JP2024505164A - 密封接合部を利用したマイニングトラックの破片経路 - Google Patents

Abstract

トラックチェーン組立品（１２６）は、その間のギャップ（２３６）を画定する第一のラグの対（２３２、２３４）を含む第一のトラックパッド（２００、２００ａ）、およびギャップ（２３６）内に配置された中間ラグ（２３０）を含む第二のトラックパッド（２００、２００ａ）を含む。第一のラグの対（２３２、２３４）および中間ラグ（２３０）はそれぞれ、トラックチェーン組立品（１２６）のピン留めされた接合部（１３８）の回転軸（１３２）を画定する同心円の穴（２０６、２０６ａ）を画定し、第一のラグの対（２３２、２３４）の一つの同心円の穴（２０６、２０６ａ）は、ギャップ（２３６）と同心円の穴の間に軸方向に配置された第一のブレンド（２３８）でギャップ（２３６）と連通する。【選択図】図１

Description

本開示は、油圧採掘ショベルなどの重機を支持するために使用されるトラックパッドに関する。具体的には、本開示は、こうしたトラックパッドの対を結合するピン留めされた接合部で使用されるシールから破片または他の汚染物質が移動することを可能にする、そのようなトラックパッドに関する。

さまざまな採掘用途では、トラックパッドには大きな負荷がかかるため、トラックパッドは堅牢であることが必要となる。また、土、岩石、破片、および他の汚染物質は、このようなトラックパッドを使用して、トラックチェーンの様々な構成要素に侵入し得る。より具体的には、このようなトラックパッドを使用するトラックチェーンは、望ましくない潤滑の喪失を防止するために、シールを有するピン留めされた接合部を有してもよい。汚染物質がこれらのシールに侵入し、最終的にシールを損傷するか、またはシールの機能を妨害し、潤滑が接合部から漏れる可能性がある。最終的に、潤滑の欠如は、トラックチェーンの摩耗、係止、またはその他の機械的問題を引き起こし、トラックチェーンのメンテナンスおよび機械のダウンタイムを必要とする場合がある。これは、機械を使用する経済的努力の収益性に悪影響を与えるため、望ましくない。

中国特許番号ＣＮ２７０２９０２Ｙは、ピン留めされた接合部を形成する二つのチェーンリンクを有するトラックチェーンを含む、トラック駆動型機械を開示する。より具体的には、シールを有するピンおよびブッシングが提供される。ブッシングは、ブッシングの外周面上の軸端に面取りを有する。同様の面取りが、ブッシングの内周面上の軸端に提供されている。内側面取りは、外側面取りよりもさらに軸方向に延在する。これらの面取りの目的は、ピン留めされた接合部の組立を容易にし、長い耐容年数を提供し、トラックチェーンが移動する際にピン留めされた接合部から生じるノイズの量を減少させることである。

しかしながら、この先行技術は、トラックチェーンのピン留めされた接合部のシール組立品などに汚染物質が侵入する可能性を低減するのに役立つトラックパッドまたはトラックチェーンを開示してない。

本開示の実施形態によるトラックパッドは、地面係合面を含むシュー部材であって、トラックチェーン移動方向、トラックチェーン移動方向に対して垂直な横方向、ならびに横方向およびトラックチェーン移動方向の両方に垂直な鉛直方向を画定するシュー部材、を含み得る。シュー部材はさらに、第一の横方向端部、第二の横方向端部、トラックチェーン移動方向に沿った前方端部、およびトラックチェーン移動方向に沿った後方端部、第一の横方向端部から第二の横方向端部までの横方向距離、および横方向距離より小さいトラックチェーン移動方向に沿った前方端部から後方端部までの幅を画定し得る。第一のリンク部材は、シュー部材から上方に延在してもよく、シュー部材は、第一のリンク部材からトラックチェーン移動方向に平行な第一の方向に延在する第一のラグ部材と、第二のラグ部材および第三のラグ部材であって、両方が第一のリンク部材から第一の方向とは反対の第二の方向に延在し、第一の横方向外側面、第二の横方向外側面、第一の横方向外側面、第二の横方向外側面、第一の横方向内側面、および第二の横方向内側面を含む第一のフォーク部分を形成する第二のラグ部材および第三のラグ部材と、を含んでもよい。第二のラグ部材は、第一の横方向外側面および第一の横方向内側面を通って横方向に延在する第一の開口を画定し、第一の横方向内側面から第一の開口まで延在する第一のブレンドを含む第一の横方向内側面と第一の交差を形成する。

本開示の別の実施形態によるトラックパッドは、地面係合面を含むシュー部材を含んでもよく、シュー部材は、トラックチェーン移動方向、トラックチェーン移動方向に対して垂直な横方向、ならびに横方向およびトラックチェーン移動方向の両方に垂直な鉛直方向を画定する。シュー部材はさらに、第一の横方向端部、第二の横方向端部、トラックチェーン移動方向に沿った前方端部、およびトラックチェーン移動方向に沿った後方端部、第一の横方向端部から第二の横方向端部までの横方向距離、および横方向距離より小さい、トラックチェーン移動方向に沿った前方端部から後方端部までの長さ、を画定し得る。第一のリンク部材は、シュー部材から上方に延在してもよく、シュー部材は、第一の上部レール面（例えば、平面であり得る）と、第一のリンク部材からトラックチェーン移動方向に平行な第一の方向へ延在する第一のラグ部材と、両方が、第一のリンク部材から第一の方向とは反対の第二の方向に延在する第二のラグ部材および第三のラグ部材と、を含む。第二および第三のラグ部材は、互いに横方向に対向し、互いに向かい合う、面取りされた表面の第一の対を画定してもよい。

本開示の実施形態によるトラックチェーン組立品は、その間のギャップを画定する第一のラグの対を含む第一のトラックパッド、およびギャップ内に配置された中間ラグを含む第二のトラックパッドを含み得る。第一のラグの対および中間ラグはそれぞれ、トラックチェーン組立品のピン留めされた接合部の回転軸を画定する同心円の穴を画定してもよく、第一のラグの対の一つの同心円の穴は、ギャップと第一のラグの対の一つの同心円の穴の間に軸方向に配置された第一のブレンドを有するギャップと連通する。

本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示のいくつかの実施形態を示し、説明とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。図面では、

図１は、本明細書に開示されるさまざまな実施形態に従って構成されるトラックパッドを有するトラックチェーン組立品を使用し得る、下部走行体を有する油圧採掘ショベルの形態の機械を示す。 図２は、図１の下部走行体、トラックチェーン組立品、およびトラックパッドの一部の斜視図である。 図３は、トラックパッドが、汚染物質をピン留めされた接合部のシール組立品から出すことを可能にする破片経路に沿って、互いに対して自由に回転することができるため、トラックチェーン組立品が可撓性を有することを可能にするピン留めされた接合部を描写する、図２の線３－３に沿って切り取られた二つのトラックパッドを含むトラックチェーン組立品の断面図である。 図４は、破片経路をより明確に示す、図３の破片経路の単一の例の拡大詳細図である。 図５は、線５－５に沿って切り取られた、図２のトラックパッドの単一の例の側面断面図である。 図６は、図４の破片経路の一つの境界を提供し得る面取りを示す、図２のトラックパッドの拡大詳細図である。

参照が本開示の実施形態に対して詳細になされ、その例が添付図面に図示される。可能な限り、同一または類似部品に言及するのに、図面全体を通して同一の参照番号を使用するであろう。一部の事例では、参照番号が本明細書で示され、図面はその後に文字、例えば、１００ａ、１００ｂが続く、参照番号を示す。参照番号の直後に文字を使用することは、これらの特徴が同様の形状であり、幾何学形状が対称面の周りにミラーリングされる場合によくあるのと同様の機能を有することを示すことを理解されたい。本明細書での説明を容易にするために、文字はしばしば本明細書に含まれないが、この書面による仕様内で説明される特徴の重複を示すために図面に示され得る。

配置は油圧採掘ショベルに関連して図示されるが、本明細書に開示される配置は、車輪ではなく、一般的にトラックシステムを用いるさまざまな他のタイプの機械において普遍的な適用性を有する。「機械」という用語は、採掘、土運搬、建設、または当技術分野で既知の任意の他の業界など、業界に関連するいくつかの種類の動作を実施する任意の機械を指し得る。例えば、機械は、ショベル、ホイールローダー、ケーブルショベル、またはドラッグラインなどであり得る。さらに、一つまたは複数の器具が、機械に接続され得る。こうした器具は、例えば、持ち上げおよび荷積みを含む、さまざまな作業に利用され得る。他の用途の中でも特に、油圧採掘ショベルは、さまざまな表面採掘用途において、マイニングプロセス中にオーバーバーデンおよび鉱石を運搬トラックに積み込むために使用することができる。

図１を見ると、本開示のさまざまな実施形態に従って構成されるトラックパッドを使用し得る機械１００を見ることができる。機械１００は、機械オペレーターを収容するためのキャブ１０６を有する本体１０４を含み得る。機械はまた、本体１０４の一端で枢動可能に接続され、対向する遠位端で器具１１０を支持するブームシステム１０８を含む。実施形態では、器具１１０は、バケット、クラムシェル、ブレード、または任意の他のタイプの適切な装置など、任意の適切な器具であり得る。制御システムは、機械オペレーターが、採掘、掘削、または任意の他の適切な用途のために、器具１１０の操作および接続を可能にするように適合され得る、キャブ１０６内に収容され得る。

本体１０４は、下部走行体構造１１４上に支持されるメインフレーム１１２上に支持され得る。下部走行体構造１１４は、機械１００の移動のために利用されるトラックシステム１０２を支持する支持構造１１８を含む。トラックシステム１０２は、下部走行体構造１１４のそれぞれの第一および第二の側面から離間し、隣接する第一および第二のトラックローラーフレーム組立品１１６を含むことができる。図１では、トラックローラーフレーム組立品１１６の一方のみが表示されることが理解されよう。

トラックローラーフレーム組立品１１６の各々は、アイドラーホイール１２０、駆動スプロケットホイール１２２、および複数のトラックガイドローラー１２４を担持する。駆動スプロケットホイール１２２は、（内燃機関などのモーターを介して）機械１００によって前および後方向に動力を与えられる。輪になったトラックチェーン組立品１２６は、各駆動スプロケットホイール１２２、アイドラーホイール１２０、およびトラックガイドローラー１２４を取り囲んでいる。トラックチェーン組立品１２６は、トラックチェーン部材とも呼ばれる、複数の相互接続されるトラックパッド２００を含む。トラックガイドローラー１２４は、トラックチェーン組立品１２６が駆動スプロケットホイール１２２によって駆動されるとき、トラックパッド２００を導く。

図２は、互いに枢動可能に接続される二つのパッド２００を含む、トラックチェーン組立品１２６の一部分を示す。トラックパッド２００のレール表面２０２、２０２ａ上に乗っているトラックローラー１２４も示される。従って、機械１００の重量は、トラックローラー１２４からトラックパッド２００を通じることにより、下部走行体構造１１４（図１を参照）を通って伝送され、その荷重をその地面係合面２０４を通して、地面に伝送する。スルースロット１３６は、トラックチェーン移動方向２１０に沿って延在し、トラックチェーン組立品１２６の横方向のガイダンスを提供しながら、トラックローラーのガイドリッジ１３４が、一つのトラックパッドから次に邪魔されることなく通過することを可能にする。

図３は、トラックチェーン組立品１２６を形成するために、互いに同様にまたは同一に構成され得る、トラックパッド２００の隣接するトラックパッド２００へのピン留めされた枢動接続を図示する。トラックパッド２００（これは、間もなくより詳細に論じられる）のリンク部材のラグ部材の穴２０６内に配置されるピン１５２（例えば、カートリッジピン組立品１２８の一部であり得る）が示されており、一方のトラックパッド２００が他方に対して旋回することを可能にする。カートリッジピン組立品１２８が穴から横方向に外へ「歩く」ことを防止するのに役立つピン保持ボルト組立品１３０も示される。

本開示の実施形態によるトラックチェーン組立品１２６は、図３および図４を参照して、以下のようにさらに特徴付けられ得る。トラックチェーン組立品１２６は、第二のラグと第三のラグの間に横方向にギャップ２３６を画定する、第一のラグの対（後に、本明細書で第二のラグ２３２および第三のラグ部材２３４と称する）を含む第一のトラックパッド２００を備えてもよい。ギャップ２３６内に配置される中間ラグ（後で本明細書にて第一のラグ２３０と称する）を含む第二のトラックパッド２００ａも提供されてもよい。第一のラグの対および中間ラグはそれぞれ、トラックチェーン組立品１２６のピン留めされた接合部１３８の回転軸１３２を画定する同心円の穴（例えば、２０６、２０６ａ、２０６ｂ参照）を画定し、第一のラグの対の一つの同心円の穴（例えば、２０６）は、ギャップ２３６とラグの第一のラグの対の一つの同心円の穴２０６の間に軸方向に配置された第一のブレンド２３８でギャップ２３６と連通する。

本明細書で使用される場合、「ブレンド」は、二つの隣接する表面を接続する任意の転移表面を意味し、弓状面（例えば、半径、楕円、多項式スプラインなど）、または面取り（例えば、円錐面）などを含み得る。

同様に、第一のラグの対の他方の同心円の穴２０６ａは、ギャップ２３６と第一のラグの対の他方の同心円の穴２０６ａの間に軸方向に配置された第二のブレンド２３８ａでギャップ２３６と連通してもよい。

より具体的には、第一のブレンド２３８は、第一の内部面取り２４０の形態（ギャップ２３６に向かって横方向に面しているため、このように呼ばれる）を取ることができ、第二のブレンド２３８ａは、第二の内部面取り２４０ａの形態を取ることができる。これは、本開示の他の実施形態には当てはまらない場合がある。

同心円の穴２０６、２０６ａ、２０６ｂの各々は、同じ直径Ｄ２０６を（すなわち、互い．００５インチ以内）画定してもよいが、必ずしもそうである必要はない。本当の場合、トラックチェーン組立品１２６は、ピン留めされた接合部１３８の旋回機能の提供を助けるために、各同心円の穴２０６、２０６ａ、２０６ｂ内に配置されるカートリッジピン組立品１２８をさらに備えてもよい。

その目的のために、カートリッジピン組立品１２８は、その横方向端の一つに第一のブッシング面取り１４２を画定するブッシング１４０と、ギャップ２３６と連通するその横方向端の他方に第二のブッシング面取り１４２ａとを含み得る。第一のブッシング面取り１４２は、第一の内部面取り２４０と平行であってもよく、第二のブッシング面取り１４２ａは、第二の内部面取り２４０と平行であってもよい。このような場合、これらの面取りは、それらの間に横方向に配置されるミッドプレーンの周りで互いに対称であり得る。これは、本開示の他の実施形態には当てはまらない場合がある。

図４に示す他の実施形態では、漏斗角２６６は、第一のブッシング面取り１４２とギャップ２３６に向かって分岐する第一の内部面取り２４０の間に形成されてもよく、汚染物をシール組立品１５０から遠ざけるのに役立つ。第二のブッシング面取り１４２ａおよび第二の内部面取り１４２ａに対して、同様の配置が存在し得る。この漏斗角２６６は、１０度以上であり得る。示されるように、この角度は、１５．０度～２５．０度（例えば、２０．０度）の範囲であり得る。

より具体的には、第一のブッシング面取り１４２は、第一の内部面取り１４０から最小距離１４４（図４を参照）離間して、第一の破片経路１４６を形成してもよい。第二の破片経路１４６ａは、第二の内部面取り部１４０ａおよび第二のブッシング面取り１４２ａ（図３参照）によって形成される。これらの経路は、土、破片、または他の汚染物質が、ピン留めされた接合部のシールから出ることを可能にし得る。

図４に焦点を当てると、カートリッジピン組立品１２８は、同心円の穴（例えば、２０６を参照）の一つおよび第一の破片経路１４６と連通するシール受け空隙１４８を画定し得る。シール組立品１５０は、その中に配置されてもよい。

図３および４を見ると、各同心円の穴の同じ直径Ｄ２０６と最小距離１４４の比は、本開示の一部の実施形態では１５．０～３０．０（例えば、１８．０～２２．０）の範囲であり得る。このような場合、最小距離１４４は、３．０ｍｍ～７．０ｍｍ（例えば、５．０ｍｍ）の範囲であり得る。本開示の他の実施形態では、他の比および寸法が可能である。

図３で最もよく分かるように、第一のラグの対の一つ（例えば、２３４を参照）は、ショルダーストップ表面２４２を含んでもよく、カートリッジピン組立品１２８は、ショルダーストップ表面２４２（例えば、この表面と隣接してもよい）に軸方向に隣接して配置されてもよい。

カートリッジピン組立品１２８の他の構成要素は、ピン１５２またはシャフト、ピンに取り付けられた第一の端カラー１５４、ピンに取り付けられた第二の端カラー１５６、ブッシング１４０の間に半径方向かつ軸方向に配置された第一のベアリング１５８、ピン１５２および第一の端カラー１５４、ならびにブッシング１４０、ピン１５２、および第二の端カラー１５６の間に半径方向かつ軸方向に配置される第二のベアリング１５８ａを含む。

ベアリングは、シール組立品１５０が軸荷重によって押しつぶされるのを防ぐのに役立つ場合があり（そのため、これらはまた、スラストベアリングとも呼ばれ得る）、一方、ブッシングは、ブッシングの回転を容易にするための潤滑空隙１６０を提供し、その結果、ピンおよび端カラーに対して、一方のトラックパッド２００、また他方のトラックパッド２００ａの回転を容易にする。

トラックチェーン組立品を構築および／または修理するなどのために使用され得るトラックパッドのさまざまな実施形態の詳細を、図２～６を参照して詳細に説明する。

このようなトラックパッド２００は、地面係合面２０４を含み、トラックチェーン移動方向２１０、トラックチェーン移動方向２１０に垂直な横方向２１２、ならびに横方向２１２およびトラックチェーン移動方向２１０の両方に垂直な鉛直方向２１４を画定する、シュー部材２０８を含んでもよい。シュー部材２０８はさらに、第一の横方向端部２１６、第二の横方向端部２１８、トラックチェーン移動方向２１０に沿った前方端部２２０、およびトラックチェーン移動方向２１０に沿った後方端部２２２を画定する。横方向距離２２４は、第一の横方向端部２１６から第二の横方向端部２１８まで（図５を参照）測定されてもよく、横方向距離２２４よりも小さい幅２２６も、トラックチェーン移動方向２１０に沿って前方端部２２０から後方端部２２２まで（図２を参照）測定されてもよい。

図２を見ると、第一のリンク部材２２８は、シュー部材２０８から上方に延在してもよく、シュー部材は、第一のリンク部材２２８からトラックチェーン移動方向２１０に平行な第一の方向へ延びる第一のラグ部材２３０と、両方が、第一のリンク部材２２８から第一の方向とは反対の第二の方向に延在し、第一のフォーク部分２４４を形成する第二のラグ部材２３２および第三のラグ部材２３４と、を含む。

ここで図３から図６を参照すると、このフォーク部分は、第一の横方向外側面２４６、第二の横方向外側面２４８、第一の横方向内側面２５０、および第二の横方向内側面２５２を含み得る。第二のラグ部材２３２は、第一の横方向外側面２４６および第一の横方向内側面２５０を通って横方向に延在する第一の開口（例えば、２０６参照）を画定し、第一の横方向内側面２５０から第一の開口まで延在する第一のブレンド２３８を含む第一の横方向内側面２５０と第一の交差を形成する。

第三のラグ部材２３４は、第二の横方向内側面２５２から第二の横方向外側面２４８に向かって延在する第三の開口（例えば、２０６ｂを参照）を画定してもよく、第二の横方向内側面２５２から第三の開口まで延在する第二のブレンド（例えば、２３８ａを参照）を含む第二の横方向内側面２５２と第二の交差を形成する。

本明細書で前述したように、第一のブレンドおよび第二のブレンドは、複数の面取りの形態を取り得る（例えば、２４０、２４０ａを参照）。複数の面取りの少なくとも一つは、本開示の一部の実施形態では、３０．０度～６０．０度（例えば、４５．０度であってもよい。図４を参照）の範囲の横方向２１２を有する鋭角２５６を画定し得る。この角度範囲は、本開示の他の実施形態では異なり得る。

また、第一の開口は、第一の直径（例えば、図６のＤ２０６を参照）を画定し、第一のブレンドは、第一の横方向面取り距離２５８を画定し得る。本開示の一部の実施形態では、第一の直径と第一の横方向面取り距離との比は、１５．０～３０．０の範囲であり得る。このような場合、第一の横方向面取り距離２５８は、３．０ｍｍ～７．０ｍｍ（例えば、５．０ｍｍ）の範囲であり得る。これは、本開示の他の実施形態では当てはまらない場合がある。

図３を見ると、第三のラグ部材２３４は、第一の内側肩表面（例えば、２４２参照）を画定してもよく、第三の開口（例えば、２０６ａ参照）は、第一の内側肩表面に対して横方向に延在してもよく、一方で第一の縮小直径開口２６２は、第二の横方向外側面２４８から第三の開口へ横方向に延在してもよい。縮小直径開口は、修理が必要な時にカートリッジピン組立品を押し出すために使用され得る。

本開示の別の実施形態によるトラックパッド２００はまた、図２から６を見ながら以下のように説明され得る。第一のリンク部材２２８は、第一の上部レール面２０２を含むシュー部材２０８から上方に延在してもよい。

第二および第三のラグ部材２３２、２３４は、互いに横方向に対向し、互いに向かい合う、面取りされた表面の第一の対（例えば、２４０、２４０ａ参照）を画定してもよい。

さらに、面取りされた表面の第一の対および第二の対の各々は、本明細書にて前述のように、３０．０度～６０．０度の範囲の横方向２１２を有する鋭角２５６を形成し得る。

そのような場合、複数の穴の少なくとも一つは、第一の直径（例えば、Ｄ２０６）を画定し、面取りされた表面の第一の対の少なくとも一つは、第一の半径方向面取り距離２６４を画定する。本開示の一部の実施形態では、第一の直径と第一の半径方向面取り距離との比は、１５．０～３０．０の範囲（例えば、１８．０～２２．０）であり得る。存在する場合、第一の半径方向面取り距離２６４は、３．０ｍｍ～７．０ｍｍ（例えば、５．０ｍｍ）の範囲であり得る。

トラックパッドは、示されるように単一本体であってもよく、または異なる部品の組立品であり得る。多くの場合、シュー部材および第一のレール部材、ならびに第二のレール部材は、本質的に鋳鉄、鋼、グレー鋳鉄などの金属材料からなる。

前述の特徴およびそれらに関連する寸法および／または比のいずれも、本開示の他の実施形態において本明細書で示されたまたは言及されたものとは異なるように変更され得る。

実際には、トラックチェーン組立品、トラックパッド、またはその一部分は、本明細書で論じた実施形態のいずれかに従って、アフターマーケットまたはオリジナル機器のシナリオにおいて、販売、製造、購入などなされ、機械に取り付けられ得る。すなわち、機械は、本明細書に記載の実施形態に従って、トラックチェーン組立品、トラックパッドおよび／またはその一部とともに販売されてもよく、または機械は、本明細書に論じた実施形態のいずれかを使用するように、改造、修理、修復され得る。トラックパッドを含むがこれに限定されないさまざまな構成要素は、鋳鉄、グレー鋳鉄、鋼などの任意の適切な材料から使用され得る。

分かるように、本明細書に開示されるトラックパッドの様々な実施形態は、シール組立品から離れたこうした汚染物質の排出のための破片経路を提供することによって、汚染物質によるシール組立品および／またはカートリッジピン組立品の汚損の可能性を低減し得る。これにより、このようなトラックパッドを使用するトラックチェーン組立品の、メンテナンスが必要になる前の耐用年数が延び、トラックパッドを使用する経済的努力の利益が増大し得る。

本明細書で使用される冠詞「ａ」および「ａｎ」は、一つまたは複数の品目を含むことが意図されており、「一つまたは複数（ｏｎｅ ｏｒ ｍｏｒｅ）」と交換可能に使用され得る。一つの項目のみが意図される場合、「一つ（ｏｎｅ）」または類似の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する（ｈａｓ）」、「有する（ｈａｖｅ）」、「有する（ｈａｖｉｎｇ）」、「有する（ｗｉｔｈ）」またはこれに類する用語は制約のない用語であることが意図されている。さらに、「に基づく」という語句は、別段の明示がない限り、「少なくとも部分的に基づく」を意味することを意図する。

本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本明細書で論じられるような装置および組み立て方法の実施形態に対してさまざまな修正および変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。本開示のその他の実施形態は、本明細書に開示されるさまざまな実施形態の仕様および実践を考慮することで、当業者には明らかであろう。例えば、いくつかの機器は、本明細書に記載されたものとは異なる構造および機能を有し得、任意の方法の特定のステップは省略され、具体的に言及されたものとは異なる順序で実行され、または場合によっては同時にまたはサブステップで実行される。さらに、さまざまな実施形態の特定の態様または特徴に対する変形または修正を行って、さらなる実施形態を作成することができ、さらにさらなる実施形態を提供するために、さまざまな実施形態の特徴および態様を、他の実施形態の他の特徴または態様に追加または置換することができる。

従って、本明細書および実施例は、以下の請求項およびその均等物によって示される本発明の真の範囲および精神を有する単なる例示とみなされることが意図される。

Claims (10)

1. トラックパッド（２００、２００ａ）であって、
   地面係合面（２０４）を含み、トラックチェーン移動方向（２１０）、前記トラックチェーン移動方向（２１０）に垂直な横方向（２１２）、ならびに前記横方向（２１２）および前記トラックチェーン移動方向（２１０）の両方に垂直な鉛直方向（２１４）を画定するシュー部材（２０８）であって、さらに、第一の横方向端部（２１６）、第二の横方向端部（２１８）、前記トラックチェーン移動方向（２１０）に沿った前方端部（２２０）、前記トラックチェーン移動方向（２１０）に沿った後方端部（２２２）、前記第一の横方向端部（２１６）から前記第二の横方向端部（２１８）までの横方向距離（２２４）、および前記横方向距離（２２４）よりも小さい前記トラックチェーン移動方向（２１０）に沿った前記前方端部（２２０）から前記後方端部（２２２）までの幅（２２６）を画定する、シュー部材（２０８）と、
   前記シュー部材（２０８）から上方に延在する第一のリンク部材（２２８）であって、
   前記シュー部材は、前記第一のリンク部材（２２８）から前記トラックチェーン移動方向（２１０）に平行な第一の方向に延在する第一のラグ部材（２３０）と、両方が、前記第一のリンク部材（２２８）から前記第一の方向と反対の第二の方向に延在し、第一の横方向外側面（２４６）、第二の横方向外側面（２４８）、第一の横方向内側面（２５０）、および第二の横方向内側面（２５２）を含む第一のフォーク部分（２４４）を形成する、第二のラグ部材（２３２）および第三のラグ部材（２３４）と、を含む、第一のリンク部材と、を含み、
   前記第二のラグ部材（２３２）は、前記第一の横方向外側面（２４６）および前記第一の横方向内側面（２５０）を通って横方向に延在する第一の開口（２０６）を画定し、前記第一の横方向内側面（２５０）から前記第一の開口（２０６）まで延在する第一のブレンド（２３８）を含む前記第一の横方向内側面（２５０）と第一の交差を形成する、トラックパッド。
2. 前記第三のラグ部材２３４は、前記第二の横方向内側面（２５２）から前記第二の横方向外側面（２４８）に向かって延在する第三の開口（２０６ｂ）を画定し、前記第二の横方向内側面（２５２）から前記第三の開口（２０６ｂ）まで延在する第二のブレンド（２３８ａ）を含む前記第二の横方向内側面（２５２）と第二の交差を形成する、請求項１に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
3. 前記第一のブレンド（２３８）および前記第二のブレンド（２３８ｃ）が、複数の面取り（２４０、２４０ａ）である、請求項２に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
4. 前記複数の面取り（２４０、２４０ａ）の少なくとも一つが、３０．０度～６０．０度の範囲の前記横方向（２１２）を有する角度（２５６）を画定する、請求項３に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
5. 前記角度が４５．０度である、請求項４に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
6. 前記第一の開口（２０６）が第一の直径（Ｄ２０６）を画定し、前記第一の開口（２３８）が第一の横方向面取り距離（２５８）を画定し、前記第一の直径（Ｄ２０６）と前記第一の横方向面取り距離（２５８）の比が１５．０～３０．０の範囲である、請求項４に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
7. 前記比が、１８．０～２２．０の範囲である、請求項６に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
8. 前記第一の横方向面取り距離（２５８）が、３．０ｍｍ～７．０ｍｍの範囲であり、前記第三のラグ部材（２３４）が、第一の内側肩表面（２４２）を画定し、前記第三の開口（２０６ａ）が、前記第一の内側肩表面（２４２）に横方向に延在し、第一の縮小直径開口（２６２）が、前記第二の横方向外側面（２４８）から前記第三の開口（２０６ａ）に横方向に延在する、請求項６に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。
9. トラックパッド（２００、２００ａ）であって、
   地面係合面（２０４）を含み、トラックチェーン移動方向（２１０）、前記トラックチェーン移動方向（２１０）に垂直な横方向（２１２）、ならびに前記横方向（２１２）および前記トラックチェーン移動方向（２１０）の両方に垂直な鉛直方向（２１４）を画定するシュー部材（２０８）であって、さらに、第一の横方向端部（２１６）、第二の横方向端部（２１８）、前記トラックチェーン移動方向（２１０）に沿った前方端部（２２０）、前記トラックチェーン移動方向（２１０）に沿った後方端部（２２２）、前記第一の横方向端部（２１６）から前記第二の横方向端部（２１８）までの横方向距離（２２４）、および前記横方向距離（２２４）よりも小さい前記トラックチェーン移動方向（２１０）に沿った前記前方端部（２２０）から前記後方端部（２２２）までの幅（２２６）を画定する、シュー部材（２０８）と、
   前記シュー部材（２０８）から上方に延在する第一のリンク部材（２２８）であって、
   前記シュー部材は、第一の上部レール面（２０２）と、
   前記第一のリンク部材（２２８）から前記トラックチェーン移動方向（２１０）に平行な第一の方向に延在する第一のラグ部材（２３０）と、両方が、前記第一のリンク部材（２２８）から前記第一の方向と反対の第二の方向に延在する第二のラグ部材（２３２）および第三のラグ部材（２３４）と、を含む、第一のリンク部材と、を含み、
   前記第二および前記第三のラグ部材（２３２、２３４）は、互いに横方向に対向し、かつ互いに向かい合う、面取りされた表面の第一の対（２４０、２４０ａ）を画定する、トラックパッド。
10. 前記第二のラグ部材（２３２）および前記第三のラグ部材（２３４）は、複数の同心円の穴（２０６、２０６ａ）を画定し、前記複数の同心円の穴の少なくとも一つは、面取りされた表面（２４０、２４０ａ）の第二の対の少なくとも一つと通絡し、前記複数の穴の少なくとも一つは、第一の直径（Ｄ２０６）を画定し、面取りされた表面（２４０、２４０ａ）の前記第一の対の少なくとも一つは、第一の半径方向面取り距離（２６４）を画定し、前記第一の直径（Ｄ２０６）と前記第一の半径方向面取り距離（２６４）の比は、１５．０～３０．０の範囲である、請求項９に記載のトラックパッド（２００、２００ａ）。