JP2024504562A - エアロゾル生成デバイス及びエアロゾル生成システム - Google Patents

エアロゾル生成デバイス及びエアロゾル生成システム Download PDF

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Abstract

エアロゾル生成デバイス(10)は、エアロゾル生成基材(102)の少なくとも一部を受け入れるための加熱チャンバ(18)と、加熱チャンバ(18)内に取り付けられた複数の誘導加熱可能サセプタ(42)とを含む。複数の誘導加熱可能サセプタ(42)は、例えば、電気コネクタ(54)によって互いに電気的に接続される。

Description

本開示は、概して、エアロゾル生成デバイスに関し、より具体的には、エアロゾル生成基材を加熱して、ユーザが吸入するためのエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成デバイスに関する。本開示の実施形態は、エアロゾル生成デバイスとエアロゾル生成基材とを含むエアロゾル生成システムにも関する。本開示は、特に、携帯型(ハンドヘルド型)エアロゾル生成デバイスに適用可能である。そのようなデバイスは、エアロゾル生成基材、例えばタバコ又は他の好適な材料を、燃焼させるのではなく、伝導、対流及び/又は放射によって加熱して、ユーザが吸入するためのエアロゾルを生成する。
近年、(エアロゾル生成デバイス又は蒸気生成デバイスとしても知られる)リスク低減デバイス又はリスク修正デバイスの人気及び使用は、従来のタバコ製品の使用に代わるものとして、急速に成長している。エアロゾル生成物質を加熱又は加温して、ユーザが吸入するためのエアロゾルを生成する様々なデバイス及びシステムが入手可能である。
一般に入手可能なリスク低減デバイス又はリスク修正デバイスは、基材加熱式エアロゾル生成デバイス又はいわゆる非燃焼加熱式デバイスである。このタイプのデバイスは、エアロゾル生成基材を典型的には150℃~300℃の範囲の温度に加熱することにより、エアロゾル又は蒸気を生成する。エアロゾル生成基材を燃やすか又は燃焼させることなく、エアロゾル生成基材をこの範囲内の温度に加熱することにより蒸気を生成し、蒸気は、通常、冷却されて凝縮し、デバイスのユーザが吸入するためのエアロゾルを形成する。
現在利用可能なエアロゾル生成デバイスは、多数の異なる手法の1つを使用して、エアロゾル生成基材に熱を供給することができる。そのような手法の1つは、誘導加熱システムを用いたエアロゾル生成デバイスを提供することである。そのようなデバイスでは、誘導コイルがデバイスに設けられ、誘導加熱可能サセプタは、エアロゾル生成基材を加熱するために設けられる。ユーザがデバイスを作動させると、電気エネルギーが誘導コイルに供給され、次いでこれにより交流電磁場が発生する。サセプタがこの電磁場と結合して熱を発生させ、この熱は、例えば、伝導によりエアロゾル生成基材に伝達され、エアロゾル生成基材が加熱されるにつれてエアロゾルが生成される。
一般に、蒸気を生成するのに十分に高い温度までエアロゾル生成基材を迅速に加熱し、エアロゾル生成基材をこの温度に維持することが望ましい。本開示は、エアロゾル生成基材を所望の温度まで迅速に加熱する一方、同時にデバイスのエネルギー効率を最大化するエアロゾル生成デバイスを提供しようとするものである。
本開示の第1の態様によれば、エアロゾル生成デバイスであって、
エアロゾル生成基材の少なくとも一部を受け入れるための加熱チャンバ、
加熱チャンバ内に取り付けられた複数の誘導加熱可能サセプタ、
誘導加熱可能サセプタを誘導加熱するための交流電磁場を発生させるための電磁場発生器
を含み、複数の誘導加熱可能サセプタは、互いに電気的に接続される、エアロゾル生成デバイスが提供される。
本開示の第2の態様によれば、エアロゾル生成システムであって、
エアロゾル生成基材と、
エアロゾル生成デバイスであって、
エアロゾル生成基材の少なくとも一部を受け入れるための加熱チャンバ、
エアロゾル生成基材を加熱するために加熱チャンバ内に取り付けられた複数の誘導加熱可能サセプタ、
誘導加熱可能サセプタを誘導加熱するための交流電磁場を発生させるための電磁場発生器
を含み、複数の誘導加熱可能サセプタは、互いに電気的に接続される、エアロゾル生成デバイスと
を含むエアロゾル生成システムが提供される。
エアロゾル生成デバイス/システムは、エアロゾル生成基材を燃やすことなく、エアロゾル生成基材を加熱して、エアロゾル生成基材の少なくとも1つの成分を揮発させることによって蒸気を発生させ、蒸気は、冷却され、凝縮して、エアロゾル生成デバイス/システムのユーザが吸入するためのエアロゾルを形成するように構成される。エアロゾル生成デバイスは、典型的には、手持ち式の携帯型デバイスである。
一般論として、蒸気は、臨界温度よりも低い温度で気相である物質であり、これは、温度を低下させずに圧力を高めることにより、蒸気が液体に凝縮し得ることを意味する。一方、エアロゾルは、空気又は別のガス中に微細な固体粒子又は液滴が浮遊しているものである。しかしながら、本明細書では、「エアロゾル」及び「蒸気」という用語は、特にユーザによる吸入のために生成される吸入可能媒体の形態に関して、互換的に使用され得ることに留意すべきである。
エアロゾル生成デバイス/システムは、電気的に接続されたサセプタにより、エアロゾル生成基材の迅速且つ制御された加熱を提供する一方、同時にエネルギー効率を最大化する。
少なくとも1つの電気コネクタは、隣接する誘導加熱可能サセプタ間に延びて、隣接するサセプタを電気的に接続し得る。いくつかの実施形態では、複数の電気コネクタは、隣接する誘導加熱可能サセプタ間に延びて、隣接するサセプタを電気的に接続し得る。それにより、隣接する誘導加熱可能サセプタ間の良好な電気接続が確実となる。
加熱チャンバは、長手方向を画定する長手方向軸を有し得る。誘導加熱可能サセプタの各々は、加熱チャンバの長手方向に細長くてもよい。誘導加熱可能サセプタの各々は、長さ及び幅を有し得、一実施形態では、長さは、幅の少なくとも5倍であり得る。細長い誘導加熱可能サセプタは、電磁場の存在下で効率的に加熱され、細長い形状により、エアロゾル生成基材がその長さに沿って迅速且つ均一に加熱されることが確実となる。これにより、エアロゾル生成デバイスのエネルギー効率が最大化される。
複数の電気コネクタは、隣接する細長い誘導加熱可能サセプタ間に延びて、隣接する細長いサセプタを電気的に接続し得る。電気コネクタは、長手方向軸に沿って離間され得る。電気コネクタを流れる電流のため、電気コネクタが配置される誘導加熱可能サセプタの部分は、誘導加熱可能サセプタの他の部分よりも高温になる可能性がある。したがって、各誘導加熱可能サセプタの長手方向の温度勾配は、長手方向軸に沿って電気コネクタを離間させることによって得ることができる。
この又は各電気コネクタは、誘導加熱可能サセプタの電気抵抗よりも低い電気抵抗を有し得る。したがって、渦電流による抵抗加熱は、誘導加熱可能サセプタに集中する傾向がある一方、電気コネクタにおける渦電流による抵抗加熱は、最小限になる。その結果、加熱は、主に誘導加熱可能サセプタで生じる。
複数の誘導加熱可能サセプタは、加熱チャンバの周縁部の周りで離間され得、及びこの又は各電気コネクタは、加熱チャンバの周縁部に延び得る。これにより、エアロゾル生成基材の効果的且つ均一な加熱が達成される。
加熱チャンバは、加熱チャンバの内容積を画定するチャンバ壁を含み得る。複数の誘導加熱可能サセプタは、チャンバ壁の内面の周りで離間され得る。エアロゾル生成基材は、誘導加熱可能サセプタによって迅速且つ均一に加熱される。
チャンバ壁は、内面内又は上に形成されている、複数の誘導加熱可能サセプタを取り付けるための複数のサセプタマウントを含み得る。サセプタマウントは、誘導加熱可能サセプタの取り付けを容易にし、したがってエアロゾル生成デバイスの製造及び組み立てを簡略化することができる。
チャンバ壁は、外面内又は上に形成され得る、電磁場発生器の誘導加熱コイルを支持するためのコイル支持構造体を含み得る。コイル支持構造体は、誘導加熱コイルの取り付けを容易にし、誘導加熱コイルが誘導加熱可能サセプタに対して最適に配置されることを可能にする。したがって、誘導加熱可能サセプタは、効率的に加熱され、それによりエアロゾル生成デバイスのエネルギー効率が向上する。コイル支持構造体を設けることで、エアロゾル生成デバイスの製造及び組み立ても容易になる。
コイル支持構造体は、コイル支持溝を含み得る。コイル支持溝は、チャンバ壁の外面の周りに螺旋状に延び得る。コイル支持溝は、螺旋誘導加熱コイルを受け入れるのに特に好適である。したがって、螺旋誘導加熱コイルは、加熱チャンバの周りに延び得る。誘導加熱コイルは、リッツ線又はリッツケーブルを含み得る。しかしながら、他の材料も使用できることが理解されるであろう。螺旋誘導加熱コイルの円形断面により、加熱チャンバへのエアロゾル生成基材の挿入を容易にすることができ、誘導加熱可能サセプタ、したがってエアロゾル生成基材の均一な加熱を確実にすることができる。
加熱チャンバは、実質的に管状であり得、及び誘導加熱可能サセプタは、実質的に管状加熱チャンバの周縁部の周りで離間され得る。加熱チャンバは、実質的に円筒状であり得、及び誘導加熱可能サセプタは、実質的に円筒状の加熱チャンバの周りで周方向に離間され得る。したがって、加熱チャンバは、実質的に円筒状のエアロゾル生成基材を受け入れるように構成され得る。これは、多くの場合、エアロゾル生成物品の形態のエアロゾル生成基材が円筒状の形態で包装及び販売されるため、有利であり得る。
誘導加熱可能サセプタの少なくとも1つは、少なくとも1つの内向きに延びる部分を有し得、少なくとも1つの内向きに延びる部分は、チャンバ壁の内面から加熱チャンバ内に延びて、例えばエアロゾル生成基材を圧縮する。内向きに延びる部分は、エアロゾル生成基材と摩擦嵌合を形成し得る。いくつかの実施形態では、複数の誘導加熱可能サセプタの各々は、前記内向きに延びる部分の1つを有し得、及び複数の内向きに延びる部分は、エアロゾル生成基材を圧縮することができ、特にエアロゾル生成基材と摩擦嵌合を形成し得る。1つ以上の内向きに延びる部分は、加熱チャンバに減少した断面積を提供し、それにより使用時に加熱チャンバ内に配置されたエアロゾル生成基材を圧縮する。エアロゾル生成基材を圧縮することにより、熱をエアロゾル生成基材により効率的に伝達することができ、より迅速な加熱を達成することができる一方、同時にエネルギー効率を最大化する。
加熱チャンバは、実質的に非導電性且つ磁気不透過性の材料を含み得る。例えば、加熱チャンバは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの耐熱性プラスチック材料を含み得る。エアロゾル生成デバイスの動作中、加熱チャンバ自体は、誘導コイルによって加熱されず、誘導加熱可能サセプタへのエネルギー入力が最大化されるようにする。これは、したがって、デバイスのエネルギー効率の最大化を確実にさせる。デバイスは、触れても冷たいままでもあるため、ユーザの快適性の最大化が確実となる。
誘導加熱可能サセプタは、金属を含み得る。金属は、典型的には、ステンレス鋼及び炭素鋼からなる群から選択される。しかしながら、誘導加熱可能サセプタは、アルミニウム、鉄、ニッケル、ステンレス鋼、炭素鋼及びそれらの合金、例えばニッケルクロム又はニッケル銅の1種以上を含むが、これらに限定されない任意の適切な材料を含むことができる。各誘導加熱可能サセプタの近傍に電磁場を印加すると、渦電流及び磁気ヒステリシス損失によって電磁気から熱へのエネルギー変換がもたらされることに起因して、各誘導加熱可能サセプタは、熱を発生させる。
エアロゾル生成デバイスは、高周波で動作するように構成され得る、例えば制御回路を含む電源及びコントローラを含み得る。電源及び回路は、約80kHz~1MHz、場合により約150kHz~250kHz、場合により約200kHzの周波数で動作するように構成され得る。電源及び回路は、使用される誘導加熱可能サセプタの種類に応じて、例えばMHz範囲などのより高い周波数で動作するように構成され得る。
エアロゾル生成基材は、任意のタイプの固体又は半固体の物質であり得る。エアロゾル生成固体の例示的なタイプとしては、粉末、顆粒、ペレット、シュレッド、ストランド、粒子、ゲル、条片、ルーズリーフ、カットフィラー、多孔質材料、発泡材料又はシートが挙げられる。エアロゾル生成基材は、植物由来の材料を含み得、特にタバコを含み得る。エアロゾル生成基材は、有利には、例えばタバコと、セルロース繊維、タバコ茎繊維及びCaCO3などの無機充填剤の任意の1つ以上とを含む再構成タバコを含み得る。
したがって、エアロゾル生成デバイスは、「加熱式タバコデバイス」、「非燃焼加熱式タバコデバイス」、「タバコ製品気化用デバイス」などと呼ばれることがあり、これらの効果を実現するのに好適なデバイスとして解釈される。本明細書に開示する特徴は、任意のエアロゾル生成基材を気化させるように設計されたデバイスに等しく適用可能である。
エアロゾル生成基材は、エアロゾル生成物品の一部を形成し得、紙ラッパーによって囲まれ得る。
エアロゾル生成物品は、実質的にスティックの形状で形成され得、好適な形態で配置されたエアロゾル生成基材を有する管状領域を有する紙巻きタバコに概ね類似し得る。エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成物品の近位端に、例えばセルロースアセテート繊維を含むフィルタセグメントを含み得る。フィルタセグメントは、マウスピースフィルタを構成し得、エアロゾル生成基材と同軸に整列し得る。一部の設計には、1つ以上の蒸気収集領域、冷却領域及び他の構造も含まれ得る。例えば、エアロゾル生成物品は、フィルタセグメントの上流に少なくとも1つの管状セグメントを含み得る。管状セグメントは、蒸気冷却領域として機能し得る。蒸気冷却領域は、有利には、エアロゾル生成基材を加熱することによって生成される加熱された蒸気が冷却及び凝縮されて、例えばフィルタセグメントを通してユーザが吸入するのに適した特性を有するエアロゾルを形成することを可能にし得る。
エアロゾル生成基材は、エアロゾル形成剤を含み得る。エアロゾル形成剤の例としては、グリセリン又はプロピレングリコールなどの多価アルコール及びその混合物が挙げられる。典型的には、エアロゾル生成基材は、乾燥重量ベースで約5%~約50%のエアロゾル形成剤含有量を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成基材は、乾燥重量ベースで約10%~約20%、場合により乾燥重量ベースで約15%のエアロゾル形成剤含有量を含み得る。
加熱すると、エアロゾル生成基材は、揮発性化合物を放出し得る。揮発性化合物は、ニコチン又はタバコ香味料などの香味化合物を含み得る。
エアロゾル生成デバイスと、エアロゾル生成デバイスの加熱チャンバ内に配置されるエアロゾル生成物品とを含むエアロゾル生成システムの概略断面図である。 エアロゾル生成物品がエアロゾル生成デバイスの加熱チャンバ内に配置された状態を示す、図1のエアロゾル生成システムの概略断面図である。 加熱チャンバの内面に取り付けられた誘導加熱可能サセプタとコイル支持構造体との間の電気コネクタを示す、図1及び図2のエアロゾル生成デバイスの加熱チャンバの詳細概略斜視図である。 加熱チャンバの周縁部の周りで離間された複数の誘導加熱可能サセプタと、サセプタ間の電気コネクタとを示す、図3に示される加熱チャンバの端部からの概略断面図である。 図3及び図4の誘導加熱可能サセプタ並びにサセプタ間の電気コネクタの詳細を示す概略図である。 誘導加熱可能サセプタが切断されて平らに置かれたかのように平面図で示されている、誘導加熱可能サセプタ間の電気コネクタの第1~第5の配置を示す概略図である。
ここで、本開示の実施形態について、単なる例として添付の図面を参照して説明する。
初めに図1及び図2を参照すると、エアロゾル生成システム1の例が概略的に示されている。エアロゾル生成システム1は、エアロゾル生成デバイス10と、デバイス10で使用するためのエアロゾル生成物品100とを含む。エアロゾル生成デバイス10は、エアロゾル生成デバイス10の様々な構成要素を収容する本体12を含む。本体12は、本明細書に記載される様々な実施形態に記載される構成要素に適合するような大きさの、ユーザの補助なしに片手で快適に把持できる任意の形状を有することができる。
図1及び図2の下方に示すエアロゾル生成デバイス10の第1の端部14は、便宜上、エアロゾル生成デバイス10の、遠位端、底端部、基端部又は下側端部と記述される。図1及び図2の上方に示すエアロゾル生成デバイス10の第2の端部16は、エアロゾル生成デバイス10の近位端、上端部又は上側端部と記述される。使用中、ユーザは、典型的には、エアロゾル生成デバイス10を、第1の端部14を下向きに及び/又はユーザの口に対して遠位位置に、且つ第2の端部16を上向きに及び/又はユーザの口に対して近接位置に向ける。
エアロゾル生成デバイス10は、本体12内に配置された加熱チャンバ18を含む。加熱チャンバ18は、エアロゾル生成物品100を受け入れるための実質的に円筒状の断面を有する空洞20の形態の内容積を画定する。加熱チャンバ18は、長手方向を画定する長手方向軸を有し、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの耐熱性プラスチック材料で形成される。エアロゾル生成デバイス10は、電源22、例えば充電式であり得る1つ以上のバッテリーと、コントローラ24とを更に含む。
加熱チャンバ18は、エアロゾル生成デバイス10の第2の端部16に向けて開放される。換言すれば、加熱チャンバ18は、エアロゾル生成デバイス10の第2の端部16に向けて開放した第1の端部26を有する。加熱チャンバ18は、本体12への熱伝達を最小限にするために、典型的には、本体12の内面から離隔して保持される。
エアロゾル生成デバイス10は、任意選択的に、加熱チャンバ18の開放した第1の端部26を覆って加熱チャンバ18へのアクセスを防止する閉位置(図1を参照)と、加熱チャンバ18の開放した第1の端部26を露出させて加熱チャンバ18へのアクセスを提供する開位置(図2を参照)との間で横断方向に移動可能なスライドカバー28を含むことができる。いくつかの実施形態では、スライドカバー28を閉位置に付勢することができる。
加熱チャンバ18、具体的には空洞20は、対応する形状の略円筒状又は棒状のエアロゾル生成物品100を収容するように構成される。典型的には、エアロゾル生成物品100は、予め包装されたエアロゾル生成基材102を含む。エアロゾル生成物品100は、例えば、エアロゾル生成基材102としてタバコを収容し得る使い捨て且つ交換可能な物品(「消耗品」としても知られる)である。エアロゾル生成物品100は、近位端104(又は口側端)と遠位端106とを有する。エアロゾル生成物品100は、エアロゾル生成基材102の下流に配置されたマウスピースセグメント108を更に含む。エアロゾル生成基材102及びマウスピースセグメント108は、ラッパー110(例えば、紙ラッパー)内に同軸整列で配置され、構成要素を適所に保持し、棒状のエアロゾル生成物品100を形成する。
マウスピースセグメント108は、下流方向に、換言すれば、エアロゾル生成物品100の遠位端106から近位(口側)端104に向けて順次且つ同軸整列で配置された以下の構成要素(詳細には図示せず)、すなわち冷却セグメントと、中心穴セグメントと、フィルタセグメントの1つ以上を含むことができる。冷却セグメントは、典型的には、ラッパー110の厚さよりも大きい厚さを有する中空紙管を含む。中心穴セグメントは、セルロースアセテート繊維と可塑剤とを含有する硬化された混合物を含み得、マウスピースセグメント108の強度を高めるように機能する。フィルタセグメントは、典型的には、セルロースアセテート繊維を含み、マウスピースフィルタとして機能する。加熱された蒸気がエアロゾル生成基材102からエアロゾル生成物品100の近位(口側)端104に向かって流れると、蒸気は、冷却セグメント及び中心穴セグメントを通過するときに冷却されて凝縮し、ユーザがフィルタセグメントを通して吸入するのに適した特性を有するエアロゾルを形成する。
加熱チャンバ18は、基部32(加熱チャンバ18の第2の端部34に位置する)と、開放した第1の端部26との間に延びる側壁(又はチャンバ壁)30を有する。側壁30と基部32とを互いに接続し、単一部品として一体に形成することができる。図示の実施形態では、側壁30は、管状であり、より具体的には円筒状である。他の実施形態では、側壁30は、楕円形又は多角形断面を有する管などの、他の好適な形状を有することができる。なおさらなる実施形態では、側壁30は、テーパ状とすることができる。
図示される実施形態では、加熱チャンバ18の基部32は、閉じており、例えば密閉されるか又は気密である。すなわち、加熱チャンバ18は、カップ状である。これにより、開放した第1の端部26から引き込まれた空気が第2の端部34から流出することを基部32によって防止し、代わりにエアロゾル生成基材102を通して案内されることを確実にすることができる。これにより、ユーザがエアロゾル生成物品100を加熱チャンバ18内に意図した距離まで挿入し、それ以上挿入しないようにすることもできる。
加熱チャンバ18の側壁30は、内面36及び外面38を有する。複数のサセプタマウント40が内面36に形成され、内面36に周方向に離間される。エアロゾル生成デバイス10は、サセプタマウント40に取り付けられた複数の誘導加熱可能サセプタ42を含み、したがって、誘導加熱可能サセプタ42は、加熱チャンバ18内に取り付けられ、加熱チャンバ18の周縁部44の周りで周方向に離間される。
誘導加熱可能サセプタ42は、加熱チャンバ18の長手方向に細長い。各誘導加熱可能サセプタ42は、長さ及び幅を有し、典型的には、長さは、幅の少なくとも5倍である。各誘導加熱可能サセプタ42は、側壁30から加熱チャンバ18内に半径方向に延びる、内向きに延びる部分42aを有する。内向きに延びる部分42aは、図3~図5に示されるように細長い隆起を含むことができ、誘導加熱可能サセプタ42の製造中に容易に形成することができる。内向きに延びる部分42aは、図3~図5に示される幾何学的形状に限定されず、他の幾何学的形状も完全に本開示の範囲内であることが当業者に理解されるであろう。
内向きに延びる部分42aは、図4に示されるように、エアロゾル生成基材102に向けて延び、これと接触する。内向きに延びる部分42aは、加熱チャンバ18の有効断面積を減少させるのに十分な程度だけ加熱チャンバ18内に半径方向内向きに延びる。したがって、内向きに延びる部分42aは、エアロゾル生成基材102と、より具体的にはエアロゾル生成物品100のラッパー110と摩擦嵌合を形成し、図2に最もよく示されるように、エアロゾル生成基材102の圧縮を生じさせることができる。エアロゾル生成基材102の圧縮により、例えば空隙を排除することによってエアロゾル生成基材102中の熱伝導を向上させ、各内向きに延びる部分42aは、加熱チャンバ18の横断距離の3%~7%、例えば約5%の距離だけ加熱チャンバ18を横切って内向きに延び得る。
誘導加熱可能サセプタ42は、複数の電気コネクタ54によって互いに電気的に接続される。電気コネクタ54は、典型的には誘導加熱可能サセプタ42が形成される材料よりも低い抵抗率を有する導電性材料を含み、したがって、電気コネクタ54における発熱が最小限になることを確実にする。電気コネクタ54は、銅で形成され得る。
電気コネクタ54は、隣接する誘導加熱可能サセプタ42間において、図6a~図6eの例に示されるような多くの異なる手法で配置することができる。図示される例では、誘導加熱可能サセプタ42及び電気コネクタ54は、線56に沿って切断され、展開され、平らに置かれるかのように平面図で示される。
図4、図5及び図6aに示される第1の例では、各誘導加熱可能サセプタ42は、サセプタ42の長手方向に均等に離間された3つの電気コネクタ54により、隣接する誘導加熱可能サセプタ42に接続される。
図6bに示される第2の例では、各誘導加熱可能サセプタ42は、サセプタ42の両端に配置された2つの電気コネクタ54により、隣接する誘導加熱可能サセプタ42に接続される。
図6cに示される第3の例では、隣接する誘導加熱可能サセプタ42を接続するために様々な数の電気コネクタ54が使用され得る。例えば、第1の誘導加熱可能サセプタ142は、サセプタ42の概ね中間点に配置された単一の電気コネクタ54によって第2の誘導加熱可能サセプタ242に接続され得る。第2の誘導加熱可能サセプタ242は、サセプタ42の両端に配置された2つの電気コネクタ54によって第3の誘導加熱可能サセプタ342に接続され得る。第3の誘導加熱可能サセプタ342は、サセプタ42の概ね中間点に配置された単一の電気コネクタ54によって第4の誘導加熱可能サセプタ442に接続され得る。最後に、第4の誘導加熱可能サセプタ442は、サセプタ42の両端に配置された2つの電気コネクタ54によって第1の誘導加熱可能サセプタ142に接続され、それにより電気回路を完成させることができる。
図6d及び図6eに示される第4及び第5の例では、各誘導加熱可能サセプタ42は、単一の電気コネクタ54によって隣接する誘導加熱可能サセプタ42に接続される。図6dに示される第4の例では、隣接する電気コネクタ54の位置は、サセプタ42の長手方向に互い違いであるか又はオフセットしている。図6eに示される第5の例では、電気コネクタ54は、全て各サセプタ42の両端間の概ね中間点に配置される。
電気コネクタ54の位置は、誘導加熱可能サセプタ42を通る電流の流れを制御し、それによってサセプタ42の長手方向に温度勾配を形成するように選択され得る。これにより、例えば、揮発性成分及び香味料化合物を制御され且つ最適化された状態で放出し、最も満足のいくユーザ体験を提供することができるように、エアロゾル生成基材102の加熱を制御することを可能にし得る。
エアロゾル生成デバイス10は、電磁場を発生させるための電磁場発生器46を含む。電磁場発生器46は、実質的に螺旋状の誘導コイル48を含む。誘導コイル48は、円形断面を有し、実質的に円筒状の加熱チャンバ18の周りに螺旋状に延びる。誘導コイル48は、電源22及びコントローラ24により励磁させることができる。コントローラ24は、電子部品の中でもとりわけ、電源22からの直流を誘導コイル48用の交流高周波電流に変換するように構成されたインバータを含む。
加熱チャンバ18の側壁30は、外面38に形成されたコイル支持構造体50を含む。図示の例では、コイル支持構造体50は、外面38の周りに螺旋状に延びるコイル支持溝52を含む。誘導コイル48は、コイル支持溝52内に配置され、したがって、誘導加熱可能サセプタ42に対して確実且つ最適に配置される。
エアロゾル生成デバイス10を使用するために、ユーザは、図1に示される閉位置から図2に示される開位置にスライドカバー28(存在する場合)を変位させる。その後、ユーザは、開放した第1の端部26を通して加熱チャンバ18にエアロゾル生成物品100を挿入し、その結果、エアロゾル生成基材102が空洞20内に収容されるとともに、マウスピースセグメント108の少なくとも一部が開放した第1の端部26から突出してユーザの唇による係合を可能にする状態で、エアロゾル生成物品100の近位端104が、加熱チャンバ18の開放した第1の端部26に配置される。
ユーザがエアロゾル生成デバイス10を作動させると、誘導コイル48は、誘導コイル48に交流電流を供給する電源22及びコントローラ24によって励磁され、それにより、交流の時間変化する電磁場が誘導コイル48によって生成される。この電磁場は、誘導加熱可能サセプタ42と結合し、サセプタ42内に渦電流及び/又は磁気ヒステリシス損失を発生させ、サセプタを発熱させる。電気的に接続されたサセプタ42が閉じた電気回路を形成するため、電気コネクタ54は渦電流の発生を促進する。その後、熱は、例えば、伝導、放射及び対流により、誘導加熱可能サセプタ42からエアロゾル生成基材102に伝達される。これにより、エアロゾル生成基材102が燃焼すること又は燃やすことなく加熱され、それにより蒸気が生成される。生成された蒸気は、冷却されて凝縮し、エアロゾル生成デバイス10のユーザがマウスピースセグメント108を通して、より具体的にはフィルタセグメントを通して吸入することができるエアロゾルを形成する。
エアロゾル生成基材102の気化は、周囲環境から、例えば加熱チャンバ18の開放した第1の端部26を通る空気の添加によって促進され、空気は、エアロゾル生成物品100のラッパー110と側壁30の内面36との間を流れる際に加熱される。より具体的には、ユーザがフィルタセグメントにおいて吸引すると、図2の矢印Aによって示されるように、開放した第1の端部26を通って加熱チャンバ18に空気が引き込まれる。加熱チャンバ18に入る空気は、開放した第1の端部26から閉鎖した第2の端部34に向けて、ラッパー110と側壁30の内面36との間を流れる。上述したように、内向きに延びる部分42aは、エアロゾル生成物品100の外面と少なくとも接触するのに十分な距離だけ加熱チャンバ18内に延び、典型的には、エアロゾル生成物品100の少なくともある程度の圧縮を生じさせる。したがって、加熱チャンバ18の周方向の全体にわたって空隙がない。代わりに、内向きに延びる部分42a間の周方向領域(4つの等間隔で配置された間隙領域)内に空気流路があり、この空気流路に沿って、加熱チャンバ18の開放した第1の端部26から閉鎖した第2の端部34に向けて空気が流れる。いくつかの例では、4つよりも多い又は少ない内向きに延びる部分42a、したがって内向きに延びる部分42a間の間隙領域によって形成される対応する数の空気流路が存在し得る。加熱チャンバ18の閉鎖した第2の端部34に空気が到達すると、空気は約180°反転してエアロゾル生成物品100の遠位端106に入る。その後、空気は、図2の矢印Bで示されるように、エアロゾル生成物品100を通って、生成された蒸気とともに遠位端106から近位(口側)端104に向けて引き込まれる。
ユーザは、エアロゾル生成基材102が蒸気を生成し続けることができる間は常に、例えば、適切な蒸気に気化させるための気化可能な成分がエアロゾル生成基材102に残っている間には常に、エアロゾルを吸入し続けることができる。コントローラ24は、誘導加熱可能サセプタ42の温度、ひいてはエアロゾル生成基材102の温度が閾値レベルを超えないようにするために、誘導コイル48に流す交流電流の大きさを調整することができる。具体的には、エアロゾル生成基材102は、エアロゾル生成基材102の構成に応じた特定の温度において燃え始める。これは望ましい効果ではなく、この温度以上の温度は回避される。
これを補助するために、いくつかの例では、エアロゾル生成デバイス10には温度センサ(図示せず)が設けられる。コントローラ24は、エアロゾル生成基材102の温度の表示を温度センサから受け取り、この温度表示を使用して、誘導コイル48に供給される交流電流の大きさを制御するように構成される。一例では、コントローラ24は、誘導加熱可能サセプタ42を第1の温度まで加熱するために、誘導コイル48に第1の大きさの電流を第1の時間にわたって供給し得る。その後、コントローラ24は、誘導加熱可能サセプタ42を第2の温度まで加熱するために、誘導コイル48に第2の大きさの交流電流を第2の時間にわたって供給し得る。第2の温度は、第1の温度よりも低くてもよい。その後、コントローラ24は、誘導加熱可能サセプタ42を再び第1の温度まで加熱するために、誘導コイル48に第3の大きさの電流を第3の時間にわたって供給し得る。これは、エアロゾル生成基材102が使い果たされる(すなわち加熱によって生成することができる全ての蒸気が既に生成済み)まで又はユーザがエアロゾル生成デバイス10の使用を停止するまで継続し得る。別の状況では、第1の温度に到達すると、コントローラ24は、誘導コイル48に供給される交流電流の大きさを低減させて、エアロゾル生成基材102をセッションの全体を通して第1の温度に維持することができる。
ユーザによる1回の吸入は、一般に、「パフ」と呼ばれる。いくつかの状況では、紙巻きタバコの喫煙体験を模倣することが望ましい。これは、エアロゾル生成デバイス10が、典型的には、10~15回のパフを提供するのに十分なエアロゾル生成基材102を保持することが可能であることを意味する。
いくつかの実施形態では、コントローラ24は、パフをカウントし、ユーザが10~15回のパフを行った後に誘導コイル48への供給電流を中断するように構成される。パフのカウントは、様々な異なる手法で実施することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ24は、パフ中に温度がいつ低下したかを判定する。これは、新鮮な冷たい空気流が温度センサ(図示せず)を通過して流れ、冷却が生じ、これが温度センサによって検出されることによる。他の実施形態では、空気流は、流量検出器を使用して直接検出される。他の適切な方法も当業者に明らかであろう。他の実施形態では、コントローラ24は、追加的又は代替的に、最初のパフから所定の時間量が経過した後に誘導コイル48への電流の供給を中断する。これは、消費電力を低減させることと、所定の数のパフが行われたことをパフカウンタが正しく登録できなかった場合にエアロゾル生成デバイス10をオフに切り替えるためのバックアップを提供することとの両方に役立ち得る。
いくつかの例では、コントローラ24は、完了するのに所定の時間量を要する所定の加熱サイクルに従うように、誘導コイル48に交流電流を供給するように構成される。サイクルが完了すると、コントローラ24は、誘導コイル48への電流の供給を中断する。場合により、このサイクルは、コントローラ24と温度センサ(図示せず)との間のフィードバックループを利用し得る。例えば、加熱サイクルは、一連の温度によってパラメータ化され得、その温度まで誘導加熱可能サセプタ42(又はより具体的には温度センサ)が加熱又は冷却される。そのような加熱サイクルの温度及び持続時間は、エアロゾル生成基材102の温度を最適化するように経験的に決定することができる。例えば、基材の外層がコアと異なる温度である場合、エアロゾル生成基材102の温度の直接測定は非現実的又は誤解を招く可能性があるため、これは必要であり得る。
電源22は、単一のエアロゾル生成物品100中のエアロゾル生成基材102を少なくとも第1の温度まで上昇させ、第1の温度に維持して、少なくとも10~15回のパフに十分な蒸気を提供するのに十分なものである。より一般には、紙巻きタバコの喫煙体験を模倣することに即して、電源22は、通常、このサイクル(エアロゾル生成基材102を第1の温度まで上昇させ、10~15回のパフにわたり第1の温度及び蒸気生成を維持する)を10回又は更には20回繰り返すのに十分なものであり、それにより、電源22を交換する又は充電する必要が生じるまで、紙巻きタバコのパケットを喫煙するユーザの体験を模倣する。
概して、エアロゾル生成デバイス10の効率は、誘導加熱可能サセプタ42によって発生する熱の可能な限り多くが、エアロゾル生成基材102の加熱につながる場合に向上する。この目的のために、エアロゾル生成デバイス10は、通常、エアロゾル生成デバイス10の他の部分への熱流を低減させながら、エアロゾル生成基材102に制御された状態で熱を提供するように構成される。特に、エアロゾル生成デバイス10の、ユーザが取り扱う部分への熱流は最小限に保たれ、それにより、これらの部分は冷たいままに、快適に把持されるように保たれる。
これまでの段落では、例示的な実施形態について説明してきたが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対する様々な修正形態がなされ得ることが理解されるべきである。したがって、特許請求の広さ及び範囲は、上述した例示的な実施形態に限定されるべきではない。
本明細書において別途記載のない限り又は文脈に明らかに矛盾しない限り、全ての可能な変形形態における上述した特徴の任意の組み合わせは、本開示によって包含される。
文脈上、明らかに他の意味に解すべき場合を除き、本明細書及び特許請求の範囲の全体を通して、「含む」、「含んでいる」などの語は、排他的意味又は網羅的意味とは反対に、包括的に、すなわち「含むが、限定されない」という意味で解釈されるべきである。

Claims (15)

  1. エアロゾル生成デバイス(10)であって、
    エアロゾル生成基材(102)の少なくとも一部を受け入れるための加熱チャンバ(18)、
    前記加熱チャンバ(18)内に取り付けられた複数の誘導加熱可能サセプタ(42)、
    前記誘導加熱可能サセプタ(42)を誘導加熱するための交流電磁場を発生させるための電磁場発生器(46)
    を含み、前記複数の誘導加熱可能サセプタ(42)は、互いに電気的に接続される、エアロゾル生成デバイス(10)。
  2. 少なくとも1つの電気コネクタ(54)は、隣接する誘導加熱可能サセプタ(42)間に延びて、前記隣接するサセプタ(42)を電気的に接続する、請求項1に記載のエアロゾル生成デバイス。
  3. 前記加熱チャンバ(18)は、長手方向を画定する長手方向軸を有し、及び前記誘導加熱可能サセプタ(42)の各々は、前記加熱チャンバ(18)の前記長手方向に細長い、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成デバイス。
  4. 複数の電気コネクタ(54)は、隣接する細長い誘導加熱可能サセプタ(42)間に延びて、前記隣接する細長いサセプタ(42)を電気的に接続し、及び前記電気コネクタ(54)は、前記長手方向軸に沿って離間される、請求項2又は3に記載のエアロゾル生成デバイス。
  5. 前記又は各電気コネクタ(54)は、前記誘導加熱可能サセプタ(42)の電気抵抗よりも低い電気抵抗を有する、請求項2~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
  6. 前記複数の誘導加熱可能サセプタ(42)は、前記加熱チャンバ(18)の周縁部(44)の周りで離間され、及び前記又は各電気コネクタ(54)は、前記加熱チャンバ(18)の前記周縁部(44)の周りに延びる、請求項2~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
  7. 前記加熱チャンバ(18)は、前記加熱チャンバ(18)の内容積(20)を画定するチャンバ壁(30)を含み、及び前記複数の誘導加熱可能サセプタ(42)は、前記チャンバ壁(30)の内面(36)の周りで離間される、請求項6に記載のエアロゾル生成デバイス。
  8. 前記チャンバ壁(30)は、前記内面(36)内又は上に形成されている、前記複数の誘導加熱可能サセプタ(42)を取り付けるための複数のサセプタマウント(40)を含む、請求項7に記載のエアロゾル生成デバイス。
  9. 前記チャンバ壁(30)は、外面(38)内又は上に形成されている、前記電磁場発生器(46)の誘導加熱コイル(48)を支持するためのコイル支持構造体(50)を含む、請求項7又は8に記載のエアロゾル生成デバイス。
  10. 前記コイル支持構造体(50)は、コイル支持溝(52)を含み、好ましくは、前記コイル支持溝(52)は、前記チャンバ壁(30)の前記外面(38)の周りに螺旋状に延びる、請求項9に記載のエアロゾル生成デバイス。
  11. 前記加熱チャンバ(18)は、実質的に管状であり、及び前記誘導加熱可能サセプタ(42)は、前記実質的に管状の加熱チャンバ(18)の前記周縁部(44)の周りで離間され、好ましくは、前記加熱チャンバ(18)は、実質的に円筒状であり、及び前記誘導加熱可能サセプタ(42)は、前記実質的に円筒状の加熱チャンバ(18)の周りで周方向に離間される、請求項6~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
  12. 前記誘導加熱可能サセプタ(42)の各々は、長さ及び幅を有し、及び前記長さは、前記幅の少なくとも5倍である、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
  13. 前記誘導加熱可能サセプタ(42)の少なくとも1つは、少なくとも1つの内向きに延びる部分(42a)を有し、前記少なくとも1つの内向きに延びる部分(42a)は、前記チャンバ壁(30)の内面(36)から前記加熱チャンバ(18)内に延びて、前記加熱チャンバ(18)の減少した断面積を提供し、且つそれにより使用時に前記加熱チャンバ(18)内に配置されたエアロゾル生成基材(102)を圧縮する、請求項7~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
  14. 前記加熱チャンバ(18)は、実質的に非導電性且つ磁気不透過性の材料、好ましくは耐熱性プラスチック材料、好ましくはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス(10)。
  15. エアロゾル生成システム(1)であって、
    エアロゾル生成基材(102)と、
    エアロゾル生成デバイス(10)であって、
    前記エアロゾル生成基材(102)の少なくとも一部を受け入れるための加熱チャンバ(18)、
    前記エアロゾル生成基材(102)を加熱するために前記加熱チャンバ(18)内に取り付けられた複数の誘導加熱可能サセプタ(42)、
    前記誘導加熱可能サセプタ(42)を誘導加熱するための交流電磁場を発生させるための電磁場発生器(46)
    を含み、前記複数の誘導加熱可能サセプタ(42)は、互いに電気的に接続される、エアロゾル生成デバイス(10)と
    を含むエアロゾル生成システム(1)。
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