JP2024082204A - ロボットハンド、ロボットの制御システム、ロボットの制御プログラム - Google Patents

ロボットハンド、ロボットの制御システム、ロボットの制御プログラム Download PDF

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JP2024082204A JP2023015496A JP2023015496A JP2024082204A JP 2024082204 A JP2024082204 A JP 2024082204A JP 2023015496 A JP2023015496 A JP 2023015496A JP 2023015496 A JP2023015496 A JP 2023015496A JP 2024082204 A JP2024082204 A JP 2024082204A
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Abstract

【課題】把持部による荷物の位置の確認、掴み、及び把持の一連の作業を迅速かつ確実に行う。【解決手段】把持部20には、指部22A、22B、及び22C間に膜体102が架け渡されているため、把持部20が荷物100を把持するとき、膜体102で構成される袋状の空間に収容し、荷物100の把持状態の補助として機能する。非常に柔らかく壊れやすいものは、吸着パッド24を使わずに、指22A、22B、22Cの動きにより掴むことがあるが、この掴み動作の補助として、膜体102の包み込みが効果的に作用する。膜体102の包み込みにより安定した分、掴む力を調整することにより、柔らかい荷物100の破損等を防止する。把持部20で把持した荷物100が、掴み力の低下、又は吸着力の低下があっても脱落することが防止される。【選択図】図8

Description

本発明は、ロボットハンド、ロボットの制御システム、ロボットの制御プログラムに関する。
工場の生産ラインにおいては作業を自動で行うための人型ロボットが使用されている。特許文献1には、人型ロボットの姿勢制御について記載されている。
また、特許文献2には、弾性体アクチュエータで駆動されて複数の関節を有するロボットアームであって、ロボットアームの手先部に配設され支持面と接触することによりロボットアームを支持する手先支持部材と、手先支持部材と支持面との接触する力を制御すると同時にロボットアームの手先部の位置及び姿勢を制御する制御部により制御することが記載されている。
特開2019-093506号公報 WO2011/001569公報
しかしながら、従来の人型ロボットによる倉庫内でのピッキング作業において、例えば、荷物が陳列されている棚から当該荷物(シャンプーや、コンディショナー、化粧品、歯磨き粉、カップラーメン、菓子袋等の形状や重さ、硬さ、壊れやすさが違うもの)をピックアップし、所定の包装体(箱等)に収容してパッキングするような場面において、現状では人の手に頼っている。
また、ロボットの把持部の構造をフィンガータイプとして対応しようとしても、指や腕の動きが遅いため、生産性が低い。さらに、荷物を収容するトート等の多くは、ロボットハンドを入れるスペースが狭く、ロボットハンドの機能を十分に発揮できない環境が存在する場合がある。
本発明上記事実を考慮し、把持部による荷物の位置の確認、掴み、及び把持の一連の作業を迅速かつ確実に行うことができるロボットハンド、ロボットの制御システム、ロボットの制御プログラムを得ることが目的である。
本発明に係るロボットハンドは、対象物を掴んで把持するための複数の指状構造体で構成された把持部と、前記把持部に設けられ、前記対象物に対峙して吸着する吸着パッドと、前記把持部の前記複数の指状構造体間に架け渡され、かつ、前記把持部の動作に応じて変形可能に形成された薄膜状の膜体と、を有している。
本発明によれば、膜体は、把持部の前記複数の指状構造体間に架け渡されており、把持部の動作において、自由に変形可能に形成され、把持部の把持動作に連動して対象物を包み込む。
すなわち、膜体は、把持部による対象物の把持に対して、対象物の落下等の防止を補助する機能を有する。従って、把持部による荷物の位置の確認、掴み、及び把持の一連の作業を迅速かつ確実に行うことができる。
本発明に係るロボットの制御システムは、対象物に対峙させて把持することが可能なロボットの制御システムであって、前記対象物を掴んで把持するための複数の指状構造体で構成された把持部と、前記把持部に設けられ、前記把持部の前記複数の指状構造体間に架け渡され、かつ、前記把持部の動作に応じて変形可能に形成された薄膜状の膜体と、前記把持部に設けられ、前記対象物の形状及び位置を含む対象物情報を検出する掌センサ部と、前記掌センサ部の検出結果に基づいて、前記対象物を把持する動作を制御する制御部とを有することを特徴としている。
本発明によれば、ロボットは、把持部と吸着パッドと膜体と、掌センサ部とを有し、制御部では、掌センサ部の検出結果に基づいて、前記対象物を把持する動作を制御する。
ここで、制御部の把持動作に連動して前記対象物を包み込む。
これにより、把持部による荷物の位置の確認、掴み、及び把持の一連の作業を迅速かつ確実に行うことができる。
本発明に係るロボットの制御システムにおいて、前記掌センサ部が、前記対象物の画像を撮影して当該対象物の種類を識別するカメラと、前記対象物の位置を特定するモーションプロセシングユニットとを備えることを特徴としている。
カメラは、撮影した画像情報に基づき、撮影された対象物を識別する。すなわち、対象物の種類(形状、大きさ、硬さ等)を特定するための情報を取得する役目を有する。
モーションプロセシングユニット(MoPU)は、対象物の存在位置を示す点の、所定の座標軸に沿った動きのベクトル情報を動き情報として出力する。すなわち、MoPUから出力される動き情報には、対象物の中心点(又は重心点)の座標軸(x軸、y軸、z軸)上の動き(移動方向と移動速度)を示す情報のみが含まれている。すなわち、把持部が対象物に接近するときの軌跡を精度よく案内することができる。
本発明に係るロボットの制御システムにおいて、前記制御部が、前記掌センサ部の検出結果に基づいて、前記対象物を把持する機能として、前記吸着パッドで吸着する第1機能、前記掌部で掴む第2機能、前記第1機能及び前記第2機能を併用する第3機能の何れかを選択して、前記対象物を把持する動作を制御することを特徴としている。
制御部が、掌センサの検出結果に基づいて、対象物を把持する機能として、吸着パッドで吸着する第1機能、前記把持部で掴む第2機能、第1機能及び前記第2機能を併用する第3機能の何れかを選択して、対象物を把持する動作を制御する。
これにより、把持部による荷物の位置の確認、掴み、及び把持の一連の作業を迅速かつ確実に行うことができる。
本発明に係るロボットの制御プログラムは、コンピュータを請求項2~請求項4記載の制御部として動作させることを特徴としている。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以上説明したように本発明によれば、把持部による荷物の位置の確認、掴み、及び把持の一連の作業を迅速かつ確実に行うことができるという効果を奏する。
本実施の形態に係る人型ロボットの正面図である。 本実施の形態に係る人型ロボットの側面図である。 (A)は本実施の形態に係る把持部の掌側の正面図、(B)は把持部に取り付けた吸着パッドの斜視図である。 (A)は本実施の形態に係る把持部の斜視図、(B)は変形例に係る把持部の斜視図である。 人型ロボットの機能構成の一例を概略的に示す図である。 情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。 図4の人型ロボットの全体の動作に連動し、把持部によって荷物を把持する際の把持制御の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る把持部(人型)において、荷物を把持した状態を示す斜視図である。 変形例に係り、(A)及び(B)は膜体102の出没可能な構造とした把持部の正面図、(C)は膜体の出没のための制御ルーチンを示すフローチャートである。 情報処理装置として機能するコンピュータハードウェアの一例を概略的に示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は本実施の形態に係る人型ロボットの正面図である。図1に示すように、本実施の形態に係る人型ロボット1は、上半身部2、脚部3、および上半身部2を脚部3に対して回動可能に連結する連結部4を備える。
人型ロボット1は、例えば工場の生産ライン等に配置されて、ピッキング対象物である荷物100等が陳列されている棚を含むライン上、又は床上の対象物(落下物等)に対して作業を行うものである。なお、作業は、棚から荷物100を把持するピッキング以外に、把持した荷物100を所定の筐体(ダンボール等)に収容するパッキングを含む。
上半身部2は2本の腕部5、6を有する。腕部5、6は上半身部2の左右に回動自在に取り付けられている。また、腕部5、6の先端には荷物100を把持するための把持部20(詳細後述)が取り付けられている。なお、腕部は2本に限定されるものではなく、1本あるいは3本以上であってもよい。
脚部2は2つの車輪7、8がその下部に取り付けられており、人型ロボット1が配置される床の上を移動可能とされている。
連結部4は、上半身部2と脚部3を回動可能に連結する。このため、上半身部2は、脚部3に対して前傾および後傾が可能となっている。
このため、本実施の形態に係る人型ロボット1は、図2に示すように、脚部3に対して上半身部2を前傾させて、棚や床に置かれていた荷物100、及び作業中に床に落ちたりした荷物100を拾うことが可能である。
なお、脚部2は、上半身部2が脚部3に対して前傾または後傾したり、人型ロボット1が移動したりした際に、人型ロボット1が転倒しないようにするためのバランス機能を有する。
また、連結部4は、図1に示すように上半身部2と脚部3との距離を変更可能な機能を有する。このため、生産ラインにおける作業台の高さに合うように、脚部3に対する上半身部2の上下方向の位置を図1の矢印Aに示すように調整することができる。
また、本実施の形態に係る人型ロボット1は、人型ロボット1内に実装された制御システム10によりその駆動が制御される。
(把持部20の構造)
図3(A)に示される如く、腕部5、6の先端に取り付けられた把持部20は、人間と同様の手の構造とされ、把持部20は、腕部5、6(図1参照)に対して、回転自在に取り付けられている(Intelligent Hand System)。
本実施の形態に示す把持部20は、各々複数の関節を備えた3本の指部22A、22B、22Cを有している。本実施の形態では、この3本指構造は、図4(A)に示される如く、右手及び左手共に同一としているが、図4(B)に示される如く、5本指構造(指部22A、22B、22C、22D、及び22E)であってもよい。
把持部20の掌側20Aには、複数(本実施の形態では、3個)の吸盤パッド24が取り付けられている。
また、3本の指部22A、22B、22Cには、関節部を境界として、各々、複数(本実施の形態では2個)の吸盤パッド24が取り付けられている。
すなわち、本実施の形態の把持部20は、指部22A、22B、及び22Cによる掴みと、吸着パッド24による吸着の2種類の把持動作があり、以下、掴みのみ、吸着のみ、掴みと吸着の併用を総称して、「把持」といい、それぞれの把持を区別する場合は、都度、注釈(例えば、「掴みによる把持」、「吸着による把持」等)を付けることとする。
さらに、本実施の形態の把持部20の掌側20Aには、掌センサ26が取り付けられている。掌センサ26は、荷物100の種類を識別する高解像度カメラ、及び、荷物100の位置を特定するMoPU(Motion Processing Unit)を備えている。
図3(B)に示される如く、吸盤パッド24は、荷物100を把持するときに対峙させるゴム製のパッド部24Aと、パッド部24Aと荷物100との密着により形成される密閉空間のエアーを吸引する空気流路を形成するニップル24Bとで構成されている。
すなわち、本実施の形態の吸盤パッド24は、エアー吸着構造であり、ニップル24Bに設けられた孔24Cから、密閉空間内の空気を吸引して真空(ほぼ真空を含む)することで、吸着力を持つ。なお、吸盤パッド24は、エアー吸着構造に限らず、単純にパッド部24Aの変形による密閉空間の容積を変化させて吸着させる構造であってもよい。
ここで、把持部20の指間(指部22Aと指部22Bの間、指部22Bと指部22Cの間、及び指部22Cと指部22Aの間)には、それぞれ、様々な形に変形することが可能な膜体102が架け渡されている。膜体102は、薄い膜状(例えば、水かき状)であり、把持部20(指部22A、22B、及び22C)の動作に応じて変形し、全体として、掌の前に、袋状の空間が形成されるようになっている。
なお、膜体102は、各指部指部22A、22B、及び22Cの側面に取り付けられているため、吸着パッド24のパッド部24Aは、図4(A)及び(B)に示される如く、膜体102との干渉はなく、直接、荷物100に接触可能な構造となっている。
膜体102は、物性的に言えば、一例として、シリコン、ゴム、及びポリエチレンフィルムのような弾性素材(ソフトマテリアル)が代表的であるが、網状に組み込むことで自在変形し得る糸材や紐材であってもよい。
本実施の形態において、膜体102は、荷物100を把持する場合に、把持力を補助する機能を有しており、把持した荷物100が、膜体102で構成された袋状の空間に収容される。すなわち、例えば、柔らかい荷物100等、把持力(掴み力、吸着力)に制限が有る場合に、荷物100を膜体102によって包み込むことで安定した把持が可能となる。
また、袋体の空間に収容することで、把持部20で把持した荷物100が、掴み力の低下、又は吸着力の低下があっても脱落することが防止され、所謂フェイルセーフとしても機能する。
(掌センサ26の詳細)
本実施の形態の掌センサ26を構成する高解像度カメラは、撮影した画像情報に基づき、撮影された荷物100が何であるかシャンプー、コンディショナー、化粧品、歯磨き粉等のケア商品なのか、又は、カップラーメン、菓子袋等の食品なのかを識別する。
言い換えると、高解像度カメラは、荷物100の種類(形状、大きさ、硬さ等)を特定するための情報を取得する役目を有する。
一方、高解像度カメラと共に、本実施の形態の掌センサ26を構成するMoPUは、1000フレーム/秒以上のフレームレートで撮影された荷物100の画像から、撮影された荷物100の動き(この場合、腕部5、6との間の相対的な動きとなる。)を示す動き情報を、例えば1000フレーム/秒以上のフレームレートで出力する。なお、移動中の荷物100を検知する場合、フレームレートを上げて、固定物(移動しない荷物100)を検知する場合、フレームレートを下げるようにしてもよい。
MoPUは、荷物100の存在位置を示す点の、所定の座標軸に沿った動きのベクトル情報を動き情報として出力する。すなわち、MoPUから出力される動き情報には、撮影された荷物100が何であるか(上記ケア商品、食品)を識別するために必要な情報は含まれておらず、当該荷物100の中心点(又は重心点)の座標軸(x軸、y軸、z軸)上の動き(移動方向と移動速度)を示す情報のみが含まれている。
すなわち、把持部20が荷物100に接近するときの軌跡を精度よく案内することができる。
高解像度カメラ及びMoPUを含む掌センサ26から出力された情報は、情報処理装置14に供給される。
人型ロボット1が搭載する情報処理装置14(図5(A)参照)は、高解像度カメラ及びMoPUを含む掌センサ26からの情報により、高精度に荷物100の位置を特定し、把持するときの指部22A、22B、22Cの広がり度合い、掴むときの強度、及び吸盤パッド24による吸着力等を演算し、腕部5、6及び把持部20の微小な動きを、精度よくコントロールし、様々な荷物100のピッキング作業に対応することができる。
図5は、本実施の形態に係る人型ロボットの制御システムの一例の概略図である。制御システム10は、人型ロボットに搭載されるセンサ12と、高解像度カメラ及びMoPUを含む掌センサ26と、情報処理装置14とを備えている。
センサ12は、人型ロボット1の周辺にある、人型ロボット1が作業する荷物100と腕部5、6との距離および角度を少なくとも表す情報を逐次取得することが主体であり、前述した掌センサ26とは異なり、人型ロボット1自身の動作に関わる情報を取得する。
センサ12としては、最高性能のカメラ、ソリッドステートLiDAR、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサ群が採用され得る。また他には、センサ12の機能として、振動計、サーモカメラ、硬度計、レーダー、LiDAR、高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ等が挙げられ、機能として、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、重量、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、又はロングテールインシデントAI dataを検出し得るセンサ等が挙げられる。
なお、センサ12は、上記の情報のほかに、画像、距離、振動、熱、匂い、色、音、超音波、紫外線、又は赤外線等を検知する。他にセンサ12が検知する情報としては、人型ロボット1の重心移動、人型ロボット1が設置される床の材質の検知、外気温度の検知、外気湿度の検知、床の上下横斜め傾き角度の検知、水分量の検知等が挙げられる。センサ12は、これらの検知を例えばナノ秒毎に実施する。
掌センサ26(高解像度カメラ及びMoPU)は、腕部5、6の把持部20に設けられるセンサであり、センサ12とは別に、荷物100を撮影するカメラ機能、及び、荷物100の位置を特定する位置特定機能を有する。
なお、1つのMoPU12を用いた場合には、荷物100の存在位置を示す点の、三次元直交座標系における2つの座標軸(x軸及びy軸)の各々に沿った動きのベクトル情報を取得することが可能である。ステレオカメラの原理を利用して、2つのMoPU12を用いて、荷物100の存在位置を示す点の、三次元直交座標系における3つの座標軸(x軸、y軸、z軸)の各々に沿った動きのベクトル情報を出力してもよい。z軸は、奥行方法(車両の走行)に沿った軸である。
情報処理装置14は、情報取得部140と、制御部142と、情報蓄積部144とを備えている。
情報取得部140は、センサ12及び掌センサ26(高解像度カメラ及びMoPU)によって検知された荷物100の情報を取得する。
制御部142は、情報取得部140がセンサ12から取得した情報とAI(Artificial intelligence)とを用いて、連結部4の回動動作、上下方向の移動動作および腕部5、6の動作等を制御する。
また、制御部142は、情報取得部140が掌センサ26(高解像度カメラ及びMoPU)から取得した情報を用いて、荷物100の種類(形状、大きさ、硬さ等)及び位置を詳細に把握し、当該外形や位置に応じて、掌側20Aを対峙させ、吸着パッド24により吸着し、かつ、3本の指部22A、22B、22Cで掴むように制御する(把持動作制御)。なお、外形情報に基づいて、対象物(荷物100)の種類を把握して把持制御(「吸着」のみ、「掴み」のみ、「吸着」と「掴み」の併用等)を選択してもよい。
例えば、制御部142は、全体の動作として、以下の各処理を実行する。
(1)棚及び床にある荷物100を拾い上げることが可能なように連結部4を駆動して、上半身部2を前傾または後傾させる。
(2)荷物100を掴む又は吸着することが可能なように腕部5、6および把持部を駆動する。
(3)生産ラインの作業台の高さに合うように、上半身部2を脚部3に対して上下に駆動する。
(4)人型ロボット1の転倒を防ぐために、バランスを取る。
(5)人型ロボット1がカート等を押し進めることができるように、車輪7、8の駆動を制御する。
情報処理装置14は、例えば、床にある荷物100を拾う場合、図6に示されているフローチャートを繰り返し実行する。
ステップS100において、情報取得部140は、センサ12によって検知された荷物100の情報を取得する。
ステップS102において、制御部142は、ステップS100で取得された荷物100に関する情報とAIとを用いて、連結部4および腕部5、6を制御することにより、床にある荷物100を拾い上げる。
ステップS104において、制御部142は、拾った荷物100を所定位置へ移動する。
本実施の形態によれば、人型ロボット1は、上半身部2、脚部3および上半身部2と脚部3とを回動自在に連結する連結部4を備える。また、センサ12が取得した情報に基づいて連結部4の回動を制御するようにした。このため、人型ロボット1と荷物100との距離や角度を判断することができ、これにより、床にある荷物100を拾い上げるような動作を行うことができる。
また、連結部4は上半身部2と脚部3との距離を変更可能であるため、生産ラインにおける作業台の高さに合うように、脚部3に対する上半身部2の上下方向の位置を調整することができる。
また、脚部2は、上半身部2が脚部3に対して前傾または後継した際に、人型ロボット1が転倒しないようにするためのバランス機能を有する。このため、生産ラインにある荷物100を押したり引いたりする作業を行った際の人型ロボット1の転倒を防止できる。従って、転倒による人型ロボット1の故障、あるいは人型ロボット1の周囲にいる人物の怪我等を防止することができる。
(荷物100の把持制御)
図7は、図4の人型ロボット1の全体の動作に連動し、情報処理装置14で実行される、把持部20によって荷物100を把持する際の把持制御の手順を示すフローチャートである。
ステップ150では、荷物100の把持の指示があったか否かを判断し、肯定判定されると、ステップ152へ移行して、人型ロボット1を移動させ(例えば、腕部5、6を動作させ)、対象の荷物100に掌側20Aを対峙させ、ステップ154へ移行する。
ステップ154では、掌側20Aを対向させて、荷物100の情報を検出する。
次のステップ156では、掌センサ26(高解像度カメラ及びMoPU)による検出情報を解析して、荷物100の種類(形状、大きさ、硬さ等)及び位置を詳細に把握し、ステップ158へ移行する。
ステップ158では、荷物100の把持のための作業を選択する。例えば、「吸着」のみ、「掴み」のみ、「吸着」と「掴み」の併用等から選択し、次いで、ステップ160へ移行して、荷物100の形状に応じた、指部22A、22B、22Cの角度(開き度合い)を設定し、ステップ162へ移行する。
ステップ162では、荷物100の把持(「吸着」のみ、「掴み」のみ、「吸着」と「掴み」)を実行する。
ここで、本実施の形態では、把持部20の指部22A、22B、及び22C間に、膜体102を架け渡しているため、指部22A、22B、及び22Cによる掴み動作、及び/又は吸着パッド24の吸着動作の際、膜体102によって形成された掌前の空間に荷物100が収容され、荷物100を包み込むように密着する。
(把持部20による把持着動作例)
図8は、本実施の形態に係る把持部20において、荷物100を把持するときの動作例を示している。
把持部20は、各々複数の関節を備えた3本の指部22A、22B、22Cを有する、人の手の形状を模した構造となっている。
把持部20には、指部22A、22B、及び22C間に膜体102が架け渡されているため、把持部20が荷物100を把持するとき、膜体102で構成される袋状の空間に収容し、荷物100の把持状態の補助として機能させることができる。
例えば、非常に柔らかく壊れやすいものは、吸着パッド24を使わずに、指22A、22B、22Cの動きにより掴むことがあるが、この掴み動作の補助として、膜体102の包み込みが効果的に作用する。言い換えれば、膜体102の包み込みにより安定した分、掴む力を調整することにより、柔らかい荷物100の破損等を防止することかできる。
また、把持部20で把持した荷物100が、掴み力の低下、又は吸着力の低下があっても脱落することが防止される(フェイルセーフ機能)。
次のステップ164では、荷物100の把持が成功したか否かを判定し、肯定判定された場合は、把持した荷物100を所定の場所へ運び、ステップ150へ移行して、次の荷物100の把持の指示を待つ。
また、ステップ164で否定判定された場合は、ステップ166へ移行して、エラー処理(例えば、リトライ又はキャンセル等)を実行し、ステップ150へ戻る。
以上、本実施の形態によれば、把持部20を膜体102を取り付けることで、膜体102が、荷物100を収容する袋状の空間を形成するため、指部22A、22B、及び22Cによる掴み動作、及び、吸着パッド24による吸着動作の補助の把持力として利用することができる。
また、膜体102が、荷物100の把持状態が安定するため、人型ロボット1の移動時の振動で脱落するような不具合を未然に防止することができる。
さらに、膜体102の素材として、粘着性のあるシリコンゴムを適用した場合、荷物100が狭いトートに収容されていて、吸着パッド24が思うように位置決めできなくても、膜体102が荷物100を粘着して、引き出すことができる。
なお、本実施の形態では、膜体102は、常時、指部22A、22B、及び22Cの各々の間に架け渡した構造としたが、適宜収容可能としてもよい。
例えば、図9に示される如く、腕部5(6)の先端部に、指部22A、22B、及び22Cに連動して関節動作する伸縮棒104を取り付け、伸縮棒104に膜体102を架け渡す構造とする。
伸縮棒104は複数の短尺棒で構成され、それぞれの短尺棒に膜体102がスポット的に取り付けられているため、伸縮棒104が伸びると膜体102は指部22A、22B、及び22Cの間に架け渡され(図9(A)の状態)、伸縮棒104が縮むと膜体102は畳まれる(図9(B)の状態)。
図9(C)は、図7の把持制御処理の際、把持開始時に割り込まれるルーチンであり、ステップ170では掌センサ26で検出した荷物100に関する情報を取得し、次いで、ステッ172へ移行して、膜体102の要否判定を実行する。膜体102の要否は、荷物100の重さ、大きさ、重心の偏り等を総合的に判断して判定する。
次のステップ174では、ステップ172の判定結果を確認する。ステップ174で膜体102が必要と判断されると、ステップ176へ移行して、膜体102を出すために伸縮棒104を伸ばす。これにより、膜体102は指部22A、22B、及び22Cの間に架け渡される(図9(A)の状態)。
一方、ステップ174で膜体102が不要と判断されると、ステップ178へ移行して、膜体102を収容するために伸縮棒104を格納する。これにより、膜体102は指部22A、22B、及び22Cの間から排除され、格納される(図9(B)の状態)。
膜体102の使用状態と格納状態との間の移動は、伸縮棒に限定されるものではなく、巻き取り式等、他の構造であってもよい。
なお、本実施の形態では、人型ロボット1を例に挙げ、第1の所定位置まで人型ロボット1が移動して荷物100を把持し、第2の所定位置まで搬送するという、汎用的な作業として説明したが、本実施の形態の把持部20は、例えば、以下に示す特定作業1~特定作業4で、その効果を有効に発揮することができる。また、本実施の形態の把持部20は、以下の特定作業1~特定作業4に限らず、荷物100を把持する工程を含む全ての作業に適用可能である。
(特定作業1) 第1の所定位置で荷物100を把持し、第2の所定位置まで搬送し、第2の所定値で、荷物100を予め定めた収容部(ダンボール等)に梱包する作業。
(特定作業2) 固定された位置に、ベルトコンベア等で搬送されてくる荷物100を把持して拾い上げ、その場で、収容部(ダンボール等)に梱包する作業。
(特定作業3) 他の人型ロボット1が把持して搬送してきた荷物100を受け取って、その場で、収容部(ダンボール等)に梱包する作業。
(特定作業4) 納品された収容部(ダンボール等)を開梱し、荷物100を取り出して、所定の(予め付与された識別符号に基づいて)管理棚まで搬送して、保管する作業。
以上、本実施の形態によれば、把持部20に3本の指部22A、22B、22Cを設け、把持部20の掌側20Aと、指22A、22B、22Cに、複数の吸着パッド24をと取り付け、吸着パッド24は、例えば、エアー吸着構造で、荷物100を吸着し、かつ、指部22A、22B、22Cを曲げることにより、荷物100を掴むことができる。そして、膜体102が、その把持の補助となり、安定した把持状態を継続することができる。
また、把持動作(指部22A、22B、及び22Cの掴み動作、及び/又は吸着パッド24による吸着動作)に対して、膜体102により掌回りに袋状の空間を形成して荷物100の一部又は全部を終了するようにしたため、上記把持動作による把持状態の補助することができ、荷物100の脱落を防止することができる。
さらに、掌側20Aには、高解像度カメラ及びMoPUを含む掌センサ26を取り付け、上記の構造の把持部20を人型ロボット1の腕部5、6に装着することにより、吸着面によりモノを確実にピックすることができ、人型ロボット1の動きが早くても荷物100を把持部20から落とさずに運ぶことができる。
また、掌センサ26(高解像度カメラ及びMoPU)が掌側20Aに搭載されているので、高精度に荷物100を捉えることができ、微小な動きをする作業にも対応することができる。
さらに、非常に柔らかく壊れやすいものは、吸着パッド24を使わずに、指22A、22B、22Cの動きにより掴むこともできるし、掴む力を調整することにより、柔らかい荷物100の破損等を防止することかできる。
図10は、情報処理装置14として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施の形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施の形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施の形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施の形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本発明の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施の形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 人型ロボット、2 上半身部、3 脚部、4 連結部、5、6 腕部、7、8 車輪、10 制御システム、12 センサ、14 情報処理装置、20 把持部、20A 掌側、22A、22B、22C 指部、24 吸着パッド、24A パッド部、24B ニップル部、26 掌センサ、100 荷物、102 膜体、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ

Claims (6)

  1. 対象物を掴んで把持するための複数の指状構造体で構成された把持部と、
    前記把持部に設けられ、前記対象物に対峙して吸着する吸着パッドと、
    前記把持部の前記複数の指状構造体間に架け渡され、かつ、前記把持部の動作に応じて変形可能に形成された薄膜状の膜体と、
    を有するロボットハンド。
  2. 前記膜体は、前記複数の指状構造体間に架け渡された第1状態と、前記複数の指状構造体間から排除された第2状態とを取り得る、請求項1記載のロボットハンド。
  3. 対象物に対峙させて把持することが可能なロボットの制御システムであって、
    前記対象物を掴んで把持するための複数の指状構造体で構成された把持部と、
    前記把持部に設けられ、前記対象物に対峙して吸着する吸着パッドと、
    前記把持部の前記複数の指状構造体間に架け渡され、かつ、前記把持部の動作に応じて変形可能に形成された薄膜状の膜体と、
    前記把持部に設けられ、前記対象物の形状及び位置を含む対象物情報を検出する掌センサ部と、
    前記掌センサ部の検出結果に基づいて、前記対象物を把持する動作を制御する制御部と、
    を有するロボットの制御システム。
  4. 前記掌センサ部が、
    前記対象物の画像を撮影して当該対象物の種類を識別するカメラと、前記対象物の位置を特定するモーションプロセシングユニットとを備える、請求項3記載のロボットの制御システム。
  5. 前記制御部が、
    前記掌センサ部の検出結果に基づいて、前記対象物を把持する機能として、前記吸着パッドで吸着する第1機能、前記把持部で掴む第2機能、前記第1機能及び前記第2機能を併用する第3機能の何れかを選択して、前記対象物を把持する動作を制御する、請求項3記載のロボットの制御システム。
  6. コンピュータを請求項3~請求項5の何れか1項記載の制御部として動作させる、ロボットの制御プログラム。
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