JP2024048646A - X線管装置及びx線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化されたX線管装置とそれを備えるX線CT装置を提供する。【解決手段】電子線を発生する陰極と、前記電子線が衝突することによってX線を放射する陽極と、前記陰極と前記陽極とを真空雰囲気中に保持する外囲器と、前記陽極から放射されるX線の一部を被検体に向けて照射するために前記外囲器に設けられるX線窓と、を有するX線管と、前記X線管を絶縁油とともに封入する管容器とを備えるX線管装置であって、前記外囲器の外壁の少なくとも前記放射窓の周りに設けられ、前記X線を遮蔽する防護部材をさらに備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、X線管装置及びX線CT(Computed Tomography)装置に係り、特にX線管装置に備えられる防護鉛に関する。
X線CT装置は、被検体にX線を照射するX線管装置と被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを被検体の周囲で回転させることで多方向から得られる投影データを用いて、被検体の断層画像を生成する。生成された断層画像は、被検体の中の臓器形状を描写し、画像診断に使用される。
X線管装置は、真空中に陰極と陽極を保持するX線管と、X線管を絶縁油とともに封入する管容器とを備え、陰極から放出され、陰極と陽極の間に印加される高電圧で加速された電子線を陽極上のX線焦点に衝突させることにより、X線焦点からX線を放射させる。X線焦点から放射されるX線のうち、被検体に照射されるX線以外のX線は無効被ばくをもたらすので、そのようなX線の漏洩を防ぐ必要がある。
特許文献1には、X線の漏洩を防ぐための防護鉛が管容器の内壁に張り付けられたX線管装置が開示されている。
特開2002-313268号公報
しかしながら特許文献1では、X線管装置の軽量化に対する配慮が不十分である。すなわち、管容器の内壁の面積は比較的大きいため、多量の防護鉛が内壁に貼り付けられる。また近年では、X線CT装置で必要とされるX線量の増大にともなって陽極の重量化が進んでいるので、陽極以外の部材を軽量化する必要がある。
そこで本発明は、軽量化されたX線管装置とそれを備えるX線CT装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、電子線を発生する陰極と、前記電子線が衝突することでX線を放射する陽極と、前記陰極と前記陽極を真空中で保持する外囲器と、前記外囲器に設けられ、被検体に向けて前記X線を放射する放射窓を有するX線管と、前記X線管を絶縁油とともに封入する管容器を備えるX線管装置であって、前記外囲器の外壁の少なくとも前記放射窓の周りに設けられ、前記X線を遮蔽する防護部材をさらに備えることを特徴とする。
また本発明は、被検体の断層画像を生成するX線CT装置であって、前記X線管装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、軽量化されたX線管装置とそれを備えるX線CT装置を提供することができる。
X線CT装置の全体構成を示す図である。 X線管装置の全体構成の一例を示す図である。 防護部材の構成の一例を示す図である。 防護部材の構成の一例を示す図である。 防護部材の構成の一例を示す図である。 防護部材の構成の一例を示す図である。 X線窓の周辺の構成の一例を示す図である。 X線窓の周辺の構成の一例を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明に係るX線管装置及びX線CT装置の好ましい実施形態について説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
図1を用いてX線CT装置1の全体構成の一例について説明する。X線CT装置1は、スキャンガントリ部100と操作ユニット120を備える。
スキャンガントリ部100は、X線管装置101、回転円盤102、コリメータ103、X線検出器106、データ収集装置107、寝台装置105、ガントリ制御装置108、寝台制御装置109、X線制御装置110を備える。X線管装置101は寝台装置105に載置された被検体10にX線を照射する装置である。コリメータ103はX線の照射範囲を制限する装置である。回転円盤102は、寝台装置105に載置された被検体10が入る開口部104を備えるとともに、X線管装置101とX線検出器106を搭載し、X線管装置101とX線検出器106を被検体10の周囲で回転させる。
X線検出器106は、X線管装置101と対向配置され、被検体10を透過したX線を検出することにより透過X線の空間的な分布を計測する装置である。X線検出器106の検出素子は、回転円盤102の回転方向と回転軸方向との2次元に配列される。データ収集装置107は、X線検出器106で検出されたX線量をデジタルデータとして収集する装置である。ガントリ制御装置108は回転円盤102の回転及び傾斜を制御する装置である。
寝台制御装置109は、寝台装置105の上下前後左右動を制御する装置である。X線制御装置110は、X線管装置101に入力される電力を制御する装置である。
操作ユニット120は、入力装置121、画像処理装置122、表示装置125、記憶装置123、システム制御装置124を備える。入力装置121は、被検体10の氏名、検査日時、撮影条件等を入力するための装置であり、具体的にはキーボードやポインティングデバイス、タッチパネル等である。画像処理装置122は、データ収集装置107から送出される計測データを演算処理してCT画像を再構成したり、CT画像に様々な画像処理をしたりする装置である。表示装置125は、画像処理装置122で生成されたCT画像等を表示する装置であり、具体的には液晶ディスプレイやタッチパネル等である。記憶装置123は、データ収集装置107で収集されたデータや画像処理装置122で生成されたCT画像等を記憶する装置であり、具体的にはHDD(Hard Disk Drive)等である。システム制御装置124は、各部を制御する装置である。
入力装置121から入力された撮影条件、特にX線管電圧やX線管電流などに基づきX線制御装置110がX線管装置101に入力される電力を制御することにより、X線管装置101は撮影条件に応じたX線を被検体10に照射する。X線検出器106は、X線管装置101から照射され被検体10を透過したX線を、二次元配列された検出素子で検出し、透過X線の分布を計測する。回転円盤102はガントリ制御装置108により制御され、入力装置121から入力された撮影条件、特に回転速度等に基づいて回転する。寝台装置105は寝台制御装置109によって制御され、入力装置121から入力された撮影条件、特にらせんピッチ等に基づいて動作する。
X線管装置101からのX線照射とX線検出器106によるX線計測が回転円盤102の回転とともに繰り返されることにより、様々な角度からの投影データが取得され、取得された投影データは画像処理装置122に送信される。画像処理装置122は送信された様々な角度からの投影データを逆投影処理することによりCT画像を再構成する。再構成されたCT画像は表示装置125に表示される。
図2を用いて、X線管装置101の全体構成の一例について説明する。X線管装置101は、X線を発生するX線管210と、X線管210を絶縁油とともに封入する管容器220を備える。
X線管210は、陰極211と陽極212と外囲器213とX線窓218を有する。
陰極211は電子線216を発生するものであり、例えばフィラメントもしくは冷陰極と、集束電極を備える。フィラメントはタングステンなどの高融点材料をコイル状に巻いたものであり、電流が流されることにより加熱され、電子を放出する。冷陰極はニッケルやモリブデンなどの金属材料を鋭利に尖らせたもので、陰極表面に電界が集中することで電界放出により電子を放出する。集束電極は、放出された電子を陽極212上のX線焦点へ向けて集束させるための集束電界を形成する。フィラメントもしくは冷陰極と、集束電極とは同電位である。
陽極212は陰極211に対し正の電位が印加されるものであり、例えば円板形状であって、ターゲットと陽極母材とを備える。ターゲットはタングステンなどの高融点で原子番号の大きい材質で構成される。ターゲット上のX線焦点に陰極211から放出された電子が衝突することにより、X線焦点からX線が放射される。陽極母材は、銅などの熱伝導率の高い材質からなり、ターゲットを保持する。ターゲットと陽極母材とは同電位である。
外囲器213は陰極211と陽極212の間を電気的に絶縁するために、陰極211と陽極212を真空雰囲気中に保持するものである。外囲器213の電位は接地電位である。
X線窓218は、X線焦点から放射されるX線の一部であるX線217を被検体10に向けて照射するために外囲器213に設けられるものであり、例えばベリリウムなどの原子番号の小さい材質で構成される。なお、X線窓218には陽極212から放出される電子が衝突するので、X線窓218とその周辺は高温になりやすい。
陰極211から放出された電子は、陰極211と陽極212との間に印加される電圧により加速され電子線216となる。電子線216が集束電界により集束されてターゲット上のX線焦点に衝突すると、X線焦点からX線が放射される。放射されるX線のエネルギーは、陰極と陽極との間に印加される電圧、いわゆる管電圧によって決まり、X線の線量は、陰極から放出される電子の量いわゆる管電流と、管電圧によって決まる。
電子線216のエネルギーの内、X線に変換される割合は1%程度に過ぎず、残りのほとんどのエネルギーは熱となる。医療用のX線CT装置1に搭載されるX線管装置101では、管電圧は百数十kV、管電流は数百mAであるので、陽極212は数十kWの熱量で加熱される。このような加熱による過熱溶融を防止するため、陽極212は回転可能であっても良い。例えば、陽極212は回転軸受215によって回転可能に支持され、励磁コイル214が発生した磁界を回転駆動力として回転する。すなわち、陽極212が回転することにより、電子線216が衝突する箇所であるX線焦点が常に移動するので、X線焦点の温度をターゲットの融点より低く保つことができ、陽極212が過熱溶融することを防止できる。
管容器220は、X線管210と励磁コイル214を、X線管210を電気的に絶縁するとともに冷却媒体となる絶縁油とともに封入する。絶縁油は、管容器220に接続された配管を通じて冷却器に導かれ、冷却器にて熱を放散した後、配管を通じて管容器220内に戻される。すなわち絶縁油は管容器220の一端から他端へ向かって流れる。
また管容器220には、X線217を放射する放射窓221が設けられる。放射窓221は、X線窓218と同様に、例えばベリリウムなどの原子番号の小さい材質で構成される。
被検体10に向けて照射されるX線217以外のX線は無効被ばくをもたらすので、そのようなX線を遮蔽するために、外囲器213の外壁の少なくともX線窓218の周りに防護部材219がさらに設けられる。防護部材219は例えば鉛などによって構成される。
図3を用いて、防護部材219の構成の一例について説明する。図3に例示される防護部材219は円環形状を有する鉛であり、X線窓218の周りに配置される。鉛は比較的柔らかい材質であるので、保持部材300によって保持される。保持部材300は、段付きの円環形状を有するSUS製部材であり、ネジ301によって外囲器213に固定される。
図3に例示されるように、防護部材219が外囲器213の外壁の少なくともX線窓218の周りに設けられることにより、管容器220の内壁に設けられる場合に比べて、防護部材219の量を低減できるので、X線管装置の軽量化が可能となる。なお、高温になりやすいX線窓218とその周辺では、絶縁油の流れが阻害されないことが望ましい。
図4を用いて、絶縁油が流れる流路が設けられる防護部材219の構成の一例について説明する。図4に例示される防護部材219は、図3と同様に、X線窓218の周りに配置さる円環形状を有する鉛であり、ネジ301によって外囲器213に固定されるSUS製の保持部材300によって保持される。また図4の防護部材219には、外囲器213の外壁との間に絶縁油が流れる流路として機能する複数本の溝400が設けられる。絶縁油は図4に示される矢印のように溝400の中を流れる。なおX線窓218に突き当たる絶縁油の流れを阻害しないように、防護部材219とX線窓218との間には隙間が設けられる。また鉛製の防護部材219は絶縁油との反応により、油中放電の原因となるスラッジを生成することがあるので、スラッジの生成を抑制するために防護部材219の表面にワニスが塗布されても良い。
図4に例示されるように、防護部材219に絶縁油の流路として機能する溝400が設けられることにより、絶縁油の流れは阻害されず、X線窓218とその周辺を冷却することができる。なお、絶縁油の流路は溝400に限定されない。
図5を用いて、絶縁油の流路が設けられる防護部材219の構成の他の例について説明する。図5に例示される防護部材219は縁付き円筒形状を有する鉛であり、X線窓218の周りに配置され、保持部材300によって保持される。図5の保持部材300は、防護部材219の外壁を覆う形状を有するSUS製部材であり、ネジ301によって外囲器213に固定される。防護部材219と保持部材300の側面には、絶縁油が流れる流路として機能する一対の穴500が、管容器220の一端から他端へ向かって流れる絶縁油の流れと平行に設けられる。絶縁油は図5に示される矢印のように一方の穴500から流入してX線窓218の表面で吸熱したのち他方の穴500から流出する。なお絶縁油がX線窓218の表面を円滑に流れるように、保持部材300の下端にベリリウム板501が設けられても良い。
図5に例示されるように、防護部材219と保持部材300の側面に絶縁油の流路として機能する穴500が設けられることにより、絶縁油の流れは阻害されず、X線窓218とその周辺を冷却することができる。なお、穴500の形態は図5に限定されない。
図6を用いて、絶縁油の流路が設けられる防護部材219の構成の他の例について説明する。図6に例示される防護部材219は、図5と同様に、X線窓218の周りに配置される縁付き円筒形状を有する鉛であり、ネジ301によって外囲器213に固定されるSUS製の保持部材300によって保持される。図6の防護部材219と保持部材300の側面には、絶縁油が流れる流路として機能する一対の穴500が設けられる。ただし、穴500は、陽極212から放出される電子がX線窓218に衝突する領域である電子衝突領域600の対向面に、穴500から流入する絶縁油を導くように、X線窓218の表面に対して傾斜する。より具体的には、穴500の中心軸の延長線と電子衝突領域600の対向面とが交差するように、穴500は傾斜させられる。
図6に例示されるように、防護部材219と保持部材300の側面に設けられる穴500が、X線窓218の表面に対して傾斜させられることにより、絶縁油は電子衝突領域600の対向面に導かれ、X線窓218をより冷却することができる。
なお、鉛製の防護部材219の表面にワニスが塗布される場合であっても、少量のスラッジが生成され、X線窓218の表面に付着することがある。X線窓218の表面に付着したスラッジはX線窓218の冷却を阻害するとともに、X線像のノイズ要因となるので、X線窓218の表面へのスラッジの付着は抑制されることが好ましい。
図6のE-E断面図を用いて、X線窓218の表面へのスラッジの付着を抑制する防護部材219について説明する。E-E断面図に例示される穴500は、円筒形状を有する防護部材219の内側面に沿って絶縁油を旋回させるように設けられる。より具体的には、穴500は、管容器220の一端から他端へ向かって流れる絶縁油の流れと平行であるとともに、絶縁油が防護部材219の中に流入する点において防護部材219の内側面に接するように設けられる。
図6のE-E断面図に例示されるように、円筒形状を有する防護部材219の内側面に沿って絶縁油を旋回させるように穴500が設けられることにより、絶縁油の旋回で生じる遠心力によってスラッジ601は防護部材219の内側面に付着させられる。その結果、X線窓218の表面にスラッジ601を付着させずに済む。
なお防護部材219の内側面には、スラッジ601の平均粒径5μmと同程度の幅及び深さを有する凹凸部602が設けられても良い。防護部材219の内側面に凹凸部602が設けられることにより、遠心力によって防護部材219の内側面に付着したスラッジ601は、凹凸部602に嵌まり込み、絶縁油の中に再び流れ込まずに済む。
図7を用いて、X線窓218の周辺の構成の他の例について説明する。図7に例示されるX線窓218の周りには、図6と同様に、X線窓218の表面に対して傾斜する穴500が設けられた防護部材219が設けられる。さらに、穴500に向けて絶縁油を導くスロープ700が管容器220の内壁に設けられる。より具体的には、穴500の中心軸の延長線に沿う傾斜面を有するスロープ700が設けられる。
図7に例示されるスロープ700が設けられることにより、X線窓218の表面に対して傾斜する穴500に絶縁油が円滑に導かれるため、X線窓218をより冷却することができる。
図8を用いて、X線窓218の周辺の構成の他の例について説明する。図8に例示されるX線窓218は、外側面にディンプルが形成される。X線窓218の外側面にディンプルが無い場合、X線窓218の外側面から絶縁油が剥離する点である剥離点800は、絶縁油の流れとX線窓218の外側面とが平行な点であり、絶縁油の流れが淀む領域である淀み領域801が比較的大きい。それに対し、X線窓218の外側面にディンプルが有る場合には、剥離点800はディンプルが無いときよりも下流に移動し、剥離点800の移動にともなって淀み領域801が小さくなり、X線窓218とその周辺をより冷却することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。例えば図5や図6に例示される防護部材219に図4の溝400が設けられても良い。さらに、上記実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
1:X線CT装置、10:被検体、100:スキャンガントリ部、101:X線管装置、102:回転円盤、103:コリメータ、104:開口部、105:寝台装置、106:X線検出器、107:データ収集装置、108:ガントリ制御装置、109:寝台制御装置、110:X線制御装置、120:操作ユニット、121:入力装置、122:画像処理装置、123:記憶装置、124:システム制御装置、125:表示装置、210:X線管、211:陰極、212:陽極、213:外囲器、214:励磁コイル、215:回転軸受、216:電子線、217:X線、218:X線窓、219:防護部材、220:管容器、221:放射窓、300:保持部材、301:ネジ、400:溝、500:穴、501:ベリリウム板、600:電子衝突領域、601:スラッジ、602:凹凸部、700:スロープ、800:剥離点、、801:淀み領域

Claims (10)

  1. 電子線を発生する陰極と、前記電子線が衝突することによってX線を放射する陽極と、前記陰極と前記陽極とを真空雰囲気中に保持する外囲器と、前記陽極から放射されるX線の一部を被検体に向けて照射するために前記外囲器に設けられるX線窓と、を有するX線管と、
    前記X線管を絶縁油とともに封入する管容器とを備えるX線管装置であって、
    前記外囲器の外壁の少なくとも前記X線窓の周りに設けられ、前記X線を遮蔽する防護部材をさらに備えることを特徴とするX線管装置。
  2. 請求項1に記載のX線管装置であって、
    前記防護部材には、前記絶縁油が流れる流路が設けられることを特徴とするX線管装置。
  3. 請求項2に記載のX線管装置であって、
    前記流路は、前記X線窓の表面に前記絶縁油を導く穴であることを特徴とするX線管装置。
  4. 請求項3に記載のX線管装置であって、
    前記穴は、前記陽極から放出される電子が前記X線窓に衝突する領域の対向面に前記絶縁油を導くように、前記X線窓に対して傾斜することを特徴とするX線管装置。
  5. 請求項4に記載のX線管装置であって、
    前記穴に向けて前記絶縁油を導くスロープをさらに備えることを特徴とするX線管装置。
  6. 請求項3に記載のX線管装置であって、
    前記防護部材は、前記X線窓の周囲を覆う円筒形状を有し、
    前記穴は、前記防護部材の内側面に沿って前記絶縁油を旋回させるように設けられることを特徴とするX線管装置。
  7. 請求項6に記載のX線管装置であって、
    前記防護部材の内側面には、微小な凹凸が形成されることを特徴とするX線管装置。
  8. 請求項2に記載のX線管装置であって、
    前記流路は、前記外囲器の外壁と前記防護部材との間に前記絶縁油を流す溝であることを特徴とするX線管装置。
  9. 請求項1に記載のX線管装置であって、
    前記X線窓の外側面には、ディンプルが形成されることを特徴とするX線管装置。
  10. 被検体の断層画像を生成するX線CT装置であって、
    請求項1に記載のX線管装置を備えることを特徴とするX線CT装置。
JP2022154672A 2022-09-28 2022-09-28 X線管装置及びx線ct装置 Pending JP2024048646A (ja)

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