JP2024089414A - 冷媒ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒回路の構成要素をユニット化した冷媒ユニットにおいて、互いに異なる機能の熱交換器間の熱移動を抑制し、熱管理システムの性能維持を図ると共に、要求熱量を生成する。
【解決手段】冷媒回路と、前記冷媒回路の構成要素を集約的に支持する支持部材とを備えた冷媒ユニットであって、前記冷媒回路は、減圧装置と、第1熱交換器と、前記第1熱交換器とは機能の異なる複数の第2熱交換器と、を少なくとも有し、前記支持部材において、前記減圧装置を挟んで一方側に前記第1熱交換器、他方側に複数の前記第2熱交換器を配置した、冷媒ユニットを提供する。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒回路と、前記冷媒回路の構成要素を集約的に支持する支持部材とを備えた冷媒ユニットであって、前記冷媒回路は、減圧装置と、第1熱交換器と、前記第1熱交換器とは機能の異なる複数の第2熱交換器と、を少なくとも有し、前記支持部材において、前記減圧装置を挟んで一方側に前記第1熱交換器、他方側に複数の前記第2熱交換器を配置した、冷媒ユニットを提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷媒ユニットに関するものである。
車両用等の熱管理システムは、冷媒回路の吸放熱を利用して、車室内空調等の温調対象に対する熱管理を行うものである。熱管理システムの心臓部である冷媒回路は、車両等の装置内での集中管理を可能にするため、或いは、スペース効率良く装置内に配備できるようにするために、構成要素をコンパクトにユニット化することが求められている。
ユニット化された冷媒回路(冷媒ユニット)は、冷媒回路の構成要素である、圧縮機、蒸発器又は凝縮器として機能する熱交換器、減圧装置(膨張弁)、気液分離器(アキュムレータ)などを、ベースとなる支持部材に対して集約配置して、ユニットのアッセンブル化を図っている(下記特許文献1参照)。
前述した従来技術は、板状の支持部材における平坦な支持面に、冷媒回路の構成要素を配置している。つまり、互いに異なる機能の熱交換器が共に支持部材に集約され、両者が近接して配置されているので、両者間に熱移動が生じ得る。このため、各熱交換器において、高温冷媒の温度低下や低温冷媒の温度上昇が生じて、熱管理システムの性能が低下したり、要求熱量を生成することが困難となったりする場合があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題としている。すなわち、冷媒回路の構成要素をユニット化した冷媒ユニットにおいて、互いに異なる機能の熱交換器間の熱移動を抑制し、熱管理システムの性能維持を図ること、要求熱量を生成すること、などが本発明の課題である。
このような課題を解決するために、本発明の一態様に係る冷媒ユニットは、以下の構成を具備するものである。
冷媒回路と、前記冷媒回路の構成要素を集約的に支持する支持部材とを備えた冷媒ユニットであって、前記冷媒回路は、減圧装置と、第1熱交換器と、前記第1熱交換器とは機能の異なる複数の第2熱交換器と、を少なくとも有し、前記支持部材において、前記減圧装置を挟んで一方側に前記第1熱交換器、他方側に複数の前記第2熱交換器を配置した、冷媒ユニット。
冷媒回路と、前記冷媒回路の構成要素を集約的に支持する支持部材とを備えた冷媒ユニットであって、前記冷媒回路は、減圧装置と、第1熱交換器と、前記第1熱交換器とは機能の異なる複数の第2熱交換器と、を少なくとも有し、前記支持部材において、前記減圧装置を挟んで一方側に前記第1熱交換器、他方側に複数の前記第2熱交換器を配置した、冷媒ユニット。
このような特徴を有する冷媒ユニットは、冷媒回路の構成要素をユニット化した冷媒ユニットにおいて、互いに異なる機能の熱交換器間の熱移動を抑制し、熱管理システムの性能維持を図ることができると共に、要求熱量を生成することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一の符号は同一の機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
図1及び図2は、本実施形態に係る冷媒ユニット10の斜視図である。本実施形態に係る冷媒ユニット10は、冷媒回路を構成する各構成要素を支持部材12に固定してユニット化したものであり、例えば、走行用バッテリを備えた車両に搭載され、車室内の空調や車載機器の温度調整などを行う空調装置や熱管理システムに用いられる。
各図に示すように、冷媒ユニット10は、圧縮機20、アキュムレータ22、第1熱交換器30、第2熱交換器41,42、流路方向切替手段としての四方弁60、膨張弁71,72を含む減圧装置70、及び、電磁弁81,82を含む流入出制御装置80、冷媒流路としての冷媒配管51,52A,52B,91~94によって接続した冷媒回路と、これらを集約的に支持する支持部材12とを備えている。
支持部材12は、略矩形状の板状部材である底板部15と、底板部15と一体的に形成され、底板部15の中央部において底板部15に対して垂直に設けられる略矩形状の板状部材である固定壁16とを有している。底板部15及び固定壁16は、冷媒ユニット10に備えられた各構成要素と冷媒配管が干渉しない十分な高さ及び幅を有している。
底板部15は、固定壁16が設けられている面(図示Z方向上側の面)が冷媒回路の構成要素が配備されて固定される固定面(表面)であり、固定壁16と反対側の面(図示Z方向下側の面)が冷媒ユニット10を車体等に取り付けるための取付面(裏面)となっている。底板部15の取付面の4隅を、ゴムブッシュ11を介して締結具13によってそれぞれ締結することで、冷媒ユニット10を車体等の取付対象に取り付けることができる。
底板部15における固定面は、固定壁16によって隔てられる2つの領域15A,15Bを有している。底板部15において、領域15A側には、圧縮機20、アキュムレータ22、四方弁60、及び、流入出制御装置80が配備され、領域15B側には、第1熱交換器30、第2熱交換器41,42、及び、減圧装置70が配備されている。
固定壁16は、その両面に冷媒回路の各構成要素が固定される。固定壁16において、底板部15の領域15A側の面が圧縮機20、アキュムレータ22、四方弁60、及び、流入出制御装置80を固定する第1固定面16Aであり、領域15B側の面が第1熱交換器30、第2熱交換器41,42、及び、減圧装置70を固定する第2固定面16Bである。
図3は、第1固定面16A側から見た冷媒ユニット10の平面図であり、圧縮機20、アキュムレータ22、四方弁60、及び、流入出制御装置80の位置関係を示している。
図3に示すように、固定壁16において、第1固定面16Aには、圧縮機20、アキュムレータ22、四方弁60、及び、流入出制御装置80が固定される。具体的には、圧縮機20は、底板部15の領域15Aから離間した状態で直接または図示しないブラケットを介して第1固定面16Aに固定されている。また、アキュムレータ22は、図示X方向において圧縮機20と隣接し、底板部15の領域15Aから離間した状態で直接または図示しないブラケットを介して第1固定面16Aに固定されている。
四方弁60は、アキュムレータ22の図示Z方向上部に固定されると共に、図示しないブラケットを介して第1固定面16Aに固定されている。ここで、固定壁16の四方弁60と第1熱交換器30とが固定される位置に、固定壁16を貫通する貫通孔163が設けられている。
この貫通孔163に、第1熱交換器30の冷媒流入出口30A(図5及び図6参照)に設けられた冷媒配管92の一端との接続部35が挿入されている。冷媒配管92の他端は四方弁60に接続されている。したがって、四方弁60は、冷媒配管92と貫通孔163に挿入される接続部35とを介して第2固定面16B側に固定される第1熱交換器30に取り付けられ、固定壁16を挟んで第1固定面16A側に固定される。
流入出制御装置80は、圧縮機20の上部に固定されている。流入出制御装置80には、第2熱交換器41,42に対応する2つの電磁弁81,82と、電磁弁81,82に対して冷媒が合流して流入する合流部又は分岐して流出する分岐部となる接続部83が設けられている。電磁弁81,82は、圧縮機20の上部において、図示X方向に並んで配置される。電磁弁81,82が配置される位置は、第2固定面16Bに固定される第2熱交換器41,42の位置に対応している。
ここで、固定壁16には、貫通孔161,162が設けられ、貫通孔161,162には、第2固定面16B側に固定される第2熱交換器41,42と第1固定面16A側に固定される電磁弁81,82とを接続する接続部(不図示)が挿入される。電磁弁81,82は、貫通孔161,162に挿入される接続部を介して第2熱交換器41,42に取り付けられ、固定壁16を挟んで第2熱交換器41,42が設けられる第2固定面16Bと反対側の面である第1固定面16A側に固定される。
図4は、第2固定面16B側からみた冷媒ユニット10の平面図であり、第1熱交換器30、第2熱交換器41,42、及び、減圧装置70の位置関係を示している。
図4に示すように、固定壁16において、第2固定面16Bには、第1熱交換器30、減圧装置70、及び、第2熱交換器41,42が同一方向(図示X方向)に並んで配置されている。すなわち、第2固定面16Bにおいて、減圧装置70を挟んで一方側に第1熱交換器30、他方側に第2熱交換器41,42が固定されている。また、第1熱交換器30、第2熱交換器41,42はいずれも平行に配置されている。
図4に示すように、固定壁16において、第2固定面16Bには、第1熱交換器30、減圧装置70、及び、第2熱交換器41,42が同一方向(図示X方向)に並んで配置されている。すなわち、第2固定面16Bにおいて、減圧装置70を挟んで一方側に第1熱交換器30、他方側に第2熱交換器41,42が固定されている。また、第1熱交換器30、第2熱交換器41,42はいずれも平行に配置されている。
減圧装置70は、第2熱交換器41,42に対応する2つの膨張弁71,72と、膨張弁71,72の間に、膨張弁71,72に対して冷媒が合流して流入する合流部又は分岐して流出する分岐部となる接続部73とを有している。膨張弁71,72は、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42との間において、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42とが配列される方向(図示X方向)と直交する方向(図示Z方向)に並んで配置されている。
(第1熱交換器30及び第2熱交換器41,42について)
第1熱交換器30及び第2熱交換器41,42は、冷媒と熱媒体(例えば、水)との熱交換を行う冷媒-熱媒体熱交換器であり、冷媒の熱を、熱媒体回路(図示せず)を介して温調対象に供給することで車室内の空調や車載機器の温調などを行う。
第1熱交換器30及び第2熱交換器41,42は、冷媒と熱媒体(例えば、水)との熱交換を行う冷媒-熱媒体熱交換器であり、冷媒の熱を、熱媒体回路(図示せず)を介して温調対象に供給することで車室内の空調や車載機器の温調などを行う。
第1熱交換器30には、冷媒の流通方向に応じて冷媒流入部又は冷媒流出部となる一対の冷媒流入出口30A,30Bが設けられている(図5及び図6参照)。同様に、第2熱交換器41には、冷媒の流通方向に応じて冷媒の流入口又は流出口となる一対の冷媒流入出口41A,41Bが設けられ、第2熱交換器42には、冷媒の流通方向に応じて冷媒の流入口又は流出口となる一対の冷媒流入出口42A,42Bが設けられている。各冷媒流入出口には、後述する冷媒配管が接続される(図5及び図6参照)。
本実施形態に係る冷媒ユニット10では、四方弁60により冷媒の流通方向を切り替えることが可能であり、第1熱交換器30及び第2熱交換器41,42は、冷媒の流通方向に応じて蒸発器又は凝縮器として機能する。この際、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42とは、互いに異なる機能を有するようになっている。
すなわち、冷媒ユニット10では、四方弁60を制御して冷媒の流通方向を切り替えることで、第1熱交換器30を凝縮器として機能させると共に、第2熱交換器41,42を蒸発器として機能させるように冷媒を循環させるか、又は、第1熱交換器30を蒸発器として機能させると共に、第2熱交換器41,42を凝縮器として機能させるように冷媒を循環させることができる。
図2、図4に示すように、第1熱交換器30には、熱媒体回路を循環する熱媒体が流入又は流出する熱媒体配管301,302が接続され、第2熱交換器41には、熱媒体回路を循環する熱媒体が流入又は流出する熱媒体配管411,412が接続され、第2熱交換器42には、熱媒体回路を循環する熱媒体が流入又は流出する熱媒体配管421,422が接続されている。
第1熱交換器30には、熱媒体回路を循環する熱媒体が、熱媒体配管301又は熱媒体配管302の一方から流入し第1熱交換器30において冷媒と熱交換して熱媒体配管302又は熱媒体配管301の他方に流出する。
同様に、第2熱交換器41には、熱媒体回路を循環する熱媒体が、熱媒体配管411又は熱媒体配管412の一方から流入し、第2熱交換器41において冷媒と熱交換して熱媒体配管412又は熱媒体配管411の他方に流出する。
第2熱交換器42には、熱媒体回路を循環する熱媒体が、熱媒体配管421又は熱媒体配管422の一方から流入し、第2熱交換器42において冷媒と熱交換して熱媒体配管422又は熱媒体配管421の他方に流出する。
(冷媒回路の各構成要素の接続関係について)
冷媒ユニット10において、冷媒回路の各構成要素は、次のように接続されている(図5及び図6参照)。圧縮機20の冷媒吸入口は、冷媒配管94によってアキュムレータ22と接続され、圧縮機20の冷媒吐出口は、冷媒配管91によって四方弁60に接続されている。また、四方弁60は、冷媒配管92によって第1熱交換器30の冷媒流入出口30Aと接続されると共に、冷媒配管93によって流入出制御装置80の接続部83と接続されている。
冷媒ユニット10において、冷媒回路の各構成要素は、次のように接続されている(図5及び図6参照)。圧縮機20の冷媒吸入口は、冷媒配管94によってアキュムレータ22と接続され、圧縮機20の冷媒吐出口は、冷媒配管91によって四方弁60に接続されている。また、四方弁60は、冷媒配管92によって第1熱交換器30の冷媒流入出口30Aと接続されると共に、冷媒配管93によって流入出制御装置80の接続部83と接続されている。
冷媒配管91,92,93が四方弁60に接続されているので、四方弁60により冷媒の流通方向を切り替えることで、冷媒配管91,92を連通させて圧縮機20から吐出された冷媒を第1熱交換器30へ流す、又は、冷媒配管91,93を連通させて圧縮機20から吐出された冷媒を流入出制御装置80(電磁弁81,82)を介して第2熱交換器41,42に流すことができる。
第1熱交換器30の冷媒流入出口30Bは、冷媒配管51によって減圧装置70の接続部73と接続されている。減圧装置70の膨張弁71は第2熱交換器41の冷媒流入出口41Aと冷媒配管52Aによって接続される。同様に、減圧装置70の膨張弁72は第2熱交換器42の冷媒流入出口42Aと冷媒配管52Bによって接続される。
第2熱交換器41の冷媒流入出口41Bは接続部(不図示)を介して電磁弁81と接続され、第2熱交換器42の冷媒流入出口42Bは接続部(不図示)を介して電磁弁82と接続されている。電磁弁81と電磁弁82は共に接続部83を介して冷媒配管93に接続される。
前述のように、四方弁60を制御して冷媒の流通方向を切り替えることで、第1熱交換器30を凝縮器として機能させると共に、第2熱交換器41,42を蒸発器として機能させるように冷媒を循環させるか、又は、第1熱交換器30を蒸発器として機能させると共に、第2熱交換器41,42を凝縮器として機能させるように冷媒を循環させることができる。つまり、冷媒ユニット10では、第1熱交換器30に高温冷媒が循環すると共に第2熱交換器41,42に低温冷媒が循環する場合と、第1熱交換器30に低温冷媒が循環すると共に第2熱交換器41,42に高温冷媒が循環する場合とがあり、いずれの場合においても、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42との距離が近いほど、両者の間で熱移動が生じる。
そこで、本実施形態では、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42との間に減圧装置70を配置することで支持部材12に各構成要素を効率よく配置しながら、第1熱交換器30に対して第2熱交換器41,42を離間させている。これにより、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42との間の熱移動をできる限り抑制している。
また、第2熱交換器42は、第2熱交換器41が配置されている分だけ第1熱交換器30から更に離間しているので、第2熱交換器41に比して第1熱交換器30からの熱による影響が小さい。よって、温調対象に応じて第2熱交換器41,42を適宜用いることで、各温調対象における要求熱量を生成することができる。
(冷媒の流れについて)
次に、このような冷媒ユニット10における冷媒の循環について図5及び図6を用いて説明する。冷媒ユニット10では、例えば、空調目的又は温調対象に応じて、四方弁60によって冷媒の循環方向を切替えることができる。
次に、このような冷媒ユニット10における冷媒の循環について図5及び図6を用いて説明する。冷媒ユニット10では、例えば、空調目的又は温調対象に応じて、四方弁60によって冷媒の循環方向を切替えることができる。
(1)冷房運転時の冷媒の流れ
例えば、冷媒ユニット10が用いられる空調装置において冷房運転が行われる場合には、冷媒は以下のように循環する(図5参照)。すなわち、冷媒は、圧縮機20によって圧縮されて高圧のガス冷媒となって吐出され、冷媒配管91を流通し、四方弁60に流入する。高圧のガス冷媒は、四方弁60から冷媒配管92を流通し、第1熱交換器30に流入する。
例えば、冷媒ユニット10が用いられる空調装置において冷房運転が行われる場合には、冷媒は以下のように循環する(図5参照)。すなわち、冷媒は、圧縮機20によって圧縮されて高圧のガス冷媒となって吐出され、冷媒配管91を流通し、四方弁60に流入する。高圧のガス冷媒は、四方弁60から冷媒配管92を流通し、第1熱交換器30に流入する。
第1熱交換器30に流入した冷媒は、第1熱交換器30において他の熱媒体と熱交換することにより放熱した後に、第1熱交換器30を流出して冷媒配管51に流入し、減圧装置70の接続部73において分岐し、膨張弁71,72に向けて略均等に分流される。膨張弁71,72に流入した冷媒は、それぞれ減圧されて膨張し、低圧冷媒となって第2熱交換器41,42に流入する。
第2熱交換器41,42に流入した低圧冷媒は、第2熱交換器41,42において他の熱媒体と熱交換することにより吸熱した後に、第2熱交換器41,42から流出する。第2熱交換器41,42から流出した冷媒は、それぞれ電磁弁81,82を通過し、接続部83で合流して冷媒配管93に流れる。
冷媒配管93に流入した冷媒は、再び四方弁60に入り、四方弁60を介してアキュムレータ22に流入し、アキュムレータ22から冷媒配管94を介して圧縮機20へ戻る。圧縮機20に流入した冷媒は、再び圧縮され、上記循環を繰り返す。
(2)暖房運転時の冷媒の流れ
例えば、冷媒ユニット10が用いられる空調装置において暖房運転が行われる場合には、冷媒は以下のように循環する(図6参照)。すなわち、冷媒は、圧縮機20によって圧縮されて高圧のガス冷媒となって吐出され、冷媒配管91を流通し、四方弁60に流入する。高圧のガス冷媒は、四方弁から冷媒配管93を流通し、流入出制御装置80の接続部83において分岐し、電磁弁81,82に向けて略均等に分流される。
例えば、冷媒ユニット10が用いられる空調装置において暖房運転が行われる場合には、冷媒は以下のように循環する(図6参照)。すなわち、冷媒は、圧縮機20によって圧縮されて高圧のガス冷媒となって吐出され、冷媒配管91を流通し、四方弁60に流入する。高圧のガス冷媒は、四方弁から冷媒配管93を流通し、流入出制御装置80の接続部83において分岐し、電磁弁81,82に向けて略均等に分流される。
電磁弁81,82を流通した冷媒は、それぞれ第2熱交換器41,42に流入し、第2熱交換器41,42において他の熱媒体と熱交換することにより放熱した後に、第2熱交換器41,42を流出して、減圧装置70の膨張弁71,72にそれぞれ流入する。膨張弁71,72において減圧されて膨張し、低圧冷媒となった冷媒は、接続部73で合流して冷媒配管51に流れ、第1熱交換器30に流入する。
第1熱交換器30に流入した冷媒は、第1熱交換器30において他の熱媒体と熱交換することにより吸熱した後に、第1熱交換器30から流出し、冷媒配管92を流れて四方弁60を経てアキュムレータ22に流入し、冷媒配管94を介して圧縮機20へ戻る。圧縮機20に流入した冷媒は、再び圧縮され、上記循環を繰り返す。
以上述べた如く、本実施形態に係る冷媒ユニット10によれば、冷媒回路の各構成要素が支持部材12に支持されることでユニット化され、冷媒ユニット10に備えられた各構成要素が互いに近接して配置されている。このような冷媒ユニット10において、第1熱交換器30と、第1熱交換器30とは機能の異なる第2熱交換器41,42との間に減圧装置70を配置することで、第1熱交換器30と第2熱交換器41,42とを離間して配置している。
これにより、第1熱交換器30、第2熱交換器41,42における熱移動を抑制して、熱移動に起因した熱損失を抑制することができる。つまり、各熱交換器における高温冷媒の温度低下や低温冷媒の温度上昇を抑制し、冷媒ユニット10が適用される熱管理システムの性能維持を図ることができる。
特に、第2熱交換器41は、減圧装置70を挟んで第1熱交換器30の反対側に位置しているが、第2熱交換器42は、減圧装置70に加えて第2熱交換器41が配置されている分だけ第1熱交換器30から更に離間しているので、第2熱交換器41に比して第1熱交換器30からの熱による影響が小さい。このように、冷媒ユニット10では、第1熱交換器30による熱の影響の異なる2つの第2熱交換器41,42を、温調対象に応じて適宜用いることで、各温調対象における要求熱量を生成することができる。
また、支持部材12の固定壁16に貫通孔161,162,163が設けられ、これら貫通孔161,162,163に、第2熱交換器41,42と電磁弁81,82との接続部(不図示)、第1熱交換器30と冷媒配管92との接続部35がそれぞれ挿入されている。つまり、第2熱交換器41,42と電磁弁81,82との接続部、第1熱交換器30と冷媒配管92との接続部35を、固定壁16を貫通するように設けられている。
これにより、第2熱交換器41,42と電磁弁81,82との間における冷媒流路の長さ、及び、第1熱交換器30と冷媒配管92との間における冷媒流路の長さを、可能な限り短くすることができる。このように、冷媒流路を固定壁16に貫通させることで、固定壁16を跨いだり迂回させたりして設けることに比して、冷媒流路をはるかに短くすることができると共に、冷媒流路が支持部材12の高さ及び幅からはみ出すことがない。したがって、冷媒ユニットの小型化を図ることができると共に、冷媒が流れる流路における冷媒の熱損失や圧力損失を抑えることができる。
なお、支持部材12と、第2熱交換器41,42と電磁弁81,82との接続部(不図示)、第1熱交換器30と冷媒配管92との接続部35とは、それぞれ別個独立の構成である。また、貫通孔161,162,163の周縁と各接続部とが接していないことから、冷媒の流路(各接続部)と固定壁16との間の熱移動が抑制される。
このように本実施形態によれば、冷媒回路の構成要素をユニット化した冷媒ユニットにおいて、互いに異なる機能の熱交換器間の熱移動を抑制し、熱管理システムの性能維持を図ることができると共に、要求熱量を生成することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
10:冷媒ユニット、11:ゴムブッシュ、12:支持部材、13:締結具
15:底板部、15A,15B:領域、
16:固定壁、16A:第1固定面、16B:第2固定面、
20:圧縮機、22:アキュムレータ、30:第1熱交換器、
35:接続部、41,42:第2熱交換器、
30A,30B,41A,41B,42A,42B:冷媒流入出口、
51,52A,52B,91~94:冷媒配管、60:四方弁、
70:減圧装置、71,72:膨張弁、73:接続部、
80:流入出制御装置、81,82:電磁弁、83:接続部、
161,162,163:貫通孔、
301,302,411,412,421,422:熱媒体配管
15:底板部、15A,15B:領域、
16:固定壁、16A:第1固定面、16B:第2固定面、
20:圧縮機、22:アキュムレータ、30:第1熱交換器、
35:接続部、41,42:第2熱交換器、
30A,30B,41A,41B,42A,42B:冷媒流入出口、
51,52A,52B,91~94:冷媒配管、60:四方弁、
70:減圧装置、71,72:膨張弁、73:接続部、
80:流入出制御装置、81,82:電磁弁、83:接続部、
161,162,163:貫通孔、
301,302,411,412,421,422:熱媒体配管
Claims (3)
- 冷媒回路と、前記冷媒回路の構成要素を集約的に支持する支持部材とを備えた冷媒ユニットであって、
前記冷媒回路は、減圧装置と、第1熱交換器と、前記第1熱交換器とは機能の異なる複数の第2熱交換器と、を少なくとも有し、
前記支持部材において、前記減圧装置を挟んで一方側に前記第1熱交換器、他方側に複数の前記第2熱交換器を配置した、冷媒ユニット。 - 前記第1熱交換器、前記減圧装置、及び、複数の前記第2熱交換器が、同一の方向に並んで配置されている、請求項1記載の冷媒ユニット。
- 前記減圧装置は、複数の前記第2熱交換器に対応して複数の減圧部を有し、
複数の前記減圧部は、前記第1熱交換器、前記減圧装置、及び、複数の前記第2熱交換器が配置された方向と直交する方向に並んで配置されている、請求項2記載の冷媒ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2023/042538 WO2024135249A1 (ja) | 2022-12-21 | 2023-11-28 | 冷媒ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024089414A true JP2024089414A (ja) | 2024-07-03 |
Family
ID=
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