JP2024504989A - エアロゾル生成材料及びその使用 - Google Patents

Abstract

本発明は、タバコ材料を含むタバコ顆粒と、膨張剤とを含むエアロゾル生成材料であって、膨張剤が水分との接触で膨張して、エアロゾル生成材料内のタバコ顆粒の移動を引き起こし、さらなるタバコ材料を露出させる、エアロゾル生成材料に関する。本発明はまた、タバコ材料と膨張剤とを含むタバコ顆粒に関する。このようなエアロゾル生成材料及びタバコ顆粒は、不燃性エアロゾル供給システムにおいて使用され得る。【選択図】 図１

Description

本発明は、タバコ材料と膨張剤とを含むエアロゾル生成材料に関する。本発明はまた、タバコ材料と膨張剤とを含むタバコ顆粒に関する。このようなエアロゾル生成材料及びタバコ顆粒は、不燃性エアロゾル供給システムにおいて使用され得る。

背景

タバコ、葉巻などの喫煙品は、使用中にタバコを燃焼させてタバコの煙を発生させる。燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによって、これらの物品に代わるものを提供する試みがなされてきた。このような製品の例は、喫煙可能な材料を加熱することによって化合物を放出するが、燃焼はしない、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱デバイス若しくは製品である。

概要

本発明の第一の態様によれば、タバコ材料を含むタバコ顆粒と、膨張剤とを含むエアロゾル生成材料であって、膨張剤が水分との接触で膨張して、エアロゾル生成材料内のタバコ顆粒の移動を引き起こし、さらなるタバコ材料を露出させる、エアロゾル生成材料が提供される。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の重量を基準として、約５重量％～約５０重量％の膨張剤を含む。

いくつかの実施形態において、膨張剤は、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、微結晶セルロース（ＭＣＣ）及びクロスカルメロースナトリウム（ＣＣＳ）からなる群から選択される。

いくつかの実施形態において、膨張剤の少なくとも一部はタバコ顆粒内に含まれる。

いくつかの実施形態において、膨張剤はタバコ顆粒全体に分布している。

いくつかの実施形態において、膨張剤の少なくとも一部はタバコ顆粒の表面に存在する。

いくつかの実施形態において、タバコ顆粒はタバコ材料に囲まれた膨張剤のコアを含む。

いくつかの実施形態において、タバコ顆粒は押出しによって形成される。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ顆粒の間に位置する、膨張剤の別個の粒子を含む。

いくつかの実施形態において、タバコ材料は少なくとも約７のｐＨを有する。いくつかの実施形態において、タバコは約８～約９．５、又は約８．５～約９のｐＨを有する。

本発明の第２の態様によれば、タバコ材料と膨張剤とを含むタバコ顆粒であって、膨張剤が、水分との接触で膨張してタバコ顆粒を破裂及び／又は裂開させる、タバコ顆粒が提供される。

いくつかの実施形態において、タバコ顆粒は、タバコ顆粒の重量を基準として、約５重量％～約５０重量％の膨張剤を含む。

いくつかの実施形態において、タバコ顆粒はタバコ材料及び膨張剤の共押出しによって形成される。

本発明の第３の態様によれば、第１の態様によるエアロゾル生成材料を含むか、又は第２の態様による１つ以上のタバコ顆粒を含む消耗品が提供される。

いくつかの実施形態において、消耗品は、エアロゾル生成材料又は１つ以上のタバコ顆粒を収容する第１のチャンバーと、エアロゾル化可能材料を収容する第２のチャンバーとを備える。

本発明の第４の態様によれば、第１の態様によるエアロゾル生成材料を含むか、又は第２の態様による１つ以上のタバコ顆粒を含む、不燃性エアロゾル供給システムが提供される。

いくつかの実施形態において、エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料をさらに含み、システムがエアロゾル化可能材料を加熱して蒸気及び／又はエアロゾルを形成するように構成され、蒸気／エアロゾルは、エアロゾル生成材料又は１つ以上のタバコ顆粒と接触して、その１つ以上の成分を巻き込み、したがって吸入可能媒体を形成する。

いくつかの実施形態において、蒸気／エアロゾルは膨張剤を膨張させる水分を含有する。

本発明の第５の態様によれば、タバコ顆粒を含むエアロゾル生成材料における膨張剤の使用であって、水分への曝露でエアロゾル生成材料内のタバコ顆粒の移動を引き起こし、さらなるタバコ材料を露出させるための使用が提供される。

いくつかの実施形態において、膨張剤は少なくとも１つのタバコ顆粒に含まれ、膨張剤は水分との接触で膨張してタバコ顆粒を破裂及び／又は裂開させる。

いくつかの実施形態において、膨張剤は、エアロゾル生成材料が水分含有蒸気に曝露された結果として、水分に曝露される。

いくつかの実施形態において、蒸気は不燃性エアロゾル供給システムによって生成される。

次に、添付図面を参照しながら、単なる例示として本発明の実施形態を説明する。

エアロゾル生成材料の少なくとも１つの成分を揮発させるためにエアロゾル生成材料を加熱するためのハイブリッドシステムの模式的断面図である。 本発明の実施形態によるエアロゾル生成材料及び／又はタバコ顆粒を保持するために使用され得るカートリッジの一例の模式的断面図である。

詳細な説明

本発明は、タバコ材料と膨張剤とを含むエアロゾル生成材料に関する。膨張剤は水分との接触で膨張してエアロゾル生成材料を破壊し、タバコ材料をより多く露出させて、加熱時にタバコ成分をより多く放出できるようする。膨張剤はまた、膨張する際に水分を捕捉し、それによりタバコ材料の濡潤を減少させる。

本発明はまた、タバコ材料と膨張剤とを含むタバコ顆粒に関する。膨張剤は水分との接触で膨張して、タバコ顆粒を破裂及び／又は裂開させ、タバコ材料をより多く露出させて、加熱時にタバコ成分をより多く放出できるようにする。膨張剤はまた、水分を捕捉し、タバコ顆粒の濡潤を減少させる。

このようなエアロゾル生成材料及びタバコ顆粒は、ハイブリッドデバイスなどの不燃性エアロゾル供給システムで使用することができ、このシステムでは、ｅリキッドなどのエアロゾル化可能材料が加熱されて蒸気及び／又はエアロゾルを生成し、この蒸気及び／又はエアロゾルがタバコ含有エアロゾル生成材料又は顆粒の中又は上を通過して、ニコチン及び（タバコ由来の）香料及び香りを含む成分を巻き込む。

ハイブリッドデバイスが、本物のタバコの味及び質感を有するエアロゾルを使用者に提供するために使用されるタバコを含有し得ることは、当技術分野で知られている。このようなデバイスに発生する１つの問題は、ニコチン送出量がエアロゾル生成材料の使用とともに減少し、特に材料の寿命の終わりに向かって低下することである。これは、ニコチン並びに多くの香料及び香りを含む、より揮発性の高い成分が、タバコ材料の表面から容易に放出されるためである。さらなる問題は、タバコ材料の上又は中を通過する蒸気又はエアロゾルがタバコ材料に水分をもたらすことである。タバコがその水分で徐々に湿ってくると、ニコチンの放出に悪影響が出る。

膨張剤
本発明は、膨張剤を含ませることによって、これらの問題に対処しようとするものである。膨張剤は、水、水分、又は湿気と接触すると体積が膨張する材料である。いくつかの実施形態において、膨張剤は、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、微結晶セルロース（ＭＣＣ）、クロスカルメロースナトリウム（ＣＣＳ）、及び当該技術分野で知られている水と接触すると膨張する他の材料のうちの１つ以上である。

膨張剤は、エアロゾル生成材料内のどこに位置してもよい。いくつかの実施形態において、膨張剤はエアロゾル生成材料のタバコ材料内に分散されている。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料はタバコ顆粒を含む。いくつかの実施形態において、膨張剤はタバコ顆粒内に位置している。例えば、タバコ顆粒は膨張剤のコアを含んでもよい。或いは、膨張剤はタバコ顆粒内に分布していてもよく、例えばタバコ顆粒内に均一に分布していてもよい。他の実施形態において、膨張剤は、タバコ顆粒の外側に、例えば完全又は不完全なコーティングとして、分布しているか、又は均一に若しくは不均一に分布している。

膨張剤がタバコ顆粒内部に位置する実施形態において、膨張剤は水分との接触で膨張し、顆粒の破裂又は裂開を引き起こし、タバコ顆粒の新しい表面領域を露出させ、ニコチン及び他のタバコ成分のさらなる放出を可能にする。この実施形態には、顆粒の使用期間にわたりニコチン送出の一貫性が高まるという利点がある。

膨張剤がタバコ材料と一緒に及びタバコ材料とは別に含まれる他の実施形態において、タバコ材料は任意選択でタバコ顆粒の形態である。タバコ材料と膨張剤の混合物はエアロゾル生成材料を構成する。膨張剤は、エアロゾル生成材料が水分に曝露されると膨張する。この膨張により、エアロゾル生成材料内にずれが生じ、タバコ材料の新しい表面領域を露出させる。理論に束縛されることを望むものではないが、水分に接触した際の膨張剤の膨張は、エアロゾル生成材料内のタバコ材料の移動を引き起こし、それによってタバコ材料の新しい表面積を露出させ、それによってニコチン放出の増加を引き起こすと考えられる。このことにはまた、ニコチン放出の一貫性を向上させるという利点もある。さらなる利点は、エアロゾル生成材料に含まれ得る他の香味料の放出が増加することである。

エアロゾル生成材料は、エアロゾル供給システムでの使用中にタバコ材料の表面積をより多く露出させるために十分な膨張をもたらすのに十分な膨張剤を含む。いくつかの実施形態において、膨張剤は、エアロゾル生成材料の重量を基準として、エアロゾル生成材料中に約５重量％～約５０重量％の量で含まれる。いくつかの実施形態において、膨張剤は、エアロゾル生成材料の少なくとも約５重量％、１０重量％、２重量％、３０重量％、又は少なくとも約４０重量％の量で含まれる。

本明細書で使用される好適な膨張剤の少なくともいくつかは、結合剤として有用であることが知られており、その結合特性のためにエアロゾル生成材料に含まれ得る。しかしながら、これらの薬剤は、エアロゾル生成材料を破壊するのに十分な膨張を可能にする量又は方法で、エアロゾル生成材料にこれまで組み込まれていなかった。膨張剤はまた、エアロゾル生成材料の放出特性を改善するのに十分な水分を吸収することができるような十分な量又は方法で、従来は含まれていなかった。膨張剤がどのようにエアロゾル生成材料に含まれるかも、その効果に影響する。

タバコ材料
いくつかの実施形態において、タバコは、顆粒若しくは単一のモノリシック成分などの凝集構造に形成されてもよく、又は自由流動粒子の形態であってもよい。

凝集構造体には、ニコチンの放出及び膨張剤の組み込みに便利であり効果的であるという利点がある。さらに、顆粒の形態のタバコを含むエアロゾル生成材料は、消耗品及び／又はエアロゾル供給システム、例えばハイブリッドデバイスに容易に組み込むことができる。

所望のサイズのタバコ粒子は、タバコ材料を粉砕、細断、切断又は破砕することによって形成され得る。このようなタバコ粒子を作製するのに適した機械には、例えば、シュレッダー、カッター、又はミル、例えばハンマーミル、ローラーミル、又は他のタイプの市販の粉砕機械が含まれる。

タバコ粒子のサイズは、本明細書に記載の方法を使用して凝集構造に容易に形成することができ、本明細書に記載の特性を有し、不燃性エアロゾル供給システムにおいて加熱時に容易に放出されるタバコ成分の供給源をもたらす粒子をもたらすように選択される。いくつかの実施形態において、タバコは、適切な結合剤を使用して凝集させることができる。いくつかの実施形態において、タバコは膨張剤を使用して凝集させることができる。タバコ材料は前処理又は前加工されていてもよい。

いくつかの実施形態において、タバコを含む凝集構造物中に１つ以上の結合剤が含まれる。結合剤は、凝集構造物中に存在する場合、膨張剤に加えてもよい。いくつかの実施形態において、１つ以上の結合剤は、熱可逆性ゲル化剤、例えばゼラチン；デンプン；多糖類；ペクチン；セルロース；セルロース誘導体；及びアルギン酸塩からなる群から選択される。結合添加剤は、タバコ粒子を互いに及び組成物中の他の成分に付着させることを助けることにより、凝集構造の形成を補助するように選択することができる。

凝集構造の形成
いくつかの実施形態において、凝集構造は以下の工程で形成される。前処置又は前処理されていてもよいタバコ出発材料は、所望の粒子サイズに粉砕される。前駆材料を形成するために、膨張剤がタバコ粒子に添加される。任意の追加成分が、前駆体材料に添加されてもよい。これらの追加成分は、液体形態でも、粒子又は粉末の形態など固体形態でもよい。次いで、凝集構造が、タバコ粒子及び任意選択の他の成分を付着させて多粒子体を形成することによって、得られた前駆体組成物から形成される。

いくつかの実施形態において、水が加工助剤として前駆体組成物に添加されてもよい。例えば、水の存在は、前駆体組成物の成分の溶解を助けること、及び／又は結合若しくは凝集の改善を補助することができる。

いくつかの実施形態において、凝集構造は、造粒、押出し及び球形化を含む群から選択される１つ以上のステップを含む工程によって、前駆体組成物から形成され得る。

前駆体組成物の押出しは、前駆体組成物をオリフィスから供給して、押出塊を生成することを含む。この工程は、前駆体組成物に圧力をかけ、剪断力を加えることで、凝集構造をもたらす。

押出しは、スクリュー、ふるい及びバスケット、ロール、ラム、及びピンバレル押出機といった押出機の主要なクラスの１つを使用して行うことができる。凝集構造を押出しにより成形することは、この処理が前駆体組成物の混合、調整、均質化及び成形を組み合わせるという利点を有する。

いくつかの実施形態において、膨張剤が前駆体組成物に添加され、共押出しされる。この態様には、形成される凝集構造全体に膨張剤が均一に分散されるという利点がある。他の材料、例えば、基剤、希釈剤、固体エアロゾル形成剤、固体香味改良剤（ｆｌａｖｏｒ ｍｏｄｉｆｉｅｒ）、及び当該技術分野で知られている他の添加剤を押出工程に加えることもできる。いくつかの実施形態において、膨張剤はタバコ材料の押出し後に添加される。

タバコの種類
タバコ材料には、発酵、硬化、未硬化、トースト、又はその他の前処理が施されていてもよい。タバコは、例えば、茎、葉片、粉剤又はそれらの混合物であってもよい。好適なタバコ材料には、以下のタバコの種類が含まれる：バージニア又は黄色種タバコ、バーリータバコ、オリエンタルタバコ、又はタバコ材料のブレンド。タバコは、ドライアイス膨張タバコ（ＤＩＥＴ）のように膨張させたり、押出しなどの他の任意の手段によって加工したりすることができる。

タバコのｐＨ処理
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料に含まれるタバコはｐＨ処理される。タバコ材料は、ニコチンの遊離を促進するために塩基で処理することができる。例えば、ニコチンは、塩基との反応によりタバコ中のニコチン塩から遊離する。次に、ｐＨ調整されたニコチンは、使用時に低温で揮発する。

いくつかの実施形態において、ｐＨは１つ以上の塩基又は塩基性緩衝系の添加によって調整される。いくつかの実施形態において、タバコ材料のｐＨは少なくとも約７．５である。いくつかの実施形態において、タバコ材料は、約８～約９．５、又は約８．５～約９のｐＨを有する。

追加成分
任意の追加成分がエアロゾル生成材料及び／又は凝集構造物に添加されてもよい。これらの追加成分は、液体形態であってもよいし、固体形態であってもよい。追加の固体成分は、好ましくは粒状又は粉末状である。追加成分の例は、ｐＨ調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び／又は酸化防止剤のうちの１つ以上を含む。

いくつかの実施形態において、タバコ材料から形成される凝集構造体は、不活性充填材材料の粒子を前駆組成物中に含むことによって、増加した表面積を有することができる。好適な不活性充填材は、多孔質又は非多孔質であり得る。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料及び／又は凝集構造は、少なくとも１つのエアロゾル形成材料をさらに含む。エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる１つ以上の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１つ以上を含んでもよい。エアロゾル形成剤の組み合わせは、等しい割合又は異なる割合で組み合わせて使用することができる。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料及び／又は凝集構造は、防腐剤をさらに含む。好適な防腐剤は、当業者によく知られており、例えば、吸入可能なエアロゾルを生成する製品に使用するのに安全であるものが含まれるであろう。使用され得る防腐剤の例には、プロピレングリコール、カルバクロール、チモール、Ｌ－メンソール、１，８－シネオール、フェノキシエタノール、除草剤、ソルビン酸及びその塩、ヒドロキシメチルグリシン酸ナトリウム、エチルヘキシルグリセリン、パラベン及びビタミン類、例えばビタミンＥ又はビタミンＣが含まれる。

香料
いくつかの実施形態において、１つ以上の香味料が、エアロゾル生成材料及び／又は凝集構造に含まれる。本明細書で使用する場合、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が許す限り、成人消費者向けの製品において、所望の味、香り又は他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。香料及び香味料には、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、又はこれらの組み合わせ（例えば、タバコ、カンナビス、カンゾウ（リコリス）、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード（アニス）、シナモン、ターメリック、インド産スパイス、アジア産スパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、漿果、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯果樹、パパイヤ、ダイオウ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類果実、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワル、ベテル、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、スパイスと蜂蜜で香り付けしたワイン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ属のいずれかの種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ヘーゼル、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶、例えば緑茶又は紅茶、タイム、ジュニパー、ニワトコの花、バジル、ゲッケイジュの葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモン果皮、ミント、シソ、ウコン、コリアンダー、ギンバイカ、カシス、バレリアン、オールスパイス、ニクズク花、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容部位活性剤又は刺激剤、砂糖及び／又は代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール）、並びに他の添加物、例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤が含まれてもよい。これらは、模造品、合成若しくは天然成分又はそのブレンドのいずれであってもよい。香料及び香味料は、任意の好適な形態であってもよく、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。

いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント及び／又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類果実及び／又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、カンナビスから抽出された香料成分を含む。

いくつかの実施形態において、香料は、香り又は味覚神経に加えて又はその代わりに、通常、化学的に誘導され、第５脳神経（三叉神経）の刺激によって知覚される体性感覚を達成することを目的とする感覚剤（ｓｅｎｓａｔｅ）を含んでもよく、感覚剤には加熱、冷却、うずき、麻痺効果をもたらす薬剤が含まれ得る。好適な温熱効果剤は、限定されないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、限定されないが、ユーカリプトール（ｅｕｃｏｌｙｐｔｏｌ）、ＷＳ－３であってもよい。

消耗品
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むか、又はエアロゾル生成材料からなる物品であり、その一部又は全部は、使用者による使用中に消費されることが意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材料、マウスピース、フィルター、及び／又はエアロゾル改質剤などの１つ以上の他の構成要素を含み得る。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を発する、ヒーターなどのエアロゾル生成器を含んでいてもよい。ヒーターは、例えば、可燃性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを備えていてもよい。

送出システム
本明細書で使用される場合、「送出システム」という用語は、少なくとも１つの物質を使用者に送出するシステムを包含することを意図しており、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する不燃性エアロゾル供給システム、例えばタバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムを含む。

本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム（又はその構成要素）の構成成分エアロゾル生成材料が、使用者への少なくとも１つの物質の送出を容易にするために燃焼されない又は燃やされないものである。

いくつかの実施形態において、送出システムは、非不燃性エアロゾル供給システム、例えば電気式不燃性エアロゾル供給システムである。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料のうちの１つ以上が加熱され得る、エアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体エアロゾル生成材料はタバコを含んでもよい。

典型的には、不燃性エアロゾル供給システムは、不燃性エアロゾル供給デバイスと、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品とを含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された、消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通じて物品と呼ばれることがある。

いくつかの実施形態において、その不燃性エアロゾル供給デバイスなどの不燃性エアロゾル供給システムは、電源とコントローラとを含んでいてもよい。電源は、例えば、電力源又は発熱性電源であってもよい。いくつかの実施形態において、発熱性電源は、発熱性電源に近接するエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗品を受け取るための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルター及び／又はエアロゾル改質剤を含んでいてもよい。

いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材料、フィルター、マウスピース、及び／又はエアロゾル改質剤を含んでもよい。

図１は、エアロゾル生成材料及びエアロゾル化可能材料、例えば液体を加熱するためのハイブリッドシステムである不燃性エアロゾル供給システムの一例を示す断面図である。装置１は、使用時に、加熱され揮発されるエアロゾル生成材料３を収容するチャンバー４を収容するハウジング２を有する。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、以下のように、膨張剤を含む複数のタバコ顆粒を含み、タバコ顆粒は、チャンバー内に保持されるか、又は図２に図示したもののようなカートリッジ内に入れられる。代替的又は追加的に、膨張剤は、タバコ顆粒間に位置した別個の粒子の形態である。ハウジング２はまた、蒸気を形成するために加熱される液体６を収容する液体リザーバ５を収容する。

装置１は、例えば電気制御回路及び／又は電源（図示せず）を収容していてもよい、電子／電源室７をさらに有する。電気制御回路は、１つ以上の加熱要素（図示せず）を介してエアロゾル生成材料及び液体６の加熱を制御するように構成され配置された、マイクロプロセッサ構成体などのコントローラを含んでもよい。電気制御回路は、エアロゾル生成材料の加熱を「要求に応じて」引き起こすように、装置２１をパフ作動させることができる。代替案として、装置２は、使用者がパフを開始するための、手動操作可能なスイッチを備えてもよい。

ハウジング２はまた、空気が装置内に吸引される入口８を含む。ハウジング２はまた、装置１のマウスピース１０にある出口９を含む。空気は、入口８を通して装置１内に吸引され、液体リザーバ５内の液体６を加熱することによって生じた蒸気、並びにエアロゾル生成材料３によって放出された活性物質（複数可）及び揮発成分を取り込みながら装置内を移動し、装置によって生じたエアロゾルは出口９を通って装置を離れ、使用者によって吸入される。

図１に模式的に示されたハイブリッドデバイス１は、このような装置の１つの可能な構成を表しているに過ぎない。液体リザーバ５とエアロゾル生成材料チャンバー４の相対位置は、装置内を流れる空気の経路と同様に変更可能である。

一実施形態において、液体リザーバは、揮発させるエアロゾル生成材料の上流に位置する。或いは、液体リザーバは、揮発させるエアロゾル生成材料の下流に配置されてもよい。さらに別の配置では、装置内の２つのエアロゾル供給源は、例えば並んで配置されてもよい。

いくつかの実施形態において、液体リザーバ内の液体を加熱することによって生成された蒸気は、エアロゾル生成材料の上又は中を通って流れる。いくつかの実施形態において、蒸気の温度の上昇により、揮発性成分が放出される。蒸気は水分も運び、これが膨張剤に吸収されて膨張する。

代替的又は追加的に、エアロゾル生成材料は、加熱手段によって別途加熱されてもよい。

いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料の少なくとも１つの成分を揮発させるために、液体を加熱することによって生じた蒸気がエアロゾル生成材料を加熱する、ハイブリッドデバイスが提供される。蒸気はまた、膨張剤を膨張させる水分を運ぶ。いくつかの実施形態において、液体は、ニコチンを含まない液体である。他の実施形態において、液体はニコチンを含有する。エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料の少なくとも１つの成分を揮発させるために蒸気によって加熱される場合、特定の実施形態において、デバイスは、エアロゾル生成材料を加熱するための別個の手段を含まない。

本明細書に記載のハイブリッド製品は、いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料を収容する容器又はカートリッジの形態の消耗品を受け入れることができる。これらの容器又はカートリッジは、取り外し可能であってもよい。これらの容器又はカートリッジは、エアロゾル生成材料を保持するチャンバーと、図１を参照して上述した装置内のエアロゾル生成材料、及び検討した代替実施形態におけるエアロゾル生成材料との両方を置き換えることができる。

図２を参照すると、タバコ区域カートリッジ１１が示されており、エアロゾル生成材料の１つ以上の粒子がその中に保持されている空洞（図示せず）を画定するハウジング１２を含んでいる。ハウジング１２は、例えば、成形されたプラスチックなどから作製されてもよい。デバイスを通して吸引された空気がカートリッジ１１の中に入り、エアロゾル生成材料の１つ以上の粒子の上又は中を通って、次にカートリッジ１１から出ることを可能にするために、カートリッジ１１のハウジング１２に換気孔１３が設けられている。いくつかの実施形態において、カートリッジ１１は、カートリッジ内に保持されたエアロゾル生成材料の１つ以上の粒子を加熱するために、好適な手段によって加熱可能な加熱手段をさらに含んでいてもよい。

本明細書に記載された様々な実施形態は、請求された特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的な試料としてのみ提供され、網羅的及び／又は排他的なものでない。本明細書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様は、請求項によって定義された本発明の範囲に対する制限又は請求項に対する同等物の制限と見なされるべきではなく、請求された本発明の範囲を逸脱せずに他の実施形態が利用され得ること及び変更がなされ得ることが理解されるであろう。本発明の様々な実施形態は、好適に、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、工程、手段などの適切な組み合わせを含むか、それらからなるか、又はそれらから本質的になることができる。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。

Claims (23)

1. タバコ材料を含むタバコ顆粒と、膨張剤とを含むエアロゾル生成材料であって、前記膨張剤が水分との接触で膨張して、前記エアロゾル生成材料内の前記タバコ顆粒の移動を引き起こし、さらなるタバコ材料を露出させる、エアロゾル生成材料。
2. 前記エアロゾル生成材料の重量を基準として、約５重量％～約５０重量％の前記膨張剤を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
3. 前記膨張剤が、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、微結晶セルロース（ＭＣＣ）及びクロスカルメロースナトリウム（ＣＣＳ）からなる群から選択される、請求項１又は２に記載のエアロゾル生成材料。
4. 前記膨張剤の少なくとも一部が、前記タバコ顆粒内に含まれる、請求項１～３のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
5. 前記膨張剤が、前記タバコ顆粒全体に分布している、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
6. 前記膨張剤の少なくとも一部が、前記タバコ顆粒の表面に存在する、請求項１～５のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
7. 前記タバコ顆粒が、タバコ材料に囲まれた膨張剤のコアを含む、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
8. 前記タバコ顆粒が、押出しによって形成される、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
9. タバコ顆粒の間に位置する、膨張剤の別個の粒子を含む、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
10. 前記タバコ材料が、少なくとも約７のｐＨを有する、請求項１～９のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
11. 前記タバコが、約８～約９．５、又は約８．５～約９のｐＨを有する、請求項１０に記載のエアロゾル生成材料。
12. タバコ材料と膨張剤とを含むタバコ顆粒であって、前記膨張剤が、水分との接触で膨張して前記タバコ顆粒を破裂及び／又は裂開させる、タバコ顆粒。
13. 前記タバコ顆粒の重量を基準として、約５重量％～約５０重量％の前記膨張剤を含む、請求項１３に記載のタバコ顆粒。
14. 前記タバコ顆粒が、前記タバコ材料及び膨張剤の共押出しによって形成される、請求項１２又は１３に記載のタバコ顆粒。
15. 請求項１～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を含むか、又は請求項１２～１４のいずれか一項に記載の１つ以上のタバコ顆粒を含む、消耗品。
16. 前記エアロゾル生成材料又は１つ以上のタバコ顆粒を収容する第１のチャンバーと、エアロゾル化可能材料を収容する第２のチャンバーとを備える、請求項１５に記載の消耗品。
17. 請求項１～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を含むか、又は請求項１２～１４のいずれか一項に記載の１つ以上のタバコ顆粒を含む、不燃性エアロゾル供給システム。
18. エアロゾル化可能材料をさらに含み、前記システムが、前記エアロゾル化可能材料を加熱して蒸気及び／又はエアロゾルを形成するように構成され、前記蒸気／エアロゾルが、前記エアロゾル生成材料又は１つ以上のタバコ顆粒と接触して、その１つ以上の成分を巻き込み、したがって吸入可能媒体を形成する、請求項１７に記載のエアロゾル供給システム。
19. 前記蒸気／エアロゾルが、前記膨張剤を膨張させる水分を含有する、請求項１８に記載のエアロゾル供給システム。
20. タバコ顆粒を含むエアロゾル生成材料における膨張剤の使用であって、水分への曝露で前記エアロゾル生成材料内のタバコ顆粒の移動を引き起こし、さらなるタバコ材料を露出させるための、使用。
21. 前記膨張剤が、少なくとも１つのタバコ顆粒に含まれ、前記膨張剤が、水分との接触で膨張して前記タバコ顆粒を破裂及び／又は裂開させる、請求項２０に記載の使用。
22. 前記膨張剤は、前記エアロゾル生成材料が水分含有蒸気に曝露された結果として水分に曝露される、請求項２０又は２１に記載の使用。
23. 前記蒸気が不燃性エアロゾル供給システムによって生成される、請求項２２に記載の使用。

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