開示のいくつかの例示的な実施形態による、第1のデバイスで実施される方法のフローチャートを示す。 本開示の例示的な実施形態を実施するのに適したデバイスの簡略ブロック図を示す。 本開示のいくつかの例示的な実施形態による、例示的なコンピュータ可読媒体のブロック図を示す。
図面全体を通して、同一または同様の参照番号は、同一または同様の要素を表す。
ここで、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら、本開示の原理が説明される。これらの実施形態は、例示目的でのみ説明され、当業者が本開示を理解し実施することを支援するが、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆するものではないことを、理解されたい。本明細書に説明される実施形態は、下記に説明される以外にも様々な方法で実施することができる。
下記の説明及び特許請求の範囲では、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、別段の定義がない限り、本開示が属する技術分野の当業者により一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、及び「例示的な実施形態」などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含むわけではない。さらに、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造、または特性が説明される場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してこのような特徴、構造、または特性を用いることは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
本明細書では、様々な要素を説明するために「第1」及び「第2」などの用語が使用され得るが、これらの要素は、これらの用語により限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素が第2の要素と称されてもよく、同様に、第2の要素が第1の要素と称されてもよい。本明細書で使用される用語「及び/または」は、列記される用語の1つ以上から成るあらゆるすべての組み合わせを包含する。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、例示的な実施形態を限定する意図はない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形も含むことが意図される。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含む(includes)」、及び/または「含んでいる(including)」は、本明細書で使用される場合、記載される特徴、要素、及び/または構成要素などの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、構成要素、及び/またはこれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことが、さらに理解されよう。
本出願で使用される用語「回路」は、
(a)ハードウェアのみの回路実施態様(アナログ及び/またはデジタル回路のみの実施態様など)と、
(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、例えば(適用可能な場合)、
(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、ならびに
(ii)ハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分とソフトウェア(モバイルフォンまたはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように協働するデジタルシグナルプロセッサ(複数可)、ソフトウェア、及びメモリ(複数可)を含む)と、
(c)動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とするが、動作に不要な場合はソフトウェアを有さなくてもよい、ハードウェア回路(複数可)及び/またはマイクロプロセッサ(複数可)もしくはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのプロセッサ(複数可)と、
のうちの1つ以上またはすべてを指し得る。
回路のこの定義は、あらゆる請求項を含む本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用される回路という用語は、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)の実施態様、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部と、それに(またはそれらに)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアとの実施態様も、包含する。回路という用語はまた、例えば、特定の請求項の構成要素に該当する場合、モバイルデバイスのベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラネットワークデバイス、またはその他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイスの同様の集積回路も包含する。
本明細書で使用される用語「通信ネットワーク」は、ニューラジオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE‐A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、及び狭帯域インターネットオブシングス(NB‐IoT)など、任意の好適な通信規格に準拠したネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコル、及び/または現在知られている、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の好適な世代の通信プロトコルに従って実行され得る。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用され得る。通信における急速な発展を考えると、当然のことながら、本開示を具現化することができる未来型の通信技術及びシステムも存在するであろう。本開示の範囲は前述のシステムのみに限定されると、見なすべきではない。
本明細書使用される用語「ネットワークデバイス」は、通信ネットワーク内のノードを指し、端末デバイスは、ノードを介してネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける。ネットワークデバイスは、適用される用語及び技術に応じて、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)を指し得、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、NR NB(gNBとも称される)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、アクセスバックホール統合(IAB)ノード、フェムト、ピコなどの低電力ノード、ならびに衛星ネットワークデバイス、低高度地球軌道(LEO)衛星及び静止地球軌道(GEO)衛星、航空機ネットワークデバイスなどの非陸上ネットワーク(NTN)デバイスまたは非地上ネットワークデバイスなどが挙げられる。いくつかの例示的な実施形態では、無線アクセスネットワーク(RAN)分割アーキテクチャは、IABドナーノードに集中ユニット(CU)と分散ユニット(DU)とを備える。IABノードは、親ノードに対してUEのように動作する移動端末(IAB‐MT)部分を備え、IABノードのDU部分は、ネクストホップIABノードに対して基地局のように動作する。
用語「端末デバイス」は、無線通信することが可能であり得る任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、携帯加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)とも称され得る。端末デバイスには、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、ボイスオーバIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽ストレージ及び再生電気器具、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線カスタマ構内機器(CPE)、インターネットオブシングス(IoT)デバイス、腕時計またはその他のウェアラブルデバイス、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ビークル、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えばリモート手術)、産業用デバイス及びアプリケーション(例えば産業処理チェーン及び/または自動処理チェーンの状況で作動するロボット及び/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器、ならびに商用及び/または産業用無線ネットワークで作動するデバイスなどが含まれ得るが、これらに限定されない。端末デバイスは、IABノード(例えば中継ノード)の移動終端(MT)部分にも対応し得る。下記の説明では、用語「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」、及び「UE」は、同じ意味で使用され得る。
本明細書で使用される用語「リソース」、「送信リソース」、「リソースブロック」、「物理リソースブロック」(PRB)、「アップリンクリソース」、または「ダウンリンクリソース」は、例えば端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信といった通信を実行するための任意のリソースを指し得、時間ドメインのリソース、周波数ドメインのリソース、空間ドメインのリソース、コードドメインのリソース、または通信を可能にする他のリソースなどが挙げられる。下記では、本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明するために、周波数ドメインと時間ドメインの両方のリソースが、送信リソースの例として使用される。本開示の例示的な実施形態は、他のドメインの他のリソースにも等しく適用可能であることに留意されたい。
図1は、本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な通信環境100を示す。通信環境100では、第1のデバイス110及び第2のデバイス120を含む複数の通信デバイスが相互に通信し得る。
図1の例では、第1のデバイス110は、端末デバイスとして示され、第2のデバイス120は、端末デバイスにサービスを提供するネットワークデバイスとして示される。第2のデバイス120のサービングエリアは、セル102と称され得る。
図1に示されるデバイス及びこれらの接続は、いかなる限定も示唆せず、単に例示目的であることを理解されたい。環境100は、本開示の実施形態を実施するのに適合した任意の好適な数のデバイスを含み得る。図示されていないが、1つ以上の追加のデバイスがセル102内に配置されてもよく、1つ以上の追加のセルが環境100内に展開されてもよいことが、理解されよう。第2のデバイス120は、ネットワークデバイスとして示されるが、ネットワークデバイス以外のデバイスであってもよいことに留意されたい。第1のデバイス110は、端末デバイスとして示されるが、端末デバイス以外のデバイスであってもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110が端末デバイスであり、第2のデバイス120がネットワークデバイスである場合、第2のデバイス120から第1のデバイス110へのリンクは、ダウンリンク(DL)と称され、一方で第1のデバイス110から第2のデバイス120へのリンクは、アップリンク(UL)と称される。DLでは、第2のデバイス120が送信(TX)デバイス(すなわち送信機)であり、第1のデバイス110が受信(RX)デバイス(すなわち受信機)である。ULでは、第1のデバイス110がTXデバイス(すなわち送信機)であり、第2のデバイス120がRXデバイス(すなわち受信機)である。
通信環境100における通信は、任意の適切な通信プロトコル(複数可)に従って実施され得、任意の適切な通信プロトコル(複数可)には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、及び第5世代(5G)などのセルラ通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE)802.11などの無線ローカルネットワーク通信プロトコル、及び/または現在知られている、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルが含まれるが、これらに限定されない。さらに、通信は、任意の適切な無線通信技術を利用し得、これには、符号分割多重アクセス(CDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、多入力多出力(MIMO)、直交周波数分割多重(OFDM)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT‐s‐OFDM)、及び/または現在知られている、もしくは将来開発される任意の他の技術が含まれるが、これらに限定されない。
第1のデバイス110及び第2のデバイス120は、複数のプロトコル層を有するプロトコルスタックを含み得る。図2は、第1のデバイス110の例示的なプロトコルスタックを示す。示されるように、第1のデバイス110のプロトコルスタックは、無線リソース制御(RRC)層202、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層204、及び媒体アクセス制御(MAC)層206を含み得る。第1のデバイス110と他のデバイスとの通信を促進するために、プロトコル層のそれぞれは、対応するサービス及び機能を実行し得る。図示されていないが、第1のデバイス110のプロトコルスタックは、RRC層、PDCP層、MAC層に加えて、さらなるプロトコル層を含んでもよい。他のプロトコル層には、RRC層の上の非アクセスストラタム(NAS)、RRC層とMAC層との間の無線リンク制御(RLC)層、及び物理(PHY)層が含まれ得る。
図示されていないが、第2のデバイス120は、第1のデバイス110と同様のプロトコルスタックを含み得る。第1のデバイス110と第2のデバイス120との間などのデバイス間の通信は、通常、2つのデバイス間において同じプロトコル層内で行われる。例えば、第1のデバイス110のRRC層202からの通信は、PDCP層204、MAC層206を通って伝達され、PHY層を介して第2のデバイス120に送信される。通信は、第2のデバイス120で受信されると、第2のデバイス120のプロトコル層を逆の順序で通って伝達される。
動作中、デバイス(例えば端末デバイス)は、非アクティブ状態と接続状態の間で遷移することができる。非アクティブ状態は、時に、非アクティブモード、RRC_INACTIVE状態/モードと称され得、このような用語は、本明細書では同じ意味で使用される。接続状態は、時に、接続モード、アクティブ状態/モード、またはRRC_CONNECTED状態/モードと称され得、このような用語は、本明細書では同じ意味で使用される。
通常、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の接続を確立または再確立することにより、端末デバイスを非アクティブ状態から接続状態に移行するには、ある程度の量のシグナリングオーバーヘッド及び電力消費が生じる。非アクティブ状態の端末デバイスの少なくとも1回のデータ送信に関して、接続セットアップ及びその後の接続解放が発生した場合、データパケットがどれほど小さく低頻度であっても、不必要な電力消費及びシグナリングオーバーヘッドが生じ得る。現在、非アクティブ状態の端末デバイスは、スモールデータ伝送(SDT)を実行することが可能であり得る。本明細書で使用される用語「SDT」は、少量のデータが送信される送信の種類を指すが、他の用語も使用され得る。
比較的少量のデータの交換を伴う様々なアプリケーションが存在する。例えば、モバイルデバイスのいくつかのアプリケーションでは、SDTには、インスタントメッセージング(IM)サービスからのトラフィック、IMまたは電子メールのクライアント及び他のサービスからのハートビートトラフィックまたはキープアライブトラフィック、様々なアプリケーションからのプッシュ通知、及び/またはウェアラブルデバイスからのトラフィック(例えば周期的測位情報を含む)などが含まれ得る。非モバイルデバイスのいくつかのアプリケーションでは、SDTには、センサデータ(例えばIoTネットワークで定期的にまたはイベントトリガー方式で送信される温度測定値、圧力測定値)、スマートメーターから送られる計測情報及び警告情報、及び/または同様のものが含まれ得る。
小さなデータパケットのために非アクティブ状態のデバイスで生じるシグナリングオーバーヘッド及び遅延は、ネットワークのパフォーマンス及び効率だけでなく、バッテリのパフォーマンスにも関わる全体的な問題である。通常、非アクティブ状態で断続的な小さいデータパケットを有するいずれのデバイスも、SDTを有効にすることで恩恵を受ける。望ましくは、SDTまたは非SDTを選択するためのいくつかのクライテリアをデバイスは適用するべきである。これらのクライテリアは、データ利用可能性、リソース利用可能性、チャネル品質、及びSDTモード特有チェックなどに関連し得る。しかし、現在、デバイスの異なるプロトコル層でSDTと非SDTの選択が行われる方法を、具体的に定義するソリューションは存在しない。
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、SDT手順を開始するための解決策が提供される。このソリューションでは、SDT開始の許可が、異なるプロトコル層でチェックされる。SDTの開始が許可されることが判明した場合に、SDTの通信手順が開始される。このソリューションにより、プロトコル層がSDTの開始を決定する前に、SDTの許可が他の層でさらにチェックされる。
SDT開始クライテリアを異なるプロトコル層間で分割することにより、プロトコル層のそれぞれは、SDTに関する各自の関連サービス及び機能に集中し得る。また、プロトコル層の間で、SDT開始クライテリアの様々な組み合わせも可能となる。さらに、SDT手順を開始できる状況で、SDTが許可されたいくつかの無線ベアラをレジュームできることを考えると、プロトコル層間での最適なクライテリアチェック分割を定義することは、有益である。よって、SDT手順を実行できない場合に、無線ベアラの誤ったレジュームを回避するだけでなく、プロトコル層間の不必要なインタラクションを回避することも可能である。
添付の図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態が下記に詳細に説明される。
ここで、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、SDT開始のためのシグナリングフロー300を示す図3を参照する。シグナリングフロー300は、第1のデバイス110の異なるプロトコル層間の動作及びインタラクションを含み得る。論述のために、図1に示される通信環境及び図2に示されるプロトコルスタックを参照する。
動作中、例えば第2のデバイス120に送信するデータがある場合、第1のデバイス110は、プロトコルスタックのそれぞれのプロトコル層で、対応する処理を実行する。例えば、第1のデバイス110のPDCP層204にデータが到着した(301)場合、RRC層202及びMAC層206を含む他のプロトコル層は、第2のデバイス120との通信手順を開始するように動作し得る。第1のデバイス110はまた、自身のプロトコルスタック内で、SDTまたは非SDTの通信手順を開始するかどうかを決定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、非アクティブ状態であり得、または通信にSDTを選択可能な他の動作状態であり得る。
具体的には、第1のデバイス110は、第1のプロトコル層、例えば上位層であるRRC層202で、SDTの開始が許可される(または利用可能である)かどうかを判定する(302)。SDTの開始は、いくつかの所定のクライテリアが満たされる場合に、第1のデバイス110でトリガーされる。本開示の実施形態によれば、クライテリアは、第1のデバイス110のプロトコル層間で分割され、1つ以上のクライテリアがRRC層202でチェックされる。RRC層202における例示的なクライテリアについては、下記で詳細に論述される。
RRC層202でSDTの開始が許可される(または利用可能である)と判定された場合、例えばRRC層202に設定されたクライテリアが満たされると判定された場合、第1のデバイス110は、SDTのために構成された無線ベアラを直接レジュームする代わりに、第2のプロトコル層、例えば下位層であるMAC層206で、SDTの開始が許可されるかどうかを判定する(304)。本開示の実施形態によれば、1つ以上のクライテリアがMAC層206でチェックされて、SDTの開始が許可されるかどうかが判定される。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202でSDTの開始が許可されると判定された場合、RRC層202は、SDTが許可されるかどうかを判定する要求を、MAC層206に送信し得る(303)。RRC層202からの要求に応じて、MAC層206は、SDT開始の許可に関する1つ以上のクライテリアが満たされるかどうかを判定するように動作し得る。
MAC層206でSDTの開始が許可される、または利用可能であると判定された場合、例えばMAC層206に設定されたクライテリアが満たされると判定された場合、RRC層202は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順(SDT手順とも称される)を開始し得る(306A)。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206でSDTの開始が許可されると判定された場合、MAC層206は、SDT開始の許可または利用可能性のインジケーションを、RRC層202に送信し得る(305A)。このインジケーションに応じて、RRC層202は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順を開始するように動作し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206もSDTが許可されることを確認するので、RRC層202は、SDTの通信手順を開始するために、SDT用無線ベアラでSDT RRCレジュームを実行することを決定し得る(306A)。SDTのためにレジュームする無線ベアラには、SDTのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)、例えばSRB1またはSRB2、及びデータ無線ベアラ(DRB)が含まれ得る。例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTのためのSRB1またはSRB2をレジュームし得る。例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTのための少なくとも1つの無線ベアラ(例えばSRBまたはDRB)をレジュームする要求を、PDCP層204に送信し得る(307)。いくつかの例示的な実施形態では、PDCP層204は、無線ベアラのレジューム後、RLC層などの下位層に送信するためのデータを投入し得(309)、これはMAC層206によりさらに処理される。いくつかの例示的な実施形態では、SDTの通信手順を開始するために、RRC層202はさらに、SDTのための共通制御チャネル(CCCH)RRCレジューム要求を、MAC層206に送信し得る(308A)。上記の処理を通して、第1のデバイス110でSDTの通信手順が開始され得、SDTの通信手順を使用して第2のデバイス120にデータが送信され得る。
従来のプロトコルスタックでは、デバイスのRRC層が別のデバイスとのSDTの通信を開始できると判定した場合、RRC層は、DRB及び/またはSRBなどの無線ベアラを直接レジュームし得る。MAC層で、例えばSDTのためのリソースが無効であるなど、SDTが利用できないことが判明した場合、誤ってレジュームされた無線ベアラにより、プロトコルスタックで複雑な問題が生じ得る。本開示の例示的な実施形態によれば、RRC層とMAC層の両方でSDT開始の許可をチェックすることにより、MAC層でSDTが利用不可能であることが判明した場合、無線ベアラの誤ったレジュームを回避することが可能であり、無線ベアラが誤ってレジュームされた場合には、プロトコル層間で不必要なインタラクションが行われたであろう。
RRC層202とMAC層206との間で分割されるSDT開始の許可クライテリアに関するいくつかの詳細な例が、下記で論述される。議論されるクライテリアをよりよく理解するために、最初にいくつかの例示的なSDTモードが紹介される。
いくつかの例示的な実施形態では、SDTは、ランダムアクセス(RA)手順に基づいて、または設定グラント(CG:configured grant)を使用して、実行され得る。したがって、SDT手順に使用されるリソースタイプ(例えばRAリソースまたはCGリソース)に基づいて、2つ以上の異なるSDTモードが定義され得る。いくつかの例では、RA手順に基づくSDTモードは、RAベースSDTモードまたはRA‐SDTモードと称され得る。データ通信にCGを使用するSDTモードは、CGベースSDTモードまたはCG‐SDTモードと称され得る。RAベースSDTモードでは、データは、2ステップRA手順のMsgAで、または4ステップRA手順のMsg3で、第1のデバイス110から第2のデバイス120に送信され得る。CGベースSDTモードでは、データ送信(複数可)は、CGのリソース、例えば設定グラントタイプ1のリソースを使用して、直接実行され得る。
いくつかの例示的な実施形態では、RA手順には2ステップRA手順または4ステップRA手順が含まれ得ることから、異なるRAベースSDTモード、すなわち2ステップRA手順を使用するSDTモードと、4ステップRA手順を使用するSDTモードが存在し得る。2ステップRAリソースに基づくRAベースSDTモードは、2ステップRAベースSDTモードと称され得、4ステップRAリソースに基づくRAベースSDTモードは、4ステップRAベースSDTモードと称され得る。2ステップRAベースSDTモードによれば、第2のデバイス120と開始された2ステップRA手順のMsgAで、第1のデバイス110から第2のデバイス120にデータが送信され得る。4ステップRAベースSDTモードによれば、第2のデバイス120と開始された4ステップRA手順のMsg3で、データが送信され得る。
本開示のいくつかの例示的な実施形態では、いくつかのSDTモードが説明されるが、適用可能なSDTモードが他にも存在し得ることが理解されよう。いくつかの例示的な実施形態では、SDT手順で許可される連続データ送信の具体的な数または数の範囲に基づいて、複数の異なるSDTモードが定義され得る。例えば、SDTモードは、SDT手順中に1つのデータ送信のみを許可するものとして定義され得、別のSDTモードは、SDT手順中に2つ以上のデータ送信を許可するものとして定義され得ることなどが挙げられる。
RRC層202でSDTが許可されるか否かを判定する(302)ために、RRC層202でSDTに対して、無線ベアラデータ利用可能性ベースクライテリアが適用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTが許可された1つ以上の無線ベアラが存在するかどうか、及びSDTが許可された少なくとも1つの無線ベアラでデータが利用可能であるかどうかを、判定し得る。いくつかの事例では、すべての無線ベアラがSDTのために構成されるわけではない。RRC層202が、SDT用無線ベアラ(複数可)上に利用可能なデータが存在しないと判定した場合、RRC層202は、SDTが許可されないと判定し得る。そのようなデータが存在すると判定した場合、RRC層202は、無線ベアラデータ利用可能性ベースクライテリアが満たされると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、代替として、または付加的に、RRC層202はさらに、SDTのための1つ以上の閾値ベースクライテリアが満たされるかどうかを判定し得る。閾値ベースクライテリアには、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づくクライテリアが含まれ得る。RRC層202は、送信されるデータの量が、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づく要件に合うかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、要件は、SDTモードに特有ではなく、SDTに共通であり得、SDTのデータ量閾値は、RRC層202に設定され得る。送信されるデータの量がデータ量閾値以下である(あるいは厳密に下回る)場合、SDTの要件は満たされると定義され得る。この場合、RRC層202は、データの量をデータ量閾値と比較することにより、SDTの開始が許可されるか否かを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、1つ以上のSDTモードで構成され得、1つ以上のSDTモードに特有の1つ以上のデータ量閾値が、RRC層202に設定され得る。このSDTモードに特有であるデータ量閾値が満たされる場合に、SDTモードを開始するための要件は満たされ得る。例えば、第1のデータ量閾値は、第1のSDTモードのために設定され、第2のデータ量閾値は、第2のSDTモードのために設定され得る。第1のデータ量閾値は、第2のデータ量閾値より低くあり得る。送信されるデータの量が第1のSDTモードの第1のデータ量閾値以下であると、第1のデバイス110が判定し得た場合、開始するのに第1のSDTモードが選択され得る。いくつかの例示的な実施形態では、送信されるデータの量が第1のデータ量閾値を超え、第2のSDTモードの第2のデータ量閾値以下であると第1のデバイス110が判定し得た場合、第1のデバイス110は、第2のSDTモードを選択し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、データ量閾値ベースクライテリアに加えて、またはその代替として、閾値ベースクライテリアには、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づくクライテリアが含まれ得る。第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のチャネル品質を、チャネル品質閾値と比較して、SDTが許可されるか否かが判定され得る。いくつかの例示的な実施形態では、クライテリア信号受信電力(RSRP)、クライテリア信号受信品質(RSRQ)、及び/または第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のチャネル品質を反映する他の要素、例えば信号対干渉雑音比(SINR)またはパスロスなどのうちの1つ以上に基づいて、チャネル品質は測定され得る。RRC層202は、チャネル品質が、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、要件は、SDTモードに特有ではなく、SDTに共通であり得、SDTのチャネル品質閾値は、RRC層202に設定され得る。チャネル品質がチャネル品質閾値を超えた場合、SDTの要件は満たされると定義され得る。この場合、RRC層202は、チャネル品質をチャネル品質閾値と比較することにより、SDTの開始が許可されるか否かを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、データ量閾値ベースクライテリアと同様に、1つ以上のSDTモードに特有の1つ以上のチャネル品質閾値が、RRC層202に設定され得る。チャネル品質をSDTモード特有閾値と比較することにより、RRC層202は、開始が許可され得るSDTモード(複数可)を判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、代替として、または付加的に、RRC層202は、SDTのためのいくつかのリソース利用可能性ベースクライテリアをさらに適用し得る。RRC層202は、SDTのために構成されたリソースが存在するかどうかを判定し得る。例えば、RRC層202は、SDTのために構成されたCGが存在するかどうか、及び/またはSDTのために構成されたRAリソースが存在するかどうか、を判定し得る。第1のデバイス110がSDTのためのCG及び/またはRAリソースで構成される場合、SDTの開始は許可されるものとして、RRC層202では判定される。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTのために構成されたリソースの有効性を判定しなくてもよい。SDTのために構成されたリソースの検証は、MAC層206で実行され得る。上記で示されたように、SDTが許可されることをMAC層206も確認した後に、SDTの通信手順はRRC層202により開始される。よって、有効なリソースが存在しない時、RRC層202が通信手順を開始することを防ぐことが可能となる。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、第2のデバイス120との通信のためにどのタイプのRA手順が開始されるべきであるかを判定するように、またはRA手順もしくはCGベース手順が開始されるべきかどうかを判定するように、構成されない場合があるため、RRC層202で適用されるクライテリアは、SDTモードに特有ではあり得ないが、すべての可能なSDTモードに汎用的である。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、RRC層202のクライテリアを適用した後、どの1つ以上のSDTモードが許可され得るかを判定することが可能であり得る。例えば、RRC層202は、1つ以上のSDTモード、例えばCGベースSDTモード、RAベースSDTモード、2ステップベースSDTモード、または4ステップベースSDTモードなどに特有である1つ以上のデータ量ベースクライテリアまたはチャネル品質ベースクライテリアで構成され得る。この場合、クライテリアのうちのいずれかが満たされると、RRC層202は、対応するSDTモード(複数可)の開始が許可されると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTモードの選択にも、ULキャリア(例えば通常のULキャリアまたは補助UL(SUL)キャリア)の選択にも依存しないクライテリアに基づいて、チェックを実行し得る。
RRC層202における様々なクライテリアは、上記で論述された。RRC層202は、SDTの許可を判定するために、上記のクライテリア及び/または他の可能なクライテリアのうちの1つ以上を適用し得ることが理解されよう。この点に関して、本開示の範囲は限定されない。
上記のように、RRC層202のクライテリアに基づいてSDTの開始が許可されるとRRC層202が判定した場合、データを通信するためにRRC層202がSDTの通信手順を直接開始することはあり得ない。代わりに、RRC層202は、通信手順を開始する前に、SDTが許可され得るかどうか、及びSDTが許可され得る時をさらに判定するために、MAC層206に要求を送信し得る(303)。いくつかの例示的な実施形態では、1つ以上のターゲットSDTモードの開始が許可されるとRRC層202が判定できる場合、RRC層202は、第2のプロトコル層で1つ以上のターゲットSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定する要求を、MAC層206に送信し得る(303)。
MAC層206では、1つ以上の特定のターゲットSDTモードの許可を判定する要求を受信すると、これらのSDTモードに関するMAC層206のクライテリアを適用し、MAC層206のクライテリアに基づいて、これらのうちのいずれかが許可されるかどうかを判定し得る。他の場合では、MAC層206は、RRC層202から一般要求を受信し、いずれかのSDTモードを開始できるかどうかを判定する。MAC層206は、MAC層206のクライテリアを適用して、SDTの許可、または第1のデバイス110のために構成されたすべての可能なSDTモードの許可をチェックし得る。
RRC層202でSDTが許可されるかどうかを判定する(304)ために、SDTに対して無線ベアラデータ利用可能性ベースクライテリアが適用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、SDTに指定された様々なモードが存在しない場合、RRC層202は、SDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206は、第1のデバイス110のために構成された1つ以上のSDTモードに関して、開始の許可を判定し得る。上記のように、いくつかの例示的な実施形態では、SDTモードは、RRC層202によりインジケートされ得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のデバイス120と通信するために、複数のULキャリア(通常ULキャリアまたはSULキャリアなど)で構成され得る。このような場合、MAC層206は、通信のためにULキャリアのうちの1つを選択し得る。いくつかの例示的な実施形態では、ULキャリアの選択は、SDTとは無関係のレガシー選択メカニズムに従い得る。例示的な実施形態では、ULキャリアの選択は、SDTまたは任意のSDTモードのために具体的に設定されていないチャネル品質閾値に基づいて実行され得る。
いくつかの例示的な実施形態では、チャネル品質閾値がSDTのために設定され得、MAC層206に対して設定され得、これは、レガシー選択メカニズムで使用される閾値とは異なり得る。MAC層206は、ULキャリアを選択するために、所与のULキャリアにわたるチャネル品質が、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定し得る。いくつかの例では、所与のULキャリアにわたるチャネル品質が特定のチャネル品質閾値を超える場合に、要件は満たされ得る。この場合、MAC層206は、所与のULキャリアを選択し得る。
ULキャリアが選択されると、MAC層206は、さらなるクライテリア(存在する場合)を適用して、選択されたULキャリアでのSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206は、SDTのリソース有効性ベースクライテリアを適用し得る。MAC層206は、SDTのためにリソースが構成され有効であるかどうか、または特定のSDTモードのためにリソースが構成され有効であるかどうか、を判定し得る。
例えば、SDTを実行するためのCGが第1のデバイス110のために構成される場合、MAC層206は、第1のデバイス110のタイミングアドバンス(TA)が有効であるかどうかを判定することにより、CGが有効であるかどうかを判定し得る。TAが有効である場合に、CGは有効であると判定される。いくつかの例示的な実施形態では、CGベースSDTのために、TAメンテナンスのための新たなTAタイマーが設定され得る。いくつかの例示的な実施形態では、付加的または代替的に、SDTのためのCGの有効性は、1つ以上のビームがCGに有効であるかどうか、選択された同期信号ブロック(SSB)にCGが関連付けられているかどうか、及びチャネル品質(例えばRSRP)が対応するチャネル品質閾値を超えて変化したかどうかなどを含む、他の要素に基づき得る。この点に関して、本開示の範囲は限定されない。
いくつかの例示的な実施形態では、RAリソースが第1のデバイス110のために構成されている場合、MAC層206はさらに、RAリソースがSDTに有効であるかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206は、2ステップRAリソースまたは4ステップRAリソースが利用可能であり、SDTに有効であることを判定し得る。RAリソースには、例えば、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)及びプリアンブル、ならびにほぼ確実にSDTのRA手順のための専用無線リソースが含まれ得る。
いくつかの例示的な実施形態では、CG及び/またはRAリソースの有効性をチェックすることにより、MAC層206は、CGベースSDTモードまたはRAベースSDTモード(例えば2ステップRAベースSDTモードまたは4ステップRAベースSDTモード)の開始が許可されるかどうか、を判定することが可能であり得る。
いくつかの例示的な実施形態では、代替として、または付加的に、MAC層206はさらに、SDTのための1つ以上の閾値ベースクライテリアが満たされるかどうかを判定し得る。閾値ベースクライテリアには、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づくクライテリア、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づくクライテリアが含まれ得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206が閾値ベースクライテリアで構成される場合、RRC層202がSDTの閾値ベースクライテリアチェックを実行することは不要であり得る。いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202とMAC層206の両方がSDTの閾値ベースクライテリアチェックを実行し得るが、2つの層には異なる閾値が設定され得る。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202に関して前述されたクライテリアと同様に、データ量閾値に基づくクライテリアは、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づく要件を含み得、または1つ以上のSDTモードのために特別に設定された1つ以上のデータ量閾値に基づく要件を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、チャネル品質閾値に基づくクライテリアは、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づく要件を含み得、または1つ以上のSDTモードのために特別に設定された1つ以上のチャネル品質閾値に基づく要件を含み得る。対応するデータ量閾値(複数可)と共に送信されるデータの量を備えることにより、及び/または対応するチャネル品質閾値(複数可)を伴うチャネル品質により、MAC層206は、SDTが許可されるかどうかを判定し得、またはどのSDTモードが許可されるかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、データ量閾値及びチャネル品質閾値に基づくクライテリアの両方が満たされる場合に、SDTは許可される。
MAC層206における様々なクライテリアが、上記で論述された。MAC層206は、SDTの許可を判定するために、上記のクライテリア及び/または他の可能なクライテリアのうちの1つ以上を適用し得ることが理解されよう。この点に関して、本開示の範囲は限定されない。上記のように、MAC層206でSDTの開始が許可されると判定された場合、MAC層206は、SDT開始の許可または利用可能性のインジケーションを、RRC層202に送信し得る(305A)。いくつかの例示的な実施形態では、特定のSDTモードが許可されるとMAC層206が判定した場合、MAC層206は、許可されるSDTモードのインジケーションをRRC層202に送信し得る(305A)。MAC層206からのインジケーションに応じて、RRC層202は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順を開始するように動作し得る。特定のSDTモードがインジケートされた場合、RRC層202は、SDTモードに従って通信手順を開始し得る。
上記の実施形態では、SDTが許可されると判定された場合のプロトコル層の動作が説明された。いくつかの事例では、RRC層202またはMAC層206でSDTが却下されたことが判明した場合、例えばRRC層202またはMAC層206におけるクライテリアのうちの1つ以上が満たされなかった場合、第1のデバイス110は、第2のデバイス120との非SDTの通信手順を開始し得る。引き続き図2を参照する。例えば、SDTのために構成されたまたはSDTが許可されたリソースまたは無線ベアラが存在しないために、SDTは却下されるとRRC層202が判定した場合、RRC層202は、第2のデバイス120との非SDTの通信手順(非SDT手順とも称される)を開始し得る(306B)。例えば、RRC層202は、非SDTの通信手順のために、SBR、例えばSRB1をレジュームすることを決定し得る。RRC層202はさらに、非SDTのためのCCCH RRCレジューム要求を、MAC層206に送信し得る(308B)。PDCP層204及びMAC層206は、非SDTの通信手順を実行するように適宜動作し得る。非SDT手順を使用して、データが第2のデバイス120に送信され得る。
RRC層202はSDTが許可されると判定したが、MAC層206はSDTの開始が許可されないと判定した場合、MAC層206は、SDT開始の却下または利用不可のインジケーションを、RRC層202に送信し得る(305B)。MAC層206からこのようなインジケーションを受信すると、RRC層202は、これに応じて非SDTの通信手順を開始し得る(306B)。
プロトコル層間のインタラクションが、上記で論述された。いくつかの例示的な実施形態に従ってMAC層206で実行される例示的な手順は、以下のように要約され得る。シグナリングフロー300の対応するステップが以下に示される。
‐MACは、SDT手順の開始要求を受信すると(ステップ303)、SUL/UL_SDT_RSRP閾値(従来のSUL/UL RSRP閾値と同じであっても異なっていてもよい)に基づいて、SUL/UL選択を実行する(ステップ304)。
‐ULキャリアの選択後(ステップ304)、
‐MACは、選択されたULキャリアに対してCG検証(TA、ビーム、RSRPクライテリアなどを含む)を行い(ステップ304)、
‐SDTに有効なCGが存在する場合、
‐MACは、(CG‐)SDTを開始できることをRRCにインジケートし、CG‐SDTを実行し(ステップ305A)、
‐有効なCGが存在しない(構成されていない、またはいずれのクライテリアも満たされない)場合、
‐MACは、2ステップ及び4ステップのRA‐SDTの利用可能性をチェックし、2ステップ/4ステップRA SDT‐RSRP閾値(従来の2ステップ/4ステップ選択RSRP閾値と同じであっても異なっていてもよい)に基づいて、2ステップ/4ステップRA選択を実行し(ステップ304)、
‐選択されたRAタイプに対してSDTに有効なRAリソースが存在する場合、
‐MACは、(RA‐)SDTを開始できることをRRCにインジケートし、したがってRA‐SDTを実行し(ステップ305A)、
‐選択されたUL上に、SDTに有効なCGも、SDTに有効な2ステップまたは4ステップのRAリソースも存在しない場合(第1のデバイス110が、RA‐SDTなしでCG‐SDTリソースのみで構成される、またはSDTのために構成された2ステップRAもしくは4ステップRAのみで構成される可能性が認められることに留意されたい)(ステップ304)、
‐MACは、SDT手順を実行できないことをRRCにインジケートする(ステップ305B)。
いくつかの例示的な実施形態に従ってRRC層202で実行される例示的な手順は、以下のように要約され得る。シグナリングフロー300の対応するステップが以下に示される。
‐例えばSDTは関連DRBのために構成されているかどうか、及びULペイロードがSDT閾値に適合するかどうかといったSDTクライテリア、及びSDT‐RSRPクライテリアが満たされる場合(ステップ302)、
‐MACにSDTリソース検証を実行するよう要求し(ステップ303)、
‐MACからSDT利用可能インジケーションを受信した場合(ステップ305A)、
‐SRB1/(SRB2)/SDT DRB(複数可)をレジュームし(ステップ307及び308A)、
‐SDTレジュームを実行し、SDTのレジュームをMACに送信し(ステップ306A及び309)、
‐MACから利用不可能インジケーションを受信した場合(ステップ305B)、
‐SRB1をレジュームし、
‐非SDTレジュームを実行する(ステップ306B及び308B)。
図4は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、第1のデバイス110で実施される例示的な方法400のフローチャートを示す。論述目的で、方法400は、図1に関して第1のデバイス110の観点から説明される。
ブロック410で、第1のデバイス110は、第1のデバイス110の第1のプロトコル層(例えばRRC層202)でSDTの開始が許可されるかどうかを判定する。第1のプロトコル層でSDTの開始が許可される場合、ブロック420で、第1のデバイス110は、第1のデバイス110の第2のプロトコル層(例えばMAC層206)でSDTの開始が許可されるかどうかを判定する。第2のプロトコル層でSDTの開始が許可される場合、ブロック430で、第1のデバイス110は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始する。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層または第2のプロトコル層でSDTの開始が却下される場合、ブロック440で、第1のデバイス110は、第2のデバイス120との非SDTのさらなる通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、以下のクライテリア、SDTのためのリソースが構成されていること、少なくとも1つのSDTモードのためのリソースが構成されていること、SDTが許可された少なくとも1つの無線ベアラでデータが利用可能であること、または送信されるデータの量が、SDTのために設定された第1のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第1のプロトコル層でSDTの開始が許可されると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも1つのSDTモードには、以下の、設定グラントに基づく第1のSDTモード、ランダムアクセス手順に基づく第2のSDTモード、2ステップランダムアクセス手順に基づく第3のSDTモード、及び4ステップランダムアクセス手順に基づく第4のSDTモード、のうちの少なくとも1つが含まれる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層でSDTの開始が許可される場合、第1のデバイス110は、以下の要求、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定するための第1の要求、または第2のプロトコル層でターゲットSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定するための第2の要求、のうちの1つを、第1のプロトコル層から第2のプロトコル層へ送信させ得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第1の要求に応じて、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定することにより、または第2の要求に応じて、第2のプロトコル層でターゲットSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定することにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のプロトコル層で少なくとも1つのSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定することにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層で少なくとも1つのSDTモードのうちの1つの開始が許可される場合、第1のデバイス110は、判定されたSDTモードのインジケーションを、第2のプロトコル層から第1のプロトコルへ送信させ得る。第1のデバイス110は、判定されたSDTモードのインジケーションに応じて、第1のプロトコル層を介して、判定されたSDTモードに従って通信手順を開始することにより、SDTの通信手順を開始し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、以下のクライテリア、SDTのために構成されたリソースが有効であること、少なくとも1つのSDTモードのために構成されたリソースが有効であること、送信されるデータの量が、SDTのために設定された第2のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、送信されるデータの量が、少なくとも1つのSDTモードのために設定された第3のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のチャネル品質が、SDTのために設定された第1の品質閾値に基づく要件に合うこと、またはチャネル品質が、少なくとも1つのSDTモードのために設定された第2の品質閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択することと、選択したアップリンクキャリアでのSDTの開始が許可されるかどうかを判定することとにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、複数のアップリンクキャリアのうちの所与のアップリンクキャリアに関して、所与のアップリンクキャリアにわたるチャネル品質が、SDTのために設定された第4の品質閾値に基づく要件またはSDTモードのために設定された第5の品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定することと、チャネル品質が第4の品質閾値に基づく要件または第5の品質閾値に基づく要件に合うという判定に従って、所与のアップリンクキャリアを選択することとにより、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、SDTのための少なくとも1つの無線ベアラをレジュームするための第3の要求を、第1のプロトコル層から第1のデバイス110の第3のプロトコル層(例えばPDCP層204)へ送信させることにより、第1のプロトコル層を介して、SDTの通信手順を開始し得る。いくつかの例示的な実施形態では、第3のプロトコル層は、パケットデータ収束プロトコル層を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、方法300のうちのいずれかを実行することが可能な第1の装置(例えば第1のデバイス110)は、方法300のそれぞれの動作を実行するための手段を備え得る。手段は、任意の好適な形態で実装され得る。例えば、手段は、回路/またはソフトウェアモジュールで実装され得る。第1の装置は、第1のデバイス110として実装されてもよく、第1のデバイス110に含まれてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置は、第1の装置の第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段と、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるという判定に従って、第1の装置の第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段と、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるという判定に従って、第2の装置(例えば第2のデバイス120)とのスモールデータ伝送の通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始するための手段と、を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、以下のクライテリア、スモールデータ伝送のためのリソースが構成されていること、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのためのリソースが構成されていること、スモールデータ伝送が許可された少なくとも1つの無線ベアラでデータが利用可能であること、または送信されるデータの量が、スモールデータ伝送のために設定された第1のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されると判定するための手段を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードには、以下の、設定グラントに基づく第1のスモールデータ伝送モード、ランダムアクセス手順に基づく第2のスモールデータ伝送モード、2ステップランダムアクセス手順に基づく第3のスモールデータ伝送モード、及び4ステップランダムアクセス手順に基づく第4のスモールデータ伝送モード、のうちのうちの少なくとも1つが含まれる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるという判定に従って、以下の要求、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための第1の要求、または第2のプロトコル層でターゲットスモールデータ伝送モードの開始が許可されるかどうかを判定するための第2の要求、のうちの1つを、第1のプロトコル層から第2のプロトコル層へ送信させるための手段を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、第1の要求に応じて、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段、または第2の要求に応じて、第2のプロトコル層でターゲットスモールデータ伝送モードの開始が許可されるかどうかを判定するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、第2のプロトコル層で少なくとも1つのスモールデータ伝送モードの開始が許可されるかどうかを判定するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、第2のプロトコル層で少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのうちの1つの開始が許可されるという判定に従って、判定されたスモールデータ伝送モードのインジケーションを、第2のプロトコル層から第1のプロトコル層へ送信させる手段を備える。いくつかの例示的な実施形態では、スモールデータ伝送の通信手順を開始するための手段は、判定されたスモールデータ伝送モードのインジケーションに応じて、第1のプロトコル層を介して、判定されたスモールデータ伝送モードに従って通信手順を開始するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、以下のクライテリア、スモールデータ伝送のために構成されたリソースが有効であること、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために構成されたリソースが有効であること、送信されるデータの量が、スモールデータ伝送のために設定された第2のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、送信されるデータの量が、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために設定された第3のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、第1の装置と第2の装置との間のチャネル品質が、スモールデータ伝送のために設定された第1の品質閾値に基づく要件に合うこと、またはチャネル品質が、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために設定された第2の品質閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されると判定するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択するための手段と、選択されたアップリンクキャリアでのスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択するための手段は、複数のアップリンクキャリアのうちの所与のアップリンクキャリアに関して、所与のアップリンクキャリアにわたるチャネル品質が、スモールデータ伝送のために設定された第4の品質閾値に基づく要件またはスモールデータ伝送モードのために設定された第5の品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定するための手段と、チャネル品質が第4の品質閾値に基づく要件または第5の品質閾値に基づく要件に合うという判定に従って、所与のアップリンクキャリアを選択するための手段と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層を介して、スモールデータ伝送の通信手順を開始するための手段は、スモールデータ伝送のための少なくとも1つの無線ベアラをレジュームするための第3の要求を、第1のプロトコル層から第1の装置の第3のプロトコル層へ送信させるための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第3のプロトコル層は、パケットデータ収束プロトコル層を含む。いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層は、無線リソース制御層を含み、第2のプロトコルは、媒体アクセス制御層を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、第1のプロトコル層または第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が却下されるという判定に従って、第2の装置との非スモールデータ伝送のさらなる通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始するための手段を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、方法400または第1のデバイス110のいくつかの例示的な実施形態における他の動作を実行するための手段を備える。いくつかの例示的な実施形態では、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1の装置の実行を引き起こすように構成される。
図5は、本開示の例示的な実施形態を実施するのに好適なデバイス500の簡略化されたブロック図である。デバイス500は、例えば図1に示される第1のデバイス110または第2のデバイス120などの通信デバイスを実施するために提供され得る。示されるように、デバイス500は、1つ以上のプロセッサ510と、プロセッサ510に接続された1つ以上のメモリ520と、プロセッサ510に接続された1つ以上の通信モジュール540とを含む。
通信モジュール540は、双方向通信のためのものである。通信モジュール540は、1つ以上の他のモジュールまたはデバイスとの通信を促進する1つ以上の通信インタフェースを有する。通信インタフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインタフェースを表し得る。いくつかの例示的な実施形態では、通信モジュール540は、少なくとも1つのアンテナを含み得る。
プロセッサ510は、ローカルテクニカルネットワークに好適な任意のタイプのものであり得、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。デバイス500は、メインプロセッサを同期化するクロックを時間追従するよう設定された特定用途向け集積回路チップなど、複数のプロセッサを有し得る。
メモリ520は、1つ以上の不揮発性メモリと、1つ以上の揮発性メモリとを含み得る。不揮発性メモリの例として、読み出し専用メモリ(ROM)524、電気的プログラマブル読み出し専用メモリリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、光ディスク、レーザーディスク、ならびに他の磁気記憶装置及び/または光学記憶装置が挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリの例として、ランダムアクセスメモリ(RAM)522、及び電源を落としている間は持続しない他の揮発性メモリが挙げられるが、これらに限定されない。
コンピュータプログラム530は、関連するプロセッサ510により実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム530は、メモリ、例えばROM524に格納され得る。プロセッサ510は、プログラム530をRAM522にロードすることにより、任意の好適な動作及び処理を行い得る。
図3~図4を参照して論述された本開示のいずれのプロセスもデバイス500が実行できるように、プログラム530により本開示の例示的な実施形態は実施され得る。本開示の例示的な実施形態はまた、ハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、実施されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、プログラム530は、デバイス500に含まれ得るコンピュータ可読媒体(メモリ520など)に、またはデバイス500によりアクセス可能な他の記憶装置に、有形に含まれ得る。デバイス500は、プログラム530を、実行のために、コンピュータ可読媒体からRAM522にロードし得る。コンピュータ可読媒体には、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、及びDVDなど、任意のタイプの有形不揮発性記憶装置が含まれ得る。図6は、コンピュータ可読媒体600の例を示し、これは、CD、DVD、または他の光学記憶ディスクの形態であり得る。コンピュータ可読媒体には、プログラム530が格納されている。
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはこれらの任意の組み合わせで実施され得る。いくつかの態様は、ハードウェアで実施されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスにより実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、またはいくつかの他の図的表現を使用して例示され説明されるが、本明細書で説明されるブロック、装置、システム、技法、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用の回路もしくはロジック、汎用のハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、またはこれらの何らかの組み合わせにより、実施され得ることが理解されよう。
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ実行可能命令を含み、例えばこれらは、プログラムモジュールに含まれ、対象の物理プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されると、図3~図4を参照して前述された方法のうちのいずれかを実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するまたは特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、またはデータ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で所望されるように、プログラムモジュール間で組み合わされてもよく、または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルデバイス内または分散デバイス内で実行され得る。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体の両方に配置される。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述され得る。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供され得、その結果、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、これにより、フローチャート及び/またはブロック図で規定された機能/動作が実施されるようになる。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されてもよく、部分的にマシン上で実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にマシン上かつ部分的にリモートマシン上で実行されてもよく、または完全にリモートマシンまたはリモートサーバ上で実行されてもよい。
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置、またはプロセッサが前述の様々なプロセス及び動作を実行できるように、任意の好適なキャリアにより運ばれ得る。キャリアの例には、信号、及びコンピュータ可読媒体などが挙げられる。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読媒体には、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは前述の任意の好適な組み合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上の有線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD‐ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、または前述の任意の好適な組み合わせが挙げられる。
さらに、動作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作が、示される特定の順序もしくは連続的順序で実行されること、または例示されるすべての動作が実行されることを要求するものと、理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理及び並列処理が有利な場合もある。同様に、上記の論述にはいくつかの具体的な実施態様の詳細が含まれるが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明される特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴も、複数の実施形態で別々に、または任意の好適な部分的組み合わせで、実施されてもよい。
本開示は、構造的特徴及び/または方法論的行為に特有の言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも前述の具体的な特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、前述の具体的な特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示される。
本開示の実施形態は、概して、電気通信の分野に関し、具体的には、スモールデータ伝送(SDT)を開始するためのデバイス、方法、装置、及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
いくつかの通信システムでは、通信デバイスは、非アクティブ状態と接続状態の間で遷移することができる。非アクティブ状態では、通信デバイスは、通信用ネットワークデバイスとの接続を確立していない場合がある。接続を確立または再確立するための不必要なシグナリングオーバーヘッド及び電力消費を回避するために、非アクティブ状態の通信デバイスは、他の通信デバイスとのスモールデータ伝送(SDT)手順を実行し得、他の通信デバイスとの接続を確立する必要がない。
概して、本開示の例示的な実施形態は、SDTを開始するためのソリューションを提供する。特許請求の範囲に含まれない実施形態が存在する場合は、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
第1の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2のデバイスとのスモールデータ伝送の通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始することと、を第1のデバイスに実行させるように構成される。
第2の態様では、方法が提供される。方法は、第1のデバイスにて、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、スモールデータ伝送が、第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、スモールデータ伝送が、第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2のデバイスとのスモールデータ伝送の通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始することと、を含む。
第3の態様では、第1の装置が提供される。第1の装置は、スモールデータ伝送が、第1の装置の第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための手段と、スモールデータ伝送が、第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、スモールデータ伝送が、第1の装置の第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための手段と、スモールデータ伝送が、第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2の装置とのスモールデータ伝送のための通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始するための手段と、を備える。
第4の態様では、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、少なくとも第1の態様による方法を装置に実行させるプログラム命令を備える。
発明の概要のセクションは、本開示の実施形態の重要または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもないことを、理解されたい。本開示の他の特徴は、下記の説明を通して容易に理解されよう。
ここで、添付の図面を参照しながら、いくつかの例示的な実施形態が説明される。
本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な通信環境を示す。 本開示の例示的な実施形態が実施され得るデバイスの例示的なプロトコルスタックを示す。 本開示のいくつかの例示的な実施形態による、デバイスのプロトコル層間におけるSDT開始のためのシグナリングフローを示す。 本開示のいくつかの例示的な実施形態による、第1のデバイスで実施される方法のフローチャートを示す。 本開示の例示的な実施形態を実施するのに適したデバイスの簡略ブロック図を示す。 本開示のいくつかの例示的な実施形態による、例示的なコンピュータ可読媒体のブロック図を示す。
図面全体を通して、同一または同様の参照番号は、同一または同様の要素を表す。
ここで、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら、本開示の原理が説明される。これらの実施形態は、例示目的でのみ説明され、当業者が本開示を理解し実施することを支援するが、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆するものではないことを、理解されたい。本明細書に説明される実施形態は、下記に説明される以外にも様々な方法で実施することができる。
下記の説明及び特許請求の範囲では、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、別段の定義がない限り、本開示が属する技術分野の当業者により一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、及び「例示的な実施形態」などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含むわけではない。さらに、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造、または特性が説明される場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してこのような特徴、構造、または特性を用いることは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
本明細書では、様々な要素を説明するために「第1」及び「第2」などの用語が使用され得るが、これらの要素は、これらの用語により限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素が第2の要素と称されてもよく、同様に、第2の要素が第1の要素と称されてもよい。本明細書で使用される用語「及び/または」は、列記される用語の1つ以上から成るあらゆるすべての組み合わせを包含する。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、例示的な実施形態を限定する意図はない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形も含むことが意図される。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含む(includes)」、及び/または「含んでいる(including)」は、本明細書で使用される場合、記載される特徴、要素、及び/または構成要素などの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、構成要素、及び/またはこれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことが、さらに理解されよう。
本出願で使用される用語「回路」は、
(a)ハードウェアのみの回路実施態様(アナログ及び/またはデジタル回路のみの実施態様など)と、
(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、例えば(適用可能な場合)、
(i)アナログ及び/またはデジタルハードウェア回路(複数可)と、ソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、ならびに
(ii)ハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分とソフトウェア(モバイルフォンまたはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように協働するデジタルシグナルプロセッサ(複数可)、ソフトウェア、及びメモリ(複数可)を含む)と、
(c)動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とするが、動作に不要な場合はソフトウェアを有さなくてもよい、ハードウェア回路(複数可)及び/またはマイクロプロセッサ(複数可)もしくはマイクロプロセッサ(複数可)の一部などのプロセッサ(複数可)と、
のうちの1つ以上またはすべてを指し得る。
回路のこの定義は、あらゆる請求項を含む本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用される回路という用語は、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(もしくは複数のプロセッサ)の実施態様、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部と、それに(またはそれらに)付随するソフトウェア及び/またはファームウェアとの実施態様も、包含する。回路という用語はまた、例えば、特定の請求項の構成要素に該当する場合、モバイルデバイスのベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラネットワークデバイス、またはその他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイスの同様の集積回路も包含する。
本明細書で使用される用語「通信ネットワーク」は、ニューラジオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE‐A)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、及び狭帯域インターネットオブシングス(NB‐IoT)など、任意の好適な通信規格に準拠したネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコル、及び/または現在知られている、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の好適な世代の通信プロトコルに従って実行され得る。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用され得る。通信における急速な発展を考えると、当然のことながら、本開示を具現化することができる未来型の通信技術及びシステムも存在するであろう。本開示の範囲は前述のシステムのみに限定されると、見なすべきではない。
本明細書使用される用語「ネットワークデバイス」は、通信ネットワーク内のノードを指し、端末デバイスは、ノードを介してネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける。ネットワークデバイスは、適用される用語及び技術に応じて、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)を指し得、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型NodeB(eNodeBまたはeNB)、NR NB(gNBとも称される)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、アクセスバックホール統合(IAB)ノード、フェムト、ピコなどの低電力ノード、ならびに衛星ネットワークデバイス、低高度地球軌道(LEO)衛星及び静止地球軌道(GEO)衛星、航空機ネットワークデバイスなどの非陸上ネットワーク(NTN)デバイスまたは非地上ネットワークデバイスなどが挙げられる。いくつかの例示的な実施形態では、無線アクセスネットワーク(RAN)分割アーキテクチャは、IABドナーノードに集中ユニット(CU)と分散ユニット(DU)とを備える。IABノードは、親ノードに対してUEのように動作する移動端末(IAB‐MT)部分を備え、IABノードのDU部分は、ネクストホップIABノードに対して基地局のように動作する。
用語「端末デバイス」は、無線通信することが可能であり得る任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、携帯加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)とも称され得る。端末デバイスには、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、ボイスオーバIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽ストレージ及び再生電気器具、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線カスタマ構内機器(CPE)、インターネットオブシングス(IoT)デバイス、腕時計またはその他のウェアラブルデバイス、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ビークル、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えばリモート手術)、産業用デバイス及びアプリケーション(例えば産業処理チェーン及び/または自動処理チェーンの状況で作動するロボット及び/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器、ならびに商用及び/または産業用無線ネットワークで作動するデバイスなどが含まれ得るが、これらに限定されない。端末デバイスは、IABノード(例えば中継ノード)の移動終端(MT)部分にも対応し得る。下記の説明では、用語「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」、及び「UE」は、同じ意味で使用され得る。
本明細書で使用される用語「リソース」、「送信リソース」、「リソースブロック」、「物理リソースブロック」(PRB)、「アップリンクリソース」、または「ダウンリンクリソース」は、例えば端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信といった通信を実行するための任意のリソースを指し得、時間ドメインのリソース、周波数ドメインのリソース、空間ドメインのリソース、コードドメインのリソース、または通信を可能にする他のリソースなどが挙げられる。下記では、本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明するために、周波数ドメインと時間ドメインの両方のリソースが、送信リソースの例として使用される。本開示の例示的な実施形態は、他のドメインの他のリソースにも等しく適用可能であることに留意されたい。
図1は、本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な通信環境100を示す。通信環境100では、第1のデバイス110及び第2のデバイス120を含む複数の通信デバイスが相互に通信し得る。
図1の例では、第1のデバイス110は、端末デバイスとして示され、第2のデバイス120は、端末デバイスにサービスを提供するネットワークデバイスとして示される。第2のデバイス120のサービングエリアは、セル102と称され得る。
図1に示されるデバイス及びこれらの接続は、いかなる限定も示唆せず、単に例示目的であることを理解されたい。環境100は、本開示の実施形態を実施するのに適合した任意の好適な数のデバイスを含み得る。図示されていないが、1つ以上の追加のデバイスがセル102内に配置されてもよく、1つ以上の追加のセルが環境100内に展開されてもよいことが、理解されよう。第2のデバイス120は、ネットワークデバイスとして示されるが、ネットワークデバイス以外のデバイスであってもよいことに留意されたい。第1のデバイス110は、端末デバイスとして示されるが、端末デバイス以外のデバイスであってもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110が端末デバイスであり、第2のデバイス120がネットワークデバイスである場合、第2のデバイス120から第1のデバイス110へのリンクは、ダウンリンク(DL)と称され、一方で第1のデバイス110から第2のデバイス120へのリンクは、アップリンク(UL)と称される。DLでは、第2のデバイス120が送信(TX)デバイス(すなわち送信機)であり、第1のデバイス110が受信(RX)デバイス(すなわち受信機)である。ULでは、第1のデバイス110がTXデバイス(すなわち送信機)であり、第2のデバイス120がRXデバイス(すなわち受信機)である。
通信環境100における通信は、任意の適切な通信プロトコル(複数可)に従って実施され得、任意の適切な通信プロトコル(複数可)には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、及び第5世代(5G)などのセルラ通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE)802.11などの無線ローカルネットワーク通信プロトコル、及び/または現在知られている、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルが含まれるが、これらに限定されない。さらに、通信は、任意の適切な無線通信技術を利用し得、これには、符号分割多重アクセス(CDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、多入力多出力(MIMO)、直交周波数分割多重(OFDM)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT‐s‐OFDM)、及び/または現在知られている、もしくは将来開発される任意の他の技術が含まれるが、これらに限定されない。
第1のデバイス110及び第2のデバイス120は、複数のプロトコル層を有するプロトコルスタックを含み得る。図2は、第1のデバイス110の例示的なプロトコルスタックを示す。示されるように、第1のデバイス110のプロトコルスタックは、無線リソース制御(RRC)層202、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層204、及び媒体アクセス制御(MAC)層206を含み得る。第1のデバイス110と他のデバイスとの通信を促進するために、プロトコル層のそれぞれは、対応するサービス及び機能を実行し得る。図示されていないが、第1のデバイス110のプロトコルスタックは、RRC層、PDCP層、MAC層に加えて、さらなるプロトコル層を含んでもよい。他のプロトコル層には、RRC層の上の非アクセスストラタム(NAS)、RRC層とMAC層との間の無線リンク制御(RLC)層、及び物理(PHY)層が含まれ得る。
図示されていないが、第2のデバイス120は、第1のデバイス110と同様のプロトコルスタックを含み得る。第1のデバイス110と第2のデバイス120との間などのデバイス間の通信は、通常、2つのデバイス間において同じプロトコル層内で行われる。例えば、第1のデバイス110のRRC層202からの通信は、PDCP層204、MAC層206を通って伝達され、PHY層を介して第2のデバイス120に送信される。通信は、第2のデバイス120で受信されると、第2のデバイス120のプロトコル層を逆の順序で通って伝達される。
動作中、デバイス(例えば端末デバイス)は、非アクティブ状態と接続状態の間で遷移することができる。非アクティブ状態は、時に、非アクティブモード、RRC_INACTIVE状態/モードと称され得、このような用語は、本明細書では同じ意味で使用される。接続状態は、時に、接続モード、アクティブ状態/モード、またはRRC_CONNECTED状態/モードと称され得、このような用語は、本明細書では同じ意味で使用される。
通常、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の接続を確立または再確立することにより、端末デバイスを非アクティブ状態から接続状態に移行するには、ある程度の量のシグナリングオーバーヘッド及び電力消費が生じる。非アクティブ状態の端末デバイスの少なくとも1回のデータ送信に関して、接続セットアップ及びその後の接続解放が発生した場合、データパケットがどれほど小さく低頻度であっても、不必要な電力消費及びシグナリングオーバーヘッドが生じ得る。現在、非アクティブ状態の端末デバイスは、スモールデータ伝送(SDT)を実行することが可能であり得る。本明細書で使用される用語「SDT」は、少量のデータが送信される送信の種類を指すが、他の用語も使用され得る。
比較的少量のデータの交換を伴う様々なアプリケーションが存在する。例えば、モバイルデバイスのいくつかのアプリケーションでは、SDTには、インスタントメッセージング(IM)サービスからのトラフィック、IMまたは電子メールのクライアント及び他のサービスからのハートビートトラフィックまたはキープアライブトラフィック、様々なアプリケーションからのプッシュ通知、及び/またはウェアラブルデバイスからのトラフィック(例えば周期的測位情報を含む)などが含まれ得る。非モバイルデバイスのいくつかのアプリケーションでは、SDTには、センサデータ(例えばIoTネットワークで定期的にまたはイベントトリガー方式で送信される温度測定値、圧力測定値)、スマートメーターから送られる計測情報及び警告情報、及び/または同様のものが含まれ得る。
小さなデータパケットのために非アクティブ状態のデバイスで生じるシグナリングオーバーヘッド及び遅延は、ネットワークのパフォーマンス及び効率だけでなく、バッテリのパフォーマンスにも関わる全体的な問題である。通常、非アクティブ状態で断続的な小さいデータパケットを有するいずれのデバイスも、SDTを有効にすることで恩恵を受ける。望ましくは、SDTまたは非SDTを選択するためのいくつかのクライテリアをデバイスは適用するべきである。これらのクライテリアは、データ利用可能性、リソース利用可能性、チャネル品質、及びSDTモード特有チェックなどに関連し得る。しかし、現在、デバイスの異なるプロトコル層でSDTと非SDTの選択が行われる方法を、具体的に定義するソリューションは存在しない。
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、SDT手順を開始するための解決策が提供される。このソリューションでは、SDT開始の許可が、異なるプロトコル層でチェックされる。SDTの開始が許可されることが判明した場合に、SDTの通信手順が開始される。このソリューションにより、プロトコル層がSDTの開始を決定する前に、SDTの許可が他の層でさらにチェックされる。
SDT開始クライテリアを異なるプロトコル層間で分割することにより、プロトコル層のそれぞれは、SDTに関する各自の関連サービス及び機能に集中し得る。また、プロトコル層の間で、SDT開始クライテリアの様々な組み合わせも可能となる。さらに、SDT手順を開始できる状況で、SDTが許可されたいくつかの無線ベアラをレジュームできることを考えると、プロトコル層間での最適なクライテリアチェック分割を定義することは、有益である。よって、SDT手順を実行できない場合に、無線ベアラの誤ったレジュームを回避するだけでなく、プロトコル層間の不必要なインタラクションを回避することも可能である。
添付の図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態が下記に詳細に説明される。
ここで、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、SDT開始のためのシグナリングフロー300を示す図3を参照する。シグナリングフロー300は、第1のデバイス110の異なるプロトコル層間の動作及びインタラクションを含み得る。論述のために、図1に示される通信環境及び図2に示されるプロトコルスタックを参照する。
動作中、例えば第2のデバイス120に送信するデータがある場合、第1のデバイス110は、プロトコルスタックのそれぞれのプロトコル層で、対応する処理を実行する。例えば、第1のデバイス110のPDCP層204にデータが到着した(301)場合、RRC層202及びMAC層206を含む他のプロトコル層は、第2のデバイス120との通信手順を開始するように動作し得る。第1のデバイス110はまた、自身のプロトコルスタック内で、SDTまたは非SDTの通信手順を開始するかどうかを決定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、非アクティブ状態であり得、または通信にSDTを選択可能な他の動作状態であり得る。
具体的には、第1のデバイス110は、第1のプロトコル層、例えば上位層であるRRC層202で、SDTの開始が許可される(または利用可能である)かどうかを判定する(302)。SDTの開始は、いくつかの所定のクライテリアが満たされる場合に、第1のデバイス110でトリガーされる。本開示の実施形態によれば、クライテリアは、第1のデバイス110のプロトコル層間で分割され、1つ以上のクライテリアがRRC層202でチェックされる。RRC層202における例示的なクライテリアについては、下記で詳細に論述される。
RRC層202でSDTの開始が許可される(または利用可能である)と判定された場合、例えばRRC層202に設定されたクライテリアが満たされると判定された場合、第1のデバイス110は、SDTのために構成された無線ベアラを直接レジュームする代わりに、第2のプロトコル層、例えば下位層であるMAC層206で、SDTの開始が許可されるかどうかを判定する(304)。本開示の実施形態によれば、1つ以上のクライテリアがMAC層206でチェックされて、SDTの開始が許可されるかどうかが判定される。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202でSDTの開始が許可されると判定された場合、RRC層202は、SDTが許可されるかどうかを判定する要求を、MAC層206に送信し得る(303)。RRC層202からの要求に応じて、MAC層206は、SDT開始の許可に関する1つ以上のクライテリアが満たされるかどうかを判定するように動作し得る。
MAC層206でSDTの開始が許可される、または利用可能であると判定された場合、例えばMAC層206に設定されたクライテリアが満たされると判定された場合、RRC層202は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順(SDT手順とも称される)を開始し得る(306A)。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206でSDTの開始が許可されると判定された場合、MAC層206は、SDT開始の許可または利用可能性のインジケーションを、RRC層202に送信し得る(305A)。このインジケーションに応じて、RRC層202は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順を開始するように動作し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206もSDTが許可されることを確認するので、RRC層202は、SDTの通信手順を開始するために、SDT用無線ベアラでSDT RRCレジュームを実行することを決定し得る(306A)。SDTのためにレジュームする無線ベアラには、SDTのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)、例えばSRB1またはSRB2、及びデータ無線ベアラ(DRB)が含まれ得る。例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTのためのSRB1またはSRB2をレジュームし得る。例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTのための少なくとも1つの無線ベアラ(例えばSRBまたはDRB)をレジュームする要求を、PDCP層204に送信し得る(307)。いくつかの例示的な実施形態では、PDCP層204は、無線ベアラのレジューム後、RLC層などの下位層に送信するためのデータを投入し得(309)、これはMAC層206によりさらに処理される。いくつかの例示的な実施形態では、SDTの通信手順を開始するために、RRC層202はさらに、SDTのための共通制御チャネル(CCCH)RRCレジューム要求を、MAC層206に送信し得る(308A)。上記の処理を通して、第1のデバイス110でSDTの通信手順が開始され得、SDTの通信手順を使用して第2のデバイス120にデータが送信され得る。
従来のプロトコルスタックでは、デバイスのRRC層が別のデバイスとのSDTの通信を開始できると判定した場合、RRC層は、DRB及び/またはSRBなどの無線ベアラを直接レジュームし得る。MAC層で、例えばSDTのためのリソースが無効であるなど、SDTが利用できないことが判明した場合、誤ってレジュームされた無線ベアラにより、プロトコルスタックで複雑な問題が生じ得る。本開示の例示的な実施形態によれば、RRC層とMAC層の両方でSDT開始の許可をチェックすることにより、MAC層でSDTが利用不可能であることが判明した場合、無線ベアラの誤ったレジュームを回避することが可能であり、無線ベアラが誤ってレジュームされた場合には、プロトコル層間で不必要なインタラクションが行われたであろう。
RRC層202とMAC層206との間で分割されるSDT開始の許可クライテリアに関するいくつかの詳細な例が、下記で論述される。議論されるクライテリアをよりよく理解するために、最初にいくつかの例示的なSDTモードが紹介される。
いくつかの例示的な実施形態では、SDTは、ランダムアクセス(RA)手順に基づいて、または設定グラント(CG:configured grant)を使用して、実行され得る。したがって、SDT手順に使用されるリソースタイプ(例えばRAリソースまたはCGリソース)に基づいて、2つ以上の異なるSDTモードが定義され得る。いくつかの例では、RA手順に基づくSDTモードは、RAベースSDTモードまたはRA‐SDTモードと称され得る。データ通信にCGを使用するSDTモードは、CGベースSDTモードまたはCG‐SDTモードと称され得る。RAベースSDTモードでは、データは、2ステップRA手順のMsgAで、または4ステップRA手順のMsg3で、第1のデバイス110から第2のデバイス120に送信され得る。CGベースSDTモードでは、データ送信(複数可)は、CGのリソース、例えば設定グラントタイプ1のリソースを使用して、直接実行され得る。
いくつかの例示的な実施形態では、RA手順には2ステップRA手順または4ステップRA手順が含まれ得ることから、異なるRAベースSDTモード、すなわち2ステップRA手順を使用するSDTモードと、4ステップRA手順を使用するSDTモードが存在し得る。2ステップRAリソースに基づくRAベースSDTモードは、2ステップRAベースSDTモードと称され得、4ステップRAリソースに基づくRAベースSDTモードは、4ステップRAベースSDTモードと称され得る。2ステップRAベースSDTモードによれば、第2のデバイス120と開始された2ステップRA手順のMsgAで、第1のデバイス110から第2のデバイス120にデータが送信され得る。4ステップRAベースSDTモードによれば、第2のデバイス120と開始された4ステップRA手順のMsg3で、データが送信され得る。
本開示のいくつかの例示的な実施形態では、いくつかのSDTモードが説明されるが、適用可能なSDTモードが他にも存在し得ることが理解されよう。いくつかの例示的な実施形態では、SDT手順で許可される連続データ送信の具体的な数または数の範囲に基づいて、複数の異なるSDTモードが定義され得る。例えば、SDTモードは、SDT手順中に1つのデータ送信のみを許可するものとして定義され得、別のSDTモードは、SDT手順中に2つ以上のデータ送信を許可するものとして定義され得ることなどが挙げられる。
RRC層202でSDTが許可されるか否かを判定する(302)ために、RRC層202でSDTに対して、無線ベアラデータ利用可能性ベースクライテリアが適用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTが許可された1つ以上の無線ベアラが存在するかどうか、及びSDTが許可された少なくとも1つの無線ベアラでデータが利用可能であるかどうかを、判定し得る。いくつかの事例では、すべての無線ベアラがSDTのために構成されるわけではない。RRC層202が、SDT用無線ベアラ(複数可)上に利用可能なデータが存在しないと判定した場合、RRC層202は、SDTが許可されないと判定し得る。そのようなデータが存在すると判定した場合、RRC層202は、無線ベアラデータ利用可能性ベースクライテリアが満たされると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、代替として、または付加的に、RRC層202はさらに、SDTのための1つ以上の閾値ベースクライテリアが満たされるかどうかを判定し得る。閾値ベースクライテリアには、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づくクライテリアが含まれ得る。RRC層202は、送信されるデータの量が、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づく要件に合うかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、要件は、SDTモードに特有ではなく、SDTに共通であり得、SDTのデータ量閾値は、RRC層202に設定され得る。送信されるデータの量がデータ量閾値以下である(あるいは厳密に下回る)場合、SDTの要件は満たされると定義され得る。この場合、RRC層202は、データの量をデータ量閾値と比較することにより、SDTの開始が許可されるか否かを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、1つ以上のSDTモードで構成され得、1つ以上のSDTモードに特有の1つ以上のデータ量閾値が、RRC層202に設定され得る。このSDTモードに特有であるデータ量閾値が満たされる場合に、SDTモードを開始するための要件は満たされ得る。例えば、第1のデータ量閾値は、第1のSDTモードのために設定され、第2のデータ量閾値は、第2のSDTモードのために設定され得る。第1のデータ量閾値は、第2のデータ量閾値より低くあり得る。送信されるデータの量が第1のSDTモードの第1のデータ量閾値以下であると、第1のデバイス110が判定し得た場合、開始するのに第1のSDTモードが選択され得る。いくつかの例示的な実施形態では、送信されるデータの量が第1のデータ量閾値を超え、第2のSDTモードの第2のデータ量閾値以下であると第1のデバイス110が判定し得た場合、第1のデバイス110は、第2のSDTモードを選択し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、データ量閾値ベースクライテリアに加えて、またはその代替として、閾値ベースクライテリアには、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づくクライテリアが含まれ得る。第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のチャネル品質を、チャネル品質閾値と比較して、SDTが許可されるか否かが判定され得る。いくつかの例示的な実施形態では、クライテリア信号受信電力(RSRP)、クライテリア信号受信品質(RSRQ)、及び/または第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のチャネル品質を反映する他の要素、例えば信号対干渉雑音比(SINR)またはパスロスなどのうちの1つ以上に基づいて、チャネル品質は測定され得る。RRC層202は、チャネル品質が、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、要件は、SDTモードに特有ではなく、SDTに共通であり得、SDTのチャネル品質閾値は、RRC層202に設定され得る。チャネル品質がチャネル品質閾値を超えた場合、SDTの要件は満たされると定義され得る。この場合、RRC層202は、チャネル品質をチャネル品質閾値と比較することにより、SDTの開始が許可されるか否かを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、データ量閾値ベースクライテリアと同様に、1つ以上のSDTモードに特有の1つ以上のチャネル品質閾値が、RRC層202に設定され得る。チャネル品質をSDTモード特有閾値と比較することにより、RRC層202は、開始が許可され得るSDTモード(複数可)を判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、代替として、または付加的に、RRC層202は、SDTのためのいくつかのリソース利用可能性ベースクライテリアをさらに適用し得る。RRC層202は、SDTのために構成されたリソースが存在するかどうかを判定し得る。例えば、RRC層202は、SDTのために構成されたCGが存在するかどうか、及び/またはSDTのために構成されたRAリソースが存在するかどうか、を判定し得る。第1のデバイス110がSDTのためのCG及び/またはRAリソースで構成される場合、SDTの開始は許可されるものとして、RRC層202では判定される。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTのために構成されたリソースの有効性を判定しなくてもよい。SDTのために構成されたリソースの検証は、MAC層206で実行され得る。上記で示されたように、SDTが許可されることをMAC層206も確認した後に、SDTの通信手順はRRC層202により開始される。よって、有効なリソースが存在しない時、RRC層202が通信手順を開始することを防ぐことが可能となる。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、第2のデバイス120との通信のためにどのタイプのRA手順が開始されるべきであるかを判定するように、またはRA手順もしくはCGベース手順が開始されるべきかどうかを判定するように、構成されない場合があるため、RRC層202で適用されるクライテリアは、SDTモードに特有ではあり得ないが、すべての可能なSDTモードに汎用的である。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、RRC層202のクライテリアを適用した後、どの1つ以上のSDTモードが許可され得るかを判定することが可能であり得る。例えば、RRC層202は、1つ以上のSDTモード、例えばCGベースSDTモード、RAベースSDTモード、2ステップベースSDTモード、または4ステップベースSDTモードなどに特有である1つ以上のデータ量ベースクライテリアまたはチャネル品質ベースクライテリアで構成され得る。この場合、クライテリアのうちのいずれかが満たされると、RRC層202は、対応するSDTモード(複数可)の開始が許可されると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202は、SDTモードの選択にも、ULキャリア(例えば通常のULキャリアまたは補助UL(SUL)キャリア)の選択にも依存しないクライテリアに基づいて、チェックを実行し得る。
RRC層202における様々なクライテリアは、上記で論述された。RRC層202は、SDTの許可を判定するために、上記のクライテリア及び/または他の可能なクライテリアのうちの1つ以上を適用し得ることが理解されよう。この点に関して、本開示の範囲は限定されない。
上記のように、RRC層202のクライテリアに基づいてSDTの開始が許可されるとRRC層202が判定した場合、データを通信するためにRRC層202がSDTの通信手順を直接開始することはあり得ない。代わりに、RRC層202は、通信手順を開始する前に、SDTが許可され得るかどうか、及びSDTが許可され得る時をさらに判定するために、MAC層206に要求を送信し得る(303)。いくつかの例示的な実施形態では、1つ以上のターゲットSDTモードの開始が許可されるとRRC層202が判定できる場合、RRC層202は、第2のプロトコル層で1つ以上のターゲットSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定する要求を、MAC層206に送信し得る(303)。
MAC層206では、1つ以上の特定のターゲットSDTモードの許可を判定する要求を受信すると、これらのSDTモードに関するMAC層206のクライテリアを適用し、MAC層206のクライテリアに基づいて、これらのうちのいずれかが許可されるかどうかを判定し得る。他の場合では、MAC層206は、RRC層202から一般要求を受信し、いずれかのSDTモードを開始できるかどうかを判定する。MAC層206は、MAC層206のクライテリアを適用して、SDTの許可、または第1のデバイス110のために構成されたすべての可能なSDTモードの許可をチェックし得る。
RRC層202でSDTが許可されるかどうかを判定する(304)ために、SDTに対して無線ベアラデータ利用可能性ベースクライテリアが適用され得る。いくつかの例示的な実施形態では、SDTに指定された様々なモードが存在しない場合、RRC層202は、SDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206は、第1のデバイス110のために構成された1つ以上のSDTモードに関して、開始の許可を判定し得る。上記のように、いくつかの例示的な実施形態では、SDTモードは、RRC層202によりインジケートされ得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のデバイス120と通信するために、複数のULキャリア(通常ULキャリアまたはSULキャリアなど)で構成され得る。このような場合、MAC層206は、通信のためにULキャリアのうちの1つを選択し得る。いくつかの例示的な実施形態では、ULキャリアの選択は、SDTとは無関係のレガシー選択メカニズムに従い得る。例示的な実施形態では、ULキャリアの選択は、SDTまたは任意のSDTモードのために具体的に設定されていないチャネル品質閾値に基づいて実行され得る。
いくつかの例示的な実施形態では、チャネル品質閾値がSDTのために設定され得、かつ、MAC層206に設定され得、これは、レガシー選択メカニズムで使用される閾値とは異なり得る。MAC層206は、ULキャリアを選択するために、所与のULキャリアにわたるチャネル品質が、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定し得る。いくつかの例では、所与のULキャリアにわたるチャネル品質が特定のチャネル品質閾値を超える場合に、要件は満たされ得る。この場合、MAC層206は、所与のULキャリアを選択し得る。
ULキャリアが選択されると、MAC層206は、さらなるクライテリア(存在する場合)を適用して、選択されたULキャリアでのSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206は、SDTのリソース有効性ベースクライテリアを適用し得る。MAC層206は、SDTのためにリソースが構成され有効であるかどうか、または特定のSDTモードのためにリソースが構成され有効であるかどうか、を判定し得る。
例えば、SDTを実行するためのCGが第1のデバイス110のために構成される場合、MAC層206は、第1のデバイス110のタイミングアドバンス(TA)が有効であるかどうかを判定することにより、CGが有効であるかどうかを判定し得る。TAが有効である場合に、CGは有効であると判定される。いくつかの例示的な実施形態では、CGベースSDTのために、TAメンテナンスのための新たなTAタイマーが設定され得る。いくつかの例示的な実施形態では、付加的または代替的に、SDTのためのCGの有効性は、1つ以上のビームがCGに有効であるかどうか、選択された同期信号ブロック(SSB)にCGが関連付けられているかどうか、及びチャネル品質(例えばRSRP)が対応するチャネル品質閾値を超えて変化したかどうかなどを含む、他の要素に基づき得る。この点に関して、本開示の範囲は限定されない。
いくつかの例示的な実施形態では、RAリソースが第1のデバイス110のために構成されている場合、MAC層206はさらに、RAリソースがSDTに有効であるかどうかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206は、2ステップRAリソースまたは4ステップRAリソースが利用可能であり、SDTに有効であることを判定し得る。RAリソースには、例えば、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)及びプリアンブル、ならびにほぼ確実にSDTのRA手順のための専用無線リソースが含まれ得る。
いくつかの例示的な実施形態では、CG及び/またはRAリソースの有効性をチェックすることにより、MAC層206は、CGベースSDTモードまたはRAベースSDTモード(例えば2ステップRAベースSDTモードまたは4ステップRAベースSDTモード)の開始が許可されるかどうか、を判定することが可能であり得る。
いくつかの例示的な実施形態では、代替として、または付加的に、MAC層206はさらに、SDTのための1つ以上の閾値ベースクライテリアが満たされるかどうかを判定し得る。閾値ベースクライテリアには、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づくクライテリア、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づくクライテリアが含まれ得る。いくつかの例示的な実施形態では、MAC層206が閾値ベースクライテリアで構成される場合、RRC層202がSDTの閾値ベースクライテリアチェックを実行することは不要であり得る。いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202とMAC層206の両方がSDTの閾値ベースクライテリアチェックを実行し得るが、2つの層には異なる閾値が設定され得る。
いくつかの例示的な実施形態では、RRC層202に関して前述されたクライテリアと同様に、データ量閾値に基づくクライテリアは、SDTのために設定されたデータ量閾値に基づく要件を含み得、または1つ以上のSDTモードのために特別に設定された1つ以上のデータ量閾値に基づく要件を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、チャネル品質閾値に基づくクライテリアは、SDTのために設定されたチャネル品質閾値に基づく要件を含み得、または1つ以上のSDTモードのために特別に設定された1つ以上のチャネル品質閾値に基づく要件を含み得る。対応するデータ量閾値(複数可)と共に送信されるデータの量比較することにより、及び/または対応するチャネル品質閾値(複数可)チャネル品質とを比較することにより、MAC層206は、SDTが許可されるかどうかを判定し得、またはどのSDTモードが許可されるかを判定し得る。いくつかの例示的な実施形態では、データ量閾値及びチャネル品質閾値に基づくクライテリアの両方が満たされる場合に、SDTは許可される。
MAC層206における様々なクライテリアが、上記で論述された。MAC層206は、SDTの許可を判定するために、上記のクライテリア及び/または他の可能なクライテリアのうちの1つ以上を適用し得ることが理解されよう。この点に関して、本開示の範囲は限定されない。上記のように、MAC層206でSDTの開始が許可されると判定された場合、MAC層206は、SDT開始の許可または利用可能性のインジケーションを、RRC層202に送信し得る(305A)。いくつかの例示的な実施形態では、特定のSDTモードが許可されるとMAC層206が判定した場合、MAC層206は、許可されるSDTモードのインジケーションをRRC層202に送信し得る(305A)。MAC層206からのインジケーションに応じて、RRC層202は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順を開始するように動作し得る。特定のSDTモードがインジケートされた場合、RRC層202は、SDTモードに従って通信手順を開始し得る。
上記の実施形態では、SDTが許可されると判定された場合のプロトコル層の動作が説明された。いくつかの事例では、RRC層202またはMAC層206でSDTが却下されたことが判明した場合、例えばRRC層202またはMAC層206におけるクライテリアのうちの1つ以上が満たされなかった場合、第1のデバイス110は、第2のデバイス120との非SDTの通信手順を開始し得る。引き続き図2を参照する。例えば、SDTのために構成されたまたはSDTが許可されたリソースまたは無線ベアラが存在しないために、SDTは却下されるとRRC層202が判定した場合、RRC層202は、第2のデバイス120との非SDTの通信手順(非SDT手順とも称される)を開始し得る(306B)。例えば、RRC層202は、非SDTの通信手順のために、SBR、例えばSBR1をレジュームすることを決定し得る。RRC層202はさらに、非SDTのためのCCCH RRCレジューム要求を、MAC層206に送信し得る(308B)。PDCP層204及びMAC層206は、非SDTの通信手順を実行するように適宜動作し得る。非SDT手順を使用して、データが第2のデバイス120に送信され得る。
RRC層202はSDTが許可されると判定したが、MAC層206はSDTの開始が許可されないと判定した場合、MAC層206は、SDT開始の却下または利用不可のインジケーションを、RRC層202に送信し得る(305B)。MAC層206からこのようなインジケーションを受信すると、RRC層202は、これに応じて非SDTの通信手順を開始し得る(306B)。
プロトコル層間のインタラクションが、上記で論述された。いくつかの例示的な実施形態に従ってMAC層206で実行される例示的な手順は、以下のように要約され得る。シグナリングフロー300の対応するステップが以下に示される。
‐MACは、SDT手順の開始要求を受信すると(ステップ303)、SUL/UL_SDT_RSRP閾値(従来のSUL/UL RSRP閾値と同じであっても異なっていてもよい)に基づいて、SUL/UL選択を実行する(ステップ304)。
‐ULキャリアの選択後(ステップ304)、
‐MACは、選択されたULキャリアに対してCG検証(TA、ビーム、RSRPクライテリアなどを含む)を行い(ステップ304)、
‐SDTに有効なCGが存在する場合、
‐MACは、(CG‐)SDTを開始できることをRRCにインジケートし、CG‐SDTを実行し(ステップ305A)、
‐有効なCGが存在しない(構成されていない、またはいずれのクライテリアも満たされない)場合、
‐MACは、2ステップ及び4ステップのRA‐SDTの利用可能性をチェックし、2ステップ/4ステップRA SDT‐RSRP閾値(従来の2ステップ/4ステップ選択RSRP閾値と同じであっても異なっていてもよい)に基づいて、2ステップ/4ステップRA選択を実行し(ステップ304)、
‐選択されたRAタイプに対してSDTに有効なRAリソースが存在する場合、
‐MACは、(RA‐)SDTを開始できることをRRCにインジケートし、したがってRA‐SDTを実行し(ステップ305A)、
‐選択されたUL上に、SDTに有効なCGも、SDTに有効な2ステップまたは4ステップのRAリソースも存在しない場合(第1のデバイス110が、RA‐SDTなしでCG‐SDTリソースのみで構成される、またはSDTのために構成された2ステップRAもしくは4ステップRAのみで構成される可能性が認められることに留意されたい)(ステップ304)、
‐MACは、SDT手順を実行できないことをRRCにインジケートする(ステップ305B)。
いくつかの例示的な実施形態に従ってRRC層202で実行される例示的な手順は、以下のように要約され得る。シグナリングフロー300の対応するステップが以下に示される。
SDTクライテリアが、例えばSDTは関連DRBのために構成されているかどうか、及びULペイロードがSDT閾値に適合するかどうかといった場合、及びSDT‐RSRPクライテリアが満たされるかどうか(ステップ302)、
‐MACにSDTリソース検証を実行するよう要求し(ステップ303)、
‐MACからSDT利用可能インジケーションを受信した場合(ステップ305A)、
‐SRB1/(SRB2)/SDT DRB(複数可)をレジュームし(ステップ307及び308A)、
‐SDTレジュームを実行し、SDTのレジュームをMACに送信し(ステップ306A及び309)、
‐MACから利用不可能インジケーションを受信した場合(ステップ305B)、
‐SRB1をレジュームし、
‐非SDTレジュームを実行する(ステップ306B及び308B)。
図4は、本開示のいくつかの例示的な実施形態による、第1のデバイス110で実施される例示的な方法400のフローチャートを示す。論述目的で、方法400は、図1に関して第1のデバイス110の観点から説明される。
ブロック410で、第1のデバイス110は、第1のデバイス110の第1のプロトコル層(例えばRRC層202)でSDTの開始が許可されるかどうかを判定する。第1のプロトコル層でSDTの開始が許可される場合、ブロック420で、第1のデバイス110は、第1のデバイス110の第2のプロトコル層(例えばMAC層206)でSDTの開始が許可されるかどうかを判定する。第2のプロトコル層でSDTの開始が許可される場合、ブロック430で、第1のデバイス110は、第2のデバイス120とのSDTの通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始する。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層または第2のプロトコル層でSDTの開始が却下される場合、ブロック440で、第1のデバイス110は、第2のデバイス120との非SDTのさらなる通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、以下のクライテリア、SDTのためのリソースが構成されていること、少なくとも1つのSDTモードのためのリソースが構成されていること、SDTが許可された少なくとも1つの無線ベアラでデータが利用可能であること、または送信されるデータの量が、SDTのために設定された第1のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第1のプロトコル層でSDTの開始が許可されると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも1つのSDTモードには、以下の、設定グラントに基づく第1のSDTモード、ランダムアクセス手順に基づく第2のSDTモード、2ステップランダムアクセス手順に基づく第3のSDTモード、及び4ステップランダムアクセス手順に基づく第4のSDTモード、のうちの少なくとも1つが含まれる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層でSDTの開始が許可される場合、第1のデバイス110は、以下の要求、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定するための第1の要求、または第2のプロトコル層でターゲットSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定するための第2の要求、のうちの1つを、第1のプロトコル層から第2のプロトコル層へ送信させ得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第1の要求に応じて、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定することにより、または第2の要求に応じて、第2のプロトコル層でターゲットSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定することにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、第2のプロトコル層で少なくとも1つのSDTモードの開始が許可されるかどうかを判定することにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層で少なくとも1つのSDTモードのうちの1つの開始が許可される場合、第1のデバイス110は、判定されたSDTモードのインジケーションを、第2のプロトコル層から第1のプロトコルへ送信させ得る。第1のデバイス110は、判定されたSDTモードのインジケーションに応じて、第1のプロトコル層を介して、判定されたSDTモードに従って通信手順を開始することにより、SDTの通信手順を開始し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、以下のクライテリア、SDTのために構成されたリソースが有効であること、少なくとも1つのSDTモードのために構成されたリソースが有効であること、送信されるデータの量が、SDTのために設定された第2のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、送信されるデータの量が、少なくとも1つのSDTモードのために設定された第3のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、第1のデバイス110と第2のデバイス120との間のチャネル品質が、SDTのために設定された第1の品質閾値に基づく要件に合うこと、またはチャネル品質が、少なくとも1つのSDTモードのために設定された第2の品質閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されると判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択することと、選択したアップリンクキャリアでのSDTの開始が許可されるかどうかを判定することとにより、第2のプロトコル層でSDTの開始が許可されるかどうかを判定し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、複数のアップリンクキャリアのうちの所与のアップリンクキャリアに関して、所与のアップリンクキャリアにわたるチャネル品質が、SDTのために設定された第4の品質閾値に基づく要件またはSDTモードのために設定された第5の品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定することと、チャネル品質が第4の品質閾値に基づく要件または第5の品質閾値に基づく要件に合うという判定に従って、所与のアップリンクキャリアを選択することとにより、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択し得る。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のデバイス110は、SDTのための少なくとも1つの無線ベアラをレジュームするための第3の要求を、第1のプロトコル層から第1のデバイス110の第3のプロトコル層(例えばPDCP層204)へ送信させることにより、第1のプロトコル層を介して、SDTの通信手順を開始し得る。いくつかの例示的な実施形態では、第3のプロトコル層は、パケットデータ収束プロトコル層を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、方法300のうちのいずれかを実行することが可能な第1の装置(例えば第1のデバイス110)は、方法300のそれぞれの動作を実行するための手段を備え得る。手段は、任意の好適な形態で実装され得る。例えば、手段は、回路/またはソフトウェアモジュールで実装され得る。第1の装置は、第1のデバイス110として実装されてもよく、第1のデバイス110に含まれてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置は、第1の装置の第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段と、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるという判定に従って、第1の装置の第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段と、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるという判定に従って、第2の装置(例えば第2のデバイス120)とのスモールデータ伝送の通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始するための手段と、を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、以下のクライテリア、スモールデータ伝送のためのリソースが構成されていること、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのためのリソースが構成されていること、スモールデータ伝送が許可された少なくとも1つの無線ベアラでデータが利用可能であること、または送信されるデータの量が、スモールデータ伝送のために設定された第1のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されると判定するための手段を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードには、以下の、設定グラントに基づく第1のスモールデータ伝送モード、ランダムアクセス手順に基づく第2のスモールデータ伝送モード、2ステップランダムアクセス手順に基づく第3のスモールデータ伝送モード、及び4ステップランダムアクセス手順に基づく第4のスモールデータ伝送モード、のうちのうちの少なくとも1つが含まれる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、第1のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるという判定に従って、以下の要求、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための第1の要求、または第2のプロトコル層でターゲットスモールデータ伝送モードの開始が許可されるかどうかを判定するための第2の要求、のうちの1つを、第1のプロトコル層から第2のプロトコル層へ送信させるための手段を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、第1の要求に応じて、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段、または第2の要求に応じて、第2のプロトコル層でターゲットスモールデータ伝送モードの開始が許可されるかどうかを判定するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、第2のプロトコル層で少なくとも1つのスモールデータ伝送モードの開始が許可されるかどうかを判定するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、第2のプロトコル層で少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのうちの1つの開始が許可されるという判定に従って、判定されたスモールデータ伝送モードのインジケーションを、第2のプロトコル層から第1のプロトコル層へ送信させる手段を備える。いくつかの例示的な実施形態では、スモールデータ伝送の通信手順を開始するための手段は、判定されたスモールデータ伝送モードのインジケーションに応じて、第1のプロトコル層を介して、判定されたスモールデータ伝送モードに従って通信手順を開始するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、以下のクライテリア、スモールデータ伝送のために構成されたリソースが有効であること、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために構成されたリソースが有効であること、送信されるデータの量が、スモールデータ伝送のために設定された第2のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、送信されるデータの量が、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために設定された第3のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、第1の装置と第2の装置との間のチャネル品質が、スモールデータ伝送のために設定された第1の品質閾値に基づく要件に合うこと、またはチャネル品質が、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために設定された第2の品質閾値に基づく要件に合うこと、のうちの少なくとも1つが満たされると判定することにより、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されると判定するための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段は、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択するための手段と、選択されたアップリンクキャリアでのスモールデータ伝送の開始が許可されるかどうかを判定するための手段と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、複数のアップリンクキャリアのうちの1つを選択するための手段は、複数のアップリンクキャリアのうちの所与のアップリンクキャリアに関して、所与のアップリンクキャリアにわたるチャネル品質が、スモールデータ伝送のために設定された第4の品質閾値に基づく要件またはスモールデータ伝送モードのために設定された第5の品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定するための手段と、チャネル品質が第4の品質閾値に基づく要件または第5の品質閾値に基づく要件に合うという判定に従って、所与のアップリンクキャリアを選択するための手段と、を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層を介して、スモールデータ伝送の通信手順を開始するための手段は、スモールデータ伝送のための少なくとも1つの無線ベアラをレジュームするための第3の要求を、第1のプロトコル層から第1の装置の第3のプロトコル層へ送信させるための手段を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第3のプロトコル層は、パケットデータ収束プロトコル層を含む。いくつかの例示的な実施形態では、第1のプロトコル層は、無線リソース制御層を含み、第2のプロトコルは、媒体アクセス制御層を含む。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、第1のプロトコル層または第2のプロトコル層でスモールデータ伝送の開始が却下されるという判定に従って、第2の装置との非スモールデータ伝送のさらなる通信手順を、第1のプロトコル層を介して開始するための手段を備える。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の装置はさらに、方法400または第1のデバイス110のいくつかの例示的な実施形態における他の動作を実行するための手段を備える。いくつかの例示的な実施形態では、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1の装置の実行を引き起こすように構成される。
図5は、本開示の例示的な実施形態を実施するのに好適なデバイス500の簡略化されたブロック図である。デバイス500は、例えば図1に示される第1のデバイス110または第2のデバイス120などの通信デバイスを実施するために提供され得る。示されるように、デバイス500は、1つ以上のプロセッサ510と、プロセッサ510に接続された1つ以上のメモリ520と、プロセッサ510に接続された1つ以上の通信モジュール540とを含む。
通信モジュール540は、双方向通信のためのものである。通信モジュール540は、1つ以上の他のモジュールまたはデバイスとの通信を促進する1つ以上の通信インタフェースを有する。通信インタフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインタフェースを表し得る。いくつかの例示的な実施形態では、通信モジュール540は、少なくとも1つのアンテナを含み得る。
プロセッサ510は、ローカルテクニカルネットワークに好適な任意のタイプのものであり得、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。デバイス500は、メインプロセッサを同期化するクロックを時間追従するよう設定された特定用途向け集積回路チップなど、複数のプロセッサを有し得る。
メモリ520は、1つ以上の不揮発性メモリと、1つ以上の揮発性メモリとを含み得る。不揮発性メモリの例として、読み出し専用メモリ(ROM)524、電気的プログラマブル読み出し専用メモリリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、光ディスク、レーザーディスク、ならびに他の磁気記憶装置及び/または光学記憶装置が挙げられるが、これらに限定されない。揮発性メモリの例として、ランダムアクセスメモリ(RAM)522、及び電源を落としている間は持続しない他の揮発性メモリが挙げられるが、これらに限定されない。
コンピュータプログラム530は、関連するプロセッサ510により実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム530は、メモリ、例えばROM524に格納され得る。プロセッサ510は、プログラム530をRAM522にロードすることにより、任意の好適な動作及び処理を行い得る。
図3~図4を参照して論述された本開示のいずれのプロセスもデバイス500が実行できるように、プログラム530により本開示の例示的な実施形態は実施され得る。本開示の例示的な実施形態はまた、ハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、実施されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、プログラム530は、デバイス500に含まれ得るコンピュータ可読媒体(メモリ520など)に、またはデバイス500によりアクセス可能な他の記憶装置に、有形に含まれ得る。デバイス500は、プログラム530を、実行のために、コンピュータ可読媒体からRAM522にロードし得る。コンピュータ可読媒体には、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、及びDVDなど、任意のタイプの有形不揮発性記憶装置が含まれ得る。図6は、コンピュータ可読媒体600の例を示し、これは、CD、DVD、または他の光学記憶ディスクの形態であり得る。コンピュータ可読媒体には、プログラム530が格納されている。
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはこれらの任意の組み合わせで実施され得る。いくつかの態様は、ハードウェアで実施されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスにより実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、またはいくつかの他の図的表現を使用して例示され説明されるが、本明細書で説明されるブロック、装置、システム、技法、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用の回路もしくはロジック、汎用のハードウェアもしくはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、またはこれらの何らかの組み合わせにより、実施され得ることが理解されよう。
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ実行可能命令を含み、例えばこれらは、プログラムモジュールに含まれ、対象の物理プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されると、図3~図4を参照して前述された方法のうちのいずれかを実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するまたは特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、またはデータ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で所望されるように、プログラムモジュール間で組み合わされてもよく、または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルデバイス内または分散デバイス内で実行され得る。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体の両方に配置される。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述され得る。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供され得、その結果、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、これにより、フローチャート及び/またはブロック図で規定された機能/動作が実施されるようになる。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されてもよく、部分的にマシン上で実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にマシン上かつ部分的にリモートマシン上で実行されてもよく、または完全にリモートマシンまたはリモートサーバ上で実行されてもよい。
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置、またはプロセッサが前述の様々なプロセス及び動作を実行できるように、任意の好適なキャリアにより運ばれ得る。キャリアの例には、信号、及びコンピュータ可読媒体などが挙げられる。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読媒体には、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは前述の任意の好適な組み合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上の有線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD‐ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、または前述の任意の好適な組み合わせが挙げられる。
さらに、動作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作が、示される特定の順序もしくは連続的順序で実行されること、または例示されるすべての動作が実行されることを要求するものと、理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理及び並列処理が有利な場合もある。同様に、上記の論述にはいくつかの具体的な実施態様の詳細が含まれるが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明される特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴も、複数の実施形態で別々に、または任意の好適な部分的組み合わせで、実施されてもよい。
本開示は、構造的特徴及び/または方法論的行為に特有の言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも前述の具体的な特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、前述の具体的な特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示される。

Claims (18)

  1. 少なくとも1つのプロセッサと、
    コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、
    を備える第1のデバイスであって、
    前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
    スモールデータ伝送が、前記第1のデバイスの第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、
    前記スモールデータ伝送が、前記第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、前記スモールデータ伝送が、前記第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、
    前記スモールデータ伝送が、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2のデバイスとの前記スモールデータ伝送の通信手順を、前記第1のプロトコル層を介して開始することと、
    を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、前記第1のデバイス。
  2. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、以下のクライテリア、
    前記スモールデータ伝送のためのリソースが構成されていること、
    少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのためのリソースが構成されていること、
    前記スモールデータ伝送に対して許可された少なくとも1つの無線ベアラにおいてデータが利用可能であること、または、
    送信されるデータの量が、前記スモールデータ伝送のために設定された第1のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、
    の少なくとも1つが満たされると判定することにより、前記スモールデータ伝送が、前記第1のプロトコル層で開始されることを許可されると判定することを、前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  3. 少なくとも1つのスモールデータ伝送モードは、以下の、
    設定グラントに基づく第1のスモールデータ伝送モード、
    ランダムアクセス手順に基づく第2のスモールデータ伝送モード、
    2ステップランダムアクセス手順に基づく第3のスモールデータ伝送モード、及び
    4ステップランダムアクセス手順に基づく第4のスモールデータ伝送モード、
    の少なくとも1つを含む、請求項2に記載の第1のデバイス。
  4. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、
    前記スモールデータ伝送が、前記第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、以下の要求、
    前記スモールデータ伝送が、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための第1の要求、または、
    ターゲットスモールデータ伝送モードが、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための第2の要求、
    の1つを、前記第1のプロトコル層から前記第2のプロトコル層へ送信させることを、前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  5. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
    前記第1の要求に応じて、前記スモールデータ伝送が、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定すること、または、
    前記第2の要求に応じて、前記ターゲットスモールデータ伝送モードが、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定すること、
    を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項4に記載の第1のデバイス。
  6. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードが、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することを、前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  7. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、
    前記少なくとも1つのスモールデータ伝送モードの1つが、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、前記判定されたスモールデータ伝送モードのインジケーションを、前記第2のプロトコル層から前記第1のプロトコル層へ送信させることを、前記第1のデバイスに実行させるように構成され、
    前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
    前記判定されたスモールデータ伝送モードの前記インジケーションに応じて、前記第1のプロトコル層を介して、前記判定されたスモールデータ伝送モードに従って前記通信手順を開始することにより、
    前記スモールデータ伝送のために前記通信手順を開始することを、前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項6に記載の第1のデバイス。
  8. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、以下のクライテリア、
    前記スモールデータ伝送のために構成されたリソースが有効であること、
    少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために構成されたリソースが有効であること、
    送信されるデータの量が、前記スモールデータ伝送のために設定された第2のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、
    前記送信されるデータの量が、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために設定された第3のデータ量閾値に基づく要件に合うこと、
    前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のチャネル品質が、前記スモールデータ伝送のために設定された第1の品質閾値に基づく要件に合うこと、または、
    前記チャネル品質が、少なくとも1つのスモールデータ伝送モードのために設定された第2の品質閾値に基づく要件に合うこと、
    の少なくとも1つが満たされると判定することにより、前記スモールデータ伝送が、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されると判定することを、前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  9. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
    複数のアップリンクキャリアの1つを選択することと、
    前記スモールデータ伝送が、前記選択したアップリンクキャリアにおいて開始されることを許可されるかどうかを判定することと、
    を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  10. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記複数のアップリンクキャリアの所与のアップリンクキャリアに関して、
    前記所与のアップリンクキャリアにわたるチャネル品質が、前記スモールデータ伝送のために設定された第4の品質閾値に基づく要件または前記スモールデータ伝送モードのために設定された第5の品質閾値に基づく要件に合うかどうかを判定することと、
    前記チャネル品質が、前記第4の品質閾値に基づく前記要件または前記第5の品質閾値に基づく前記要件に合うという判定に従って、前記所与のアップリンクキャリアを選択することと、
    を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項9に記載の第1のデバイス。
  11. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記スモールデータ伝送のための少なくとも1つの無線ベアラをレジュームするために、第3の要求を、前記第1のプロトコル層から前記第1のデバイスの第3のプロトコル層へ送信させることを、前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  12. 前記第3のプロトコル層は、パケットデータ収束プロトコル層を含む、請求項11に記載の第1のデバイス。
  13. 前記第1のプロトコル層は、無線リソース制御層を含み、前記第2のプロトコルは、媒体アクセス制御層を含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
  14. 前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、
    前記スモールデータ伝送が、前記第1のプロトコル層または前記第2のプロトコル層で開始されることを却下されるという判定に従って、前記第2のデバイスとの非スモールデータ伝送のさらなる通信手順を、前記第1のプロトコル層を介して開始すること、
    を前記第1のデバイスに実行させるように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
  15. 前記第1のデバイスは、端末デバイスを含み、前記第2のデバイスは、ネットワークデバイスを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
  16. 方法であって、
    第1のデバイスにて、スモールデータ伝送が、前記第1のデバイスの第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、
    前記スモールデータ伝送が、前記第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、前記スモールデータ伝送が、前記第1のデバイスの第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定することと、
    前記スモールデータ伝送が、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2のデバイスとの前記スモールデータ伝送の通信手順を、前記第1のプロトコル層を介して開始することと、
    を含む、前記方法。
  17. 第1の装置であって、
    スモールデータ伝送が、前記第1の装置の第1のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための手段と、
    前記スモールデータ伝送が、前記第1のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、前記スモールデータ伝送が、前記第1の装置の第2のプロトコル層で開始されることを許可されるかどうかを判定するための手段と、
    前記スモールデータ伝送が、前記第2のプロトコル層で開始されることを許可されるという判定に従って、第2の装置との前記スモールデータ伝送のための通信手順を、前記第1のプロトコル層を介して開始するための手段と、
    を備える、前記第1の装置。
  18. 少なくとも請求項16に記載の方法を装置に実行させるためのプログラム命令を含む、コンピュータ可読媒体。
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