JP2024060391A - 問診装置、問診システム及び問診方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者の状態等に応じて対話の相手となる話者(アバター)を適切に選択する。【解決手段】本発明の問診装置は、患者に対して画面上で問診する擬人化された図形である話者を、前記患者ごとに選択する問診部を備えること、を特徴とする。さらに、前記問診部は、前記患者が安心感を持つために必要な印象を有する前記話者を前記患者ごとに選択すること、を特徴とする【選択図】図1

Description

本発明は、問診装置、問診システム及び問診方法に関する。
近時、医療従事者が患者を診察する際に、コンピュータの補助を受けることが一般的になっている。コンピュータは、患者に対して音声を発し、図面、写真等を表示することによって、症状、治療方法等についての説明又は問診を行う。説明、問診及びその回答が的確であれば、その後の治療行為は、効果的になる。それだけでなく、コンピュータが発する音声等の感情表現が患者の緊張等を緩和すれば、患者の不安は取り払われる。
特許文献1のロボットは、人間形の接客ロボットである。当該ロボットは、人間ユーザと対話するとき、人間ユーザの音声を受信し、受信した音声に基づき、対話モードを選択する。対話モードを選択するとは、対話すべき文章である対話コンテンツ、及び、対話コンテンツを表現するための対話音声スキンを決定することである。対話音声スキンは、周波数、トーン、速度及びピッチを含む音声レンダリングパラメータによって定義される。
特許文献2の助言システムは、画面上のアバター(擬人化された図形キャラクター)が車両の乗員に話しかけるカーナビゲーションシステムである。当該システムは、乗員の状態に応じてアバターの表情及び/又は音声を変化させる。例えば、車両が加速しているとき、アバターは、その眉の角度を下げて攻撃的表情を見せる。
特許第6655552号明細書 特表2010-531478号公報
あるときは医師、あるときは看護師、あるときは薬剤師というように、説明・問診内容に応じて、1人の患者に対して多くの医療従事者が説明・問診を行う。すると、専門性に裏付けられた個別具体的かつ丁寧な説明・問診に対し、患者は、安心感を覚える。このことは、患者にコンピュータが説明・問診を行う場合も全く同じである。
しかしながら、特許文献1のロボットは、全体形状そのものが人間の形をしており、それに加えて、人間ユーザに対して別途アバター等の画像を表示するものではない。人間ユーザの視覚には、常に無機的なロボットの全体像が残る。特許文献2の助言システムは、所与のアバターの表情的特徴及び音声的特徴を変化させることに焦点を合わせており、アバター自身を代えることを想定していない。結果的に乗員は、何度乗車しても、常に特定の乗員(アバター)が同乗しているような印象を受ける。
そこで本発明は、患者の状態等に応じて対話の相手となる話者(アバター)を適切に選択することを目的とする。
本発明の問診装置は、患者に対して画面上で問診する擬人化された図形である話者を、前記患者ごとに選択する問診部を備えること、を特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、患者の状態等に応じて対話の相手となる話者(アバター)を適切に選択することができる。
問診装置の構成等を説明する図である。 話者を説明する図である。 話者を説明する図である。 発話速度を説明する図である。 発話速度の見直しを説明する図である。 パタン及びパタンの見直しを説明する図である。 モード及びモードの見直しを説明する図である。 患者情報の一例である。 コンテンツ情報の一例である。 治療法情報の一例である。 話者情報の一例である。 経験度情報の一例である。 パタン情報の一例である。 閾値見直し情報の一例である。 モード情報の一例である。 処理手順のフローチャートである。 ログイン画面及びコンテンツ選択画面の一例である。 問診選択画面及び説明・問診画面の一例である。
以降、本発明を実施するための形態(“本実施形態”という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。本実施形態において、患者は、患者端末装置を介して、現在罹患している病気についての説明及び問診を受け、問診に対して回答する。患者端末装置の画面には、患者の状態(症状)に応じた外観、動作及び音声を有する話者が表示される。
(用語等)
問診とは、患者に対する医学的な質問である。問診を行う主体は、一般的には医師、看護師等の医療従事者である。本実施形態においては、患者端末装置の画面上で話者(直ちに後記)が医療従事者に代わって問診する。患者は、問診に対して回答する。話者は、必要に応じて問診の前後に、治療法、症状等に関する説明を患者に対して行う。
問診群とは、相互に関連する複数の問診の集合である。
診察機会とは、1又は複数の説明又は問診が患者に対して連続的に行われる時間単位である。
話者とは、画面上に表示される擬人化された図形である。話者は、“アバター”とも呼ばれる。話者は、医療従事者の立場で、患者に対して説明及び問診を行う。本実施形態の話者は、コンピュータグラフィックによって作成された静止画又は動画であり、顔、胴体、手足等を有する。しかしながら、話者は、実際の人物をカメラによって撮像した静止画又は動画であってもよい。本実施形態においては、例えば職種ごとに、複数の話者が存在する。
話者は、問診を発話する。もちろん問診の内容が最も重要であるが、話者の型式的属性もまた、問診の内容を患者が理解するうえで重要である。本実施形態にける話者の型式的属性とは、外観、発話速度、動作及び音声を含む。
外観とは、話者の性別、年齢、職種等を患者に伝える図形的特徴である。例えば、高齢女性医師を擬した話者は、白く長い頭髪を有し、白衣を着用し、聴診器を首に掛けている。本実施形態においては、外観の違いが話者の違いを示す。
発話速度とは、話者が自然言語としての問診を発話する速度であり、単位時間あたりの文字数又は単語数で定義される。問診装置は、話者が発話する音声としての問診を患者の状態に応じた発話速度、高さ及び抑揚で合成し、患者端末装置を介して再生する。発話速度は、話者の選択とは独立している。
動作とは、話者の表情及び手足の位置又は動きである。動作は、話者の感情を代弁している。例えば、患者を心配している話者は、両手を胸に当て、目を細め、口を閉じている。本実施形態においては、職種ごとに話者の動作が異なる。
音声は、高さ及び抑揚で特徴付けられる。このうち、高さは、所定のパラメータ(例えば周波数)で定義される。抑揚は、所定の他のパラメータ(例えば振幅又は周波数の時系列変化)で定義される。患者には、動作及び音声によって話者が感情表現を行っているように見え、聞こえる。
パタンとは、動作及び音声の組合せである。結局、パタンは、動作、高さ及び抑揚の組合せとなる。問診装置1は、このパタンを患者ごとに、かつ、問診ごとに変化させる。パタンもまた、話者の選択とは独立している。
モードとは、パタンが楽観側又は悲観側へ遷移する規則である。
(問診装置の構成等)
図1は、問診装置1の構成等を説明する図である。問診装置1は、一般的なコンピュータであり、中央制御装置11、マウス、キーボード等の入力装置12、ディスプレイ等の出力装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15及び通信装置16を備える。これらは、バスで相互に接続されている。補助記憶装置15は、患者情報31、コンテンツ情報32、治療法情報33、話者情報34、経験度情報35、パタン情報36、閾値見直し情報37及びモード情報38(詳細後記)を格納している。
主記憶装置14における入出力処理部21及び問診部22は、プログラムである。中央制御装置11は、これらのプログラムを補助記憶装置15から主記憶装置14に読み出すことによって、それぞれのプログラムの機能(詳細後記)を実現する。
問診装置1は、有線又は無線のネットワーク4を介して、患者端末装置2及び外部記憶装置3に接続されている。患者は、患者端末装置2を操作する。患者端末装置2は、携帯型又は据置型のコンピュータである。外部記憶装置3は、データ保存用の任意の装置である。図1の補助記憶装置15に記憶されている各情報31~38の一部又は全部、及び、主記憶装置14に読み出されている各プログラム21及び22の一部又は全部が、患者端末装置2又は外部記憶装置3に分散的に記憶されていてもよい。問診装置1及び患者端末装置2は、問診システムを構成する。
(話者)
図2Aは、話者を説明する図である。話者41は、女性看護師を擬した図形(コンピュータグラフィック)であり、女性看護師の外観を有する。女性看護師向けの動作として、“元気”42a、“普通”42b、“少し心配”42c及び“心配”42dが存在する。図2Aの例では、話者41の眉の形状、口の形状、首の角度、及び、両手の位置が、それぞれの動作42a~42dに応じて変化している。
図2Bもまた、話者を説明する図である。話者43は、女性医師を擬した図形であり、女性医師の外観を有する。女性医師向けの動作として、“元気”42a、“普通”42b、“少し真剣”42e及び“真剣”42fが存在する。図2Bの例でもまた、話者43の眉の形状、口の形状、及び、片手の位置が、それぞれの動作42a、42b、42e及び42fに応じて変化している。本実施形態は、女性看護師を擬した話者41及び女性医師を擬した話者43以外にも多数の話者(男性看護師を擬した話者、男性医師を擬した話者、・・・)を有する。但し、説明の単純化のために、図5、図6及び図12においては、女性看護師向けの動作を代表的に記載している。
(発話速度)
図3は、発話速度を説明する図である。まず、グラフ44に注目する。話者が、9文字からなる問診“しびれはありますか”の発話を、時刻Tにおいて開始し時刻Tにおいて終了した場合、発話速度は、V=9/(T-T)である。話者が、当該発話を、時刻Tにおいて開始し時刻Tにおいて終了した場合、発話速度は、V-1=9/(T-T)である。話者が、当該発話を、時刻Tにおいて開始し時刻Tにおいて終了した場合、発話速度は、V-2=9/(T-T)である。いま、T<T<T<Tが成立しているので、V>V-1>V-2も成立している。Vの添え字が小さいほど、発話速度は小さく、一般的に高齢者向きである。
次に、グラフ45に注目する。グラフ45は、患者の年齢及びその患者に適用される発話速度の関係を示す。但し、ここでの発話速度は、初めて説明・問診を受ける患者向けの発話速度(初期値)である。一般的に人間は、加齢とともに脳の機能が低下する。したがって、年齢が高いほど発話速度は小さい。つまり、患者の年齢が高いほど、話者は、所定の文字数を長時間かけて話す。グラフ45は、線形であってもよいし、非線形であってもよい。
さらに、グラフ46に注目する。70歳以下の年齢において、発話速度(初期値)は一定(V)になっている。ある年齢を境界にして、脳の機能が急速に低下することが既知である場合、発話速度は、グラフ46のように決定されてもよい。
他に判断材料がない初診の場合、患者の年齢を根拠に発話速度(初期値)を決定するのが一般的である。しかしながら、1回でも問診が行われると、問診装置1は、患者の状態に基づき、その患者に適した発話速度を個別具体的に決定することができる。
(発話速度の見直し)
図4は、発話速度の見直しを説明する図である。すなわち、図4は、発話速度を所定の閾値に基づき(問診に対する回答のタイミングに基づき)決定する処理を説明する図である。グラフ51において、話者は、問診“しびれはありますか”の発話を、時刻Tにおいて開始し時刻Tにおいて終了している。時間軸上に下限閾値Th及び上限閾値Thが設定されている。いま、T<Th<T<Th、T-Th=3、及び、Th-T=7が成立している。つまり、図4の“-3秒”は、下限閾値ThがTよりも3秒前にあることを示し、“+7秒”は、上限閾値ThがTよりも7秒後にあることを示す。
下限閾値Th及び上限閾値Thは、専ら時刻Tを基準に設定され、問診が有する文字数とは関係がない。下限閾値Thから上限閾値Thまでの時間(図4では、10秒)は、患者が問診を理解しその回答を考え実際に発する時間に相当する。したがって、問診が終了する前に、患者が問診を理解してしまい、早々と回答することもあり得る。
いま、問診“しびれはありますか”に対し患者が“はい”と回答したとする。回答のタイミング●53a~53dに応じて、問診装置1は、次回以降の発話速度を見直す。
●53aのように、回答のタイミングが時刻Thより前にある場合、問診装置1は、次回の発話速度を今回に比して一段早く(大きく)する(符号54a)。
●53dのように、回答のタイミングが時刻Thより後にある場合、問診装置1は、次回の発話速度を今回に比して一段遅く(小さく)する(符号54c)。
●53b及び53cのように、回答のタイミングが時刻Th以後時刻Th以前にある場合、問診装置1は、今回の発話速度を次回においても維持する(符号54b)。
なお、“一段”とは、所定の刻み幅であり、例えば、問診が50文字を有する場合、刻み幅は、5文字/秒である。なお、回答のタイミングとは、問診に対する回答として、“はい”、“いいえ”等の音声を患者が発した時点、又は、その旨のボタン操作等があった時点である。
なお、問診によっては、患者が直ちに回答できる場合もあり、少し思い出さないと回答できない場合もある。回答の都度、発話速度が変化すると、患者によっては違和感を有する。そこで、問診装置1は、一連の問診に対する回答のタイミングの平均時間を算出し、その平均時間に基づき、次回問診の発話速度を決めてもよい。
(パタン及びパタンの見直し)
図5は、パタン及びパタンの見直しを説明する図である。前記したように、パタンとは、話者の動作及び音声の組合せである。さらに、音声は、高さ及び抑揚の組合せである。パタンの見直しを説明する前提として、問診装置1又は外部記憶装置3は、予め複数の問診群を記憶している。
例えば、問診Q1“しびれはありますか?”、問診Q2“生活に支障ありますか?”及び問診Q3“痛みはありますか?”は、問診群“有害反応Aの問診”に属する(欄61)。そして、これらの問診の順序及び回答(“はい”又は“いいえ”)に応じた遷移先が予め決定されている(欄62)。
例えば、問診装置1は、所定の話者に“パタンa”(欄63)で問診Q1“しびれはありますか?”を発話させる。パタンaの動作(欄64)は“元気”(片手を上げている)であり、音声の高さは“1.20”であり、音声の抑揚は“1.20”である(欄65)。つまり、話者は、“いいえ”という回答を期待して明るい音声を発話している(欄66参照)。
ところが、患者は、問診Q1に対し“はい”と回答する。すると、問診装置1は、話者に“パタンb”で問診Q2“生活に支障ありますか?”を発話させる。パタンbの動作は“普通”(両手を下げている)であり、音声の高さは“1.15”であり、音声の抑揚は“1.20”である。つまり、話者は、もし“はい”という回答があっても、しびれによって生活に支障がある可能性も考え、感情的に中立な音声を発話している。
引き続き、患者は、問診Q2に対し“はい”と回答する。すると、問診装置1は、話者に“パタンc”で問診Q3“痛みはありますか?”を発話させる。パタンcの動作は“少し心配”(片手を胸の位置に置いている)であり、音声の高さは“1.10”であり、音声の抑揚は“1.00”である。つまり、話者は、生活に支障ある患者に対し、同情的な音声を発話している。
前記から明らかなように、高さを示す“1.20”等の数値は、高さを複数の候補間で相対的に比較するためのものであり、数値が大きいほど音声が高いことを意味するが、その絶対的な数値自身に意味はない。抑揚を示す“1.20”等の数値もまた、抑揚を複数の候補間で相対的に比較するためのものであり、数値が大きいほど抑揚が大きいことを意味するが、その絶対的な数値自身に意味はない。図5は、パタンの選択方法の一例である。問診装置1は、より一般的に以下の方法でパタンを選択する。
〈方法1〉問診装置1は、問診の内容自身に応じてパタンを選択する。例えば、(A)おおざっぱに症状の有無を確認する→(B)症状が現れた状況、頻度、程度等を確認する→(C)重篤な症状の有無を確認する、という問診の順序が設定されているとする。この場合、問診装置1は、(A)において動作“元気”を含むパタンを選択し、(B)において動作“普通”を含むパタンを選択し、(C)において、動作“少し心配”を含むパタンを選択する。
〈方法2〉問診装置1は、直前の症状又は問診に対する回答に応じて直後の問診を行うパタンを選択する。例えば、直前の症状が“グレード0”であり(グレードについては詳細を後記する)、直前の問診が“前回の薬品投与後、痛みで生活に支障ありましたか?”であったとする。この問診に対して、患者の回答が“はい、支障ありました”(グレード1に相当)である場合、問診装置1は、直後の問診の際、より元気度の低い(図2A又は図2Bにおいてより右の)動作を含むパタンを選択する。この問診に対して、患者の回答が“いいえ、大丈夫でした”(グレード0に相当)である場合、問診装置1は、直後の問診の際、同じ動作を含むパタンを選択する。
〈方法3〉問診装置1は、方法1と方法2を組み合わせてパタンを選択する。
方法1~3を通じて、動作の元気度が上がる(図2A又は図2Bにおいて左に進む)場合もある。
(モード及びモードの見直し)
図6は、モード及びモードの見直しを説明する図である。前記したように、モードとは、パタンが楽観側(図2A又は図2Bの左)又は悲観側(図2A又は図2Bの右)へ遷移する規則である。図6の欄71及び欄72は、図5の欄61及び欄62と同じである。問診群“有害反応Aの問診”のレコードのパタン(動作)欄73には、縦方向に、基本モード“パタンa(元気)→パタンb(普通)→パタンc(少し心配)”、及び、心配モード“パタンb(普通)→パタンc(少し心配)→パタンd(心配)”が並んでいる。同じ問診における2つのパタンを比較すると、基本モードに属するパタンは、より楽観的な(図2A又は図2Bの左)動作を含み、心配モードに属するパタンは、より悲観的な(図2A又は図2Bの右)動作を含む。
前記したように図6は、女性看護師を擬した話者を前提にしているが、女性医師を擬した話者に対応する基本モード及び“真剣”モードが図6に記載されていてもよい。
紙面の都合上、記載を簡略化したが、問診群“有害反応Bの問診”のレコードについても同様である。
問診装置1は、問診群“有害反応Aの問診”について、心配モードに属するパタンを選択した。このことは、以下の理由による。
・問診装置1は、問診Q1の直前に、グレード評価を行った。詳細は後記するが、グレード評価とは、例えば、特定の症状の程度に対する評価であり、グレードを示す数値が大きいほど、症状が進行している。
・その結果、前回の診察機会におけるグレードが“3”であり、このグレードは“心配モード”に対応する。
・したがって、問診装置1は、問診Q1、Q2及びQ3を発話するに際し、心配モードに属する各パタンを選択した。
問診装置1は、問診群“有害反応Bの問診”について、基本モードに属するパタンを選択した。このことは、以下の理由による。
・問診装置1は、問診Q11の直前に、ありなし評価を行った。詳細は後記するが、ありなし評価とは、特定の症状の有無に対する評価であり、結果は、“あり”又は“なし”のいずれかである。
・その結果は、前々回の診察機会においては“なし”であり、前回の診察機会においても“なし”であった。この結果の推移は“基本モード”に対応する。
・したがって、問診装置1は、問診Q11・・・を発話するに際し、基本モードに属する各パタンを選択した。
前記から明らかなように、問診装置1は、グレード評価又はありなし評価の結果に応じて、複数のパタンを全体として楽観的又は悲観的に遷移(スライド)させる。図6において、問診装置1は、基本モードを基準として必要に応じ心配モードに遷移する。しかしながら、問診装置1は、基本モードを基準として必要に応じ、心配モード又は元気モードのいずれかに遷移してもよい。元気モードとは、図2A又は図2Bの左へ遷移する規則である。なお、図6では、わかりやすさのために、各パタンに動作(括弧内)を付しているが、前記したように、各パタンは、それに対応する音声(高さ及び抑揚)も有している。ここで“パタンa(元気)”と記した場合、それは、パタンaが動作として“元気”を有し、“元気”に聞こえる音声(高さ及び抑揚)も有するという意味である。
(患者情報)
図7は、患者情報31の一例である。患者情報31においては、患者ID欄101に記憶された患者IDに関連付けて、性別欄102には性別が、年齢欄103には年齢が、治療法欄104には治療法が、ライン数欄105にはライン数が、コース数欄106にはコース数が、注意項目数欄107には注意項目数が、話者ID欄108には話者IDが、発話速度欄109には発話速度が、閾値欄110には閾値ベクトルが、パタン欄111にはパタンが記憶されている。
患者ID欄101の患者IDは、患者を一意に特定する識別子である。
性別欄102の性別は、患者の性別である。
年齢欄103の年齢は、患者の年齢である。
治療法欄104の治療法は、治療法の名称である。治療法とは、例えば、大腸がんに対する抗がん剤治療の場合、XELOX療法、FOLFOX療法等の患者に対する施術の手法である。ここでの治療法は、患者に対して現在行われている治療法である。
ライン数欄105のライン数は、現在に至るまでに患者が受けた治療法の数である。
コース数欄106のコース数は、治療法が投薬治療である場合における、現在に至るまでに終了した投薬サイクルの数である。投薬サイクルとは、例えば“毎朝1錠の薬剤を7日連続して服用し、その後5日間休む”という時間単位である。
注意項目数欄107の注意項目数は、前回の診察機会において所定のグレードに達した項目(例えば、血圧、脈拍数、呼吸数、血中成分等)又は症状の数である。
話者ID欄108の話者IDは、現在の話者を一意に識別する識別子である。
発話速度欄109の発話速度は、現在の発話速度である。
閾値欄110の閾値ベクトルは、現在の下限閾値Th及び上限閾値Thを要素とするベクトルである。なお、“#”は、異なる数値を省略的に示す(以下同様)。
パタン欄111のパタンは、現在選択されているパタンの名称である。なお、パタンは、問診内容と回答によって変化するので、同じ患者であっても、問診ごとに随時変化する。
(コンテンツ情報)
図8は、コンテンツ情報32の一例である。コンテンツ情報32においては、コンテンツID欄121に記憶されたコンテンツIDに関連付けて、コンテンツ欄122にはコンテンツが、重さ欄123には重さが、同性欄124には同性フラグが、職種欄125には職種が記憶されている。
コンテンツID欄121のコンテンツIDは、コンテンツを一意に特定する識別子である。コンテンツとは、患者が画面上で連続的に視聴する自然言語としての説明・問診、又は、画像である。
コンテンツ欄122のコンテンツは、前記したコンテンツのタイトルであり、前記した問診群と同義であってもよい。
重さ欄123の重さは、コンテンツの内容の深刻さである。
同性欄124の同性フラグは、そのコンテンツを発話する話者の性別と患者の性別とが一致しなければならないことを示す“1”又はそれ以外であることを示す“0”のいずれかである。
職種欄125は、そのコンテンツを発話するに相応しい医療従事者の職種(又は資格)である。
(治療法情報)
図9は、治療法情報33の一例である。治療法情報33においては、治療法ID欄131に記憶された治療法IDに関連付けて、治療法欄132には治療法が、同性欄133には同性フラグが記憶されている。
治療法ID欄131の治療法IDは、前記した治療法を一意に特定する識別子である。
治療法欄132の治療法は、前記した治療法である。
同性欄133の同性フラグは、図8の同性フラグと同じである。但し、図8の同性フラグがコンテンツを発話する話者に対して定義されるのに対して、図9の同性フラグは、男性又は女性特有の疾患に対する治療法に対して定義される。
(話者情報)
図10は、話者情報34の一例である。話者情報34においては、話者ID欄141に記憶された話者IDに関連付けて、経験度欄142には経験度が、性別欄143には性別が、職種欄144には職種が、備考欄145には備考が記憶されている。
話者ID欄141の話者IDは、前記した話者を一意に特定する識別子である。
経験度欄142の経験度は、話者の図形が患者に与える治療経験の豊かさ又は治療知識の豊かさに関する印象の程度である。経験度の数値が大きいほど、患者に与える印象の程度が大きい。
性別欄143の性別は、話者の性別である。
職種欄144の職種は、話者が擬する職種(又は資格)である。
備考欄145の備考は、話者の特徴を説明する任意の備忘的情報である。
(経験度情報)
図11は、経験度情報35の一例である。経験度情報35においては、経験度欄151に記憶された経験度に関連付けて、重さ欄152には重さが、ライン数欄153にはライン数が、注意項目数欄154には注意項目数が記憶されている。
経験度欄151の経験度は、対応する重さ、ライン数又は注目項目数に対して医学的に要求される治療体験の豊かさ又は治療知識の豊かさの程度である。経験度の数値が大きいほど、要求される程度も大きい。図10の経験度が仮想的な話者が与える印象の程度であるのに対し、図11の経験度は、患者が安心感を持つために必要な印象の程度である。
重さ欄152の重さは、図8の重さと同じである。
ライン数欄153のライン数は、図7のライン数と同じである。
注意項目数欄154の注意項目数は、図7の注意項目数と同じである。
(パタン情報)
図12は、パタン情報36の一例である。パタン情報36においては、パタン欄161に記憶されたパタンに関連付けて、動作欄162には動作が、音声欄163には高さ及び抑揚が記憶されている。
パタン欄161のパタンは、前記したパタンの名称である。なお、“パタンa2”及び“パタンb2”は、それぞれ“パタンa”及び“パタンb”の抑揚を僅かに変化させたものである。
動作欄162の動作は、前記した動作である。
音声欄163の音声及び抑揚は、前記した音声及び抑揚である。
(閾値見直し情報)
図13は、閾値見直し情報37の一例である。閾値見直し情報37として、上限閾値見直し情報37a及び下限閾値見直し情報37bが存在する。上限閾値見直し情報37aの縦位置は、見直し前の上限閾値を示し、横位置は、見直し後の上限閾値を示す。交点のセルには、2次元の“見直し基準ベクトル”が記憶されている。例えば、縦位置が“+5”であり横位置が“+6”である交点のセル(網掛け箇所)には、見直し基準ベクトル“3,4”が記憶されている。このことは、以下のことを示している。
・ある問診のとき、上限閾値は“+5”であった。
・当該問診に対する回答のタイミングが、当該問診の終了時刻Tを基準にして、3秒以上4秒未満遅かった。
・この場合、問診装置1は、次回の問診の際の上限閾値を“+6”に変更する。
下限閾値見直し情報37bにおいて、例えば、縦位置が“-6”であり横位置が“-5”である交点のセル(網掛け箇所)には、見直し基準ベクトル“-3,-2”が記憶されている。このことは、以下のことを示している。
・ある問診のとき、下限閾値は“-6”であった。
・当該問診に対する回答のタイミングが、当該問診の終了時刻Tを基準にして、2秒以上3秒未満早かった。
・この場合、問診装置1は、次回の問診の際の下限閾値を“-5”に変更する。
図13から明らかなように、問診装置1は、問診ごとに閾値ベクトルを動的に見直すことができる。閾値見直し情報37は、医療従事者が予め設定したものであってもよいし、問診装置1が医療従事者による手動見直しを機械学習することによって自動的に作成したものであってもよい。さらに、問診装置1は、患者の年齢別、症状別に複数の閾値見直し情報37を記憶してもよい。
(モード情報)
図14は、モード情報38の一例である。モード情報38においては、評価方法欄171に記憶された評価方法に関連付けて、前回結果欄172には前回結果が、直近変化欄173には直近変化が、モード欄174にはモードが記憶されている。
評価方法欄171の評価方法は、特定の症状の程度に対する評価である“グレード評価”、又は、特定の症状の有無に対する評価である“ありなし評価”のいずれかである。
前回結果欄172の前回結果は、グレード評価に対応する場合、“グレードn以下”又は“グレードn+1以上”のいずれかであり、ありなし評価に対応する場合、“あり”又は“なし”のいずれかである。グレードとは、症状の程度を示す数値である。この数値が大きいほど、症状は進行している。
直近変化欄173の直近変化は、前回結果“グレードn以下”に対応する“前回≦前々回”及び“前回>前々回”、並びに、前回結果“なし”に対応する“なし→なし”及び“あり→なし”のうちのいずれかである。“前回≦前々回”は、前々回の診察機会に比して、前回は症状が緩和(回復)している又は症状が同じであることを示す。“前回>前々回”は、前々回の診察機会に比して前回は症状が進行(悪化)していることを示す。“なし→なし”は、前々回の診察機会においても前回の診察機会においても症状がないことを示し、“あり→なし”は、前回の診察機会において症状が消滅したことを示す。
モード欄174のモードは、前記した“基本モード”、“心配モード”又は“元気モード”のいずれかである。
(処理手順)
図15は、処理手順のフローチャートである。図15の説明の途中で、適宜、図16及び図17を参照する。フローチャートを開始する前提として、補助記憶装置15は、患者情報31(図7)、コンテンツ情報32(図8)、治療法情報33(図9)、話者情報34(図10)、経験度情報35(図11)、パタン情報36(図12)、閾値見直し情報37(図13)及びモード情報38(図14)を最新の状態で格納している。
ステップS201において、問診装置1の入出力処理部21は、ログイン画面61(図16)を表示する。具体的には、第1に、入出力処理部21は、患者端末装置2にログイン画面61を表示する。入出力処理部21は、総合案内話者をログイン画面61に表示する。総合案内話者は、すべての患者に共通の話者であり、任意の発話速度、外観、動作及び音声を有する。
第2に、入出力処理部21は、患者がログイン画面61の患者ID欄に患者IDを入力するのを受け付ける。説明の便宜上、ここでは患者ID“P02”が取得されたとする。
ステップS202において、問診装置1の問診部22は、性別及び年齢を取得する。具体的には、問診部22は、“P02”を検索キーとして患者情報31(図7)を検索し、該当したレコードの性別及び年齢を取得する。ここでは“女”及び“50”が取得される。
ステップS203において、入出力処理部21は、コンテンツ選択画面71(図16)を表示する。具体的には、第1に、入出力処理部21は、患者端末装置2にコンテンツ選択画面71を表示する。入出力処理部21は、総合案内話者をコンテンツ選択画面71に引き続き表示する。
第2に、入出力処理部21は、患者がコンテンツ選択画面71においてコンテンツを選択するのを受け付ける。説明の便宜上、ここでは“薬剤師問診”が選択されたとする。
ステップS204において、問診部22は、重さ等を取得する。具体的には、問診部22は、“薬剤師問診”を検索キーとしてコンテンツ情報32(図8)を検索し、該当したレコードの重さ、同性フラグ及び職種を取得する。ここでは、説明の便宜上、図8とは異なるが、“重”、“1”及び“医師”が取得されたとする。
ステップS205において、問診部22は、治療法等を取得する。具体的には、問診部22は、ステップS202において該当した患者情報31のレコードの治療法、コース数、ライン数及び注意項目数を取得する。ここでは、“治療法b”、コース数“2”、ライン数“2”及び注意項目数“1”が取得される。
このタイミングで、入出力処理部21は、患者端末装置2に問診選択画面81(図17)を表示してもよい。入出力処理部21は、総合案内話者を問診選択画面81に引き続き表示する。入出力処理部21は、現在受けている治療法が“治療法b”であり、現在のコース数が“2”であることを確認するメッセージ82を問診選択画面81に表示する。患者は、“はい”又は“いいえ”を選択する。“いいえ”が入力された場合、ステップS201~S204の処理が繰り返される。なお、入出力処理部21は、終了した問診の数が問診の総数に占める比率を帯グラフ83として表示してもよい。また、入出力処理部21は、予定されている全コース数に対する現在のコース数(“2”である)の比率を“スタート”及び“ゴール”の間に帯グラフ83として表示してもよい。
ステップS206において、問診部22は、治療法に応じた性別を取得する。具体的には、問診部22は、“治療法b”を検索キーとして治療法情報33(図9)を検索し、該当したレコードの同性フラグを取得する。ここでは“1”が取得される。
ステップS207において、問診部22は、経験度を決定する。具体的には、第1に、問診部22は、重さ“重”を検索キーとして経験度情報35(図11)を検索し、該当したレコードの経験度を取得する。ここでは“3”が取得される。
第2に、問診部22は、ライン数“2”を検索キーとして経験度情報35を検索し、該当したレコードの経験度を取得する。ここでは“2”が取得される。
第3に、問診部22は、注意項目数“1” を検索キーとして経験度情報35を検索し、該当したレコードの経験度を取得する。ここでは“2”が取得される。
第4に、問診部22は、取得された3つの経験度“3”、“2”及び“2”の平均値(少数点以下四捨五入)を代表経験度とする。ここでは“2”が代表経験度となる。問診部22は、3つの経験度のうちの最大値を代表経験度としてもよい。
ステップS208において、問診部22は、最適な話者を選択する。具体的には、問診部22は、代表経験度“2”、性別“女”及び職種“医師”を検索キーとして話者情報34(図10)を検索し、該当したレコードの話者IDを取得する。なお、検索キーとなった性別“女”は、患者の性別“女”及び同性フラグ“1”に基づく。ここでの検索の結果、話者ID“A04”が取得される。ここで問診部22は、患者が安心感を持つために必要な印象を有する話者を、患者ごとに選択することになる。
ステップS209において、問診部22は、初回の説明・問診であるか否かを判断する。具体的には、問診部22は、患者が患者端末装置2を介して、“患者端末装置による初回の問診”又は“患者端末装置による2回目以降の問診”のいずれかを入力するのを受け付ける。ライン数が大きくなった後、患者が初めて患者端末装置2による問診を受ける場合もある。問診部22は、“患者端末装置による初回の問診”が入力された場合(ステップS209“YES”)、ステップS210に進み、それ以外の場合(ステップS209“NО”)、ステップS211に進む。
ステップS210において、問診部22は、初回の発話速度を決定する。具体的には、問診部22は、患者の年齢“50”を図3のグラフ45又は46に適用することによって発話速度(初期値)を決定する。説明の便宜上、ここでは発話速度Vが取得されたとする。その後、ステップS212に進む。
ステップS211において、問診部22は、2回目以降の発話速度を決定する。具体的には、問診部22は、患者の現在における閾値ベクトル及び前回問診に対する回答のタイミングに基づき、次回問診の際の発話速度を決定する。説明の便宜上、ここでは、前回の回答のタイミングが最新の下限閾値Th及び上限閾値Thの間にあったことから、次回の問診に際しても発話速度Vが適用されることになったとする。
フローチャートを先回りして説明すると、ステップS201~S210及びステップS212~S217の処理が1回実行された後、ステップS201~S209及びS211~S217の処理が複数回繰り返されることになる。そして、ステップS211においては、直前に経由したステップS216における回答のタイミングによって、次回の発話速度が決定される。
ステップS212において、問診部22は、問診群を決定する。具体的には、問診部22は、患者が入力したコンテンツ“薬剤師問診”の問診群を、以降の処理対象として決定する。
ステップS213において、問診部22は、基本モードのパタンを決定する。具体的には、問診部22は、図5で説明した方法によって、次の問診群に属する問診ごとに、パタンを決定する。ここで決定されたパタンは、楽観的でも悲観的でもない“基本モード”のパタンである。
ステップS214において、問診部22は、モードに応じてパタンを修正する。ステップS214を実行する前提として、問診部22は、問診群の最初の問診の前に、前記したグレード評価又はありなし評価を行っているものとする。そのうえで、第1に、問診部22は、これらの評価のいずれかに関する前回結果(及び必要に応じて直近変化)を検索キーとしてモード情報38(図14)を検索し、該当したレコードのモード(欄174)を取得する。説明の便宜上、ここでは、“心配モード”が取得されたとする。
第2に、問診部22は、ステップS213において決定されたパタンを悲観側に遷移することによって、パタンを修正する。
ステップS215において、入出力処理部21は、説明・問診画面91(図17)を表示する。具体的には、入出力処理部21は、患者端末装置2に説明・問診画面91を表示する。入出力処理部21は、ステップS208において選択された話者を説明・問診話者として説明・問診画面91に表示する。
このとき、問診部22は、ステップS214において修正されたパタンを検索キーとしてパタン情報36(図12)を検索し、該当したレコードの動作、高さ及び抑揚を取得している。そして、入出力処理部21は、その動作を話者に行わせ、その高さ及び抑揚を有する音声で話者に発話させている。
ステップS216において、入出力処理部21は、回答を受け付ける。具体的には、入出力処理部21は、問診の発話が終了した時刻T及び当該問診に対する回答のタイミングを取得する。問診部22は、これらの情報を受け取り、次回のステップS211において使用する。さらに、問診部22は、回答のタイミングを閾値見直し情報37(図13)に適用することによって、閾値ベクトル(図7の閾値欄110)を更新する。なお、問診部22は、閾値ベクトルを、個々の問診が終了する都度見直してもよいし、一連の問診が終了した後に見直してもよい。
ステップS215及びS216の処理は、問診群に属する問診の数だけ繰り返される。
ステップS217において、問診部22は、問診群の最後の問診が終了したか否かを判断する。具体的には、問診部22は、問診群(薬剤師問診)の最後の問診が終了した場合(ステップS217“YES”)、処理手順を終了し、それ以外の場合(ステップS217“NО”)、ステップS215に戻る。
(話者の継続性)
患者が病院(待合室等)にいる場合であっても、患者が自宅にいる場合であっても、慣れ親しんだ話者が説明・問診をすると、患者は安心感を得る。そこで、問診部22は、話者を固定する旨の指示を患者が患者端末装置2に入力するのを受け付けてもよい。すると、ステップS208において話者を選択する際、問診部22は、過去に選択された同じ職種の話者を再度選択してもよい。問診部22は、患者からの指示に応じて、すべての職種を通じて同じ1つの話者を選択してもよい。これらの場合であっても、問診部22は、パタン(動作及び音声の組合せ)を変化させることができる。
(本実施形態の効果)
本実施形態の問診装置の効果は以下の通りである。
(1)問診装置は、画面上の話者(アバター)を患者に応じて選択することができる。
(2)問診装置は、患者が安心感を持つために必要な印象を有する話者を選択することができる。
(3)問診装置は、治療法に相応しい性別を有する話者を選択することができる。
(4)問診装置は、患者の年齢に基づき、初回の発話速度を決定し、問診に対する回答のタイミングに基づき、次回以降の発話速度を決定することができる。
(5)問診装置は、所定の閾値に基づき、次回以降の発話速度を決定することができる。
(6)問診装置は、問診の内容等に基づき、話者の動作及び音声を決定することができる。
(7)問診装置は、所定の症状の程度又は有無に基づき、動作及び音声の組合せであるパタンを楽観側又は悲観側に遷移することができる。
なお、本発明は前記した実施例(実施形態)に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 問診装置
2 患者端末装置
3 外部記憶装置
4 ネットワーク
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
16 通信装置
21 入出力処理部
22 問診部
31 患者情報
32 コンテンツ情報
33 治療法情報
34 話者情報
35 経験度情報
36 パタン情報
37 閾値見直し情報
38 モード情報
41、43 話者

Claims (9)

  1. 患者に対して画面上で問診する擬人化された図形である話者を、前記患者ごとに選択する問診部を備えること、
    を特徴とする問診装置。
  2. 前記問診部は、
    前記患者が安心感を持つために必要な印象を有する前記話者を前記患者ごとに選択すること、
    を特徴とする請求項1に記載の問診装置。
  3. 前記問診部は、
    前記患者に対する治療法に相応しい性別を有する前記話者を前記患者ごとに選択すること、
    を特徴とする請求項2に記載の問診装置。
  4. 前記問診部は、
    前記患者の年齢に基づき前記話者の初回の発話速度を決定し、
    問診に対する回答のタイミングに基づき、前記話者の次回以降の発話速度を決定すること、
    を特徴とする請求項3に記載の問診装置。
  5. 前記問診部は、
    前記次回以降の前記発話速度を、所定の閾値に基づき決定すること、
    を特徴とする請求項4に記載の問診装置。
  6. 前記問診部は、
    前記問診の内容又は前記問診に対する回答に基づき、前記話者の動作及び前記話者の音声を決定すること、
    を特徴とする請求項5に記載の問診装置。
  7. 前記問診部は、
    所定の症状の程度又は有無に基づき、前記動作及び前記音声の組み合わせであるパタンを、所定の基準に対して楽観側又は悲観側に遷移すること、
    を特徴とする請求項6に記載の問診装置。
  8. 患者に対して画面上で問診する擬人化された図形である話者を、前記患者ごとに選択する問診装置と、
    前記話者を患者に対して表示する患者端末装置と、
    を備えることを特徴とする問診システム。
  9. 問診装置の問診部は、
    患者に対して画面上で問診する擬人化された図形である話者を、前記患者ごとに選択すること、
    を特徴とする問診方法。
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