JP2024054512A - ストレッチャブルデバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒンジ部のひずみ量を精度良く検出できるストレッチャブルデバイスを提供する。【解決手段】ストレッチャブルデバイスは、樹脂基材、信号線、及びひずみゲージを有し、樹脂基材は、互いに離隔する複数のボディ部と、蛇行しながらボディ部同士を接続する複数のヒンジ部を有し、ヒンジ部は、直線状に延びる基部と、屈曲する複数の屈曲部を有し、複数の屈曲部は、基部と接続する第1屈曲部を有し、第1屈曲部は、長さ方向に直交する幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第1内周部と、外周側に配置される第1外周部に区分けされ、基部は、幅方向の中央を境界として、第1内周部に接続する内周接続部と、第1外周部に接続する外周接続部に区分けされ、信号線は、ヒンジ部に設けられ、樹脂基材に信号線が積層される積層方向から視て、信号線の幅方向の中央を通る仮想中央線は外周接続部と重なっている。【選択図】図9
Description
本発明は、ストレッチャブルデバイスに関する。
ストレッチャブルデバイスは、伸縮性及び可撓性に優れている。このようなストレッチャブルデバイスは、アレイ層が積層される樹脂基材を有している。樹脂基材は、マトリクス状に配置されたボディ部と、ボディ部同士を接続するヒンジ部と、を有している。特許文献1のヒンジ部は、複数の円弧部を有し、蛇行したミアンダ形状となっている。そして、ストレッチャブルデバイスに引っ張り荷重が作用すると、ヒンジ部の円弧部は、曲率が小さくなるように変形する。言い換えると、円弧部が拡大するように変形する。この結果、ボディ部同士が離隔し、ストレッチャブルデバイスが伸長する。
また、近年、ストレッチャブルデバイスに作用した荷重を検出するため、ヒンジ部にひずみゲージを設け、ヒンジ部のひずみ量を検出することが検討されている。一方で、ヒンジ部に積層される信号線にひずみが発生すると、ノイズ成分が含まれてしまう。また、ひずみゲージにおいて、ヒンジ部のひずみ量を検出する部分以外の個所にひずみが発生すると、ノイズ成分が含まれてしまう。この結果、ヒンジ部のひずみ量を精度良く検出できない可能性がある。
本発明は、ヒンジ部のひずみ量を精度良く検出できるストレッチャブルデバイスを提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係るストレッチャブルデバイスは、樹脂基材と、前記樹脂基材に積層される信号線及びひずみゲージと、を有している。前記樹脂基材は、互いに離隔して配置された複数のボディ部と、蛇行しながら前記ボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、を有している。前記ヒンジ部は、前記ボディ部から直線状に延びる基部と、屈曲する複数の屈曲部と、を有している。複数の前記屈曲部は、前記基部と接続する第1屈曲部を有している。前記第1屈曲部は、前記ヒンジ部が延在する長さ方向に対し直交する幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第1内周部と、外周側に配置される第1外周部と、に区分けされる。前記基部は、前記幅方向の中央を境界として、前記第1内周部に接続する内周接続部と、前記第1外周部に接続する外周接続部と、に区分けされる。前記信号線は、前記ヒンジ部に設けられている。前記樹脂基材に前記信号線が積層される積層方向から視て、前記信号線の前記幅方向の中央を通る仮想中央線は、前記外周接続部と重なっている。
本開示の第2態様に係るストレッチャブルデバイスは、樹脂基材と、前記樹脂基材に積層される信号線及びひずみゲージと、を有している。前記樹脂基材は、互いに離隔して配置された複数のボディ部と、蛇行しながら前記ボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、を有している。前記ヒンジ部は、前記ボディ部から直線状に延びる基部と、屈曲する複数の屈曲部と、を有している。複数の前記屈曲部は、前記基部と接続する第1屈曲部と、前記第1屈曲部に接続する第2屈曲部と、を有している。前記第1屈曲部は、前記ヒンジ部が延在する長さ方向に対し直交する幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第1内周部と、外周側に配置される第1外周部と、に区分けされる。前記第2屈曲部は、前記幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第2内周部と、外周側に配置される第2外周部と、に区分けされる。前記第2内周部は、前記第1外周部と接続している。前記第2外周部は、前記第2内周部と接続している。前記ひずみゲージは、前記ヒンジ部に設けられている。前記ひずみゲージは、前記樹脂基材に前記信号線が積層される積層方向から視て、前記第1内周部と前記第2内周部に、若しくは、前記第1外周部と前記第2外周部に重なるひずみ検出部と、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との境界で幅方向に延在し、前記ひずみ検出部を接続する交差部と、を有している。前記ひずみ検出部と前記交差部との角部は、テーパ形状となっている。
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示の発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明を適宜省略することがある。
また、本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るストレッチャブルデバイスを斜視した模式図である。図1に示すように、ストレッチャブルデバイス1は、平板状を成している。ストレッチャブルデバイス1は、互いに反対方向を向く表面1aと裏面1b(図1で不図示。図2参照)を有している。以下、表面1a及び裏面1bと平行な方向を平面方向と称する。また、平面方向と平行な一方向を第1方向Dxと称する。平面方向と平行であり、かつ第1方向Dxと交差する方向を第2方向Dyと称する。
図1は、実施形態1に係るストレッチャブルデバイスを斜視した模式図である。図1に示すように、ストレッチャブルデバイス1は、平板状を成している。ストレッチャブルデバイス1は、互いに反対方向を向く表面1aと裏面1b(図1で不図示。図2参照)を有している。以下、表面1a及び裏面1bと平行な方向を平面方向と称する。また、平面方向と平行な一方向を第1方向Dxと称する。平面方向と平行であり、かつ第1方向Dxと交差する方向を第2方向Dyと称する。
表面1a及び裏面1bは、長方形(四角形)を成している。表面1aは、一対の短辺1cと一対の長辺1dを有している。本実施形態において、第1方向Dxは、長辺1dと平行な方向とする。第2方向Dyは、短辺1cと平行な方向とする。つまり、本実施形態では、第1方向Dxと第2方向Dyとは、互いに直交している。また、表面1aの法線方向(積層方向)を第3方向Dzと称する。そして、ストレッチャブルデバイス1を第3方向Dzから視ることを平面視と称する場合がある。
ストレッチャブルデバイス1は、平面視で、ストレッチャブルデバイス1のひずみ量を検出可能な検出領域2と、検出領域2の外側を囲む枠状の周辺領域3と、に区分けされる。なお、図1では、検出領域2と周辺領域3の境界を理解し易くするため、境界線L1を引いている。
図2は、実施形態1に係るストレッチャブルデバイスの断面を模式的に示した図であり、詳細には、図3のII-II線に沿って切った断面図である。図2に示すように、ストレッチャブルデバイス1は、裏面1bを有する第1樹脂板60と、表面1aを有する第2樹脂板70と、第1樹脂板60と第2樹脂板70の間に挟まれた樹脂基材10及びアレイ層30と、を備えている。また、樹脂基材10及びアレイ層30は、第1樹脂板60の裏面1bの反対面に、樹脂基材10、アレイ層30の順で積層されている。
第1樹脂板60及び第2樹脂板70は、樹脂材料により製造され、伸縮性及び可撓性を有している。樹脂材料としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂が挙げられるが、本開示はこれらに限定されない。以下の説明において、上側又は上方とは、第3方向Dzの一方向であり、第1樹脂板60から視て第2樹脂板70が配置されている方を指す。また、下側又は下方とは、第3方向Dzの他方向であり、第2樹脂板70から視て第1樹脂板60が配置されている方を指す。
図3は、実施形態1に係るストレッチャブルデバイスであって、アレイ層の方から樹脂基材及び第1樹脂板の一部を見た拡大図である。なお、図3において樹脂基材10を見易くするため、樹脂基材10にハッチングを施している。樹脂基材10は、第1樹脂板60の上側の面に設けられている。樹脂基材10は、伸縮性、可撓性、及び絶縁性を有している。樹脂基材10は、例えばポリイミドなどの樹脂材料から成る。
樹脂基材10は、第1方向Dxと第2方向Dyに配列し、マトリクス状に配置されたボディ部11と、隣り合うボディ部11同士を接続するヒンジ部12と、を有している。
本実施形態のボディ部11は、平面視で四角形状(正方形状)となっている。ボディ部11の4つの角部が第1方向Dxと第2方向Dyを指すように配置されている。このボディ部11に積層されるアレイ層30には、トランジスタ31が含まれている(図5参照)。なお、本開示は、平面視におけるボディ部11の形状に関し、四角形状に限定されず、円形状や他の多角形状であってもよい。
ヒンジ部12は、第1方向Dxに延在するする縦ヒンジ部12Aと、第2方向Dyに延在する横ヒンジ部12Bがある。縦ヒンジ部12Aに積層されるアレイ層30には、信号線32、ひずみゲージ34と、第1出力線35、及び第2出力線36が含まれている。一方で、横ヒンジ部12Bに積層されるアレイ層30には、ゲート線33とひずみゲージ34が含まれている。なお、ヒンジ部12の詳細については後述する。
ボディ部11とヒンジ部12との間は、樹脂基材10を第3方向Dzに貫通する肉抜き部19となっている。よって、樹脂基材10には、複数の肉抜き部19が設けられている。
肉抜き部19と重なる領域には、アレイ層30が積層されない。図2に示すように、肉抜き部19は、第2樹脂板70により埋められている。このため、ストレッチャブルデバイス1は、肉抜き部19と重なる範囲の剛性が低く、伸縮性や屈曲性(ストレッチャブル性)を備える。そして、ストレッチャブルデバイス1に荷重が作用すると、肉抜き部19に対し第1方向Dx又は第2方向Dyに重なるヒンジ部12が変形する。よって、ボディ部11の変形が小さく、ボディ部11に積層される機能素子(本実施形態ではトランジスタ31)の破損が抑制される。なお、本実施形態では、肉抜き部19は、第2樹脂板70により埋められているが、第1樹脂板60により埋められてもよく、若しくは、第1樹脂板60と第2樹脂板70により埋められていてもよい。
次にアレイ層30について説明する。アレイ層30は、ヒンジ部12のひずみ量を検出するための各種構成を含んでいる。
具体的に、アレイ層30は、接続部6(図1参照)、ゲート線駆動回路7(図1参照)、出力線選択回路8(図1参照)、電流配線9(図1参照)と、複数のトランジスタ31(図4参照)と、第1方向Dxに延在する複数の信号線32(図4参照)と、第2方向Dyに延在する複数のゲート線33(図4参照)と、複数のひずみゲージ34(図4参照)と、第1方向Dxに延在する複数の第1出力線35(図4参照)と、第1方向Dxに延在する複数の第2出力線36(図4参照)と、を備えている。
図1に示すように、接続部6、ゲート線駆動回路7、出力線選択回路8、電流配線9は、周辺領域3に重なるように配置されている。接続部6は、ストレッチャブルデバイス1の外部に配置された駆動IC(Integrated Circuit)と接続するためのものである。なお、駆動ICは、接続部6に接続される図示しないフレキシブルプリント基板やリジット基板の上に、COF(Chip On Film)として実装されてもよい。または、駆動ICは、第1樹脂板60の周辺領域3にCOG(Chip On Glass)として実装されてもよい。
ゲート線駆動回路7は、駆動ICからの各種制御信号に基づいて複数のゲート線33を駆動する回路である。ゲート線駆動回路7は、複数のゲート線33を順次又は同時に選択し、選択したゲート線33にゲート駆動信号を供給する。出力線選択回路8は、複数の第1出力線35と複数の第2出力線36を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。出力線選択回路8は、例えばマルチプレクサである。出力線選択回路8は、駆動ICから供給される選択信号に基づき、選択された第1出力線35又は第2出力線36と、駆動ICとを接続する。電流配線9は、信号線32に所定量の電流を供給するための配線であり、周辺領域3に沿って延在している。電流配線9は、接続部6を介して駆動ICに接続し、所定量の電流が流れている。
トランジスタ31と、信号線32と、ゲート線33と、ひずみゲージ34と、第1出力線35と、第2出力線36は、樹脂基材10(図3参照)に積層され、検出領域2(図1参照)内に配置されている。
図3に示すように、信号線32は、複数の縦ヒンジ部12Aと複数のボディ部11とに跨って配置されている。これにより、信号線32は、検出領域2内の第1方向Dxの一端から他端まで連続した状態で延在している。また、複数の信号線32が第2方向Dyに配列している。各信号線32の一端は、電流配線9(図1参照)に接続している。
ゲート線33は、複数の横ヒンジ部12Bと複数のボディ部11とに跨って配置されている。これにより、ゲート線33は、検出領域2内の第2方向Dyの一端から他端まで連続した状態で延在している。複数のゲート線33が第1方向Dxに配列している。各ゲート線33の一端は、ゲート線駆動回路7(図1参照)に接続している。
第1出力線35及び第2出力線36は、ひずみゲージ34からの出力信号(電流)が流れる配線である。第1出力線35及び第2出力線36は、複数の縦ヒンジ部12Aと複数のボディ部11とに跨って配置されている。これにより、第1出力線35及び第2出力線36は、検出領域2内の第1方向Dxの一端から他端まで連続した状態で延在している。また、複数の第1出力線35及び第2出力線36は、一端が出力線選択回路8に接続している。
図4は、実施形態1のアレイ層のうちボディ部に積層された部分を第2樹脂板の方から視た平面図である。図4に示すように、トランジスタ31は、樹脂基材10の各ボディ部11に積層されている。よって、複数のトランジスタ31は、検出領域2内で、マトリクス状に配列している。平面視で、トランジスタ31は、ボディ部11の中央部に配置されている。トランジスタ31のゲート電極31c(図6参照)は、ボディ部11を第2方向Dyに延在するゲート線33と接続している。また、トランジスタ31のドレイン電極31dは、ボディ部11を第1方向Dxに延在する信号線32と接続している。
図3に示すように、ひずみゲージ34は、ヒンジ部12のひずみ量を測定するための配線である。ひずみゲージ34は、各ヒンジ部12に積層されている。よって、ひずみゲージ34は、縦ヒンジ部12Aに積層され、第1方向Dxに延在する縦ひずみゲージ34Aと、横ヒンジ部12Bに積層され、第2方向Dyに延在する横ひずみゲージ34Bと、を有している。
図4に示すように、縦ひずみゲージ34Aの一端は、縦ヒンジ部12Aを挟む2つのボディ部11の一方に配置され、トランジスタ31のソース電極31eに接続している。縦ひずみゲージ34Aの他端は、縦ヒンジ部12Aを挟む2つのボディ部11の他方に配置され、第1出力線35に接続している。
図4に示すように、横ひずみゲージ34Bの一端は、横ヒンジ部12Bを挟む2つのボディ部11の一方に配置され、トランジスタ31のソース電極31eに接続している。横ひずみゲージ34Bの他端は、横ヒンジ部12Bを挟む2つのボディ部11の他方に配置され、第2出力線36に接続している。
図5は、実施形態1の樹脂基材に積層されアレイ層の回路構成を示す図である。上記したアレイ層の回路によれば、図5に示すように、ゲート線駆動回路7に選択されたゲート線33が走査されると、トランジスタ31がONとなる。この結果、信号線32とひずみゲージ34の一端とが電気的に接続する。よって、電流配線9の電流がひずみゲージ34(縦ひずみゲージ34A、横ひずみゲージ34B)に流れる。そして、縦ひずみゲージ34Aからの電気信号(電流)は、第1出力線35に流れる。横ひずみゲージ34Bからの電気信号(電流)は、第2出力線36に流れる。次に、出力線選択回路8によって選択された第1出力線35又は第2出力線36が駆動ICと接続する。これにより、第1出力線35又は第2出力線36から駆動ICに電気信号(電流)が送られる。
次に、アレイ層30のうちボディ部11に積層された部分の断面構造について説明する。
図6は、図4のVI-VI線の矢視断面図である。図6に示すように、アレイ層30のうちボディ部11に積層される部分には、複数の絶縁層が積層されている。具体的に、ボディ部11の上方には、第1絶縁層41、第2絶縁層42、第3絶縁層43、第4絶縁層44、及び第5絶縁層45が積層されている。第1絶縁層41、第2絶縁層42、第3絶縁層43、第4絶縁層44、及び第5絶縁層45は、例えばシリコン酸化膜であり、トランジスタ31や各種配線(信号線32、ゲート線33、ひずみゲージ34、第1出力線35、及び第2出力線36)を覆っている。なお、本実施形態では、第1絶縁層41と第2絶縁層42の間に、トランジスタ31のゲート絶縁膜31bが介在している。
第2絶縁層42上にひずみゲージ34が積層されている。第3絶縁層43上に信号線32が積層されている。第4絶縁層44上にゲート線33が積層されている。トランジスタ31は、半導体層31aと、ゲート絶縁膜31bと、ゲート電極31cと、ドレイン電極31dと、ソース電極31eと、を備えている。半導体層31aは、コンタクト層50、51を介して、ドレイン電極31dとソース電極31eとを接続している。ゲート電極31cは、コンタクト層52を介して、ゲート線33と接続している。ドレイン電極31dは、信号線32と同層に配置され、信号線32と接続している。ソース電極31eは、ひずみゲージ34と同層に配置され、ひずみゲージ34と接続している。
次に、アレイ層30のうちヒンジ部12に積層された部分を説明するが、その前にヒンジ部12の詳細について説明する。なお、縦ヒンジ部12Aを90°回転させると、横ヒンジ部12Bと同一形状となる。よって、以下では、縦ヒンジ部12Aを代表例として説明する。
図7は、実施形態1の縦ヒンジを拡大した拡大図である。図8は、実施形態1の縦ヒンジ部であって第1方向に伸張するような荷重が作用した場合の拡大図である。なお、図7、図8で示す仮想線Kは、縦ヒンジ部12Aの幅方向の中央を通過する仮想線である。
図7に示すように、縦ヒンジ部12Aの幅方向の長さWは、縦ヒンジ部12Aが延在する長さ方向に一定となっている。また、縦ヒンジ部12Aは、2つのボディ部11の間を蛇行しながら第1方向Dxに延在している。縦ヒンジ部12Aは、縦ヒンジ部12Aの長さ方向の両端部に位置する2つの基部13と、2つの基部13の間に配置された4つの屈曲部14と、を有している。説明の都合上、縦ヒンジ部12Aを挟む2つのボディ部11のうち、一方を第1ボディ部11aと称し、他方を第2ボディ部11bと称する。
基部13は、ボディ部11に連続し、ボディ部11から第1方向Dxに直線状に延びている。なお、2つの基部13のうち第1ボディ部11aに連続する基部13を第1基部13aと称し、第2ボディ部11bに連続する基部13を第2基部13bと称する。
屈曲部14は、第2方向Dyに折れ曲がっている。本実施形態の屈曲部14は、円弧状を成している。なお、本開示の屈曲部は、円弧状でなく、角状を成していてもよい。4つの屈曲部14は、第1基部13aから第2基部13bに向かって順に配置される第1円弧部21、第2円弧部22、第3円弧部23、第4円弧部24となっている。第1円弧部21及び第4円弧部24は、四分円状を成し、90度折れ曲がっている。第2円弧部22及び第3円弧部23は、半円弧状を成し、180度折れ曲がっている。
第1円弧部21の一端は、第1基部13aと接続している。第1円弧部21は、第1基部13aに対し、第2方向Dyの一方に折れ曲がっている。また、第4円弧部24の一端は、第2基部13bと接続している。第4円弧部24は、第2基部13bから第2方向Dyの他方に折れ曲がっている。よって、第1円弧部21と第4円弧部24とは、折れ曲がる方向が反対となっている。
第2円弧部22の一端は、第1円弧部21と接続している。第2円弧部22の他端は、第2方向Dyの他方を向いている。また、第3円弧部23は、一端が第4円弧部24と接続し、他端が第2方向Dyの一方を向き、第2円弧部22の他端と接続している。以上か、4つの屈曲部14により縦ヒンジ部12Aが蛇行している。なお、第1円弧部21及び第4円弧部24は、第1屈曲部と呼ばれることがある。また、第2円弧部22及び第3円弧部23は、第2屈曲部と呼ばれることがある。
図7で示すように、各屈曲部14は、仮想線Kを境界として、内側(内周側)に配置される内周部と、外側(外周側)に配置される外周部と、に区分けされる。なお、図7では、各屈曲部14の内周部と外周部の範囲を明確にするため、内周部と外周部を楕円形で囲んでいる。ただし、仮想線Kよりも内周側の全てが内周部であり、仮想線Kよりも外周側の全てが外周部である。よって、楕円で囲まれた範囲は、内周部又は外周部の一部である。
例えば、ストレッチャブルデバイス1に第1方向Dxに引っ張られると(図8の矢印F参照)、図8に示すように、縦ヒンジ部12Aが第1方向Dxに伸張する。つまり、各屈曲部14が折れ曲がり角度が大きくなり、縦ヒンジ部12Aの第1方向Dxの長さが大きくなる。また、各屈曲部14が折れ曲がり角度が大きくなった場合、各屈曲部14の内周部と外周部とでは、つぎのような荷重(応力)が作用する。
第1円弧部21の第1内周部21Nには、引っ張り荷重が作用する。第1円弧部21の第1外周部21Gに圧縮荷重が作用する。第2円弧部22の第2内周部22Nには、引っ張り荷重が作用する。第2円弧部22の第2外周部22Gには、圧縮荷重が作用する。第3円弧部23の第3内周部23Nには、引っ張り荷重が作用する。第3円弧部23の第3外周部23Gは、圧縮荷重が作用する。第4円弧部24の第4内周部24Nは、引っ張り荷重が作用する。第4円弧部24の第4外周部24Gは、圧縮荷重が作用する。
つまり、各屈曲部14の内周部に引っ張り荷重が作用し、一方で、各屈曲部14の外周部に圧縮荷重が作用する。よって、縦ひずみゲージ34Aを、縦ヒンジ部12Aの端に沿って延在させても、引っ張り荷重と圧縮荷重の両方が作用し、縦ヒンジ部12Aに作用した荷重を正確に検出できない。なお、縦ヒンジ部12Aの幅方向の中央部(仮想線Kと重なる範囲)は、内周部及び外周部よりも発生する歪み量が少ない。
また、図7に示すように、基部13は、仮想線Kを境界とし、第2方向Dyの一方に配置される内周接続部25と、第2方向Dyの他方に配置される外周接続部26と、に区分けされる。内周接続部25は、第1内周部21N、又は第4内周部24Nに接続している。外周接続部26は、第1外周部21G、又は第4外周部24Gに接続している。また、縦ヒンジ部12Aが第1方向Dxに引っ張られた場合、外周接続部26に発生するひずみ量は、内周接続部25に発生するひずみ量よりも少ない、という性質を有している。
図9は、実施形態1のアレイ層のうち縦ヒンジ部に積層された部分を第2樹脂板の方から視た平面図である。図10は、図9のX-X線矢視断面図である。図11は、ひずみゲージの交差部を第2樹脂板の方から視た平面図である。次に、アレイ層30のうち縦ヒンジ部12Aに積層されている部分について説明する。また、説明の順番は、断面構造、平面視でのレイアウト、の順で説明する。
図10に示すように、アレイ層30のうち縦ヒンジ部12Aに積層されている部分には、信号線32、縦ひずみゲージ34A、第1出力線35、及び第2出力線36が含まれている。
アレイ層30のうち縦ヒンジ部12Aに積層されている部分の断面構造は、縦ヒンジ部12Aの上に信号線32が積層されている。信号線32及び縦ヒンジ部12Aを覆うように絶縁層46が設けられている。絶縁層46の上に、第1出力線35及び第2出力線36が設けられている。また、第1出力線35、第2出力線36及び絶縁層46を覆うように絶縁層47が設けられている。そして、絶縁層47の上に縦ひずみゲージ34Aが設けられている。絶縁層46、47の種類は、特に限定されないが、柔軟性が高いポリイミド等が好ましい。
図9に示すように、平面視でのレイアウトに関し、信号線32は、4つの屈曲部14と重なる範囲において、縦ヒンジ部12Aの幅方向の中央部を通っている。つまり、平面視で、信号線32が仮想線Kと重なっている。このため、縦ヒンジ部12Aの伸縮時、4つの屈曲部14が変形しても、信号線32に発生するひずみ量が少ない。
また、信号線32は、2つの基部13と重なる範囲において、内周接続部25よりもひずみ量が少ない外周接続部26と重なっている。このため、縦ヒンジ部12Aの伸縮時、2つの基部13が変形しても、信号線32に発生するひずみ量が少ない。
また、縦ひずみゲージ34Aは、平面視で屈曲部14と重なる複数のひずみ検出部37を有している。複数のひずみ検出部37は、第1円弧部21と重なる第1ひずみ検出部37Aと、第2円弧部22と重なる第2ひずみ検出部37Bと、第3円弧部23と重なる第3ひずみ検出部37Cと、第4円弧部24と重なる第4ひずみ検出部37Dと、を有している。
第1ひずみ検出部37Aは、平面視で第1内周部21Nと重なっている。第2ひずみ検出部37Bは、平面視で第2内周部22Nと重なっている。第3ひずみ検出部37Cは、平面視で第3内周部23Nと重なっている。第4ひずみ検出部37Dは、平面視で第4内周部24Nと重なっている。
つまり、縦ひずみゲージ34Aは、各屈曲部14の内周部のみと重なるように配置され、外周部と重なっていない。よって、縦ヒンジ部12Aの伸縮時、縦ひずみゲージ34Aに対し引っ張り荷重と圧縮荷重の両方が入力される、ということが回避される。この結果、縦ヒンジ部12Aに作用する荷重(ひずみ量)を正確に検出することができる。なお、本開示は、各屈曲部14の外周部のみと重なるひずみゲージであってもよい。
また、縦ひずみゲージ34Aは、仮想線Kを跨ぐように幅方向に延在し、ひずみ検出部37同士を接続する複数の交差部38を有している。複数の交差部38は、第1交差部38Aと、第2交差部38Bと、第3交差部38Cと、を有している。第1交差部38Aは、第1ひずみ検出部37Aと第2ひずみ検出部37Bとを接続している。第2交差部38Bは、第2ひずみ検出部37Bと、第3ひずみ検出部37Cとを接続している。第3交差部38Cは、第3ひずみ検出部37Cと第4ひずみ検出部37Dとを接続している。
図11に示すように、縦ひずみゲージ34Aは、第1交差部38Aと第1ひずみ検出部37Aとが交わる角部39aと、第1交差部38Aと第2ひずみ検出部37Bとが交わる角部39bと、を有している。角部39a、39bは、第1ひずみ検出部37Aと第2ひずみ検出部37Bが変形した場合、ひずみが発生する。角部39a、39bは、縦ヒンジ部12Aの伸縮時、屈曲部14のひずみ量を検出するための部位でない。よって、角部39a、39bに発生するひずみ量が少ない方が好ましい。本実施形態では、角部39a、39bは、テーパ形状(円弧状)となっている。これによれば、角部39a、39bが直角形状となっている場合よりも発生するひずみ量が少ない。
また、第1交差部38Aは、仮想線Kに直交する仮想交差線Mに対し、傾斜している。このため、第1交差部38Aが仮想交差線Mに沿って延在している場合(図12の実施形態2の交差部138を参照)よりも、角部39a、39bに発生するひずみ量が少ない。以上から、縦ひずみゲージ34Aにおいては、ノイズ成分となる角部39a、39bのひずみ量が少なく、ヒンジ部12のひずみ量を精度良く検出できる。
なお、図9に示すように、第3交差部38Cと第3ひずみ検出部37Cとの角部39cと、第3交差部38Cと第4ひずみ検出部37Dとの角部39dもテーパ形状(円弧状)となっている。よって、角部39c、39dのひずみ量も少ない。また、第2交差部38Bと第2ひずみ検出部37Bとの角部39eと、第2交差部38Bと第3ひずみ検出部37Cとの角部39fは、直角となっている。これは、第2交差部38Bが配置された第2円弧部22と第3円弧部23の接続部分は、縦ヒンジ部12Aの伸縮時、ひずみが発生し難い。つまり、角部39e、39fをテーパ形状にしてひずみ量を少なくする、必要がない箇所だから、直角となっている。なお、本開示は、角部39e、39fがテーパ形状となっていてもよい。
以上、実施形態1のストレッチャブルデバイス1によれば、信号線32及びひずみゲージ34に発生するひずみ量が少なく、ヒンジ部12のひずみ量が精度良く検出される。
次に実施形態1の一部を変形した他の実施形態について説明する。下記の説明は、実施形態1との相違点に絞って説明する。
(実施形態2)
図12は、実施形態2のひずみゲージの交差部を第2樹脂板の方から視た平面図である。実施形態2のストレッチャブルデバイス1Aは、縦ひずみゲージ34Aの交差部138Aが仮想線Kに直交する仮想交差線Mに沿って延在している点で、実施形態1と相違する。このような交差部138Aであっても、角部139a、139bに発生するひずみ量が低減する。ただし、実施形態1の第1交差部38Aの方が角部139a、139bに発生するひずみ量を少なくできる。
図12は、実施形態2のひずみゲージの交差部を第2樹脂板の方から視た平面図である。実施形態2のストレッチャブルデバイス1Aは、縦ひずみゲージ34Aの交差部138Aが仮想線Kに直交する仮想交差線Mに沿って延在している点で、実施形態1と相違する。このような交差部138Aであっても、角部139a、139bに発生するひずみ量が低減する。ただし、実施形態1の第1交差部38Aの方が角部139a、139bに発生するひずみ量を少なくできる。
(実施形態3)
図13は、実施形態3の縦ヒンジ部の基部の断面図である。実施形態3のストレッチャブルデバイス1Bは、信号線232が外周接続部26の端寄りに配置されている点で、実施形態1と相違する。これによれば、信号線232は、内周接続部25から離隔する距離が大きくなり、信号線232に発生するひずみ量がより少なくなる。
図13は、実施形態3の縦ヒンジ部の基部の断面図である。実施形態3のストレッチャブルデバイス1Bは、信号線232が外周接続部26の端寄りに配置されている点で、実施形態1と相違する。これによれば、信号線232は、内周接続部25から離隔する距離が大きくなり、信号線232に発生するひずみ量がより少なくなる。
図14は、変形例の縦ヒンジ部の基部の断面図である。なお、実施形態1や実施形態3では、信号線に発生するひずみを少なく抑えるため、信号線32、232の全てが外周接続部26に配置されている例を挙げているが、本開示は、図14に示すストレッチャブルデバイス1Cのように、信号線332の幅方向の仮想中央線Pが外周接続部26と重なっていてもよい。このような例であっても、信号線332は、内周接続部25と重なる範囲が少なくなり、ひずみ量が低減する。
(実施形態4)
図15は、実施形態4のアレイ層のうち縦ヒンジ部に積層された部分を第2樹脂板の方から視た平面図である。実施形態4のストレッチャブルデバイス1Dは、角部439a、439b、439c、439dがテーパ形状でなく直角となっている点で、実施形態1と相違する。また、第1交差部438A及び第3交差部439Cは、公差仮想線Mに沿って延在している点で、実施形態1と相違する。これによれば、縦ひずみゲージ434Aに発生するひずみ量は低減していない。しかしながら、信号線32は、外周接続部26に重なっており、信号線32のひずみ量が少ない。よって、ヒンジ部12のひずみ量を精度良く検出できる。
図15は、実施形態4のアレイ層のうち縦ヒンジ部に積層された部分を第2樹脂板の方から視た平面図である。実施形態4のストレッチャブルデバイス1Dは、角部439a、439b、439c、439dがテーパ形状でなく直角となっている点で、実施形態1と相違する。また、第1交差部438A及び第3交差部439Cは、公差仮想線Mに沿って延在している点で、実施形態1と相違する。これによれば、縦ひずみゲージ434Aに発生するひずみ量は低減していない。しかしながら、信号線32は、外周接続部26に重なっており、信号線32のひずみ量が少ない。よって、ヒンジ部12のひずみ量を精度良く検出できる。
(実施形態5)
図16は、実施形態5のアレイ層のうち縦ヒンジ部に積層された部分を第2樹脂板の方から視た平面図である。実施形態5のストレッチャブルデバイス1Eは、基部13において信号線532の中央線が仮想線Kと重なっている点で、実施形態1と相違する。これによれば、信号線532のひずみ量は低減しない。しかしながら、縦ひずみゲージ34Aにおける角部39a、39b、39c、39dのひずみ量が少なく抑えられる。よって、ヒンジ部12のひずみ量を精度良く検出できる。
図16は、実施形態5のアレイ層のうち縦ヒンジ部に積層された部分を第2樹脂板の方から視た平面図である。実施形態5のストレッチャブルデバイス1Eは、基部13において信号線532の中央線が仮想線Kと重なっている点で、実施形態1と相違する。これによれば、信号線532のひずみ量は低減しない。しかしながら、縦ひずみゲージ34Aにおける角部39a、39b、39c、39dのひずみ量が少なく抑えられる。よって、ヒンジ部12のひずみ量を精度良く検出できる。
(実施例)
つぎに実施例について説明する。実施例として、実施形態1のストレッチャブルデバイスを製造した。また、比較例として、角部が直角であり、かつ交差部が仮想交差線M(図11参照)に沿って延在するストレッチャブルデバイスを製造した。また、実施例及び比較例において、ヒンジ部12の幅方向の長さWが90μm、信号線32の幅方向の長さWが30μm、ひずみゲージ34の幅方向の長さWが10μmとした。また、実施例の信号線32は、仮想中央線P(図14参照)が外周接続部26の幅方向の中央部と重なるように配置した。一方で、比較例の信号線32は、仮想中央線P(図14参照)が仮想線Kと重なるように配置した。信号線32、ひずみゲージ34の材料としてアルミニウム(Al)とした。
つぎに実施例について説明する。実施例として、実施形態1のストレッチャブルデバイスを製造した。また、比較例として、角部が直角であり、かつ交差部が仮想交差線M(図11参照)に沿って延在するストレッチャブルデバイスを製造した。また、実施例及び比較例において、ヒンジ部12の幅方向の長さWが90μm、信号線32の幅方向の長さWが30μm、ひずみゲージ34の幅方向の長さWが10μmとした。また、実施例の信号線32は、仮想中央線P(図14参照)が外周接続部26の幅方向の中央部と重なるように配置した。一方で、比較例の信号線32は、仮想中央線P(図14参照)が仮想線Kと重なるように配置した。信号線32、ひずみゲージ34の材料としてアルミニウム(Al)とした。
実施例と比較例のそれぞれにおいて、信号線32とひずみゲージ34に発生したひずみ量を測定した。なお、発生したひずみ量は、変形前と比べてのひずみ量(%)である。また、ひずみ量の測定は、信号線32及びひずみゲージ34の長さ方向の全てで測定した。信号線32とひずみゲージ34で発生したひずみ量の平均値(%)を表1に示す。また、信号線32とひずみゲージ34において、長さ方向において最もひずみ量が大きい箇所のひずみ量(最大値(%))も表1に示す。
信号線32に関し、実施例のひずみ量の最大値は、3.63%であった。一方で、比較例の信号線のひずみ量の最大値は、4.56%であった。実施例及び比較例において、最大値のひずみ量が発生した個所は、基部13と重なっている部分であった。よって、実施例では、信号線32のうち基部13と重なっている部分のひずみ量が少なくなることがわかった。また、信号線32のうち基部13と重なっている部分のひずみ量が低減しているため、実施例の信号線32のひずみ量の平均値(1.57%)は、比較例の平均値(1.89%)よりも小さい値を示した。
また、ひずみゲージ34に関し、実施例のひずみ量の最大値は、11.7%であった。比較例の信号線のひずみ量の最大値は、11.8%であった。実施例及び比較例において、最大値のひずみ量が発生した個所はひずみ検出部37であり、同じような値となった。一方で、実施例のひずみゲージ34のひずみ量の平均値は4.01%となり、4.42%の比較例の平均値よりも小さい値となった。これは、実施例のひずみゲージの角部に発生したひずみ量が比較例よりも少なかったためである。よって、実施例によれば、ひずみゲージの角部に発生するひずみ量を少なく抑えられることがわかった。
1、1A、1B、1C、1D、1E ストレッチャブルデバイス
10 樹脂基材
11 ボディ部
12 ヒンジ部
12A 縦ヒンジ部
12B 横ヒンジ部
13 基部
14 屈曲部
19 肉抜き部
21 第1円弧部(第1屈曲部)
21G 第1外周部
21N 第1内周部
22 第2円弧部(第2屈曲部)
22G 第2外周部
22N 第2内周部
23 第3円弧部(第2屈曲部)
23G 第3外周部
23N 第3内周部
24 第4円弧部(第1屈曲部)
24G 第4外周部
24N 第4内周部
30 アレイ層
31 トランジスタ
32 信号線
33 ゲート線
34 ひずみゲージ
35 第1出力線
36 第2出力線
37 ひずみ検出部
37A 第1ひずみ検出部
37B 第2ひずみ検出部
37C 第3ひずみ検出部
37D 第4ひずみ検出部
38 交差部
38A 第1交差部
38B 第2交差部
38C 第3交差部
39a、39b、39c、39d、39e、39f 角部
10 樹脂基材
11 ボディ部
12 ヒンジ部
12A 縦ヒンジ部
12B 横ヒンジ部
13 基部
14 屈曲部
19 肉抜き部
21 第1円弧部(第1屈曲部)
21G 第1外周部
21N 第1内周部
22 第2円弧部(第2屈曲部)
22G 第2外周部
22N 第2内周部
23 第3円弧部(第2屈曲部)
23G 第3外周部
23N 第3内周部
24 第4円弧部(第1屈曲部)
24G 第4外周部
24N 第4内周部
30 アレイ層
31 トランジスタ
32 信号線
33 ゲート線
34 ひずみゲージ
35 第1出力線
36 第2出力線
37 ひずみ検出部
37A 第1ひずみ検出部
37B 第2ひずみ検出部
37C 第3ひずみ検出部
37D 第4ひずみ検出部
38 交差部
38A 第1交差部
38B 第2交差部
38C 第3交差部
39a、39b、39c、39d、39e、39f 角部
Claims (3)
- 樹脂基材と、
前記樹脂基材に積層される信号線及びひずみゲージと、
を有し、
前記樹脂基材は、
互いに離隔して配置された複数のボディ部と、
蛇行しながら前記ボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、
を有し、
前記ヒンジ部は、
前記ボディ部から直線状に延びる基部と、
屈曲する複数の屈曲部と、
を有し、
複数の前記屈曲部は、前記基部と接続する第1屈曲部を有し、
前記第1屈曲部は、前記ヒンジ部が延在する長さ方向に対し直交する幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第1内周部と、外周側に配置される第1外周部と、に区分けされ、
前記基部は、前記幅方向の中央を境界として、前記第1内周部に接続する内周接続部と、前記第1外周部に接続する外周接続部と、に区分けされ、
前記信号線は、前記ヒンジ部に設けられ、
前記樹脂基材に前記信号線が積層される積層方向から視て、前記信号線の前記幅方向の中央を通る仮想中央線は、前記外周接続部と重なっている
ストレッチャブルデバイス。 - 複数の前記屈曲部は、前記第1屈曲部に接続する第2屈曲部を有し、
前記第2屈曲部は、前記幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第2内周部と、外周側に配置される第2外周部と、に区分けされ、
前記第2内周部は、前記第1外周部と接続し、
前記第2外周部は、前記第2内周部と接続し、
前記ひずみゲージは、前記ヒンジ部に設けられ、
前記ひずみゲージは、
前記積層方向から視て、前記第1内周部と前記第2内周部に、若しくは、前記第1外周部と前記第2外周部に重なる2つのひずみ検出部と、
前記幅方向に延在し、2つの前記ひずみ検出部を接続する交差部と、
を有し、
前記ひずみ検出部と前記交差部との角部は、テーパ形状となっている
請求項1に記載のストレッチャブルデバイス。 - 樹脂基材と、
前記樹脂基材に積層される信号線及びひずみゲージと、
を有し、
前記樹脂基材は、
互いに離隔して配置された複数のボディ部と、
蛇行しながら前記ボディ部同士を接続する複数のヒンジ部と、
を有し、
前記ヒンジ部は、
前記ボディ部から直線状に延びる基部と、
屈曲する複数の屈曲部と、
を有し、
複数の前記屈曲部は、
前記基部と接続する第1屈曲部と、
前記第1屈曲部に接続する第2屈曲部と、
を有し、
前記第1屈曲部は、前記ヒンジ部が延在する長さ方向に対し直交する幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第1内周部と、外周側に配置される第1外周部と、に区分けされ、
前記第2屈曲部は、前記幅方向の中央を境界として、内周側に配置される第2内周部と、外周側に配置される第2外周部と、に区分けされ、
前記第2内周部は、前記第1外周部と接続し、
前記第2外周部は、前記第2内周部と接続し、
前記ひずみゲージは、前記ヒンジ部に設けられ、
前記ひずみゲージは、
前記樹脂基材に前記信号線が積層される積層方向から視て、前記第1内周部と前記第2内周部に、若しくは、前記第1外周部と前記第2外周部に重なるひずみ検出部と、
前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との境界で幅方向に延在し、前記ひずみ検出部を接続する交差部と、
を有し、
前記ひずみ検出部と前記交差部との角部は、テーパ形状となっている
ストレッチャブルデバイス。
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