JP2024066287A - 端末装置、方法、および、集積回路 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024066287000001
【課題】端末装置間に他の端末装置が加わり、端末装置間の通信をサポートする技術(UE-to-UE relay)を提供すること。
【解決手段】通信システムにおいて、第1の端末装置および第2の端末装置と通信する端末装置は、第1の端末装置と第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、第1の端末装置との通信および第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP)を測定する処理部と、送信部と、を備える。処理部は、2のSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、第1の端末装置と第2の端末装置とが近接していることを、第1の端末装置に通知し、2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、第1の端末装置と第2の端末装置とが近接していることを、第1の端末装置に通知しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、端末装置、方法、および、集積回路に関する。
セルラ移動通信システムの標準化プロジェクトである、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)において、無線アクセス、コア網、サービス等を含む、セルラ移動通信システムの技術検討および規格策定が行われている。
例えば、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)は、3GPPにおいて、第3.9世代および第4世代向けセルラ移動通信システム向け無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として、技術検討および規格策定が開始された。現在も3GPPにおいて、E-UTRAの拡張技術の技術検討および規格策定が行われている。なお、E-UTRAは、Long Term Evolution(LTE:登録商標)とも称し、拡張技術をLTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)と称することもある。
また、NR(New Radio、またはNR Radio access)は、3GPPにおいて、第5世代(5th Generation:5G)向けセルラ移動通信システム向け無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)として、技術検討および規格策定が開始された。現在も3GPPにおいて、NRの拡張技術の技術検討および規格策定が行われている。
3GPP TS 38.331 v17.2.0,"NR; Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications" pp27-59,pp278-326,pp332-1158 3GPP TS 38.321 v17.0.0, "NR; Medium Access Control (MAC) protocol specification" pp17-104,pp113-142,pp145-232 3GPP TS 38.212 v17.2.0, "NR; Multiplexing and channel coding" 3GPP TS 38.214 v17.2.0, "NR; Physical layer procedures for data" 3GPP TS 23.304 v17.2.1, "NR; Proximity based Services(ProSe) in the 5G System(5GS)" 3GPP TS 38.300 v17.1.0, "NR; NR and NG-RAN Overall Description; Stage 2"
3GPPにおいて、NRの拡張技術として、コアネットワークを介さずに、直接端末装置と端末装置が通信を行うサイドリンク(sidelink)という技術が検討され、さらに、端末装置間に他の端末装置が加わり、端末装置間の通信をサポートする技術(UE-to-UE relay)の検討が始まっている。
本発明の一態様は、上記した事情に鑑みてなされたもので、通信制御を効率的に行うことができる端末装置、基地局装置、通信方法、集積回路を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、以下のような手段を講じた。すなわち本発明の一態様は、第1の端末装置および第2の端末装置と通信する端末装置であって、前記端末装置は前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、前記第1の端末装置との通信および前記第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP: sidelink Reference Signal Received Power)を測定する処理部と、送信部と、を備え、前記処理部は、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知しない。
また本発明の一態様は、第1の端末装置および第2の端末装置と通信する端末装置の方法であって、前記端末装置は前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、前記第1の端末装置との通信および前記第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP: sidelink Reference Signal Received Power)を測定し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知しない、方法。
また本発明の一態様は、第1の端末装置および第2の端末装置と通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記端末装置は前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、前記第1の端末装置との通信および前記第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP: sidelink Reference Signal Received Power)を測定する機能と、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知しない機能と、を発揮させる、集積回路。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の一態様によれば、端末装置、方法、および集積回路は、効率的な通信制御処理を実現することができる。
本実施形態に係る通信システムの概略図。 本実施形態に係るサイドリンクのプロトコル構成の一例の図。 本実施形態に係るサイドリンクのプロトコル構成の一例の図。 本実施形態に係るサイドリンクのプロトコル構成の一例の図。 本実施形態における端末装置の構成を示すブロック図。 本実施形態に係るサイドリンクのプロトコル構成の一例の図。 本実施形態に係るサイドリンクのプロトコル構成の一例の図。 本実施形態における処理の一例。
以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本実施形態では、無線アクセス技術がNRである場合の各ノードやエンティティの名称、および各ノードやエンティティにおける処理等について説明するが、本実施形態は他の無線アクセス技術に適用されてもよい。本実施形態における各ノードやエンティティの名称は、別の名称であってよい。
図1は本実施形態に係る通信システムの概略図である。なお図1を用いて説明する各ノード、無線アクセス技術、コア網、インタフェース等の機能は、本実施形態に密接に関わる一部の機能であり、他の機能を持ってよい。
E-UTRAは無線アクセス技術であってよい。またE-UTRAは、UE122とng-eNB100との間のエアインタフェース(air interface)であってよい。UE122とng-eNB100との間のエアインタフェース112をUuインタフェースと呼んでよい。ng-eNB(ng E-UTRAN Node B)100は、E-UTRANの基地局装置であってよい。ng-eNB100は、後述のE-UTRAプロトコルを持ってよい。E-UTRAプロトコルは、後述のE-UTRAユーザプレーン(User Plane:UP)プロトコル、および後述のE-UTRA制御プレーン(Control Plane:CP)プロトコルから構成されてもよい。ng-eNB100は、UE122に対し、E-UTRAユーザプレーンプロトコル、およびE-UTRA制御プレーンプロトコルを終端してよい。eNBで構成される無線アクセスネットワークをE-UTRANと呼んでもよい。
NRは無線アクセス技術であってよい。またNRは、UE122とgNB102との間のエアインタフェース(air interface)であってよい。UE122とgNB102との間のエアインタフェース112をUuインタフェースと呼んでよい。gNB(g Node B)102は、基地局装置であってよい。gNB102は、後述のNRプロトコルを持ってよい。NRプロトコルは、後述のNRユーザプレーン(User Plane:UP)プロトコル、および後述のNR制御プレーン(Control Plane:CP)プロトコルから構成されてよい。gNB102は、UE122に対し、NRユーザプレーンプロトコル、およびNR制御プレーンプロトコルを終端してよい。
なお、ng-eNB100とgNB102との間のインタフェース110をXnインタフェースと呼んでよい。また、ng-eNB及びgNBは、NGインタフェースと呼ばれるインタフェースを介して5GCと接続してよい(不図示)。5GCはコア網であってよい。一つまたは複数の基地局装置が5GCに対してNGインタフェースを介して接続してよい。
Uuインタフェースのみを介して基地局装置に接続できる状態をInside NG-RAN Coverageまたは、In-Coverage(IC)と呼んでもよい。また、Uuインタフェースのみを介して基地局装置に接続できない状態をOutside NG-RAN Coverageまたは、Out-of-Coverage(OOC)と呼んでもよい。UE122とUE122との間のエアインタフェース114をPC5インタフェースと呼んでよい。PC5インタフェースを介して行われるUE122間の通信をサイドリンク(sidelink:SL)通信と呼んでよい。
なお、以下の説明において、ng-eNB100および/またはgNB102を単に基地局装置とも称し、UE122を単に端末装置またはUEとも称する。また、PC5インタフェースを単にPC5とも称し、Uuインタフェースを単にUuとも称する。
サイドリンクとは、PC5を介して端末装置間で直接通信を行う技術であり、PC5上のサイドリンク送受信はNG-RANカバレッジの内側、及びNG-RANカバレッジの外側で行われる。
NR SL通信は3つの送信モードがあり、ソースレイヤ2識別子(Source Layer-2(L2) ID)及び宛先レイヤ2識別子(Destination Layer-2(L2) ID)のペアで、いずれかの送信モードでSL通信が行われる。ソースレイヤ2識別子、及び宛先レイヤ2識別子をそれぞれソースL2ID、宛先L2IDと称してもよい。3つの送信モードは、「ユニキャスト送信(Unicast transmission)」、「グループキャスト送信(Groupcast transmission)」、及び「ブロードキャスト送信(Broadcast transmission)」である。なお、送信モードは、キャストタイプ、等と呼称されてもよい。
ユニキャスト送信は、(1)ペアとなるUE間に一つのPC5-RRC接続(connection)をサポート、(2)サイドリンクでUE間の制御情報及びユーザトラフィックの送受信、(3)サイドリンクHARQフィードバックのサポート、(4)サイドリンクでの送信電力制御、(5)RLC AMのサポート、(6)PC5-RRC接続のための無線リンク失敗の検出、で特徴付けられる。
また、グループキャスト送信は、(1)サイドリンクのグループに属するUE間でユーザトラフィックの送受信、(2)サイドリンクHARQフィードバックのサポート、で特徴付けられる。
また、ブロードキャスト送信は、(1)サイドリンクのUE間でユーザトラフィックの送受信、で特徴付けられる。
図2及び図3は本実施形態に係るNRサイドリンク通信におけるプロトコル構成(protocol architecture)の一例の図である。なお図2および/または図3を用いて説明する各プロトコルの機能は、本実施形態に密接に関わる一部の機能であり、他の機能を持っていてよい。なお、本実施形態において、サイドリンク(sidelink:SL)とは端末装置と端末装置の間のリンクであってよい。
図2(A)はPC5インタフェース上に構成される、RRCを用いたSCCHのための制御プレーン(Control Plane:CP)のプロトコルスタックの図である。図2(A)に示す通り、RRCを用いたSCCHのための制御プレーンプロトコルスタックは、無線物理層(無線物理レイヤ)であるPHY(Physical layer)200、媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)であるMAC(Medium Access Control)202、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)であるRLC(Radio Link Control)204、およびパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコルレイヤ)であるPDCP(Packet Data Convergence Protocol)206、および無線リソース制御層(無線リソース制御レイヤ)であるRRC(Radio Resource Control)208から構成されてよい。また、図2(B)はPC5インタフェース上に構成される、PC5-Sを用いたSCCHのための制御プレーンのプロトコルスタックの図である。図2(B)に示す通り、PC5-Sを用いたSCCHのための制御プレーンプロトコルスタックは、無線物理層(無線物理レイヤ)であるPHY(Physical layer)200、媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)であるMAC(Medium Access Control)202、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)であるRLC(Radio Link Control)204、およびパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコルレイヤ)であるPDCP(Packet Data Convergence Protocol)206、およびPC5シグナリング層(PC5シグナリングレイヤ)であるPC5-S(PC5 Signalling)210から構成されてよい。
図3(A)はPC5インタフェース上に構成される、SBCCHのための制御プレーンのプロトコルスタックの図である。図3(A)に示す通り、SBCCHのための制御プレーンプロトコルスタックは、無線物理層(無線物理レイヤ)であるPHY(Physical layer)200、媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)であるMAC(Medium Access Control)202、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)であるRLC(Radio Link Control)204、および無線リソース制御層(無線リソース制御レイヤ)であるRRC(Radio Resource Control)208から構成されてよい。また、図3(B)はPC5インタフェース上に構成される、STCHのためのユーザプレーン(User Plane:UP)のプロトコルスタックの図である。図3(B)に示す通り、STCHのための制御プレーンプロトコルスタックは、無線物理層(無線物理レイヤ)であるPHY(Physical layer)200、媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)であるMAC(Medium Access Control)202、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)であるRLC(Radio Link Control)204、およびパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコルレイヤ)であるPDCP(Packet Data Convergence Protocol)206、およびサービスデータ適応プロトコル層(サービスデータ適応プロトコルレイヤ)であるSDAP(Service Data Adaptation Protocol)310から構成されてよい。
なおAS(Access Stratum)層とは、PHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、SDAP310、およびRRC208の一部または全てを含む層であってよい。また、PC5-S210、および後述するDiscovery400はAS層より上位の層であってよい。
なお本実施形態において、PHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、SDAP(SDAP層)、RRC(RRC層)、PC5-S(PC5-S層)と言う用語を用いる場合がある。この場合、PHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、SDAP(SDAP層)、RRC(RRC層)、PC5-S(PC5-S層)は其々NRサイドリンクプロトコルのPHY(PHY層)、MAC(MAC層)、RLC(RLC層)、PDCP(PDCP層)、SDAP(SDAP層)、RRC(RRC層)、PC5-S(PC5-S層)であってよい。なお、E-UTRAの技術を用いてサイドリンク通信を行う場合、SDAP層はなくてもよい。なお、サイドリンク用のプロトコルであることを明にするために、例えばPDCPは、サイドリンクPDCP等と表現されてよく、他のプロトコルに関しても、「サイドリンク」を頭に付することでサイドリンク用のプロトコルであることを表現してもよい。
また本実施形態において、以下E-UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別する場合、PHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCを、それぞれE-UTRA用PHYまたはLTE用PHY、E-UTRA用MACまたはLTE用MAC、E-UTRA用RLCまたはLTE用RLC、E-UTRA用PDCPまたはLTE用PDCP、およびE-UTRA用RRCまたはLTE用RRCと呼ぶ事もある。またPHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCを、それぞれE-UTRA PHYまたはLTE PHY、E-UTRA MACまたはLTE MAC、E-UTRA RLCまたはLTE RLC、E-UTRA PDCPまたはLTE PDCP、およびE-UTRA RRCまたはLTE RRCなどと記述する場合もある。また、E-UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別する場合、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRCを、それぞれNR用PHY、NR用MAC、NR用RLC、NR用RLC、およびNR用RRCと呼ぶ事もある。またPHY、MAC、RLC、PDCP、およびRRCを、それぞれNR PHY、NR MAC、NR RLC、NR PDCP、NR RRCなどと記述する場合もある。
E-UTRAおよび/またはNRのAS層におけるエンティティ(entity)について説明する。物理層の機能の一部または全てを持つエンティティのことをPHYエンティティと呼んでよい。MAC層の機能の一部または全てを持つエンティティのことをMACエンティティと呼んでよい。RLC層の機能の一部または全てを持つエンティティのことをRLCエンティティと呼んでよい。PDCP層の機能の一部または全てを持つエンティティのことをPDCPエンティティと呼んでよい。SDAP層の機能の一部または全てを持つエンティティのことをSDAPエンティティと呼んでよい。RRC層の機能の一部または全てを持つエンティティのことをRRCエンティティと呼んでよい。PHYエンティティ、MACエンティティ、RLCエンティティ、PDCPエンティティ、SDAPエンティティ、RRCエンティティを、其々PHY、MAC、RLC、PDCP、SDAP、RRCと言い換えてよい。
なお、MAC、RLC、PDCP、SDAPから下位層に提供されるデータ、および/またはMAC、RLC、PDCP、SDAPに下位層から提供されるデータのことを、それぞれMAC PDU(Protocol Data Unit)、RLC PDU、PDCP PDU、SDAP PDUと呼んでよい。また、MAC、RLC、PDCP、SDAPに上位層から提供されるデータ、および/またはMAC、RLC、PDCP、SDAPから上位層に提供するデータのことを、それぞれMAC SDU(Service Data Unit)、RLC SDU、PDCP SDU、SDAP SDUと呼んでよい。また、セグメントされたRLC SDUのことをRLC SDUセグメントと呼んでよい。
ここで、基地局装置と端末装置は、Uuインタフェース上で、上位層(上位レイヤ:higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。higher layerは、upper layerと称してもよく、互いに換言されてよい。例えば、基地局装置と端末装置は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCメッセージ(RRC message、RRC signallingとも称される)を送受信してもよい。また、基地局装置と端末装置は、MAC(Medium Access Control)層において、MACコントロールエレメント(MAC Control Element:MAC CE)を送受信してもよい。また、端末装置のRRC層は、基地局装置から報知されるシステム情報を取得する。ここで、RRCメッセージ、システム情報、および/または、MACコントロールエレメントは、上位層の信号(上位レイヤ信号:higher layer signaling)または上位層のパラメータ(上位レイヤパラメータ:higher layer parameter)とも称される。端末装置が受信した上位レイヤ信号に含まれるパラメータのそれぞれが上位レイヤパラメータと称されてもよい。例えば、PHY層の処理において上位層とは、PHY層から見た上位層を意味するため、MAC層、RRC層、RLC層、PDCP層、NAS(Non Access Stratum)層などの一つまたは複数を意味してよい。例えば、MAC層の処理において上位層とは、RRC層、RLC層、PDCP層、NAS層などの一つまたは複数を意味してよい。
また、端末装置同士においても、PC5インタフェース上で、上位層(上位レイヤ:higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。端末装置同士は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCメッセージ(RRC message、RRC signallingとも称される)を送受信してもよい。また、基地局装置と端末装置は、MAC(Medium Access Control)層において、MACコントロールエレメント(MAC Control Element:MAC CE)を送受信してもよい。ここで、RRCメッセージ、および/または、MACコントロールエレメントは、上位層の信号(上位レイヤ信号:higher layer signaling)または上位層のパラメータ(上位レイヤパラメータ:higher layer parameter)とも称される。端末装置が受信した上位レイヤ信号に含まれるパラメータのそれぞれが上位レイヤパラメータと称されてもよい。例えば、PHY層の処理において上位層とは、PHY層から見た上位層を意味するため、MAC層、RRC層、RLC層、PDCP層、PC5-S層、Discovery層などの一つまたは複数を意味してよい。例えば、MAC層の処理において上位層とは、RRC層、RLC層、PDCP層、PC5-S層、Discovery層などの一つまたは複数を意味してよい。
以下、“Aは、上位層で与えられる(提供される)”や“Aは、上位層によって与えられる(提供される)”の意味は、端末装置の上位層(主にRRC層やMAC層など)が、基地局装置または他の端末装置からAを受信し、その受信したAが端末装置の上位層から端末装置の物理層に与えられる(提供される)ことを意味してもよい。例えば、端末装置において「上位レイヤパラメータを提供される」とは、基地局装置または他の端末装置から上位レイヤ信号を受信し、受信した上位レイヤ信号に含まれる上位レイヤパラメータが端末装置の上位層から端末装置の物理層に提供されることを意味してもよい。端末装置に上位レイヤパラメータが設定されることは端末装置に対して上位レイヤパラメータが与えられる(提供される)ことを意味してもよい。例えば、端末装置に上位レイヤパラメータが設定されることは、端末装置が基地局装置または他の端末装置から上位レイヤ信号を受信し、受信した上位レイヤパラメータを上位層で設定することを意味してもよい。ただし、端末装置に上位レイヤパラメータが設定されることには、端末装置の上位層に予め与えられているデフォルトパラメータが設定されることを含んでもよい。端末装置から基地局装置または他の端末装置にRRCメッセージを送信することを説明する際に、端末装置のRRCエンティティから下位層(下位レイヤ:lower layer)にメッセージを提出(submit)するという表現を使用する場合がある。端末装置において、RRCエンティティから「下位層にメッセージを提出する」とは、PDCP層にメッセージを提出することを意味してもよい。端末装置において、RRC層から「下位層にメッセージを提出(submit)する」とは、RRCのメッセージは、SRB (SRB0, SRB1, SRB2, SRB3など)を使って送信されるため、それぞれのSRBに対応したPDCPエンティティに提出することを意味してもよい。端末装置のRRCエンティティが下位層から通知(indication)を受ける際、その下位層は、PHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、などの一つまたは複数を意味してもよい。
PHYの機能の一例について説明する。端末装置のPHYは他の端末装置のPHYと、サイドリンク(sidelink:SL)物理チャネル(Physical Channel)を介して伝送されたデータを送受信する機能を有してよい。PHYは上位のMACと、トランスポートチャネル(Transport Channel)で接続されてよい。PHYはトランスポートチャネルを介してMACにデータを受け渡してよい。またPHYはトランスポートチャネルを介してMACからデータを提供されてよい。PHYにおいて、様々な制御情報を識別するために、RNTI(Radio Network Temporary Identifier)が用いられてよい。
ここで、物理チャネルについて説明する。端末装置と他の端末装置との無線通信に用いられる物理チャネルには、以下の物理チャネルが含まれてよい。
PSBCH(物理サイドリンク報知チャネル:Physical Sidelink Broadcast CHannel)
PSCCH(物理サイドリンク制御チャネル:Physical Sidelink Control CHannel)
PSSCH(物理サイドリンク共用チャネル:Physical Sidelink Shared CHannel)
PSFCH(物理サイドリンクフィードバックチャネル:Physical Sidelink Feedback CHannel)
PSBCHは、端末装置が必要とするシステム情報を報知するために用いられてよい。
PSCCHは、PSSCHに関するリソースや他の送信パラメータを示すために用いられてよい。
PSSCHは、他の端末装置に対してデータ、およびHARQ/CSIフィードバックに関する制御情報を送信するために用いられてよい。
PSFCHは、他の端末装置に対してHARQフィードバックを運搬するために用いられてよい。
MACの機能の一例について説明する。MACは、MAC副層(サブレイヤ)と呼ばれてもよい。MACは、多様な論理チャネル(ロジカルチャネル:Logical Channel)を、対応するトランスポートチャネルに対してマッピングを行う機能を持ってよい。論理チャネルは、論理チャネル識別子(Logical Channel Identity、またはLogical Channel ID)によって識別されてよい。MACは上位のRLCと、論理チャネル(ロジカルチャネル)で接続されてよい。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって、制御情報を伝送する制御チャネルと、ユーザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられてよい。MACは、一つまたは複数の異なる論理チャネルに所属するMAC SDUを多重化(multiplexing)して、PHYに提供する機能を持ってよい。またMACは、PHYから提供されたMAC PDUを逆多重化(demultiplexing)し、各MAC SDUが所属する論理チャネルを介して上位レイヤに提供する機能を持ってよい。またMACは、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)を通して誤り訂正を行う機能を持ってよい。またMACは、スケジューリング情報(scheduling information)をレポートする機能を持ってよい。MACは、動的スケジューリングを用いて、端末装置間の優先処理を行う機能を持ってよい。またMACは、一つの端末装置内の論理チャネル間の優先処理を行う機能を持ってよい。MACは、一つの端末装置内でオーバーラップしたリソースの優先処理を行う機能を持ってよい。E-UTRA MACはMultimedia Broadcast Multicast Services(MBMS)を識別する機能を持ってよい。またNR MACは、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(Multicast Broadcast Service:MBS)を識別する機能を持ってよい。MACは、トランスポートフォーマットを選択する機能を持ってよい。MACは、間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)および/または間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)を行う機能、ランダムアクセス(Random Access:RA)手順を実行する機能、送信可能電力の情報を通知する、パワーヘッドルームレポート(Power Headroom Report:PHR)機能、送信バッファのデータ量情報を通知する、バッファステイタスレポート(Buffer Status Report:BSR)機能、などを持ってよい。NR MACは帯域適応(Bandwidth Adaptation:BA)機能を持ってよい。またE-UTRA MACで用いられるMAC PDUフォーマットとNR MACで用いられるMAC PDUフォーマットは異なってよい。またMAC PDUには、MACにおいて制御を行うための要素である、MAC制御要素(MACコントロールエレメント:MAC CE)が含まれてよい。
また、MAC副層はPC5インタフェース上において、サイドリンク送信を行う無線リソースを選択する無線リソース選択(radio resource selection)、サイドリンク通信で受信したパケットのフィルタリング、上りリンクとサイドリンク間での優先処理、サイドリンクチャネル状況情報(Sidelink Channel State Information: Sidelink CSI)の報告、等のサービス及び機能を追加で提供してよい。
E-UTRAおよび/またはNRで用いられる、サイドリンク(sidelink:SL)用論理チャネルと、サイドリンク用論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピングについて説明する。
SBCCH(Sidelink Broadcast Control Channel)は、サイドリンクシステム情報を一つの端末装置から一つまたは複数の端末装置に報知するためのサイドリンク用論理チャネルであってよい。また、SBCCHは、サイドリンクトランスポートチャネルである、SL-BCHにマッピングされてよい。
SCCH(Sidelink Control Channel)は、PC5-RRCメッセージやPC5-Sメッセージなどの制御情報を一つの端末装置から一つまたは複数の端末装置に送信するためのサイドリンク用論理チャネルであってよい。また、SCCHは、サイドリンクトランスポートチャネルである、SL-SCHにマッピングされてよい。
STCH(Sidelink Traffic Control Channel)は、ユーザ情報を一つの端末装置から一つまたは複数の端末装置に送信するためのサイドリンク用論理チャネルであってよい。また、STCHは、サイドリンクトランスポートチャネルである、SL-SCHにマッピングされてよい。
RLCの機能の一例について説明する。RLCは、RLC副層(サブレイヤ)と呼ばれてもよい。E-UTRA RLCは、上位レイヤのPDCPから提供されたデータを、分割(Segmentation)および/または結合(Concatenation)し、下位層(下位レイヤ)に提供する機能を持ってよい。E-UTRA RLCは、下位レイヤから提供されたデータに対し、再組立て(reassembly)およびリオーダリング(re-ordering)を行い、上位レイヤに提供する機能を持ってよい。NR RLCは、上位レイヤのPDCPから提供されたデータに、PDCPで付加されたシーケンス番号とは独立したシーケンス番号を付加する機能を持ってよい。またNR RLCは、PDCPから提供されたデータを分割(Segmentation)し、下位レイヤに提供する機能を持ってよい。またNR RLCは、下位レイヤから提供されたデータに対し、再組立て(reassembly)を行い、上位レイヤに提供する機能を持ってよい。またRLCは、データの再送機能および/または再送要求機能(Automatic Repeat reQuest:ARQ)を持ってよい。またRLCは、ARQによりエラー訂正を行う機能を持ってよい。ARQを行うために、RLCの受信側から送信側に送られる、再送が必要なデータを示す制御情報を、ステータスレポートと言ってよい。またRLCの送信側から受信側に送られる、ステータスレポート送信指示のことをポール(poll)と言ってよい。またRLCは、データ重複の検出を行う機能を持ってよい。またRLCはデータ破棄の機能を持ってよい。RLCには、トランスパレントモード(TM:Transparent Mode)、非応答モード(UM:Unacknowledged Mode)、応答モード(AM:Acknowledged Mode)の3つのモードがあってよい。TMでは上位層から受信したデータの分割は行わず、RLCヘッダの付加は行わなくてよい。TM RLCエンティティは単方向(uni-directional)のエンティティであって、送信(transmitting)TM RLCエンティティとして、または受信(receiving)TM RLCエンティティとして設定されてよい。UMでは上位層から受信したデータの分割および/または結合、RLCヘッダの付加等は行うが、データの再送制御は行わなくてよい。UM RLCエンティティは単方向のエンティティであってもよいし双方向(bi-directional)のエンティティであってもよい。UM RLCエンティティが単方向のエンティティである場合、UM RLCエンティティは送信UM RLCエンティティとして、または受信UM RLCエンティティとして設定されてよい。UM RLCエンティティが双方向のエンティティである場合、UM RRCエンティティは送信(transmitting)サイドおよび受信(receiving)サイドから構成されるUM RLCエンティティとして設定されてよい。AMでは上位層から受信したデータの分割および/または結合、RLCヘッダの付加、データの再送制御等を行ってよい。AM RLCエンティティは双方向のエンティティであって、送信(transmitting)サイドおよび受信(receiving)サイドから構成されるAM RLCとして設定されてよい。なお、TMで下位層に提供するデータ、および/または下位層から提供されるデータのことをTMD PDUと呼んでよい。またUMで下位層に提供するデータ、および/または下位層から提供されるデータのことをUMD PDUと呼んでよい。またAMで下位層に提供するデータ、または下位層から提供されるデータのことをAMD PDUと呼んでよい。E-UTRA RLCで用いられるRLC PDUフォーマットとNR RLCで用いられるRLC PDUフォーマットは異なってよい。またRLC PDUには、データ用RLC PDUと制御用RLC PDUがあってよい。データ用RLC PDUを、RLC DATA PDU(RLC Data PDU、RLCデータPDU)と呼んでよい。また制御用RLC PDUを、RLC CONTROL PDU(RLC Control PDU、RLCコントロールPDU、RLC制御PDU)と呼んでよい。
なお、サイドリンクにおいて、TMはSBCCHのために使用されてよく、グループキャスト送信とブロードキャスト送信においてはUMのみが使用され、ユニキャスト送信ではUM及びAMが使用可能である。また、サイドリンクにおいて、グループキャスト送信とブロードキャスト送信におけるUMは、単方向送信のみをサポートする。
PDCPの機能の一例について説明する。PDCPは、PDCP副層(サブレイヤ)と呼ばれてよい。PDCPは、シーケンス番号のメンテナンスを行う機能を持ってよい。またPDCPは、IPパケット(IP Packet)や、イーサネットフレーム等のユーザデータを無線区間で効率的に伝送するための、ヘッダ圧縮・解凍機能を持ってもよい。IPパケットのヘッダ圧縮・解凍に用いられるプロトコルをROHC(Robust Header Compression)プロトコルと呼んでよい。またイーサネットフレームヘッダ圧縮・解凍に用いられるプロトコルをEHC(Ethernet(登録商標) Header Compression)プロトコルと呼んでよい。また、PDCPは、データの暗号化・復号化の機能を持ってもよい。また、PDCPは、データの完全性保護・完全性検証の機能を持ってもよい。またPDCPは、リオーダリング(re-ordering)の機能を持ってよい。またPDCPは、PDCP SDUの再送機能を持ってよい。またPDCPは、破棄タイマー(discard timer)を用いたデータ破棄を行う機能を持ってよい。またPDCPは、多重化(Duplication)機能を持ってよい。またPDCPは、重複受信したデータを破棄する機能を持ってよい。PDCPエンティティは双方向のエンティティであって、送信(transmitting)PDCPエンティティ、および受信(receiving)PDCPエンティティから構成されてよい。またE-UTRA PDCPで用いられるPDCP PDUフォーマットとNR PDCPで用いられるPDCP PDUフォーマットは異なってよい。またPDCP PDUには、データ用PDCP PDUと制御用PDCP PDUがあってよい。データ用PDCP PDUを、PDCP DATA PDU(PDCP Data PDU、PDCPデータPDU)と呼んでよい。また制御用PDCP PDUを、PDCP CONTROL PDU(PDCP Control PDU、PDCPコントロールPDU、PDCP制御PDU)と呼んでよい。
なお、サイドリンクにおいては、PDCPの機能とサービスに関して以下の制限が存在する。
(1)アウトオブオーダー(Out-of-order)配送はユニキャスト送信のみでサポートされてよい。
(2)PC5インタフェース上での多重化(Duplication)はサポートされない。
SDAPの機能の一例について説明する。SDAPは、サービスデータ適応プロトコル層(サービスデータ適応プロトコルレイヤ)である。サイドリンクにおいて、SDAPは、端末装置から他の端末装置に送られるサイドリンクのQoSフローとサイドリンクデータ無線ベアラ(DRB)との対応付け(マッピング:mapping)を行う機能を持ってよい。またSDAPはマッピングルール情報を格納する機能を持ってよい。またSDAPはQoSフロー識別子(QoS Flow ID:QFI)のマーキングを行う機能を持ってよい。なお、SDAP PDUには、データ用SDAP PDUと制御用SDAP PDUがあってよい。データ用SDAP PDUをSDAP DATA PDU(SDAP Data PDU、SDAPデータPDU)と呼んでよい。また制御用SDAP PDUをSDAP CONTROL PDU(SDAP Control PDU、SDAPコントロールPDU、SDAP制御PDU)と呼んでよい。なおサイドリンクにおいて端末装置のSDAPエンティティは、宛先(destination)に関連付けられるユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信のうち何れかに対して宛先ごとに一つ存在してよい。また、PC5インタフェース上ではリフレクティブQoSはサポートされない。
RRCの機能の一例について説明する。RRCは、PC5インタフェース上において、ピアUE間のPC5-RRCメッセージの転送、2UE間のPC5-RRC接続のメンテナンス及び解放、PC5-RRC接続のためのサイドリンク無線リンク失敗の検出、のようなサービス及び機能をサポートしてよい。PC5-RRC接続は、ソースL2IDと宛先L2IDのペアに対応する2UE間の論理接続であって、対応するPC5ユニキャストリンクが確立された後で確立されると見なされる。また、PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクは1対1(one-to-one)の対応がある。またUEは、ソースL2IDと宛先L2IDの異なる複数のペア(different pairs)のために一つまたは複数のUEに対して複数のPC5-RRC接続を持ってよい。個別のPC5-RRC手順とメッセージは、UEが、UE能力(capability)とサイドリンク設定(configuration)をピアUEに転送するために使用されてよい。また、両方のピアUEは個別の双方向手順を用いて互いに自身のUE能力及びサイドリンク設定を交換してよい。サイドリンク送信に興味がない場合、PC5-RRC接続に対してサイドリンク無線リンク失敗が検出された場合、およびレイヤ2リンク解放手順が完了した場合、UEはPC5-RRC接続を解放する。
NRのサイドリンクは、ユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストに対するDRX機能(SL DRX)をサポートしてよい。SL DRXにおけるアクティブタイム(SL active time)を決定するためにUuのDRXと同様の複数のパラメータが用いられてよい。SL active timeの間、端末装置はデータ受信のためのSCIモニタリングをおこなってよい。SL active timeでない期間(SL inactive timeまたはSL DRX inactive timeとも称する)において、端末装置はデータ受信のためのSCIモニタリングをスキップしてもよい。
サイドリンク通信における受信側のUE(RX UE)のSL active timeには、そのRX UEに適用される SL on-duration timer(s)、SL inactivity timer(s)、およびSL retransmission timer(s)が走っている時間が含まれてよい。さらに、サイドリンク通信における送信側のUE(TX UE)によってアナウンスされた周期的送信(periodic transmission)に対応付けられたスロットと、RX UEによるCSI要求に対するTX UEのCSI報告をRX UEが待っている(expecting)時間をRX UEのSL active timeと判断してよい。
TX UEは、RX UEのSL DRXに用いられる複数のタイマー(SL DRX timers)に対応する複数のタイマー(SL DRX timers)を、ユニキャストにおけるsource L2 IDとdestination L2 IDのペアごと、および/またはグループキャスト/ブロードキャストのdestination L2 IDごとに複数セット維持(maintain)してよい。SL DRXが設定された一つまたは複数のRX UEに対する送信データがあるとき、TX UEは、TX UEによってmaintainされている複数のタイマーによって決定される、一つまたは複数のRX UEのSL active timeを考慮にいれて送信リソースを選択してよい。
端末装置(TX UEおよび/またはRX UE)は、基地局装置が報知するSIB12に基づいて、基地局装置がSL DRXをサポートしているか否かを判断してよい。
グループキャストおよびブロードキャストのためのデフォルトのSL DRX設定がsidelink discoveryのdiscovery message、およびrelay discovery messageのために用いられてよい。
ユニキャストにおいて、SL DRXは、source L2 IDとdestination L2 IDのペアごとに設定されてよい。
端末装置は、source L2 IDとdestination L2 IDのペアごとの各方向(direction)に対するSL DRX timersのセットをmaintainしてよい。ある方向のsource L2 IDとdestination L2 IDのペアに対するSL DRX設定はASレイヤにおいて端末装置間で交渉されてよい。
TX UEとRX UEとの各方向のSL DRX設定を設定するために、以下の(A)から(D)の処理が行われてよい。
(A) RX UEは補助情報(assistance information)をTX UEに送ってよい。assistance informationにはRX UEが期待する(desired)SL on-duration timer、SL DRX start offset、およびSL DRX cycleが含まれてよい。サイドリンクのmode 2 resource allocationを用いるTX UEは、RX UEに対するSL DRX設定を決定するためにそのassistance informationを用いてもよい。
(B) assistance informationが提供されたか否かにかかわらず、RRC_IDLE、RR_INACTIVE、または圏外(Out-of-Coverage:OOC)のTX UE、および/またはmode 2 resource allocationを用いるTX UEは、RX UEに対するSL DRX設定を決定してよい。assistance informationが提供されたか否かにかかわらず、TX UEがRRC_CONNECTEDでありmode 1 resource allocationを用いる場合、RX UEに対するSL DRX設定は、TX UEをサーブしている基地局装置によって決定されてよい。
(C) TX UEはRX UEによって用いられるSL DRX設定を、RX UEに送ってよい。
(D) RX UEはTX UEから受け取ったSL DRX設定を容認(accept)または拒否(reject)してよい。
グループキャスト/ブロードキャストのためのデフォルトのSL DRX設定がDCR(Direct Communication Request) messageのために用いられてよい。
TX UEがRRC_CONNECTEDであるとき、TX UEは、受信したassistance informationを、TX UEをサーブしている基地局装置に報告してよい。そして、TX UEがRRC_CONNECTEDであるとき、TX UEは、基地局装置からRRCシグナリングで受信したSL DRX設定をRX UEに送ってよい。
RX UEがRRC_CONNECTEDであるとき、RX UEは、受信したSL DRX設定を、RX UEをサーブしている基地局装置に報告してよい。これにより、例えば、基地局装置が、基地局装置と端末装置の間のUuリンクのDRX設定をSL DRX設定に基づいて調整することも可能である。
SL on-duration timer、SL inactivity timer、SL HARQ RTT timer、およびSL HARQ retransmission timerは、ユニキャストでサポートされてよい。SL HARQ RTT timer、およびSL HARQ retransmission timerは、RX UEのサイドリンクプロセス(SL process)ごとに維持されてよい。これらのタイマーのそれぞれに(事前に)設定される値に加えて、SCIが2つ以上の送信リソースを示すときには、SL HARQ RTT timerの値は再送リソースタイミングから生成(derive)されてよい。
SL DRX MAC CEがユニキャストに導入されてよい。
グループキャスト/ブロードキャストにおいて、SL DRXは、QoSプロファイルとdestination L2 IDに基づいて複数の端末装置に対して共通に設定されてよい。複数のSL DRX設定が、それぞれのグループキャスト/ブロードキャストでサポートされてよい。
SL on-duration timer、SL inactivity timer、SL HARQ RTT timer、およびSL HARQ retransmission timerは、グループキャストでサポートされてよい。SL on-duration timerだけがブロードキャストでサポートされてよい。SL DRX cycle、SL on-duration、および(グループキャストに対する)SL inactivity timerがQoSプロファイルごとに設定されてよい。
SL DRX cycleのstarting offsetとslot offsetはdestination L2 IDに基づいて決定されてよい。グループキャストに対するSL HARQ RTT timer、およびグループキャストに対するSL HARQ retransmission timerは、QoSプロファイルごと、あるいはdestination L2 IDごとに設定されなくてよい。グループキャストに対するSL HARQ RTT timer、およびグループキャストに対するSL HARQ retransmission timerは、RX UEのSL processごとに維持されてよい。グループキャストに対するSL HARQ RTT timerは、HARQが有効(enabled)な送信とHARQが無効(disabled)な送信の両方をサポートするためにそれぞれに異なる値がセットされてよい。
グループキャストにおいて、RX UEは各destination L2 IDに対するSL inactivity timerを維持してよい。RX UEは、あるL2 IDに対する複数の異なるQoSプロファイルのそれぞれに対応付けられたSL inactivity timerの値のうち、最も大きな値をSL inactivity timerの値として選択してよい。グループキャストとブロードキャストにおいて、RX UEは、あるL2 IDに対して複数の異なるQoSプロファイルが設定されているとき、それぞれのdestination L2 IDに対して、単一のSL DRX cycleと単一のSL on-durationとを維持してよい。
グループキャストとブロードキャストとで共通の、デフォルトのSL DRX設定は、デフォルトでないSL DRX設定にマップされていないQoSプロファイルに対して用いられてよい。
カバレッジ内の、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEのTX UEおよびRX UEは、SIBからSL DRX設定を取得してよい。RRC_CONNECTEDのTX UEおよびRX UEは、SIBからSL DRX設定を取得してもよいし、ハンドオーバ時にRRCシグナリングによってSL DRX設定が通知されてもよい。カバレッジ外のRX UEは、pre-configurationからSL DRX設定を取得してよい。
グループキャストにおいて、TX UEは、destination L2 IDに対するSL inactivity timerに対応する自身のタイマーを、そのdestination L2 IDからnew dataを受信したことに基づいて、リスタートしてよい。
SL DRX機能をサポートする端末装置とサポートしない端末装置との間のグループキャスト送信とブロードキャスト送信に対する互換性を確保するために、TXプロファイルが導入されてよい。TXプロファイルはASレイヤの上位レイヤからASレイヤに提供されてよい。TXプロファイルは一つまたは複数のsidelink feature groupを同定してよい。複数のSL DRXをサポートするTXプロファイルとSL DRXをサポートしないTXプロファイルとが、一つのdestination L2 IDに対応付けられてよい。TX UEは、あるdestination L2 IDに対応付けられている全てのTXプロファイルがSL DRXをサポートするものであるときにのみ、そのdestination L2 IDに対するSL DRXを想定してよい。TX UEは、あるdestination L2 IDに対してTXプロファイルが対応付けられていないなら、そのdestination L2 IDに対するSL DRXを想定しない。RX UEは、興味のある全てのdestination L2 IDがSL DRXをサポートすると想定されるなら、SL DRXが用いられると判断してよい。グループキャストにおいて、端末装置は、各destination L2 IDと対応づけられたSL DRXのON/OFF indicationを基地局装置に報告してよい。
RRC_CONNECTEDの端末装置におけるUu DRXとSL DRXのアライメントが、SL通信におけるユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストでサポートされてよい。同じ端末装置におけるUu DRXとSL DRXのアライメントがサポートされてよい。それに加えて、mode 1のスケジューリングにおいて、TX UEのUu DRXとRX UEのSL DRXのアライメントがサポートされてよい。アライメントは、Uu DRXとSL DRXとの間での時間的なフルオーバーラップ、または部分オーバーラップを含んでよい。アライメントは基地局装置によって成し遂げられてよい。
サイドリンク通信が可能な端末装置はディスカバリーを行ってよい。ディスカバリーには、Model A及びModel Bが存在してよい。図4にディスカバリー手順におけるプロトコルスタックを記載する。Mode Aは単一のディスカバリープロトコルメッセージを使用し、Model Bは2つのディスカバリープロトコルメッセージを使用してよい。Model Aにおける単一のディスカバリープロトコルメッセージはアナウンス(Announcement)メッセージであってよく、Model Bにおけるディスカバリープロトコルメッセージは勧誘(Solicitation)メッセージと応答(Response)メッセージであってよい。以下に、ProSe Direct DiscoveryにおけるModel A及びModel Bの手順の概略を示す。
Model Aにおいて、アナウンスメッセージを送信するUEを、アナウンスUE(Announcing UE)と称してもよく、アナウンスメッセージを監視するUEを、監視UE(Monitoring UE)と称してもよい。アナウンスメッセージには、ディスカバリーメッセージのタイプ、ProSe Application CodeかProSe Restricted Code、セキュリティ保護要素(security protection element)がといった情報が含まれてよく、追加でメタデータ情報が含まれてもよい。アナウンスメッセージは宛先L2ID(Destination Layer-2 ID)とソースL2ID(Source Layer-2 ID)を用いて送信され、監視UEはアナウンスメッセージを受信するために宛先L2IDを決定する。なお、宛先L2IDは宛先UEのレイヤ2(Layer-2)識別子であってよく、ソースL2IDはソースUEのレイヤ2識別子であってよい。宛先UEは、単に宛先と呼称されてもよい。
Model Bにおいて、勧誘メッセージを送信するUEを発見者(discoverer)UEと称してもよく、勧誘メッセージを受信するUE、及び、または応答メッセージを発見者UEに送信するUEを、被発見者(discoveree)UEと称してよい。勧誘メッセージには、ディスカバリーメッセージのタイプ、ProSe Query Code、セキュリティ保護要素といった情報が含まれてよい。勧誘メッセージは宛先L2IDとソースL2IDを用いて送信され、被発見者UEは勧誘メッセージを受信するために宛先L2IDを決定する。また、勧誘メッセージに対して応答する被発見者UEは、応答メッセージを送信する。応答メッセージには、ディスカバリーメッセージのタイプ、ProSe Response Code、セキュリティ保護要素(security protection element)がといった情報が含まれてよく、追加でメタデータ情報が含まれてもよい。応答メッセージはソースL2IDを用いて送信され、宛先L2IDは受信した勧誘メッセージのソースL2IDにセットされる。
ディスカバリーには、他のUEと直接通信を行うために他のUEを発見するProSe Direct Discovery以外のタイプが存在してもよく、サイドリンクを用いた、グループ内の通信を行うために一つまたは複数のUEを発見するGroup member Discovery、リレーUEを経由してネットワークに接続するために候補リレーUEを発見する5G ProSe UE-to-Network Relay Discovery等が存在してもよい。なお、上述したディスカバリーはProSeと呼ばれるアプリケーションによって提供されるディスカバリーの例だが、上述したタイプ以外にも、サイドリンク通信を行うアプリケーションまたはサービスに応じて異なるタイプのディスカバリーが存在してよい。また、ディスカバリーのタイプに応じてディスカバリープロトコルメッセージに含まれる情報が異なってもよいし、追加の情報を送信するために追加のメッセージが送信されてもよい。
図4は、本実施形態に係るディスカバリープロトコルを含むプロトコル構成の一例の図である。図4に示す通り、SBCCHのための制御プレーンプロトコルスタックは、無線物理層(無線物理レイヤ)であるPHY(Physical layer)200、媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)であるMAC(Medium Access Control)202、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)であるRLC(Radio Link Control)204、およびディスカバリープロトコル層(ディスカバリープロトコルレイヤ)であるDiscovery400から構成されてよい。Discovery400はディスカバリーに関する手順を処理するために使用されるプロトコルであってよい。また、ディスカバリーを行うUE間のインタフェースを、PC5-Dと称してよい。
ディスカバリーメッセージを送信するためのリソースプール(resource pool)は複数設定されてもよく、また、ディスカバリー専用に一つまたは複数のリソースプールが設定されてもよい。UEは、ディスカバリー専用のリソースプールが設定されている場合、ディスカバリーメッセージを送信するためのリソースプールにディスカバリー専用のリソースプールを使用し、ディスカバリー専用のリソースプールが設定されていない場合、ディスカバリーメッセージを送信するためのリソースプールに、サイドリンク通信用のリソースプールを使用してもよい。なお、サイドリンク通信用のリソースプールと、ディスカバリー専用のリソースプールは同時に複数設定されてもよい。各リソースプールは、UE専用シグナリングで設定されてもよいし、事前に設定されてもよい。
ユニキャストの各PC5-RRC接続において、サイドリンク用シグナリング無線ベアラ(SRB)が設定されてよい。PC5-Sセキュリティが確立される以前にPC5-Sメッセージを送信するために使用されるサイドリンク用SRBを、SL-SRB0と称してよい。また、PC5-Sセキュリティを確立するためのPC5-Sメッセージを送信するために使用されるサイドリンク用SRBを、SL-SRB1と称してよい。また、PC5-Sセキュリティが確立された後で、保護された(protected)PC5-Sメッセージを送信するために使用されるサイドリンク用SRBを、SL-SRB2と称してよい。また、PC5-Sセキュリティが確立された後で、保護されたPC5-RRCシグナリングを送信するために使用されるサイドリンク用SRBを、SL-SRB3と称してよい。また、NRにおけるディスカバリーメッセージを送信するため及び、または受信するために使用されるサイドリンク用SRBを、SL-SRB4と称してよい。なお、PC5-RRCシグナリングは、PC5上で送受信される、UE間のRRCシグナリングであってよい。なお、PC5-RRCシグナリングは、PC5-RRCメッセージなどと称されてよい。
サイドリンクにおけるUE-to-UE relayについて説明する。UE-to-UE relayとは、送信元(source、ソース)UEが、宛先(Destination、ディスティネーション)UEに対して通信を行う際、リレーUE(Relay UE)とのサイドリンク通信を経由して、通信を行う技術のことであってよい。また、リレーUEはソースUEより受信した宛先UEのためのデータを宛先UEに転送(または、中継)する機能および、または役割をもってよい。送信元UE、及び宛先UE、及びリレーUEは異なる名称で呼ばれてもよい。例えば、送信元UEと宛先UEはリモート(remote)UE、U2U Remote UEなどと呼ばれてもよいし、リレーUEはU2U relay UEなどと呼ばれてもよい。また、UE-to-UE relayという文言は、U2U relayと称されてもよい。
図6、及び図7にレイヤ2(L2)UE-to-UE(U2U)リレー(relay)における制御プレーン(CP: Control Plane)、ユーザプレーン(UP: User Plane)のプロトコルスタックの例を示す。図6及び図7に示す通り、SRAP600が存在してよい。SRAP600はSRAP層(サイドリンクリレー適応プロトコルレイヤ、Sidelink Relay Adaptation Protocol layer)、SRAPレイヤ等と呼ばれてもよいし、異なる名称が使用されてもよい。図6及び図7に示す通り、PHY200、MAC202、RLC204、SRAP600は、それぞれremote UEとL2 U2UリレーUE間、L2 U2UリレーUEとother remote UE間で関連付けられてよいし、また、PDCP206、RRC208、SDAP310はremote UEとother remote UE間で関連付けられてよい。なお、図2に示すように、remote UEとother remote UE間のPC5接続を制御するために、RRC208の代わりにPC5-S210が用いられてよい(不図示)。なお、レイヤ3(L3)UE-to-UEリレーにおけるプロトコルスタックでは、PHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、RRC208、SDAP210は、それぞれremote UEとU2UリレーUE間、U2UリレーUEとother remote UE間で関連付けられてよいし、SRAP600は構成されなくてもよい(不図示)。L3 U2Uリレーにおいて、SDAPより上位のレイヤが、Uuリンクで受信したデータをPC5リンクで送信するための機能を有してよい。SRAP層は、AS層に含まれてもよい。
ここで、SRAPについて説明する。SRAP層にはSRAP副層が含まれてよい。SRAP副層(sublayer)はPC5インタフェースの制御プレーン及びユーザプレーンのためのRLC副層の上位に存在してよく、PC5インタフェースの制御プレーン及びユーザプレーンのためのPDCP副層の下位に存在してよい。PC5上のSRAP副層はベアラマッピングの目的で使用されてよい。L2 U2U Relay UEにおいて、SRAP副層はソースUEとリレーUEとの間のPC5インタフェース上に一つのSRAPエンティティを含み、リレーUEと宛先UEとの間のPC5インタフェース上に分離されて配置された(separate collocated)SRAPエンティティを含んでよい。L2 U2U Remote UEにおいて、SRAP副層は一つのPC5インタフェース上に一つのみSRAPエンティティを含んでよい。PC5インタフェースを介してRemote UEとRelay UE間で関連付けられたSRAPエンティティを、特にPC5-SRAPと称してよい。各SRAPエンティティは送信部と受信部を持ってよい。PC5インタフェース上において、L2 U2U Remote UEのSRAPエンティティの送信部は、L2 U2U Relay UEのSRAPエンティティの受信部と関連付けられてよく、L2 U2U Remote UEのSRAPエンティティの受信部は、L2 U2U Relay UEのSRAPエンティティの送信部と関連付けられてよい。
また、SRAPエンティティは、データを転送する機能、データパケットに付加するSRAPヘッダのUE IDフィールド及びベアラIDフィールドを決定する機能、出口リンクを決定する機能、出口RLCチャネルを決定する機能を持ってよい。それに加えて、その他の機能を持っていてもよい。
また、remote UEがサイドリンク用のデータをother remote UEに対して送信する場合、remote UEはソース(source)UEなどと称されてもよいし、other remote UEは宛先(destination)UEなどと称されてもよい。逆の場合も同様に、other remote UEがサイドリンク用のデータをremote UEに対して送信する場合、other remote UEはソース(source)UEなどと称されてもよいし、remote UEは宛先(destination)UEなどと称されてもよい。なお、ソースUEは、例えばソースリモートUEと称されてもよいし、単にリモートUEと称されてもよいし、互いに換言されてよい。また、宛先UEは、例えば宛先リモートUEと称されてもよいし、単にリモートUEと称されてもよいし、ターゲット(target)UEなどと称されてもよいし、互いに換言されてよい。ソースUE及び宛先UEはそれぞれ別の名称で特定されてもよいし、U2Uリレーを行っている端末であることを明確にするために、例えばU2UソースUE、U2U宛先UEなどと称されてもよい。また、L2 U2Uリレーで通信していることを明確にするために、例えばL2 U2UソースUE、L2 U2U宛先UEなどと称されてもよいし、L3 U2Uリレーで通信していることを明確にする場合においても同様に、例えばL3 U2UソースUE、L3 U2U宛先UEなどと称されてもよい。remote UEとother remote UEのどちらかがサイドリンク用のデータを送信する場合に限らず、例えばあるU2Uリレーの組(1つのリモートUE、1つのリレーUEおよび別のリモートUEの組)を構成する場合に、U2UリレーUE以外で、最初にディスカバリーメッセージを送信したUEのことをソースUE、U2UリレーにおいてソースUEでもU2UリレーUEでもないUEを宛先UEと称してもよいし、単に二つのリモートUEを区別するためにソースUE、宛先UEなどという名称が使用されてもよい。
サイドリンクにおいて、UEによって測定される参照信号受信電力(RSRP: Reference Signal Received Power)とは、例えば以下のRSRPであってよい。また、以下のRSRPをSL-RSRPと称してよい。
(a) PSBCH RSRP
(b) PSSCH RSRP
(c) PSCCH RSRP
PSBCH-RSRP(PSBCH RSRP)は、PSBCHに関連付けられた複数の復調参照信号(Demodulation Reference Signal: DMRS)を伝送するリソースエレメント(resource elements)の電力寄与(power contributions)の、線形平均として定義されてよい。また、PSSCH-RSRP(PSSCH RSRP)は、PSSCHに関連付けられた複数のDMRSを伝送するアンテナポートの、リソースエレメントの電力寄与の、線形平均として定義されてよく、アンテナポートが複数ある場合、アンテナポート毎のRSRPの値が合計されてよい。PSCCH-RSRP(PSCCH RSRP)は、PSCCHに関連付けられた複数のDMRSを伝送するリソースエレメントの電力寄与の、線形平均として定義されてよい。なお、DMRSは、例えばPSBCH、PSSCHおよびPSCCHの信号を復調するために使用されてよい。また、端末装置はディスカバリーメッセージに関連付けられたDMRSを伝送するリソースエレメントの電力寄与などを使用して、ディスカバリーメッセージのRSRP(SD-RSRP)を測定してもよい。
また、サイドリンクにおける測定において、UE122は、SL-RSRPの他に、以下の量を測定してよい。
(a) Sidelink received signal strength indicator (SL RSSI)
(b) Sidelink channel Occupancy ratio (SL CR)
(c) Sidelink channel busy ratio (SL CBR)
NRのサイドリンク通信には2つのリソース許可(allocation)モードが存在し、基地局によってスケジュールされたリソースを使用してUEがサイドリンク送信を行うモードをモード1といい、UEが自動的にリソースを選択してサイドリンク送信を行うモードをモード2という。モード1においてUEはRRC_CONNECTEDである必要があり、モード2においては、UEはRRC状態やNG-RANの内外に関わらずサイドリンク送信が可能である。なお、モード2において、UEは、サイドリンク送信を行うより以前に設定された一つまたは複数のリソースプールの中から、サイドリンク送信可能なリソースを自動的に選択する。
次に、サイドリンク無線リンク失敗について説明する。サイドリンク通信を行う端末装置は、以下の条件のいずれかが満たされた場合にサイドリンク無線リンク失敗が検出されたと判断してよい。
(a)サイドリンクRLCより、特定の宛先に対する再送の回数が最大回数に到達した事を通知された。
(b)特定の宛先に対するT400が満了した。
(c)MACエンティティより、特定の宛先に対する連続(consecutive)HARQ DTXの回数が最大回数に到達したことを通知された。
(d)特定の宛先に対するSL-SRB2またはSL-SRB3に関するサイドリンクPDCPエンティティから整合性確認失敗を通知された。
sidelink送信を行うUE122は、サイドリンクグラント(sidelink grant、SL grant)を用いて送信を行う。サイドリンクグラントは、基地局装置によって送信されるPDCCHによって動的に受け取るか、基地局装置より送信されるRRCシグナリングによって半持続的(semi-persistently)に設定されるか、端末装置のMACエンティティによって自動的に選択される。なお、端末装置のMACエンティティによって自動的にサイドリンクグラントが選択される送信モードをモード2(mode 2)、基地局装置によって送信されるPDCCHによってサイドリンクグラントが動的に割り当てられる送信モードと、基地局装置より受信したRRCシグナリングによって半持続的(semi-persistently)にサイドリンクグラントが設定される送信モードを、モード1(mode 1)と呼称してよい。
以上の説明をベースとして、様々な本実施形態を説明する。なお、以下の説明で省略される処理については上述の各処理が適用されてよい。
図5は本実施形態における端末装置(UE122)の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図5では、本実施形態と密接に関連する主な構成部のみを示す。
図5に示すUE122は、他の端末装置より制御情報(SCI、MAC制御要素、RRCシグナリング等)、およびディスカバリーメッセージ、ユーザデータを含む情報などを受信する受信部500、および受信した制御情報などに含まれるパラメータに従って処理を行う処理部502、および他の端末装置に制御情報(SCI、MAC制御要素、RRCシグナリング等)、およびディスカバリーメッセージ、ユーザデータを含む情報などを送信する送信部504、を備える。また、処理部502には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、SRAP層、SDAP層、RRC層、PC5-S層、Discovery層、およびアプリ層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部502には、物理層処理部(PHY処理部)、MAC層処理部(MAC処理部)、RLC層処理部(RLC処理部)、PDCP層処理部(PDCP処理部)、SRAP層処理部(SRAP処理部)、SDAP層処理部(SDAP処理部)、RRC層処理部(RRC処理部)、PC5-S層処理部(PC5-S処理部)、Discovery層処理部(Discovery処理部)、およびアプリ層処理部の一部または全てが含まれてよい。
sidelink送信を行うUEは、PSCCHと、PSSCHを関連付けて送信してよい。各PSSCH送信は、あるPSCCH(a PSCCH)送信に関連付けられてよい。PSCCH送信は、PSSCH送信に関連付けられた第1のSCI(1st stage of the SCI)を運搬(carry)し、第2のSCI(2nd stage of the SCI)は前記PSSCH(the PSSCH)のリソース内で運搬されてよい。なお、PSCCH送信は第1のSCIを含んでよく、PSSCH送信は第2のSCIを含んでよい。また、PSCCH送信及びPSSCH送信はサイドリンク送信と称されてよいし、SCIはサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information)であってよい。第1のSCIは、SCIフォーマット1-A(SCI format 1-A)と呼ばれる形式で情報を含んでよく、前記PSSCH及び前記PSSCH上の第2のSCIのスケジューリングのために使用されてよい。SCIフォーマット1-Aは、データの優先度、前記PSSCHが送信される周波数リソース及び時間リソース、リソース予約期間、DMRSの配置パターン、第2のSCIの形式、ベータオフセットの指示値、DMRSポートの数、変調及びコーディングのスキームを示す情報、等の情報が含まれてよく、その他の情報が含まれてもよい。また、PSSCH上で運搬されるSCIは第2のSCIであってよく、第2のSCIはサイドリンクスケジュ―リング情報及び、またはUE間調整(inter-UE coordination)関連の情報を輸送(transport)してよい。第2のSCIはSCIフォーマット2-A、SCIフォーマット2-B、またはSCIフォーマット2-C等と呼称される形式で情報を含んでよい。SCIフォーマット2-A、SCIフォーマット2-B、及びSCIフォーマット2-Cは、HARQプロセス関連情報、新しいデータかどうかを示す情報、リダンダンシーバージョン、ソースUEを識別するソースID、宛先UEを識別する宛先ID、HARQフィードバックが可能か否かを示す情報等の情報を含んでよい。また、SCIフォーマット2-Aは、追加でキャストタイプを示す情報、チャネル状態情報(CSI: Channel State Information)を要求するか否かを示す情報を含んでよい。また、SCIフォーマット2-Bは、追加でゾーンを示す識別子、通信範囲に関する要求情報を含んでよい。また、SCIフォーマット2-Cは、追加でチャネル状態情報を要求するか否かを示す情報、UE間調整情報を提供するか要求するかを示す情報を含んでよい。SCIフォーマット2-CにUE間調整情報を提供する情報が含まれている場合、SCIフォーマット2-Cは、追加でリソースの組み合わせを示す情報、最初のリソース位置を示す情報、参照スロットの位置情報、リソースセットのタイプを示す情報、最低(lowest)サブチャネルインデックス、等の情報を含んでよい。SCIフォーマット2-CにUE間調整情報を要求する情報が含まれている場合、SCIフォーマット2-Cは、追加で優先度、サブチャネル数、リソース予約間隔、リソース選択期間(resource selection window)の位置、リソースセットのタイプを示す情報、等の情報を含んでよい。なお、各SCIフォーマットは、上述した情報以外の情報を含んでもよい。
次に、PSSCHを受信するUEの手順について説明する。UEは、PSCCH上のSCIフォーマット1-Aを検出すると、検出されたSCIフォーマット2-AまたはSCIフォーマット2-B、および上位レイヤによって設定された、関連付けられたPSSCHリソースの設定に従ってPSSCHをデコード出来る。なお、UEは、各PSCCHリソース候補において、1つより多くのPSCCHをデコードする必要はない。また、UEは、SCIフォーマット1-Aで示される変調及びコーディングのスキームをサポートしていない場合、対応するSCIフォーマット2-A及びSCIフォーマット2-B、及びSCIフォーマット1-Aに関連付けられたPSSCHをデコードする必要はない。
またUEは、上位(RRC)レイヤで、センシング操作中のL1 RSRP測定のために使用されるDMRSが、PSCCHのDMRSかPSSCHのDMRSかを示すパラメータに、PSSCHが設定されていた場合、受信したSCIフォーマット1-Aに関連するPSSCHのためのDMRSリソース要素より、PSSCH RSRPを測定し、PSCCHが設定されていた場合、受信したSCIフォーマット1-Aに関連するPSCCHのためのDMRSリソース要素より、PSCCH RSRPを測定してよい。
図8を用いて本発明における実施形態の一例を示す。
U2UリレーUEを介してリモートUEと通信を行うUE122は、ステップS800において、条件が満たされるか否かの判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて、動作を行う。
ステップS800において、条件が満たされるか否かの判断とは、少なくとも以下の条件の一部または全部が満たされるか否かを判断することであってよい。
(C-1)基地局装置より受信したRRCシグナリングに、第一の情報が含まれる。
(C-2)基地局装置より受信したシステム情報ブロック(SIB)に、第一の情報が含まれる。
(C-3)U2UリレーUEより受信したPC5-RRCシグナリングに、第一の情報が含まれる。
(C-4)U2UリレーUEを介して通信しているリモートUEより受信したPC5-RRCシグナリングに、第一の情報が含まれる。
(C-5)U2UリモートUEの役割を果たすUEである。
前記第一の情報とは、例えば、リモートUEとUE122との近接(proximity)を検知するために、L1 RSRPを測定することを示す情報であってもよいし、リモートUEとUE122との近接を検知するためのL1 RSRP測定のために、PSSCHのDMRSかPSCCHのDMRSのどちらを使用するかを示す情報であってもよいし、U2UリレーUEが前記リモートUEとの通信に使用しているサイドリンク設定に関する情報であってもよい。(C-3)において、前記第一の情報とは、例えばリモートUEが近接している事を示す情報または、他の実施形態の例で示す、U2UリレーUEから通知される同様の情報であってもよい。前記サイドリンク設定は、サイドリンク送信を受信するための設定(例えばリモートUEが送信に使用しているサイドリンクのリソースの設定に関する情報や、リレーUEがリモートUEとの通信に使用しているSL DRXの設定に関する情報、リモートUEのセルID、リレーUEのセルID、UE間調整後のサイドリンク送信リソースに関する情報などの一部または全部)を含んでよい。
ステップS800において、条件が満たされたと判断した場合、ステップS802において、動作とは、以下の動作の一部または全部を行うことであってもよい。
(P-1)受信したPSSCH及びまたはPSCCHのRSRPを測定する。
(P-2)前記受信したPSCCH上の第1のSCIに対応する第2のSCIを受信する。
(P-3)前記第2のSCIに含まれるソースIDおよび、または宛先IDを判断する。
(P-4)前記ソースIDが、UE122がU2UリレーUEを介して通信しているリモートUEを識別する識別子であるか否かを判断する。
(P-5)前記宛先IDが、UE122が通信しているU2UリレーUEを識別する識別子であるか否かを判断する。
動作(P-1)において、UE122は、前記サイドリンク設定を受信していた場合、前記サイドリンク設定に基づいて受信リソース候補を決定してよい。また、UE122は、動作(P-3)において判断した前記ソースIDおよび、または宛先IDと前記測定したRSRPとを関連付けてよいし、動作(P-4)において、前記ソースIDが、UE122がU2UリレーUEを介して通信しているリモートUEを識別する識別子であると判断した場合、前記ソースIDと前記測定したRSRPとを関連付けてよいし、動作(P-4)及び動作(P-5)において前記ソースIDが、UE122がU2UリレーUEを介して通信しているリモートUEを識別する識別子であり、前記宛先IDが、UE122が通信しているU2UリレーUEを識別する識別子であると判断した場合、前記ソースIDおよび、または前記宛先IDと、前記測定したRSRPとを関連付けてよい。また、前記関連付けたソースIDおよび、または宛先IDと、前記測定したRSRPを上位レイヤ(RRCなど)に通知してもよい。
なお、ステップS800において、条件が満たされないと判断した場合、ステップS802において、動作とは、動作(P-1)から(P-5)の一部または全部を行わないことであってもよい。なお、本実施形態の一例において、UE122はU2UリモートUEとしての役割を果たす(acting as a U2U remote UE)UEであってもよい。
また、図8を用いて本発明における実施形態の別の一例を示す。
複数のリモートUEと通信を行う、UE122は、ステップS800において、条件が満たされるか否かの判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて、動作を行う。
ステップS800において、条件が満たされるか否かの判断とは、少なくとも以下の条件の一部または全部の条件が満たされるか否かを判断することであってよい。
(CA-1)SL-RSRP-1及びSL-RSRP-2の両方が、ある閾値以上である。
(CA-2)SL-RSRP-1及びSL-RSRP-2が、それぞれに設定された閾値以上である。
(CA-3)SL-RSRP-1とSL-RSRP-2の総和、あるいはその他の計算値が、ある閾値以上である。
(CA-4)SL-RSRP-1またはSL-RSRP-2がある閾値以上である。
前記SL-RSRP-1とは、例えばU2Uリレーに設定されている、ソースリモートUEとUE122との間で測定されたSL-RSRPであってもよい。また、前記SL-RSRP-2とは、例えばU2Uリレーに設定されている、宛先リモートUEとUE122との間で測定されたSL-RSRPであってもよい。前記SL-RSRP-1及び前記SL-RSRP-2は、UE122によって測定されてもよいし、各リモートUEによって測定されてもよい。リモートUEがSL-RSRPを測定した場合、SL-RSRPを測定したリモートUEは、測定したSL-RSRPを、UE122に対して通知してよい。また、UE122は、SL-RSRPの他に、パスロス、送信電力等のパラメータを考慮して、前記判断を行ってよい。
UE122は、ステップS800において条件が満たされたと判断した場合、ステップS802において、動作とは、例えば前記リモートUEに対して、リモートUE同士が近接していることを示す情報を通知することであってよい。前記情報は、一つのリモートUEに対して通知されてもよいし、複数のリモートUEに対して通知されてもよい。また、前記U2UリレーUEは、前記情報を含むPC5-RRCメッセージをリモートUEに対して送信することで前記情報を通知してもよいし、MAC CEをリモートUEに対して送信することで前記情報を通知してもよい。前記情報は、単に近接している事を示す情報であってもよいし、追加で、近接しているリモートUEを識別できる情報が含まれてもよく、近接の度合いを示す情報が含まれてもよく、前記SL-RSRP-1及び、または前記SL-RSRP-2が含まれてもよい。それに加えてまたはそれに代えて、UE122は、S802における動作として、例えば前記一つまたは複数のリモートUEに対して、U2Uリレー再選択をトリガまたは判断させるための情報を送信してもよく、前記U2Uリレー再選択をトリガまたは判断させるための情報の中にリモートUE同士が近接していることを示す情報が含まれてもよく、前記SL-RSRP-1および、または前記SL-RSRP-2が含まれてもよい。前記U2Uリレー再選択をトリガまたは判断させるための情報は、他のリモートUEとのPC5リンク品質が悪くなったこと、他のリモートUEとのPC5リンクにおいてサイドリンク無線リンク失敗が検出されたこと、等を示す情報が含まれてもよい。
また、別の動作の例として、UE122は、ステップS800において条件が満たされたと判断した場合、ステップS802において、動作とは、例えば、宛先リモートUEが、ソースリモートUEが送信するPSCCH及びPSSCHを検出、あるいは受信出来るようにするための情報を、宛先リモートUEに送信することであってもよい。前記情報には、例えば前記ソースリモートUEが送信に使用するレイヤ2識別子や、前記PSCCH及び前記PSSCHが送信されうるリソースの候補、あるいはUE122が前記PSCCH及び前記PSSCHを受信しうるリソースの候補などが含まれてもよい。前記レイヤ2識別子は、第の2SCIに含まれるソース識別子、及び宛先識別子であってもよい。UE122は、ステップS800において条件が満たされていないと判断した場合、ステップS802において、動作とは、前記情報を宛先リモートUEに送信しなくてもよい。
また、UE122は、ステップS800において条件が満たされていないと判断した場合、ステップS802において、動作とは、例えば前記リモートUEに対して、リモートUE同士が近接していることを示す情報を通知しないことであってよい。また、UE122は、ステップS800においてリモートUE同士が近接していない事を示す別の条件が満たされたと判断した場合、ステップS802において、動作とは、例えば前記リモートUE同士が近接していることを示す情報を通知しないことであってもよいし、前記リモートUE同士が近接していないことを示す情報を通知することであってもよい。前記別の条件とは、SL-RSRP-1及びSL-RSRP-2の両方が、ある閾値以下であることであってもよいし、それに加えてまたはそれに代えて、条件とは、SL-RSRP-1及びSL-RSRP-2が、それぞれに設定された閾値以下であることであってもよいし、それに加えてまたはそれに代えて、条件とは、SL-RSRP-1とSL-RSRP-2の総和、あるいはその他の計算値が、ある閾値以下であることであってもよい。なお、本実施形態の一例において、UE122は、U2UリレーUEとしての役割を果たす(acting as a U2U relay UE)UEであってよいし、前記複数のUEのうち、少なくとも一つのリモートUEはソースUEであってよいし、少なくとも一つのリモートUEは宛先UEであってよい。
前記近接していないことを示す情報は、前記近接していないことを通知する条件を満たしていることと、近接していることを示す情報を通知して以来、前記近接していないことを示す情報が通知されていないこととに基づいて、通知されてもよい。前記近接していることを示す情報は、前記近接していることを通知する条件を満たして以来、前記近接していることを示す情報が通知されていなければ、通知されてもよい。
また、図8を用いて本発明における実施形態の別の一例を示す。
U2UリレーUEを介してリモートUEと通信を行う、UE122は、ステップS800において、条件の判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて、動作を行う。
ステップS800において、条件の判断とは、例えば第一の情報を受信したか否かを判断することであってもよい。第一の情報を受信することは、第一の情報を含むPC5-RRCメッセージを受信することなど、同様の機能を表現する他の表現に換言されてよい。前記第一の情報とは、例えば前記U2UリレーUEを介して通信を行っている前記宛先リモートUEがUE122に対して近接している事を示す情報であってもよい。また、前記第一の情報は、PC5-RRCメッセージによって前記U2UリレーUEからリモートUEに送信されてもよいし、MAC CEによって前記U2UリレーUEからリモートUEに送信されてもよい。また、前記第一の情報は、単に近接している事を示す情報であってもよいし、追加で、前記宛先リモートUEを識別できる情報が含まれてもよく、近接の度合いを示す情報が含まれてもよい。
UE122は、ステップS800において、前記第一の情報を受信したと判断した場合、ステップS802において動作とは、例えば上位レイヤ(アプリ層など)に対して宛先リモートUEが近接していることを示す通知を行うことであってもよい。前記上位レイヤへの通知は、前記宛先リモートUEと直接通信が可能であることを示す情報であってもよいし、同様の情報を示す他の情報であってもよい。また、前記上位レイヤへの通知は、前記宛先リモートUEを識別できる情報を含んでもよい。それに加えてまたはそれに代えて、ステップS802において動作とは、例えばディスカバリー手順を行う事であってもよい。それに加えてまたはそれに代えて、ステップS802において動作とは、例えばU2Uリレー再選択手順を開始することであってもよい。なお、本実施形態の一例において、UE122はU2UリモートUEとしての役割を果たす(acting as a U2U remote UE)UEであってもよい。
また、図8を用いて本発明における実施形態の別の一例を示す。
U2UリレーUEを介してリモートUEと通信する、UE122は、ステップS800において、条件の判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて、動作を行う。
ステップS800において条件の判断とは、例えばUE122が前記リモートUEから前記U2UリレーUEへの送信に対応するPSSCHに含まれる第2のSCIを受信した場合、前記受信した第2のSCIに対応するSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断することであってよい。UE122は、前記SL-RSRPを、前記第2のSCIに関連するPSCCHを用いて測定してもよいし、前記PSSCHを用いて測定してもよい。UE122は、ステップS800において条件が満たされたと判断した場合、ステップS802において動作とは、例えば前記リモートUEが接近していることを上位レイヤ(アプリ層など)に通知することであってもよいし、それに加えてまたはそれに代えて、前記リモートUEが接近していることを前記リモートUEに通知する事であってもよいし、それに加えてまたはそれに代えて、U2Uリレー再選択手順を開始することであってもよいし、それに加えてまたはそれに代えて、前記リモートUEと直接通信を行うために、ディスカバリー手順を行うことであってもよい。前記リモートUEが接近していることは、前記リモートUEと直接通信が可能であることと互いに換言されてもよいし、UE122は、前記リモートUEが接近していることを前記リモートUEに通知する代わりに、他の情報(例えばU2Uリレー再選択手順を開始すること、前記リモートUEと直接通信を行うために、ディスカバリー手順を行うことなどを示す情報)を通知してもよい。また、ステップS800において条件が満たされないと判断した場合、ステップS802において動作とは、例えば前記リモートUEが接近していることを上位レイヤ(アプリ層など)に通知しないことであってもよいし、前記リモートUEが接近していることを前記リモートUEに通知しない事であってもよいし、U2Uリレー再選択手順を開始しないことであってもよいし、前記リモートUEと直接通信を行うために、ディスカバリー手順を行わないことであってもよい。
また、別の一例として、S800において、条件の判断とは、例えばUE122と前記U2UリレーUEとのサイドリンク通信でUE122が測定したSL-RSRPが閾値以上であるという条件および、または前記U2UリレーUEよりUE122と前記U2UリレーUEとが近接していることを示す情報を受信したという条件が満たされたか否かを判断することであってよい。ステップS800において、条件が満たされたと判断した場合、ステップS802において動作とは、例えば前記SL-RSRPを、前記U2UリレーUEを介して前記リモートUEに送信することであってもよいし、UE122と前記U2UリレーUEとが近接していることを示す情報をリモートUEに送信することであってもよい。S800において条件が満たされないと判断した場合、ステップS802において動作とは、例えば前記SL-RSRP、およびUE122と前記U2UリレーUEとが近接していることを示す情報を、前記U2UリレーUEを介して前記リモートUEに送信しないことであってもよい。前記SL-RSRPをUE122より受信したリモートUEは、UE122より受信したSL-RSRP(SL-RSRP-1)と、前記リモートUEと前記U2UリレーUEとの間で測定されたSL-RSRP(SL-RSRP-2)の両方から、UE122と前記リモートUEとが近接しているか否かを判断してよく、UE122と前記リモートUEとが近接していると判断した場合、前記リモートUEの上位レイヤ(アプリ層など)に前記リモートUEとが近接していることを通知してよい。なお、UE122は、U2UリモートUEとしての役割を果たす(acting as a U2U remote UE)UEであってもよい。
また、図8を用いて本発明における実施形態の別の一例を示す。
複数のリモートUEと通信するUE122は、ステップS800において条件の判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて動作する。
ステップS800において条件の判断とは、例えば少なくとも以下の条件の一部または全部が満たされたか否かを判断することであってもよい。
(CB-1)UE122自身がU2UリレーUEの役割を果たす。
(CB-2)ソースリモートUEとの通信において、UE122にサイドリンク間欠受信(SL DRX)が設定されている。
(CB-3)(CA-1)から(CA-4)の条件の一部または全部を満たす。
ステップS800において条件が満たされたとUE122が判断した場合、ステップS802において、動作とは、例えばソースリモートUEとの間で設定されているサイドリンク受信用の設定を、宛先リモートUEに対して送信することであってよい。前記サイドリンク受信用の設定とは、例えばサイドリンクのリソースに関する情報、SL DRX設定に関する情報、UE間調整に関する情報、ソースID、宛先IDなどの情報の一部または全部を含んでよい。
前記サイドリンク受信用の設定を受信したリモートUEは、前記サイドリンク受信用の設定を考慮して動作してよい。リモートUEは、例えば受信した前記サイドリンク受信用の設定がSL DRX設定に関する情報を含む場合、前記SL DRX設定を考慮してSL DRXを行ってよいし、SL DRXのactive timeを判断してよい。また、リモートUEは、例えば受信した前記サイドリンク受信用の設定がリソースに関する情報を含む場合、前記リソースに関する情報を受信リソースの設定に使用してよいし、そのほか、ソースIDおよび、または宛先ID等の情報を含む情報を、下位レイヤ(MAC、PHYなど)に通知してもよい。なお、UE122は、U2UリレーUEとしての役割を果たす(acting as a U2U relay UE)UEであってよいし、前記複数のリモートUEのうち、少なくとも一つのリモートUEはソースリモートUEであってよいし、少なくとも一つのリモートUEは宛先リモートUEであってよい。
また、図8を用いて本発明における実施形態の別の一例を示す。
複数のリモートUEと通信するUE122は、ステップS800において条件の判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて動作する。
ステップS800において、条件の判断とは、例えば少なくとも以下の条件の一部または全部が満たされたか否かを判断することであってもよい。
(CC-1)UE122自身がU2UリレーUEの役割を果たす。
(CC-2)宛先リモートUEよりサイドリンク受信用の設定を受信した。
(CC-3)(CA-1)から(CA-4)の条件の一部または全部を満たす。
UE122は、宛先リモートUEより宛先リモートUEのSL DRXの設定を受信したことによって、宛先リモートUEよりサイドリンク受信用の設定を受信したと判断してもよい。前記サイドリンク受信用の設定とは、例えばサイドリンクのリソースに関する情報、SL DRX設定に関する情報、UE間調整に関する情報、ソースID、宛先IDなどの情報の一部または全部を含んでよい。ステップS800において条件が満たされたとUE122が判断した場合、ステップS802において、動作とは、例えばソースリモートUEに対して、前記サイドリンク受信用の設定を送信することであってよい。
なお、前記サイドリンク受信用の設定を受信したソースリモートUEは、前記サイドリンク受信用の設定を考慮して動作してよい。例えば前記ソースリモートUEは、受信した前記サイドリンク受信用の設定がSL DRX設定に関する情報を含む場合、前記SL DRX設定によって決定されるactive timeを考慮して送信リソースを選択してもよく、受信した前記サイドリンク受信用の設定がUE間調整に関する情報を含む場合、UE間調整に関する情報を考慮して送信リソースを決定してもよく、受信した前記サイドリンク受信用の設定がサイドリンクのリソースに関する情報を含む場合、サイドリンクのリソースに関する情報を考慮して送信リソースを決定してもよい。なお、UE122は、U2UリレーUEとしての役割を果たす(acting as a U2U relay UE)UEであってよいし、前記複数のリモートUEのうち、少なくとも一つのリモートUEはソースリモートUEであってよいし、少なくとも一つのリモートUEは宛先リモートUEであってよい。
また、図8を用いて本発明における実施形態の別の一例を示す。
U2UリレーUEを介してリモートUEと通信する、UE122は、ステップS800において、条件の判断を行い、ステップS802において、前記判断に基づいて、動作を行う。
ステップS800において条件の判断とは、例えば少なくとも以下の条件の一部または全部が満たされたか否かを判断することであってもよい。
(CD-1)UE122自身がU2UリモートUEの役割を果たす。
(CD-2)UE122にサイドリンク間欠受信(SL DRX)が設定されている。
(CD-3)U2UリレーUEよりリモートUE同士の近接を通知された。
ステップS800において条件が満たされたとUE122が判断した場合、ステップS802において動作とは、例えばUE122が、UE122自身に設定されているサイドリンク受信用の設定を、前記リモートUEに対して送信することであってもよいし、前記U2UリレーUEとの通信で測定したSL-RSRPを前記U2UリレーUEおよび、または前記リモートUEに対して通知することであってもよい。前記サイドリンク受信用の設定とは、例えばサイドリンクのリソースに関する情報、SL DRX設定に関する情報、UE間調整に関する情報、ソースID、宛先IDなどの情報の一部または全部を含んでよい。
なお、前記サイドリンク受信用の設定を受信したリモートUEは、前記サイドリンク受信用の設定を考慮して動作してよい。例えば前記リモートUEは、受信した前記サイドリンク受信用の設定がSL DRX設定に関する情報を含む場合、前記SL DRX設定によって決定されるactive timeを考慮して送信リソースを選択してもよく、受信した前記サイドリンク受信用の設定がUE間調整に関する情報を含む場合、UE間調整に関する情報を考慮して送信リソースを決定してもよく、受信した前記サイドリンク受信用の設定がサイドリンクのリソースに関する情報を含む場合、前記サイドリンクのリソースに関する情報を考慮して送信リソースを決定してもよい。なお、UE122は、U2UリモートUEとしての役割を果たす(acting as a U2U remote UE)UEであってもよい。
なお、各実施形態の例において、ディスカバリー手順とは、AS層におけるディスカバリー手順であってもよく、AS層におけるディスカバリー手順とは、ディスカバリーメッセージを受信するために、UEに構成されている設定に応じたリソースプールを使用してSCI及び対応するデータをモニタするよう下位レイヤ(PHYなど)を設定する手順であってもよいし、ディスカバリーメッセージを送信するために、UEに構成されている設定に応じたリソースプールを使用してリソース許可モード1またはリソース許可モード2を行うよう下位レイヤ(PHYなど)を設定する手順であってもよい。また、各実施形態の例において、U2Uリレー再選択とは、U2UリレーUEを再選択する手順であってもよいし、ディスカバリー手順を含んでもよいし、直接宛先UEを発見するためのディスカバリー手順を含んでもよい。また、各実施形態の例において、AがB以上である、という条件はAがBより大きい、という条件に置き換えられてよいし、同様に、AがB以下である、という条件はAがBより小さい、という条件に置き換えられてよい。なお、各実施形態の例において、サイドリンク受信用の設定と、サイドリンク送信を受信するための設定とは、互いに換言されてよい。また、各実施形態の例において、サイドリンク送信は、物理チャネル(PSSCH、PSCCHなど)を介して信号および、またはデータを送信することであってもよいし、サイドリンク受信は物理チャネル(PSSCH、PSCCHなど)を介して信号および、またはデータを受信することであってもよい。
なお、各実施形態の例において、判断に使用する閾値は、ネットワーク、あるいは基地局装置より専用シグナリング(dedicated signalling)またはシステム情報(SI: System Information)によって設定されてもよいし、ネットワークあるいは基地局装置によって設定されていない場合、あるいは設定を使用できない場合、事前に設定(pre-configure)されてもよい。なお、閾値にはオフセット値が適用されてもよいし、UEによって測定された値であってもよい。各実施形態の例において、UEはU2Uリレーにおいて通信しているUEへのリンクだけでなく、Uuを介したリンクによって基地局装置とも通信してよいし、他のUEとサイドリンク通信を行っていてもよいし、それ以外のリンクを持っていてもよい。また、各実施形態の例において、判断される条件は、少なくとも考慮される条件であって、他の条件が判断のために使用されてもよい。また、各実施形態の例において、上述した判断の結果によらず、上述の動作を行ってもよい。また、各実施形態の例において、UEは上位レイヤ(アプリ層など)に対してある情報を通知する代わりに、基地局装置に対してある情報を送信してもよい。基地局装置に対して送信することは、同様の機能を有する他の表現に置き換えられてもよい。
なお、各実施形態は互いに組み合わされてよいし、各実施形態を組み合わせた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
3GPPにおいて、リレーUEを経由してUE同士が通信を行うU2Uリレーが検討されているが、リレーUEを経由せずに直接UE同士の通信を行った方がいい場合もある。本発明によって、U2Uリレーにおいて、リレーUEを介して間接的に通信しているUEとの近接を考慮し、U2Uリレーが適切なリンクかを判断することで、無線リソースを効率的に利用でき、シグナリングを削減できる。
また上記説明において、「通知される」、「指摘を受ける」等の表現は、互いに換言されてもよい。
また上記説明において、「紐づける」、「対応付ける」、「関連付ける」等の表現は、互いに換言されてもよい。
また上記説明において、「含まれる」、「含まれている」、「含まれていた」等の表現は、互いに換言されてもよい。
また上記説明において、「前記~」を「上述の~」と言い換えてよい。
また上記説明において、「~と確定した」、「~が設定されている」、「~が含まれる」等の表現は、互いに換言されてもよい。
また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、ステップの一部または全ては実行されなくてもよい。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、ステップの順番は異なってもよい。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、各ステップ内の一部または全ての処理は実行されなくてもよい。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、各ステップ内の処理の順番は異なってもよい。また上記説明において「Aである事に基づいてBを行う」は、「Bを行う」と言い換えられてもよい。即ち「Bを行う」事は「Aである事」と独立して実行されてもよい。
なお、上記説明において、「AをBと言い換えてよい」は、AをBと言い換えることに加え、BをAと言い換える意味も含んでよい。また上記説明において、「CはDであってよい」と「CはEであってよい」とが記載されている場合には、「DはEであってよい」事を含んでもよい。また上記説明において、「FはGであってよい」と「GはHであってよい」とが記載されている場合には、「FはHであってよい」事を含んでもよい。
また上記説明において、「A」という条件と、「B」という条件が、相反する条件の場合には、「B」という条件は、「A」という条件の「その他」の条件として表現されてもよい。
本実施形態に関わる装置で動作するプログラムは、本実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであってもよい。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
なお、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現されてもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
さらに「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュ-タシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュ-タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本実施形態は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この実施形態に関して、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この実施形態の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本実施形態は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本実施形態の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
100 ng-eNB
102 gNB
110、112、114 インタフェース
122 UE
200 PHY
202 MAC
204 RLC
206 PDCP
208 RRC
210 PC5-S
310 SDAP
400 Discovery
500 受信部
502 処理部
504 送信部
600 SRAP

Claims (3)

  1. 第1の端末装置および第2の端末装置と通信する第3の端末装置であって、
    前記第3の端末装置は前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、
    前記第1の端末装置との通信および前記第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP: sidelink Reference Signal Received Power)を測定する処理部と、
    送信部と、を備え、
    前記処理部は、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知しない、
    第3の端末装置。
  2. 第1の端末装置および第2の端末装置と通信する第3の端末装置の方法であって、
    前記第3の端末装置は前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、
    前記第1の端末装置との通信および前記第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP: sidelink Reference Signal Received Power)を測定し、
    前記2つのSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知しない、
    方法。
  3. 第1の端末装置および第2の端末装置と通信する第3の端末装置に実装される集積回路であって、
    前記第3の端末装置は前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の通信を中継する役割を果たし、
    前記第1の端末装置との通信および前記第2の端末装置との通信においてサイドリンク用参照信号受信電力(SL-RSRP: sidelink Reference Signal Received Power)を測定する機能と、
    前記2つのSL-RSRPが閾値以上であるか否かを判断し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上であると判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知し、前記2つのSL-RSRPが閾値以上でないと判断した場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とが近接していることを、前記第1の端末装置に通知しない機能と、を発揮させる、
    集積回路。
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