JP2024042218A - 飛行体位置監視システム、および、飛行体位置監視方法 - Google Patents

飛行体位置監視システム、および、飛行体位置監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 監視対象の飛行体の現在位置等が把握できなくなった状況でも、飛行体の飛行中の安全を確保できる飛行体位置監視システムを提供する。【解決手段】 飛行体の機体モデルを複数格納した機体モデルデータベースと、機体モデルデータベースから、監視対象の飛行体の機体モデル、または、監視対象の飛行体と類似性の高い飛行体の機体モデルを取得する機体モデル取得部と、監視対象の飛行体の飛行経路の環境情報に基づいて、飛行体の運航に影響する空間情報を生成する空間情報生成部と、機体モデル、空間情報、飛行体の重量、および、飛行経路を特定する情報に基づいて、各時刻における飛行体の位置を推測する位置推測部と、位置推測部が推測した各時刻における飛行体の位置と、飛行体または飛行体監視センサが実測した各時刻における飛行体の位置と、の差異に基づいて、機体モデルを更新する更新部と、を備える飛行体位置監視システム。【選択図】 図6

Description

本発明は、飛行体の位置を監視する飛行体位置監視システム、および、飛行体位置監視方法に関する。
ドローンの運航計画を作成し、その運航計画に基づいてドローンの動態管理を行う従来技術として、特許文献1のドローン用動態管理装置(運航計画作成装置)が知られている。例えば、同文献の要約書には、「ドローンを利用する場合に、適切に運航計画を作成できるようにする。」と記載されており、請求項6には「前記ドローンからの現在位置を含む状況情報を受信し、前記運航計画に基づいて前記ドローンの動態管理を行う第1の動態管理手段を備えることを特徴とする運航計画作成装置。」と記載されている。
また、同文献の段落0223には「位置等通知部212は、この実施の形態では飛行指示データの提供を受けた場合に、現在位置(緯度、経度、高さ(高度))、飛行方向、飛行速度、残可能飛行距離などを無線通信部201及び送受信アンテナ201Aを通じてドローン用動態管理装置1に通知する。現在位置等の通知は、所定のタイミングごと(例えば数分ごと)に行うようにされるが、例えば、ドローン用動態管理装置1からの現在位置等の通知要求を受けた場合など、適宜のタイミングで通知処理を行うこともできる。」と記載されている。
特開2020-205122号公報
しかしながら、特許文献1のドローン用動態管理装置は、所定のタイミングでドローンと通信でき、ドローンの現在位置等を把握できる状況下での動態管理を基本としている。そのため、ドローンとの通信が不能となり、ドローンの現在位置等を把握できない場合には、同文献の段落0206で「再計画処理部114は、・・・ドローン2やトラック6の移動体搭載装置7と通信を行えない場合に、新たに別のドローン2や別のトラック6を用いた動態管理データを生成し直して、別途、商品の配送を行うようにする。この場合、再計画処理部114は、・・・通信不能になったドローン2やトラック6を捜索する指示を、所定の相手先に通信I/F101を通じて送信する処理も行う。」と説明され、段落0274で「ステップS308において、ドローン2やトラック6と通信が行えなくなった場合、すなわち、ドローン2やトラック6が行方不明になった場合には、別のドローン2や別のトラック6を用いた運航計画を立案し、この新たな運航計画に沿って、別のドローン2や別のトラック6を運航して、商品の配送を滞りなく実行するように制御する。」と説明されるように、通信不能となったドローンの動態管理を断念し、他のドローンに作業を引き継がせることが明記されている。
そこで、本発明は、監視対象の飛行体の現在位置等が把握できなくなった状況であっても、その飛行体の飛行中の安全を確保できる飛行体位置監視システム、および、飛行体位置監視方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の飛行体位置監視システムは、所定の飛行経路を飛行する飛行体の位置を監視するシステムであって、飛行体の機体モデルを複数格納した機体モデルデータベースと、該機体モデルデータベースから、監視対象の飛行体の機体モデル、または、監視対象の飛行体と類似性の高い飛行体の機体モデルを取得する機体モデル取得部と、監視対象の飛行体の飛行経路の環境情報に基づいて、前記飛行体の運航に影響する空間情報を生成する空間情報生成部と、前記機体モデル、前記空間情報、前記飛行体の重量、および、前記飛行経路を特定する情報に基づいて、各時刻における飛行体の位置を推測する位置推測部と、該位置推測部が推測した前記各時刻における飛行体の位置と、前記飛行体または飛行体監視センサが実測した前記各時刻における飛行体の位置と、の差異に基づいて、前記機体モデルを更新する更新部と、を備えるシステムとした。
本発明の飛行体位置監視システム、および、飛行体位置監視方法によれば、飛行体位置を把握できなくなった状況であっても、その飛行体の飛行中の安全を確保することができる。
一実施例の飛行体位置監視システムの概略構成図。 飛行体の飛行経路を上面視した平面図。 一実施例の飛行体の機能ブロック図。 一実施例の管制システムの機能ブロック図。 一実施例のポートシステムの機能ブロック図。 一実施例の運航管理システムの機能ブロック図。 一実施例の運航管理システムの処理フローチャート。 一実施例の運航管理システムの処理フローチャート。 飛行体の耐風性能の一例を示すグラフ。 飛行体の耐風性能の一例を示すグラフ。 飛行体の耐風性能の一例を示すグラフ。 一実施例の運航影響度算出部の機能ブロック図。 図7BのステップS25の詳細を示す処理フローチャート。
まず、図1を用いて、本発明の一実施例に係る飛行体位置監視システム100の概略を説明する。ここに示すように、本実施例の飛行体位置監視システム100は、運航管理システム1、管制システム2、ポートシステム3、および、飛行体監視センサ4を、実線で示すプライベートネットワーク(仮想プライベートネットワークであっても良い)で相互接続したシステムであり、外部システム5から各種情報の提供を受けつつ、飛行体200の現在位置を監視するためのシステムである。なお、図1では簡略化のため、飛行体200を一機だけ図示しているが、飛行体位置監視システム100は、複数の飛行体200を並列監視でき、飛行体同士が異常接近しないように各飛行体を管制できるシステムである。
図1の飛行体200は、公衆無線通信網を介して、ポートシステム3に位置情報等を送信したり、ポートシステム3から指令等を受信したりする。ポートシステム3は、プライベートネットワークを介して運航管理システム1や管制システム2と接続されているため、飛行体200は、ポートシステム3を経由することで、実質的に、運航管理システム1や管制システム2とも通信することができる。
但し、飛行体200の飛行経路の一部には、近傍に公衆無線アンテナが存在しない、或いは、近傍の公衆無線アンテナが故障している、等の理由によって、無線通信できない区間(以下、「無線通信不通区間」と称する)が存在している。そのため、無線通信不通区間の飛行中は、飛行体200は飛行体位置監視システム100に位置情報等を送信することができず、飛行体位置監視システム100は飛行体200の現在位置等を把握することができない。そこで、無線通信不通区間を飛行中の飛行体200の現在位置等も監視できるよう、本実施例では、飛行体位置監視システム100と飛行体200を次のように構成した。
<飛行体200>
飛行体200は、比較的低い高度を飛行する、マルチロータ式ドローンや有翼式ドローンである。この飛行体200は、空撮用や荷物運搬用の小型無人機であっても良いし、少人数の搭乗が可能な小型有人機であっても良いが、以下では特に断らない限り、マルチロータ式の小型無人機であるものとする。
図1に示すように、飛行体200は、出発地ポートPsから目的地ポートPgに向け、所定のウェイポイントWを経由する一点鎖線の飛行経路での移動を計画している。以下では、出発地ポートPsから目的地ポートPgに引いた水平線をX軸、X軸と直交する水平線をY軸、両軸と直交する鉛直線をZ軸、出発地ポートPsの3次元座標を原点、とする三軸直交座標系を用いて所望の位置を定義する。すなわち、出発地ポートPsの3次元座標を(xs=0、ys=0、zs=0)、目的地ポートPgの3次元座標を(xg、yg、zg)、n番目(nは自然数)のウェイポイントWnの3次元座標を(xn、yn、zn)と定義する。
図2は、飛行体200の飛行経路をXY平面に投影した平面図である。図2では、図1の飛行経路(Ps-W1-W2-Pg)に加え、選択されなかった2つの経路候補(Ps-W1-Pg、Ps-W1-W3-W4-Pg)も表示している。なお、各経路には図示する位置に無線通信不通区間が存在しているものとする。
ここで、同図の小分割空間Cは、飛行経路近傍空間の空間情報(表3から表5を用いて後述する、風況、リスク等の情報)を位置毎に管理できるように、飛行経路近傍空間をXYZの各方向に小分割した単位空間である。この小分割空間Cの大きさは適当に定めれば良いが、飛行体200の想定飛行密度が高く、空間情報を細やかに管理したい場合は、例えば、各辺1mの立方体状空間を小分割空間Cとして設定すれば良い。
図3は、飛行体200の機能ブロック図である。ここに示すように、本実施例の飛行体200は、制御装置201、位置姿勢センサ202、フライトレコーダ203、無線通信機204を備えている。なお、図示を省略しているが、飛行体200は、推進力や揚力を発生させるロータや翼、飛行体用途に応じた、カメラ、荷台、客室なども備えている。
制御装置201は、ロータ等を制御する装置である。位置姿勢センサ202は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機とジャイロセンサを組み合わせたセンサであり、飛行体200の現在位置、現在姿勢、現在速度等を時系列で取得するセンサである。フライトレコーダ203は、ロータ等の駆動状態や、位置姿勢センサ202で取得した位置姿勢の時系列変化などを記録する記録装置である。無線通信機204は、フライトレコーダ203に記録した各種情報を、公衆無線通信網を介して飛行体位置監視システム100(ポートシステム3)に無線送信する通信機である。
<飛行体位置監視システム100>
上記したように、飛行体位置監視システム100は、所定の飛行経路を運航中の飛行体200の現在位置を常時監視するためのシステムであり、運航管理システム1と、管制システム2と、複数のポートシステム3(3s、3g)と、複数の飛行体監視センサ4を備える。
<<管制システム2>>
図4は、管制システム2の機能ブロック図である。本実施例の管制システム2は、複数の飛行体200の夫々が安全に飛行できるように管制するためのシステムであり、図4に示すように、機体情報管理部21と、運航設計部22と、警戒空域情報発報部23を備えている。機体情報管理部21は、運航管理システム1から受信した空間情報や運航計画等に基づいて、各飛行体の現在位置を集約し、運航状況として運航管制システム1に出力する。運航設計部22は、運航管理システム1から受信した空間情報や運航計画等に基づいて、複数の飛行体200の各々の飛行経路を設計する。警戒空域情報発報部23は、運航設計部22の出力に基づいて、警戒空域情報を各飛行体に発報する。なお、管制システム2の詳細は、必要に応じて後述する運航管理システム1の説明中でも説明する。
<<ポートシステム3>>
ポートシステム3は、主に、飛行体200との通信インタフェースとして機能するシステムであり、本実施例では、出発地ポートPsに設置したポートシステム3sと、目的地ポートPgに設置したポートシステム3gの2種類を例示している。
図5は、ポートシステム3の機能ブロック図である。ここに示すように、本実施例のポートシステム3は、制御装置31と、重量センサ32と、無線通信機33と、記憶装置34を備えている。制御装置31は、プライベートネットワークを介して運航管理システム1や管制システム2と接続されており、所望の情報を送受信する。重量センサ32は、離陸前に飛行体200の全重量を測定する。無線通信機33は、公衆無線通信網を介して、飛行体200の無線通信機204と無線通信する。記憶装置34は、飛行体200から受信した情報(位置姿勢情報など)を記憶するとともに、記憶した情報を運航管理システム1や管制システム2に送信する。なお、ポートシステム3の詳細は、必要に応じて後述する運航管理システム1の説明中でも説明する。
<<飛行体監視センサ4>>
飛行体監視センサ4は、具体的には、上空を監視するレーダであり、図1の破線で示す監視範囲41内を飛行中の飛行体200の位置と速度を計測して、管制システム2に通知する。なお、飛行体監視センサ4の詳細は、必要に応じて後述する運航管理システム1の説明中でも説明する。
<<飛行体200の現在位置の監視方法>>
ここで、運航管理システム1の説明に先立ち、本実施例の飛行体位置監視システム100による飛行体200の現在位置と現在速度の監視方法を概説する。
(1)飛行体200が飛行体監視センサ4の監視範囲41内を飛行している場合、飛行体位置監視システム100は、飛行体監視センサ4の出力に基づいて飛行体200の現在位置と現在速度を監視する。
(2)飛行体200が無線通信区間を飛行する場合、飛行体位置監視システム100は、飛行体200から受信した位置姿勢情報に基づいて、飛行体200の現在位置と現在速度を監視する。
(3)上記した(1)(2)の監視方法を利用できない場合(すなわち、飛行体200が、監視範囲41外、かつ、無線通信不通区間を飛行する場合)には、飛行体位置監視システム100は、後述する機体モデルを利用することで飛行体200の現在位置と現在速度を推測する。
<<運航管理システム1>>
次に、図6から図10を用いて、本実施例の運航管理システム1の詳細を説明する。
まず、本実施例において運航管理システム1が担う機能を概説する。システム運用者が、使用する飛行体200の機体ID、出発地ポートPs、および、目的地ポートPgなどを運航管理システム1に登録すると、運航管理システム1は、システム運用者が登録した情報および外部システムから取得した情報(気象情報など)に基づいて運航計画を作成し、管制システム2に送信する。その後、飛行体200が管制システム2に従って飛行する際には、運航管理システム1は、管制システム2から報告された運航状況に応じて各飛行体の運航計画を修正し、修正後の運航計画を管制システム2に再送する。これらの処理を運航管理システム1と管制システム2の間で繰り返すことで、飛行体位置監視システム100は、気象変化や混雑状況の変化などに適応した飛行体管制を実現することができる。
上記の機能を実現するため、本実施例の運航管理システム1は、図6の機能ブロック図に示すように、機体モデル/経路取得部11と、到着時間予測部12と、通過時刻算出部13と、運航計画生成部14と、運航影響度算出部15(空間情報生成部)と、機体モデル学習部16と、経路データベースDB1と、機体モデルデータベースDB2と、運航計画データベースDB3と、空間情報データベースDB4を備えている。
以下、図7Aと図7Bの処理フローチャートを参照しながら、運航管理システム1の詳細を説明する。なお、両図の説明に際しては、運航管理システム1と協働する構成についても適宜説明することとする。また、処理フローチャート中で上流側の機能部が取得した情報は、下流側の機能部でも適宜参照できるものとする。
ステップS1では、機体モデル/経路取得部11は、経路データベースDB1を参照して、出発地ポートPsから目的地ポートPgに移動する経路候補の一つを取得する。また、機体モデル/経路取得部11は、機体モデルデータベースDB2を参照して、使用する飛行体200に対応する機体モデル(若しくは、それが無ければ使用する飛行体200に形状や大きさの類似する飛行体の機体モデル)を選定する。
経路データベースDB1には、出発地ポートPsから目的地ポートPgに移動する際に選択しうる複数の経路候補が登録されている。例えば、図2の出発地ポートPsから目的地ポートPgへの経路候補として、経路データベースDB1に三種類の経路候補(Ps-W1-W2-Pg、Ps-W1-Pg、Ps-W1-W3-W4-Pg)が登録されている場合であれば、機体モデル/経路取得部11は、何れか一つの飛行経路を取得する。
機体モデルデータベースDB2には、表1に例示する情報が登録されている。すなわち、飛行体200の機体ID毎に、機体種別と、各種の機体性能(耐風性能、耐雨性能、耐雪性能、無線帯域、運航誤差など)が登録されている。従って、機体モデル/経路取得部11は、システム運用者が登録した機体IDを検索キーにして機体モデルデータベースDB2を参照することで、使用する飛行体200の機体性能を知得することができる。
Figure 2024042218000002
ここで、本ステップで飛行体200の機体性能を取得する意義を、表1に例示した機体性能の一つである耐風性能に着目して説明する。飛行体200が飛行する場合、風の強さに応じて目的地到着の時刻が前後するが、風の影響をどの程度受けるかは機体毎に異なっており、強風でも影響の少ない機体もあれば、弱風でも影響の大きい機体もある。そのため、現実的な運航計画を生成するには、飛行経路の風況だけでなく、飛行体200の耐風性能も考慮する必要がある。
図8Aから図8Cは、ある飛行体200の耐風性能を示すグラフであり、所定の大きさ・向きの風況ベクトルVが運航に与える影響の大きさを、Vx、Vy、Vzの成分毎に示したものである。なお、Vxは飛行体200の進行方向から吹く向かい風の成分、Vyは飛行体200の横方向から吹く横風の成分、Vzは飛行体200の垂直方向から吹く垂直風の成分である。また、各グラフは、横軸を各風成分の風速、縦軸を各風成分による影響の指標(予定到着時刻に対する遅れ)としたグラフである。
この飛行体200は、図8Aに示すように、向かい風の成分Vxの絶対値が小さいうちは、ロータ出力を調節するなどの対策により目的地に定時到着できるが、向かい風の成分Vxが一定以上の風速になると飛行体側の対策によっては定時までに到着することができない。逆に、向かい風の成分Vxが負方向に一定以上の風速になると(すなわち、強い追い風の環境下では)、この飛行体200は定時より早く到着してしまう。同様に、この飛行体200は、横風の成分Vyによる図8Bに示す影響と、垂直風の成分Vzによる図8Cに示す影響を受け、目的地への到着時刻が前後する。
耐風性能以外の機体性能にも同様の機序が発生することから、運航管理システム1が運航計画を生成する際には、飛行経路の環境情報(気象情報など)だけでなく、飛行体200の機体性能(耐風性能など)も考慮した、現実的な運航計画を生成する必要がある。
ステップS2では、運航影響度算出部15は、ステップS1で取得した径路候補について、環境情報と、飛行体監視センサ4の位置と監視範囲41を取得する。ここで、環境情報とは、外部システム5から取得する情報であり、図9に例示するように、地図データ提供機関等から取得する3次元地図51、気象予報機関等から取得する気象情報52、公衆無線通信会社等から入手する電波状況情報53、通信使用量54などである。これらの環境情報を参照することで、運航影響度算出部15は、径路候補近傍の小分割空間Cの環境を知ることができる。なお、飛行体監視センサ4の位置等は、例えば、経路データベースDB1に登録されているものを用いることができる。
ステップS3では、到着時間予測部12は、ステップS1で取得した経路候補を、同じくステップS1で知得した機体性能で飛行する場合に要する、標準的な飛行時間を予測する。すなわち、この時点では、上記した環境情報を考慮することなく、標準的な飛行時間を予測する。
ステップS4では、通過時刻算出部13は、ステップS3で予測した飛行時間を踏まえ、飛行経路候補上の各ウェイポイントを通過すると予測される時刻を算出する。
ステップS5では、運航計画生成部14は、ステップS1で知得した機体性能に基づいて、その飛行体200が運航管理システム1の管理を受けることなく安全に飛行可能な最大許容距離を計算するとともに、ステップS2で知得した電波状況情報53(すなわち、無線通信不通区間情報)を踏まえ、無線通信不通区間の長さが最大許容距離に収まるかを判断する。
図2に基づいて具体的に説明すれば、第一の飛行経路候補(Ps-W1-W2-Pg)は無線通信不通区間が複数存在するものの、各々の無線通信不通区間が短いため、運航計画生成部14は、無線通信不通区間の長さが最大許容距離に収まると判断する。一方、第二の飛行経路候補(Ps-W1-Pg)や第三の飛行経路候補(Ps-W1-W3-W4-Pg)は、無線通信不通区間が一つしか存在しないがその無線通信不通区間が長いため、運航計画生成部14は、無線通信不通区間の長さが最大許容距離に収まらないと判断する。
ステップS6では、運航計画生成部14は、出発地ポートPsから目的地ポートPgに移動する際に選択しうる全経路候補に対して、ステップS1からステップS5の処理が実行されたかを判断する。そして、全経路候補に対して処理を実行済みである場合は、ステップS7に進み、未処理の経路候補が残っている場合は、ステップS1に戻り、未処理の経路候補を選定する。
ステップS7では、運航計画生成部14は、全経路候補から最適なものを飛行経路として選択し、その飛行経路の各ウェイポイントの通過時刻を付加することで、表2に例示するような運航計画を生成する。そして、運航計画生成部14は、生成した運航計画を、運航計画データベースDB3に保存するとともに、管制システム2に送信する。なお、図2の例では、各無線通信不通区間の長さが最大許容距離内に収まる、第一の飛行経路候補(Ps-W1-W2-Pg)が飛行経路として選択される。
Figure 2024042218000003
表2に示すように、運航計画には、各区間の始点と終点の3次元座標、および、終点の到着予定時刻が登録されており、さらに、各区間で指定される最大速度(都市部や住宅地近傍では低速、それ以外では高速、などの最大速度が設定される)などの各区間固有の制御情報も登録される。なお、表2の左3列のデータで定義される、各区間の始点と終点の3次元座標と終点到着予定時刻からなる4次元情報を、以下では、4D経路と称することとする。
ステップS8では、システム運用者は、使用する飛行体200を出発地ポートPsに配置する。
ステップS9では、出発地ポートPsのポートシステム3sは、重量センサ32を用いて飛行体200の全重量を計測し、計測値を運航管理システム1に送信する。
ステップS10では、飛行体200は、管制システム2の管制に従い(すなわち、運航管理システム1が作成した運航計画に従い)、出発地ポートPsを離陸する。
ステップS11では、管制システム2は、現在時刻が、飛行体200の定時観測時刻であるかを判断する。そして、定時観測時刻であれば、ステップS12に進み、そうでなければ、ステップS33に進む。
ステップS12では、管制システム2は、上記した(1)または(2)の観測方法で、飛行体200の現在位置と現在速度を観測できたかを判断する。そして、条件を満たさない場合(すなわち、上記した(3)の観測方法の利用が必要な場合)はステップS13に進み、条件を満たす場合はステップS23に進む。
ステップS13では、運航影響度算出部15は、ステップS1で知得した飛行体200の機体モデルを取得する。
ステップS14では、運航影響度算出部15は、ステップS2で知得した環境情報(気象情報52)を取得し、飛行経路上の小分割空間C毎に風況を予測・補間し、各空間の風況ベクトルを生成する。そして、小分割空間C毎の風況ベクトルを表3のような空間情報の形式に集約して、空間情報データベースDB4に登録する。そのため、運航影響度算出部15の一部を空間情報生成部と称しても良い。
Figure 2024042218000004
ステップS15では、機体モデル学習部16は、ステップS7で生成した運航計画と、ステップS14で生成した風況ベクトルと、ステップS13で取得した機体モデルと、に基づいて、飛行体200の現在位置と現在速度を推測する。これにより、飛行体位置監視システム100は、上記した(1)または(2)の観測方法では現在位置等を監視できない飛行体200の大凡の現在位置等を把握する。そのため、機体モデル学習部16の一部を位置推測部と称しても良い。
ステップS16では、機体モデル学習部16は、ステップS15で推測した飛行体200の大凡の現在位置と現在速度に基づいて機体位置推測範囲を算出する。なお、機体位置推測範囲は、飛行体200が存在する可能性のある小分割空間CのIDと、その小分割空間Cに飛行体200が存在する確率を組み合わせた情報、または、飛行体200の機体位置の推定誤差分散値から計算される等確率楕円球の範囲である。
ステップS17では、警戒空域設定部17は、機体位置推測範囲>閾値であるかを判定する。そして、条件を満たさない場合はステップS18に進み、条件を満たす場合はステップS20に進む。なお、機体位置推測範囲が閾値を超えて大きくなったことは、飛行体200がどこに存在するか把握できていないということを意味している。
ステップS18では、警戒空域設定部17は、監視対象の飛行体200が、周辺空域の他の飛行体と衝突するリスク(同一の小分割空間Cに複数の飛行体が同時に存在する確率)を算出する。そして、小分割空間C毎の衝突リスクを空間情報に集約して、空間情報データベースDB4に登録する。
ステップS19では、警戒空域設定部17は、ステップS18で算出した衝突リスク>閾値であるかを判定する。そして、条件を満たす場合はステップS20に進み、条件を満たさない場合はステップS33に進む。
ステップS20では、警戒空域設定部17は、推測した現在位置に基づいて監視対象の飛行体200の周辺空域を、警戒空域に設定する。
ステップS21では、警戒空域設定部17は、管制システム2の警報空域情報発報部23を介して、設定された警戒空域を管制中の全飛行体に通知する。
ステップS22では、運航管理システム1は、警戒空域およびその周辺空域にいる全飛行体と、それらの空域を通過予定の全機体に対して警戒空域を通過しない航路を再設定する。これにより、ステップS12の分岐でステップS13に進んだ場合の処理を終了し、共通処理であるステップS33に進む。
一方、ステップS12の分岐で他方に進んだ場合、ステップS23では、管制システム2は、上記した(1)または(2)の観測方法で、飛行体200の現在位置と現在速度を実測する。
ステップS24では、運航影響度算出部15は、ステップS14と同等の処理を実行する。
ステップS25では、運航影響度算出部15と機体モデル学習部16の協働により、ステップS7で生成した運航計画と、ステップS24で生成した風況情報と、ステップS23で取得した飛行体200の現在位置および現在速度に基づいて、飛行体200の機体モデルを学習(再学習)する。なお、本ステップでの学習方法の詳細は後述する。
ステップS26では、機体モデル学習部16は、ステップS25で学習した機体モデルを機体モデルデータベースDB2に反映する。そのため、機体モデル学習部16の一部を更新部と称しても良い。
これにより、監視対象の飛行体200の機体モデルが機体モデルデータベースDB2に元々登録されていた場合であれば、その機体モデルが前提としていた諸元の変化(例えば、荷物搭載量の変化、経年劣化によるロータ出力の変化など)に応じた機体モデルに更新され、次回のステップS15にて現在位置等を推測する際には、更新された機体モデルを利用することで、飛行体200の現在位置と現在速度をより正確に推測することができる。
また、監視対象の飛行体200の機体モデルが機体モデルデータベースDB2に登録されておらず、やむを得ず既存の機体モデルを流用していた場合であれば、監視対象の飛行体200に対応する新規の機体モデルが追加登録されるため、次回のステップS15にて現在位置等を推測する際には、追加登録された新規の機体モデルを利用することで、飛行体200の現在位置と現在速度を正確に推測することができる。
ステップS27では、警戒空域設定部17は、警戒空域設定の有無を判定する。そして、警戒空域の設定があればステップS28に進み、設定が無ければステップS33に進む。
ステップS28では、警戒空域設定部17は、飛行体200との通信が回復したかを判定する。そして、回復していればステップS29に進み、不通のままであればステップS31に進む。なお、ステップS29に進むことは、飛行体監視センサ4を利用した飛行体200の位置観測と、公衆無線通信を利用した飛行体200の位置観測の両方を実施可能な状況になったことを意味し、ステップS31に進むことは、飛行体監視センサ4を利用した飛行体200の位置観測を実施可能であるが、公衆無線通信を利用した飛行体200の位置観測を実施できない状況のままであることを意味する。
ステップS29では、運航計画生成部14は、他機体の飛行経路を避けて飛行体200の飛行経路を再設定する。
ステップS30では、警戒空域設定部17は、設定された警戒空域を解除するとともに、管制システム2の警報空域情報発報部23は、警戒空域の解除を全機体に通知する。
ステップS31では、警戒空域設定部17は、警戒空域を更新する。なお、警戒空域は、機体存在範囲に応じて設定されるものであるため、公衆無線通信の不通状態が続くと、機体存在範囲が広がり、警戒空域を拡げる必要がある。従って、本ステップでは、他機が入れない空間を、安全確保のために必要な適当な大きさに更新する。
ステップS32では、運航計画生成部14は、周辺空域および該当空域通過予定の全飛行体に対して更新された警戒空域を通過しない航路を再設定する。
<<<運航影響度算出部15の機能>>>
ここで、ステップS25(機体モデルの学習処理)の詳細説明に先立ち、図9を参照し、運航影響度算出部15の詳細を説明する。図示するように、運航影響度算出部15には、飛行体監視センサ4から飛行体200の現在位置と現在速度が入力され、運航計画生成部14から飛行体200の運航計画が入力され、外部システム5から飛行経路の環境情報(3次元地図51、気象情報52、電波状況情報53、通信使用量54)が入力される。そして、運航影響度算出部15は、機体モデル学習部16に飛行体200の位置情報と速度情報を出力し、空間情報データベースDB4に空間情報を出力する。
空間情報は、飛行経路上の小分割空間C毎に、衝突リスク15e、風況ベクトル15h、被雷リスク15j、視界不良リスク15n、無線通信不通リスク15qを割り付けたものであり(15r)、例えば、表4のようなデータ構造の情報である。
Figure 2024042218000005
図9に示すように、衝突リスク15eは、飛行体位置/速度15a、飛行可能空域15b、障害物15cの各情報に基づいて、小分割空間C毎の物体存在確率を計算(15d)することで求められる。風況ベクトル15hは、3次元地図51に基づく障害物15cの位置・形状と、気象情報52に基づき算出される風況15fの双方に基づいて、小分割空間C毎の局所風況ベクトルを計算することで求められる。被雷リスク15jは、気象情報52に基づき雷位置を検出(15i)することで求められる。視界不良リスク15nは、気象情報52に基づき雲位置を検出(15k)したり、雨・雪を検出(15l)したりした後、視程を計算(15m)することで求められる。無線通信不通リスク15qは、電波状況情報53や通信使用量54に基づいて通信状況を算出(15o)した後、不通時間や不通確率を計算(15p)することで求められる。
運航影響度算出部15で生成する空間情報は、様々な形式を採ることができるが、例えば、下記の表5のような形式を採っても良い。なお、本実施例では、空間情報の例として、表3から表5を挙げたが、これらのように複数の空間情報を分けて用意しても良いし、一つの空間情報に、表3から表5に相当する各情報を集約しても良い。
Figure 2024042218000006
<<<ステップS25の詳細>>>
次に、図10のフローチャートを用い、主に運航影響度算出部15と機体モデル学習部16の協働によって実現される、図7BのステップS25(機体モデルの学習処理)の詳細を説明する。
まず、ステップS25aでは、機体モデル学習部16は、機体モデルデータベースDB2を参照し、監視対象の飛行体200の機体IDと同じ機体IDの機体モデルが登録されているかを判定する。そして、登録されていればステップS25bに進み、登録されていなければステップS25cに進む。
ステップS25bでは、運航影響度算出部15は、機体モデルデータベースDB2に登録された、使用対象の飛行体200の機体IDと同じ機体IDの機体モデルを選択する。
一方、ステップS25cでは、運航影響度算出部15は、機体モデルデータベースDB2に登録された、使用対象の飛行体200と同じ機体種別の機体モデルを選択(流用)する。
ステップS25dでは、運航影響度算出部15は、選択した機体モデルを用いた4D経路情報(すなわち、飛行経路の各区間の始点と終点の3次元座標と終点到着予定時刻からなる4次元情報)を取得する。
ステップS25eでは、機体モデル学習部16は、飛行体200の機体情報(重量情報、バッテリ残量など)、風況ベクトル、気象情報(降水量、降雪量、外気温など)を取得する。
ステップS25fでは、機体モデル学習部16は、ステップS25dで取得した4D経路情報と、ステップS25eで取得した各情報を機械学習の入力値に設定する。
ステップS25gでは、機体モデル学習部16は、ステップS23で実測した飛行体200の現在位置と現在速度を取得する。
ステップS25hでは、機体モデル学習部16は、ステップS25gで取得した各情報を機械学習の出力値に設定する。
ステップS25iでは、機体モデル学習部16は、ステップS25fで設定した入力値と、ステップS25hで設定した出力値に対して、監視対象の飛行体200の機体モデルを機械学習する。なお、本ステップで利用する機械学習方法としては、例えば、LSTM(Long Short Term Memory)という畳み込みニューラルネットワークの手法を用いることができる。
ステップS25jでは、機体モデル学習部16は、ステップS7で生成した運航計画を取得する。
ステップS25kでは、機体モデル学習部16は、ステップS25iで学習した機体モデルを用いて、4D経路情報を生成する。
ステップS25lでは、機体モデル学習部16は、ステップS23で取得した実測値と、ステップS25kで生成した新機体モデルに基づく推測値を比較し、両者の誤差量が所定の閾値以下であるかを判定する。そして、誤差量が閾値より大きければステップS25mに進み、誤差量が閾値以下であればステップS25oに進む。
ステップS25mでは、機体モデル学習部16は、ステップS25bまたはステップS25cで選択した旧機体モデルを用いて、4D経路情報を生成する。
ステップS25nでは、機体モデル学習部16は、ステップS25kで生成した新機体モデルに基づく4D経路情報(推測値)と実測値との誤差量と、ステップS25mで生成した旧機体モデルに基づく4D経路情報(推測値)と実測値との誤差量を比較する。そして、新機体モデル誤差量が旧機体モデル誤差量以上であればステップS25pに進み、前者が後者より小さければステップS25oに進む。
ステップS25oでは、機体モデル学習部16は、選択した機体モデルを新機体モデルに更新する。これは、ステップS25lからステップS25oに直接進んだ場合であれば、新機体モデルの信頼性が十分に高いと考えられるからであり、ステップS25lからステップS25m,S25nを経由してステップS25oに進んだ場合であれば、旧機体モデルより新機体モデルの信頼性が相対的に高いと考えられるからである。
一方、ステップS25oでは、機体モデル学習部16は、旧機体モデルをそのまま維持する。これは、新機体モデルより旧機体モデルの信頼性が相対的に高いと考えられるからである。
<本実施例の効果>
以上で説明した、本発明の飛行体位置監視システムによれば、通信不能等が原因で、監視対象の飛行体の現在位置等の把握ができなくなった状況であっても、機体モデルを利用して監視対象の飛行体の現在位置等を推測することで、その飛行体の監視を継続することができる。また、監視予定の全飛行体に対応する機体モデルを事前に用意する必要は無く、既存の機体モデルを基礎にして新機体モデルを学習できるため、多様な機体モデルを用意する煩雑さを軽減することができる。
<変形例>
以上では、飛行体200がマルチロータ式の小型無人機であるものであるものとして説明したが、本実施例の飛行体200は小型有人機であっても良い。その場合、管制システム2の警戒空域情報発報部23は、警戒空域に進入した飛行体200の乗員に対し、他の飛行体との衝突リスクのある警戒空域に進入したことを報知するようにしても良い。これにより、飛行体200の乗員は、近傍の他の飛行体を目視操作で回避するなどの退避行動を採ることができるようになる。
100 飛行体位置監視システム
1 運航管理システム
11 機体モデル/経路取得部
12 到着時間予測部
13 通過時刻算出部
14 運航計画生成部
15 運航影響度算出部
16 機体モデル学習部
17 警戒空域設定部
DB1 経路データベース
DB2 機体モデルデータベース
DB3 運航計画データベース
DB4 空間情報データベース
2 管制システム
21 機体情報管理部
22 運航設計部
23 警戒空域情報発報部
3 ポートシステム
31 制御装置
32 重量センサ
33 無線通信機
34 記憶装置
4 飛行体監視センサ
41 監視範囲
5 外部システム
51 3次元地図
52 気象情報
53
200 飛行体
201 制御装置
202 位置姿勢センサ
203 フライトレコーダ
204 無線通信機
P ポート
W ウェイポイント
C 小分割空間

Claims (7)

  1. 所定の飛行経路を飛行する飛行体の位置を監視する飛行体位置監視システムであって、
    飛行体の機体モデルを複数格納した機体モデルデータベースと、
    該機体モデルデータベースから、監視対象の飛行体の機体モデル、または、監視対象の飛行体と類似性の高い飛行体の機体モデルを取得する機体モデル取得部と、
    監視対象の飛行体の飛行経路の環境情報に基づいて、前記飛行体の運航に影響する空間情報を生成する空間情報生成部と、
    前記機体モデル、前記空間情報、前記飛行体の重量、および、前記飛行経路を特定する情報に基づいて、各時刻における飛行体の位置を推測する位置推測部と、
    該位置推測部が推測した前記各時刻における飛行体の位置と、前記飛行体または飛行体監視センサが実測した前記各時刻における飛行体の位置と、の差異に基づいて、前記機体モデルを更新する更新部と、
    を備えることを特徴とする飛行体位置監視システム。
  2. 請求項1に記載の飛行体位置監視システムにおいて、
    前記機体モデルデータベースには、飛行体の機体ID、機体種別、形状、大きさ、機体性能が登録されていることを特徴とする飛行体位置監視システム。
  3. 請求項2に記載の飛行体位置監視システムにおいて、
    前記監視対象の飛行体の機体モデルとは、前記監視対象の飛行体の機体IDと同じ機体IDの機体モデルであり、
    前記監視対象の飛行体と類似性の高い飛行体の機体モデルとは、前記監視対象の飛行体と機体種別が同一の飛行体の機体モデル、または、前記監視対象の飛行体と形状、大きさが類似する飛行体の機体モデルであることを特徴とする飛行体位置監視システム。
  4. 請求項2に記載の飛行体位置監視システムにおいて、
    前記機体性能は耐風性能、耐雨性能、または、耐雪性能であり、
    前記環境情報は風況情報、雨況情報、または、雪況情報であり、
    前記空間情報は前記飛行経路の小分割領域毎の風況、雨況、または、雪況であることを特徴とする飛行体位置監視システム。
  5. 請求項1に記載の飛行体位置監視システムにおいて、更に、
    前記飛行体の位置を観測しないことが許容される最大許容距離を算出する観測区画算出部と、
    前記飛行体の位置を監視できなかった区間が前記最大許容距離を超えた場合に、警報を発報する警報発報部と、
    を備えることを特徴とする飛行体位置監視システム。
  6. 請求項5に記載の飛行体位置監視システムにおいて、
    前記警報発報部は、前記飛行経路の同一小分割領域に複数の飛行体が存在する確率が所定の閾値以上である場合に、警報を発報することを特徴とする飛行体位置監視システム。
  7. 所定の飛行経路を飛行する飛行体の位置を監視する飛行体位置監視方法であって、
    飛行体の機体モデルを複数格納した機体モデルデータベースから、監視対象の飛行体の機体モデル、または、監視対象の飛行体と類似性の高い飛行体の機体モデルを取得する機体モデル取得ステップと、
    監視対象の飛行体の飛行経路の環境情報に基づいて、前記飛行体の運航に影響する空間情報を生成する空間情報生成ステップと、
    前記機体モデル、前記空間情報、前記飛行体の重量、および、前記飛行経路を特定する情報に基づいて、各時刻における飛行体の位置を推測する位置推測ステップと、
    該位置推測部が推測した前記各時刻における飛行体の位置と、前記飛行体または飛行体監視センサが実測した前記各時刻における飛行体の位置と、の差異に基づいて、前記機体モデルを更新する更新ステップと、
    を備えることを特徴とする飛行体位置監視方法。
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