JP2024502001A - ラブドイド腫瘍を治療する方法 - Google Patents

ラブドイド腫瘍を治療する方法 Download PDF

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Abstract

方法は、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンの投与によって非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍を治療することを含む。いくつかの実施形態は、SMARCB1を発現する集団又は対象へのヒドロキシウレアメチルアシルフルベンの投与による非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍の治療に関する。

Description

相互参照
本出願は、2020年12月29日に出願された米国仮出願第63/131,752号の利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
参照による組み込み
本明細書中で言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、又は特許出願が、参照により組み込まれることが具体的かつ個別的に示されているのと同程度に、参照により本明細書中に組み込まれる。
本出願は、化学及び腫瘍学の分野に関する。より具体的には、本出願は、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを使用して非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍を治療する方法に関する。
ラブドイド腫瘍(RT)は、腎臓、肝臓、末梢神経、及び全身の全てのその他の軟部に生じる侵襲性小児軟部組織肉腫である。中枢神経系(CNS)に関与するRTは、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍と称される。CNSの非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍(AT/RT)は、乳幼児期の非常に稀で侵襲性腫瘍である。従来の乳児脳腫瘍療法による転帰不良は、明確な治療ガイドラインの欠如をもたらした。
中枢神経系AT/RTは、典型的には、様々な原始神経外胚葉性、上皮、又は間葉系細胞を示し、これは、これらの腫瘍を他の原始神経外胚葉性腫瘍又は脈絡叢乳頭腫から区別する際の困難性の根底にある。免疫組織化学は、しばしば、平滑筋アクチン、上皮膜抗原、及びビメンチンの典型的な発現に基づく鑑別診断において使用される。
ラブドイド腫瘍の大部分は、SMARCB1遺伝子中に二対立遺伝子不活性化変異を含む。SMARCB1タンパク質の発現の欠如はまた、特にAT/RT対原始神経外胚葉性腫瘍の診断のために、類似の組織学的特徴を有する他の悪性腫瘍からラブドイド腫瘍を区別する特定の手段として用いられる。SMARCB1の生殖系列変化を有する個体は、脳、腎臓、及び軟部組織のラブドイド腫瘍に罹りやすく、2つ以上の原発腫瘍を示し得る。これらの小児は、生後1年以内に診断されることが最も多く、より悪い予後を有する傾向がある。予後不良が、それらの細胞の全てにおける生殖系列変異の存在に関連するかどうか、又はそれらが治療に対して耐性である複数の進行性原発腫瘍を発症するという事実は知られていない。
SMARCB1(SWI/SNF関連、マトリックス関連、クロマチンのアクチン依存性調節因子、サブファミリーB、メンバー1)という名称は、SWI/SNFクロマチンリモデリング複合体のコアメンバーとしてのその役割に由来する。SMARCB1は、SWI/SNF複合体の全てのバリアントに存在するコアサブユニットである。このタンパク質は、マウス及びヒトにおける同一のアミノ酸配列によって証明されるように、高度に保存されている。しかしながら、SMARCB1の機能はよく理解されていない。SMARCB1パラログは存在せず、タンパク質は特に有益なタンパク質モチーフを欠く。
したがって、ラブドイド腫瘍などのがんの治療のための療法、並びにがん患者における有効な治療計画を選択するための方法が必要とされている。
治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に提供される。がんの治療方法が本明細書に提供されており、がんは、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(AT/RT)及び/又は悪性ラブドイド腫瘍(MRT)、ラブドイド特徴を有する未分化肉腫、腎髄様がん、ラブドイド特徴を有する胚性中枢神経系腫瘍である。負の光学活性を有するヒドロキシウレアメチルアシルフルベンは、かかる治療に有効であった。
治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に提供されており、がんは、SWI/SNF複合体と関連する(すなわち、SWI/SNF媒介性がん)。治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に更に提供されており、がんは、SWI/SNF複合体の低減された発現と関連する。治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に更に提供されており、がんは、SWI/SNF複合体の機能喪失に関連する。SWI/SNF複合体に関連するがんの症状を治療、緩和、予防、減少、又はそうでなければ改善する方法及び組成物が本明細書に更に提供される。
治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に提供されており、がんは、SMARCB1欠損がんである。SMARCB1タンパク質は、それが核内にない場合、非機能性である。したがって、SMARCB1欠損がんは、細胞核におけるSMARCB1タンパク質の欠如によって特徴付けられる。言い換えれば、SMARCB1タンパク質は、SMARCB1欠損がん細胞の細胞核内に存在しない。SMARCB1欠損は、いくつかの機構によって引き起こされ得る。いくつかの例では、SMARCB1は、細胞核ではなく、細胞質において見出され得る。SMARCB1欠損は、例えば、SMARCB1タンパク質自体が発現されないため、又は核に局在化しないSMARCB1変異体が発現されるためであり得る。SMARCB1欠損の別の理由は、それをSWI/SNF(SWItch/スクロース非発酵性)複合体に組み込む機構に欠陥があるためであり得る。
治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に提供されており、がんは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、及び配列番号4からなる示される配列の群から選択される配列における変異に関連する。
SMARCB1遺伝子の発現レベルを決定することを含む、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対するがんの感受性を決定するための方法が本明細書に提供される。標準物質又は対照試料と比較して、低減された発現又は転写レベルが、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対するがんの感受性を示す方法が本明細書に更に提供される。SMARCB1タンパク質の発現レベルを決定することを含む、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対するがんの感受性を決定するための方法が本明細書に更に提供される。
治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することを含む、がんの治療を必要とする対象においてそれを行うための方法が本明細書に提供されており、対象は、SMARCB1の機能的活性が低いか、又は不在である細胞と関連することを確立していると評価される。患者は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(AT/RT)及び/又は悪性ラブドイド腫瘍(MRT)、ラブドイド特徴を有する未分化肉腫、腎髄様がん、ラブドイド特徴を有する胚性中枢神経系腫瘍を有し得るか、又は有する疑いがあり得る。
対象におけるがんの症状を治療又は緩和する方法が本明細書に提供されており、方法は、(a)対象から得られた試料におけるSMARCB1遺伝子の発現を決定することと、(b)工程aにおいてSMARCB1遺伝子の減少した発現レベルを有する対象を選択することと、(c)工程bで選択された対象に、有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与し、それによって、対象のがんの症状を治療又は緩和することと、を含む。対象におけるがんの症状を治療又は緩和する方法が本明細書に更に提供されており、方法は、(a)対象から得られた試料におけるSMARCB1タンパク質の発現を決定することと、(b)工程aにおいてSMARCB1タンパク質の減少した発現レベルを有する対象を選択することと、(c)工程bで選択された対象に、有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与し、それによって、対象のがんの症状を治療又は緩和することと、を含む。
がんを治療又は緩和することを必要とする対象においてそれを行う方法が本明細書に提供されており、方法は、(a)対象に存在するがんが、SMARCB1の機能的活性が低いか、又は不在である細胞に関連するかどうかを決定することと、(b)がんが、工程(a)においてSMARCB1の機能的活性が低いか、又は不在である細胞に関連することが見出された場合、治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを患者に投与することと、を含む。
本明細書に記載される方法のうちのいずれかに従って、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対する検体の感受性を決定するのに使用するためのキットが本明細書に提供されており、キットは、1つ以上の試薬、標準物質、及びそれらの使用のための説明書を含み、標準物質は、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対する検体の感受性をスクリーニングするための閾値レベル又は標的レベルを提供する、SMARCB1の発現又は転写を含む。
本発明の新規な特徴は、添付の「特許請求の範囲」に詳細に記載されている。本発明の特徴及び利点のより良い理解は、本発明の原理が利用される例示的な実施形態を説明する以下の「発明を実施する形態」、及び添付の図面を参照することによって得られるであろう。
3つのATRT細胞株のパネルにおけるLP-184感受性を示す。 CHLA-06細胞におけるATRT群平均腫瘍体積を示す。 LP-184により治療したものと比較した、CHLA06異種移植モデルのビヒクル対照の写真を示す。
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本明細書の主題が属する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される場合、本発明の理解を容易にするために、以下の定義が提供される。
本明細書で使用される場合、「患者」、「対象」、「個体」、及び「宿主」という用語は、異常な生物学的又は細胞増殖活性と関連する疾患又は障害を患っているか、又は患っている疑いがあるヒト又は非ヒト動物のいずれかを指す。
「非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍」という用語は、遺伝子SMARCB1における変化及び欠失によって特徴付けられ得る、ヒトにおける侵襲性型のラブドイド腫瘍を指し得る。ラブドイド腫瘍/悪性ラブドイド腫瘍(RT)及び非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(ATRT)は、脳、腎臓、及び軟部組織の侵襲性がんであり得、頻繁に転移性である。それらは典型的には二倍体であり、ゲノム異常を欠く。ATRTは、SWI/SNFクロマチンリモデリング複合体の構成要素であるSMARCB1(SNF5、INI1、又はBAF47とも称される)の喪失と相関する。
かかる疾患又は障害の「治療する」及び「治療すること」という用語は、疾患又は障害の少なくとも1つの症状を改善することを指す。これらの用語は、がんなどの状態に関連して使用される場合、以下のうちの1つ以上を指す:がんの成長を妨げる、がんの重量又は体積を縮小させる、患者の予想生存期間を延ばす、腫瘍の成長を阻害する、腫瘍量を減少させる、転移性病変のサイズ又は数を減少させる、新しい転移性病変の発生を抑制する、生存期間を延ばす、無増悪生存期間を延ばす、進行までの時間を延ばす、及び/又は生活の質を向上させる。ラブドイド腫瘍及び非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍の「治療」又はそれを「治療すること」という用語は、ラブドイド腫瘍及び非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍の症状の発症の停止若しくは逆転、並びに/又はラブドイド腫瘍及び非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍を患う患者の臨床転帰の改善を含み得る。臨床転帰の改善の例としては、生存期間の延長、腫瘍サイズの縮小、腫瘍サイズの非増殖、及び/又は神経学的症状の悪化の欠如が挙げられる。神経学的症状の非限定的な例としては、複視、嘔吐、食欲不振、気分や性格の変化、思考や学習能力の変化、発作、言語障害、及び認知機能障害が挙げられる。
がんなどの状態又は疾患に関連して使用される場合の「予防する」という用語は、状態又は疾患の症状の頻度の減少又は発症の遅延を指す。したがって、がんの予防には、例えば、未治療の対照集団と比較して予防的治療を受けている患者の集団における検出可能ながん性増殖の数を減らすこと、及び/又は例えば、統計的及び/又は臨床的に有意な量によって、治療された集団対未治療の集団における検出可能ながん性増殖の出現を遅らせることが含まれる。
本明細書で使用される「発現レベル」及び「発現のレベル」という用語は、細胞、組織、生物学的試料、生物、又は患者における遺伝子産物、例えば、DNA、RNA(例えば、メッセンジャーRNA(mRNA))の量、又は所与の遺伝子に対応するタンパク質の量を指す。
「薬学的に許容される」という用語は、一般に安全で毒性がなく、生物学的にも他の方法でも望ましい薬学的組成物を調製するのに有用であることを意味し、獣医並びにヒトの医薬使用に許容されるものを含む。
「治療効果」という用語は、本発明の化合物又は組成物の投与によって引き起こされる、動物、特に哺乳動物、より具体的にはヒトにおける有益な局所的又は全身的効果を指す。「治療有効量」という語句は、合理的な利益/リスク比で異常な生物活性によって引き起こされる疾患又は状態を治療するのに有効である本発明の化合物又は組成物の量を意味する。いくつかの実施形態では、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン又はその薬学的に許容される塩の治療有効量は、1mg/日、2mg/日、4mg/日、5mg/日、10mg/日、15mg/日、20mg/日、30mg/日、60mg/日、90mg/日、120mg/日、150mg/日、180mg/日、210mg/日、240mg/日、270mg/日、300mg/日、360mg/日、400mg/日、440mg/日、480mg/日、520mg/日、580mg/日、600mg/日、620mg/日、640mg/日、680mg/日、及び720mg/日からなる群から選択される。
かかる物質の治療有効量は、対象及び治療される病状、対象の体重及び年齢、病状の重症度、投与方法などに応じて変化し、これらは、当業者によって容易に決定され得る。
SMARCB1は、クロマチンサブファミリーBメンバー1のSWI/SNF関連マトリックス関連アクチン依存性調節因子であり、アイソフォームAのタンパク質及びmRNA配列は、配列番号1及び配列番号2に示されており、アイソフォームBのタンパク質及びmRNA配列は、配列番号3及び配列番号4に示されている。
SMARCB1の機能的活性が低いか、又は不在である「細胞に関連する」がんとは、患者由来のがん細胞におけるSMARCB1発現が、タンパク質及び/又はmRNAレベルで低いか、又は不在であることを指す。あるいは、がん細胞は、低減された活性を有するか、又は活性が不在であるSMARCB1タンパク質の変異形態を発現し得る(すなわち、変異がSMARCB1タンパク質の機能の喪失をもたらす)。
対象は、類上皮肉腫、滑膜肉腫、ラブドイド特徴を有さない未分化肉腫、骨外性粘液型軟骨肉腫、ユーイング肉腫、膵臓の粘液性がん、悪性末梢神経鞘腫瘍、神経鞘腫、家族性及び散発性神経鞘腫、篩状神経上皮腫瘍、ラブドイド特徴を有さない胚性中枢神経系腫瘍、脈絡叢がん、奇形腫、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)、低分化脊索腫、非ホジキンリンパ腫及び慢性骨髄性白血病、髄膜腫、膠芽腫、筋上皮がん、集合管がんからなる群から選択されるがんを有し得るか、又は有する疑いがあり得る。
例えば、対象は、がんを有し得るか、又はがんを有する疑いがあり得る。対象は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(AT/RT)及び/又は悪性ラブドイド腫瘍(MRT)、ラブドイド特徴を有する未分化肉腫、腎髄様がん、ラブドイド特徴を有する胚性中枢神経系腫瘍を有し得るか、又は有する疑いがあり得る。
本明細書で使用される場合、SMARCB1の「低い又は不在である」「機能的活性」という用語は、タンパク質及び/又はmRNAレベルで評価される腫瘍細胞におけるSMARCB1の低減された又は不在である発現(例えば、正常血管細胞、炎症細胞、周囲の正常組織などの組織試料における内部陽性対照と比較して)、並びに低減された又は喪失したSMARCB1活性をもたらす染色体異常若しくはDNA変異(例えば、欠失、ミスセンス、ナンセンス変異など)又はエピジェネティックな変化(例えば、DNAメチル化)の存在を指す。したがって、低い又は不在である機能的活性は、SMARCB1のゲノムDNA、mRNA、タンパク質、及び/又は活性(すなわち、機能)のレベルでそれ自体を明示し得る。一般に、「低機能的活性」という用語は、非がん性正常細胞において検出されるレベルの50%未満である活性として理解されるべきであることが企図される。評価工程は、患者の治療前又は治療中であってもいつでも行われ得ることが理解されるであろう。しかしながら、好ましくは、患者は、阻害剤による治療の開始前に評価される。
患者の評価は、患者由来の細胞の試料を提供することと、細胞中のSMARCB1タンパク質及び/又はそれをコードするmRNAの量を測定することと、を含む。例えば、患者の評価は、例えば、免疫組織化学、免疫蛍光、ウェスタンブロット解析、免疫アッセイ(例えば、ELISA又はSPRIa若しくはいわゆるIMRAMPと称される増幅ELISAなどの他の固体相ベースの免疫アッセイ)、プロテインチップアッセイ、表面増強レーザー脱着/イオン化(SELDI)、高速液体クロマトグラフィー、質量分析、化学発光、比朧法/比濁法、ラテラルフロー又は純粋若しくは偏光蛍光、あるいは電気泳動による、細胞中のSMARCB1タンパクの量の測定を含み得る。
患者からの細胞の試料は、がん細胞であり得るか、又は正常(非がん性細胞)であり得ることが理解されるであろう。例えば、後者は、SMARCB1の低い又は不在である機能的活性に関連する生殖系列変異の存在を検出するために有用であり得る。
あるいは、又は加えて、患者の評価は、例えば、定量的PCR、ノーザンブロット分析、ディープシーケンシング、SAGE、又はアレイ技術によって、SMARCB1 mRNAの量を測定することを更に含み得る。あるいは、又は加えて、患者の評価は、SMARCB1活性のレベルを(直接的又は間接的のいずれかで)決定することを更に含み得る。かかる活性は、例えば、ゲノムDNA、RNA、又はcDNA配列を決定することによって、例えば、蛍光インサイチュハイブリダイゼーション、比較ゲノムハイブリダイゼーション(CGH)、アレイCGH、他のアレイ技術、又はシーケンシング技術によって、間接的にアッセイされ得る。次いで、配列情報を使用して、低減された又は喪失したSMARCB1活性をもたらす染色体異常又はDNA変異を同定することができる。
あるいは、又は更に、患者の評価は、例えば、DNAメチル化分析、クロマチン免疫沈降ベースの技術、質量分析、化学反応(例えば、バイサルファイト処理)によって、低減された又は不在であるSMARCB1遺伝子発現をもたらすエピジェネティックな変化(例えば、DNAメチル化、ヒストン修飾)を決定することを更に含み得る。elF2アルファリン酸化及び/又はPP1活性は、SMARCB1活性の間接マーカーとして使用され得る。
しかしながら、この技術のリストが完全ではなく、これらの技術が、SMARCB1の機能的活性(例えば、発現)を測定するために本発明において使用され得る唯一の好適な方法ではないことは、当業者には明らかであろう。
評価は、SMARCB1タンパク質、それをコードするmRNAの量、及び/又は細胞の1つ以上の対照試料における機能的活性(配列)の他の尺度を測定することを更に含み得る。かかる対照試料は、陰性対照試料(SMARCB1機能的活性が低いか、又は不在であることが知られている)及び/又は陽性対照試料(SMARCB1機能的活性が実質的なレベルであることが知られている)を含み得る。
したがって、評価は、患者からのがん細胞の試料を抽出するために生検を行うことを含んでもよく、次いで、その細胞を試験して(初代細胞培養物として直接又は間接的のいずれかで)、その中のSMARCB1の機能的活性(例えば、発現)を決定することができる。
あるいは、又は更に、生殖系列変異が家族性又は散発性腫瘍を有する患者において見出されているため、患者由来の正常組織又は細胞を使用して、その中のSMARCB1の機能的活性(例えば、発現)を決定してもよい。
しかしながら、当業者は、SMARCB1の機能的活性(例えば、発現)が間接的に決定され得ることを理解するであろう。したがって、患者の評価は、患者が罹患しているがんの種類を(がん診断のための当該技術分野で周知の従来の方法を使用して)診断することを含み得る。次いで、この診断を使用して、がん細胞におけるSMARCB1の機能的活性(例えば、発現)を決定することができる(医師の経験的知識を通して、又は既知のがんの種類における遺伝子発現及び遺伝子機能のデータベース(例えば、Gene expression omnibus、ArrayExpress、SAGEmap、RefExA、caArrayData Portal、GeneX、HuGEindex、TCGAデータベース、RCGDB、International Cancer Genome Consortiumデータベース、Mitelman database of Chromosome Aberrations and Gene Fusions in Cancer、SKY/M-FISH&CGHデータベース、COSMIC、TmaDB、YMD、dbEST、TMAD、GXA、SMD、Novartis Gene Expression Database、OncoMine、及び同様のデータベース)を調べることによってのいずれかで)。患者が罹患しているがんが、SMARCB1の機能的活性(例えば、発現)が低いか、又は不在である(がん)細胞に関連していると決定されると、患者は、がんを治療するための治療剤としてヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与され得る。
「発現レベル」という用語は、本明細書で使用される場合、目的の特定の遺伝子(例えば、SMARCB1)のタンパク質、RNA、又はmRNAレベルを指し得る。発現レベルを決定するために、本明細書に記載される及び/又は当該技術分野で既知の任意の方法を利用することができる。例としては、逆転写及び増幅アッセイ(PCR、ライゲーションRT-PCR又は定量RT-PCTなど)、ハイブリダイゼーションアッセイ、ノーザンブロッティング、ドットブロッティング、インサイチュハイブリダイゼーション、ゲル電気泳動、キャピラリー電気泳動、カラムクロマトグラフィー、ウェスタンブロッティング、免疫組織化学、免疫染色、又は質量分析が挙げられるが、これらに限定されない。アッセイは、生物学的試料に対して、又は試料から単離されたタンパク質/核酸に対して直接行うことができる。これらのアッセイを実施することは、関連分野において日常的に行われている。例えば、本明細書に記載される任意の方法における測定工程は、対象から得られた生物学的試料由来の核酸試料を、本明細書に提示される目的の遺伝子に特異的にハイブリダイズする1つ以上のプライマーと接触させる工程を含む。あるいは、本明細書に記載される任意の方法における測定工程は、対象から得られた生物学的試料由来のタンパク質試料を、本明細書に提示される目的のバイオマーカーに結合する1つ以上の抗体と接触させる工程を含む。
SMARCB1遺伝子の減少した発現レベルは、参照値又は同じ対象から得られた異なる(又は以前の)試料において測定されたこの遺伝子の発現レベルと比較して、少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、200%、300%、400%、500%、1000%、1500%、又はそれ以上のその発現レベルの減少を含み得る。
「参照又はベースラインレベル/値」は、本明細書で使用される場合、互換的に使用することができ、類似の年齢範囲、疾患状態(例えば、ステージ)を有する対象、同じ若しくは類似の民族群の対象を含むがこれらに限定されない、集団研究から得られる数若しくは値に対して、又はがんの治療を受けている対象の出発試料に対して相対的であることを意味する。そのような参照値は、数学的アルゴリズム及び計算されたがんの指数から得られる母集団の統計分析及び/又はリスク予測データから導出することができる。参照指数はまた、統計的及び構造的分類のアルゴリズム及び他の方法を使用して構築及び使用することができる。
本発明のいくつかの実施形態では、参照値又はベースライン値は、1人又は複数人の健康な対象又はがんと診断されていない対象に由来する対照試料中のSMARCB1遺伝子の発現レベルである。
本発明のいくつかの実施形態では、参照値又はベースライン値は、任意のがん治療の前に同じ対象から得られた試料中のSMARCB1遺伝子の発現レベルである。本発明の他の実施形態では、参照値又はベースライン値は、がん治療中に同じ対象から得られた試料中のSMARCB1遺伝子の発現レベルである。あるいは、参照値又はベースライン値は、同じ対象から、又は試験対象と同様の年齢範囲、疾患状態(例えば、ステージ)を有する対象から以前に得られた試料中のSMARCB1遺伝子の発現レベルの以前の測定値である。
本明細書で使用される場合、SMARCB1の機能的活性が低い又は不在である「細胞に関連すると見出されたがん」という語句は、SMARCB1の機能的活性が低いか、若しくは不在である可能性が高い細胞、又はそれらの細胞におけるSMARCB1の機能的活性が低いか、若しくは不在であることが検証されている細胞を含むがんを指す。がんに関連するとされる細胞は、がん性細胞であるか、又は少なくともSMARCB1腫瘍抑制因子の機能の喪失によりがん性になる可能性が非常に高いということになる。
「試料」という用語は、本明細書で使用される場合、対象に由来する任意の生物学的試料を指し、細胞、組織試料、体液(粘液、血液、血漿、血清、尿、唾液、及び精液を含むが、これらに限定されない)、腫瘍細胞、及び腫瘍組織を含むが、これらに限定されない。試料は、治療又は試験下の対象によって提供することができる。あるいは、試料は、当技術分野における日常的な実践に従って医師によって得ることができる。
「感受性」、「応答性の」及び「応答性」という用語は、本明細書で使用される場合、がん治療(例えば、LP184)が所望の効果を有する(例えば、誘導する)可能性を指すか、あるいは、細胞(例えば、がん細胞)、組織(例えば、腫瘍)又はがんを有する患者(例えば、がんを有するヒト)における治療によって引き起こされる又は誘導される所望の効果の強度を指す。例えば、所望の効果は、治療に曝露されていないがん細胞の増殖と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は100%を超える、インビトロでのがん細胞の増殖の阻害を含み得る。所望の効果はまた、例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は100%の腫瘍量の低減を含み得る。治療に対する感受性は、細胞増殖アッセイ、例えば、入射光ビームの細胞の吸光度の関数として治療された細胞の増殖を測定する細胞ベースのアッセイ(例えば、本明細書中に記載されるNCI60アッセイ)によって決定され得る。このアッセイでは、吸光度が低いほど細胞増殖が少ないことを示し、したがって治療に対する感受性を示す。増殖のより大きな低減は、治療に対するより高い感受性を示す。
本明細書で使用される場合、「変異」という用語は、参照配列、通常は野生型配列と比較した、DNA配列又はタンパク質アミノ酸配列の配列に対する1つ以上の変化を意味するか、又は指し得る。DNA配列中の変異は、コードされたタンパク質のアミノ酸配列に対応する変化をもたらしても、もたらさなくてもよい。変異は、点変異、すなわち、単一のヌクレオチド及び/又はアミノ酸の別のものへの交換であり得る。遺伝子のDNA配列のタンパク質コード領域内に生じる点変異は、サイレント変異(同じアミノ酸をコードする)、ミスセンス変異(異なるアミノ酸をコードする)、及びナンセンス変異(タンパク質を切断することができる停止をコードする)として分類され得る。変異はまた、挿入、すなわち、配列への1つ以上の余分なヌクレオチド及び/又はアミノ酸の付加であってもよい。遺伝子のコード領域における挿入は、mRNAのスプライシングを変化させ得るか(スプライス部位変異)、又はリーディングフレームにおけるシフトを引き起こし得(フレームシフト)、これらの両方は、遺伝子産物を著しく変化させ得る。変異はまた、欠失、すなわち、配列からの1つ以上のヌクレオチド及び/又はアミノ酸の除去であってもよい。遺伝子のコード領域における欠失は、遺伝子のスプライシング及び/又はリーディングフレームを変化させ得る。変異は、自然発生的なもの、誘導されたもの、天然に存在するもの、又は遺伝子操作されたものであり得る。
例えば、対象は、乳がんを有し得るか、又は乳がんを有する疑いがあり得る。対象は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(AT/RT)及び/又は悪性ラブドイド腫瘍(MRT)、ラブドイド特徴を有する未分化肉腫、腎髄様がん、ラブドイド特徴を有する胚性中枢神経系腫瘍を有し得るか、又は有する疑いがあり得る。
ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン(現在、Lantern Pharma,Inc.によりLP-184と称される)は、キノコ毒であるイルジンに由来する半合成又は合成の抗腫瘍剤である。S-ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンは、ある特定のラブドイド腫瘍又はがんにおいて有望な臨床活性を示している。負の光学活性を有するヒドロキシウレアメチルアシルフルベンは、かかるAT/RTの治療においてより有効であった。
特定の実施形態は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍又はがんを治療する方法に関し、方法は、有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンの、それを必要とする対象への投与を含む。いくつかの実施形態では、腫瘍又はがんは、転移性非定型奇形腫様ラブドイド由来であり得る。一例では、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを単剤療法として投与することができる。負の光学活性を有するヒドロキシウレアメチルアシルフルベンは、かかる治療に有効であった。
一実施形態は、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン及び追加の治療薬を別々の組成物又は同じ組成物で同時投与することを含む。したがって、いくつかの実施形態は、(a)安全かつ治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベン又はその薬学的に許容される塩と、(b)第2の薬学的組成物とを含む第1の薬学的組成物を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、対象を放射線療法に供することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、放射線療法は、全臓器照射、分割放射線療法、又は放射線手術であり得る。
いくつかの実施形態は、ラブドイドで腫瘍細胞の増殖を阻害する方法に関し、方法は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍又は腫瘍細胞をヒドロキシウレアメチルアシルフルベンと接触させることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることは、腫瘍細胞を有する対象に有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与することを含む。いくつかの実施形態では、腫瘍は、非定型奇形腫様ラブドイドである。いくつかの実施形態では、方法を使用して軟部組織腫瘍を治療することができる。
SMARCB1(INT1)欠失又はSMARCB1の改変を有する腫瘍は、CNS、末梢神経根、腎臓、頭頸部、傍脊柱筋、肝臓、縦隔、後腹膜、膀胱、骨盤内、心臓、陰嚢、及び皮下組織に位置する非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍として組織学的に定義される腫瘍を含み得る。SMARCB1の欠失又は改変を有する他の腫瘍もまた、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンによる治療に含まれる。これらには、SMARCB1の欠失を有する類上皮肉腫及び副鼻腔肉腫として組織学的に定義される腫瘍が含まれる。SMARCB1欠失を有する他の腫瘍はまた、心室の篩状神経上皮腫瘍、腎髄様がん及び集合管がんのサブセット、類上皮肉腫、その他の良性及び悪性軟部組織腫瘍のサブセット、並びに胃腸膵及び尿生殖路起源の稀なラブドイドがんバリアントを含み得る。
いくつかの実施形態は、腫瘍細胞におけるアポトーシスを誘導する方法に関し、方法は、腫瘍細胞をヒドロキシウレアメチルアシルフルベンと接触させることを含む。いくつかの実施形態では、接触させることは、腫瘍細胞を有する対象に有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与することを含む。いくつかの実施形態では、脳腫瘍は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍又はRTである。
投与期間は、腫瘍が制御下にあり、レジメンが臨床的に耐用される限り、数週間の治療サイクルであり得る。いくつかの実施形態では、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン又は他の治療薬の単回用量は、週に1回、好ましくは3週間(21日)治療サイクルの1日目及び8日目に各1回投与することができる。いくつかの実施形態では、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン又は他の治療薬の単回投与量は、1週間、2週間、3週間、4週間、又は5週間の治療サイクル中に、週に1回、週に2回、週に3回、週に4回、週に5回、週に6回、又は毎日投与することができる。投与は、治療サイクルの各週の同じ日又は異なる日に行うことができる。
別の実施形態は、対象における非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍又はがんを治療する方法を含み、方法は、(a)複数の標的について、対象からの試料における免疫組織化学によるタンパク質の発現レベル、又はFISH若しくはDNAシーケンシングによるRNA若しくはコード領域の喪失を得ること又は得たことであって、複数の標的が、(1)SMARCB1欠失又は改変を含む、得ること又は得たことと、(b)対象がヒドロキシウレアメチルアシルフルベンによる治療に対して感受性であることを決定することと、(c)ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを含むがん治療を投与することと、を含む。
本発明に従って使用するためのヒドロキシウレアメチルアシルフルベンは、主に、具体的には皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与、経皮投与、髄腔内投与、硬膜外投与、関節内投与及び局所投与を含む非経口投与によって投与することができ、又は例えば、可能であれば経口投与によって、様々な剤形で投与され得る。
非経口投与のための注射剤としては、例えば、無菌の水溶液又は非水溶液、懸濁液、及び乳濁液が挙げられる。水溶液及び懸濁液としては、例えば、注射用蒸留水及び生理食塩水が挙げられる。非水性溶液及び懸濁液としては、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油、エタノールなどのアルコール、及びポリソルベート80(商品名)が挙げられる。このような組成物は、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定剤(例えば、乳糖)及び溶解補助剤(例えば、メグルミン)などの補助剤を含有し得る。これらは、バクテリア保持フィルターによる濾過、殺菌剤の配合、又は照射によって殺菌される。代替的に、これらは、無菌固体組成物に一度製造され、次いで、使用前に無菌水又は注射用無菌溶媒に溶解又は懸濁され得る。
中枢神経系(CNS)への薬物送達のための従来のアプローチとしては、以下が挙げられる:神経外科的戦略(例えば、脳内注射又は脳室内注入);BBBの内因性輸送経路のうちの1つを利用しようとする、薬剤の分子操作(例えば、それ自体がBBBを通過することができない薬剤と組み合わせて、内皮細胞表面分子に対して親和性を有する輸送ペプチドを含むキメラ融合タンパク質の産生);薬剤の脂溶性を増加させるように設計された薬理学的戦略(例えば、水溶性薬剤の脂質又はコレステロール担体へのコンジュゲーション);及び高浸透圧破壊(頚動脈内へのマンニトール溶液の注入又はアンジオテンシンペプチドなどの生物学的活性剤の使用に起因する)によるBBBの完全性の一時的破壊。しかしながら、これらの戦略の各々は、最適以下の送達方法にする、侵襲的外科的処置に関連する固有のリスク、内因性輸送系に固有の制限によって課されるサイズ制限、CNSの外側で活性であり得る担体モチーフからなるキメラ分子の全身的投与に関連する潜在的に望ましくない生物学的副作用、及びBBBが破壊される脳の領域内の脳損傷の可能性のあるリスクなどの制限を有する。いくつかの実施形態では、腫瘍は、CNS、末梢神経根、腎臓、頭頸部、傍脊柱筋、肝臓、縦隔、後腹膜、膀胱、骨盤内、心臓、陰嚢、及び皮下組織に位置する非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍として組織学的に定義される腫瘍を含む、SMARCB1(INI1)欠失又は改変を有する腫瘍から選択され得る。他の腫瘍には、SMARCB1の欠失又は改変を有する類上皮肉腫及びSMARCB1の欠失を有する副鼻腔肉腫として組織学的に定義されるものが含まれる。他の腫瘍はまた、心室の篩状神経上皮腫瘍、腎髄様がん及び集合管がんのサブセット、類上皮肉腫、その他の良性及び悪性軟部組織腫瘍のサブセット、並びに胃腸膵及び尿生殖路起源の稀なラブドイドがんバリアントを含む。
更に別の実施形態では、前立腺がんの治療を以前に受けた、非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であり、方法は、患者から得られた試料において、SMARCB1の発現レベルを測定することと、同じがんを有する参照集団の参照発現スコアを超える試験発現スコアに基づいて、患者が、前記非定型奇形腫様/ラブドイドの以前の治療後及び非定型奇形腫様/ラブドイドの再発前に、がん再発又はがん特異的死亡の増加された可能性を有すると予後予測することと、患者に治療を投与することと、を含み、治療は、有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与することを含む。
方法は、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンによる治療の前、後、又は間に、対象を放射線療法に供することを含み得る。
一実施形態では、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンによって治療又は予防される疾患は、がんである。特定の機構に限定されるものではないが、いくつかの実施形態では、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンは、クロマチンリモデリング複合体を阻害することによってがんを治療又は予防することができる。
経口投与のための液体組成物は、例えば、薬学的に許容されるエマルジョン、液体、懸濁液、シロップ及びエリキシルを含み、例えば、蒸留水及びエタノールの一般的な使用のための不活性希釈剤を含む。組成物は、不活性希釈剤以外に、湿潤剤及び懸濁剤、甘味剤、香味剤、芳香剤及び防腐剤などの助剤を含んでもよい。
任意の特定の患者に対する特定の投与量及び治療計画は、用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康、性別、食事、投与時間、排泄率、薬剤の組み合わせ、治療を行う医師の判断、及び治療されている特定の疾患の重症度を含む、様々な要因に依存することも理解されたい。組成物中の本発明の化合物の量はまた、組成物中の特定の化合物に依存するであろう。
本開示の化合物の毒性及び治療有効性は、例えば、動物において毒性を引き起こさない最高用量として定義される化合物の最大耐量(MTD)を決定するための、細胞培養物又は実験動物における標準的な薬学的手順によって決定することができる。最大耐量と治療効果(例えば、腫瘍増殖の阻害)との間の用量比は、治療指数である。投与量は、用いられる剤形及び利用される投与経路に応じて、この範囲内で変動し得る。治療有効量の決定は、特に本明細書に提供される詳細な開示に照らして、十分に当業者の能力の範囲内である。
実施例1:非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍における[0055]ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン又はLP-184の使用
患者は、外科手術、化学療法、及び放射線を含み得るいくつかの種類の治療を受けるが、診断時に3歳未満の小児について全体的な2年生存率は15%未満のままである。ATRTは、一般に、遺伝子SMARCB1における変異又は遺伝子SMARCB1の欠失を有する。増加したLP-184感受性は、SMARCB1の減少した発現と相関する。3つのATRT細胞株のパネルの、3つの株のうちの2つは、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベン(負の光学活性を有する)又はLP-184に対する高い感受性の証拠を示し、これら2つについてのIC50は200nM未満である。図1は、3つのATRT細胞株のパネルにおけるLP-184感受性を示す。
実施例2:ラブドイド腫瘍におけるLP-184の使用
負の光学活性を有するLP-184又はヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを、Lantern Pharmaによるインビボ異種移植片腫瘍研究において抗腫瘍有効性について試験した。LP-184治療(負の光学活性を有する)は、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(ATRT)の動物モデルにおいて抗腫瘍有効性を示した。LP-184を、疾患の発症後(治療モデル)に投与した。CHLA06細胞を、非肥満糖尿病重症複合免疫不全(NOD SCID)マウスに皮下移植し、異種移植腫瘍を形成し、その後、95%生理食塩水/5%エタノールのビヒクル対照(N=10)又は静脈内注射として投与される2mg/kg若しくは4mg/kgのLP-184(N=10)のいずれかで処置した。
LP-184は、サイクル間に5日間の中断を伴って2サイクルにわたって、5回の隔日用量として送達し(IV/QaD×5オン/5オフ×2)、すなわち、投与は、研究の0、2、4、6、8、14、16、18、20、及び22日目に行われた。LP-184処置は、腫瘍が150mmの群平均体積に達したときの移植の4週間後に開始した。平均して、42日目の研究期間の終わりに、LP-184処置動物においてほぼ完全な腫瘍退縮が観察された。4mg/kgのLP-184処置群における10匹のマウスのうち2匹は、研究終了時に実質的に腫瘍がなかった(腫瘍体積0.5mm)。112%の腫瘍増殖阻害が、本研究において対照と比較してLP-184処置で観察された。最終用量を22日目に送達し、40日目には、LP-184処置群において明らかな腫瘍再増殖はなかった。結果を図2に強調し、Y軸は腫瘍体積をmmで示し、X軸は処置開始後の日数を示す。腫瘍増殖は抗がん研究薬の投与前に確立されたため、治療腫瘍モデルの明確な特徴である抗腫瘍治療効果は、したがって、LP-184に適切に起因し得る。
実験の最後に撮影した腫瘍写真を図3に示す。CHLA06異種移植モデルにおいて、ビヒクル対照処置マウスからの腫瘍は、非常に大きく見える(長さ範囲1.5~2cm)が、4mg/kgのLP-184処置動物からの腫瘍は、著しく縮小する(長さ0.5cm未満)か、又は完全に退縮した。
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、説明したが、そのような実施形態が例としてのみ提供されることは当業者には明らかであろう。当業者であれば、本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、及び置換を想起するであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する様々な代替形態が、本発明を実施する際に使用され得ることが理解されるべきである。以下の「特許請求の範囲」が本発明の範囲を定義し、これらの「特許請求の範囲」内の方法及び構造並びにそれらの均等物が、それによって包含されることが意図されている。

Claims (21)

  1. 有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを、それを必要とする対象に投与することを含む、非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍を治療する方法であって、前記がんが、SMARCB1の欠失又は改変によって特徴付けられ、前記ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンが、負のキラリティを有する、方法。
  2. 前記対象が、SMARCB1の欠失又は改変を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 追加の治療薬が、シスプラチン、パクリタキセル、及び他の利用可能な療法からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンによる治療の前、後、又は間に、前記対象を放射線療法に供することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記放射線療法が、全脳照射、分割放射線療法、放射線手術、及びそれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記対象が、動物である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記対象又は哺乳動物が、ヒトである、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンが、2mg/kgの量で投与される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンが、4mg/kgの量で投与される、請求項1に記載の方法。
  10. 有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンをそれを必要とする対象に投与することが、前記治療に曝露されていないがん細胞の増殖と比較して、前記対象において10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は100%超のがん細胞の増殖の阻害をもたらす、請求項1に記載の方法。
  11. 有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンをそれを必要とする対象に投与することが、前記治療に曝露されていない腫瘍塊と比較して、前記対象において約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は100%超のがん腫瘍塊の低減をもたらす、請求項1に記載の方法。
  12. (a)前記対象から得られた試料におけるSMARCB1遺伝子の発現を決定することと、(b)工程aにおいてSMARCB1遺伝子の減少した発現レベルを有する前記対象を選択することと、(c)工程bで選択された前記対象に、有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与し、それによって、前記対象のがんの症状を治療又は緩和することと、を含む、請求項1に記載の方法。
  13. (a)前記対象から得られた試料におけるSMARCB1タンパク質の発現を決定することと、(b)工程aにおいてSMARCB1タンパク質の減少した発現レベルを有する前記対象を選択することと、(c)工程bで選択された前記対象に、有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与し、それによって、前記対象のがんの症状を治療又は緩和することと、を含む、請求項1に記載の方法。
  14. (a)患者に存在する前記がんが、SMARCB1の機能的活性が低いか、又は不在である細胞に関連するかどうかを決定することと、(b)前記がんが、工程(a)においてSMARCB1の機能的活性が低いか、又は不在である細胞に関連することが見出された場合、治療有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを前記患者に投与することと、を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 請求項1~10のいずれか一項に記載の方法に従って、ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対する検体の感受性を決定するのに使用するためのキットであって、前記キットが、1つ以上の試薬、標準物質、及びそれらの使用のための説明書を含み、前記標準物質が、前記ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンに対する前記検体の感受性をスクリーニングするための閾値レベル又は標的レベルを提供する、SMARCB1の発現又は転写を含む、キット。
  16. 有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを、それを必要とする対象に投与することを含む治療方法であって、がんが、SWI/SNF複合体媒介性がんである、方法。
  17. 前記がんが、SWI/SNF複合体の低減された発現又はSWI/SNF複合体の機能喪失に関連する、請求項9に記載の方法。
  18. 前記がんが、SMARCB1の低減された発現又はSMARCB1の機能喪失に関連する、請求項9に記載の方法。
  19. 前記がんが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、及び配列番号4からなる示される配列の群から選択される配列における変異に関連する、請求項9に記載の方法。
  20. 前立腺がんの治療を以前に受けた、非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、前記患者から得られた試料において、SMARCB1の発現レベルを測定することと、同じがんを有する参照集団の参照発現スコアを超える試験発現スコアに基づいて、前記患者が、前記非定型奇形腫様/ラブドイドの以前の治療後及び前記非定型奇形腫様/ラブドイドの再発前に、がん再発又はがん特異的死亡の増加された可能性を有すると予後予測することと、前記患者に治療を投与することと、を含み、前記治療が、負の光学活性を有する有効量のヒドロキシウレアメチルアシルフルベンを投与することを含む、方法。
  21. ヒドロキシウレアメチルアシルフルベンによる治療の前、後、又は間に、前記対象を放射線療法に供することを更に含む、請求項1に記載の方法。
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