JP2024060682A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】端子部材を支持するホルダにおける難燃性の機能を確保しつつ、難燃性素材の使用量を削減する。【解決手段】第1端子部材80aは、ヒューズ部86を含む。第1ホルダ90aは、第1端子部材80aを支持する。第2ホルダ90bは、第2端子部材80bを支持する。難燃性素材部95は、第1ホルダ90a上における少なくともヒューズ部86と対向する位置に設けられ、第2ホルダ90bより難燃性が高い。ヒューズ部86は、第1端子部材80aにのみ設けられている。【選択図】図5

Description

本技術は、電池モジュールに関する。
電源装置の構成を開示した先行技術文献として、国際公開第2016/151646号(特許文献1)がある。特許文献1に記載された電源装置においては、電池ブロックの一面に配置されるプレートと、電池ブロックの出力端子を構成するための総端子バスバーとを備える。プレートは、総端子バスバーが配置される出力端子部を含む。プレートは、絶縁性の樹脂により構成されている。
電池配線モジュールの構成を開示した先行技術文献として、特開2013-16429号公報(特許文献2)がある。特許文献2に記載された電池配線モジュールは、バスバーと、バスバーケースとを備える。バスバーは、複数の単電池のうち、一の単電池の正極端子と他の単電池の負極端子とを接続する。バスバーケースは、難燃性合成樹脂からなり、バスバーを収容する。
国際公開第2016/151646号 特開2013-16429号公報
特許文献1に記載された電源装置および特許文献2に記載された電池配線モジュールにおいては、端子部材を含むバスバーを支持する支持部材が難燃性を有する材質により構成されることによって、当該支持部材に難燃性の機能が付与される。一方、難燃性素材の使用量が多くなると、電池モジュールの製造コストが増加する。
本技術は、上記の課題を解決するためになされたものであって、端子部材を支持するホルダにおける難燃性の機能を確保しつつ、難燃性素材の使用量を削減することができる、電池モジュールを提供することを目的とする。
本技術は、以下の電池モジュールを提供する。
[1]
第1の方向に並んで配置され、角型形状を各々有する複数の電池セルと、
前記複数の電池セルのうちの少なくとも1つの電池セルと電気的に接続され、ヒューズ部を含む第1端子部材と、
前記第1端子部材を支持する第1ホルダと、
前記第1端子部材と接続される前記電池セル以外の少なくとも1つの電池セルと電気的に接続される第2端子部材と、
前記第2端子部材を支持する第2ホルダと、
前記第1ホルダ上における少なくとも前記ヒューズ部と対向する位置に設けられ、前記第2ホルダより難燃性が高い難燃性素材部とを備え、
前記ヒューズ部は、前記第1端子部材にのみ設けられている、電池モジュール。
[2]
前記電池セルは、前記第1の方向に直交する第2の方向に並ぶ2つの電極端子を有し、
前記難燃性素材部は、
前記第1の方向および前記第2の方向を含む第1平面方向に延びる第1部分と、
前記第1平面方向に直交する第2平面方向に延びる第2部分とを含む、[1]に記載の電池モジュール。
[3]
前記ヒューズ部の溶断時に生じるアークが伸長する放電空間は、前記第1端子部材に対して前記複数の電池セルおよび前記難燃性素材部の反対側に生じる、[1]または[2]に記載の電池モジュール。
[4]
前記第1ホルダと前記難燃性素材部とが二色成形により一体成形されている、[1]から[3]のいずれか1つに記載の電池モジュール。
[5]
前記第1ホルダと前記難燃性素材部とは、嵌合によって結合される、[1]から[3]のいずれか1つに記載の電池モジュール。
[6]
前記難燃性素材部は、前記第1ホルダに対して液体状態で塗布されることによって形成される、[1]から[3]のいずれか1つに記載の電池モジュール。
[7]
前記難燃性素材部は、前記第1ホルダに対して固体状態で塗布されることによって形成される、[1]から[3]のいずれか1つに記載の電池モジュール。
本技術によれば、少なくとも第1端子部材のヒューズ部に対向する位置に難燃性素材部を配置することによって、難燃性素材部を必要箇所にのみ有する電池モジュールを構成することができるため、端子部材を支持するホルダにおける難燃性の機能を確保しつつ、難燃性素材の使用量を削減することができる。
本技術の一実施の形態に係る電池モジュールの構成を示す斜視図である。 本技術の一実施の形態に係る電池モジュールの内部の構成を示す斜視図である。 本技術の一実施の形態に係る電池モジュールが備えるユニットの構成を示す斜視図である。 本技術の一実施の形態に係る電池モジュールが備える電池セルの構成を示す斜視図である。 本技術の一実施の形態に係る電池モジュールが備える第1端子部材および第1ホルダの構成を示す斜視図である。 本技術の一実施の形態に係る第1ホルダの構成を示す斜視図である。 図7の第1ホルダをVII-VII線矢印方向から見た断面図である。 ヒューズ部においてアークが発生した際のアークの状態を示す側面図である。 第1変形例に係る第1ホルダの構成を示す断面図である。
以下に、本技術の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本技術の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本技術にとって必ずしも必須のものではない。また、本技術は、本実施の形態において言及する作用効果を必ずしもすべて奏するものに限定されない。
なお、本明細書において、「備える(comprise)」および「含む(include)」、「有する(have)」の記載は、オープンエンド形式である。すなわち、ある構成を含む場合に、当該構成以外の他の構成を含んでもよいし、含まなくてもよい。
また、本明細書において幾何学的な文言および位置・方向関係を表す文言、たとえば「平行」、「直交」、「斜め45°」、「同軸」、「沿って」などの文言が用いられる場合、それらの文言は、製造誤差ないし若干の変動を許容する。本明細書において「上側」、「下側」などの相対的な位置関係を表す文言が用いられる場合、それらの文言は、1つの状態における相対的な位置関係を示すものとして用いられるものであり、各機構の設置方向(たとえば機構全体を上下反転させる等)により、相対的な位置関係は反転ないし任意の角度に回動し得る。
本明細書において、「電池」は、リチウムイオン電池に限定されず、ニッケル水素電池およびナトリウムイオン電池などの他の電池を含み得る。本明細書において、「電極」は正極および負極を総称し得る。
本明細書において、「電池セル」は必ずしも角形のものに限定されず、円筒型など、他の形状のセルも含み得る。
また、「電池モジュール」は、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、および電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)などに搭載可能である。ただし、「電池モジュール」の用途は、車載用に限定されるものではない。
なお、図面においては、電池セルの正極端子および負極端子が並ぶ方向を第2の方向としてのX方向、複数の電池セルが積層される方向を第1の方向としてのY方向、電池モジュールの高さ方向を第3の方向としてのZ方向とする。
図1は、本技術の一実施の形態に係る電池モジュールの構成を示す斜視図である。図2は、本技術の一実施の形態に係る電池モジュールの内部の構成を示す斜視図である。
まず、電池モジュール1の全体構造について説明する。図1および図2に示すように、電池モジュール1は、複数のユニット10と、エンドプレート20と、拘束部材30と、カバー部材60と、ガスダクト70と、端子部材80と、ホルダ90とを備える。
複数のユニット10は、第1の方向(Y方向)に並んで配置されている。本実施の形態に係る複数のユニット10は、Y方向に6つ並んで配置されている。なお、複数のユニット10の数量は、2つ以上であれば、特に限定されない。
複数のユニット10は、2つのエンドプレート20に挟持されている。本実施の形態に係る複数のユニット10は、エンドプレート20に押圧され、2つのエンドプレート20の間で拘束されている。
エンドプレート20は、複数のユニット10のY方向の両端に設けられている。エンドプレート20は、電池モジュール1を収納するパックケースなどの基台に固定される。エンドプレート20は、たとえば、アルミニウムまたは鉄により構成されている。
拘束部材30は、複数のユニット10およびエンドプレート20のX方向の両端に設けられている。並んで配置された複数のユニット10およびエンドプレート20に対してY方向の圧縮力を作用させた状態で拘束部材30をエンドプレート20に係合させ、その後に圧縮力を解放することにより、2つのエンドプレート20を接続する拘束部材30に引張力が働く。その反作用として、拘束部材30は、2つのエンドプレート20を互いに近づける方向に押圧する。その結果、拘束部材30は、複数のユニット10を第1の方向(Y方向)に拘束する。
拘束部材30は、主部300と、第1フランジ部320と、第2フランジ部330とを含む。拘束部材30は、たとえば、鉄により構成されている。
主部300は、Y方向に延在している部材である。主部300には、複数の貫通孔310が設けられている。複数の貫通孔310は、Y方向において、互いに間隔をあけて設けられている。貫通孔310は、X方向において、主部300を貫通する貫通孔から構成されている。
第1フランジ部320は、複数のユニット10の側面から複数のユニット10の上面に回り込む。第1フランジ部320を設けることにより、比較的薄く形成された拘束部材30の剛性を確保することができる。
第2フランジ部330は、主部300のY方向の両端に接続されている。第2フランジ部330は、エンドプレート20に固定される。第2フランジ部330は、たとえばボルト締結などの公知の固定方法によってエンドプレート20に固定される。これにより、拘束部材30は、2つのエンドプレート20を互いに接続する。
図1に示すように、カバー部材60は、電池モジュール1の電気的接続を保護する。カバー部材60は、ユニット10の上方に位置している。ガスダクト70は、Y方向に延びている。ガスダクト70は、Z方向において、複数のユニット10と、カバー部材60との間に配置されている。
端子部材80は、複数のユニット10のY方向の両側に配置されている。端子部材80は、導電体により構成されている。端子部材80は、第1端子部材80a(プラス側端子部材)と、第2端子部材80b(マイナス側端子部材)とを含む。端子部材80は、電池モジュール1と、電池モジュール1の外部に配置される駆動源などとの電気的な接続の経路を構成する。
第1端子部材80aは、複数の電池セル100のうちの少なくとも1つの電池セル100と電気的に接続されている。第2端子部材80bは、第1端子部材80aと接続される電池セル100以外の少なくとも1つの電池セル100と電気的に接続される。なお、端子部材80は、1つの接合箇所により複数の電池セル100と接続されていてもよい。
ホルダ90は、ユニット10のY方向の端部に位置している。ホルダ90は、絶縁性を有している。ホルダ90は、ボルト締結などの公知の方法により、エンドプレート20に接続されている。ホルダ90は、第1ホルダ90aと、第2ホルダ90bとを含む。
ホルダ90には、端子部材80が固定され、端子部材80を支持する。具体的には、第1ホルダ90aは、第1端子部材80aを支持する。第2ホルダ90bは、第2端子部材80bを支持する。
次に、ユニット10の構造について説明する。図3は、本技術の一実施の形態に係る電池モジュールが備えるユニットの構成を示す斜視図である。
図3に示すように、複数のユニット10の各々は、複数の電池セル100と、ケース140とを含む。
ユニット10は、2個以上の電池セル100を含んでいる。本技術の一実施の形態に係るユニット10は、偶数の個数として2つの電池セル100を含んでいる。なお、複数のユニット10の各々に備わる電池セル100の数は、2つ以上であれば、特に限定されない。また、複数のユニット10の各々に備わる電池セル100の数は、奇数個であってもよい。
複数の電池セル100は、第1の方向(Y方向)に並んで配置されている。本技術の一実施の形態に係る複数の電池セル100は、Y方向に2つ並んで配置されている。複数のユニット10の配列方向と、複数のユニット10の各々における複数の電池セル100の配列方向とは、同一方向である。複数の電池セル100は、図示しないバスバーによって互いに電気的に接続されている。
ケース140は、直方体形状の外観を有する。ケース140は、複数の電池セル100を収容して少なくとも第1の方向(Y方向)に支持している。ケース140は、たとえば、ポリプロピレンなどの樹脂により形成されている。図1および図2に示すように、ケース140は、拘束部材30により第1の方向(Y方向)に圧縮されている。
図3に示すように、ケース140は、前壁部150と、後壁部160と、第1側壁部170と、第2側壁部171と、上面部180とを有する。
前壁部150は、一方の拘束部材30に隣接する面である。前壁部150には、第1ダクト部151が設けられている。第1ダクト部151は、前壁部150から一方の拘束部材30側に突出している。第1ダクト部151は、X方向において前壁部150を貫通するように設けられている。
後壁部160は、X方向において複数の電池セル100を間に挟んで前壁部150に対向する面である。後壁部160には、第2ダクト部161が設けられている。第2ダクト部161は、後壁部160から他方の拘束部材30側に突出している。第2ダクト部161は、X方向において後壁部160を貫通するように設けられている。第2ダクト部161は、ケース140の内部に設けられた図示しない冷却媒体通路によって、第1ダクト部151と連通している。
第1側壁部170および第2側壁部171は、第1の方向(Y方向)に並んで配置され、互いに対向している。
上面部180は、複数の壁部181と、係合面182と、複数の孔部183とを含む。複数の壁部181は、Z方向に立設される。複数の壁部181は、図示しないバスバーの設置箇所を区画する。係合面182には、拘束部材30の第1フランジ部320が係合する。複数の孔部183は、後述する電極端子110およびガス排出弁130が上面部180から露出するように設けられている。
図4は、本技術の一実施の形態に係る電池モジュールが備える電池セルの構成を示す斜視図である。
図4に示すように、電池セル100は、たとえばリチウムイオン電池である。電池セル100は、角型形状を有する。電池セル100の出力密度は、たとえば、8000W/L以上程度である。電池セル100の電圧は、たとえば、1.0V以上程度である。
本実施の形態に係る電池セル100は、電極端子110と、筐体120と、ガス排出弁130とを有する。
電極端子110は、筐体120上に形成されている。電極端子110は、第1の方向(Y方向)に直交する第2の方向(X方向)に沿って並ぶ2つの電極端子110として、正極端子111および負極端子112を有する。
正極端子111および負極端子112は、第2の方向(X方向)において、互いに離れて設けられている。正極端子111および負極端子112は、第2の方向(X方向)において、ガスダクト70の両側にそれぞれ設けられている。正極端子111および負極端子112は、バスバーとレーザ溶接などによって接合される。
筐体120は、直方体形状を有し、電池セル100の外観をなしている。筐体120には、図示しない電極体および電解液が収容されている。
ガス排出弁130は、筐体120の上面部分に設けられている。ガス排出弁130は、筐体120の内部で発生したガスにより筐体120の内圧が所定値以上となった場合に、そのガスを筐体120の外部に排出する。ガス排出弁130からのガスは、ガスダクト70を流れて、電池モジュール1の外部に排出される。
図5は、本技術の一実施の形態に係る電池モジュールが備える第1端子部材および第1ホルダの構成を示す斜視図である。
図5に示すように、第1端子部材80aは、第1経路81と、第2経路82と、第3経路83と、第4経路84とを含む。
第1経路81は、電池セル100の上方に位置している。第1経路81は、図示しない一方の端部において電池セル100と接合されている。
第2経路82は、第1経路81と接続されてX方向に延在する。第2経路82は、ヒューズ部86を含む。
ヒューズ部86は、第2経路82のX方向における略中央に位置している。ヒューズ部86は、第2経路82におけるヒューズ部86以外の部分と比較して狭い幅を有する。端子部材80に過大な電流が流れた場合、ヒューズ部86が優先して溶融することによって、第2経路82が遮断される。その結果、電池モジュール1に対する過大な電流の流入が防止される。
第3経路83は、第2経路82と接続され、Y方向に延在している。第3経路83の幅は、第1経路81と同じ幅であることが望ましい。
第4経路84は、第3経路83と接続され、XZ平面に延在している。第4経路84は、図示しない外部端子に電気的に接続される。
なお、第2端子部材80bは、ヒューズ部86を有する点を除き、第1端子部材80aをXZ平面に対して鏡面対称とした構造を適用し得る。これにより、ヒューズ部86は、第1端子部材80aにのみ設けられている。
図6は、本技術の一実施の形態に係る第1ホルダの構成を示す斜視図である。図7は、図7の第1ホルダをVII-VII線矢印方向から見た断面図である。なお、図6においては、第1ホルダの構造の理解を容易にするため、第1端子部材80aを透視して示し、後述する難燃性素材部を省略している。
図6および図7に示すように、本実施の形態における第1ホルダ90aは、第1平面91と、第2平面92と、第3平面93とを含む。
第1平面91は、第1ホルダ90aのうちのXY平面に延在する面である。第1平面91は、第1底面900と、第2底面901とを有する。
第1底面900は、ヒューズ部86に対向する位置に設けられている。第1底面900は、ヒューズ部86を支持している。
第2底面901は、第1底面900よりZ方向の下方に位置している。ヒューズ部86と第2底面901とはZ方向において隙間があいている。仮に、ヒューズ部86に過大な電流が流れてヒューズ部86が溶融した場合、ヒューズ部86の溶融した部分が第2底面901まで溶け落ちるため、ヒューズ部86の溶融した部分がヒューズ部86付近に残存することを抑制することができる。これにより、ヒューズ部86の溶融した部分が導電経路となることが抑制されて、第2経路82において導電経路が遮断されやすくなる。
第2平面92は、第1ホルダ90aのうちのYZ平面に延在する面である。第2平面92は、第1側面910と、第2側面911と、立壁部912とを有する。
第1側面910は、第1端子部材80aのX方向の一方を覆うように立設されている。第2側面911は、第1端子部材80aのX方向の他方を覆うように立設されている。立壁部912は、X方向において第1側面910および第2側面911の略中央に位置している。立壁部912は、ヒューズ部86の一部を支持するように設けられている。
第3平面93は、第1ホルダ90aのうちのXZ平面に延在する面である。第3平面93は、第1端子部材80aの第2経路82のY方向の一方を保護するように設けられている。
第1ホルダ90aは、第1の素材によって構成されている。第1の素材は、たとえばポリプロピレン(PP)である。なお、第1の素材は、PPに限定されず、汎用的なその他の樹脂であってもよい。
第2ホルダ90bは、第1ホルダ90aをXZ平面に対して鏡面対称とした構造を適用し得る。
第2ホルダ90bは、第2の素材によって構成されている。第2の素材は、たとえばPPである。なお、PPに限定されず、汎用的なその他の樹脂であってもよい。また、第1ホルダ90aおよび第2ホルダ90bの材質が異なっていてもよい。
図5および図7に示すように、本実施の形態に係る電池モジュール1は、難燃性素材部95をさらに備える。
難燃性素材部95は、第1ホルダ90a上における少なくともヒューズ部86と対向する位置に設けられている。第1端子部材80aは、その一部が難燃性素材部95を間に挟んで第1ホルダ90aに支持されている。
難燃性素材部95は、第2ホルダ90bより難燃性が高い。本実施の形態においては、難燃性素材部95は、第1の素材および第2の素材より高い難燃性を有する材料によって構成されている。難燃性素材部は、たとえばポリフェニレンサルファイド(PPS)である。なお、難燃性素材部95は、PPSに限定されず、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの難燃性を有する樹脂であってもよい。
図7に示すように、難燃性素材部95は、第1部分96と、第2部分97と、第3部分98とを含む。
第1部分96は、第1の方向(Y方向)および第2の方向(X方向)を含む第1平面91方向に延びている。第1部分96は、第1平面91(XY平面)上に設けられている。第1部分96は、たとえばヒューズ部86が溶け落ちて第1部分96に接触した場合に、難燃性の機能を発揮する。本実施の形態における難燃性素材部95のうち、第1部分96がヒューズ部86と対向する部分に相当する。
第2部分97は、第1平面91方向に直交する第2平面92方向に延びている。第2部分97は、第2平面92(YZ平面)上に設けられている。第3部分98は、第3平面93(XZ平面)上に設けられている。第2部分97および第3部分98は、たとえば第1部分96から熱が伝達された場合、または、ヒューズ部86の溶融により発生したアークが伸長されて第2部分97または第3部分98に接触する場合に、難燃性の機能を発揮する。
上述したように、難燃性素材部95は、第1ホルダ90aのうちのヒューズ部86周辺にのみ設けられている。ヒューズ部86の溶融によってアークが発生した場合、難燃性素材部95がアークの発生する周囲に配置されるため、第1ホルダ90aの難燃性を向上させることができる。また、第1ホルダ90aにおける必要箇所にのみ難燃性素材を配置することによって、第1ホルダ90aの全体に難燃性素材を使用する場合と比較して、難燃性素材の使用量が削減される。
なお、本実施の形態における難燃性素材部95は、第1平面91、第2平面92および第3平面93に設けられているが、この構成に限定されない。難燃性素材部95は、第1平面91および第2平面92のみに配置されていてもよく、第1平面91および第3平面93のみに配置されていてもよい。さらに、第2平面92および第3平面93は、YZ平面およびXZ平面から傾斜していてもよい。第2平面92方向は、本実施ではYZ平面に平行であるが、XY平面に直交しつつYZ平面に傾斜していてもよい。
第1ホルダ90aと難燃性素材部95は、二色成形により一体成形されている。本実施の形態においては、第1ホルダ90aに立壁部912が配置されていることによって、難燃性素材部95を様々な方向から第1ホルダ90aに接続させることができるため、難燃性素材部95が第1ホルダ90aに対し強固に接続される。
難燃性素材部95は、凹凸形状で形成される。これにより、難燃性素材部が平面である場合と比較して表面積が増えるため、難燃性素材部95における難燃性の特性を発揮しやすくすることができる。なお、難燃性素材部95は、第2ホルダ90bに設けられていてもよい。
次に、第1端子部材80aに発生するアーク、およびアークに対する難燃性素材部95の機能について説明する。図8は、ヒューズ部においてアークが発生した際のアークの状態を示す側面図である。
図8に示すように、カバー部材60は、主面部61と、梁部63と、壁面部64とを含む。主面部61は、XY平面において延在している。主面部61には、開口部62が設けられている。梁部63は、開口部62の内側に設けられている。開口部62および梁部63は、ヒューズ部86の上方に位置している。これにより、アークが開口部62を通じて外部に放出され、消弧されやすくなる。
ヒューズ部86周辺には、ヒューズ部86の溶断時に生じる放電空間Sがある。本実施の形態における放電空間Sとは、梁部63がない場合に、ヒューズ部86が溶断した際にアークが生じ、かつアークが伸長しうる空間である。開口部62は、放電空間Sに面している。
第1端子部材80aの全体形状を考えた場合に、第1端子部材80aには第1経路81から第4経路84へ向かう電流Iが流れる。電流Iが流れる方向によって、右ねじの法則により、X方向の一方に向かって磁界Bが発生する。図8においては、紙面垂直方向の手前側に向かって磁界Bが発生する。電流Iおよび磁界Bに対応して、フレミングの左手の法則から、ヒューズ部86にはZ方向の上方を向くローレンツ力Fが働く。
一般に、アークは、ローレンツ力が働く方向に伸長する。このため、本実施の形態においては、ローレンツ力Fによって、アークがZ方向の上方に伸長する。これにより、放電空間Sは、第1端子部材80aに対して複数の電池セル100および難燃性素材部95の反対側に生じる。
過大な電流が流れることによってヒューズ部86が溶断された場合、ヒューズ部86を挟む第2経路82の一方と他方との間にアークAが発生する場合がある。アークAは、ローレンツ力Fの影響を受けて、Z方向の上方に伸長する。
アークAが伸長すると、アークAは、梁部63に接触する。アークAが梁部63に接触すると、連続していたアークAが梁部63によって遮断されて2つに分かれる。すなわち、アークAは消弧される。ヒューズ部86を挟むように位置する第2経路の一方と他方との通電が遮断される。
ヒューズ部86においてアークAが発生している間、第1ホルダ90aは、難燃性素材部95によって保護される。ヒューズ部86周辺に難燃性素材部95が配置されていることによって、アークAによる第1ホルダ90aの溶融が抑制される。
以下、本技術の一実施の形態の変形例に係る電池モジュールについて説明する。本変形例に係る電池モジュールは、難燃性素材部の形成方法が本技術の一実施の形態に係る電池モジュール1と異なるため、本技術の一実施の形態に係る電池モジュール1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図9は、第1変形例に係る第1ホルダの構成を示す断面図である。図9に示すように、一実施の形態の第1変形例においては、第1ホルダ190aと難燃性素材部95Aとは、嵌合によって結合される。
具体的には、第1ホルダ190aの第1平面91Aおよび第2平面92Aにおいて凹部191が形成される。難燃性素材部95Aは、第1部分96Aおよび第2部分97AにおいてZ方向の下方に突出した凸部192を有するように形成される。
凹部191と凸部192とを嵌合することによって、第1ホルダ190aと難燃性素材部95Aとが接続される。本変形例においては、立壁部912Aが第1ホルダ190aのX方向の略中央に設けられるため、凹部191と凸部192との組み合わせが2組形成される。これにより、本変形例における第1ホルダ190aおよび難燃性素材部95Aは、立壁部912Aがない場合と比較して強固に接続される。
一実施の形態の第2変形例においては、難燃性素材部は、第1ホルダに対して液体状態で塗布されることによって形成される。
液体状態で難燃性素材を塗布する場合、難燃性樹脂の粒子に対してフッ素系溶媒またはホスファゼン系溶媒を用いて液体状態とすることによって、塗布されることが望ましい。難燃性素材の粒径は、数μm以上数十μm以下程度であることが好ましい。なお、当該液体状の難燃性素材をカプセルなどに封入して第1ホルダに配置した後、カプセルを加熱することによりカプセル内部の難燃性素材をカプセル外に漏出させることによって難燃性素材部が形成されてもよい。
一実施の形態の第3変形例においては、難燃性素材部は、第1ホルダに対して固体状態で塗布されることによって形成される。
固体状態で難燃性素材を塗布する場合、固体のホスファゼンまたは難燃性ポリマーの粉末をPPなどの汎用的な樹脂に混合して塗布されることが望ましい。難燃性素材の粒径は、数μm以上数十μm以下程度であることが好ましい。なお、液体状の難燃性素材と同様に、固体状の難燃性素材をカプセルなどに封入して第1ホルダに配置した後、カプセルを加熱することによりカプセル内部の難燃性素材をカプセル外に露出させることによって難燃性素材部が形成されてもよい。
本技術の一実施の形態に係る電池モジュール1においては、少なくとも第1端子部材80aのヒューズ部86に対向する位置に難燃性素材部95を配置することによって、難燃性素材部95を必要箇所にのみ有する電池モジュール1を構成することができるため、第1端子部材80aを支持する第1ホルダ90aにおける難燃性の機能を確保しつつ、難燃性素材の使用量を削減することができる。第1ホルダ90aにおける難燃性素材の使用量を削減することによって、第1ホルダ90aの製造コストを低減することができる。
本技術の一実施の形態に係る電池モジュール1においては、ヒューズ部86に対向する位置に加えてヒューズ部86周辺に難燃性素材部95を配置することによって、ヒューズ部86においてアークが発生した場合、難燃性素材部95がアークAの発生する周囲に配置されるため、第1ホルダ90aの難燃性をより向上させることができる。
本技術の一実施の形態に係る電池モジュール1においては、ヒューズ部86でアークAが発生した場合、アークAを電池セル100および難燃性素材部95とは反対側に伸長させることによって、アークAを難燃性素材部95に接触しにくくすることができる。
本技術の一実施の形態に係る電池モジュール1においては、第1ホルダ90aおよび難燃性素材部95を二色成形することによって、生産性を向上させることができる。
本技術の一実施の形態の第1変形例に係る電池モジュールにおいては、第1ホルダ190aおよび難燃性素材部95Aを嵌合することによって、簡易な構成で第1ホルダ190aと難燃性素材部95Aとを接続することができる。
本技術の一実施の形態の第2変形例に係る電池モジュールにおいては、難燃性素材部を液体で第1ホルダに塗布することによって、難燃性素材部の厚みを容易に調整して難燃性素材部を設けることができる。
本技術の一実施の形態の第3変形例に係る電池モジュールにおいては、難燃性素材部を固体で第1ホルダに塗布することによって、液体状態で塗布する場合と比較して、溶剤を使わずに難燃性素材部を設けることができるため、環境に対する影響を低減することができる。
以上、本技術の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本技術の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 電池モジュール、10 ユニット、20 エンドプレート、30 拘束部材、60 カバー部材、61 主面部、62 開口部、63 梁部、64 壁面部、70 ガスダクト、80 端子部材、80a 第1端子部材、80b 第2端子部材、81 第1経路、82 第2経路、83 第3経路、84 第4経路、86 ヒューズ部、90 ホルダ、90a,190a 第1ホルダ、90b 第2ホルダ、91,91A 第1平面、92,92A 第2平面、93 第3平面、95,95A 難燃性素材部、96,96A 第1部分、97,97A 第2部分、98 第3部分、100 電池セル、110 電極端子、111 正極端子、112 負極端子、120 筐体、130 ガス排出弁、140 ケース、150 前壁部、151 第1ダクト部、160 後壁部、161 第2ダクト部、170 第1側壁部、171 第2側壁部、180 上面部、181 壁部、182 係合面、183 孔部、191 凹部、192 凸部、300 主部、310 貫通孔、320 第1フランジ部、330 第2フランジ部、900 第1底面、901 第2底面、910 第1側面、911 第2側面、912,912A 立壁部、A アーク、B 磁界、F ローレンツ力、I 電流、S 放電空間。

Claims (7)

  1. 第1の方向に並んで配置され、角型形状を各々有する複数の電池セルと、
    前記複数の電池セルのうちの少なくとも1つの電池セルと電気的に接続され、ヒューズ部を含む第1端子部材と、
    前記第1端子部材を支持する第1ホルダと、
    前記第1端子部材と接続される前記電池セル以外の少なくとも1つの電池セルと電気的に接続される第2端子部材と、
    前記第2端子部材を支持する第2ホルダと、
    前記第1ホルダ上における少なくとも前記ヒューズ部と対向する位置に設けられ、前記第2ホルダより難燃性が高い難燃性素材部とを備え、
    前記ヒューズ部は、前記第1端子部材にのみ設けられている、電池モジュール。
  2. 前記電池セルは、前記第1の方向に直交する第2の方向に並ぶ2つの電極端子を有し、
    前記難燃性素材部は、
    前記第1の方向および前記第2の方向を含む第1平面方向に延びる第1部分と、
    前記第1平面方向に直交する第2平面方向に延びる第2部分とを含む、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記ヒューズ部の溶断時に生じるアークが伸長する放電空間は、前記第1端子部材に対して前記複数の電池セルおよび前記難燃性素材部の反対側に生じる、請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記第1ホルダと前記難燃性素材部とが二色成形により一体成形されている、請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
  5. 前記第1ホルダと前記難燃性素材部とは、嵌合によって結合される、請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
  6. 前記難燃性素材部は、前記第1ホルダに対して液体状態で塗布されることによって形成される、請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
  7. 前記難燃性素材部は、前記第1ホルダに対して固体状態で塗布されることによって形成される、請求項1または請求項2に記載の電池モジュール。
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