JP2024049676A - インシュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】添加弁等を取り付けるための突出部材の周囲の排気管をも適切に覆うことが可能であり、かつ、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水可能である、インシュレータを提供する。【解決手段】排気管30の屈曲部には、排気管から外方に突出して先端にフランジ部を有する突出部材34が設けられ、インシュレータ2は少なくとも屈曲部を覆い、第1半割インシュレータ10及び第2半割インシュレータ20が組み合わされて筒状とされ、第1一方縁部11と第2一方縁部21の少なくとも一部同士が接合され、第1他方縁部12と第2他方縁部22の一部同士が接合され、第1一方縁部及び第2一方縁部は、第1他方縁部及び第2他方縁部よりも鉛直方向上側に位置し、第1他方縁部と第2他方縁部の隙間は排水隙間とされ、第1他方縁部と第2他方縁部の少なくとも一方には突出部材との干渉を回避する切欠部13、23が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の排気経路における一部の排気管を覆って遮熱するインシュレータに関する。
内燃機関を搭載した車両の排気管は、排気ガスによって非常に高温となる。そして高温となる排気管は、車両の乗員を避けて床下に露出するように配置されている。そのため、当該車両にて枯草等のある未舗装路を走行した場合、高温となって床下に露出されている排気管に枯草等が触れて引火する可能性がある。そこで、枯草等に引火する可能性がある個所の排気管を覆って遮熱するインシュレータが望まれている。
例えば特許文献1には、上下に分割された上側半割インシュレータと下側半割インシュレータとを組み合わせて筒状にして排気管の一部を覆うヒートプロテクタ(インシュレータに相当)を備えた排気管構造が開示されている。
特開2018-144719号公報
例えば内燃機関としてディーゼルエンジンを搭載した車両には、排気浄化装置(酸化触媒やSCR触媒など)で用いる反応液(燃料や尿素水など)を噴射する添加弁が排気管に取り付けられている場合がある。上述した枯草等に引火する可能性がある排気管の個所に添加弁が取り付けられている場合、当該添加弁の周囲の排気管もインシュレータで覆うことが望ましい。
ここで図12は、排気管130の外観の例と、従来の特許文献1のように上下に分割した上側半割インシュレータ110と下側半割インシュレータ120の分解斜視図の例を示している。また図13は、図12に示す上側半割インシュレータ110と下側半割インシュレータ120とを組み合わせて筒状のインシュレータ102を構成して排気管130の周囲を覆った、従来のインシュレータの例を示している。
図12の例に示すように排気管130の一部が上方から下方に向けて屈曲して一部の屈曲部に添加弁180等を取り付けるための突出部材134が設けられている場合、特許文献1のように上下に分割された上側半割インシュレータ110と下側半割インシュレータ120とを組み合わせて筒状のインシュレータ102(図13参照)を構成すると、突出部材134が邪魔となる。この場合、下側半割インシュレータ120では、排気管130の上流側から突出部材134の手前までの排気管しか覆うことができず、突出部材134の周囲及び突出部材134よりも下流側の領域B(図13参照)を適切に覆うことができない。当該領域Bに枯草等が接触した場合、引火する可能性があるので好ましくない。
また、図13において排気管130とインシュレータ102との間に雨水等が浸入すると、排気管130が腐食したり、ヒートショックで排気管130に亀裂が発生したりする可能性がある。そのため、図12及び図13に示すように、下側半割インシュレータ120の下方の適切な個所に排水孔128を設ける必要がある。排水孔128を設けた場合、当該排水孔128からの排水を妨げず、かつ、当該排水孔128から枯草等が入り込んで排気管130に接触することを防止するワイヤメッシュ等を設けて排水孔128を塞ぐ必要がある(図示省略)。
特許文献1に記載のヒートプロテクタ(インシュレータに相当)は、上下分割のタイプであるので、上述したように、排気管に添加弁等を取り付けるための突出部材が設けられている場合、突出部材の周囲を適切に覆うことができない。また当該ヒートプロテクタは、側面に開口部を有しているが下方に開口部を有していないので、雨水等が浸入した場合に適切に排水することができない。雨水等を適切に排水するためにヒートプロテクタの下方に排水孔やワイヤメッシュ等を追加すると、製造工程や部品点数が増加する点で好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、排気経路の一部の排気管を覆う筒状のインシュレータにおいて、添加弁等を取り付けるための突出部材の周囲の排気管をも適切に覆うことが可能であり、かつ、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水可能である、インシュレータを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、内燃機関の排気経路における一部の排気管を覆う筒状のインシュレータである。前記インシュレータに覆われる前記排気管は、屈曲部を有しており、前記屈曲部には、前記排気管から外方に突出するとともに先端に装置を取り付けるためのフランジ部を有する突出部材が設けられている。前記インシュレータは、前記排気管に対して固定され、少なくとも前記屈曲部を覆っており、前記排気管の長手方向に直交する断面が円弧状の第1半割インシュレータ及び第2半割インシュレータが組み合わされて筒状とされている。前記第1半割インシュレータは、前記長手方向に沿う2本の縁部である第1一方縁部と第1他方縁部を有している。前記第2半割インシュレータは、前記長手方向に沿う2本の縁部である第2一方縁部と第2他方縁部を有している。前記第1一方縁部と前記第2一方縁部の少なくとも一部同士が接合され、また、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部の一部同士が接合されることで、前記インシュレータは筒状に組み合わされ、前記第1一方縁部および前記第2一方縁部は、前記第1他方縁部および前記第2他方縁部よりも鉛直方向上側に位置している。前記インシュレータは、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部との間隙であって、前記排気管の外周面と前記インシュレータの内周面とで囲まれた空間である遮熱空間と、前記インシュレータの外側空間と、を連通する隙間である排水隙間を形成している。そして、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部の少なくとも一方には、前記突出部材との干渉を回避する切欠部が設けられている、インシュレータである。
次に、第2の発明は、上記第1の発明に係るインシュレータであって、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部は、前記排気管の前記長手方向に直交する仮想断面で見た場合に、周方向にオーバーラップしつつ前記排水隙間を形成している。そして前記仮想断面で見た場合に、前記外側空間から前記排水隙間を通って前記遮熱空間へと至る経路が屈曲している、インシュレータである。
次に、第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るインシュレータであって、前記遮熱空間には断熱材が充填されている。そして前記遮熱空間における少なくとも前記第1他方縁部の近傍と前記第2他方縁部の近傍は、前記断熱材が充填されることなく空洞部とされている、インシュレータである。
次に、第4の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るインシュレータであって、前記第1他方縁部および前記第2他方縁部における前記突出部材よりも鉛直方向下方に位置する部位は、互いに接合されることなく前記排水隙間を形成している、インシュレータである。
次に、第5の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るインシュレータであって、前記フランジ部に取り付けられる前記装置は、前記排気管に接続される排気浄化装置で用いる反応液を前記排気管内に噴射する添加弁である、インシュレータである。
第1の発明によれば、第1半割インシュレータと第2半割インシュレータを、上下分割のタイプでなく、いわゆる左右分割のタイプとする(第1一方縁部および第2一方縁部を、第1他方縁部および第2他方縁部よりも鉛直方向上側に位置させる)。そして第1半割インシュレータと第2半割インシュレータの境界となる第1他方縁部と第2他方縁部に切欠部を設け、突出部材との干渉を切欠部で回避する。これにより、第1半割インシュレータと第2半割インシュレータに突出部材との干渉を回避する孔を設けることなく、突出部材の周囲の排気管をも適切にインシュレータで覆うことができる。また、筒状に組み合わされた際に対向している第1他方縁部と第2他方縁部は、第1一方縁部と第2一方縁部よりも鉛直方向下側に位置しており、少なくとも一部は、互いに接合されることなく比較的狭い排水隙間を形成している。これにより、第1半割インシュレータや第2半割インシュレータに排水用の孔を設ける必要がない。さらに、枯草等が排水隙間に入りにくい構造(比較的狭い隙間やラビリンス状の隙間など)とすれば、ワイヤメッシュ等で排水隙間を塞ぐ必要もない。従って、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水できる。
第2の発明によれば、外側空間から排水隙間を通って遮熱空間へと至る経路が屈曲しているので、枯草等が排水隙間から入り込みにくい構造とされている。このため、排水隙間をワイヤメッシュ等で塞ぐ必要がない。従って、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水できる。
第3の発明によれば、遮熱空間に断熱材を充填することで、排気管からインシュレータに伝わる熱を、より適切に遮断することができる。また遮熱空間に雨水等が浸入した場合には、排水隙間の周囲に断熱材を配置せずに空洞部としているので、浸入した雨水等は抵抗なく排水隙間から排水される。
第4の発明によれば、第1半割インシュレータと第2半割インシュレータを組み合わせたインシュレータの第1他方縁部及び第2他方縁部における突出部材よりも鉛直方向下方に位置する部位に、確実に排水隙間を設け、かつ、できるだけ長い排水隙間を確保することができる。
第5の発明によれば、排気管から外方に突出した突出部材のフランジ部に取り付けられる装置が添加弁である場合、インシュレータは、当該突出部材の周囲の排気管を適切に覆うことが可能であり、かつ、製造工程や部品点数の増加を抑制しながら浸入した雨水等を適切に排水可能である。
内燃機関を搭載した車両における排気経路の例を説明する図である。 本発明のインシュレータと、当該インシュレータにて覆った排気管とを有する排気管ユニットの外観(左側面)の例を説明する図である。 図2の一部を断面にて表した図である。 図2に示す排気管ユニットの斜視図である。 図4に示す排気管ユニットを構成している排気管と、第1半割インシュレータ及び第2半割インシュレータ等、の外観の例を説明する分解斜視図である。 図2に示す排気管ユニットを上から見た図である。 図2に示す排気管ユニットを下から見た図である。 図2に示すVIII―VIII断面である。 図4に示す突出部材の周囲をIX方向から見た図であり、第1他方縁部と第2他方縁部が突出部材を通る場合であり、かつ、第1他方縁部と第2他方縁部の双方に切欠部が設けられている例を説明する図である。 図4に示す突出部材の周囲をX方向から見た図であり、第1他方縁部と第2他方縁部が突出部材の近傍を通る場合であり、かつ、第1他方縁部に切欠部が設けられて第2他方縁部には切欠部が設けられていない例を説明する図である。 図9に示すXI-XI断面である。 従来の上下分割のタイプの上側半割インシュレータ及び下側半割インシュレータ等と、突出部材が設けられた排気管と、の外観の例を説明する分解斜視図である。 図12に示す従来の上側半割インシュレータと下側半割インシュレータを組み合わせて筒状にして排気管を覆った、従来の排気管ユニットの外観の例を説明する図である。
以下、本発明のインシュレータ2の実施の形態について、図面を用いて説明する。本実施の形態の説明では、図1の例に示す車両70に搭載された内燃機関71の排気ガスを浄化するために排気管内に尿素水を添加(噴射)する尿素水添加弁80b(添加弁に相当)の周囲の排気管を覆うインシュレータ2を例として説明する。なお、図中に前、後、左、右、上、下、が記載されている場合、上下方向は鉛直方向の上方に向かう方向及び下方に向かう方向を示しており、前後方向は車両70の前後方向を示し、左右方向は車両70の左右方向を示している。
●[内燃機関71を搭載した車両70の排気経路75(図1)]
図1に示すように、車両70の前部には、内燃機関71が搭載されている。この例では内燃機関71はディーゼルエンジンである。内燃機関71は、過給機73のコンプレッサと吸気マニホルド72を介して吸気を取り込み燃焼に利用する。内燃機関71の燃焼によって発生した排気ガスは、排気経路75へと導かれる。
排気経路75は、排気マニホルド74、過給機73のタービン、第1浄化装置76、NOx後処理装置77、第2浄化装置78、サイレンサ79等が、直接あるいは排気管を介して連結されて形成されている。第1浄化装置76は、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)を浄化する酸化触媒と、スス等の微粒子を捕集する微粒子捕集フィルタとを有している。またNOx後処理装置77は、尿素水添加弁80b(添加弁に相当)から噴射された尿素水(反応液に相当)を用いてNOxを浄化するSCR触媒を有している。また第2浄化装置78は、尿素水添加弁80bから噴射されたが余剰となった尿素水に基づいたアンモニアを浄化する酸化触媒を有している。
第1浄化装置76の上流側の排気管には燃料(反応液に相当)を噴射する燃料添加弁80a(添加弁に相当)が設けられており、NOx後処理装置77の上流側の排気管には尿素水(反応液に相当)を噴射する尿素水添加弁80b(添加弁に相当)が設けられている。燃料添加弁80aは、図示省略した制御装置から制御され、第1浄化装置76の微粒子捕集フィルタにて捕集したスス等が所定量以上となった場合に、捕集しているスス等を燃焼焼却するために排気管内に燃料を噴射する。尿素水添加弁80bは、図示省略した前記制御装置から制御され、NOx後処理装置77にて還元反応させてNOxを浄化するために排気管内に尿素水を噴射する。
図1の例に示すように、内燃機関71の排気ガスによって高温となる排気経路75は、乗員を回避するように配置され、ほとんどが車両70の床下に露出するように配置されている。したがって、車両70が未舗装路を走行する場合、枯草90が排気経路75の一部に接触して引火する可能性がある。特にNOx後処理装置77よりも上流側の排気経路は、内燃機関71に近く、燃料添加弁80aから燃料が添加される場合もあるので、高温になり易い。このため、図1において、第1浄化装置76とNOx後処理装置77との間の排気管30を、適切なインシュレータにて覆う必要がある。
本実施の形態の説明では、この第1浄化装置76とNOx後処理装置77との間の排気管ユニット1の排気管30を覆っているインシュレータ2を例として説明する。以下、当該インシュレータ2の詳細について説明する。
●[排気管30とインシュレータ2等を有する排気管ユニット1の外観と構造(図2~図7)]
図2は、図1に示す排気管ユニット1の左側面図の例であり、図3は図2の一部を断面にした図である。排気管ユニット1は、排気管30と、インシュレータ2と、下流側インシュレータ3等を有している。排気管30は、上流側排気管31と、下流側排気管32と、上流側排気管31と下流側排気管32とを接続している分散装置33とを有している。上流側排気管31と分散装置33の上流側は筒状のインシュレータ2に覆われており、下流側排気管32と分散装置33の下流側は筒状の下流側インシュレータ3に覆われている。
分散装置33は、突出部材34に取り付けられた尿素水添加弁80bから噴射された尿素水が衝突する複数の衝突板を有し、衝突した尿素水を微粒化して排気管30内に分散させる。また排気管30の上流端には、第1浄化装置76(図1参照)の下流端のフランジに接続される上流端フランジ31aが設けられている。また排気管30の下流端には、NOx後処理装置77(図1参照)の上流端のフランジに接続される下流端フランジ32aが設けられている。
図2に示すように、上流側排気管31は、図示省略した車両70内の周囲の部材(図示省略)を回避しながら床下に向かって延びて、単数または複数の屈曲部を有しており、一部の屈曲部には、上流側排気管31から外方に突出するとともに先端に装置(添加弁など)を取り付けるためのフランジ部(突出部フランジ34b(図3、図4参照))を有する突出部材34が設けられている。この例では、フランジ部(突出部フランジ34b)に取り付けられる装置は、排気管30(排気管ユニット1)に接続されるNOx後処理装置77(排気浄化装置に相当)で用いる尿素水(反応液に相当)を排気管30内に噴射する尿素水添加弁80b(添加弁に相当)である。
図3に示すように、突出部材34は、排気管30の内部と外部を連通して尿素水添加弁80bが挿通されるソケット34aと、尿素水添加弁80bを取り付けるための突出部フランジ34b(フランジ部に相当)とを有している。突出部材34が設けられている屈曲部である突出部材付屈曲部30aは、排気の上流側が上方、排気の下流側が下方、となるように屈曲している。
インシュレータ2は、上流側排気管31に対して固定されている。例えば図2における上流端フランジ31aの近傍において、インシュレータ2の内周面が、上流側排気管31の外周面に溶接等された接続部を有している。当該接続部よりも下流側では、図8に示すように、インシュレータ2の内周面と上流側排気管31の外周面とは接触しておらず遮熱空間31kが形成されている。なお図8の例では、遮熱空間31kは、一部の空洞部を除いて断熱材36が充填されている。
図2に示すように、筒状のインシュレータ2は、上流側排気管31の全体を覆っており、少なくとも突出部材付屈曲部30a(屈曲部に相当)を覆っている。そして図5に示すように、インシュレータ2は、排気管30の長手方向に直交する断面10mが円弧状の第1半割インシュレータ10と、排気管30の長手方向に直交する断面20mが円弧状の第2半割インシュレータ20と、にて構成されている。そして図4に示すように、第1半割インシュレータ10と第2半割インシュレータ20とが組み合わされて、筒状のインシュレータ2とされている。同様に、筒状の下流側インシュレータ3は、下流側排気管32の全体を覆っている。そして図5に示すように、下流側インシュレータ3は、第1下流側半割インシュレータ40と、第2下流側半割インシュレータ50と、にて構成されている。そして図4に示すように、第1下流側半割インシュレータ40と第2下流側半割インシュレータとが組み合わされて筒状の下流側インシュレータ3とされている。
図5に示すように、第1半割インシュレータ10は、排気管30の長手方向に沿う2本の縁部である第1一方縁部11と第1他方縁部12とを有している。また、第2半割インシュレータ20は、排気管30の長手方向に沿う2本の縁部である第2一方縁部21と第2他方縁部22とを有している。同様に、第1下流側半割インシュレータ40は、第1下流側一方縁部41と第1下流側他方縁部42とを有している。また第2下流側半割インシュレータ50は、第2下流側一方縁部51と第2下流側他方縁部52とを有している。
第1半割インシュレータ10と第2半割インシュレータ20とが筒状に組み合わされた際に対向する第1一方縁部11と第2一方縁部21(図5参照)は、インシュレータ2に覆われた排気管30の長手方向に直交する複数の仮想断面30m、30n、30p(図4参照。水平方向でない仮想断面。)で見た場合にそれぞれの仮想断面30m、30n、30pの上方を通るように設定されていると、好ましい。インシュレータ2は、例えば上から見た図6において、接合部2sの個所にて、第1一方縁部11と第2一方縁部21とが互いに接合されている。つまり、第1一方縁部11と第2一方縁部21の少なくとも一部同士が接合されている。
第1半割インシュレータ10と第2半割インシュレータ20とが筒状に組み合わされた際に対向する第1他方縁部12と第2他方縁部22(図5参照)は、インシュレータ2に覆われた排気管30の長手方向に直交する複数の仮想断面30m、30n、30p(図4参照。水平方向でない仮想断面。)で見た場合にそれぞれの仮想断面30m、30n、30pの最下端の近傍を通るように設定されていると、好ましい。インシュレータ2は、例えば下から見た図7において、接合部2sの個所にて、第1他方縁部12と第2他方縁部22とが互いに接合されて、他の個所は接合されていない。つまり、第1他方縁部12と第2他方縁部22の一部同士が接合されている。そして、第1一方縁部11及び第2一方縁部21は、第1他方縁部12および第2他方縁部22よりも鉛直方向上側に位置している。また図7に示すように、突出部材34は、排気管ユニット1(排気管30)を下から見た場合に視認できる位置に設けられている。
●[排水隙間12sの構造(図8)]
図8は、図2のVIII-VIII断面を示しており、図4に示す仮想断面30nである。図8に示すように、上流側排気管31の内側には、内管31u(図3参照)が配置されており、内管31uの外周面と上流側排気管31の内周面とで囲まれた断熱空間31vは、空洞部とされている。また上流端フランジ31aの近傍にて内管31uの外周面と上流側排気管31の内周面とが溶接等にて接続されている。
インシュレータ2は、上流側排気管31の外側に配置され、上流側排気管31を覆っている。上流側排気管31の外周面とインシュレータ2の内周面との間には、遮熱空間31kが形成されている。そして遮熱空間31kには、グラスウール等の断熱材36が充填されているが、遮熱空間31kの一部は断熱材36が充填されずに空洞部とされている。図8に示す例では、対向している第1一方縁部11と第2一方縁部21の近傍と、対向している第1他方縁部12と第2他方縁部22の近傍が空洞部とされている。また第1一方縁部11と第2一方縁部21は、雨水等が浸入しにくいように周方向にオーバーラップしている。
また図8に示すように(図4に示す仮想断面30nで見た場合に)、第1他方縁部12と第2他方縁部22は、周方向にオーバーラップしつつ排水隙間12sを形成している。なお排水隙間12sは、対向している第1他方縁部12と第2他方縁部22における接合されていない個所に形成されている。インシュレータ2は、第1他方縁部12と第2他方縁部22との間隙であって、インシュレータ2の外側の空間である外側空間Kと、遮熱空間31kとを連通する隙間である排水隙間12sを形成している。また排水隙間12sの排水方向は、下方に向かう方向とされている。
そして図8に示すように、外側空間Kから排水隙間12sを通って遮熱空間31kへと至る経路である枯草侵入経路12kは、直線状ではなく屈曲している。
また、第1他方縁部12および第2他方縁部22(図8参照)における突出部材34よりも鉛直方向下方に位置する部位(図2において符号12bにて示す部位)は、互いに接合されることなく排水隙間12s(図8参照)を形成している。
例えば上流側排気管31とインシュレータ2との間の遮熱空間31kに雨水等が浸入した場合、浸入した雨水等は重力によって下方へ移動し、第1他方縁部12と第2他方縁部22にて形成された排水隙間12sから排水される。また排水隙間12sの周囲には断熱材36が充填されずに空洞部とされているので、雨水等は排水隙間12sの周囲に留まらずに抵抗なく排水隙間12sから排出される。また、枯草侵入経路12kが屈曲しており枯草等が侵入しにくい構造としているので、排水隙間12sをワイヤメッシュ等で塞ぐ必要はない。また、インシュレータ2において最も下方となる部位(突出部材34よりも鉛直方向下方に位置する部位)では、第1他方縁部12と第2他方縁部22とを接合することなく、下方の全体に排水隙間を設けているので、より適切に排水することができる。
●[突出部材34の位置に対する、第1他方縁部12及び第2他方縁部22の位置(図9~図11)]
図9は、第1他方縁部12と第2他方縁部22が突出部材34を通る場合の例を示している。突出部材34のソケット34aとの干渉を回避するために、第1他方縁部12には切欠部13が形成され、第2他方縁部22には切欠部23が形成されている。なお切欠部13及び切欠部23と、ソケット34aとの間には、例えば図11に示すようにワイヤメッシュ37等が設けられている。
図10は、第1他方縁部12と第2他方縁部22が突出部材34の近傍を通る場合の例を示している。突出部材34のソケット34aとの干渉を回避するために第1他方縁部12には切欠部13aが形成されているが、第2他方縁部22はソケット34aと干渉しないので第2他方縁部22には切欠部が設けられていない。なお切欠部13aとソケット34aとの間には、ワイヤメッシュ37等が設けられている。
以上の構造により、インシュレータ2は、突出部材34の周囲の排気管(突出部材付屈曲部を含む排気管)をも適切に覆うことが可能である。また、筒状に組み付けるだけで排水隙間12sを形成できるので、インシュレータ2に排水用の孔をあける必要がなく、かつ、排水隙間12sをワイヤメッシュ等で塞ぐ必要もない。このため、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水可能である。
本発明のインシュレータ2は、本実施の形態で説明した構成、構造、外観等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明では、対向している第1一方縁部11と第2一方縁部21の一部を接合した例を説明したが、一部でなく全部を接合してもよい。また本実施の形態の説明では、対向している第1他方縁部12と第2他方縁部22の一部を接合して残りを接合しない例を説明したが、全部を接合しないようにしてもよい。また本実施の形態の説明では、突出部材34よりも鉛直方向下方に位置する部位の第1他方縁部12と第2他方縁部22とを接合しない例を説明したが、当該部位の少なくとも一部を接合してもよい。
また本実施の形態の説明では、図8にて遮熱空間31kにおける第1他方縁部12と第2他方縁部22の近傍と、第1一方縁部11と第2一方縁部21の近傍と、を空洞部にした例を説明したが、遮熱空間31kの全体を空洞部にしてもよいし、遮熱空間31kの全体に断熱材36を充填してもよい。
また本実施の形態の説明では、図8に示す排水隙間12sを、第1他方縁部12と第2他方縁部22を周方向にオーバーラップさせて形成したが、第1他方縁部12と第2他方縁部22を略上下方向に延ばして対向させて排水隙間を形成してもよい。また外側空間Kから排水隙間を通って遮熱空間31kへと至る経路を屈曲させることなく、枯草等が侵入しにくい比較的狭い隙間としてもよい。
また本実施の形態の説明では、突出部材34の例として尿素水添加弁80bを取り付けるための部材である例を説明したが、突出部材34は、燃料添加弁80aを取り付けるための部材に限定されず、種々のセンサやアクチュエータを取り付けるための部材であってもよい。
また本実施の形態にて説明したインシュレータ2は、種々の内燃機関(ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等)を搭載した種々の車両(一般車両、産業車両等)の排気管に適用することができる。
1 排気管ユニット
2 インシュレータ
3 下流側インシュレータ
10 第1半割インシュレータ
10m 断面
11 第1一方縁部
12 第1他方縁部
12k 枯草侵入経路
12s 排水隙間
13、13a 切欠部
20 第2半割インシュレータ
20m 断面
21 第2一方縁部
22 第2他方縁部
23 切欠部
30 排気管
30a 突出部材付屈曲部
30m、30n、30p 仮想断面
31 上流側排気管
31a 上流端フランジ
31k 遮熱空間
31u 内管
31v 断熱空間
32 下流側排気管
32a 下流端フランジ
33 分散装置
34 突出部材
34a ソケット
34b 突出部フランジ(フランジ部)
36 断熱材
37 ワイヤメッシュ
40 第1下流側半割インシュレータ
50 第2下流側半割インシュレータ
70 車両
71 内燃機関
72 吸気マニホルド
73 過給機
74 排気マニホルド
75 排気経路
76 第1浄化装置
77 NOx後処理装置
78 第2浄化装置
79 サイレンサ
80a 燃料添加弁
80b 尿素水添加弁
K 外側空間

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気経路における一部の排気管を覆う筒状のインシュレータであって、
    前記インシュレータに覆われる前記排気管は、屈曲部を有しており、前記屈曲部には、前記排気管から外方へ突出するとともに先端に装置を取り付けるためのフランジ部を有する突出部材が設けられており、
    前記インシュレータは、前記排気管に対して固定され、少なくとも前記屈曲部を覆っており、前記排気管の長手方向に直交する断面が円弧状の第1半割インシュレータ及び第2半割インシュレータが組み合わされて筒状とされており、
    前記第1半割インシュレータは、前記長手方向に沿う2本の縁部である第1一方縁部と第1他方縁部を有しており、
    前記第2半割インシュレータは、前記長手方向に沿う2本の縁部である第2一方縁部と第2他方縁部を有しており、
    前記第1一方縁部と前記第2一方縁部の少なくとも一部同士が接合され、また、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部の一部同士が接合されることで、前記インシュレータは筒状に組み合わされ、
    前記第1一方縁部および前記第2一方縁部は、前記第1他方縁部および前記第2他方縁部よりも鉛直方向上側に位置し、
    前記インシュレータは、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部との間隙であって、前記排気管の外周面と前記インシュレータの内周面とで囲まれた空間である遮熱空間と、前記インシュレータの外側空間と、を連通する隙間である排水隙間を形成しており、
    前記第1他方縁部と前記第2他方縁部の少なくとも一方には、前記突出部材との干渉を回避する切欠部が設けられている、
    インシュレータ。
  2. 請求項1に記載のインシュレータであって、
    前記第1他方縁部と前記第2他方縁部は、前記排気管の前記長手方向に直交する仮想断面で見た場合に、周方向にオーバーラップしつつ前記排水隙間を形成しており、
    前記仮想断面で見た場合に、前記外側空間から前記排水隙間を通って前記遮熱空間へと至る経路が屈曲している、
    インシュレータ。
  3. 請求項1または2に記載のインシュレータであって、
    前記遮熱空間には断熱材が充填されており、
    前記遮熱空間における少なくとも前記第1他方縁部の近傍と前記第2他方縁部の近傍は、前記断熱材が充填されることなく空洞部とされている、
    インシュレータ。
  4. 請求項1または2に記載のインシュレータであって、
    前記第1他方縁部および前記第2他方縁部における前記突出部材よりも鉛直方向下方に位置する部位は、互いに接合されることなく前記排水隙間を形成している、
    インシュレータ。
  5. 請求項1または2に記載のインシュレータであって、
    前記フランジ部に取り付けられる前記装置は、前記排気管に接続される排気浄化装置で用いる反応液を前記排気管内に噴射する添加弁である、
    インシュレータ。
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