JP2024062316A - 情報処理装置、車両、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】自動運転車両が道路における走行に際して生じる空気抵抗及び/又は摩擦等の要素の影響を走行しながら解析することができる情報処理装置、車両、及びプログラムを提供する。【解決手段】本開示の情報処理装置1は、車両に関連する複数の情報を取得可能な情報取得部10と、深層学習を用い、前記情報取得部が取得した前記複数の情報から複数のインデックス値を推論する推論部20と、前記複数のインデックス値に基づいて前記車両の運転制御を実行する運転制御部30と、を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、深層学習を用いた多変量解析を含む情報処理装置、車両、及びプログラムに関する。
特許文献1には、自動運転機能を有する車両について記載されている。
特開2022-035198号公報
従来の自動運転車両では、道路における走行に際して生じる空気抵抗、摩擦等の要素の影響を走行しながら解析することが困難だった。
本開示の技術は、自動運転車両が道路における走行に際して生じる空気抵抗及び/又は摩擦等の要素の影響を走行しながら解析することができる情報処理装置、車両、及びプログラムを提供する。
加えて、本開示の技術は、車両が走行して目的地に到達するまでの実際の環境を考慮した高精度な自動運転を実現することができる情報処理装置、車両、及びプログラムを提供する。
本開示の一実施態様によれば、車両に関連する複数の情報を取得可能な情報取得部と、深層学習を用い、前記情報取得部が取得した前記複数の情報から複数のインデックス値を推論する推論部と、前記複数のインデックス値に基づいて前記車両の運転制御を実行する運転制御部と、を含む情報処理装置が提供される。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記推論部は、前記深層学習を用いた積分法による多変量解析により、前記複数の情報から前記複数のインデックス値を推論する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記情報取得部は、10億分の1秒単位で前記複数の情報を取得し、前記推論部及び運転制御部は、10億分の1秒単位で取得された前記複数の情報を用いて、前記複数のインデックス値の推論及び前記車両の運転制御を10億分の1秒単位で実行する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記車両が目的地に到達するまでの走行戦略を設定する戦略設定部を更に含み、前記走行戦略は、前記目的地までの最適ルート、走行速度、tilt、ブレーキングの少なくとも1つの理論値を含み、前記運転制御部は、前記複数のインデックス値と前記理論値との差分に基づいて前記走行戦略を更新する戦略更新部を含む。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記情報取得部は、前記車両の下部に設けられて走行する地面の温度、材質及びtiltを検出可能なセンサを含む。
本開示の一実施態様によれば、複数の車両の各々に対して適用される情報処理装置であって、前記車両に関連する複数の情報を取得可能な情報取得部と、深層学習モデルを用いることにより、前記情報取得部が取得した前記複数の情報から複数のインデックス値を推論する推論部と、前記車両が目的地に到達するまでの走行戦略を設定する戦略設定部と、前記戦略設定部によって設定された前記走行戦略と前記複数のインデックス値とに基づいて前記走行戦略を更新する戦略更新部と、前記戦略更新部によって更新された前記走行戦略に従って前記車両の運転制御を実行する運転制御部と、を備え、前記戦略更新部が、前記複数の車両のうちの第1車両が前記目的地に到達する前に、前記戦略設定部によって設定された前記走行戦略を、前記複数の車両のうちの前記第1車両よりも前記目的地に対して先行している第2車両の前記推論部によって推論された前記複数のインデックス値に基づいて更新する情報処理装置が提供される。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記戦略更新部は、前記走行戦略の更新に用いる前記複数のインデックス値を、前記第1車両が前記目的地に到達する前であり、かつ、前記第1車両が走行している間に取得する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記戦略更新部は、前記走行戦略の更新に用いる前記複数のインデックス値を、前記第2車両が前記目的地に到達する前に取得する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記走行戦略は、複数の理論値を含み、前記複数の理論値は、前記車両が前記目的地に到達するまでのルートの理論値、前記車両が前記目的地に到達するまでの走行速度の理論値、前記車両が前記目的地に到達するまでの地面の傾斜の理論値、及び/又は、前記車両が前記目的地に到達するまでのブレーキ制御値の理論値を含み、前記戦略更新部は、前記複数の理論値と前記複数のインデックス値とを比較した結果に基づいて前記複数の理論値を更新することで前記走行戦略を更新する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記理論値と前記インデックス値との相違度が閾値を上回った場合に報知を行う報知部を備える。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記戦略更新部は、前記複数の車両のうちの少なくとも1つの車両についての前記複数のインデックス値を収集して管理するデータ管理装置から前記複数のインデックス値を取得し、前記データ管理装置から取得した前記複数のインデックス値に基づいて前記走行戦略を更新する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記推論部は、前記深層学習モデルを用いた積分法による多変量解析により、前記複数の情報から前記複数のインデックス値を推論する。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置において、前記情報取得部は、前記車両が走行する地面の温度を検出可能な温度センサと、前記地面の材質を検出可能な材質センサと、地面の傾斜を検出可能な傾斜センサと、を備える。
本開示の一実施態様によれば、上記情報処理装置を備える車両が提供される。
本開示の一実施態様によれば、コンピュータを、前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
Central Brainを搭載した車両の一例を示す概略図である。 本開示の第1の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示したブロック図である。 本開示の第2の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示したブロック図である。 本開示の第3の実施の形態に係る情報処理装置に含まれる推論部の構成の一例を示した概念図である。 本開示の第3の実施の形態に係る情報処理装置に含まれる情報取得部、推論部、及び運転制御部の処理内容の一例を示した概念図である。 本開示の第3の実施の形態に係る走行戦略更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本開示の第3の実施の形態に係る情報処理装置の構成の変形例を示した概念図である。 情報処理装置として機能するコンピュータのハードウェア構成の一例を概略的に示したブロック図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本開示の情報処理装置は、車両の制御に関連する多くの情報に基づいて、運転制御に必要なインデックス値を高精度に求めるものであってよい。したがって、本開示の情報処理装置は、少なくとも一部が車両に搭載されて、車両の制御を実現するものであってよい。
また、本開示の情報処理装置は、Autonomous DrivingをLevel6によるAI/多変量解析/ゴールシーク/戦略立案/最適確率解/最適スピード解/最適コースマネジメント/エッジにおける多種センサ入力により得られたデータを基にリアルタイムで実現でき、デルタ最適解に基づいて調整される走行システムを提供し得る。
図1は、Central Brainを搭載した車両の一例を示す概略図である。Central Brainは、本実施の形態に係る情報処理装置1の一例であってよい。Central Brainは、図1に示すように、複数のGate Wayが通信可能に接続されていてよい。本実施の形態に係るCentral Brainは、Gate Wayを介して取得した複数の情報に基づいて、Level6の自動運転を実現し得るものである。
「Level6」とは、自動運転を表すレベルであり、完全自動運転を表すLevel5よりも更に上のレベルに相当する。Level5は完全自動運転を表すものの、それは人が運転するのと同等のレベルであり、それでも未だ事故等が発生する確率はある。Level6とは、Level5よりも上のレベルを表すものであり、Level5よりも事故が発生する確率が低いレベルに相当する。
Level6における計算力(すなわち、Level6を実現する上で用いられる計算力)は、Level5の計算力(すなわち、Level5を実現する上で用いられる計算力)の1000倍程度である。したがって、Level5では実現できなかった高性能な運転制御が実現可能である。
図2は、本開示の第1の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示したブロック図である。本実施の形態に係る情報処理装置1は、車両に関連する複数の情報を取得可能な情報取得部10と、情報取得部10が取得した複数の情報から複数のインデックス値を推論する推論部20と、複数のインデックス値に基づいて車両の運転制御を実行する運転制御部30と、を少なくとも含む。
情報取得部10は、車両に関連する様々な情報を取得することが可能なものである。この情報取得部10としては、例えば車両の各所に取り付けられたセンサや、図示しないサーバ等からネットワークを介して取得可能な情報を取得するための通信手段を含むことができる。情報取得部10に含まれるセンサの一例としては、レーダー、LiDAR、高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ビジョン認識、微細音センサ、超音波センサ、振動センサ、赤外線センサ、紫外線センサ、電磁波センサ、温度センサ、湿度センサ、スポットAI天気予報、材質センサ、傾斜センサ、高精度マルチチャネルGPS、及び/又は低高度衛星情報等が挙げられる。もしくは、ロングテールインシデントAI data等が挙げられる。ロングテールインシデントAI dataとは、レベル5の実装した自動車(すなわち、Level5の計算力を実現可能な装置(ここでは、一例として、情報処理装置1)を実装した自動車)のTripデータである。
複数種類のセンサが取得可能な情報には、地面(例えば道路)の温度や材質、外気温、地面の傾斜(tilt)、道路の凍結状態や水分量、それぞれのタイヤの材質や摩耗状況、あるいは空気圧、道路幅、追い越し禁止有無、対向車の有無、前後車両の車種情報、それらの車のクルージング状態、及び/又は、周囲の状況(鳥、動物、サッカーボール、事故車、地震、家事、風、台風、大雨、小雨、吹雪、及び/又は、霧、など)等が挙げられ、本実施の形態では、Level6の計算力を利用することで、これらの検知を10億分の1秒(ナノ秒)毎に実施することができる。
上述した情報取得部10に、車両の下部に設けられて走行する地面の温度、材質及びtiltを検出可能な車両下部センサを含んでいることは、特に留意すべき事項である。この車両下部センサを利用して、independent smart tiltを実行することができる。
推論部20は、機械学習、より詳しくは深層学習(Deep Learning)を用いて、情報取得部10で取得した複数の情報から車両の制御に関連するインデックス化された値を推論することが可能なものであってよい。換言すると、推論部20はAI(Artificial Intelligence)で構成することができる。
この推論部20は、情報取得部10において多くのセンサ群等で収集したナノ秒毎のデータやロングテールインシデントAI dataを、Level6を実現する上で用いられる計算力(以下、「Level6の計算力」とも称する)を用い、下記式(1)に示すような積分法による多変量解析(例えば式(2)参照)を行うことで、正確なインデックス(index)値を求め得る。より詳しくは、Level6の計算力で各種Ultra High Resolutionのデルタ値の積分値を求めながら、エッジレベルで且つリアルタイムで各変数のインデックス化された値を求め、次のナノ秒に発生する結果(すなわち、各変数のインデックス化された値であるインデックス値)を最も高い確率論値で取得し得る。これを実現するためには、例えば、空気抵抗、道路抵抗、道路要素(例えばゴミ)及び滑り係数等の各変数(例えば、情報取得部10によって取得された複数の情報)を特定可能な関数(換言すると、各変数の挙動を示す関数)のデルタ値(例えば、微小時間の変化値)を時間積分することにより得られる積分値を推論部20の深層学習モデル(例えば、ニューラルネットワークに対して深層学習が行われることによって得られた学習済みモデル)に入力する。推論部20の深層学習モデルは、入力された積分値に対応するインデックス値(例えば、最も高い確信度(すなわち、評価値)のインデックス値)を出力する。インデックス値の出力はナノ秒単位で行われる。
なお、一例として、式(1)において、“f(A)”は、例えば、空気抵抗、道路抵抗、道路要素(例えばゴミ)及び滑り係数等の各変数の挙動を示す関数が簡略化されて表現された式である。また、一例として、式(1)は、“f(A)”の時刻aから時刻bまでの時間積分vを示す式である。式中のDLは深層学習(例えば、ニューラルネットワークに対して深層学習が行われることによって最適化された深層学習モデル)を示し、dA/dtは、f(A,B,C,D,・・・,N)のデルタ値を示し、A,B,C,D,…,Nは、空気抵抗、道路抵抗、道路要素(例えばゴミ)及び滑り係数等を示し、f(A,B,C,D,・・・,N)は、A,B,C,D,…,Nの挙動を示す関数を示し、Vは、ニューラルネットワークに対して深層学習が行われることによって最適化された深層学習モデルから出力される値(すなわち、インデックス値)を示す。
なお、ここでは、関数のデルタ値を時間積分することにより得られる積分値を推論部20の深層学習モデルに入力する形態例を挙げているが、これは、あくまでも一例に過ぎない。例えば、空気抵抗、道路抵抗、道路要素及び滑り係数等の各変数の挙動を示す関数のデルタ値を時間積分することにより得られる積分値(例えば、次のナノ秒に発生する結果)が推論部20の深層学習モデルによって推論され、推論結果として、最も高い確信度(すなわち、評価値)の積分値がナノ秒毎に推論部20によって取得されるようにしてもよい。
また、ここでは、深層学習モデルに積分値を入力したり、深層学習モデルから積分値を出力したりする形態例を挙げているが、これは、あくまでも一例に過ぎず、積分値を用いなくても本開示の技術は成立する。例えば、A,B,C,D,…,Nに相当する値を例題データとし、少なくとも1つのインデックス値(例えば、次のナノ秒に発生する結果)に相当する値を正解データとした教師データを用いた深層学習がニューラルネットワークに対して行われることで最適化された深層学習モデルによって少なくとも1つのインデックス値が推論されるようにしてもよい。
推論部20にて得られた各変数のインデックス化された値(すなわち、インデックス値)は、Deep Learningの回数を増加させることによりさらに精緻化させ得る。例えば、タイヤや、モータの回転、ステアリング角度や、道路の材質、天気、ごみや二次曲線的減速時における影響、スリップ、バランス崩壊や再獲得のためのステアリングやスピードコントロールの仕方等の膨大なデータやロングテールインシデントAI dataを用いてより正確なインデックス値を算出することができる。
運転制御部30は、推論部20にて特定された複数のインデックス値に基づいて車両の運転制御を実行するものであってよい。この運転制御部30は、車両の自動運転制御を実現することが可能なものであってよい。詳しくは、複数のインデックス値から次のナノ秒に発生する結果を最も高い確率論値で取得し、当該確率論値を考慮した車両の運転制御を実施することができる。すなわち、運転制御部30は、複数のインデックス値から次のナノ秒に発生する結果として、最も高い確信度(すなわち、評価値)のインデックス値を取得し、取得したインデックス値に従って車両の運転制御を実行するようにしてもよい。
上述した構成を備える情報処理装置1によれば、Level5の計算力よりも極めて大きなLevel6の計算力を用いて情報の解析や推論を実施できるため、従前とは比較にならないレベルの精緻な解析が可能となる。これにより、安全な自動運転のための車両制御を可能にする。さらには、上記のAIによる多変量解析によりLevel5の世界と比べて1000倍の価値の差を生み出すことができる。
図3は、本開示の第2の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示したブロック図である。本実施の形態に係る情報処理装置1Aは、上述した第1の実施の形態に係る情報処理装置1に加えて、車両が目的地に到達するまでの走行戦略を設定する戦略設定部40を含む点で、情報処理装置1とは相違している。
戦略設定部40は、車両の乗員等が入力した目的地の情報や、現在地と目的地の間の交通情報等に基づいて、現在地から目的地に到達するまでの走行戦略を設定するものであってよい。その際に、戦略設定を計算するその時点の情報、つまり情報取得部10が現在取得しているデータを加味して良い。目的地までの単なるルート計算だけでなく、その瞬間の周辺状況を加味することで、より現実に則した理論値を計算するためである。走行戦略は、目的地までの最適ルート(戦略ルート)、走行速度、tilt、ブレーキングの少なくとも1つの理論値(すなわち、走行速度の理論値、tiltの理論値、及び/又は、ブレーキ制御値(換言すると、制動機を司るパラメータ)の理論値)を含んで構成されていてよい。好ましくは、走行戦略の上述した最適ルート、走行速度、tilt、ブレーキングの全ての理論値(すなわち、走行速度の理論値、tiltの理論値、及び、ブレーキ制御値の理論値)で構成することができる。
戦略設定部40で設定された走行戦略を構成する複数の理論値は、運転制御部30における自動運転制御に利用され得る。これに加えて、運転制御部30は、推論部20にて推論された複数のインデックス値(例えば、走行速度を示すインデックス値、tiltを示すインデックス値、及びブレーキ制御値を示すインデックス値)と戦略設定部40で設定された各理論値(例えば、走行速度の理論値、tiltの理論値、及び、ブレーキ制御値の理論値)との差分に基づいて走行戦略を更新することが可能な戦略更新部31を含んでいると好ましい。
推論部20にて推論されるインデックス値は、車両走行中に取得される情報、具体的には実際の走行時に検出される。例えば摩擦係数に基づいて推論されたものである。したがって、戦略更新部31においては、このインデックス値を考慮することで、戦略ルート通行時における刻一刻と変わる変化へ対応することが可能となる。具体的には、戦略更新部31において、走行戦略に含まれる理論値とインデックス値からその差分(デルタ値)を算出することで、再度最適解を導き出し、戦略ルートを再策定することができる。
最適解の第1例としては、理論値に代えて用いられるインデックス値が挙げられる。最適解の第2例としては、理論値に代えて用いられる調整されたインデックス値が挙げられる。最適解の第3例としては、少なくとも1つの理論値と少なくとも1つインデックス値を用いた回帰分析が行われることによって得られる解が挙げられる。最適解の第4例としては、理論値とインデックス値とから得られる統計値(例えば、中央値及び/又は平均値等)が挙げられる。戦略更新部31が第1~第4例の何れで最適解を導き出すかは、例えば、差分の大きさに応じて決められるようにしてもよい。なお、第1~第4例に限らず、他の方法によって得られる最適解であってもよい。
このように戦略更新部31によって再度最適解が導き出されることにより、例えば、スリップをしないぎりぎりの自動運転制御をも実現できる。すなわち、理論値のみに従って自動運転制御が行われると、車両がスリップする自動運転制御が行われ、インデックス値のみに従って自動運転制御が行われると、安全側にマージンを持ってスリップしない自動運転制御が行われる場合、マージンを差し引いて調整されたインデックス値が理論値として運転制御部30によって用いられることにより、車両がスリップをしないぎりぎりの自動運転制御が実現される。また、このような更新処理に際しても、上述Level6の計算力を用いることができるため、10億分の1秒単位で補正、微調整することが可能となり、より緻密な走行制御が実現できる。
加えて、情報取得部10が上述した車両下部センサを有している場合には、この車両下部センサが地面の温度や材質なども検知するため、戦略ルート通行時における刻一刻と変わる変化へ対応することが可能となる。走行戦略に含まれる走行コースを計算する際、independent smart tiltを実施することもできる。更に、別の情報を検知(飛んでくるタイヤ、破片、動物など)した場合においても、戦略ルート通行時における刻一刻と変わる変化へ対応することで、瞬間瞬間に最適な走行コースを再計算し、最適コースマネジメントを実施することができる。
図4は、本開示の第3の実施の形態に係る情報処理装置1Bの構成の一例を示す概念図である。
情報処理装置1Bは、複数の車両54に搭載されている(図5も参照)。情報処理装置1Bは、上記第1の実施の形態と同様に、情報取得部10、推論部20、運転制御部30、及び戦略設定部40を備えている。運転制御部30は、戦略更新部31を有する。なお、図4に示す例では、運転制御部30の一部として戦略更新部31が示されているが、これは、あくまでも一例に過ぎず、戦略更新部31は、運転制御部30の外部に設けられていてもよい。
情報取得部10は、上記第1の実施の形態と同様の要領で、環境情報56を取得する。環境情報56は、車両54が走行するルートである走行ルート56A(例えば、車両54が走行しているルートであって、座標で規定されたルート)、車両54が走行する速度である走行速度56B、上記第1の実施の形態で挙げたtiltに相当する地面傾斜56C、ブレーキ制御値56D(換言すると、制動機を司るパラメータ)、空気抵抗56E、道路抵抗56F、及び道路要素56G等を含む情報である。
推論部20は、深層学習モデル20Aを有する。深層学習モデル20Aは、ニューラルネットワークに対して、複数の教師データを用いた深層学習が行われることによって最適化された学習済みモデルである。推論部20は、深層学習モデル20Aを用いて環境情報56から複数のインデックス値を推論する。
深層学習モデル20Aの深層学習に用いられる教師データは、例題データと、例題データに対する正解データ(すなわち、アノテーション)と、を有するデータセットである。例題データは、環境情報56を想定したデータであり、正解データは、複数のインデックス値58を想定したデータである。
推論部20は、情報取得部10によって取得された環境情報56を深層学習モデル20Aに入力する。これにより、深層学習モデル20Aは、環境情報56に対応する複数のインデックス値58(すなわち、車両54の自動運転制御に用いられる複数の制御値)を出力する。
戦略更新部31は、深層学習モデル20Aから出力された複数のインデックス値58を取得する。戦略設定部40は、車両54が目的地に到達するまでの走行戦略60を設定する。ここで、走行戦略60の設定とは、例えば、戦略更新部31に対して走行戦略60を付与する処理を意味する。
走行戦略60は、複数の理論値62を含む。複数の理論値62は、車両54が目的地に到達するまでのルート(例えば、車両54が走行するルートとして想定されたルートであって、座標で規定されたルート)の理論値、車両54が目的地に到達するまでの走行速度の理論値、車両54が目的地に到達するまでの地面の傾斜の理論値、及び、車両54が目的地に到達するまでのブレーキ制御値の理論値を含む。
戦略更新部31は、戦略設定部40によって設定された走行戦略60と推論部20から出力された複数のインデックス値58とに基づいて走行戦略60を更新する。例えば、戦略更新部31は、走行戦略60に含まれる複数の理論値62と複数のインデックス値58との差分64に基づいて複数の理論値62を更新することで走行戦略60を更新する。
理論値62の更新とは、換言すると、最適解の導出を意味する。最適解の第1例としては、理論値62に代えて用いられるインデックス値58が挙げられる。最適解の第2例としては、理論値62に代えて用いられる調整されたインデックス値58が挙げられる。最適解の第3例としては、少なくとも1つの理論値62と少なくとも1つのインデックス値58とを用いた回帰分析が行われることによって得られる解が挙げられる。最適解の第4例としては、理論値62とインデックス値58とから得られる統計値(例えば、中央値及び/又は平均値等)が挙げられる。戦略更新部31が第1~第4例の何れで最適解を導き出すかは、例えば、差分64の大きさに応じて決められるようにしてもよい。なお、第1~第4例に限らず、他の方法によって得られる最適解であってもよい。
ここで、複数の理論値62と複数のインデックス値58との差分64とは、複数の項目(例えば、車両54が目的地に到達するまでのルート、車両54が目的地に到達するまでの走行速度、車両54が目的地に到達するまでの地面の傾斜、及び車両54が目的地に到達するまでのブレーキ制御値等)の各々についての理論値62とインデックス値58との差分を指す。
なお、差分64は、本開示の技術に係る「複数の理論値と複数のインデックス値とを比較した結果」の一例である。ここでは、差分64を挙げているが、これは、あくまでも一例に過ぎず、例えば、理論値62及びインデックス値58のうちの一方に対する他方の割合であってもよく、複数の理論値と複数のインデックス値との相違の度合いが特定可能な値であればよい。
運転制御部30は、戦略更新部31によって更新された走行戦略60(例えば、更新された複数の理論値62)に従って車両54の運転制御を実行する。
図5は、本開示の第3の実施の形態に係る情報処理装置1Bが搭載された複数の車両54のうちの第1車両54Aの走行戦略60が第2車両54Bによって推論された複数のインデックス値58に基づいて更新される態様の一例を示す概念図である。
第1車両54A及び第2車両54Bは、同一の目的地に向かって走行しており、第2車両54Bは、第1車両54Aよりも目的地に対して先行している。すなわち、第2車両54Bは、第1車両54Aよりも先に目的地に到達する。
複数の車両54に関するデータは、データ管理装置68によって収集されて管理される。データ管理装置68は、複数の車両54に搭載されている複数の情報処理装置1Bと無線通信可能に接続されている。データ管理装置68の一例としては、サーバが挙げられる。
データ管理装置68は、各車両54の情報処理装置1Bから得られる各種情報に基づいてデータベース70を構築する。データベース70は、車両54を特定可能な識別子である車両識別子72と複数のインデックス値58とを有する。データベース70では、車両54毎に、車両識別子72と複数のインデックス値58(すなわち、対応する車両識別子72から特定される車両54の情報処理装置1Bに含まれる推論部20によって推論された複数のインデックス値58)とが対応付けられている。
第1車両54Aが目的地に到達する前であり、かつ、第1車両54Aが走行している間に、第1車両54Aの情報処理装置1Bに含まれる戦略更新部31(以下、「第1車両54Aの戦略更新部31」と称する)は、データ管理装置68から、第2車両54Bの情報処理装置1Bに含まれる推論部20(以下、「第2車両54Bの推論部20」と称する)によって推論された複数のインデックス値58を取得する。
例えば、データ管理装置68は、第1車両54Aの戦略更新部31からの要求に応じて、データベース70から、第2車両54Bに対応する複数のインデックス値58を取得し、データベース70から取得した複数のインデックス値58を第1車両54Aの戦略更新部31に送信する。第1車両54Aの戦略更新部31は、データ管理装置68から送信された複数のインデックス値58を受信し、受信した複数のインデックス値58に基づいて走行戦略60を更新する。
例えば、走行戦略60の更新は、走行戦略60に含まれる複数の理論値62と、受信した複数のインデックス値58とを比較した結果に基づいて複数の理論値62が更新されることによって実現される。ここでも、理論値62の更新は、例えば、上述した第1~第4例と同様の要領で行われるようにすればよい。
図6は、第1車両54Aの情報処理装置1Bによって実行される走行戦略更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6に示す走行戦略更新処理では、ステップST10で、戦略設定部40は、戦略更新部31に対して走行戦略60を設定する。ステップST10の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST12へ移行する。
ステップST12で、戦略更新部31は、ナノ秒単位で規定されたタイミングが到来したか否か(例えば、10億分の1秒が経過したか否か)を判定する。ステップST12において、ナノ秒単位で規定されたタイミングが到来していない場合は、判定が否定されて、走行戦略更新処理はステップST32へ移行する。ステップST12において、ナノ秒単位で規定されたタイミングが到来した場合は、判定が肯定されて、走行戦略更新処理はステップST14へ移行する。
ステップST14で、戦略更新部31は、第2車両情報取得タイミングが到来したか否かを判定する。第2車両情報取得タイミングとは、第2車両54Bの推論部20によって推論された複数のインデックス値58を戦略更新部31が取得するタイミングを指す。第2車両情報取得タイミングの第1例としては、データベース70に格納されているインデックス値58であって、第2車両54Bに関するインデックス値58が更新されたという条件を満足したタイミングが挙げられる。また、第2車両情報取得タイミングの第2例としては、ステップST12の処理が実行されてから予め定められた時間(例えば、数秒)が経過したという条件を満足したタイミングが挙げられる。
ステップST14において、第2車両情報取得タイミングが到来していない場合は、判定が否定されて、走行戦略更新処理はステップST20へ移行する。ステップST14において、第2車両情報取得タイミングが到来した場合は、判定が肯定されて、走行戦略更新処理はステップST16へ移行する。
ステップST16で、戦略更新部31は、データ管理装置68から、第2車両54Bに関する複数のインデックス値58(すなわち、第2車両54Bを特定可能な車両識別子72に対応付けられている複数のインデックス値58)を取得する。ステップST16の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST18へ移行する。
ステップST18で、戦略更新部31は、ステップST16でデータ管理装置68から取得した複数のインデックス値58に基づいて走行戦略60を更新する。すなわち、走行戦略60に含まれる複数の理論値62が、データ管理装置68から取得された複数のインデックス値58に基づいて更新される。ステップST18の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST20へ移行する。
ステップST20で、情報取得部10は、環境情報56を取得する。ステップST12の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST22へ移行する。
ステップST22で、推論部20は、ステップST20で情報取得部10によって取得された環境情報56を深層学習モデル20Aに入力する。これに応じて、深層学習モデル20Aは、入力された環境情報56に対応するインデックス値58を出力する。ステップST22の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST24へ移行する。
ステップST24で、戦略更新部31は、深層学習モデル20Aから出力された複数のインデックス値58を取得する。ステップST24の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST26へ移行する。
ステップST26で、戦略更新部31は、複数のインデックス値58と走行戦略60に含まれる複数の理論値62との差分64を算出する。ステップST26の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST28へ移行する。
ステップST28で、戦略更新部31は、ステップST26で算出した差分64に基づいて、走行戦略60に含まれる複数の理論値62を更新することで走行戦略60を更新する。ステップST28の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST30へ移行する。
ステップST30で、運転制御部30は、ステップST28で更新された走行戦略60に従って車両54の運転制御を実行する。ステップST30の処理が実行された後、走行戦略更新処理はステップST32へ移行する。
ステップST32で、戦略更新部31は、走行戦略更新処理が終了する条件を満足したか否かを判定する。走行戦略更新処理が終了する条件の一例としては、情報処理装置1Bに対して、走行戦略更新処理を終了させる指示が与えられた、という条件が挙げられる。ステップST32において、走行戦略更新処理が終了する条件を満足していない場合は、判定が否定されて、走行戦略更新処理はステップST12へ移行する。ステップST32において、走行戦略更新処理が終了する条件を満足した場合は、判定が肯定されて、走行戦略更新処理が終了する。
以上説明したように、本第3の実施の形態では、第1車両54A及び第2車両54Bを含む複数の車両54に対して情報処理装置1Bが搭載されており、情報処理装置1Bは、上記第1及び第2の実施の形態で説明した情報取得部10、推論部20、運転制御部30、戦略更新部31、及び戦略設定部40を有する。戦略更新部31は、第1車両54Aが目的地に到達する前に、戦略設定部40によって設定された走行戦略60を、第1車両54Aよりも目的地に対して先行している第2車両54Bの推論部20によって推論された複数のインデックス値58に基づいて更新する。これにより、第1車両54Aの情報処理装置1Bは、目的地に到達するまでの実際の環境に即した走行戦略60を得ることができる。この結果、第1車両54Aが走行して目的地に到達するまでの実際の環境を考慮した高精度な自動運転を実現することができる。
また、本第3の実施の形態では、走行戦略60の更新に用いられる複数のインデックス値58(すなわち、第2車両54Bの推論部20によって推論された複数のインデックス値58)が、第1車両54Aが目的地に到達する前であり、かつ、第1車両54Aが走行している間に第1車両54Aの戦略更新部31によって取得される。よって、第1車両54Aが走行して目的地に到達する前に、かつ、第1車両54Aが走行している間に、第1車両54Aが走行して目的地に到達するまでの実際の環境を考慮した高精度な自動運転を実現することができる。
また、本第3の実施の形態では、走行戦略60の更新に用いられる複数のインデックス値58(すなわち、第2車両54Bの推論部20によって推論された複数のインデックス値58)が、第2車両54Bが目的地に到達する前に第1車両54Aの戦略更新部31によって取得される。よって、第2車両54Bが目的地に到達した後に第2車両54Bの推論部20によって推論された複数のインデックス値58が第1車両54Aの戦略更新部31によって取得される場合に比べ、第1車両54Aの戦略更新部31は走行戦略60を早く更新することができる。
また、本第3の実施の形態では、戦略更新部31は、第1車両54Aが目的地に到達する前に、戦略設定部40によって設定された走行戦略60に含まれる複数の理論値62を、第1車両54Aよりも目的地に対して先行している第2車両54Bの推論部20によって推論された複数のインデックス値58に基づいて更新する。そして、第1車両54Aの運転制御部30は、戦略更新部31によって更新された複数の理論値62に従って第1車両54Aの運転制御を実行する。これにより、走行戦略60に含まれる複数の理論値62が常時一定の場合に比べ、第1車両54Aが走行して目的地に到達するまでの実際の環境を考慮した高精度な自動運転を実現することができる。
また、本第3の実施の形態では、データ管理装置68が複数の車両54から複数のインデックス値58を収集して管理している。そして、第1車両54Aの戦略更新部31は、データ管理装置68から取得した複数のインデックス値58に基づいて走行戦略60を更新する。従って、運転制御部30は、複数の車両54のうちの指定された車両54(例えば、第2車両54B)から得られた複数のインデックス値58に基づいて更新された走行戦略60に従って第1車両54Aの自動運転を実行することができる。
なお、上記第3の実施の形態では、差分64が走行戦略60の更新に用いられる形態例を挙げたが、差分64の用途は、これに限定されない。例えば、図7に示すように、情報処理装置1Bが報知部74を更に有しており、報知部74が、差分64に応じた報知を行うようにしてもよい。例えば、報知部74は、差分64が閾値を上回ったか否かを判定し、差分64が閾値を上回った場合に、差分64が閾値を上回った旨を報知する。閾値は、固定値(例えば、デフォルト値)であってもよいし、ユーザ等から情報処理装置1Bに対して与えられた指示に従って変更される可変値であってもよい。報知は、例えば、ディスプレイを用いた可視表示、及び/又は、音声再生装置を用いた音声の出力によって実現される。
また、差分64が算出される毎に報知が行われるようにせず、差分64が閾値を超えた回数(例えば、差分64が継続して閾値を超えた回数)が既定回数(例えば、ユーザ等から情報処理装置1Bに対して与えられた指示に従って定められた回数)を超えた場合に報知が行われるようにしてもよいし、既定期間(例えば、ユーザ等から情報処理装置1Bに対して与えられた指示に従って定められた期間)内に差分64が閾値を超えた回数が既定回数を超えた場合に報知が行われるようにしてもよい。
また、閾値との比較に用いられる差分64は、複数の項目(例えば、車両54が目的地に到達するまでのルート、車両54が目的地に到達するまでの走行速度、車両54が目的地に到達するまでの地面の傾斜、及び車両54が目的地に到達するまでのブレーキ制御値等)のうちの1つの項目についての理論値62とインデックス値58との差分であってもよいし、複数の項目の各々についての理論値62とインデックス値58との差分であってもよい。
上記各実施の形態では、理論値62とインデックス値58との差分(例えば、差分64)を例示したが、これは、あくまでも一例に過ぎず、理論値62とインデックス値58とを比較した結果を特定可能な値であればよい。理論値62とインデックス値58とを比較した結果を特定可能な値としては、差分の他に、理論値62及びインデックス値58の一方に対する他方の割合(換言すると、比率)が挙げられる。
上記第3の実施の形態では、第2車両54Bが目的地に到達する前に、第1車両54Aの戦略更新部31が、第2車両54Bに対応する複数のインデックス値58を取得する形態例を挙げたが、これは、あくまでも一例に過ぎない。例えば、第2車両54Bが目的地に到達した後に、第1車両54Aの戦略更新部31が、第2車両54Bに対応する複数のインデックス値58を取得するようにしてもよい。
上記第3の実施の形態では、第1車両54Aの戦略更新部31が、データ管理装置68から、第2車両54Bに対応する複数のインデックス値58を取得する形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、第1車両54Aの情報処理装置1Bと第2車両54Bの情報処理装置1Bとで直接通信を行うことにより、第1車両54Aの戦略更新部31が、第2車両54Bの情報処理装置1Bから、推論部20によって推論された複数のインデックス値58を取得するようにしてもよい。また、例えば、第2車両54Bの推論部20によってインデックス値58が推論される毎に(例えば、データ管理装置68において第2車両54Bに対応するインデックス値58が更新される毎に)、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58が第1車両54Aの戦略更新部31によって取得されて走行戦略60の更新に用いられるようにしてもよい。
上記第3の実施の形態では、複数の理論値62に、車両54が目的地に到達するまでのルートの理論値、車両54が目的地に到達するまでの走行速度の理論値、車両54が目的地に到達するまでの地面の傾斜の理論値、及び、車両54が目的地に到達するまでのブレーキ制御値の理論値が含まれる形態例を挙げたが、これは、あくまでも一例に過ぎない。例えば、複数の理論値62には、車両54が目的地に到達するまでのルートの理論値、車両54が目的地に到達するまでの走行速度の理論値、車両54が目的地に到達するまでの地面の傾斜の理論値、及び、車両54が目的地に到達するまでのブレーキ制御値の理論値のうちの少なくとも1つが含まれていればよい。
上記第3の実施の形態では、第1車両54Aが走行している間に、走行戦略60の更新に用いられる複数のインデックス値58が第1車両54Aの戦略更新部31によって取得される形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、第1車両54Aが目的地に到達する前であり、かつ、第1車両54Aが停止している間に、走行戦略60の更新に用いられる複数のインデックス値58が第1車両54Aの戦略更新部31によって取得されるようにしてもよい。これにより、第1車両54Aが目的地に到達する前に停止していたとしても、第1車両54Aが走行して目的地に到達するまでの実際の環境を考慮した高精度な自動運転を実現することができる。
上記第3の実施の形態では、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58がそのまま第1車両54Aの走行戦略60の更新に用いられる形態例を挙げたが、これは、あくまでも一例に過ぎない。例えば、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58に対する信頼度に応じて定められた調整値(例えば、重み)に従って、インデックス値58(すなわち、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58)が調整され、上記第3の実施の形態と同様の要領で、調整されたインデックス値58に基づいて理論値62が更新されるようにしてもよい。
例えば、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58に対する信頼度は、第1車両54A及び第2車両54Bが同一の地点(以下、「第1地点」と称する)を通過する場合に、第1地点を走行したときに第2車両54Bの推論部20によってインデックス値58が推論された時刻と第1車両54Aが第1地点を走行する時刻との時間間隔に応じて異なる。例えば、第1地点を走行したときに第2車両54Bの推論部20によってインデックス値58が推論された時刻と第1車両54Aが第1地点を走行する時刻との時間間隔が長いほど、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58に対する信頼度が低くなる。逆に、第1地点を走行したときに第2車両54Bの推論部20によってインデックス値58が推論された時刻と第1車両54Aが走行している時刻との時間間隔が短いほど、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58に対する信頼度が高くなる。
そこで、第1車両54Aの戦略更新部31は、上記の時間間隔が長いほど、理論値62の更新で、インデックス値58(例えば、第1地点を走行したときに第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58)が理論値62に与える影響を小さくする調整値を用いてインデックス値58を調整し、調整したインデックス値58に基づいて理論値62を更新する。また、第1車両54Aの戦略更新部31は、上記の時間間隔が短いほど、理論値62の更新で、インデックス値58(例えば、第1地点を走行したときに第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58)が理論値62に与える影響を大きくする調整値を用いてインデックス値58を調整し、調整したインデックス値58に基づいて理論値62を更新する。
また、ここでは、第1地点を走行したときに第2車両54Bの推論部20によってインデックス値58が推論された時刻と第1車両54Aが走行している時刻との時間間隔を例示したが、これは、あくまでも一例に過ぎない。例えば、第2車両54Bが第1地点を走行したときの外部環境と第1車両54Aが第1地点を走行するときの外部環境との違いに応じて定められた調整値(例えば、重み)に従って、インデックス値58(すなわち、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58)が調整され、上記第3の実施の形態と同様の要領で、調整されたインデックス値58に基づいて理論値62が更新されるようにしてもよい。
この場合、例えば、第2車両54Bが第1地点を走行したときの外部環境と第1車両54Aが第1地点を走行するときの外部環境とが全く同じ場合は、調整値は不要(すなわち、インデックス値58の調整は不要)であり、第2車両54Bが第1地点を走行したときの外部環境と第1車両54Aが第1地点を走行するときの外部環境との相違度が大きい程、大きな調整値で、インデックス値58(すなわち、第2車両54Bの推論部20によって推論されたインデックス値58)が調整され、上記第3の実施の形態と同様の要領で、調整されたインデックス値58に基づいて理論値62が更新されるようにすればよい。
なお、外部環境とは、車両54の外側の環境を指す。外部環境の一例としては、気象条件が挙げられる。気象条件とは、例えば、降雨の程度、降雪の程度、外気の温度、外気の湿度、風速、及び/又は、風向き等を指す。第2車両54Bが第1地点を走行したときの外部環境と第1車両54Aが第1地点を走行するときの外部環境との違いの度合いは、例えば、第1車両54Aの推論部20によって推論された気象条件関連インデックス値(すなわち、気象条件に関するインデックス値58)と、第2車両54Bの推論部20によって推論された気象条件関連インデックス値との相違度(例えば、差分又は比率等)から特定されるようにしてもよい。
図8は、上述した情報処理装置(Central Brain)として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上述した各実施の形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、各実施の形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、各実施の形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
各実施の形態に係るコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含んでいてよく、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されていてよい。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含んでいてよく、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されていてよい。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含んでいてよく、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されていてよい。
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作することにより各ユニットを制御し得る。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにすることができる。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信することができる。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納することができる。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供することができる。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込むことができる。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納することができる。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供され得る。このプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行され得る。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらすことができる。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込むことができる。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックし得る。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供するものとすることができる。
本実施の形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本明細書において、「α及び/又はβ」は、「α及びβのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「α及び/又はβ」は、αだけであってもよいし、βだけであってもよいし、α及びβの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「α及び/又はβ」と同様の考え方が適用される。
10 情報取得部
20 推論部
20A 深層学習モデル
30 運転制御部
31 戦略更新部
40 戦略設定部
54 車両
54A 第1車両
54B 第2車両
56 環境情報
56A 走行ルート
56B 走行速度
56C 地面傾斜
56D ブレーキ制御値
56E 空気抵抗
56F 道路抵抗
56G 道路要素
58 インデックス値
60 走行戦略
62 理論値
64 差分
68 データ管理装置
70 データベース
72 車両識別子
74 報知部
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1216 グラフィックコントローラ
1218 ディスプレイデバイス
1220 入出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1224 記憶装置
1230 ROM
1240 入出力チップ

Claims (11)

  1. 複数の車両の各々に対して適用される情報処理装置であって、
    前記車両に関連する複数の情報を取得可能な情報取得部と、
    深層学習モデルを用いることにより、前記情報取得部が取得した前記複数の情報から複数のインデックス値を推論する推論部と、
    前記車両が目的地に到達するまでの走行戦略を設定する戦略設定部と、
    前記戦略設定部によって設定された前記走行戦略と前記複数のインデックス値とに基づいて前記走行戦略を更新する戦略更新部と、
    前記戦略更新部によって更新された前記走行戦略に従って前記車両の運転制御を実行する運転制御部と、を備え、
    前記戦略更新部は、前記複数の車両のうちの第1車両が前記目的地に到達する前に、前記戦略設定部によって設定された前記走行戦略を、前記複数の車両のうちの前記第1車両よりも前記目的地に対して先行している第2車両の前記推論部によって推論された前記複数のインデックス値に基づいて更新する
    情報処理装置。
  2. 前記戦略更新部は、前記走行戦略の更新に用いる前記複数のインデックス値を、前記第1車両が前記目的地に到達する前であり、かつ、前記第1車両が走行している間に取得する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記戦略更新部は、前記走行戦略の更新に用いる前記複数のインデックス値を、前記第2車両が前記目的地に到達する前に取得する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記走行戦略は、複数の理論値を含み、
    前記複数の理論値は、前記車両が前記目的地に到達するまでのルートの理論値、前記車両が前記目的地に到達するまでの走行速度の理論値、前記車両が前記目的地に到達するまでの地面の傾斜の理論値、及び/又は、前記車両が前記目的地に到達するまでのブレーキ制御値の理論値を含み、
    前記戦略更新部は、前記複数の理論値と前記複数のインデックス値とを比較した結果に基づいて前記複数の理論値を更新することで前記走行戦略を更新する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記理論値と前記インデックス値との相違度が閾値を上回った場合に報知を行う報知部を備える
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記戦略更新部は、
    前記複数の車両のうちの少なくとも1つの車両についての前記複数のインデックス値を収集して管理するデータ管理装置から前記複数のインデックス値を取得し、
    前記データ管理装置から取得した前記複数のインデックス値に基づいて前記走行戦略を更新する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記推論部は、前記深層学習モデルを用いた積分法による多変量解析により、前記複数の情報から前記複数のインデックス値を推論する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報取得部は、10億分の1秒単位で前記複数の情報を取得し、
    前記推論部及び運転制御部は、10億分の1秒単位で取得された前記複数の情報を用いて、前記複数のインデックス値の推論及び前記車両の運転制御を10億分の1秒単位で実行する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報取得部は、
    前記車両が走行する地面の温度を検出可能な温度センサと、
    前記地面の材質を検出可能な材質センサと、
    地面の傾斜を検出可能な傾斜センサと、を備える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置を備える
    車両。
  11. コンピュータを、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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