JP2024057777A - 視聴端末、共通番組サーバ、番組視聴システム及びプログラム - Google Patents

視聴端末、共通番組サーバ、番組視聴システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】放送番組のネット配信サービスにおいておすすめ番組を導出する際に、トランザクションにかかる負荷を抑えると共に、放送事業者に対してユーザの興味及び関心の秘匿性を保つ。【解決手段】視聴端末2の送受信部20は、共通番組サーバ3から番組リストを取得し、送受信部21は、PDS102から興味・関心キーワードを取得する。おすすめ番組導出部22は、番組リストに含まれるキーワード及び興味・関心キーワードのマッチング処理により、おすすめ番組を導出し、ダミー番組導出部23は、番組リストから、おすすめ番組以外のn個のダミー番組を導出する。送受信部24は、番組サーバ101からおすすめ番組の番組IDの示す番組の詳細情報を取得し、これをおすすめ番組の詳細情報として提示部25を介してユーザへ提示し、番組サーバ101からダミー番組の番組IDの示す番組の詳細情報を取得する。【選択図】図5

Description

本発明は、放送番組のネット配信サービスに用いる視聴端末、共通番組サーバ、番組視聴システム及びプログラムに関し、特に、視聴者の興味及び関心に合致したおすすめ番組を導出する技術に関する。
従来、放送事業者からユーザへ放送番組を配信するネット配信サービスが知られている。このネット配信サービスでは、放送事業者がユーザに対して番組のリコメンド(おすすめ番組の提示)を行うことがある。具体的には、視聴端末にて実行される視聴アプリまたはサーバに保持したユーザの興味及び関心を表したキーワード(以下、「興味・関心キーワード」という。)と、放送番組の情報との間のマッチング処理により、ユーザの興味及び関心に合致した番組を導出する。そして、放送事業者は、導出された番組をおすすめ番組としてユーザへ提示する。
一方、近年のパーソナルデータに対する帰属意識の高まりを背景に、ユーザ自身がパーソナルデータを保持し管理する仕組みであるPDS(Personal Data Store:パーソナルデータストア)を用いたデータ管理モデルが提唱されている。
このデータ管理モデルのユースケースの一つとして、PDSに格納されたパーソナルデータからユーザの興味・関心を反映した興味・関心キーワードを取得することで、興味・関心キーワードを、前述のネット配信サービスに用いることが想定される。つまり、ネット配信サービスにおいて、興味・関心キーワードと放送番組の情報との間のマッチング処理を行う際に用いる興味・関心キーワードは、PDSを用いたデータ管理モデルから取得されることとなる。
また、ユーザの興味・関心キーワードと放送番組の情報との間のマッチング処理により、ユーザの興味及び関心に合致した番組を導出する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
具体的には、この技術を実現するサーバは、ユーザの個人情報等を用いて、ユーザの嗜好を示すユーザプロファイル(興味・関心キーワード)を作成し、EPG(Electronic Programming Guide:電子番組表)等を用いて番組プロファイル(放送番組の情報)を作成する。そして、サーバは、ユーザプロファイル及び番組プロファイルを比較することで、ユーザが望むTV放送(おすすめ番組)を決定する。
特開2006-203593号公報
しかしながら、前述の従来技術(ネット配信サービス及び特許文献1に記載されたサーバ)によるおすすめ番組の導出処理には、以下に説明するスケーラビリティ、興味・関心キーワードの秘匿性、及びトランザクション負荷の課題がある。
図10は、従来技術におけるスケーラビリティの課題を説明する図である。このネット配信サービスを実現する番組視聴システムは、放送事業者Aが管理する番組サーバ101-1、放送事業者Bが管理する番組サーバ101-2、放送事業者Cが管理する番組サーバ101-3、・・・、並びに視聴端末100及びPDS102を備えて構成される。
番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれには、番組の詳細情報が格納されており、PDS102には、視聴端末100を操作するユーザの興味及び関心を示す興味・関心キーワードが格納されている。
ここで、多数の放送事業者がネット配信サービスに参入することにより、各放送事業者が管理する個別の番組サーバ101は、番組の詳細情報及び動画データを視聴端末100へ送信することとなる。
そうすると、視聴端末100の視聴アプリは、全ての番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・に対し、横断的にマッチング処理を行うこととなる。
具体的には、視聴端末100は、視聴アプリを実行し、PDS102から興味・関心キーワードを取得すると共に、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれから番組の詳細情報を取得する。そして、視聴端末100は、興味・関心キーワードと番組の詳細情報との間のマッチング処理を行うことで、おすすめ番組を導出する。視聴端末100は、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のうち、おすすめ番組の詳細情報を保持しているサーバから、おすすめ番組の動画データの配信を受ける。
これにより、ユーザはおすすめ番組を視聴することができる。しかし、番組の詳細情報は、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・から視聴端末100へ送信されるため、トランザクションにかかる負荷が大きくなる。つまり、多数の放送事業者がネット配信サービスに参入すればするほど、トランザクションにかかる負荷が一層大きくなり、ネット配信サービスのスケーラビリティの問題、すなわちネット配信サービスの拡張に歯止めがかかるという問題が生じる。
図11は、従来技術における興味・関心キーワードの秘匿性の課題を説明する図である。図11において、番組サーバ101は、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・の総称であり、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれを示しており、放送事業者Xが管理しているものとする。後述する図12、図2、図3等についても同様である。
ここで、図10に示したネット配信サービスを実現する番組視聴システムにおいて、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれがマッチング処理を行う場合を想定する。
図11に示すように、視聴端末100は、視聴アプリを実行し、興味・関心キーワードを取得するための要求(興味・関心キーワード要求)をPDS102へ送信することで、PDS102から興味・関心キーワードを取得する(ステップS1101,S1102)。
視聴端末100は、興味・関心キーワード(興味・関心キーワードをキーとする検索クエリ)を番組サーバ101へ送信する(ステップS1103)。これにより、番組サーバ101である番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれは、視聴端末100から興味・関心キーワードを受信する。
番組サーバ101は、興味・関心キーワードと、当該番組サーバ101に格納されている番組の詳細情報との間のマッチング処理により、おすすめ番組を導出する(ステップS1104、おすすめ番組導出処理)。そして、番組サーバ101は、導出したおすすめ番組の詳細情報を視聴端末100へ送信する(ステップS1105)。
これにより、視聴端末100は、おすすめ番組の詳細情報を取得することができ、そのおすすめ番組の動画データの配信を受けることにより、ユーザは、おすすめ番組を視聴することができる。しかし、ユーザの興味・関心キーワードが番組サーバ101を管理する放送事業者Xに知られてしまい、興味・関心キーワードの秘匿性の問題、すなわちプライバシ保護の観点において問題が生じる。
例えば前述の特許文献1の技術では、インターネットに接続されたサーバに対し、ユーザの個人情報等がアップロードされ、当該サーバにおいて、興味・関心キーワードが作成されることから、プライバシ保護の観点において問題がある。
図12は、従来技術におけるトランザクション負荷の課題を説明する図である。ここで、図10に示したネット配信サービスを実現する番組視聴システムにおいて、視聴端末100がマッチング処理を行う場合を想定する。
図12に示すように、視聴端末100は、視聴アプリを実行し、全番組の詳細情報を取得するための要求(全番組の詳細情報要求)を番組サーバ101へ送信することで、番組サーバ101から全番組の詳細情報を取得する(ステップS1201,S1202)。つまり、視聴端末100は、番組サーバ101である番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれから全ての番組の詳細情報を取得する。
視聴端末100は、興味・関心キーワードを取得するための要求(興味・関心キーワード要求)をPDS102へ送信することで、PDS102から興味・関心キーワードを取得する(ステップS1203,S1204)。そして、視聴端末100は、興味・関心キーワードと全番組の詳細情報との間のマッチング処理により、おすすめ番組を導出する(ステップS1205、おすすめ番組導出処理)。
これにより、視聴端末100は、おすすめ番組の詳細情報を導出することができ、そのおすすめ番組の動画データの配信を受けることにより、ユーザは、おすすめ番組を視聴することができる。しかし、番組サーバ101から視聴端末100へ膨大なデータがダウンロードされることとなり、トランザクションにかかる負荷が大きくなるという問題が生じる。
このように、従来のネット配信サービスにおけるおすすめ番組導出処理には、スケーラビリティ、興味・関心キーワードの秘匿性、及びトランザクション負荷の課題があり、これらの課題を解消することが所望されていた。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、放送番組のネット配信サービスにおいておすすめ番組を導出する際に、トランザクションにかかる負荷を抑えると共に、放送事業者に対してユーザの興味及び関心の秘匿性を保つことが可能な視聴端末、共通番組サーバ、番組視聴システム及びプログラムを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の視聴端末は、番組サーバから番組の動画データの配信を受ける視聴端末において、番組毎の放送局ID、番組ID及びキーワードを組とした複数の組のデータからなる番組リストを保持する共通番組サーバへ、前記番組リストを取得するための要求を送信し、前記共通番組サーバから前記番組リストを受信する第1送受信部と、前記第1送受信部により受信された前記番組リストに含まれる前記キーワード、及び当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードに基づいて、前記番組リストからおすすめ番組の放送局ID及び番組IDを導出するおすすめ番組導出部と、前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記おすすめ番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信する第2送受信部と、前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報を前記おすすめ番組の詳細情報として、前記ユーザへ提示する提示部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の視聴端末は、放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、前記複数の番組サーバのそれぞれから番組情報を受信し、前記番組情報からキーワードを抽出し、番組毎の放送局ID、番組ID及び前記キーワードを組とした複数の組のデータからなる番組リストを生成して保持する共通番組サーバと、前記番組サーバからおすすめ番組の動画データの配信を受ける視聴端末とから構成される番組視聴システムにおける前記視聴端末であって、前記番組リストを取得するための要求を前記共通番組サーバへ送信し、前記共通番組サーバから前記番組リストを受信する第1送受信部と、前記第1送受信部により受信された前記番組リストに含まれる前記キーワード、及び当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードに基づいて、前記番組リストからおすすめ番組の放送局ID及び番組IDを導出するおすすめ番組導出部と、前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記おすすめ番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信する第2送受信部と、前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報を前記おすすめ番組の詳細情報として、前記ユーザへ提示する提示部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3の視聴端末は、請求項1または2に記載の視聴端末において、さらに、前記番組リストから、前記おすすめ番組以外の番組を予め設定されたn個(nは1以上の整数)だけ選択し、選択した前記n個の番組のそれぞれをダミー番組とし、前記番組リストから、前記ダミー番組の放送局ID及び番組IDを導出するダミー番組導出部を備え、前記第2送受信部が、さらに、前記ダミー番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記ダミー番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信し、前記提示部が、前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報のうち、前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報のみを前記ユーザへ提示する、ことを特徴とする。
さらに、請求項4の共通番組サーバは、放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、全ての放送局により保持された番組に関する番組リストを保持する共通番組サーバと、請求項1に記載の視聴端末とから構成される番組視聴システムにおける前記共通番組サーバであって、番組情報を取得するための要求を前記複数の番組サーバのそれぞれへ送信し、前記複数の番組サーバのそれぞれから前記番組情報を受信する第1サーバ送受信部と、前記第1サーバ送受信部により受信された前記番組情報から、番組毎のキーワードを抽出し、番組毎の放送局ID、番組ID及び前記キーワードを組とした複数の組のデータからなる前記番組リストを生成し、前記番組リストをメモリに格納する番組リスト生成部と、前記視聴端末から前記番組リストを取得するための要求を受信し、前記メモリから前記番組リストを読み出し、前記視聴端末に対して当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードを用いて前記おすすめ番組を導出させるための前記番組リストを、前記視聴端末へ送信する第2サーバ送受信部と、を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項5の番組視聴システムは、放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、請求項4に記載の共通番組サーバと、請求項1に記載の視聴端末と、から構成されることを特徴とする。
さらに、請求項6のプログラムは、番組サーバから番組の動画データの配信を受ける視聴端末を構成するコンピュータを、番組毎の放送局ID、番組ID及びキーワードを組とした複数の組のデータからなる番組リストを保持する共通番組サーバへ、前記番組リストを取得するための要求を送信し、前記共通番組サーバから前記番組リストを受信する第1送受信部、前記第1送受信部により受信された前記番組リストに含まれる前記キーワード、及び当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードに基づいて、前記番組リストからおすすめ番組の放送局ID及び番組IDを導出するおすすめ番組導出部、前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記おすすめ番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信する第2送受信部、及び、前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報を前記おすすめ番組の詳細情報として、前記ユーザへ提示する提示部として機能させることを特徴とする。
また、請求項7のプログラムは、放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、全ての放送局により保持された番組に関する番組リストを保持する共通番組サーバと、請求項1に記載の視聴端末とから構成される番組視聴システムにおける前記共通番組サーバを構成するコンピュータを、番組情報を取得するための要求を前記複数の番組サーバのそれぞれへ送信し、前記複数の番組サーバのそれぞれから前記番組情報を受信する第1サーバ送受信部、前記第1サーバ送受信部により受信された前記番組情報から、番組毎のキーワードを抽出し、番組毎の放送局ID、番組ID及び前記キーワードを組とした複数の組のデータからなる前記番組リストを生成し、前記番組リストをメモリに格納する番組リスト生成部、及び、前記視聴端末から前記番組リストを取得するための要求を受信し、前記メモリから前記番組リストを読み出し、前記視聴端末に対して当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードを用いて前記おすすめ番組を導出させるための前記番組リストを、前記視聴端末へ送信する第2サーバ送受信部として機能させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、放送番組のネット配信サービスにおいておすすめ番組を導出する際に、トランザクションにかかる負荷を抑えると共に、放送事業者に対してユーザの興味及び関心の秘匿性を保つことができる。
本発明の実施形態による番組視聴システムの全体構成例を示す概略図である。 番組視聴システムの処理フローを示す図である。 本発明の実施形態による共通番組サーバの構成例を示すブロック図である。 共通番組サーバの処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による視聴端末の構成例を示すブロック図である。 視聴端末の処理例を示すフローチャートである。 EPGの例を示す図である。 番組リストの例を示す図である。 興味・関心キーワードの例を示す図である。 従来技術におけるスケーラビリティの課題を説明する図である。 従来技術における興味・関心キーワードの秘匿性の課題を説明する図である。 従来技術におけるトランザクション負荷の課題を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔番組視聴システムの構成〕
まず、番組視聴システムについて説明する。図1は、本発明の実施形態による番組視聴システムの全体構成例を示す概略図である。
この番組視聴システム1は、番組放送のネット配信サービスを実現するシステムであり、放送事業者Aが管理する番組サーバ101-1、放送事業者Bが管理する番組サーバ101-2、放送事業者Cが管理する番組サーバ101-3、・・・、並びに、共通番組サーバ3、視聴端末2及びPDS102を備えて構成される。
番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれは、当該放送局のEPGを含む番組の詳細情報、及び番組の動画データを保持している。
PDS102は、視聴端末2を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードを保持している。興味・関心キーワードは、各種パーソナルデータ(テレビ番組の視聴履歴、ソーシャルメディアの利用履歴、ロケーション履歴等)から動的に生成されるようにしてもよいし、ユーザの明示的な操作により予め設定されるようにしてもよい。
共通番組サーバ3は、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれからEPGを受信し、全てのEPGからキーワードを抽出し、キーワードを含む番組に関する番組リストを生成する。そして、共通番組サーバ3は、視聴端末2からの要求に従い、番組リストを視聴端末2へ送信する。
キーワードとしては、例えば予め設定された人名、地名等の定義に従い、当該定義に含まれる人名、地名等を表す具体的な用語が抽出される。番組リストは、全ての放送事業者が保持する全ての番組の詳細情報のうち、おすすめ番組をリコメンドするために最低限必要なデータ(例えば放送局名(放送局ID)、番組ID及びキーワード)のみからなる番組毎のリストである。共通番組サーバ3及び番組リストの詳細については後述する。
視聴端末2は、視聴アプリを実行し、共通番組サーバ3から番組リストを受信すると共に、PDS102から興味・関心キーワードを受信する。そして、視聴端末2は、番組リストに含まれるキーワード、及び興味・関心キーワードに基づいて、おすすめ番組を導出する。
視聴端末2は、おすすめ番組の詳細情報を、当該おすすめ番組の詳細情報等を保持している番組サーバ101から受信し、おすすめ番組の詳細情報をユーザへ提示する。視聴端末2の詳細については後述する。
〔番組視聴システムの処理フロー〕
次に、図1に示した番組視聴システム1の処理フローについて説明する。図2は、番組視聴システム1の処理フローを示す図である。
まず、共通番組サーバ3は、EPGを取得するための要求(EPG要求)を放送事業者Xが管理する番組サーバ101へ送信し、番組サーバ101からEPGを受信する(ステップS201,S202)。これにより、共通番組サーバ3は、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・から放送局毎のEPGを取得することができる。
共通番組サーバ3は、放送局毎のEPGから番組リストを生成する(ステップS203、番組リスト生成処理)。後述する図8に示すように、番組リストは、放送局名(放送局ID)、番組ID及びキーワードから構成されるものとする。
次に、視聴端末2は、番組リストを取得するための要求(番組リスト要求)を共通番組サーバ3へ送信し、共通番組サーバ3から番組リストを受信する(ステップS204,S205)。
視聴端末2は、興味・関心キーワードを取得するための要求(興味・関心キーワード要求)をPDS102へ送信し、PDS102から興味・関心キーワードを受信する(ステップS206,S207)。
視聴端末2は、番組リストに含まれるキーワードと、興味・関心キーワードとの間のマッチング処理により、番組リストからマッチングした番組を選択することで、選択した番組をおすすめ番組として導出する(ステップS208、おすすめ番組導出処理)。おすすめ番組の数は1つであってもよいし、複数であってもよい。
視聴端末2は、番組リストから、おすすめ番組以外の番組を予め設定されたn個(nは1以上の整数)だけ選択することで、選択したn個の番組のそれぞれをダミー番組として導出する(ステップS209、ダミー番組導出処理)。
視聴端末2は、おすすめ番組の詳細情報を取得するために、その番組IDを含む番組の詳細情報要求を、当該おすすめ番組の詳細情報を保持している放送局IDの示す放送局の番組サーバ101へ送信すると共に、ダミー番組の詳細情報を取得するために、その番組IDを含む番組の詳細情報要求を、当該ダミー情報の詳細情報を保持している放送局IDの示す放送局の番組サーバ101へ送信する(ステップS210)。そして、視聴端末2は、当該番組サーバ101から番組の詳細情報を取得する(ステップS211)。これにより、視聴端末2は、おすすめ番組の詳細情報及びダミー番組の詳細情報を取得することができる。視聴端末2は、これらの詳細情報のうちおすすめ番組の詳細情報のみをユーザへ提示する。
ここで、番組サーバ101は、視聴端末2から番組の詳細情報要求を受信するが、それがおすすめ番組の詳細情報要求であるか、またはダミー番組の詳細情報要求であるかを区別することができない。
また、視聴端末2は、ユーザの指示に従い、ユーザが視聴したいおすすめ番組の動画データの配信を受けるために、その番組IDの示す番組の動画データ要求を、当該おすすめ番組の動画データを保持している番組サーバ101へ送信する(ステップS210)。そして、視聴端末2は、当該番組サーバ101から番組の動画データを取得し(ステップS211)、これをおすすめ番組の動画データとしてユーザへ提示する。これにより、ユーザは、おすすめ番組の動画データを視聴することができる。
尚、視聴端末2は、ステップS210において、ダミー番組の動画データの配信を受けるために、ユーザの指示がなくても、その番組IDの示す番組の動画データ要求を、当該ダミー番組の動画データを保持している番組サーバ101へ送信するようにしてもよい。そして、視聴端末2は、ステップS211において、当該番組サーバ101から番組の動画データをダミー番組の動画データとして取得する。ダミー番組の動画データは、ユーザへ提示されることはない。
これにより、ユーザは、自分の興味及び関心に関するプライベートの情報を放送事業者Xに知られることなく、おすすめ番組の詳細情報を得ることができる。また、全ての番組サーバ101から視聴端末2へ、全ての番組の詳細情報をダウンロードする必要がないため、トランザクションにかかる負荷を低減することができる。
したがって、放送番組のネット配信サービスにおいておすすめ番組を導出する際に、トランザクションにかかる負荷を抑えると共に、放送事業者Xに対してユーザの興味及び関心の秘匿性を保つことができる。
(共通番組サーバ3)
次に、図1に示した共通番組サーバ3について詳細に説明する。図3は、本発明の実施形態による共通番組サーバ3の構成例を示すブロック図であり、図4は、共通番組サーバ3の処理例を示すフローチャートである。
この共通番組サーバ3は、送受信部(第1サーバ送受信部)10、番組リスト生成部11、メモリ12及び送受信部(第2サーバ送受信部)13を備えている。
送受信部10は、番組サーバ101である番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれからEPGを取得する(ステップS401)。具体的には、送受信部10は、EPG要求を番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれへ送信し、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれからEPGを受信する。送受信部10は、番組サーバ101-1,101-2,101-3,・・・のそれぞれから受信した放送局毎のEPGを番組リスト生成部11に出力する。
番組リスト生成部11は、送受信部10から放送局毎のEPGを入力し、放送局毎のEPGのそれぞれについて、当該EPGから番組毎の番組ID及びキーワードを抽出する(ステップS402)。そして、番組リスト生成部11は、放送局名(放送局ID)、番組ID及びキーワードからなる番組リストを生成し、番組リストをメモリ12に格納する(ステップS403)。
図7は、EPGの例を示す図である。このEPGは、番組ID「identifier」「201908022591401024」(a1)、番組名「name」「連続テレビ小説 XYZ(107)「はるよ、・・・」」(a2)、番組概要「description」「はる(田中花子)が原画、的場(鈴木太郎)が演出した映画は成功。的場は・・・・・。」(a3)、俳優「actor」「田中花子」・・・(a4)等の各種データから構成される。
送受信部10により、番組サーバ101からこのEPGが取得され、番組リスト生成部11により、このEPGから番組ID「201908022591401024」が抽出され、例えば番組概要から、人名、地名等のキーワード「ドラマ、田中花子、映画」が抽出される。尚、このEPGの取得先である番組サーバ101の放送局名は「A」とする。
図8は、番組リストの例を示す図である。この番組リストは、放送局名(放送局ID)、番組ID及びキーワードを組として複数の組のデータから構成される。番組リスト生成部11により、EPGから番組ID及びキーワードが抽出され、送受信部10が受信した当該EPGから送信元である番組サーバ101の放送局名(放送局ID)が特定され、放送局名(放送局ID)、番組ID及びキーワードからなる番組リストが生成される。
例えば、図7に示したEPGから、番組リストの1行目である放送局名「A」、番組ID「201908022591401024」及びキーワード「ドラマ、田中花子、映画」が生成される。このようにして、メモリ12には、例えば図8に示す番組リストが格納される。
図3及び図4に戻って、送受信部13は、視聴端末2から番組リスト要求を受信すると、メモリ12から番組リストを読み出し、番組リストを視聴端末2へ送信する(ステップS404)。
以上のように、図1に示した番組視聴システム1を構成する図3に示した共通番組サーバ3によれば、送受信部10は、番組サーバ101からEPGを取得し、番組リスト生成部11は、EPGから番組ID及びキーワードを抽出し、放送局名(放送局ID)、番組ID及びキーワードからなる番組リストを生成し、送受信部13は、番組リストを視聴端末2へ送信する。
これにより、視聴端末2は、共通番組サーバ3から番組リストを取得することで、番組リストに含まれるキーワードと、視聴端末2を操作するユーザの興味・関心キーワードとの間のマッチング処理により、おすすめ番組を導出することができる。
つまり、視聴端末2は、共通番組サーバ3に接続して番組リストを取得することで、おすすめ番組を導出することができ、ユーザはおすすめ番組を視聴することができる。
この場合、視聴端末2は、番組サーバ101から全ての番組の詳細情報を取得する必要がないため、トランザクションにかかる負荷の問題を解消することができる。そして、トランザクションの負荷に起因するネット配信サービスのスケーラビリティの問題、すなわちネット配信サービスの拡張に歯止めがかかるという問題を解消することができる。
また、視聴端末2は、ユーザの興味・関心キーワードを番組サーバ101へ送信する必要がないため、興味・関心キーワードは、番組サーバ101を管理する放送事業者Xに知られることがない。このため、興味・関心キーワードの秘匿性の問題、すなわちプライバシ保護の問題を解消することができる。
したがって、放送番組のネット配信サービスにおいて、視聴端末2がおすすめ番組を導出する際に、トランザクションにかかる負荷を抑えると共に、放送事業者Xに対してユーザの興味及び関心の秘匿性を保つことができる。
(視聴端末2)
次に、図1に示した視聴端末2について詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態による視聴端末2の構成例を示すブロック図であり、図6は、視聴端末2の処理例を示すフローチャートである。
この視聴端末2は、送受信部(第1送受信部)20、送受信部(第3送受信部)21、おすすめ番組導出部22、ダミー番組導出部23、送受信部(第2送受信部)24及び提示部25を備えている。
送受信部20は、共通番組サーバ3から番組リストを取得する(ステップS601)。具体的には、送受信部20は、番組リスト要求を共通番組サーバ3へ送信し、共通番組サーバ3から番組リストを受信する。送受信部20は、番組リストをおすすめ番組導出部22に出力する。
送受信部21は、PDS102から、当該視聴端末2を操作するユーザの興味・関心キーワードを取得する(ステップS602)。具体的には、送受信部21は、興味・関心キーワード要求をPDS102へ送信し、PDS102から興味・関心キーワードを受信する。送受信部21は、興味・関心キーワードをおすすめ番組導出部22に出力する。
図9は、興味・関心キーワードの例を示す図である。興味・関心キーワードは、視聴端末2を操作するユーザの興味及び関心を表した用語から構成され、この例では、「北海道」「動物」及び「山田一郎」のキーワード、「ドラマ」「映画」及び「ニュース」のジャンル等の用語から構成されている。
図5及び図6に戻って、おすすめ番組導出部22は、送受信部20から番組リストを入力すると共に、送受信部21から興味・関心キーワードを入力する。そして、おすすめ番組導出部22は、番組リストに含まれるキーワードと、興味・関心キーワードとの間のマッチング処理により、おすすめ番組を導出する(ステップS603)。
具体的には、おすすめ番組導出部22は、番組リストに含まれるキーワードと、興味・関心キーワードとが合致するキーワードを特定する。この場合、おすすめ番組導出部22は、興味・関心キーワードに基づいて新たなキーワード(例えば好きなタレントの名前等)を設定し、番組リストに含まれるキーワードと、新たなキーワードとが合致するキーワード(番組リストに含まれるキーワード)を特定するようにしてもよい。
そして、おすすめ番組導出部22は、番組リストから、特定したキーワードに対応する放送局名及び番組IDを抽出し、抽出した番組IDをおすすめ番組IDとする。これにより、おすすめ番組の放送局名及び番組ID(おすすめ番組ID)を得ることができる。前述のとおり、おすすめ番組の数は1つであってもよいし、複数であってもよい。
おすすめ番組導出部22は、番組リスト並びに1または複数のおすすめ番組の放送局名及び番組IDをダミー番組導出部23に出力すると共に、1または複数のおすすめ番組の放送局名及び番組IDを送受信部24に出力する。
ダミー番組導出部23は、おすすめ番組導出部22から番組リスト並びに1または複数音おすすめ番組の放送局名及び番組IDを入力する。そして、ダミー番組導出部23は、番組リストから、おすすめ番組以外の番組を予め設定されたn個だけ選択することで、選択したn個の番組をダミー番組として導出する(ステップS604)。例えばダミー番組導出部23は、おすすめ番組以外の複数の番組の中から、n個の番組をダミー番組としてランダムに選択する。
ダミー番組導出部23は、番組リストから、選択したn個のダミー番組の放送局名及び番組IDを抽出し、抽出した番組IDをダミー番組IDとする。これにより、n個のダミー番組の放送局名及び番組IDを得ることができる。
ダミー番組導出部23は、n個のダミー番組の放送局名及び番組IDを送受信部24に出力する。
送受信部24は、おすすめ番組導出部22から1または複数のおすすめ番組の放送局名及び番組IDを入力すると共に、ダミー番組導出部23からn個のダミー番組の放送局名及び番組IDを入力する。
送受信部24は、1または複数のおすすめ番組のそれぞれについて、おすすめ番組の放送局名の示す放送局の番組サーバ101から、おすすめ番組の番組IDの示す番組の詳細情報(おすすめ番組の詳細情報)を取得し、おすすめ番組の詳細情報を、提示部25を介してユーザへ提示する(ステップS605)。
具体的には、送受信部24は、おすすめ番組の番組IDの示す番組の詳細情報要求を、当該おすすめ番組の放送局名の示す放送局の番組サーバ101へ送信し、当該番組サーバ101から当該番組IDの示す番組の詳細情報を受信する。そして、送受信部24は、受信した番組の詳細情報をおすすめ番組の詳細情報として提示部25に出力する。
提示部25は、送受信部24からおすすめ番組の詳細情報を入力し、おすすめ番組の詳細情報を画面表示することで、ユーザへ提示する。このような処理が、1または複数のおすすめ番組のそれぞれについて行われる。これにより、ユーザは、全てのおすすめ番組について、詳細情報を得ることができる。
送受信部24は、ユーザの操作に従い、おすすめ番組の配信指示を入力すると、当該おすすめ番組の動画データを保持している番組サーバ101から、おすすめ番組の動画データの配信を受けることで当該動画データを取得し、おすすめ番組の動画データを、提示部25を介してユーザへ提示する(ステップS606)。これにより、ユーザは、1または複数のおすすめ番組のうち、配信指示の操作を行ったおすすめ番組を視聴することができる。
具体的には、送受信部24は、ユーザの操作に従い、おすすめ番組の番組IDの示す番組の動画データ要求を、当該おすすめ番組の放送局名の示す放送局の番組サーバ101へ送信し、当該番組サーバ101から当該番組IDの示す番組の動画データを受信する。そして、送受信部24は、受信した番組の動画データをおすすめ番組の動画データとして提示部25に出力する。
また、送受信部24は、n個のダミー番組のそれぞれについて、ダミー番組の放送局名の示す放送局の番組サーバ101から、ダミー番組の番組IDの示す番組の詳細情報(ダミー番組の詳細情報)を取得する(ステップS607)。
具体的には、送受信部24は、ダミー番組の番組IDの示す番組の詳細情報要求を、当該ダミー番組の放送局名の示す放送局の番組サーバ101へ送信し、当該番組サーバ101から当該番組IDの示す番組の詳細情報を受信する。このような処理が、n個のダミー番組のそれぞれについて行われる。
このダミー番組の詳細情報は、ユーザへ提示されない。なぜならば、ダミー番組は、番組サーバ101に対するおすすめ番組の秘匿性を保つために用いられる情報であり、番組サーバ101は、視聴端末2から受信する番組の詳細情報要求が、おすすめ番組についての要求であるか、またはダミー番組についての要求であるかを区別することができないからである。
つまり、番組サーバ101は、視聴端末2から番組IDの示す番組の詳細情報要求を受信するが、この番組の詳細情報要求がおすすめ番組の詳細情報要求であるか、またはダミー番組の詳細情報要求であるかを区別することができない。このため、放送事業者Xに対し、ユーザのおすすめ番組の番組IDについて知られることはない。ステップS604にて選択されるダミー番組の数であるnが大きいほど、放送事業者Xに対するおすすめ番組の秘匿性、すなわち興味・関心キーワードの秘匿性を向上させることができる。
尚、送受信部24は、ステップS606において、ユーザの操作に従い、番組サーバ101からおすすめ番組の動画データの配信を受けるようにした。これに対し、送受信部24は、さらに、ユーザの操作がなくても、番組サーバ101からダミー番組の動画データの配信を受けるようにしてもよい。
具体的には、送受信部24は、ダミー番組の番組IDの示す番組の動画データ要求を、当該ダミー番組の放送局名の示す放送局の番組サーバ101へ送信し、当該番組サーバ101から当該番組IDの示す番組の動画データを受信する。
これにより、番組サーバ101は、視聴端末2から番組IDの示す番組の動画データ要求を受信するが、この番組の動画データ要求がおすすめ番組の動画データ要求であるか、またはダミー番組の動画データ要求であるかを区別することができない。このため、放送事業者Xに対し、ユーザのおすすめ番組の番組IDについて知られることはなく、放送事業者Xに対するおすすめ番組の秘匿性、すなわち興味・関心キーワードの秘匿性を保つことができる。
以上のように、図1に示した番組視聴システム1を構成する図5に示した視聴端末2によれば、送受信部20は、共通番組サーバ3から番組リストを取得し、送受信部21は、PDS102から興味・関心キーワードを取得する。
おすすめ番組導出部22は、番組リストに含まれるキーワード及び興味・関心キーワードのマッチング処理により、おすすめ番組を導出し、ダミー番組導出部23は、番組リストから、おすすめ番組以外のn個のダミー番組を導出する。
送受信部24は、番組サーバ101からおすすめ番組の番組IDの示す番組の詳細情報を取得し、これをおすすめ番組の詳細情報として提示部25を介してユーザへ提示する。
また、送受信部24は、ユーザの操作に従い、番組サーバ101からおすすめ番組の番組IDの示す動画データを取得し、これをおすすめ番組の動画データとして提示部25を介してユーザへ提示する。
さらに、送受信部24は、番組サーバ101からダミー番組の番組IDの示す番組の詳細情報を取得する。
このように、おすすめ番組は、おすすめ番組導出部22により、共通番組サーバ3から取得した番組リスト及びPDS102から取得した興味・関心キーワードのマッチング処理にて導出される。
この場合、視聴端末2は、番組サーバ101から全ての番組の詳細情報を取得する必要がなく、1つの共通番組サーバ3から、放送局名、番組ID及びキーワードからなる簡易な構成の番組リストを取得すれば済む。このため、トランザクションにかかる負荷の問題を解消することができる。そして、トランザクションの負荷に起因するネット配信サービスのスケーラビリティの問題、すなわちネット配信サービスの拡張に歯止めがかかるという問題を解消することができる。
また、視聴端末2は、ユーザの興味・関心キーワードを番組サーバ101へ送信する必要がないため、興味・関心キーワードは、番組サーバ101を管理する放送事業者Xに知られることがない。このため、興味・関心キーワードの秘匿性の問題、すなわちプライバシ保護の問題を解消することができる。
したがって、放送番組のネット配信サービスにおいて、視聴端末2がおすすめ番組を導出する際に、トランザクションにかかる負荷を抑えると共に、放送事業者Xに対してユーザの興味及び関心の秘匿性を保つことができる。
さらに、視聴端末2は、番組サーバ101からおすすめ番組の詳細情報に加え、ダミー番組の詳細情報を取得するようにした。この場合、番組サーバ101は、視聴端末2からの要求がおすすめ番組についての要求であるか、またはダミー番組についての要求であるかを区別できない。このため、放送事業者Xに対し、ユーザの興味及び関心のある番組について知られることはなく、結果として、放送事業者Xに対するユーザの興味及び関心の秘匿性を一層保つことができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば図1、図2、図5及び図6に示したとおり、視聴端末2は、PDS102から興味・関心キーワードを取得するようにした。これに対し、興味・関心キーワードは、視聴端末2に備えたメモリ(図5には図示されていない)に予め格納されているようにしてもよい。
また、例えば図1~図4に示したとおり、共通番組サーバ3は、番組サーバ101からEPGを取得し、EPGに基づいて番組リストを生成するようにした。これに対し、共通番組サーバ3は、番組サーバ101から番組に関する情報を取得し、当該情報に基づいて番組リストを生成するようにしてもよい。要するに、共通番組サーバ3が番組リストを生成するために番組サーバ101から取得する情報は、番組の番組ID及び番組概要等を含むEPG等の番組情報であればよい。
また、前述のとおり、共通番組サーバ3は、番組サーバ101からEPGを取得し、EPGに基づいて番組リストを生成するようにしたが、番組サーバ101が、番組の詳細情報に基づいて当該放送局の番組リストを生成し、これを共通番組サーバ3へ送信するようにしてもよい。この場合、共通番組サーバ3は、番組サーバ101から放送局毎の番組リストを受信し、放送局毎の番組リストを結合することで、例えば図8に示した番組リストを生成する。
尚、本発明の実施形態による視聴端末2及び共通番組サーバ3のハードウェア構成としては、通常のコンピュータを使用することができる。視聴端末2及び共通番組サーバ3は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによって構成される。
視聴端末2に備えた送受信部20,21,24、おすすめ番組導出部22、ダミー番組導出部23及び提示部25の各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。
また、共通番組サーバ3に備えた送受信部10,13、番組リスト生成部11及びメモリ12の各機能も、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。
これらのプログラムは、前記記憶媒体に格納されており、CPUに読み出されて実行される。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもでき、ネットワークを介して送受信することもできる。
1 番組視聴システム
2,100 視聴端末
3 共通番組サーバ
10 送受信部(第1サーバ送受信部)
11 番組リスト生成部
12 メモリ
13 送受信部(第2サーバ送受信部)
20 送受信部(第1送受信部)
21 送受信部(第3送受信部)
22 おすすめ番組導出部
23 ダミー番組導出部
24 送受信部(第2送受信部)
25 提示部
101 番組サーバ
102 PDS
A,B,C,X 放送事業者

Claims (7)

  1. 番組サーバから番組の動画データの配信を受ける視聴端末において、
    番組毎の放送局ID、番組ID及びキーワードを組とした複数の組のデータからなる番組リストを保持する共通番組サーバへ、前記番組リストを取得するための要求を送信し、前記共通番組サーバから前記番組リストを受信する第1送受信部と、
    前記第1送受信部により受信された前記番組リストに含まれる前記キーワード、及び当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードに基づいて、前記番組リストからおすすめ番組の放送局ID及び番組IDを導出するおすすめ番組導出部と、
    前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記おすすめ番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信する第2送受信部と、
    前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報を前記おすすめ番組の詳細情報として、前記ユーザへ提示する提示部と、
    を備えたことを特徴とする視聴端末。
  2. 放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、前記複数の番組サーバのそれぞれから番組情報を受信し、前記番組情報からキーワードを抽出し、番組毎の放送局ID、番組ID及び前記キーワードを組とした複数の組のデータからなる番組リストを生成して保持する共通番組サーバと、前記番組サーバからおすすめ番組の動画データの配信を受ける視聴端末とから構成される番組視聴システムにおける前記視聴端末であって、
    前記番組リストを取得するための要求を前記共通番組サーバへ送信し、前記共通番組サーバから前記番組リストを受信する第1送受信部と、
    前記第1送受信部により受信された前記番組リストに含まれる前記キーワード、及び当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードに基づいて、前記番組リストからおすすめ番組の放送局ID及び番組IDを導出するおすすめ番組導出部と、
    前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記おすすめ番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信する第2送受信部と、
    前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報を前記おすすめ番組の詳細情報として、前記ユーザへ提示する提示部と、
    を備えたことを特徴とする視聴端末。
  3. 請求項1または2に記載の視聴端末において、
    さらに、前記番組リストから、前記おすすめ番組以外の番組を予め設定されたn個(nは1以上の整数)だけ選択し、選択した前記n個の番組のそれぞれをダミー番組とし、前記番組リストから、前記ダミー番組の放送局ID及び番組IDを導出するダミー番組導出部を備え、
    前記第2送受信部は、
    さらに、前記ダミー番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記ダミー番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信し、
    前記提示部は、
    前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報のうち、前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報のみを前記ユーザへ提示する、ことを特徴とする視聴端末。
  4. 放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、全ての放送局により保持された番組に関する番組リストを保持する共通番組サーバと、請求項1に記載の視聴端末とから構成される番組視聴システムにおける前記共通番組サーバであって、
    番組情報を取得するための要求を前記複数の番組サーバのそれぞれへ送信し、前記複数の番組サーバのそれぞれから前記番組情報を受信する第1サーバ送受信部と、
    前記第1サーバ送受信部により受信された前記番組情報から、番組毎のキーワードを抽出し、番組毎の放送局ID、番組ID及び前記キーワードを組とした複数の組のデータからなる前記番組リストを生成し、前記番組リストをメモリに格納する番組リスト生成部と、
    前記視聴端末から前記番組リストを取得するための要求を受信し、前記メモリから前記番組リストを読み出し、前記視聴端末に対して当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードを用いて前記おすすめ番組を導出させるための前記番組リストを、前記視聴端末へ送信する第2サーバ送受信部と、
    を備えたことを特徴とする共通番組サーバ。
  5. 放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、請求項4に記載の共通番組サーバと、請求項1に記載の視聴端末と、から構成されることを特徴とする番組視聴システム。
  6. 番組サーバから番組の動画データの配信を受ける視聴端末を構成するコンピュータを、
    番組毎の放送局ID、番組ID及びキーワードを組とした複数の組のデータからなる番組リストを保持する共通番組サーバへ、前記番組リストを取得するための要求を送信し、前記共通番組サーバから前記番組リストを受信する第1送受信部、
    前記第1送受信部により受信された前記番組リストに含まれる前記キーワード、及び当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードに基づいて、前記番組リストからおすすめ番組の放送局ID及び番組IDを導出するおすすめ番組導出部、
    前記おすすめ番組導出部により導出された前記番組IDの示す番組の詳細情報を取得するための要求を、前記おすすめ番組導出部により導出された前記放送局IDの示す放送局の番組サーバへ送信し、当該番組サーバから、前記番組IDの示す番組の詳細情報を受信する第2送受信部、及び、
    前記第2送受信部により受信された前記番組IDの示す番組の詳細情報を前記おすすめ番組の詳細情報として、前記ユーザへ提示する提示部として機能させるためのプログラム。
  7. 放送局が保持する番組の動画データを配信する複数の番組サーバと、全ての放送局により保持された番組に関する番組リストを保持する共通番組サーバと、請求項1に記載の視聴端末とから構成される番組視聴システムにおける前記共通番組サーバを構成するコンピュータを、
    番組情報を取得するための要求を前記複数の番組サーバのそれぞれへ送信し、前記複数の番組サーバのそれぞれから前記番組情報を受信する第1サーバ送受信部、
    前記第1サーバ送受信部により受信された前記番組情報から、番組毎のキーワードを抽出し、番組毎の放送局ID、番組ID及び前記キーワードを組とした複数の組のデータからなる前記番組リストを生成し、前記番組リストをメモリに格納する番組リスト生成部、及び、
    前記視聴端末から前記番組リストを取得するための要求を受信し、前記メモリから前記番組リストを読み出し、前記視聴端末に対して当該視聴端末を操作するユーザの興味及び関心を表した興味・関心キーワードを用いて前記おすすめ番組を導出させるための前記番組リストを、前記視聴端末へ送信する第2サーバ送受信部として機能させるためのプログラム。
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