JP2024501942A - ナノ粒子製剤のエアロゾル化方法 - Google Patents

ナノ粒子製剤のエアロゾル化方法 Download PDF

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Abstract

大気中にナノ粒子を送達するために、前記ナノ粒子を含む液剤が提供され、高作動圧力pまで加圧される。前記液剤は、少なくとも1つのスプレーオリフィスからなるスプレーノズルオリフィスを通じて前記高作動圧力で供給され、前記液剤を、前記複数のナノ粒子のうちの少なくとも1つのナノ粒子を含有する連続する液滴からなるジェットとして吐出する。前記複数のナノ粒子は、長さλで伸長時の破損前最大長さλmaxを有し、前記液状製剤は、前記スプレーノズルオリフィスを通過する間に、壁せん断速度γwall[毎秒]を受ける。本発明によれば、前記液剤は、λmax/(λ・γwall)秒未満の制限されたせん断時間tの間に、前記スプレーノズルオリフィス内で前記壁せん断速度に晒される。

Description

本発明は、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、ベシクル、リポソームおよび抗体を含有する製剤を含む、ナノ粒子製剤をエアロゾル化する方法に関する。
現行の水性エアロゾル化装置として、例えば、噴霧器やソフトミスト吸入器が挙げられる。噴霧器は、圧縮空気、超音波源、または振動メッシュ/膜のいずれかを用いてエアロゾルを生成することで、製剤を分散させる。ソフトミスト吸入器は、マイクロジェットが非常に高速で衝突することによって、微細な水滴からなるミストを生成する。
欧州特許出願公開第3.563.894号明細書 国際公開第2002/13786A2号
特許文献1は、このようなソフトミスト吸入器等の一例を開示しており、特に、懸濁液またはエマルジョンまたはリポソーム流体のような非ニュートン流体を噴霧するために使用される直径の小さなノズルを使用している。この既知の噴霧器は、流体を5~250MPaの作動圧力に加圧し、加圧された流体を3~20ミクロンの範囲の水力直径を有する2つの相互に傾斜した流路に強制的に通すための、流体ポンプを備える。これにより、非常に高速で交差する2つの流体ジェットが生成され、これらが互いに衝突することで微細な水滴からなるミストが生成される。2つの流体ジェットの高速でのこの衝突は、流体とそこに含まれる粒子とに大きな影響を与える。壊れやすく繊細なナノ粒子は、このような条件下で損傷を受ける傾向があり、多くの場合、エアロゾル化プロセスに耐えられないことが判明している。
特許文献2は、流体の流れから粒子を生成する装置と方法とを開示しており、この技術では、流体の流れを個々の液滴に変えるために振動器が使用される。流体は帯電されており、振動器は、特に、少なくとも100ミクロンの直径を有するノズルチャネルから出てくる帯電流体に作用することができる超音波圧電トランスデューサー(変換器)を備える。この既知の方法および装置は、超音波源または振動するメッシュ/膜に起因して、かなりの機械的応力を流体に与える。流体中に含まれる分子は、せん断応力の原因となるその応力に晒され、これらの分子の分解が誘導される。そのため繊細で壊れやすい分子は、この既知の装置および方法を使用すると分解されやすい。さらに、この噴霧機構は、少なくとも100ミクロンのノズル直径と共に、この公知の装置を、比較的大きな寸法での用途にのみ適したものとする。例えば、ノズル直径を100ミクロンから5ミクロンに縮小すると、カプセル化化合物に対するダメージは何倍にも増加する。したがって、この公知の方法と装置は、より小さなノズルを必要とするサブミクロンの範囲では使用できず、ノズル径を小さくすると、壁面のせん断力がますます大きくなるため、流体に内包される化合物に対してさらに大きなダメージを引き起こす可能性がある。
本発明の目的は、特に、複合タンパク質、ペプチド、長鎖DNAおよびRNA、大型ベシクル、リポソームおよび/または抗体を含有する製剤などの、応力感受性ナノ粒子をエアロゾル化するときに分子の完全性を維持する、複数のナノ粒子を含有する流体組成物のエアロゾル化方法を提供することである。
この目的のために、本発明は、大気中にナノ粒子を送達するための方法を提供する。この方法は:
粒子長(λ)を有する複数のナノ粒子を液体中に供給して液剤を生成すること;
前記液剤を適切な作動圧力(p)まで加圧して、加圧液剤を用意すること;
前記加圧液剤を、スプレーノズルオリフィスであって、当該オリフィスの入口と出口との間のチャネル長(L)、および、前記入口と前記出口との間の平均チャネル直径(H)を有するスプレーノズルオリフィスを通して供給し、速度を有する前記液剤の液体流を生成すること;
を含み、
前記適切な動作圧力は10MPa未満に、前記速度は100m/s未満であり、
前記オリフィスは、前記平均チャネル直径(H)よりも短いチャネル長(L)を有し、
前記液体流は、各々が前記複数のナノ粒子のうちの少なくとも1つのナノ粒子を含む連続的な液滴からなるジェットとして前記出口に集められる。
特定の実施形態では、本発明に係る方法は、液剤が、複合タンパク質、大型生体分子、長鎖DNAおよびRNA、ウイルス、大型ベシクル、リポソーム、バクテリオファージ、および抗体を含む群から選択される、せん断応力感受性ナノ粒子を含み、オリフィスが平均チャネル直径(H)の半分よりも短いチャネル長(L)を有することを特徴とし、好ましくは、オリフィスは、最大で平均チャネル直径(H)の4分の1であるチャネル長(L)を有することを特徴とする。実際には、このような繊細で壊れやすい分子やナノ粒子であっても、前述の条件が満たされれば、その完全性が保たれる可能性があることがわかる。
本発明に係る方法の一実施形態では、液剤は、100,000g/mol超過の分子量を有するタンパク質および/または抗体分子、特に、DNA分子またはRNA分子などのヌクレオチド化合物を含む。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、液剤は、平均サイズが20ナノメートル超過のバクテリオファージを含む。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、液剤は、脂質ナノ粒子またはリポソーム、特に肺サーファクタントを含み、その長さは20ナノメートルよりも大きい。ここで、特に液剤は、タンパク質、生体分子、DNA、RNA、ワクチン、ウイルス、バクテリオファージ、および分子量が100,000Daを超える抗体を含む群から選択されるナノ粒子を含む内容物を有するベシクルを含む。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、ノズルオリフィスは、1ミクロン~10ミクロンの実質的に一定の直径(H)を有する。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、ノズルオリフィスは、1ミクロン~10ミクロンの平均直径(H)を有し、オリフィスは、入口から出口までの長さの少なくとも一部にわたって先細り形状である。特に、ノズルオリフィスは、実質的に5°~45°の間のテーパで、入口の入り口から出口に向けて細くなる正のテーパを備える。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、ノズルオリフィスの内壁は、疎水性スリップ流を可能にするコーティングを備える。
特定の実施形態において、本発明に係る方法は、ナノ粒子が伸長時に破断するまでの最大粒子長λmaxを有し、液剤は、スプレーノズルオリフィスを通過する間に壁せん断速度γwall[毎秒]に供され、液剤は、λmax/(λγwall)秒未満のせん断時間(t)の間、スプレーノズルオリフィス内で壁せん断速度に晒されることを特徴とする。
脂質ナノ粒子、ベシクル、リポソーム、およびその他の球状コアシェル粒子の場合、λmax/λ比は、3~5の間の典型的な小さな範囲にあり、平均は4であり、サイズ20nmを超える粒子サイズにはほとんど依存しないことが実験的に見出されている。DNA、RNA、荷電巨大分子電解質などの、直鎖状、コイル状で剛直な分子、またはナノ粒子の場合、比λmax/λは、分子量またはナノ粒子の重量が100,000を超える場合に、4~6の範囲であることが実験的にわかっている。
短い分子は最大伸びがより小さいが、その反面で剛性がより高く、せん断力による破断の影響を受けにくい。より大きい分子(500,000Da超過)は、より大きい最大伸びを示すが、その反面で、せん断力による破断の影響をより受けやすい。これらの流体力学的効果は、破断に対する感受性を互いに補い合う傾向にある。
蛋白質や大型抗体のような柔軟な分子では、比λmax/λは、分子量が100,000を超える分子では2~5であることが実験的にわかっている。バクテリオファージやウイルスなどの半硬質ナノ粒子では、比λmax/λは、100,000を超えるナノ粒子重量の場合2~6の間の広い範囲にあることが実験的に見出されている。安全側にたつために、本発明に係る方法の好ましい実施形態では、比λmax/λを4に設定することを特徴とする。
例えば、肺サーファクタントのような、非常に応力に敏感で、非常に複雑で、大きなナノ粒子(>100nm)の場合、比λmax/λは、2~6の間の典型的な範囲にあることが実験的に判明している。また、ナノ粒子サイズ効果も、破断に対する感受性を互いに補い合う傾向がある。しかしながら、これらの非常に複雑な種類のナノ粒子については、補正作用も含めて、比λmax/λは4ではなく2に設定することが最適であり得る。
体積平均分解は、通常は、壁せん断速度γwallよりも小さい値を有するγpartにより決定される。このことは、この実施形態によれば、ナノ粒子製剤の分解を回避するための一般的な基準、すなわち、γwallt=λmax/λ<4、が安全側に設定され、サイズλが20nm超過のおよび/または分子量が100,000Daを超える応力感受性を有するナノ粒子を保護することを意味する。非常に複雑で大きなナノ粒子(λ>100nm)については、より安全なマージンを、γwallt=λmax/λ<2、に設定することができる。
この壁せん断速度とせん断時間の相互条件により、驚くべきことに、1~10ミクロンの間の小さな直径と、2ミクロンを超えない長さを有するスプレーノズルを使用して、2~20ミクロンの間の液滴を作製するためのエアロゾル化プロセス中に、長鎖分子とベシクルの両方の分子の完全性を維持することが可能であるように思われる。驚くべきことに、従来の噴霧器よりも少なくとも10~100倍の大きな壁せん断速度を使用しても、非常に短い時間の間、ナノ粒子製剤の分子の完全性が依然として保存される可能性のあることが見出された。
本発明による洞察によれば、これらの条件は、1~10ミクロンの間の小さな直径および2ミクロン未満のノズル長を有するスプレーオリフィスを使用することによって、特に充足される。これにより、ノズルは、壁せん断速度γwallが高くても、ノズル壁からさらに離れた流体中のナノ粒子が、高い壁せん断速度γwallにあまり影響されないように構成される。壁せん断速度γwallは、壁面近傍と壁面に垂直な方向の速度差を、壁面までの距離で割ったものであり、単位は毎秒である。ナノ粒子に対するせん断応力は、粒子の長さにわたる局所的な速度勾配に由来し、ナノ粒子上の速度差をナノ粒子の大きさで割ったものを、ここでは、単位は毎秒の、粒子せん断速度γpartと呼ぶ。
本発明の背後にあるさらなる洞察によると、ナノ粒子に作用する抗力は、ナノ粒子の張力とその後の破壊を誘発する可能性があり、主に粒子せん断速度γpartに比例し、その値は、実質的に壁せん断速度γwall未満である。放物線状の速度分布を持つ長いパイプでは、壁せん断速度γwallと壁近傍の粒子せん断速度γpartは、8V/Hである。しかし、パイプの中央部での粒子せん断速度γpartはゼロである。さらに、液体はパイプの中央を速度2Vで流れるが、パイプの壁付近では実質的に流れがない。したがって、パイプ内の体積平均粒子せん断速度γpartは、流れの種類とパイプの長さに応じて、長いパイプや中程度のパイプについては約4V/Hの間で変化し、短いパイプまたはオリフィスについては実質的に小さい値まで変化する。体積平均粒子せん断速度γpartを低減させるために、本発明によれば、比較的短いパイプまたはオリフィスを使用することがより好ましいと思われるので、その直径と比べて比較的短いオリフィスが使用される。
本発明の洞察によれば、大きい巨大分子(macromolecules)または大きいベシクルは、粒子せん断速度γpartに比例する流体力学的せん断力による変形力に耐えるのに充分な剛性または固有抵抗を有していない。本発明の基礎となるさらなる洞察によると、体積平均粒子せん断速度γpartは、壁近傍の壁せん断速度γwallよりも実質的に小さく、ナノ粒子の完全性を維持するための安全な状態は、せん断時間が好ましくはλmax/(λ・γwall)未満であることである。次に、λmax/(λ・γwall)秒のせん断時間において、壁面付近のナノ粒子は、λ×λmax/(λ・γwall)=λmaxの約γ倍の、長さλで伸長または変形される。エアロゾル化装置は、λmax/(λ・γwall)秒未満の超短せん断時間tの間に、1秒あたりの壁せん断速度γwallを課す条件を与えることができるものでなければならない。その結果、ノズル壁付近のナノ粒子だけでなく、ノズル壁からより離れたナノ粒子も、その完全性を維持する。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、壁せん断速度γwallは、100,000を大きく上回り、特に毎秒1,000,000を超える。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、ナノ粒子は、100,000g/molより大きい分子量を有する巨大分子を含む。ここで、巨大分子またはナノ粒子は、比λmax/λが少なくとも2、好ましくは比λmax/λが少なくとも4である。
本発明に係る方法のさらなる実施形態では、ノズルオリフィスは、直径Hおよび長さLで以下のせん断条件を有するオリフィスから出る、平均速度Vを有するジェットを生成する:
γpart<γwall=8V/H,t=L/V=λmax/(λ・γwall)<λmax/(λ・γpart
または
γpart・t<γwall・t=8L/H
本発明に係る特定の実施形態は、直径Hが1~10ミクロンで長さLが2ミクロン未満の小ノズルを通じて、2~20ミクロンのサイズのエアロゾル液滴を生成するエアロゾル化中のナノ粒子製剤は、実質的に4×10-6秒(最大ナノ粒子伸長λmax/λが4の場合、γwall・t<4が得られる)より短い超短せん断時間tの間に、実質的に1,000,000/秒を超える壁せん断速度γwallを受けることを特徴とする。タンパク質、ペプチド、DNAおよびRNA、ベシクル、リポソーム、脂質ナノ粒子および抗体などのせん断応力に敏感なナノ粒子を含む液剤をエアロゾル化する場合、γwall・t=8L/Hという条件は、L<H/2、すなわちノズルの長さLがノズルの直径Hの半分を超えてはならないこと、を示す。
ノズル長をさらに短くすると、ノズル壁面の総面積が減少し、ナノ粒子に対する壁せん断への寄与が減少するため、ノズル長さLはノズル直径の4分の1を超えてはならないこと、つまりL<H/4であることが望ましい。これは、典型的には100nmを超えるサイズを有する非常に複雑で応力感受性のあるナノ粒子に、特に適用される。好ましくは、本発明によれば、ノズルは、動作中にナノ粒子のせん断速度を減少させるプラグフローおよびスリップフロー状態を示す、長さの短いオリフィスと共に使用される。プラグフロー状態では、ノズル壁から離れた粒子せん断速度は、より均一な速度分布に起因してかなり小さくなり、スリップフロー条件(例えば、疎水性ノズル壁を使用する)を生成し、ノズル壁付近の粒子せん断速度をも減少させる。好ましくは、ノズルがプラグ流とスリップ流の両方を同時に組み合わせて、体積平均粒子せん断速度を減少させる。
本発明に係る方法のさらなる実施形態は、装置が、直径Hが1~10ミクロンで、長さLがL<H/2であり、ノズル圧力が10~100バールであるノズルから出る、平均速度Vのジェットを生成することを特徴とする。ノズル圧力を増加させることによってジェットの速度Vを10m/sを超えて増加させると、分解量を減少させることも見出されており、最適な操作圧力である約30~80バールがナノ粒子製剤の分解のリスクを低減させることが見出されている。
100bar以上の操作圧力においておよそV=100m/s以上の平均流速であることは、ナノ粒子の完全性にとって有害であることが判明している。おそらく、このような流速を達成するために100barを超える高い操作圧力がかかるため、製剤中に激しい乱流を引き起こし、ナノ粒子が破壊される可能性があるためであろう。また、そのような高いノズル圧力では、ノズルから出る液体ジェットが非常に多くの運動エネルギーを伴い、ジェットの直径の約2倍の連続した液滴からなるジェットを生成するよりも前に、ジェットは直ちに崩壊する。ジェットの望ましくない乱流と崩壊はまた、体積平均粒子せん断速度の著しい増加とナノ粒子の破壊レベルの増加をもたらす。乱流および崩壊へのこの望ましくない移行は、ジェット質量密度ρ×ジェット速度V×ノズル直径Hをジェット粘度ηで割った比が、2,500より大きくなる(ρ・V・H/η>2500)ときはいつでも起こり得る。したがって、本発明に係る方法のさらに好ましい実施形態は、流体の質量密度(ρ)と、オリフィス内の流体速度(V)と、ノズル直径(H)と、の積を流体の粘度(η)で割った、ρ・V・H/ηとして表されるものが、2,500未満に維持されることを特徴とする。
さらなる好ましい実施形態では、本発明に係る方法は、該ノズルオリフィスが基板によって支持される共通の膜層を通って延在する実質的に同一の複数のノズルオリフィスの集合体の一部であり、ここで基板は、上記複数のオリフィスの集合体のうちのノズルオリフィスまで延びる少なくとも1つのキャビティ(空洞)を有し、液剤は、そのキャビティに上記操作圧力で共に導入され、複数のオリフィスの集合体のうちのノズルオリフィスに供給する、ことを特徴とする。
また、最小直径Hが1~10ミクロンであり、全長Lが2ミクロン未満であり、テーパ角が5°~45°のわずかに正または負に先細りするテーパ状の短いオリフィスでも、満足のいく結果が得られている。
図1は、せん断流中での巨大分子の破壊を示す。 図2は、せん断流中でのベシクルの破壊を示す。 図3は、強いせん断流におけるベシクルの破壊を示す。 図4は、ベシクルが長いパイプを通過する様子を示す。 図5は、ベシクルがオリフィスを通過する様子を示す。 図6は、正に先細りするオリフィスを通過するベシクルの様子を示す。 図7は、負に先細りするオリフィスを通過するベシクルの様子を示す。
図1は、せん断流中での巨大分子の分解を示す。図1Aはせん断流が存在しない、回転直径λを有する通常の球状巨大分子(1)を示す。図1Bは、矢印(2,3)によって示されるせん断流の存在下での、球状巨大分子の初期伸長を示す。図1Cは、巨大分子の最大長λmaxまでのさらなる伸張を示し、より高い速度で移動する巨大分子の上部は、より小さい速度の下部から分離し始める。上部(4)および下部(5)は、1つまたは2つの残りの共有結合によってのみ分離される。図1Dは、巨大分子の上部および下部に作用する流体力学的せん断力により、巨大分子の中央部で共有結合の破壊が引き起こされ、2つの部分に分割された後の巨大分子を示す。
分子量が100,000g/molを超える、大型タンパク質、長鎖RNAおよびDNA、抗体などのような、長くて重い巨大分子は、せん断によって誘導される分解を受けやすい。以下の表1に、エアロゾル化中の様々な分子量を有する免疫グロブリン(タンパク質/抗体)のせん断分解に関するいくつかの結果をまとめる。
Figure 2024501942000001
1mlの製剤リザーバを有する振動膜ネブライザを使用して、8分間の噴霧化時間中に、2~10ミクロンの範囲のエアロゾル液滴を生成した。より大きな分子量(>100,000g/mol)を有するタンパク質/抗体を有する希釈製剤は、明らかにせん断分解を受ける。本発明によれば、直径H=2ミクロン、および長さL=1ミクロンのオリフィスに、抗体を含む同じ製剤を平均流速V=5m/sで通すことによって、平均サイズが4ミクロンのエアロゾル液滴も作製されており、通過時間tは約200ナノ秒である。本発明によるこの短いせん断時間により、液滴中に存在する巨大分子は、実質的に分解が少なくなった。25°の正テーパ形状を有するオリフィスを使用すると、抗体は、1,000,000g/molをはるかに超える分子量であっても、ほとんど分解を受けない。平均流速V=20m/sでは、テーパのないオリフィスを通る通過時間tは約50ナノ秒であり、平均流速5m/sの場合よりも分解が少ないことがわかる。しかしながら、平均流速をV=100m/s(t=10ns)まで増加させると、製剤の実質的な分解が起こる。ノズル長Lを0.5ミクロン(H=2ミクロン)に減少させると、1ミクロン長のノズルの場合よりも、典型的には分解損失が相対的に15%少なくなる。
DNAおよびRNA核酸などの巨大分子は、遺伝子治療、特にメッセンジャーRNA(mRNA)やミニDNAベクターを有する非ウイルス遺伝子導入ベクターにおいて頻繁に使用される。これらの巨大分子は、対応する経路長が30ナノメートル~3ミクロンで、100~10,000のヌクレオチドまたは塩基対の範囲であり得、せん断による分解を受けやすい。以下の表2において、いくつかの結果が、これらのベクター分子のいくつかのせん断分解についてまとめられている。
Figure 2024501942000002
1mlの製剤リザーバを有する振動膜ネブライザを使用し、8分間の噴霧化時間で、2~10ミクロンの範囲のエアロゾル液滴を生成した。より大きい分子量(>200,000g/mol)のDNAベクターまたはRNAベクター(5μg/ml)を有する製剤は、明らかに分解を受ける。本発明によれば、直径H=2ミクロン、および長さL=1ミクロンのオリフィスに、ベクター分子を含む同じ製剤を平均流速V=5m/sで通すことによって、平均サイズが4ミクロンのエアロゾル液滴も作製されている。プラグフロー状態のため、体積平均壁せん断速度は4V/H=10×106/秒より著しく低くなるが、通過時間tは約200ナノ秒である。本発明によるこの短いせん断時間により、液滴中に存在するベクター分子は、実質的に分解を受けていない。平均流速V=20m/sの場合、テーパのないオリフィスを通る通過時間tは約50ナノ秒であり、平均速度5m/sの場合よりも分解が少ないことがわかる。しかしながら、平均速度をV=100m/s(t=10ns)まで増加させると、製剤は大幅に分解する。長さ1ミクロンで25°の負テーパ形状を有するオリフィスを使用すると、速度V=50m/sで分子量1,000,000g/molをはるかに超える場合でも、抗体はほとんど分解しない。ノズル長Lを0.5ミクロン(H=2ミクロン、テーパなし)に減少させると、長さ1ミクロンのテーパなしのノズルの場合よりも、分解損失が平均して10%小さくなる。水接触角が112°の疎水性フッ素コーティングを有するノズルの結果もまた、コーティングされていないノズルと比較して、典型的には分解損失が相対的に5~15%減少する。
図2は、せん断流におけるベシクルまたはリポソームの破壊を示す。図2Aは、せん断流が存在しない、サイズλを有する球状ベシクル(11)を示す。図2Bは、矢印(12,13)によって示されるせん断流の存在下でのベシクルの初期伸長を示す。図2Cは、ベシクルの上部が下部よりも高い速度で移動しており、ベシクルの最長の長さλmaxまでさらに伸長している様子を示す。図2Dは、ベシクルの上部と下部に作用する流体力学的なせん断力によりベシクルの中央部で破壊が起こり、2つの部分(14,15)に分解した後のベシクルを示す。
図3は、強いせん断流におけるベシクルまたはリポソームの分解を示す。図3Aは、せん断流が存在しない、サイズλを有するベシクル(11)を示す。図3Bは、矢印(12,13)によって示されるせん断流の存在下での、ベシクルの初期伸長を示す。図3Cは、ベシクルの上部が下部よりもはるかに高い速度で移動したため、ベシクルの最長の長さλmaxまでさらに極端に伸張している様子を示す。図3Dは、ベシクルに大きな流体力学的なせん断力が作用し、3つの部分(14,15,16)に破断した後のベシクルを示している。
図4は、長さLおよび直径Hの長いパイプ(22)内での、ベシクルまたはリポソーム(21)の分解を示す。パイプの入口の手前では、大きなせん断流がないために、ベシクル(21)は丸い。ベシクルは、パイプに入るとせん断流(23)を受け、ベシクルの伸長段階の後で、パイプを出る前に、3つの細長い部分に破断する。3つの部分はジェット内をさらに移動し、せん断が無くなることによって3つの部分は球形となる。
図5は、ベシクルまたはリポソーム(21)が長さLおよび直径Hのオリフィスを通過する様子を示す。オリフィスの入口よりも前において、大きなせん断流がないために、ベシクル(21)は丸い。ベシクルがオリフィスを通過するとき、ベシクルはせん断流(23)に晒されて、細長くなるものの、破断はしない。ベシクルは次にジェット部に入り、再び球形になる。
図6は、プラグフローを示す、長さLおよび直径Hを有する正テーパ状のオリフィスを通過するベシクルまたはリポソーム(21)の様子を示す。先細りするオリフィスの入口よりも前のベシクルは丸く、プラグフロー中のせん断は小さいために、ベシクルは殆ど球形を維持する。ベシクルはその後、ジェット部に入り、球形となる。
図7は、ディフューザーとしても知られる、長さLおよび直径Hを有する負テーパ状のオリフィスを通過するベシクルまたはリポソーム(21)の様子を示す。幅の広がりによって、流れ中のナノ粒子に対するせん断は減少する。
ナノ粒子の完全性に対する有害な影響は、本発明に従って提示されるような、狭い部分の長さLと狭い直径Hの比を有する先細りオリフィスの最も狭い部分において最大となるため、本発明による広いテーパリング角度を有するテーパリングオリフィスは、最も狭い直径よりも実質的に全長が長くなるように選択されてもよいことが明らかであり得る。
ベシクルおよびリポソームはまた、遺伝子治療において、特に、カプセル化されたRNAベクターおよびDNAベクターの肺への導入を促進するために、よく用いられる。これらのベシクルは、一般的に、0.02~2ミクロンのサイズをとり得るため、潜在的に、エアロゾル化中にせん断による破損を受けやすい。以下の表3では、これらのベシクルのいくつかのせん断分解について、いくつかの結果がまとめられている。
Figure 2024501942000003
1mlの製剤リザーバを有する振動膜ネブライザを使用して、8分間の噴霧化時間中に、2~10ミクロンの範囲のエアロゾル液滴を生成した。水素化大豆ホスファチジルコリン(HSPC)とコレステロール(CH)を含む全てのリポソーム製剤(15μg/ml)は、破損を被り、より小さいベシクルよりも大きいベシクルは破損しやすい。本発明によれば、直径H=2ミクロンで長さL=1ミクロンのオリフィスに、ベシクルを含む同じ製剤を平均速度V=5m/sで通すことによって、平均サイズが4ミクロンのエアロゾル液滴も製造された。プラグフロー状態のため、体積平均壁せん断速度は4V/H=10×106/秒よりも大幅に低くなるが、通過時間tは約100ナノ秒である。本発明によるこの短いせん断時間によって、液滴中に存在するベシクルは、分解または破壊をほとんど受けない。平均速度V=20m/sの場合、テーパのないオリフィスを通る通過時間tは約50ナノ秒であり、平均速度10m/sの場合よりも破壊は少ないことがわかる。しかしながら、平均速度をV=100m/s(t=10ns)にまで増大させると、製剤の大幅な分解が起こる。ノズル長Lを0.5ミクロン(H=2ミクロン)に減少させると、長さ1ミクロンのノズルの場合よりも、分解損失が相対的に10~40%小さくなる。肺サーファクタントCurosurfでは、振動膜ネブライザと比較して、分解が相対的に大きく減少した。水接触角が112°の疎水性フッ素コーティングを有する2ミクロンノズルを用いた結果でも、分解損失が典型的には相対的に5~20%少なくなる。
好ましくは、長さまたはサイズλが20ナノメートルより大きい、脂質ナノ粒子(LNP)またはポリマーを有するハイブリッドナノ粒子(HNP)であって、タンパク質、生体分子、DNA、RNA、mRNAおよび抗体を含む群から選択される他のナノ粒子を含む内容物を有するLNPまたはHNPを含む製剤が提供される。この方法では、せん断分解を受けやすい大きなナノ粒子が、より安全に保護される。
ナノ粒子の完全性に対する有害な影響は、本発明に従って提示されるような、狭い部分長さLと狭い直径Hの比を有するテーパリングオリフィスの最も狭い部分において最大となるので、本発明による広いテーパリング角を有するテーパリングオリフィスは、最も狭い直径よりも実質的に長い全長を有するように選択され得ることが明らかであろう。

Claims (16)

  1. 大気中にナノ粒子を送達する方法であって:
    粒子長(λ)を有する複数のナノ粒子を液体中に供給して液剤を生成すること;
    前記液剤を適切な作動圧力(p)まで加圧して、加圧液剤を用意すること;
    前記加圧液剤を、スプレーノズルオリフィスであって、当該オリフィスの入口と出口との間のチャネル長(L)、および、前記入口と前記出口との間の平均チャネル直径(H)を有するスプレーノズルオリフィスを通して供給し、速度を有する前記液剤の液体流を生成すること;
    を含み、
    前記適切な動作圧力は10MPa未満に、前記速度は100m/s未満であり、
    前記オリフィスは、前記平均チャネル直径(H)よりも短いチャネル長(L)を有し、
    前記液体流は、各々が前記複数のナノ粒子のうちの少なくとも1つのナノ粒子を含む連続的な液滴からなるジェットとして前記出口に集められる、
    方法。
  2. 前記液剤は、複合タンパク質、大型生体分子、長鎖DNAおよびRNA、ウイルス、大型ベシクル、リポソーム、バクテリオファージ、および抗体を含む群から選択される、せん断応力感受性ナノ粒子を含み、
    前記オリフィスは、前記平均チャネル直径(H)の半分よりも短いチャネル長(L)を有する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記オリフィスは、最大で前記平均チャネル直径(H)の4分の1であるチャネル長(L)を有する、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記液剤は、100,000g/molを超える分子量を有するタンパク質および/または抗体分子、および/または、DNAまたはRNA分子のようなヌクレオチド化合物を含む、
    請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記液剤は、20ナノメートルより大きい平均寸法を有するバクテリオファージを含む、
    請求項2または3に記載の方法。
  6. 前記液剤は、脂質ナノ粒子またはリポソーム、特に肺サーファクタントを含み、
    その前記長さλは、20ナノメートルより大きい、
    請求項2または3に記載の方法。
  7. 前記液剤は、100,000Daを超える分子量を有する、タンパク質、生体分子、DNA、RNA、ワクチン、ウイルス、バクテリオファージ、および抗体を含む群から選択されるナノ粒子を含有する内容物を有するベシクルを含む、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記ノズルオリフィスは、1ミクロン~10ミクロンの実質的に一定の直径(H)を有する、
    請求項2または3に記載の方法。
  9. 前記ノズルオリフィスは、1ミクロン~10ミクロンの平均直径(H)を有し、
    前記オリフィスは、前記入口から前記出口までの前記長さの少なくとも一部にわたって先細り形状である、
    請求項2または3に記載の方法。
  10. 前記ノズルオリフィスは、実質的に5°~45°の間のテーパで前記入口の入り口から前記出口に向けて細くなる正のテーパを備える、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記ノズルオリフィスの内壁には、疎水性スリップ流を可能にするコーティングが備えられている、
    先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  12. ρ・V・H/ηとして表される、前記流体の質量密度(ρ)、前記オリフィス内の流速(V)、および前記ノズル直径(H)の積を、前記流体の粘度(η)で割ったものは、2,500未満に維持される、
    先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  13. 前記ナノ粒子は、伸長した場合に破損前最大粒子長λmaxを有し、
    前記液剤は、前記スプレーノズルオリフィスを通過する間に、壁せん断速度γwall[毎秒]を受け、
    前記液剤は、λmax/(λ・γwall)秒未満のせん断時間(t)の間、前記スプレーノズルオリフィス内で前記壁せん断速度に晒される、
    先行する請求項のいずれかに記載の方法。
  14. 前記壁せん断速度γwallは、100,000を大きく超過し、特に毎秒1,000,000を超過する、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記ナノ粒子は、分子量が100,000g/mol超過の巨大分子を含み、
    前記巨大分子は、比λmax/λが2以上、好ましくは比λmax/λが4以上である、
    前記請求項のいずれかに記載の方法。
  16. 前記ノズルオリフィスは、基材によって支持されている共通の膜層中を延びる実質的に同一の複数のノズルオリフィスの集合体の一部であり、
    前記基材は、前記複数のオリフィスの集合体のうちの前記ノズルオリフィスに延びる、少なくとも1つのキャビティを有し、
    前記液剤は、前記作動圧力で前記キャビティに共に導入されて、前記オリフィスの集合体のうちの前記ノズルオリフィスに供給される、
    先行する請求項のいずれかに記載の方法。
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