JP2024506167A - 医療手技において使用するためのハンドヘルドデバイス - Google Patents

医療手技において使用するためのハンドヘルドデバイス Download PDF

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Abstract

本発明は、骨インプラント固定手技等の観血または低侵襲性外科手術手技において使用するためのシステムおよびデバイスである。デバイスは、ねじの受容のための孔または開口部を形成するための骨の貫通、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、孔に隣接するいずれかの近傍の神経を感知するように、孔の形成の間またはその後の孔の神経監視デバイスと協働しての神経監視、孔の形成の間またはその後の孔に隣接する神経の神経監視デバイスと協働しての神経刺激、およびねじの適切な長さを選択する際に外科医を補助するために、孔の深度を測定し、深度のデジタル測定値を提供することのうちの少なくとも1つを実施することを含む、骨インプラント固定手技の間の種々の機能を実施するように構成される。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、その内容が、参照することによって本明細書に組み込まれる、2021年2月8日に出願された、米国出願第17/170,491号の利益および優先権を主張する。
本開示は、観血および低侵襲性外科手術手技において使用するためのデバイスを含むシステムに関する。
整形外科は、骨格系、特に、四肢および脊椎、および筋肉および靭帯等の関連付けられる構造の変形または機能障害の補正に関係する医学専門領域である。いくつかの整形外科手術手技は、外科医がデバイスを患者の1つまたはそれを上回る骨に固着させることを要求する。例えば、いくつかの手技では、外科医は、骨プレートおよびねじ等の1つまたはそれを上回る締結具を使用して、1つまたはそれを上回る骨または単一の骨の断片に跨架させ、固着させ得る。しかしながら、他の骨関連外科手術手技は、骨プレートを要求しない場合があり、代わりに、単に、1つまたはそれを上回るねじの使用に依拠し得る(例えば、移植された腱の固着)。
そのような骨関連外科手術手技では、骨へのねじの取付に先立って、孔または開口部が、典型的には、ねじを収容するために、骨の中に穿孔される、または別様に形成される。外科医は、ねじの受容のための開口部を作成するときに非常に注意しなければならない。例えば、脊椎外科手術では、椎弓根を穿孔または貫通するとき、骨皮質が、貫通器具(例えば、骨錐のドリルビットまたは穿刺先端)によって不注意に穿刺される、破壊される、または別様に損傷を受け得る、および/または隣接する神経が、衝突され得る。ひいては、患者は、痛みまたは潜在的な麻痺(一時的または恒久的)を被り得る。さらに、不適切に形成された孔は、次いで、椎弓根ねじの不良な位置付けにつながり得る。ひいては、1つまたはそれを上回る椎弓根ねじの不良な設置はまた、患者において痛み、出血、または潜在的に麻痺(一時的または恒久的)さえも誘発し、別の外科手術介入を要求する、またはある場合には、回復不能の損傷を引き起こし得る。
脊椎外科手術における現在の開発傾向は、外科手術アプローチの経路に沿った正常な軟質組織への付帯的損傷を低減させるために、ますます小さい切開およびより侵襲性ではない外科手術暴露の実施に向かっている。例えば、脊椎外科手術技法におけるいくつかの現在の進歩は、テレビ画像増強装置蛍光透視ガイダンス下で微小な切開を通して実施される、低侵襲性組織温存アプローチの開発を伴う。例えば、外科医は、顕微鏡、蛍光透視鏡(リアルタイムX線監視)、および/または内視鏡(関連付けられる視認モニタを伴う小型テレビカメラ)を使用して自身の技法を監視しながら、脊椎にアクセスするために、キュレット、オステオトーム、リーマ、プローブ、リトラクタ、鉗子、または同等物等のそのような小さい開口部において作業するために修正される特別な外科手術器具を利用し得る。外科医は、時として、実装することが高価かつ面倒である外科手術ナビゲーションのための機器、および外科手術部位の近傍の神経を刺激するための、または感覚および/または運動誘発電位の監視のための機器を使用し得、これは、あまり高価ではないが、また、これが、その任務が単に本監視動作を実行することである専門家の存在を要求するため、制限的である。結果として、多くの事例では、オペレータは、脊椎手技を遂行するために、単に、自身の解剖学の知識および自身の経験に依拠し得、したがって、椎弓根ねじ設置の正確度は、誤設置された椎弓根ねじが神経性または血管性合併症につながり得るため、脊椎外科手術における重要な問題のままである。
さらに、孔が合併症を伴わずに適切に形成される場合であっても、外科医が適切な長さのねじを選択することが、重要である。例えば、選択されたねじが長すぎる場合、ねじの遠位端は、穿孔された孔の端部を通過し、骨に損傷を引き起こす、および/または骨を通して完全に突出し得、これは、患者に対して、周辺組織への損傷および/または痛みおよび不快感、またはより深刻な合併症等の悪影響を及ぼし得る。例えば、いくつかの事例では、骨は、ねじが長すぎる場合に損なわれ得る軟質組織に対して当接し得、軟質部分の炎症またはそれへの損傷をもたらし得る。加えて、骨を通して突出するねじは、患者によって触覚的に感じられ得る、軟質組織(例えば、腱、靭帯、または筋肉)が意図されるように骨表面にわたって移動しないように妨げ得る、またはさらには皮膚を穿刺し得、これは、重度の感染症および合併症につながり得る。
適切な長さのねじの選択は、腰椎仙骨癒合および脊柱側弯症湾曲等の脊椎変形の補正等の脊椎固定手技において特に重要である。実施例として、人間の脊椎の椎弓根部分に搭載されるねじは、ねじが脊髄自体に接触する点まで延在するべきではなく、これは、麻痺を含む回復不能の神経系損傷を引き起こし得る事象である。故に、孔の長さの決定は、適切な長さのねじを選定するために重要である。
深度ゲージが、上部の穿孔側から孔の底部の対向する側までの孔の深度を直接測定するために一般的に採用される。現在、多くの設計が、骨の一部の中の孔またはボアの深度を測定するために公知であり、利用されている。一般的に言って、これらの設計は、遠位端に返しを有する中心プローブ部材およびスリーブまたはチャネル部材を利用する。プローブ部材は、外科医が返しを用いて表面を見出そうとする間にパイロット孔の中に挿入される。より具体的には、プローブ部材は、返しが対向する側を越えるように、パイロット孔の深度を上回る深度まで挿入され、その時点において、外科医は、返しを対向する側に引っ掛けることによって表面を見出す。
プローブ部材は、スリーブまたはチャネル部材内に受容され、それに対して往復運動し得る。チャネル部材は、典型的には、インチおよび/またはミリメートル単位における、その長さの一部に沿った目盛り付きマーキングを有する。マーカが、プローブ部材がチャネル部材に対して偏移する際、マーカがプローブ部材とチャネル部材との間の相対的偏移を示すように、プローブ部材に側方に固着される。故に、いったんプローブ部材が骨の対向する側に固着されると、チャネル部材は、チャネル部材が骨の表面に当接するまで、プローブ部材に対して、かつ骨に向かって偏移される。深度ゲージは、次いで、プローブ部材マーカによって示される目盛り付きマーキングを調査することによって読み取られる。
いくつかの問題が、本深度ゲージで経験されている。最初の点として、構成要素は、典型的には、外科手術等級ステンレス鋼を用いて作製され、目盛り付きマーキングは、その中にエンボス加工される。したがって、高度に反射性の表面に対する手術室照明の明るさは、マーキングを読み取ることを困難にし得る。マーキングは、一般的に、ミリメートル等のわずかな増分にあり、外科医は、多くの場合、マーキングの間を区別する、または部分的増分に気づくことに苦労する。これらのゲージを読み取ることは、次いで、多くの場合、読取が行われる際に深度ゲージを注意深く保持することを要求し、読取を密接して調査する外科医の努力は、骨上の返しの固着または引っ掛かりの喪失をもたらし、したがって、再測定および時間の損失を必要とし得る。
さらに、マーキングの適切な読取は、外科医の眼がマーキングと適切に整合されることを要求する。すなわち、測定の適切なビューは、目盛り付きマーキングと整合されるプローブマーカのビューが、外科医の高い直立視点によって歪められず、適切であるように、外科医が側方視点からゲージを視認することを要求する。したがって、外科医が、正確な読取値を視認するために、これらのゲージを使用しながら腰を曲げることが、多くの場合、必要である。深度ゲージが、読取を行うために傾斜される場合、スリーブは、プローブに対して偏移し、したがって、測定を不正確にし、場合によっては、上記に説明されるように、返しを固着されない状態にさせるであろう。加えて、深度ゲージの除去は、多くの場合、測定値を見失わせる。骨は、チャネル部材の遠位端とプローブ部材の遠位返しとの間で、軽い圧力によって本質的に挟持されるため、パイロット孔からプローブを抜き取るために、骨表面からチャネル部材を後退させることが、多くの場合、必要である。
本開示は、骨インプラント固定手技等の低侵襲性外科手術手技において使用するためのハンドヘルドデバイスを含むシステムを対象とする。ハンドヘルドデバイスは、骨インプラント固定手技の間に種々の機能を実施するように構成される。特に、本開示と一貫するハンドヘルドデバイスは、ねじの受容のための孔または開口部を形成するための骨の貫通、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、孔に隣接するいずれかの近傍の神経を感知するように、孔の形成の間またはその後の孔の神経監視デバイスと協働しての神経監視、孔の形成の間またはその後の孔に隣接する神経の神経監視デバイスと協働しての神経刺激、およびねじの適切な長さを選択する際に外科医を補助するために、孔の深度を測定し、深度のデジタル測定値を提供することのうちの少なくとも1つを実施するように構成される。
ハンドヘルドデバイスは、孔または開口部が、骨の中への貫通の間に神経監視機能性を提供することによって骨内に形成され、これが、ひいては、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、いずれかの近傍の神経の存在に関して外科医にリアルタイムまたはほぼリアルタイムのアラートを提供する、改良された様式を提供する。本リアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックは、視覚的に(すなわち、ディスプレイ画面等のデジタルディスプレイを介して、またはLEDアレイまたはOLEDアレイ等の光源を介して)および/または可聴的に(すなわち、スピーカを介して)外科医に提供されてもよい。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス、特に、デバイスの貫通部材の再位置付けを促進し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。ハンドヘルドデバイスはさらに、形成された孔の深度の正確な測定を可能にし、深度測定値のデジタルディスプレイを提供し、それによって、外科医に、適切な長さのねじを選択するときに外科医が依拠する迅速かつ正確な読取を提供する(外科医が短すぎるか、または長すぎるかのいずれかのねじを選択しないことを確実にする)。ハンドヘルドデバイスはさらに、孔を形成するための骨の中への貫通の間、または孔の形成後、神経刺激機能性を提供する。例えば、ハンドヘルドデバイスは、孔の中へのねじの設置に先立って、孔に隣接する神経の存在を決定するための神経監視機能のために使用されてもよく、存在し、孔に隣接する神経は、次いで、ハンドヘルドデバイスによって送達される電流によって刺激されてもよい。ハンドヘルドデバイスは、ハンドヘルドデバイス自体の中に組み込まれる源から電流を発生させてもよい、またはハンドヘルドデバイスは、本明細書に説明される神経刺激および神経監視特徴のためにハンドヘルドデバイスに電流のパルスを提供する神経監視デバイスの入力コネクタに結合され、それと電気接続して設置されてもよい。
ハンドヘルドデバイスは、概して、外科医または他の医療専門家に、デバイスおよびその構成要素を操作するための手段を提供するグリップ部分を含む、ハンドルを含む。ハンドヘルドデバイスはさらに、ハンドルに解放可能に結合され、グリップ部分の操作に応じて骨を貫通するように構成される、骨錐/タップ部材と、ハンドルと動作可能に関連付けられ、それに対して移動するように構成される、深部スリーブ部材であって、その中に骨錐/タップ部材の一部が受容される、それを通して延在する管腔を含む、伸長本体を含む、深部スリーブ部材と、深部スリーブ部材と動作可能に関連付けられ、骨錐/タップ部材に対する深部スリーブ部材の移動を検出し、検出された移動に基づいて、骨錐/タップ部材によって作成される孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される、センサとを含む。
骨錐/タップ部材は、骨を穿刺し、椎弓根内にパイロット孔を作成するように構成される、貫通遠位先端を含む、管状本体を備える。骨錐/タップ部材の本体は、導電性であり、神経刺激および神経監視機能のための電流を搬送するように動作可能である。骨錐/タップ部材の遠位先端に隣接する部分はさらに、骨錐/タップ部材の遠位先端によって作成される孔の内面上にねじ山を切削または別様に形成するように構成される、タッピング特徴を含む。特に、タッピング特徴は、概して、溝によって分離され得る外部切削ねじ山のセットを含んでもよく、骨錐/タップ部材の回転に応じて、切削ねじ山は、孔の内面を切削し、それによって、噛合対の雌型部分を形成するように構成される(すなわち、骨ねじの対応する外部ねじ切りとの螺着係合のために椎弓根内に内部ねじ切りを作成する)。
故に、ある実施形態では、ハンドヘルドデバイスはさらに、ハンドルおよび骨錐/タップ部材を相互に回転可能に結合する、ラチェットアセンブリを含む。ラチェットアセンブリは、骨錐/タップ部材が、孔形成の間に骨の中に前進する、またはそれから抜去されることをもたらす、ラチェッティング作用を提供する。例えば、ラチェットアセンブリは、ユーザが第1の回転設定と第2の回転設定との間でトグルすることを可能にする、スイッチを含む。第1の回転設定において、第1の方向におけるハンドルの回転は、骨錐/タップ部材が同一の方向に回転することをもたらす一方、対向する第2の方向におけるハンドルの回転は、骨錐/タップ部材のいかなる回転からも独立する(すなわち、骨錐/タップ部材は、定常のままである)。第2の回転設定において、第1の方向におけるハンドルの回転は、骨錐/タップ部材のいかなる回転からも独立する(すなわち、骨錐/タップ部材は、定常のままである)一方、対向する第2の方向におけるハンドルの回転は、骨錐/タップ部材が同一の方向に回転することをもたらす。故に、ラチェットアセンブリを有するハンドヘルドデバイスを使用するとき、外科医は、(神経刺激および/または神経監視機能において使用するための)任意の関連するケーブルまたはワイヤがハンドルが回転される際にハンドヘルドデバイスの周囲で絡まった状態になることについての懸念を伴わずに、骨内に孔を形成し、種々の神経刺激および/または神経監視機能を実施し得る。本質的に、ラチェットアセンブリは、ハンドルを回転させることを伴う種々の機能が実施される際、ハンドルが比較的に定常のままであることを可能にする。
いくつかの実施形態では、骨錐/タップ部材は、カニューレ状(すなわち、中空)であり、それを通して、例えば、プローブ、スタイレットまたは留置ワイヤ、ガイドワイヤ、または同等物等の医療ツールまたは付属品を受容するように構成されてもよい。例えば、スタイレットまたは留置ワイヤが、骨錐/タップ部材の遠位先端が骨の中に前進される際、骨の破片または他の組織が管腔に進入しないように防止するために、骨錐/タップ部材の管腔内に位置付けられてもよい。スタイレットまたは留置ワイヤは、近位端においてアンビルに結合されてもよく、これは、管腔への、およびそれからのスタイレットまたは留置ワイヤの挿入および除去を促進する。骨錐/タップ部材の少なくとも近位端は、ボール係止アセンブリを介してハンドル内に保定される。いくつかの実施形態では、ボール係止アセンブリは、ユーザに、骨錐/タップ部材を定位置に係止し、手技の間にハンドルに結合されたままにし、骨錐/タップ部材を係止解除し、それによって、骨錐/タップ部材をハンドルから係脱させ、所望に応じて骨錐/タップ部材の除去を可能にする能力を提供する。故に、ハンドルは、それぞれ、ハンドルに解放可能に結合可能であり、相互に交換可能である複数の異なる骨錐/タップ部材のうちの1つを受容するように構成されてもよい。特に、ハンドルは、外科医が適当であると見なす複数の交換可能な骨錐/タップ部材のうちのいずれか1つを装備することが可能であり、これは、各骨錐/タップ部材が、具体的長さ、直径、貫通部材構成、および任意の特定の手技のために有用であり得る他の品質を有し得るため、特に有益である。
前述で説明されるように、骨錐/タップ部材の本体は、導電性であり、神経刺激および神経監視機能のための電流を搬送するように動作可能である。故に、ハンドヘルドデバイスは、骨錐/タップ部材を介して骨の中への貫通の間に神経監視機能性を提供することができ、これは、ひいては、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、いずれかの近傍の神経の存在に関して外科医にリアルタイムまたはほぼリアルタイムのアラートを提供する。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス、特に、骨錐/タップ部材の貫通遠位先端の再位置付けを促進し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。神経監視フィードバックはまた、孔に隣接する神経の神経刺激のために使用される電気パラメータの決定を通知することができる。
少なくとも神経刺激および神経監視機能を実施するために、ハンドヘルドデバイスは、ケーブルを介して神経監視デバイスの入力コネクタに結合され、それと電気接続して設置されてもよい。神経監視デバイスは、入力コネクタおよびハンドヘルドデバイスに、およびそれから電気信号を搬送するように構成される、接続箱を含んでもよい。接続箱は、電気信号を発生させ、入力コネクタおよびハンドヘルドデバイスに、およびそれから伝送するように構成される、プロセッサを含む。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサは、孔内に位置付けられている間、電流のパルスを発生させ、骨錐/タップ部材に伝送し、孔に隣接または近接近する神経の神経監視を実施するように構成されてもよい。加えて、患者の筋肉の中に挿入されるある電極が、骨錐/タップ部材と電極との間の完成された回路を示す、骨錐/タップ部材から電極への電流流動を検出するために使用されてもよく、そのような電流流動は、骨錐/タップ部材によって刺激される神経によって衰弱する筋肉における電気活性を検出することによって、孔に隣接する神経の存在を示す。接続箱のプロセッサは、入力コネクタ、電極入力、および1つまたはそれを上回るPCBに動作可能に接続される。1つまたはそれを上回るPCBは、電流を発生させ、ハンドヘルドデバイスに伝送するように構成される、パルスまたは電流発生回路と、デバイスから神経に送達される電流を検出するように構成される、電流発生確認回路と、神経刺激または神経監視機能に応答する筋運動を検出するように構成される、筋運動検出回路と、接続箱または患者からの電極の部分的または全体的接続解除、または患者の中への電極の不適切な挿入を検出するように構成される、電極接続解除検出回路とを含んでもよい。
前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイスは、骨錐/タップ部材を介して形成される孔の深度が、深部スリーブ部材および深部スリーブ部材と動作可能に関連付けられる深度測定センサを介してリアルタイムで(すなわち、骨錐/タップ部材が骨の中に前進する際に)測定される、深度測定機能を提供する。
深部スリーブ部材は、ハンドルと動作可能に関連付けられる近位端と、ハンドルから延在する対向する遠位端とを含む、伸長中空本体を備える。伸長中空本体は、骨錐/タップ部材がハンドルに結合されると、骨錐/タップ部材の少なくとも一部が受容される、それを通して完全に延在する管腔を含む。深部スリーブ部材および骨錐/タップ部材は、相互に独立して移動するように構成される。さらに、深部スリーブ部材は、ハンドルに対して移動するように構成される。例えば、いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイスはさらに、深部スリーブ部材がデフォルト位置にあるときにハンドルから離れる方向に付勢されるように、近位端またはその近傍において深部スリーブ部材の一部に対して付勢力を印加する、スリーブばねを含む。深部スリーブ部材の遠位端は、骨錐/タップ部材を介して形成されるべき孔の開口部の周辺に沿って骨の外面に係合するように成形および/または定寸される。故に、深部スリーブ部材の遠位端と骨の外面との間の係合に応じて、ユーザは、孔を形成し始めるために、(ラチェットアセンブリを用いてハンドルを捻転させることを介して)ハンドヘルドデバイスの骨錐/タップ部材の遠位先端を前進させることができる。骨錐/タップ部材の遠位先端が、骨の中に引き込まれ、孔を形成し始めるにつれて、ハンドルは、対応して、骨に向かう方向に引き込まれる。孔が形成される際、骨錐/タップ部材およびハンドルの両方が骨に向かう方向に引き込まれる間、深部スリーブ部材の遠位端は、孔の開口部の周辺に沿って骨の外面と接触したままであり、近位端またはその近傍における深部スリーブ部材の部分がスリーブばねに対して押動し、それによって、スリーブばねを圧縮するように、本質的に、ハンドルに向かう対向する方向に押動される。センサは、骨錐/タップ部材およびハンドルに対する深部スリーブ部材の移動を感知し、検出された移動に基づいて、骨錐/タップ部材によって作成される孔の深度を示す信号を発生させる。言い換えると、センサは、骨錐/タップ部材が孔の形成の間に骨の中にさらに引き込まれ込まれ、深部スリーブ部材がそのデフォルトの延在位置から後退位置に移動する際、骨錐/タップ部材の少なくとも遠位先端に対する深部スリーブ部材の移動を感知する。センサは、ハンドル内に封入されるプリント回路基板(PCB)上に提供される深度ゲージ電子機器および/または回路と通信する。
いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイスはさらに、ハンドル上に提供され、センサからの電子信号に基づいて、孔の深度測定値のデジタル読出を視覚的に提供するように構成される、デジタルディスプレイを含む。他の実施形態では、ハンドヘルドデバイスは、例えば、モニタまたはパネルディスプレイ、PC、ノートブック、タブレットコンピュータ、スマートフォン、または他の無線コンピューティングデバイス等の別個のディスプレイまたはコンピューティングデバイスと無線で通信し、データを交換するように構成されてもよい。
前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイスは、カニューレ状骨錐/タップ部材を含んでもよい。故に、ある実施形態では、骨錐/タップ部材は、骨内に形成される孔に対する所望の位置に確実に係留するように構成される展開可能な遠位フック部材を有する、ガイドワイヤを受容するように構成される。遠位フック部材は、遠位フック部材が穿孔された孔内に位置付けられ、それを通して所望の位置に移動し得る、送達構成と、遠位フック部材が、孔内(例えば、単皮質の孔の基部において)か、または孔の外側(例えば、両皮質の穿孔された孔の対向する側上)かのいずれかにおける定位置に係留するように構成される、展開構成との間で遷移するように構成される。ガイドワイヤは、ねじおよび/またはインプラントの設置を補助するように構成される。例えば、ガイドワイヤは、本開示と一貫するハンドヘルドデバイスと互換性があってもよい。特に、ガイドワイヤは、フック部材が送達構成にあるとき、骨錐/タップ部材の管腔の中に挿入されてもよく、骨錐/タップ部材の長さに沿って平行移動してもよい。故に、いったん孔が形成されると、フック部材は、骨錐/タップ部材遠位先端から外に延在され、次いで、定位置に(すなわち、孔の基部において、または両皮質の穿孔された孔における骨の対向する側上のいずれかに)係留されてもよい。骨錐/タップ部材は、次いで、ハンドルから除去されてもよく、その時点において、カニューレ状ねじが、ガイドワイヤ上に装填され、ガイドワイヤを辿って、孔と整合するように摺動されてもよい。故に、ガイドワイヤは、本質的に、外科医がねじを設置しているときにねじがそれに沿って摺動するためのガイドとして作用するため、ガイドワイヤは、ねじ設置手技の間に改良された安定性を提供する。
故に、本開示のハンドヘルドデバイスは、全て滅菌環境内で、単一のデバイスの使用を通して、外科医が、骨固定手技のための孔を形成し、孔形成の間に神経刺激および神経監視機能を実施および制御し、孔形成の間の正確度および安全性を確実にし、孔の深度をさらに測定することを可能にする。外科医は、ハンドヘルドデバイスのディスプレイ上でリアルタイムまたはほぼリアルタイムのデジタルフィードバックを受け取りながら、骨固定手技の全てのそのような側面を実施してもよい。
請求される主題の特徴および利点が、それと一貫する実施形態の以下の詳細な説明から明白となり、その説明は、付随の図面を参照して考慮されるべきである。
図1は、送達構成における遠位フック部材を図示する、本開示と一貫する低侵襲性外科手術深部器具のガイドワイヤアセンブリの一実施形態の斜視図である。 図2は、図1のガイドワイヤアセンブリの側面図である。 図3は、図2の線A-Aに沿って得られるガイドワイヤアセンブリの側面断面図である。 図4は、展開構成における遠位フック部材を図示する、ガイドワイヤアセンブリの斜視図である。 図5は、図4のガイドワイヤアセンブリの側面図である。 図6は、図5の線B-Bに沿って得られるガイドワイヤアセンブリの側面断面図である。 図7Aおよび7Bは、送達構成(図7A)から展開構成(図7B)への遠位フック部材の遷移を図示する、ガイドワイヤアセンブリの斜視図である。 図8は、ガイドワイヤアセンブリに摺動可能に搭載される外科手術深部器具のスリーブ部材を図示する、本開示と一貫する外科手術深部器具のスリーブ部材の斜視図である。 図9は、対応するスリーブ部材に対する外科手術深部器具の針またはプローブ部材の斜視図である。 図10Aおよび10Bは、開始位置(図10A)から孔深度の測定のための延在位置(図10B)への針またはプローブの移動を図示する、本開示と一貫する組み立てられた外科手術深部器具の側面図である。 図11Aおよび11Bは、それぞれ、図10Aおよび10Bの線C-Cに沿って得られる組み立てられた外科手術深部器具の側面断面図である。 図12および13は、穿孔された孔の深度を決定するための異なるセンサシステム/配列を図示する、スリーブ部材の断面図である。 図12および13は、穿孔された孔の深度を決定するための異なるセンサシステム/配列を図示する、スリーブ部材の断面図である。 図14は、スリーブ部材に対する、それと互換性がある、概して、骨錐に類似する、プローブの別の実施形態の斜視図である。 図15は、図14の線15-15に沿って得られ、プローブの内部構成、具体的には、神経感知/神経刺激デバイスに、およびそれから電流を搬送し、少なくとも神経監視特徴を提供するように構成される、内部伝導性コアまたはワイヤを図示する、針部材の側面断面図である。 図16は、本開示と一貫するハンドヘルドデバイスの一実施形態の斜視図である。 図17は、その内部構成要素を部分的に透視して図示する、図16のハンドヘルドデバイスの側面図である。 図18は、図16のハンドヘルドデバイスの断面図である。 図19Aおよび19Bは、それぞれ、係止位置と係止解除位置との間のボール係止アセンブリの遷移を図示する、図16のハンドヘルドデバイスの部分的に断面における拡大側面図である。 図20Aおよび20Bは、それぞれ、係止位置と係止解除位置との間のボール係止アセンブリの遷移を図示する、図16のハンドヘルドデバイスの拡大断面図である。 図21は、深部スリーブ部材に結合され、筐体に対するスリーブ部材の位置に基づいて、深度測定値を決定する際に使用される、例示的抵抗器ストリップおよび接点の拡大図を含む、図16のハンドヘルドデバイスの断面図である。 図22Aおよび22Bは、穿孔された孔の深度を決定する際に使用される筐体に対するスリーブ部材の異なる位置を図示する、図16のハンドヘルドデバイスの断面図である。 図23は、神経監視能力を提供するための例示的帰還電極アセンブリの拡大図を含む、図16のハンドヘルドデバイスの斜視図である。 図24は、アンビル部材を図示する、図16のハンドヘルドデバイスの部分的に断面における斜視図である。 図25は、その構成要素を図示する、図16のハンドヘルドデバイスの分解図である。 図26は、その中に格納される内部構成要素を図示する、筐体の上部部分の内部図である。 図27は、アンビル部材の斜視図である。 図28は、アンビル部材を受容するように構成されるその中に形成される陥凹を図示する、筐体の上部部分の斜視図である。 図29は、その上に提供されるディスプレイの一実施形態を図示する、筐体の上部部分の図である。 図30は、その上に表示される例示的データを図示する、筐体の上部部分の図である。 図31A-31Hは、ガイドワイヤのフック部材を展開し、続けて、本開示と一貫する外科手術深部器具を使用して深度測定値を取得する手技を実施するための一連のステップを図示する。 図31A-31Hは、ガイドワイヤのフック部材を展開し、続けて、本開示と一貫する外科手術深部器具を使用して深度測定値を取得する手技を実施するための一連のステップを図示する。 図32A-32Dは、フック部材を展開構成から送達構成に遷移させ、穿孔された孔の中に戻るようなフック部材の後退を可能にし、続けて、ガイドワイヤおよびフック部材、特に、フック部材の複数の支柱またはスプラインを利用し、神経監視目的のために神経感知/神経刺激デバイスに、およびそれから電流を搬送するための一連のステップを図示する。 図33Aおよび33Bは、本開示と一貫する神経監視デバイスおよびハンドヘルドデバイスを含む、骨インプラント固定手技のためのシステムの概略図である。 図34は、本開示と一貫する図33Bのハンドヘルドデバイスの斜視図である。 図35は、その構成要素を図示する、図34のハンドヘルドデバイスの分解図である。 図36は、本開示のハンドヘルドデバイスと併用するための、それらの構成要素を図示する、例示的神経監視デバイスの分解図である。 図37は、本開示のハンドヘルドデバイスと併用するための例示的神経監視デバイスの概略図である。 図38は、ハンドヘルドデバイスの概略図である。 図39は、本開示のハンドヘルドデバイスと併用するためのラチェットアセンブリの斜視図である。 図40は、図39の線40-40に沿って得られるラチェットアセンブリの断面図である。 図41は、ギヤおよび爪の動作を図示する、ラチェットアセンブリの一部の平面図である。 図42は、本開示のハンドヘルドデバイスと併用するためのラチェットアセンブリの斜視図である。 図43は、図42の線43-43に沿って得られるラチェットアセンブリの断面図である。 図44は、ギヤおよび爪の動作を図示する、ラチェットアセンブリの一部の平面図である。 図45は、本開示と一貫するラチェットアセンブリの斜視図である。 図46は、面取りされた縁を含む遠位端を伴う管状本体を有する、深部スリーブ部材の斜視図である。 図47および図48は、それぞれ、骨錐/タップ部材の鋭的先端の斜視および断面図である。 図47および図48は、それぞれ、骨錐/タップ部材の鋭的先端の斜視および断面図である。 図49および図50は、それぞれ、骨錐/タップ部材の45度円錐形六角形先端の斜視および断面図である。 図49および図50は、それぞれ、骨錐/タップ部材の45度円錐形六角形先端の斜視および断面図である。 図51および図52は、それぞれ、骨錐/タップ部材の60度円錐形六角形先端の斜視および断面図である。 図51および図52は、それぞれ、骨錐/タップ部材の60度円錐形六角形先端の斜視および断面図である。 図53および図54は、それぞれ、留置ワイヤおよび骨錐/タップのカニューレ挿入管腔のばねクリップアセンブリの斜視および断面図である。 図53および図54は、それぞれ、留置ワイヤおよび骨錐/タップのカニューレ挿入管腔のばねクリップアセンブリの斜視および断面図である。 図55は、骨錐/タップ部材の鋭的先端のテーパ状起始部およびねじ山外形の斜視図である。 図56は、深部スリーブ内に位置付けられる、骨錐/タップ部材の斜視図である。 図57は、ラチェットアセンブリの一部の平面図であって、ギヤ、スイッチ、および爪の動作を図示する。 図58は、プローブ解放アセンブリの断面図である。 図59は、本開示と一貫する、ディスプレイの斜視図である。 図60は、本開示と一貫する、接続箱の例証を提供する。 図61、図62、および図63は、本開示と一貫する、接続箱の斜視図である。 図61、図62、および図63は、本開示と一貫する、接続箱の斜視図である。 図61、図62、および図63は、本開示と一貫する、接続箱の斜視図である。 図64は、本開示と一貫する、患者シミュレータボックスのディスプレイの斜視図である。 図65および図66は、本開示と一貫する、患者刺激装置ボックスの斜視図である。 図65および図66は、本開示と一貫する、患者刺激装置ボックスの斜視図である。 図67および図68は、骨錐/タップ部材を備える、デバイスと併用時の、拡張器ハンドピースの斜視図である。 図67および図68は、骨錐/タップ部材を備える、デバイスと併用時の、拡張器ハンドピースの斜視図である。 図69および図70は、拡張器ハンドピースの斜視図である。 図69および図70は、拡張器ハンドピースの斜視図である。 図71は、可撤性深部スリーブおよび拡張器ハンドピース部材のための接続クリップの断面図である。 図72および図73は、骨錐/タップデバイスおよび深部スリーブの斜視図である。 図72および図73は、骨錐/タップデバイスおよび深部スリーブの斜視図である。
本開示の徹底的な理解のために、上記に説明される図面と関連して、添付される請求項を含む、以下の詳細な説明が、参照されるべきである。本開示は、例示的実施形態と関連して説明されるが、本開示は、本明細書に記載される具体的形態に限定されることを意図していない。種々の省略および均等物の代用が、状況が便宜的であると示唆する、または便宜的にし得る際に検討されることを理解されたい。
詳細な説明
概観として、本開示は、概して、骨インプラント固定手技等の観血または低侵襲性外科手術手技において使用するためのハンドヘルドデバイスを含むシステムを対象とする。ハンドヘルドデバイスは、例えば、限定ではないが、前腰椎体間癒合、側方椎体間癒合、および後腰椎体間癒合、または経椎間孔腰椎体間癒合を含み得る、経皮的椎弓根ねじ固定を含む、任意の骨インプラント固定手技において使用されてもよい。以下の説明は、低侵襲性外科手術手技におけるハンドヘルドデバイスの使用を説明するが、開示されるハンドヘルドデバイスは、低侵襲性手技の代替として、またはそれに加えて、観血外科手術手技において使用するために設計されることにさらに留意されたい。
ハンドヘルドデバイスは、骨インプラント固定手技の間に種々の機能を実施するように構成される。特に、本開示と一貫するハンドヘルドデバイスは、ねじの受容のための孔または開口部を形成するための骨の貫通、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、孔に隣接するいずれかの近傍の神経を感知するように、孔の形成の間またはその後の孔の神経監視デバイスと協働しての神経監視、孔の形成の間またはその後の孔に隣接する神経の神経監視デバイスと協働しての神経刺激、およびねじの適切な長さを選択する際に外科医を補助するために、孔の深度を測定し、深度のデジタル測定値を提供することのうちの少なくとも1つを実施するように構成される。
ハンドヘルドデバイスは、概して、外科医または他の医療専門家に、デバイスおよびその構成要素を操作するための手段を提供するグリップ部分を含む、ハンドルを含む。ハンドヘルドデバイスはさらに、ハンドルに解放可能に結合され、グリップ部分の操作に応じて骨を貫通するように構成される、骨錐/タップ部材と、ハンドルと動作可能に関連付けられ、それに対して移動するように構成される、深部スリーブ部材であって、その中に骨錐/タップ部材の一部が受容される、それを通して延在する管腔を含む、伸長本体を含む、深部スリーブ部材と、スリーブ部材と動作可能に関連付けられ、骨錐/タップ部材に対するスリーブ部材の移動を検出し、検出された移動に基づいて、骨錐/タップ部材によって作成される孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される、センサとを含む。
ハンドヘルドデバイスは、孔または開口部が、骨の中への貫通の間に神経監視機能性を提供することによって骨内に形成され、これが、ひいては、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、いずれかの近傍の神経の存在に関して外科医にリアルタイムまたはほぼリアルタイムのアラートを提供する、改良された様式を提供する。本リアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックは、視覚的に(すなわち、ディスプレイ画面等のデジタルディスプレイを介して、またはLEDアレイ等の光源を介して)および/または可聴的に(すなわち、スピーカを介して)外科医に提供されてもよい。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス、特に、デバイスの貫通部材の再位置付けを促進し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。ハンドヘルドデバイスはさらに、形成された孔の深度の正確な測定を可能にし、深度測定値のデジタルディスプレイを提供し、それによって、外科医に、適切な長さのねじを選択するときに外科医が依拠する迅速かつ正確な読取を提供する(外科医が短すぎるか、または長すぎるかのいずれかのねじを選択しないことを確実にする)。
ハンドヘルドデバイスはさらに、孔を形成するための骨の中への貫通の間、または孔の形成後、神経刺激機能性を提供する。例えば、ハンドヘルドデバイスは、孔の中へのねじの設置に先立って、孔に隣接または近接近する神経の存在を決定するための神経監視機能のために使用されてもよく、存在し、孔に隣接する神経は、次いで、ハンドヘルドデバイスに搬送される電流によって刺激されてもよい。ハンドヘルドデバイスは、ハンドヘルドデバイス自体の中に組み込まれる源から電流を発生させてもよい、またはハンドヘルドデバイスは、本明細書に説明される神経刺激および神経監視特徴のためにハンドヘルドデバイスに電流のパルスを提供する神経監視デバイスの入力コネクタに結合され、それと電気接続して設置されてもよい。
ある実施形態では、骨錐/タップ部材は、骨内に形成される孔に対する所望の位置に確実に係留するように構成される展開可能な遠位フック部材を有する、ガイドワイヤを受容するように構成される。特に、骨錐/タップ部材は、カニューレ状(すなわち、中空)であり、したがって、それを通して完全に延在する管腔を含んでもよい。したがって、ガイドワイヤは、骨錐/タップ部材の管腔の中に、それを通して給送されてもよい。ガイドワイヤの遠位フック部材は、遠位フック部材が穿孔された孔内に位置付けられ、それを通して所望の位置に移動し得る、送達構成と、遠位フック部材が、孔内(例えば、単皮質の孔の基部において)か、または孔の外側(例えば、両皮質の穿孔された孔の対向する側上)かのいずれかにおける定位置に係留するように構成される、展開構成との間で遷移するように構成される。ガイドワイヤは、ねじおよび/またはインプラントの設置を補助するように構成される。例えば、ガイドワイヤは、本開示と一貫するハンドヘルドデバイスと適合してもよい。特に、ガイドワイヤは、フック部材が送達構成にあるとき、骨錐/タップ部材の管腔の中に挿入されてもよく、骨錐/タップ部材の長さに沿って平行移動してもよい。故に、いったん孔が形成されると、フック部材は、骨錐/タップ部材遠位先端から外に延在され、次いで、定位置に(すなわち、孔の基部において、または両皮質の穿孔された孔における骨の対向する側上のいずれか)係留されてもよい。骨錐/タップ部材は、次いで、ハンドルから除去されてもよく、その時点において、カニューレ状ねじが、ガイドワイヤ上に装填され、ガイドワイヤを辿って、孔と整合するように摺動されてもよい。故に、ガイドワイヤは、本質的に、外科医がねじを設置しているときにねじがそれに沿って摺動するためのガイドとして作用するため、ガイドワイヤは、ねじ設置手技の間に改良された安定性を提供する。
故に、本開示のハンドヘルドデバイスは、全て滅菌環境内で、単一のデバイスの使用を通して、外科医が、骨固定手技のための孔を形成し、孔形成の間に神経刺激および神経監視機能を実施および制御し、孔形成の間の正確度および安全性を確実にし、孔の深度をさらに測定することを可能にする。外科医は、ハンドヘルドデバイスのディスプレイ上でリアルタイムまたはほぼリアルタイムのデジタルフィードバックを受け取りながら、骨固定手技の全てのそのような側面を実施してもよい。
以下の説明は、骨インプラント固定手技等の低侵襲性外科手術手技において使用するためのガイドワイヤアセンブリ、外科手術深部器具、およびハンドヘルドデバイスの例示的実施形態に関する。説明されるガイドワイヤアセンブリ、外科手術深部器具、およびハンドヘルドデバイスの変形例はそれぞれ、本明細書に説明されるシステムにおいて使用されてもよい。
図1は、本開示と一貫するガイドワイヤアセンブリ100の一実施形態の斜視図である。図2は、ガイドワイヤアセンブリ100の側面図であり、図3は、図2の線A-Aに沿って得られるガイドワイヤアセンブリ100の側面断面図である。ガイドワイヤアセンブリ100は、概して、ガイドワイヤ100の遠位端に展開可能フック部材102を含む。遠位フック部材102は、複数の支柱またはスプライン104(1)-104(6)を含み、そのそれぞれは、ガイドワイヤ100の最遠位端106に固定して結合される遠位端と、最遠位端106からある距離に位置付けられるガイドワイヤ本体108の一部に固定して結合される近位端とを含む。故に、複数の支柱106は、それらの個別の遠位および近位端において共通の固定点を共有し、バスケット様またはマッシュルーム様構造を形成する。
複数の支柱104は、例えば、NITINOL金属、ステンレス鋼、またはシリコーンゴム等の伸縮性の生物学的に不活性の材料から作製されてもよく、フック部材102の縦方向軸を中心として対称的または非対称的のいずれかで配列されてもよい。合計で6つの支柱104(1)、104(2)、104(3)、104(4)、104(5)、および104(6)とともに示されるが、本開示と一貫するフック部材102は、6つを上回るまたは下回る支柱を含み得、したがって、任意の数の支柱に限定されないことに留意されたい。
フック部材102は、図1-3に図示されるような送達構成と図4-6に示されるような展開構成との間で遷移するように構成される。特に、ガイドワイヤアセンブリ100はさらに、穿孔された孔内での位置付けの間にガイドワイヤ100に剛性を提供するように構成される、ガイド管またはカバー110と、プルロッド112と、プルロッド112に結合され、ガイドワイヤ100の最遠位端106に結合される、プルワイヤ114とを含んでもよい。プルロッド112およびプルワイヤ114は、フック部材102が送達構成と展開構成との間で遷移することを補助するように構成される。例えば、デフォルト状態にある(すなわち、プルロッド112およびプルワイヤ114に対する引動力のいかなる印加もない)とき、フック部材102は、フック部材102が比較的にコンパクトなサイズを有し、第1の直径Dを有する、送達構成のままであってもよい。送達構成にあるとき、そのコンパクトなサイズに起因して、フック部材102は、穿孔された孔または他の通路内に自由に位置付けられ、それを通して所望の位置に移動してもよい。それから支柱が作製される材料の伸縮性性質に起因して、フック部材102は、所望の位置(すなわち、孔の底部または両皮質のドリル孔の場合に孔を完全に通してのいずれか)に到達するまで、穿孔された孔の中に押動されてもよい。
所望の位置に到達することに応じて、ユーザ(すなわち、外科医または他の医療専門家)は、プルワイヤ114に対して引動力を印加するだけでよく(すなわち、プルロッド112を引動する)、これは、ひいては、ガイドワイヤ100の最遠位端106の後退をもたらし、それによって、それに結合される複数の支柱104のそれぞれの遠位端を各支柱の対向する近位端に向かって移動させ、フック部材102を直径において拡張させ、それによって、図4-6に示されるように、展開構成に遷移させる。例えば、展開構成にあるとき、フック部材102は、フック部材102が送達構成にあるときの第1の直径Dを上回る第2の直径Dを有する。
図7Aおよび7Bは、送達構成(図7A)から展開構成(図7B)へのフック部材102の遷移を図示する、ガイドワイヤ100の斜視図である。フック部材102の直径における拡張は、所望の位置におけるフック部材102の係留をもたらす。展開構成にあるとき、フック部材102は、孔内(例えば、単皮質の孔の基部において)か、または孔の外側(例えば、両皮質の穿孔された孔の対向する側上)かのいずれかにおいて定位置に係留するように構成される。例えば、フック部材102が、穿孔された孔内で展開構成に遷移される場合、拡張された直径は、支柱104を穿孔された孔の内壁に係合させ、それによって、その中にフック部材102を収容させる。プレートまたはインプラントが両皮質のドリル孔を通してねじを用いて固着されるべきであるいくつかの手技では、遠位フック部材は、孔を通して完全に(骨の一方の側から他方の側まで)前進されてもよく、その時点において、外科医は、次いで、フック部材を、拡張された直径が穿孔された孔の直径および開口部をはるかに上回る展開構成に遷移させてもよく、したがって、ユーザは、拡張されたフック部材102が穿孔された孔に隣接する骨の外面に確実に係合するまで、ガイドワイヤ100を引き戻すだけでよい。支柱の材料の伸縮性性質に起因して、フック部材は、ユーザがガイドワイヤを引き戻すことに応じて、骨の表面に対して本質的に平坦化し得、そのような平坦化は、触感を高め、フック部材が十分に係留されていることのインジケーションをユーザに提供し得る。ユーザは、図5および6に示されるように、プルロッド112の周囲にプルワイヤ114の一部を単純に巻回し、続けて、プルロッド112の間の接続を再確立することによって、プルワイヤ114上の張力を維持することができ、プルロッド112をガイド管またはカバー114内に位置付けるだけでよい。ユーザがフック部材102を係留位置から係脱させることを所望するとき、ユーザは、プルワイヤ114上の張力を解放するだけでよく、支柱104は、それらのデフォルト形状に戻り、それによって、フック部材102を送達構成に戻し、その時点において、ガイドワイヤ100は、除去されることができる。
ガイドワイヤ100は、深度測定手技およびねじおよび/またはインプラントの設置を補助するように構成される。例えば、ガイドワイヤは、孔の深度を決定するための測定デバイス、およびねじおよび/またはインプラントの設置のためのツール等の骨インプラント固定手技において使用される他の医療器具を含み得る、種々の別個の医療器具と互換性があってもよい。
例えば、例示的測定または外科手術深部器具は、ガイドワイヤ100と併用するために互換性がある、スリーブ部材200と、針またはプローブ部材300とを含んでもよい。図8は、ガイドワイヤ100に摺動可能に搭載されるスリーブ部材200の斜視図であり、図9は、対応するスリーブ部材200に対する外科手術深部器具の針またはプローブ部材300の斜視図である。
示されるように、スリーブ部材200は、概して、手技の間にユーザのためのハンドルとしての役割を果たし得る、伸長本体202を含み、本体202は、遠位端204および近位端206、および遠位端204から近位端206まで本体202を通して完全に延在する、ボア208を有する。ボア208は、その中にガイドワイヤ本体を受容するように成形および/または定寸される。故に、スリーブ部材200は、ボア208を用いてガイドワイヤ100上に摺動されてもよく、それによって、遠位フック部材102の位置付けおよび係留の間、またはいったん遠位フック部材102が展開され、定位置に係留された後のいずれかで、ガイドワイヤ100の長さに沿って平行移動してもよい。本明細書により詳細に説明されるであろうように、スリーブ部材200の遠位端204は、手技の間に穿孔された孔の少なくとも開口部に係合するように構成され、フランジ付き部材205が、概して、孔開口部の周辺に沿った骨の外面に係合するための当接特徴としての役割を果たす。
外科手術深部器具はさらに、図9に図示される、針またはプローブ300を含んでもよい。針またはプローブ300は、ハンドル302と、ハンドル302から延在する伸長本体304と、遠位先端306とを含む。明確かつ容易な説明のために、針またはプローブ300は、以降、「プローブ300」と称される。プローブ300は、ボア208を用いて、スリーブ部材200内に摺動可能に搭載されるように構成される。例えば、スリーブ部材200のボア208は、ガイドワイヤ100およびプローブ300の両方を収容するように成形および/または定寸されてもよい。なおもさらに、他の実施形態では、プローブ300は、プローブ300がその中にガイドワイヤ100を受容し、それによって、プローブ300がガイドワイヤ100の長さに沿って平行移動し、スリーブ部材200の長さに沿ってさらに摺動することを可能にし得るように、中空であってもよい。
故に、いったんフック部材102が定位置に係留されると、ガイドワイヤ100は、本質的に、スリーブ部材200および/またはプローブ300がその長さに沿って摺動するためのガイドとして作用するため、ガイドワイヤ100は、深度測定手技および/またはねじ設置手技の間に改良された安定性を提供する。さらに、フック部材100は、それから孔の深度が決定され得る正確なデータを提供し、それによって、孔の深度が決定され得る精密さを改良する。
例えば、フック部材102との係留位置を確立することに応じて、ユーザは、テーパ状であるスリーブ部材200の最遠位端204が、孔の開口部に係合し、係合を確立し、安定化位置においてスリーブ部材200を維持するまで、穿孔された孔に向かってスリーブ部材200を摺動させるだけでよく、その時点において、プローブ300は、孔の深度を測定するために使用されることができる。いくつかの実施形態では、遠位端204はさらに、スリーブ部材200の回転に応じて、孔の内面の中に突き刺さり、それによって、骨との引っ掛かりをさらに確立し、孔からの不注意の脱落を防止し得る、縁またはプロングを含んでもよい。スリーブ部材を除去するために、ユーザは、スリーブ部材を対向する方向に回転させるだけでよく、これは、縁またはプロングを係合から解放するであろう。
図10Aおよび10Bは、開始位置(図10A)から孔深度の測定のための延在位置(図10B)への針またはプローブの移動を図示する、相互に組み立てられたスリーブ部材200およびプローブ300の側面図である。図11Aおよび11Bは、それぞれ、図10Aおよび10Bの線C-Cに沿って得られる相互に組み立てられたスリーブ部材200およびプローブ300の側面断面図である。外科手術深部器具はさらに、穿孔された孔の中へのプローブ300の移動の距離を感知した結果として、孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される、少なくとも1つのセンサを含む。例えば、本明細書により詳細に説明されるであろうように、外科医は、プローブ300の遠位先端306と係留されたフック部材102との間の係合を確立するまで、孔の中にプローブ300を前進させるだけでよい。再び、ガイドワイヤ100は、本質的に、係留されたフック部材102に前進するとき、プローブ300がそれにわたって摺動するか、または横並びで摺動するかのいずれかであり得る、ガイドとして作用し、これは、それから孔の深度が決定されるデータを提供する。
センサは、プローブ300の移動の距離に基づいて、電子信号を発生させるように構成され、電子信号は、少なくとも孔の深度を示す。特に、センサは、スリーブ部材200の遠位端204に対するプローブ300の遠位先端306の場所を感知し、その結果、その間の距離を表す電子信号を発生させるように構成される、誘導性または容量性要素またはアセンブリを含んでもよい。故に、スリーブ部材200の遠位端204(骨表面に当接するとき)とプローブ部材の遠位先端(係留されたフック部材に当接するとき)との間の感知された距離は、孔の深度である。
図12および13は、プローブ300の移動に基づいて、穿孔された孔の深度を決定するための異なるセンサシステム/配列を図示する、スリーブ部材200の断面図である。いくつかの実施形態では、センサシステムは、電位差計210配列(図12)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図13に示されるように、深度を決定するためのセンサシステムは、ウォームギヤ測定システムを含んでもよく、スリーブ部材200は、ピニオンギヤ212を含んでもよく、プローブは、その外面上に対応するウォームギヤ構成を有してもよい。なおもさらに、いくつかの実施形態では、センサシステムは、プローブ上の機械可読マーキングを読み取る、または別様に感知し、穿孔された孔の深度を決定/計算するときに進行された距離を決定するように構成される、レーザダイオードを含んでもよい。
外科手術器具は、孔の深度を感知するときに他の変数を考慮するようにセンサをプログラムするように、論理を含む、または感知能力の調節を可能にし得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、ある手技は、ねじを介して骨にプレートまたはインプラントを固定することを要求する。故に、ねじ長さは、孔を充填するために十分であるだけではなく、また、孔に係合するときにそれを通してこれが通過するプレートまたはインプラントの厚さを考慮するために十分に長くなければならない。故に、いくつかの実施形態では、センサは、プレートまたはインプラントの厚さを考慮するようにプログラムされてもよく、生成される電子信号内にその厚さをさらに含み、したがって、電子信号は、それを通してねじが通過し、ねじ頭が係合するであろうプレートまたはインプラントの厚さに加えて、骨内の孔の深度を含む、対応するねじ長さが網羅することが必要であろう合計深度を示す。
故に、孔深度のデジタル感知は、従来のアナログ深度ゲージよりもはるかに正確な測定値を提供し、また、外科医からの入力または解釈を、要求するとしても、殆ど要求しない。故に、孔深度のはるかに正確な測定値を提供することによって、外科医は、外科手術成功の機会を向上させるように、任意の所与の孔のための正しい長さのねじを選択することが可能である。
いくつかの実施形態では、外科手術器具はさらに、例えば、スリーブ部材200上に提供され、センサからの電子信号に基づいて、孔の深度測定値のデジタル読出を視覚的に提供するように構成され得る、ディスプレイを含んでもよい。他の実施形態では、外科手術深部器具は、例えば、モニタまたはパネルディスプレイ、PC、ノートブック、タブレットコンピュータ、スマートフォン、または他の無線コンピューティングデバイス等の別個のディスプレイまたはコンピューティングデバイスと無線で通信し、データを交換するように構成されてもよい。
センサから電子信号を受信することに応じて、別個のディスプレイまたはコンピューティングデバイスは、センサからの電子信号に基づいて、孔の深度測定値を視覚的に提供するように構成されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、孔測定値の記録を維持することを対象とし得る具体的ソフトウェアアプリケーションを含む、および/または複数の孔が特定のプレートまたはインプラントにマッピングされ得、各孔の深度(プレートまたはインプラントの厚さを含む)が含まれ、記録のために記憶され得る、双方向ユーザインターフェースを提供してもよい。
図14は、本開示と一貫し、スリーブ部材200と互換性がある、プローブ400の別の実施形態の斜視図である。示されるように、プローブ400は、概して、骨錐に類似し、椎骨内の軟骨組織等の軟骨組織を含む組織を穿刺し、それによって、その中にねじまたは他の固定デバイスが設置されるべきである孔を形成するように構成される。プローブ400は、ハンドル402と、ハンドル402から延在する伸長本体またはシャフト404と、遠位先端406とを含む。先端406は、十分に剛性であり、骨に係合し、それを穿刺し、その中にねじまたは他の固定デバイスが設置されるべきである経路(すなわち、ボア)を作成するために十分な縁または点を含んでもよい。本実施形態では、プローブ400は、ボア208を用いてスリーブ部材200内に摺動可能に搭載されるように構成され、スリーブ部材200は、外科医が、所望の標的面積を穿刺するようにプローブ400を操作するために自身の他方の手を利用する間、外科医に、片方の手での十分な剛性および安定性を提供してもよく、それによって、スリーブ部材200は、概して、ある種のガイドとして作用してもよい。
組織および骨を貫通することに加えて、プローブ400はさらに、神経監視目的のために利用されてもよい(すなわち、ねじの経路内にある、またはねじがボア内に設置されるときに別様に影響を受け得る、ボアに隣接するいずれかの近傍の神経を感知し、それによって、意図せぬ神経痛および/または損傷を防止する)。特に、プローブ400は、例えば、既存の資本設備またはバッテリ給電神経監視デバイス等の神経感知/神経刺激デバイスまたはシステム600等の別個の神経監視装置に結合されるように構成されてもよい。図14に図示されるように、プローブ400は、プローブ400の一部、具体的には、内側コアまたはワイヤ410(図15に示される)を神経感知デバイス600のコネクタと、概して、雄雌結合配列において電気的に結合するための結合部材408を含んでもよい。
図15は、図14の線15-15に沿って得られ、プローブ400の内部構成、具体的には、神経感知/神経刺激デバイスまたはシステム600に、およびそれから電流を搬送し、少なくとも神経監視特徴を提供するように構成される、内部伝導性コア410を図示する、プローブ400の側面断面図である。示されるように、プローブ400の本体またはシャフト404は、ハンドル402から先端406に至るまでのシャフト404の長さに延在する、導電性コア410を含んでもよい。故に、シャフト404は、概して、例えば、ワイヤの形態にあり得る、内側コア410を囲繞する、外側ケーシングとして機能する。コア410は、結合部材408内で暴露され、コネクタが結合部材408と係合されるときに神経感知/神経刺激デバイスまたはシステム600に電気的に結合される、近位端411を含んでもよい。内側コアまたはワイヤ410は、神経感知/刺激デバイス600への延在部として作用するように構成される導電性材料を含んでもよく、骨内の、またはそれに隣接する神経を感知/刺激するために使用されてもよい。内側コアまたはワイヤ410は、導電性材料(例えば、ステンレス鋼、ニチノール、またはアルミニウム等の金属、または他の導電性材料)を含んでもよく、したがって、電流を搬送してもよい。いくつかの実施形態では、内側コアまたはワイヤ410は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、内側コアまたはワイヤ410は、グラファイト材料を含んでもよい。シャフト404は、Polygon Company(Walkerton, Indiana)によって提供されるPOLYMED複合管類等の多角形複合材料を含んでもよい。多角形複合材料は、内側コアまたはワイヤ410を介した神経感知および/または刺激が起こることを依然として可能にしながら、本質的に、電気絶縁材料として作用してもよい。
故に、神経感知/神経刺激デバイス600からの電流は、内側コアまたはワイヤ410に供給されてもよく、これは、次いで、電流をプローブシャフト404の長さに沿って、遠位先端406に搬送してもよく、これは、次いで、プローブ400が、リアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックを提供するように、孔を作成しているとき(すなわち、骨の貫通の間)、または後続ねじ設置が神経損傷または神経痛をもたらさないであろうことを確実にするために、孔が作成された後のいずれかで、骨内の孔に隣接または近接近する神経を感知/刺激するために使用されてもよい。
本明細書に前述で説明されるように、本開示はさらに、ねじの受容のための孔または開口部を形成するための骨の貫通、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、孔に隣接するいずれかの近傍の神経を感知するように、孔の形成の間またはその後の孔の神経監視、およびねじの適切な長さを選択する際に外科医を補助するために、孔の深度を測定し、深度のデジタル測定値を提供することのうちの少なくとも1つを実施するように構成される、ハンドヘルドデバイスに関する。
図16は、本開示と一貫するハンドヘルドデバイス500の斜視図である。図17は、部分的に透視してのハンドヘルドデバイス500の側面図であり、図18は、ハンドヘルドデバイス500の断面図であり、そのそれぞれが、その内部構成要素を図示する。示されるように、概して、ハンドヘルドデバイスは、概して、ハンドルに類似し、ハンドルとしての役割を果たし得る、上部部分502aと、対向する前部および後部部分502b、502cによって形成され得る、それから延在する伸長本体部分とを有する、筐体を含む。デバイス500はさらに、筐体内に部分的に封入される、1つまたはそれを上回る深部スリーブ部材504、506を含む。例えば、スリーブ504の少なくとも近位端は、筐体の本体部分内に存在する一方、スリーブ504の遠位端は、本体部分から延在し、遠位先端(図示せず)において終端してもよい。
深部スリーブ部材504は、スリーブが、例えば、プローブ、椎弓根骨錐、ガイドワイヤ、または同等物等の医療ツールまたは付属品をその中に受容するように構成されるように、中空である。例えば、図に示されるように、ハンドヘルドデバイス500は、カニューレ状骨錐/タップ部材508を含む。骨錐/タップ部材508は、骨を穿刺し、椎弓根内にパイロット孔を作成するように構成される貫通遠位先端を有する、管状ロッドを備える。骨錐/タップ部材の遠位端はさらに、骨錐/タップ部材の遠位先端によって作成される孔の内面上にねじ山を切削または別様に形成するように構成される、タッピング特徴を含む。特に、タッピング特徴は、概して、溝によって分離され得る外部切削ねじ山のセットを含んでもよく、骨錐/タップ部材の回転に応じて、切削ねじ山は、孔の内面を切削し、それによって、噛合対の雌型部分を形成するように構成される(すなわち、骨ねじの対応する外部ねじ切りとの螺着係合のために椎弓根内に内部ねじ切りを作成する)。骨錐/タップ部材の少なくとも近位端は、深部スリーブ部材504内に存在し、ボール係止アセンブリを介して筐体内に保定される。本明細書により詳細に説明されるように、ボール係止アセンブリは、ユーザに、解放ボタン510を介して筐体に対する骨錐/タップ部材の回転移動を選択的に係止および係止解除する能力を提供する。
ハンドヘルドデバイス500は、骨の中への骨錐/タップ部材貫通の間に神経監視機能性を可能にするように構成され、これは、ひいては、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、いずれかの近傍の神経の存在に関して外科医にリアルタイムまたはほぼリアルタイムのアラートを提供するか、または孔作成後に神経監視機能性を可能にするように構成されるかのいずれかであってもよい。例えば、ハンドヘルドデバイスは、特に、図23に関して本明細書により詳細に説明されるであろうように、そのような神経監視機能性を可能にし得る、帰還電極アセンブリ512を含んでもよい。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス500の再位置付け、特に、骨の中への貫通の間の骨錐/タップ部材508の再位置付けを促進し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。
いくつかの実施形態では、骨錐/タップ部材自体が、伝導性であり得、したがって、神経感知/神経刺激デバイスまたはシステム600に、およびそれから電流を搬送し、少なくとも神経監視特徴を提供するように構成され得ることに留意されたい。加えて、または代替として、深部スリーブ部材504、506のうちの一方または両方も、伝導性であり、したがって、神経感知/神経刺激デバイスまたはシステム600に、およびそれから電流を搬送し、少なくとも神経監視特徴を提供するように構成されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、骨錐/タップ部材および/またはスリーブ504、506は、骨錐/タップ部材508が、リアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックを提供するように、孔を作成しているとき(すなわち、骨の貫通およびタッピングの間)、または後続ねじ設置が神経損傷または神経痛をもたらさないであろうことを確実にするために、孔が作成された後のいずれかで、骨内の孔に隣接または近接近する神経の感知および/または刺激のために使用されてもよい。
孔の形成および神経監視機能性に加えて、ハンドヘルドデバイス500は、孔の深度の測定および深度のデジタル測定値のさらなる出力を可能にする。例えば、ハンドヘルドデバイス500はさらに、深部スリーブ部材504に結合され、スリーブ504が穿孔された孔内に設置され、遠位先端が十分な抵抗に接する(すなわち、穿孔された孔の基部または両皮質の穿孔された孔の対向する端部に当接する)とき、相互に対するスリーブ504または筐体の移動(すなわち、進行された距離)を感知した結果として、孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される、少なくとも1つのセンサを含む。デバイス500は、5mm~100mmの深度測定値を可能にしてもよく、いくつかの実施形態では、13mm~70mmの深度測定値を可能にしてもよい。
センサはさらに、筐体内に封入されるプリント回路基板(PCB)518上に提供される深度ゲージ電子機器および/または回路と通信する。デバイス500は、例えば、提供される機能に応じて、トランジスタ520等の他の回路を含んでもよい。ハンドヘルドデバイスは、バッテリ動作される(バッテリ522)独立型デバイスであることにさらに留意されたい。バッテリ522は、例えば、3.7ボルトリチウムイオンポリマーバッテリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイス500はさらに、筐体上に提供され、センサからの電子信号に基づいて、孔の深度測定値のデジタル読出、および、限定ではないが、神経刺激/神経監視フィードバック、バッテリの充電レベル、および同等物を含む他のデータを視覚的に提供するように構成される、ディスプレイを含んでもよい(図29および30に示されるような)。バッテリは、マイクロUSBまたは他の手段を用いて再充電可能であってもよい。
いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイス500は、例えば、モニタまたはパネルディスプレイ、PC、ノートブック、タブレットコンピュータ、スマートフォン、または他の無線コンピューティングデバイス等の別個のディスプレイまたはコンピューティングデバイスと無線で通信し、データを交換するように構成されてもよい。
図17および18に示されるように、デバイス500はさらに、スリーブの長さがデフォルト位置にあるときに筐体の本体部分から外に延在するように、深部スリーブ部材504に対して付勢力を印加する、帰還ばね526を含む。帰還ばね526は、概して、約1ポンドの力を有する2つの積層ばねを備えてもよい。スリーブ504は、スリーブ504の遠位先端と穿孔された孔の基部との間の係合に応じて、ユーザが、例えば、筐体の本体部分の遠位端が骨と接触するまで、穿孔された孔に向かってハンドヘルドデバイス500を押圧し続け得るように、穿孔された孔内に受容されるように成形および/または定寸されてもよい。帰還ばね526は、筐体の周辺本体部分が定常スリーブに対して孔に向かって移動している間、スリーブ504の遠位先端に対する抵抗に起因して、圧縮された状態になるであろう。デバイス500はさらに、本明細書により詳細に説明されるであろうように、骨錐/タップ部材504を係止位置に維持するために付勢力を印加する際に使用される、ボールロック帰還ばね524(ボール係止アセンブリの部分)を含む。
前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイス500は、骨錐/タップ部材508を筐体に対して回転定常位置に保定するためのボール係止アセンブリを含む。図19Aおよび19Bは、係止位置(図19A)と係止解除位置(図19B)との間のボール係止アセンブリ528の遷移を図示する、ハンドヘルドデバイス500の部分的に断面における拡大側面図である。図20Aおよび20Bは、ハンドヘルドデバイス500の拡大断面図であり、それぞれ、係止位置と係止解除位置との間のボール係止アセンブリ528の遷移を同様に図示する。示されるように、ボール係止アセンブリ528は、概して、骨錐/タップ部材508の近位部分を囲繞する、筐体と、筐体528を中心として摺動可能に搭載される、ボールロックスリーブ530と、ボールロックスリーブ530と骨錐/タップ部材508との間に位置付けられる、ボール532と、摺動可能ボールロックスリーブ530に対して付勢力を印加する、ボールロック帰還ばね524と、ユーザが、ボール係止アセンブリ528、特に、ボールロックスリーブ530を係止位置(図19Aおよび20Aに示される)から係止解除位置(図19Bおよび20Bに示される)に選択的に遷移させることを可能にする、解放ボタン510とを備える。示されるように、骨錐/タップ部材508の近位部分は、その中にボール532が静止し得る凹みまたは窪みを含み、それによって、ボールロックスリーブ530が係止位置(図19Aおよび20Aに示される)にあるとき、ボールロックスリーブ530が骨錐/タップ部材508の対応する凹み内にボール532を事実上維持しているため、骨錐/タップ部材508の回転を防止し得る。
ボール係止アセンブリは、ユーザに、骨錐/タップ部材を定常位置(すなわち、筐体に対するいかなる回転もない)に係止する能力を提供し、これは、ユーザが、筐体の上部部分(すなわち、ハンドル)を回転させることをさらに可能にし、これは、ひいては、骨錐/タップを回転させ、パイロット孔を形成するための骨の中への貫通遠位先端の前進および骨ねじの後続設置のための内部ねじ切りを作成するためのパイロット孔内のタッピング特徴のさらなる係合をもたらす。ボール係止アセンブリはさらに、ユーザが骨錐/タップ部材を係止解除することを可能にし、それによって、回転移動に関して骨錐/タップ部材を筐体から係脱させる(すなわち、ハンドルの回転および骨錐/タップ部材の回転は、相互に独立する)。
例えば、骨錐/タップ部材508を定常位置(すなわち、筐体に対するいかなる回転もない)に係止させることによって、ユーザは、筐体の上部部分(すなわち、ハンドル)を回転させることが可能であり、これは、ひいては、骨錐/タップ508を回転させ、骨の中への貫通遠位先端の前進およびタッピング特徴の孔の内面との後続係合をもたらす。ユーザは、図19Bおよび20Bに示されるように、解放ボタン510を単純に押圧することによって、骨錐/タップ部材508を係止解除することができる(すなわち、回転移動に関して骨錐/タップ部材508を筐体から係脱させる)。押動されると、解放ボタン510は、矢印534に示されるように、ボールロックスリーブ530に係合し、続けて、それをボールロック帰還ばね524に向かって移動させる、角度付き表面511を含み、それによって、ボール532が骨錐/タップ部材508上の凹みから外に移動し、相互に独立したハンドルの回転および骨錐/タップ部材508の回転を可能にするように、ボールロックスリーブ530の一部をボール532から係脱させる。ユーザが解放ボタン510に対する押圧力を除去すると、ボールロック帰還ばね524の付勢力が、ボールロックスリーブ530を、デフォルト位置に戻るように、かつボール532と係合するように移動させ、これは、続けて、骨錐/タップ部材508の近位部分上の凹み内のその位置に戻るため、骨錐/タップ部材508は、再度係止された状態になる。ボールロック帰還ばね524は、約2ポンドの力を有し得ることに留意されたい。
孔(骨錐/タップ部材によって形成される)の深度の測定は、最初に、少なくとも、骨錐/タップ部材の遠位先端およびタッピング特徴の長さに基づいて推定されることができる。例えば、骨錐/タップ部材の鋭的遠位先端は、具体的深度(すなわち、遠位先端から骨錐/タップ部材の長さに沿ったタッピング特徴の第1の外部ねじ山までの骨錐/タップ部材の長さに対応する、20mmの深度)まで前進されてもよい。続けて、ボール係止アセンブリが係止位置にあるとき、デバイスのハンドルの回転に応じて、外部ねじ山は、椎弓根に係合し始め、骨錐/タップ部材をさらに骨の中に事実上引動し、それによって、形成される孔の深度を増加させる。使用されるべき具体的タイプの骨ねじ(すなわち、具体的手技、骨、およびねじを受容するための骨の面積に応じた具体的長さ)に応じて、タッピング特徴の長さは、例えば、5mm~50mmであってもよい。一実施形態では、タッピング特徴(すなわち、外部ねじ切り)は、約20mmの長さに延在してもよい。故に、外科医は、いったんねじ切りが骨の中に完全に係合されると、それらが40mmの深度に到達したことを把握するであろう。異なる骨錐/タップ部材が、種々の長さのねじおよび種々のねじ直径(すなわち、4mm、5mm、6mm、7mm等)を適応させるように、本ハンドヘルドデバイスと併用されるように生産され得ることに留意されたい。
図21は、深度測定値を決定する際に使用するための一例示的センサを図示する、ハンドヘルドデバイス500の断面図である。前述で説明されるように、デバイス500は、孔の深度の測定および孔のデジタル測定値のさらなる出力を可能にする。例えば、ハンドヘルドデバイス500は、深部スリーブ部材504に結合され、スリーブ504が穿孔された孔内に設置され、遠位先端が十分な抵抗に接する(すなわち、穿孔された孔の基部または両皮質の穿孔された孔の対向する端部に当接する)とき、相互に対するスリーブ504または筐体の移動(すなわち、進行された距離)を感知した結果として、孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される、少なくとも1つのセンサを含んでもよい。図21に示されるように、そのようなセンサは、スリーブ部材504に結合され、筐体に対するスリーブ部材の位置に基づいて深度測定値を決定する際に使用される、例示的接点キャリア536と、真鍮接点538とから成るアセンブリを含んでもよい。例えば、深度測定ゲージ部材が、筐体の本体部分内に含まれてもよく、真鍮接点538は、真鍮接点538と深度測定ゲージとの間の直接接触および深度測定ゲージの長さに沿った真鍮接点538の後続移動の結果として、深度測定データを提供するために使用されてもよく、測定データは、筐体内に封入されるPCB518上に提供される深度ゲージ電子機器および/または回路に伝送される。図22Aおよび22Bは、筐体内に位置付けられる深度測定ゲージに対するスリーブ部材504、したがって、接点キャリア/真鍮接点536、538アセンブリの異なる位置を図示する、ハンドヘルドデバイス500の断面図であり、該位置は、穿孔された孔の深度を決定する。
図23は、神経監視能力をさらに可能にし得る、例示的帰還電極アセンブリ512の拡大図を含む、ハンドヘルドデバイス500の斜視図である。示されるように、帰還電極アセンブリ512は、概して、形成された真鍮ストリップ542と、真鍮ストリップ542を保持するように構成される、プラスチックキャリア544とを含む。プラスチックキャリア544は、概して、デバイス500の筐体の一部の上にクリップ留めされるように構成される、クリップの形態である。対応する真鍮リングが、筐体上に組み立てられ、それによって、デバイスの内部への電気経路を作成することができる。アセンブリ512はさらに、図23に示されるように、プローブ(例えば、針プローブ)に結合される、電気ラインを含む。プラスチックキャリア544は、筐体上にクリップ留めされ、それによって、筐体を中心とした独立した移動を可能にする(すなわち、筐体の周囲で旋回する)。
図24は、筐体の上部部分上に位置付けられるアンビル部材514を図示する、ハンドヘルドデバイス500の部分的に断面における斜視図である。アンビル514は、ポリカーボネート材料を含んでもよく、刺激電極または同等物に取り付けられるように構成され、それによって、神経監視および/または刺激機能性を可能にする。
本明細書に前述で説明されるように、骨錐/タップ部材508は、カニューレ状(すなわち、中空)であり、その中に医療ツールまたは付属品を受容するように構成される。例えば、カニューレ状骨錐/タップ部材508は、本明細書に説明されるガイドワイヤアセンブリ100を受容するように構成されてもよく、これは、深度測定の正確度およびオペレータがそのような深度測定を行い得る容易さを改良するであろう。特に、ガイドワイヤ100は、フック部材102が送達構成にあるとき、骨錐/タップ部材508の中に挿入されてもよく、骨錐/タップ部材508の長さに沿って平行移動してもよい。故に、いったん孔が穿孔されると、フック部材102は、骨錐/タップ部材508の遠位先端から外に延在され、次いで、定位置に(すなわち、孔の基部において、または両皮質の穿孔された孔における骨の対向する側上のいずれかに)係留されてもよく、したがって、ガイドワイヤは、ガイドワイヤが、本質的に、深部スリーブ部材がその長さに沿って摺動するためのガイドとして作用するため、深度測定手技および/またはねじ設置手技の間に改良された安定性を提供する。さらに、フック部材は、それから孔の深度が決定され得る正確なデータを提供し、それによって、孔の深度が決定され得る精密さを改良する。例えば、フック部材との係留位置を確立することに応じて、ユーザは、スリーブ部材の最遠位端がフック状端部に係合するまで、穿孔された孔に向かってスリーブ部材を摺動させるだけでよい。
故に、いったんフック部材が定位置に係留されると、ガイドワイヤは、本質的に、穿孔された孔の深度を測定するとき、ハンドヘルドデバイスの深部スリーブ部材がその長さに沿って摺動するためのガイドとして作用するため、ガイドワイヤは、深度測定手技および/またはねじ設置手技の間に改良された安定性を提供する。さらに、フック部材は、それから孔の深度が決定され得る正確なデータを提供し、それによって、孔の深度が決定され得る精密さを改良する。例えば、フック部材との係留位置を確立することに応じて、ユーザは、スリーブ部材の最遠位端が、フック端部に係合するまで、穿孔された孔に向かってハンドヘルドデバイスの深部スリーブ部材を摺動させるだけでよい。故に、フック状端部ガイドワイヤと組み合わせて、ハンドヘルドデバイスは、孔の深度の正確な測定を可能にし、深度測定値のデジタルディスプレイを提供し、それによって、外科医に、適切な長さのねじを選択するときに外科医が依拠する迅速かつ正確な読取を提供する(外科医が短すぎるか、または長すぎるかのいずれかのねじを選択しないことを確実にする)。
図25は、本明細書に前述で説明されるようなその種々の構成要素を図示する、ハンドヘルドデバイスの分解図である。図26は、その中に格納される内部構成要素を図示する、筐体の上部部分の内部図である。
図27は、アンビル部材の斜視図であり、図28は、アンビル部材を受容するように構成されるその中に形成される陥凹を図示する、筐体の上部部分の斜視図である。
図29は、ディスプレイの一実施形態およびその上に表示される例示的データを図示する、筐体の上部部分の図である。ディスプレイ画面は、深度、電流設定、および充電の間のバッテリ電圧を示してもよい。例えば、図29に示されるように、データは、例えば、測定された深度、および、例えば、神経刺激/神経監視事象の間に印加される電流の量を含んでもよい。図30は、再充電可能バッテリの電圧を含み、それによって、バッテリの充電レベルを示す、その上に表示される付加的例示的データを図示する、筐体の上部部分の図である。
前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイス500は、骨の中への骨錐/タップ部材貫通の間に神経監視機能性を可能にするように構成され、これは、ひいては、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、いずれかの近傍の神経の存在に関して外科医にリアルタイムまたはほぼリアルタイムのアラートを提供するか、または孔作成後に神経監視機能性を可能にするように構成されるかのいずれかであってもよい。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス500の再位置付け、特に、骨の中への貫通の間の骨錐/タップ部材508の再位置付けを促進し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。例えば、第1の構成において、神経刺激が、双極電極を通して提供される。患者の筋肉は、フィードバックのために監視されなければならない。神経刺激は、例えば、0.5、5、および20maにおいて実施されることができる。
第2の構成において、神経監視が、筋肉の中に設置される単極電極および帰還電極を通して提供される。ハンドヘルドデバイスは、電気回路が2つの電極の間に作成されているかどうかを監視するように構成される。回路が検出される場合、神経は、骨錐/タップ部材に過剰に近接している。第3の構成において、神経監視プローブが、提供されることができる。神経刺激または神経監視のいずれかを制御する、全てではないにしても、殆どの電子機器は、排除されることができ、帰還電極は、既存の神経監視コンソールに接続するために使用される。デバイスは、神経監視コンソールのための深度測定プローブになる。
いったん孔の深度が決定され、任意の神経監視/神経刺激が実施されると、骨ねじが、本開示と一貫するガイドワイヤを含むガイドワイヤを利用することによって、孔内に位置付けられ、固着され得ることに留意されたい。例えば、ガイドワイヤ100は、外科医がねじを孔の中に前進させ、その回転を介してねじをさらに固着させる際、カニューレ状骨ねじを骨に誘導し、骨を比較的に定常に保持することに役立つために使用されてもよい。
図31A-31Hは、ガイドワイヤ100のフック部材102を展開し、続けて、本開示と一貫する外科手術深部器具を使用して深度測定値を取得する手技を実施するための一連のステップを図示する。例えば、図31A-31Hは、スリーブ部材200およびプローブ300を使用して深度測定値を取得するためのプロセスを図示する。しかしながら、深度測定値はまた、図16、17、18、19A-19B、20A-20B、21、22A-22B、23、24、25、26、27、28、29、および30に図示されるハンドヘルド器具500を使用して取得され得ることに留意されたい。図31Aに示されるように、手技が、開始され得、外科医または他の医療専門家は、ガイドワイヤ100、具体的には、フック部材102を骨内の穿孔された孔の中に前進させ始める。フック部材102は、送達構成にあり、送達構成にある間のそのコンパクトなサイズに起因して、フック部材102は、穿孔された孔内に自由に位置付けられ、それを通して移動してもよい。図では、孔は、骨を通して完全に穿孔され(すなわち、両皮質のドリル孔)、したがって、外科医は、図31Bに示されるように、孔を通して完全にフック部材102を前進させる。
所望の位置に到達することに応じて、外科医は、次いで、図31Cに示されるように、送達構成から展開構成へのフック部材の遷移を能動的に制御する。本事例では、外科医は、両皮質のドリル孔のために使用するべきねじの正しい長さを選択する目的のために、孔の深度を取得することを所望するであろう。故に、図31Dに示されるように、フック部材を、拡張された直径が穿孔された孔の直径および開口部をはるかに上回る展開構成に遷移させることに応じて、外科医は、拡張されたフック部材102が、穿孔された孔に隣接する骨の外面に確実に係合するまで、ガイドワイヤ100を引き戻す。支柱の材料の伸縮性性質に起因して、フック部材102は、外科医がガイドワイヤ100を引き戻すことに応答して、骨の表面に対して本質的に平坦化し得、平坦化は、触感を高め、フック部材102が十分に係留されていることのインジケーションを外科医に提供し得る。
この時点で、図31Eに示されるように、ガイドワイヤ100が定位置に固着されると、外科医は、ガイドワイヤ100にわたってスリーブ部材200を単純に摺動させ、プローブ300をスリーブ部材200とさらに組み立てることができる。プローブ300を介して孔の深度測定を開始するために、外科医は、最初に、スリーブ部材200の遠位端204が穿孔された孔の少なくとも開口部に係合するまで、ガイドワイヤ100に搭載されたままのスリーブ部材200を孔の開口部に向かって前進させてもよく、その時点において、フランジ付き部材205は、図31Fに示されるように、孔開口部の周辺に沿って骨の外面に係合するように構成される。スリーブ部材200の遠位端204は、係合を確立し、安定化位置においてスリーブ部材200を維持し、その時点において、プローブ300は、孔の深度を測定するために使用されることができる。特に、図31Gに示されるように、外科医は、これが係留されたフック部材102に到達するまで、孔内でプローブ300を前進させ、これは、プローブ300のための停止点としての役割を果たし、したがって、それから孔の深度が決定され得るデータを提供する。図31Hに示される、プローブ300の遠位先端306がフック部材102に係合することに応じて、孔の深度の測定は、センサがプローブ300によって進行された距離を決定し、したがって、孔の対応する深度を計算することが可能である点において、ここで完了する。
図32A-32Dは、フック部材102を展開構成から送達構成に遷移させ、穿孔された孔の中に戻るようなフック部材102の後退を可能にし、続けて、ガイドワイヤ100およびフック部材102、特に、フック部材102の複数の支柱またはスプライン104を利用し、神経監視目的のために神経感知/神経刺激デバイス600に、およびそれから電流を搬送するための一連のステップを図示する。特に、ガイドワイヤ100およびフック部材102は、金属または他の伝導性材料を含み得る、神経感知/神経刺激デバイス600に、およびそれから電気信号を搬送するように構成される、導電性材料を含んでもよい。
深度測定値を取得すること(図31Hに示される)に応じて、外科医または他の医療専門家は、穿孔された孔内のねじの設置の間に潜在的問題を提示し得る、いずれかの近傍の神経が存在するかどうかを決定することを所望し得る。特に、(それに隣接するが、骨の外側に位置付けられる神経と対照的に)骨自体の中に存在する神経が存在し得る。故に、外科医は、穿孔された孔の経路に隣接する骨内にいずれかの神経が存在するかどうかを把握することを所望し得る。図32Aに示されるように、外科医は、最初に、フック部材102を穿孔された孔の出口点においてその係留位置から係脱させてもよい。次いで、外科医は、フック部材をその展開構成からその送達構成に遷移させ、図32Bに示される、フック部材の全体的直径を減少させるように、支柱またはスプラインを本質的に圧潰させてもよい。外科医は、次いで、図32Cに示されるように、孔の内面に接触するように支柱またはスプライン104を十分に拡張された状態にしながら、フック部材102が孔の中に戻るように後退されることを可能にするように十分な直径までフック部材102を圧潰させるだけでよい。この時点で、支柱またはスプライン104が穿孔された孔の内面と接触すると、外科医は、ガイドワイヤの近位端を神経感知/神経刺激デバイス600のコネクタ(または他の結合デバイス)に直接結合するだけでよく、その時点において、ガイドワイヤ100およびフック部材102は、神経感知/刺激デバイス600への延在部として作用するように構成されてもよく、骨内の、またはそれに隣接する神経を感知/刺激するために使用されてもよい。伝導性材料から作製された結果として、ガイドワイヤ100およびフック部材102、具体的には、支柱またはスプライン104は、フック部材102が穿孔された孔内に直接設置されるとき、骨内の穿孔された孔に隣接または近接近する神経を感知/刺激するために使用される信号を穿孔された孔の内面に、およびそれから搬送してもよい。
前述で説明されるように、本発明はさらに、骨インプラント固定手技等の低侵襲性外科手術手技において使用するためのシステムおよびハンドヘルドデバイスを含む。以下の説明は、ねじの受容のための孔または開口部を形成するための骨の貫通、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、孔に隣接するいずれかの近傍の神経を感知するように、孔の形成の間またはその後の孔の神経監視、孔の形成の間またはその後の孔に隣接する神経の神経刺激、およびねじの適切な長さを選択する際に外科医を補助するために、孔の深度を測定し、深度のデジタル測定値を提供することのうちの少なくとも1つを実施することを含む、骨インプラント固定手技の間に種々の機能を実施するように構成されるハンドヘルドデバイスを含む、システムに関する。
図33Aおよび33Bは、骨インプラント固定手技のためのシステム3300の概略図である。システム3300は、ケーブル3310を介してハンドヘルドデバイス3400に結合され、それと電気接続して設置され得る、神経監視デバイス3302を含む。ケーブル3310は、入力コネクタ3306において神経監視デバイス3302に接続される。神経監視デバイス3302は、意図される機能に応じて、それに種々の電極が電気的に接続され得る、電極入力3312を含む。例えば、神経監視機能に関して、帰還電極が、その中にハンドヘルドデバイス3400のカニューレ状骨錐/タップ部材3406が挿入される孔に隣接する神経によって衰弱する患者3390の筋肉を検出するために使用される。
ハンドヘルドデバイス3400は、概して、外科医または他の医療専門家に、デバイス3400およびその構成要素を操作するための手段を提供するグリップ部分を含む、ハンドル3401を含む。ハンドヘルドデバイス3400はさらに、ハンドルと動作可能に関連付けられ、それに対して移動するように構成される、深部スリーブ部材3404を含む。ハンドヘルドデバイス3400はさらに、ハンドル3401に解放可能に結合される、骨錐/タップ部材3406を含み、骨錐/タップ部材3406は、ハンドル3401のグリップ部分の操作に応じて、骨を貫通するように構成される、遠位先端3408を含む。深部スリーブ部材3404は、その中に骨錐/タップ部材3406の一部が受容され、それから延在する、それを通して延在する管腔を含む、伸長本体を備える。本明細書により詳細に説明されるであろうように、ハンドヘルドデバイス3400は、深度測定機能を提供し、骨錐/タップ部材3406を介して形成される孔の深度が、深部スリーブ部材3404と、深部スリーブ部材3404と動作可能に関連付けられる、関連付けられる深度測定センサとを介して、リアルタイムで(すなわち、骨錐/タップ部材3406が骨の中に前進する際に)測定される。骨錐/タップ部材3406の本体は、導電性であり、ハンドヘルドデバイス3400に結合され、骨錐/タップ部材3406と通信するケーブル3310を用いて、神経刺激および神経監視機能のための電流を搬送するように動作可能である。神経刺激および神経監視機能は、本明細書により詳細に説明される。
図34は、ハンドヘルドデバイス3400のより詳細な斜視図である。図35は、その構成要素を図示する、ハンドヘルドデバイス3400の分解図である。示されるように、ハンドヘルドデバイス3400は、その近位端にグリップ部分を含む本体と、グリップ部分から延在し、本体の遠位端を形成する伸長部分とを備える、ハンドル3401を含む。ハンドル3401は、相互に組み立てられると、深部スリーブ部材3404およびカニューレ状骨錐/タップ部材3406の一部を含む、種々の構成要素をその中にさらに格納する完全なハンドルを形成する、複数の構成要素から形成される。例えば、ハンドル3401は、相互に結合されると、組み立てられたハンドル3401を形成する、少なくとも上部パネル3402aと、対向する前部および後部パネル3402b、3402cとを含む。
深部スリーブ部材3404は、ハンドル3401と動作可能に関連付けられる近位端と、ハンドル3401から延在する対向する遠位端とを含む、伸長中空本体を備える。例えば、示されるように、深部スリーブ部材3404の少なくとも一部(すなわち、近位端における深部スリーブ部材3404の長さ)は、ハンドル3401内に封入され、遠位端に隣接する深部スリーブ部材3404の長さは、ハンドル3401の伸長本体部分から延在する。深部スリーブ部材3404の中空本体は、骨錐/タップ部材3406がハンドル3401に結合されると、骨錐/タップ部材3406の本体がその中に受容される、それを通して完全に延在する管腔を含む。深部スリーブ部材3404および骨錐/タップ部材3406は、相互に独立して移動するように構成される(すなわち、骨錐/タップ部材3406は、ハンドル3401のグリップ部分の回転に応答して、その縦方向軸を中心として回転することが可能である一方、深部スリーブ部材3404は、定常のままであり得る、および/または骨錐/タップ部材3406は、骨の中に前進されることが可能である一方、深部スリーブ部材3404は、骨に対して定常のままである)。
さらに、本明細書により詳細に説明されるであろうように、深部スリーブ部材3404は、ハンドル3401に対しても同様に移動するように構成され、これは、骨錐/タップ部材3406によって形成される孔の深度を測定するときに特に有用である。例えば、いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイス3400はさらに、深部スリーブ部材3404が、デフォルト位置にあるときに(すなわち、骨内での孔形成手技に先立って)ハンドル3401から離れる方向に付勢されるように、近位端またはその近傍において深部スリーブ部材3404の一部に対して付勢力を印加する、スリーブばね3405を含む。深部スリーブ部材3404の遠位端は、骨錐/タップ部材3406を介して形成されるべき孔の開口部の周辺に沿って骨の外面に係合するように成形および/または定寸される。故に、深部スリーブ部材3404の遠位端と骨の外面との間の係合に応じて、ユーザは、孔を形成し始めるために、(骨錐/タップ部材3406の回転、または骨錐/タップ部材3406に対して力を印加し、遠位先端3408を骨の中に押圧することのいずれかによって)骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408を骨の中に前進させることができる。骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408が骨の中に引き込まれ、孔を形成し始めるにつれて、ハンドル3401は、対応して、骨に向かう方向に引き込まれる。孔が形成される際、骨錐/タップ部材3406およびハンドル3401の両方が骨に向かう方向に引き込まれる間、深部スリーブ部材3404の遠位端は、孔の開口部の周辺に沿って骨の外面と接触したままであり、その近位端またはその近傍における深部スリーブ部材3404の部分がスリーブばね3405に対して押動し、それによって、スリーブばね3405を圧縮するように、本質的に、ハンドル3401に向かう対向する方向に押動される。深部スリーブ部材3404のそのような移動は、深部スリーブ部材3406と動作可能に関連付けられる深度測定センサを介してリアルタイムで(すなわち、骨錐/タップ部材が骨の中に前進する際に)測定される。
骨錐/タップ部材3406は、骨を穿刺し、椎弓根内にパイロット孔を作成するように構成される貫通遠位先端3408を含む、管状本体を備える。骨錐/タップ部材の本体は、導電性であり、神経刺激および神経監視機能のための電流を搬送するように動作可能である。骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408はさらに、骨錐/タップ部材の遠位先端によって作成される孔の内面上にねじ山を切削または別様に形成するように構成される、タッピング特徴を含む。特に、タッピング特徴は、概して、溝によって分離され得る外部切削ねじ山のセットを含んでもよく、骨錐/タップ部材の回転に応じて、切削ねじ山は、孔の内面を切削し、それによって、噛合対の雌型部分を形成するように構成される(すなわち、骨ねじの対応する外部ねじ切りとの螺着係合のために椎弓根内に内部ねじ切りを作成する)。故に、ある実施形態では、より具体的には、図39-41を参照して本明細書により詳細に説明されるであろうように、ハンドヘルドデバイス3400はさらに、ハンドル3401および骨錐/タップ部材3406を相互に回転可能に結合する、ラチェットアセンブリを含む。
骨錐/タップ部材は、カニューレ状(すなわち、中空)であり、それを通して、例えば、プローブ、スタイレットまたは留置ワイヤ、ガイドワイヤ、または同等物等の医療ツールまたは付属品を受容するように構成される。例えば、スタイレットまたは留置ワイヤ3432が、骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408が骨の中に前進される際、骨の破片または他の組織が管腔に進入しないように防止するために、骨錐/タップ部材3406の管腔内に位置付けられてもよい。スタイレットまたは留置ワイヤ3432は、近位端においてアンビル3430に結合されてもよく、これは、骨錐/タップ部材3406の管腔への、およびそれからのスタイレット3432の挿入および除去を促進する。
骨錐/タップ部材3406の少なくとも近位端は、ボール係止アセンブリを介してハンドル3401内に保定される。いくつかの実施形態では、ボール係止アセンブリは、ユーザに、ハンドル3401の回転移動に対する骨錐/タップ部材3406の回転移動を選択的に係止および係止解除する能力を提供してもよい。ボール係止アセンブリは、ボール筐体3416と、ばね3414と、ボール3418と、ボール保定器3412と、解放ボタン3410とを含む。加えて、または代替として、ボール係止アセンブリは、ユーザに、骨錐/タップ部材3406を定位置に係止し、手技の間にハンドル3401に結合されたままにし、手技の完了に応じて骨錐/タップ部材3401を係止解除し、それによって、骨錐/タップ部材3406をハンドル3401から係脱させ、所望に応じて骨錐/タップ部材3406の除去を可能にする能力を提供してもよい。故に、ハンドル3401は、それぞれ、ハンドル3401に解放可能に結合可能であり、相互に交換可能である複数の異なる骨錐/タップ部材のうちの1つを受容するように構成されてもよい。特に、ハンドル3401は、外科医が適当であると見なす複数の交換可能な骨錐/タップ部材のうちのいずれか1つを装備することが可能であり、これは、各骨錐/タップ部材が、具体的長さ、直径、貫通部材構成、および任意の特定の手技のために有用であり得る他の品質を有し得るため、特に有益である。
前述で説明されるように、骨錐/タップ部材3406の本体は、導電性であり、神経刺激および神経監視機能のための電流を搬送するように動作可能である。故に、ハンドヘルドデバイス3400は、骨錐/タップ部材3406を介して骨の中への貫通の間に神経監視機能性を提供することができ、これは、ひいては、ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、いずれかの近傍の神経の存在に関して外科医にリアルタイムまたはほぼリアルタイムのアラートを提供する。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス3400、特に、骨錐/タップ部材3406の貫通遠位先端3408の再位置付けを促進し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。神経監視フィードバックはまた、孔に隣接または近接近する神経の神経刺激のために使用される電気パラメータの決定を通知することができる。神経監視デバイス3302およびハンドヘルドデバイス3400、および関連付けられる構成要素を用いた神経刺激および神経監視機能の実施が、図36-38を参照して本明細書により詳細に説明される。
前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイス3400は、骨錐/タップ部材3406を介して形成される孔の深度が、深部スリーブ部材3404および深部スリーブ部材3404と動作可能に関連付けられる深度測定センサを介してリアルタイムで(すなわち、骨錐/タップ部材3406が骨の中に前進する際に)測定される、深度測定機能を提供する。例えば、孔の深度測定値が、孔が骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408を介して形成されている際に同時に決定および表示されてもよい。特に、スリーブ部材3404は、スリーブ部材3404をハンドル3401から離れる方向に付勢する、スリーブばね3405を具備する。スリーブ部材3404は、初期静止位置を有し、そこでは、骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408の少なくとも一部は、スリーブ部材3404の遠位端から突出する。図34に図示される実施形態では、スリーブ部材3404は、部分的後退構成において示され、骨錐/タップ部材3406の長さの大部分がスリーブ部材3404内に封入されるであろう完全延在構成において示されていないことに留意されたい。むしろ、図34に図示されるように、スリーブ部材3404は、ハンドル3401の中に上向きに押動され、それによって、骨錐/タップ部材3406の長さを露見させるように示される。
深部スリーブ部材3404の遠位端は、骨錐/タップ部材3406を介して形成されるべき孔の開口部の周辺に沿って骨の外面に係合するように成形および/または定寸される。故に、深部スリーブ部材3404の遠位端と骨の外面との間の係合が存在する初期位置において、ユーザは、次いで、(骨錐/タップ部材3406の回転、または骨錐/タップ部材3406に対して力を印加し、遠位先端3408を骨の中に押圧することのいずれかによって)骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408を骨の中に前進させることによって、骨内での孔の形成を開始することができる。骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408が骨の中に引き込まれ、孔を形成し始めるにつれて、ハンドル3401は、対応して、骨に向かう方向に引き込まれる。孔が形成される際、骨錐/タップ部材3406およびハンドル3401の両方が骨に向かう方向に引き込まれる間、深部スリーブ部材3404の遠位端は、孔の開口部の周辺に沿って骨の外面と接触したままであり、その近位端またはその近傍における深部スリーブ部材3404の部分がスリーブばね3405に対して押動し、それによって、スリーブばね3405を圧縮するように、本質的に、ハンドル3401に向かう対向する方向に押動される。深部スリーブ部材3404のそのような移動は、深部スリーブ部材3404と動作可能に関連付けられる深度測定センサを介してリアルタイムで(すなわち、骨錐/タップ部材が骨の中に前進する際に)測定される。特に、スリーブ部材3404と動作可能に関連付けられる深度測定センサは、骨錐/タップ部材3406およびハンドル3401に対するスリーブ部材3404の移動を感知し、感知された移動に応答して、電子信号を発生させるように構成される。センサは、深度測定値を示す信号を発生させるとき、初期デフォルト静止位置において、スリーブ部材3404の遠位端から突出する遠位先端3408の長さを考慮することが可能である。
深度測定センサアセンブリは、深部スリーブカラー3442の外面に結合される、スリーブ接点3444を含む。スリーブカラー3442は、深部スリーブ部材3404の近位端に結合され、深部スリーブ部材3404のフランジの上面上に、かつハンドル3401内に静止する。センサアセンブリは、スリーブ接点3444とハンドル3401内に封入されるプリント回路基板(PCB)3440上に提供される深度ゲージ電子機器および/または回路との間の接触を感知することによって、ハンドル3401および骨錐/タップ部材3406に対する深部スリーブ部材3404の側方移動を感知する。特に、センサアセンブリは、スリーブ接点3444およびPCB3440の関連付けられる誘導性または容量性要素またはアセンブリの接触位置の相対的変化に基づいて、スリーブ接点3444の移動を感知するように構成される、誘導性または容量性要素またはアセンブリを含んでもよい。ハンドヘルドデバイス3400は、バッテリ動作される(バッテリ3450)独立型デバイスであることにさらに留意されたい。バッテリ3450は、例えば、3.7ボルトリチウムイオンポリマーバッテリを含んでもよい。バッテリは、マイクロUSBまたは他の手段を用いて再充電可能であってもよい。示されるように、ディスプレイ3420は、ハンドル3401上に提供され、深度測定センサアセンブリからの電子信号に基づいて、孔の深度測定値のデジタル読出を視覚的に提供するように構成されてもよい。したがって、孔の深度測定値は、骨錐/タップ部材3406が骨の中に前進し、その中に孔を形成している際に、リアルタイムまたはほぼリアルタイムで決定され、ハンドヘルドデバイス3400のディスプレイ3420上に視覚的に表示されてもよい。ディスプレイ3420はまた、限定ではないが、神経監視および/または神経刺激手技に関連する情報(例えば、神経場所/感知フィードバック、骨錐/タップ部材3406から神経に伝送されている電気のレベル等)、バッテリの充電レベル、および同等物を含む、他のデータを提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイス3400は、例えば、モニタまたはパネルディスプレイ、PC、ノートブック、タブレットコンピュータ、スマートフォン、または他の無線コンピューティングデバイス等の別個のディスプレイまたはコンピューティングデバイスと無線で通信し、データを交換するように構成されてもよい。
同一のハンドヘルドデバイス3400を用いて、外科医はまた、これが形成される際に、かつ骨固定手技全体を通して、孔に隣接する神経の場所に関するリアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックを視覚的に受け取ってもよい。神経監視フィードバックは、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、骨の中への貫通の間に骨錐/タップ部材3406の再位置付けを通知し、それによって、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にすることができる。加えて、孔からデバイス3400を除去することなく、外科医はさらに、孔に隣接する神経の神経刺激を実施し、リアルタイムまたはほぼリアルタイムで神経に伝送される電気のレベルのデジタルフィードバックを受け取ってもよい。外科医はまた、滅菌環境内で、デバイス3400自体の上で神経刺激または神経監視特徴のために使用される電気のレベルを調節してもよい。例えば、ハンドル3401はさらに、ハンドヘルドデバイスによる神経刺激または神経監視のために使用される電気のレベル(例えば、電流レベル)を調節するためのスイッチ3452を含んでもよい。一実施形態では、スイッチ3452は、三位スイッチであるが、ハンドヘルドデバイス3400による神経刺激または神経監視のために使用される電気のレベルを調節するために好適な任意のスイッチが、使用されてもよい。したがって、デバイス3400は、外科医に、全体を通して視覚的デジタルフィードバックを受け取りながら骨固定手技を実施するための単一の使い捨てデバイスと、監視動作を実行するために専門家に依拠することなく、滅菌環境内から神経刺激または神経監視特徴を制御する能力とを提供する。故に、骨固定手技を実施する外科医は、デバイス3400のディスプレイ3420上に視覚的に示される情報からのリアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックを受け取ってもよく、表示される情報を使用し、孔の深度を正確に決定し、対応する長さを有するねじの選択を通知してもよい。
少なくとも神経刺激および神経監視機能を実施するために、ハンドヘルドデバイスは、ケーブルを介して神経監視デバイスの入力コネクタに結合され、それと電気接続して設置されてもよい。神経監視デバイスは、入力コネクタおよびハンドヘルドデバイスに、およびそれから電流を搬送するように構成される、接続箱を含んでもよい。接続箱は、電流を発生させ、入力コネクタおよびハンドヘルドデバイスに、およびそれから伝送するように構成される、プロセッサを含む。例えば、プロセッサは、孔内に位置付けられている間、電気のパルスを発生させ、骨錐/タップ部材に伝送し、孔に隣接する神経の神経監視を実施するように構成されてもよい。加えて、患者の筋肉の中に挿入されるある電極が、骨錐/タップ部材と電極との間の完成された回路を示す、骨錐/タップ部材から電極への電流流動を検出するために使用されてもよく、そのような電流流動は、骨錐/タップ部材によって刺激される神経によって衰弱する筋肉における電気活性を検出することによって、孔に隣接する神経の存在を示す。接続箱のプロセッサは、入力コネクタ、電極入力、および1つまたはそれを上回るPCBに動作可能に接続される。1つまたはそれを上回るPCBは、電流を発生させ、ハンドヘルドデバイスに伝送するように構成される、パルスまたは電流発生回路と、デバイスから神経に伝送される電流を検出するように構成される、電流発生確認回路と、神経刺激または神経監視機能に応答する筋運動を検出するように構成される、筋運動検出回路と、接続箱または患者からの電極の部分的または全体的接続解除、または患者の中への電極の不適切な挿入を検出するように構成される、電極接続解除検出回路とを含んでもよい。
図36は、その構成要素を図示する、神経監視デバイス3600の分解図である。神経監視デバイス3600は、プロセッサ(図示せず)に動作可能に接続されるPCB3646をともに封入する、前部筐体3640と、後部筐体3642とを含む。例えば、プロセッサは、電流を少なくとも入力コネクタ3606に、およびそれから通信するように構成される、マイクロプロセッサであってもよい。前部筐体3640は、種々のコネクタおよび電極が接続され得る位置を示すために、グラフィックオーバーレイを含んでもよい。本実施例では、神経監視デバイス3600は、少なくとも入力コネクタ3606、感知電極3652、接地電極3654、および帰還電極3658に接続されてもよい。電極は、電極を神経監視デバイスの電極入力に接続することによって、神経監視デバイスと電気接続して設置されてもよい。示されるように、前部筐体3640および後部筐体3642は、ねじまたは締結具によって、PCB3646、プロセッサ、およびその中に格納される他の構成要素とともに、ともに固着される。神経監視デバイス3600は、神経監視デバイス3600が、特に、電極設定に関して、適切に設定され、意図されるように機能しているかどうかに関するインジケーションをユーザに提供するためのインジケータ特徴を含むことに留意されたい。特に、神経監視デバイス3600は、感知電極3652、接地電極3654、および帰還電極3658が、差し込まれ、さらに適切に機能しているか、または引き抜かれ、問題を被っているか(すなわち、信号の不適切な伝送または同等物)を識別するように構成される。神経監視デバイス3600は、電極設定および機能のステータスの視覚インジケーションを提供するように構成される。例えば、一実施形態では、神経監視デバイス3600は、電極設定および機能が許容可能であることを示す緑色ライトと、電極設定または機能に関する問題が存在することを示す赤色ライトとを提供してもよい。
本図示では、神経監視デバイス3600は、少なくとも接地電極3654、帰還電極3658、感知電極3652、および入力コネクタ3606に電気的に結合されてもよい。例えば、神経監視デバイス3600は、感知電極3652の2つ、4つ、6つ、8つ、または8つを上回る対に電気的に接続されてもよい。使用される感知電極3652の数は、意図される手技、関与する筋肉、治療されている傷害、または他の患者または手技関連パラメータに従って選択されてもよい。手技の間、感知電極の各対は、通常、対の一方の電極が筋肉の一方の側上に挿入され、対の他方の電極が筋肉の対向する側上に挿入される構成において、患者の筋肉の中に挿入されてもよい。いったん感知電極が筋肉の中に挿入されると、感知電極は、神経監視デバイス3600に接続され、神経監視デバイス3600の電極選択スイッチが、使用される感知電極の数に対応する位置に切り替えられてもよい。
接地電極3654が、患者の異なる身体部分の中に、好ましくは、臀部の近傍に挿入されてもよく、筋肉の中に挿入される必要性はない。接地電極3654は、続けて、神経監視デバイス3600に接続される。帰還電極3658が、患者の切開面積の近傍またはその中に挿入されてもよく、そこでは、孔が、骨内に形成されるべきである、またはすでに形成されている。帰還電極は、続けて、神経監視デバイス3600に接続される。神経監視デバイス3600は、次いで、入力コネクタ3606とハンドヘルドデバイスとの間にケーブルを接続することによって、本明細書に説明されるようなハンドヘルドデバイス3400に電気的に接続されてもよい。
孔がハンドヘルドデバイスの骨錐/タップ部材によって形成されている間、または形成後、神経監視デバイス3600は、孔内に位置付けられると、骨錐/タップ部材に隣接または近接近する神経の神経刺激または神経監視のためにハンドヘルドデバイス3400に搬送される電流を発生させ、伝送してもよい。一実施例では、電流は、入力コネクタ3606からケーブルを通して骨錐/タップ部材の導電性本体に搬送され、神経刺激または神経監視特徴を提供する。いくつかの実施形態では、骨錐/タップ部材本体の一部は、絶縁され得る(すなわち、絶縁材料のコーティングを含む、または絶縁材料の層または外側ジャケットを含む)一方、他の部分は、非絶縁状態のままである。ひいては、ハンドヘルドデバイス3400に伝送される電流は、骨錐/タップ部材を通して進行し、非絶縁部分から放出されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、骨錐/タップ部材の遠位先端は、非絶縁性であってもよく、したがって、電流は、それから放出される。他の実施形態では、骨錐/タップ部材の外部ねじ切り部分のみが、非絶縁性である一方、骨錐/タップ部材の残りの部分は、絶縁される(すなわち、骨錐/タップ部材の残りの長さおよび骨錐/タップ部材の遠位先端)。その結果、電流は、孔形成手技の間に骨錐/タップ部材から周辺の骨に送達され、骨内の骨錐/タップ部材に隣接するいかなる神経も、電流によって刺激され得る。神経刺激は、例えば、0.5、5、および20maにおいて実施されることができる。いくつかの実施形態では、ハンドヘルドデバイス3400自体が、ハンドヘルドデバイスの中に組み込まれる内部源から電流を発生させ得、したがって、電流に関して神経監視デバイス3600に依拠しないことに留意されたい。
神経刺激の間、感知電極3652は、フィードバックのために患者の筋肉を監視するために使用されてもよい。神経監視デバイス3600のプロセッサは、制御信号を発生させ、伝送し、制御信号に応答して、神経を刺激する電気のレベルを調節するように構成される。例えば、プロセッサは、所定の電気のレベルが感知電極3652によって感知されると、骨錐/タップ部材への電流流動を増加、減少、または停止させるための制御信号を発生させるように構成されてもよい。本実施例では、神経監視デバイス3600のプロセッサが、神経監視デバイス3600から骨錐/タップ部材に伝送される電気のレベルが所定のレベルを上回っていると決定する場合、プロセッサは、骨錐/タップ部材への電流流動を減少させるための制御信号を発生させ、伝送してもよい。前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイスはまた、骨錐/タップ部材から神経に伝送される電気のレベルを調節するために、スイッチまたは他の制御デバイスを含んでもよい。スイッチまたは制御デバイスは、神経監視デバイス3600のプロセッサと通信し、プロセッサに、骨錐/タップ部材から伝送される電気のレベルを調節するための制御信号を発生および伝送させる。神経監視デバイス3600のプロセッサはさらに、信号を発生させ、ハンドヘルドデバイスのディスプレイに伝送し、ディスプレイに、神経を刺激する電気のレベル、電流流動におけるいずれかの異常、または他の同様の情報を視覚的に示させるように構成されてもよい。
神経監視機能は、帰還電極3658を、それにおいて骨固定手技が実施されている外科手術部位の開放暴露組織の中に、または外科手術部位の近傍の、またはそれに隣接する組織の中に挿入することによって実施されてもよい。電気のパルスまたは電流が、骨錐/タップ部材によって孔に隣接する神経に供給される。電気のパルスは、神経監視デバイスをハンドヘルドデバイス3400に接続するケーブルによって神経監視デバイス3600から搬送される。したがって、神経監視は、骨錐/タップ部材が、形成される、または形成されている孔内にあるときに骨錐/タップ部材に隣接する神経を衰弱させ、神経によって衰弱した筋肉内の電流を検出することによって実施されてもよい。電流の検出は、回路が骨錐/タップ部材と帰還電極3658との間で作成されていることを示す。故に、電流が検出される場合、神経は、孔に過剰に近接している。神経監視デバイス3600のプロセッサはまた、ディスプレイが、孔に隣接する神経の存在および他の関連情報を視覚的に示すように、信号を発生させ、ハンドヘルドデバイスのディスプレイに伝送するように構成される。外科医は、表示される情報を使用し、近傍の神経のいずれかの感知が存在する場合、孔の形成の間に骨錐/タップ部材の再位置付けを通知してもよい。孔に隣接する感知された神経の本リアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバックは、意図せぬ構造または組織に対する不注意の穿刺、破断、損傷、または衝突を回避するように、適切に形成される孔を確実にし、続けて、孔内のねじの適切な位置付けを確実にする。
いくつかの実施形態では、神経監視デバイス3600のプロセッサはさらに、ハンドヘルドデバイスの深部スリーブ部材に結合されるセンサから電気信号を受信するように構成される。センサは、スリーブの遠位端が、孔の骨錐/タップ部材を介して形成されるべき孔の開口部の周辺に沿って骨の外面に当接し、骨錐/タップ部材の遠位先端が上記に説明されるように孔の中に前進する際に上向きに、かつハンドルの中に押動されるとき、ハンドヘルドデバイスのハンドルに対するスリーブの移動(すなわち、進行された距離)を感知した結果として、孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される。神経監視デバイス3600のプロセッサはまた、孔の深度を視覚的に示すために、信号を発生させ、ハンドヘルドデバイスのディスプレイに伝送するように構成される。
図37は、本開示のハンドヘルドデバイス3400と併用するための神経監視デバイス3600の概略図である。示されるように、神経監視デバイス3600は、神経監視デバイス3600を本明細書に説明されるようなハンドヘルドデバイスに電気的に接続するための入力コネクタ3606に動作可能に結合されるマイクロプロセッサ3604と、電極入力3608とを含む。マイクロプロセッサ3604は、電流帰還部3690に接続される、パルスまたは電流発生回路3610と、電流発生確認回路3612とを含む、1つまたはそれを上回るPCBに動作可能に結合される。マイクロプロセッサ3604はまた、接地3680に接続される筋運動検出回路3616と、接地3680に接続される電極接続解除回路3618とを含む、1つまたはそれを上回るPCBに動作可能に結合される。
パルスまたは電流発生回路3610は、本明細書に前述で説明されるように、神経刺激または神経監視機能のための電流を発生させ、ハンドヘルドデバイス3400に伝送するように構成される。パルスまたは電流発生確認回路3612は、ハンドヘルドデバイスの骨錐/タップ部材から伝送される電流を検出するように構成される。電流発生回路3610および電流確認回路3612は、骨錐/タップ部材と帰還電極との間に存在する帰還電流を検出するように構成される、電流帰還部3690に動作可能に結合される。
電流発生回路3610によって発生される電流は、入力コネクタ3606に電気的に接続されるケーブルによって、本明細書に説明されるようなハンドヘルドデバイスに搬送されてもよく、電流は、孔に隣接する神経の神経刺激または神経監視のために使用されてもよい。例えば、電流発生回路3610は、調節可能な定電流源、昇圧変圧器、および変圧器、トランジスタ、ダイオード、コンデンサ、抵抗器、電位差計、および発生または伝送されるパルスまたは電流のパラメータを調節するための複数の位置を有する1つまたはそれを上回るスイッチを含む、意図される使用に応じた他の電気構成要素を含んでもよい。別の実施例では、電流発生確認回路3612は、電流発生回路によって発生された電流を検出し、検出された電流に応答して、プロセッサに信号を伝送するように構成される、電流検出チップを含んでもよい。プロセッサ3604はまた、信号を発生させ、ハンドヘルドデバイスのディスプレイに伝送し、ディスプレイに、ハンドヘルドデバイスの骨錐/タップ部材から伝送される電気のレベル、およびいずれかの神経が存在し、骨錐/タップ部材に隣接するかどうかを視覚的に示させるように構成される。
筋運動検出回路3616は、電流発生回路3610から孔に伝送される電流によって衰弱する筋肉の電気活性を検出するように構成される。運動検出回路3616は、神経監視デバイス3600によって受信されたアナログ信号をプロセッサによって可読であるマルチレベルデジタル信号に変換する、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)を含んでもよい。
電極接続解除検出回路3618は、接地3680に動作可能に接続され、神経監視デバイス3600からの電極の部分的または全体的接続解除、または患者の中への電極の不適切な挿入を検出するように構成される。プロセッサ3604は、信号を発生させ、ハンドヘルドデバイスのディスプレイに伝送し、電極のそのような部分的または全体的接続解除を示すように構成されてもよい。一実施例では、電極接続解除検出回路3618は、電極の部分的または全体的接続解除を検出するためのリードオフチップを含んでもよい。
図38は、本開示と一貫するハンドヘルドデバイス3400の概略図である。示されるように、ハンドヘルドデバイス3400は、ディスプレイ3420と、電流選択スイッチ3452と、可撤性バッテリアイソレータ3451に接続されるバッテリ3450とを有する、ハンドルを含む。動作の間、バッテリアイソレータ3451は、最初に、除去され、バッテリ3450およびデバイス3400の他の電気構成要素への、およびそれからの電流流動を可能にする。一実施例では、電流選択スイッチ3452は、神経監視デバイスとデバイス3400、特に、骨錐/タップ部材3406との間の電流流動を調節するために使用されてもよい。デバイス3400は、ハンドル3401および骨錐/タップ部材3406を回転可能に結合し、相互に対するハンドル3401および骨錐/タップ部材3406のラチェッティング移動を可能にする、ラチェットアセンブリ3490を含む。ラチェットアセンブリ3490は、図39-41を参照して下記に詳細に説明される。示されるように、骨錐/タップ部材3406は、骨錐/タップ部材3406の遠位先端が孔の中に前進される際、骨の破片または他の組織が内側チャネルに進入しないように防止するために、骨錐/タップ部材の中空内側チャネル内に可撤式に位置付けられる、スタイレットまたは留置ワイヤ3432を有する。スタイレットまたは留置ワイヤ3432は、近位端においてアンビル3430に結合されてもよく、これは、内側チャネルへの、およびそれからのスタイレットまたは留置ワイヤの挿入および除去を促進する。前述で説明されるように、骨錐/タップ部材3406の本体は、導電性であり、神経刺激および神経監視機能のための電流を搬送するように動作可能である。
ハンドヘルドデバイス3400はまた、それを通して骨錐/タップ部材3406がその長さに沿って延在する、深部スリーブ部材3404を含む。スリーブ部材3404は、その管状本体に接続される、スリーブカラーを有し、スリーブカラーは、その外面に接続される、スリーブ接点を有する。スリーブ接点は、PCBを含み得る、深度測定基板3440に接触する。スリーブ3404が(回転移動と対照的に)側方配向において骨錐/タップ部材3406およびハンドル3401に対して移動するにつれて、スリーブ接点と深度測定基板3440との間の接触位置は、変化し、電気信号が、深度測定基板3440からADCコンバータ3455に搬送される。アナログ電気信号が、ADCコンバータ3455によってデジタル信号に変換される。これらのデジタル信号は、外科医に、孔の深度測定値の視覚表現を提供するために、ディスプレイ3420によって使用されてもよい。ADCコンバータ3455からの電気信号は、随意に、神経監視デバイスの入力コネクタ3606とハンドヘルドデバイス3400との間に電気的に接続されるケーブルを介して、図36および37を参照して説明されるもの等の神経監視デバイスに伝送されてもよい。本実施例では、単一のケーブルは、電流を骨錐/タップ部材3406に搬送する電流パルスラインと、バッテリ3450に接続される電力ラインおよび接地ラインと、ADCコンバータ3455と入力コネクタ3606との間でデータを伝送および受信するためのシリアルデータラインと、ADCコンバータ3455からハンドヘルドデバイスまたは神経監視デバイスの他の構成要素へのデータ転送を同期させるためのシリアルクロックラインとを含む。
前述で説明されるように、ハンドヘルドデバイス3400はさらに、ハンドル3401および骨錐/タップ部材3406を相互に回転可能に結合する、ラチェットアセンブリを含む。図39は、本開示のハンドヘルドデバイス3400と併用するための例示的ラチェットアセンブリ3900の斜視図である。図40は、図39の線40-40に沿って得られるラチェットアセンブリ3900の断面図である。
ラチェットアセンブリ3900は、骨錐/タップ部材3406が、孔形成の間に骨の中に前進する、またはそれから抜去されることをもたらす、ラチェッティング作用を提供する。例えば、ラチェットアセンブリ3900は、歯ギヤ3904と、少なくとも1つの爪3908と、ハンドヘルドデバイス3400のハンドル3401に結合されるカラー3902とを含む。ラチェットアセンブリ3900は、カニューレ状骨錐/タップ部材3406の本体の少なくとも一部に回転可能に結合される。ラチェットアセンブリ3900はまた、ロックリングが歯ギヤ3904の回転を防止するように、ロックリング3906に動作可能に結合される。歯ギヤ3904は、ギヤの外周を中心として離間される歯と、対向する歯の間の最小直径とを有する。歯ギヤ3904は、歯ギヤが本明細書に説明されるような動作のために好適である限り、任意の数の歯を有してもよく、そのような歯の間に任意の最小直径を有してもよい。好ましくは、歯ギヤは、24個、22個、20個、または20個未満の歯を有してもよい。示されるように、爪3908は、爪3908の遠位端がギヤ3904に係合し、第1の方向と対向する第2の方向におけるギヤ3904のさらなる回転を防止するように、最小直径に接して位置付けられる。ラチェットアセンブリ3900はさらに、ユーザが第1の回転設定と第2の回転設定との間でトグルすることを可能にする、スイッチを含む。
第1の回転設定において、第1の方向におけるハンドル3401の回転は、骨錐/タップ部材3406が同一の方向に回転することをもたらす一方、対向する第2の方向におけるハンドル3401の回転は、骨錐/タップ部材3406のいかなる回転からも独立する(すなわち、骨錐/タップ部材3406は、定常のままである)。したがって、第1の方向における骨錐/タップ部材3406の回転は、骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408を(外部ねじ切りを介して)骨の中に貫通させ、その中に引き込ませてもよい。第2の回転設定において、第1の方向におけるハンドル3401の回転は、骨錐/タップ部材3406のいかなる回転からも独立する(すなわち、骨錐/タップ部材3406は、定常のままである)一方、対向する第2の方向におけるハンドル3401の回転は、骨錐/タップ部材3406が同一の方向に回転することをもたらす。したがって、第2の対向する方向における骨錐/タップ部材3406の回転は、骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408を孔から抜去させてもよい。
例えば、爪3908は、時計回り方向におけるハンドルおよび骨錐/タップ部材3406の回転を可能にするが、反時計回り方向における回転を防止する(または逆もまた同様である)ように構成されてもよい。本実施例では、爪3908は、第1の方向におけるハンドル3401の回転に対応する第1の方向における骨錐/タップ部材3406の回転を可能にするが、ハンドル3401が第2の対向する方向に回転されるとき、骨錐/タップ部材3406の対応する回転を可能にしない。カラー3902は、爪3908をギヤ3904から係脱させ、第2の方向における回転を可能にするように構成される。故に、いったんカニューレ状骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408によって孔の所望の深度に到達すると、カラー3902は、骨錐/タップ部材3406の近位端に向かって引動され、爪3908を歯ギヤ3904から係脱させ、それによって、第2の方向におけるハンドル3401の回転が骨錐/タップ部材3406の対応する回転をもたらし、骨錐/タップ部材3406の遠位先端3408の抜去をもたらすように、ギヤ3904を解放してもよい。
図41は、歯ギヤおよび爪の動作を図示する、ラチェットアセンブリ3900の一部の平面図である。示されるように、ラチェットアセンブリ3900は、ギヤの直径の対向する側上の対向する歯の間に最小直径3912を有する歯ギヤ3904と、ギヤの対向する側上の爪3908とを含む。本実施例では、歯ギヤ3904は、24個の歯を有するが、本明細書に説明されるような動作のために好適なより多いまたはより少ない数の歯を有する歯ギヤが、使用されてもよい。骨錐/タップ部材3406は、ハンドヘルドデバイス3400のハンドル3401の回転が、カニューレ状骨錐/タップ部材3406およびギヤ3904を回転させるように、歯ギヤ3904の内側ボアを通して延在する。上記に説明されるように、ラチェットアセンブリのカラーは、カニューレ状骨錐/タップ部材の近位端に向かって引動され、一方または両方の爪3908を最小直径3912から係脱させ、対向する方向における回転を可能にしてもよい。対向する方向におけるそのような回転は、カニューレ状骨錐/タップ部材の遠位先端を孔から抜去し、ねじまたは他の締結具が、続けて、骨プレートを骨に固着させるために、骨の中に設置されてもよい。
図42は、本開示のハンドヘルドデバイス3400と併用するためのラチェットアセンブリ4000の別の実施形態の斜視図である。図43は、図42の線43-43に沿って得られるラチェットアセンブリ4000の断面図である。示されるように、ラチェットアセンブリ4000は、歯ギヤ4004と、2つの爪(図44に示されるような)とを含む。ラチェットアセンブリ4000はまた、ボタン4024をその遠位端に向かって、かつロックリング4006の方向に押圧することが、ロックリング4006とボタン4024との間の接続の傾斜した曲率に起因して、ロックリングが上向きに押動されることをもたらすように、ロックリング4006および解放ボタン4024に動作可能に接続される。ロックリング4006が上向きに、かつラチェットアセンブリ4000の近位端に回転可能に結合されるハンドルに向かって押動されると、ハンドルは、解放され、自由に回転することが可能である。示されるように、ラチェットアセンブリ4000はまた、ハンドルの回転がまた、骨錐/タップ部材4020の回転をもたらすように、カニューレ状骨錐/タップ部材3406に結合される。骨錐/タップ部材4020は、歯ギヤ4004の内側チャネルを通して延在する。本実施例では、歯ギヤ4004は、ハンドル4002内で骨錐/タップ部材4020に結合される。
本実施例では、ラチェットアセンブリ4000はまた、歯ギヤ4004の外周の少なくとも一部を中心として摺動可能に搭載される、ラチェットトグル4022を含む。ラチェットトグル4022は、第1の方向または第1の方向と対向する第2の方向に回転または摺動され、ラチェットアセンブリ4000の爪を係脱させ、係脱された爪の方向における歯ギヤ4004の回転を可能にしてもよい。
図44は、ギヤおよび爪の動作を図示する、ラチェットアセンブリ4000の一部の平面図である。示されるように、ラチェットアセンブリ4000は、それを通して骨錐/タップ部材3406が延在する内側チャネルを有する歯ギヤ4004と、爪4008aおよび4008bと、トグル4022とを含む。爪4008aおよび4008bはそれぞれ、爪4008aおよび4008bの遠位端とばね4009との間の係合が、各爪の遠位端を歯ギヤ4004に向かって付勢するように、ばね4009によって付勢され、それによって、歯ギヤ4004の歯に係合し、ギヤ4004の爪の方向における回転を防止する。本実施例では、歯ギヤ4004は、ギヤの外周を中心として離間される約20個の歯を有し、対向する歯の間に最小直径を有する。歯ギヤ3904は、歯ギヤが本明細書に説明されるような動作のために好適である限り、任意の数の歯を有してもよく、そのような歯の間に任意の最小直径を有してもよい。爪4008aおよび4008bは、ギヤの最小直径において歯ギヤ3904に係合する。
トグル4022は、ハンドヘルドデバイスのハンドルの反時計回り回転およびハンドルの回転による骨錐/タップ部材3406の対応する回転を可能にする位置において示される。本位置において、トグル4022は、時計回り方向において摺動または回転されている。トグル4022の左アーム4022aは、爪4008aに係合し、爪4008aの遠位端をばね4009に向かって押動するように示され、それによって、爪4008aを歯ギヤ4004から係脱させ、歯ギヤが反時計回り方向に回転することを可能にする。逆に、爪4008bは、トグル4022の右アーム4022bと係合されず、爪4008bの遠位端は、歯ギヤ4004と係合されるように示され、歯ギヤ4020の時計回り方向における回転を防止する。
図45は、ラチェットアセンブリ4000の少なくとも一部が、ハンドヘルドデバイス3400のハンドル3401内に格納される、ラチェットアセンブリ4000の斜視図である。示されるように、ラチェットアセンブリ4000は、骨錐/タップ部材3406の管状本体に動作可能に結合される。ラチェットアセンブリ4000は、トグル4022と、歯ギヤ4004と、2つの爪とを含む。ラチェットアセンブリ4000は、ロックリング4006に動作可能に結合され、これは、外科医が、解放ボタン4024を介してハンドル3401に対するラチェットアセンブリの回転移動を選択的に係止および係止解除することを可能にする。骨錐/タップ部材3406の本体の近位端の一部は、ギヤ4004の回転がまた、骨錐/タップ部材3406を回転させるように、歯ギヤ4004の内側チャネルを通して延在する。
図45および図46は、本明細書に前述で説明されるように深度測定機能を可能にする、ハンドヘルドデバイス3400の深部スリーブ部材3404および他の構成要素に関するさらなる例証的詳細を提供する。例えば、示されるように、深部スリーブカラー3442が、深部スリーブ部材3404の近位端に結合され、スリーブ接点3444が、スリーブカラー3442の外面に結合され、スリーブ接点3444は、PCB3440と接触する。深部スリーブ部材3404は、ばね3405に動作可能に結合され、これは、スリーブカラー3442に結合されるばね受けプレート3403に対して付勢力を印加する。したがって、深部スリーブ部材3404は、ハンドル3401から離れる方向に付勢される。図46に示されるように、深部スリーブ部材3404は、近位端3456および管状本体3454の遠位端3458上の面取り遠位縁を伴う管状本体3454を備える。スリーブ部材3406の面取り遠位縁は、直角または鋭角において内向きにテーパ状になる、斜角縁を提供する。本テーパ状遠位縁は、本明細書に前述で説明されるように、孔が形成されている際に孔の周辺との係合を促進し、孔の深度測定をさらに促進する。スリーブ部材3404はまた、本体3454から外向きに延在する、フランジ3460を含む。スリーブ部材3404がスリーブカラー3442およびスリーブ接点3444に結合されると、スリーブカラー3442は、フランジ3460上に静止し、それによって、スリーブ部材3404の本体3454に対する定常位置においてそれと関連してスリーブ接点3444を維持してもよい。
本発明の側面では、骨錐/タップ部材の導電性本体は、留置ワイヤを受容するように構成される、カニューレ挿入部分を備える。留置ワイヤ自体が、骨錐/タップ部材の遠位先端を構成してもよく、留置ワイヤは、骨錐/タップ部材のカニューレ挿入部分を通して駆動され、遠位先端を骨錐/タップ部材の遠位端にもたらす。
図47は、留置ワイヤによって骨錐/タップ部材4704の遠位端に提供される、多面化された鋭的先端4702の例証を提供する。骨錐/タップ部材4704は、深部スリーブ4708の管腔4706内に配置される。
図48は、骨錐/タップ部材4704の多面化された鋭的先端4702の断面の例証を提供する。示されるように、遠位先端4702は、骨錐/タップ部材のカニューレ内に配置される。多面化された鋭的先端4702は、骨内にパイロット孔を作成するために、骨錐/タップ部材4704のカニューレ挿入部分4712と持続的特徴を形成する。このように、骨錐/タップ部材4704の先端4702は、骨錐/タップのシームレスな延在部として機能し、これは、骨片が骨錐/タップ部材4704の上部4702と骨錐/タップ部材4704のカニューレ挿入部分4712との間に刺突した状態にならないように防止する。鋭的先端は、六角形多面化された先端を備える。鋭的先端は、0.75mmであって、骨錐/タップデバイスが骨を通して移動するためのパイロット孔を作成してもよい。
図49は、六角形状を有し、深部スリーブ部材4908の管腔4906内に配置される、本発明のデバイスの骨錐/タップ部材4904の円錐形のテーパ状先端4902の例証を提供する。
図50は、骨錐/タップ部材4904の円錐形のテーパ状先端4902の断面の例証を提供する。鋭的先端と同様に、六角形円錐形のテーパ状先端4902は、骨内にパイロット孔を作成するために、骨錐/タップ部材4904と持続的特徴を形成する。このように、骨錐/タップ部材4904の先端4902は、骨錐/タップのシームレスな延在部として機能し、これは、骨片が、骨錐/タップ部材4904の上部4904と骨錐/タップ部材4904のカニューレ挿入管腔4910との間に刺突した状態にならないように防止する。図示される六角形円錐形のテーパ状先端4904は、1mm未満であって、45度の円錐形のテーパ状点4912を有する。
図51は、深部スリーブ部材4908の管腔4906内に配置される、本発明のデバイスの骨錐/タップ部材4904の別の六角形円錐形のテーパ状先端4902の第2の例証を提供する。
図52は、骨錐/タップ部材4904の第2の六角形円錐形のテーパ状先端4902の断面の例証を提供する。円錐形のテーパ状先端はまた、1mm未満の先端サイズを有する。しかしながら、本先端は、60度の円錐形のテーパ状点4912を有する。
六角形円錐形先端は、進入先端が、使用されるデバイスのラチェット位置またはスイッチ設定にかかわらず、軸対称のままであることを可能にする。六角形先端は、概して、より制御された様式において、孔経路を貫通または作成することによって、骨の中への前進を促進する。
有利なこととして、骨錐/タップ部材の遠位先端を構成し得る、留置ワイヤは、持続的に電気的に給電され、電気を骨錐/タップ部材に提供してもよい。留置ワイヤは、骨錐/タップ部材のカニューレ挿入部分の近位端の近傍の留置ワイヤに取り付けられる、ばねクリップによって、骨錐/タップに結合されてもよく、これは、留置ワイヤが、部品間に存在する接触条件にかかわらず、骨錐/タップ部材への電気持続性を維持することを確実にする。
図53は、留置ワイヤ5302と骨錐/タップ部材5306のカニューレ挿入部分5304との間の接続の例証を提供する。接続は、ばねクリップ5308を備え、これは、バナナジャックプラグと同様に機能し、可撓性金属フィンガ5310が、内側上の留置ワイヤ5302と留置ワイヤの外側の骨錐/タップ部材5306との間で圧縮される。
図54は、留置ワイヤ5302と骨錐/タップ部材5306のカニューレ挿入部分5304との間の接続の断面の例証を提供する。可撓性金属フィンガ5310が、留置ワイヤ5302との直接接触を維持し、留置ワイヤ5302を骨錐/タップ部材5306に関連して定位置に保持する。
図55は、本発明と一貫する、鋭的六角形先端4702の例証を提供し、骨錐/タップ部材4704の遠位先端に近接する、ねじ切り5502をさらに備える。有利なこととして、ねじ切り5502の第1のねじ山5506は、テーパ状であって、ねじ山が開始し、前進されるにつれて、骨を握持することをさらに促進してもよい。
有利なこととして、深部スリーブ部材はまた、テーパ状縁を備えてもよい。
図56は、本発明と一貫する、テーパ5602を備える、深部スリーブ部材5604の例証を提供し、骨錐/タップ部材の鋭的六角形先端4702は、それを通して配置される。段付きまたはテーパ状遠位縁5602は、切開部位の中への進入を促進する。深部スリーブ部材5604の遠位縁に対する骨錐/タップ部材4704の暴露される長さは、理想的には、10mmであって、これは、骨錐/タップ部材4704の先端部分4702との初期パイロット孔作成を促進する。
上記に説明されるように、深部スリーブ部材は、深部スリーブ部材の近位端に結合される、ハンドピースに対して完全に回転可能であって、ユーザが、デバイスを軟組織を通して後脊椎椎弓根骨まで通過させる際、ハンドピースが、周囲組織を妨害せずに、ラチェット機構とともに回転されることを可能にしてもよい。深部スリーブ部材は、段付きまたはテーパ状遠位縁を組み込み、切開部位の中への進入を促進する。
深部スリーブ部材は、医療グレードナイロンまたは別の熱可塑性材料等の高度に絶縁性の非伝導性材料から作製されてもよく、これは、深部スリーブ部材の管腔内に配置される、骨錐/タップ部材の部分ではなく、骨錐/タップの暴露される部分のみが、筋電図信号を放出することを可能にする。深部スリーブ部材は、深部スリーブ部材が骨に対して部分的に放射線不透過性であることを可能にするために十分な重量の装填量であるが、骨錐/タップ部材の骨の中およびそれを通した前進を可視化するために骨錐/タップ部材が深部スリーブ部材を通して可視であることを可能にするために十分な放射線透過性である、生体適合性放射線不透過性充填材を組み込んでもよい。
深部スリーブ部材は、生体適合性堅度強化充填材、例えば、ガラス充填材と、深部スリーブ部材が、十分に強く、堅く、かつデバイスの残りと互換性がある配色であるための着色剤とを組み込んでもよい。深部スリーブ部材は、ラチェットアセンブリを動作させながら、または別様に深部スリーブ部材を取り扱いながら、その位置を維持するために、深部スリーブ部材のユーザの握持を促進するための溝を組み込んでもよい。深部スリーブ部材はさらに、ばねを備えてもよく、これは、ユーザのための適切な量の抵抗を提供する。
図57は、爪を伴う、改良されたラチェットアセンブリの例証を提供する。ラチェットアセンブリ4000は、それを通して骨錐/タップ部材4704が延在する内側チャネルを有する、歯ギヤ4004と、爪4008aおよび4008bと、トグル4022とを含む。機構は、機構方向を選択する、トグル4022が、時計回り方向に押動されると、1つの爪4008aが係合し、別の爪4008bが、解放し、トルク駆動方向もまた、時計回り方向にあって、骨錐/タップ部材4704が定常のままであるべきである、ラチェット帰還方向が、反時計回り方向にあることを可能にするように、改良されている。ひいては、トグル4022が、反時計回り方向に押動されると、爪4008aおよび4008bが、それぞれ、解放および係合し、トルク駆動方向もまた、反時計回り方向にあって、ラチェット帰還方向が、時計回り方向にあることを可能にする。本インターフェースは、ユーザが方向選択器機構を摺動させるとき、混乱を防止する。改良された機構はまた、ギヤ上に係合された両方の爪を用いて、ラチェット機構のための中性または静的位置を維持することを促進する。
上記に説明されるように、本発明と一貫する、深部スリーブ部材は、スリーブが、例えば、プローブ、椎弓根骨錐、ガイドワイヤ、留置ワイヤ、または同等物等、医療ツールまたは付属品をその中に受容するように構成されるように、中空である。医療ツールの少なくとも近位端は、アセンブリ、例えば、ボール係止アセンブリを介して、スリーブ内に保定される。アセンブリは、ユーザに、スリーブ内への医療ツールの保定を選択的に係止および係止解除するための能力を提供してもよい。
図58は、医療ツールの保定を選択的に係止および係止解除するためのユーザスイッチの例証を提供する。示されるように、医療ツール5802は、本発明と一貫する、深部スリーブ5804内に挿入される。ユーザトグル可能スイッチ5806は、例えば、示されるように、下方位置にあるとき、医療ツール5802を定位置に係止する。ユーザは、スイッチ5806を上方にトグルし、医療ツール5802を解放してもよい。有利なこととして、解放機構は、可変カム角度を伴う、カムトラックを組み込み、これは、トグルスイッチ5808を押圧すると、不注意による医療ツール5802の解放の尤度を低減させる、触覚フィードバックをユーザに提供する。
上記に記載されるように、デバイスは、ねじの経路内ねじの経路内にある、またはねじが孔内に設置されるときに別様に影響を受け得る、任意の近傍神経の存在に関するリアルタイムまたは近リアルタイムアラートを外科医に提供する。本リアルタイムまたは近リアルタイムフィードバックは、ディスプレイ画面、例えば、OLEDディスプレイ等のデジタルディスプレイを介して、LEDアレイ等の光源を介して、視覚的に、および/またはスピーカを介して、聴覚的に、外科医に提供されてもよい。神経監視フィードバックは、意図するものではない構造または組織への不注意による穿刺、破壊、損傷、または衝突を回避するように、近傍神経の任意の感知が存在する場合、ハンドヘルドデバイス、特に、デバイスの貫通部材の再位置付けを促進し、それによって、適切に形成された孔を確実にし、続いて、孔内へのねじの適切な位置付けを確実にすることができる。デバイスはさらに、デバイスの電流および電圧を選択するために、ユーザインターフェースによって動作されてもよい。
図59は、本発明と一貫する、ディスプレイおよびユーザインターフェースの例証を提供する。OLED画面5902は、鮮明なマルチカラーディスプレイと、ある範囲の照度条件下での可視性とを提供する。別個のインジケータ5904c、5904dは、ユーザディスプレイに、近接神経の持続的監視から提供される、「自発的応答」5904dと、ユーザがデバイスからのパルスを指示するときに提供される、「誘発された応答」5904cとを提供する。これは、自発的応答が、ユーザが神経がデバイスに近接しないことを認識しているとき、制御閾値試験の間でも生じる場合、偽陽性を回避する。ディスプレイはさらに、アラート条件に応じて、異なるパルス率において、明確に異なるトーン周波数を提供する。例えば、明確に異なる点滅と色の組み合わせは、ユーザに、電気帰還の喪失、リード外れインジケーション、自発的応答、誘発された応答、およびエラー条件をアラートする。
ディスプレイはさらに、例えば、着色光5906、例えば、点灯緑色光を介して、デバイスが持続的に監視中であること5904a、または誘発された刺激帰還がアクティブであるとき5904bのインジケータを提供してもよい。誘発された応答が、査定されているとき、インジケータ5904bは、電流(例えば、5mA、10mA、20mA)および発生周波数(例えば、1回/秒(1Hz))を設定する、ユーザ選択位置に従う、点灯緑色および黄色光の両方を表示してもよい。発生周波数、例えば、1Hzの同一率における可聴トーンが、ユーザが、誘発された応答査定の追跡を保つことに役立つように発報されてもよい。持続的監視は、ハンドピースのためのデフォルトモードであってもよい。
誘発された応答が、検出されると、対応するインジケータ5904cが、同一率(3Hz)で異なる可聴トーンを伴って、3回/秒(3Hz)の率で、赤色光を点滅させ、緊急度または切迫度をユーザに反映させてもよい。自発的応答が、検出されると、対応するインジケータ5904dは、2Hzの同一率で一意の可聴トーンを伴う、2回/秒(2Hz)の率で、赤色光を点滅させ、自発的応答を誘発された応答から区別してもよい。
上記に説明されるように、ある電極が、患者の筋肉の中に挿入されてもよく、骨錐/タップ部材と電極との間の完成された回路を示す、骨錐/タップ部材から電極への電流流動を検出するために使用されてもよく、そのような電流流動は、骨錐/タップ部材によって刺激される神経によって神経支配される筋肉における電気活動を検出することによって、孔に隣接する神経の存在を示す。有利なこととして、ユーザインターフェースは、選択器スイッチを組み込んでもよく、これは、ユーザが、手技のために適切な数の活性電極を設定することを可能にする。これは、システムが、使用される活性電極の数に基づいて、エラー査定および出力を較正することを可能にする。
持続的神経監視は、例えば、対応する筋群内または上に設置される電極を介して、任意の筋収縮または活動を報告する。例えば、外科医は、直接、外科手術手技を実施しながら、神経に接触してもよく、これは、筋肉を収縮させる。応答が、電極によって検出され、2回点滅/秒(2Hz)の率におけるディスプレイのLED光を通した赤色点滅と、2回/秒(2Hz)の同一率における一意の可聴トーンとして、接続箱を通してハンドピースに返信される。その筋収縮は、電気パルスによって引き起こされなかったため、自発的である。
持続的監視は、それらの中に挿入される皮下針電極を有する、筋群のいずれかが、アルゴリズム閾値に基づいて収縮しているかどうかの感知の利点を提供する。本閾値が、満たされる場合、接続箱は、本応答を受信し、視覚的および/または可聴信号を介して、信号を骨錐/タップ一体型ハンドピースに送達する。
誘発された監視は、慎重な電気パルス(例えば、使用される設定に応じて、5mA、10mA、または20mA)を提供する利点を提供する。本閾値が、脊髄神経を刺激し、皮下針が挿入されている、筋肉を収縮させる場合、接続箱によって捕捉され、視覚的および可聴信号が、デバイス上に表示されることができる。
デバイスはまた、エラー検出を提供し、安全性懸念を緩和してもよい。骨錐/タップ部材によって許容される進行範囲に基づいて、予期される最小または最大公差範囲外にある、深度測定値が、デバイスが、損傷されている、または不適切に動作されていることを考慮するために使用され、それによって、安全性懸念を緩和してもよい。例えば、5mmが、規定された1.5mm公差を伴って、許容される最小進行範囲である場合に、3.5mm未満が、測定される場合、エラー条件が、存在する可能性が高く、ユーザインターフェース上に表示される。深度測定値は、デバイスが、最初に、持続的監視モードに置かれたときに保存されてもよい。深度が、1.5mm公差を上回って増加する場合、ユーザは、閾値試験モードに変更せずに、デバイスを利用すべきではないことを警告される。
上記に説明されるように、神経刺激および神経監視機能を実施するために、デバイスおよびユーザディスプレイ/インターフェースは、電流を入力コネクタおよびデバイスへおよびそこから搬送するように構成される、接続箱に結合されてもよい。接続箱は、電流を発生させ、入力コネクタおよびデバイスへおよびそこから伝送するように構成される、プロセッサを含む。例えば、プロセッサは、孔内に位置付けられ、孔に隣接する神経の神経監視を実施する間、電気のパルスを発生させ、骨錐/タップ部材に伝送するように構成されてもよい。
図60-63は、本発明と一貫する、接続箱の例証を提供する。接続箱6000は、デバイスおよびユーザディスプレイ/インターフェースからの入力ワイヤのための入力レセプタクル6004、例えば、筋電図システムに一般的タッチフリー入力レセプタクルを提供する。接続箱6000は、プロセッサの動作のための、かつ電気のパルスを発生させ、骨錐/タップ部材に伝送するための、内部回路網6006を備える。
図62および図63は、全システムへのバッテリ6012電力が、骨錐/タップデバイス内のバッテリではなく、接続箱6000内に含有されてもよい6008ことを描写する。切替電力供給および多重化されたLEDが、バッテリ寿命および電力効率性を最大限にするために使用されてもよい。神経監視リード外れ検出回路網は、正味DC補助電流を伴わずに、接続箱によって平衡されてもよい。接続箱はまた、デバイスからの閾値フィードバックを検出するためと、エラーに関して内部回路網内の開または短回路条件を監視するためとの両方の目的のために、骨錐/タップデバイスの電圧および電流を監視する利点を提供する。例えば、筋電図接地参照パッドと神経監視帰還リードとの間のリードインピーダンスが、介在組織に関して検出され、それによって、両方のリードが患者に適切に接続されていることを確実にしてもよい。
接続箱6000は、有利なこととして、外科手術または病院設定内に位置付けられる、例えば、患者の脚部の間に位置付けられる、またはアリゲータクリップ6010等を用いて、患者の寝具またはドレープに取り付けられるように定寸されることができる。接続箱6000は、無線またはBluetooth(登録商標)通信を介して、骨錐/タップデバイスと通信し、有利なこととして、そうでなければ外科手術手技の実施に干渉し得る、ワイヤを除去してもよい。Bluetooth(登録商標)および無線プロトコルは、ハンドシェイクおよびエラー検出を採用し、安全動作を確実にしてもよい。無線通信はまた、接続箱6000が、例えば、プロセッサを通して、医療提供者のサーバまたはコンピューティングシステムと通信し、直接、骨錐/タップデバイスによって実施される手技に関する医療記録を伝送することを可能にすることにおいて有利であり得る。
有利なこととして、接続箱へのケーブルインターフェースは、多指向性可撓性および任意の方向からの入力のために、丸みを帯びた断面を組み込んでもよい。接続箱およびケーブルは、使い捨て医療デバイスに一般的である、快適な触覚を感じるために、平滑外面を有してもよい。ケーブルはさらに、低減された外径を有し、ケーブルが高度に可撓性かつ操作が容易であることを可能にしてもよい。ケーブルサイズおよび可撓性改良は、低減された数のワイヤ、例えば、5つのワイヤを伴う、通信プロトコルを組み込むことによって、遂行されてもよい。5つのワイヤシステムは、電力、接地、差動電流ベースの通信、および神経監視出力のために選択されたワイヤを備えてもよい。接続箱およびケーブルは、具体的には、電磁干渉の感受性を最小限にするために、遮蔽体を備えてもよい。
接続箱、ケーブル、および骨錐/タップデバイスは、本発明と一貫する、システムを設定するための指示書とともに、キットとして、パッケージ化されてもよい。キットは、実施されている手技および対応する影響される筋群に基づいて、電極、接地パッド、神経監視帰還設置場所、および接続箱との接続の設定のためのグラフィカルな指示書を備えてもよい。グラフィカルな指示書は、適用可能な筋群のための色を使用してもよく、これは、キット内に提供される電極の色に整合され、設定の容易性を助長する。キットはさらに、システムのディスプレイ上の指示書、例えば、ディスプレイ上の画面上プロンプトまたはシステムのLEDシーケンスを通して誘導される設定を備えてもよい。
キットはさらに、骨錐/タップデバイスを較正するため、かつユーザが骨錐/タップデバイスの使用を訓練するために、患者シミュレータボックスを備えてもよい。
図64-66は、患者シミュレータボックス6400の斜視図を図示する。示されるように、患者シミュレータボックスのインターフェース6404は、例えば、異なる筋群に対応する、8つの出力ディスプレイ6406a-eを識別する。各出力ディスプレイ6406a-eは、患者シミュレータボックス上の電極入力6410a-eに対応し、これは、ひいては、患者シミュレータボックスの内部回路網6412に接続される。
骨錐/タップデバイスが、患者シミュレータボックス6400の電極入力6406a-eの中に挿入されると、内部回路網6408は、パルス電流を骨錐/タップデバイスから受信し、終端抵抗を提供し、個別の患者組織の筋電図応答を模倣するように構成される。グラフィカルなオーバーレイは、適用可能な手技および関連筋群のために色を使用してもよく、これは、電極入力の色に整合され、実際の手技のユーザ訓練およびシミュレーションを促進する。
接続箱が、バッテリ電力を全システムに提供してもよいが、骨錐/タップデバイスは、独立して、バッテリを備えてもよい。骨錐/タップデバイス内の切替電力供給もまた、バッテリ寿命および電力効率性を最大限にするために使用されてもよい。骨錐/タップデバイスは、グリップおよび溝を、例えば、ハンドル上または深部スリーブ上に備えてもよく、これは、使用時、例えば、外科手術用グローブと併用されるとき、および/または流体が存在するとき、デバイスが摺動または滑動しないように防止することに役立つ。グリップは、ユーザに、手技の間、触覚フィードバックを提供するように設計されてもよい。
ユーザによって保持される、骨錐/タップデバイスの部分はさらに、抵抗ばねをデバイス内に備え、組織膨張および適切な深度測定を可能にしてもよい。骨錐/タップデバイスは、アンビルを備える、ハンドルを有してもよい、またはそれに可撤性に取り付けられてもよい。アンビル設計は、ハンドルを係止および係止解除する際、90度旋回を促進する。アンビル設計は、ハンドルを把持することをさらに促進し、主に、ハンドルの残りと比較して、隆起されることができる。さらに、留置ワイヤ(骨錐/タップデバイスの遠位先端を構成してもよい)または別の医療ツールも、アンビルに固着されてもよい。本設計では、ユーザによって近位端上で把持され、留置ワイヤを遠位端上に備える、アンビルが、留置ワイヤを、骨錐/タップ部材のカニューレ挿入部分を通して、骨錐/タップ部材の遠位端まで駆動するために使用されてもよい。
ユーザによって保持される、骨錐/タップデバイスの部分はさらに、拡張器ハンドピースを備えてもよい。
図67-70は、拡張器ハンドピース6704を備える、骨錐/タップデバイス6700の例証を提供する。拡張器ハンドピース6704は、骨錐/タップ一体型デバイス6706のための同心支持を提供し、骨錐/タップ孔深度作成範囲の全範囲および骨錐/タップデバイス6706が拡張器ハンドピース6704内に配置されることを可能にするように定寸される、長さおよび直径を有する。拡張器ハンドピースの遠位端6708は、骨錐/タップデバイス6706の遠位端6710のための開口部を伴う、テーパ状先端を備える。拡張器ハンドピース6704は、取外可能インターフェースを有し、これは、挿入の間、骨錐/タップデバイスが拡張器ハンドピース内に保定された状態で保ち、触覚フィードバックを伴って、骨錐/タップデバイスがハンドピースから除去されることを可能にする。
拡張器骨錐/タップデバイス6706の深部スリーブは、挿入の間、骨錐/タップ一体型デバイス6706を手動で支持および安定させ、除去を促進するために、拡張器ハンドピース6704に結合されてもよい。拡張器ハンドピースは、湾曲切り欠き6712を拡張器内に備え、ベッドレール支持アームへの接続を可能にし、拡張器が標準的ベッドレール取付デバイスに接続されることを可能にしてもよい。拡張器ハンドピース6704の直径は、脊椎手技のために最適化されてもよく、脊椎器具およびさらにねじ挿入を収容してもよい。
拡張器ハンドピースは、いくつかの機能を果たす、例えば、拡張器ハンドピースは、デジタル深度を測定するためのセンサワイパ、神経監視のための絶縁体、組織開創器としての役割を果たし得る。外科手術症例の間に使用されるとき、1つの拡張器ハンドピースは、椎弓根あたりの椎弓根ねじと併用されるであろう。解放可能スリーブの遠位部分は、ねじを各解放可能スリーブの内側に設置することのみによって、直接、ねじに取り付けられる/接着される、またはねじと統合されることができる(これらのねじ統合に関して、我々は、本時点では、図面を有していない)。
有利なこととして、拡張器ハンドピースと同様に、深部スリーブ部材自体が、ハンドピースに解放可能に取付可能である、または骨内に埋め込まれる物体、例えば、ねじに解放可能に取付可能であってもよい。このように、深部スリーブ部材は、低侵襲性脊椎手技の間、ねじヘッド延在部およびロッドねじガイドとして作用することができる。
図71は、拡張器ハンドピースまたは深部スリーブ部材7102と骨錐/タップ一体型デバイス7106との間の接続7110の断面を示す。接続7110は、深部スリーブ部材7102および骨錐/タップ一体型デバイス7106をともに保持する。しかしながら、接続は、例えば、タブ7112を押圧することによって、切断されることができる。有利なこととして、解放可能スリーブの遠位部分は、ねじを解放可能スリーブの内側に設置することによって、直接、ねじに取り付けられる、またはねじと統合されることができる。1つのスリーブは、椎弓根あたりの椎弓根ねじと併用されてもよい。このように、骨錐/タップ一体型デバイスは、深部スリーブ部材とともに、各ボア孔を必要とされる場所に開始しながら、また、各深部スリーブ部材を各ボア孔にわたって定位置に設定するために使用されてもよい。骨錐/タップデバイスを各ボア孔から除去後、各深部スリーブ部材は、深部スリーブ部材を通したねじの挿入のために定位置に来る。深部スリーブ部材は、密閉してシールされてもよい。例えば、深部スリーブ部材は、深部スリーブ部材に結合されるアクチュエータを通して、シールされた力センサとインターフェースしてもよい。センサによって感知される流体は、アクチュエータをトリガし、流体潜入に対して保護することができる。
故に、本開示のデバイスは、全て滅菌環境内で、単一のデバイスの使用を通して、外科医が、骨固定手技のための孔を形成し、孔形成の間に神経刺激および神経監視機能を実施および制御し、孔形成の間の正確度および安全性を確実にし、孔の深度をさらに測定することを可能にする。外科医は、ハンドヘルドデバイスのディスプレイ上でリアルタイムまたはほぼリアルタイムのデジタルフィードバックを受け取りながら、骨固定手技の全てのそのような側面を実施してもよい。
本明細書全体を通した「一実施形態」または「ある実施形態」の言及は、実施形態と関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通した種々の箇所における語句「一実施形態では」または「ある実施形態では」の出現は、必ずしも全てが同一の実施形態を指すわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたはそれを上回る実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。
本明細書に採用された用語および表現は、限定ではなく、説明の用語として使用され、そのような用語および表現の使用において、示され、説明される特徴の任意の均等物(またはその一部)を除外するいかなる意図も存在せず、種々の修正が、請求項の範囲内で可能であることが認識される。故に、請求項は、全てのそのような均等物を網羅することを意図している。

Claims (24)

  1. 骨インプラント固定手技のためのシステムであって、前記システムは、
    デバイスであって、前記デバイスは、
    骨錐/タップ部材であって、前記骨錐/タップ部材は、骨を貫通するためのその遠位端における遠位先端を含む導電性本体を備え、前記骨錐/タップ部材は、前記骨に電流を送達するように構成され、前記電流は、前記骨錐/タップ部材の1つまたはそれを上回る部分に隣接または近接する神経の存在の決定のために使用される、骨錐/タップ部材と、
    伸長本体を備える深部スリーブ部材であって、前記伸長本体は、それを通して延在する管腔を含み、遠位端を有し、前記骨錐/タップ部材の少なくとも一部は、前記管腔内に受容され、前記深部スリーブ部材および骨錐/タップ部材は、相互に独立して移動するように構成される、深部スリーブ部材と、
    センサであって、前記センサは、前記深部スリーブ部材と動作可能に関連付けられ、前記骨錐/タップ部材に対する前記深部スリーブ部材の移動を検出し、前記検出された移動に基づいて、前記骨錐/タップ部材によって作成される孔の深度を示す電子信号を発生させるように構成される、センサと
    を備える、デバイスと、
    少なくとも前記骨錐/タップ部材と通信するように構成される神経監視デバイスであって、前記神経監視デバイスは、前記骨錐/タップ部材から前記骨を通して送達される前記電流を受信し、前記骨錐/タップ部材の1つまたはそれを上回る部分に隣接または近接する神経の存在を決定するように構成される、神経監視デバイスと
    を備える、システム。
  2. 前記神経監視デバイスは、接続箱を備え、前記接続箱は、前記骨錐/タップ部材と電気接続して設置されると、神経刺激または神経監視機能のために前記骨錐/タップ部材に、およびそれから電流を伝送または受信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記接続箱は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、制御信号を発生させ、前記デバイスに伝送し、前記骨錐/タップ部材から送達される電流のレベルを調節するように構成される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記接続箱および前記接続箱と通信するための手段は、電磁干渉を最小限にする遮蔽体を備える、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記骨錐/タップ部材の1つまたはそれを上回る部分に隣接または近接する神経の存在のインジケーションを提供するように構成される出力をさらに備え、前記出力は、前記インジケーションを持続的様式において提供するように構成される、請求項3に記載のシステム。
  6. ユーザ入力を受信し、前記ユーザ入力を前記プロセッサに提供するためのユーザインターフェースをさらに備える、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記プロセッサは、前記インジケーションを持続的様式において提供するように前記システムを設定するユーザ入力を受信するように構成される、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記システムは、電極を備え、前記電極は、筋肉の中に挿入され、前記骨錐/タップ部材によって刺激される前記神経によって神経支配される筋肉における電気活動を検出することによって、前記孔に隣接する神経の存在をさらに示す前記骨錐/タップ部材から前記電極への電流流動を検出するように構成される、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記プロセッサは、電極の数を設定するユーザ入力を受信するように構成される、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記プロセッサは、前記骨錐/タップ部材から送達される電流および電圧のレベルを監視するように構成される、請求項6に記載のシステム。
  11. 前記プロセッサは、前記デバイスからのフィードバックを監視するように構成される、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記プロセッサは、前記デバイスからのフィードバックに基づいて、偽陽性エラーを検出および解決するように構成される、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記プロセッサは、前記システムが、前記骨錐/タップ部材の1つまたはそれを上回る部分に隣接または近接する神経の存在の決定のために、適切に接続されているかどうかを検出するように構成される、請求項12に記載のシステム。
  14. シミュレータボックスをさらに備え、前記シミュレータボックスは、患者筋肉応答をシミュレートし、骨インプラント固定手技のシミュレーションを促進するように構成される異なる抵抗を有する端子を備える、請求項11に記載のシステム。
  15. 伸長本体を備える拡張器部材をさらに備え、前記伸長本体は、それを通して延在し、遠位端を有する管腔を含み、前記骨錐/タップ部材を備える前記デバイスの少なくとも一部は、前記管腔内に受容され、前記拡張器部材およびデバイスは、相互から独立して移動するように構成される、請求項11に記載のシステム。
  16. 前記スイッチはさらに、第3の設定にトグルしてもよく、前記爪は、前記骨錐/タップ部材が定常のままであるように、前記第1の方向または前記第2の方向における前記ハンドルの回転が前記骨錐/タップ部材の任意の回転から独立するように係合する、請求項15に記載のデバイス。
  17. 前記骨錐/タップ部材の1つまたはそれを上回る部分に隣接または近接する神経の存在のインジケーションを提供するように構成される出力をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
  18. 前記出力は、リアルタイムの持続的様式において、前記骨錐/タップ部材の1つまたはそれを上回る部分に隣接または近接する神経の存在のインジケーションを提供するように構成される、請求項17に記載のデバイス。
  19. 前記出力は、ディスプレイを備え、前記出力によって提供されるインジケーションは、視覚的インジケーションであり、前記ディスプレイは、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、またはOLEDディスプレイである、請求項17に記載のデバイス。
  20. 前記出力によって提供されるインジケーションは、聴覚インジケーションである、請求項17に記載のデバイス。
  21. 前記留置ワイヤの遠位先端は、六角形形状の骨錐点または円錐形骨錐点を備える、請求項1に記載のデバイス。
  22. 遠位先端に隣接する前記骨錐/タップ部材の外部ねじ切り部分は、テーパ状の第1のねじ山を備える、請求項1に記載のデバイス。
  23. 前記深部スリーブ部材は、非伝導性材料を備える、請求項1に記載のデバイス。
  24. 前記深部スリーブは、(a)前記深部スリーブが、前記骨に対してより大きい放射線密度を有することを可能にし、(2)前記骨錐が、放射線波またはX線によって、前記深部スリーブを通して可視となることを可能にするために十分な重量の放射線不透過性充填材を含む、請求項1に記載のデバイス。
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