JP2024064596A - 光電変換装置及び飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池が成層圏を飛行する飛行体に搭載される場合、紫外光域の光を有効に利用することが望まれている。
【解決手段】光電変換装置が、入射した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子と、光電変換素子の受光面に接して配される第1波長変換層と、第1波長変換層の光電変換素子と接する面の反対側の面の側に配される第2波長変換層とを備える。第1波長変換層は、第1波長領域の光の波長を変換する第1波長変換材料を含む。第2波長変換層は、第2波長領域の光の波長を変換する発する第2波長変換材料を含む。第1波長領域の上限値は第2波長領域の上限値と異なる、及び/又は、第1波長領域の下限値は第2波長領域の下限値と異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置及び飛行体に関する。
特許文献1~8には、単数若しくは複数の波長変換物質を含む波長変換層を備えた太陽電池が開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平07-142752号公報
[特許文献2]特開2016-145295号公報
[特許文献3]特開2019-215451号公報
[特許文献4]特開2019-050381号公報
[特許文献5]特開2022-056319号公報
[特許文献6]特開2013-069728号公報
[特許文献7]特開2013-123037号公報
[特許文献8]特開2012-142346号公報
太陽電池が、成層圏、大気圏外などのエアマス(AMと省略される場合がある。)0の環境に設置された場合、当該太陽電池が地上(例えば、AM1又はAM1.5の環境である。)に設置された場合と比較して、太陽電池に入射する紫外光域の光量が増加する。太陽電池がAM0の環境において用いられる場合、紫外光域の光を有効に利用することが望まれている。特に、太陽電池が成層圏を飛行する飛行体に搭載される場合、軽量で発電効率に優れた太陽電池の開発が望まれている。
本発明の第1の態様においては、光電変換装置が提供される。上記の光電変換装置は、例えば、入射した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子を備える。上記の光電変換装置は、例えば、光電変換素子の受光面に接して配される第1波長変換層を備える。上記の光電変換装置は、例えば、第1波長変換層の光電変換素子と接する面の反対側の面の側に配される第2波長変換層を備える。上記の光電変換装置において、第1波長変換層は、例えば、第1波長領域の光の波長を変換する第1波長変換材料を含む。上記の光電変換装置において、第2波長変換層は、例えば、第2波長領域の光の波長を変換する発する第2波長変換材料を含む。上記の光電変換装置において、例えば、第1波長領域の上限値は第2波長領域の上限値と異なる、及び/又は、第1波長領域の下限値は第2波長領域の下限値と異なる。
上記の何れかの光電変換装置において、第1波長領域は、100nm以上400nm以下の範囲に含まれる第3波長領域を含んでよい。上記の何れかの光電変換装置において、第2波長領域は、100nm以上400nm以下の範囲に含まれる第4波長領域を含み、上記の何れかの光電変換装置において、例えば、第3波長領域の上限値は第4波長領域の上限値と異なる、及び/又は、第3波長領域の下限値は第4波長領域の下限値と異なる。
上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、第1樹脂と、第1波長変換材料とを含んでよい。上記の何れかの光電変換装置において、第2波長変換層は、第2樹脂と、第2波長変換材料とを含んでよい。上記の何れかの光電変換装置において、第1樹脂及び第2樹脂は、種類及び/又は組成が異なってよい。上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、第2波長変換層よりも大きな屈折率を有してよい。
上記の何れかの光電変換装置において、第1樹脂は、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリオレフィンエラストマー(POE)、シリコーン樹脂(SI)、及び、アイオノマー樹脂から選択される少なくとも一種であってよい。上記の何れかの光電変換装置において、第2樹脂は、ポリエチレン(PE)、超高分子量ポリエチレン(U-PE)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、フッ素系樹脂、ポリイミド(PI)、不飽和ポリエステル(UP)、エポキシ樹脂(EP)、及び、シリコーン樹脂(SI)からなる群から選択される少なくとも一種であってよい。
上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、光電変換素子の受光面及び光電変換素子の側面の少なくとも一部を覆うように配されてよい。上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、20μm以上100μm以下の厚さを有してよい。
上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、10μm未満の厚さを有してよい。上記の何れかの光電変換装置において、第2波長変換層は、光電変換素子の受光面に配された第1波長変換層と、光電変換素子の側面の少なくとも一部とを覆うように配されてよい。上記の何れかの光電変換装置において、光電変換装置は、第1波長変換層と、第2波長変換層との間に配される中間層を備えてよい。中間層は、光電変換素子の受光面に配された第1波長変換層と、光電変換素子の側面の少なくとも一部とを覆うように配されてよい。
上記の何れかの光電変換装置において、第2波長変換層は、20μm以上50μm以下の厚さを有してよい。上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、200nm~450nmの光の透過率が80%以上であってよい。上記の何れかの光電変換装置において、第2波長変換層は、200nm~450nmの光の透過率が90%以上であってよい。
上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換材料は、有機蛍光体を含んでよい。上記の何れかの光電変換装置において、第2波長変換材料は、無機蛍光体を含んでよい。
上記の何れかの光電変換装置において、第1波長変換層は、光電変換素子の受光面に接して配され、UV吸収材料を含む吸収層を有してよい。第1波長変換層は、UV吸収層の光電変換素子と接する面の反対側の面の側に配され、第1波長変換材料を含む変換層を有してよい。
本発明の第2の態様においては、飛行体が提供される。上記の飛行体は、例えば、上記の第1の態様に係る何れかの光電変換装置を備える。上記の飛行体は、例えば、光電変換装置が発生させた電気エネルギーを利用して推進力を発生させる推進力発生装置を備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
飛行体100のシステム構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール112の内部構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール312の内部構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール312の内部構成の他の例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール512の内部構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール512の内部構成の他の例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール712の内部構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール812の内部構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール912の内部構成の一例を概略的に示す。 太陽光発電モジュール1012の内部構成の一例を概略的に示す。
本明細書において例示的に開示される実施形態によれば、光電変換装置が、入射した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子と、光電変換素子の受光面に接して配される第1波長変換層と、第1波長変換層の光電変換素子と接する面の反対側の面の側に配される第2波長変換層とを備える。第1波長変換層は、第1波長領域の光の波長を変換する第1波長変換材料を含む。第2波長変換層は、第2波長領域の光の波長を変換する第2波長変換材料を含む。
本実施形態において、第1波長領域の数値範囲と、第2波長領域の数値範囲とが、互いに異なる。(i)第1波長領域の数値範囲と、第2波長領域の数値範囲とが完全に分離していてもよく、(ii)第1波長領域の数値範囲の一部と、第2波長領域の数値範囲の一部とが重複していてもよく、(iii)第1波長領域の数値範囲が、第2波長領域の数値範囲の内部に含まれてもよく、(iv)第2波長領域の数値範囲が、第1波長領域の数値範囲の内部に含まれてもよい。
一実施形態において、第1波長領域の上限値は、第2波長領域の上限値と異なる。第1波長領域の上限値は、第2波長領域の上限値より大きくてよい。第1波長領域の上限値は、第2波長領域の上限値より小さくてもよい。他の実施形態において、第1波長領域の下限値は、第2波長領域の下限値と異なる。第1波長領域の下限値は、第2波長領域の下限値より大きくてよい。第1波長領域の下限値は、第2波長領域の下限値より小さくてよい。
第1波長変換材料及び第2波長変換材料は、例えば、非線形光学効果、アップコンバージョン現象、ダウンコンバージョン現象などを利用して、光の波長を変換することができる。アップコンバージョン現象を利用して光の波長を変換する物質(アップコンバージョン物質と称される場合がある。)は、例えば、特定の波長の光又は電磁波で励起し、当該光又は当該電磁波の波長よりも短い波長の光を発する(発光する、光を放出するなどと称される場合がある)。ダウンコンバージョン現象を利用して光の波長を変換する物質(ダウンコンバージョン物質と称される場合がある。)は、例えば、特定の波長の光又は電磁波で励起し、当該光又は当該電磁波の波長よりも長い波長の光を発する(長波長側に変換すると称される場合がある)。
第1波長変換材料は、例えば、第1波長領域の光により励起して又は第1波長領域の光を吸収して、蛍光を発する。第2波長変換材料は、例えば、第2波長領域の光により励起して又は第2波長領域の光を吸収して、蛍光を発する。
光電変換素子は、例えば、光起電力効果を利用して、光電変換素子に入射した光(入力光と称される場合がある。)の光エネルギーを電気エネルギーに変換する。光電変換素子の変換効率は、入力光の波長に依存する。例えば、シリコン系の光電変換素子の場合、可視光線~近赤外線の波長領域の光は比較的効率よく変換することができるが、紫外線に対応する波長領域の光を効率よく変換することができない。
本実施形態によれば、光電変換装置に入射した光(入射光と称される場合がある。)は、まず、第2波長変換層に入射する。第2波長変換層に含まれる第2波長変換材料の作用により、第2波長変換層に入射した光の少なくとも一部の波長が変換される。
第2波長変換材料は、例えば、波長が100nm以上400nm以下の光の波長を変換する。第2波長変換材料は、例えば、波長が100nm以上400nm以下の光(励起光と称される場合がある。)により励起され、当該励起光よりも波長の長い蛍光を発する。これにより、例えば、入射光に含まれる紫外線が、当該紫外線より波長の光に変換される。その結果、光電変換素子、第1波長変換層及び第1波長変換材料の少なくとも1つの劣化の進行が抑制される。また、光電変換素子の変換効率が向上し得る。
第2波長変換材料は、第1波長変換材料により波長が変換される光よりも長い波長を有する光の波長を変換してよい。この場合において、第1波長領域及び第2波長領域は、紫外線に対応する波長領域(紫外光域と称される場合がある)の少なくとも一部を含んでよい。紫外光域としては、UV-A(315~400nm)、UV-B(280~315nm)、UV-C(100~280nm)などが例示される。第1波長変換材料及び第2波長変換材料は、ダウンコンバージョン物質であってよい。これにより、入射光に含まれる紫外線による光電変換素子の劣化が抑制される。
AM0の環境においては、地上の環境と比較してUV-Cの光量が多い。そこで、第1波長領域及び第2波長領域の少なくとも一方が、UV-Cに対応する波長領域の少なくとも一部を含んでよい。これにより、AM0の環境を飛行する飛行体に設置される用途に特に適した光電変換装置が提供される。
第2波長変換材料は、第1波長変換材料により波長が変換される光よりも短い波長を有する光の波長を変換してもよい。一実施形態において、第2波長領域は、紫外光域の少なくとも一部を含んでよい。他の実施形態において、第1波長領域及び第2波長領域が、紫外光域の少なくとも一部を含んでよい。これらの実施形態において、第2波長領域は、UV-Cに対応する波長領域の少なくとも一部を含んでよい。これにより、AM0の環境を飛行する飛行体に設置される用途に特に適した光電変換装置が提供される。
第2波長変換材料は、ダウンコンバージョン物質であってよい。第1波長変換材料及び第2波長変換材料が、ダウンコンバージョン物質であってもよい。上述されたとおり、本実施形態によれば、光電変換装置に入射した光は、第2波長変換層、第1波長変換層、光電変換素子の順に入射する。第2波長変換層に含まれる第2波長変換材料が第2波長領域の光の波長を長波長側に変換することで、紫外線による光電変換素子の劣化だけでなく、紫外線による第1波長変換材料の劣化も抑制され得る。
一実施形態において、第2波長変換材料は、光電変換素子による変換効率が比較的良好な波長の光を発する。例えば、第2波長変換材料は、400nm以上の波長を有する光を発する。これにより、光電変換装置の変換効率が向上する。他の実施形態において、第2波長変換材料は、第1波長領域の光を発する。この場合、光電変換装置は、第2波長変換材料の発した光が、第1波長変換材料により波長を変換された後、光電変換素子に入射するように構成されてよい。なお、この場合であっても、第1波長領域の光は、波長が400nm以上の光を含んでもよい。これにより、光電変換装置の変換効率が向上する。
次に、第2波長変換層を透過した光は、第1波長変換層を透過して光電変換素子に入射する。このとき、第1波長変換層に含まれる第1波長変換材料の作用により、第1波長変換層に入射した光の少なくとも一部の波長が変換される。
第1波長変換層に入射する光には、(i)第2波長変換材料により波長が変換されることなく第2波長変換層を透過した入射光と、(ii)第2波長変換材料が発した光とが含まれる。第1波長変換材料は、上記の入射光の波長を変換してもよく、上記の第2波長変換材料が発した光の波長を変換してもよく、両者の波長を変換してもよい。
第1波長変換材料は、例えば、波長が100nm以上400nm以下の光の波長を変換する。第1波長変換材料は、例えば、波長が100nm以上400nm以下の光(励起光と称される場合がある。)により励起され、当該励起光よりも波長の長い蛍光を発する。これにより、第1波長変換層に入射した光に含まれる紫外線が、当該紫外線より波長の光に変換される。これにより、光電変換素子、第1波長変換層及び第1波長変換材料の少なくとも1つの劣化の進行が抑制される。
第1波長変換材料は、例えば、光電変換素子による変換効率が比較的良好な波長の光を発する。これにより、光電変換素子の変換効率が向上し得る。
本実施形態によれば、例えば、第1波長変換層及び第2波長変換層により、光電変換素子による変換効率が比較的小さな波長領域の光が、光電変換素子による変換効率が比較的大きな波長領域の光に変換される。これにより、本実施形態に係る光電変換装置は、当該光電変換装置に入射した光の光エネルギーを効率よく電気エネルギーに変換することができる。その結果、光電変換装置の単位質量当たりの発電量が向上する。特に、成層圏環境においては、地上と比較して紫外線量が大きい。そのため、本実施形態に係る光電変換装置が成層圏を飛行する飛行体に搭載されることで、当該飛行体の飛行可能距離、飛行可能時間及び/又は飛行可能な緯度範囲が向上する。
光電変換装置に含まれる全ての波長変換材料が単一の層に添加されている場合、当該単一の層の光の透過性が低下する可能性がある。その結果、波長変換材料による光の波長変換の効果も減少し得る。これに対して、本実施形態によれば、変換特性及び/又は組成の異なる2種以上の波長変換材料が、物理的に異なる複数の層に配される。これにより、波長変換材料が光の波長を変換することによる効果が十分に発揮され得る。
また、2種以上の波長変換材料が用いられることにより、単一の種類の波長変換材料が用いられる場合と比較して広い範囲の光の波長が変換され得る。例えば、入射光に含まれる紫外線領域の光のうち、可視光線領域の光に変換される光の割合が増加する。その結果、光電変換装置の発電効率が向上し、単位質量当たりの発電量が増加する。そのため、本実施形態に係る光電変換装置が成層圏を飛行する飛行体に搭載されることで、当該飛行体の飛行可能距離、飛行可能時間、飛行可能範囲(例えば、緯度の範囲である。)が向上する。
従来、地上に配置される太陽電池は、太陽電池セルを酸素及び水分から保護する封入層と、封入層を外部環境から保護する表面保護層とを備える。一般的に、封入層は数百μmの厚さを有し、表面保護層は数mmの厚さを有する。これに対して、本実施形態によれば、第2波長変換層は、例えば、20μm以上50μm以下の厚さを有する。また、第1波長変換層は、例えば、20μm以上100μm以下の厚さ、又は、0.1μm未満の厚さを有する。これにより、例えば、500g/m以下の光電変換装置が提供され得る。そのため、本実施形態に係る光電変換装置が成層圏を飛行する飛行体に搭載されることで、当該飛行体の飛行可能距離及び/又は飛行可能時間が向上する。
本実施形態に係る光電変換装置によれば、例えば、単位質量当たりの発電効率に優れた太陽光発電装置が実現され得る。太陽光発電装置は、二酸化炭素の排出量の少ない発電方法として知られている。また、太陽光発電装置は、例えば、災害現場へ持ち込まれ、被災者へのエネルギー供給に利用される。そのため、本実施形態に係る光電変換装置は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」又は目標13「気候変動に具体的な対策を」などの達成に貢献できる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本明細書において、数値範囲が「A~B」と表記される場合、当該表記はA以上B以下を意味する。また、「置換又は非置換」とは、「任意の置換基で置換されている、又は、置換基で置換されていない」ことを意味する。上記の置換基の種類は、明細書中で言及されない限り、特に制限されない。また、上記の置換基の個数は、明細書中で言及されない限り、特に制限されない。
(飛行体100の概要)
図1は、飛行体100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、飛行体100は、発電システム110と、電力制御回路120と、蓄電装置122と、1又は複数の電動機130と、1又は複数のプロペラ140と、1又は複数のセンサ150と、制御装置160とを備える。本実施形態において、発電システム110は、1又は複数の太陽光発電モジュール112を有する。
本実施形態において、飛行体100は、発電システム110が発生させた電気エネルギーを利用して飛行する。本実施形態において、発電システム110が発生させた電気エネルギーは、蓄電装置122に蓄積され得る。飛行体100は、蓄電装置122に蓄電された電気エネルギーを利用して飛行してもよい。飛行体100としては、飛行機、飛行船又は風船、気球、ヘリコプター、ドローンなどが例示される。
本実施形態において、発電システム110は、電力を発生させる。本実施形態において、発電システム110は、電力制御回路120を介して、蓄電装置122及び/又は電動機130に電力を供給する。
本実施形態において、太陽光発電モジュール112は、太陽光発電モジュール112に入射した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することで、電力を発生させる。太陽光発電モジュール112の詳細は後述される。
本実施形態において、蓄電装置122は、電気エネルギーを蓄積する(蓄電装置122の充電と称される場合がる)。例えば、蓄電装置122は、発電システム110は、電力を発生させた電気エネルギーを蓄積する。また、蓄電装置122は、蓄積された電気エネルギーを放出する(蓄電装置122の放電と称される場合がある)。例えば、蓄電装置122は、電動機130に電力を供給する。蓄電装置122は、二次電池を備えてよい。
本実施形態において、電力制御回路120は、発電システム110が発生させた電力の出力を制御する。電力制御回路120は、蓄電装置122の電力の入力及び出力を制御してもよい。一実施形態において、電力制御回路120は、発電システム110が発生させた電力を蓄電装置122及び/又は電動機130に供給する。他の実施形態において、電力制御回路120は、蓄電装置122に蓄積された電力を電動機130に供給する。電力制御回路120は、制御装置160からの命令に基づいて、上記の電力の入力及び/又は出力を制御してよい。電力制御回路120は、例えば、制御装置160からの制御信号に基づいて動作する1以上のスイッチング素子を備える。電力制御回路120は、制御装置160からの制御信号に基づいて動作する1以上の電力変換装置を備えてもよい。
本実施形態において、電動機130は、電力制御回路120を介して、発電システム110及び/又は蓄電装置122から電気エネルギーを受領する。電動機130は、発電システム110及び/又は蓄電装置122から受領した電気エネルギーを利用して、プロペラ140を回転させる。これにより、電動機130は、発電システム110が発生させた電気エネルギーを利用して、飛行体100の推進力を発生させることができる。
本実施形態において、センサ150は、飛行体100の位置及び姿勢に関する各種の物理量を測定する。飛行体100の位置及び姿勢に関する各種の物理量を測定するためのセンサとしては、GPS信号受信機、加速度センサ、角加速度センサ、ジャイロセンサなどが例示される。センサ150は、発電システム110及び/又は蓄電装置122の状態に関する各種の物理量を測定してよい。発電システム110及び/又は蓄電装置122の状態に関する各種の物理量を測定するためのセンサとしては、温度センサ、電流センサ、電圧センサなどが例示される。
本実施形態において、制御装置160は、飛行体100を制御する。制御装置160は、電力制御回路120を制御することで、発電システム110の電力の出力を制御してよい。例えば、制御装置160は、発電システム110の出力電力、出力電流、出力電圧などを制御する。制御装置160は、電力制御回路120を制御することで、蓄電装置122の電力の入出力を制御してよい。例えば、制御装置160は、蓄電装置122の出力電力、出力電流、出力電圧、入力電力、入力電流、入力電圧などを制御する。これにより、制御装置160は、飛行体100の位置及び姿勢を制御することができる。制御装置160は、センサ150からの出力に基づいて電力制御回路120を制御することで、飛行体100の位置及び姿勢を制御してよい。
発電システム110は、光電変換装置の一例であってよい。太陽光発電モジュール112は、光電変換装置の一例であってよい。電動機130は、推進力発生装置の一例であってよい。
(太陽光発電モジュール112の概要)
図2は、太陽光発電モジュール112の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、太陽光発電モジュール112は、例えば、表面222と、裏面224とを有する。本実施形態において、太陽光発電モジュール112は、例えば、表面保護層232と、封止層234と、裏面保護層236と、光電変換セル240とを備える。本実施形態において、光電変換セル240は、例えば、表面242と、裏面244と、表面242及び裏面244を連結する側面246とを有する。本実施形態において、光電変換セル240は、例えば、n型半導体層252と、p型半導体層254と、受光面電極256と、裏面電極258と、正極端子262と、負極端子264とを備える。
本実施形態において、表面保護層232は、波長変換材料272を含む。表面保護層232は、波長変換材料272からなるフィルム又はコーティングであってもよく、波長変換材料272及び樹脂材料を含むフィルム又はコーティングであってもよい。
本実施形態において、封止層234は、波長変換材料274を含む。封止層234は、波長変換材料274からなるフィルム又はコーティングであってもよく、波長変換材料272及び樹脂材料を含むフィルム又はコーティングであってもよい。
本実施形態において、表面保護層232は、封止層234を外部環境から保護する。表面保護層232は、例えば、酸素から封止層234を保護する。表面保護層232は、例えば、温度変化又は低温から封止層234を保護する。表面保護層232は、例えば、気圧の変化、風圧などによる衝撃から封止層234を保護する。
本実施形態において、表面保護層232は、封止層234の2つの面のうち、封止層234が光電変換セル240に接する面(図中、下側の面である。)の反対側の面(図中、上側の面である。)の側に配される。封止層234の2つの面は、封止層234の厚さ方向に略垂直な面であってよい。
より具体的には、表面保護層232は、封止層234よりも、光が入射する側に配される。一実施形態において、表面保護層232は、封止層234の光が入射する側の面に接して配される。他の実施形態において、表面保護層232と、封止層234との間に他の層が介在してもよい。これにより、本実施形態によれば、表面保護層232、封止層234の順に光が入射する。
表面保護層232の厚さは、20μm以上200μm以下であってよい。表面保護層232の厚さは、20μm以上50μm以下であることが好ましい。これにより、太陽光発電モジュール112の質量が小さくなる。表面保護層232の厚さは、表面保護層232の質量が500g/m以下となるように決定されてよい。表面保護層232の厚さは、表面保護層232及び封止層234の質量が800g/m以下となるように決定されてよい。表面保護層232の厚さは、太陽光発電モジュール112の質量が1200g/m以下となるように決定されてよい。表面保護層232の厚さは、太陽光発電モジュール112の質量が500g/m以下となるように決定されてもよい。上記の太陽光発電モジュール112の質量は、太陽光発電モジュール112の設置面積当たりの質量であってもよく、太陽光発電パネルの面積当たりの質量であってもよい。
(表面保護層232の組成)
本実施形態において、表面保護層232は、樹脂材料(図示されていない)と、波長変換材料272とを含む。波長変換材料272の詳細は後述される。
上記の樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)、超高分子量ポリエチレン(U-PE)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、フッ素系樹脂、ポリイミド(PI)、不飽和ポリエステル(UP)、エポキシ樹脂(EP)、及び、シリコーン樹脂(SI)からなる群から選択される少なくとも一種が例示される。超高分子量ポリエチレン(U-PE)の分子量は、100万~700万程度であってよい。フッ素系樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(FEP)、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)などが例示される。
ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)は、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂と称される場合がある。パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(FEP)は、四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂と称される場合がある。エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)は、三フッ化塩化エチレン・エチレン共重合樹脂と称される場合がある。
(表面保護層232の光学的特性)
表面保護層232は、空気又は大気と同程度の屈折率を有することが好ましい。表面保護層232は、例えば、成層圏環境における空気又は大気と同程度の屈折率を有する。表面保護層232としては、屈折率が1.45~1.46程度のガラス、屈折率が1.42程度の樹脂などが例示される。屈折率が1.42程度の樹脂としては、エチレン-テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE樹脂)が例示される。
表面保護層232は、紫外線に対して実質的に透明であることが好ましい。表面保護層232における、波長が200nm~450nmの光の透過率は、90%以上であることが好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。
表面保護層232は、可視光線及び/又は近赤外線に対して実質的に透明であることが好ましい。表面保護層232における、波長が380nm~780nmの光の透過率は、90%以上であることが好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。表面保護層232における、波長が800nm~1600nmの光の透過率は、90%以上であることが好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。
(表面保護層232の物性)
本実施形態において、表面保護層232としては、成層圏環境試験において半年~2年程度の耐久性を有する材料が用いられる。成層圏環境の温度としては、-88度~50度が例示される。成層圏環境の気圧としては、2kPa~101.3kPaが例示される。成層圏環境の平均気圧としては、5kPa以下が例示される。成層圏環境の湿度としては、0%RH~地上湿度が例示される。成層圏環境において照射される紫外線としては、UV-A、UV-B及びUV-Cが例示される。成層圏環境におけるオゾン濃度としては、2ppm~8ppmが例示される。成層圏環境においては、水が存在してよい。
表面保護層232は、成層圏環境を飛行する飛行体の翼面形状に沿って配置可能な程度の柔軟性を有することが好ましい。表面保護層232は、飛行体が成層圏環境を飛行する際に生じるたわみ及び/又は振動に対応可能な程度の柔軟性を有することが好ましい。
本実施形態において、封止層234は、光電変換セル240を封止する。封止層234は、例えば、酸素及び水分から光電変換セル240を保護する。封止層234は、光電変換セル240の一部を封止してもよく、光電変換セル240の全体を封止してもよい。一実施形態において、封止層234は、光電変換セル240の表面242の少なくとも一部を覆うように配される。他の実施形態において、封止層234は、光電変換セル240の側面246の少なくとも一部を覆うように配される。
図2に示される実施形態において、封止層234は、光電変換セル240の全体を封止する。この場合、光電変換セル240の表面242と、表面保護層232との間に封止層234の一部が配される。同様に、光電変換セル240の裏面244と、裏面保護層236との間に封止層234の一部が配される。
封止層234の厚さは、20μm以上400μm以下であってよい。封止層234の厚さは、20μm以上100μm以下であることが好ましい。これにより、太陽光発電モジュール112の質量が小さくなる。封止層234の厚さは、封止層234の質量が800g/m以下となるように決定されてよい。封止層234の厚さは、表面保護層232及び封止層234の質量が1000g/m以下となるように決定されてよい。封止層234の厚さは、太陽光発電モジュール112の質量が1200g/m以下となるように決定されてよい。封止層234の厚さは、太陽光発電モジュール112の質量が500g/m以下となるように決定されてもよい。上記の太陽光発電モジュール112の質量は、太陽光発電モジュール112の設置面積当たりの質量であってもよく、太陽光発電パネルの面積当たりの質量であってもよい。
(封止層234の組成)
本実施形態において、封止層234は、樹脂材料(図示されていない。)と、波長変換材料274とを含む。本実施形態において、封止層234の樹脂材料と、表面保護層232の樹脂材料とは、種類及び/又は組成が異なる。波長変換材料274の詳細は後述される。
上記の樹脂材料としては、太陽電池の封止材として公知の各種の材料が用いられる。上記の樹脂材料としては、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリオレフィンエラストマー(POE)、シリコーン樹脂(SI)、及び、アイオノマー樹脂から選択される少なくとも一種が例示される。
(封止層234の光学的特性)
封止層234は、表面保護層232よりも大きな屈折率を有してよい。これにより、反射損失が抑制される。封止層234の材質としては、屈折率が1.5~1.6程度の樹脂が例示される。屈折率が1.5~1.6程度の樹脂としては、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)が例示される。
封止層234は、紫外線に対して実質的に透明であることが好ましい。封止層234における、波長が200nm~450nmの光の透過率は、80%以上であってよい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。
封止層234は、可視光線及び/又は近赤外線に対して実質的に透明であることが好ましい。封止層234における、波長が380nm~780nmの光の透過率は、80%以上であってよい。封止層234における、波長が800nm~1600nmの光の透過率は、80%以上であってよい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。
本実施形態において、裏面保護層236は、封止層234の2つの面のうち、表面保護層232が配される面の反対側の面に配される。封止層234の2つの面は、封止層234の厚さ方向に略垂直な面であってよい。裏面保護層236は、封止層234と、飛行体100の翼面20との間に配される。
一実施形態において、裏面保護層236は、封止層234の翼面20の側の面に接して配される。他の実施形態において、裏面保護層236と、封止層234との間に他の層が介在してもよい。
一実施形態において、裏面保護層236は、翼面20に接して配される。他の実施形態において、裏面保護層236と、翼面20との間に他の層が介在してもよい。
本実施形態において、裏面保護層236は、太陽光発電モジュール112と、飛行体100の翼面20とを接着する。裏面保護層236の材質及び形状は、特に限定されない。裏面保護層236としては、接着剤、接着剤及び樹脂材料を含む接着層、粘着剤、粘着剤及び樹脂材料を含む粘着層などが例示される。
光電変換セル240は、入射した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する。光電変換セル240としては、公知の任意の構造を有するセルが用いられる。光電変換セル240としては、シリコン系の光起電力素子、III-V系の光起電力素子、ペロブスカイト型の光起電力素子、CIS太陽電池、CIGS太陽電池、色素増感起電素子、有機薄膜光起電素子などが例示される。
本実施形態において、n型半導体層252は、n型半導体を含む。本実施形態において、p型半導体層254は、p型半導体を含む。本実施形態において、受光面電極256は、n型半導体と電気的に接続される。受光面電極256は、フィンガー領域及びバスバー領域を有する櫛型電極であってよい。本実施形態において、裏面電極258は、p型半導体層254と電気的に接続される。本実施形態において、正極端子262は、裏面電極258と電気的に接続される。本実施形態において、負極端子264は、受光面電極256と電気的に接続される。
本実施形態において、波長変換材料272は、光の波長を変換する。波長変換材料272は、例えば、100nm~500nmの光の少なくとも一部を、異なる波長の光に変換する。波長変換材料272は、100nm~400nmの光の少なくとも一部を、異なる波長の光に変換してよい。
本実施形態において、波長変換材料272は、太陽光発電モジュール112に入射した光により励起し、特定の波長を有する光を発する。波長変換材料272は、例えば、第2波長領域の光により励起し、当該励起光よりも波長の長い光を発する。第2波長領域は、例えば、100nm以上400nm以下の範囲に含まれる第4波長領域を含む。第2波長領域及び第4波長領域の詳細は後述される。
一実施形態において、波長変換材料272は、光電変換素子による変換効率が比較的良好な波長の光を発する。波長変換材料272は、例えば、380nm以上の波長を有する光を発する。波長変換材料272は、400nm以上の波長を有する光を発してもよい。他の実施形態において、波長変換材料272は、波長変換材料274の励起帯に含まれる波長の光を発する。
波長変換材料272は、例えば、波長100~500nmに励起帯を有し、波長380~780nmに発光ピークを有する1種以上の材料を含む。2種以上の波長変換材料272が併用されてもよい。波長変換材料272は、青色(波長440~480nm)に発光する材料を含んでもよく、緑色(波長500~540nm)に発光する材料を含んでもよく、黄色(波長540~595nm)に発光する材料を含んでもよく、赤色(波長600~700nm)に発光する材料を含んでもよい。
本実施形態において、波長変換材料272は、無機蛍光体及び有機蛍光体の少なくとも一方を含む。波長変換材料272としては、有機色素、希土類錯体、発光イオンがドープされた無機結晶若しくはガラス、無機蛍光体ナノ粒子、量子ドット、酸化物蛍光体ナノ粒子などが例示される。量子ドットは、量子閉じ込め効果(quantum confinement effect)を有するサイズの半導体粒子であってよい。
波長変換材料272は、無機蛍光体を含んでよい。無機蛍光体としては、酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、酸窒化物蛍光体、塩化物蛍光体、酸塩化物蛍光体、硫化物蛍光体、ハロゲン化物蛍光体、アルミン酸塩蛍光体、ハロリン酸塩化物蛍光体及びシリカ系蛍光体からなる群より選択される少なくとも1種が例示される。シリカ系蛍光体は、蛍光発光材料の母体の主成分としてシリカが用いられた蛍光体であり、シリカ系蛍光体としては、粒子状シリカとユーロピウム化合物を含む複合酸化物が例示される。シリカ系蛍光体は、アルミニウム及びユーロピウムを含んでもよい。
無機蛍光体は、有機蛍光体と比較して、成層圏環境における耐久性に優れる。無機蛍光体は、有機蛍光体と比較して、耐候性、及び/又は、紫外線に対する耐久性に優れる。本実施形態によれば、波長変換材料272を含む表面保護層232が、波長変換材料274を含む封止層234よりも外側に配される。これにより、例えば、波長変換材料272が、紫外線領域の光を当該光よりも波長の長い光に変換する場合、波長変換材料274が曝される紫外線量が低減する。
波長300~440nmの紫外線~近紫外線の領域に励起帯を有し、青色の光を発する無機蛍光体としては、(Sr,Ba)MgAl1017:Eu2+、(Sr,Ba)MgSi:Eu2+などが例示される。波長300~440nmの紫外線~近紫外線の領域に励起帯を有し、緑色の光を発する無機蛍光体としては、SrAl:Eu2+、SrBaSiO:Eu2+、Y(Al,Gd)12:Ce3+、SrSiON:Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+、BaMgSi:Eu2+、BaSiO:Eu2+、BaLiSi:Eu2+、BaAl:Eu2+などが例示される。波長300~440nmの紫外線~近紫外線の領域に励起帯を有し、黄色の光を発する無機蛍光体としては、LaSi11:Ce3+などが例示される。波長300~440nmの紫外線~近紫外線の領域に励起帯を有し、赤色の光を発する無機蛍光体としては、MgSrSi:Eu2+,Mn2+、CaMgSi:Eu2+,Mn2+などが例示される。
波長440~480nmの青色の領域に励起帯を有し、緑色の光を発する無機蛍光体としては、SrAl:Eu2+、SrBaSiO:Eu2+、Y(Al,Gd)12:Ce3+、SrSiON:Eu2+、β-SiAlON:Eu2+などが例示される。波長440~480nmの青色の領域に励起帯を有し、黄色の光を発する無機蛍光体としては、Y(Al,Gd)12:Ce3+、SrSiO:Eu2+などが例示される。波長440~480nmの青色の領域に励起帯を有し、赤色の光を発する無機蛍光体としては、CaAlSiN:Eu2+、CaSiN:Eu2+、(Ca,Sr)Si:Eu2+、α-SiAlON:Eu2+などが例示される。
表面保護層232における波長変換材料272の含有量は、10質量%以下であってよく、1~8質量%であることが好ましい。波長変換材料272の含有量が上記の数値範囲内である場合、例えば、表面保護層232の厚さが20μm以上50μm以下であっても、光電変換セル240の変換効率を向上させるのに十分な量の紫外線を、可視光線又は近赤外線に変換することができる。
波長変換材料272の含有量は、紫外線の表面保護層232の透過率を考慮して決定されてもよい。波長変換材料272の含有量は、紫外線の表面保護層232の透過率が90%以上となるように決定されてよい。波長変換材料272の含有量は、例えば、波長が250nm~1600nmの光の表面保護層232の透過率が90%以上となるように決定される。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。表面保護層232は、波長変換材料272を含有する層の一例であってよい。
本実施形態において、波長変換材料274は、光の波長を変換する。波長変換材料274は、例えば、100nm~500nmの光の少なくとも一部を、異なる波長の光に変換する。波長変換材料274は、100nm~400nmの光の少なくとも一部を、異なる波長の光に変換してよい。
本実施形態において、波長変換材料274は、太陽光発電モジュール112に入射した光及び/又は波長変換材料272が発した光により励起し、特定の波長を有する光を発する。波長変換材料274は、第1波長領域の光により励起し、当該励起光よりも波長の長い光を発する。第1波長領域は、例えば、100nm以上400nm以下の範囲に含まれる第3波長領域を含む。第1波長領域及び第3波長領域の詳細は後述される。
第1波長領域の上限値は、例えば、上述された第2波長領域の上限値と異なる。第1波長領域の下限値は、例えば、上述された第2波長領域の下限値と異なる。第3波長領域の上限値は、例えば、上述された第4波長領域の上限値と異なる。第3波長領域の下限値は、例えば、上述された第4波長領域の下限値と異なる。
一実施形態において、波長変換材料274の最大励起波長と、波長変換材料272の最大励起波長とが異なる。他の実施形態において、波長変換材料274の最大蛍光波長と、波長変換材料272の最大蛍光波長とが異なる。
一実施形態において、波長変換材料274は、波長変換材料272により波長が変換される光よりも長波長側の光の波長を変換してよい。例えば、波長変換材料274は、波長変換材料272よりも長波長側に励起帯を有する。他の実施形態において、波長変換材料274は、波長変換材料272により波長が変換される光よりも短波長側の光の波長を変換してよい。例えば、波長変換材料274は、波長変換材料272よりも短波長側に励起帯を有する。波長変換材料272は、上述された第2波長変換材料と同様の構成を有してよく、波長変換材料274は、上述された第1波長変換材料と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、波長変換材料274は、光電変換素子による変換効率が比較的良好な波長の光を発する。波長変換材料274は、例えば、380nm以上の波長を有する光を発する。波長変換材料274は、400nm以上の波長を有する光を発してもよい。これにより、光電変換セル240の変換効率が向上する。
波長変換材料274は、例えば、波長100~500nmに励起帯を有し、波長380~780nmに発光ピークを有する1種以上の材料を含む。2種以上の波長変換材料274が併用されてもよい。波長変換材料274は、青色(波長440~480nm)に発光する材料を含んでもよく、緑色(波長500~540nm)に発光する材料を含んでもよく、黄色(波長540~595nm)に発光する材料を含んでもよく、赤色(波長600~700nm)に発光する材料を含んでもよい。
本実施形態において、波長変換材料274は、無機蛍光体及び有機蛍光体の少なくとも一方を含む。波長変換材料274としては、有機色素、希土類錯体、発光イオンがドープされた無機結晶若しくはガラス、無機蛍光体ナノ粒子、量子ドット、酸化物蛍光体ナノ粒子などが例示される。量子ドットは、量子閉じ込め効果(quantum confinement effect)を有するサイズの半導体粒子であってよい。
波長変換材料274は、波長変換材料272に関連して説明された無機蛍光体と同様の無機蛍光体を含んでよい。波長変換材料274は、有機蛍光体を含んでよい。有機蛍光体としては、有機色素、発光性希土類錯体などが例示される。発光性希土類錯体としては、Eu(III)錯体などのランタニド錯体が例示される。
封止層234における波長変換材料274の含有量は、10質量%以下であってよく、1~8質量%であることが好ましい。波長変換材料274の含有量が上記の数値範囲内である場合、例えば、封止層234の厚さが20μm以上100μm以下であっても、光電変換セル240の変換効率を向上させるのに十分な量の紫外線を、可視光線又は近赤外線に変換することができる。これにより、例えば、地上における変換効率が2%以上向上し得る。また、成層圏環境における変換効率が4%以上向上し得る。
波長変換材料274の含有量は、紫外線の封止層234の透過率を考慮して決定されてもよい。波長変換材料274の含有量は、例えば、波長が250nm~1600nmの光の封止層234の透過率が90%以上となるように決定される。波長変換材料274の含有量は、波長が250nm~1600nmの光の封止層234の透過率が80%以上となるように決定されてもよい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。封止層234は、波長変換材料274を含有する層の一例であってよい。一実施形態において、紫外線の封止層234の透過率が80%以上であり、紫外線の表面保護層232の透過率が90%以上である。他の実施形態において、紫外線の封止層234の透過率が90%以上であり、紫外線の表面保護層232の透過率が90%以上である。
表面保護層232は、第2波長変換層の一例であってよい。表面保護層232に含まれる樹脂材料は、第2樹脂の一例であってよい。封止層234は、第1波長変換層の一例であってよい。封止層234に含まれる樹脂材料は、第1樹脂の一例であってよい。光電変換セル240は、光電変換素子の一例であってよい。波長変換材料272は、第2波長変換材料の一例であってよい。波長変換材料274は、第1波長変換材料の一例であってよい。
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、太陽光発電モジュール112が光閉じ込め構造を備えない場合を例として、太陽光発電モジュール112の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール112は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、太陽光発電モジュール112は、太陽光発電モジュール112の内部に効率よく光を閉じ込めるための光閉じ込め構造を備えてよい。
例えば、太陽光発電モジュール112は、光が入射する側(外側と称される場合がある。)の面に微細な凹凸構造を有する。例えば、太陽光発電モジュール112は、表面222及び裏面224を連結する側面に、太陽光発電モジュール112の内部から太陽光発電モジュール112の外部に向かって進行する光を反射する反射部を有する。例えば、太陽光発電モジュール112は、裏面保護層236及び封止層234の間、裏面保護層236及び封止層234の界面、又は、裏面保護層236の裏面224側の面に、太陽光発電モジュール112の内部から太陽光発電モジュール112の外部に向かって進行する光を反射する反射部を有する。裏面保護層236が上記の反射層として機能してもよい。
光閉じ込め構造は、紫外線に対応する波長領域の光を閉じ込めるように構成されてよい。これにより、紫外線が効率よく波長変換され得る。その結果、太陽光発電モジュール112の発電効率が向上する。光閉じ込め構造は、光電変換セル240による変換効率の比較的大きな波長領域の光を閉じ込めるように構成されてよい。これにより、太陽光発電モジュール112の発電効率が向上する。
本実施形態においては、光電変換セル240がpn接合を利用して発電する場合を例として、光電変換セル240の詳細が説明された。しかしながら、光電変換セル240は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、例えば、光電変換セル240は、pin接合を利用して発電する。
本実施形態においては、光電変換セル240の表面242の側に受光面電極256が配される場合を例として、光電変換セル240の詳細が説明された。しかしながら、光電変換セル240は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、例えば、光電変換セル240は、表面242の側に電極を有しない裏面電極型の構造を有してよい。
本実施形態においては、太陽光発電モジュール112及び光電変換セル240が片面受光型の構造を有する場合を例として、太陽光発電モジュール112及び光電変換セル240の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール112及び光電変換セル240は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、太陽光発電モジュール112及び光電変換セル240の少なくとも一方は、両面受光型の構造を有してよい。
本実施形態においては、封止層234が光電変換セル240の全体を封止する場合を例として、太陽光発電モジュール112の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール112は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、封止層234は、光電変換セル240の一部を封止する。例えば、光電変換セル240は、封止層234及び裏面保護層236により封止される。例えば、光電変換セル240は、光電変換セル240の裏面244と、裏面保護層236とが接するように配される。また、封止層234が、光電変換セル240を覆うように配される。これにより、光電変換セル240の表面242及び側面246が、封止層234により封止される。
図3及び図4を用いて、太陽光発電モジュール112の他の例である太陽光発電モジュール312の詳細が説明される。太陽光発電モジュール312は、表面保護層232よりも波長変換材料272の含有量の大きな他の層を備える点で、太陽光発電モジュール112と相違する。例えば、太陽光発電モジュール312は、波長変換材料272が表面保護層232とは異なる層に配される点で、太陽光発電モジュール112と相違する。
図3は、太陽光発電モジュール312の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、太陽光発電モジュール312は、表面保護層232の外側に、波長変換材料272を含む変換層330を備える点と、表面保護層232が波長変換材料272を含まない点とにおいて、太陽光発電モジュール112と相違する。その他の特徴に関し、太陽光発電モジュール312は、太陽光発電モジュール112と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、変換層330は、樹脂材料(図示されていない)と、波長変換材料272とを含む。本実施形態において、変換層330の樹脂材料と、封止層234の樹脂材料とは、種類及び/又は組成が異なる。本実施形態において、変換層330の樹脂材料と、表面保護層232の樹脂材料とは、種類及び/又は組成が異なる。変換層330の樹脂材料としては、例えば、表面保護層232に関連して例示された各種の樹脂が用いられる。
本実施形態において、変換層330における波長変換材料272の含有量は、表面保護層232における波長変換材料272の含有量より大きくてよい。変換層330における波長変換材料272の含有量は、10質量%以下であってよく、1~8質量%であることが好ましい。
変換層330は、表面保護層232と同様の光学的特性を有してよい。変換層330は、表面保護層232よりも大きな屈折率を有してよい。この場合において、封止層234は、表面保護層232よりも大きな屈折率を有してよい。これにより、反射損失が抑制される。変換層330の屈折率と、表面保護層232の屈折率との差の絶対値は、0.01以上2.5以下であってよい。上記の差の絶対値は、0.05以上2以下であってもよく、0.05以上1以下であってもよく、0.05以上0.5以下であってもよく、0.05以上0.1以下であってもよい。表面保護層232の屈折率と、封止層234の屈折率の差の絶対値は、0.01以上2.5以下であってよい。上記の差の絶対値は、0.05以上2以下であってもよく、0.05以上1以下であってもよく、0.05以上0.5以下であってもよく、0.05以上0.1以下であってもよい。
本実施形態において、波長変換材料272は、無機蛍光体を含むことが好ましい。波長変換材料274は、無機蛍光体及び/又は有機蛍光体を含んでよい。封止層234における有機蛍光体の含有量は、変換層330における有機蛍光体の含有量より大きくてよい。
封止層234は、第1波長変換層の一例であってよい。変換層330は、第2波長変換層の一例であってよい。
図4は、太陽光発電モジュール312の内部構成の他の例を概略的に示す。本実施形態において、太陽光発電モジュール312は、表面保護層232と、封止層234との間に変換層330を備える点で、図3に関連して説明された太陽光発電モジュール312と相違する。その他の特徴に関し、本実施形態に係る太陽光発電モジュール312は、図3に関連して説明された太陽光発電モジュール312と同様の構成を有してよい。
図5及び図6を用いて、太陽光発電モジュール112の他の例である太陽光発電モジュール512の詳細が説明される。太陽光発電モジュール512は、光電変換セル240の表面242に表面保護層232よりも薄いコーティング層530を備える点と、表面保護層232及び/又は封止層234が波長変換材料272を含み、コーティング層530が波長変換材料274を含む点とにおいて、太陽光発電モジュール112と相違する。
図5は、太陽光発電モジュール512の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、太陽光発電モジュール512は、光電変換セル240の表面242にコーティング層530を備える。
本実施形態において、コーティング層530は、樹脂材料(図示されていない)と、波長変換材料274とを含む。コーティング層530の厚さは、5μm以上50μm以下であってよい。コーティング層530の厚さは、10μm未満であってもよい。コーティング層530の厚さは、1μm未満であってもよく、0.1μm未満であってもよい。コーティング層530における波長変換材料274の含有量は、5質量%であってよい。
(コーティング層530の光学的特性)
コーティング層530は、封止層234よりも大きな屈折率を有してよい。これにより、反射損失が抑制される。
コーティング層530は、紫外線に対して実質的に透明であることが好ましい。コーティング層530における、波長が200nm~450nmの光の透過率は、80%以上であってよい。この場合において、封止層234における、波長が200nm~450nmの光の透過率は、90%以上であってもよく、95%以上であってもよい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。
コーティング層530は、可視光線及び/又は近赤外線に対して実質的に透明であることが好ましい。コーティング層530における、波長が380nm~780nmの光の透過率は、80%以上であってよい。コーティング層530における、波長が800nm~1600nmの光の透過率は、80%以上であってよい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。
コーティング層530における、波長が200nm~450nmの光の反射率は、5%未満であってよい。これにより、反射損失が抑制される。
コーティング層530は、例えば、下記の手順により作製される。まず、波長変換材料274及び溶媒が混合され、波長変換材料274のペースト又はスラリーが作製される。次に、上記のペースト又はスラリーが、光電変換セル240の表面242に塗布される。その後、上記のペースト又はスラリーの乾燥工程が実施される。これにより、光電変換セル240の表面242にコーティング層530が形成される。
本実施形態において、封止層234は、光電変換セル240の表面242に配されたコーティング層530と、光電変換セル240の側面246の少なくとも一部とを覆うように配される。例えば、封止層234は、コーティング層530と、n型半導体層252及びp型半導体層254の接合部分とを全体的に覆うように配される。
本実施形態において、封止層234は、波長変換材料272を含む。封止層234における波長変換材料272の含有量は、10質量%以下であってよく、8質量%以下であってもよい。封止層234における波長変換材料272の含有量は、1~8質量%であることが好ましい。
波長変換材料272の含有量は、紫外線の封止層234の透過率を考慮して決定されてもよい。波長変換材料272の含有量は、例えば、波長が250nm~1600nmの光の封止層234の透過率が90%以上となるように決定される。波長変換材料272の含有量は、波長が250nm~1600nmの光の封止層234の透過率が80%以上となるように決定されてもよい。上記の透過率は、例えば、紫外可視近赤外分光光度計により測定される。封止層234は、波長変換材料272を含有する層の一例であってよい。
一実施形態実施形態において、封止層234は、波長変換材料274の代わりに波長変換材料272を含む点を除き、太陽光発電モジュール112に関連して説明された封止層234と同様の構成を有してもよい。他の実施形態において、封止層234は、太陽光発電モジュール112に関連して説明された表面保護層232と同様の構成を有してもよい。
コーティング層530は、第1波長変換層の一例であってよい。封止層234は、第2波長変換層の一例であってよい。
図6は、太陽光発電モジュール512の内部構成の他の例を概略的に示す。本実施形態において、太陽光発電モジュール512は、表面保護層232が波長変換材料272を含み、封止層234が波長変換材料272を含まない点で、図5に関連して説明された太陽光発電モジュール512と相違する。本実施形態において、封止層234は、コーティング層530と、表面保護層232との間に配される。その他の特徴に関し、本実施形態に係る太陽光発電モジュール512は、図5に関連して説明された太陽光発電モジュール512と同様の構成を有してよい。
コーティング層530は、第1波長変換層の一例であってよい。表面保護層232は、第2波長変換層の一例であってよい。封止層234は、中間層の一例であってよい。
(別実施形態の一例)
封止層234は、波長変換材料272を含んでもよく、波長変換材料274を含んでもよい。封止層234における波長変換材料272の含有量は、表面保護層232における波長変換材料272の含有量より小さくてよい。封止層234における波長変換材料274の含有量は、コーティング層530における波長変換材料274の含有量より小さくてよい。
本実施形態においては、表面保護層232及び封止層234が接する場合を例として、太陽光発電モジュール512の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール512は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、表面保護層232及び封止層234の間に他の層が介在してよい。
本実施形態においては、波長変換材料272が表面保護層232に含まれる場合を例として、太陽光発電モジュール512の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール512は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、図3及び図4に関連して説明された実施形態と同様に、太陽光発電モジュール512は、波長変換材料272を含む変換層330を備えてよい。この場合、表面保護層232は、波長変換材料272を含まなくてもよい。波長変換材料272における波長変換材料272の含有量は、変換層330における波長変換材料272の含有量より小さくてもよい。
図7、図8及び図9を用いて、太陽光発電モジュール112の他の例の詳細が説明される。図7、図8及び図9に関連して説明される実施形態によれば、両面受光型の太陽光発電モジュールが提供される。
図7は、太陽光発電モジュール712の内部構成の一例を概略的に示す。太陽光発電モジュール712は、図2に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール112に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールであってよい。太陽光発電モジュール712は、両面受光型の構造を有する点を除き、太陽光発電モジュール112と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、太陽光発電モジュール712は、表面保護層232、封止層234及び裏面保護層732がこの順に積層される点で、太陽光発電モジュール112と相違する。裏面保護層732は、波長変換材料272を含む。裏面保護層732は、表面保護層232と同様の構成を有してよい。
一実施形態において、太陽光発電モジュール712は、裏面保護層236を備え、裏面保護層236により翼面20と接着される。他の実施形態において、太陽光発電モジュール712は、裏面保護層236を備えなくてよい。
太陽光発電モジュール712は、光電変換装置の一例であってよい。表面保護層232は、第2波長変換層の一例であってよい。封止層234は、第1波長変換層の一例であってよい。裏面保護層732は、第2波長変換層の一例であってよい。裏面保護層732に含まれる樹脂材料は、第2樹脂の一例であってよい。
図8は、太陽光発電モジュール812の内部構成の一例を概略的に示す。太陽光発電モジュール812は、図4に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール312に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールであってよい。太陽光発電モジュール812は、両面受光型の構造を有する点を除き、太陽光発電モジュール312と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、太陽光発電モジュール812は、表面保護層232、変換層330、封止層234、変換層830及び裏面保護層732がこの順に積層される点で、太陽光発電モジュール312と相違する。変換層830は、波長変換材料272を含む。変換層830は、変換層330と同様の構成を有してよい。
一実施形態において、太陽光発電モジュール812は、裏面保護層236を備え、裏面保護層236により翼面20と接着される。他の実施形態において、太陽光発電モジュール812は、裏面保護層236を備えなくてよい。
太陽光発電モジュール812は、光電変換装置の一例であってよい。封止層234は、第1波長変換層の一例であってよい。変換層330は、第2波長変換層の一例であってよい。変換層830は、第2波長変換層の一例であってよい。変換層830に含まれる樹脂材料は、第2樹脂の一例であってよい。
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、太陽光発電モジュール812が、図4に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール312に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールである場合を例として、太陽光発電モジュール812の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール812は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、太陽光発電モジュール812は、図3に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール312に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールであってもよい。
図9は、太陽光発電モジュール912の内部構成の一例を概略的に示す。太陽光発電モジュール912は、図6に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール512に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールであってよい。太陽光発電モジュール912は、両面受光型の構造を有する点を除き、太陽光発電モジュール512と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、太陽光発電モジュール912は、表面保護層232、封止層234及び裏面保護層732がこの順に積層される点と、光電変換セル240の表面242の側にコーティング層530が配され、光電変換セル240の裏面244の側にコーティング層930が配される点とにおいて、太陽光発電モジュール512と相違する。
本実施形態において、表面保護層232及び裏面保護層732は、波長変換材料272を含む。裏面保護層732は、表面保護層232と同様の構成を有してよい。本実施形態において、コーティング層530及びコーティング層930は、波長変換材料274を含む。コーティング層930は、コーティング層530と同様の構成を有してよい。
一実施形態において、太陽光発電モジュール912は、裏面保護層236を備え、裏面保護層236により翼面20と接着される。他の実施形態において、太陽光発電モジュール712は、裏面保護層236を備えなくてよい。
太陽光発電モジュール912は、光電変換装置の一例であってよい。表面保護層232は、第2波長変換層の一例であってよい。コーティング層530は、第1波長変換層の一例であってよい。裏面保護層732は、第2波長変換層の一例であってよい。裏面保護層732に含まれる樹脂材料は、第2樹脂の一例であってよい。コーティング層930は、第1波長変換層の一例であってよい。コーティング層930に含まれる樹脂材料は、第1樹脂の一例であってよい。
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、太陽光発電モジュール912が、図6に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール512に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールである場合を例として、太陽光発電モジュール912の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール912は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、太陽光発電モジュール912は、図5に関連して説明された片面受光型の太陽光発電モジュール512に対応する両面受光型の太陽光発電モジュールであってもよい。
本実施形態においては、表面保護層232及び裏面保護層732のそれぞれと、封止層234とが接する場合を例として、太陽光発電モジュール912の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール912は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、表面保護層232及び裏面保護層732の少なくとも一方と、封止層234との間に他の層が配されてよい。他の層は、変換層330と同様の構成を有してよい。
本実施形態においては、表面保護層232及び裏面保護層732が太陽光発電モジュール912の最も外側に配される場合を例として、太陽光発電モジュール912の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール912は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、表面保護層232及び裏面保護層732の少なくとも一方の外側に他の層が配されてよい。他の層は、変換層330と同様の構成を有してよい。
図10は、太陽光発電モジュール1012の内部構成の一例を概略的に示す。太陽光発電モジュール1012は、封止層234と、光電変換セル240の表面242との間にコーティング層1030が配される点を除き、図2に関連して説明された太陽光発電モジュール112と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、コーティング層1030は、光電変換セル240の表面242に接して配される。コーティング層1030は、例えば、樹脂材料(図示されていない。)と、UV吸収材料1074とを含む。コーティング層1030は、波長変換材料274の代わりに又は波長変換材料274とともにUV吸収材料1074を含む点で、コーティング層530と相違する。コーティング層1030は、上記の相違点を除き、コーティング層530と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、UV吸収材料1074は、紫外線を吸収する。UV吸収材料1074としては、公知の任意のUV吸収剤が用いられる。コーティング層1030におけるUV吸収材料1074の含有量は、5質量%以下であってよい。
本実施形態において、封止層234は、コーティング層1030の2つの面のうち、コーティング層1030が光電変換セル240に接する面(図中、下側の面である。)の反対側の面(図中、上側の面である。)の側に配される。封止層234は、光電変換セル240の表面242に配されたコーティング層1030と、光電変換セル240の側面246の少なくとも一部とを覆うように配される。例えば、封止層234は、コーティング層1030と、n型半導体層252及びp型半導体層254の接合部分とを全体的に覆うように配される。
本実施形態によれば、太陽光発電モジュール1012に入射した光は、まず、波長変換材料272を含む層を透過する。上記の層を透過した光は、次に、波長変換材料274を含む層を透過する。上記の層を透過した光は、次に、UV吸収材料1074を含む層を透過し、光電変換セル240に入射する。本実施形態によれば、波長変換材料272を含む層及び波長変換材料274を含む層を透過した光の中に紫外線が残存している場合であっても、UV吸収材料1074により当該紫外線が吸収される。これにより、紫外線による光電変換セル240の劣化がさらに抑制される。
太陽光発電モジュール1012は、光電変換装置の一例であってよい。コーティング層1030は、吸収層の一例であってよい。封止層234は、変換層の一例であってよい。
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、太陽光発電モジュール1012が、図2に関連して説明された太陽光発電モジュール112に対応する場合を例として、太陽光発電モジュール1012の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール1012は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、太陽光発電モジュール1012は、図3~図9に関連して説明された太陽光発電モジュールと同様の構成を有してよい。
本実施形態においては、光電変換セル240の表面242に薄いコーティング層1030が配される場合を例として、太陽光発電モジュール1012の詳細が説明された。しかしながら、太陽光発電モジュール1012は、本実施形態に限定されない。他の実施気体において、光電変換セル240の光電変換セル240に接して、20μm~100μm、好ましくは20μm~50μmの厚さを有し、UV吸収材料1074を含むフィルムが配されてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
20 翼面、100 飛行体、110 発電システム、112 太陽光発電モジュール、120 電力制御回路、122 蓄電装置、130 電動機、140 プロペラ、150 センサ、160 制御装置、222 表面、224 裏面、232 表面保護層、234 封止層、236 裏面保護層、240 光電変換セル、242 表面、244 裏面、246 側面、252 n型半導体層、254 p型半導体層、256 受光面電極、258 裏面電極、262 正極端子、264 負極端子、272 波長変換材料、274 波長変換材料、312 太陽光発電モジュール、330 変換層、512 太陽光発電モジュール、530 コーティング層、712 太陽光発電モジュール、732 裏面保護層、812 太陽光発電モジュール、830 変換層、912 太陽光発電モジュール、930 コーティング層、1012 太陽光発電モジュール、1030 コーティング層、1074 UV吸収材料

Claims (16)

  1. 入射した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子と、
    前記光電変換素子の受光面に接して配される第1波長変換層と、
    前記第1波長変換層の前記光電変換素子と接する面の反対側の面の側に配される第2波長変換層と、
    を備え、
    前記第1波長変換層は、第1波長領域の光の波長を変換する第1波長変換材料を含み、
    前記第2波長変換層は、第2波長領域の光の波長を変換する発する第2波長変換材料を含み、
    前記第1波長領域の上限値は前記第2波長領域の上限値と異なる、及び/又は、前記第1波長領域の下限値は前記第2波長領域の下限値と異なる、
    光電変換装置。
  2. 前記第1波長領域は、100nm以上400nm以下の範囲に含まれる第3波長領域を含み、
    前記第2波長領域は、100nm以上400nm以下の範囲に含まれる第4波長領域を含み、
    前記第3波長領域の上限値は前記第4波長領域の上限値と異なる、及び/又は、前記第3波長領域の下限値は前記第4波長領域の下限値と異なる、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1波長変換層は、第1樹脂と、前記第1波長変換材料とを含み、
    前記第2波長変換層は、第2樹脂と、前記第2波長変換材料とを含み、
    前記第1樹脂及び前記第2樹脂は、種類及び/又は組成が異なる、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1波長変換層は、前記第2波長変換層よりも大きな屈折率を有する、
    請求項3に記載の光電変換装置。
  5. 前記第1樹脂は、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリオレフィンエラストマー(POE)、シリコーン樹脂(SI)、及び、アイオノマー樹脂から選択される少なくとも一種である、
    請求項3に記載の光電変換装置。
  6. 前記第2樹脂は、ポリエチレン(PE)、超高分子量ポリエチレン(U-PE)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、フッ素系樹脂、ポリイミド(PI)、不飽和ポリエステル(UP)、エポキシ樹脂(EP)、及び、シリコーン樹脂(SI)からなる群から選択される少なくとも一種である、
    請求項3に記載の光電変換装置。
  7. 前記第1波長変換層は、
    前記光電変換素子の前記受光面及び前記光電変換素子の側面の少なくとも一部を覆うように配され、
    20μm以上100μm以下の厚さを有する、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  8. 前記第1波長変換層は、10μm未満の厚さを有する、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  9. 前記第2波長変換層は、前記光電変換素子の前記受光面に配された前記第1波長変換層と、前記光電変換素子の側面の少なくとも一部とを覆うように配される、
    請求項8に記載の光電変換装置。
  10. 前記第1波長変換層と、前記第2波長変換層との間に配される中間層をさらに備え、
    前記中間層は、前記光電変換素子の前記受光面に配された前記第1波長変換層と、前記光電変換素子の側面の少なくとも一部とを覆うように配される、
    請求項8に記載の光電変換装置。
  11. 前記第2波長変換層は、20μm以上50μm以下の厚さを有する、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  12. 前記第1波長変換層は、200nm~450nmの光の透過率が80%以上であり、
    前記第2波長変換層は、200nm~450nmの光の透過率が90%以上である、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  13. 前記第1波長変換材料は、有機蛍光体を含む、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  14. 前記第2波長変換材料は、無機蛍光体を含む、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  15. 第1波長変換層は、
    前記光電変換素子の受光面に接して配され、UV吸収材料を含む吸収層と、
    UV吸収層の前記光電変換素子と接する面の反対側の面の側に配され、前記第1波長変換材料を含む変換層と、
    を含む、
    請求項1に記載の光電変換装置。
  16. 請求項1から請求項15までの何れか一項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が発生させた電気エネルギーを利用して推進力を発生させる推進力発生装置と、
    を備える、飛行体。
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