JP2024507501A - 多波長インカップリング回折光学素子を有する画像光ガイド - Google Patents

多波長インカップリング回折光学素子を有する画像光ガイド Download PDF

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Abstract

Figure 2024507501000001
その長さに沿って、画像担持光ビームを伝搬するように動作可能な基体を含む、虚像を伝達するための画像光ガイド。インカップリング回折光学素子は、基体に沿って形成され、画像担持光ビームを、角度をコードした形態で、画像源から基体内へと回折するように動作可能である。アウトカップリング回折光学素子は、基体に沿って形成され、アウトカップリング回折光学素子は、画像担持光ビームを、角度をデコードした形態で、基体から回折するように動作可能である。インカップリング回折光学素子は、3つの等距離軸に対称な、3つの複数の周期回折構造を有し、アウトカップリング回折光学素子は、インカップリング回折光学素子の、3つの複数の周期回折構造の2つに相当する周期性を有する、2つの複数の周期回折構造を有する。アウトカップリング回折光学素子の、2つの複数の周期回折構造はまた、インカップリング回折光学素子の、3つの複数の周期回折構造のうちの2つと平行である。
【選択図】図7

Description

本開示は、概して、電子表示装置に関し、より具体的には、画像担持光をビューアに伝達するための回折光学素子を有する、画像光ガイドを利用する、表示装置に関する。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、及び虚像ニアアイディスプレイは、軍事、商業、産業、消防、及びエンターテイメント用途を含む、幅広い用途範囲のために開発されている。これらの用途の多くでは、HMDユーザーの視野にある現実世界の画像の上に視覚的に重ね合わせることのできる虚像を形成することに価値がある。光学画像光ガイドは、虚像をビューアの瞳孔に向けて、この重ね合わせ機能を可能にするために、狭い空間でビューアに画像担持光を伝達することができる。
従来の画像光ガイドの配置は、ニアアイディスプレイ光学素子の嵩張り、重量、及び全体コストの大幅な減少をもたらしてきたが、さらなる改善が必要である。一部の例では、アイボックスのサイズは制限され、HMD設計は動きや装置配置の許容度の制限を余儀なくされている。さらに、光は視野に不均一に分布することが多く、視野の中心内でのより高いレベルの光、及び視野の外周内でのより低いレベルの光などの、ホットスポットにつながる場合がある。ビーム拡張、及び光分配機能を含む、導波路内のビーム管理機能は、導波路のサイズ、並びにその製造コスト及び複雑さを増大させることができる。
第一の例示的な実施形態では、虚像を伝達するための画像光ガイドは、その長さに沿って画像担持光ビームを伝搬するように動作可能な基体を含む。インカップリング回折光学素子は、基体に沿って形成され、画像担持光ビームを、角度をコードした形態で、画像源から基体内へと回折するように動作可能である。アウトカップリング回折光学素子は、基体に沿って形成され、アウトカップリング回折光学素子は、画像担持光ビームを、角度をデコードした形態で、基体から回折するように動作可能である。インカップリング回折光学素子は、3つの複数の周期回折構造を有し、アウトカップリング回折光学素子は、インカップリング回折光学素子の3つの複数の周期回折構造のうちの2つに対して周期的等価性を有する、2つの複数の周期回折構造を有する。アウトカップリング回折光学素子の、2つの複数の周期回折構造はまた、インカップリング回折光学素子の、3つの複数の周期回折構造のうちの2つと平行である。
添付図面は、本明細書の一部として本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される図面は、本開示の主題の実施形態を例示し、本開示の選択された原理、及び教示を例示するものである。しかしながら、図面は、本開示の主題のすべての可能な実施を例示するものではなく、本開示の範囲をいかなる方法でも制限することを意図するものではない。
図1は、アイボックスの1つの次元を拡張するための、伝搬方向に沿った画像担持ビームの拡張を示す、画像光ガイドの簡略化された断面図を示す。 図2は、アイボックスの第二の次元を拡張するための、伝搬方向に垂直な画像担持ビームの拡張を示す、ターニング格子を有する画像光ガイドの斜視図を示す。 図3Aは、本開示の主題の例示的な実施形態による、3つのパターンの周期回折構造を有する、インカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図3Bは、本開示の主題の例示的な実施形態による、3つのパターンの周期回折構造を有する、インカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図3Cは、本開示の主題の例示的な実施形態による、3つのパターンの周期回折構造を有する、インカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図3Dは、図3Aによる画像光ガイド内の、画像担持光の第一の波長範囲の、経路の概略図の一部分を示す。 図3Eは、図3Aによる画像光ガイド内の、画像担持光の第二の波長範囲の、経路の概略図の一部分を示す。 図4Aは、本開示の主題の例示的な実施形態による、インカップリング回折光学素子の周りに少なくとも部分的に位置する、中間回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図4Bは、本開示の主題の例示的な実施形態による、インカップリング回折光学素子の周りに少なくとも部分的に位置する、中間回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図4Cは、本開示の主題の例示的な実施形態による、インカップリング回折光学素子の周りに少なくとも部分的に位置する、中間回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図5Aは、本開示の主題の例示的な実施形態による、単一の連続回折パターンとして構成された、インカップリング回折光学素子、及びアウトカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図5Bは、本開示の主題の例示的な実施形態による、単一の連続回折パターンとして構成された、インカップリング回折光学素子、及びアウトカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図5Cは、本開示の主題の例示的な実施形態による、単一の連続回折パターンとして構成された、インカップリング回折光学素子、及びアウトカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。 図6は、本開示の主題の例示的な実施形態による、画像担持ビームを拡張してアウトカップリングするように動作可能な、複合回折格子パターンの一部分の概略図を示す。 図7は、本開示の主題の例示的な実施形態による、積層画像光ガイドシステムを示す。 図8は、本開示の主題の例示的な実施形態による、画像光ガイドを使用した拡張現実視聴のための、表示システムを示す。 図9は、本開示の主題の例示的な実施形態による、インカップリング回折光学素子の、周期格子構造を示す。 図10は、本開示の主題の例示的な実施形態による、3つのパターンの周期回折構造を有する、インカップリング回折光学素子を有する、画像光ガイドの概略平面図を示す。
本発明は、相反する内容が明示的に特定されない限り、様々な代替的な配向、及びステップ配列を想定しうることが、理解されるべきである。添付図面に図示され、以下の明細書に記述される、特定のアセンブリ及びシステムは、本明細書に定義される発明概念についての単なる例示的な実施形態であることも、理解されるべきである。したがって、開示された実施形態に関連する、特定の次元、方向、又はその他の物理的特徴は、別途明示的に記載されない限り、限定するものとはみなされない。また、当てはまらない場合もあるが、本明細書に記載する様々な実施形態における同様の要素は、本明細書の本項内で同様の参照番号を用いて一般的に言及されてもよい。
本明細書で使用される場合、「第一の」、「第二の」などの用語は、必ずしも、任意の順序関係、連続的関係、又は優先順位関係を示すものではなく、別段の指定がない限り、単に1つの要素又は要素の集合を別の要素とより明確に区別するために使用される。
本明細書で使用される場合、「ビューア」、「オペレータ」、「オブザーバ」、及び「ユーザー」という用語は、等価物とみなされ、画像光ガイドを有する装置を着用する、及び/又は画像光ガイドを有する装置を使用して画像を見る、人物又は機械を指す。
本明細書で使用される場合、「集合、組(set)」という用語は、初等数学において、要素の集まり(collection of elements)、又は集合の構成要素(members of a set)という概念が広く理解されているように、空ではない集合を指す。「部分集合」という用語は、別途明示的に記載されない限り、本明細書では、空ではない適切な部分集合、すなわち、1つ以上の構成要素を持つより大きな集合の部分集合を指すのに、使用される。集合Sについては、部分集合は、完全な集合Sを含んでもよい。ただし、集合Sの「適切な部分集合」は、厳密に集合Sに含まれ、集合Sの少なくとも一つの構成要素を除外する。
本明細書で使用される場合、光学の文脈における「カップリングされた(coupled)」、「カップリング(coupler)」、又は「カップリングしている(coupling)」という用語は、光が1つの光媒体又は装置から別の光媒体又は装置へと移動する、接続を指す。
本明細書で使用される場合、「ビーム拡張」という用語は、1つ以上の方向へ出口瞳孔拡張を提供するための、光学素子との複数の遭遇を介した、ビームの複製を意味することが意図される。同様に、本明細書で使用される場合、「拡張された画像担持光ビーム」、及び「拡張された角関連ビームのセット」という用語は、1つ以上の方向へ出口瞳孔拡張を提供するための、光学素子との複数の遭遇を介して複製された光ビームを指す。
HMDなどの光学システムは、虚像をの表示を生成することができる。実像を形成する方法とは異なり、虚像は表示面上には形成されない。すなわち、表示面が虚像の知覚される位置に位置付けられた場合、いかなる画像もその表面上には形成されない。虚像の表示には、拡張現実の提示において、特有の多数の利点がある。例えば、虚像の見かけのサイズは、表示面のサイズ、又は位置によって制限されない。さらに、虚像のソースオブジェクトは小さくてもよい;例えば、拡大鏡がオブジェクトの虚像を提供する。実像を投影するシステムと比較して、ある程度離れた距離にあるように見える虚像を形成することによって、より現実的な視聴体験を提供することができる。虚像を提供することは、実像を投影する際に必要な画面アーチファクトを補正する必要性も排除する。
画像光ガイドは、プロジェクターなどの光源からの画像担持光を利用して、虚像を表示してもよい。例えば、コリメートされた、相対角度をコードした、プロジェクターからの光ビームは、インカップリング回折光学素子などの入力カップリングによって平面導波路内にカップリングされ、これは平面導波路の面上に取り付けるか、形成することができ、又は導波路内に埋植させることができる。こうした回折光学素子は、回折格子、ホログラフィック光学素子(HOE)として、又は他の既知の方法で形成され得る。例えば、回折格子は、表面レリーフによって形成され得る。導波路に沿って伝搬した後、回折された光は、アウトカップリング回折光学素子などの類似の出力カップリングによって、導波路の外に再び向けることができ、これは虚像の1つの次元に沿って瞳孔拡張を提供するように配置され得る。さらに、ターニング格子は、導波路上/内に位置付けられ、虚像の直交寸法で、瞳孔拡張を提供することができる。導波路から出力される画像担持光は、ビューアに対し、拡張されたアイボックスを提供する。
図1に示すように、画像光ガイド10は、平面平行面12、14を有する平面導波路22を含んでもよい。導波路22は、例えば、平面平行な第一の面12、及び第二の面14を有する、光学ガラス、又はプラスチックから作製され得る、透明な基体Sを含む。この例では、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOは、第二の面14上に配置され、インカップリング回折光学素子IDOは、反射型回折格子であり、それを通して画像担持光WIは平面導波路22にカップリングされる。しかしながら、インカップリング回折光学素子IDOは、別の方法としては、ボリュームホログラム、若しくは他のホログラフィック回折素子、又は入射画像担持光WIに対して回折を提供する他のタイプの光学構成要素であり得る。インカップリング回折光学素子IDOは、平面導波路22の第一の面12上に、又は第二の面14上に位置してもよく、画像担持光WIが平面導波路22に接近してくる方向に応じて、透過型光学素子、又は反射型光学素子であってもよい。
虚像表示システムの一部分として使用される場合、インカップリング回折光学素子IDOは、実像源18からの画像担持光WIを、平面導波路22の基体S内へとカップリングする。任意の実像又は画像の次元は、最初に、インカップリング回折光学素子IDOへの提示のために、画像内の異なる位置をコードする、重なり合う角度関連ビームのアレイに変換される。画像担持光WIは、(概して、第一の回折次数を通して)回折し、それによって、全内部反射(「TIR」)によって、平面導波路22に沿ってさらに伝搬するための、画像担持光ビームWGとして、インカップリング回折光学素子IDOによって、平面導波路22内へと方向転換される。TIRによって設定された境界に沿って、概して、角度関連ビームのより凝縮された範囲内へと回折されるが、画像担持光WGは、角度をコードした形態で、画像情報を保存する。アウトカップリング回折光学素子ODOは、コードされた画像担持光WGを受信し、平面導波路22から出た画像担持光WGを、画像担持光WOとして、ビューアの目の意図した位置に向けて(一般に、第一の回折次数を通して)回折させる。概して、アウトカップリング回折光学素子ODOは、画像担持光WOの出力された角度関連ビーム間から、画像担持光WIの元の角度関係を復元するために、インカップリング回折光学素子IDOに対して対称的に設計される。しかしながら、虚像を見ることができる、いわゆるアイボックスE内の角度関連ビーム間から、重なり合いの1つの次元を増大させるために、アウトカップリング回折光学素子ODOは、画像担持光WGに複数回遭遇し、それぞれの遭遇において画像担持光WGの一部分のみを回折するように、配置される。アウトカップリング回折光学素子ODOの長さに沿った複数回の遭遇は、画像担持光WOの角度関連ビームのそれぞれの1つの次元を増大させ、それによって、ビームが重なり合うアイボックスEの1つの次元を拡張するという効果を有する。拡張されたアイボックスEは、虚像を見るためのビューアの目の、位置に対する感度を低下させる。
単一の次元に沿って屈折率の変化を有するアウトカップリング回折光学素子は、アウトカップリング回折光学素子との遭遇の間に、導波路に沿った伝搬方向へ、個々の角度関連ビームを複製することによって、アイボックスの1つの次元を拡張することができる。さらに、第二の次元に沿って屈折率の変化を有するアウトカップリング回折光学素子は、アイボックスの第二の次元を拡張し、アイボックスの二次元拡張を提供することができる。アウトカップリング回折光学素子の第一の次元に沿った屈折率の変化は、望ましい第一の次数の回折を通して、それぞれの遭遇時に、導波路から出た各ビームのエネルギーの一部分を回折するように配置されてもよく、一方、ビームのエネルギーの別の部分は、ゼロ次の回折を通して、元の方向にさらに伝搬するために保存される。アウトカップリング回折光学素子の第二の次元に沿った屈折率の変化は、望ましい第一の次数の回折を通して、それぞれの遭遇時に、各ビームのエネルギーの一部分を、ビームの元の伝搬方向に対して角度付けた方向へと回折するように配置されてもよく、一方、ビームのエネルギーの別の部分は、ゼロ次の回折を通して、元の方向にさらに伝搬するために保存される。
アウトカップリング回折光学素子ODOは、平面導波路22の第二の面14上に配置された、透過型回折格子として示されている。しかしながら、インカップリング回折光学素子IDOと同様に、アウトカップリング回折光学素子ODOは、平面導波路22の第一の面12、又は第二の面14上に位置し、画像担持光WGが平面導波路22を出る際に意図される方向に応じた、透過型、反射型、組み合わせであってもよい。
図2に示すように、画像光ガイド20は、二次元で、すなわち、意図される画像のX軸、及びY軸方向の両方に沿って、アイボックスEを拡張するために配置されてもよい。ビーム拡張の第二の次元を達成するために、格子ベクトルK0を有するインカップリング回折光学素子IDOは、画像担持光WIの一部分を、格子ベクトルK1を有する中間光学素子TOに向かって回折させるように配向され、TOは、画像担持光WGの一部分を、アウトカップリング回折光学素子ODOに向かって、反射モードで回折させるように配向される。中間光学素子TOは、本明細書では、ターニング格子、又はターニング光学素子とも呼ばれ得る。一実施形態では、中間光学素子TOは、表面レリーフ格子である。別の実施形態では、中間光学素子TOは、ホログラフィック光学素子である。画像担持光WGの一部分のみが、中間光学素子TOとの複数回の遭遇のそれぞれによって回折し、それによって、アウトカップリング回折光学素子ODOに接近する素子画像担持光WGの角度関連ビームのそれぞれを、横方向に複製する。中間光学素子TOは、画像担持光WGの角度関連ビームを、第二の次元へと長手方向に複製するために、画像担持光WGを、アウトカップリング回折光学素子ODOに向けて方向転換させた後に、画像担持光WOは、平面導波路22を出る。描写された格子ベクトルK0、K1、K2などの格子ベクトルは、回折光学素子の回折特徴(例えば、溝、線、又は罫線)に対して垂直な方向に延在し、回折光学素子IDO、TG、ODOの周期又はピッチD(すなわち、溝間の中心距離)に対して、逆数の大きさを有する。インカップリング回折光学素子IDO、中間光学素子TO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOは、それぞれ異なる周期又はピッチDを有してもよい。
続けて図2を参照すると、インカップリング回折光学素子IDOは、画像源18によって生成される画像内の、個々の画素、又は等価の位置に対応した、一連の角度関連ビームを含む、入射画像担持光WIを受信する。虚像を生成するための、角度をコードしたビームの全範囲を生成するように動作可能な画像源18は、集光光学素子と組み合わせた実際の表示装置、ビームの角度をより直接的に設定するためのビームスキャナー、又はスキャナーと使用される一次元の実際の表示装置などの組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。一部の実施例では、画像源18は、1つ以上の発光ダイオード(LED)、有機LED(OLED)、又はウルトラLED(uLED)を含む。他の実施例では、画像源18は、例えば、赤色、緑色、及び青色波長域内からの光など、複数の波長帯の画像担持光を、デジタル光変調器/マイクロミラーアレイ(「DLP」)、又はシリコン上の液晶(「LCOS」)ディスプレイにパルスするように作動可能である、カラーフィールドシーケンシャルプロジェクタシステムである。さらなる実施例では、画像源18は、1つ以上のピコプロジェクタを含み、各ピコプロジェクタは、単一の一次色バンド(例えば、赤色、緑色、又は青色)を生成するように構成される。別の実施例では、画像源18は、3つの一次色バンド(例えば、赤色、緑色、及び青色)すべてを生成するように配置された、単一のピコプロジェクタを含む。一例では、3つの一次色バンドは、495NM~570NMの間の範囲の波長を有する緑色バンド、620NM~750nmの間の範囲の波長を有する赤色バンド、及び450nm~495nmの間の範囲の波長を有する青色バンドである。
画像光ガイド20は、中間光学素子TO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOの両方により、画像担持光WGの複数回の遭遇を異なる配向で提供することによって、画像の二次元で、一連の拡張された角度関連ビームを出力する。平面導波路22の元の配向では、中間回折格子TGは、Y軸方向に対しビーム拡張を提供し、アウトカップリング回折光学素子ODOは、X軸方向に対し類似するビーム拡張を提供する。回折光学素子IDO、ODO、TGの反射特性、及びそれぞれの周期Dは、それぞれの格子ベクトルの配向と共に、画像担持光WOとして画像光ガイド20から出力される画像担持光WIの、角度関連ビーム間の意図される関係を維持しながら、二次元でビーム拡張を提供する。
画像光ガイド20への画像担持光WI入力は、インカップリング回折光学素子IDOによって、異なる一連の角度関連ビームにコードされるが、画像を再構成するために必要な情報は、インカップリング回折光学素子IDOの体系的な効果を考慮することによって、保存される。インカップリング回折光学素子IDOと、アウトカップリング回折光学素子ODOとの間の中間位置に位置する、中間光学素子TOは、典型的には、画像担持光WGのコーディングに対し、いかなる有意な変化も誘導しないように配置される。アウトカップリング回折光学素子ODOは、典型的には、例えば、同じ周期を共有する回折特徴を含めて、インカップリング回折光学素子IDOに対して、対称的に配置される。同様に、中間光学素子TOの周期は、典型的には、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOの共通周期とも、合致する。図2に示すように、中間光学素子TOの格子ベクトルK1は、他の格子ベクトルK0、K2に対して、45度で配向されてもよい(すべて無向線分として)。しかしながら、一実施形態では、中間光学素子TOの格子ベクトルK1は、画像担持光WOが120度ターニングされるような方法で、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOの格子ベクトルK0、K2に対して、60度で配向される。中間光学素子TOの格子ベクトルK1を、インカップリング回折光学素子IDOの格子ベクトルK0、及びアウトカップリング回折光学素子ODOの格子ベクトルK2に対して、60度で配向することによって、格子ベクトルK0、K2もまた、互いに対して60度で配向される(繰り返しになるが、無向線分とみなされる)。3つの格子ベクトルK0、K1、K2(有向線分として)は、正三角形を形成し、合計でゼロベクトルの大きさになり、色分散を含む望ましくない収差を生じ得る、非対称効果を回避する。
平面導波路22内に回折される画像担持光WIは、インカップリング回折光学素子IDOが、格子、ホログラム、プリズム、ミラー、又は何らかの他の機構を使用するかどうかに関係なく、インカップリング回折光学素子IDOによって、効果的にコードされる。インカップリング回折光学素子IDOで起こる光の反射、屈折、及び/又は回折は、アウトカップリング回折光学素子ODOによって、それに応じてデコードされ、ビューアに提示される虚像を再形成しなければならない。インカップリング回折光学素子IDOと、及びアウトカップリング回折光学素子ODOとの間の中間位置に位置する、中間光学素子TOは、典型的には、コードされた光にいかなる変化も誘導しないように、設計及び配向される。アウトカップリング回折光学素子ODOは、アイボックスEを満たすように拡張された、角度関連ビームのその元の形態、又は所望の形態に、画像担持光WGをデコードする。
任意の対称性が、中間光学素子TOと、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOとの間で維持されているかどうか、又は画像担持光WIの角度関連ビームのコード化に対する変化が、平面導波路22、中間光学素子TO、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOに沿って起こるかどうかは、関連しており、その結果、平面導波路22から出力される画像担持光WOは、意図される虚像を生成するための画像担持光WIの、元の形態又は所望の形態を、保持するか、又は別の方法で維持する。
文字「R」は、アイボックスE内に目を置くビューアに見える、虚像の配向を表す。示されるように、表される虚像の文字「R」の配向は、画像担持光WIによってコードされる、文字「R」の配向と一致する。X-Y平面に対する入射画像担持光WIの、Z軸又は角度配向の周りでの回転の変化は、アウトカップリング回折光学素子ODOからの出射光の回転又は角度配向において、対応する対称的な変化を引き起こす。画像配向の態様から、中間光学素子TOは、単に、光学的リレーの一種として作用し、画像の1つの軸に沿って(例えば、Y軸に沿って)、画像担持光WGの角度をコードしたビームの、拡張を提供する。アウトカップリング回折光学素子ODOは、画像担持光WIによってコードされる虚像の元の配向を維持しながら、画像の別の軸に沿って(例えば、X軸に沿って)、画像担持光WGの角度をコードしたビームを、さらに拡張する。図2に示すように、中間光学素子TOは、平面導波路22の前面又は背面上に配置された、傾斜型又は正方形の回折格子であってもよい。別の方法として、中間光学素子TOは、ブレーズド回折格子であってもよい。
本開示は、改善された回折効率、及び出力開口にわたる画像担持光の出力強度を有する、画像光ガイドを提供する。より具体的には、本開示は、特に、複合インカップリング回折光学素子、及び複合アウトカップリング回折光学素子を有し、画像担持光ビームを二次元で拡張して、拡張された画像担持光ビームをアイボックスに向かって出力するように動作可能な、導波路を提供する。
図3Aに示すように、一実施形態では、画像光ガイド100は、画像光ガイド100の第一の面102上/中に形成された、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOを有してもよい。別の方法として、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOの一方又は両方は、第一の面102の反対側に位置する、画像光ガイド100の第二の面上/中に形成され得る。一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOは、3つの複数の周期格子構造104、106、108を含む。例えば、図9に示されるように、インカップリング回折光学素子IDOは、Y軸と平行な、第一の組の周期的線形格子構造104と、第一の組の周期的線形格子構造104に対して60度超(例えば、70°)回転/オフセットされた、第二の組の周期的線形格子構造106と、第一の組の周期的線形格子構造104に対して-60度超(例えば、-70°)回転/オフセットされた、第三の組の周期的線形格子構造108とを、含んでいてもよい。インカップリング回折光学素子IDOの、第一の組の周期格子構造104は、周期格子構造104に対して垂直に延在する、格子ベクトルK1を有する。第二の組の、及び第三の組の、インカップリング回折光学素子IDOの格子構造106、108は、周期格子構造106、108に対してそれぞれ垂直に延在する、第二の、及び第三の、格子ベクトルK2、K3を有する。一実施形態では、第一の組の周期格子構造104は、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造106、108とは異なる、周期性を有する。
動作中、インカップリング回折光学素子IDOの、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108に入射する、画像担持光ビームの少なくとも一部分は、回折し、TIR及び/又は回折反射によって画像光ガイド100内でさらに伝搬するために、画像担持光WGとして、画像光ガイド100内に向けられる。本開示の実施形態のうちの1つ以上の特性を示すために、画像光ガイド100は、特に、特に別段の記載がない限り、その上への入射時にインカップリング回折光学素子IDOの平面に対して垂直に配置される、画像担持光WIのビームの1つ以上の部分の光路に関して、本明細書に記載され、示される。しかしながら、当業者であれば、これらの記載は限定的なものではなく、インカップリング回折光学素子IDO上に入射する画像担持光WIは、システムが最適化される任意の角度で、及び任意の波長で配置され得ることを、認識するであろう。光路によって、画像担持光が、基体内に取り込まれ得、並びにさらに波長の範囲及び入射角の範囲を含み得る、最適化されたシステム内の、任意の光路が含まれることが意図されると、理解すべきである。例えば、一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOへ入射される画像担持光WIは、システムが最適化される入射角範囲及び波長範囲内の、任意の角度及び任意の波長で、配置される。一実施形態では、入射角範囲は、表面法線から、ゼロ(垂直入射)~約10度の間である。別の実施形態では、入射角範囲は、表面法線から、ゼロ~約30度の間である。さらに別の実施形態では、入射角範囲は、表面法線から、ゼロ~約45度の間である。さらなる実施形態では、入射角範囲は、表面法線から、ゼロ~約60度の間である。別の例では、画像担持光WIのビームの中心線が、インカップリング回折光学素子IDOに対し垂直に沿って、インカップリング回折光学素子IDOに入射する場合、画像担持光WIの一部分は、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108の、それぞれに入射する。この例では、画像担持光WIの部分は、第一の格子ベクトルK1、第二の格子ベクトルK2、及び第三の格子ベクトルK3の方向に対して平行に、アウトカップリング回折光学素子ODOに対して向けられる。第二の組の周期格子構造106,及び第三の組の周期格子構造108は、画像担持光の部分を、アウトカップリング回折光学素子ODOの外側領域(Y軸方向)に向ける。インカップリング回折光学素子IDOに入射する画像担持光の部分を、アウトカップリング回折光学素子ODOの外側領域(Y軸方向)に向けることにより、アウトカップリング回折光学素子ODOの中心(Y軸方向)からアウトカップリングされた画像担持光の強度が減少する。この構成により、アイボックス内のホットスポットが、減少又は排除される。
第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108は、規則的な六角形の対称性を欠く。図9に示すように、一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOは、複数の六角形単位セル109から形成される。六角形単位セル109は、不規則な六角形を記述する。例えば、周期格子構造104、106、108が線形格子を記述する場合、周期格子構造104、106、108は、それらが二等辺三角形を形成するように配置される(図9を参照)。言い換えれば、一実施形態では、第一の周期格子構造104は、画像光ガイドのX軸、又はY軸と平行であり、第二の、及び第三の、周期格子構造106、108は、第一の周期格子構造104に対して非平行である。さらに、第二の、及び第三の、周期格子構造106、108は、互いに対称であってもよいが、第一の周期格子構造104に対しては非対称である。すなわち、周期格子構造104、105、108は、正三角形を形成するようには配置されない。むしろ、第二の組の周期回折構造106は、第一の組の周期回折構造104に対して、60度より大きくオフセットされ、第三の組の周期回折構造108は、第一の組の周期回折構造に対して、-60度より大きくオフセットされる。第一の組の周期格子構造104は、第一の周期を含み、第二の、及び第三の組の、周期格子構造106、108は、第二の周期を含む。第二の周期は、第一の周期とは異なる。一実施形態では、第一の周期は、第二の周期よりも小さな周期を含み、その結果、第一の組の周期格子構造104は、赤色の波長範囲Rにある画像担持光を、より効率的に回折するように動作可能である(例えば、図3Dを参照)。一実施形態では、第一の周期は、第二の周期よりも大きな周期を含み、その結果、第一の組の周期格子構造104は、赤色の波長範囲Rにある画像担持光を、より効率的に回折するように動作可能である。一実施形態では、第二の組の、及び第三の組の周期格子構造106、108は、青色の波長範囲Bにある画像担持光を、回折するように動作可能である(例えば、図3Dを参照)。例えば、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造106、108と比較すると、第一の組の周期格子構造104の特徴は、50NMより大きいピッチによって分離され得ることである。一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOは、画像光ガイド100の長手方向軸115にわたって、左右対称性を有する。波長の画像担持光を「より効率的に」回折することで、より大きな量の画像担持光が、所望の回折次数に入ることを意味する。所望の回折次数は、以下に限定されないが、第一の回折次数、第二の回折次数、反射回折次数、又は透過回折次数を含み得る。
一実施形態では、アウトカップリング回折光学素子ODOは、第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114を含む。第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114は、また、完全な六角形対称性を欠く。第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114は、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108と、それぞれ平行である。第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114は、アウトカップリング回折光学素子ODOからの画像担持光を、拡張してアウトカップリングするように動作可能な、複合回折光学素子を形成する。一実施形態では、第五の組の周期格子構造112は、第六の組の周期格子構造114と交差する。図3Aに示すように、一実施形態において、第四の組の周期格子構造110は、インカップリング回折光学素子IDOの第一の組の周期格子構造104と平行であり、第五の組の周期格子構造112は、インカップリング回折光学素子IDOの第二の組の周期格子構造106と平行であり、第六の組の周期格子構造114は、インカップリング回折光学素子IDOの第三の組の周期格子構造108と平行である。第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114はまた、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108と、それぞれ同じ周期性を有してもよい。一実施形態では、アウトカップリング回折光学素子ODOは、画像光ガイド100の長手方向軸115にわたって、左右対称性を有する。
アウトカップリング回折光学素子ODOの、第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114は、それぞれ、第四の、第五の、及び第六の、格子ベクトルK4、K5、K6を形成する。一実施形態では、格子ベクトルK4は、格子ベクトルK1と平行である。一実施形態では、格子ベクトルK5は、インカップリング格子ベクトルK1から、及びX軸から、60度(+60°)オフセットされ、格子ベクトルK6は、インカップリング格子ベクトルK1から、及びX軸から、-60度(-60°)オフセットされる。
図3Dに示すように、一実施形態では、第一の組の、及び第四の組の、周期格子構造104、110は、概して、同じ格子ピッチを有し、第一の波長範囲R(例えば、赤色光)の画像担持光ビームをより効率的に回折するように構成される。動作中、インカップリング回折光学素子IDOの、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108に入射する、第一の波長範囲Rの画像担持光ビームの少なくとも一部分は回折し、TIR及び/又は回折反射によって画像光ガイド100内でさらに伝搬するために、画像担持光WGとして、画像光ガイド100内に誘導される。本開示の実施形態のうちの1つ以上の特性を示すために、画像光ガイド100は、特に、特に別段の記載がない限り、その上への入射時にインカップリング回折光学素子IDOの平面に対して垂直に配置される、画像担持光WIのビームの1つ以上の部分の光路に関して、本明細書に記載され、示される。しかしながら、当業者であれば、これらの記載は限定的なものではなく、インカップリング回折光学素子IDO上に入射する画像担持光WIは、システムが最適化される任意の角度で配置され得ることを、認識するであろう。
図3D及び3Eにおいて、矢印は、画像担持光WIRの光路の部分を示すものであり、WIBは、本開示の実施形態の構成が、画像担持光の2つ以上の波長範囲で、インカップリング、伝搬、拡張、及びアウトカップリングすることを可能にする、原理を示すことを意図しており、矢印は、その任意の大きさを表していない。
例えば、画像担持光WIのビームの中心線が、インカップリング回折光学素子IDOに対し垂直に沿って、インカップリング回折光学素子IDOに入射する場合、画像担持光WIの一部分が、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108のそれぞれに入射する。この例では、画像担持光WIRの、第一の波長範囲Rの部分は、第一の格子ベクトルK1の方向に対して平行に、アウトカップリング回折光学素子ODOへ向けられる。第四の組の周期格子構造110に入射する、画像担持光ビームWGRの、第一の波長範囲Rの一部分は、画像担持光WORとして、アウトカップリングされる。画像担持光ビームWGRの、第一の波長範囲Rの別の部分は、本来の伝搬方向に沿って連続し、第六の組の周期格子構造114に入射し、回折し、画像担持光ビームWGRの一部分は、概して、Y軸方向に、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁に向けられる。Y軸方向に伝搬する画像担持光ビームWGRの一部分は、第五の組の周期格子構造112に入射し、回折し、画像担持光ビームWGRの一部分は、概して、X軸方向に向けられる。画像担持光ビームWGRの一部分が、第四の組の周期格子構造110に再び入射すると、画像担持光ビームWGRの別の部分は、画像担持光WORとして、アウトカップリングされる。当業者は、図3Dは、本開示の主題の理解を容易にするためのものであり、画像担持光ビームWGRの回折の、すべての例、及び/又は次数を示すものではないことを、認識するだろう。
図3Eは、画像光ガイド100内における青色光Bの回折の例を示す、概略図である。第二の組の、第三の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造106、108、112、114は、概して、同じ格子ピッチを有し、第二の波長範囲B(例えば、青色光)の画像担持光ビームをより効率的に回折するように構成される。画像担持光WIのビームの中心線が、インカップリング回折光学素子IDOに対し垂直に沿って、インカップリング回折光学素子IDOに入射する場合、画像担持光WIの一部分が、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108のそれぞれに入射する。この例では、インカップリング回折光学素子IDOの、第一の組の、第二の組の、及び第三の組の、周期格子構造104、106、108に入射する、第二の波長範囲Bの、画像担持光ビームWIBの少なくとも一部分は、回折し、TIR及び/又は回折反射によって画像光ガイド100内でさらに伝搬するために、画像担持光WGBとして、画像光ガイド100内に誘導される。画像担持光ビームWGBの部分は、第二の格子ベクトルK2、及び第三の格子ベクトルK3の方向に対して平行に、アウトカップリング回折光学素子ODOに対して向けられる。
例えば、第二の格子ベクトルK2に平行に向けられ、第五の組の周期格子構造112に入射する、画像担持光ビームWGBの一部分は、画像担持光WOBとして、アウトカップリングされる。第六の組の周期格子構造114に入射する、画像担持光ビームWGBの別の部分は、回折し、概して、X軸方向に向けられる。次いで、画像担持光ビームWGBのこの部分が、第五の組の周期格子構造112に入射すると、画像担持光ビームWGBは再び回折し、画像担持光WGBの一部分が、概して、第六の格子ベクトルK6に対して平行に向けられる。次いで、画像担持光ビームWGBのこの部分が、第六の組の周期格子構造114に入射すると、画像担持光WGBの別の部分が、画像担持光WOBとして、アウトカップリングされる。
同様に、第三の格子ベクトルK3に対して平行に向けられ、第六の組の周期格子構造114に入射する、画像担持光ビームWGBの一部分は、画像担持光WOBとして、アウトカップリングされる。第五の組の周期格子構造112に入射する、画像担持光ビームWGB一部分は、回折し、概して、X軸方向に向けられる。次いで、画像担持光ビームWGBのこの部分が、第六の組の周期格子構造114に入射すると、画像担持光ビームWGBは再び回折し、画像担持光WGBの一部分が、概して、第五の格子ベクトルK5に対して平行に向けられる。次いで、画像担持光ビームWGBのこの部分が、第五の組の周期格子構造112に入射すると、画像担持光WGBの別の部分は、画像担持光WOBとして、アウトカップリングされる。当業者は、図3Eは、本開示の主題の理解を容易にするための、画像担持光ビームWGBの回折の、すべての例、及び/又は次数を示しているわけではないことを、認識するだろう。
従来のビームエクスパンダーでは、光は、中間(例えば、ターニング)回折特徴への奇数回の入射後に、アウトカップリングされる。画像光ガイド100では、画像担持光WGは、中間回折特徴への偶数回の入射後に、アウトカップリングされる。本構成では、画像担持光WGは、画像担持光WGが周期格子構造の組と整列する(例えば、概ね垂直となる)ように、(奇数回出力システムと比較して)さらなるターニングを経る。例えば、図3Dに示すように、画像担持光ビームWGRの一部分は、インカップリング回折光学素子IDO内にある、第一の組の周期格子構造104の回折特徴に入射し、格子ベクトルK1と平行な、元の方向に伝搬する画像担持光ビームWGRの一部分は、第4の組の周期格子構造110の回折特徴に入射されると回折し、画像担持光ビームWGRの一部分は、アウトカップリングされる。画像担持光ビームWGRの一部分は、第六の組の周期格子構造114の回折特徴に入射すると、最初の(奇数回目の)中間(例えば、ターニング)回折を受けて、画像担持光ビームWGRの一部分は、Y軸方向にターニングされ、画像担持光ビームWGRのこの部分は、第五の組の周期格子構造112の回折特徴に入射すると、二度目の(偶数回目の)中間(例えば、ターニング)回折を受けて、X軸方向にターニングされ、画像担持光ビームWGRのこの部分は、第四の組の周期格子構造110の回折特徴に入射すると、さらに回折を受けて、画像担持光ビームWGRの一部分は、画像担持光WORとして、アウトカップリングされる。この構成は、画像光ガイド100の回折効率を増加させる。この構成では、奇数回目の中間(例えば、ターニング)回折の後に出力される、画像担持光ビームWGRの任意の部分は、画像担持光ビームWGBのために設計されたピッチを有する、回折特徴を通して出力され、その結果、そのアウトカップリングされる回折の次数の効率が、著しく減少する。図3Eに示すように、画像担持光ビームWGBの光路は、中間(例えば、ターニング)回折特徴への偶数回目の入射後に、アウトカップリングされるよう、同様に構成されている。
ここで図3A、及び3Bを参照すると、一実施形態では、アウトカップリング回折光学素子ODOの一部分116は、インカップリング回折光学素子IDOの周囲を包む。言い換えれば、アウトカップリング回折光学素子ODOの部分116は、少なくとも部分的に、インカップリング回折光学素子IDOの周囲に延在し、その結果、インカップリング回折光学素子IDOに対してその平面に垂直に入射する、画像担持光WGのビームは、第二の、及び第三の格子ベクトルK2、K3に沿って回折し、アウトカップリング回折光学素子ODOの部分116に入射する。図3A、及び3Bに示すように、一実施形態では、アウトカップリング回折光学素子ODO、及びインカップリング回折光学素子IDOは、空間118によって、X軸及びY軸方向へと、横方向に分離される。空間118は、円弧状であってもよく、いかなる周期回折構造も含まない。
一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOにおける、周期格子構造106、108、110、112の奥行きは同じである。別の実施形態では、周期格子構造104、106、108、110、112の奥行きは、選択された回折次数の効率を増加させるように、変化する。例えば、周期格子構造106、108は、周期格子構造104、110、112よりも大きな奥行きを有してもよい。
ここで図3Bを参照すると、一実施形態では、第四の組の周期格子構造110は、アウトカップリング回折光学素子ODOを含む、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造112、114よりも浅い奥行きを有する。回折格子を含む回折光学素子では、格子の奥行きを増加させることで回折効率が改善する。この構成は、第四の組の周期格子構造110の突出を減少させ、そこからアウトカップリングされた画像担持光WGを減少させて、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁への、Y軸方向の配光を増加させる。
ここで図3Cを参照すると、一実施形態では、第四の組の周期格子構造110は、アウトカップリング回折光学素子ODOには存在しない。複合格子パターン(例えば、二つの交差する回折格子)を含む、回折光学素子では、第三の格子ベクトルは、格子パターンによって暗黙的に定義される。この構成は、暗黙の格子構造からアウトカップリングされる画像担持光WGを減少させるが、除去はしない。これにより、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁への、Y軸方向の配光が増加する。
図4A、及び4Bに示すように、一実施形態では、画像光ガイド100は、画像光ガイド100の第一の面102上/中に形成された、中間回折光学素子TDOを含んでいる。別の方法として、中間回折光学素子TDOは、第一の面102の反対側に位置する、画像光ガイド100の第二の面上/中に形成されてもよい。中間回折光学素子TDOは、インカップリング回折光学素子IDOと、アウトカップリング回折光学素子ODOとの間の、画像担持光の経路に位置する。中間回折光学素子TDO、及びインカップリング回折光学素子IDOは、空間118によって、X軸及びY軸方向へと、横方向に分離される。中間回折光学素子TDOの一部分116’は、インカップリング回折光学素子IDOの周囲を包む。言い換えれば、中間回折光学素子TDOの部分116’は、少なくとも部分的に、インカップリング回折光学素子IDOの周囲に延在し、その結果、第二の、及び第三の格子ベクトルK2、K3に対して平行に向けられた画像担持光WGの部分は、中間回折光学素子TDOの部分116’に入射する。
図4A、及び4Bを引き続き参照すると、中間回折光学素子TDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOは、第二の空間120によって、X軸方向へと、横方向に分離される。中間回折光学素子TDOは、第七の組の、第八の組の、及び第九の組の、周期格子構造122、124、126を含む。一実施形態では、第七の組の、第八の組の、及び第九の組の、周期格子構造122、124、126は、アウトカップリング回折光学素子ODOの、第四の組の、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造110、112、114と、それぞれ同じ配向、周期性、及び対称性を有する。一実施形態では、第七の組の、第八の組の、及び第九の組の、周期格子構造122、124、126の、第七の、第八の、及び第九の、格子ベクトルK7、K8、K9は、格子ベクトルK4、K5、K6と、それぞれ大きさ及び方向において等しい。中間回折光学素子TDOは、アウトカップリング回折光学素子ODOの位置決めにおける、より大きな自由度を可能とする。
ここで図4Bを参照すると、一実施形態では、第四の組の周期格子構造110は、アウトカップリング回折光学素子ODOを含む、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造112、114よりも浅い奥行きを有する。図3Bに記載されているように、この構成は、第四の組の周期格子構造110の突出を減少させ、そこからアウトカップリングされた画像担持光WGを減少させて、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁への、Y軸方向の配光を増加させる。同様に、第七の組の周期格子構造122は、中間回折光学素子TDOを含む、第八の組の、及び第九の組の、周期格子構造124、126よりも小さな奥行きを有する。
ここで図4Cを参照すると、一実施形態では、第四の組の周期格子構造110は、アウトカップリング回折光学素子ODOには存在しない。図3Bに記載されているように、この構成は、暗黙の格子構造からアウトカップリングされる画像担持光WGを減少させるが、除去はしない。これにより、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁への、Y軸方向の配光が増加する。同様に、第七の組の周期格子構造122は、中間回折光学素子TDOには存在しない。
図5A、及び5Bに示すように、一実施形態では、画像光ガイド200は、画像光ガイド200の第一の面202上/中に形成された、インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOを有してもよい。インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOは、単一の連続回折パターンとして構成されてもよい。インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOは、図3A、及び3Bに示される実施形態に記載されているように、周期性及び配向性を伴って形成される。一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOを含む、周期格子構造206、208の奥行きは、アウトカップリング回折光学素子ODOを含む、周期格子構造よりも大きな奥行きを有する。回折格子を含む回折光学素子では、格子の奥行きを増加させることで回折効率が改善する。
ここで図5Bを参照すると、一実施形態では、第四の組の周期格子構造210は、アウトカップリング回折光学素子ODOを含む、第五の組の、及び第六の組の、周期格子構造212、214よりも浅い奥行きを有する。図3Bに記載されているように、この構成は、第四の組の周期格子構造210の突出を減少させ、そこからアウトカップリングされた画像担持光WGを減少させて、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁への、Y軸方向の配光を増加させる。
ここで図5Cを参照すると、一実施形態では、第四の組の周期格子構造210は、アウトカップリング回折光学素子ODOには存在しない。図3Bに記載されているように、この構成は、暗黙の格子構造からアウトカップリングされる画像担持光WGを減少させるが、除去はしない。これにより、アウトカップリング回折光学素子ODOの外縁への、Y軸方向の配光が増加する。
本開示の実施形態では、周期的構造は、限定されるものではないが、直線的回折特徴、円形ポスト、又は楕円形ポストであってもよい。例えば、図6は、円形ポスト302を含む回折特徴を有する、複合回折パターン300を示す。複合回折パターン300は、二次元格子内に位置付けられた、複数の六角形単位セル310によって画定される。画像光ガイド100、200の(図4、図5を参照)インカップリング回折光学素子IDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOは、六角形単位セルの二次元格子として、同様に構成されてもよい。
図7に示すように、一実施形態では、積層画像光ガイドアセンブリ400は、第二の画像光ガイド404と結合した、第一の画像光ガイド402を含み、多色画像光ガイドアセンブリを形成する。第一の画像光ガイド402は、上記で記載される画像光ガイド100、200のうちの1つであってもよい。画像光ガイド402、404は、機械的に結合された、別個の基体S1、S2上に形成される。一実施形態では、画像光ガイド402、404は、接着剤を介して結合される。一部の実施形態では、画像光ガイド402は、画像光ガイド402、404のいずれかのTIR特性を著しく変化させないような方法で、部分接触によって、画像光ガイド404に機械的に結合される。さらに、一部の実施形態では、積層画像光ガイド402、404は、基体S1、S2の間に、部分的又は完全な、エアギャップ又は間隔を含む。一実施形態では、積層画像光ガイドアセンブリ400は、三つの別個の色の光路を提供し、これは、本明細書ではチャネルと呼称されることがある。図7に示すように、第一の画像光ガイド402は、赤色光用の赤色光路CR(例えば、630~660NMの範囲)、及び青色光B用の青色光路CB(例えば、440~470NMの範囲)を有する。第二の画像光ガイド404は、緑色光G用の緑色光路CG(例えば、560~520NMの範囲)を有する。
積層画像光ガイドアセンブリ400に入射する、プロジェクター18からの緑色光Gは、第一の画像光ガイド402のインカップリング回折光学素子IDO1を透過し、第二の画像光ガイド404のインカップリング回折光学素子IDO2で回折する。次いで、回折した緑色光Gは、TIRを介して、第二の画像光ガイド基体S2を通して伝達され、第二の画像光ガイド404のアウトカップリング回折光学素子ODO2に向けられる。積層画像光ガイドアセンブリ400に入射する、プロジェクター16からの赤色光Rは、第一の画像光ガイド402のインカップリング回折光学素子IDO1で回折する。次いで、回折した赤色光Rは、TIRを介して、第一の画像光ガイド基体S1を通して伝達され、第一の画像光ガイド402のアウトカップリング回折光学素子ODO1に向けられる。積層画像光ガイドアセンブリ400に入射する、プロジェクター18からの青色光Bは、第一の画像光ガイド402のインカップリング回折光学素子IDO1で回折する。次いで、回折した青色光Bは、TIRを介して、第一の画像光ガイド基体S1を通して伝達され、第一の画像光ガイド402のアウトカップリング回折光学素子ODO1に向けられる。
図8の斜視図は、本開示の1つ以上の画像光ガイドを使用した拡張現実視聴のための、表示システム60を示す。表示システム60は、右眼用の画像光ガイド66Rを有する、右眼用光学システム64Rを有する、HMDとして示されている。表示システム60は、ピコプロジェクタ、又は類似の装置などの画像源68を含み、画像を生成するために通電可能である。一実施形態では、表示システム60は、1つ以上の画像光ガイド、及び第二の画像源を含む、左眼用光学システムを含む。生成される画像は、3D視聴のための、立体視可能な一対の画像とすることができる。表示システム60によって形成される虚像は、画像光ガイド66Rを通してビューアにより鑑賞される現実世界の情景コンテンツ上に、重ね合わされるか、又はオーバーレイされているように見えることができる。情景コンテンツを視聴するために、又はビューアの視線追跡などのために、HMDのフレームへ取り付けられた、1つ以上のカメラなど、拡張現実可視化技術分野の当業者であれば周知である追加の構成要素を、提供することもできる。
図10に示すように、一実施形態では、画像光ガイド500は、画像光ガイド500の第一の面502に沿って形成された、インカップリング回折光学素子IDO、中間回折光学素子TDO、及びアウトカップリング回折光学素子ODOを含んでもよい。別の方法として、インカップリング、中間、及びアウトカップリング回折光学素子、IDO、TDO、ODOの1つ以上は、第一の面502の反対側に位置する、画像光ガイド500の第二の面に沿って形成されてもよい。一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOは、第一の格子ベクトルK0、及び第一の格子ベクトルK0に対してある角度で配向された第二の格子ベクトルK1を有する、周期格子構造504の複合パターンを含む。例えば、インカップリング回折光学素子IDOは、2つの格子ベクトルK0、K1を最大化する、波状(例えば、正弦波)回折要素の、複数のポスト又は列を含んでもよい。
一実施形態では、インカップリング回折光学素子IDOは、画像担持光WGRの、第一の波長範囲 Rの一部分を、第三の格子ベクトルK2を有する、中間回折光学素子TDOに向けるように構成され、これは、画像担持光WGRの一部分を、アウトカップリング回折光学素子ODOに向かって、反射モードで回折するように配向される(図3Dを参照)。画像担持光WGRの一部分のみが、中間回折光学素子TDOとの複数の遭遇の各々によって回折し、それによって、アウトカップリング回折光学素子ODOに接近する、画像担持光WGRの角度関連ビームの各々を、横方向に拡張する。一実施形態では、中間回折光学素子TDOは、線形格子要素506のパターンを含む。
一実施形態では、アウトカップリング回折光学素子ODOは、第四の格子ベクトルK3、及び第五の格子ベクトルK4を有する、周期格子構造508の複合パターンを含む。例えば、アウトカップリング回折光学素子ODOは、波状(例えば、正弦波)回折要素の、複数の列を含んでもよい。インカップリング回折光学素子IDOは、画像担持光WGRの、第二の波長範囲Bの一部分を、第四の、及び第五の、格子ベクトルK3、K4を有する、アウトカップリング回折光学素子ODOに向けるように構成され、これは、画像担持光WGRの一部分を反射モードで回折して、瞳孔拡張を提供し、画像担持光WGRの一部分をアイボックスへアウトカップリングするように、配向される。
第一の光路では、画像担持光WGBは、第二の格子ベクトルK1を有する、インカップリング回折光学素子IDOの周期格子構造504、第三の格子ベクトルK2を有する、中間回折光学素子TDOの線形格子要素506、及び第五の格子ベクトルK4を有する、アウトカップリング回折光学素子ODOの複合格子パターン要素508の一部分によって、最も効率的に回折する。第二の、第三の、及び第五の、格子ベクトル、K1、K2、K4は、実質的にゼロの大きさの、ベクトル総和を生成する。第二の光路では、画像担持光WGBは、第一の格子ベクトルK0を有する、インカップリング回折光学素子IDOの周期格子構造504、第四の格子ベクトルK3を有する、アウトカップリング回折光学素子ODOの複合格子パターン要素508、及び第五の格子ベクトルK4を有する、アウトカップリング回折光学素子ODOの複合格子パターン要素508の一部によって、最も効率的に回折する。第一の、第四の、及び第五の格子ベクトル、K0、K3、K4は、実質的にゼロの大きさの、ベクトル総和を生成する。
本明細書に記載される実施形態の1つ以上の特徴を組み合わせて、図示されていない追加の実施形態を作製してもよい。様々な実施形態を上記で詳細に説明しているが、それらは、限定的なものではなく例示目的で提示されていると、理解されるべきである。その範囲、精神、又は本質的な特徴から逸脱することなく、本開示の主題が、他の特定の形態、変形、及び修正によって具現化され得ることが、関連技術の当業者には明らかであろう。したがって、上述した実施形態は、すべての点において例示として考慮されるべきであり、限定的なものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示され、その均等物の意味及び範囲内にあるすべての変更がその中に包含されることが、意図される。

Claims (25)

  1. 虚像を伝達するための画像光ガイドであって:
    第一の波長範囲の、及び第二の波長範囲の、画像担持光ビームを伝搬するように動作可能な基体と、
    前記基体に沿って形成されるインカップリング回折光学素子であって、前記インカップリング回折光学素子が、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを、角度をコードした形態で、前記基体内へと回折するように動作可能である、インカップリング回折光学素子と、
    前記基体に沿って形成され、中央領域を有する、アウトカップリング回折光学素子であって、前記アウトカップリング回折光学素子が、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを拡張し、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記拡張された画像担持光ビームを、角度をデコードした形態で、前記基体から出力するように動作可能である、アウトカップリング回折光学素子と、を備え、
    前記インカップリング回折光学素子が、第一の、第二の、及び第三の、複数の周期回折構造を含み、前記第一の複数の周期回折構造が、軸と平行であり、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造が、それぞれ、前記軸に対して非平行であり、
    前記アウトカップリング回折光学素子が、第四の、第五の、及び第六の、複数の周期回折構造を含み、前記第五の、及び前記第六の、複数の周期回折構造が、前記インカップリング回折光学素子の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造の周期性に対して、実質的に等しい周期性を有し、
    前記アウトカップリング回折光学素子の、前記第五の、及び前記第六の、複数の周期回折構造が、前記インカップリング回折光学素子の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造と、実質的に平行である、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  2. 前記第四の複数の周期回折構造が、前記第五の、及び前記第六の、周期回折構造によって、暗黙的に画定される、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  3. 前記第一の、及び前記第四の、複数の周期回折構造が、第一の波長範囲における画像担持光を、第二の波長範囲よりも効率的に回折するように構成される、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  4. 前記インカップリング回折光学素子の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造の少なくとも1つ、並びに前記アウトカップリング回折光学素子の、前記第五の、及び前記第六の、複数の周期回折構造の対応する1つが、前記第二の波長範囲における画像担持光を、前記第一の波長範囲よりも効率的に回折するように構成される、請求項3に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  5. 前記第一の波長範囲が、赤色である、請求項3に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  6. 前記第二の波長範囲が、青色である、請求項3に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  7. 前記第一の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造が、前記画像光ガイドの長手方向軸に沿って両側対称である、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  8. 前記第一の複数の周期回折構造が、前記画像担持光の一部分を前記アウトカップリング回折光学素子の前記中央領域に向かって回折するように配向され、前記第二の組の周期回折構造が、前記第一の組の周期回折構造に対して、60度超オフセットされ、及び前記第三の組の周期回折構造が、前記第一の組の周期回折構造に対して、-60度超オフセットされる、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  9. 前記第二の組の、及び前記第三の組の、周期回折構造が、前記第一の周期回折構造に対して、50nm超の周期によって分離される、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  10. 前記第一の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造の1つが、第一の周期を含み、前記第一の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造の、他のそれぞれが、第一の周期とは異なる第二の周期を含み、前記第一の周期は、第一の波長範囲における画像担持光を、第二の波長範囲よりも効率的に回折するように動作可能である、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  11. 前記第一の周期が、前記第二の周期よりも小さく、前記第一の波長範囲の画像担持光を、第二の波長範囲よりも効率的に回折するように動作可能である、請求項10に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  12. 前記第一の周期が、前記第二の周期よりも大きく、前記第一の波長範囲の画像担持光を、第二の波長範囲よりも効率的に回折するように動作可能である、請求項10に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  13. 前記アウトカップリング回折光学素子の一部分が、少なくとも部分的に、前記インカップリング回折光学素子の周囲に位置し、円弧状空間は、前記インカップリング回折光学素子と前記アウトカップリング回折光学素子との間に位置し、前記円弧状空間はいかなる周期回折構造も含まない、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  14. 前記インカップリング回折光学素子と、前記結アウトカップリング回折光学素子との間の光路に位置する、中間回折光学素子をさらに含み、前記中間回折光学素子は、前記インカップリング回折光学素子の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造と平行な、2つの複数の周期回折構造を含み、前記中間回折光学素子の一部分が、少なくとも部分的に、前記インカップリング回折光学素子の周囲に位置し、円弧状空間が、前記インカップリング回折光学素子と前記アウトカップリング回折光学素子との間に位置し、前記円弧状空間が、いかなる周期回折構造も含まない、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  15. 第二の空間が、前記中間回折光学素子と、前記アウトカップリング回折光学素子との間に位置し、前記第二の空間はいかなる周期回折構造も含まない、請求項14に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  16. 前記インカップリング回折光学素子が、前記画像担持光ビームの一部分を、入射角範囲内で、前記基体内に回折するように動作可能である、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  17. 前記画像光ガイドは光路を含み、それによって、前記第一の波長範囲の画像担持光が、入射角範囲で、前記インカップリング回折光学素子に入射し、前記基体内を伝搬する前記第一の波長範囲の前記画像担持光の第一の部分が、前記第四の複数の周期回折構造上に入射し、アウトカップリングし、及び前記第一の波長範囲の前記画像担持光の残りの部分はさらに伝搬し、前記第五の、及び前記第六の、複数の周期回折構造の、いずれか又は両方に入射する、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  18. 前記入射角範囲が、前記画像光ガイドの表面法線から0度~約60度の間である、請求項17に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  19. 前記第一の波長範囲の前記画像担持光の前記第二の部分が、前記第一の波長範囲の前記画像担持光の、前記第四の、前記第五の、又は前記第六の、複数の周期回折構造への偶数回の入射の後に、アウトカップリングされる、請求項17に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  20. 前記画像光ガイドが光路を含み、それによって、前記第二の波長範囲の前記画像担持光が、前記基体内で伝搬するように動作可能であり、前記光路が、前記インカップリング回折光学素子の、前記第二の、及び前記第三の、複数の周期回折構造と、前記アウトカップリング回折光学素子の、前記第五の複数の周期回折構造と、及び前記アウトカップリング回折光学素子の、第六の複数の周期回折構造をさらに含む、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  21. 前記第二の波長範囲の前記画像担持光の一部分が、前記第二の波長範囲の前記画像担持光の、前記第五の、及び前記第六の、複数の周期回折構造への偶数回の入射の後に、アウトカップリングされる、請求項20に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  22. 虚像を伝達するための画像光ガイドであって:
    第一の波長範囲の、及び第二の波長範囲の、画像担持光ビームを伝搬するように動作可能な基体と、
    前記基体に沿って形成されるインカップリング回折光学素子であって、前記インカップリング回折光学素子が、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを、角度をコードした形態で、画像源から前記基体内へと回折するように動作可能である、インカップリング回折光学素子と、
    前記基体に沿って形成されるアウトカップリング回折光学素子であって、前記アウトカップリング回折光学素子が、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを拡張し、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記拡張された画像担持光ビームを、角度をデコードした形態で、前記基体から出力するように動作可能である、アウトカップリング回折光学素子を含み、
    前記インカップリング回折光学素子、及び前記アウトカップリング回折光学素子が、第一の複数の周期回折構造と、及び前記第一の複数の周期回折構造に対して60度未満の角度で位置付けられる、第二の複数の周期回折構造を有する、単一の連続回折パターンとして構成される、画像光ガイド。
  23. 前記第一の、及び第二の、複数の周期回折構造が、前記周期アウトカップリング回折光学素子の周期回折構造よりも大きな奥行きを有する、請求項22に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  24. 前記基体が、積層画像光ガイドアセンブリの第一の基体であり、その長さに沿って画像担持光ビームを伝搬するように動作可能な第二の基体が、前記第一の基体と結合され、前記第一の、及び第前記二の基体が、少なくとも3つの波長範囲のための、3つ以上の光路を含む、請求項1に記載の、虚像を伝達するための画像光ガイド。
  25. 虚像を伝達するための画像光ガイドであって:
    第一の波長範囲の、及び第二の波長範囲の、画像担持光ビームを伝搬するように動作可能な基体と、
    前記基体に沿って形成されるインカップリング回折光学素子であって、前記インカップリング回折光学素子が、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを、角度をコードした形態で、画像源から前記基体内へと回折するように動作可能である、インカップリング回折光学素子と、
    前記基体に沿って形成されるアウトカップリング回折光学素子であって、前記アウトカップリング回折光学素子が、前記第一の波長範囲の、及び前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを拡張し、前記第一の波長範囲、及び前記第二の波長範囲の、前記拡張された画像担持光ビームを、角度をデコードした形態で、前記基体から出力するように動作可能である、アウトカップリング回折光学素子を含と、
    前記基体に沿って形成される中間回折光学素子あって、前記中間回折光学素子が、前記第二の波長範囲の、前記画像担持光ビームを拡張し、前記第二の波長範囲の、前記拡張された画像担持光ビームを、前記アウトカップリング回折光学素子に出力するように動作可能である、中間回折光学素子を含み、
    前記インカップリング回折光学素子が、第一の格子ベクトル、及び第二の格子ベクトルを有する、周期回折構造を含み、
    前記中間回折光学素子が、第三の格子ベクトルを有する、周期回折構造を含み、
    前記アウトカップリング回折光学素子が、第四の、第五の、及び第六の、格子ベクトルを有する、周期回折構造を含む、虚像を伝達するための画像光ガイド。
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