JP2024071195A - 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2024071195A
JP2024071195A JP2022182021A JP2022182021A JP2024071195A JP 2024071195 A JP2024071195 A JP 2024071195A JP 2022182021 A JP2022182021 A JP 2022182021A JP 2022182021 A JP2022182021 A JP 2022182021A JP 2024071195 A JP2024071195 A JP 2024071195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
information processing
monitored object
state
sections
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022182021A
Other languages
English (en)
Inventor
研 植野
晃広 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2022182021A priority Critical patent/JP2024071195A/ja
Priority to CN202311154834.3A priority patent/CN118038349A/zh
Priority to US18/466,064 priority patent/US20240158203A1/en
Publication of JP2024071195A publication Critical patent/JP2024071195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0018Devices monitoring the operating condition of the elevator system
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0018Devices monitoring the operating condition of the elevator system
    • B66B5/0025Devices monitoring the operating condition of the elevator system for maintenance or repair

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)

Abstract

Figure 2024071195000001
【課題】効率的に監視対象の状態を検知することを可能にする情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係る情報処理装置は、監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、前記第1波形における前記複数の区間の部分波形に基づき、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成する、処理部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
設備の保守において、設備(監視対象)の挙動を示す波形をセンサ等で取得し、波形に設備の異常または異常が発生する予兆(異常予兆)が含まれる場合、異常が拡大または発生する前に対処することで設備が機能不全に陥ることを防いでいる。この際、正常状態の設備に特有な挙動を示す波形パターン(正常波形パターン)を予め生成しておき、通常運転中の設備の挙動を示す波形と照らし合わせることで、異常または異常予兆の検知を行っている。適切な正常波形パターンが生成できないと、設備が正常に動作しているにも係わらず、異常または異常予兆を誤検出する可能性がある。
多数の設備を保守する場合には、設備の数だけセンサを用意し、全ての設備にセンサを設置することが望ましいが、高コスト化してしまうため、安価で簡易なセンサを用いることが望ましい。しかしながら、安価なセンサは性能が低く、検出する波形に揺らぎが生じ易い。そのため、適切な正常波形パターンを生成するためにはより多くの学習用データ(学習波形)が必要になる。
また、所定の条件下で緊急停止する等、設備によっては発生する頻度が低く、また発生するタイミングもランダムな動作が含まれる場合があり、このような動作が学習波形に含まれると、適切に学習が行えず、正常波形パターンを生成することが困難になる。
特開2013-45325号公報 特開2020-169095号公報 特許第5161645号 特許第4686505号 特開2009-003534号公報 特開2007-161399号公報
A.Yamaguchi et al.,"Development of advanced AI technologies for condition diagnosis of high voltage switchgear in substations.", Power System transformation including active distribution session, CIGRE 2022 Kyoto Symposium 2022. 井手剛、杉山将、「異常検知と変化検知」、講談社、2015. Angus Dempster et al.,"MiniRocket:A Very Fast(Almost) Deterministic Transform for Time Series Classification."In Proceedings of the 27th ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining (KDD), pp.248-257, 2021. D.Hallac et al.,"Toeplitz inverse covariance-based clustering of multivariate time series data.", In Proceedings of the 23rd ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining (KDD), ,pp.215-223, 2017. S.Maya et al., "Lag-Aware Multivariate Time-Series Segmentation.", In Proceedings of SIAM International Conference on Data Mining (SDM), pp.622-630, 2020.
本発明の実施形態は、効率的に監視対象の状態を推定することを可能にする情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供する。
本実施形態に係る情報処理装置は、監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、前記第1波形における前記複数の区間の部分波形に基づき、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成する、処理部を備える。
第1実施形態に係る情報処理システムを示すブロック図。 正常波形の一例を示す図。 波形整形後の正常波形の一例を示す図。 波形切り出し部が行う処理を説明する図。 遷移データの一例を示す図。 遷移データの別の表現を示す図。 遷移グラフの一例を示す図。 遷移グラフに基づいて分割された学習波形を示す図。 対象区間候補を示す図。 正常波形パターンの一例を示す図。 第1実施形態に係る情報処理装置の学習時における処理のフローチャート。 スコア算出部が行う処理の一例を示す図。 第1実施形態に係る情報処理装置の診断時における処理のフローチャート。 リスタート動作を考慮した遷移データの一例を示す図。 リスタート動作を考慮した遷移データの別の表現を示す図。 リスタート動作を考慮した遷移グラフの一例を示す図。 リスタート動作を考慮した遷移グラフに基づいて分割された学習波形を示す図。 第2実施形態に係る情報処理システムを示すブロック図。 第2実施形態に係る情報処理装置の学習時における処理のフローチャート。 第3実施形態に係る情報処理システムを示すブロック図。 第3実施形態に係る情報処理装置の学習時における処理のフローチャート。 各実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る情報処理システム1の一例を示すブロック図である。情報処理システム1は、監視対象2と、センサ3と、情報処理装置4と、を備える。情報処理システム1は、監視対象2に関する動作の遷移を表す遷移データに基づいて、監視対象2の状態、より詳細には、監視対象2に発生し得る異常または異常の予兆を検知するシステムである。
監視対象2は、特に限られるものではないが、以降の各本実施形態では、監視対象2は昇降機ドアであるとして説明し、監視対象2を昇降機ドア2と記載する場合がある。監視対象2は昇降機ドアに限らず、自動ドア、ベルトコンベア、搬送ローラ等の、所定の動作パターンが存在する機器であればよい。
また、図示しないが、昇降機は通常、昇降機自体(かご)のドアと、当該昇降機が設置されている建物側のドアと、を係合して開閉している。以下、昇降機ドアとは、係合中のかごのドアと建物のドアの両方を含むこととする。
センサ3は、監視対象2の動作に関する1つ以上の所定の監視項目の値(波形)を測定する。センサ3は、監視対象2に組み込まれていてもよいし、監視対象2の外部に設置されていてもよい。センサ3は、監視対象2に後付けで設置可能なものであってもよい。以下、センサ3は、昇降機ドア2の開閉を行うモータの電流波形を計測する電流センサ(クランプ式電流プローブ)であるとする。センサ3にクランプ式電流プローブを用いる場合、監視対象2に改造を施す必要がなく、また制御盤などの結線が不要なため、既存の監視対象2に影響を与えるリスクが低い。
上記はあくまでセンサ3の一例であり、センサ3は、例えば、監視対象2の振動、圧力、音、光、速度、加速度、傾き等を検知するセンサであってもよい。センサ3は複数あってもよい。監視項目は、複数のセンサ3の測定値から得られるものでもよい。
情報処理装置4は、センサ入力部400と、正常波形データ記憶部401と、波形整形部402と、係数記憶部403と、正常波形記憶部404と、波形テンプレート生成部405と、波形テンプレート記憶部406と、波形切り出し部407と、学習波形記憶部408と、遷移データ記憶部409と、グラフ生成部410と、波形分割部411と、学習パラメータ記憶部412と、モデル生成部413と、モデル記憶部414と、監視波形データ記憶部416と、未判定波形記憶部417と、ユーザ入力部418と、監視波形記憶部419と、スコア算出部420と、判定閾値記憶部421と、状態判定部422と、出力部423と、テンプレート設定記憶部425を備える。波形整形部402、波形テンプレート生成部405、波形切り出し部407、波形分割部411、グラフ生成部410、モデル生成部413、モデル検証部415、スコア算出部420、状態判定部422のうちの少なくとも1つは、本実施形態に係る処理を行う処理部又は処理回路に対応する。
まず、情報処理装置4は、学習時において、正常状態の監視対象2または監視対象2が備える機器の動作を示す波形(正常波形)から正常波形パターンを生成する。正常波形パターンとは、正常状態の監視対象2に特有な波形のパターンのことである。正常波形パターンは、正常波形に含まれる特徴を抽出したものと言い換えてもよい。
次に、情報処理装置4は、診断時において、状態が不明な監視対象2の動作を示す波形(監視波形)を計測する。情報処理装置4は、監視波形と正常波形パターンと照らし合わせ、監視波形が正常波形パターンから逸脱している場合(監視対象2が正常状態でないと判定した場合)に、警告を発報する。警告が発報された場合、ユーザはかごのドアおよび/または建物のドアに異常または異常予兆が生じた可能性を認識することができる。監視対象2の状態判定の精度は、正常波形パターンに依るため、適切な正常波形パターンを生成することが重要となる。情報処理装置4は、異常が検出された場合、監視対象2の動作を制御してもよい。例えば監視対象2の動作を停止させてもよいし、監視対象2の動作モードを変更(例えば通常モードから安全モードに変更)してもよい。また監視対象2が備えるランプ等の出力部に、異常が検出されたことを示す情報を出力させてもよい。
まず、学習時における情報処理装置4の処理について説明する。
ユーザ入力部418は、ユーザによる各種パラメータや設定の入力を受領する。
センサ入力部400は、センサ3によって取得された正常波形の数値データ(正常波形データ)を取得し、正常波形データ記憶部401に格納する。
図2は、正常波形データの一例を示す図である。
正常波形データは、例えば監視対象2の保守点検時に取得される。正常波形データは、例えば昇降機ドア2が複数回連続で開閉したときの、モータの電流値の変動を含むデータである。正常波形データ記憶部401は、正常波形データ取得時に監視対象2が何回動作したか(昇降機ドアが何回開閉したか)等の情報を格納してもよい。正常波形データ記憶部401は、過去の保守点検時に取得された正常波形データを格納していてもよい。
波形整形部402は、正常波形データの波形整形を行う。波形整形は、正常波形データのノイズ除去等を目的として行われる。波形整形は、正常波形データに窓関数を一定時間幅ずつ移動させながら、ローパスフィルタを掛ける処理を含む。波形整形は、正常波形データから外れ値を除外する処理を含んでもよい。窓関数に基づくローパスフィルタを想定するが、窓関数を用いないタイプのローパスフィルタを用いることも排除されない。
窓関数は、例えばハニング窓(ハン窓)、ハミング窓、ブラックマン窓等の任意の窓関数が用いられてよい。例えば、ハニング窓関数w(t)は、w(t)=0.5-0.5cos(2πt/T) (0≦t≦T Tは定数)と表される。
ローパスフィルタの伝達関数H(s)は、例えばH(s)=K/(1+sτ)と表される(Kは利得係数、τは時定数)。ローパスフィルタには、例えば移動平均法、ガウス畳み込み、一次遅れ系を用いたローパスフィルタが用いられてもよい。
係数記憶部403は、波形整形に用いられる窓関数の係数(定数、パラメータ)およびローパスフィルタの関数等に含まれる係数を格納している。
図3は、波形整形後の正常波形の一例を示す図である。
正常波形記憶部404は、波形整形後の正常波形を格納する。正常波形記憶部404は、過去の保守点検時に取得された波形整形後の正常波形を格納していてもよい。
波形テンプレート生成部405は、波形整形後の正常波形から監視対象2の動作パターンの波形テンプレートを生成し、波形テンプレート記憶部406に格納する。波形テンプレートの例として、例えば昇降機ドア2の戸開動作の波形テンプレートまたは戸閉動作の波形テンプレートがある。波形テンプレートは、正常波形から上記動作パターンに対応する学習用の部分波形(学習波形または第1波形)を切り出すために用いられる。
波形テンプレート生成部405は、波形整形後の正常波形において動作(例えば戸開または戸閉)の開始を検出し、検出した開始の時刻から、想定される動作パターンの長さより短い一定時間長の部分波形(開始部分波形X)と、動作の開始から終了までの時間区間を特定する情報(時間区間情報Y)とを波形テンプレートとしてもよい。
所定値以下の値の電流の傾きが0から一定値以上の傾きに変化し、電流値が閾値時間以内に閾値以上になる場合は戸閉動作が生じたと判定する。この場合に、傾きが0から変化する時刻t1から、予め定めた時間長の部分波形を開始部分波形Xとする。また、傾きが0から変化する時刻t1から、所定時間長の範囲を時間区間情報Yとする。あるいは、時刻t1から、時刻t1より後でかつ電流値が所定値以下でかつ傾きが0になる時刻t2までの時間長を時間区間情報Yとしてもよい。
時間区間情報Yが示す区間長は、例えば昇降機ドア2が一回開くまたは閉じるのに要する時間、またはそれ以上の任意の時間に対応する。
上述した開始部分波形Xおよび時間区間情報Yの決定方法は一例であり、動作パターンごとに任意に決定方法を定義することができる。例えばユーザが開始部分波形Xおよび時間区間情報Yを指定してもよい。
なお、波形テンプレートを開始部分波形Xのみとし、時間区間情報Yを定めなくてもよい。この場合、正常波形から動作パターンに対応する学習波形の切り出す際に、動的に時間区間情報を決定する。例えば、切り出される部分波形の末尾の時刻(動作の終了時刻)を電流値の傾きの変化などに基づいて検出し、切り出される部分波形の先頭の時刻から検出した末尾の時刻までを時間区間情報として扱う。
テンプレート設定記憶部425は、波形テンプレート生成部405により動作パターンごとに生成された波形テンプレートを格納する。
波形テンプレート生成部405は、監視対象2が行う動作パターンの種類数だけ波形テンプレートを生成する。例えば監視対象2が昇降機ドアの場合、波形テンプレート生成部405は、戸開時/戸閉時それぞれについて波形テンプレートを生成する。
波形切り出し部407は、波形整形後の正常波形から、波形テンプレートを用いて1戸開分ずつおよび1戸閉分ずつ学習波形を切り出す。
図4は、波形切り出し部407が行う波形切り出し処理を説明する図である。図4には、波形Xと、時間区間情報Yとを含む波形テンプレートが示されている。
波形切り出し部407は、正常波形に対して波形テンプレートを走査させ、波形テンプレートとマッチする正常波形の部分波形(図4の太線部分)を、1戸開分または1戸閉分の学習波形として切り出す。例えば、波形切り出し部407は、波形テンプレートの開始部分波形を構成するある値と、正常波形を構成するある値と、の差分の絶対値を、開始部分波形を構成する値の数だけ算出する。そして、その総和が所定の閾値より小さい場合にマッチすると判定し、開始部分波形の先頭の時刻から、時間区間情報Yが示す時間長の部分波形を学習波形として切り出す。この動作を繰り返すことにより、動作パターン(例えば戸開および戸閉)ごとに、学習波形が1つ以上又は複数切り出される。
学習波形記憶部408は、切り出された1つ以上の戸開時および戸閉時の学習波形を格納する。
遷移データ記憶部409は、監視対象2の動作の遷移に関する遷移データを動作パターンごとに格納する。遷移データは、図5に示されるように、監視対象2の動作中の特徴点(始点、終点)と、区間と、区間に付与された重みの情報を含む。特徴点(始点、終点)および区間は、複数の動作が遷移するタイミングを表す情報に対応する。図5は、昇降機ドア2の戸閉時の遷移データを示す。区間は、特徴点と特徴点の間の時間区間である。区間の期間は、例えば0.5~0.7sのように幅を有していてもよい。特徴点は、予め取得された学習波形のピークおよび/または変曲点に基づいて定められてもよいし、監視対象2の動作パターンや設計事項に基づいてユーザによって予め指定されていてもよい。
図6は、図5に示される遷移データの一例を別の表現で表した図である。図6に示されるグラフは、昇降機ドアの戸閉時の設定速度のパターン(動作パターン)を示している。点A~Eは昇降機ドアの動作の特徴点(監視対象2の動作状態が変化するタイミング)である。区間は、⇔で示されている。
特徴点の一例を、図5、図6を参照して説明する。
A:ドアが完全に開いており、加速を開始する時点(戸閉を開始する時点)
B:ドアが加速を終了し、定速に移行する時点
C:ドアが定速での移動を終了し、減速を開始する時点
D:ドアが減速を終了し、停止する時点
E:保持力をかけて完全にドアが閉まった時点
上記は特徴点の一例であり、ユーザは、例えば、重要と考えられる特徴点をさらに追加で指定してもよいし、重要ではないと考えられる特徴点を省いてもよい。特徴点A-B間の動作は加速動作、特徴点B-C間の動作は定速動作、特徴点C-D間の動作は減速動作、特徴点D-E間の動作は保持動作に対応する。
重みは、ある区間に対して、当該区間において、ある特定の異常が発生し得るか否か、また発生する可能性の多寡を示す。例えば、図5に示される区間2の重みは-1であるが、これは区間2(即ち定速で動作する期間(図6参照))では、異常が発生しないと考えられるということを表す。また区間3、4の重みが区間1より大きいのは、区間3、4では、区間1より異常が発生し易いことを表している。なお、以上の説明は、当該異常に対してのみ適用され、別の種類の異常に対しては、別の重みが各区間に付与される。後述するモデル検証部415によって、重みが大きい区間から生成された正常波形パターンが選ばれ易くなる。
波形分割部411は、学習波形記憶部408に格納された学習波形から、学習波形が揺らぎにくい区間を特定し、当該区間の重みに反映させてもよい。これにより、例えば、揺らぎが少なく、より異常検知に適していると考えられる区間を正常波形パターン生成に用いることができる。
グラフ生成部410は、遷移データに基づいて、遷移グラフを生成する。遷移グラフは、特徴点の遷移をノードとリンクとで示す。図7は、図5に示される遷移データに基づいて、グラフ生成部410によって生成された戸閉時の遷移グラフの一例である。図7に示される遷移グラフは、戸閉時には、特徴点A→B→C→D→Eと動作が遷移してドアが閉まることを表している。
波形分割部411は、遷移グラフに基づいて、図8に示すように、学習波形を分割する。波形分割部411は、遷移グラフに含まれる期間情報を学習波形に当てはめて学習波形を分割してもよい。あるいは、波形分割部411は、学習波形からピーク点および/または変曲点を特定し、それぞれの点に各特徴点を当てはめることで学習波形を分割してもよい。このように、波形分割部411は、複数の動作の遷移のタイミングに対応する時刻で学習波形を分割する。
そして、波形分割部411は、学習波形の分割により得られる複数の区間のうち任意の1つ以上の区間を対象区間とする。対象区間となるのは、1つの区間、または、隣接する2つ以上の区間の組み合わせである。ただし重みが-1の区間は除外する。以下、対象区間が例えば区間1と区間2の組みの場合、「区間1・2」のように表す。重みを考慮しない場合、対象区間となり得る区間または区間の組み合わせは、区間1、区間2、区間3、区間4、区間1・2、区間2・3、区間3・4、区間1・2・3、区間2・3・4、区間1・2・3・4となる。しかし、区間2は重みが-1である(即ち、異常が発生しないとみなす)ことがわかっており、考慮する必要がないため、対象区間から除外される。よって、実際に対象区間となるのは、区間1、区間3、区間4、区間3・4となる。すなわち4つの対象区間が取得される。
図9に、取得された対象区間を、始点、終点、開始時刻、期間、重みに対応づけた対象区間詳細データを示す。区間3・4の重みは、区間3、区間4の重みから予め決められた式により計算してもよいし、ユーザが入力してもよい。区間3・4の重みは、区間3、区間4の重みよりも大きい。
学習パラメータ記憶部412は、学習パラメータを格納する。学習パラメータは、1戸開分または1戸閉分の正常波形から抽出する正常波形パターンの長さを示す。正常波形パターンの長さは、モデル生成の対象とする対象区間の長さに応じて定められてもよいし、対象区間の長さに関わらず特定の値でもよい。
モデル生成部413は、動作パターンごとに1つ以上の学習波形を用いて、対象区間の部分波形に基づいて監視対象の状態に関する推定モデル(第2推定モデル)を生成する。第2推定モデルは、本実施形態では監視対象の状態の判定用の波形パターンであり、特に正常状態の学習波形から生成される波形パターン(正常波形パターン)である。例えば対象区間が区間1、区間3、区間4、区間3・4の場合、それぞれの区間に対して1つ以上の学習波形から、正常波形パターンを生成する。これらの対象区間に対して生成した第2推定モデルのセットは第1推定モデルに対応する。
モデル生成部413は、例えばOCLTS(One-Class Learning Time-series Shapelets)を用いて正常波形パターンを生成する。モデル生成部413は、ROCLTS、1クラスSVM、最近傍法、MiniRocketなどのデータマイニングまたは機械学習アルゴリズムを用いて正常波形パターンを生成してもよい。
モデル検証部415は、学習波形と、モデル生成部413が生成した正常波形パターンとの間の類似度を算出する。類似度は、例えば正常波形パターンと学習波形の距離に基づく。後述するスコア算出部420および状態判定部422において、用いられる正常波形パターンの類似度が高いほど、監視対象2の状態を高精度に判定することができる。時間軸上で学習波形の一部分のピークが若干前後にずれることもあり得るため、モデル検証部415は、DTW(Dynamic Time Warping)を用いて正常波形パターンを評価し、ピークがずれていても必要以上に類似度を劣化させないようにしてもよい。
そして、モデル検証部415は、1つ以上の学習波形との間で算出した類似度の平均が閾値以上であるか否かを判定し、平均の類似度が閾値以上である正常波形パターンをモデル記憶部414に格納し、平均の類似度が閾値未満である正常波形パターンは除外する。類似度の平均の代わりに、類似度の最大値、最小値、分散などの統計値を用いてもよい。
図10は、生成された正常波形パターンの一例を示す図である。灰色の実線L1は学習波形の一部を示す(区間1及び区間2の学習波形部分の図示は説明の簡易化のため省略している)。図10では、区間3から正常波形パターンP1が、区間3・4から正常波形パターンP2が、区間4から正常波形パターンP3が生成された場合を示す。区間1に対して生成される正常波形パターンは、類似度の平均が閾値未満であるため除外された場合を想定する。
モデル検証部415は、類似度そのものではなく、類似度に重みを乗じた値を用いて判定を行ってもよい。これにより、より異常が発生し易い波形区間における正常波形パターンを監視対象2の状態判定に用いることができる。例えば、図10に示す例では、区間3・4の重みは区間3および区間4の重みより大きいため(図9参照)、区間3・4用の正常波形パターンP2は、区間3用の正常波形パターンP1、区間4用の正常波形パターンP3と比べて、監視対象2の状態判定に用いられやすくなる。
上記のようにして、情報処理装置4は正常波形から正常波形パターンを抽出する。センサ3が低性能な場合、得られる学習波形のそれぞれは揺らぎ(分散)が大きくなるため、正常波形パターンを生成するために必要な学習波形の数が多くなり、計算量も増加する。しかし、学習波形を遷移データに基づいて分割し、異常が発生しないまたは発生しないとみなせる区間については学習の対象から除外することで、計算量を大幅に削減することができる。
図11は、情報処理装置4が学習時に行う処理の一例を示すフローチャートである。以下、図11を参照して、情報処理装置4が学習時に行う処理について説明する。
まず、波形整形部402が、窓関数およびローパスフィルタ等を用いて正常波形データの波形整形を行う(ステップS101)。
次に、波形テンプレート生成部405が、波形整形後の正常波形から波形テンプレートを生成する(ステップS102)。
次に、波形切り出し部407が、波形テンプレートを用いて波形整形後の正常波形から1戸開分、1戸閉分ずつ部分波形を切り出す(ステップS103)。
次に、グラフ生成部410が、遷移データに基づいて監視対象2の遷移グラフを生成する(ステップS104)。
次に、波形分割部411が、1戸開分、1戸閉分の部分波形を、遷移グラフに基づいて複数の区間に分割する(ステップS105)。
次に、モデル生成部413が、分割された区間に基づいて、正常波形から正常波形パターンを生成する(ステップS106)。
以上のようにして、学習時において、情報処理装置4は正常波形パターンを生成する。
次に、診断時における情報処理装置4の処理について説明する。
センサ入力部400は、センサ3によって取得された監視対象となる波形(監視波形または第2波形)の数値データである監視波形データを監視波形データ記憶部416に格納する。監視波形データは、例えば監視対象2の通常運転時に取得される。
波形整形部402は、監視波形の波形整形を行う。波形整形は、正常波形データに対して窓関数を移動させながら、ローパスフィルタを掛ける処理を含む。
未判定波形記憶部417は、波形整形後の監視波形を格納する。
波形切り出し部407は、波形整形後の監視波形から、波形テンプレートを用いて昇降機ドアの1戸開分、1戸閉分ずつ部分波形を切り出す。
監視波形記憶部419は、切り出された監視波形を格納する。
スコア算出部420は、切り出された監視波形が、正常波形パターンからどれだけ逸脱しているか(両者の類似度の低さ)を示すスコアを計算する。図12は、監視波形と正常波形パターンの一例を示す。スコアは、例えば、正常波形パターンと監視波形の差分の大きさ、すなわち正常波形パターンと監視波形とで囲まれる領域の面積(図12に斜線で示す面積)である。正常波形パターンと監視波形とで囲まれる領域に重複があるときは、重複する領域の面積は計算から除外してもよいし、除外しなくてもよい。
判定閾値記憶部421は、監視対象2の状態の判定用の閾値(判定閾値)を格納する。判定閾値は複数あってもよい。例えば、異常判定のための閾値と異常予兆判定のための閾値とを別々に用意されていてもよい。
状態判定部422は、スコア算出部420によって算出されたスコアと判定閾値に基づいて、監視対象2の状態を推定する。本実施形態では、監視波形に異常または異常予兆が含まれているか(監視対象2が正常状態かどうか)を判定する。例えば、算出されたスコアが第1の判定閾値以上かつ第2の判定閾値未満であれば、監視波形に異常予兆が含まれると判定し、第2の判定閾値以上であれば、監視波形に異常が含まれると判定する。スコアが第1の判定閾値未満であれば、監視波形に異常も異常予兆も含まれないと判定する。
スコア算出部420は、スコアの計算を正常波形パターンごとに行ってもよい。この場合、正常波形パターンごとに判定閾値に基づく判定を行い、判定結果を総合して監視波形の異常または異常予兆を検知してもよい。例えば少なくとも1つの正常波形パターンで監視波形に異常が含まれると判定された場合は、他の正常波形パターンで異常も異常予兆もないと判定されても、総合判定の結果は監視波形に異常が含まれるとする。例えば少なくとも1つの正常波形パターンで監視波形に異常予兆が含まれると判定された場合は、他の正常波形パターンで異常も異常予兆もないと判定されても、総合判定の結果は監視波形に異常予兆が含まれるとする。
出力部423は、状態判定部422の判定結果を出力する。監視波形に異常または異常予兆が含まれていると判定された場合、出力部423は、判定の根拠として、当該監視波形と、当該監視波形上の対応する位置に配置された正常波形パターン(即ち、図12に示される図)をユーザに視認可能に表示し、当該監視波形が正常波形パターンから逸脱している様子を表示してもよい。
図13は、情報処理装置4が診断時に行う処理の一例を示すフローチャートである。以下、図13を参照して、情報処理装置4が診断時に行う処理について説明する。
まず、波形整形部402が、窓関数およびローパスフィルタ等を用いて監視波形データの波形整形を行う(ステップS107)。
次に、波形切り出し部407が、波形テンプレートを用いて波形整形後の監視波形から1戸開分、1戸閉分ずつ部分波形を切り出す(ステップS108)。
次に、スコア算出部420が、切り出された監視波形と正常波形パターンとの間の類似度の低さを示すスコアを算出する(ステップS109)。
次に、状態判定部422が、算出されたスコアに基づいて、監視波形に異常または異常予兆が含まれているか否かを判定する(ステップS110)。
次に、出力部423が、判定結果を出力する(ステップS111)。
以上のようにして、診断時において、情報処理装置4は異常または異常予兆を検知する。
(変形例1)
上述の実施形態では学習時に、モデル生成部413は第1推定モデルとして正常波形パターンのセットを生成したが、ニューラルネットワークなどの回帰モデルを生成してもよい。この場合、学習波形における各区間の部分波形と、各区間の重みとを学習データとする。そして、重みの大きい区間ほど学習の重みを高くし、重みの大きい区間ほど、学習波形と同一または類似の部分波形が入力されると高い類似度または高いスコアを出力するように、重みの小さい区間ほど出力される類似度またはスコアへの影響が小さくなるように、回帰モデルを生成してもよい。所定の重み(例えば“-1”)の区間の部分波形は学習時に無視してもよい。
診断時は、波形分割部411が監視波形を遷移データに基づき複数の区間に分割し、スコア算出部420が複数の区間の部分波形と、複数の区間の重みとを回帰モデルに入力して、出力として類似度またはスコアを取得してもよい。
本変形例1で記載した内容は後述する第2実施形態および第3実施形態でも有効である。
(変形例2)
また上述の実施形態では、学習時に第2推定モデルとして正常波形パターンを生成したが、対象区間ごとに第2推定モデルとしてニューラルネットワークなどの回帰モデルを生成し、第2推定モデルの線形和を第1推定モデルとしてもよい。線形和の重みとして対象区間の重みの合計に対する各対象区間の重みの比率を用いてもよい。第2推定モデルは、対象区間の部分波形を入力とし類似度またはスコアを出力する構成でよい。
診断時は、波形分割部411が監視波形を遷移データに基づき複数の区間に分割し、スコア算出部420が複数の区間のうち対象区間の部分波形を、第1推定モデルにおける該当する第2推定モデルに入力し、第1推定モデルの出力として類似度またはスコアを取得してもよい。
本変形例2で記載した内容は後述する第2実施形態および第3実施形態でも有効である。
(本実施形態の他の構成例)
上記の説明において、情報処理装置4が正常波形パターンを生成し、異常または異常予兆を検知する方法を説明した。しかし、発生する頻度が高くなく、また発生するタイミングもランダムな動作が監視対象2の動作に含まれる場合がある。例えば、昇降機ドアにおいて、ドアの戸閉時に、乗客の体の一部がドアに触れる等して、ドアが(緊急)停止しリオープンする動作等である。このような動作は、学習に用いることが難しいため、このような動作が学習波形に混ざっていると、正常波形パターンの生成が適切に行えない。
そこで、そのような動作が含まれる学習波形に対しては、遷移グラフに基づいて、当該動作に対応する部分を学習に用いないこととする。
図14はドアの戸閉時にリオープンすることを考慮した遷移データを示す。図15は図14に示す遷移データを別の表現で表した図である。ドアが停止→リオープンする一連の動作は複雑なため、便宜上点線で示されている。リオープンする場合、図5、図6に示される特徴点に加え、新たに特徴点F、Gが指定されている。
F:ドアが停止する時点
G:ドアがリオープンを開始する時点
図16は、図14に示される遷移データに基づいて、グラフ生成部410によって生成された戸閉時の遷移グラフの一例である。煩雑さを回避するため、期間情報および重み情報は図示していない。ドアが完全に閉まり切る前まではリオープンは発生し得るため、特徴点A~Dから特徴点Fに遷移し得る。
図17は、リオープンする場合の学習波形を図16に示される遷移グラフに基づいて分割した一例である。
まず、リオープンが発生しない場合と同様に、特徴点A、B、C、D、Eに対応する監視波形上の位置が特定される。
ここで、図16に示される遷移グラフから、リオープン動作が発生するときは、リオープンが発生するタイミングに係らず、特徴点F、Gを経由して特徴点Aに遷移することがわかっている。つまり、2個目の特徴点Aの前に、リオープンが発生した(特徴点F、Gがある)ことがわかる。そして、図14に示されるように、特徴点A~D→F、F→G、G→Aのいずれの遷移(区間5~10)の場合においても、重みが-1であることが分かっている。つまり、学習波形のうち、2個目の特徴点A以前にリオープンが発生し、またそのリオープン動作中には異常は発生しないことが分かっているため、2個目の特徴点A以降の部分を正常波形パターン生成に用いればよいということになる。
このようにして、学習波形のうち、リオープン動作の波形を除去した波形を正常波形パターン生成に用いることができる。
以上、第1実施形態によれば、遷移データを用いて正常波形を複数の区間に分割し、異常の発生しないまたは発生しないとみなせる区間を除外して正常波形パターンを生成することで、低性能なセンサを用いても、効率的に正常波形パターンを生成することができる。低性能なセンサを用いることで、保守対象設備の数が多数になっても、状態の推定(異常または異常予兆の検知)における低コスト化を実現できる。
(変形例)
上記の説明では、リオープン時の波形は正常波形パターン生成には用いないこととした。しかしながら、リオープン時の波形が正常波形パターン生成のために十分な量であれば、リオープン動作が含まれる学習波形(図17参照)を正常波形パターン生成に用いてもよい。この場合、区間5~10における重みを-1から大きな値に変更してもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、学習波形を遷移データに基づいて複数の区間に分割し、区間に基づいて正常波形パターンを生成することで、精度よく状態判定を行うことを実現した。
第2実施形態では、学習波形の分割を行わず、波形整形を最適化または準最適化し、最適化または準最適化された波形整形に基づき得られた学習波形から、波形分割を行わずに、正常波形パターンを生成する。波形整形が適切でない場合、例えば、波形整形後の正常波形に余分な高周波成分が残り、正常波形パターンにもその高周波成分が乗ってしまう。波形整形を最適化または準最適化することで、適切な学習波形を得ることで、学習波形を分割しなくとも、高い精度で異常または異常予兆を検知可能な正常波形パターンを得られる。これにより、簡易なセンサを用いた異常または異常予兆の検知が可能となる。
図18は、第2実施形態に係る情報処理システム1Aのブロック図である。上述した第1実施形態における図1と同じ名称または機能の要素には同じ符号を付している。以後、変更または追加された事項を除き説明を省略する。
情報処理装置4Aは、情報処理装置4と比して、遷移データ記憶部409、グラフ生成部410、波形分割部411を備えず、係数調整部424を備える。
モデル生成部413は、1つ以上の学習波形から正常波形パターンを生成する。モデル検証部415は、1つ以上の学習波形のスコア(即ち1つ以上の学習波形と正常波形パターンとの間の類似度の低さ)を、スコア算出部420と同様に算出し、状態判定部422と同様に、判定閾値に基づいて、各学習波形の状態判定を行い、正常波形パターンの推定精度(第1モデルの推定精度)を算出する。本実施形態では、一例として誤検知率を算出する。
学習波形は全て正常状態における波形なので、正常波形パターンが適切に生成されていれば、異常または異常予兆は検知されない、または異常または異常予兆の検知数は少ない。換言すれば、モデル検証部415において、ある一定以上の割合で異常または異常予兆が検知(誤検知)された場合、正常波形パターンが適切に生成されていないということになる。
係数調整部424は、波形整形に用いられるローパスフィルタ等の係数を、モデル検証部415によって算出された誤検知率に基づいて調整する。例えば、係数記憶部403に、予めローパスフィルタの係数の値を、設定可能な値の最大値に設定しておく。そして、誤検知率が閾値以上である場合、所定の値だけ係数を小さくする。係数の調整はローパスフィルタに限定されず、窓関数の係数を調整(大きくまたは小さく)してもよいし、両方の係数を調整してもよい。
その後は第1実施形態と同様に、波形整形部402、波形テンプレート生成部405、波形切り出し部407、モデル生成部413がそれぞれの処理を行い、再び正常波形パターンを生成する。そして、再びモデル検証部415が正常波形パターンを検証する。
以上の処理を、誤検知率が閾値未満になるまで繰り返す。これにより、最適または準最適な正常波形パターンが得られる。
図19は、情報処理装置4Aが学習時に行う処理の一例を示すフローチャートである。なお、診断時の処理については第1実施形態と同様であるので省略する。以下、図19を参照して、情報処理装置4Aが学習時に行う処理について説明する。
まず、係数調整部424が、波形整形に用いるローパスフィルタの係数を設定可能な範囲の最大値に設定する(ステップS201)。
次に、情報処理装置4Aは、第1実施形態と同様に、ステップS101~S103、S106の処理を行う。
次に、モデル検証部415が、生成された正常波形パターンの評価を行う(ステップS202)。
誤検知率が閾値以上であれば、ステップS203に移行し、(ステップS202:No)波形整形用の係数を更新してステップS101に戻る(ステップS203)。
誤検知率が閾値未満であれば、生成された正常波形パターンを出力して処理を終了する(ステップS202:Yes)。
ローパスフィルタの係数を更新したが、ローパスフィルタの窓関数の係数を更新してもよい。例えばローパスフィルタの係数を1回更新するごとに、窓関数の係数を最大値から最小値(あるいは最小値から最大値)まで複数段階で更新し、更新された値ごとに正常波形パターンの評価を行う。誤検知率が閾値以上であれば、ローパスフィルタの係数をさらに更新し、窓関数の係数を最大値から最小値(あるいは最小値から最大値)まで複数段階で更新し、更新された値ごとに正常波形パターンの評価を行う。以降、誤検知率が閾値未満となるまで同様の処理を繰り返す。
上述したように、第2実施形態によれば、波形整形を最適化または準最適化することができる。これにより、簡易なセンサを用いて、波形分割を行わずに効果的な正常波形パターンを生成することができる。これにより、保守対象設備の数が多数になっても、異常または異常予兆の検知における低コスト化を実現できる。
(第3実施形態)
上記の第1実施形態と第2実施形態を組み合わせてもよい。波形分割と波形整形の最適化を組み合わせることで、より精度よく状態判定を行うことができる。
図20は、第3実施形態に係る情報処理システム1Bのブロック図である。上述した第1実施形態における図1と同じ名称または機能の要素には同じ符号を付している。以後、変更または追加された事項を除き説明を省略する。
図21は、情報処理装置4Bが学習時に行う処理の一例を示すフローチャートである。なお、診断時の処理については第1実施形態と同様であるので省略する。以下、図21を参照して、情報処理装置4Bが学習時に行う処理について説明する。
まず、係数調整部424が、波形整形に用いるローパスフィルタの係数を設定可能な範囲の最大値に設定する(ステップS201)。
次に、情報処理装置4Bは、第1実施形態と同様に、ステップS101~S106の処理を行う。
次に、モデル検証部415が、生成された正常波形パターンの評価を行う(ステップS202)。
誤検知率が閾値以上であれば、ステップS203に移行し、(ステップS202:No)波形整形用の係数を更新してステップS101に戻る(ステップS203)。
誤検知率が閾値未満であれば、生成された正常波形パターンを出力して処理を終了する(ステップS202:Yes)。
第2実施形態と同様に、窓関数の係数も更新の対象としてもよい。
以上のように、学習波形の分割と、波形整形の最適化を組み合わせることで、より効率的かつ効果的に正常波形パターンを生成することができる。これにより、監視対象(保守対象設備)の数が多数になっても、異常または異常予兆の検知における低コスト化を実現できる。
(ハードウェア構成)
図22は、各実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す。情報処理装置は、コンピュータ装置600により構成される。コンピュータ装置600は、CPU601と、入力インタフェース602と、表示装置603と、通信装置604と、主記憶装置605と、外部記憶装置606とを備え、これらはバス607により相互に接続されている。
CPU(中央演算装置)601は、主記憶装置605上で、コンピュータプログラムである情報処理プログラムを実行する。情報処理プログラムは、情報処理装置の上述の各機能構成を実現するプログラムのことである。情報処理プログラムは、1つのプログラムではなく、複数のプログラムやスクリプトの組み合わせにより実現されていてもよい。CPU601が、情報処理プログラムを実行することにより、各機能構成は実現される。
入力インタフェース602は、キーボード、マウス、及びタッチパネルなどの入力装置からの操作信号を、情報処理装置に入力するための回路である。入力インタフェース602は各実施形態に係る情報処理装置の入力部に対応する。
表示装置603は、情報処理装置から出力されるデータを表示する。表示装置603は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、CRT(ブラウン管)、又はPDP(プラズマディスプレイ)であるが、これに限られない。コンピュータ装置600から出力されたデータは、この表示装置603に表示することができる。表示装置603は各実施形態に係る情報処理装置の出力部に対応する。
通信装置604は、情報処理装置が外部装置と無線又は有線で通信するための回路である。データは、通信装置604を介して外部装置から入力することができる。外部装置から入力したデータを、主記憶装置605や外部記憶装置606に格納することができる。
主記憶装置605は、情報処理プログラム、情報処理プログラムの実行に必要なデータ、及び情報処理プログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。情報処理プログラムは、主記憶装置605上で展開され、実行される。主記憶装置605は、例えば、RAM、DRAM、SRAMであるが、これに限られない。各実施形態に係る情報処理装置の各記憶部又はデータベースは、主記憶装置605上に構築されてもよい。
外部記憶装置606は、情報処理プログラム、情報処理プログラムの実行に必要なデータ、及び情報処理プログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。これらの情報処理プログラムやデータは、情報処理プログラムの実行の際に、主記憶装置605に読み出される。外部記憶装置606は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。情報処理装置の各記憶部又はデータベースは、外部記憶装置606上に構築されてもよい。
なお、情報処理プログラムは、コンピュータ装置600に予めインストールされていてもよいし、CD-ROMなどの記憶媒体に記憶されていてもよい。また、情報処理プログラムは、インターネット上にアップロードされていてもよい。
また、情報処理装置は、単一のコンピュータ装置600により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ装置600からなるシステムとして構成されてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態は、以下のように構成することもできる。
[項目1]
監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、前記第1波形における前記複数の区間の部分波形に基づき、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成する、処理部
を備えた情報処理装置。
[項目2]
前記第1波形に対応する前記監視対象の状態は、正常の状態であり、
前記第1推定モデルは、前記監視対象に異常または異常予兆があるかを推定するモデルである
項目1に記載の情報処理装置。
[項目3]
前記遷移データは、前記複数の動作が遷移するタイミングを表す情報を含み、
前記処理部は、前記複数の動作の遷移のタイミングに対応する時刻で前記第1波形を分割する
項目1または2に記載の情報処理装置。
[項目4]
前記遷移データは、前記複数の動作の重みを表す重み情報を含み、
前記処理部は、前記重み情報に基づいて、前記複数の区間から1つ以上の区間を選択し、選択した前記区間の前記部分波形に基づき、前記第1推定モデルを生成する
項目1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目5]
前記処理部は、前記監視対象の前記センサの第2波形と、前記第1推定モデルとに基づき、前記監視対象の状態を推定する
項目1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目6]
前記処理部は、前記区間ごとに前記監視対象の状態に関する第2推定モデルを生成し、
前記処理部は、前記遷移データに基づき前記第2波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、前記第2波形における前記区間ごとの部分波形と、前記区間ごとの前記第2推定モデルとに基づき、前記監視対象の状態を推定する
項目5に記載の情報処理装置。
[項目7]
前記第2推定モデルは、前記監視対象の状態の判定用の波形であり、
前記処理部は、前記第2波形における前記区間ごとの前記部分波形と、前記区間ごとの前記第2推定モデルとの類似度に基づき、前記監視対象の状態を推定する
項目5または6に記載の情報処理装置。
[項目8]
前記遷移データは、前記複数の動作の重みを表す重み情報を含み、
前記類似度に、前記重み情報によって重み付けし、重み付けされた前記類似度に基づき、前記監視対象の状態を推定する
項目7に記載の情報処理装置。
[項目9]
前記類似度は、前記第2波形における前記区間ごとの前記部分波形と、前記区間ごとの前記判定用の波形とによって囲まれる領域の面積に基づいている
項目7または8に記載の情報処理装置。
[項目10]
前記処理部は、前記区間ごとの前記類似度に基づきスコアを算出し、前記スコアに基づき、前記監視対象の状態を推定する
項目9に記載の情報処理装置。
[項目11]
前記処理部は、前記スコアが第1判定閾値以上かつ第2判定閾値未満のときは前記監視対象に異常予兆があり、前記第2判定閾値以上のときは前記監視対象に異常があると決定する
項目10に記載の情報処理装置。
[項目12]
前記処理部は、ローパスフィルタに基づき前記第1波形に波形整形を行って前記第1波形に含まれる高周波成分を除去し、
前記波形整形後の前記第1波形に基づき、前記第1推定モデルを生成する
項目1~11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目13]
前記第1波形に対応する前記監視対象の状態は、第1の状態であり、
前記処理部は、前記第1波形と前記第1推定モデルとに基づき前記監視対象の状態を推定し、推定結果に基づいて前記第1推定モデルの推定精度を算出し、前記推定精度に基づいて、前記ローパスフィルタの係数を更新する
項目12に記載の情報処理装置。
[項目14]
前記処理部は、前記ローパスフィルタの窓関数にさらに基づき前記波形整形を行い、
前記推定精度に基づいて前記窓関数の係数をさらに更新する
項目13に記載の情報処理装置。
[項目15]
前記処理部は、データマイニングまたは機械学習に基づき、前記第1推定モデルを生成する
項目1~14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目16]
前記監視対象は、昇降機である
項目1~15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目17]
前記センサは、前記昇降機のドアを開閉するモータの電流値を検出するセンサである
項目16に記載の情報処理装置。
[項目18]
前記監視対象の複数の動作は、前記昇降機のドアの加速動作、定速動作、減速動作、保持動作を含む
項目16または17に記載の情報処理装置。
[項目19]
前記処理部は、推定した前記監視対象の状態に基づき、前記監視対象を制御する
項目1~18のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目20]
第1の状態にある監視対象に対するセンサの第1波形をローパスフィルタに基づき波形整形して前記第1波形に含まれる高周波成分を除去し、
前記波形整形後の前記第1波形に基づき、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成し、
前記第1波形と前記第1推定モデルとに基づき前記監視対象の状態を推定し、推定結果に基づいて前記第1推定モデルの精度を算出し、前記第1推定モデルの精度に基づいて、前記ローパスフィルタの係数を更新する、処理部
を備えた情報処理装置。
[項目21]
監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、
前記第1波形における前記区間ごとの部分波形に基づいて、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成する、
情報処理方法。
[項目22]
監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割するステップと、
前記第1波形における前記区間ごとの部分波形に基づいて、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成するステップと
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
1、1A、1B 情報処理システム
2 監視対象(昇降機ドア)
3 センサ
4、4A、4B 情報処理装置
400 センサ入力部
401 正常波形データ記憶部
402 波形整形部
403 係数記憶部
404 正常波形記憶部
405 波形テンプレート生成部
406 波形テンプレート記憶部
407 波形切り出し部
408 学習波形記憶部
409 遷移データ記憶部
410 グラフ生成部
411 波形分割部
412 学習パラメータ記憶部
413 モデル生成部
414 モデル記憶部
415 モデル検証部
416 監視波形データ記憶部
417 未判定波形記憶部
418 ユーザ入力部
419 監視波形記憶部
420 スコア算出部
421 判定閾値記憶部
422 状態判定部
423 出力部
424 係数調整部
425 テンプレート設定記憶部
600 コンピュータ装置
602 入力インタフェース
603 表示装置
604 通信装置
605 主記憶装置
606 外部記憶装置
607 バス

Claims (22)

  1. 監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、前記第1波形における前記複数の区間の部分波形に基づき、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成する、処理部
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記第1波形に対応する前記監視対象の状態は、正常の状態であり、
    前記第1推定モデルは、前記監視対象に異常または異常予兆があるかを推定するモデルである
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記遷移データは、前記複数の動作が遷移するタイミングを表す情報を含み、
    前記処理部は、前記複数の動作の遷移のタイミングに対応する時刻で前記第1波形を分割する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記遷移データは、前記複数の動作の重みを表す重み情報を含み、
    前記処理部は、前記重み情報に基づいて、前記複数の区間から1つ以上の区間を選択し、選択した前記区間の前記部分波形に基づき、前記第1推定モデルを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理部は、前記監視対象の前記センサの第2波形と、前記第1推定モデルとに基づき、前記監視対象の状態を推定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理部は、前記区間ごとに前記監視対象の状態に関する第2推定モデルを生成し、
    前記処理部は、前記遷移データに基づき前記第2波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、前記第2波形における前記区間ごとの部分波形と、前記区間ごとの前記第2推定モデルとに基づき、前記監視対象の状態を推定する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2推定モデルは、前記監視対象の状態の判定用の波形であり、
    前記処理部は、前記第2波形における前記区間ごとの前記部分波形と、前記区間ごとの前記第2推定モデルとの類似度に基づき、前記監視対象の状態を推定する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  8. 前記遷移データは、前記複数の動作の重みを表す重み情報を含み、
    前記類似度に、前記重み情報によって重み付けし、重み付けされた前記類似度に基づき、前記監視対象の状態を推定する
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記類似度は、前記第2波形における前記区間ごとの前記部分波形と、前記区間ごとの前記判定用の波形とによって囲まれる領域の面積に基づいている
    請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 前記処理部は、前記区間ごとの前記類似度に基づきスコアを算出し、前記スコアに基づき、前記監視対象の状態を推定する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記処理部は、前記スコアが第1判定閾値以上かつ第2判定閾値未満のときは前記監視対象に異常予兆があり、前記第2判定閾値以上のときは前記監視対象に異常があると決定する
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記処理部は、ローパスフィルタに基づき前記第1波形に波形整形を行って前記第1波形に含まれる高周波成分を除去し、
    前記波形整形後の前記第1波形に基づき、前記第1推定モデルを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 前記第1波形に対応する前記監視対象の状態は、第1の状態であり、
    前記処理部は、前記第1波形と前記第1推定モデルとに基づき前記監視対象の状態を推定し、推定結果に基づいて前記第1推定モデルの推定精度を算出し、前記推定精度に基づいて、前記ローパスフィルタの係数を更新する
    請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記処理部は、前記ローパスフィルタの窓関数にさらに基づき前記波形整形を行い、
    前記推定精度に基づいて前記窓関数の係数をさらに更新する
    請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記処理部は、データマイニングまたは機械学習に基づき、前記第1推定モデルを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  16. 前記監視対象は、昇降機である
    請求項1に記載の情報処理装置。
  17. 前記センサは、前記昇降機のドアを開閉するモータの電流値を検出するセンサである
    請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 前記監視対象の複数の動作は、前記昇降機のドアの加速動作、定速動作、減速動作、保持動作を含む
    請求項16に記載の情報処理装置。
  19. 前記処理部は、推定した前記監視対象の状態に基づき、前記監視対象を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  20. 第1の状態にある監視対象に対するセンサの第1波形をローパスフィルタに基づき波形整形して前記第1波形に含まれる高周波成分を除去し、
    前記波形整形後の前記第1波形に基づき、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成し、
    前記第1波形と前記第1推定モデルとに基づき前記監視対象の状態を推定し、推定結果に基づいて前記第1推定モデルの精度を算出し、前記第1推定モデルの精度に基づいて、前記ローパスフィルタの係数を更新する、処理部
    を備えた情報処理装置。
  21. 監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割し、
    前記第1波形における前記区間ごとの部分波形に基づいて、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成する、
    情報処理方法。
  22. 監視対象の複数の動作の遷移を表す遷移データに基づいて、前記監視対象に対するセンサの第1波形を前記複数の動作に対応する複数の区間に分割するステップと、
    前記第1波形における前記区間ごとの部分波形に基づいて、前記監視対象の状態に関する第1推定モデルを生成するステップと
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
JP2022182021A 2022-11-14 2022-11-14 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム Pending JP2024071195A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022182021A JP2024071195A (ja) 2022-11-14 2022-11-14 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム
CN202311154834.3A CN118038349A (zh) 2022-11-14 2023-09-08 信息处理装置、信息处理方法以及记录介质
US18/466,064 US20240158203A1 (en) 2022-11-14 2023-09-13 Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory computer readable medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022182021A JP2024071195A (ja) 2022-11-14 2022-11-14 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024071195A true JP2024071195A (ja) 2024-05-24

Family

ID=90995746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022182021A Pending JP2024071195A (ja) 2022-11-14 2022-11-14 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240158203A1 (ja)
JP (1) JP2024071195A (ja)
CN (1) CN118038349A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20240158203A1 (en) 2024-05-16
CN118038349A (zh) 2024-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yang et al. A control chart pattern recognition system using a statistical correlation coefficient method
JP6740247B2 (ja) 異常検出システム、異常検出方法、異常検出プログラム及び学習済モデル生成方法
Soualhi et al. Prognosis of bearing failures using hidden Markov models and the adaptive neuro-fuzzy inference system
US20170293862A1 (en) Machine learning device and machine learning method for learning fault prediction of main shaft or motor which drives main shaft, and fault prediction device and fault prediction system including machine learning device
Liu et al. An adaptive prediction approach for rolling bearing remaining useful life based on multistage model with three-source variability
EP3719601A1 (en) Abnormality determination system, motor control device, and abnormality determination device
Wang et al. An evolving fuzzy predictor for industrial applications
EP2923311A1 (en) Method and apparatus for deriving diagnostic data about a technical system
Wadi et al. An anomaly-based technique for fault detection in power system networks
de Calle et al. Dynamic condition monitoring method based on dimensionality reduction techniques for data-limited industrial environments
US20210365813A1 (en) Management computer, management program, and management method
US20230075229A1 (en) Model Update Device, Method, and Program
US20220269988A1 (en) Abnormality degree calculation system and abnormality degree calculation method
CN115098960A (zh) 设备剩余使用寿命预测方法和装置
Bai et al. A two-phase-based deep neural network for simultaneous health monitoring and prediction of rolling bearings
KR101808461B1 (ko) 기계의 잔여수명 예측 방법 및 장치
JP2024071195A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム
JP2022168706A (ja) 異常検知装置、プログラム、異常検知方法、及び製造方法
CN114060228A (zh) 风力发电机组扭矩异常跳变的检测方法、装置及控制器
Niu et al. A hybrid bearing prognostic method with fault diagnosis and model fusion
US20190187675A1 (en) Diagnosis System and Electronic Control Device
CN118159482A (zh) 电梯系统维护
Wani et al. Data Drift Monitoring for Log Anomaly Detection Pipelines
JP2023036469A (ja) 外れ値検出装置及び方法
Song et al. A Fault Detection System for Wiring Harness Manufacturing Using Artificial Intelligence