JP2024046440A - 電力シェアシステム、電力シェア方法および電力系統システム - Google Patents

電力シェアシステム、電力シェア方法および電力系統システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力供給側から供給される電力を需要側が授受する場合に、需要側が安定して電力を得ることができる電力シェアシステム、電力シェア方法および電力系統システムを提供する。【解決手段】複数の蓄電池12に蓄電されている電力量の管理を行う管理部と、を備え、管理部は、複数の一般需要家A-3のそれぞれに割り当てられ、蓄電池12に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、一般需要家A-3が使用するとした電力量に応じ、複数の蓄電池12のそれぞれに対する放電量を配分し、配分された放電量に基づいて、複数の蓄電池12に蓄電された電力を放電し、施設A-1内の電力負荷機器14で消費もしくは電力網A-5に送電し売電することで、蓄電池12から一般需要家A-3に対し、一般需要家A-3が使用するとした電力量を送ったとして扱う、管理を行う電力シェアシステム100。【選択図】図1

Description

本発明は、電力シェアシステム、電力シェア方法、電力系統システムに関する。本発明は、特に、蓄電手段から需要家に電力を送出する場合に好適に使用できる電力シェアシステム、電力シェア方法および電力系統システムに関する。
電力自由化に伴い、企業の事業機会を拡大させると共に安定した電力の供給を目指すべく、複数の電力供給者から発電した電力を、電力小売事業者を介して供給し、需要者側は電力小売事業者を選択して、電力エネルギーを取得することができる仕組みが拡大している。
従来、このような電力エネルギーの授受が可能な電力供給者、需要者は、発電設備や蓄電設備等(以下、「電力設備」と言うことがある。)の物理的な設備を有している者に限られている。そこで、当該物理的な電力設備を有していない企業や個人がエネルギーのシェアに参画することで一層のエネルギー選択の幅を拡大させ、引いては供給可能な再生可能エネルギーの最大限の利活用を加速させることが期待されている。
特許文献1には、電力制御システムが開示されている。この電力制御システムは、需要家に対して所定の蓄電容量を割り当て可能な蓄電池と、蓄電池の充放電を制御する制御部を備える電力制御装置とを備える。制御部は、需要家から蓄電池に対する充放電指示を取得した場合に、充放電指示に基づく充放電量が需要家に対して割り当てられた蓄電容量の範囲内である場合には充放電指示を受け付け、充放電指示に基づく充放電量が需要家に対して割り当てられた蓄電容量の範囲外である場合には、充放電指示を受け付けるとともに、需要家に割り当てられた蓄電容量の範囲を超過する充放電量に応じた蓄電容量を、どの需要家にも割り当てられていない蓄電容量から減らして需要家に割り当てる。
特許文献2には、電力供給システムが開示されている。この電力供給システムは、電力の需要単位毎に設置された複数の蓄電装置を電力系統に接続され需要単位毎に各蓄電装置の充電又は蓄電装置から各需要単位における負荷への放電の制御を行う制御装置を設置し、複数の制御装置に関する情報をその属性に従い各制御装置を所定のグループに分類して管理データベースに蓄積し、第1の発電所から第2の発電所に対して送出される、電力供給の調整を指示する制御指示を制御指示取得部において取得し、グループ管理部が、制御指示の内容に応じて、管理データベースを参照して、所定のグループ単位で蓄電池の充電又は放電のスケジュールを作成し、スケジュールに従って制御を行う。
特開2019-92386号公報 特開2018-129911号公報
しかし、電力供給側から供給される電力を、直接的に需要側が授受する場合、電力設備の制約に依存し、需要側が安定して電力を得ることができないことがある。
本発明は、電力供給側から供給される電力を需要側が授受する場合に、需要側がより安価に安定して電力を得ることができる電力シェアシステム、電力シェア方法および電力系統システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため本発明は、複数の蓄電手段に蓄電されている電力量の管理を行う管理部を備え、管理部は、複数の需要家のそれぞれに割り当てられ、蓄電手段に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、需要家が使用するとした電力量に応じ、複数の蓄電手段のそれぞれに対する放電量を配分し、配分された放電量に基づいて、複数の蓄電手段に蓄電された電力を放電し、施設内の電力負荷機器で消費もしくは電力網に送電し売電することで、蓄電手段から需要家に対し、需要家が使用するとした電力量を送ったとして扱う、管理を行う電力シェアシステムである。
ここで、管理部は、需要家に使用権を割り当てていない電力量の情報である電力使用権未割当情報を管理するとともに、電力使用権未割当情報に基づき、複数の需要家に割り当てられた使用権を、電力使用権情報として管理することができる。この場合、需要家に使用権を割り当てていない電力量や使用権に対応する電力量の管理が容易になる。
また、管理部は、使用権に基づき需要家が使用するとした電力量を、使用権を行使した電力量を管理する電力使用権執行情報として管理することができる。この場合、需要家が使用するとした電力量の管理が容易になる。
さらに、管理部は、電力使用権執行情報に対応する電力量を配分して、複数の蓄電手段のそれぞれの放電量を決めることができる。この場合、放電量の管理が容易になる。
またさらに、管理部は、複数の蓄電手段に蓄電される電力量の予測をし、予測に基づき放電量の配分をすることができる。この場合、予測に基づき、それぞれの蓄電手段の放電量の配分を調整することができる。
また、管理部は、蓄電手段が設置されている施設の地域の天気情報に基づいて蓄電量の予測をすることができる。この場合、蓄電手段が太陽光を利用して発電する電力により蓄電するものであったときに、予想される発電量に基づき、それぞれの蓄電手段の放電量の配分を調整することができる。
さらに、管理部は、蓄電手段が設置されている施設の電力消費予測量に基づいて予測をすることができる。この場合、それぞれの施設で消費すると予測される電力量に基づき、それぞれの蓄電手段の放電量の配分を調整することができる。
またさらに、管理部は、蓄電手段に蓄電されている電力量の蓄電率および充電量の少なくとも一方を基に放電量の配分をすることができる。この場合、蓄電率や充電量が多い蓄電手段の放電が優先され、蓄電できる容量を確保することが可能となる。
そして、管理部は、使用権を配分した後に、一の需要家は、自身に配分された使用権を、他の需要家に権利移転することができる。この場合、自身が使用しない分の電力使用権を譲渡し、他者が有効活用することができる。
また、使用権は、需要家の使用権の過去の行使状況に応じて、配分する際の優先度が調整されることができる。この場合、電力シェアシステムの積極利用の促進を図れる。
さらに、需要家が使用した電力量に対する料金は、電力網から供給された電力量と、使用権を行使した電力量とを基に算出されることができる。この場合、一般的には料金が安価になる。
また、本発明は、プロセッサがメモリに記録されたソフトウェアを実行することにより、複数の蓄電手段に蓄電されている電力量の管理を行い、管理として、複数の需要家のそれぞれに割り当てられ、蓄電手段に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、需要家が使用するとした電力量に応じ、複数の蓄電手段のそれぞれに対する放電量を配分し、配分された放電量に基づいて、複数の蓄電手段に蓄電された電力を放電し、施設内の電力負荷機器で消費もしくは電力網に送電し売電することで、蓄電手段から需要家に対し、需要家が使用するとした電力量を送ったとして扱う、管理を行う電力シェア方法である。
さらに、本発明は、予め定められた施設に設置され、再生可能エネルギーにより発電する発電設備である再生可能エネルギー発電装置と、再生可能エネルギー発電装置で発電した電力を蓄電する複数の蓄電手段と、複数の蓄電手段に蓄電された電力量を需要家に配分する管理をする電力シェアシステムと、を備え、電力シェアシステムは、複数の蓄電手段に蓄電されている電力量の管理を行う管理部を備え、管理部は、複数の需要家のそれぞれに割り当てられ、蓄電手段に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、需要家が使用するとした電力量に応じ、複数の蓄電手段のそれぞれに対する放電量を配分し、配分された放電量に基づいて、複数の蓄電手段に蓄電された電力を放電し、施設内の電力負荷機器で消費もしくは電力網に送電し売電することで、蓄電手段から需要家に対し、需要家が使用するとした電力量を送ったとして扱う、管理を行う電力系統システムである。
ここで、蓄電手段は、再生可能エネルギー発電装置で発電される電力量が、施設において再生可能エネルギーを使用する電力負荷機器で消費される電力量より多いときに生じる余剰電力で蓄電を行うことができる。この場合、余剰電力を有効活用できる。
また、施設の側から、蓄電手段に蓄電された電力量を使用することを、電力シェアシステムに要求することができる。この場合、蓄電手段に蓄電された電力量を調整することができる。
本発明によれば、電力供給側から供給される電力を需要側が授受する場合に、需要側がより安価に安定して電力を得ることができる電力シェアシステム、電力シェア方法および電力系統システムを提供することができる。
本実施の形態の電力系統システムの全体構成を示した図である。 電力シェアシステムの動作を説明したフローチャートである。 電力シェアシステムが、SOC情報を取得する処理を行う際のシーケンス図である。 (a)~(d)は、電力小売事業者使用権割当処理を示した概念図である。 一般需要家について電力量の使用権を割り当てる処理、および後述する需要家権利行使処理を示したシーケンス図である。 (a)~(d)は、一般需要家に対し、電力量の使用権を割り当てる処理を示した概念図である。 (a)~(d)は、需要家権利行使処理について示した概念図である。 電力シェアシステムが、権利行使分実蓄電池放電配分処理および実蓄電池放電指示処理を行う際のシーケンス図である。 (a)~(d)は、実蓄電池放電指示処理について示した概念図である。 使用権自動配分処理を行う際のシーケンス図である。 使用権自動配分処理について示した概念図である。 施設実蓄電池使用要求処理を行う際のシーケンス図である。 使用権の権利移転について示した概念図である。 (a)は、電力使用権未割当情報のデータ構造を示した図である。(b)は、電力使用権情報のデータ構造を示した図である。(c)は、電力使用権執行情報のデータ構造を示した図である。 (a)は、図3、4で説明したSOC情報のデータ構造を示した図である。(b)は、図5、6で説明した使用権割当情報のデータ構造を示した図である。(c)は、図7で説明した使用権行使情報のデータ構造を示した図である。図8、9で説明した放電指示情報のデータ構造を示した図である。 (a)は、一般需要家が、電力使用の指示をするときに表示されるスマートデバイスの画面について示した図である。(b)は、一般需要家が、自身の運用実績を確認するときに表示されるスマートデバイスの画面について示した図である。(c)は、一般需要家が、使用権の移転指示をするときに表示されるスマートデバイスの画面について示した図である。
<電力系統システム1の全体説明>
図1は、本実施の形態の電力系統システム1の全体構成を示した図である。
図1に示す電力系統システム1は、施設A-1、電力小売事業者A-2、一般需要家A-3、通信網A-4、電力網A-5、他発電所A-6、通信網A-7、送配電事業者A-8、取引市場A-9および電力シェアシステム100を有している。
図1では、施設A-1は、施設A~Cを例示している。施設A-1は、施設A~Cの施設保有者と、施設A~Cのぞれぞれで電力設備を提供するPPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)事業者とが関係することを示している。ここでは、施設A~Cに、再生可能エネルギー発電装置11、蓄電池12、PCS13がそれぞれ設置され、PPA事業者が所有することを示す。また、施設A~Cに、電力負荷機器14、EMS(Energy Management System:エネルギー管理システム)15、スマートメータ16、PC(Personal Computer)17がそれぞれ設置され、施設保有者が所有することを示す。
施設A~Cは、公共施設、商業施設等であり、PPA事業者に敷地や屋根などのスペースを提供する。そして、PPA事業者は、太陽光発電システムや風力発電システムなどの、再生可能エネルギーにより発電する発電設備である再生可能エネルギー発電装置11を、提供されたスペースに設置する。PPA事業者は、再生可能エネルギー発電装置11を所有し、管理を行う。さらに、PPA事業者は、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力を、施設A~Cの施設保有者へ有償提供する。そして、施設保有者は、提供された電力を施設A~C内の電力負荷機器14で使用する。電力負荷機器14は、電力を使用して動作する機器であれば特に限られるものではなく、例えば、照明機器、エアコンディショナ、冷蔵冷凍機器などである。
この場合、施設保有者は、例えば、無償で施設A~Cに再生可能エネルギー発電装置11を導入することができる。また、提供される電力に要する費用は、一般的には、電力網A-5から調達する電力より安価である。さらに、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力は、再生可能エネルギーであるため、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することができる。なおここで、電力網A-5は、電力を需要側に供給するための、発電・変電・送電・配電する設備である。需要側としては、以下に説明する、本実施の形態が適用される一般需要家A-3でなくてもよい。電力網A-5は、例えば、一般送配電事業者が管理、運営を行い、公共的な立場で電力を供給する。
一方、PPA事業者は、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力を販売することで、投資回収を行うことができ、さらに長期に渡り安定した収益の機会が得られる。
上述したように、PPA事業者は、蓄電池12を所有する。蓄電池12は、再生可能エネルギー発電装置11で発電した電力を蓄電する複数の蓄電手段の一例である。蓄電池12は、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの化学電池である。蓄電池12は、再生可能エネルギー発電装置11で発電される電力量が、再生可能エネルギーを使用する電力負荷機器14で消費される電力量より多いときに生じる余剰電力で蓄電を行う。一方、施設A~Cの電力負荷機器14が消費する電力量が、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力量より多くなる場合は、その不足分の電力を電力網A-5から供給して補うことができる。この場合、電力網A-5を介して他発電所A-6から電力を供給することになる。
蓄電池12で蓄電された電力を使用するために放電する場合、PCS(Power Conditioning Subsystem)13が、系統電力に変換する。そして、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力を、電力負荷機器14で使用できる。さらに、これらの電力を、スマートメータ16を介して電力網A-5に送電することもできる。
EMS15は、再生可能エネルギー発電装置11、蓄電池12、PCS13、電力負荷機器14およびスマートメータ16の各機器の電力監視を行う。EMS15は、施設A~C内の発電量及び消費電力量を把握することができる。また、EMS15は、蓄電池12の充放電の制御を行うことができる。
スマートメータ16は、電力量計である。スマートメータ16は、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力や蓄電池12から放電した電力を、電力網A-5に送電した場合、この電力量を売電量として計測する。また、電力を、電力網A-5から調達した場合、この電力量を買電量として計測する。
PC17は、電力シェアシステム100のアプリケーション画面またはブラウザ画面にアクセスでき、蓄電池12のSOC(State Of Charge)情報の確認をすることができる。即ち、蓄電池12の蓄電率等を確認できる。また、詳しくは後述するが、PC17は、蓄電池12に蓄電されている電力の使用を要求することができる。
なお、上述した形態では、施設A-1に備えられる再生可能エネルギー発電装置11等の各設備は、施設保有者とPPA事業者とが別々に所有していたが、PPA事業者が介入せず、全てを施設保有者が所有して管理・運営を行う形態でもよい。また上述した形態では、蓄電池12として化学電池を例示したが、これに限られるものではなく、フライホイールバッテリーなどであってもよい。
電力小売事業者A-2は、需要家の一例である一般需要家A-3と電気の小売供給契約を行う事業者である。小売電気事業者は、施設A-1や他発電所A-6から調達した電力や、自社が保有する設備によって発電した電力を、一般需要家A-3に販売する。電力小売事業者A-2は、取引システム21と、需給管理システム22と、顧客管理システム(CIS:Customer Information System)23と、PC24とを所有する。
取引システム21は、取引市場A-9において電力の取り引きを行い、電力調達を可能にする。
需給管理システム22は、一般需要家A-3からの要求に従い、電力を一般需要家A-3に供給する管理を行う。
顧客管理システム23は、顧客として、一般需要家A-3の顧客情報の管理を行う。顧客情報は、例えば、顧客番号、顧客名、住所、電力使用量などである。
PC24は、詳しくは後述するが、一般需要家A-3に、蓄電池12で蓄電された電力量の使用権を割り当てることができる。
一般需要家A-3は、発電設備や蓄電設備などを有しない電力の消費者であり、例えば、一般家庭などが該当する。図1では、一般需要家A-3として一般需要家A~Cを例示している。一般需要家A~Cは、電力負荷機器31と、スマートメータ32と、スマートデバイス33とをそれぞれ所有する。
電力負荷機器31は、電力負荷機器14と同様に、電力を使用して動作する機器であり、例えば、一般家庭にある家電機器が該当する。
スマートメータ32は、スマートメータ16と同様に、電力量計である。一般需要家A-3が使用する電力は、電力網A-5から供給される。スマートメータ32は、電力網A-5から供給され、電力負荷機器31が使用した電力量を計測する。
スマートデバイス33は、一般需要家A-3が所有するコンピュータ端末装置であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末である。スマートデバイス33では、一般需要家A-3が電力シェアシステム100のアプリ等のソフトウェアを動作させることで、一般需要家A-3に使用権を割り当てられた電力量を確認したり、電力量の使用権の行使をすることができる。なお、スマートデバイス33の代わりに、PCなどであってもよい。
送配電事業者A-8は、電力の伝送に必要な設備を維持・運用し、供給区域内に電力を送り届ける事業者である。送配電事業者A-8は、HES(Head End System)81と、HDMS(Meter Data Management System)82と、託送システム83とを所有する。
HES81は、スマートメータ16、32やスマートメータの情報を集約する集約装置との間で通信制御を行う装置である。
HDMS82は、スマートメータ16、32のデータの保管、スマートメータ16、32への遠隔負荷開閉の指示等を行う装置である。
託送システム83は、電力の伝送に必要な設備を利用して一般需要家A-3に電力を送電する管理を行う。
また図示するように、施設A-1、電力小売事業者A-2、一般需要家A-3および電力シェアシステム100は、通信網A-4を介して接続している。通信網A-4は、例えば、インターネット網である。
さらに図示するように、施設A-1、一般需要家A-3および送配電事業者A-8は、通信網A-7を介して接続している。通信網A-7は、例えば、スマメWAN(Wide Area Network)であり、スマートメータ16、32が計測した電力使用量のデータの送信を行う通信網である。
一般需要家A-3は、電力小売事業者A-2と電力需給契約を結んでいる。電力小売事業者A-2は、一般需要家A-3の消費電力量に応じて電気料金を算出し、その料金を請求する。一般需要家A-3の消費電力量は、一般需要家A-3の住居に設置されているスマートメータ32から通信網(スマメWAN)A-7を介して、送配電事業者A-8が収集する。送配電事業者A-8は、一般需要家A-3が電力需給契約を結んでいる電力小売事業者A-2の顧客管理システム(CIS)23と連携している。顧客管理システム(CIS)23では、上記消費電力量と時間帯ごとの電力単価から電気料金を算出する。
通常、電力単価は、取引市場A-9で売買された価格に基づき価格が決定する。本実施形態においては電力小売事業者A-2と施設A-1とは、電力需給の相対契約を結んでいることを前提とする。この場合、再生可能エネルギー発電装置11等の電力設備を有する施設A-1を、一つの発電所と捉え、この施設A-1で発電した電力については、取引市場A-9で売買された電力の電力単価とは別の電力単価が設定される。このとき、一般的には、取引市場A-9で売買された電力の電力単価より、相対契約で電力設備を有する施設A-1から供給される電力単価の方が安価となる。
電力シェアシステム100は、複数の蓄電池12に蓄電された電力量を一般需要家A-3に配分する管理をする。電力シェアシステム100は、演算・制御部111と、記憶部112と、表示部113とを備える。
演算・制御部111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。演算・制御部111は、OS(基本ソフトウェア)やアプリ(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアを実行し、電力シェアシステム100が行う処理を実現する。
記憶部112は、例えば、メインメモリであり、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域である。
表示部113は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescent)ディスプレイ等を備える表示装置である。
<電力シェアシステム100の動作説明>
電力シェアシステム100は、以下に示すように動作する。
図2は、電力シェアシステムの動作を説明したフローチャートである。
以下、図1および図2を使用して、電力シェアシステム100の動作を説明する。
まず、電力シェアシステム100は、実蓄電池SOC収集処理を行う(ステップS101)。実蓄電池SOC収集処理は、施設A-1に配される各蓄電池12についてのSOC(State Of Charge)等の収集を行う処理である。この場合、電力シェアシステム100は、施設A-1のEMS15から、通信網A-4(インターネット網)を介して、蓄電池12のSOC情報を取得する。
図3は、電力シェアシステム100が、SOC情報を取得する処理を行う際のシーケンス図である。
図示するように、電力シェアシステム100は、施設A~Cに設置されている各蓄電池12についてSOC情報を取得する。ここでは、施設A~Cのそれぞれに設置されているEMS15であるEMS15A~15Cから、SOC情報を取得することを示している。
収集するSOC情報には、該当施設を一意に把握できるキー情報と、その該当施設に設置されている蓄電池12の、充電容量、蓄電されている電力量を示す充電量、充電量を割合で示した蓄電率等のデータが含まれる。
電力シェアシステム100は、施設A~Cから収集したSOC情報を記憶部112に保管するとともに、充電容量の合算値および充電量の合算値を、電力使用権未割当情報として記憶部112で保管する。電力使用権未割当情報は、一般需要家A~Cに対し、まだ割り当てていない蓄電池12の充電量を表す情報を含む。ここでは、まだ割り当てていない蓄電池12の充電量を表す情報は、充電量の合算値である。蓄電池12のSOC収集処理は定期的に実行され、その都度、電力シェアシステム100は、最新の蓄電池のSOC情報を把握する。
図2に戻り、次に、電力小売事業者A-2は、電力小売事業者使用権割当処理を行う(ステップS102)。電力小売事業者使用権割当処理は、電力シェアシステム100が、蓄電池12に充電された電力量(充電量)を使用する使用権を、割り当てる処理である。
図4(a)~(d)は、電力小売事業者使用権割当処理を示した概念図である。
図4(a)では、施設Aの充電容量が、20kWhであり、充電量が、10kWhであったことを示している。この場合、SOCは、50%となる。同様に、図4(a)では、施設Bの充電容量が、20kWhであり、充電量が、7kWhであったことを示している。この場合、SOCは、35%となる。さらに、図4(a)では、施設Cの充電容量が、10kWhであり、充電量が、5kWhであったことを示している。この場合、SOCは、50%となる。
図4(b)は、電力使用権未割当情報を示す。ここでは、施設A~Cの充電容量の合算値が、20kWh+20kWh+10kWh=50kWhであり、充電量の合算値が、10kWh+7kWh+5kWh=22kWhであることを示している。
電力使用権未割当情報により、電力量があるとき、電力小売事業者A-2は、電力需給契約を結んでいる一般需要家A-3に対し、この電力量の使用権を割り当てることができる。
図4(c)は、電力小売事業者A-2として、一般需要家A~Cについて電力量の使用権を割り当てる場合を示している。この場合、電力シェアシステム100は、一般需要家A~Cについて電力量の使用権を、電力使用権情報として管理する。なお、図4(c)では、一般需要家A~Cについて電力量の使用権を割り当てる前の状態を示す。即ち、一般需要家A~Cについて電力量の使用権は、全て0kWhである。
なお、図4(d)は、後述する電力使用権執行情報について示し、これもこの段階では、0kWhである。
図5は、一般需要家A~Cについて電力量の使用権を割り当てる処理、および後述する需要家権利行使処理を示したシーケンス図である。
図5に示すように、電力小売事業者A-2は、所有しているPC24から電力シェアシステム100にアクセスし、画面操作等により、一般需要家A~Cに対し、使用権を割り当てる。このとき、PC24から電力シェアシステム100に、使用権割当情報が送られる。使用権割当情報は、使用権を割り当てる際に送る情報である。使用権割当情報には、一般需要家を一意に把握できるキー情報と使用権の割り当て量等が含まれる。そして、電力シェアシステム100は、送られた使用権割当情報に基づき、一般需要家A~Cに対し、使用権を割り当てる。
図6(a)~(d)は、一般需要家A~Cに対し、電力量の使用権を割り当てる処理を示した概念図である。
図6(a)では、一般需要家A~Cのそれぞれに対し、7kWhの電力量を割り当てる使用権割当情報を示している。
図6(b)、(c)では、一般需要家A~Cのそれぞれに対し、7kWhの電力量(合計21kWh)を割り当てた結果を示している。図示する電力使用権情報は、一般需要家A~Cのそれぞれに対し、使用権領域の容量が10kWhであることを示す。使用権領域の容量は、一般需要家A~Cに割り当てられる電力量の上限を表す。そして、電力使用権情報は、一般需要家A~Cのそれぞれに対し、充電量7kWhが使用権領域として割り当てられたとして更新される。
またこの場合、電力使用権未割当情報は、割り当てた電力量を減算して更新される。この場合、電力使用権未割当情報は、22kWhから、21kWhの電力量が減算され、残り1kWhになったことを示している。
電力シェアシステム100は、電力使用権情報を記憶部112に保管する。なお、図6では一般需要家A~Cの使用権領域の容量をすべて同容量としているが、電力小売事業者A-2と一般需要家A~Cとの間で結んでいる電力需給契約にて、使用権領域を契約時に規定することができる。
図2に戻り、次に、電力シェアシステム100は、需要家権利行使処理を行う(ステップS103)。需要家権利行使処理は、一般需要家A~Cが、自身に割り当てられた電力量の使用権に基づき、実際に電力使用の指示をしたときに、電力シェアシステム100が行う処理である。
図6(b)に示したように、電力使用権情報により、一般需要家A~Cに割り当てられた使用権があるとき、図5に示すように一般需要家A~Cは、所有しているスマートデバイス33から電力シェアシステム100にアクセスする。ここでは、一般需要家A~Cがそれぞれ所有するスマートデバイス33であるスマートデバイス33A~33Cにより、電力シェアシステム100にアクセスした場合を示している。そして、一般需要家A~Cは、アプリケーション画面またはブラウザ画面等により、自身に使用権を割り当てられた電力量を確認することができる。また、一般需要家A~Cは、同画面で自身の運用実績を確認することができる。さらに、一般需要家A~Cは、同画面を操作することで、電力使用の指示をすることができる。電力シェアシステム100は、これを、使用権行使情報として管理する。使用権行使情報は、一般需要家A~Cが使用するとした電力量の情報を含む。使用権行使情報には、一般需要家A~Cを一意に把握できるキー情報と使用権を行使する日付および時刻、使用する充電量等が含まれる。電力シェアシステム100は、使用権行使情報を、記憶部112に保管する。
図7(a)~(d)は、需要家権利行使処理について示した概念図である。
図7(a)は、使用権行使情報を示している。そして、図7(a)では、一般需要家Aが、9/2の18:00~19:00に4kWhの電力量を使用する指示(権利行使)をしたことを示している。また、一般需要家Bが、9/2の19:00~20:00に2kWhの電力量を使用する指示(権利行使)をしたことを示している。さらに、一般需要家Cが、9/2の21:00~22:00に1kWhの電力量を使用する指示(権利行使)をしたことを示している。
電力シェアシステム100は、取得した使用権行使情報に基づき、電力使用権情報から使用する充電量を減算し更新するとともに、電力使用権執行情報として使用権を行使された充電量の合算値を記憶部112に保管する。
図7(c)は、電力使用権情報を示す。そしてここでは、電力使用権情報が、上記権利行使により、一般需要家A~Cがそれぞれ使用するとした電力量である4kWh、2kWh、1kWhを減算して更新されたことを示す。
また、図7(d)は、一般需要家A~Cが使用するとした電力量を示す電力使用権執行情報を示す。ここでは、電力使用権執行情報は、電力量の合算値として管理され、これが4kWh+2kWh+1kWh=7kWhであることを示す。
このとき、一般需要家A-3は、日付および時間、使用する電力量を指示するが、その日付、時間に供給される電力量は、施設A-1の蓄電池12から供給されるのではなく、電力網A-5から供給される。該当する日付および時間に、電力網A-5から供給された電力量は、一般需要家A-3の住居等に設置されているスマートメータ32で計測されおり、その電力量は、送配電事業者A-8を介して、電力小売事業者A-2に消費電力量として授受される。一方、電力シェアシステム100から電力小売事業者A-2の顧客管理システム(CIS)23には、電力需給契約を結んでいる一般需要家A-3が電力シェアシステム100を利用して権利行使した電力量が授受される。電力小売事業者A-2は、一般需要家A-3の日付および時間の消費電力量と、電力シェアシステム100で権利行使した日付および時間の電力量から一般需要家A-3の電気料金を算出する。
このときの電気料金の算出方法は、日付および時間毎に、消費電力量から電力シェアシステム100で使用権を行使した電力量を除いた電力量に対し、取引市場A-9に基づいた電力単価を乗算した料金と、電力シェアシステム100で使用権を行使した施設A-1との相対契約で取り決めた電力単価を乗算した料金と、を足すことで算出される。
これは、一般需要家A-3が使用した電力量に対する料金は、電力網A-5から供給された電力量と、使用権を行使した電力量とを基に算出される、と言うこともできる。
図2に戻り、電力シェアシステム100は、権利行使分実蓄電池放電配分処理を行う(ステップS104)とともに、実蓄電池放電指示処理(ステップS105)を行う。
権利行使分実蓄電池放電配分処理は、一般需要家A-3が権利行使した電力量に相当する放電量を、複数の蓄電池12のそれぞれに配分する処理である。また、実蓄電池放電指示処理は、蓄電池12に実際に放電を行う指示を出す処理である。
図7に示したように、電力使用権執行情報により、電力量があるとき、電力シェアシステム100は、権利行使分実蓄電池放電配分処理として、各施設A~Cに設置されている各蓄電池12から放電する電力量を配分する。そして、電力シェアシステム100は、実蓄電池放電指示処理として、各蓄電池12のEMS15に対して放電指示を行う。EMS15は、この放電指示に基づき、施設A~C内の蓄電池12の放電を制御する。
図8は、電力シェアシステム100が、権利行使分実蓄電池放電配分処理および実蓄電池放電指示処理を行う際のシーケンス図である。
ここでは、電力シェアシステム100は、権利行使分実蓄電池放電配分処理を行った後に、施設A~CのそれぞれのEMS15A~15Cに対し、蓄電池放電指示処理を行う場合を示している。
EMS15には、放電の指示をする情報として、放電指示情報が送られる。放電指示情報には、施設A~Cを一意に把握できるキー情報と放電指示量等が含まれる。
図9(a)~(d)は、実蓄電池放電指示処理について示した概念図である。
図9(a)では、電力シェアシステム100が、施設Aの蓄電池12に、3kWhの放電指示を行った場合を示している。また、図9(a)では、電力シェアシステム100が、施設Bの蓄電池12に、3kWhの放電指示を行った場合を示している。さらに、図9(a)では、電力シェアシステム100が、施設Cの蓄電池12に、1kWhの放電指示を行った場合を示している。
電力シェアシステム100は、放電指示情報を送信するのと同時に、電力使用権執行情報から放電指示量を減算し更新する。この場合、図9(d)に示すように、電力使用権執行情報から3kWh+3kWh+1kWh=7kWhの放電指示量が減算され、0kWhになったことを示している。
なお、権利行使分実蓄電池放電配分処理および実蓄電池放電指示処理は、一般需要家A~Cが権利行使をしたときに、即座に実行する必要はない。即ち、実行するまでにタイムラグを持たせることができる。
また図2で、ステップS101の次に、使用権自動配分処理を行うこともできる(ステップS106)。使用権自動配分処理は、電力小売事業者A-2が、一般需要家A-3に対して、自動的に使用権を配分する処理である。つまり、電力小売事業者A-2は、前述したように、電力需給契約を結んでいる一般需要家A-3に対して、個々に電力量の使用権を割り当てることができるだけでなく、自動配分の指示をすることができる。
図10は、使用権自動配分処理を行う際のシーケンス図である。
ここでは、図3で示した、蓄電池12のSOC情報を取得する処理の後に、使用権自動配分処理を行うことを示す。この場合、電力小売事業者A-2のPC24が、使用権を自動配分する指示を行い、電力シェアシステム100が、使用権自動配分処理を行う。
図11は、使用権自動配分処理について示した概念図である。
図11(a)では、電力シェアシステム100が、配分ロジックにより割り当て量を算出することを示している。例えば、電力使用権未割当情報に、8kWhの電力量がまだ割り当てていない場合、一般需要家Aに、3kWhの電力量を割り当てる。また、一般需要家Bに、3kWhの電力量を割り当てる。さらに、一般需要家Cに、2kWhの電力量を割り当てる。
これにより、図11(c)で示すように、電力使用権情報は、一般需要家A~Cのそれぞれに対し、上記電力量が自動的に配分され、使用権領域として割り当てられたとして更新される。
また図2で、ステップS103の次に、施設実蓄電池使用要求処理を行うこともできる(ステップS107)。施設実蓄電池使用要求処理は、施設A-1の側から蓄電池12に蓄電された電力量を使用することを、電力シェアシステム100に要求するときに、電力シェアシステム100が行う処理である。
図12は、施設実蓄電池使用要求処理を行う際のシーケンス図である。
図12では、施設Aの蓄電池12に蓄電された電力量を使用することを、電力シェアシステム100に要求する場合を示す。図示するように、施設AのPC17であるPC17Aは、施設Aの管理者等から蓄電電力使用要求情報を取得する。そして、PC17Aは、電力シェアシステム100に対して、蓄電池12の使用要求を行う蓄電電力使用要求情報を送り、蓄電池12の充電量の使用を要求する。蓄電電力使用要求情報は、蓄電池12の充電量の使用を要求する際に送る情報である。蓄電電力使用要求情報には、施設を一意に把握できるキー情報と使用要求量等が含まれる。
このとき、電力シェアシステム100は、施設実蓄電池使用要求処理を行う。この施設実蓄電池使用要求処理は、以下のようにして行われる。
通常は、電力使用権執行情報にある充電量からその使用要求量を減算し更新するとともに、施設AのEMS15に対して放電指示情報を送信する。一方、電力使用権執行情報にある充電量よりも使用要求量が多い場合は、電力使用権未割当情報の充電量から不足分を減算し更新するとともに、EMS15に対して、放電指示情報を送信する。これらの場合、電力シェアシステム100は、前述の実蓄電池放電指示処理を行う。
また、電力使用権執行情報にある充電量および電力使用権未割当情報の充電量でも使用要求量を満たせない場合は、PC17で表示している電力シェアシステム100のアプリケーション画面またはブラウザ画面上で、操作者に対して使用要求を実行できない旨を通知する。
このように、電力シェアシステム100は、施設Aからの使用要求に対しては、一般需要家A-3が使用権を行使した電力使用権執行情報の充電量と、一般需要家A-3に使用権を割り当てていない電力使用権未割当情報の充電量と、の範囲で使用可能する。その結果、一般需要家A-3に使用権が割り当てている電力使用権情報の充電量を確保する仕組みとする。
なお、放電された電力量は、一般需要家A-3が消費するだけでなく、電力網A-5に送電し、売電を行ってもよい。
これにより、蓄電池12に蓄電された電力量の調整を図ることができる。また、取引市場A-9の電力単価により、放電および蓄電を選択することができる。即ち、取引市場A-9の電力単価が高く、蓄電池12に蓄電された電力量に余裕がある場合は、放電による売電を行い、取引市場A-9の電力単価が低い場合や蓄電池12に蓄電された電力量に余裕がない場合は、蓄電を行う。
<効果の説明>
従来は、電力供給側と需要側とが電力網A-5を介して直接的に電力のやりとりをしており、この場合、電力の託送等の考慮などが必要になり、託送料金が発生しコスト面のメリットを享受しにくい。また、需要側は、蓄電池等の電力設備を有しないと充放電などによるエネルギーマネジメントを実施することは困難である。よって、このような電力設備を有しない一般需要家A-3は、電力供給側から直接的に電力を授受することは困難である。
一方、上述した形態では、需要側である一般需要家A-3は、電力供給側である施設A-1と電力網を介して直接に電力のやりとりをするのではなく、電力網A-5を介さず、仮想的に電力のやりとりをする。これにより、蓄電池等の電力設備を有しない一般需要家A-3が、エネルギーマネジメントを行うことができるようになる。この管理は、電力シェアシステム100が行う。
これを実現するため、電力シェアシステム100は、複数の蓄電池12に蓄電されている電力量を収集する収集部の機能を有する。そして、電力シェアシステム100は、複数の蓄電池12に蓄電されている電力量の管理を行う管理部の機能を有する。そして、管理部の機能として、電力シェアシステム100は、複数の一般需要家A-3のそれぞれに割り当てられ、蓄電池12に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、一般需要家A-3が使用するとした電力量に応じ、複数の蓄電池12のそれぞれに対する放電量を配分する。そして、配分された放電量に基づいて、複数の蓄電池12に蓄電された電力量を施設A-1の電力負荷機器14で自己消費、もしくは電力網A-5に送電する。一般需要家A-3には、使用するとした電力量が電力網A-5から供給されるが、この使用するとした電力量を、電力小売事業者A-2と連携し、電力小売事業者A-2と施設所有者間の相対契約の電力単価で料金計算されることで、蓄電池12から一般需要家A-3に対し、一般需要家A-3が使用するとした電力量を送ったとして扱う管理を行う。
この場合、電力シェアシステム100は、管理部の機能として、一般需要家A-3に使用権を割り当てていない電力量の情報である電力使用権未割当情報を管理する。さらに、電力シェアシステム100は、管理部の機能として、この電力使用権未割当情報に基づき、複数の一般需要家A-3に割り当てられた使用権を、電力使用権情報として管理する。
そして、電力シェアシステム100は、管理部の機能として、使用権に基づき一般需要家A-3が使用するとした電力量を、使用権を行使した電力量を管理する電力使用権執行情報として管理する。
さらに、電力シェアシステム100は、管理部の機能として、電力使用権執行情報に対応する電力量を配分して、複数の蓄電池12のそれぞれの放電量を決める。
上述した形態では、電力供給側と需要側とは、電力網A-5を介さず仮想的に電力のやりとりをする。即ち、使用権などの情報に基づき、電力供給側から需要側に対し、仮想的に電力を送ったとして扱う。この場合、需要側は、蓄電池などの電力設備を有しない一般需要家A-3であっても、電力供給側から電力を授受することができる。また、電力供給側の施設A-1でも、余剰電力を有効活用し、一般需要家A-3に仮想的な電力供給という新たなサービス提供を行うことができる。また、再生可能エネルギーの使用量を増やすことができる。また、電力供給側の施設A-1では、一般需要家A-3の使用権を確保しさえすれば、自身の電力負荷機器14で電力を使用することは自由である。
また、需要側である一般需要家A-3の使用権は確保されるため、電力供給側として施設A-1から供給される電力を、需要側である一般需要家A-3が授受する場合に、一般需要家A-3が安定して電力を得ることができる。そして、このような電力シェアシステム100を使用することで、エネルギーのシェアを、より効率的に行える。そして、エネルギーのシェアに参画する電力供給側や需要側が多くなれば、より一層エネルギー選択の幅を拡大させることでき、供給可能な再生可能エネルギーの利活用を大きく拡大させることが可能となる。
<放電量を配分する方法の説明>
再生可能エネルギー発電装置11は天候等により発電量に影響が生じることがある。例えば、太陽光発電の場合、天候不順により日照量が得られない場合、発電量は小さくなる。このとき、ある施設A-1のエリアが天候不順の場合、該当施設での再生可能エネルギー発電装置11で発電量が小さくなり、電力負荷機器14で消費される電力量の方が多くなる可能性がある。この場合、不足分の電力を、電力網A-5から供給して補うことになるが、この電力網A-5から供給した電力は、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力より割高となる。そのため、施設A-1内の蓄電池12に蓄電された電力がある場合は、その電力を優先的に使用することでコストメリットが図れる。
この前提において、前述の権利行使分実蓄電池放電配分処理では、各施設A-1のエリア毎の翌日の天気情報に基づいて放電量を配分するロジックを有する。
具体的には、一般的に公開されている気象情報サイトから、通信網A-4(インターネット網)を介して、各施設A-1のエリアの翌日の天気情報を取得し、翌日の日照量が少ないと予想される施設A-1よりも、日照量が多いと予測される施設A-1の放電量を多くするように配分する。これにより、翌日の日照量が少ないと予想される施設A-1の放電が抑制され蓄電残量を確保し、翌日、実際に日照量が得られず、発電量より消費電力量が大きくなる場合は、蓄電池12に蓄電された電力を使用することが可能となる。
つまり、電力シェアシステム100は、複数の蓄電池12に蓄電される電力量の予測をし、その予測に基づき放電量の配分をする。この場合、電力シェアシステム100は、管理部の機能として、蓄電池12が設置されている施設A-1の地域の天気情報に基づいてこの予測をする。
また、これに限られるものではなく、電力シェアシステム100は、蓄電池12が設置されている施設A-1の電力消費予測量に基づいて配分をするようにすることができる。例えば、電力シェアシステム100は、翌日の各施設A-1の電力消費予測量に基づいて放電量を配分する配分ロジックを有する。
各施設A-1の用途によって、日付や曜日、営業日もしくは非営業日(休日、祝日等)、または特定のイベント等によって消費電力量は変動する。各施設A-1の消費電力をデータとして保管し、統計分析することで翌日の消費電力予測が可能となる。この消費電力予測を用いて放電量の配分を行う。
この場合、各施設の翌日の電力消費予測量に基づき、翌日の消費電力量が多いと予想される施設よりも消費電力量が少ないと予測される施設の放電量を多くするように配分する。これにより、翌日の消費電力が多いと予想される施設の放電が抑制され蓄電残量を確保し、翌日、実際の消費電力量が大きくなる場合は、蓄電池に蓄電された電力を使用することが可能となる。
なお、上述では、翌日の天気情報や翌日の電力消費予測量に基づいて配分をしたが、翌日に限られるものではなく、24時間後、翌々日、1週間後など、予測をする時点は、任意に設定することができる。
上述した配分は、外部情報や統計分析するための蓄積データが必要となる。これらのデータが取得できない場合もしくは、必要なデータ量が蓄積できるまでは、シンプルな配分ロジックが必要となる。
この場合、電力シェアシステム100は、蓄電池12に蓄電されている電力量の蓄電率および充電量の少なくとも一方を基に放電量の配分をすることができる。
つまり、実蓄電池SOC収集処理で収集したSOC情報に含まれる蓄電率のデータに基づき、蓄電率の少ない施設よりも、蓄電率が多い施設の放電量を多くするように配分する。これにより、蓄電率が多い施設の放電が優先され、蓄電できる容量を確保することが可能となる。
また、蓄電率の代わりに、充電量を用いてもよい。つまり、実蓄電池SOC収集処理で収集したSOC情報に含まれる充電量のデータに基づき、充電量の少ない施設よりも、充電量が多い施設の放電量を多くするように配分する。これにより、充電量が多い施設の放電が優先され、蓄電できる容量を確保することが可能となる。
<権利移転の説明>
前述したように、電力小売事業者使用権割当処理、または使用権自動配分処理では、各一般需要家A-3に対して使用権が配分される。この配分された使用権に対して、一の一般需要家A-3は、自身に配分された使用権を、他の一般需要家A-3に権利移転を指示することができる。これにより自身が使用しない分の電力使用権を譲渡し、他者が有効活用することができる。
この場合、一般需要家A-3は、所有しているスマートデバイス33から、電力シェアシステム100にアクセスし、アプリケーション画面またはブラウザ画面等により、自身に使用権を割り当てられた充電量を確認し、同画面操作で、使用権の移転指示をすることができる。このとき、スマートデバイス33から、電力シェアシステム100に権利移転指示情報が送られる。権利移転指示情報は、一の一般需要家A-3は、自身に配分された使用権を、他の一般需要家A-3に権利移転を指示する際に送られる情報である。権利移転指示情報には、使用権の移転元にあたる一般需要家A-3を一意に把握できるキー情報と、使用権の移転先にあたる一般需要家A-3を一意に把握できるキー情報、権利移転する使用権割当量等が含まれる。
図13は、使用権の権利移転について示した概念図である。
図13(a)では、使用権の移転元が一般需要家Aであり、使用権の移転先が一般需要家Bであることを示している。また、権利移転する使用権である使用権割当量は、3kWhである。
この場合、図13(c)に示すように、電力シェアシステム100は、取得した権利移転指示情報に基づき、使用権の移転元の一般需要家Aの使用権領域から、移転する使用権割当量を減算する。また、使用権の移転先の一般需要家Bの使用権領域に、移転する使用権割当量を加算し、記憶部112に保管する。
<使用権優先配分の説明>
前述したように、使用権自動配分処理では、電力シェアシステム100は、電力使用権未割当情報にある充電量から、配分ロジックによって割当量を算出し、各一般需要家A-3の割当量を記憶部112に保管する。
このときの配分ロジックとして、一番シンプルなロジックは、同量分配である。これは、電力使用権未割当情報の充電量を、一般需要家A-3の人数で除算し、均等に配分するロジックである。
また、電力シェアシステム100は、一般需要家A-3の中でも積極的な利用者に対してインセンティブを持たせた配分ロジックを用いてもよい。具体的には、電力シェアシステム100は、一般需要家A-3による使用権行使回数や使用権行使の量が多い一般需要家A-3に対し、配分割合の重みづけを行い優先的に配分する。これは、使用権は、一般需要家A-3の使用権の過去の行使状況に応じて、配分する際の優先度が調整される、と言うこともできる。これにより、電力シェアシステム100の利用の積極利用の促進につながる。
<記憶部112に保存される情報の説明>
図14(a)は、電力使用権未割当情報のデータ構造を示した図である。
図示する電力使用権未割当情報は、容量、充電量、充電率、有効フラグ、データ集計日時よりなる。この場合、電力使用権未割当情報を集計した時をデータ集計日時とし、これに対応する容量、充電量、充電率、有効フラグが、記憶部112に保存される。なお、有効フラグは、そのデータを有効であるか否かを示す。有効フラグが「1」の場合、このデータは、有効と扱われる。また、有効フラグが「0」の場合、このデータは、無効として扱われる。データが更新される場合、新たなデータを有効にし、今まで使用していたデータを無効にする。無効とされたデータは、履歴として残る。
図14(b)は、電力使用権情報のデータ構造を示した図である。
図示する電力使用権情報は、需要家一般キー、容量、充電量、充電率、有効フラグ、データ更新日時よりなる。この場合、電力使用権情報の更新があった時をデータ更新日時とし、これに対応する容量、充電量、充電率(蓄電率)、有効フラグが、記憶部112に保存される。なお、需要家一般キーは、一般需要家A~Cを一意に把握できるキー情報に該当する。
図14(c)は、電力使用権執行情報のデータ構造を示した図である。
図示する電力使用権執行情報は、容量、充電量、充電率、有効フラグ、データ集計日時よりなる。この場合、電力使用権執行情報の集計があった時をデータ集計日時とし、これに対応する容量、充電量、充電率(蓄電率)、有効フラグが、記憶部112に保存される。
図15(a)は、図3、4で説明したSOC情報のデータ構造を示した図である。
図示するSOC情報は、施設一意キー、充電容量、充電量、SOC、データ取得日時よりなる。この場合、SOC情報を取得した時をデータ取得日時とし、これに対応する施設一意キー、充電容量、充電量、SOCが、記憶部112に保存される。なお、施設一意キーは、施設A~Cを一意に把握できるキー情報に該当する。
図15(b)は、図5、6で説明した使用権割当情報のデータ構造を示した図である。
図示する使用権割当情報は、需要家一意キー、使用権割当量、データ取得日時よりなる。この場合、使用権割当情報を取得した時をデータ取得日時とし、これに対応する需要家一意キー、使用権割当量が、記憶部112に保存される。
図15(c)は、図7で説明した使用権行使情報のデータ構造を示した図である。
図示する使用権行使情報は、需要家一意キー、行使開始日時、行使終了日時、行使量、データ取得日時よりなる。この場合、使用権行使情報を取得した時をデータ取得日時とし、これに対応する需要家一意キー、行使開始日時、行使終了日時、行使量が、記憶部112に保存される。なお、行使開始日時、行使終了日時により、使用権を行使する日付および時刻を特定できる。また行使量は、使用する充電量である。
図15(d)は、図8、9で説明した放電指示情報のデータ構造を示した図である。
図示する放電指示情報は、施設一意キー、放電量、データ取得日時よりなる。この場合、放電指示情報を取得した時をデータ取得日時とし、これに対応する施設一意キー、放電量が、記憶部112に保存される。
<一般需要家の操作画面の説明>
図16(a)は、一般需要家A~Cが、電力使用の指示をするときに表示されるスマートデバイス33の画面Gについて示した図である。
ここでは、図6、7で説明したように、一般需要家A~Cは、それぞれが所有するスマートデバイス33にアクセスし、電力使用の指示をする。この場合、電力シェアシステム100が作成したインフォメーションとともに、スケジューリングをする欄が表示される。一般需要家A~Cは、スケジューリングの欄に入力を行うことで、電力使用の指示をすることができる。
図16(b)は、一般需要家A~Cが、自身の運用実績を確認するときに表示されるスマートデバイス33の画面Gについて示した図である。
この画面Gでは、一般需要家A~Cは、今月の運用結果として電気料金やCO排出量を確認することができる。また、一般需要家A~Cは、月別運用状況について確認することができる。
図16(c)は、一般需要家A~Cが、使用権の移転指示をするときに表示されるスマートデバイス33の画面Gについて示した図である。
ここでは、図13で説明したように、一般需要家A~Cは、それぞれが所有するスマートデバイス33にアクセスし、使用権の移転指示をする。図16(c)では、一般需要家Aが、スマートデバイス33Aを使用して、一般需要家Bに権利移転する場合を示している。そして、一般需要家Bは、スマートデバイス33Bを使用して、これを確認できることを示している。さらに図16(c)では、このとき一般需要家Aは、5kWhの電力量を、ギフトとして一般需要家Bに送り、これをSNS(Social networking service)に投稿したことを示している。SNSに投稿することで、エネルギーのシェアに参画する電力供給側や需要側が多くなることが期待できる。
<電力シェア方法の説明>
以上説明を行った電力シェアシステム100が行う処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、電力シェアシステム100に設けられたコンピュータ内部のプロセッサが、上述した各機能を実現するソフトウェアをメモリにロードして実行し、これらの各機能を実現させる。
よって、電力シェアシステム100が行う処理は、プロセッサがメモリに記録されたソフトウェアを実行することにより、複数の蓄電池12に蓄電されている電力量の管理を行い、管理として、複数の一般需要家A-3のそれぞれに割り当てられ、蓄電池12に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、一般需要家A-3が使用するとした電力量に応じ、複数の蓄電池12のそれぞれに対する放電量を配分し、配分された放電量に基づいて、複数の蓄電池12に蓄電された電力を放電し、施設A-1内の電力負荷機器14で消費もしくは電力網A-5に送電し売電することで、蓄電池12から一般需要家A-3に対し、一般需要家A-3が使用するとした電力量を送ったとして扱う、管理を行う電力シェア方法と捉えることができる。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…電力系統システム、11…再生可能エネルギー発電装置、12…蓄電池、14…電力負荷機器、100…電力シェアシステム、111…演算・制御部、112…記憶部、A-1…施設、A-2…電力小売事業者、A-3…一般需要家、A-4…通信網、A-5…電力網、A-6…他発電所、A-7…通信網、A-8…送配電事業者、A-9…取引市場

Claims (15)

  1. 複数の蓄電手段に蓄電されている電力量の管理を行う管理部を備え、
    前記管理部は、
    複数の需要家のそれぞれに割り当てられ、前記蓄電手段に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、需要家が使用するとした電力量に応じ、複数の前記蓄電手段のそれぞれに対する放電量を配分し、
    配分された前記放電量に基づいて、複数の前記蓄電手段に蓄電された電力を放電し、施設内の電力負荷機器で消費もしくは電力網に送電し売電することで、前記蓄電手段から需要家に対し、需要家が使用するとした電力量を送ったとして扱う、
    管理を行う電力シェアシステム。
  2. 前記管理部は、需要家に前記使用権を割り当てていない電力量の情報である電力使用権未割当情報を管理するとともに、前記電力使用権未割当情報に基づき、複数の需要家に割り当てられた前記使用権を、電力使用権情報として管理する請求項1に記載の電力シェアシステム。
  3. 前記管理部は、前記使用権に基づき需要家が使用するとした電力量を、前記使用権を行使した電力量を管理する電力使用権執行情報として管理する請求項1または2に記載の電力シェアシステム。
  4. 前記管理部は、前記電力使用権執行情報に対応する電力量を配分して、複数の前記蓄電手段のそれぞれの放電量を決める請求項3に記載の電力シェアシステム。
  5. 前記管理部は、複数の前記蓄電手段に蓄電される電力量の予測をし、前記予測に基づき前記放電量の配分をする請求項1に記載の電力シェアシステム。
  6. 前記管理部は、前記蓄電手段が設置されている施設の地域の天気情報に基づいて蓄電量の予測をする請求項5に記載の電力シェアシステム。
  7. 前記管理部は、前記蓄電手段が設置されている施設の電力消費予測量に基づいて前記予測をする請求項5に記載の電力シェアシステム。
  8. 前記管理部は、前記蓄電手段に蓄電されている電力量の蓄電率および充電量の少なくとも一方を基に前記放電量の配分をする請求項1に記載の電力シェアシステム。
  9. 前記管理部は、前記使用権を配分した後に、一の需要家は、自身に配分された前記使用権を、他の需要家に権利移転する請求項1に記載の電力シェアシステム。
  10. 前記使用権は、需要家の前記使用権の過去の行使状況に応じて、配分する際の優先度が調整される請求項1に記載の電力シェアシステム。
  11. 需要家が使用した電力量に対する料金は、前記電力網から供給された電力量と、前記使用権を行使した電力量とを基に算出される請求項1に記載の電力シェアシステム。
  12. プロセッサがメモリに記録されたソフトウェアを実行することにより、
    複数の蓄電手段に蓄電されている電力量の管理を行い、
    前記管理として、
    複数の需要家のそれぞれに割り当てられ、前記蓄電手段に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、需要家が使用するとした電力量に応じ、複数の前記蓄電手段のそれぞれに対する放電量を配分し、
    配分された前記放電量に基づいて、複数の前記蓄電手段に蓄電された電力を放電し、施設内の電力負荷機器で消費もしくは電力網に送電し売電することで、前記蓄電手段から需要家に対し、需要家が使用するとした電力量を送ったとして扱う、
    管理を行う
    電力シェア方法。
  13. 予め定められた施設に設置され、再生可能エネルギーにより発電する発電設備である再生可能エネルギー発電装置と、前記再生可能エネルギー発電装置で発電した電力を蓄電する複数の蓄電手段と、
    複数の前記蓄電手段に蓄電された電力量を需要家に配分する管理をする電力シェアシステムと、
    を備え、
    前記電力シェアシステムは、
    複数の前記蓄電手段に蓄電されている電力量の管理を行う管理部と、を備え、
    前記管理部は、
    複数の需要家のそれぞれに割り当てられ、前記蓄電手段に蓄積されている電力量を使用する使用権に基づき、需要家が使用するとした電力量に応じ、複数の前記蓄電手段のそれぞれに対する放電量を配分し、
    配分された前記放電量に基づいて、複数の前記蓄電手段に蓄電された電力を放電し、施設内の電力負荷機器で消費もしくは電力網に送電し売電することで、前記蓄電手段から需要家に対し、需要家が使用するとした電力量を送ったとして扱う、
    管理を行う電力系統システム。
  14. 前記蓄電手段は、前記再生可能エネルギー発電装置で発電される電力量が、前記施設において前記再生可能エネルギーを使用する電力負荷機器で消費される電力量より多いときに生じる余剰電力で蓄電を行う請求項13に記載の電力系統システム。
  15. 前記施設の側から、前記蓄電手段に蓄電された電力量を使用することを、前記電力シェアシステムに要求することができる請求項13に記載の電力系統システム。

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