JP2024504268A - 事前に圧縮された伸縮目地シールシステムのより安全な発塵のない取付方法 - Google Patents

事前に圧縮された伸縮目地シールシステムのより安全な発塵のない取付方法 Download PDF

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Abstract

接着を向上させるために、下地を機械的に研磨することなく、伸縮目地シールシステムを取り付けるためのより安全な発塵のない方法を開示する。この方法は、下地の対向する表面間に間隙を形成している下地を設置すること、溶媒で拭くことによって表面を準備すること、及び表面にシーリング材の取付帯を付けることを含む。この方法は、取付帯の近傍又はその中において間隙内にシールシステムを配置すること、及びシステムが表面に向かって膨張し、取付帯内に埋まり、かつ対向する表面間の所定の場所にシールシステムを固定するまで、間隙内にシールシステムを維持することを含む。この方法は、表面を準備する前に、既存の目地シールシステムと下地との間のシーリング材を切断することによって既存のシステムを除去すること、表面を溶媒で拭くこと、及び除去されたシールシステムからの任意の変形又は埋め込まれた残留物を下地の表面上に又は下地の表面に埋め込まれた状態で残したままにすることも含む。

Description

本開示は、概して、目地シールシステム並びにそのより安全な発塵のない取付又は交換及び再取付又は改良方法に関する。より詳細には、本開示は、伸縮目地シールシステム及び建築物又は構造物構成要素を形成する下地間の目地にそれを取り付けるための工程に関する。下地は、例えば、熱、風及び/若しくは地震による揺れ、せん断力及び/若しくは負荷力による移動又は他の建築物の若しくは構造的な移動に適応するように設計された、例えばコンクリート及び他の建築又は構造システムを含む。本開示は、大きい移動を経験しないが、依然として水の浸入に抵抗するか又はそれを防止し、火事による熱、炎及び/又は煙をある期間にわたって食い止め、且つ熱及び他の改良されたシール特性を提供するために必要とされる、建築又は構造システムの下地間の多くの他の間隙又は目地のためのシールの解決策にも適用される。建築物構成要素を形成する下地間のこれらの間隙又は目地は、例えば、石造部分(レンガ又はコンクリートブロック(CMU))の制御目地、建築物若しくは構造物ファサード又は外断熱外壁仕上げ方式(EIFS)の目地、窓周縁の目地、プレキャストコンクリート又は金属パネル構造の目地及び限定されないが、建築物、駐車場ビル、スタジアム、トンネル、橋などを含む構造物における他のものを含む。
ほとんどの建造物は、伸縮目地、制御目地及び構造物の移動に適応するように設計された建築物又は構造物構成要素を形成する下地間の他の間隙を含む。伸縮目地は、全体的に、目地にわたる幅が約0.375インチ(0.9525cm)以上であり、且つ熱膨張及び収縮並びに風、地震、せん断及び負荷によって発生した建築物又は構造物構成要素の移動に適応するように設計される。制御目地は、例えば、コンクリート又はレンガを含む材料で構成された下地が硬化中に収縮することを可能にするように使用され、目地にわたる引張力をなくし、従って下地の材料のひび割れを防止する。窓周縁目地は、建設工事の不正確さに適応し、それを許容し、且つ窓自体にいかなる力も伝達されないようにするために存在する。下記における伸縮目地及び/又は建築目地への言及は、建築物又は構造物構成要素を形成する下地間の様々なこれらの間隙又は目地のいずれかであると理解されるべきである。
伸縮目地及び/又は建築目地を封止するように設計されたシステムは、建築物又は構造物の下地の内面及び外面の両方、例えば壁、床、天井及び屋根を通して延在するように位置決めされ得る。外部環境条件にさらされる外壁、床又は屋根を形成する下地間の外部目地の場合、伸縮目地シールシステムは、目地に対する外部環境条件の影響をある程度封じ込め、且つ/又はそれに抵抗する必要がある。従って、ほとんどの外部伸縮目地シールシステムは、水が構造に浸透する効果を封じ込め、且つ/又はそれに抵抗するように設計される。下地間の垂直方向に向けられた外部目地に取り付けられるシールシステムは、雨、雪、氷の形態の水の浸透又は風によって引き起こされる異物の侵入に抵抗するように設計される。下地間の水平方向に向けられた外部目地に取り付けられるシールシステムは、雨、水たまり、雪、氷などの形態の水、砂などの異物、雪及び/又は氷で覆われた表面を処理するために使用される化学薬品に対して且つ状況に応じてこれらの全てに対して同時に抵抗するように設計される。さらに、水平方向の目地に取り付けられるいくつかのシールシステムは、歩行者及び/又は車両の交通にさらされることがあり、そのような交通に耐える一方、シール性を提供及び維持するように設計される。
耐水性又は水密目地シールシステムは、異なる形態で存在し得るが、一般的に水の浸透に抵抗し、且つ熱膨張及び/又は収縮、風及び/又は地震による揺れ、負荷力及び/又はせん断力に応答する建築物又は構造物の移動に起因する物理的なサイクルに適応するように設計された材料から構成される。
水密伸縮目地シールシステムをもたらす試みのために複数の装置が使用されている。「コーキング材及び裏打ち棒材」システムとして公知の1つのそのようなシールシステムは、完成品の機能性目地シールシステムをもたらすために、熟練した設置者による現場での組み立てを必要とする。これらのシステムは、取付方法及び技術自体の両方に関連する多数の欠陥があり得る。取付の問題は、裏打ち棒材を挿入する際の難しさ及び適切な深さに裏打ち棒材を設定する難しさを含む。技術的な問題は、裏打ち棒材の独立気泡圧縮永久ひずみ、裏打ち棒材と、上塗りされたコーキング材との間の接着が不十分であるか又は接着しない可能性、コーキング材の張力、周囲条件又は理想的でない条件でのコーキング材の硬化及び移動が発生している間のコーキング材の硬化を含む。さらに、これらの問題は、一般に、システムが、目地にわたる幅が約1インチ(2.54cm)を名目上上回る可動目地に取り付けられるか、又は取り付けられ、且つ約+又は-10~15パーセント(±10~15%)を上回る移動に適応することによって動作すると予想される場合に悪化する。そのような上述の要因は、システムの寿命が短く、移動の能力が低いなど、望ましい結果を満たさず、最終的に水の浸入及びそれに付随する問題を生じ得る。コーキング材及び裏打ち棒材システムの現場での組み立ての性質は、取付の作業のコストを高くする原因となり得、より安価な構成要素で認識される費用便益のほとんどを相殺する。
米国特許第5,130,176号明細書は、これらの問題のいくつかに取り組むように構成されたシールシステムを記載している。記載されているシールシステムは、現場での組み立ての必要性をなくし、且つ生産性を改善し得る。記載されているシステムは、特に、目地にわたる幅が約1.5インチ(3.81cm)を上回る下地間の目地で効果的であり、例えば目地にわたる幅が約12インチ(30.48cm)ほどの大きさの目地で使用され得る。
建築産業の傾向は、より少数及びより大きい/より幅広の伸縮目地に向かっている。より少数の目地に向かう傾向は、一部には、伸縮目地が、一般に、水の浸透及び火災の封じ込めの不具合のある個所に置かれるために生じている。さらに、より大きい/より幅広の目地に向かう傾向は、設計及び建設中により大きい風及び/又は地震による移動を考慮することを命じる建築基準法に起因する。
一般的に、建築目地シールシステムは、耐火性に関して不十分であることが認識されている。場合により、建築又は伸縮目地に起因する移動は、下地間の目地のための目地シールの解決策において割れ目又は空隙をもたらし、これは、煙突効果を生じ得、これが火災の封じ込めに関して重大となり得ることが示されている。これは、多くの場合、建築物又は構造物の設計及び建設に組み込まれ得る耐火性要素の破壊を生じる。この問題は、大きい高層の建築物、駐車場構造物、スタジアムで特に深刻であり、ここでは、火事が急速に広がり得るため、構造物から安全且つ十分に避難することを可能にすることができない。
耐火性目地シールシステムの初期の設計は、現場で用いられる液体シーリング材と組み合わせて又は組み合わせずに、モノリシック又は複合材料のいずれかの構成のミネラルウール又は他の無機材料のモノリシックのブロックを含んでいた。概して、これらの設計は、移動が小さい非可動目地又は制御目地に適切であった。移動が大きく、且つ通常の熱膨張及び収縮、風及び/又は地震による揺れ、負荷力及び/若しくはせん断力又は建造物の他の移動のサイクルに応答して材料が著しく圧縮された場合、これらの設計は、一般的に、意図したように機能しなかった。実際、多くの設計は、単に、通常の熱サイクル(膨張及び収縮)並びに建築物及び他の構造物が経験する他の移動のサイクルにわたり、目地幅全体にわたって適切な被覆率/シールを維持するために必要とされるレジリエンス又は回復特性に欠けていた。これらの設計の多くは、受け入れられている試験基準、例えばASTM Internationalの基準「Standard Test Methods for Fire Tests of Building Construction and Materials」(ASTM E-119)に従って試験されており、この試験は、静止状態下での建築構成要素の火災曝露試験を提供し、且つ伸縮目地シールシステムの動的な性質を考慮していない。上述の通り、この動的な挙動は、いくつかの建築設計の耐水及び/又は耐火特性を損なうことに寄与し得る。
米国保険業者安全試験所は、試験基準2079「Tests for Fire Resistance of Building Joint Systems」(UL 2079)を策定しており、これは、UL 2079試験基準に目地の移動のサイクルのレジメンを加えることによるASTM E-119の耐火性条件のさらなる改良版である。UL 2079の目地の移動のサイクルのレジメンは、第2のASTM International試験基準「Standard Test Method for Cyclic Movement and Measuring the Minimum and Maximum Joint Widths of Architectural Joint Systems」(ASTM E-1399)と実質的に同様である。さらに、UL 2079基準は、設計が最大の目地サイズで試験されることを規定している。UL 2079試験基準は、現実世界の条件をより反映しているとみなされ、従って、建築士及び技術者は、それを満たす伸縮目地シール製品を明記し始めた。移動のサイクルの領域のないASTM E-119に合格する多くの設計は、UL 2079試験基準に合格しない。これは、上述のような下地間の非可動建築目地に適切であり得るが、しかしながら、ほとんどの建築伸縮目地システムは、熱の作用(例えば、目地内への膨張及び目地から離れるような収縮)、風及び/又は地震による揺れ、負荷力及び/又はせん断力の結果としてのある程度の移動に適応するように設計される。共同所有された米国特許第8,365,495号明細書及び他の共同所有された特許は、UL 2079試験基準によって提供される耐火性及び移動のサイクル試験に合格する、単一伸縮目地シールシステムにおいて耐水性及び耐火性の両方の側面に取り組む伸縮目地シールの解決策を記載している。
さらに、建築環境における目地シールの分野では、依然として、最初にシールし、その後、古いシステムを除去し、且つ交換用目地シーリング材を取り付けることにより、建築又は伸縮目地のシールを維持する必要性がある。建築及び伸縮目地がその間に形成される多孔質下地は、天然石、コンクリート、石造部分(例えば、レンガ、CMU)、EIFS、化粧漆喰などに及ぶ。これらの下地の表面は、下地の表面間に形成された間隙又は目地への伸縮目地シールシステムの取付前に準備及び/又は修復される必要がある。下地の表面の準備及び/又は修復は、表面が、伸縮目地シールシステムと下地との間の接合及び接着を支援する接着剤又は他のシーリング材を受け入れるようにするために必要とされ得る。準備及び修復は、下地と伸縮目地シールシステムとの間の良好な接合及び接着の形成を阻止し得る汚れ、古いシーリング材残留物又は他の材料を除去するための例えば洗浄、削り、研削、紙やすりによる研磨、研磨又は他の処理を含み得る。準備及び/又は修復は、高い箇所を除去するか又は空隙を埋めるために表面をならすことも含み得る。認識され得るように、下地及び下地の表面上にある材料の削り、研削、紙やすりによる研磨及び/又は研磨は、粉塵又は他の汚染物質を空中浮遊粒子として放出し得る。空中浮遊粒子は、伸縮目地シールシステムを取り付ける人員及び作業領域の近くにいるいずれの人にも有害であり得る。例えば、建造物で下地として一般に使用される一部の材料の削り、研削、紙やすりによる研磨又は研磨は、シリカを含む粒子を放出し得ることが知られている。シリカは、人が吸入すると健康を害することが知られている。
安全性及び他の建築及び保健機関は、例えば、米国では、労働安全衛生局(OSHA)並びに州及び地方の建築部及び保健所は、遊離シリカ及び他の汚染物質の吸入から作業員及び建物入居者を保護するための条件を設定する規制を施行している。これらの規制の順守は、取付業者が全ての切断、削り、研削、紙やすりによる研磨及び研磨のための工具に集塵機器を取り付けて使用することを必要とする。粉塵収集付属品は、一般的に、機器をより重く、且つより操作しにくくする。さらに、取付業者は、一般に、吸入リスクを防止するか又は少なくとも実質的に最小限にするためのOSHA条件を満たすために、例えば自給式呼吸器(SCBA)を含む個人用防護具(PPE)を使用する必要がある。健康及び安全上の理由から望ましいものの、PPEと集塵機器とを組み合わせて使用することは、取付のコストを増大させ、生産性を低下させ、且つ追加的な負担をもたらし得るか又は取付業者に他の健康及び安全上のリスクを導入し得る。
従って、伸縮目地シールシステム及び伸縮目地シールシステムと下地との間の接合を支援する接着剤又は他のシーリング材を受け入れる表面を準備するための、伸縮目地を形成する下地の表面の削り、研削、紙やすりによる研磨及び研磨の必要性をなくす取付方法に対する必要性が依然としてある。
従って、本明細書では、実施形態によれば、水の浸入に抵抗するか又はそれを防止する、火災からの熱、炎及び/又は煙をある期間にわたって食い止め、且つ熱及び他の改良されたシール特性を提供する一方、他の利点を提供する中でも、構造的な移動に適応し、且つ目地をシールするより安全なシステム及びその取付方法が提供される。本明細書で開示する実施形態は、以前の建築目地シール設計、例えばコーキング材及び裏打ち棒材の技術的な問題を克服し、且つ従来技術のシステム及び取付方法の教示を改善する。
ある態様によれば、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを取り付けるための比較的より安全な発塵のない方法が提供される。この方法は、対象の構造物内において、第1の下地及び第2の下地を設置することを含み、ここで、第2の下地は、第1の下地と同一平面上に配置されており、かつ第2の下地は、第1の下地及び第2の下地の対向する表面間に形成された間隙だけ第1の下地から離間している。この方法は、任意の表面変形及び残留物を残したままにしながら、対向する表面を溶媒で拭き、かつ第1の下地及び第2の下地の対向する表面に液体シーリング材の取付帯を付けることにより、下地を機械的に研磨又は研削する必要なく、第1の下地及び第2の下地の対向する表面を準備することを含む。この方法は、対向する表面間であり、かつ第1の下地及び第2の下地の対向する表面に付けられた液体シーリング材の取付帯の近傍又は取付帯の中のうちの少なくとも一方の位置に、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを設置することによって、間隙内に伸縮目地シールシステムを配置することも含む。この方法は、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムが、対向する表面に向かって外向きに膨張し、シーリング材の取付帯内に埋まり、かつ第1の下地及び第2の下地の対向する表面間の位置に伸縮目地シールシステムを固定するまで、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを間隙内の位置に維持することを含む。
一実施形態では、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを取り付けるためのより安全な発塵のない方法は、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムの上面の一部、並びに第1の下地及び第2の下地の対向する表面に、かつそれらの間に、液体シーリング材のビードを付けることをさらに含む。
さらに別の実施形態では、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを取り付けるためのより安全な発塵のない方法は、第1の下地及び第2の下地の対向する表面を準備することの前に、第1の下地と第2の下地との間の間隙に取り付けられた既存の目地シールシステムを設置すること、及び既存の目地シールシステムと第1の下地及び第2の下地との間のシーリング材を切断することにより、既存の目地シールシステムを除去することをさらに含む。この実施形態では、拭くことによって第1の下地及び第2の下地の対向する表面を準備することは、対向する表面を溶媒で拭くことと、既存のかつここで除去された目地シールシステムからの残存するシーリング材の任意の埋め込まれた残留物を第1の下地及び第2の下地の対向する表面上に又は対向する表面に埋め込まれた状態で残したままにしながら、下地を機械的に研磨又は研削する必要なく、下地を準備するか、又は以前に取り付けられかつ除去された目地シールシステムの残留物を除去するかのいずれかを行うこととをさらに含む。
一実施形態では、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを取り付けるためのより安全な発塵のない方法は、耐水性及び/又は耐火性の事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを取り付けることを含む。一実施形態では、耐水性及び/又は耐火性の事前に圧縮された伸縮目地シールシステムは、伸縮目地シールシステムのコアに導入された難燃性材料を含み、及びその中に難燃性材料を含むコアは、約160kg/m~約800kg/mの範囲の圧縮密度を有し、かつ伸縮目地シールシステムは、UL 2079によって提供される試験に合格するように構成されている。一実施形態では、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムは、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムの表面に適用された耐水性又は防水性コーティングをさらに含む。一実施形態では、耐水性又は防水性コーティングは、塗装可能である。
ここで、図面を参照すると、これらの図面は、例示的な実施形態であり、同様の要素に同様の符号が付されている。
一実施形態による、コーティングされた事前に圧縮された伸縮目地シールシステムの概略的な部分断面図である。 一実施形態による、圧縮し、且つアーチ状の形状の上面プロファイルを形成した後の図1Aの伸縮目地シールシステムの概略的な部分断面図である。 一実施形態による、圧縮し、複数の薄層にまとめ、且つベローズ形状の上面プロファイルを形成した後の図1Aの伸縮目地シールシステムの概略的な部分断面図である。 出荷のためにスプールに巻き付けられた、図1Bの圧縮された及びアーチ状の伸縮目地シールシステムの概略図である。 図2Aの断面B-Bに沿って取った図2Aの断面図である。 出荷のために梱包された、図1Cの圧縮されてベローズ形状にされた伸縮目地シールシステムの端面図の概略図である。 出荷のために梱包された、図1Cの圧縮されてベローズ形状にされた伸縮目地シールシステムの斜視図の概略図である。 一実施形態による、層を含み、且つ圧縮し、アーチ状の形状の上面プロファイルを形成した後の伸縮目地シールシステムの概略的な部分断面図である。 一実施形態による、層を含み、且つ圧縮し、複数の薄層にまとめ、且つベローズ形状の上面プロファイルを形成した後の伸縮目地シールシステムの概略的な部分断面図である。 実施形態による、伸縮目地シールシステムを取り付けるためのより安全な発塵のない方法を示す。 一実施形態による、図4の方法の工程の概略的な部分断面図である。 一実施形態による、図4の方法の工程の概略的な部分断面図である。 一実施形態による、図4の方法の工程の概略的な部分断面図である。
本発明の実施形態は、弾性の耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステム並びに限定されないが、建築物、駐車場、スタジアム、トンネル、橋などを含む構造物の建築物又は構造物構成要素を形成する下地間の間隙又は目地内でシステムを圧縮することによる、そのより安全な発塵のない取付方法に関する。圧縮状態で取り付けられると、耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステムは、システムが間隙又は目地をシールするとき、耐水性、耐火性及び/又は他の所望の特性を維持しながら、熱膨張及び収縮並びに必要に応じて風、地震、せん断及び負荷によって発生した建築物又は構造物構成要素の移動に適応する。他の方法及び材料は、本明細書で説明する建造物に使用され得るが、特に好適で好ましい方法及び材料が本明細書で説明される。特に明記しない限り、使用されるいずれの技術又は科学用語も、本発明が関係する技術分野の当業者によって理解されるような意味を有する。
実施形態による本明細書で説明する伸縮目地シールシステムは、添付図面を参照することによって最もよく理解される。図1Aを参照すると、そこには、本発明の態様に従って製造され、取り付けられ、且つ動作する伸縮目地シールシステム10の一実施形態の部分断面図が開示されている。図1A~1Cに示すように、伸縮目地シールシステム10は、コア11を含み、このコアは、コア11の材料の気泡の外部若しくは内部及び/又はマトリックスを少なくとも部分的に又は全体的に満たすか又はコーティングするために含浸されるか、染み込まされるか、分散されるか、浸透されるか、入れられるか、含まれるか又は他の方法で導入された、例えばアクリル又はワックスなどの耐水性化学物質12、耐火性材料14、紫外線(UV)安定剤及び/又はポリマー材料の少なくとも1つ及び/又は組み合わせによって処理される、例えば連続気泡性ポリウレタン発泡体材料の1つ以上の条片又は薄層16又はブロックで構成される。一実施形態では、コア11は、発泡体、例えば連続気泡性ポリウレタン発泡体で構成されると上記で説明されているが、この材料は、コア11の1つの好適な材料の単なる例であることが理解されるべきである。コア11の材料の他の例は、限定されないが、ポリウレタン発泡体及び/又はポリエーテル発泡体を含み、且つ連続気泡又は緻密な独立気泡構造であり得る。コア11の材料のさらなる例は、紙ベースの製品、ボール紙、金属、プラスチック、熱可塑性物質、緻密な独立気泡発泡体、例えばポリウレタン及びポリエーテル連続又は独立気泡発泡体、架橋発泡体、ネオプレン発泡ゴム、ウレタン、エチルビニルアセテート(EVA)、シリコーン、コア11に本質的に疎水性及び/又は耐火特性を付与するコア化学物質(例えば、発泡体化学物質);及び/又は複合材料を含む。上述の材料又は他の好適な材料のいずれかの組み合わせは、コア11を構成するためにも用いられ得る。発泡体は、主に、本明細書ではコア11のための材料として参照されるが、発泡体の説明は、上述したようなコアのための他の材料にも応用され得ることにさらに留意されたい。
一実施形態では、条片又は薄層16は、典型的には、厚さ約1.5インチ(1.5in.;3.81cm)×幅20インチ(20in.;50.8cm)×長さ10フィート(10ft.;3.048m)のコア11の大きい材料シートから製作される。状況により、必要に応じて他の寸法が使用され得る。コア11の材料のシート又はブロックは、例えば、水性アクリル、紫外線(UV)安定剤、ポリマー材料、耐火性材料14などの好適な耐水性化学物質12が個別に及び/又は組み合わせて含浸されるか、染み込ませられるか、分散されるか、浸透されるか、入れられるか、含まれるか又は他の方法で導入されることによって優先的に処理される。一実施形態では、コア材料対化学薬品(粒子を含む)の重量比は、体積で約1:1~約1:5の範囲内であり得、比は、一部には、コア材料の浸透性によって決定され、コア11の材料に対する化学薬品及び粒子の量は、一般的に、浸透性が高くなるにつれて多くなる。同様に、コア材料の多孔性が高い、すなわち気泡サイズが大きいことは、より高い浸透性を生じることが多いため、多くの場合、より多くの化学薬品及びコア材料が使用され得、コア材料の多孔性が高く、すなわち気泡サイズが大きい。代わりに又は加えて、より大きい粒子が使用され得、コア材料の多孔性が高く、すなわち気泡サイズが大きい。
一実施形態では、耐火性材料14は、優先的には、コア11の材料のシート又はブロックに対して、コア11自体の未処理の材料に対して重量で約3.5:1~4:1の比で含浸されるか、染み込ませられるか、分散されるか、浸透されるか、入れられるか、含まれるか又は他の方法で導入される。コア11の結果として生じる非圧縮材料は、固体ブロック又は複数の薄層を含むかどうかに関わらず、実施形態によれば、約130kg/m~約150kg/mの範囲、具体的には140kg/mの密度を有し得る。コア11の結果として生じる非圧縮材料の他の好適な密度は、約50kg/m~約250kg/mの範囲の密度、例えばより詳細には約80kg/m~約180kg/m又は約100kg/m~約180kg/mの実施形態を含み、これらは、構造物に所望の耐水性及び/又は防水性並びに耐火性をもたらすことができる。実施形態によれば、耐水性化学物質12、紫外線(UV)安定剤、ポリマー材料及び/又は耐火性材料14を備えるコア11の材料は、システムの最終的なサイズに関わらず、実質的に同じ密度の耐水性化学物質12及び/又は耐火性材料14が伸縮目地シールシステムに存在することを保証するように構築され得る。非限定的な例として、実施形態によれば、圧縮されると、コア11の処理された材料は、一般に、少なくとも約160~約800kg/mの範囲の圧縮密度間を繰り返し得る(例えば、膨張及び収縮する)。本発明は、上述の非圧縮密度範囲内の処理に限定されず、且つ/又は上述の圧縮密度範囲内で繰り返すことが理解されるべきである。例えば、実施形態、取付及び圧縮比に応じて、コア11は、本明細書で説明した密度範囲外の、例えば非圧縮で約50~約250kg/mの密度、及び圧縮時に約160~約800kg/mの密度を実現し得る。
本明細書で説明する実施形態では、コア11の処理された材料は、コア11に導入される難燃性材料14の量を、製品の最終的なサイズに関わらず、コア11の結果として生じる処理された材料が米国保険業者安全試験所のUL 2079の移動のサイクル及び耐火性試験プログラムに合格する、例えばそれに従って実施されることにより準拠するように提供するように構成され得る。例えば、様々な実施形態によれば、コア11に導入される難燃性材料14の量は、結果として生じる材料が、意図した範囲の移動(膨張及び収縮)を繰り返すことによって移動のサイクルに抵抗して持ちこたえるようにし、続いて規定の耐火性試験の承認条件を満たすようにする。当業者に公知のように、移動のサイクル試験は、UL 2079のセクション9に定められている一方、耐火性試験は、セクション11下に定められている。試験基準による要求に応じて、本明細書で説明する伸縮目地シールシステム10は、1回以上及びUL 2079の時間-温度曲線に示されている温度、例えば約538℃の温度に約5分、約927℃の温度に約1時間、約1010℃の温度に約2時間、約1052℃の温度に約3時間、約1093℃の温度に約4時間及び約1260℃までの温度に約8時間などへの曝露に対して、目地シールシステムの完全性を著しく損なうことなく抵抗し、持ちこたえ、且つ耐えることができることにより、UL 2079耐火性試験に合格する。任意選択的に且つUL 2079試験を受ける伸縮目地シールシステムの使用目的、例えば垂直方向の応用(壁設置システム)対水平方向の応用(床設置システム)での取付及び使用を意図した目地シールシステムに応じて、コア11は、UL 2079で説明している他の試験、例えばUL 2079のセクション17及び18に定められているようなホース流試験などに合格し得る。
さらに、本明細書で説明する全ての実施形態において且つ図3A及び図3Bに示すように、コア11の材料に導入される難燃性材料14は、コア11の材料又はコア11の材料の複数の部分間に配置された層19の形態であり得る。難燃性材料14を含む層19は、例えば、内層としてコア11の材料の本体内に位置し得るか、又はコア11の材料の残りの部分よりも高い比又は密度の難燃性材料14の薄層が導入される。層19は、本発明の範囲から逸脱することなく、コア11の材料内の様々な深さに含まれ得るため、本発明は、図3A及び図3Bに示すコア11の材料内の層19の正確又は精密な位置又は配置に限定されないことが理解されるべきである。層19は、コア11の材料内において、建築又は伸縮目地の幅に対して任意の方向に延在し得ることにさらに留意されたい。例えば、層19は、目地幅が延在する方向に対して平行に、目地幅が延在する方向に対して垂直に又は上述の組み合わせに向けられ得る。層19は、コア11の材料又は本体内の耐火性バリア層の機能を果たす。従って、層19は、例えば、防火特性をもたらす任意の好適な材料を含み得る。
さらに、本発明は、シールを維持するために、取付及び動作中、下地(これらの間でシステムが圧縮される)の移動に適応するために繰り返す(膨張及び収縮する)伸縮目地シールシステムの能力に悪影響を及ぼすことなく、耐水性及び/若しくは耐火性並びに/又は他の性質をもたらすために使用され得る、本明細書で説明した非圧縮及び圧縮密度及び/又は層状若しくは非層状の実施形態に限定されないことが理解されるべきである。例えば、本発明に従って設計されて動作する伸縮目地シールシステム10の容認できる又は好ましい性能は、コア11の未処理の材料の有機的構造(例えば、1種以上の耐水性化学物質12、紫外線(UV)安定剤、ポリマー材料及び/又は耐火性材料14を導入していない未処理のコアの有機的な気泡状構造)によってもたらされる背圧(例えば、回復力又は戻る力をもたらす、圧縮に起因して蓄えられたひずみエネルギー)と、有機的構造に導入される(例えば、染み込ませること、含浸すること、分散すること、浸透すること、入れること、含むこと又は他の均等なプロセスによって)成分(液体又は固体)の量とのバランスを必要とし、なぜなら、コア11の構造に導入される成分の量は、それが耐水性化学物質12、難燃性材料14又は他の組成物であるかに関わらず、導入された成分又は複数の成分によってコア11の未処理の材料の背圧が減衰又は抑制される度合に影響を及ぼすためである。従って、導入されるか、染み込ませられるか、含浸されるか、分散されるか又は浸透されるか、入れられる成分の量は、例えば、動作中、伸縮目地シールシステムによってもたらされたシールを維持するために、下地(それらの間でシステムが圧縮される)の移動に適応するために、繰り返す(膨張及び収縮する)システムの能力及び耐火性伸縮目地シールシステムの場合には少なくともUL 2079規格の移動のサイクル及び耐火性試験プログラムに準拠することによって合格するためのシステムの能力に悪影響を及ぼしてはならない。
使用され得る1つのタイプの難燃性材料は、三水酸化アルミニウム(ATH)としても公知の水性アルミニウム三水和物である。しかしながら、他の難燃性材料が使用され得るため、本発明は、これに関して限定されない。そのような材料は、限定されないが、耐火性又は難燃性を付与し得る膨張黒鉛及び/又は他の炭素ベースの誘導体、金属酸化物及び他の金属水酸化物、アルミニウムオキシド、アンチモンオキシド及びヒドロキシド、フェロセンなどの鉄化合物、モリブデントリオキシド、窒素ベースの化合物、リンベースの化合物、ハロゲンベースの化合物、ハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチン、燃焼及び煙の形成を抑制できる化合物並びに上述の材料のいずれかの組み合わせを含む。しかしながら、他の難燃性材料が使用され得るため、本発明は、これに関して限定されない。
一実施形態では、化学薬品(例えば、耐水性化学物質12、紫外線(UV)安定剤、ポリマー材料及び/又は耐火性材料14)がコア11の材料の気泡状構造に含浸され得るか、染み込ませられ得るか、分散され得るか、入れられ得るか、含まれ得るか又は他の方法で導入され得るプロセスは、溶液中(例えば、水中又は別の溶媒中)に化学薬品を懸濁させること、その後、コア11の気泡状材料のシートを、溶液の槽に浮いている装置に通過させることであって、装置は、コア11の材料を圧縮して解放し、コア11が溶液(従って化学薬品)をコア11の材料の気泡中に引き入れ、完全にコーティングされ、且つ少なくとも部分的に又は全体的に満たされた気泡状構造を生じる、通過させることを含む。その後、溶媒は、乾燥プロセスによって飛ばされ、コア11の材料の気泡状構造の至る所に分散された化学薬品を残す。当業者に公知のような代替的なプロセスは、コア11の気泡の外部若しくは内部及び/又はマトリックスを少なくとも部分的に又は全体的に満たすか又はコーティングするために、耐水性化学物質12、紫外線(UV)安定剤、ポリマー材料及び/又は耐火性材料14を含浸するか、染み込ませるか、分散させるか、浸透させるか、入れるか、含めるか又は他の方法で導入するために用いられ得ることが理解されるべきである。
コア11の材料に化学薬品(例えば、耐水性化学物質12、紫外線(UV)安定剤、ポリマー材料及び/又は耐火性材料14)が含浸されるか、染み込ませられるか、分散されるか、入れられるか、含まれるか又は他の方法で導入され、且つ化学薬品及び処理されたコア11が適切に硬化された後、シートは、例えば、コア11の表面に塗布される弾性シーリング材コーティングなどの好適な耐水性又は防水性材料20によってコーティングされ得る。下記で説明するように、シーリング材コーティングは、耐水及び/又は防水特性をもたらすだけでなく、取付に使用されるとき、構成されている伸縮目地シールシステムが使用される伸縮目地を形成する下地の表面の削り、紙やすりによる研磨及び研磨の必要性をなくす、優れた接合ももたらすべきである。一実施形態では、耐水性又は防水性材料20のコーティングは、コア11の外面におよそ約0.032インチ(0.032in;1mm)の厚さで塗布される。コーティングは、製造者の指示によって硬化される。
一実施形態では、耐水性又は防水性材料20は、水分硬化性組成物、特にイソシアネート末端ポリマー又はシラン末端ポリマーに基づく水分硬化性組成物で構成される。特に、イソシアネート末端ポリウレタンポリマー及び/又はシラン末端ポリウレタンポリマーに基づく水分硬化性組成物が優先され、これらは、シーリング材又は弾性接着剤として好適である。そのような組成物の例は、Sika Corporation、USAのSikaflex(登録商標)又はSikaHyflex(登録商標)のブランド名の下で市販されている。1つの特に好適なそのような組成物は、例えば、Sika Corporation(Lyndhurst、New Jersey USA)のSikaHyflex(登録商標)-150 LM(低モジュラス)シーリング材である。一実施形態では、シーリング材コーティングとして使用され得る水分硬化性組成物は、塗装可能であり、例えば色彩、シーリング補修又は保護コーティングなどの別のコーティングの局所的な塗布を受け、伸縮目地シールシステム10が取り付けられる構造物の表面をコーティングするように構成される。従って、目地をマスキングするか、又は目地において塗料若しくは他のコーティングの塗布プロセス(例えば、表面の吹き付け又はローリング)を中断する必要なく、塗料又は他のコーティングの局所的な塗布がファサード全体又は建築物若しくは構造物の他の表面に施され得る。マスキングステップをなくすこと又は連続的な塗布プロセスを提供することの利点は、後のこの局所的な塗布を実施する際の効率を高めることであることが分かる。そのような後の局所的な塗布が施される一実施形態では、シーリング材コーティングとして使用される水分硬化性組成物は、無彩色で提供され得る。
例えば、上述の水分硬化性組成物などの塗装可能なシーリング材コーティングを提供することは、従来の伸縮目地シールシステムからの改善であり、シリコーンベースのコーティングは、アクリルコーティングよりも簡単に汚れ及び他の環境汚染物を引き付けることが知られており、伸縮目地シールシステムの将来的な塗り直しにおいてそれが必要になった場合、シリコーンベースのコーティング以外のものの使用を除外するとみなされるため、好ましくないことが理解されるべきである。さらに、均一に施されたコーティングを構造物の表面、例えば建築物の壁又はデッキに提供することにより、美的な利点、同じ色彩又は保護コーティングを得ることができる。
一実施形態では、弾性シーリング材コーティングとして説明されるが、実施形態によれば、実施形態の耐水性又は防水特性を高めるために、コア11の表面上又は材料内に任意の好適な耐水性又は防水性コーティング又は層などを用いることは、本発明の範囲内であることが理解されるべきである。いくつかの実施形態では、この耐水性又は防水性材料20は、ポリスルフィド、シリコーン、アクリル、ポリウレタン、ポリ-エポキシド、シリル末端ポリウレタン、シリル末端ポリエーテル、他のエラストマー成分若しくは同様の好適なエラストマーコーティング若しくは液体シーリング材材料を備える若しくは備えない上述の材料の1種以上の配合物又は上述の1種以上の混合物、ブレンド若しくは他の配合物であり得る。車両交通が予想される水平方向のデッキへの応用の別の弾性シーリング材コーティングの一例は、Sikasil(登録商標)WS-295シーリング材であり、これは、Sika Corporation(Lyndhurst、New Jersey)から入手可能なシリコーンシーリング材である。別の弾性シーリング材コーティングは、Pecora 301であり、これは、Pecora Corporation(Harleysville、Pennsylvania)から入手可能なシリコーン舗装面シーリング材である。さらに別の弾性シーリング材コーティングは、Dow Corning 888であり、これは、Dow Corning Corporation(Midland、Michigan)から入手可能なシリコーン目地シーリング材である。上述の弾性シーリング材コーティングのそれぞれは、交通グレードに格付けされたシーリング材である。垂直方向に向けられた伸縮目地では、例示的な好ましいエラストマーコーティングは、Sikasil WS-295、Pecora 890、Dow Corning 790及びDow Corning 795を含む。耐水性又は防水性材料20の接着特性の性質に応じて、コア11のコーティング前にコア11の材料の内側面又は外側面にプライマーが塗布され得る。そのようなプライマーを塗布することは、コア11への耐水性又は防水性材料20の接着を促し得る。当業者は、本明細書で使用されるような液体シーリング材という用語は、湿潤又は液体状態で出され、取付中に現場で成形又は道具で細工され、その後、最終的な仕上げ形状に硬化するシーリング材を説明することが理解されるべきである。湿潤状態は、シーリング材が出されて、例えば周囲条件において硬化するまで、液体シーリング材がその製品包装内に閉じ込められている結果、維持される。本発明の一態様によれば、耐水性又は防水性材料20は、シラン基を含有する少なくとも1種の有機ポリマーを含む湿気硬化性シーリング材組成物で構成されることも認識されるべきである。一実施形態では、少なくとも1種の有機ポリマーは、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ(メト)アクリレート若しくはポリエーテル又はこれらのポリマーの混合形態、好ましくはポリウレタンポリマーである。
一実施形態では、上述のようなコア11の材料の処理されたコーティングされたシートは、シールされる建築及び/又は伸縮目地の幅に適切な条片又は薄層に細長く切られる。結果として生じる条片は、一般に、形状が長方形であり、且つ少なくとも1つの面が耐水性又は防水性材料20でコーティングされる。細長く切った後、単一の条片又は薄層が手動で又は機械的に横方向に圧縮されて、コア11の背圧を高める(例えば、圧縮に起因して蓄えられたひずみエネルギー)。同時に、耐水性又は防水性材料20は、全体的に図1Bに30で示すような「アーチ」、「ドーム」などの形状に形成される。耐水性又は防水性材料20のアーチ状又はドームプロファイルは、下記で説明するような張力のない表面を維持しながら圧縮力に寄与するための設計において有利である。例えば、他のシール製品、例えば、シーリング材及び控え棒又はシーリングテープの解決策などが当技術分野に存在し得るが、アーチが圧縮方向に対して直角である事前に圧縮された自己膨張式アーチ状要素は含まれていない。事前に圧縮されたアーチ状の形状は、弾性ばねの機能を果たし、目地を形成する下地間に伸縮目地システムが取り付けられると、建築及び/又は伸縮目地の実質的に水密のシールの発生及びメンテナンスをもたらし、且つそれに貢献する、下地に対する圧縮力をもたらす。可動伸縮目地の場合、アーチ状エラストマーの圧縮力及び下部の圧縮されたコア11の背圧により、伸縮目地シールシステム10が目地の移動の領域(例えば、膨張及び収縮)にわたって風雨密シールを維持することを可能にする。認識されるように、固有の圧縮力は、移動している間に接合ラインで引張応力を経験し、接合の不具合に寄与することが多い、従来のシーリング材及び裏打ち棒材タイプのシステムに典型的であるシーリング材と下地との間の強力な接着の必要性を低減させるか又は大幅になくす。
ここで、図2A及び図2Bを参照して説明すると、一実施形態では、圧縮及び成形後、伸縮目地シールシステム10は、例えば、ボール紙又はプラスチックなどの好適な材料製のスプール40の外周部に巻き付けられる。スプール40は、主に本明細書で言及されるが、スプール40の代わりに、現場への出荷のために、例えば伸縮目地シールシステム10を巻かれた形態で保持し且つ/又は含むために、開き又は固体棒などの他の好適な下地及び/又は装置が用いられ得ることに留意されたい。圧縮及び成形は、図2Bに概略的に示すように、比較的伸長性ではないライナー42を使用することにより、スプール40の外周部への各巻回において維持され得る。ライナー42は、例えば、プラスチックフィルム又は他の好適な材料で構成され得る。ライナー42は、圧縮されたコア11の材料及びコア11上に配置された耐水性材料20に対して巻かれる感圧接着剤も含み得る。この感圧接着剤は、取付補助具として使用され得る。コア11の圧縮された材料がスプール40の外周部に巻き付けられると、コアは、その全長に応じてそれ自体に複数回重なる。ライナー42は、各巻回を別々に保ち、且つ巻回間の接着を防止する。巻き付けプロセスの最後に、ライナー42は、全体的に46(図2A)に示すように、例えば接着テープによってそれ自体に固定される。所望の形状及び圧縮レベルを維持するためのより高価な梱包オプションは、あまり望ましくないため、伸縮目地シールシステム10の圧縮された形状及びサイズをスプール40の外周部の周りにおいてコイルの形態で維持するために、安価なライナー42が使用されることが有利である。
一実施形態では、上述のようなコア11の材料の処理されたコーティングされたシートは、2つ以上の条片又は薄層に細長く切られ、切断の回数及び幅は、伸縮目地シールシステムの所望のサイズ次第である。細長く切られた後、2つ以上の条片又は薄層16は、まとめられ、その後、横方向に圧縮され、実施形態によれば、そこに蓄えられた背圧を維持するように好適な取付具内で単一構造としてそのような圧縮が保持される。同様に、材料の固体ブロックを含むコア11が圧縮され、且つそこに蓄えられた背圧を維持するように好適な取付具内においてそのような圧縮で保持される。取付具は、隣接する表面間で伸縮目地が経験する最大限可能な移動と予想されるものよりもわずかに広い幅に設定される。実施形態によれば、この幅で、コア11の処理された材料(薄層又はブロックとして)は、1つ以上の外面で耐水性又は防水性材料20でコーティングされる。図1Cに示す一実施形態では、耐水性又は防水性材料20のコーティングは、一連の「アーチ」、「ドーム」などの形状又は他の好適なプロファイルを含む「ベローズ」形状32をもたらすように、道具を用いて作られるか又は他の方法で構成され、これは、実質的に張力のない環境に維持されている間、均一に且つ美的に圧縮され得る。
一実施形態では、第2の又はそれを超えるコーティングがコア11の処理された材料に適用される。例えば、耐水性材料20の追加的なコーティング、発泡性材料及び/又は遮蔽コーティングは、取付具内に圧縮して保持されるコア11の材料に適用され、且つ同様に図1Bに示すようなアーチ状若しくはドーム状プロファイル又は図1Cに示すようなベローズ形状32に形成される。共同所有された米国特許第8,365,495号明細書及び他の共同所有された特許で説明されているように、本明細書で説明した伸縮目地シールシステム10に使用するのに好適な1つのタイプの発泡性材料は、防火特性を有するコーキング材である。コーキング材は、一般的に、ラテックス又はエラストマーベース中のシリコーン、ポリウレタン、ポリスルフィド、シリル末端ポリエーテル又はポリウレタン及びアクリルシール剤である。防火特性は、一般的に、1種以上の難燃剤を組み込むことによってコーキング材に与えられる。1つの好ましい発泡性材料は、3M CP25WB+であり、これは、3M(St.Paul、Minnesota)から入手可能な防火コーキング材である。一実施形態では、こじ開け防止又は耐こじ開け性エラストマーコーティングは、コア11の材料の1つ以上の表面に適用され得る。こじ開け防止コーティングの例は、例えば、Pecora Dynaflex SC又は均等物を含む。
処理されたコア11の材料の1つ以上の表面上のコーティングが適所で硬化された後及び処理されたコア11が既定の圧縮幅に保持されている間、伸縮目地シールシステム10は、取付具から除去され、且つ現場への出荷のために梱包される。任意選択的に、取付具の除去前に、伸縮目地シールシステム10は、システムが取り付けられることが意図される建築及び伸縮目地の公称幅未満にさらに圧縮される。その後、このさらに圧縮された伸縮目地シールシステム10は、取付具から取り外され、且つ現場への出荷のために梱包される。上述の通り、梱包は、図2A及び図2Bに示すように、図1Bに示す伸縮目地シールシステム10をスプール40の外周部に巻き付けることを含む。図2C及び図2Dに示すように、図1Cに示す伸縮目地シールシステム10では、梱包は、予め決められた長さL、例えば10フィート(10ft.;3.048m)の長さに切断された伸縮目地シールシステム10を圧縮すること、システム10を2つの比較的硬質なハードボード50間に配置すること、及びその後、梱包用包装材料52、例えば収縮包装プラスチックフィルムなどによってシステム10及びハードボード50を囲むことを含む。取付方法において下記で説明するように、梱包は、意図した建築及び/又は伸縮目地への取付前に、(蓄えられた背圧の放出に起因して)伸縮目地シールシステム10が時期尚早に外向きに膨張しないように設計される。
本開示の背景セクションで説明したように、新しい伸縮目地シールシステムの典型的な取付は、初期の建設工事中又はその後のメンテナンス作業中に関わらず、伸縮目地シールシステムが取り付けられている、建築及び/又は伸縮目地を形成する下地の表面の準備を必要とする。下地の表面の準備及び/又は修復は、表面が、伸縮目地シールシステムと下地との間の接合を支援する接着剤又は他のシーリング材を受け入れるようにするために必要とされ得る。準備及び修復は、慣例的には、例えば、下地と伸縮目地シールシステムとの間の良好な接合及び接着の形成を妨げ得る汚れ、古いシーリング材残留物又は他の材料を除去するための洗浄、削り、研削、紙やすりによる研磨、研磨又は他の処理を含む。認識され得るように、下地及び下地の表面上の材料の削り、研削、紙やすりによる研磨及び/又は研磨は、有害な粉塵又は他の汚染物質、例えばシリカなどを空中浮遊粒子として放出し得る。そのような有害な粉塵及び汚染物質への曝露を最小限にするために、連邦、州及び地方の安全機関並びに他の建築及び健康機関は、取付業者が全ての切断、削り、紙やすりによる研磨及び研磨のための工具に集塵機器を取り付けて使用することを要求し、且つ取付業者が個人用防護具(PPE)を使用することを要求する規則を確立している。背景セクションで述べたように、集塵機器及びPPEの使用には、コスト並びに他の健康及び安全性のデメリットがある。本明細書で説明する伸縮目地シールシステム10及び取付方法は、例えば、伸縮目地シールシステムと、目地を形成する下地との間の接合及び接着を支援する接着剤又は他のシーリング材を受け入れるように表面を準備するための、伸縮目地を形成する下地の表面の削り、研削、紙やすりによる研磨及び研磨の必要性をなくすことにより、安全装置を使用するための健康及び安全性のデメリットを最小限にしながら、そのような有害な粉塵及び汚染物質への曝露を、なくさないまでも、実質的に最小限にするとみなされる。
本発明の態様に従って且つ図4及び図5A~5Cを参照して説明すると、例えば、以前のシステムが取り付けられており、新しいシールシステムを取り付けるために除去される、下地間に形成された間隙又は建築若しくは伸縮目地200への、上述の耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステム10などの伸縮目地シールシステムのより安全な発塵のない取付方法100は、以下の工程を含む。工程110において、この方法は、シーリング材204を切断して、目地200を形成する下地210及び220の対向面の表面212及び222間の位置に保持された既存の伸縮目地シールシステム202を除去することを含む(図5A)。目地200内のシーリング材204の切断は、例えば、達成可能な限り下地210及び220の近くでナイフ、鋸、往復鋸若しくはカッター又は同様の器具(図示せず)によって実施される。シーリング材204の切断は、下地210及び220の表面212及び222上に既存の伸縮目地シールシステム202からのシーリング材204のいずれの埋め込まれた残留物206を残したままにしながら、既存のシステム202の除去を可能にする。例えば、下地を準備するためか、又は以前に取り付けられ且つ除去された目地シールシステムの残留物を除去するために、下地の表面を機械的に研磨するか、削るか又は研削する従来の工程は、必要とされない。工程120において、表面212及び222は、例えば、糸くずの出ない雑巾又はぼろ切れを用いて、例えば水、アセトンなどの溶媒又は同様の溶媒で拭かれて、下地210及び220の表面212及び222から、接着接合を妨げ得るシーリング材、汚れ又は他の材料のいずれの微粒子状物質も除去し得る。この洗浄工程は、以前に用いられたシーリング材204のいずれの表面変形又は残っている残留物206も下地210及び220の表面212及び222上に又はそれに埋め込まれた状態で残したままにすることが理解されるべきである。工程130において、例えば、SikaHyflex(登録商標)-150 LMシーリング材などの液体シーリング材の取付帯230が下地210及び220の表面212及び222に付けられる(図5B)。工程140において、圧縮された耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステム10を含む出荷包装が取付場所の近くにもたらされ、ライナー42(図2A及び図2B)又は包装材料52(図2C及び図2D)を切断することにより、出荷包装が除去される。ライナー42又は包装材料52が除去されると、圧縮された耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステム10は、ゆっくりと外向きに膨張し始める。任意選択的に、追加的な液体シーリング材の取付帯が伸縮目地シールシステム10の表面に付けられ得る。工程150において、表面212及び222(図5C)に付けられた湿潤取付帯230の直近でその上側を覆う位置において、圧縮された自己膨張式伸縮目地シールシステム10が伸縮目地200に取り付けられる。伸縮目地シールシステム10の圧縮又は背圧の蓄えられたひずみエネルギーは、コア11の材料を外向きに膨張させ続けて(矢印10Aで示す方向において)、伸縮目地シールシステム10を液体シーリング材の取付帯230内に埋め込み、且つ下地210及び220に確実に付着させ、下地210及び220間の適所にシステム10を固定することによって取付を完了する。表面212及び222間の位置に取り付けられると、背圧は、単独で且つ液体シーリング材の取付帯230と一緒に伸縮目地200内で伸縮目地シールシステム10を支持するのに十分であることが理解されるべきである。任意選択的に、液体シーリング材の追加的なビード232(例えば、コーナービード)が耐水性又は防水性材料20の上面の一部並びに下地210及び220の表面212及び222に且つそれらの間に付けられて、それらの間の接合ラインを強化し、且つ/又は表面212及び222に露出するいずれの粉塵及び汚染物質も封じ込める。液体シーリング材の取付帯230が硬化すると、伸縮目地シールシステム10と、取付帯230及び任意選択的にビード232との間の接合ラインは、決して張力がある状態にならない。同様に、シーリング材の取付帯230と、下地210及び220の表面212及び222に埋め込まれたシーリング材のいずれかの残留物との間の接合も決して張力がある状態にならない。熱、風、地震による又は他の建築物の移動に起因するシーリング材目地におけるいずれの目地の移動も、耐水性又は防水性材料20(単一のアーチ状の材料であるか又は一連のベローズ形状の材料であるかに関わらず)及び伸縮目地シールシステム10のコア11において吸収され、張力がない。例えば、耐水性材料20及び事前に作られた事前に圧縮された伸縮目地シールシステム10のコア11は、目地200を形成する下地210及び220の移動に適応するために、単に折り重なり且つ広がる(例えば、膨張及び収縮する)ように見える。
図4、図5B及び図5Cを参照して説明すると、以前にシステムが取り付けられていなかった、例えば新しく建設された構造における建築又は伸縮目地200への上述の耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステム10のより安全な発塵のない取付方法100は、工程120~150を実施することによって完了される。新しく建設された構造に伸縮目地シールシステムが取り付けられるときには、伸縮目地を形成する下地の対向面の表面、例えば図5Aに示すような目地200を形成する下地210及び220の表面212及び222は、下地と伸縮目地シールシステムとの間の良好な接合及び接着の形成を妨げ得る表面変形をならし、且つ/又は汚れ、残留物若しくは他の材料を除去するために、削り、研削、紙やすりによる研磨、研磨又は他の処理による従来の方法で伸縮目地シールシステムを受け入れるように準備されることが典型的であることが理解されるべきである。同様に認識されるように、本発明によれば、新しいものとしての又は建築若しくは伸縮目地200に既に取り付けられている既存のシステムを交換するための、耐水性及び/又は耐火性伸縮目地シールシステム10の上述のより安全な発塵のない取付方法100は、新しく取り付けられる伸縮目地シールシステム10と目地200を形成する下地210及び220との間の接合及び接着を支援する接着剤又は他のシーリング材230を受け入れるように表面212及び222を準備するための、伸縮目地200を形成する下地210及び220の表面212及び222の削り、研削、紙やすりによる研磨及び研磨の必要性を排除する。上述の通り、粉塵及び空中浮遊汚染物質をなくすこと又は少なくとも実質的に最小限にすることは、取付業者による集塵機器及びPPEの使用の必要性をなくすか、又は少なくとも任意選択なものにする。
本明細書で開示する実施形態、特に前述の設計は、以前の設計の欠点に取り組み、コーキング材及び裏打ち棒材設計に関連する問題を解決し、吸い込んだ場合に作業員、賃借人並びに公衆衛生及び安全に害を及ぼす空中浮遊粒子及び/又は微粒子状物質を発生させる取付工程を除去し、有害な空中浮遊粒子及び/又は微粒子状物質を捕集するためのPPE及び/又は特殊な装置の必要性をなくすか又は任意選択なものにし、且つ取付の従来技術のシステム及び方法の教示をコスト効率よく改善する。さらに、スプール状又はコイル状の梱包形式において、高価で無駄の多い梱包材料は、安価なプラスチックライナー及び安価なボール紙スプールで置き換えられ得る。コイル状の形は、他の梱包材料、例えば箱及びスキッドも著しく削減する。コイル状の形態は、現場での処理及び取付を遥かに効率的且つ単純にもする。
本発明は、その詳細な実施形態に関して図示及び説明されたが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更形態がなされ得、及びその要素が均等物で代替され得ることが当業者に理解される。さらに、その本質的な範囲から逸脱することなく、本発明の教示に特定の状況又は材料を適応させるために修正形態がなされ得る。従って、本発明は、上述の詳細な説明に開示される特定の実施形態に限定されず、本発明は、当業者によって理解される、詳細な説明の範囲及び添付の特許請求の範囲内にある全ての実施形態を含むものとする。従って、構成を含めて、本明細書で説明され、且つ前述の優先出願に説明されている様々な実施形態は、任意の組み合わせ及び任意の順序で組み合わされ得る。

Claims (7)

  1. 下記を含む、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムのより安全な発塵のない取付方法:
    第1の下地及び第2の下地を設置すること、ここで、前記第2の下地は、前記第1の下地と同一平面上に配置されており、かつ前記第2の下地は、前記第1の下地及び前記第2の下地の対向する表面間に形成された間隙だけ前記第1の下地から離間している;
    任意の表面変形及び残留物を残したままにしながら、前記対向する表面を溶媒で拭くことによって、機械的に研磨するか、研削するか、又は削ることなく、前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面を準備すること;
    前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面に液体シーリング材の取付帯を付けること;
    前記対向する表面間であり、かつ前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面に付けられた前記液体シーリング材の前記取付帯の近傍又は前記取付帯の中のうちの少なくとも一方の位置に、事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを設置することによって、前記間隙内に前記伸縮目地シールシステムを配置すること;及び
    前記事前に圧縮された伸縮目地シールシステムが、前記対向する表面に向かって外向きに膨張し、前記シーリング材の取付帯内に埋まり、かつ前記第1の下地及び前記第2の下地の対向する表面間の前記位置に前記伸縮目地シールシステムを固定するまで、前記事前に圧縮された伸縮目地シールシステムを前記間隙内の前記位置に維持すること。
  2. 前記事前に圧縮された伸縮目地シールシステムの上面の一部、並びに前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面に、かつそれらの間に、液体シーリング材のビードを付けることをさらに含む、請求項1に記載のより安全な発塵のない取付方法。
  3. 前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面を準備することの前に、下記の工程をさらに含む、請求項1に記載のより安全な発塵のない取付方法:
    前記第1の下地と前記第2の下地との間の前記間隙に取り付けられた既存の目地シールシステムを設置すること;及び
    前記既存の目地シールシステムと、前記第1の下地及び前記第2の下地との間のシーリング材を切断することにより、前記既存の目地シールシステムを除去すること;
    ここで、拭くことによって前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面を準備することは、前記対向する表面を前記溶媒で拭くこと、及び前記除去された目地シールシステムからの残存するシーリング材の任意の表面変形及び埋め込まれた残留物を、前記第1の下地及び前記第2の下地の前記対向する表面上に又は前記対向する表面に埋め込まれた状態で残したままにしながら、前記下地を機械的に研磨するか、削るか又は研削することなく、前記下地を準備するか、又は以前に取り付けられかつ除去された前記目地シールシステムの残留物を除去するかのいずれかを行うことをさらに含む。
  4. 取り付けられた前記事前に圧縮された伸縮目地シールシステムは、耐水性及び/又は耐火性の事前に圧縮された伸縮目地シールシステムである、請求項1に記載のより安全な発塵のない取付方法。
  5. 前記耐水性及び/又は耐火性の事前に圧縮された伸縮目地シールシステムは、前記伸縮目地シールシステムのコアに導入された難燃性材料を含み、かつ前記コアは、約160kg/m~約800kg/mの範囲の圧縮密度を有し、かつ前記伸縮目地シールシステムは、UL 2079によって提供される試験に合格するように構成されている、請求項4に記載のより安全な発塵のない取付方法。
  6. 取り付けられた前記事前に圧縮された伸縮目地シールシステムは、前記事前に圧縮された伸縮目地シールシステムの表面に適用された耐水性又は防水性コーティングをさらに含む、請求項4に記載のより安全な発塵のない取付方法。
  7. 前記耐水性又は防水性コーティングは、塗装可能である、請求項6に記載のより安全な発塵のない取付方法。
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