JP2024076738A - 画像表示装置、画像表示装置の制御方法 - Google Patents

画像表示装置、画像表示装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像から表示までの時間をより適切に制御する。【解決手段】画像表示装置は、撮像手段と、第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成手段と、前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示する表示手段と、前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号の基準を異ならせる処理手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置、画像表示装置の制御方法に関する。
近年、リアルタイムかつシームレスに、現実世界と仮想世界とを融合させる技術として、複合現実感技術、いわゆるMR(Mixed Reality)技術が知られている。MR技術には、例えば、ビデオシースルー型HMD(Head Mounted Display)を利用したMRシステムがある。MRシステムでは、ユーザの瞳位置から観察される被写体と略一致する被写体をHMD内蔵の撮像ユニットが撮像する。そして、その撮像による画像にCG(Computer Graphics)が重畳された合成画像がユーザに提示されることによって、ユーザがMR空間を体験することができる。
MRシステムは、撮像画像およびセンサ情報などを用いた演算処理によって、HMDの位置姿勢を算出する。このとき、撮像ユニットおよび各センサは、可能な限り、互いに同期した状態で動作することが望ましい。また、撮像ユニットと表示ユニットが非同期で動作すると、撮像から表示までの遅延時間がフレーム毎に変動したり、撮像周期と表示周期の違いによってフレームの重複または欠落が生じたりするため、ユーザに違和感を与える原因となり得る。
特許文献1には、撮像部で撮像画像を取得した時におけるレンズユニットの光学特性に応じて、表示部に供給する表示画像信号の位相を制御する技術が開示されている。
特開2016-40902号公報
MRシステムでは、CG画像のレンダリングなどの高負荷処理を、コンピュータ装置に内蔵された高性能な外部装置(グラフィックボードなど)で行うことがある。特許文献1では、撮像部の動作周期に表示部の動作を同期させているが、それらの外部装置の動作周期を撮像部の動作周期に同期させることは困難である。また、特許文献1では、撮像画像に対する処理の時間の変動に合わせて、表示部へ供給する表示画像信号の位相が制御されるため、撮像から表示までの遅延時間がフレーム毎に変動してしまう。
そこで、本発明は、撮像から表示までの時間をより適切に制御する技術の提供を目的とする。
本発明の1つの態様は、
撮像手段と、
第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成手段と、
前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示する表示手段と、
前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号
の基準を異ならせる処理手段と、
を有することを特徴とする画像表示装置である。
本発明の1つの態様は、
撮像手段と表示手段を有する画像表示装置の制御方法であって、
第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成ステップと、
前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示するように、前記表示手段を制御する表示制御ステップと、
前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号の基準を異ならせる処理ステップと、
を有することを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明によれば、撮像から表示までの遅延を適切に制御することができる。
実施形態1に係るMRシステムの構成例を示す図である。 実施形態1に係る合成画像の生成を説明する図である。 実施形態1に係るHMDと画像処理装置の機能構成例を説明する図である。 実施形態1に係る動作同期を説明する図である。 実施形態1に係る時間整合モードの概要を説明する図である。 実施形態1に係る遅延低減モードの概要を説明する図である。 実施形態1に係る時間整合モードの遅延時間制御を説明する図である。 実施形態1に係る時間整合モードの遅延時間制御を説明する図である。 実施形態1に係る遅延低減モードの遅延時間制御を説明する図である。 実施形態1に係る遅延低減モードの遅延時間制御を説明する図である。 実施形態1に係る処理部の処理を示すフローチャートである。 実施形態2に係るMRシステムの構成例を示す図である。 実施形態3に係る携帯端末の機能構成例である。 変形例1に係るHMDと画像処理装置の構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<実施形態1>
図1を参照して、実施形態1に係るMRシステムの構成例について説明する。図1に示すように、MRシステムは、HMD101、コントローラ102、コンピュータ装置103を有する。
HMD101は、頭部に装着可能な表示装置(画像表示装置)である。HMD101は、現実空間を撮像する撮像部を有する。HMD101は、HMD101の位置姿勢に関するセンサデータを取得するセンサを有する。HMD101は、複合現実空間(現実空間と仮想空間とを融合した空間)の画像を表示する表示部を有する。
HMD101は、複数のデバイスを同期させて制御可能な制御装置でもある。HMD101は、撮像画像(現実空間を撮像した画像)と、センサデータとをコントローラ102に送信する。また、HMD101は、複合現実空間の画像をコントローラ102から取得して、表示部に表示することもできる。これにより、HMD101を頭部に装着したユーザの眼前には、複合現実空間の画像が提示される。
HMD101は、コントローラ102から供給された電力により動作してもよいし、HMD101に装着されたバッテリーから供給された電力により動作してもよい。つまり、HMD101に電力を供給する方法は、特定の方法に限らない。
図1では、HMD101とコントローラ102との間を有線により接続している。しかし、HMD101とコントローラ102とは、無線により接続されていてもよいし、無線と有線との組み合わせにより接続されていてもよい。つまり、HMD101とコントローラ102との間の接続は、任意の方法により実現されていてもよい。
コントローラ102は、HMD101から送信された撮像画像に様々な画像処理(解像度変換、色空間変換、HMD101が有する撮像部の光学系の歪み補正、および符号化などの少なくともいずれか)を施す。そして、コントローラ102は、画像処理を施した撮像画像と、HMD101から送信されたセンサデータとをコンピュータ装置103に送信する。また、コントローラ102は、コンピュータ装置103から送信された複合現実空間の画像に画像処理を施す。コントローラ102は、画像処理を施した複合現実空間の画像をHMD101に送信する。
コンピュータ装置103は、コントローラ102から取得した撮像画像およびセンサデータに基づき、HMD101の位置姿勢(HMD101が有する撮像部の位置姿勢)を詳細に算出する。そして、コンピュータ装置103は、算出した位置姿勢のHMD101から見た仮想空間を表す画像を、仮想空間の画像として生成する。その後、コンピュータ装置103は、仮想空間の画像と撮像画像との合成画像(複合現実空間の画像)を生成する。コンピュータ装置103は、合成画像をコントローラ102に送信する。
図2を参照して、撮像画像と仮想空間の画像とを合成した合成画像を生成する処理について説明する。撮像画像201には、現実空間に人工的に配したマーカ202が写っている(含まれている)ものとする。なお、図2では、説明を簡単にするためにマーカの数を1としているが、実際には、撮像画像201には複数のマーカが含まれていてもよい。
コンピュータ装置103は、撮像画像201におけるマーカ202を抽出する。コンピュータ装置103は、マーカ202の位置姿勢、およびコントローラ102から取得したセンサデータに基づき、HMD101の位置姿勢を算出する。そして、コンピュータ装置103は、算出した位置姿勢のHMD101から見た仮想空間を表す画像203(仮想空間の画像203)を生成する。仮想空間の画像203には、仮想物体204が含まれている。
その後、コンピュータ装置103は、撮像画像201と仮想空間の画像203とを合成することによって、合成画像である複合現実空間の画像205を生成する。コンピュータ装置103は、画像205をHMD101に送信する。なお、コンピュータ装置103は、合成の際に、3次元空間上の奥行きに関する情報または/および仮想物体の透明度に関する情報を利用してもよい。コンピュータ装置103は、これらの情報に基づき、現実物体と仮想物体との前後関係を考慮した合成画像、または半透明状態の仮想物体を合成した合成画像を生成してもよい。なお、後述するが、MRシステム(HMD101)に設定さ
れた表示モードによっては、HMD101が撮像画像と仮想空間の画像とを合成する処理を実行してもよい。
図1では、コンピュータ装置103とコントローラ102とを別個の装置としているが、コンピュータ装置103とコントローラ102とを一体化させてもよい。実施形態1では、コンピュータ装置103とコントローラ102が一体化している形態について説明する。以下では、コンピュータ装置103とコントローラ102とを一体化させた装置である「画像処理装置104」について説明する。
なお、HMD101の撮像部では、様々な要因(画素数、画質、ノイズ、センササイズ、消費電力、コストなど)を鑑み、ローリングシャッター方式の撮像素子とグローバルシャッター方式の撮像素子を使い分けて使用してもよい。また、HMD101の撮像部では、用途に応じてそれらの撮像素子を組み合わせて使用することができる。例えば、仮想空間の画像と合成する撮像画像の撮像には、より高画質な画像が取得可能なローリングシャッター方式の撮像素子を用いてもよい。一方、マーカの撮像には、「像流れ」のないグローバルシャッター方式の撮像素子を用いてもよい。なお、「像流れ」とは、走査方向のライン毎に露光処理が順次開始されるローリングシャッター方式の動作原理に起因して発生する現象である。具体的には、「像流れ」とは、各ラインの露光のタイミングに時間的なズレが生じることにより、露光時間中に撮像部や被写体が動いた際に被写体が流れるように変形して記録される現象として知られている。グローバルシャッター方式では、全ライン同時に露光処理が行われるため、各ラインの露光タイミングに時間的なズレが生じず、「像流れ」は発生しない。
次に、図3のブロック図を用いて、HMD101および画像処理装置104のそれぞれの機能構成例について説明する。
(HMDについて)
HMD101は、撮像装置300、姿勢センサ303、表示部304、制御部305、生成部306、処理部307、処理部308、インターフェース309を有する。
なお、以下では、撮像画像に対する画像処理を「撮像画像処理」と呼ぶ。また、仮想空間の画像または合成画像(仮想空間の画像と撮像画像とを合成した画像)に対する画像処理を「表示画像処理」と呼ぶ。画像処理は、例えば、解像度変換、色空間変換、光学系の歪み補正、および符号化などの少なくともいずれかの処理である。
撮像装置300は、撮像部301と撮像部302を有する。撮像部301は、現実空間を撮像することによって、撮像画像を取得する。撮像部301は、左眼用の撮像素子と右眼用の撮像素子とを有する。左眼用の撮像素子は、HMD101のユーザの左眼に対応する現実空間の動画像を撮像する。左眼用の撮像素子は、撮像した動画像における各フレームの画像(撮像画像)を出力する。右眼用の撮像素子は、HMD101のユーザの右眼に対応する現実空間の動画像を撮像する。右眼用の撮像素子は、撮像した動画像における各フレームの画像(撮像画像)を出力する。つまり、撮像部301は、視差(HMD101のユーザの左眼および右眼のそれぞれの位置と略一致した視差)を有するステレオ画像を撮像画像として取得する。なお、MRシステム用のHMDにおいて、撮像部301の撮像範囲の中心光軸が、HMDのユーザの視線方向に略一致するように配置されることが好ましい。
左眼用の撮像素子および右眼用の撮像素子のそれぞれは、光学系と撮像デバイスとを有する。外界から入射する光は、光学系を介して撮像デバイスに進む。撮像デバイスは、入射した光に応じた画像を、撮像画像として出力する。撮像部301の撮像デバイスとして
は、「ローリングシャッター方式」の撮像素子が使用できる。撮像部301が有する複数の撮像素子は、生成部306から同期信号(同期指示;同期信号のパルス)を取得するたびに露光を開始し、1フレーム分の露光時間が経過すると露光を終了する。撮像部301は、露光終了後に撮像画像を出力するとともに、撮像画像の出力開始タイミング(画像出力タイミング)を示す同期信号を出力する。
撮像部302は、例えば、撮像装置300(HMD101)の位置姿勢の取得に用いる現実空間の画像を撮像するための複数の撮像素子(左眼用の撮像素子および右眼用の撮像素子などを含む)を有する。撮像部302は、視差を有するステレオ画像を撮像画像として取得する。複数の撮像素子のそれぞれは、現実空間の動画像を撮像して、動画像における各フレームの画像(撮像画像)を出力する。撮像部302が有するそれぞれの撮像素子は、光学系と撮像デバイスとを有する。外界から入射した光は光学系を介して撮像デバイスに入射する。撮像デバイスは、入射した光に応じた画像を撮像画像として出力する。撮像部302の撮像デバイスとしては、「グローバルシャッター方式」の撮像素子が使用できる。撮像部302が有する複数の撮像素子は、生成部306から同期信号(同期指示;同期信号のパルス)を取得するたびに露光を開始し、1フレーム分の露光時間が経過すると露光を終了する。撮像部302は、露光終了後に撮像画像を出力するとともに、撮像画像の出力開始タイミング(画像出力タイミング)を示す同期信号も出力する。
また、実施形態1では、撮像部301の右眼用の撮像素子の位置姿勢と撮像部302の右眼用の撮像素子の位置姿勢とは、略同一の位置姿勢であるとする。撮像部301の左眼用の撮像素子の位置姿勢と撮像部302の左眼用の撮像素子の位置姿勢とは、略同一の位置姿勢であるとする。このため、実施形態1では、撮像部301の位置姿勢は、撮像部302の位置姿勢と同一であるとする。
姿勢センサ303は、生成部306から同期信号(同期指示)を取得するたびに、HMD101の位置姿勢を算出するために、必要な各種データ(センサデータ)を取得する。姿勢センサ303は、取得したセンサデータを出力する。姿勢センサ303は、磁気センサ、超音波センサ、加速度センサ、および角速度センサなどのうち少なくともいずれかを含む。
表示部304は、右眼用の表示部(右眼の前に配置される表示部)と左眼用の表示部(左眼の前に配置される表示部)とを有する。左眼用の複合現実空間の画像は、左眼用の表示部に表示される。右眼用の複合現実空間の画像は、右眼用の表示部に表示される。左眼用の表示部および右眼用の表示部はそれぞれ、表示光学系と表示素子とを有する。
表示光学系には、自由曲面プリズムなどの偏心光学系を使用してもよい。また、表示光学系には、通常の共軸光学系または、ズーム機構を有する光学系を使用してもよい。表示素子には、例えば、小型の液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または、MEMSによる網膜スキャンタイプのデバイスなどを使用できる。表示素子に表示された画像の光は、表示光学系を介してユーザの眼に入射する。
制御部305は、インターフェース309を介して、画像処理装置104から取得した合成画像の同期信号、または仮想空間の画像(CG画像)の同期信号を検出する。制御部305は、各種処理に要する処理時間(処理時間の変化)に応じて、生成部306による同期信号の生成を制御する。また、制御部305は、表示部304の表示の制御(表示制御)を行うこともできる。
生成部306は、制御部305が検出した同期信号に基づき、撮像部301に供給する同期信号、および、撮像部302に供給する同期信号を生成する。生成部306は、制御
部305が検出した同期信号に基づき、姿勢センサ303に供給する同期信号を生成する。
処理部307は、撮像部301が取得した撮像画像、および撮像部302が取得した撮像画像に撮像画像処理を施す。
処理部308は、MRシステム(HMD101および画像処理装置104)に設定された表示モードに応じた処理を実施する。ここで、MRシステムは、時間整合モードと遅延低減モードのいずれかの表示モードに設定される。時間整合モードは、撮像画像が含む現実物体と仮想空間の画像が含む仮想物体とを、遅延低減モードよりも違和感が少なく合成することが可能な表示モードである。遅延低減モードは、撮像から、その撮像により得た撮像画像を含む画像の表示までの時間が時間整合モードよりも短い表示モードである。
時間整合モードでは、処理部308は、画像処理装置104から取得した合成画像に表示画像処理を施す。遅延低減モードでは、処理部308は、画像処理装置104から取得した仮想空間の画像と、撮像部301が取得した撮像画像とを合成した合成画像を生成する。この場合には、処理部308は、生成した合成画像に表示画像処理を施す。いずれの表示モードにおいても、処理部308は、表示画像処理を施した合成画像を表示画像として表示部304に送信する。
さらに、処理部308は、MRシステムに設定されている表示モードに応じて、表示部304に送信する表示画像(表示映像)の同期信号を生成する(切り替える)。具体的には、時間整合モードでは、処理部308は、画像処理装置104から取得する合成画像の同期信号を基準とするような、表示画像の同期信号(表示部304を制御する同期信号)を生成する。一方で、処理部308は、遅延低減モードでは、処理部307が撮像画像処理を施した後の撮像画像の同期信号を基準とするような、表示画像の同期信号を生成する。
撮像部301から出力された撮像画像、撮像部302から出力された撮像画像、および、姿勢センサ303から出力されたセンサデータのそれぞれは、インターフェース309を介して画像処理装置104に送信される。
なお、以下では、特段の説明がない限り、「撮像画像」とは、「撮像部301から出力された撮像画像」を示すものとする。しかし、以下の説明における「撮像画像」の全部または一部は、「撮像部302から出力された撮像画像」であってもよい。例えば、撮像部301(HMD101)の位置姿勢を算出するために、「撮像部302から出力された撮像画像」を用いて、その他の用途には「撮像部301から出力された撮像画像」を用いてもよい。
(画像処理装置について)
画像処理装置104は、インターフェース310、処理部311、生成部312、コンテンツDB313、描画部314、処理部315、設定部316を有する。画像処理装置104は、インターフェース310を介して、HMD101から送信された撮像画像およびセンサデータを取得する。
処理部311は、HMD101から取得した撮像画像に撮像画像処理を施す。
ここで、HMD101と画像処理装置104の処理性能に応じて、撮像画像処理のうち、処理部307と処理部311とのそれぞれに割り当てる処理を変えることが可能である。例えば、HMD101の処理性能が十分でない場合には、処理部311に撮像画像処理
の全てを割り当てることが考えられる。さらには、HMD101と画像処理装置104の処理性能と、2つの表示モードとの組み合わせによって、処理部307と処理部311の処理の割り当てを変えることも可能である。例えば、HMD101の処理性能が十分でなく、遅延低減モードが選択されている場合には、見た目の画質に影響する最低限の画像処理のみを処理部307で実施するような割り当てが考えられる。この場合には、例えば、HMD101の位置姿勢の算出(位置合わせ)のための前処理を処理部311で実施するような割り当てが行われる。一方で、HMD101が十分な処理性能を有している場合には、遅延低減モードであっても撮像画像処理の全てを処理部307で実施するような割り当ても可能である。
生成部312は、撮像画像処理が行われた撮像画像(例えば、撮像部301が取得した左眼用の撮像画像と右眼用の撮像画像、または、撮像部302から出力された撮像画像)から、マーカを抽出(認識)する。そして、生成部312は、マーカの位置姿勢と、HMD101から取得したセンサデータとに基づき、撮像部301における左眼用の撮像素子および右眼用の撮像素子のそれぞれの位置姿勢(=HMD101の位置姿勢)を算出する。画像におけるマーカの位置姿勢とセンサ(画像を撮像した撮像部と共にHMDに備わったセンサ)が計測したセンサデータとに基づき、撮像部の位置姿勢を算出する方法については、周知であるため、この技術に関する説明は省略する。
コンテンツDB(データベース)313は、仮想空間の画像を描画するために必要な各種のデータ(仮想空間データ)を格納する。仮想空間データは、例えば、仮想物体を規定するデータ(例えば、仮想物体の幾何形状、色、質感、および位置姿勢などを規定するデータ)を含む。また、仮想空間データは、例えば、仮想空間中に配置される光源を規定するデータ(例えば、光源の種類および位置姿勢などを規定するデータ)を含む。
描画部314は、コンテンツDB313に格納されている仮想空間データを用いて、仮想空間を描画(構築)する。描画部314は、生成部312が算出した位置姿勢の左眼用の撮像素子(視点)から見た仮想空間を表す画像Lを生成する。また、描画部314は、生成部312が算出した位置姿勢の右眼用の撮像素子(視点)から見た仮想空間を表す画像Rを生成する。
そして、時間整合モードでは、描画部314は、仮想空間の画像Lと左眼用の撮像素子が取得した撮像画像とを合成した画像を、左眼用の複合現実空間の合成画像CLとして生成する。さらに、描画部314は、仮想空間の画像Rと右眼用の撮像素子が取得した撮像画像とを合成した画像を、右眼用の複合現実空間の合成画像CRとして生成する。
一方で、遅延低減モードでは、描画部314は、生成した仮想空間の画像Lと仮想空間の画像Rを出力する。
処理部315は、描画部314が生成した合成画像CLおよび合成画像CRに、表示画像処理を施す。そして、処理部315は、表示画像処理を施した合成画像CLおよび合成画像CRを、インターフェース310を介してHMD101に対して送信する。なお、処理部315は、仮想空間の画像Lおよび仮想空間の画像Rに対して、表示画像処理を施してもよい。
ここで、処理部308と処理部315のそれぞれへの表示画像処理の割り当ては、撮像画像処理の割り当てと同様に、HMD101と画像処理装置104の処理性能と、2つの表示モードとの組み合わせに応じて、変更することが可能である。
設定部316は、MRシステム(HMD101および画像処理装置104)の動作にお
いて用いられる表示モードや各種のパラメータを設定する。
(動作同期について)
次に、図4を参照して、本実施形態に係る表示部304、撮像部301、撮像部302、姿勢センサ303の同期動作について説明する。図4において、横軸は時間(時刻)を表す。ここでは、撮像部301においてローリングシャッター方式の撮像素子により撮像が行われている。以下では、撮像画像のライン毎の露光時間のズレを考慮して、撮像部302および姿勢センサ303に供給する同期信号を生成する生成処理について説明する。
以降では、「撮像部CA」は「撮像部301」であり、「撮像部CB」は「撮像部302」であるとして説明を行う。
制御部305は、インターフェース309を介して、画像処理装置104から取得した画像(画像データ)の同期信号(合成画像の同期信号、または仮想空間の画像の同期信号)を検出する。以降、画像処理装置104から取得した「合成画像の同期信号、または仮想空間の画像の同期信号」を「同期信号SS」と呼ぶ。
制御部305は、同期信号SSを検出すると、予め設定された同期基準タイミングに応じて生成部306を制御する。ここで、同期基準タイミングとは、撮像部CAと撮像部CBと姿勢センサ303との3つを同期させるタイミングである。制御部305は、同期基準タイミングに応じて、撮像部CAに供給する同期信号SCA、撮像部CBに供給する同期信号SCB、および姿勢センサ303に供給する同期信号SASを生成する。これにより、撮像部CA、撮像部CB、および姿勢センサ303は、互いに同期して動作可能となる。
(第1の場合)
ここで、撮像部CAの露光時間と撮像部CBの露光時間とが等しく、かつ、制御部305に「同期基準タイミングを、撮像部CAの撮像による撮像画像の先頭ラインの露光開始時刻(露光期間の開始時刻)とする」と設定されている第1の場合を想定する。この場合には、生成部306は、同期信号の検出タイミングからオフセット時間401の経過後に「撮像部CAの露光開始を制御するための同期信号SCA(外部同期入力)」を生成(出力)する。撮像部CAは、生成された同期信号SCAを取得すると露光を開始する。撮像部CAは、露光により撮像された各ラインのデータを、自身の出力(同期出力)のタイミングに応じて出力する。
また、生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間404の経過後に「撮像部CBの露光開始を制御するための同期信号SCB(外部同期入力)」を生成(出力)する。撮像部CBは、生成された同期信号SCBを取得すると露光を開始し、その後、露光により撮像された各ラインのデータを、自身の出力(出力)のタイミングに応じて出力する。
さらに、生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間407の経過後に「姿勢センサ303による位置姿勢の計測開始(計測タイミング)を制御するための同期信号SAS(外部同期入力)」を生成(出力)する。姿勢センサ303は、生成された同期信号SASを取得すると位置姿勢の計測(データ取得)を開始し、その後、計測された位置姿勢(センサデータ)を出力する。
ここで、オフセット時間401,404および407は、撮像部CAの露光開始時刻と撮像部CBの露光開始時刻と姿勢センサによる位置姿勢の計測開始時刻とが一致するように、制御部305により制御されている。このため、オフセット時間401,404およ
び407の関係は、撮像部CAおよびCBそれぞれの同期信号の取得から露光の開始までの時間と、姿勢センサ303の同期信号SASの取得からデータの取得の開始までの時間との相対的な関係により決定できる。
(第2の場合)
また、撮像部CAの露光時間と撮像部CBの露光時間とが等しく、かつ、制御部305に「同期基準タイミングを、撮像部CAの撮像による撮像画像の中央ラインの露光中心時刻(露光期間の中心時刻)とする」と設定されている第2の場合を想定する。この場合、生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間402の経過後に、同期信号SCAを生成する。また、生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間405の経過後に、同期信号SCBを生成する。また生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間408の経過後に、同期信号SASを生成する。ここで、オフセット時間402,405および408は、撮像部CAの露光期間の中心時刻と撮像部CBの露光期間の中心時刻と姿勢センサによる位置姿勢の計測期間の中心時刻が一致するように、制御部305により制御されている。
(第3の場合)
また、撮像部CAの露光時間と撮像部CBの露光時間とが等しく、かつ、制御部305に「同期基準タイミングを撮像部CAの撮像による撮像画像の最終ラインの露光終了時刻(露光期間の終了時刻)」と設定されている第3の場合を想定する。この場合、生成部306、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間403の経過後に、同期信号SCAを生成する。また、生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間406の経過後に、同期信号SCBを生成する。また、生成部306は、同期信号SSの検出タイミングからオフセット時間409の経過後に、同期信号SASを生成する。ここで、オフセット時間403,406および409は、撮像部CAの最終ラインの露光終了時刻と撮像部CBの最終ラインの露光終了時刻と姿勢センサによる位置姿勢の計測終了時刻とが一致するように、制御部305により制御されている。
このように、制御部305は、「設定された同期基準タイミングに基づき、撮像部CA、撮像部CB、および姿勢センサに供給する同期信号を生成する」ように生成部306を制御している。
制御部305は、他の任意の同期基準タイミング(最終ラインの露光開始時刻、または先頭ラインの露光終了時刻など)が設定されている場合であっても、各種設定内容に基づき、撮像部CA、撮像部CBおよび姿勢センサに関するオフセット時間を調整できる。このことにより、MRシステムは、撮像部CA、撮像部CBおよび姿勢センサの同期動作を適切に行うことが可能である。
(表示モードの概要について)
次に、実施形態1に係る2つの表示モード(時間整合モードおよび遅延低減モード)の概要について、図5および図6を用いて説明する。図5および図6において横軸は、時間の変化(時刻)を示す。
図5は、時間整合モードについて説明する図である。後述のように、(1)~(6)の順に処理が開始する。なお、以下では、フレームf(N)の撮像画像を合成に用いる場合について説明するが、フレームf(N+1)以降の撮像画像についても同様の処理が行われる。
(1)撮像部CAは、フレームf(N)の撮像画像を取得する。
(2)処理部307および処理部311は、前処理(生成部312で位置姿勢を算出するために必要な処理)を含む撮像画像処理を、フレームf(N)の撮像画像に施す。この処理では、インターフェース309とインターフェース310における伝送遅延を加えた遅延時間が経過する。
(3)生成部312は、フレームf(N)の撮像画像(撮像画像に含まれるマーカの位置姿勢)とセンサデータ(フレームf(N)の撮像画像の撮像が行われた時点でのセンサデータ)に基づき、HMD101の位置姿勢を算出する。
(4)描画部314は、フレームf(N)の撮像画像に基づき算出された位置姿勢に基づき、仮想空間の画像を描画する。以下、フレームf(N)の撮像画像に基づき算出された位置姿勢に基づく仮想空間の画像を「フレームf(N)の仮想空間の画像」と呼ぶ。そして、描画部314は、フレームf(N)の仮想空間の画像とフレームf(N)の撮像画像とを合成することによって、合成画像を生成する。
ここで、時間整合モードでは、仮想空間の画像を描画するための位置姿勢の算出に用いる撮像画像と、合成画像において背景として用いる撮像画像との両方に、同一画像であるフレームf(N)の撮像画像を用いる。したがって、背景を表す撮像画像と仮想空間の画像の時間的整合性が一致するため、合成画像において背景と仮想空間の位置関係のズレを抑えることが可能となる。
(5)処理部308および処理部315は、描画部314により生成された合成画像に表示画像処理を施す。以下では、処理部308および処理部315をあわせて「処理部群」と呼ぶ。処理部群は、合成画像を表示画像として表示部304に送信する。
(6)表示部304は、表示画像を表示する。
このとき、フレームf(N)の撮像画像の撮像期間の中心時刻から、表示画像の表示期間の中心時刻までの時間は、遅延時間T(N)で表される。
図6は、遅延低減モードを説明する図である。後述のように、(1)~(8)の順に処理が開始する。なお、以下では、フレームf(N+4)の撮像画像を合成に用いる場合について説明するが、フレームf(N+3)以前およびf(N+5)以降の撮像画像についても同様の処理が行われる。
(1)撮像部CAは、フレームf(N)の撮像画像を取得する。
(2)処理部307および処理部311は、前処理(生成部312で位置姿勢を算出するために必要な処理)を含む撮像画像処理を、フレームf(N)の撮像画像に施す。ここでは、インターフェース309とインターフェース310における伝送遅延を加えた遅延時間が経過する。
(3)生成部312は、フレームf(N)の撮像画像とセンサデータ(フレームf(N)の撮像画像の撮像が行われた時点でのセンサデータ)に基づき、HMD101の位置姿勢を算出する。
(4)描画部314では、算出された位置姿勢に基づき、フレームf(N)の仮想空間の画像を描画する。
(5)処理部群(処理部308および処理部315)は、過去のセンサデータ(フレー
ムf(N)の撮像画像の撮像が行われた時点でのセンサデータ)と現在のセンサデータとの変化量に基づき、HMD101の位置姿勢の変化を推定する。具体的には、処理部群は、フレームf(N)の撮像画像の撮像が行われた時点から現在までのHMD101の位置姿勢の変化を推定する。
さらに、処理部群は、推定した位置姿勢の変化の量に応じた幾何変換(CG画像処理)を、フレームf(N)の仮想空間の画像に実行する。具体的には、処理部群は、推定した位置姿勢の変化の量に応じて、フレームf(N)の仮想空間の画像における仮想物体を移動させる。
(6)そして、処理部群は、処理部307での処理後の時点における最新のフレームf(N+4)の撮像画像と、幾何変換実施後のフレームf(N)の仮想空間の画像とを合成する。
遅延低減モードにおいては、仮想空間の画像を描画するための位置姿勢の算出に用いた撮像画像と、合成画像に背景として用いる撮像画像が同一画像(同一のフレームの撮像画像)ではない。すなわち、フレームf(N+4)よりも過去のフレームf(N)の撮像画像に対応する位置姿勢から生成された仮想空間の画像に対し、HMD101の動き推定(予測)を用いた幾何変換が行われる。このことにより、フレームf(N+4)の撮像画像が取得されてから、フレームf(N+4)の撮像画像を含む合成画像が表示されるまでの遅延時間が低減できる。
(7)処理部308は、生成された合成画像に表示画像処理を施す。
(8)表示部304は、表示画像処理などの遅延時間の経過後に、合成画像を表示する。
このとき、フレームf(N+4)の撮像画像の撮像期間の中心時刻から、表示画像の表示期間の中心時刻までの時間を、遅延時間T(N+4)と表す。ここで、図5の時間整合モードにおける遅延時間T(N)に対して、図6の遅延低減モードにおける遅延時間T(N+4)は大幅に短い。つまり、遅延低減モードでは、時間整合モードに比較して、撮像から表示までの時間が低減されている。
(遅延時間制御について)
次に、本実施形態に係る2つの表示モードにおける遅延時間制御(撮像から表示までの時間の制御)について説明する。時間整合モードについては図7および図8を用いて説明する。遅延低減モードについては図9および図10を用いて説明する。
図7は、時間整合モードにおいて、撮像部CAのオフセット制御(オフセット時間を制御すること)を行わない場合の遅延時間を説明する図である。後述のように、(1)~(7)の順に処理が開始する。
(1)制御部305は、画像処理装置104から取得した合成画像(複合現実空間の画像)の同期信号SSを検出すると、生成部306でのオフセット制御を行わずに(同期信号SSを検出すると直ぐに)同期信号SCA(外部同期入力)を生成する。
なお、同期信号SCBおよびSASの生成では、図4のように、撮像部CAの任意の露光タイミング(同期基準タイミング)に、撮像部CBの露光タイミングと姿勢センサ303のデータ取得タイミングとが一致するように、オフセット制御が行われる。なお、同期信号SCB、およびSAS(外部同期入力)の生成については、以降の図8~図10の説
明についても同様に、オフセット制御が行われる。
(2)撮像部CAは、同期信号SCA(外部同期入力)を取得すると、設定された露光時間の経過後に、フレームf(N)の撮像画像(画像)および同期信号を出力する。
(3)処理部307および処理部311は、前処理を含む撮像画像処理をフレームf(N)の撮像画像に施す。このとき、インターフェース309とインターフェース310における伝送遅延を加えた遅延時間が経過する。
(4)生成部312は、フレームf(N)の撮像画像とセンサデータを用いて、HMD101の位置姿勢を算出する。
(5)描画部314は、算出された位置姿勢に基づきフレームf(N)の仮想空間の画像(CG画像)を描画して、フレームf(N)の仮想空間の画像とフレームf(N)の撮像画像とを合成する。この描画処理は、例えば、画像処理装置104(コンピュータ装置103)のグラフィックボードの動作周期で実行される。位置姿勢算出が完了してから仮想空間の画像の描画開始までの時間は、処理待ち時間PT(N)として遅延時間に加算される。
(6)処理部群は、描画部314で生成された合成画像に表示画像処理を行う。処理部群は、合成画像を表示画像として表示部304に送信する。
(7)表示部304は、表示画像処理などの遅延時間の経過後に、表示画像を表示する。
ここでは、処理タイミングの説明を容易にするため、処理部315での画像処理を行わないものとしている。すなわち、描画部314で合成画像が生成されてから制御部305で同期信号が検出されるまでの遅延時間を、インターフェース510およびインターフェース509の伝送遅延のみとし、ほぼ無視できる時間として扱っている。
このとき、フレームf(N)の撮像画像の露光期間(撮像期間)の中心時刻から、表示画像の表示期間の中心時刻までの時間は遅延時間T(N)で表される。
図8は、時間整合モードにおいて撮像部CAのオフセット制御を行う場合の遅延時間を説明する図である。
(1)制御部305は、画像処理装置104から取得した合成画像(複合現実空間の画像)の同期信号SSを検出すると、生成部306でオフセット時間801の経過後に同期信号SCA(外部同期入力)を生成する。
ここで、オフセット時間801は、生成部312においてフレームf(N)の位置姿勢算出が完了してから仮想空間の画像(CG画像)の描画開始までの時間である処理待ち時間PT(N)を低減するように制御される。例えば、各ブロックにおける画像の同期信号の出力の周期を監視する(モニタする)ことで、各ブロックにおける処理時間の変化や伝送遅延の変化をリアルタイムに検出することができる。このため、制御部305は、各ブロックにおける画像の同期信号の出力の周期の変化量に応じて、オフセット時間801の大きさを調整する。
以降の処理(撮像部CA以降の処理)は、図7を用いて説明したものと同じである。
フレームf(N)の位置姿勢算出が完了してから仮想空間の画像の描画開始までの処理待ち時間PT(N)は、オフセット時間801の制御により低減される。このため、図7の撮像部CAのオフセット制御を行わない場合の遅延時間T(N)に対して、図8の撮像部CAのオフセット制御を行う場合の遅延時間T(N)は低減されている。
図9は、遅延低減モードにおいて表示部304への外部同期入力の切り替えを行わない場合の遅延時間を説明する図である。後述のように、(1)~(7)の順に処理が開始する。表示部304への外部同期入力の切り替えを行わない場合とは、表示部304の同期信号の基準が、撮像画像処理後の撮像画像の同期信号でない場合である。表示部304への外部同期入力の切り替えを行う場合とは、表示部304の同期信号の基準が、撮像画像処理後の撮像画像の同期信号である場合である。
(1)制御部305が、仮想空間の画像の同期信号SS(画像処理装置104から取得した画像の同期信号)を検出すると、生成部306は、オフセット時間901の経過後に同期信号SCA(外部同期入力)を生成する。ここで、オフセット時間901は、生成部312においてフレームf(N)の位置姿勢算出が完了してから仮想空間の画像の描画開始までの時間である処理待ち時間PT(N)を低減するように制御される。
(2)撮像部CAは、同期信号SCA(外部同期入力)を取得すると、設定された露光時間の経過後に、フレームf(N)の撮像画像および同期信号を出力する。
(3)処理部307および処理部311は、撮像画像処理をフレームf(N)の撮像画像に施す。
(4)生成部312は、フレームf(N)の撮像画像とセンサデータに基づき、HMD101の位置姿勢を算出する。
(5)描画部314は、算出されたHMD101の位置姿勢に基づき、仮想空間の画像を描画する。ここで、位置姿勢の算出が完了してから仮想空間の画像の描画開始までの処理待ち時間PT(N)は、オフセット時間901の制御により低減されている。
(6)処理部群は、過去のセンサデータ(描画部314で仮想空間の画像を描画するための位置姿勢の算出に用いられたセンサデータ)と現在のセンサデータとの変化量に基づき、HMD101の位置姿勢の変化を推定する。処理部群は、仮想空間の画像に対して、位置姿勢の変化量に応じた幾何変換(CG画像処理)を実行する。
そして、処理部群は、幾何変換後のフレームf(N)の仮想空間の画像の同期信号に従って、フレームf(N)の仮想空間の画像と、その同期信号のタイミングにおいて最新の撮像画像処理済みの撮像画像との合成を開始する。本例では、最新の撮像画像処理済みの撮像画像は、フレームf(N+2)の撮像画像である。処理部群は、その2つの画像を合成した合成画像に対して表示画像処理を実施する。処理部群は、合成画像を表示画像として表示部304に送信する。
(7)表示部304は、表示画像処理などの遅延時間の経過後に、表示画像を表示する。つまり、表示部304に入力される同期信号も、幾何変換後のフレームf(N)の仮想空間の画像の同期信号を基準として生成される。
このとき、フレームf(N+2)の撮像画像の露光期間(撮像期間)の中心時刻から、表示画像(合成画像)の表示期間の中心時刻までの時間は、遅延時間T(N+2)で表される。
図10は、遅延低減モードにおいて表示部304への外部同期入力の切り替えを行う場合の遅延時間を説明する図である。後述のように、(1)~(7)の順に処理が開始する。
(1)制御部305が、仮想空間の画像の同期信号SSを検出すると、生成部306は、オフセット時間1001の経過後に同期信号SCAを生成する。ここで、オフセット時間1001は、生成部312においてフレームf(N)の位置姿勢算出が完了してから仮想空間の画像の描画開始までの時間である処理待ち時間PT(N)が低減するように制御される。
(2)撮像部CAは、同期信号SS(外部同期入力)を取得すると、設定された露光時間の経過後に撮像画像および同期信号を出力する。
(3)処理部307および処理部311は、撮像画像に撮像画像処理を施す。このとき、インターフェース309とインターフェース310における伝送遅延を加えた遅延時間が経過する。
(4)生成部312は、撮像画像とセンサデータを用いて、HMD101の位置姿勢を算出する。
(5)描画部314は、算出された位置姿勢に基づき、フレームf(N)の仮想空間の画像(CG画像)を描画する。ここで、フレームf(N)の位置姿勢の算出が完了してから仮想空間の画像の描画開始までの処理待ち時間PT(N)は、オフセット時間1001の制御により低減されている。
(6)処理部群は、描画部314でフレームf(N)の仮想空間の画像を描画するための位置姿勢の算出に用いられた過去のセンサデータと、現在のセンサデータとの変化に基づきHMD101の位置姿勢の変化を推定する。処理部群は、フレームf(N)の仮想空間の画像に対して、位置姿勢の変化量に応じた幾何変換(CG画像処理)を実行する。
そして、処理部群は、撮像画像処理後のフレームf(N+3)の撮像画像の同期信号に従って(同期信号に応じたタイミングで)、フレームf(N)の仮想空間の画像と、当該撮像画像との合成を開始する。これによれば、1つの撮像画像に対する撮像画像処理後にすぐに、その撮像画像を用いた合成が行われるため、より撮像から表示までの時間を低減することが可能になる。処理部群は、2つの画像を合成した合成画像に対して表示画像処理を施す。処理部群は、合成画像を表示画像として表示部304に送信する。
(7)表示部304は、表示画像処理などの遅延時間の経過後に、表示画像を表示する。つまり、表示部304に入力される同期信号も、フレームf(N+3)の撮像画像の同期信号を基準として生成される。
このとき、フレームf(N+3)の撮像画像の撮像期間の中心時刻から、フレームf(N+3)の表示画像の表示期間の中心時刻までの時間は遅延時間T(N+3)で表される。ここで、図9の表示部への外部同期入力の切り替えを行わない場合の遅延時間T(N+2)に対して、図10の表示部への外部同期入力の切り替えを行う場合の遅延時間T(N+3)は低減されている。このように遅延低減モードでは、処理部308において、表示部304への外部同期信号の基準となる信号を、撮像画像処理後の撮像画像の同期信号へ切り替えることにより、遅延低減の効果はさらに大きくなる。
図11のフローチャートを参照して、本実施形態に係る表示部304に出力する同期信号の基準の切替制御を含む処理(処理部308の処理)について説明する。
ステップS1101では、処理部308は、MRシステム(設定部316)に設定されている表示モード(以降、設定されている表示モードを「設定モード」と呼ぶ)を判定(確認)する。
ステップS1102では、処理部308は、設定モードが変更されたか否かを判定する。この判定の結果、設定モードが変更されたと判定された場合には、ステップS1103に進む。一方、設定モードが変更されていないと判定された場合には、ステップS1105に進む。
ステップS1103では、処理部308は、表示部304の表示画像として黒画像を出力する。ここで、表示部304は、表示画像の同期信号の切り替えタイミングにおける表示画像の乱れをユーザが観察しないようにするために、黒画像を表示する。しかし、表示画像の乱れは表示モードの切り替えタイミングでのみ発生する。このため、表示への影響が軽微であることから、黒画像の表示(ステップS1103の処理)は必ずしも必要な処理ではない。
ステップS1104では、処理部308は、設定モードが時間整合モードであるか否かを判定する。この判定の結果、設定モードとして時間整合モードが設定されていると判定された場合には、ステップS1106に進む。一方、時間整合モードではなく、遅延低減モードが設定モードとして設定されていると判定された場合には、ステップS1107に進む。
ステップS1105では、処理部308は、設定モードが遅延低減モードであるか否かを判定する。この判定の結果、遅延低減モードが設定モードとして設定されていると判定された場合には、ステップS1108に進む。一方、遅延低減モードではなく、時間整合モードが設定モードとして設定されていると判定された場合には、ステップS1109に進む。
ステップS1106では、処理部308は、表示部304に出力する表示画像の同期信号の基準を、描画部314により描画された合成画像(ここでは、画像処理装置104の処理部315で表示画像処理が実施された後の合成画像)の同期信号に切り替える。これによれば、時間整合モードでは、合成画像の同期信号を基準として表示部304が動作するため、画像処理装置104からの合成画像の取得と表示部304による表示画像(合成画像)の表示とが同期して行われることが可能になる。この結果、画像処理装置104から合成画像を取得した後に、表示部304に表示画像を低遅延で表示することが可能になる。
ステップS1107では、処理部308は、表示部304に出力する表示画像の同期信号の基準を、撮像画像(ここでは、処理部307で撮像画像処理が実施された後の撮像画像)の同期信号に切り替える。これによれば、遅延低減モードでは、処理部307で撮像画像処理が実施された後の撮像画像の同期信号を基準として表示部304が動作する。このため、画像処理装置104からの撮像画像処理の終了(撮像画像の出力)と表示部304による表示画像(合成画像)の表示とが同期して行われることが可能になる。この結果、撮像画像処理の終了後に、表示部304に表示画像を低遅延で表示することが可能になる。
ステップS1108では、処理部308は、撮像画像(処理部307で撮像画像処理が
実施された後の撮像画像)と、仮想空間の画像(描画部314で描画され、処理部群で幾何変換が実施された後の仮想空間の画像)との合成画像を生成する。このとき、処理部308は、図10を用いて説明したように、処理部307で撮像画像処理が実施された後の撮像画像の同期信号を基準として、合成画像を生成する。
ステップS1109では、処理部308は、合成画像に対して表示画像処理を行う。
ステップS1110では、処理部308は、表示画像処理が実施された後の合成画像を表示画像として表示部304に出力する。
このように、実施形態1では、時間整合モードと遅延低減モードの2つの表示モードにおいて、表示部304に出力する表示画像の同期信号の基準を異ならせる。このことにより、それぞれの表示モードにおける撮像から表示までの遅延時間を制御し、短くすることが可能となる。また、MRシステムは、描画部で描画された合成画像、または仮想空間の画像の同期信号を基準に、撮像部CA、撮像部CB、および姿勢センサに供給する同期信号を生成する。このことにより、遅延時間のフレーム毎の変動および、撮像周期と表示周期の違いによる長秒周期でのフレームの重複や欠落を防ぐことができる。このように、ユーザに違和感を与える原因となり得る遅延時間をより短くして、さらにフレームの重複や欠落によるカクツキを抑えることにより、ユーザはよりリアリティの高いMR体験が可能となる。
<実施形態2>
実施形態2では、仮想空間の画像の描画を外部装置1201により実行する構成について説明する。なお、外部装置1201の代わりに、または、外部装置1201とともに、レンダリングサーバ1202を用いてもよい。外部装置1201、およびレンダリングサーバ1202は性能差こそあるものの、両者で実行される処理内容は同じである。以下では、外部装置1201が仮想空間の画像の描画を実行する場合について説明を行う。
なお、実施形態2を含む以降の各実施形態では、実施形態1との差分について説明し、以下で特に説明しない限りは、実施形態1と同様であるものとする。
図12を参照して、MRシステムの機能構成例について説明する。
(HMDについて)
まず、実施形態2に係るHMD101について説明する。なお、以下では、実施形態1に係るHMD101と異なる部分についてのみ説明する。
制御部305は、外部装置1201から取得した画像(合成画像、または仮想空間の画像)の同期信号SSを検出する。そして、制御部305は、通信に起因する伝送遅延、および各種処理に要する処理時間の変化に応じて、生成部306が行う同期信号の生成を制御する。
処理部1203は、撮像部301および撮像部302により取得された撮像画像に対して撮像画像処理を施す。
処理部1204は、MRシステムに設定された表示モードに応じた処理を実施する。時間整合モードでは、処理部1204は、外部装置1201から取得した合成画像に対して表示画像処理を施す。遅延低減モードでは、処理部1204は、外部装置1201から取得した仮想空間の画像と、撮像部301で取得された撮像画像とを合成した合成画像を生成した後に、合成画像に対して表示画像処理を施す。
さらに、処理部1204は、MRシステムに設定された表示モードに応じて、表示部304に送信する表示画像の同期信号を切り替える。時間整合モードでは、処理部1204は、表示部304に出力する表示画像の同期信号の基準を、インターフェース309を介して外部装置1201から取得した合成画像の同期信号とする。遅延低減モードでは、処理部1204は、表示部304に出力する表示画像の同期信号の基準を、撮像部301により取得された撮像画像(ここでは、処理部1203で撮像画像処理が実施された後の撮像画像)の同期信号とする。
インターフェース309は、外部装置1201との通信を行う。時間整合モードでは、合成画像の生成のために必要となる各種情報に加えて、撮像部301により取得された撮像画像、および、生成部312により算出された位置姿勢の情報が、インターフェース309を介して外部装置1201に送信される。遅延低減モードでは、外部装置1201において仮想空間の画像を生成するために必要となる各種情報に加え、生成部312により算出された位置姿勢の情報が、インターフェース309を介して外部装置1201に送信される。
(外部装置について)
続いて、外部装置1201について説明する。外部装置1201は、HMD101からのレンダリング命令に基づき、合成画像の生成、および仮想空間の画像の描画を行うことができる。外部装置1201は、HMD101が有する描画性能よりも高い性能を有している。
インターフェース1205は、HMD101との通信を行う。
コンテンツDB(データベース)1206には、仮想空間の画像を描画するために必要な各種のデータ(仮想空間データ)が格納されている。
描画部1207は、コンテンツDB1206に保存されている仮想空間データを用いて仮想空間の画像を描画(構築)する。そして、描画部1207は、仮想空間の画像Lおよび仮想空間の画像Rを生成する。そして、時間整合モードでは、描画部1207は、仮想空間の画像Lと左眼用の撮像素子が取得した撮像画像とを合成した合成画像を、左眼用の複合現実空間の合成画像CLとして生成する。さらに、時間整合モードでは、描画部1207は、仮想空間の画像Rと右眼用の撮像素子が取得した撮像画像とを合成した合成画像を、右眼用の複合現実空間の合成画像CRとして生成する。一方、遅延低減モードでは、描画部1207は、生成した仮想空間の画像Lと仮想空間の画像Rを出力する。
なお、HMD101、外部装置1201、およびレンダリングサーバ1202のうち、描画処理(仮想空間の画像の生成、または合成画像の生成)を行う装置が選択可能であってもよい。例えば、MRシステムは、使用するコンテンツ、必要な描画性能、または要求される遅延時間などに応じて、描画処理を行う装置を選択してもよい。
このように、本実施形態においても時間整合モードと遅延低減モードとで、表示部304に出力する表示画像の同期信号の基準となる信号を切り替える。このことにより、それぞれの表示モードにおける撮像から表示までの遅延時間を制御して、遅延時間を短くすることが可能となる。さらに、HMDを、外部装置およびレンダリングサーバと組み合わせてMRシステムを実現することが可能となり、MRシステムの拡張性を高め、利便性を向上させることができる。
<実施形態3>
実施形態1および実施形態2では、HMD101を用いたMRシステムの構成例について説明を行った。ここで、HMDの代わりに、「撮像部、姿勢センサ、および表示部」を有する携帯端末(スマートフォンまたはタブレットなど)を用いてもよい。この場合には、AR(Augmented Reality;拡張現実感)アプリケーションを用いることができる。携帯端末を利用した機能構成例について、図13の構成図を用いて説明する。
携帯端末1301は、携帯型のデバイス(スマートフォンまたはタブレット端末など)である。
撮像部1302は、現実空間を撮像した撮像画像を取得する。撮像部1302は、露光開始から1フレーム分の露光時間が経過することによって露光が終了すると、撮像画像を出力する。このとき、撮像部1302は、撮像画像の出力開始タイミング(画像出力タイミング)を示す同期信号も出力する。
姿勢センサ1303は、携帯端末1301の位置姿勢を算出するために必要な各種データ(センサデータ)を計測して、計測したセンサデータを出力する。
表示部1304は、表示素子である。表示素子は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを含む。
処理部1305は、撮像部1302が取得した撮像画像に撮像画像処理を施す。
処理部1306は、ARアプリケーションの表示モードに応じた処理を実施する。
第1に、描画部1309が描画した仮想空間の画像と、撮像部1302が取得した撮像画像とを合成する表示モードでは、描画部1309が合成画像を生成する。この表示モードでは、処理部1306は、描画部1309により生成された合成画像に表示画像処理を施す。このとき、処理部1306は、表示部1304に出力する表示画像の同期信号の基準を、描画部1309で合成された合成画像の同期信号とする。なお、この表示モードでは、実施形態1の時間整合モードと同様に、描画部1309は、或る時点のフレームの撮像画像(撮像部1302が取得した撮像画像)と、その撮像画像に基づく仮想空間の画像(描画部1309が描画した仮想空間の画像)とを合成する。
第2に、レンダリングサーバ1202が描画した仮想空間の画像と、撮像部1302が取得した撮像画像とを合成する表示モードでは、処理部1306は、この2つの画像を合成して合成画像を生成する。そして、処理部1306は、合成画像に表示画像処理を施す。このとき、処理部1306は、表示部1304に出力する表示画像の同期信号の基準を、撮像部1302により取得された撮像画像(ここでは処理部1305で撮像画像処理が実施された後の撮像画像)の同期信号とする。なお、この表示モードでは、実施形態1の遅延低減モードと同様に、処理部1306は、或る時点のフレームの撮像画像と、そのフレームより前の時点のフレームの撮像画像に基づく仮想空間の画像(レンダリングサーバ1202が描画した画像)とを合成する。
第3に、撮像部1302が取得した撮像画像を、表示部1304でスルー表示(リアルタイム表示)を行う表示モードでは、処理部1306は、処理部1305で撮像画像処理が実施された後の撮像画像に表示画像処理を施す。このとき、処理部1306は、表示部1304に出力する表示画像の同期信号の基準を、撮像部1302により取得された撮像画像(ここでは処理部1305で撮像画像処理が実施された後の撮像画像)の同期信号とする。
生成部1307は、処理部1305が撮像画像処理を行った撮像画像と、および姿勢センサが取得したセンサデータとに基づき、撮像部1302の位置姿勢を算出する。
コンテンツDB(データベース)1308には、仮想空間の画像を描画するために必要な各種のデータ(仮想空間データ)が保存されている。
描画部1309において描画された仮想空間の画像と、撮像部1302が取得した撮像画像を合成する表示モードでは、描画部1309は、コンテンツDB1308に保存されている仮想空間データを用いて仮想空間を描画(構築)する。そして、描画部1309は、生成部1307が算出した位置姿勢の撮像部1302(視点)から見た仮想空間の画像を生成する。その後、描画部1309は、仮想空間の画像と撮像画像とを合成した合成画像を生成する。
設定部1310は、携帯端末1301の動作において用いられる表示モード、および各種のパラメータを設定する。
インターフェース1311は、レンダリングサーバ1202との通信を行うためのインターフェースである。インターフェース1311には、レンダリングサーバ1202で仮想空間の画像を生成するために必要となる各種情報に加え、生成部1307で算出された位置姿勢情報が送信される。
レンダリングサーバ1202は、携帯端末1301からのレンダリング命令に基づき、仮想空間の画像を描画する。レンダリングサーバ1202は、図12に示す外部装置1201と同様に、インターフェース、コンテンツDB(データベース)、描画部を有する。
このように、本実施形態においても携帯端末の表示モードに応じて、表示部1304に出力する表示画像の同期信号の基準を切り替えることにより、それぞれの表示モードにおける撮像から表示までの遅延時間を短くすることが可能となる。
<変形例1>
図3に示すHMD101および画像処理装置104における各機能部は、ハードウェアにより実装されていてもよい。HMD101および画像処理装置104における一部の機能部は、ソフトウェア(コンピュータプログラム)で実装されていてもよい。
例えば、HMD101において、撮像部301、撮像部302、姿勢センサ303、表示部304、およびインターフェース309は、ハードウェアで実装されてもよい。HMD101のうちの残りの機能部は、ソフトウェアで実装してもよい。この場合には、このソフトウェアは、HMD101が有するメモリに格納される。そして、HMD101が有するプロセッサがソフトウェアを実行することで、機能部の機能を実現することができる。
このようなHMD101のハードウェア構成例について、図14Aのブロック図を用いて説明する。プロセッサ1410は、RAM1420に格納されているコンピュータプログラムおよびデータを用いて各種の処理を実行する。これにより、プロセッサ1410は、HMD101全体の動作制御を行うとともに、HMD101が行うものとして説明した各処理を実行もしくは制御する。
RAM1420は、不揮発性メモリ1430からロードされた情報(コンピュータプログラムおよびデータ)を格納するためのエリア、および、インターフェース1470を介
して画像処理装置104から取得した情報を格納するためのエリアを有する。さらに、RAM1420は、プロセッサ1410が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このように、RAM1420は、各種のエリアを適宜提供することができる。
不揮発性メモリ1430には、HMD101の動作をプロセッサ1410に実行もしくは制御させるためのコンピュータプログラムおよびデータが保存されている。不揮発性メモリ1430には、HMD101の機能部(撮像部301、撮像部302、姿勢センサ303、表示部304、インターフェース309を除く)の機能をCPU1401に実行させるためのコンピュータプログラムが保存されている。不揮発性メモリ1430に保存されているコンピュータプログラムおよびデータは、プロセッサ1410による制御に従って適宜RAM1420にロードされ、プロセッサ1410による処理の対象となる。
撮像部1440は、上記の撮像部301および撮像部302を含む。姿勢センサ1450は、上記の姿勢センサ303を含む。表示部1460は、上記の表示部304を含む。インターフェース1470は、上記のインターフェース309を含む。プロセッサ1410、RAM1420、不揮発性メモリ1430、撮像部1440、姿勢センサ1450、表示部1460、およびインターフェース1470はいずれも、バス1480に接続されている。なお、図14Aに示した構成は、HMD101に適用可能な構成の一例であり、適宜変更および変形が可能である。
また、画像処理装置104におけるインターフェース310およびコンテンツDB313を除く各機能部に対応するソフトウェアを実行可能なコンピュータ装置を、画像処理装置104に適用可能である。画像処理装置104に適用可能なコンピュータ装置のハードウェア構成例について、図14Bのブロック図を用いて説明する。
CPU1401は、RAM1402およびROM1403に格納されているコンピュータプログラムおよびデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU1401は、コンピュータ装置全体の動作制御を行うとともに、コンピュータ装置を適用した画像処理装置104が行うものとして上述した各処理を実行もしくは制御する。
RAM1402は、ROM1403および外部記憶装置1406からロードされたコンピュータプログラムおよびデータを格納するためのエリアを有する。RAM1402は、インターフェース1407を介してHMD101から取得したデータを格納するためのエリアを有する。また、RAM1402は、CPU1401が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このように、RAM1402は各種のエリアを適宜提供することができる。ROM1403には、コンピュータ装置の設定データおよび起動プログラムなどが格納されている。
操作部1404は、キーボード、マウス、またはタッチパネルなどのユーザインターフェスである。操作部1404は、ユーザが操作することで各種の指示をCPU1401に対して入力することができる。
表示部1405は、液晶画面またはタッチパネル画面などを含む。表示部1405は、CPU1401による処理結果を、画像または文字などで表現して表示することができる。なお、表示部1405は、画像または文字などを投影する投影装置(プロジェクタなど)であってもよい。
外部記憶装置1406は、ハードディスクドライブ装置などの大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1406には、OS(オペレーティングシステム)が保存されている。また、外部記憶装置1406には、図3に示した画像処理装置104の各機能部(インタ
ーフェース310、コンテンツDB313は除く)の機能をCPU1401に実行させるためのコンピュータプログラムおよびデータが保存されている。また、外部記憶装置1406は、上記のコンテンツDB313を有する。
外部記憶装置1406に保存されているコンピュータプログラムおよびデータは、CPU1401による制御に従って適宜RAM1402にロードされ、CPU1401による処理の対象となる。
インターフェース1407は、HMD101とのデータ通信を行うための通信インターフェースであり、上記のインターフェース310として機能する。つまり、本コンピュータ装置は、インターフェース1407を介してHMD101との間のデータ通信を行う。
CPU1401、RAM1402、ROM1403、操作部1404、表示部1405、外部記憶装置1406、およびインターフェース1407のいずれも、バス1408に接続されている。なお、図14Bに示した構成は、画像処理装置104に適用可能な構成の一例であり、適宜変更(変形)が可能である。
また、図12に示したHMD101における各機能部についても、図3の構成と同様にハードウェアで実装してもよいし、一部の機能部をソフトウェア(コンピュータプログラム)で実装してもよい。
<変形例2>
上記の各実施形態では、撮像部(HMD)の位置姿勢を算出するために、現実空間に人工的に配したマーカを用いた。しかし、マーカに加えてもしくは代えて、現実空間において存在する自然特徴(例えば、椅子もしくは机などの家具の角、または風景を構成する建物や車等の角など)を用いて撮像部の位置姿勢を算出してもよい。
また、図3、図12に示したMRシステムの構成は一例であり、例えば、HMD101が行うものとして上述した各処理を複数の装置で分担して実行してもよいし、画像処理装置104が行うものとして上述した各処理を複数の装置で分担して実行してもよい。
また、頭部装着型の表示装置の代わりに、スマートフォンなどの「撮像部、姿勢センサ、および表示部を有する携帯デバイス」を用いてもよい。また、頭部装着型の表示装置に加えて、このような携帯デバイスをMRシステムに加えてもよい。このような場合には、画像処理装置104は、頭部装着型の表示装置の位置姿勢に応じた複合現実空間の画像を生成して、頭部装着型の表示装置に複合現実空間の画像を配信する。さらに、画像処理装置104は、携帯デバイスの位置姿勢に応じた複合現実空間の画像を生成して、携帯デバイスに複合現実空間の画像を配信する。なお、複合現実空間の画像の生成方法は、上記の実施形態の通りである。
また、HMD101と画像処理装置104とを一体化させてもよい。頭部装着型の表示装置の代わりに、上記の携帯デバイスと画像処理装置104とを一体化させてもよい。
また、上記の実施形態では、姿勢センサ303はHMD101が有しているものとして説明したが、これに限られない。例えば、HMD101は、HMD101のユーザの周囲に設置した客観カメラの撮像画像から必要な情報を得てもよい。
また、上記の各実施形態において使用した数値、演算方法、および処理の実行タイミングなどは、具体的な説明を行うために一例として挙げたものであり、各実施形態がこれらの一例に限定されることを意図したものではない。
また、上記において、「AがB以上の場合にはステップS1に進み、AがBよりも小さい(低い)場合にはステップS2に進む」は、「AがBよりも大きい(高い)場合にはステップS1に進み、AがB以下の場合にはステップS2に進む」と読み替えてもよい。逆に、「AがBよりも大きい(高い)場合にはステップS1に進み、AがB以下の場合にはステップS2に進む」は、「AがB以上の場合にはステップS1に進み、AがBよりも小さい(低い)場合にはステップS2に進む」と読み替えてもよい。このため、矛盾が生じない限り、「A以上」という表現は、「AまたはAよりも大きい(高い;長い;多い)」と置き換えてもよいし、「Aよりも大きい(高い;長い;多い)」と読み替えてよく、置き換えてもよい。一方で、「A以下」という表現は、「AまたはAよりも小さい(低い;短い;少ない)」と置き換えてもよいし、「Aよりも小さい(低い;短い;少ない)」と置き換えても読み替えてもよい。そして、「Aよりも大きい(高い;長い;多い)」は、「A以上」と読み替えてもよく、「Aよりも小さい(低い;短い;少ない)」は「A以下」と読み替えてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
なお、上記の各実施形態(各変形例)の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリ(記憶媒体)とを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上記の実施形態の開示は、以下の構成、方法、およびプログラムを含む。
(構成1)
撮像手段と、
第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成手段と、
前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示する表示手段と、
前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号の基準を異ならせる処理手段と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
(構成2)
前記画像表示装置は、外部装置と接続されており、
前記第3の画像は、前記外部装置から取得した画像である、
ことを特徴とする構成1に記載の画像表示装置。
(構成3)
前記第1の画像は、前記外部装置が生成した画像である、
ことを特徴とする構成2に記載の画像表示装置。
(構成4)
前記第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づき生成された第4の画像と、前記第1の撮像画像とを合成して前記第3の画像を生成する生成手段をさらに有する、
ことを特徴とする構成1に記載の画像表示装置。
(構成5)
前記合成手段は、前記第1の表示モードでは、前記第1の撮像画像の同期信号に応じたタイミングで、前記第1の撮像画像と前記第1の画像とを合成し、
前記処理手段は、前記第1の表示モードでは、前記表示手段を制御する同期信号の基準として、前記第1の撮像画像の同期信号を用いる、
ことを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の画像表示装置。
(構成6)
前記処理手段は、前記第2の表示モードでは、前記表示手段を制御する同期信号の基準として、前記第3の画像の同期信号を用いる、
ことを特徴とする構成1から5のいずれかに記載の画像表示装置。
(構成7)
前記第1の画像の同期信号および前記第3の画像の同期信号のいずれかに基づき、前記撮像手段を制御する同期信号を生成する制御手段をさらに有する、
ことを特徴とする構成1から6のいずれかに記載の画像表示装置。
(構成8)
前記撮像手段は、第1の撮像手段と第2の撮像手段とを有し、
前記制御手段は、前記第1の画像の同期信号および前記第3の画像の同期信号のいずれかに基づき、前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段とが同期するように、前記第1の撮像手段を制御する第1の同期信号および前記第2の撮像手段を制御する第2の同期信号を生成する、
ことを特徴とする構成7に記載の画像表示装置。
(構成9)
前記制御手段は、前記第1の撮像手段の露光タイミングと、前記第2の撮像手段の露光タイミングとが一致するように、前記第1の同期信号および前記第2の同期信号を生成する、
ことを特徴とする構成8に記載の画像表示装置。
(構成10)
センサを有し、
前記制御手段は、前記第1の画像の同期信号および前記第3の画像の同期信号のいずれかに基づき、前記撮像手段と前記センサとが同期するように、前記センサを制御する同期信号を生成する、
ことを特徴とする構成7から9のいずれかに記載の画像表示装置。
(構成11)
前記制御手段は、前記撮像手段の露光タイミングと前記センサの計測タイミングとが一致するように、前記撮像手段を制御するための同期信号、および、前記センサを制御するための同期信号を生成する、
ことを特徴とする構成10に記載の画像表示装置。
(構成12)
前記第1の画像は、前記第2の撮像画像に基づく仮想空間の画像であり、
前記第3の画像は、前記第1の撮像画像に基づく仮想空間の画像と前記第1の撮像画像とを合成した画像である、
ことを特徴とする構成1から11のいずれかに記載の画像表示装置。
(構成13)
前記画像表示装置は、ユーザの頭部に装着可能な表示装置である、
ことを特徴とする構成1から12のいずれかに記載の画像表示装置。
(方法)
撮像手段と表示手段を有する画像表示装置の制御方法であって、
第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成ステップと、
前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示するように、前記表示手段を制御する表示制御ステップと、
前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号の基準を異ならせる処理ステップと、
を有することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
(プログラム)
コンピュータを、構成1から13のいずれかに記載された画像表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。
101:HMD、300:撮像装置、301:撮像部、302:撮像部、
304:表示部、307:処理部、308:処理部

Claims (15)

  1. 撮像手段と、
    第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成手段と、
    前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示する表示手段と、
    前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号の基準を異ならせる処理手段と、
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像表示装置は、外部装置と接続されており、
    前記第3の画像は、前記外部装置から取得した画像である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1の画像は、前記外部装置が生成した画像である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づき生成された第4の画像と、前記第1の撮像画像とを合成して前記第3の画像を生成する生成手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記合成手段は、前記第1の表示モードでは、前記第1の撮像画像の同期信号に応じたタイミングで、前記第1の撮像画像と前記第1の画像とを合成し、
    前記処理手段は、前記第1の表示モードでは、前記表示手段を制御する同期信号の基準として、前記第1の撮像画像の同期信号を用いる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記処理手段は、前記第2の表示モードでは、前記表示手段を制御する同期信号の基準として、前記第3の画像の同期信号を用いる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記第1の画像の同期信号および前記第3の画像の同期信号のいずれかに基づき、前記撮像手段を制御する同期信号を生成する制御手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記撮像手段は、第1の撮像手段と第2の撮像手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第1の画像の同期信号および前記第3の画像の同期信号のいずれかに基づき、前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段とが同期するように、前記第1の撮像手段を制御する第1の同期信号および前記第2の撮像手段を制御する第2の同期信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1の撮像手段の露光タイミングと、前記第2の撮像手段の露光タイミングとが一致するように、前記第1の同期信号および前記第2の同期信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  10. センサを有し、
    前記制御手段は、前記第1の画像の同期信号および前記第3の画像の同期信号のいずれかに基づき、前記撮像手段と前記センサとが同期するように、前記センサを制御する同期信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  11. 前記制御手段は、前記撮像手段の露光タイミングと前記センサの計測タイミングとが一致するように、前記撮像手段を制御するための同期信号、および、前記センサを制御するための同期信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像表示装置。
  12. 前記第1の画像は、前記第2の撮像画像に基づく仮想空間の画像であり、
    前記第3の画像は、前記第1の撮像画像に基づく仮想空間の画像と前記第1の撮像画像とを合成した画像である、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  13. 前記画像表示装置は、ユーザの頭部に装着可能な表示装置である、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  14. 撮像手段と表示手段を有する画像表示装置の制御方法であって、
    第1の表示モードでは、前記撮像手段により取得された第1の撮像画像と、前記第1の撮像画像よりも前の時点で前記撮像手段により取得された第2の撮像画像に基づく第1の画像とを合成した第2の画像を生成する合成ステップと、
    前記第1の表示モードでは、前記第2の画像を表示し、第2の表示モードでは、前記第1の撮像画像に基づく第3の画像を表示するように、前記表示手段を制御する表示制御ステップと、
    前記第1の表示モードと前記第2の表示モードとで、前記表示手段を制御する同期信号の基準を異ならせる処理ステップと、
    を有することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1から4のいずれか1項に記載された画像表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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