JP2024506719A - 摺動可能な封止要素を有するエアロゾル発生装置用交換可能カートリッジ - Google Patents

摺動可能な封止要素を有するエアロゾル発生装置用交換可能カートリッジ Download PDF

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Abstract

本発明は、液体剤を貯蔵するための液体貯蔵部分であって、液体剤を液体貯蔵部分から排出させるための液体出口と、液体出口を封止するための摺動可能な封止要素であって、封止要素への圧力の印加時に液体出口から離れて摺動するように構成される、摺動可能な封止要素と、液体剤を吸収および供給するための液体出口に隣接して配設されるウィッキング要素とを備える、液体貯蔵部分を備える、エアロゾル発生装置のためのカートリッジに関する。【選択図】図3

Description

本発明は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のためのカートリッジに関する。本発明はさらに、エアロゾル発生装置と、カートリッジ、エアロゾル発生物品、およびエアロゾル発生装置を含むエアロゾルを発生するためエアロゾル発生システムに関する。本発明はさらに、エアロゾルを形成するためのエアロゾル発生システムを操作する方法に関する。
たばこなどのエアロゾル発生物品中のエアロゾル形成基体を加熱するが燃焼しないエアロゾル発生装置が公知である。こうした装置は、ユーザーによる吸入のためのエアロゾルを発生するために、エアロゾル形成基体を十分に高い温度に加熱する。これらのエアロゾル発生装置は通常、エアロゾル形成基体を受容するための空洞を含む。これらの装置は典型的に、携帯型の手持ち式の装置であり、また一般的にコンパクトである。液体エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生する、他のエアロゾル発生装置が知られている。液体エアロゾル形成基体を含有するカートリッジを、エアロゾル発生装置から接続および取り外し、または交換することは、多くの場合、カートリッジまたはエアロゾル発生装置からの漏出または漏れにつながる。
漏れのリスクなしに、エアロゾル発生装置から簡単に接続および取り外しできる交換可能な液体含有カートリッジを提供することが望ましい。さらに、異なるカートリッジが取り付け、取り外し、または交換される際に流体の漏れのリスクなく、ユーザーが好みに応じてさまざまなエアロゾル形成基体を使用できるエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。
エアロゾル発生システムの一つの実施形態の断面図を示す。 別のエアロゾル発生システムの断面図を示す。 本発明によるカートリッジの断面図を示す。 ヒーター区画壁を含むエアロゾル発生装置を備えたエアロゾル発生システムの一実施形態を組み立てる順序を示す。 エアロゾル発生システムの一つの実施形態を組み立てる順序を示し、エアロゾル発生物品は、カートリッジの摺動可能な封止要素と係合する。 カートリッジおよびエアロゾル形成装置が接続される前(図6A)および接続された後(図6B)の切り欠き拡大図を描写する。 カートリッジおよびエアロゾル形成装置が接続される前(図6A)および接続された後(図6B)の切り欠き拡大図を描写する。 カートリッジおよびエアロゾル形成装置が接続される前(図7A)および接続された後(図7B)の概略斜視図を描写する。 カートリッジおよびエアロゾル形成装置が接続される前(図7A)および接続された後(図7B)の概略斜視図を描写する。
本発明の実施形態によれば、エアロゾル発生装置に着脱可能に接続されるように構成された交換可能なカートリッジが提供される。
カートリッジは、液体剤を貯蔵するための液体貯蔵部分を備え得る。液体貯蔵部分は、液体剤を液体貯蔵部分の外に導くための液体出口を備えてもよい。カートリッジは、液体貯蔵部分から液体出口に液体剤を供給するためのウィッキング要素を含んでもよい。カートリッジは、液体出口を封止するための摺動可能な封止要素を備えてもよい。封止とは、液体の滴がカートリッジの液体出口の中およびその周りに生成されないように、液体貯蔵部分に含まれる液体が、液体貯蔵部分から流出することを十分に防止することを意味する。封止とは、カートリッジと装置との間の接続点に液体が溜まるのを防止することを意味する。摺動可能な封止要素は、封止要素に圧力をかけると、液体出口から離れて摺動するように構成されうる。エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかと係合しない場合、摺動可能な封止要素は、液体出口を封止する。カートリッジがエアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかと係合する時、摺動可能な封止要素は、液体出口から離れて摺動して、液体剤が液体出口を通って、エアロゾル発生物品に位置する多孔性材料に到達することを可能にする。カートリッジがエアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかから取り外される時、摺動可能な封止要素は、液体出口を再封止するために摺動してもよい。カートリッジがエアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかと係合していない時に、摺動可能な封止要素は液体出口を封止するため、カートリッジがエアロゾル発生装置と係合していない時に、摺動可能な封止要素は漏れのリスクを低減する。
さらに、カートリッジはウィッキング要素を含んでもよい。ウィッキング要素は、液体剤と接触する。ウィッキング要素は、液体剤を吸収し、液体剤を液体出口に供給するために、液体出口の近くに配設されうる。ウィッキング要素は、液体剤を吸収し、液体出口に供給するために、液体出口に隣接して配設されてもよい。ウィッキング要素は、液体剤を吸収し、液体出口に供給するために、液体出口の近位に配設されうる。ウィッキング要素は、液体剤を吸収し、液体出口に供給するために、液体出口内に配設されうる。ウィッキング要素は、液体貯蔵部分に含まれる液体剤と液体出口との間にあってもよい。ウィッキング要素は、液体貯蔵部分と液体出口との間に位置してもよい。ウィッキング要素は、液体出口への液体剤の制御された供給を提供しうる。
本発明の別の実施形態によると、エアロゾル発生装置に着脱可能に接続するように構成された交換可能なカートリッジが提供される。カートリッジは、液体剤を貯蔵するための液体貯蔵部分を備える。液体貯蔵部分は、液体剤を液体貯蔵部分の外に導くための液体出口を備える。カートリッジは、液体出口を封止するための摺動可能な封止要素を含む。摺動可能な封止要素は、封止要素に圧力を印加すると、液体出口から離れて摺動するように構成される。カートリッジはまた、ウィッキング要素を含む。ウィッキング要素は、液体剤を吸収し、液体出口に供給するために、液体出口に隣接して配設される。ウィッキング要素は、液体剤に接触しうる。ウィッキング要素は、液体剤と接触し、液体剤を液体出口に送達するように配設される。ウィッキング要素は、液体貯蔵部分から液体出口に液体剤を導いてもよい。ウィッキング要素は、液体出口に到達する液体貯蔵部分から液体剤を吸収しうる。これにより、封止要素に対する液体剤の圧力が低減され得る。ウィッキング要素は、液体出口を通ってカートリッジから液体剤が漏れるのを防止しうる。ウィッキング要素と封止要素の組み合わせは、カートリッジの封止を改善し、カートリッジからの漏れを低減し得る。カートリッジは、液体剤を含有するための封止された容器を備えてもよい。
摺動可能な封止要素が液体出口から離れて摺動するように、摺動可能な封止要素に圧力を印加するさまざまな可能性がある。本発明の一実施形態によれば、発熱体を含むエアロゾル発生装置が提供され得る。発熱体は、第一の部分を有数する区画壁および第二の部分を有する区画壁を備えてもよく、区画壁の第二の部分は、液体出口から押し出すために、摺動可能な封止要素と係合するように構成される。こうした区画壁を含むエアロゾル発生装置が、以下でより詳細に説明される。
本発明の別の実施形態によると、以下でより詳細に説明する通り、圧力は、エアロゾル発生物品の多孔性部分によって、摺動可能な封止要素に印加され得る。好ましくは、区画壁を含むエアロゾル発生装置は、本発明の交換可能なカートリッジと使用される。
カートリッジがエアロゾル発生装置と係合する時、摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生装置の一部と係合し得る。ユーザーがカートリッジをエアロゾル発生装置の所定の位置に押し込むと、エアロゾル発生装置の部分は、摺動可能な封止要素を液体出口から離れて摺動させてもよい。カートリッジをエアロゾル発生装置内の所定の位置に係合させることで、摺動可能な封止要素が液体出口から離れて摺動し、液体が液体出口に入ることを可能にし得る。
カートリッジがエアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかと係合する時、摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかの一部と係合してもよい。ユーザーがカートリッジを所定の位置に押し込むと、エアロゾル発生装置がエアロゾル発生物品を含有し、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置のいずれかの一部が、摺動可能な封止要素を液体出口から離れて摺動させてもよい。カートリッジを所定の位置に係合させることで、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置のいずれかの一部が、摺動可能な封止要素と係合して、摺動可能な封止要素を液体出口から離れて摺動させ、液体が液体出口に入ることを可能にし得る。
摺動可能な封止要素と係合するエアロゾル発生装置の部分は、エアロゾル発生装置の発熱体の一部であってもよい。エアロゾル発生装置はエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するための空洞を備えてもよい。摺動可能な封止要素と係合するエアロゾル発生装置の発熱体の部分は、発熱体の区画壁の一部であってもよく、特に、エアロゾル発生装置の空洞の外側に延びる発熱体の区画壁の一部であってもよい。エアロゾル発生装置の空洞の外側に延びる発熱体の区画壁の部分は、エアロゾル発生物品を受容するために空洞の下流に位置してもよい。こうした区画壁を含むエアロゾル発生装置は、以下でより詳細に記述される。
摺動可能な封止要素と係合するエアロゾル発生物品の部分は、エアロゾル発生物品の多孔性部分であってもよい。エアロゾル発生物品の多孔性部分は、フィルター部分であってもよい。エアロゾル発生物品のフィルター部分は、エアロゾル発生物品の基体部分の下流に位置してもよく、基体部分はエアロゾル形成基体を含む。多孔性部分および基体部分を含むエアロゾル発生物品は、以下でより詳細に説明される。
摺動可能な封止要素は、任意の適切な形状であってもよい。例えば、摺動可能な封止要素は、フラップであってもよい。封止要素は、リングであってもよい。摺動可能な封止要素は、ドアであってもよい。摺動可能な封止要素は、平坦であってもよい。摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品の構造に相補的になるように成形されてもよく、閉位置から開位置へ、または開位置から閉位置への摺動可能な封止要素の移動を支援する。
カートリッジが、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれの部分とも係合しない場合、摺動可能な封止要素は、液体出口を封止し得る。摺動可能な封止要素は、液体出口に当接または閉鎖または封止し、それによって液体出口を封止し、カートリッジからの液体剤の放出を防止し得る。封止要素は、液体出口を覆い、それによってカートリッジからの液体剤の放出を防止し得る。
摺動可能な封止要素は、第一の位置と第二の位置との間で摺動可能であってもよい。第一の位置では、摺動可能な封止要素は、液体出口を封止して、カートリッジからの液体剤の輸送を防止しうる。摺動可能な封止要素の第一の位置では、液体貯蔵部分からウィッキング要素を介して、かつ液体出口を通って液体剤を放出する液体チャネルが閉じられてもよい。摺動可能な封止要素の封止された位置では、液体貯蔵部分からウィッキング要素を介して、かつ液体出口を通って液体剤を放出する液体チャネルが閉じられてもよい。第二の位置では、摺動可能な封止要素は、液体出口からオフセットされてもよい。これにより、液体剤が液体出口を通って放出されることが可能になりうる。摺動可能な封止要素の第二の位置では、液体チャネルは開いてもよく、液体剤のカートリッジからの放出を可能にしてもよい。摺動可能な封止要素の開位置では、液体貯蔵部分からウィッキング要素を介して、かつ液体出口を通って液体剤を放出する液体チャネルが開かれてもよい。エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかから取り外される時、カートリッジの摺動可能な封止要素は、液体出口を封止するために、液体出口の上で第一の位置に摺動してもよい。これにより、カートリッジをエアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかから取り外す際に、カートリッジ内に存在する液体剤の漏れまたは漏出を防止し得る。
本発明はまた、エアロゾル発生システムを提供する。エアロゾル発生システムは、本明細書に記載の交換可能なカートリッジ、ならびにエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品のうちの一方または両方を含み得る。エアロゾル発生装置はエアロゾル発生物品を受容するための空洞を含んでもよい。カートリッジの摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品の一方または両方によって押し出された時に、離れて摺動するように構成されうる。摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品のいずれかの一部との係合時に離れて摺動してもよい。摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生物品の一部との係合時に離れて摺動してもよい。特に、摺動可能な封止要素は、カートリッジをエアロゾル発生装置および装置の空洞内に受容されるエアロゾル発生物品に接続する際に、エアロゾル発生物品の多孔性部分によって押される時、第一の位置から第二の位置へ液体出口から離れて摺動するように構成されうる。または、摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生装置の一部によって押し出される時、第一の位置から第二の位置へ液体出口から離れて摺動するように構成されうる。
以下では、カートリッジの摺動可能な封止要素に着脱可能に接続するように構成される、エアロゾル発生装置についてより詳細に説明する。エアロゾル発生装置はエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するための空洞を備えてもよい。エアロゾル発生装置は、空洞内に受容されるエアロゾル発生物品を加熱するように構成される発熱体を備え得る。発熱体は、区画壁を含んでもよい。区画壁の第一の部分は、空洞内に位置してもよく、区画壁の第二の部分は、空洞の外側へ延びてもよい。
空洞内に位置する区画壁の第一の部分は、発熱体によって直接加熱されてもよい。区画壁の第一の部分は、空洞内にエアロゾル発生物品を受容するように構成されうる。
これにより、区画壁の第一の部分を加熱する時に、空洞内に受容されたエアロゾル発生物品を加熱しうる。それとは対照的に、空洞の外側に延び得る区画壁の第二の部分は、発熱体によって直接加熱されない場合がある。区画壁の第二の部分は、発熱体によって間接的に加熱されるように構成されてもよい。したがって、エアロゾル発生装置は、二つの異なる加熱ゾーンを提供しうる。第一の加熱ゾーンは、区画壁の第一の部分によって限定され、発熱体によって直接加熱され、第二の加熱ゾーンは、区画壁の第二の部分によって限定され、空洞の外側にあり、したがって発熱体によって直接加熱されない。熱は、区画壁の材料を通して熱伝導を介して、区画壁の第一の部分から空洞の外側の区画壁の第二の部分へと伝達されうる。
区画壁の第二の部分は、液体剤を含有するカートリッジと相互作用するように構成されうる。区画壁の第二の部分は、液体剤を含むカートリッジに着脱可能に接続するように構成されうる。エアロゾル発生装置のヒーターの区画壁の第二の部分は、液体出口から摺動可能な封止要素を押し離し、それによって液体貯蔵部分から区画壁の第二の部分への液体剤の放出を可能にし得る。区画壁の第二の部分は、カートリッジがエアロゾル発生装置に接続されている時に、液体出口に隣接してもよい。区画壁の第二の部分は、区画壁の第二の部分がカートリッジの中央中空部分に受容される時、液体出口に当接し得る。これにより、液体貯蔵部分からウィッキング要素および液体出口を通って、区画壁の第二の部分への液体剤の移動が容易になりうる。
エアロゾル発生装置は、エアロゾルを形成するためのエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品、および液体剤を含有するカートリッジと使用されるように構成されうる。液体剤はまた、エアロゾルの部分を形成してもよい。したがって、エアロゾル発生装置は、異なる基体、エアロゾル発生物品、および液体剤からエアロゾルを発生するように構成されうる。区画壁の第二の部分により、カートリッジは、エアロゾル発生装置に着脱可能に接続されてもよい。これにより、カートリッジの交換が可能になり、エアロゾル発生装置と共に使用される異なる液体剤を有する異なるカートリッジの使用が可能になる。
エアロゾル発生装置の区画壁の第二の部分は、空洞の下流に延びてもよい。これにより、区画壁の第二の部分が、区画壁の第一の部分に発生される加熱されたエアロゾルから生じる熱対流を介して間接的に加熱されることを確実にし得る。したがって、区画壁の第一の部分は、区画壁の第二の部分の上流に位置することになる。区画壁の第二の部分を空洞の下流に配置することはまた、任意の薬剤、特に区画壁の第二の部分に提供される液体剤が、区画壁の第一の部分のエアロゾル発生物品から形成されるエアロゾルに同伴され得ることを容易にし得る。
本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、空気がエアロゾル発生装置を通って、エアロゾル発生物品を通って、またはカートリッジを通って、その使用中に気流経路に沿って流れる方向に対する、カートリッジ、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置の構成要素または構成要素の部分の相対的な位置を記述するために使用される。本発明によるエアロゾル発生装置は、使用時にエアロゾルが通って装置を出る近位端を備える。エアロゾル発生装置の近位端はまた、口側端または下流端と呼ばれてもよい。口側端は遠位端の下流にある。口側端はマウスピースを備えてもよい。エアロゾル発生装置の遠位端は、上流端と呼ばれることもある。エアロゾル発生装置またはカートリッジまたは物品の構成要素または構成要素の部分は、エアロゾル発生装置を通る気流経路に対するこれらの相対的な位置に基づいて、互いの上流または下流にあるものとして記述されてもよい。
区画壁は、管状形状を含んでもよい。区画壁は、管状形状であってもよい。これにより、任意のエアロゾル発生物品、特に任意の管状形状物品が、区画壁内に容易に受容されることを保証し得る。区画壁はまた、区画壁の第一の部分から区画壁の第二の部分への熱の伝導を促進しうる。
エアロゾル発生装置の発熱体は、熱伝導および熱対流の一方または両方を介して、区画壁の第二の部分を間接的に加熱するように構成されうる。これにより、区画壁の第二の部分を信頼できる方法で加熱することができる。エアロゾル発生装置の空洞内に位置する区画壁の第一の部分は、発熱体によって直接加熱されてもよい。したがって、一つの発熱体は、区画壁の第一および第二の部分により、エアロゾル発生装置に二つの異なる加熱ゾーンを提供することを可能にしうる。
区画壁の第二の部分は、穴と少なくとも一つの多孔性セクションのうちの一方または両方を備えてもよい。これにより、区画壁の第二の部分が、カートリッジからの液体剤を収容することが可能になり得る。側壁の多孔性セクションは、任意の液体剤を貯蔵するように構成されうる。区画壁の第二の部分の多孔性セクションは、金属発泡体を含み得る。区画壁の第二の部分は、任意の適切な手段によって区画壁の第二の部分に発生され得る穴を備えてもよい。例えば、区画壁の第二の部分の穴は、ドリル加工またはレーザーによって形成されうる。区画壁の第二の部分の穴は、カートリッジから放出された液体剤が、エアロゾル化されるように、エアロゾル発生装置の気流経路に入ることを可能にしうる。同様に、区画壁の第二の部分の多孔性部分は、液体剤がエアロゾル化されるように、エアロゾル発生装置の気流経路に入るまで、カートリッジから放出された任意の液体剤を貯蔵してもよい。エアロゾル発生装置の気流経路は、発熱体の区画壁の第二の部分を通過してもよい。保存された液体剤は、エアロゾル化されてもよく、エアロゾル発生装置の空洞の区画壁の第一の部分に形成されるエアロゾルに含まれてもよい。
区画壁の第二の部分は中空であってもよい。これにより、区画壁の第二の部分を通って、エアロゾル発生装置の空洞内に位置する区画壁の第一の部分に、エアロゾル発生物品を挿入することができる。区画壁の第二の部分は、区画の第一の部分の断面形状と同一の断面形状を有してもよい。特に、区画壁の第一の部分および第二の部分の両方が管状形状を有してもよい。これにより、区画壁の第一の部分および第二の部分の断面形状が同じ円形または楕円形になることがある。これにより、区画壁の第二の部分を通って、区画壁の第一の部分にロッド形状のエアロゾル発生物品を挿入することが可能になり得る。
区画壁の第一の部分および区画壁の第二の部分は、熱伝導的に接続されてもよい。これにより、特に簡単な方法で、区画壁の第一の部分から区画壁の第二の部分への熱の伝導が促進されうる。例えば、区画壁の第一の部分と区画壁の第二の部分との間に、金属とセラミックの一方または両方を含む熱伝導性接続があってもよい。この熱伝導性接続は、区画壁の第一の部分で生成される熱が、熱伝導を介して区画壁の第二の部分へ効果的に伝達されることを確実にしうる。
区画壁の第一の部分および区画壁の第二の部分は、同じ材料で作製されてもよい。これにより、区画壁の作製が容易となり得る。これはまた、区画壁の第一の部分から区画壁の第二の部分への熱の伝導を促進しうる。区画壁の第一の部分および区画壁の第二の部分は、一体部材として形成されうる。これにより、区画の一つを提供することによって、区画壁の第一の部分および区画壁の第二の部分の作製が可能となり得る。さらに、これはまた、区画壁の第一の部分から区画壁の第二の部分への熱伝導を容易にし得る。
区画壁は、金属およびセラミックの一方または両方を含んでもよい。区画壁は、強磁性金属または強磁性セラミックのうちの一方または両方を含み得る。区画壁の金属およびセラミックの一方または両方は、区画壁の第一の部分と区画壁の第二の部分との間に良好な熱伝導を提供しうる。これにより、区画壁の第一の部分からの熱伝導を介して区画壁の第二の部分の間接的な加熱が促進されうる。強磁性セラミック内に強磁性金属の一方または両方を提供することにより、さらに、誘導加熱によって区画壁の加熱を可能にし得る。
発熱体は、誘導発熱体と抵抗発熱体のうちの一方または両方を備えてもよい。発熱体は、誘導発熱体であってもよい。発熱体は、好ましくは誘導コイルであってもよい。区画壁は、サセプタであってもよい。誘導発熱体、好ましくは、誘導コイルは、区画壁の第一の部分を加熱するように構成されてもよい。誘導発熱体は、電源に接続されてもよい。インダクタコイルは、1マイクロヘンリー(μH)~500ナノヘンリー(nH)のインダクダンスを提供することができる。
これは、エアロゾル発生装置の空洞内に位置する第一の区画壁を加熱するための簡単な方法を提供しうる。
誘導コイルは、区画壁の第二の部分を間接的に加熱するように構成されうる。誘導コイルは、区画壁の第一の部分から区画壁の第二の部分への熱伝導を介して、区画壁の第二の部分を間接的に加熱するように構成され得ることが好ましい。これは、二つの異なる加熱ゾーンを含むエアロゾル発生装置を提供しうる。第一の加熱ゾーンは、区画壁の第一の部分に提供されてもよく、これは、エアロゾル発生装置の発熱体によって直接加熱される。第二の加熱ゾーンは、区画壁の第二の部分に設けられてもよく、区画壁の第一の部分から区画壁の第二の部分への熱伝導を介して間接的に加熱される。エアロゾル発生装置の動作中、第一の加熱ゾーンの温度は、第二の加熱ゾーンの温度よりも高い場合がある。第一の加熱ゾーン、すなわち区画壁の第一の部分の温度は、摂氏200度~摂氏350度でありうる。第二の加熱ゾーン、すなわち区画壁の第二の部分の温度は、摂氏160度~摂氏220度でありうる。区画壁を含むエアロゾル発生装置のさらなる詳細は、参照によりその全体が組み込まれる、同時係属中のEP特許出願EP21157763.0に記載される。エアロゾル発生装置のヒーターの区画壁の第一の部分に受容されるエアロゾル発生物品は、基体部分を含み得る。基体部分は、以下でより詳細に説明するように、エアロゾル形成基体を含んでもよい。
ヒーターの区画壁の第一の部分および第二の部分を含むエアロゾル発生装置の代わりに、本発明の交換可能なカートリッジはまた、上述のようなヒーター区画壁を含まないエアロゾル発生装置と共に使用されてもよい。この場合、交換可能なカートリッジの摺動可能な封止要素は、エアロゾル発生物品の一部と係合している時に、液体出口から離れて摺動するように構成されうる。摺動可能な封止要素と係合するエアロゾル発生物品と一緒に用いられるエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を受容するための空洞を備えてもよい。カートリッジの摺動可能な封止要素と相互作用するように構成されたエアロゾル発生物品を、以下に記載する。
エアロゾル発生物品は、多孔性部分を備える。多孔性部分は、エアロゾル発生物品がカートリッジ内に受容される時に、摺動可能な封止要素を液体出口から押し離すように構成されうる。エアロゾル発生物品はさらに、基体部分を備えてもよく、基体部分はエアロゾル形成基体を備える。多孔性部分は、基体部分に隣接してもよい。多孔性部分は、基体部分の下流に位置しうる。多孔性部分は、フィルター部分を備えてもよい。フィルター部分は、液体出口を介して液体貯蔵部分から移動した液体剤を吸収するのに好適であり得る。多孔性部分は、酢酸セルロースであってもよい。多孔性部分は、酢酸セルロースフィルタープラグを含んでもよい。エアロゾル発生物品の多孔性部分は、カートリッジが、空洞内にエアロゾル発生物品を含むエアロゾル発生装置に接続される時、カートリッジの液体出口に隣接して位置してもよい。したがって、多孔性部分は、液体出口を通ってカートリッジから放出される任意の液体剤を容易に吸収し得る。
エアロゾル発生物品の多孔性部分によって吸収された液体剤は、エアロゾル発生物品の基体部分から形成されるエアロゾルに同伴されてもよい。多孔性部分は、基体部分の下流に位置しうる。多孔性部分は、基体部分からの加熱されたエアロゾルが多孔性部分を通過する時に、熱対流を介して間接的に加熱されてもよい。
カートリッジの以下のさらなる特徴は、エアロゾル発生装置のヒーターの区画壁またはエアロゾル発生物品のいずれかと相互作用することができる。カートリッジは中央中空部分を備えてもよい。加熱された液体から発生されたエアロゾルは、中央中空部分に向けられる。中央中空部分は、エアロゾルの形成が行われるカートリッジの一部であってもよい。中央中空部分は、エアロゾルが空気出口、例えばマウスピースを介して装置から出る前に流れるカートリッジの一部であってもよい。
気流経路は、空気吸込み口から、液体が加熱されて蒸気およびエアロゾルを形成するヒーターを通過して、エアロゾルが空気流に同伴される中央中空部分に入り、空気出口までの空気の流れを提供する。エアロゾルは、蒸気が冷却するにつれて、および空気流が中央中空部分に入り、それを通って移動するにつれて、中央中空部分内で形成され続けることがある。ユーザーは、出口を吸い込んだり、または吹かしたりすることによって空気を気流経路を通して吸い込む。ユーザーが出口に吸引を提供すると、空気は空気吸込み口内に引き込まれ、ヒーターを通過し、ここで蒸気およびエアロゾルは気流経路に同伴され、中央中空部分を通って空気出口に至る。装置は、複数の空気吸込み口を有してもよい。
カートリッジは、エアロゾル発生物品、特にその多孔性部分、またはエアロゾル発生装置の区画壁の第二の部分のいずれかを部分的に受容するように構成されうる。カートリッジは、エアロゾル発生物品、または中央中空部分内のエアロゾル発生装置の区画壁の第二の部分のいずれかを受容してもよい。エアロゾル発生物品は、中央中空部分から部分的に延びてもよい。エアロゾル発生物品が中央中空部分から部分的に延びる時、エアロゾル発生物品はマウスピースを形成しうる。エアロゾル発生物品が中央中空部分から部分的に延びる時、エアロゾル発生物品は空気出口を形成しうる。エアロゾル発生物品は、中央中空部分に完全に含有されてもよい。エアロゾル発生装置のヒーターのエアロゾル発生物品または区画壁は、摺動可能な封止要素を液体出口から押し離し、それによって液体貯蔵部分からヒーターへの液体剤の放出を可能にし得る。
エアロゾル発生物品は、ヒーターによって加熱されてもよい。エアロゾル発生物品は、加熱されるとエアロゾルを形成する固体材料を含有する。エアロゾル発生物品から形成されるエアロゾルは、液体を含有するエアロゾル発生物品の多孔性要素を通って流れ、多孔性要素内の液体がエアロゾル内に同伴されることを可能にし、それによって固体材料から形成されるエアロゾルを液体剤と組み合わせ、ユーザーに送達する。
好ましくは、エアロゾル発生物品の多孔性部分は、カートリッジの中央中空部分内に受容される。多孔性部分は、エアロゾル発生装置の空洞内に位置するエアロゾル発生物品がカートリッジの中央中空部分によって受容されると、カートリッジの液体貯蔵部分から任意の液体剤を受容するように構成されうる。エアロゾル発生物品の多孔性部分は、エアロゾル発生物品がカートリッジの中央中空部分に部分的に受容される時、液体出口に隣接してもよい。エアロゾル発生物品の多孔性部分は、物品がカートリッジの中央中空部分に部分的に受容される時、液体出口に当接する場合がある。これにより、液体貯蔵部分からウィッキング要素および液体出口を通って多孔性部分への液体剤の移動を容易にし得る。
多孔性部分の直径は、摺動可能な封止要素の直径と同じくらい大きいか、または小さい場合がある。特に、管状またはロッド形状の多孔性部分の直径は、リング形状の摺動可能な封止要素の直径と同じくらい大きいか、または小さい場合がある。多孔性部分の直径は、摺動可能な封止要素の直径よりも最大で5%~10%小さい場合がある。これにより、多孔性部分は、エアロゾル発生物品、特にその多孔性部分がカートリッジの中央中空部分に部分的に受容される時に、摺動可能封止要素を液体出口から押し離すことができることを保証しうる。
エアロゾル発生システムの一実施形態では、カートリッジの中央中空部分は、カートリッジがエアロゾル発生装置に接続されている時に、エアロゾル発生装置のエアロゾル発生物品を受容するための空洞と一致してもよい。これは、エアロゾル発生物品を受容することができる、カートリッジの中央中空部分およびエアロゾル発生装置の空洞を含む、エアロゾル発生システムの一つの連続的な内部中空部分の形成を可能にしうる。
エアロゾル発生物品は、カートリッジの中央中空部分に部分的に受容されてもよい。結果として、カートリッジの中央中空部分は、エアロゾル発生物品を部分的に受容するように構成されうる。エアロゾル発生物品は、カートリッジの中央中空部分内に受容された時に、摺動可能な封止要素を、その第一の位置からその第二の位置へ液体出口から押し離してもよい。エアロゾル発生物品は、カートリッジの中央中空部分に受容された時に、摺動可能な封止要素を、その閉位置からその開位置へ液体出口から押し離してもよい。
本発明の交換可能なカートリッジは、区画壁の第一の部分および第二の部分を有する発熱体を含む上述のエアロゾル発生装置に接続されてもよく、区画壁の第二の部分は空洞の外側に延びる。この場合、区画壁の第二の部分は、カートリッジの中央中空部分に受容されてもよい。特に、区画壁の第二の部分は、液体剤が液体出口を通過し、区画壁の第二の部分によって受容され得ように、摺動可能な封止要素を摺動させて液体出口から離しうる。
液体剤は、一つ以上の活性剤を含みうる。一つ以上の活性剤は、風味剤、ニコチン、薬剤のうちの一つ以上を含んでもよい。例えば、一つ以上の活性剤は、ミントオイル、メントール、ニコチンオイル、または他の風味剤などの風味剤オイルを含んでもよい。液体剤はまた、任意の活性剤を溶解するための担体液体を含んでもよい。担体液体は、プロピレングリコール、グリセロール、および水などの多価アルコールのうちの一つ以上であってもよい。
ウィッキング要素は、液体貯蔵部分の内部に位置しうる。これにより、液体貯蔵部分内に貯蔵された液体剤が、まずウィッキング要素によって吸収され、次にウィッキング要素によって液体出口に移動するのを可能にしうる。これにより、液体出口への液体剤の流れに対する追加的な制御を提供し得る。芯の存在は、液体出口を通る液体剤の流れを制御することによって、漏れをさらに低減しうる。
ウィッキング要素は、液体出口に当接してもよい。これにより、液体出口を介して液体貯蔵部分を離れる任意の液体剤が、最初にウィッキング要素によって吸収され得ることを保証し得る。これにより、カートリッジからの漏れを防止または制御し得る。ウィッキング要素は、液体出口の近位にあってもよい。ウィッキング要素は、液体出口内にあってもよい。ウィッキング要素は、液体出口の横にあってもよい。ウィッキング要素は、液体出口であってもよい。ウィッキング要素は、液体貯蔵部分の液体と液体出口との間にあってもよい。
貯蔵部分は、液体剤を貯蔵するための中空空間を備えてもよく、ウィッキング要素は、中空空間と液体出口との間に位置してもよい。これにより、ウィッキング要素が、中空空間から液体出口への液体剤の流れを制御することが可能になり得る。さらに、これにより、液体出口を通ってカートリッジから液体剤が漏出するのを回避しうる。
ウィッキング要素は、液体を吸い出すのに好適な任意の材料であってもよい。吸い出すとは、材料が毛細管作用によって液体を運ぶことができることを意味する。ウィッキング要素は、繊維質材料を含んでもよい。ウィッキング要素は、多孔性材料を含んでもよい。ウィッキング要素は、織物材料を含んでもよい。ウィッキング要素は、非織物材料を含んでもよい。ウィッキング要素は、発泡性材料を含んでもよい。ウィッキング要素は、スポンジ状材料を含んでもよい。ウィッキング要素は、焼結材料を含んでもよい。ウィッキング要素はセラミック材料を含んでもよい。ウィッキング要素は毛細管の束を含んでもよい。例えば、ウィッキング要素は複数の繊維または糸またはその他の微細チューブを含んでもよい。繊維または糸は、概して、カートリッジの液体貯蔵部分から液体出口に液体を運ぶように整列されてもよい。ウィッキング要素の構造は、複数の小さな穴またはチューブを形成しうる。ウィッキング要素は、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。好適な材料の例は、毛細管作用によって液体を移動することができる細孔を有する材料を含む。例えば、芯はセラミック材料を含んでもよい。材料は、焼結セラミックを含んでもよい。芯は、黒鉛系材料を含んでもよい。材料は、繊維または焼結粉末を含んでもよい。芯は発泡性の金属を含んでもよい。芯は、プラスチック材料を含んでもよい。芯はセルロース材料を含んでもよい。芯は植物由来材料を含んでもよい。芯はプラスチック材料を含んでもよい。芯は、セラミック材料を含んでもよい。芯はガラス材料を含んでもよい。繊維質材料は、例えば、酢酸セルロース、ポリエステル、または結合されたポリオレフィン、ポリエチレン、エチレン、またはポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、ガラス繊維、またはセラミックなどの紡糸繊維または押出成形繊維を含み得る。ウィッキング要素は異なる液体物理特性で使用されるように、任意の適切な毛細管現象および空隙率を有してもよい。
カートリッジの液体貯蔵部分は、中空部分の壁を備えうる。液体貯蔵部分の中空部分の壁は、カートリッジの他の部分に隣接してもよい。液体貯蔵部分の壁は、中央中空部分の少なくとも一部を形成してもよい。したがって、液体部分の壁は、液体貯蔵部分に隣接する中央中空部分の壁を形成する。
カートリッジは、外壁を備え得る。液体貯蔵部分は、カートリッジの外壁と内壁との間に位置してもよい。カートリッジの内壁は、中央中空部分の壁である。
カートリッジの摺動可能な封止要素は、中央中空部分の壁に沿って摺動可能なように構成されうる。これにより、液体出口が、摺動可能な封止要素によって確実に封止され得ることを保証し得る。封止要素は、中央中空部分の壁に沿って摺動可能であるように構成されうる。
これにより、封止要素が中央中空部分内に位置し、圧力が中央中空部分内から摺動可能な封止要素に印加される時に、中央中空部分の壁に沿って摺動し得ることを確実にし得る。
カートリッジの中央中空部分は、上流開口部および下流開口部を含み得る。これは、上流開口部と下流開口部との間のカートリッジを通る気流経路を提供しうる。これはまた、液体剤を液体貯蔵部分から、エアロゾルに同伴される中央中空部分へと移動することを可能にしうる。
液体剤を貯蔵するための液体貯蔵部分は、再充填可能であってもよい。したがって、液体貯蔵部分を新鮮な液体剤で再充填するための吸込み口ポートが存在してもよい。あるいは、カートリッジは、単回使用のために構成されてもよく、液体剤がすべて使用された後に廃棄されてもよい。吸込み口ポートは、シールを含んでもよい。吸込み口ポートシールは摺動可能であってもよい。吸込み口ポートは、カートリッジを繰り返し再充填するように構成されてもよい。
カートリッジは、可撓性付勢部材を含んでもよい。可撓性付勢部材は、封止部材に圧力が印加されず、カートリッジがエアロゾル発生装置に接続されていない時に、封止部材を液体出口を封止する位置に保持するよう構成され得る。可撓性付勢部材はさらに、圧力が封止部材に印加される時に、液体剤の放出を可能にするために、摺動可能な封止部材が液体出口から離れて摺動することを可能にしうる。これは、カートリッジがエアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品に接続されている時に起こり得る。さらに、可撓性付勢部材は、圧力が印加されなくなる場合、摺動可能な封止部材を摺動させて液体出口を封止する位置に戻すように構成されうる。可撓性付勢部材は、ばね、または液体出口を封止する位置に、摺動可能な封止部材を維持するのに適した任意の他の付勢部材であってもよい。
可撓性付勢部材は、カートリッジの中央中空部分の液体貯蔵部分の外側に位置してもよい。これにより、可撓性付勢部材は、封止部材への圧力が印加されなくなった後、封止要素を押して、液体出口を再び封止することが可能になり得る。
カートリッジは、エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品の一方または両方に着脱可能に接続可能なように構成されうる。カートリッジは、カートリッジをエアロゾル発生装置に接続するための装置接続要素を含みうる。装置接続要素は、位置決め溝または位置決めバックルまたは他の接続機構であってもよい。これらの装置接続要素は、カートリッジの外壁に位置しうる。
カートリッジは、マウスピースに着脱可能に接続するように構成されうる。カートリッジは、カートリッジを取り外し可能なマウスピースに着脱可能に接続するためのマウスピース接続要素を含みうる。マウスピースは、カートリッジの中央中空部分の下流に位置しうる。マウスピース接続要素は、中央中空部分の壁に位置しうる。マウスピースは、ユーザーがカートリッジおよびエアロゾル発生装置の中央中空部分内に形成されたエアロゾルを吸入するのに役立ちうる。マウスピースは、カートリッジの一部分と一体的に形成されうる。
封止要素は、リング形状であってもよい。封止要素は、封止リングを形成してもよい。カートリッジは、環状形状を含んでもよい。中央中空部分は管状形状を有してもよい。リング形状の封止要素は、管状形状の中央中空部分の壁に位置する一つ以上の液体出口を封止するために特に好適であり得る。こうしたリング形状の封止要素は、任意の形状を有してもよい。リング形状の封止要素の形状は、封止される部分の形状に依存する。封止リングは、例えば、長方形、卵形、環状、キャップであってもよく、または複雑な形状を有してもよい。封止リングは、二つの部分を一緒に封止するのに好適な任意の材料で作製され得る。
複数の液体出口がカートリッジ内に存在してもよい。特に、少なくとも二つの液体出口、少なくとも三つまたは少なくとも四つの液体出口がカートリッジ内に存在してもよい。これらの液体出口は、リング形状配置のカートリッジに沿って輪状に配設されてもよい。一つの封止要素は、一部またはすべての液体出口を同時に封止するリング形状の封止要素によって、当該複数の液体出口を封止するように構成されてもよい。
封止要素は、可撓性材料を含んでもよい。封止要素は、ゴムを含んでもよい。封止要素は、弾性材料を含んでもよい。封止要素は、熱可塑性ポリマーを含んでもよい。封止要素は、ゴム、弾性材料、および熱可塑性ポリマーのうちの一つ以上を含み得る。エラストマー材料は特に柔軟であり、液体出口を封止するのに良好に適している。エラストマー材料は、ケイ素を含んでもよい。エラストマー材料は、ポリエステルエラストマーを含んでもよい。エラストマー材料は、ポリウレタンエラストマーを含んでもよい。エラストマー材料は、ポリオレフィンを含んでもよい。エラストマー材料は、ポリプロピレンを含んでもよい。エラストマー材料は、高密度ポリエチレンを含んでもよい。エラストマー材料は、ケイ素、ポリエステルエラストマー、およびポリウレタンエラストマーのうちの一つ以上を含んでもよい。エラストマー材料は、熱硬化性エラストマーであってもよい。エラストマー材料は、熱可塑性エラストマーであってもよい。熱可塑性ポリマーは、ポリオレフィン、特にポリエチレンまたはポリプロピレンを含んでもよい。
カートリッジは、エアロゾル発生装置のヒーターの区画壁のエアロゾル発生物品または部分を受容するように構成されうる。カートリッジは、エアロゾル発生物品を部分的に受容するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品は、液体出口から摺動可能な封止要素を押し離し、それによって液体貯蔵部分からの液体剤の放出を可能にしうる。
封止要素は、カートリッジがエアロゾル発生物品を受容する時に、液体出口から離れて摺動するように構成されうる。エアロゾル発生物品は、カートリッジの中央中空部分に部分的に受容されてもよい。カートリッジの中央中空部分は、エアロゾル発生物品を部分的に受容するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品は、カートリッジの中央中空部分に受容された時に、摺動可能な封止要素を液体出口から押し離してもよい。
カートリッジは、温度安定ポリマーを含んでもよい。カートリッジは、温度安定熱可塑性ポリマーを含んでもよい。こうした温度安定熱可塑性ポリマーの例としては、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、またはポリフェニレンスルフィド(PPS)が挙げられる。
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載の通りのカートリッジを含むエアロゾル発生システムを提供する。エアロゾル発生システムはまた、エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生装置の一方または両方を備える。エアロゾル発生装置は、前述のエアロゾル発生物品を受容するように構成された空洞を含む。
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置に関する。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部、例えば喫煙物品の一部であってもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用してユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接吸入可能なエアロゾルを発生する喫煙装置であってもよい。エアロゾル発生装置はホルダーであってもよい。装置は、電気加熱式の喫煙装置であってもよい。エアロゾル発生装置は、ハウジング、電気回路、電源、空洞、および発熱体を備え得る。
エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を含んでもよい。
本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる一つ以上の揮発性化合物を放出する能力を有する基体に関する。こうした揮発性化合物は、エアロゾル形成基体を加熱することによって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は好都合なことに、エアロゾル発生物品または喫煙物品の一部であってもよい。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の基体部分の一部であってもよい。
エアロゾル形成基体は固体エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は固体成分と液体成分の両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴い基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は非たばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、高密度で安定したエアロゾルの形成を容易にするエアロゾル形成体を含んでもよい。適切なエアロゾル形成体は当技術分野で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。エアロゾル形成体は、多価アルコールまたはその混合物(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、およびグリセリンなど)であってもよい。エアロゾル形成体はプロピレングリコールであってもよい。エアロゾル形成体は、グリセリンおよびプロピレングリコールの両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体はまた、基体の誘導加熱のためのサセプタ材料を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。例えば、エアロゾル発生物品は、ユーザーの口を通ってユーザーの肺の中に直接吸入可能なエアロゾルを発生する喫煙物品であってもよい。エアロゾル発生物品は使い捨てであってもよい。エアロゾル発生装置の空洞は、エアロゾル発生物品が中に挿入される開放端を有してもよい。開放端は近位端であってもよい。空洞は、開放端の反対側に閉鎖端を有してもよい。閉鎖端は空洞の基部であってもよい。閉鎖端は、基部内に配設された空気開口の提供を除き、閉鎖されていてもよい。空洞の基部は平坦であってもよい。空洞の基部は円形状であってもよい。空洞の基部は空洞の上流に配設されてもよい。開放端は空洞の下流に配設されてもよい。空洞は細長い延長部を有してもよい。空洞は長軸方向中心軸を有してもよい。長軸方向は、長軸方向中心軸に沿って開放端と閉鎖端の間に延びる方向であってもよい。空洞の長軸方向中心軸は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に平行であってもよい。
空洞は加熱チャンバーとして構成されてもよい。空洞は円筒形状を有してもよい。空洞は中空円筒形状を有してもよい。空洞は、空洞の中に受容されるエアロゾル発生物品の形状に対応する形状を有してもよい。空洞は、エアロゾル発生物品を含有する形状であってもよい。空洞は円形断面を有してもよい。空洞は楕円形または長方形の断面を有してもよい。空洞は、エアロゾル発生物品の外径に対応する内径を有してもよい。
気流チャネルは、空洞を通って延びてもよい。周囲空気は、気流チャネルを通って、エアロゾル発生装置の中に、および空洞の中に、およびユーザーに向かって引き出されてもよい。空洞の下流にマウスピースが配設されてもよく、またはユーザーがエアロゾル発生物品を直接吸ってもよい。気流チャネルはマウスピースを通って延びてもよい。
エアロゾル発生装置は、発熱体をさらに備えてもよい。発熱体は、エアロゾルを生成するために、空洞の中に受容されたエアロゾル発生物品を加熱するように機能してもよい。発熱体は、誘導発熱体と抵抗発熱体のうちの一方または両方を備えてもよい。
誘導発熱体は、空洞の少なくとも一部分の周りに配置された、かつ電源に接続されたインダクタコイルを備えてもよい。インダクタコイルは、1マイクロヘンリー(μH)~500ナノヘンリー(nH)のインダクダンスを提供することができる。エアロゾル発生装置は、空洞内に位置するサセプタブレードまたはサセプタピンの形態のサセプタを含んでもよい。サセプタブレードまたはサセプタピンは、インダクタコイルによってインダクタンスが発生されると加熱するように構成されうる。サセプタブレードまたはサセプタピンは、エアロゾル発生装置の空洞内に受容される時にエアロゾル発生物品を貫通し、エアロゾル発生物品を加熱するように構成されうる。加熱ピンまたは加熱ブレードは、エアロゾル発生物品の誘導加熱のためのサセプタ材料を含んでもよい。サセプタはまた、エアロゾル発生物品に含まれてもよい。例えば、エアロゾル発生基体は、サセプタを含んでもよい。
加熱ブレードまたは加熱ピンは、抵抗加熱するように構成されうる。加熱ブレードまたは加熱ピンは、エアロゾル発生装置の空洞内に受容される時、エアロゾル発生物品を貫通するように構成され得る。加熱ピンまたは加熱ブレードは、エアロゾル発生物品の抵抗加熱のための導電性トラックを含みうる。
抵抗発熱体に適切な電気抵抗材料としては、ドープされたセラミックなどの半導体、「導電性」セラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、金属合金、ならびにセラミック材料および金属材料で作製された複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。こうした複合材料は、ドープされたセラミックまたはドープされていないセラミックを含んでもよい。適切なドープされたセラミックの例としては、ドープ炭化ケイ素が挙げられる。適切な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、及び白金族の金属が挙げられる。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオブ含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、ならびに鉄-マンガン-アルミニウム系合金が挙げられる。複合材料において、電気抵抗性材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的特性に応じて随意に、断熱材料中に包埋、断熱材料中に封入、もしくは断熱材料で被覆されてもよく、またはその逆も可能である。適切な複合材ヒーター要素の例は、米国特許(登録済み)第5,498,855号、国際特許公開公報第03/095688号および米国特許(登録済み)第5,514,630号に開示されている。一つの好ましい抵抗加熱材料は、ニッケルクロム合金であってもよい。
サセプタ素子は、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するのに十分な温度まで誘導加熱することができる任意の材料から形成されてもよい。好ましいサセプタ素子は、例えば強磁性合金、フェライト鉄、または強磁性鋼、またはステンレス鋼などの強磁性材料を含んでもよく、または強磁性材料から成ってもよい。適切なサセプタはアルミニウムであってもよく、またはアルミニウムを含んでもよい。好ましいサセプタは、摂氏250度を超える温度に加熱されてもよい。
好ましいサセプタ素子は金属サセプタ、例えばステンレス鋼である。しかしながら、サセプタ材料はまた、黒鉛、モリブデン、炭化ケイ素、アルミニウム、ニオビウム、インコネル合金(オーステナイトニッケルクロム系超合金)、金属蒸着フィルム、セラミック(例えば、ジルコニアなど)、遷移金属(例えば、鉄、コバルト、ニッケルなど)、または半金属構成要素(例えば、ホウ素、炭素、ケイ素、リン、アルミニウムなど)も含んでもよく、またはそれらで作製されてもよい。
装置、物品、システム、基体、またはその他に関連して、本発明に関して本明細書で使用される「喫煙」という用語は、エアロゾル形成基体が完全にまたは少なくとも部分的に燃焼される従来の喫煙を指すものではない。本発明のエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体の燃焼温度を下回る温度に、ただし吸入可能なエアロゾルを形成するためにエアロゾル形成基体の一つ以上の揮発性化合物が放出される温度以上にエアロゾル形成基体を加熱するように配設されている。吸入可能エアロゾルはさらに、液体剤、特に、本発明のエアロゾル発生システムのカートリッジによって提供される、その中に溶解された活性剤を含有してもよい。カートリッジの液体剤中の活性剤は、追加の香味剤またはニコチンを提供しうる。追加の香味剤またはニコチンは、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体から発生される吸入可能なエアロゾルを修飾し得る。ユーザーは好みに応じて、エアロゾル形成基体から発生される吸入可能なエアロゾルを修飾するために、異なるカートリッジを異なる液体剤と組み合わせてもよい。したがって、本発明のエアロゾル発生システムは、エアロゾル発生物品に含まれる固体エアロゾル形成基体およびカートリッジからの液体剤の両方を用いる、いわゆる「ハイブリッドエアロゾル発生システム」であってもよい。
気流経路は、エアロゾル発生装置の空気吸込み口からカートリッジの中央中空部分を通って空気出口まで延びるエアロゾル発生システムに設けられてもよい。エアロゾル発生物品が、エアロゾル発生装置の空洞およびカートリッジの中央中空部分と係合する時、気流経路は、エアロゾル発生物品を通って、多孔性部分を通って、空気出口まで、空気吸込み口から延びる。エアロゾル発生装置の空洞は、カートリッジがエアロゾル発生装置に接続されている時に、カートリッジの上流に位置しうる。
エアロゾル発生システムが、区画壁の第一の部分および第二の部分を有する発熱体を含むエアロゾル発生装置を含む場合、気流経路は、少なくとも一つの空気吸込み口から、エアロゾル発生装置の空洞に位置する区画壁の第一の部分によって限定される第一の加熱ゾーンを通って、区画壁の第二の部分によって限定される第二の加熱ゾーン内に至るように提供されてもよい。特に、気流経路は、区画壁の第一の部分で受容されるエアロゾル発生物品を通って延びてもよい。気流経路は、区画壁の第二の部分からカートリッジの中央中空部分を通って、例えばマウスピースなどの空気出口へとさらに延び得る。マウスピースは、気流経路の下流端を形成しうる。
マウスピースは、本発明のエアロゾル発生システムに存在し得る。マウスピースは、カートリッジの下流に位置してもよい。エアロゾル発生システムには、エアロゾル発生装置の一つ以上の空気吸込み口からエアロゾル発生物品およびカートリッジの中央中空部分を通って、マウスピースに至る一つの気流経路が形成され得、マウスピースは、エアロゾル発生システムの下流端にある。一つ以上の空気吸込み口は、エアロゾル発生装置の上流端に存在してもよく、エアロゾル発生装置の空洞に空気を提供しうる。
エアロゾル発生システムのエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置をカートリッジと着脱可能に接続するためのカートリッジ接続要素を含んでもよい。これらの接続要素は、一緒に分離可能に摺動またはスナップする相補的な構造、または例えば、溝またはバックルを含む、任意の他の形態の着脱可能または分離可能な接続要素を含みうる。
エアロゾル発生装置は電気回路をさらに備える。電気回路はマイクロプロセッサを備えてもよく、これはプログラマブルマイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサはコントローラの一部であってもよい。電気回路はさらなる電子構成要素を備えてもよい。電気回路は、発熱体への、特に誘導コイルまたは抵抗発熱体への電力の供給を調節するように構成されてもよい。電力はエアロゾル発生装置の起動に続いて発熱体に連続的に供給されてもよく、または断続的(例えば毎回の吸煙ごと)に供給されてもよい。電力は、電流パルスの形態で発熱体に供給されてもよい。電気回路は発熱体の電気抵抗をモニターするように構成されてもよく、また好ましくは発熱体の電気抵抗に応じて、発熱体への電力の供給を制御するように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の主本体内に電源(典型的には電池)をさらに備えてもよい。一つの実施形態において、電源はリチウムイオン電池である。別の方法として、電源はニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、またはリチウム系電池(例えば、リチウムコバルト電池、リン酸鉄リチウム電池、チタン酸リチウム電池、またはリチウムポリマー電池)であってもよい。電源は、1.5~5ボルトの直流電圧を提供しうる。代替として、電源は、コンデンサなどの別の形態の電荷蓄積装置であってもよい。電源は再充電を必要とする場合があり、また一回以上の使用体験のために十分なエネルギーの貯蔵を可能にする容量を有してもよい。例えば、電源は約6分間、または6分の倍数の時間にわたってエアロゾルを連続的に発生するのに十分な容量を有してもよい。別の実施例において、電源は所定の吸煙回数、または発熱体の不連続的な起動を提供するために十分な容量を有してもよい。
本明細書に記載のエアロゾル発生システムを動作させるための方法も提供される。本方法は、
-エアロゾル発生装置の空洞の中にエアロゾル発生物品を受容する方法ステップと、
-カートリッジをエアロゾル発生装置に接続する方法ステップであって、エアロゾル発生物品が、摺動可能な封止要素を液体出口から離れて押し出し、液体貯蔵部分に含まれる液体が液体出口を通ってエアロゾル発生物品の多孔性部分へと流れることを可能にする、接続する方法ステップと、
-エアロゾル発生物品を加熱する方法ステップであって、それによってエアロゾル発生物品および液体剤からエアロゾルを発生する、加熱する方法ステップと、を含む。
こうした方法は、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル形成基体から、およびカートリッジの液体剤からエアロゾルを形成することを可能にする。ユーザーの好みに応じて、エアロゾル発生物品およびカートリッジの異なる組み合わせを使用してもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体を含む基体部分を含んでもよい。エアロゾル形成基体は上述の通りの固体であってもよい。エアロゾル発生物品はさらに、エアロゾル発生物品の基体部分に隣接しうる多孔性部分を含んでもよい。多孔性部分は、エアロゾル発生物品内の基体部分の下流に位置してもよい。エアロゾル発生物品に接触する液体剤は、エアロゾル発生物品の多孔性部分によって吸収されてもよい。
エアロゾル発生装置は発熱体を含んでもよい。発熱体は、エアロゾルを形成するためにエアロゾル発生物品の基体部分を加熱してもよい。発熱体は、摂氏160度~摂氏350度の温度を提供することができる。エアロゾル発生物品の基体部分は、摂氏約200度~摂氏350度の温度に加熱されてもよい。発熱体はまた、吸収された液体剤を含むエアロゾル発生物品の多孔性部分を加熱してもよい。エアロゾル発生物品の多孔性部分は、物品の基体部分から来る熱対流を介して間接的に加熱されてもよい。多孔性部分は、エアロゾル発生物品の基体部分の温度を下回る温度に加熱されてもよい。多孔性部分は、摂氏160度~摂氏220度の温度に加熱されてもよい。
あるいは、本発明の別の実施形態はまた、本明細書に記載のように、エアロゾル発生システムを動作させる方法を提供する。本方法は、
-エアロゾル発生装置の空洞内にエアロゾル発生物品を受容する方法ステップであって、エアロゾル発生装置の発熱体が区画壁を備え、区画壁の第一の部分が空洞内に位置し、区画壁の第二の部分が空洞の外側に延びる、受容する方法ステップと、
-カートリッジをエアロゾル発生装置に接続する方法ステップであって、区画壁の第二の部分が液体出口から摺動可能な封止要素を押し離し、液体貯蔵部分に含まれる液体が液体出口を通って区画壁の第二の部分に流れることを可能にする、接続する方法ステップと、
-エアロゾル発生物品を加熱する方法ステップであって、それによってエアロゾル発生物品および液体剤からエアロゾルを発生する、加熱する方法ステップと、を含む。
この動作方法によって、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル形成基体から、およびカートリッジ内に含有される液体剤からエアロゾルを発生するために、ヒーター区画壁を含むエアロゾル発生装置を用いることができる。エアロゾル発生装置のヒーターの区画壁の第二の部分で受容される液体剤は、区画壁の第一の部分で発生されるエアロゾルに同伴される。
エアロゾル発生システムを動作させる方法は、カートリッジをエアロゾル発生装置から取り外し、封止要素が液体出口を摺動し、それによって液体出口を封止する、追加の方法ステップを含み得る。
エアロゾル発生システムを動作させる方法は、エアロゾル形成装置の空洞からエアロゾル形成物品を除去する追加の方法ステップをさらに含みうる。
エアロゾル発生システムを動作させる方法ステップは、別のエアロゾル形成物品をエアロゾル形成装置の空洞に挿入する、追加の方法ステップをさらに含みうる。
これにより、使用後にカートリッジを再封止する、特に簡単な方法が提供されうる。摺動可能な封止要素およびウィッキング要素の両方は、液体剤がカートリッジの外側にさらに漏出するのを防止しうる。
エアロゾル発生装置からカートリッジを取り外す間、可撓性付勢部材が拡張することがあり、可撓性付勢部材はそれによって封止部材を押して液体出口を封止する。
これにより、封止要素を液体出口の前に摺動させる、特に簡単な方法が提供されうる。これにより、ユーザーがカートリッジを操作する必要がなくなる場合がある。
エアロゾル発生装置は、100ミリメートル~150ミリメートル、好ましくは100ミリメートル~120ミリメートルの長さを有してもよい。カートリッジは、20ミリメートル~40ミリメートル、好ましくは25ミリメートル~30ミリメートルの長さを有してもよい。カートリッジは、20ミリメートル~40ミリメートル、好ましくは25ミリメートル~30ミリメートルの幅を有してもよい。エアロゾル発生装置の発熱体は、7ミリメートル~14ミリメートル、好ましくは3ミリメートル~5ミリメートルの長さを有してもよい。エアロゾル発生装置の発熱体は、6ミリメートル~12ミリメートル、好ましくは10ミリメートル~12ミリメートルの直径を有してもよい。カートリッジの中央中空部分は、10ミリメートル~15ミリメートル、好ましくは10ミリメートル~12ミリメートルの直径を有してもよい。抵抗加熱ワイヤとして形成される抵抗発熱体は、0.2ミリメートル~0.5ミリメートル、好ましくは0.2ミリメートル~0.3ミリメートルの直径を有してもよい。エアロゾル発生物品は、7ミリメートル~14ミリメートル、好ましくは、3ミリメートル~5ミリメートルの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、6ミリメートル~12ミリメートル、好ましくは10ミリメートル~12ミリメートルの直径を有してもよい。エアロゾル発生装置内の空洞は、50ミリメートル~70ミリメートル、好ましくは50ミリメートル~55ミリメートルの直径を有してもよい。空洞は、25ミリメートル~30ミリメートル、好ましくは25ミリメートル~28ミリメートルの幅を有してもよい。摺動可能な封止要素は、6ミリメートル~8ミリメートル、好ましくは7ミリメートル28ミリメートルの長さを有してもよい。摺動可能な封止要素は、リング形状であってもよく、10ミリメートル~15ミリメートル、好ましくは10ミリメートル~12ミリメートルの直径を有してもよい。
一つの実施形態に関して説明される特徴は、本発明の他の実施形態にも等しく適用されてもよい。
以下において、同じ要素は、すべての図を通して、同じ参照符号で記されている。
図1は、エアロゾル発生システム26の断面図を描写する。システムは、カートリッジ10、エアロゾル発生物品、マウスピース34、および区画壁24を含むエアロゾル発生装置22を含む。エアロゾル発生装置22はまた、装置の上流端の空気吸込み口23を備える。発熱体30としての誘導コイルが存在する。発熱体はまた、第一の部分24Bおよび第二の部分24Aを有する区画壁を含む。エアロゾル発生物品は、区画壁の第一の部分24Bに受容される(エアロゾル発生物品は図1には示されていない)。区画壁の第一の部分は、物品のエアロゾル形成基体からエアロゾルを生成するための誘導加熱を介して誘導コイル30によって加熱され得るサセプタ材料として機能する。カートリッジ10がエアロゾル発生装置22に接続されると、区画壁の第二の部分24Aは、カートリッジ10の摺動可能な封止要素18を液体出口14から押し離す。摺動可能な封止要素は、カートリッジの中央中空部分21の中央長軸方向軸41に沿って、液体出口14からオフセットされる第二の位置に押し出される。特に、摺動可能な封止要素は、液体貯蔵部分の内壁に沿ってさらに下流に押し込まれ、これもまた、カートリッジ10の中央中空部分21の一部を形成する。次に、液体出口14および液体出口に当接するウィッキング要素16は、区画壁の第二の部分24Aと接触し、カートリッジの液体貯蔵部分12から、ウィッキング要素を介して区画壁の第二の部分24Aへの液体剤20の移動を可能にする。ウィッキング要素は、カートリッジの液体貯蔵部分12内に位置し、液体出口14に当接する。この位置により、ウィッキング要素は、液体貯蔵部分から液体出口14へ液体剤を導くことができる。カートリッジがエアロゾル発生装置に接続された後、区画壁の摺動可能な封止要素18および第二の部分24Aの両方が、カートリッジ10の中央中空部分21に位置する。誘導コイル30が区画壁の第一の部分に可変磁界を適用すると、区画壁の第一の部分がエアロゾル発生物品の基体部分を加熱する。発熱体はまた、液体剤を受容した区画壁の第二の部分24Aを間接的に加熱し、これは液体剤を含有するエアロゾルの形成にもつながる。参照符号40で示される矢印は、エアロゾル発生システムを通る一般的な気流経路を示し、これは、空気吸込み口23から、区画の第一の部分24Bによって限定された第一の加熱ゾーン、区画の第二の部分24Aによって限定された第二の加熱ゾーンを通って、かつカートリッジ10の中央中空部分21からマウスピース34へ導く。区画壁の第二の部分24Aは、区画壁の第一の部分24Bの材料から第二の部分へ、および区画壁の第二の部分を通る加熱されたエアロゾルの通過から生じる熱対流から熱を伝達する熱伝導を介して加熱することができる。したがって、図1に示すエアロゾル発生システムは、固体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品の基体部分から、およびエアロゾル発生物品の区画壁の第二の部分24Aに吸収された液体剤から生成されたエアロゾルを吸入するために使用することができる。液体剤は、吸入されたエアロゾルのユーザー知覚を修正するための風味剤または他の活性剤を含みうる。
図2は、別のエアロゾル発生システム26の断面図を示す。図1のエアロゾル発生システムとは異なり、図2のシステムは、エアロゾル発生装置のヒーター区画壁の第一の部分24Bを加熱するための抵抗加熱ワイヤ32を含む。参照符号36で示される矢印は、ヒーター区画壁の第二の部分24Aが、カートリッジの中央中空部分の中央長軸方向軸に沿って液体出口14から摺動可能な封止要素18を押し出す際の、封止要素の摺動方向を示す。
図3は、エアロゾル発生装置に接続されていないカートリッジ10の断面図をより詳細に示す。二つの液体出口14が見えるが、これらは摺動可能な封止要素18で覆われている。どちらの場合も、ウィッキング要素16は、液体出口14を通る液体剤20の流れを制御するために、液体貯蔵部分12と液体出口14との間に位置する。可撓性付勢要素38は、ばねが液体出口14の上に摺動可能な封止要素18を押すように存在する。カートリッジ10は、環状形状を有することができ、摺動可能な封止要素18は、封止リングであり得る。摺動可能な封止要素18、液体出口14および可撓性付勢要素38はすべて、カートリッジ10の中央中空部分21内に位置する。液体貯蔵部分12は、中央中空部分の一部も形成する壁12Aを含む。
図4は、エアロゾル発生物品25、エアロゾル発生装置22、液体剤20を含むカートリッジ10、および最後にマウスピース34を含む、エアロゾル発生システムを組み立てるプロセスを概略的に描写する。第一のステップ(「1」で示される矢印で示される)では、エアロゾル発生物品25は、区画壁の中空の第二の部分24Aを通ってエアロゾル発生装置22の区画壁の第一の部分24Bに挿入される。第二のステップ(「2」で示される矢印で示される)では、カートリッジ10はエアロゾル発生装置22に取り付けられる。カートリッジ10は、液体剤20を収容する液体貯蔵部分を含む。液体出口14が存在し、これは、液体剤20をカートリッジ10の中央中空部分21に導くことができる。液体出口14は、液体出口14に当接する摺動可能な封止要素18によって覆われ、それによって液体出口を閉じる。付勢部材38、ばねが存在し、カートリッジ10がエアロゾル発生装置に接続されていない場合、液体出口14上に摺動可能な封止要素18を保持する。カートリッジ10をエアロゾル発生装置22に接続する時、発熱体の区画壁の第二の部分24Aは、封止要素18を液体出口14から押し離し、それによって液体剤20を区画壁の第二の部分によって受容することを可能にする。第三のステップ(「3」で示される矢印で示される)では、マウスピース34は、システムの下流端およびカートリッジ22に接続することができる。このプロセスは、エアロゾルを発生するために、カートリッジ10からの固体エアロゾル発生物品25および液体剤20の二つの異なる基体を使用することができるエアロゾル発生システムを組み立てるために使用することができる。
図5は、ヒーター区画壁のないエアロゾル発生装置を含むエアロゾル発生システムを組み立てる順序を描写する。最初に(「1」が付けられた矢印)、基体部分25Bおよび多孔性部分25Aを有するエアロゾル発生物品25は、エアロゾル発生装置22の空洞28内に受容される。抵抗加熱ワイヤ32は、エアロゾル発生物品25を加熱するためのエアロゾル発生装置に含まれる。その後(「2」が付けられた矢印)カートリッジは、エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品に接続され、エアロゾル発生物品の多孔性部分25Aは、液体剤が多孔性部分によって吸収されるように、摺動可能な封止要素を液体出口から押し離す。その後、マウスピースは、エアロゾル発生システムの下流端でカートリッジに接続されてもよい(マウスピースは図5には示されていない)。
図6Aは、カートリッジ10およびエアロゾル発生装置22が接続する前の切り欠き拡大図を示す。可撓性付勢要素38、例えば、ばねは、摺動可能な封止要素18に力を加え、それによって、摺動可能な封止要素が封止のために液体出口14の前方に押し込まれる。矢印39は、液体出口14を封止するための可撓性付勢要素によって、摺動可能な封止要素に加えられた力の方向を示す。カートリッジ10の中央中空部分21の周囲は、エアロゾル形成装置22の区画壁の第二の部分24Aの周囲に対応する。これにより、区画壁の第二の部分24Aを、カートリッジの中央中空部分21に挿入することができる。
図6Bは、カートリッジとエアロゾル形成装置が接続された後を描写する。区画壁の第二の部分24Aは、カートリッジの中央中空部分21内に押し込まれ、それによって矢印43の方向に沿って摺動可能な封止要素18を押す。これにより、液体剤20は、ウィッキング要素16を介して区画壁の第二の部分24Aに接触することができる。
図7Aは、中央中空部分21を有する平坦なカートリッジ10と、エアロゾル形成装置22が接続される前の概略斜視図を示す。区画壁の環状形状の第二の部分24Aは、エアロゾル形成装置22から突出し、矢印によって示されるように、カートリッジの中央中空部分21内に挿入され得る。
図7Bは、カートリッジ10とエアロゾル形成装置22とが接続された後のエアロゾル形成システム26の概略斜視図を示す。

Claims (15)

  1. エアロゾル発生装置に着脱可能に接続するように構成された交換可能なカートリッジであって、
    液体剤を貯蔵するための液体貯蔵部分であって、前記液体貯蔵部分から前記液体剤を排出するための液体出口を含む、液体貯蔵部分と、
    前記液体出口を封止するための摺動可能な封止要素であって、前記封止要素への圧力の印加時に前記液体出口から離れて摺動するように構成される、摺動可能な封止要素と、
    前記液体剤を吸収して前記液体出口に供給するために、前記液体出口に隣接して配設されるウィッキング要素と、を備える、交換可能なカートリッジ。
  2. 前記ウィッキング要素が前記液体貯蔵部分の内部に位置し、好ましくは前記ウィッキング要素が前記液体出口に当接する、請求項1に記載の交換可能なカートリッジ。
  3. 前記ウィッキング要素が、前記液体貯蔵部分と前記液体出口との間に位置する、請求項1または2に記載の交換可能なカートリッジ。
  4. 中央中空部分をさらに含み、好ましくは、前記中央中空部分が、上流開口部および下流開口部を備え、前記上流開口部と前記下流開口部との間に前記カートリッジを通る気流経路を提供する、請求項1~3のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジ。
  5. 封止部材に圧力が印加されていない時に、前記封止部材を前記液体出口を封止する位置に保持するよう構成された可撓性付勢部材を含み、好ましくは、前記可撓性付勢部材がばねである、請求項1~4のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジ。
  6. エアロゾル発生装置に着脱可能に接続可能になるように構成され、好ましくは、前記カートリッジが、前記エアロゾル発生装置に接続するための装置接続要素を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジ。
  7. 前記カートリッジが、前記カートリッジをマウスピースに着脱可能に接続するためのマウスピース接続要素を備え、好ましくは、前記マウスピース接続要素が前記中央中空部分の内壁に位置する、請求項1~6のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジ。
  8. 前記封止要素がリング形状である、請求項1~7のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジ。
  9. 前記カートリッジが、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置のうちの一つを部分的に受容するように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジ。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の交換可能なカートリッジと、
    エアロゾル発生物品、および
    空洞を含み、前記空洞が前記エアロゾル発生物品を受容するように構成される、エアロゾル発生装置の一方または両方と、
    を含む、エアロゾル発生システム。
  11. 前記エアロゾル発生物品を含み、
    前記エアロゾル発生物品が基体部分を含み、前記基体部分が、固体エアロゾル形成基体を含み、好ましくは前記基体部分が、たばこまたは非たばこ含有基体の一方または両方を含み、より好ましくは、前記基体部分がエアロゾル形成体を含み、好ましくは、前記エアロゾル形成体が、多価アルコール、多価アルコールのエステル、モノカルボン酸、ジカルボン酸またはポリカルボン酸の脂肪族エステル、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項10に記載のエアロゾル発生システム。
  12. 前記エアロゾル発生装置を含み、前記エアロゾル発生装置が、前記空洞内に受容された前記エアロゾル発生物品を加熱するように構成された発熱体を備え、前記発熱体が区画壁を備え、前記区画壁の第一の部分が前記空洞内に位置し、前記区画壁の第二の部分が前記空洞の外側に延びる、請求項10または11に記載のエアロゾル発生システム。
  13. 前記区画壁の前記第二の部分が、前記摺動可能な封止要素を前記液体出口から押し離すように構成される、請求項12に記載のエアロゾル発生システム。
  14. 請求項10~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生システムを動作する方法であって、
    前記エアロゾル発生システムが、
    -前記エアロゾル発生物品と、
    -前記エアロゾル発生装置と、をさらに含み、
    前記方法は、
    -前記エアロゾル発生装置の前記空洞の中に前記エアロゾル発生物品を受容する方法ステップと、
    -前記カートリッジを前記エアロゾル発生装置に接続する方法ステップであって、前記エアロゾル発生装置の前記区画壁の前記第二の部分が前記摺動可能な封止要素を押し離すか、または前記エアロゾル発生物品が前記摺動可能な封止要素を前記液体出口から押し出すかのいずれかにより、液体剤が前記区画壁の前記第二の部分または前記エアロゾル発生物品のいずれかに接触する、接続する方法ステップと、
    -前記エアロゾル発生物品を加熱する方法ステップであって、それによって前記エアロゾル発生物品および前記液体剤からエアロゾルを発生する、加熱する方法ステップと、
    を含む、エアロゾル発生システムを動作する方法。
  15. -前記封止要素が前記液体出口の上を摺動し、それによって前記液体出口を封止する、前記カートリッジを前記エアロゾル発生装置から取り外す、さらなる方法ステップを含む、請求項14に記載のエアロゾル発生システムを動作する方法。
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