JP2024094717A - チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】より広範囲に紫外線を拡散可能なチューブを提供する。【解決手段】チューブは、紫外線を透過するように構成されている。チューブの内周面と対向する位置には、紫外線を発する発光素子を配置することが可能である。内周面においては、凸部と凹部とが、チューブの周方向に交互に並ぶように形成されている。凸部は、チューブの径方向内側に向かって突出している。凹部は、チューブの径方向外側に向かって窪んでいる。凸部の頂部及び凹部の底部の各々は、丸みを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、チューブに関し、特に、紫外線を透過するように構成されたチューブに関する。
特許第5965719号公報(特許文献1)は、紫外線ランプ用カバーを開示する。この紫外線ランプ用カバーにおいては、波長360nmの光の透過率が88%以上である。
特許第5965719号公報
紫外線を透過するように構成されたチューブにおいては、チューブの内周面と対向する位置に配置された発光素子によって発された紫外線をより広範囲に拡散できることが好ましい。しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術のみによっては、必ずしも十分広範囲に紫外線を拡散することができない可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、より広範囲に紫外線を拡散可能なチューブを提供することである。
本発明に従うチューブは、紫外線を透過するように構成されている。チューブの内周面と対向する位置には、紫外線を発する発光素子を配置することが可能である。内周面においては、凸部と凹部とが、チューブの周方向に交互に並ぶように形成されている。凸部は、チューブの径方向内側に向かって突出している。凹部は、チューブの径方向外側に向かって窪んでいる。凸部の頂部及び凹部の底部の各々は、丸みを有している。
本発明者(ら)は、チューブの内周面に形成された凸部の頂部及び凹部の底部の両方が丸みを有することによって、発光素子により発された紫外線の縞がより明確に表われることを見出した。本発明に従うチューブにおいて、凸部の頂部及び凹部の底部の各々は、丸みを有している。したがって、このチューブによれば、紫外線の縞がより明確に表われるため、より広範囲に紫外線を拡散することができる。
上記チューブにおいて、頂部の曲率半径と底部の曲率半径とは互いに略同一であってもよい。
上記チューブは、フッ素樹脂によって構成されており、光拡散剤を含んでいなくてもよい。
このチューブによれば、チューブがフッ素樹脂によって構成されているため、より高い紫外線耐候性を実現することができる。また、このチューブによれば、光拡散剤が含まれていないため、より高い光透過性を実現することができる。
上記チューブにおいて、凸部及び凹部の各々は、チューブの長さ方向に延びており、内周面側から凸部及び凹部を見た場合における凸部及び凹部の各々の形状は、複数の波によって構成された波形状であってもよい。
このチューブにおいては、チューブの長さ方向に延びる凸部及び凹部の各々が波形状を有しているため、凸部及び凹部に入射する紫外線がチューブの長さ方向により拡散される。したがって、このチューブによれば、より広範囲に紫外線を拡散することができる。
上記チューブにおいて、内周面と対向する位置においては、正の整数個の波毎に対して1つの発光素子が配置されてもよい。
このチューブによれば、正の整数個の波毎に対して1つの発光素子が配置され、波の各部に紫外線が入射するため、効率的に紫外線を拡散することができる。
本発明によれば、より広範囲に紫外線を拡散可能なチューブを提供することができる。
実施の形態1に従う照明装置の平面を模式的に示す図である。 図1のII-II断面を模式的に示す図である。 図2の部分P1を模式的に示す拡大図である。 発光状態における照明装置の平面を模式的に示す図である。 開かれたチューブのうち凸部及び凹部が形成された面にレーザ光が照射された状態の一例の写真を示す図である。 実施の形態1に従うチューブを透過した光の進路の例を模式的に示す図である。 比較対象のチューブを透過した光の進路の例を模式的に示す図である。 図6において定義された交点の分布の第1の例を示す図である。 図6において定義された交点の分布の第2の例を示す図である。 図7において定義された交点の分布の第1の例を示す図である。 図6において定義された交点の分布の第3の例を示す図である。 図7において定義された交点の分布の第2の例を示す図である。 図6において定義された交点の分布の第4の例を示す図である。 図7において定義された交点の分布の第3の例を示す図である。 金型の正面を模式的に示す図、及び、金型の一部を模式的に示す拡大図を含む図である。 実施の形態2に従うチューブが適用された照明装置の平面を模式的に示す図である。 実施の形態2における、発光状態の照明装置の平面を模式的に示す図である。 凸部及び凹部の波に入射する光の進行方向の第1の例を模式的に示す図である。 凸部及び凹部の波に入射する光の進行方向の第2の例を模式的に示す図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図面は、理解の容易のために、適宜対象を省略又は誇張して模式的に描かれている。
[1.実施の形態1]
<1-1.照明装置の構成>
図1は、本実施の形態1に従うチューブ100が適用された照明装置10の平面を模式的に示す図である。図2は、図1のII-II断面を模式的に示す図である。照明装置10は、例えば、照明装置10の外部の電源から電力供給を受け、紫外線を発するように構成されている。照明装置10によって発される紫外線の波長は、例えば、虫が好む波長(例えば、350-380nm)であってもよい。この場合には、照明装置10が捕虫器として用いられてもよい。また、照明装置10によって発される紫外線の波長は、例えば、除菌又は殺菌効果が顕著な波長(例えば、100-315nm)であってもよい。この場合には、照明装置10が除菌装置又は殺菌装置として用いられてもよい。
図1及び図2を参照して、照明装置10は、チューブ100と、LED(Light Emitting Diode)110と、基板120とを含んでいる。チューブ100は、フッ素樹脂によって構成されており、円筒形状を有している。なお、チューブ100は、光拡散剤を含んでいない。
フッ素樹脂の一例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、パーフルオロエチレン-プロペンコポリマー(FEP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)及びエチレン-クロロトリフロオロエチレンコポリマー(ECTFE)が挙げられる。
チューブ100は、一対の載置部130を含んでいる。一対の載置部130は、チューブ100の内側において互いに対向している。一対の載置部130の各々は、チューブ100の内周面からチューブ100の内側に向かって突出しており、平面視において矩形状を有している。チューブ100においては、チューブ100の長さ方向において所定間隔置きに一対の載置部130が設けられている。各一対の載置部130には、基板120が載置されている。各基板120の両端部は、一対の載置部130によって下方から支持されている。
各基板120は、平面視矩形状の形状を有している。各基板120には、LED110及び不図示の配線が実装されている。各LED110は、紫外線を発するように構成されている。各LED110は、例えば、チューブ100の断面視において、チューブ100内の略中央部に位置している。
チューブ100の内周面のうち範囲A1に対応する部分には、凸部C1と凹部C2とが周方向に交互に形成されている。チューブ100の内周面のうち範囲A1に対応する部分は、チューブ100の内周面のうち基板120に遮られることなくLED110と対向する部分を含む。LED110によって発される紫外線は、凸部C1又は凹部C2に入射する。
図3は、図2の部分P1を模式的に示す拡大図である。図3に示されるように、チューブ100においては、内周面に凸部C1と凹部C2とが周方向に交互に形成されている。凸部C1はチューブ100の径方向内側に向かって突出しており、凹部C2はチューブ100の径方向外側に向かって窪んでいる。凸部C1の頂部及び凹部C2の底部の各々は、丸みを有している。また、凸部C1の頂部の曲率半径と凹部C2の底部の曲率半径とは略同一である。
本発明者(ら)は、チューブ100の内周面に形成された凸部C1の頂部及び凹部C2の底部の両方が丸みを有することによって、LED110により発された紫外線の縞がより明確に表われることを見出した。詳細については後程説明する。本実施の形態1に従うチューブ100において、凸部C1の頂部及び凹部C2の底部の各々は、丸みを有している。したがって、チューブ100によれば、紫外線の縞がより明確に表われ、より明るい部分が生じるため、より広範囲に紫外線を拡散することができる。
また、チューブ100は、フッ素樹脂で構成されており、光拡散剤を含んでいない。したがって、チューブ100によれば、チューブ100がフッ素樹脂で構成されているため、より高い紫外線耐候性を実現することができる。また、チューブ100によれば、チューブ100が光拡散剤を含んでいないため、より高い光透過性を実現することができる。
<1-2.照明装置によって発される光の見え方>
図4は、発光状態における照明装置10の平面を模式的に示す図である。図4に示されるように、照明装置10においては、LED110によって発される紫外線によって縞が形成される。縞は、発光領域Re1,Re2によって構成される。発光領域Re1は、発光領域Re2よりも明るい。チューブ100の周方向に発光領域Re1,Re2が交互に現れることによって縞が形成される。
図5は、開かれたチューブ100のうち凸部C1及び凹部C2が形成された面にレーザ光が照射された状態の一例の写真を示す図である。図5を参照して、この例においては、チューブ100のうち凸部C1及び凹部C2が形成された面に、発光素子110Xによってレーザ光が照射されている。チューブ100を透過したレーザ光においては、チューブ100の周方向に対応する方向に明暗が交互に現れた縞が形成されている。
図6は、本実施の形態1に従うチューブ100を透過した光の進路の例を模式的に示す図である。図6に示されるように、チューブ100からは、光Li1と光Li2とが発せられる。光Li1は、凹部C2に入射した紫外線によって構成される。光Li2は、凸部C1に入射した紫外線によって構成される。
チューブ100の外周面からY離れた位置から紫外線がどのように見えるかを考える。各交点Po1は、光Li1,Li2と仮想線VL1との交点である。仮想線VL1は、チューブ100の外周面からY離れた位置に定義された仮想的な線である。この場合に、隣接する交点Po1間の長さLe1について考える。この例においては、長さLe1が短い部分が続く部分と、長さLe1が長い部分とが存在する。チューブ100の外周面からY離れた位置から紫外線を見た場合に、長さLe1が短い部分が続く部分が明るく見え、長さLe1が長い部分が暗く見えるものと考えられる。
図7は、比較対象のチューブ100Xを透過した光の進路の例を模式的に示す図である。図7に示されるように、チューブ100Xにおいては、チューブ100Xの周方向において凸部C1Xが連続的に形成されている。なお、チューブ100Xの内周面には凹部が形成されていない。チューブ100Xからは、光Li3が発せられる。光Li3は、凸部C1Xに入射した紫外線によって構成される。
チューブ100Xの外周面からY離れた位置から紫外線がどのように見えるかを考える。各交点Po2は、光Li3と仮想線VL1との交点である。仮想線VL1は、チューブ100Xの外周面からY離れた位置に定義された仮想的な線である。この場合に、隣接する交点Po2間の長さLe2について考える。この例における長さLe2の偏りは、図6における長さLe1の偏りよりも小さい。この例においては、長さLe2の長さの偏りが小さいため、領域毎における光の強度の差も小さい。そのため、本実施の形態1に従うチューブ100と比較して、チューブ100Xにおいては、明確な縞が現れにくいものと考えられる。以下、具体的なシミュレーションの結果を参照しながら、チューブ100において、チューブ100Xよりも、より明確な縞が現れることを説明する。
図8は、図6において定義された交点Po1の分布の第1の例を示す図である。図8を参照して、横軸はチューブ100の長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po1間の長さLe1を示す。この例においては、チューブ100への紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100からの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは3.14mmとされている。また、凸部C1の曲率半径(R)は0.5mmとされ、凹部C2の曲率半径は0.5mmとされている。また、チューブ100の厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe1が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れている。すなわち、3.14mm離れた部分から照明装置10を見た場合に、縞が明確に認識され得る。
図9は、図6において定義された交点Po1の分布の第2の例を示す図である。図9を参照して、横軸はチューブ100の長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po1間の長さLe1を示す。この例においては、チューブ100への紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100からの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは3.14mmとされている。また、凸部C1の曲率半径は0.5mmとされ、凹部C2の曲率半径は0.4mmとされている。また、チューブ100の厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe1が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れている。すなわち、3.14mm離れた部分から照明装置10を見た場合に、縞が明確に認識され得る。
図10は、図7において定義された交点Po2の分布の第1の例を示す図である。図10を参照して、横軸はチューブ100Xの長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po2間の長さLe2を示す。この例においては、チューブ100Xへの紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100Xからの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは3.14mmとされている。また、凸部C1Xの曲率半径は0.5mmとされている。また、チューブ100Xの厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe2が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れていない。チューブ100Xの長さ方向の位置に拘わらず、プロットの密度は単調である。すなわち、3.14mm離れた部分からチューブ100Xを含む照明装置を見た場合に、縞が明確には認識されない。
図11は、図6において定義された交点Po1の分布の第3の例を示す図である。図11を参照して、横軸はチューブ100の長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po1間の長さLe1を示す。この例においては、チューブ100への紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100からの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは6.28mmとされている。また、凸部C1の曲率半径は0.5mmとされ、凹部C2の曲率半径は0.5mmとされている。また、チューブ100の厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe1が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れている。すなわち、6.28mm離れた部分から照明装置10を見た場合に、縞が明確に認識され得る。
図12は、図7において定義された交点Po2の分布の第2の例を示す図である。図12を参照して、横軸はチューブ100Xの長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po2間の長さLe2を示す。この例においては、チューブ100Xへの紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100Xからの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは6.28mmとされている。また、凸部C1Xの曲率半径は0.5mmとされている。また、チューブ100Xの厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe2が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れていない。チューブ100Xの長さ方向の位置に拘わらず、プロットの密度は単調である。すなわち、6.28mm離れた部分からチューブ100Xを含む照明装置を見た場合に、縞が明確には認識されない。
図13は、図6において定義された交点Po1の分布の第4の例を示す図である。図13を参照して、横軸はチューブ100の長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po1間の長さLe1を示す。この例においては、チューブ100への紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100からの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは9.42mmとされている。また、凸部C1の曲率半径は0.5mmとされ、凹部C2の曲率半径は0.5mmとされている。また、チューブ100の厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe1が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れている。すなわち、9.42mm離れた部分から照明装置10を見た場合に、縞が明確に認識され得る。
図14は、図7において定義された交点Po2の分布の第3の例を示す図である。図14を参照して、横軸はチューブ100Xの長さ方向の位置を示し、縦軸は隣接する交点Po2間の長さLe2を示す。この例においては、チューブ100Xへの紫外線の入射角An1が42°とされ、チューブ100Xからの紫外線の出射角An2が89°とされている。また、Yは9.42mmとされている。また、凸部C1Xの曲率半径は0.5mmとされている。また、チューブ100Xの厚みは、1mmである。この例においては、例えば、長さLe2が0.01mm未満の領域において、プロットの密度が高い部分と、プロットの密度が低い部分とが現れていない。チューブ100Xの長さ方向の位置に拘わらず、プロットの密度は単調である。すなわち、9.42mm離れた部分からチューブ100Xを含む照明装置を見た場合に、縞が明確には認識されない。
このように、チューブ100が適用された照明装置10においては、チューブ100Xが適用された照明装置と異なり、凸部C1及び凹部C2の曲率半径が多少変わっても、また、色々な位置からチューブ100を見ても、縞が明確に認識され得る。
<1-3.チューブの製造方法>
チューブ100は、例えば、単軸押出機を用いた押出成形によって製造される。押出機に含まれる加熱シリンダ内に、フッ素樹脂が投入される。加熱シリンダ内に金型20が配置されることにより、製造されるチューブ100の内周面に凸部C1及び凹部C2が賦形される。
図15は、金型20の正面を模式的に示す図、及び、金型20の一部を模式的に示す拡大図を含む図である。金型20においては、範囲A2において、凸部C3及び凹部C4が金型20の周方向に交互に形成されている。金型20の凸部C3によってチューブ100の凹部C2が形成され、金型20の凹部C4によってチューブ100の凸部C1が形成される。加熱シリンダ内に金型20が配置された状態で、押出成形が行なわれることによって、チューブ100が製造される。
<1-4.特徴>
以上のように、本実施の形態1に従うチューブ100の内周面には凸部C1と凹部C2とがチューブ100の周方向に交互に並ぶように形成されている。凸部C1の頂部及び凹部C2の底部の各々は、丸みを有している。したがって、チューブ100によれば、紫外線の縞がより明確に表われるため、より広範囲に紫外線を拡散することができる。
[2.実施の形態2]
上記実施の形態1に従うチューブ100においては、凸部C1及び凹部C2の各々がチューブ100の長さ方向において直線状に形成されていた。しかしながら、凸部C1及び凹部C2の各々は、チューブ100の長さ方向において直線状に形成されなくてもよい。本実施の形態2に従うチューブ100Aにおいては、凸部C1A及び凹部C2Aの各々が、チューブ100Aの長さ方向において波形状に形成されている。
<2-1.照明装置の構成>
図16は、本実施の形態2に従うチューブ100Aが適用された照明装置10Aの平面を模式的に示す図である。図16に示されるように、チューブ100Aの内周面に形成された凸部C1A及び凹部C2Aの各々は、チューブ100Aの長さ方向に延びる波形状を有している。凸部C1A及び凹部C2Aの各々の波形状は、複数の波によって構成されている。なお、複数の波の各々は、波形状における1周期の波を意味する。チューブ100Aにおいては、1個の波が1つのLED110に対応付けられている。
チューブ100Aは、例えば、単軸押出機を用いた押出成形によって製造される。押出機に含まれる加熱シリンダ内に、フッ素樹脂が投入される。加熱シリンダ内に金型20(図15)が配置され、押出成形時に金型20が時計回り方向及び反時計回り方向に交互に回動されることにより、チューブ100Xが製造される。
<2-2.照明装置によって発される光の見え方>
図17は、発光状態における照明装置10Aの平面を模式的に示す図である。図17に示されるように、照明装置10Aにおいては、LED110によって発される紫外線によって縞が形成される。縞は、発光領域Re1A,Re2Aによって構成される。発光領域Re1Aは、発光領域Re2Aよりも明るい。チューブ100Aの周方向に発光領域Re1A,Re2Aが交互に現れることによって縞が形成される。
なお、照明装置10Aにおいては、上記実施の形態1における照明装置10と比較して、照明装置10Aの長さ方向に光がより拡散している。これは、凸部C1A及び凹部C2Aの各々が、チューブ100Aの長さ方向に延びる波形状を有しているためである。以下、理由について説明する。
図18は、凸部C1A及び凹部C2Aの波に入射する光の進行方向の第1の例を模式的に示す図である。図19は、凸部C1A及び凹部C2Aの波に入射する光の進行方向の第2の例を模式的に示す図である。図18及び図19に示されるように、凸部C1A及び凹部C2Aの波に入射する光は、チューブ100Aの長さ方向にも拡散する。波部分がチューブ100Aの長さ方向に対して傾くため、波部分に直交するように入射する光は、チューブ100Aの長さ方向にも拡散される。したがって、チューブ100Aによれば、より広範囲に紫外線を拡散することができる。また、図18及び図19に示されるように、波の周期が同一である場合に、波の振幅が大きい程、紫外線はより広範囲に拡散される。
<2-3.特徴>
以上のように、本実施の形態2に従うチューブ100Aにおいては、チューブ100Aの長さ方向に延びる凸部C1A及び凹部C2Aの各々が波形状を有しているため、凸部C1A及び凹部C2Aに入射する紫外線がチューブ100Aの長さ方向により拡散される。したがって、チューブ100Aによれば、より広範囲に紫外線を拡散することができる。
[3.他の実施の形態]
上記実施の形態の思想は、以上で説明された実施の形態に限定されない。例えば、いずれかの実施の形態の少なくとも一部の構成と、他のいずれかの実施の形態の少なくとも一部の構成とが組み合わされてもよい。以下、上記実施の形態の思想を適用できる他の実施の形態の一例について説明する。
上記実施の形態1,2の各々においては、チューブの内周面において、凸部及び凹部が全周には形成されていなかった。しかしながら、実施の形態1,2の各々においては、チューブの内周面において、凸部及び凹部が全周に形成されていてもよい。
また、上記実施の形態2においては、1個の波に対して1個のLED110が配置された。しかしながら、波の数とLED110の数との関係はこれに限定されない。正の整数個の波に対して1個のLED110が配置されてもよい。これにより、波の各部に紫外線が入射するため、効率的に紫外線を拡散することができる。
以上、本発明の実施の形態について例示的に説明した。すなわち、例示的な説明のために、詳細な説明及び添付の図面が開示された。よって、詳細な説明及び添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が詳細な説明及び添付の図面に記載されているからといって、それらの必須でない構成要素が必須であると直ちに認定されるべきではない。
また、上記実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。上記実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
10,10A 照明装置、20 金型、100,100A,100X チューブ、110 LED、110X 発光素子、120 基板、130 載置部、A1,A2 範囲、An1 入射角、An2 出射角、C1,C1A,C1X,C3 凸部、C2,C2A,C4 凹部、Le1,Le2 長さ、Li1,Li2,Li3 光、P1,P2 部分、Po1,Po2 交点、Re1,Re1A,Re2,Re2A 発光領域、VL1 仮想線。

Claims (5)

  1. 紫外線を透過するように構成されたチューブであって、
    前記チューブの内周面と対向する位置には、紫外線を発する発光素子を配置することが可能であり、
    前記内周面においては、凸部と凹部とが、前記チューブの周方向に交互に並ぶように形成されており、
    前記凸部は、前記チューブの径方向内側に向かって突出しており、
    前記凹部は、前記チューブの径方向外側に向かって窪んでおり、
    前記凸部の頂部及び前記凹部の底部の各々は、丸みを有している、チューブ。
  2. 前記頂部の曲率半径と前記底部の曲率半径とは互いに略同一である、請求項1に記載のチューブ。
  3. フッ素樹脂によって構成されており、光拡散剤を含んでいない、請求項1又は請求項2に記載のチューブ。
  4. 前記凸部及び前記凹部の各々は、前記チューブの長さ方向に延びており、
    前記内周面側から前記凸部及び前記凹部を見た場合における前記凸部及び前記凹部の各々の形状は、複数の波によって構成された波形状である、請求項1又は請求項2に記載のチューブ。
  5. 前記内周面と対向する位置においては、正の整数個の波毎に対して1つの前記発光素子が配置される、請求項4に記載のチューブ。

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