JP2024090110A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯による汚れ物質をより効率的に分離して洗濯水を浄化し、分離した汚れ物質の洗濯物への再付着を抑えて洗浄効果を高める。
【解決手段】洗濯物5と洗濯水とを収容する洗濯槽(外槽1および回転槽4)と、外槽1内の洗濯水を循環させる水路ポンプPを有する水路19と、水路19に設けられ、水路19を流れる洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部20と、洗濯運転を制御する制御部21と、を備え、遠心分離部20は、水路19に接続されるケース20aと、ケース20a内に回転可能に設けられる中空円筒状の中空筒20bと、中空筒20bを回転させる筒モータ20cと、を有し、水路19には遠心分離部20と並行して上流側接続部26aと下流側接続部26bとを連通するバイパス水路26が設けられ、水路ポンプPは、上流側接続部26aと下流側接続部26bとの間の水路19に設けられる。
【選択図】図2
【解決手段】洗濯物5と洗濯水とを収容する洗濯槽(外槽1および回転槽4)と、外槽1内の洗濯水を循環させる水路ポンプPを有する水路19と、水路19に設けられ、水路19を流れる洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部20と、洗濯運転を制御する制御部21と、を備え、遠心分離部20は、水路19に接続されるケース20aと、ケース20a内に回転可能に設けられる中空円筒状の中空筒20bと、中空筒20bを回転させる筒モータ20cと、を有し、水路19には遠心分離部20と並行して上流側接続部26aと下流側接続部26bとを連通するバイパス水路26が設けられ、水路ポンプPは、上流側接続部26aと下流側接続部26bとの間の水路19に設けられる。
【選択図】図2
Description
本開示は、衣類等の繊維製品の洗濯を行う洗濯機に関する。
特許文献1は、洗濯機の洗濯運転において、運転中に洗濯物から遊離した汚れ等の異物を洗濯水から分離して洗濯水を浄化し、洗濯物への再付着を防止する技術を開示する。この洗濯機は、外槽1内に回転可能に設けられた洗濯槽4と、洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部20と、外槽1と遠心分離部20とを連通した洗濯水が流れる水路19とを備える。遠心分離部20は、洗濯水が通過するケース20aと、ケース20a内に回転可能に設けられた中空筒20bと、中空筒20bに洗濯水を流入させる洗濯水入口20eと、中空筒20bから洗濯水を流出させる洗濯水出口20fと、中空筒20bを流れる洗濯水の流出側に設けられ中空筒20bとともに回転するポンプ羽根20kと、中空筒20bを回転駆動する筒モータ20cを有する。そして、中空筒20bの回転により、水路19を通して遠心分離部20と外槽1との間で洗濯水が循環し、遠心分離部20で洗濯水に含まれる異物を分離するように構成されている。
本開示は、洗濯で汚れた洗濯水から異物をより効率的に分離して浄化し、分離した異物の洗濯物への再付着を抑えて洗浄効果を高めることができる洗濯機を提供する。
本開示における洗濯機は、被洗浄物と洗濯水とを収容する洗濯槽と、洗濯槽内の洗濯水を循環させる水路ポンプを有する水路と、水路に設けられ、水路を流れる洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部と、洗濯運転を制御する制御部と、を備える。遠心分離部は、水路に接続されるケースと、ケース内に回転可能に設けられる中空円筒状の中空筒と、中空筒を回転させる筒モータと、を有する。水路には遠心分離部と並行して上流側接続部と下流側接続部とを連通するバイパス水路が設けられ、水路ポンプは、上流側接続部と下流側接続部との間の水路に設けられる。
本開示の洗濯機は、洗濯で汚れた洗濯水から汚れ物質をより効率的に分離して浄化できる。このため、分離した汚れ物質の洗濯物への再付着を抑えて洗浄効果を高めることができる。
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、遠心分離部により洗濯水から異物を分離する機会を増やす目的で洗濯槽と遠心分離部を循環する水量を増大させようとしても、水路の圧力損失が増大することにより流量抵抗が発生することなどにより、目論見通りに循環量を増大できないという課題があった。その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
発明者らが本開示に想到するに至った当時、遠心分離部により洗濯水から異物を分離する機会を増やす目的で洗濯槽と遠心分離部を循環する水量を増大させようとしても、水路の圧力損失が増大することにより流量抵抗が発生することなどにより、目論見通りに循環量を増大できないという課題があった。その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、洗濯で汚れた洗濯水から汚れ物質をより効率的に分離して浄化できる遠心分離部を有する水路を備える洗濯機を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図5を用いて、実施の形態1を説明する。
以下、図1~図5を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
実施の形態1において、洗濯機は家庭用のドラム式洗濯機を例として説明する。
実施の形態1において、洗濯機は家庭用のドラム式洗濯機を例として説明する。
図1は、実施の形態1における洗濯機の概略構成図である。有底筒状に構成された外槽1は、洗濯機の筐体2の内部で複数のサスペンション機構3によって弾性的に支持されている。有底円筒状に構成された回転槽4は外槽1内に配設されており、被洗浄物である衣類等の繊維製品(以下、洗濯物5という)を出し入れする投入口6が正面側に設けられている。なお、外槽1および回転槽4を含んで洗濯槽と称する。
回転槽4は、槽回転軸7を中心として回転可能に設けられ洗濯物5を収容する。回転槽4の周壁面には、内方へ突出させた複数(例えば、3個)のバッフル8と、多数の小孔9が設けられている。
外槽1内と回転槽4内は、小孔9を通して連通している。外槽1と回転槽4と槽回転軸7は、水平に対して角度θ(例えば、20°)前上がりに傾けて配設されている。回転槽4は、外槽1の後部に設けられたモータ10によって正逆回転自在に構成されている。モータ10はブラシレス直流モータで構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化させることができるように構成されている。
筐体2の前面には扉11が設けられ、投入口6と対向して形成された外槽1の開口部1
aを開閉する。開口部1aは、伸縮自在な蛇腹状の可撓性を有したパッキン12によって筐体2と気密構成を確保して連結されている。
aを開閉する。開口部1aは、伸縮自在な蛇腹状の可撓性を有したパッキン12によって筐体2と気密構成を確保して連結されている。
筐体2の背面上部に設けられた洗濯水を供給する給水口13は、水道の蛇口13aと繋がっており、給水弁14の開閉動作によって給水と停止が行える。給水口13から給水された洗濯水(水道水)は、洗剤ケース15に流入し、洗剤ケース15内に投入されている洗剤を溶かしながら矢印Aのように外槽1へ供給される。洗剤ケース15は、矢印Bのように、洗剤投入部15aを洗剤ケース15から手前側へ引き出し可能に構成されており、洗剤ケース15内への洗剤の投入が容易に行えるように構成されている。
外槽1の後方下部の底部には洗濯水を排出する排水口16が設けられている。排水口16には、開閉自在な排水弁17を設けた排水路18が連結されている。外槽1内の洗濯水の排水と停止は、排水弁17の開閉動作によって行われる。
パイプ状の水路19は、排水口16と排水弁17との間の排水路18に一端が接続され、他端は外槽1の前寄り下部に接続されており、外槽1外の下方で前後方向に形成されている。水路19は、外槽1の下方に設けられた遠心分離部20および水路ポンプPを含んで連通するように接続されている。また、水路19は、排水路18から遠心分離部20までの上流側水路19aおよび遠心分離部20から外槽1までの下流側水路19bを含む。なお、本実施の形態においては、遠心分離部20に水路ポンプPが含まれる構成として説明する。
外槽1内の洗濯水は、水路ポンプPの運転により排水口16から排水路18を経由して水路19を流れて循環する。そして、遠心分離部20を通過する際に洗濯水に含まれる異物が分離される。異物には、洗濯物から遊離した汚れ、糸屑、洗濯水に投入された洗剤に含まれる水軟化剤等が含まれる。
図2は、遠心分離部20およびバイパス水路26を含む水路の構成図である。遠心分離部20は、上流側水路19aおよび下流側水路19bの間に接続された略円筒状のケース20aと、ケース20a内に回転可能に設けられた中空円筒状の中空筒20bと、中空筒20bを回転させる筒モータ20cと、を有している。中空筒20bおよび筒モータ20cの回転軸20gは略鉛直方向に設定されている。
中空筒20bは、周側面の内側の内周面20dと、上流側水路19a側の底面中央に設けられ上流側水路19aから中空筒20b内に洗濯水を流入させる洗濯水入口20eと、下流側水路19b側の底面中央に設けられ中空筒20bから下流側水路19bへ洗濯水を流出させる洗濯水出口20fと、を有している。
外槽1内の洗濯水は、上流側水路19aを通って洗濯水入口20eから中空筒20b内に流入する。洗濯水入口20eが洗濯水出口20fの下方にあるため、遠心分離部20を通過する洗濯水は、中空筒20b内を回転軸20g方向に沿って下方から上方に流れる。
筒モータ20cは、中空筒20bを例えば、約4000rpmで回転するように設定されている。これにより、中空筒20b内に流入した洗濯水が中空筒20b内で旋回し、高速の旋回流が発生する。この旋回流による遠心力によって、洗濯水に含まれる異物が中空筒20bの内周面20dに堆積する。中空筒20bの回転軸20gを中心とした内周面20dの直径は、洗濯水入口20eと洗濯水出口20fの最大径より大きく構成されており、中空筒20bの回転軸20gである中心から内周面20dに向かうほど遠心力は強まる。
したがって、中空筒20bを通過する洗濯水から遠心力によって分離された異物が内周面20dに近づくほど、異物はより強い遠心力で内周面20dに保持される。これにより、遠心力によって分離された異物が、中空筒20bを通過する洗濯水の循環流に引き込まれて洗濯物5に汚れが再付着する不具合を防ぐことができ、洗浄力を向上させることができる。
図3は、遠心分離部20に含まれる旋回流生成部20h近傍のD-D断面図である。遠心分離部20は、洗濯水の流入側に旋回流生成部20hを有している。旋回流生成部20hは、ケース20aと一体的に円筒状に形成されている。旋回流生成部20hは、ケース20aの側方に偏って上流側水路19aが接続されている。洗濯水は、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流になる。
図4は、遠心分離部20に含まれる水路ポンプPのE-E断面図である。遠心分離部20は、ケース20aと一体的に水路ポンプPを備えており、洗濯水の流出側に円筒状のポンプ室20iが設けられている。中空筒20bと一体的に形成されたポンプ羽根20kが、ポンプ室20i内に配設されている。ポンプ室20iの側方に偏って下流側水路19bが接続されている。
筒モータ20cの駆動により中空筒20bとともにポンプ羽根20kが回転し、洗濯水に遠心力を付加してポンプ作用を発生させる。洗濯水は、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向にポンプ室20iから流出する。これにより、外槽1内の洗濯水は、水路19を流れて遠心分離部20を通過し、図1に示す矢印Cのように循環する。
水路19を流れる洗濯水の流速は、ポンプの能力によって設定可能である。ポンプの能力は、ポンプ羽根20kの回転数に加え、ポンプ羽根20kの枚数(本実施の形態では、4枚)や、形状等によって設定することができる。
例えば、洗濯水が水路19を流れて遠心分離部20と外槽1との間を循環し、遠心分離部20を通過する循環流の流速をV1、中空筒20b内で洗濯水が旋回する旋回流の流速をV2としたとき、旋回流の流速V2が循環流の流速V1より高速となるように、V2>V1に設定されている。
水路19には、遠心分離部20をバイパスするようにバイパス水路26が並行して設けられている。具体的には、バイパス水路26は、一端が遠心分離部20より上流の上流側水路19aの上流側接続部26aで接続されている。そして、他端が遠心分離部20より下流の下流側水路19bの下流側接続部26bで接続されている。つまり、遠心分離部20に一体的に構成された水路ポンプPは、上流側接続部26aと下流側接続部26bとの間の水路19に設けられている。
この構成により、水路ポンプPが駆動されると、水路19内において、上流側接続部26aより下流側接続部26bの圧力が高くなる。つまり、ポンプ室20iで圧力が高められた洗濯水の一部は、下流側水路19bを外槽1に向かう途中で下流側接続部26bからバイパス水路26へ流入し、上流側接続部26aへ逆方向に流れる。
この構成により、洗濯水の一部をバイパス水路26によって再度遠心分離部20に戻すことができる。このため、洗濯水が遠心分離部20を1回通過したときに除去しきれなかった異物があったとしても、再度遠心分離部20により浄化できる。これにより、異物の分離を促進して外槽1へ戻る洗濯水の浄化度を向上させることができる。また、バイパス水路26の長さを水路19よりも短く構成することができるため、より簡便に洗濯水から汚れを分離する機会を増やすことができる。
また、図1および図2に示すように、バイパス水路26は、下流側接続部26bが上流側接続部26aより上方位置に設けられる。上流側接続部26aは、図2に示すように、バイパス水路26が上方から斜め下向きに上流側水路19aに接続され、バイパス水路26の水流が上流側水路19aの水流に上方から合流するように構成されている。さらに、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が上流側水路19aの水流に鋭角(例えば45度)で合流するように構成されている。なお、鋭角とする角度は特に限定しないが、概ね30度~60度が好ましい。
なお、図3に示す構成は図2とは異なる一例であり、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が水路19に対して旋回流生成部20hの中心側の横方向から合流するように構成されている。このような構成の他の例として、図示しないが、上方から横方向斜め下向きに合流してもよいし、その構成に加えて図3に示すように鋭角で合流してもよい。この構成により、合流した洗濯水が旋回流生成部20hに流入する際、バイパス水路26からの洗濯水は旋回流生成部20hの中心寄りに流れ、外槽1からの洗濯水は旋回流生成部20hの外側寄りに流れる。
図5は、洗濯機のブロック構成図である。洗濯機の洗濯運転は、制御部21により制御され、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を含む。筐体2内に設けられる制御部21は、図5に示すように、操作表示部25が接続され、使用者により運転設定がなされる。制御部21は、使用者の設定に基づいて、モータ10、給水弁14、排水弁17、筒モータ20c等の駆動を制御し、これらの工程を逐次制御して洗濯運転を実行する。制御部21には、回転槽4に投入された洗濯物5の量を検知する布量検知部22の出力、外槽1内に給水された洗濯水の量を検知する水量検知部23の出力、回転槽4の回転駆動を検知する回転検知部24の出力等が入力される。
[1-2.動作]
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
洗濯機の洗濯運転は、洗剤を溶解させた洗濯水を外槽1内に給水し、回転槽4の回転によって叩き洗いを行いながら洗濯物5の汚れを落とす洗い工程に続いて、中間脱水とすすぎ動作により洗濯物5から汚れを含む洗剤を落とすすすぎ工程、そして最終的な脱水を行う脱水工程の順に逐次実行される。
使用者は、まず、筐体2の前面に設けられた開閉自在な扉11を開いて投入口6から回転槽4に洗濯物5を投入する。そして、筐体2の前面上部に設けられている操作表示部25の電源スイッチ(図示せず)を入れ、スタートスイッチ(図示せず)を操作して洗濯運転を開始する。
制御部21は、洗い工程を開始すると、回転槽4内に投入された洗濯物5の量を布量検知部22によって検知する。制御部21は、検知した洗濯物5の量に応じて、洗い、すすぎ、脱水等の各工程の時間および洗濯水の量を設定するとともに、洗濯物5の量に応じて予め設定された洗剤量を操作表示部25に表示する。使用者は、洗剤ケース15から洗剤投入部15aを引き出し、操作表示部25に表示された洗剤量の目安にしたがって洗剤を投入した後、洗剤ケース15内へ移動させる。洗剤自動投入装置が備えられていれば、洗剤は自動で投入される。
制御部21により給水弁14が開かれると、洗濯水が給水口13から洗剤ケース15に流入し、矢印Aのように、投入されている洗剤を溶かしながら外槽1へ給水される。外槽1内の底部に溜まった洗濯水は、小孔9から回転槽4内に流入する。外槽1内に溜まった
洗濯水は、水量検知部23で検知される。そして、洗濯物5の量に応じて予め設定された所定量の洗濯水が給水されると給水弁14が閉じられる。洗濯水は、排水口16から排水路18および上流側水路19aを介して遠心分離部20にも流入する。
洗濯水は、水量検知部23で検知される。そして、洗濯物5の量に応じて予め設定された所定量の洗濯水が給水されると給水弁14が閉じられる。洗濯水は、排水口16から排水路18および上流側水路19aを介して遠心分離部20にも流入する。
給水が完了すると、制御部21はモータ10を駆動する。回転槽4はモータ10によって回転し、回転槽4内の洗濯物5はバッフル8によって回転方向へ持ち上げられて上方から落下し、回転槽4の底面あるいは回転槽4の底に溜まっている洗濯物5に叩きつけられ、洗剤による化学力と併せて、その機械力によって叩き洗いが行われる。洗濯物5が叩き洗いされる回転槽4の回転数は、例えば、45rpmで、所定時間毎に反転し正逆回転駆動する。
制御部21は、回転槽4の回転を開始したのち、所定のタイミングで遠心分離部20の運転を開始し、筒モータ20cを駆動する。筒モータ20cにより中空筒20bおよびポンプ羽根20kが回転する。つまり、ポンプ羽根20kによるポンプ作用が発生して水路ポンプPとして機能する。これにより、外槽1内の洗濯水は水路19を介して循環する。
循環する洗濯水は、遠心分離部20において、上流側水路19aから旋回流生成部20hに流入する。流入した洗濯水は、旋回成分が付与されて洗濯水入口20eから中空筒20b内に流入する。中空筒20b内に流入した洗濯水は、筒モータ20cによって回転している中空筒20b内でさらに高速の旋回流になる。
洗濯水が中空筒20b内で高速に旋回することにより、洗濯水に含まれる洗濯水よりも比重が重い異物が、強い遠心力によって中空筒20bの内周面20dに向かい、堆積する。これにより、遠心分離部20は、洗濯水に含まれる異物の内、水より比重が重いもの(砂、髪の毛、角質汚れなど)や、水より比重が軽くても(皮脂に代表される脂分など)、水より比重が重いもの(糸屑など)に付着して分離されて洗濯水から除去することができ、洗濯水に含まれた洗濯物特有の汚れ物質を分離することができる。
中空筒20b内で異物が分離された洗濯水は、洗濯水出口20fからポンプ室20iへ流出する。ポンプ室20iに流入した洗濯水は、ポンプ羽根20kによるポンプ作用により、下流側水路19bを通って外槽1に流入する。このようにして、外槽1内の洗濯水は、遠心分離部20に備えられた水路ポンプPにより、水路19およびバイパス水路26を介して遠心分離部20を通過して循環し、洗濯水の浄化が進行する。
そして、内周面20dに集められた異物は、外槽1からの排水時に水路19を送水時とは逆方向に流れる洗濯水の流れに乗って、開かれた排水弁17を通して機外へ排出される。
以上が、従来の遠心分離部20を含む基本的な動作である。
本実施の形態の構成によれば、さらに、バイパス水路26が設けられることにより、遠心分離部20を通過した洗濯水は、下流側接続部26bからバイパス水路26に流入し、上流側接続部26aに向けて流れる。そして、バイパス水路26の洗濯水は、上流側接続部26aで外槽1からの洗濯水と合流し、再び遠心分離部20に流入する。これにより、外槽1に戻る洗濯水の浄化度が向上する。
本実施の形態において、上流側接続部26aで合流する2つの流れは、それぞれ同じ方向に沿うように鋭角で合流する。これにより、互いに流れを妨げることを抑制してスムーズに合流することができ、圧力損失の増大による流量低下を抑制できる。
また、図3の構成であれば、バイパス水路26の水流が水路19に対して旋回流生成部20hの中心側の横方向から合流する。これにより、合流した洗濯水が旋回流生成部20hに流入する際、バイパス水路26からの洗濯水は旋回流生成部20hの中心寄りに流れ、外槽1からの洗濯水は旋回流生成部20hの外側寄りに流れる。このため、バイパス水路26からの洗濯水よりも汚れ濃度が高い外槽1からの洗濯水が、旋回流生成部20hの外側寄りに流入し、そのまま中空筒20bに流入する。これにより、遠心分離部20は、洗濯水に含まれる異物を外側に誘導し、より効率的に遠心分離できる。
また、下流側接続部26bが上流側接続部26aより上方位置に設けられるため、外槽1内の洗濯水の排水時、バイパス水路26の内部の洗濯水も同様に機外に排出され、バイパス水路26内に洗濯水が残留することはない。排水の際、もし上流側接続部26aに異物が引っかかったとしても、上流側接続部26aは下向きに設けられているため、排水の流れに加えて、重力によって異物が落下しやすくでき、水路19内に残留しない。
洗い工程は、叩き洗いが所定時間行われると終了する。次に、すすぎ工程として、排水弁17を通して外槽1内の洗濯水が機外へ排出された後、中間脱水およびすすぎが行われる。すすぎ工程においても、洗い工程と同様に外槽1内に所定量の洗濯水が給水され、回転槽4を正逆回転させて洗濯物5のすすぎが行われる。このとき、遠心分離部20も運転され、洗い工程と同様にすすぎ水に含まれる異物を分離する。すすぎ工程で洗濯物5から洗濯水に出た異物を遠心分離部20で分離することにより、すすぎ効果を高めることができる。そして、すすぎが終わった洗濯水の排水時に、遠心分離部20内の異物も排出される。
制御部21は、最後に最終脱水工程を行い、排水弁17を開いて外槽1内の洗濯水を機外へ排出した後、モータ10を駆動して洗濯物5が入った回転槽4を高速回転させて脱水し、洗濯運転を終了する。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、洗濯物5と洗濯水とを収容する洗濯槽(外槽1および回転槽4)と、外槽1内の洗濯水を循環させる水路ポンプPを有する水路19と、水路19に設けられ、水路19を流れる洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部20と、洗濯運転を制御する制御部21と、を備える。遠心分離部20は、水路19に接続されるケース20aと、ケース20a内に回転可能に設けられる中空円筒状の中空筒20bと、中空筒20bを回転させる筒モータ20cと、を有し、水路19には遠心分離部20と並行して上流側接続部26aと下流側接続部26bとを連通するバイパス水路26が設けられ、水路ポンプPは、バイパス水路26の上流側接続部26aと下流側接続部26bとの間の水路19に設けられる。
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、洗濯物5と洗濯水とを収容する洗濯槽(外槽1および回転槽4)と、外槽1内の洗濯水を循環させる水路ポンプPを有する水路19と、水路19に設けられ、水路19を流れる洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部20と、洗濯運転を制御する制御部21と、を備える。遠心分離部20は、水路19に接続されるケース20aと、ケース20a内に回転可能に設けられる中空円筒状の中空筒20bと、中空筒20bを回転させる筒モータ20cと、を有し、水路19には遠心分離部20と並行して上流側接続部26aと下流側接続部26bとを連通するバイパス水路26が設けられ、水路ポンプPは、バイパス水路26の上流側接続部26aと下流側接続部26bとの間の水路19に設けられる。
この構成により、洗濯水の一部をバイパス水路26によって再度遠心分離部20に戻すことができる。このため、洗濯水が、遠心分離部20を1回通過したときに除去しきれなかった異物があったとしても、再度遠心分離部20により浄化できる。これにより、異物の分離を促進して外槽1へ戻る洗濯水の浄化度を向上させることができる。また、バイパス水路26の長さを水路19よりも短く構成することができるため、より簡便に洗濯水から汚れを分離する機会を増やすことができる。
また、本実施の形態において、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が水路19の水流に鋭角で合流するように構成されてもよい。この構成により、2つの水流が互いに流れを妨げることを抑制してスムーズに合流することができ、圧力損失の増大による流量低下を抑制できる。
また、本実施の形態において、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が水路19の水流に上方から合流するように構成されてもよい。この構成により、上流側接続部26aに汚れが引っかかっても、運転終了後に重力によって汚れを落下させられる。
また、本実施の形態において、遠心分離部20は、洗濯水の流入側に、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部20hを有し、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が水路19の水流に旋回流生成部20hの中心側から合流するように構成されてもよい。この構成により、バイパス水路26からの水流よりも汚れ濃度が高い回転槽4からの上流側水路19aの水流が、遠心分離効果がより高い旋回流生成部20hの外側から流入して中空筒20bに流入する。これにより、遠心分離部20は、洗濯水に含まれる異物を外側に誘導し、より効率的に遠心分離できる。
(実施の形態2)
以下、図6および図7を用いて、実施の形態2を説明する。
以下、図6および図7を用いて、実施の形態2を説明する。
[2-1.構成]
図6は、本実施の形態における洗濯機の遠心分離部20およびバイパス水路26を含む水路の構成図である。図7は、遠心分離部20に含まれる旋回流生成部20h近傍のF-F断面図である。
図6は、本実施の形態における洗濯機の遠心分離部20およびバイパス水路26を含む水路の構成図である。図7は、遠心分離部20に含まれる旋回流生成部20h近傍のF-F断面図である。
本実施の形態の洗濯機は、上流側接続部26aが旋回流生成部20hに設けられることによりバイパス水路26が構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、上流側接続部26aは、旋回流生成部20hの側面にバイパス水路26の一端を接続して設けられ、バイパス水路26の水流が、旋回流生成部20h内で旋回する水流に鋭角で合流するように構成されている。図7に示すように、バイパス水路26は、旋回流生成部20hの外周壁の接線に沿って接続されている。さらに、図6に示すように、バイパス水路26は旋回流生成部20hに上方から接続され、上流側接続部26aにおいて、バイパス水路26の水流が上方から下ってくるように構成されてもよい。また、バイパス水路26は、上流側接続部26aの直前まで上方から下ってくるように構成されてもよい。
[2-2.動作]
遠心分離部20が運転されると、バイパス水路26の水流は、旋回流生成部20h内で旋回する水流に鋭角で合流する。このため、バイパス水路26からの水流は、旋回流生成部20hにおける旋回流にスムーズに合流するとともに、旋回流を直接加速する。これにより、より強い旋回流を生成することができ、遠心分離部20は、この旋回流を中空筒20bに流入させることができるため、より効率的に異物を遠心分離できる。
遠心分離部20が運転されると、バイパス水路26の水流は、旋回流生成部20h内で旋回する水流に鋭角で合流する。このため、バイパス水路26からの水流は、旋回流生成部20hにおける旋回流にスムーズに合流するとともに、旋回流を直接加速する。これにより、より強い旋回流を生成することができ、遠心分離部20は、この旋回流を中空筒20bに流入させることができるため、より効率的に異物を遠心分離できる。
図7に示すように、バイパス水路26は旋回流生成部20hの外周壁の接線に沿って接続されていれば、バイパス水路26の水流は、旋回流生成部20hの水流に対してよりスムーズに合流できる。
さらに、図6に示すように、バイパス水路26は旋回流生成部20hに上方から接続されていれば、洗濯水の排水時、もし上流側接続部26aに異物が引っかかっても、重力によって排水が加速されるとともに、異物自身の重力によって落下させて取れ易くできる。
[2-3.効果等]
本実施の形態において、遠心分離部20は、洗濯水の流入側に、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部20hを有し、上流側接続部26aは旋回流生成部20hの側面に設けられ、バイパス水路26の水流が旋回流生成部20h内で旋回する水流に鋭角で合流するように構成されてもよい。この構成により、2つの水流が互いに流れを妨げることを抑制してスムーズに合流することができるとともに、旋回流を直接加速する。これにより、より強い旋回流を生成することができ、この旋回流を中空筒20bに流入させてより高い遠心分離効果が発揮される。
本実施の形態において、遠心分離部20は、洗濯水の流入側に、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部20hを有し、上流側接続部26aは旋回流生成部20hの側面に設けられ、バイパス水路26の水流が旋回流生成部20h内で旋回する水流に鋭角で合流するように構成されてもよい。この構成により、2つの水流が互いに流れを妨げることを抑制してスムーズに合流することができるとともに、旋回流を直接加速する。これにより、より強い旋回流を生成することができ、この旋回流を中空筒20bに流入させてより高い遠心分離効果が発揮される。
また、本実施の形態において、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が旋回流生成部20h内で旋回する水流に上方から合流するように構成されてもよい。この構成により、旋回流生成部20hにおける旋回流を、バイパス水路26からの水流が直接加速することができて、より強い旋回流による遠心分離効果が発揮されるとともに、万一、上流側接続部26aに異物が引っかかっても、運転終了後に重力によって異物を落下させて取れ易くできる。
(実施の形態3)
以下、図8を用いて、実施の形態3を説明する。
以下、図8を用いて、実施の形態3を説明する。
[3-1.構成]
図8は、本実施の形態における洗濯機の遠心分離部20およびバイパス水路26を含む水路19の構成図である。
図8は、本実施の形態における洗濯機の遠心分離部20およびバイパス水路26を含む水路19の構成図である。
本実施の形態の洗濯機は、上流側接続部26aが旋回流生成部20hの略中心に設けられることによりバイパス水路26が構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、上流側接続部26aは、旋回流生成部20hの略中心の底面にバイパス水路26の一端を接続して設けられ、バイパス水路26の水流が、旋回流生成部20h内で旋回する水流の回転軸近傍に下方から合流するように構成されている。
[3-2.動作]
遠心分離部20が運転されると、バイパス水路26の水流は、旋回流生成部20hの中心に下方から流入する。このため、バイパス水路26からの水流は、旋回流生成部20h内で旋回する外槽1からの汚れ濃度が高い水流を旋回流の外側へ寄せることになる。これにより、遠心分離部20は、洗濯水に含まれる異物を外側に誘導して中空筒20bに流入させることができるため、より効率的に異物を遠心分離できる。
遠心分離部20が運転されると、バイパス水路26の水流は、旋回流生成部20hの中心に下方から流入する。このため、バイパス水路26からの水流は、旋回流生成部20h内で旋回する外槽1からの汚れ濃度が高い水流を旋回流の外側へ寄せることになる。これにより、遠心分離部20は、洗濯水に含まれる異物を外側に誘導して中空筒20bに流入させることができるため、より効率的に異物を遠心分離できる。
[3-3.効果等]
本実施の形態において、遠心分離部20は、洗濯水の流入側に、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部20hを有し、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が旋回流生成部20hの略中心に下方から合流するように構成されてもよい。この構成により、バイパス水路26からの水流が、旋回流生成部20h内で旋回する外槽1からの汚れ濃度が高い水流を旋回流の外側へ寄せることができるため、より効率的に異物を遠心分離できる。
本実施の形態において、遠心分離部20は、洗濯水の流入側に、中空筒20bの回転軸20gを中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部20hを有し、上流側接続部26aは、バイパス水路26の水流が旋回流生成部20hの略中心に下方から合流するように構成されてもよい。この構成により、バイパス水路26からの水流が、旋回流生成部20h内で旋回する外槽1からの汚れ濃度が高い水流を旋回流の外側へ寄せることができるため、より効率的に異物を遠心分離できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2で説
明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2で説
明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯工程で汚れた洗濯水から異物を分離し、洗濯水を浄化して洗浄効果を高めることができるので、ドラム式洗濯機に限らず、縦型洗濯機などにも有用である。
1 外槽(洗濯槽)
2 筐体
4 回転槽(洗濯槽)
10 モータ
19 水路
19a 上流側水路
19b 下流側水路
20 遠心分離部
20a ケース
20b 中空筒
20c 筒モータ
20e 洗濯水入口
20f 洗濯水出口
20k ポンプ羽根
26 バイパス水路
26a 上流側接続部
26b 下流側接続部
2 筐体
4 回転槽(洗濯槽)
10 モータ
19 水路
19a 上流側水路
19b 下流側水路
20 遠心分離部
20a ケース
20b 中空筒
20c 筒モータ
20e 洗濯水入口
20f 洗濯水出口
20k ポンプ羽根
26 バイパス水路
26a 上流側接続部
26b 下流側接続部
Claims (7)
- 被洗浄物と洗濯水とを収容する洗濯槽と、
前記洗濯槽内の洗濯水を循環させる水路ポンプを有する水路と、
前記水路に設けられ、前記水路を流れる洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部と、洗濯運転を制御する制御部と、を備え、
前記遠心分離部は、前記水路に接続されるケースと、前記ケース内に回転可能に設けられる中空円筒状の中空筒と、前記中空筒を回転させる筒モータと、を有し、
前記水路には前記遠心分離部と並行して上流側接続部と下流側接続部とを連通するバイパス水路が設けられ、
前記水路ポンプは、前記上流側接続部と前記下流側接続部との間の前記水路に設けられる、
洗濯機。 - 前記上流側接続部は、前記バイパス水路の水流が前記水路の水流に鋭角で合流するように構成される、
請求項1に記載の洗濯機。 - 、前記上流側接続部は、前記バイパス水路の水流が前記水路の水流に上方から合流するように構成される、
請求項1または2に記載の洗濯機。 - 前記遠心分離部は、洗濯水の流入側に、前記中空筒の回転軸を中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部を有し、
前記上流側接続部は、前記バイパス水路の水流が前記水路の水流に旋回流生成部の中心側から合流するように構成される、
請求項1または2に記載の洗濯機。 - 前記遠心分離部は、洗濯水の流入側に、前記中空筒の回転軸を中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部を有し、
前記上流側接続部は前記旋回流生成部の側面に設けられ、前記バイパス水路の水流が前記旋回流生成部内で旋回する水流に鋭角で合流するように構成される、
請求項1に記載の洗濯機。 - 前記上流側接続部は、前記バイパス水路の水流が前記旋回流生成部内で旋回する水流に上方から合流するように構成される、
請求項5に記載の洗濯機。 - 前記遠心分離部は、洗濯水の流入側に、前記中空筒の回転軸を中心とする円の接線方向からの流入によって旋回流を生成する旋回流生成部を有し、
前記上流側接続部は、前記バイパス水路の水流が前記旋回流生成部の略中心に下方から合流するように構成される、
請求項1に記載の洗濯機。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024090110A true JP2024090110A (ja) | 2024-07-04 |
Family
ID=
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