JP2024504430A

JP2024504430A - ケースと吸入デバイスとを含むエアロゾル発生システム及びケースから吸入デバイスを取り外す方法

Info

Publication number: JP2024504430A
Application number: JP2023544710A
Authority: JP
Inventors: ブーチュイギュア，レイス・スリマン
Original assignee: JT International SA
Current assignee: JT International SA
Priority date: 2021-01-28
Filing date: 2022-01-27
Publication date: 2024-01-31
Also published as: WO2022162061A1; CN116829012A; US20240074493A1; EP4284198A1; KR20230137942A

Abstract

エアロゾル発生システム（１０）は、ケース（１２）と、ケース（１２）内に収容され得る吸入デバイス（１４）とを含み、ケース（１２）は、本体（１６）と、本体（１６）に対して移動可能な蓋（１８）とを有し、吸入デバイス（１４）及び蓋（１８）は、蓋（１８）が本体（１６）に対して移動されるとき、本体（１６）に対して吸入デバイス（１４）を移動させるために協働する少なくとも１つの磁石及び少なくとも１つのフェライト要素（２２、２８）の組み合わせを有し、蓋（１８）は、本体（１６）に対してスライド可能である少なくとも１つのスライドピン（２６）を有し、少なくとも１つのスライドピン（２６）上に少なくとも１つの磁石又はフェライト要素（２８）が設けられる。少なくとも１つの吸入デバイス（１４）を、本体（１６）と、本体（１６）に対して移動可能な蓋（１８）とを有するケース（１２）から取り外す方法は、蓋（１８）が本体（１６）に対して移動されるとき、吸入デバイス（１４）が本体（１６）に対して移動されるように、吸入デバイス（１４）及び蓋（１８）上に設けられた少なくとも１つの磁石及び少なくとも１つのフェライト要素（２２、２８）の協働により、吸入デバイス（１４）をケース（１２）から部分的に取り外すステップを含み、蓋（１８）は、本体（１６）に対してスライド可能である少なくとも１つのスライドピン（２６）を有し、少なくとも１つのスライドピン（２６）上に少なくとも１つの磁石又はフェライト要素（２８）が設けられる。

Description

本発明は、ケースと吸入デバイスとを含むエアロゾル発生システム及びケースから吸入デバイスを取り外す方法に関する。

近年、電子タバコなどの吸入デバイスが従来の喫煙具に代わるものとして普及している。これに関連して、吸入デバイスは、通常、ケース内に収容され、ケースは、通常、エアロゾル発生基材を備えた１つ又は複数のカートリッジ又は同様の構成要素を更に収容することができる。

更に、ケースは、吸入デバイスに電力を供給するための充電器の機能を有することができる。通常、ユーザは、吸入デバイスがケースから簡単な方法で取り外せると便利であると感じる。

国際公開第２０２０／８３８５０Ａ１号パンフレットは、エアロゾル発生デバイスの一部を受け入れるためのホルダーを備えている、エアロゾル発生デバイスのためのケースに関し、ホルダーは、エアロゾル発生デバイスをホルダー内に保持するための磁石を含み得る。

欧州特許出願公開第３３４４３１５Ａ１号明細書は、吸入デバイスを取り外すことができるようにサイドドアを開けることができ、吸入デバイスがケースから外に立ち上がるようにするために、昇降デバイスを形成する永久磁石を設けることができる、長方形のケースを有するエアロゾル発生システムを開示している。

上記を考慮すると、製造が容易であり、使用も容易なエアロゾル発生システムを提供する必要性が依然として存在する。

これは、請求項１によるエアロゾル発生システムによって達成される。

一般に、吸入デバイスを収容するケースは、本体及び本体に対して移動可能な蓋を有し、吸入デバイス及び蓋は、蓋が本体に対して移動されるとき、吸入デバイスを本体に対して相対的に移動させるために協働する少なくとも１つの磁石及び少なくとも１つのフェライト要素の組み合わせを有する。これに関連して、蓋は、本体に対してスライド可能な少なくとも１つのスライドピンを有し、少なくとも１つのスライドピン上に少なくとも１つの磁石又はフェライト要素が設けられる。

使用中、蓋は、ケースの上部と考えることができ、特に概して直方体の形状を有するケースの最小表面を閉じ、且つそれを開けることができるように適合される。２番目に小さい表面は、側面と考えることができ、最も大きい表面は、前面と背面と考えることができる。前述のスライドピンによって少なくとも本体に対してスライド可能である蓋は、容易に製造でき、スライドピンに設けられた磁石又はフェライト要素により、吸入デバイス上の補完要素と協働して、ユーザが容易に掴めるような方法で吸入デバイスをケースの本体に対して移動させることができる。同時に、蓋は、通常、ケースの最小表面に設けられるため、ケースをコンパクトに保つことができ、蓋を開いた状態でもコンパクトなサイズを保つことができる。更に、スライドピン及び／又は吸入デバイス上の磁石又はフェライト要素間の壁厚は、ケースに対して吸入デバイスを持ち上げるための所望の相互作用を可能にするのに十分に小さくすることができる。

好ましい実施形態は、更なる請求項に記載されている。

吸入デバイスがその全体においてケースのキャビティ内に実質的に収容され得る場合、これは、ユーザの利益に更に寄与する。このように、吸入デバイスは、非使用状態で完全に保護され、１つ又は複数の磁石と１つ又は複数のフェライト要素との上述の相互作用により、容易に使用可能な状態にすることができる。

更に、吸入デバイスが全般に細長い、特に実質的に円筒状、特に円形の円筒状である場合に便利であることが証明されている。

この場合、複数の磁石又はフェライト要素は、吸入デバイスの長さに沿った特定の位置で吸入デバイスの全周囲に設けられると特に有利である。加えて又は代わりに、磁石又はフェライト要素は、吸入デバイスの全周囲に延在するように、リング、環状又は円形の形状で設けられ得る。このように、吸入デバイスの長手方向軸の周りの回転位置とは無関係に、スライドピン上の１つ又は複数の磁石又はフェライト要素との所望の相互作用を確保することができる。あらゆる磁石又はフェライト要素の位置が吸入デバイスの外側から見えないようにすることができるため、これは、特に有益である。更に、この段落で説明する特徴は、言及した理由により、本明細書で説明する他の特徴から独立して有利であり、ケースと、１つ又は複数の磁石及びフェライト要素の組み合わせによって保持される吸入デバイスとを有する任意のエアロゾル発生システムにおいて、これらから独立して提供することができる。

その使用を特に簡単にし、且つ依然としてケースの開いた状態でもエアロゾル発生システムのサイズを特にコンパクトに維持するために、上述のスライドピンを用いることにより、本体に対してスライド可能であるだけでなく、本体に対して枢動可能である蓋を設けることが好ましい。

特に、スライドピンを枢動軸としても使用することができるため、蓋は、少なくとも１つのスライドピンの周りで更に枢動可能であり、構造を単純に保つことができる。

ケースが、少なくとも１つのスライドピンを収容するための少なくとも１つの溝を有する場合、蓋とケースとの間の相互作用を単純且つ効率的なものにすることができ、同時に製造が容易になり得る。

上ですでに示したように、好ましい実施形態では、蓋は、従来技術で知られている横のサイドドア又は同様の構造と比較して、上面とみなされ得る本体の最小の側面に設けられる。

これに関連して、蓋は、必ずしも最小の側面のみを覆う必要はなく、本体の２番目に小さい側面、換言すれば典型的には前面又は後面と比較して側面に隣接して更に延在することができる。特に、蓋のスライドピンは、このような側面に沿って延在する部分に設けることができる。

吸入デバイスをケースから取り外す方法は、実質的に上述の吸入デバイスの構造に対応し、上で示したように提供される少なくとも１つの磁石及び少なくとも１つのフェライト要素の協働により、吸入デバイスをケースに対して移動させるか、又は吸入デバイスをケースから部分的に取り外すことを意味する。本明細書に記載の方法の好ましい実施形態は、エアロゾル発生システムの好ましい実施形態に対応し、システムに関連して述べたあらゆる特徴のみを方法に完全に適用することができ、その逆も同様であることに留意されたい。

以下では、例示的な実施形態及び図面を参照して本発明を説明する。

ケースが第１の閉じた状態にある、本発明によるエアロゾル発生システムを示す。ケースが第２の開いた状態にある、本発明によるエアロゾル発生システムを示す。図１の状態のエアロゾル発生システムをその側面から示す。図２の状態のエアロゾル発生システムをその側面から示す。図１の状態の代替の実施形態を示す。

図１からわかるように、エアロゾル発生システム１０は、一般に、ケース１２と吸入デバイス１４とを有し、ケースは、本体１６と蓋１８とを有する。吸入デバイス１４は、一般に、細長く、ケース１２のキャビティ２０内に実質的に完全に収容され得る。図示の実施形態では、キャビティ２０は、ケース１２の底部までほぼ完全に延在し、図１に示す蓋１８の閉状態では、吸入デバイス１４がキャビティから突出するのは、たとえあったとしても数ミリメートルのみである。更に、図１には、吸入デバイス１４が、その側部において、且つ以下でより詳細に説明するように特に蓋１８に隣接する上部において、磁石又はフェライト要素２２を含むことが示されている。

図１及び図３の組み合わせからもわかるように、ケース１２は、ほぼ直方体であり、正面及び背面があり、正面は、図１の観察者の方を向き、直方体の最大の表面である。特に図３からわかるように、側面は、直方体の２番目に大きい表面であり、蓋１８は、実質的に直方体の最小の表面に設けられる。図１に示すように、ケースの底部にあるこの小さい面は、側面の１つに向かって若干傾斜して形成され得る。特に、図１に示されていないが、これは、ケースの底部だけでなく、蓋１８によって形成されるケースの上部にも適用することができる。

図に示すように、図示の実施形態では、蓋は、ケース１２の本体１６の上部を覆うだけでなく、前面及び背面に沿って短い距離だけ延在し（図３を参照されたい）、且つ横側面のその１０％～３０％などの著しくより長い距離だけ延在する。更に、ケース１２の心地よい「感触」をユーザに与えるために、様々な表面間の一部又は好ましくはすべてのエッジが丸みを帯びている。更に、図３の上面及び下面に見られるように、最小表面及び２番目に小さい表面、すなわち上及び下面並びに側面に全体として丸みを持たせることができる。

図３及び図４に点線で示すように、図示の実施形態では、ケース１２は、各側面に溝２４を有し、各側面に設けられた蓋１８のスライドピン２６がその中でスライド可能である。図示の実施形態では、各溝は、ケース１２の最大表面及び２番目に大きい表面に実質的に平行に、且つ吸入デバイス１４の長手方向の延長部に平行に延在する。更に、図３及び図４の比較からわかるように、蓋１８は、両側のスライドピン２６の周りで本体１６に対して更に枢動可能である。

図１及び図２の組み合わせからわかるように、蓋１８が上方にスライドすると、ピン２６に設けられた磁石又はフェライト要素２８は、吸入デバイス１４上の対応する磁石又は要素２２と協働して、吸入デバイス１４をケース１２の本体１６から持ち上げる。このように、吸入デバイス１４は、ユーザが容易に握ることができる。吸入デバイスをキャビティ２０の外に移動させて掴むことができるようにするために、蓋は、側面に沿ってより長い距離延在するように設けることができるが、図４に示すように、蓋１８が更に枢動可能であり、オープン状態でもシステム全体をコンパクトに保つという事実が重要である。

更に、図１及び図２からわかるように、蓋は、スライドピン２６及び本体１６に設けられた溝２４に関して垂直軸に対して対称に形成されるのに対して、吸入デバイス１４は、それを特に側面に近い位置に設けるために、非対称の、特に偏心した位置に設けられ、磁石又はフェライト要素２８を備えたスライドピン２６が存在し、吸入デバイスに設けられた磁石又はフェライト要素２２と有利に相互作用することができる。特に、図示の実施形態では、吸入デバイスは、ケース１２の右半分のみに設けられる。更に、図３からわかるように、ケースは、横側面から見ると実質的に対称であり得る。

図５に示されるように、吸入デバイス１４の回転方向に関係なく、記載された持ち上げ動作を確実にするために、磁石又はフェライト要素２２を、吸入デバイス１４の全周囲の長さに沿った同じ位置に設けることができる。特に、図５は、リング状の磁石又はフェライト要素２２を示す。更に、スライドピン２６の全体、すなわち蓋から突出する部分及び／若しくは溝２４に収容される部分又はその主要部分を磁石又はフェライト要素２８で構成することができる。

Claims

ケース（１２）と、
前記ケース（１２）内に収容され得る吸入デバイス（１４）と
を含み、
前記ケース（１２）は、
本体（１６）と、
前記本体（１６）に対して移動可能な蓋（１８）と
を有し、
前記吸入デバイス（１４）及び前記蓋（１８）は、前記蓋（１８）が前記本体（１６）に対して移動されるとき、前記本体（１６）に対して前記吸入デバイス（１４）を移動させるために協働する少なくとも１つの磁石及び少なくとも１つのフェライト要素（２２、２８）の組み合わせを有し、
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）に対してスライド可能である少なくとも１つのスライドピン（２６）を有し、
前記少なくとも１つのスライドピン（２６）上に少なくとも１つの磁石又はフェライト要素（２８）が設けられる、
エアロゾル発生システム（１０）。
前記吸入デバイス（１４）は、その全体において前記ケース（１２）のキャビティ内に実質的に収容され得る、
請求項１に記載のシステム。
前記吸入デバイス（１４）は、細長く、特に実質的に円筒形である、
請求項１又は２に記載のシステム。
複数の磁石若しくはフェライト要素（２２）又はリング状の磁石若しくはフェライト要素（２２）は、前記吸入デバイス（１４）の長さに沿った特定の位置で前記吸入デバイス（１４）の全周囲に設けられる、
請求項３に記載のシステム。
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）に対して更に枢動可能である、
請求項１～４のいずれか一項に記載のシステム。
前記蓋（１８）は、少なくとも１つのスライドピン（２６）の周りで枢動可能である、
請求項５に記載のシステム。
前記ケース（１２）は、少なくとも１つのスライドピン（２６）を収容するための少なくとも１つの溝（２４）を有する、
請求項１～６のいずれか一項に記載のシステム。
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）の最小の側面に設けられる、
請求項１～７のいずれか一項に記載のシステム。
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）の少なくとも１つの２番目に小さい側面に隣接して更に延在する、
請求項１～８のいずれか一項に記載のシステム。
少なくとも１つの吸入デバイス（１４）を、本体（１６）と、前記本体（１６）に対して移動可能な蓋（１８）とを有するケース（１２）から取り外す方法であって、
前記蓋（１８）が前記本体（１６）に対して移動されるとき、前記吸入デバイス（１４）が前記本体（１６）に対して移動されるように、前記吸入デバイス（１４）及び前記蓋（１８）上に設けられた少なくとも１つの磁石及び少なくとも１つのフェライト要素（２２、２８）の協働により、前記吸入デバイス（１４）を前記ケース（１２）から部分的に取り外すステップを含み、
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）に対してスライド可能である少なくとも１つのスライドピン（２６）を有し、
前記少なくとも１つのスライドピン（２６）上に少なくとも１つの磁石又はフェライト要素（２８）が設けられる、
方法。
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）に対して更に枢動される、
請求項１０に記載の方法。
前記蓋（１８）は、前記本体（１６）に対してスライドされる少なくとも１つのスライドピン（２６）の周りで枢動される、
請求項１０または１１に記載の方法。