JP2024093782A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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Abstract

【課題】切断刃の現在位置に基づいて、切断刃の動作を適切に制御することのできる切断装置、を提供する。
【解決手段】切断装置10は、被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃111と、切断刃111の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーター400と、電動モーター400の動作を制御する制御部510と、切断刃111が設けられた刃部材110と、刃部材110に当接することで、一対の切断刃111が動作し得る範囲を規制する当接部112と、刃部材110が当接部112に当接したことを検知する当接検知部530と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動式の切断装置に関する。
電動式の切断装置としては、例えば下記特許文献1に記載されているような電動式剪定挟等が知られている。電動式の切断装置においては、使用者の把持力に替えて、電動モーターの駆動力によって切断刃を動作させ、一対の切断刃で挟み込むことによって被切断物を切断する。上記の電動式剪定挟は木の枝等を被切断物とするものであるが、例えば鉄筋等のような金属を被切断物とする切断装置も知られている。
特開2021-40594号公報
電動式の切断装置において、切断刃の動作を適切に制御するためには、動作中の各時点における切断刃の現在位置を正確に把握することが好ましい。切断刃の現在位置を把握するための構成としては、例えば上記特許文献1に記載されているように、内部の駆動機構にホールセンサ等の近接センサを設ける構成等が考えられる。具体的には、例えばボール螺子のナットに磁石を設け、ナットの移動範囲内の特定箇所にホールセンサを設けておく構成等が考えられる。
しかしながら、ナットの移動範囲を含む内部空間には、切断された被切断物の一部が異物として入り込む可能性がある。当該異物がホールセンサに付着すると、ナットの位置や、これに対応する切断刃の現在位置を正確に把握することができなくなってしまう。その結果、切断刃の動作を適切に制御することが難しくなってしまう。
本発明は、切断刃の現在位置に基づいて、切断刃の動作を適切に制御することのできる切断装置、を提供することを目的とする。
本発明に係る切断装置は、電動式の切断装置であって、被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃と、切断刃の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーターと、電動モーターの動作を制御する制御部と、一方の切断刃が設けられた第1部材と、他方の切断刃が設けられた第2部材と、第1部材及び第2部材のうち少なくとも一方に当接することで、一対の切断刃が動作し得る範囲を規制する規制部と、第1部材及び第2部材のうち少なくとも一方が規制部に当接したことを検知する当接検知部と、を備える。
上記構成の切断装置では、切断刃が設けられた第1部材等の動きが、規制部への当接によって物理的に規制される。第1部材等が規制部に当接したことは、当接検知部によって検知することができる。当接時における切断刃の位置は既知である。従って、当接検知部によって当接が検知されるまで第1部材及び第2部材を動作させることで、一対の切断刃を、予め設定された初期位置まで移動させることができる。その後は、第1部材等の初期位置からの動作量を、例えば電動モーターの回転量等に基づいて算出することで、切断刃の現在位置を把握することができる。これにより、切断刃を所定の目標位置で停止させるなど、切断刃の動作を適切に制御することが可能となる。
本発明によれば、切断刃の現在位置に基づいて、切断刃の動作を適切に制御することのできる切断装置、が提供される。
図1は、第1実施形態に係る切断装置の構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る切断装置が備えるガイドプレートの構成を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る切断装置が備える刃部材の構成を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る切断装置が備える制御基板の構成を示す図である。 図5は、制御基板によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、制御基板によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、制御基板によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第1実施形態の変形例に係る切断装置の構成を示す図である。 図9は、第2実施形態に係る切断装置が備える刃部材の構成を示す図である。 図10は、第2実施形態に係る切断装置が備える刃部材の構成を示す図である。 図11は、電動モーターに供給される電流の時間変化の例を示す図である。 図12は、制御基板によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、制御基板によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、第2実施形態の変形例に係る切断装置の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
第1実施形態について説明する。本実施形態に係る切断装置10は、電動式の切断装置であって、建設現場等において鉄筋を切断するための装置として構成されている。図1を主に参照しながら、切断装置10の構成について説明する。切断装置10は、ハウジング11と、トリガスイッチ12と、切断機構100と、ボール螺子200と、減速機300と、電動モーター400と、制御基板500と、蓄電池600と、を備えている。
ハウジング11は、切断装置10の外形を区画する容器であって、例えば樹脂により形成されている。ハウジング11の内部には、後述のボール螺子200や減速機300等が収容されている。図1においては、ハウジング11のうち紙面手前側の部分が除去されており、切断装置10の内部構成が断面図として示されている。
トリガスイッチ12は、使用者の指によって操作されるスイッチである。使用者は、トリガスイッチ12に指をかけて手前側に引き込む操作を行うことにより、トリガスイッチ12をオン状態にすることができる。使用者が指の力を緩めると、トリガスイッチ12はばねの力によって元の位置に戻り、オフ状態となる。トリガスイッチ12がオン状態とオフ状態との間で切り替えられると、それに対応する信号が後述の制御基板500に送信される。後に説明するように、使用者の操作によってトリガスイッチ12がオン状態になると、鉄筋を切断するための動作が開始される。
切断機構100は、被切断物である鉄筋を切断する部分である。切断機構100は、一対の刃部材110と、一対のリンク部材120と、を有している。
それぞれの刃部材110には、被切断物を挟み込んで切断する切断刃111が形成されている。刃部材110は、ハウジング11に対し固定された軸101の回りにおいて、回動自在な状態で保持されている。本実施形態では、切断刃111の刃先の稜線が、概ね同一の平面を通る軌道で動作するように、それぞれの刃部材110が対向配置されている。これにより、それぞれの切断刃111が互いに離間した開状態と、それぞれの切断刃111が互いに当接(又は近接)した閉状態と、を切り換えることが可能となっている。図1の例では、一対の切断刃111が閉状態となっている。一方の刃部材110は本実施形態における「第1部材」に該当し、他方の刃部材110は本実施形態における「第2部材」に該当する。
リンク部材120は棒状の部材であって、一端が軸102を介して刃部材110に接続されており、他端が軸231を介して後述の連結部材230に接続されている。リンク部材120及び刃部材110は、軸102の周りにおいて互いに回動自在な状態で接続されている。同様に、リンク部材120及び連結部材230は、軸231の周りにおいて互いに回動自在な状態で接続されている。後に説明するように、連結部材230は、電動モーター400の駆動力によって、図1の左右方向に移動する。
図1の状態から、連結部材230が左方向に移動すると、図1の上側にある刃部材110は反時計回り方向に回転し、図1の下側にある刃部材110は時計回り方向に回転する。これにより、一対の切断刃111は閉状態から開状態になる。一方、一対の切断刃111が開状態となっているときに、連結部材230が図1の右方向に移動すると、図1の上側にある刃部材110は時計回り方向に回転し、図1の下側にある刃部材110は反時計回り方向に回転する。これにより、一対の切断刃111は閉状態に戻る。このように、一対の刃部材110、一対のリンク部材120、及び連結部材230の全体は、所謂「トグルリンク機構」を構成している。
説明の便宜上、図1における右側のことを以下では「先端側」とも称し、同図における左側のことを以下では「後端側」とも称する。図3には、一対の切断刃111の間が最も開いた状態、すなわち全開になった状態が示されている。それぞれの刃部材110のうち、切断刃111よりも後端側となる部分には、当接部112が形成されている。切断刃111が互いに遠ざかる方向に移動すると、それぞれの当接部112は互いに近づく方向に移動する。最終的には、図3のようにそれぞれの当接部112が互いに当接した状態となるので、切断刃111をそれ以上開くことができなくなる。つまり、切断刃111が全開となる。
一方の刃部材110の当接部112は、他方の刃部材110の当接部112に当接することで、他方の刃部材110が動作し得る範囲を規制する。それぞれの当接部112は、本実施形態における「規制部」に該当する。本実施形態の規制部は、切断刃111同士の間の距離が最も遠くなった状態、における各切断刃111の位置を規制する。
本実施形態では、刃部材110の近傍に一対のガイドプレート700が設けられている。ガイドプレート700は、金属により形成された板状の部材であって、図1における紙面手前側及び奥側の両方から刃部材110を挟み込むように配置されている。一対のガイドプレート700の形状は互いに同一である。図2及び図3に示されるように、それぞれのガイドプレート700には凹部710が形成されている。
凹部710は、ガイドプレート700の先端側から後端側に向かって後退するように形成されている。図1や図2のように切断装置10を側面側から見た場合においては、それぞれの凹部710は、閉じた状態における切断刃111を含む位置に形成されている。図3に示されるように、切断刃111が全開となっている待機状態においては、それぞれの切断刃111は凹部710の外側に退避した状態となり、ガイドプレート700によって刃部材110の全体が隠れた状態となる。ガイドプレート700は、待機状態の切断刃111を覆い保護する機能と、被切断物である鉄筋を、凹部710に沿って一対の切断刃111の間へと導く機能と、の両方を有している。ガイドプレート700は更に、凹部710において鉄筋を挟み込むことで、切断前後における切断装置10の姿勢を安定させる機能をも有している。
ボール螺子200は、電動モーター400の回転運動を、連結部材230の直線運動に変換し、これにより切断機構100を動作させるための装置である。ボール螺子200は、螺子軸210と、ナット220と、連結部材230と、を有している。
螺子軸210は、後端側から先端側に向かって直線状に伸びる棒状の部材である。螺子軸210の外周面には雄螺子が形成されている。電動モーター400が駆動されると、螺子軸210はその中心軸回りにおいて回転する。
ナット220は、螺子軸210を外周側から囲むように配置された略円筒形状の部材である。ナット220の内周面には雌螺子が形成されており、螺子軸210の外周面に形成された雄螺子に対し螺合している。ナット220は、螺子軸210の長手方向に沿った移動は許容されている一方で、螺子軸210の中心軸回りにおける回転は規制されている。このため、螺子軸210がその中心軸回りにおいて回転すると、ナット220は、当該中心軸に沿って図1の左右方向に移動する。
連結部材230は、ナット220に対し取り付けられた部材であって、ナット220と共に螺子軸210に沿って移動する部材である。連結部材230は、ナット220から先端側に向けて突出するように取り付けられている。連結部材230のうち先端側の端部近傍となる部分には、先に述べた軸231を介して一対のリンク部材120が接続されている。
減速機300は、電動モーター400の出力軸410の回転を、減速した上でボール螺子200の螺子軸210に伝達する装置である。
電動モーター400は、切断刃111の動作に必要な駆動力を発生させるための回転電機であって、例えばブラシレスDCモーターである。電動モーター400は出力軸410を有している。出力軸410は略円柱形状の部材であって、その中心軸は螺子軸210の中心軸と一致している。出力軸410の一部は減速機300に向けて突出しており、減速機300に接続されている。
電動モーター400のコイルに電流が供給されると、出力軸410がその中心軸周りに回転する。出力軸410の回転は減速機300を介して螺子軸210に伝達され、ナット220を先端側もしくは後端側に向けて移動させる。これにより、先に述べたように切断機構100の切断刃111を開閉動作させる。
電動モーター400の内部には、回転センサ420が設けられている。回転センサ420は、出力軸410が所定角度だけ回転する毎にパルス信号を発信するセンサであって、電動モーター400が有する基板430の上に設けられている。回転センサ420からのパルス信号は制御基板500に送信される。制御基板500は、パルス信号の数をカウントすることにより、特定のタイミング以降における出力軸410の回転角度を把握することができる。また、制御基板500は、単位時間あたりに入力されるパルス信号の数に基づいて、出力軸410の回転速度をも把握することができる。回転センサ420は、出力軸410の回転角度を測定できるものであれば、本実施形態とは異なる種類のセンサであってもよく、電動モーター400とは異なる位置に別途設けられたセンサであってもよい。
制御基板500は、電動モーター400を含む切断装置10の全体の動作を制御するために設けられた回路基板である。制御基板500は、電動モーター400に供給される電流を調整するためのインバーター回路や、インバーター回路におけるスイッチング動作等を制御するためのマイコン等を含む。
蓄電池600は、電動モーター400や制御基板500の動作に必要な電力を蓄えておくものであり、例えばリチウムイオンバッテリーである。切断装置10のうち蓄電池600が内蔵されている部分は、バッテリーパックとしてハウジング11から着脱することが可能となっており、外部の充電器に接続して充電を行うことができる。このような態様に換えて、蓄電池600がハウジング11に取り付けられている状態のまま、蓄電池600の充電を行うことが可能な構成としてもよい。
制御基板500の構成について、図4を参照しながら説明する。マイコンを含む制御基板500は、その機能を表す要素として、制御部510と、移動量取得部520と、当接検知部530と、最大電流変更部540と、を備えている。
制御部510は、電動モーター400の動作を制御する部分である。制御部510は、電動モーター400に供給される電流の大きさを例えばPWM制御により調整することで、切断刃111の開閉動作を制御する。また、制御部510は、電動モーター400が備える複数のコイルの一部を周期的に又は連続的に短絡させる、所謂「ショートブレーキ」を行うことで、切断刃111の制動動作をも制御する。
移動量取得部520は、一対の刃部材110の当接部112同士が互いに当接した状態を基準として、当該状態からの各刃部材110の移動量を取得する処理を行う部分である。ここでいう「移動量」として、本実施形態では、回転センサ420から送信されるパルス信号のカウント値が用いられる。移動量としてカウント値を取得する方法については後に説明する。尚、移動量取得部520が取得する「移動量」は、刃部材110の移動量を直接的又は間接的に示す指標であればよく、パルス信号のカウント値以外の値であってもよい。例えば、一対の切断刃111の間の角度をθとしたときに、当該θの変化量が上記の「移動量」として用いられてもよい。
当接検知部530は、一対の刃部材110の当接部112同士が互いに当接したことを検知する処理、を行う部分である。電動モーター400を駆動させて切断刃111を開方向へと動作させているときに、当接部112同士が互いに当接してそれ以上動けなくなると、電動モーター400に供給される電流は、その時点から負荷の増加に伴って大きくなる。そこで、当接検知部530は、電動モーター400に供給される電流に基づいて、当接部112同士の当接を検知することとしている。具体的には、当接検知部530は、電動モーター400に供給される電流値と所定の基準値とを比較し、電流値が基準値を超えたときに、当接部112同士が互いに当接したことを検知する。尚、電動モーター400に供給される電流値は、例えば、電動モーター400に内蔵された不図示の電流センサによって測定すればよい。電流センサを電動モーター400の外側に設けた構成としてもよい。
制御基板500が有する不図示のスイッチング回路は、電動モーター400に供給され電流を、所定の電流制限値以下に抑えながら制御を行うように構成されている。電流制限値は、電動モーターに供給され得る電流の最大値ともいえるものであり、制御基板500が自由に変更し得る可変のパラメータとなっている。最大電流変更部540は、この電流制限値を変更する処理、を行う部分である。最大電流変更部540によって行われる具体的な処理の内容については後に説明する。
制御基板500により実行される処理の具体的な流れについて説明する。図5のフローチャートに示される一連の処理は、主電源がオンとされて切断装置10が起動された際に、自動的に実行開始されるものである。主電源がオンとされても図5の処理が自動的には開始されず、使用者によってトリガスイッチ12が最初にオン状態とされたタイミングで開始されることとしてもよい。
最初のステップS01では、電動モーター400を駆動させてそれぞれの切断刃111を開方向に動作させ始める処理が、制御部510によって行われる。以降は、それぞれの切断刃111は概ね一定の速度で開いて行く。
ステップS01に続くステップS02では、当接検知部530によって、当接部112同士の当接が検知されたか否かが判定される。先に述べたように、この判定は、電動モーター400に供給される電流値が所定の基準値を超えたか否かに基づいて行われる。
当接部112同士の当接が未だ検知されない場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値以下である場合には、電動モーター400の駆動を継続しながら、ステップS02の処理が再度実行さる。当接部112同士の当接が検知された場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値を超えた場合には、ステップS03に移行する。
ステップS03では、電動モーター400の駆動が停止される。これにより、それぞれの切断刃111は全開位置において停止する。
ステップS03に続くステップS04では、回転センサ420から送信されるパルス信号のカウント値が0にリセットされる。これ以降、切断刃111の動作に伴って、移動量取得部520はカウント値を変化させて行くが、その値は常に、全開位置を基準とした切断刃111の移動量を表すこととなる。つまり、カウント値を、各切断刃111の絶対位置を表す値として利用できるようになる。図5の処理は、カウント値を切断刃111の絶対位置に対応させるためのイニシャライズ処理である。当該処理が完了すると、切断装置10は、切断刃111を全開状態としたまま待機状態となる。
待機状態において、使用者がトリガスイッチ12を操作してオン状態にすると、図6に示される処理が開始される。
当該処理の最初のステップS11では、電動モーター400を駆動させてそれぞれの切断刃111を閉方向に動作させ始める処理が、制御部510によって行われる。これにより、被切断物である鉄筋の切断が開始される。切断刃111が移動し始めた直後には、それぞれの切断刃111は不図示の鉄筋に当接し、更に移動することによって鉄筋を塑性変形させて行く。多くの場合、切断刃111が移動している途中のタイミングで鉄筋が破断する。
ステップS11に続くステップS12では、移動量取得部520によって取得される移動量、すなわちカウント値が、所定値以上であるか否かが判定される。この「所定値」は、閉方向に移動している切断刃111の制動を開始すべき位置、に対応する値として予め設定されたものである。例えば、切断刃111が全閉となる位置から、制動距離だけ手前側となるような位置に対応する値として、上記の所定値を設定すればよい。制動距離が切断刃111の動作速度に応じて変化することを考慮して、上記の所定値を、切断刃111の動作速度に応じて都度変化させるような態様としてもよい。
カウント値が所定値未満である場合には、切断刃111の動作を継続させながら、ステップS12の処理が再度実行される。カウント値が所定値以上となった場合には、ステップS13に移行する。ステップS13では、制御部510によって切断刃111の制動が開始される。その後、切断刃111は目標位置で停止する。目標位置は、切断刃111が全閉となる位置であってもよいが、全閉位置よりも僅かに手前側の位置、すなわち、切断刃111同士の間に僅かな隙間が形成される位置であってもよい。このように、制御部510は、移動量取得部520によって取得された移動量(つまりカウント値)に基づいて、切断刃111の制動を開始するタイミングを決定する。
鉄筋の切断が完了した後は、図7のフローチャートに示される処理が実行され、切断刃111が元の全開位置まで戻される。当該処理は、切断完了の後に自動的に開始されてもよいが、例えば、使用者がトリガスイッチ12を元の位置(つまりオフ状態)に戻す操作を行ってから開始されることとしてもよい。
図7の最初のステップS21では、電動モーター400を駆動させてそれぞれの切断刃111を開方向に動作させ始める処理が、制御部510によって行われる。以降は、それぞれの切断刃111は概ね一定の速度で開いて行く。切断刃111が開方向に移動するに従って、移動量取得部520によって取得される移動量、すなわちカウント値は次第に減少して行く。
ステップS21に続くステップS22では、上記のカウント値が所定の閾値以下であるか否かが判定される。この「閾値」は、電流制限値をそれまでよりも小さな値に変更すべきタイミングの位置、に対応する値として予め設定されたものである。カウント値が閾値を超えている場合には、切断刃111の動作を継続させながら、ステップS22の処理が再度実行される。カウント値が閾値以下になると、ステップS23に移行する。
ステップS23では、電流制限値を、それまでよりも小さな値に変更する処理が、最大電流変更部540によって行われる。切断刃111で生じ得る力の上限値が小さくなるので、全開位置への到達時において当接部112同士が激しく衝突してしまうような事態が防止される。これにより、刃部材110やその近傍の部材の耐久性を必要以上に確保する必要がなくなるので、部材の小型化や軽量化を図ることが可能となる。
このように、最大電流変更部540は、移動量取得部520によって取得された移動量に基づいて、電流制限値を変更するタイミングを決定する。尚、電流制限値を小さな値に変更するタイミングは、一対の切断刃111が動作しているときであって、刃部材110の当接部112同士が当接するよりも前のタイミングとすることが好ましい。つまり、本実施形態のように、電流制限値が変更された後に当接部112同士が当接するように、図7のステップS22の判定で用いられる閾値が設定されることが好ましい。
ステップS23に続くステップS24では、当接検知部530によって、当接部112同士の当接が検知されたか否かが判定される。当接部112同士の当接が未だ検知されない場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値以下である場合には、電動モーター400の駆動を継続しながら、ステップS24の処理が再度実行さる。当接部112同士の当接が検知された場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値を超えた場合には、ステップS25に移行する。
ステップS25では、電動モーター400の駆動が停止される。これにより、それぞれの切断刃111は全開位置において停止する。その後、図5のステップS04と同様に、パルス信号のカウント値を0にリセットする処理が行われてもよい。以降においては、切断装置10は再び待機状態に戻る。
切断刃111を全開位置に戻す際においては、上記のように、当接部112同士が当接するまで電動モーター400を駆動させてもよいが、当接前の所定タイミングで、図6のステップS13と同様の制動が行われることとしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る切断装置10では、切断刃111が設けられた刃部材110の動きを、規制部(当接部112)への当接によって物理的に規制している。規制部への当接は当接検知部530によって検知され、その後における切断刃111の位置は移動量取得部520によって取得される。これにより、切断刃111を所定の目標位置で停止させるなど、切断刃111の動作を適切に制御することが可能となっている。
切断刃111の位置を取得するに当たっては、ナットの周辺に磁石やホールセンサを設ける必要が無い。このため、ホールセンサへの異物の付着に伴って、切断刃111の位置を取得できなくなってしまうような事態は生じない。
当接検知部530は、一対の刃部材110のうち少なくとも一方が規制部に当接したことを、先に述べたように電動モーター400に供給される電流に基づいて検知する。このような態様に換えて、電動モーター400に印加される電圧に基づいて当接を検知することとしてもよい。
電動モーター400を駆動させて切断刃111を開方向へと動作させているときに、当接部112同士が互いに当接してそれ以上動けなくなると、電動モーター400に印加される電圧は、電流の増加に伴って小さくなる。従って、当接検知部530は、電動モーター400に印加される電圧値と所定の基準値とを比較し、電圧値が基準値を下回ったときに、当接部112同士が互いに当接したことを検知することができる。
また、当接検知部530は、単位時間あたりにおける電動モーター400の回転数、すなわち、単位時間あたりにおけるカウント値の変化量に基づいて検知を行うこととしてもよい。
電動モーター400を駆動させて切断刃111を開方向へと動作させているときに、当接部112同士が互いに当接してそれ以上動けなくなると、単位時間あたりにおける電動モーター400の回転数(つまり回転速度)は概ね0まで急減する。従って、当接検知部530は、単位時間あたりにおけるカウント値の変化量と所定の基準値とを比較し、カウント値の変化量が基準値を下回ったときに、当接部112同士が互いに当接したことを検知することができる。
第1実施形態の変形例について説明する。図8には、変形例に係る刃部材110及びその両側にあるガイドプレート700の構成が、模式的な断面図として描かれている。図8に示される断面は、刃部材110等を、螺子軸210の中心軸に対し垂直に切断した場合における断面である。
この変形例に係る刃部材110には、全開位置において互いに当接する当接部112が設けられていない。図8に示されるように、この変形例では、それぞれの刃部材110に、ガイドプレート700に向けて突出する突起113が設けられている。また、ガイドプレート700には、刃部材110の開閉方向における外側から突起113に当接する規制面720が設けられている。刃部材110が開く方向に移動して行くと、最終的には、突起113が規制面720に当接することによって、刃部材110がそれ以上移動できなくなる。刃部材110に当接してその動きを規制する規制面720は、この変形例における「規制部」に該当する。
この変形例における移動量取得部520は、刃部材110の突起113に規制面720が当接した状態を基準として、当該状態からの各刃部材110の移動量を取得する処理を行う。また、当接検知部530は、刃部材110の突起113に規制面720が当接したことを検知する。このような構成でも、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
尚、規制部として機能する規制面720は、この変形例のように、一対の刃部材110のそれぞれに当接して、切断刃111の動作範囲を規制するものであってもよいが、一対の刃部材110うち一方のみに当接して規制するものであってもよい。
この場合、当接検知部530も、一対の刃部材110のうち一方のみが規制部に当接したことを検知することとなる。また、移動量取得部520によって取得される移動量は、一対の刃部材110の一方が規制部に当接した状態からの、刃部材110の移動量ということになる。同様に、最大電流変更部540が電流制限値をそれまでの値よりも小さくするのは、一対の刃部材110のうち一方が規制部に当接するよりも前のタイミング、ということになる。
このように、第1実施形態及び上記変形例においては、一対の刃部材110のうち少なくとも一方が規制部に当接した状態において、切断刃111同士の間の距離が最も遠くなるように構成されている。
第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。本実施形態では、一対の刃部材110のうち少なくとも一方が規制部に当接した状態において、切断刃111同士の間の距離が最も近くなるように構成されており、この点において第1実施形態と異なっている。
図9及び図10に示されるように、本実施形態に係る刃部材110のそれぞれには、当接部114が設けられている。当接部114は、切断刃111に対し先端側で隣り合う位置に設けられており、当該切断刃111よりも、他方の切断刃111に向けて僅かに突出するように設けられている。このため、切断刃111を閉方向側に移動させて行った場合には、図9に示されるように、切断刃111同士が互いに当接するよりも前に、当接部114同士が先に当接した状態となり、刃部材110がそれ以上移動できなくなる。
一方の刃部材110の当接部114は、他方の刃部材110の当接部114に当接することで、他方の刃部材110が動作し得る範囲を規制する。それぞれの当接部114は、本実施形態における「規制部」に該当する。
尚、本実施形態では、全閉位置となった状態でも、切断刃111同士の間には僅かな隙間が形成される。このため、切断刃111同士が互いに衝突してしまうような事態は確実に防止される。
このような態様に替えて、切断刃111に対する当接部114の突出量を0としてもよい。この場合、一対の切断刃111同士が互いに当接するのと同時に、当接部114同士も互いに当接することとなる。
図11に示されるのは、鉄筋を切断する際において、電動モーター400に供給される電流の時間変化の例である。t0は動作開始時刻であり、この時点における切断刃111は全開となっている。
鉄筋の切断が開始された直後には、切断刃111が閉じて行くに従って、電動モーター400の電流も大きくなって行く。切断刃111の加速が完了すると電流は次第に小さくなり、概ね一定となる。
図11のt1は、切断刃111が鉄筋に当接した時刻を表している。t1以降は、電動モーター400の負荷が大きくなって行くので、電動モーター400の電流は次第に大きくなって行く。ただし、電流は、一点鎖線で表された電流制限値以下に収まっている。
図11のt2は、鉄筋が破断した時刻を表している。鉄筋が破断すると、電動モーター400の負荷は急激に小さくなるので、電流も急激に減少する。その後、電流は概ね一定になる。
図11のt4は、当接部114同士が互いに当接し全閉となった時刻を表している。以降は、電動モーター400の負荷は急激に大きくなるので、電流も急激に増加する。本実施形態の当接検知部530は、電動モーター400の電流を所定の閾値SIと比較することで、切断刃111が全閉位置となったことを検知することができる。
図11の例では、時刻t2よりも後であり且つ時刻t4よりも前の時刻t3となった時点で、最大電流変更部540が、電流制限値をそれまでよりも小さな値に変更している。時刻t3以降における電流制限値は、閾値SIよりも僅かに大きな値として設定されている。このため、電動モーター400の電流が閾値SIを超えた直後の時刻t5において、電流は電流制限値に到達し、それ以上増加しなくなる。このため、当接部114同士を互いに押し付け合う力が大きくなり過ぎてしまうことはない。尚、時刻t3以降における電流制限値は、閾値SIと同じ値に設定されてもよい。
制御基板500によって実行される処理の具体的な流れについて説明する。本実施形態でも、主電源がオンとされて切断装置10が起動されると、第1実施形態(図5)と同様のイニシャライズ処理が行われる。図12に示される一連の処理は、図5に示される一連の処理に換えて、本実施形態の制御基板500によって実行されるものである。
最初のステップS31では、電動モーター400を駆動させてそれぞれの切断刃111を閉方向に動作させ始める処理が、制御部510によって行われる。以降は、それぞれの切断刃111は概ね一定の速度で閉じて行く。
ステップS31に続くステップS32では、当接検知部530によって、当接部114同士の当接が検知されたか否かが判定される。第1実施形態と同様に、この判定は、電動モーター400に供給される電流値が所定の基準値を超えたか否かに基づいて行われる。
当接部114同士の当接が未だ検知されない場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値以下である場合には、電動モーター400の駆動を継続しながら、ステップS32の処理が再度実行さる。当接部114同士の当接が検知された場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値を超えた場合には、ステップS33に移行する。
ステップS33では、電動モーター400の駆動が停止される。これにより、それぞれの切断刃111は全閉位置において停止する。
ステップS33に続くステップS34では、回転センサ420から送信されるパルス信号のカウント値が0にリセットされる。これ以降は、カウント値を、各切断刃111の絶対位置を表す値として利用できるようになる。
ステップS34に続くステップS35では、電動モーター400を駆動させてそれぞれの切断刃111を開方向に動作させ始める処理が、制御部510によって行われる。以降は、それぞれの切断刃111は概ね一定の速度で開いて行く。
ステップS35に続くステップS36では、移動量取得部520によって取得される移動量、すなわちカウント値が、所定値以下であるか否かが判定される。この「所定値」は、開方向に移動している切断刃111の制動を開始すべき位置、に対応する値として予め設定されたものである。例えば、切断刃111が全開となる位置から、制動距離だけ手前側となるような位置に対応する値として、上記の所定値を設定すればよい。制動距離が切断刃111の動作速度に応じて変化することを考慮して、上記の所定値を、切断刃111の動作速度に応じて都度変化させるような態様としてもよい。
カウント値が所定値を超えている場合には、切断刃111の動作を継続させながら、ステップS36の処理が再度実行される。カウント値が所定値以下となった場合には、ステップS37に移行する。ステップS37では、制御部510によって切断刃111の制動が開始される。その後、切断刃111は目標位置である全開位置で停止する。切断装置10は、切断刃111を全開状態としたまま待機状態となる。
待機状態において、使用者がトリガスイッチ12を操作してオン状態にすると、本実施形態では図13に示される処理が開始される。
当該処理の最初のステップS41では、電動モーター400を駆動させてそれぞれの切断刃111を閉方向に動作させ始める処理が、制御部510によって行われる。当該処理は、図6のステップS11で行われる処理と同じである。
ステップS41に続くステップS42では、移動量取得部520によって取得される移動量、すなわちカウント値が、所定の閾値以上であるか否かが判定される。この「閾値」は、電流制限値をそれまでよりも小さな値に変更すべきタイミングの位置、に対応する値として予め設定されたものである。当該タイミングは、図11の例における時刻t3のことである。カウント値が閾値を超えている場合には、切断刃111の動作を継続させながら、ステップS42の処理が再度実行される。カウント値が閾値以下になると、ステップS43に移行する。
ステップS43では、電流制限値を、それまでよりも小さな値に変更する処理が、最大電流変更部540によって行われる。切断刃111で生じ得る力の上限値が小さくなるので、全開位置への到達時において当接部114同士が激しく衝突してしまうような事態が防止される。これにより、刃部材110やその近傍の部材の耐久性を必要以上に確保する必要がなくなるので、部材の小型化や軽量化を図ることが可能となる。
このように、最大電流変更部540は、移動量取得部520によって取得された移動量(つまりカウント値)に基づいて、電流制限値を変更するタイミングを決定する。尚、電流制限値を小さな値に変更するタイミングは、一対の切断刃111が動作しているときであって、刃部材110の当接部114同士が当接するよりも前のタイミングとすることが好ましい。つまり、本実施形態のように、電流制限値が変更された後に当接部114同士が当接するように、図13のステップS42の判定で用いられる閾値が設定されることが好ましい。
ステップS43に続くステップS44では、当接検知部530によって、当接部114同士の当接が検知されたか否かが判定される。当接部114同士の当接が未だ検知されない場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値以下である場合には、電動モーター400の駆動を継続しながら、ステップS44の処理が再度実行さる。当接部114同士の当接が検知された場合、すなわち、電動モーター400に供給される電流値が基準値を超えた場合には、ステップS45に移行する。
ステップS45では、電動モーター400の駆動が停止される。これにより、それぞれの切断刃111は全閉位置において停止する。その後、図12のステップS34と同様に、パルス信号のカウント値を0にリセットする処理が行われてもよい。
切断刃111を全閉位置まで移動させる際においては、上記のように、当接部114同士が当接するまで電動モーター400を駆動させてもよいが、当接前の所定タイミングで、図12のステップS37と同様の制動が行われることとしてもよい。
鉄筋の切断が完了した後は、切断刃111を全開位置に戻し、切断装置10を再び待機状態とする処理が行われる。当該処理は、例えば、図12のステップS35乃至S37の処理を再度実行することにより実現される。切断刃111を全開位置に戻す処理は、図13のステップS45に続けて自動的に開始されてもよいが、例えば、使用者がトリガスイッチ12を元の位置(つまりオフ状態)に戻す操作を行ってから開始されることとしてもよい。
第2実施形態の変形例について説明する。図14には、変形例に係る刃部材110及びその両側にあるガイドプレート700の構成が、模式的な断面図として描かれている。図14に示される断面は、刃部材110等を、螺子軸210の中心軸に対し垂直に切断した場合における断面である。
この変形例では、全閉位置において互いに当接する当接部114が設けられていない。図14に示されるように、この変形例では、それぞれの刃部材110に、ガイドプレート700に向けて突出する突起113が設けられている。また、ガイドプレート700には、刃部材110の開閉方向における内側から突起113に当接する規制面730が設けられている。刃部材110が閉じる方向に移動して行くと、最終的には、突起113が規制面730に当接することによって、刃部材110がそれ以上移動できなくなる。刃部材110に当接してその動きを規制する規制面730は、この変形例における「規制部」に該当する。突起113が規制面730に当接した全閉状態において、この変形例では、切断刃111同士が当接せず、間に僅かな隙間が空くように構成されている。突起113が規制面730に当接すると同時に、切断刃111同士が互いに当接するように構成されていてもよい。
この変形例における移動量取得部520は、刃部材110の突起113に規制面730が当接した状態を基準として、当該状態からの各刃部材110の移動量を取得する処理を行う。また、当接検知部530は、刃部材110の突起113に規制面730が当接したことを検知する。このような構成でも、第2実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
尚、規制部として機能する規制面730は、この変形例のように、一対の刃部材110のそれぞれに当接して、切断刃111の動作範囲を規制するものであってもよいが、一対の刃部材110うち一方のみに当接して規制するものであってもよい。
この場合、当接検知部530も、一対の刃部材110のうち一方のみが規制部に当接したことを検知することとなる。また、移動量取得部520によって取得される移動量は、一対の刃部材110の一方が規制部に当接した状態からの、刃部材110の移動量ということになる。同様に、最大電流変更部540が電流制限値をそれまでの値よりも小さくするのは、一対の刃部材110のうち一方が規制部に当接するよりも前のタイミング、ということになる。
このように、第2実施形態及び上記変形例においては、一対の刃部材110のうち少なくとも一方が規制部に当接した状態において、切断刃111同士の間の距離が最も近くなるように構成されている。規制部は、一対の切断刃111が互いに当接するのと同時、もしくは互いに当接するよりも先に、一対の刃部材110のうち少なくとも一方に当接しその動きを規制するものであればよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:切断装置
110:刃部材
111:切断刃
112:当接部
400:電動モーター
510:制御部
520:移動量取得部
530:当接検知部
540:最大電流変更部

Claims (10)

  1. 電動式の切断装置であって、
    被切断物を挟み込んで切断する一対の切断刃と、
    前記切断刃の動作に必要な駆動力を発生させる電動モーターと、
    前記電動モーターの動作を制御する制御部と、
    一方の前記切断刃が設けられた第1部材と、
    他方の前記切断刃が設けられた第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方に当接することで、一対の前記切断刃が動作し得る範囲を規制する規制部と、
    前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方が前記規制部に当接したことを検知する当接検知部と、を備える切断装置。
  2. 前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方が前記規制部に当接した状態は、一対の前記切断刃の間の距離が最も遠くなった状態、もしくは、一対の前記切断刃の間の距離が最も近くなった状態、のいずれかである、請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方が前記規制部に当接した状態からの、前記第1部材及び前記第2部材の移動量を取得する移動量取得部、を更に備える、請求項2に記載の切断装置。
  4. 前記制御部は、
    前記移動量取得部によって取得された前記移動量に基づいて、前記切断刃の制動を開始するタイミングを決定する、請求項3に記載の切断装置。
  5. 前記電動モーターに供給され得る電流の最大値を変更する最大電流変更部、を更に備え、
    前記最大電流変更部は、
    前記移動量取得部によって取得された前記移動量に基づいて、前記最大値を変更するタイミングを決定する、請求項3に記載の切断装置。
  6. 一対の前記切断刃が動作しているときにおいて、
    前記最大電流変更部は、前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方が前記規制部に当接するよりも前のタイミングで、前記最大値をそれまでの値よりも小さくする、請求項5に記載の切断装置。
  7. 一対の前記切断刃が閉じる方向に動作する際において、一対の前記切断刃が互いに当接するのと同時、もしくは互いに当接するよりも先に、前記第1部材及び前記第2部材のうち少なくとも一方が前記規制部に当接した状態となる、請求項1に記載の切断装置。
  8. 前記当接検知部は、前記電動モーターに供給される電流に基づいて検知を行う、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の切断装置。
  9. 前記当接検知部は、前記電動モーターに印加される電圧に基づいて検知を行う、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の切断装置。
  10. 前記当接検知部は、前記電動モーターの回転数に基づいて検知を行う、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の切断装置。
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