JP2024501583A - 子供および大人のための安全ベッド - Google Patents

Abstract

特別な支援を必要とする子供および大人のための安全ベッドは、ベースフレーム、上部フレーム、およびベースフレームと上部フレームとの間のそれぞれのコーナーにおける４本の垂直ポールを有するフレームと、ベースフレームによって支持されるマットレス支持構造と、フレームに取り付けられた筐体であって、天井部、基部、および４つの壁部を備えた筐体と、を含む。筐体内のマットレスは、マットレス支持構造によって支持され、該マットレスの上面とほぼ同じ位置で筐体の４つの壁部にシートを取り付けうる。筐体は、ネットワークを介して遠隔操作しうるカメラ、光源、およびその他のセンサを含む、ベッドの占有者を監視し、通信するためのさまざまな機器を含んでいてもよい。

Description

関連出願の相互参照

本出願は、２０２０年１２月７日に出願され、参照により本明細書に組み込まれる米国仮特許出願第６３／１２２，２２０号の優先権を主張する。

本発明は、安全用品に関し、より詳しくは、特別な支援を必要とする子供および大人の安全で快適な睡眠を確保するための機能を備えたベッドに関するものである。

睡眠不足は、行動、活力、学習、および成長に影響する。特別な支援を必要とする子供および大人は、様々な理由から、刺激を慎重にコントロールして、入眠や睡眠維持のための最適な条件を作り出しうる環境が有益であると考えられている。特別な支援を必要とする子供および大人は、監視されていない時間帯、特に介護者が寝ているときなどに、ベッドから離れる場合もある。さらに、彼らは、発作が起きたり、自傷行為や自制が効かないなど、安全でない行動をとったりすることもある。特別な支援を必要とする子供および大人の中には、通常のベッドで、マットレスとヘッドボードの間、またはベッドのカバーの下に潜り込んで、怪我、巻き込み、または窒息などを引き起こす危険な状況を作り出すことがある。

特別な支援を必要とする子供および大人のための安全ベッドによって、安らかな眠りを促す刺激をコントロールする機構を備えた安全で囲まれた環境が提供される。

第１の態様では、安全ベッドは、ベースフレーム、上部フレーム、およびベースフレームと上部フレームとの間のそれぞれのコーナーにおける４本の垂直ポールを有するフレームと、ベースフレームによって支持されるマットレス支持構造と、フレームに取り付けられた筐体であって、天井部、基部、および４つの壁部を備えた筐体と、を含む。

さらなる態様では、安全ベッドは、筐体内で、マットレス支持構造によって支持されたマットレスを含む。さらに、マットレスの上面とほぼ同じ位置で、筐体の４つの壁部にシートを取り付けてもよい。

他の態様では、筐体は、電子機器ハブを含んでもよく、該電子機器ハブは、ネットワークを介して遠隔操作しうるカメラ、光源、およびその他のセンサを含む。

図１は、実施形態に係る安全ベッドを示す図である。

図２は、実施形態における図１の安全ベッドと共に使用するためのフレームを示す図である。

図３は、実施形態における図２のフレームのコーナーブラケットをより詳細に示す図である。

図４は、実施形態における図１の安全ベッドと共に使用するためのマットレス支持構造を示す図である。

図５は、実施形態における図２のフレームおよび図４のマットレス支持構造をより詳細に示す図である。

図６は、実施形態における図１の安全ベッドのための筐体の側壁部を詳細に示す図である。

図７は、実施形態における図１の安全ベッドのための筐体の頭壁部を詳細に示す図である。

図８は、実施形態における図１の安全ベッドのための筐体の端壁部を詳細に示す図である。

図９は、実施形態における図１の安全ベッドのための筐体の基部を詳細に示す図である。

図１０は、実施形態における図１の安全ベッドのための筐体の天井部を詳細に示す図である。

図１１は、実施形態における図２のフレームに筐体を取り付ける際の中間ステップを示す図である。

図１２は、実施形態における図２のフレームに完全に取り付けられた筐体を示す側面図である。

図１３は、実施形態における図１の安全ベッドのための筐体の内側を示す図である。

図１４は、実施形態における図１３の筐体の内側にシートを取り付けるためのジッパープルをより詳細に示す図である。

図１５は、図１４のジッパープルをロックする他の図を示す。

図１６は、実施形態における図１の安全ベッドの外側からジッパー安全ポケットを示す図である。

図１７は、実施形態における図１の安全ベッドの内側からジッパー安全ポケットを示す図である。

図１８は、実施形態における電子機器ハブが設置された状態での図１の安全ベッドの端壁部を示す図である。

図１９は、実施形態における図１８の電子機器ハブの代わりに布カバーを取り付けた状態での図１の安全ベッドの端壁部を示す図である。

図２０は、実施形態における図１８の電子機器ハブをより詳細に示す図である。

図２１は、実施形態における図１８の電子機器ハブを制御するために使用されうるコンピュータ要素のブロック図である。

図１は、実施形態における特別な支援を必要とする子供および大人のための安全ベッド１００を示す。ベッド１００は概ね長方形であり、基部１０２、天井部１０４、および４つの壁部１０６^＊を備えている。符号「＊」は、Ａ，Ｂ，Ｃ，またはＤを表す。壁部１０６^＊は、２つの側壁部１０６Ａ、頭壁部１０６Ｂ、および端壁部１０６Ｃを含んでいる。基部１０２、天井部１０４、および壁部１０６^＊は、以下でより詳細に説明されるが、フレーム１１６によって支持される筐体１０１を形成する。基部１０２上には、マットレス（図示せず）が載せられてもよい。側壁部１０６Ａおよび端壁部１０６Ｃは、開口１０８を備えていてもよい。ドア、又はフラップ１１０がジッパー１１８を用いて開口１０８を閉じるために使用されうる。実施形態では、フラップ１１０は、一方がメッシュで、もう一方が布である２層を備えていてもよく、開口１０８は、大きめの空気の流れのためのメッシュのフラップで閉じられてもよく、光と刺激を減らすために堅固な布のフラップで閉じられてもよい。使用しない場合は、フラップ１１０は、巻き上げられて、壁部１０６に取り外し可能に取り付けられるストラップ１１２によって保持されうる。

頭壁部１０６Ｂは、電子機器ハブ１１４を備えていてもよい。電子機器ハブ１１４には、いくつかの機器（例えば、ライト、カメラ、スピーカー、マイク、および各種センサを含む）が備えられうる。電子機器ハブ１１４は、電源に接続されうる。電子機器ハブ１１４は、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、またはセルラーネットワークなどの通信ネットワークに接続されていてもよく、電子機器ハブ１１４に備えられた機器は、携帯機器によって、または通信ネットワークに接続可能な任意のコンピュータ機器によって、ベッド１００から遠隔で制御または監視されうる。頭壁部１０６Ｂは、また、ポケット１１５などの他の機能（または、特徴）を備えていてもよい。

図２は、筐体１０１がない状態のフレーム１１６をより詳細に描いている。実施形態では、フレーム１１６は、直線ポール、曲線ポール、およびブラケットの組み合わせから組み立てられうる。特定の実施形態が本明細書に記載されているが、直線ポールおよび／または曲線ポールの他の組み合わせが企図されることが理解されるべきである。図３は、フレーム１１６のコーナーブラケットをより詳細に示す図である。図３に示すフレーム１１６の部分は、図２におけるフレーム１１６の向きから９０度回転している。図２および図３は、以下の説明において一緒に見るのが最適である。別々に説明した複数の構成要素は、本明細書で論じた実施形態から逸脱することなく、単一の構成要素に組み合わせることができ、単一の構成要素は、２つ以上の構成要素に分割することができる。

一般に、ボトムコーナーブラケット２０２は、ボトムエンドポール２１０およびボトムサイドポール２１４を受け取って、フレーム１１６のベースを形成する。各コーナーブラケット２０２は、直角に接触する３つの管を備え、フレーム１１６のボトムコーナーを形成する。管２０６Ａは、垂直コーナーポール２０４を受け取り、該ポールは、管２０６Ａ全体を通過して床に載るフレーム１１６の脚部２２６を形成する。例えば、六角ネジ２０８で所定の位置に固定してもよいが、フレーム要素を固定するための他の構成要素を企図してもよい。さらに、図示されたものよりも多いまたは少ない数の固定要素が使用されてもよい。管２０６Ｂは、六角ネジ２１２で固定されうるボトムエンドポール２１０を受け取る。管２０６Ｃは、ボトムサイドポール２１４を受け取る。実施形態では、ボトムサイドポール２１４は、ボトムコネクタ２１６によって結合され、六角ネジによって固定された２つの半体状物であってよい。さらに、２つよりも多くまたは少ないボトムサイドポール２１４を使用して、安全ベッド１００に好ましい長さを提供してもよい。管２０６Ｃは、以下でより詳細に説明されるタブ２１８を備えていてもよい。筐体１０１をフレーム１１６に取り付けるために、ある長さの面ファスナーテープを管２０６Ｃおよびボトムサイドポール２１４などのフレーム１１６上の様々な場所に固定することができる。コーナーブラケット２０２、ボトムエンドポール２１０、およびボトムサイドポール２１４は、ベースフレームを形成する。

垂直コーナーポール２０４は、それらの関連するコーナーブラケット２０２から上方に延び、それぞれ、その上端においてトップコーナーコネクタ２２０に取り付けられる。ベースフレームについて上述したように、上部フレームは、トップコーナーコネクタ２２０、トップエンドポール２２２、およびトップアーチポール２２４によって形成される。実施形態では、２つのトップアーチポール２２４がトップコネクタ２２８によって結合されるが、２つより多いまたは少ないトップアーチポール２２４を使用して、安全ベッド１００に好ましい長さを提供してもよい。実施形態では、フレーム１１６は金属製であってもよいが、使用者の体重および筐体１０１を支持することが可能な任意の材料を使用することができる。

図４および図５に示すように、マットレス支持構造２３０がボトムサイドポール２１４および／またはボトムエンドポール２１０上に載っている。マットレス支持構造２３０は、複数のスラット２３４と交差ブレース２３５とが渡されているフレーム２３２を備える。図４に示すスラット及び交差ブレースは、説明のためのものであり、安全ベッド１００のマットレスおよび使用者を支持するのに十分である限り、任意の数で使用することができる。マットレス支持構造の実施形態が示されているが、本明細書における実施形態は、この特定の構造に限定されるものではない。図５に示すように、各コーナーにおける管２０６Ｃ上のタブ２１８は、マットレス支持構造２３０の各コーナーと係合し、ボトムサイドポール２１４上の所定の位置にしっかりと保持させる。面ファスナーストラップ２３６を、タブ２１８に加えて、またはその代わりに、マットレス支持構造体２３０をボトムサイドポール２１４に固定するために使用しうる。マットレス支持構造２３０は、本明細書に開示された実施形態から逸脱することなく、フレーム１１６のベース上のいくつかの場所に配置されえる。

図６乃至図１０は、組立前の筐体１０１の各部の詳細図である。図６は、図１の側壁部１０６Ａを示す図である。図７は、頭壁部１０６Ｂを示す図である。図８は、端壁部１０６Ｃを示す図である。図９は、基部１０２を示す図であり、図１０は、天井部１０４を示す図である。図６乃至図１０の壁部１０６、基部１０２、および天井部１０４を共に組み立てて、筐体１０１を形成する。筐体１０１を組み立てるために、例えば、縫製や融着を含む様々な技術が使用されうる。構成要素のエッジは、耐久性または快適性を提供するために、様々な方法で仕上げられうる。実施形態では、本明細書で別々に説明した構成要素を組み合わせてもよく、例えば、側壁部１０６Ａおよび端壁部１０６Ｃを１つの長さの材料から形成してもよい。壁部１０６、基部１０２、および天井部１０４のそれぞれは、概して長方形である。

延長部６０２，６０４，６０６，６０８，６１０，および６１２は、壁部１０６、基部１０２、および天井部１０４のエッジ周りに組み込まれ、筐体１０１をフレーム１１６に固定するループを形成するために用いられる。例えば、側壁部１０６Ａの延長部６０６は、アーチポール２２４が通過するループを形成するように、天井部１０４の延長部６１０に取り付けられうる。実施形態において、本明細書で説明されるいずれのループも、固体部分として形成されてもよく、またはジッパーもしくは面ファスナーテープを使用して互いに固定される２つの分離可能な部分として形成されてもよい。頭壁部１０６Ｂおよび端壁部１０６Ｃの延長部６０２は、天井部１０４の延長部６１２に取り付けられてもよい。側壁部１０６Ａと頭壁部１０６Ｂまたは端壁部１０６Ｃの隣接するエッジの延長部６０４は、互いに取り付けられうる。全ての壁部１０６^＊の底部の延長部６０８は、基部１０２のサイドエッジ６１４に固定されて、ループを形成してもよい。実施形態では、壁部１０６は、縫い目で基部１０２に取り付けられてもよく、サイドエッジ６１４は、ボトムエンドポール２１０およびボトムサイドポール２１４に巻き付くのに使用されてもよい。

筐体１０１は、Ｓｕｎｂｒｅｌｌａ（登録商標）のような耐久性のあるキャンバス生地から作られてもよい。開口部１０８などの筐体１０１のいくつかの部分にメッシュ生地を使用してもよい。筐体１０１に使用される布地は、耐水性及び耐汚染性のために処理されていてもよい。実施形態では、筐体１０１は、音を吸収する厚めの布地または発泡材料から作られてもよい。

図１１は、フレーム１１６への取り付けの中間段階における筐体１０１を示す。エンドループ１１０２は、トップエンドポール２２２に巻き付けられ、ジッパー１１０４で固定される。延長部６０６および６１０から形成されたループ１１０６は、同じようにジッパーでトップアーチポール２２４に取り付けられうる。延長部６０４から形成された延長部１１０８は、筐体１０１のサイドコーナーを４つの垂直コーナーポール２０４に取り付けるために使用されうる。面ファスナーループが基部１０２をフレーム１１６に取り付けるのに使用される。

図１２は、筐体１０１がフレーム１１６に完全に取り付けられている安全ベッド１００を示している。様々な取り付け機構が示されているが、他のものも企図される。筐体１０１は、例えば、面ファスナーテープやスナップなどを用いてフレーム１１６に取り付けられてもよい。実施形態では、装飾的機能を、安全ベッド１００に追加して子供に対する安全ベッド１００の魅力を高めてもよい。例えば、アップリケ又は他の技術を使用して、目１１１０を表現する一方で、側壁部１０６Ａの開口１０８が口を表現してもよい。装飾的機能の一配置が本明細書に示されているが、安全ベッド１００は、任意の特定の色又はデザインに限定されない。装飾的機能を、筐体１０１に組み込んでもよいし、面ファスナーテープ、スナップ、または任意の便利な取り付け方法で取り付けてもよい。

実施形態では、フレーム１１６は、筐体１０１の適切な張力を確保するように調整されうる。例えば、フレーム１１６を、上述したように六角ねじを使用して拡張させて、筐体１０１の伸縮に適応させ、基部１０２、天井部１０４、および側壁部１０６の適切な張力を維持しうる。筐体１０１の一部分を取り付けるためにフレーム１１６の様々な領域で面ファスナーテープを使用することにより、フレームポールを回転させて筐体１０１を締め付けることができる。

実施形態では、本明細書に開示される安全ベッド１００は、ベッドを使用する者の安全性及び快適性を高めるいくつかの機能を含みうる。実施形態では、機能は、いつでも追加または削除することができる。例えば、単一の材料、または追加のパッド層の厚さによって、壁部１０６Ａ、１０６Ｂ、および１０６Ｃに様々な大きさのパッドを設けてもよい。壁部１０６^＊だけでなく、天井部１０４および基部１０２にも任意の厚さのパッドを設けてもよい。これにより、ベッドの占有者が、例えば発作の際に自分自身を傷つけることから保護される環境が提供される。

安全ベッド１００の実施形態は、筐体１０１に直接シートを取り付けるための機構を含んでもよい。図１３は、筐体１０１の内側を示す図である。ジッパーアタッチメントの第１半部１３０２は、筐体１０１に置かれたマットレス（図示せず）の上面とほぼ同じ高さになるような筐体の壁部の位置に設けられうる。実施形態において、安全ベッド１００に使用されるマットレスは、約１０インチ未満の高さを有するフルサイズマットレスである。マットレスの高さに応じて、ジッパーの第１半部１３０２は、マットレスの上面の、わずかに上方に、またはわずかに下方にあってもよい。実施形態では、ジッパーの第１半部１３０２は、筐体１０１の全周に延びているが、他の配置が企図されてもよく、例えば、各壁部１０６^＊がジッパーの分けられた部分を含んでいてもよい。

図１４および図１５は、筐体１０１の内側へのシート１３０４の取り付けを示す図である。ジッパーの接続半部１３０６は、第１半部１３０２に取り付けるために、シート１３０４の周縁に形成されている。シート１３０４は、マットレスが筐体１０１に置かれた後で、筐体１０１に取り付けられうる。ジッパープル１３０８は、シート１３０４の周縁周りを引かれて、ジッパー止め１３１０に接触する。使い易さのために、ジッパー止め１３１０は、筐体１０１の１つの開口部１０８の近くに配置される。実施形態では、ループ１３１２がジッパー止め１３１０の近くに設けられ、図１５に示すように、ループ１３１２とジッパープル１３０８の端部の穴の両方を通るロック１３１４によって、ジッパープル１３０８が所定の位置に保持されうる。

他の機能を図１６と図１７とに示す。フラップ１１０は、ダブルジッパー配列によって開閉することができる。第１のジッパー１６０２は、開口部１０８の上にメッシュフラップを固定するために使用しうる。さらに、第２のジッパー１６０４を用いて、不透明な布フラップを開口部１０８の上に閉じてもよい。図１６は、筐体１０１における第１のジッパー１６０２および第２のジッパー１６０４の一端を示す外観図である。図１７は、内観図を示す。ジッパー安全ポケット１６０６は、筐体１０１の内側に設けられており、ジッパー１６０２，１６０４の、筐体１０１の内側からの操作を防止する。安全ポケット１６０６は、ジッパー１６０２および１６０４のいずれか一方または両方の端部に配置しうる。筐体１０１の内側の縫い目は、実施形態では、シームテープで仕上げられうる。

安全ベッド１００の他の機能は、図１８～図２０に関連して説明されるが、これらの図は、以下の説明において一緒に参照されるのが最適である。実施形態では、図１８に示すように、電子機器ハブ１８０２を頭壁部１０６Ｂにおける開口部に取り付けうる。実施形態において、電子機器ハブ１８０２を、筐体１０１における任意の表面に取り付けてもよい。一実施形態では、電子機器ハブ１８０２はジッパーで取り付けられる。あるいは、安全ベッド１００が電子機器ハブ１８０２なしで使用される場合、図１９に示されるように、布カバー１８０４が頭壁部１０６Ｂの開口部にジッパーで取り付けられてもよい。電子機器ハブ１８０２を取り付ける他の機構も、本開示の範囲内で企図される。実施形態において、頭壁部１０６Ｂは、電子機器ハブ１８０２と安全ベッド１００の内部との間に安全バリア（図示せず）を含んでいてもよい。例えば、電子機器ハブ１８０２と安全ベッド１００の占有者の両方を保護するために、張られたメッシュスクリーン、布、および／またはパッドが設けられてもよい。

図２０は、筐体１０１の外側から見た電子機器ハブ１８０２の一実施形態の近接図である。様々な機能が本明細書に記載されているが、他の機能、およびそれら機能の異なる物理的配置が、本開示の範囲内で企図される。一実施形態では、電子機器ハブ１８０２は、ジッパーで取り付けられており、このジッパーは、ロック１８０６を使用して所定の位置にロックされうる。電子機器ハブ１８０２に含まれる機能を、ネットワークに接続してもよいし、携帯電話などの遠隔機器から制御してもよい。本明細書では、電子機器ハブ１８０２の様々な構成要素について説明するが、説明される特定の構成要素セットに限定されるものではない。電子機器ハブ１８０２はモジュール式であり、個々の構成要素を、必要に応じて、追加してもよいし、または充填ピースに交換してもよい。

センサハブ１８０８によって、安全ベッド１００のいくつかの機能を遠隔で操作できる。ライトを制御して、色、明るさ、タイミングをカスタマイズして、概日リズムを改善したり、さりげないアラームを生成したりしうる。また、時間の経過とともに徐々に変化させて、朝には日の出、夜には日没となるように制御してもよい。ライトを、光のパルス動作を伴う瞑想的呼吸のために使用してもよい。センサハブ１８０８は、音楽、ホワイトノイズ、オーディオブック、自然音などのオーディオ環境を制御するためのスピーカーを含んでもよい。マットレス振動パッドをセンサハブ１８０８に取り付けて、不安および前庭処理を助ける心地よい触覚刺激を提供してもよい。実施形態では、ラベンダー、バニラ、その他の香りによる心地よい嗅覚入力を提供するために、アロマセラピー調剤機器を、センサハブ１８０８に、または別個の機能として備えさせてもよい。

電子機器ハブ１８０２はまた、遠隔で制御および監視が可能なカメラおよびマイク１８１０を含む。カメラおよびマイク１８１０は、例えば、携帯機器を介してどこからでも筐体１０１の内部のライブ映像を提供しうる。カメラおよびマイク１８１０を、遠隔通信に使用して、セラピストおよび医師にビデオ映像を提供してもよい。カメラおよびマイク１８１０は、暗視機能およびデータのローカル／クラウド記録機能を含んでもよい。

電子機器ハブ１８０２に含まれうる他の機能には、利用者がベッド、部屋、家を離れたり、失禁の問題や発作を起こしたりした場合にアラートを生成する、動きや音に基づくセンサが含まれる。通知は介護者の機器に提供され、必要に応じてアラームを鳴らすこともできる。実施形態では、睡眠およびリラクゼーションのための環境をより良く調整するために、天蓋内の温度、湿度、および騒音レベルを示す環境センサが電子機器ハブ１８０２に含まれる。電源コード１８１２は、電源に差し込まれる。電子機器ハブ１８０２を、アレクサ（登録商標）やグーグル（登録商標）ホームなどのスマートホームデバイスと統合してもよい。

図２１は、電子機器ハブ１８０２との相互交信に使用されうるコンピュータ要素２１００のブロック図である。ネットワーク２１０２は、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）、ＬＡＮ、ＷＡＮ、またはセルラーネットワークを表す。電子機器ハブ１８０２は、ネットワーク２１０２を介して他の機器と通信するための１つ以上の無線アンテナなどの通信インターフェースを備えうる。実施形態では、電子機器ハブ１８０２は、無線接続または有線接続で、ユーザの家庭内のルータに接続されうる。スマートフォンやタブレットなどの携帯機器２１０４は、ネットワーク２１０２を介して電子機器ハブ１８０２と通信しうる。携帯機器２１０４は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）接続を使用して電子機器ハブ１８０２と通信してもよい。サーバ２１０６またはスマートホームデバイス２１０８などの他の機器は、電子機器ハブ１８０２と通信して、本明細書で説明される機能を提供しうる。サーバ２１０６は、例えば、医師または他の医療専門家による遠隔監視を含む、本明細書に開示された機能を提供する任意のコンピュータまたはソフトウェアを表しうる。

電子機器ハブ１８０２について上述したように、筐体１０１に追加の機能を組み込んでもよい。例えば、換気を良くするためにファンを備えてもよい。介護者や医師などとの視覚的対話を提供するため、または娯楽やリラクゼーションを可能にするために、ビデオスクリーンを備えてもよい。一体型プロジェクションを使用して、天井部１０４および／または壁部１０６に映像を表示してもよい。

本明細書では、特別な支援を必要とする子供および大人のための安全ベッドを開示される。様々な機能が説明されているが、典型的な安全ベッドは特定の機能セットに限定されるものではない。安全ベッド１００の機能には、張られた筐体、ジッパー付きの安全シート、ベッド内のセンサ機能、ベッドに組み込まれた遠隔監視機能、ベッド利用者の状況を検知して介護者に差し迫った状況を知らせるセンサなどが含まれる。

筐体１０１は、センサの繭と清掃可能な安全地帯を作り出し、脱走、怪我、および巻き込みなどを防止する。筺体１０１は、壁部と全てのハード・ポイント（ポール、壁部、他の家具など）との間の空間で３６０度の張られたパッドを提供するために、スチール・フレームを横切って張られている。安全シートは、マットレス上方の側壁部にジッパーで取り付けられ、巻き込み、および潜り込みを防止する。カメラとマイクとにより、遠隔通信をしたり、セラピストおよび医師へビデオ映像を提供したりするなど、電話を通じてどこからでもライブ映像を見ることができる。動作と音に基づくアラートで、利用者がベッドや部屋、家を離れたり、失禁や発作を起こしたりしたことが知らされる。トリガー通知が介護者の携帯電話に送られ、必要に応じてアラームを鳴らすこともできる。環境センサは、天蓋内の温度、湿度、騒音レベルを表示し、睡眠やリラクゼーションに適した環境に調整する。他のセンサが煙や一酸化炭素を検知してもよい。

筐体１０１内のライトは、概日リズムを改善したり、さりげないアラームを鳴らしたりするために、色、明るさ、タイミングを調整するようにカスタマイズすることができる。また、それらを、朝の日の出や夜の日没として機能させたり、あるいは光のパルス動作を伴う瞑想的な呼吸のために使用したりすることもできる。スピーカーは、音楽、ホワイトノイズ、オーディオブック、または自然音を用いて筐体１０１内のオーディオ環境を制御しうる。マットレスの振動は、不安や前庭処理を助ける心地よい触覚刺激を提供しうる。アロマセラピーは、ラベンダー、バニラ、その他の香りで心地よい嗅覚を提供しうる。

実施形態では、安全ベッド１００は、機械学習および予測分析を使用して、環境、投薬、食事、または療法の変化を、心拍数、呼吸数、睡眠の質などの生理学的出力の変化と相関させることによって、自動化された環境を提供することができる。実施形態では、安全ベッド１００は、使用者の乱れまたは覚醒状態を検出した場合に、心を落ち着かせる感覚ルーチンを自動的に実行するとともに、医師および療法士が睡眠および行動を改善するための遠隔コーチングを行うことを可能にするデータをベッドから収集するようにプログラムすることができる。実施形態では、安全ベッド１００は、使用者の混乱または眠らないでいることを検知した場合に、自動的に鎮静的な感覚ルーチンを実行するようにプログラムされるだけでなく、医師やセラピストが睡眠や行動を改善するための遠隔コーチングを行うことを可能とするデータをベッドから収集してもよい。例えば、カメラおよび／またはマイク１８１０に加えて他のセンサも安全ベッド１００の占有者の動きや興奮を検出するために使用しうる。個々のユーザの履歴および／または全ユーザの複合履歴に基づく機械学習および予測分析を、本明細書に記載される機能のいずれかまたは全てを作動させるために、検出された動きまたは興奮に関連付けられる。自動的な鎮静感覚ルーチンが行われてもよい。

同様に、センサは、一般的な動きに関するデータ、または発作やてんかん活動のような特定のタイプの行動に関するデータを収集してもよい。センサは、尿、便、嘔吐物などの排泄物を検出しうる。センサおよび/またはビデオ分析を使用して、安全ベッド１００の占有者の呼吸活動に加えて、二酸化炭素または花粉などの空気の質を監視してもよい。センサを使用して、床ずれにつながる可能性のある状態を検出し、それに応じて警告を発してもよい。データを、診断や治療の提言のために、リアルタイムで、または後日、医療専門家と共有しうる。

本明細書で説明するいずれの構成要素も、他の健康システムまたは電子健康記録（ＥＨＲ）システムと統合されて、安全ベッド１００の占有者の遠隔監視および遠隔医療機能を可能とすることができる。経時的に蓄積されたデータを分析することで、安全ベッド１００の環境、タイミング、およびその他の点を改善する提案を提供し、占有者の体験を最適化しうる。さらに、音、光、視覚、およびそれらの任意の組み合わせからなるメディアライブラリを利用し、携帯機器または他のコンピュータ機器上のアプリケーションを使用して選択および制御されうる安全ベッド１００のカスタマイズされた体験を提供する感覚パッケージを開発することもできる。

本明細書の範囲から逸脱することなく、上記の方法およびシステムに変更を加えることができる。したがって、上記の説明に含まれる事項、または添付図面に示される事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されるべきであることに留意されたい。ここで、特に断りのない限り、（ａ）「例示的な」という形容詞は、例、実例、または説明として役立つことを意味し、（ｂ）「実施形態では」という表現は、「特定の実施形態では」という表現と等価であり、すべての実施形態を指すわけではない。特許請求の範囲は、本明細書に記載されたすべての一般的および具体的な特徴、ならびに、言葉の問題としてその間に入ると言えるかもしれない、本方法およびシステムの範囲に関するすべての記述を網羅することを意図している。

Claims (15)

1. ベースフレームと、上部フレームと、前記ベースフレームと前記上部フレームとの間のそれぞれのコーナー部に設けられた４本の垂直ポールと、を備えるフレームと、
   前記ベースフレームに支持されたマットレス支持構造と、
   前記フレームに取り付けられた筐体であって、天井部、基部、および４つの壁部を備えた筐体と、
   前記筐体内の状態を監視するための１つ以上のセンサと、
   安全ベッドの占有者に刺激を与えるための１つ以上の機器と、を備える安全ベッド。
2. 前記筐体内で、前記マットレス支持構造によって支持されるマットレスをさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。
3. 前記マットレスの上面にほぼ等しい位置で、前記筐体の４つの壁部に取り付けられたシートをさらに備える、請求項２に記載の安全ベッド。
4. 前記１つ以上の機器は、前記マットレスを振動させるための振動パッドをさらに備える、請求項２に記載の安全ベッド。
5. 前記４つの壁部は、さらに、２つの側壁部、頭壁部、端壁部を備える、請求項１に記載の安全ベッド。
6. 前記２つの側壁部と前記端壁部とは、さらに、ジッパー付き開口部を備える、請求項５に記載の安全ベッド。
7. 前記１つ以上のセンサおよび前記１つ以上の機器のうちの少なくとも１つは、前記筐体に取り付けられた電子機器ハブに含まれる、請求項１に記載の安全ベッド。
8. 前記電子機器ハブは、該電子機器ハブを遠隔で制御または監視しうるように、通信ネットワークに接続するための通信インターフェースをさらに備える、請求項７に記載の安全ベッド。
9. 前記１つ以上の機器は、ネットワークを介してコンピュータ機器に接続されたスピーカーをさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。
10. 前記１つ以上の機器は、アロマセラピー調剤機器をさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。
11. 前記１つ以上のセンサは、前記安全ベッドの占有者の動きまたは音を検出するためのセンサをさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。
12. 前記１つ以上のセンサは、前記筐体内の温度または湿度レベルを検出するための環境センサをさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。
13. 前記筐体は、さらにパッドを備える、請求項１に記載の安全ベッド。
14. 前記１つ以上の機器は、ネットワークを介してコンピュータ機器に接続された光源をさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。
15. 前記１つ以上のセンサは、カメラとマイクをさらに備える、請求項１に記載の安全ベッド。

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