JP2024038599A - 移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置 - Google Patents

移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024038599A
JP2024038599A JP2022142718A JP2022142718A JP2024038599A JP 2024038599 A JP2024038599 A JP 2024038599A JP 2022142718 A JP2022142718 A JP 2022142718A JP 2022142718 A JP2022142718 A JP 2022142718A JP 2024038599 A JP2024038599 A JP 2024038599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
command console
control device
target
communication system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022142718A
Other languages
English (en)
Inventor
康介 新明
Kosuke Shinmei
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2022142718A priority Critical patent/JP2024038599A/ja
Publication of JP2024038599A publication Critical patent/JP2024038599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

Figure 2024038599000001
【課題】複数の指令操作卓を対象とした状況において、公衆無線網を使用して、客室通話端末が指令操作卓と通信することが可能な技術を提供する。
【解決手段】制御装置である車上通信制御装置10は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報である線区情報に基づいて、指令操作卓2A,2Bのうち、列車MV1が存在する線区を担当する指令操作卓2Aである対象指令操作卓を選択する。制御装置である車上通信制御装置10は、客室通話端末14が地上公衆無線網8を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
【選択図】図1

Description

本開示は、電気通信事業者が提供する公衆無線網を使用した移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置に関する。
公共安全分野では、通話機能を主目的として使用するために、狭帯域の自営無線通信システム網が構築されている。自営無線通信システム網は、自営の列車無線システムである。自営無線通信システム網では、不特定多数の回線が共有されない。これにより、自営無線通信システム網は、災害時にも通信障害が発生せずに、確実に使用できる通信手段として確立されている。
しかし、自営無線通信システム網には、無線通信帯域に制約がある。そのため、自営無線通信システム網では、使用できる無線回線が限られている。そこで、新たに通話回線数を増加させるために、電気通信事業者が提供する公衆無線網を活用することにより、自営無線通信システム網では実現できない機能追加を行うことが考えられている。当該公衆無線網は、公衆無線の通信回線である。以下においては、指令室と列車の客室との間における通話回線を、「指令-客室間通話回線」ともいう。
特に今後、自動運転化(すなわち、常務員レス)が進む鉄道事業者において、指令-客室間通話回線を構築する要求が増えてくると考えられる。
特許文献1には、自営無線通信システム網が構築されていない状況において、客室通話端末から回線接続要求があった場合、通信経路を確立する構成(以下、「関連構成A」ともいう)が開示されている。関連構成Aでは、各列車の在線位置情報を記憶する通話交換サーバが、各列車の在線位置情報に基づいて、客室通話端末と乗務員通話端末とを紐付ける。これにより、通信経路が確立される。以下においては、自営無線通信システム網を、「自営網」ともいう。
特開2021-082956号公報
列車無線システムでは、乗客が操作する客室通話端末が、オペレータが操作する指令操作卓と通信することが必要な状況が発生する場合がある。当該状況は、例えば、乗客が列車の不具合を発見した場合に発生する。
客室通話端末が指令操作卓と確実に通信するためには、多くの通話回線を確保するために、電気通信事業者が提供する公衆無線網が使用される構成が望ましい。
関連構成Aでは、電気通信事業者が提供する公衆無線網を使用して、客室通話端末が、指令操作卓である、指令担当の端末と通信する処理が開示されている。
列車無線システムには、複数の指令操作卓の各々が異なる線区を担当する構成を有するシステムが存在する。当該構成では、客室通話端末が、複数の指令操作卓のうち、列車が存在する線区を担当する指令操作卓と通信する。複数の指令操作卓を対象とした当該構成においても、公衆無線網を使用して、客室通話端末が指令操作卓と通信することが要求される。関連構成Aは、1台の指令操作卓を使用した状況が想定されているため、当該要求を満たすことができない。
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、複数の指令操作卓を対象とした状況において、公衆無線網を使用して、客室通話端末が指令操作卓と通信することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る移動通信システムは、自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う。自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、移動通信システムは、異なる線区を担当する複数の指令操作卓と、列車の客室に設けられている客室通話端末と、自営列車無線通信システム網から得られる列車情報に基づいて、複数の指令操作卓のうち、列車が存在する線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する制御装置とを備え、制御装置は、客室通話端末が公衆無線網を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
本開示によれば、制御装置は、自営列車無線通信システム網から得られる列車情報に基づいて、複数の指令操作卓のうち、列車が存在する線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する。制御装置は、客室通話端末が公衆無線網を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
これにより、複数の指令操作卓を対象とした状況において、公衆無線網を使用して、客室通話端末が指令操作卓と通信することができる。
実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る車上通信制御装置の構成を示すブロック図である。 指令操作卓宛先管理情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る地上通信制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る通信経路確立制御処理のシーケンス図である。 実施の形態2に係る移動通信システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係る車上通信制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る中央装置の構成を示すブロック図である。 基地局情報の一例を示す図である。 管理テーブルの一例を示す図である。 実施の形態2に係る通信経路確立制御処理Aのシーケンス図である。 移動通信システムのハードウェア構成の例を示す図である。 移動通信システムのハードウェア構成の別の例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。以下の図面では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。同一の符号が付されている構成要素の名称および機能は同じである。したがって、同一の符号が付されている構成要素の一部についての詳細な説明を省略する場合がある。
<実施の形態1>
(構成)
図1は、実施の形態1に係る移動通信システム1000の構成を示す図である。移動通信システム1000は、通話機能を有する車内通話システムである。移動通信システム1000には、自営網が構築されている。移動通信システム1000は、電気通信事業者が提供する公衆無線網を使用して、新たな通話サービスを提供するシステムである。
具体的には、今後、鉄道事業者において、指令-客室間通話を行うシステムの導入が増えてくると考えられる。当該指令-客室間の通話は、客室通話端末と指令操作卓との間の通話である。詳細は後述するが、移動通信システム1000は、客室通話端末からの接続要求があった場合、電気通信事業者が提供する公衆無線網を活用して、当該客室通話端末と、列車が存在する線区を担当する指令操作卓との通信経路の確立を行うシステムである。
移動通信システム1000は、自営列車無線通信システム網N1と、車上通信制御装置10と、地上通信制御装置11と、客室通話端末14とを備える。すなわち、移動通信システム1000は、自営列車無線通信システム網N1を使用した処理を行う。また、移動通信システム1000は、後述の公衆無線システム網N2を使用した処理を行う。
自営列車無線通信システム網N1は、自営網としての前述の自営無線通信システム網である。自営列車無線通信システム網N1は、自営の列車無線システムである。
図1には、列車MV1が示されている。以下においては、運行中の列車MV1の情報を、「列車情報Jt」または「列車情報」ともいう。自営列車無線通信システム網N1は、列車情報Jtを把握している。
列車MV1は線路を走行する。線路の一部の区間は、線区である。すなわち、線路は、複数の線区を有する。以下においては、線路における隣接する2つの線区を、それぞれ、線区Aおよび線区Bともいう。本実施の形態では、列車MV1が走行の対象となる線路における線区として、線区Aおよび線区Bを用いて説明する。
自営列車無線通信システム網N1は、中央装置1と、複数の指令操作卓2と、複数の基地局群4と、列車無線移動局7とを含む。中央装置1、各指令操作卓2および各基地局群4は、地上設備である。
複数の指令操作卓2は、例えば、指令室に設置されている。図1には、一例として、2台の指令操作卓2が示されている。なお、自営列車無線通信システム網N1に含まれる指令操作卓2の数は、2に限定されず、3以上であってもよい。
複数の指令操作卓2の各々は、異なる線区を担当する。各指令操作卓2は、例えば、PC(Personal Computer)である。各指令操作卓2は、様々な機能を有する。各指令操作卓2は、例えば、通話を行う機能を有する。各指令操作卓2は、異なるオペレータ12により操作される。以下においては、複数の指令操作卓2のうち、列車MV1が存在する線区を担当する指令操作卓2を、「対象指令操作卓」ともいう。
また、以下においては、図1の移動通信システム1000に示される2台の指令操作卓2を、それぞれ、指令操作卓2Aおよび指令操作卓2Bともいう。指令操作卓2Aは、線区Aを担当する。以下においては、指令操作卓2Aを、「線区A用指令操作卓」ともいう。指令操作卓2Bは、線区Bを担当する。以下においては、指令操作卓2Bを、「線区B用指令操作卓」ともいう。
列車無線移動局7および車上通信制御装置10は、列車MV1に搭載されている。列車無線移動局7および車上通信制御装置10は、列車MV1の移動に伴い、移動する。
客室通話端末14は、例えば、電話機である。客室通話端末14は、列車MV1の客室に設けられている。客室通話端末14は、必要に応じて、列車MV1の客室に存在する乗客13により使用される。客室通話端末14は、列車MV1の移動に伴い、移動する。
また、図1の複数の基地局群4により、通信網としての列車無線網が構成される。列車無線網は、地上設備である。図1には、一例として、3つの基地局群4が示されている。なお、自営列車無線通信システム網N1に含まれる基地局群4の数は、3に限定されず、2または4以上であってもよい。各基地局群4は、無線通信を行う機能を有する。
図1では、「列車無線基地局」を、簡略化して、「基地局」と表記している。各基地局群4は、複数の列車無線基地局K4から構成される。各基地局群4はゾーンを構成する。以下においては、図1の移動通信システム1000に示される3つの基地局群4を、それぞれ、基地局群4a、基地局群4bおよび基地局群4cともいう。
基地局群4aおよび基地局群4bは、線区Aに存在する列車MV1と通信可能である。すなわち、基地局群4aおよび基地局群4bは、線区Aに対応する。基地局群4cは、線区Bに存在する列車MV1と通信可能である。すなわち、基地局群4cは、線区Bに対応する。
以下においては、基地局群4aにより構成されるゾーンを、「線区Aゾーンa」ともいう。また、以下においては、基地局群4bにより構成されるゾーンを、「線区Aゾーンb」ともいう。また、以下においては、基地局群4cにより構成されるゾーンを、「線区Bゾーンa」ともいう。線区Aゾーンa、線区Aゾーンbおよび線区Bゾーンaの各々には、ゾーン(すなわち、基地局群4)を特定するための基地局IDが割り当てられている。
列車無線移動局7は、無線通信を行う機能を有する。列車無線移動局7は、基地局群4と無線通信を行う機能を有する。具体的には、列車無線移動局7は、基地局群4に含まれる列車無線基地局K4と無線通信を行う機能を有する。
各基地局群4に含まれる列車無線基地局K4は、周期的に、線区情報を、当該基地局群4に対応する線区に送信している。線区情報は、列車MV1が存在する線区を特定する情報である。線区情報は、前述の列車情報Jtである。線区Aに対応する基地局群4aまたは基地局群4bは、線区Aを示す線区情報を、線区Aに送信している。基地局群4に対応する線区に列車MV1が存在する場合、当該列車MV1の列車無線移動局7は、線区情報を受信する。例えば、基地局群4aに対応する線区Aに列車MV1が存在する場合、当該列車MV1の列車無線移動局7は、線区Aを示す線区情報を受信する。
公衆無線システム網N2は、電気通信事業者が提供する無線システム網である。公衆無線システム網N2は、地上公衆無線網8と、公衆無線端末9とを含む。
地上公衆無線網8は、電気通信事業者が提供する公衆無線網である。当該公衆無線網は、例えば、LTE(Long Term Evolution)の通信規格に従ったネットワークである。移動通信システム1000は、地上公衆無線網8を利用する処理を行う。
公衆無線端末9は、列車MV1に搭載されている。移動通信システム1000は、公衆無線端末9を備える。公衆無線端末9は、地上公衆無線網8と無線通信を行う機能を有する。すなわち、公衆無線端末9は、地上公衆無線網8と通信可能である。公衆無線端末9は、地上公衆無線網8を介して、地上通信制御装置11と通信可能である。
地上通信制御装置11は、地上設備である。地上通信制御装置11は、地上公衆無線網8、中央装置1、指令操作卓2Aおよび指令操作卓2Bと通信可能である。
中央装置1は、自営列車無線通信システム網N1に含まれる装置を制御する制御装置である。中央装置1は、地上通信制御装置11、指令操作卓2A,指令操作卓2B、基地局群4a、基地局群4bおよび基地局群4cと通信可能である。
また、中央装置1は、地上通信制御装置11および地上公衆無線網8を介して、公衆無線端末9と通信可能である。すなわち、中央装置1は、公衆無線端末9と通信可能である。
車上通信制御装置10は、列車MV1に設けられた装置を制御する制御装置である。車上通信制御装置10は、列車無線移動局7、公衆無線端末9および客室通話端末14と通信可能である。
車上通信制御装置10は、自営列車無線通信システム網N1と、地上公衆無線網8とを使用した処理を行う。車上通信制御装置10は、公衆無線端末9および地上公衆無線網8を介して、地上通信制御装置11と通信可能である。
車上通信制御装置10および地上通信制御装置11が互いに通信することにより、自営列車無線通信システム網N1および公衆無線システム網N2は互いに接続される。
基地局群4aおよび基地局群4bに対応する線区Aに列車MV1が存在する状況では、当該列車MV1は、当該線区Aを担当する指令操作卓2Aと通話を実施することができる。基地局群4cに対応する線区Bに列車MV1が存在する状況では、当該列車MV1は、当該線区Bを担当する指令操作卓2Bと通話を実施することができる。
(車上通信制御装置)
次に、車上通信制御装置10の構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る車上通信制御装置10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、車上通信制御装置10は、線区情報受信部15と、端末制御部16と、在線位置リスト部17と、発呼検出部18とを含む。
線区情報受信部15は、列車無線移動局7と通信可能である。端末制御部16は、公衆無線端末9と通信可能である。端末制御部16は、後述の特徴的な処理を行う処理部または処理回路である。発呼検出部18は、客室通話端末14と通信可能である。
在線位置リスト部17には、指令操作卓宛先管理情報Tb1が予め格納されている。図3は、指令操作卓宛先管理情報Tb1の一例を示す図である。図3の指令操作卓宛先管理情報Tb1は、例えば、テーブルで表現される。以下においては、指令操作卓2の宛先を、「指令操作卓宛先」ともいう。指令操作卓宛先は、例えば、IPアドレスである。指令操作卓宛先管理情報Tb1では、線区と、指令操作卓宛先とが紐づけられて示される。
図3において、「宛先」は指令操作卓宛先である。図3において、指令操作卓2Aである線区A用指令操作卓の宛先は、例えば、「XXXXXXXXX」である。
指令操作卓宛先管理情報Tb1では、線区Aと、指令操作卓2Aである線区A用指令操作卓の宛先「XXXXXXXXX」とが紐づけられている。また、線区Bと、指令操作卓2Bである線区B用指令操作卓の宛先「YYYYYYYYY」とが紐づけられている。すなわち、指令操作卓宛先管理情報Tb1は、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」と、指令操作卓2Bの宛先「YYYYYYYYY」とを示す。
(地上通信制御装置)
次に、地上通信制御装置11の構成について説明する。図4は、実施の形態1に係る地上通信制御装置11の構成を示すブロック図である。図4に示すように、地上通信制御装置11は、接続要求受信部19と、指令操作卓選択部20とを含む。
接続要求受信部19は、地上公衆無線網8と通信可能である。指令操作卓選択部20は、自営列車無線通信システム網N1と通信可能である。具体的には、指令操作卓選択部20は、中央装置1、指令操作卓2Aおよび指令操作卓2Bと通信可能である。
(動作)
次に、移動通信システム1000の動作について説明する。具体的には、図1および図5を用いて、移動通信システム1000において行われる処理(以下、「通信経路確立制御処理」ともいう)について説明する。
以下においては、客室通話端末14が地上公衆無線網8を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路を、「対象通信経路」ともいう。対象通信経路は、客室通話端末14から対象指令操作卓への通信経路である。対象通信経路は、例えば、車上通信制御装置10、公衆無線端末9、地上公衆無線網8および地上通信制御装置11を経由する経路である。通信経路確立制御処理は、対象通信経路を確立するための処理である。
図5は、実施の形態1に係る通信経路確立制御処理のシーケンス図である。通信経路確立制御処理の一例を分かりやすくするために、以下の前提Pm1のもとで行われる通信経路確立制御処理について説明する。
前提Pm1では、列車MV1は、線区Aゾーンaを構成する基地局群4aに対応する線区Aに存在している。また、前提Pm1では、列車MV1は運行中である。また、前提Pm1では、対象指令操作卓は、指令操作卓2Aである。そのため、前提Pm1では、対象通信経路は、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である。
また、前提Pm1では、線区Aに対応する基地局群4aに含まれる列車無線基地局K4は、周期的に、線区Aを示す線区情報を、当該線区Aへ送信する。そのため、前提Pm1では、列車MV1が線区Aに存在している状況において、当該列車MV1の列車無線移動局7は、周期的に、線区Aを示す線区情報を受信する。
当該線区情報は、列車情報Jtである。基地局群4aに含まれる列車無線基地局K4は、自営列車無線通信システム網N1に含まれる。そのため、列車情報Jtである線区情報は、自営列車無線通信システム網N1から得られる情報である。
また、前提Pm1では、列車無線移動局7は、線区Aを示す線区情報を受信する毎に、当該線区情報を、車上通信制御装置10の線区情報受信部15へ送信する。線区情報受信部15は、線区Aを示す線区情報を受信する毎に、当該線区情報を端末制御部16へ送信する。すなわち、前提Pm1では、車上通信制御装置10の端末制御部16は、線区Aを示す線区情報を受信する。端末制御部16が受信する線区情報は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである。また、前提Pm1では、端末制御部16は、後述のステップS110の選択処理が行われる前に、列車情報Jtとして、線区Aを示す線区情報を受信している。
また、前提Pm1では、在線位置リスト部17に、図3の指令操作卓宛先管理情報Tb1が予め格納されている。図3の指令操作卓宛先管理情報Tb1は、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」と、指令操作卓2Bの宛先「YYYYYYYYY」とを示す。
また、前提Pm1では、オペレータ12が、指令操作卓2Aを操作している。
上記の前提Pm1における通信経路確立制御処理について説明する。前提Pm1における通信経路確立制御処理では、まず、乗客13が、呼び出し操作を行う(ステップS101)。呼び出し操作は、客室通話端末14を使用して、指令操作卓を操作するオペレータ12と通話するための操作である。
呼び出し操作が行われると、客室通話端末14は、車上通信制御装置10に発呼要求を出力する(ステップS102)。車上通信制御装置10の発呼検出部18は、発呼要求を検出すると、端末制御部16へ発呼要求があったことを通知する。
車上通信制御装置10の端末制御部16が発呼要求の通知を受けると、選択処理が行われる(ステップS110)。
前提Pm1における選択処理では、要約すれば、車上通信制御装置10の端末制御部16が、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである線区情報に基づいて、指令操作卓2A,2Bのうち、対象指令操作卓である指令操作卓2Aを選択する。すなわち、車上通信制御装置10は、複数の指令操作卓2を対象とした処理を行う。
前述したように、前提Pm1では、車上通信制御装置10の端末制御部16は、ステップS110の選択処理が行われる前に、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtとして、線区Aを示す線区情報を受信している。また、前述したように、前提Pm1では、在線位置リスト部17に、図3の指令操作卓宛先管理情報Tb1が予め格納されている。
具体的には、前提Pm1における選択処理では、端末制御部16が、在線位置リスト部17に格納されている指令操作卓宛先管理情報Tb1において、指令操作卓2A,2Bの宛先のうち、受信した線区情報が示す線区Aに紐づけられた、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」を選択し、取得する。すなわち、端末制御部16は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである線区情報に基づいて、対象指令操作卓である指令操作卓2Aを選択する。
次に、車上通信制御装置10の端末制御部16は、接続要求R1を、公衆無線端末9へ出力する(ステップS111)。すなわち、車上通信制御装置10は、接続要求R1を、公衆無線端末9へ出力する。
接続要求R1は、対象通信経路を確立するための要求である。すなわち、接続要求R1は、指令操作卓2Aに対する接続要求である。接続要求R1は、客室通話端末14の通信先が指令操作卓2Aであることを示す。具体的には、接続要求R1は、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」を示す。
次に、接続要求R1を受信した公衆無線端末9は、地上公衆無線網8を介して、地上通信制御装置11に当該接続要求R1を出力する(ステップS112)。地上通信制御装置11の接続要求受信部19は、接続要求R1を受信した場合、当該接続要求R1がだされたことを指令操作卓選択部20に通知する。すなわち、接続要求受信部19は、接続要求R1を指令操作卓選択部20に通知する。
地上通信制御装置11の指令操作卓選択部20は、接続要求受信部19からの通知に応じて、接続要求R2を、中央装置1へ出力する(ステップS113)。接続要求R2は、客室通話端末14の通信先が指令操作卓2Aであることを示す。具体的には、接続要求R2は、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」を示す。また、接続要求R2は、公衆無線端末9から指令操作卓2Aに対し接続要求があったことを示す。また、接続要求R2は、対象通信経路を確立するための要求である。
中央装置1は、接続要求R2の受信に応じて、線区A用の指令操作卓2Aに着信要求を出力する(ステップS114)。これにより、指令操作卓2Aを操作しているオペレータ12は、指令操作卓2Aに対し着信要求があることに気づく。そのため、オペレータ12は、指令操作卓2Aに対し、許可操作を行う。当該許可操作は、客室通話端末14から指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路が確立することを許可する操作である。許可操作は、例えば、マウス、キーボード等を使用した操作である。
次に、指令操作卓2Aが、接続許可応答を、中央装置1、地上通信制御装置11、地上公衆無線網8および公衆無線端末9を介して、車上通信制御装置10へ送信する(ステップS120)。接続許可応答は、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路が確立することを許可する応答である。
これにより、車上通信制御装置10の端末制御部16は、接続許可応答を受信する。端末制御部16は、接続許可応答の受信に応じて、公衆無線端末9に発呼制御を行う(ステップS121)。当該発呼制御は、公衆無線端末9が、地上公衆無線網8および地上通信制御装置11を介して、指令操作卓2Aに対し、発呼を行う制御である。
公衆無線端末9は、当該発呼制御に従って、地上公衆無線網8および地上通信制御装置11を介して、指令操作卓2Aに対し、発呼を行う。すなわち、公衆無線端末9は、地上公衆無線網8を使用して、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
これにより、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路が確立する。当該対象通信経路は、客室通話端末14が地上公衆無線網8を介して、対象指令操作卓である指令操作卓2Aと通信するための通信経路である。
以上のように、前提Pm1における通信経路確立制御処理が行われる。前提Pm1における通信経路確立制御処理では、車上通信制御装置10が、接続要求R1を、公衆無線端末9へ出力することにより、ステップS112,S113,S114,S120,S121が行われ、対象通信経路が確立する。すなわち、制御装置である車上通信制御装置10は、対象通信経路を確立するための処理として、接続要求R1を公衆無線端末9へ出力する処理を行う。
また、接続要求R1は、端末制御部16が出力する。すなわち、車上通信制御装置10の端末制御部16は、対象通信経路を確立するための処理として、接続要求R1を公衆無線端末9へ出力する処理を行う。
(まとめ)
以上説明したように、本実施の形態によれば、制御装置である車上通信制御装置10は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報である線区情報に基づいて、指令操作卓2A,2Bのうち、列車MV1が存在する線区を担当する指令操作卓2Aである対象指令操作卓を選択する。制御装置である車上通信制御装置10は、客室通話端末14が地上公衆無線網8を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
これにより、複数の指令操作卓を対象とした状況において、公衆無線網を使用して、客室通話端末が指令操作卓と通信することができるという効果が得られる。
また、本実施の形態によれば、車上通信制御装置10は、自営列車無線通信システム網N1から得られる線区情報に基づいて、対象指令操作卓を選択する。具体的には、車上通信制御装置10は、線区情報に基づいて、対象指令操作卓の宛先を選択する。車上通信制御装置10は、対象通信経路を確立するための接続要求R1を、公衆無線端末9へ出力する。公衆無線端末9は、地上公衆無線網8を使用して、客室通話端末14から対象指令操作卓への通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
これにより、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報である線区情報に基づいて、客室通話端末14から対象指令操作卓への通信経路である対象通信経路を確立することができるという効果が得られる。
ところで、狭帯域の自営無線通信システム網では、無線通信帯域が限られている。そのため、新たな通話回線数の増加は容易ではない。例えば、FDMA(周波数分割多元接続)を採用しているシステムでは、新たな周波数帯域の追加が必要となる。また、例えば、TDMA(時間分割多元接続)を採用しているシステムではタイムスロットの追加が必要となる。
そこで、自営無線通信システム網が構築されているシステムに、新たな通話回線を増やす場合、電気通信事業者が提供する公衆無線網を活用する方法が有効である。
鉄道事業者において、指令-客室間通話回線では、客室通話端末からの回線接続要求があった場合、列車が存在する線区を担当する指令操作卓に接続する必要がある。しかし、公衆無線網を活用する場合、列車が存在する線区を担当する指令操作卓の宛先を特定する方法が課題となる。
また、列車の在線位置により通信経路を確立する、前述の関連構成Aでは、在線位置の取得方法の確立、通話交換サーバの設置等が必要であるという課題がある。
そこで、本実施の形態の移動通信システム1000は、上記の効果を奏するための構成を有する。そのため、本実施の形態の移動通信システム1000により、上記の課題を解決することができる。
例えば、本実施の形態によれば、自営列車無線通信システム網N1により、地上設備である列車無線網から列車MV1の列車無線移動局7に線区情報が通知される。客室通話端末14から指令操作卓2に対し回線接続要求があった場合、当該線区情報に基づいて、列車が存在する線区を担当する指令操作卓2に対し、電気通信事業者が提供する公衆無線網を活用して、回線接続を行う。
これにより、自営網における、通話回線数の課題を克服しつつ、客室通話端末から指令操作卓への通信経路を確立することができるという効果が得られる。そのため、本実施の形態の移動通信システム1000により、上記の課題を解決することができる。
なお、本実施の形態では、対象通信経路を確立するために、許可操作および接続許可応答を必要としたが、許可操作および接続許可応答を必要としない構成としてもよい。当該構成では、例えば、中央装置1が指令操作卓2Aに着信要求を出力することにより、対象通信経路が確立してもよい。
また、移動通信システム1000の構成は、図1が示す移動通信システム1000の構成に限定されない。例えば、移動通信システム1000における地上通信制御装置11および中央装置1を、地上公衆無線網8と通信可能な通話制御装置に置き換えた構成としてもよい。当該通話制御装置は、地上通信制御装置11および中央装置1の機能を有する装置である。
また、指令操作卓2が、地上通信制御装置11および中央装置1の機能を有する構成としてもよい。当該構成における移動通信システム1000では、地上通信制御装置11および中央装置1は不要である。
<実施の形態2>
(構成)
図6は、実施の形態2に係る移動通信システム1000Aの構成を示す図である。移動通信システム1000Aは、図1の移動通信システム1000と比較して、車上通信制御装置10の代わりに車上通信制御装置10Aを備える点が主に異なる。移動通信システム1000Aのそれ以外の構成は、図1の移動通信システム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。車上通信制御装置10Aは、列車MV1に搭載されている。
(車上通信制御装置)
次に、車上通信制御装置10Aの構成について説明する。図7は、実施の形態2に係る車上通信制御装置10Aの構成を示すブロック図である。車上通信制御装置10Aは、図2の車上通信制御装置10と比較して、線区情報受信部15の代わりに列車番号受信部21を含む点と、在線位置リスト部17を含まない点とが異なる。車上通信制御装置10Aのそれ以外の構成は、図2の車上通信制御装置10と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
車上通信制御装置10Aは、列車無線移動局7、公衆無線端末9および客室通話端末14と通信可能である。車上通信制御装置10Aは、制御装置である。
列車番号受信部21は、列車無線移動局7と通信可能である。端末制御部16は、公衆無線端末9と通信可能である。発呼検出部18は、客室通話端末14と通信可能である。
本実施の形態の列車無線移動局7は、設定された列車番号を記憶している。列車番号は、列車を特定する列車特定情報である。列車番号は、例えば、数字、記号等で表現される。なお、列車番号は、例えば、数字および記号の組み合わせで表現されてもよい。
列車番号は、各列車に割り当てられる。当該各列車には、異なる列車番号が割り当てられる。また、列車番号は、例えば、鉄道のダイヤにおいて使用される。本実施の形態では、当該列車番号は、列車MV1に割り当てられた列車番号である。すなわち、当該列車番号は、列車MV1を特定する列車特定情報である。列車MV1が運行中である状況では、当該列車番号は列車情報Jtである。すなわち、列車MV1が運行中である状況では、列車無線移動局7を含む自営列車無線通信システム網N1は、列車情報Jtを把握している。
列車番号の設定は、例えば、列車無線移動局7に対する列車番号設定操作により行われる。列車番号設定操作は、例えば、乗務員の手入力により行われる。なお、列車番号設定操作は、ICカードを使用して行われてもよい。
また、本実施の形態の列車無線移動局7は、列車番号通知処理Aおよび列車番号通知処理Bを行う。列車番号通知処理Aは、列車番号を、基地局群4を介して、中央装置1に通知する処理である。列車番号通知処理Aは、例えば、列車番号が設定された場合、周期的に行われる。また、列車番号通知処理Aは、例えば、列車番号の設定変更が行われる毎に、行われる。
列車番号通知処理Bは、列車番号を、車上通信制御装置10Aに通知する処理である。列車番号通知処理Aおよび列車番号通知処理Bの詳細な処理は後述する。
車上通信制御装置10Aの列車番号受信部21は、列車番号を受信する機能を有する。
本実施の形態の地上通信制御装置11の構成は、図4の地上通信制御装置11の構成と同様である。
(中央装置)
次に、中央装置1の構成について説明する。図8は、実施の形態2に係る中央装置1の構成を示すブロック図である。図8に示すように、中央装置1は、指令操作卓選択部25と、接続要求受信部26と、列車番号リスト部24と、列車番号リスト作成部27と、列車番号受信部28とを備える。
指令操作卓選択部25および接続要求受信部26は、地上通信制御装置11、指令操作卓2Aおよび指令操作卓2Bと通信可能である。指令操作卓選択部25は、後述の特徴的な処理を行う処理部または処理回路である。
列車番号受信部28は、基地局群4a、基地局群4bおよび基地局群4cと通信可能である。列車番号受信部28は、列車番号を受信する機能を有する。
中央装置1は、基地局情報Tb2を格納している。基地局情報Tb2は、例えば、中央装置1が有する図示されないメモリ等に記憶されている。なお、基地局情報Tb2は、中央装置1が有する他の構成要素(例えば、列車番号リスト作成部27)に格納されていてもよい。
図9は、基地局情報Tb2の一例を示す図である。基地局情報Tb2は、基地局ID管理情報と、指令操作卓宛先管理情報とを示す。
基地局ID管理情報は、線区Aゾーンa、線区Aゾーンbおよび線区Bゾーンaの各々の基地局IDを示す。例えば、線区Aゾーンaの基地局ID「111,112,113」は、線区Aゾーンaを構成する基地局群4aの基地局IDである。
基地局ID管理情報において、線区Aゾーンaおよび線区Aゾーンbの基地局IDは、線区Aに紐づけられている。すなわち、基地局群4aの基地局IDは、線区Aに紐づけられている。また、基地局ID管理情報において、線区Bゾーンaの基地局IDは、線区Bに紐づけられている。
基地局情報Tb2の指令操作卓宛先管理情報は、図3の指令操作卓宛先管理情報Tb1と同様である。
再び、図8を参照して、列車番号リスト部24は、例えば、メモリ等の記憶装置である。列車番号リスト作成部27は、詳細は後述するが、列車番号と、基地局情報Tb2とに基づいて、管理テーブルTb3を作成する機能を有する。作成された管理テーブルTb3は、列車番号リスト部24に格納される。
図10は、管理テーブルTb3の一例を示す図である。管理テーブルTb3では、列車番号と、線区と、指令操作卓宛先とが紐づけられて示される。管理テーブルTb3の詳細については後述する。
(動作)
次に、移動通信システム1000Aの動作について説明する。具体的には、図6および図11を用いて、移動通信システム1000Aにおいて行われる処理(以下、「通信経路確立制御処理A」ともいう)について説明する。
図11は、実施の形態2に係る通信経路確立制御処理Aのシーケンス図である。通信経路確立制御処理Aの一例を分かりやすくするために、以下の前提Pm2のもとで行われる通信経路確立制御処理Aについて説明する。
前提Pm2では、列車MV1は、線区Aゾーンaを構成する基地局群4aに対応する線区Aに存在している。また、前提Pm2では、列車MV1は運行中である。また、前提Pm2では、対象指令操作卓は、指令操作卓2Aである。そのため、前提Pm2では、対象通信経路は、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である。
また、前提Pm2では、列車無線移動局7が、前述の列車番号通知処理Aおよび列車番号通知処理Bを行う。前述したように、列車番号通知処理Aは、列車番号を、基地局群4を介して、中央装置1に通知する処理である。前提Pm2では、列車番号は、例えば、「11111111」である。
前提Pm2における列車番号通知処理Aは、通信経路確立制御処理Aが行われる前に、行われる。また、前提Pm2では、通信経路確立制御処理Aが行われる前に、後述の管理テーブル作成処理が行われる。
ここで、前提Pm2における列車番号通知処理Aおよび管理テーブル作成処理について説明する。前提Pm2における列車番号通知処理Aでは、列車無線移動局7が、列車番号「11111111」を、列車MV1が存在する線区Aに対応する基地局群4aの列車無線基地局K4へ送信する。基地局群4aの列車無線基地局K4は、列車番号「11111111」と、基地局群4aの基地局ID「111,112,113」とを、中央装置1へ送信する。
これにより、中央装置1の列車番号受信部28は、列車番号「11111111」と、基地局ID「111,112,113」とを受信する。列車番号受信部28は、列車番号「11111111」および基地局ID「111,112,113」を、列車番号リスト作成部27へ送信する。
次に、前提Pm2における管理テーブル作成処理が行われる。前提Pm2における管理テーブル作成処理では、列車番号リスト作成部27が、図9の基地局情報Tb2の基地局ID管理情報を取得する。列車番号リスト作成部27は、当該基地局情報Tb2の基地局ID管理情報において、受信した基地局ID「111,112,113」に紐づけられている線区Aを特定する。特定された線区Aは、列車MV1が存在する線区である。
次に、列車番号リスト作成部27は、当該基地局情報Tb2の指令操作卓宛先管理情報において、線区Aに紐づけられた、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」を特定する。
列車番号リスト作成部27は、列車番号と、特定した上記の各情報とを紐づける。具体的には、列車番号リスト作成部27は、列車番号「11111111」と、線区Aと、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」とを紐づける。
これにより、列車番号リスト作成部27は、管理テーブルTb3を作成する。作成された管理テーブルTb3は、図10の管理テーブルTb3の1行目の情報を示すテーブルである。列車番号リスト作成部27は、作成した管理テーブルTb3を、列車番号リスト部24に格納する。
中央装置1は、列車番号リスト部24に格納された管理テーブルTb3に示されていない列車番号を受信する毎に、上記の管理テーブル作成処理と同様な処理により、管理テーブルTb3を更新する。これにより、更新された管理テーブルTb3は、例えば、図10の管理テーブルTb3である。
前提Pm2では、上記の処理が行われることにより、通信経路確立制御処理Aが行われる前に、列車番号リスト部24に、図10の管理テーブルTb3が格納される。
また、前提Pm2では、列車番号通知処理Bが、通信経路確立制御処理Aが行われる前に、行われる。前述したように、列車番号通知処理Bは、列車番号を、車上通信制御装置10Aに通知する処理である。列車番号は、運行中の列車MV1の情報である列車情報Jtである。前提Pm2では、列車番号は、例えば、「11111111」である。
列車番号通知処理Bは、例えば、周期的に行われる。前提Pm2における列車番号通知処理Bでは、列車無線移動局7が、列車番号を、車上通信制御装置10Aへ送信する。そのため、前提Pm2では、車上通信制御装置10Aの列車番号受信部21は、列車無線移動局7から列車番号を受信する。列車無線移動局7は、自営列車無線通信システム網N1に含まれる。したがって、前提Pm2では、車上通信制御装置10Aが受信する列車情報Jtである列車番号は、自営列車無線通信システム網N1から得られる情報である。また、前提Pm2では、列車番号受信部21は、後述のステップS111Aが行われる前に、列車情報Jtとして、列車番号を受信している。
また、前提Pm2では、オペレータ12が、指令操作卓2Aを操作している。
上記の前提Pm2における通信経路確立制御処理Aについて、図6および図11を用いて、説明する。図11において、図5のステップ番号と同じステップ番号の処理は、実施の形態1で説明した処理と同様な処理が行われる。以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
前提Pm2における通信経路確立制御処理Aでは、まず、乗客13が、呼び出し操作を行う(ステップS101)。呼び出し操作は、客室通話端末14を使用して、指令操作卓を操作するオペレータ12と通話するための操作である。
呼び出し操作が行われると、客室通話端末14は、車上通信制御装置10Aに発呼要求を出力する(ステップS102A)。車上通信制御装置10Aの発呼検出部18は、発呼要求を検出すると、端末制御部16へ発呼要求があったことを通知する。
車上通信制御装置10Aの端末制御部16が発呼要求の通知を受けると、端末制御部16は、前述の列車番号通知処理Bにより列車番号受信部21が受信した列車番号「11111111」を、接続要求R1aに付加する。前述したように、前提Pm2では、車上通信制御装置10Aが受信する列車情報Jtである列車番号は、自営列車無線通信システム網N1から得られる情報である。すなわち、当該列車番号「11111111」は、自営列車無線通信システム網N1から得られる情報である。
端末制御部16は、列車番号が付加された接続要求R1aを、公衆無線端末9へ出力する(ステップS111A)。接続要求R1aは、対象通信経路を確立するための接続要求である。すなわち、接続要求R1aは、指令操作卓2Aに対する接続要求である。
次に、接続要求R1aを受信した公衆無線端末9は、地上公衆無線網8を介して、地上通信制御装置11に当該接続要求R1aを出力する(ステップS112A)。地上通信制御装置11の接続要求受信部19は、接続要求R1aを受信した場合、当該接続要求R1aがだされたことを指令操作卓選択部20に通知する。すなわち、接続要求受信部19は、接続要求R1aを指令操作卓選択部20に通知する。
地上通信制御装置11の指令操作卓選択部20は、接続要求受信部19からの通知に応じて、接続要求R2aを、中央装置1へ出力する(ステップS113A)。接続要求R2aは、対象通信経路を確立するための要求である。また、接続要求R2aは、公衆無線端末9から指令操作卓2Aに対し接続要求があったことを示す。また、接続要求R2aには、接続要求R1aの列車番号「11111111」が付加されている。当該列車番号「11111111」は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである。
次に、中央装置1の接続要求受信部26が、列車番号「11111111」が付加された接続要求R2aを受信する。接続要求受信部26は、列車番号「11111111」を指令操作卓選択部25に通知する。当該列車番号「11111111」は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである。そして、選択処理Aが行われる(ステップS113B)。
前提Pm2における選択処理Aでは、要約すれば、中央装置1の指令操作卓選択部25が、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである列車番号に基づいて、指令操作卓2A,2Bのうち、対象指令操作卓である指令操作卓2Aを選択する。すなわち、中央装置1は、複数の指令操作卓2を対象とした処理を行う。当該列車番号は、列車を特定する列車特定情報である。
前述したように、前提Pm2では、通信経路確立制御処理Aが行われる前に、列車番号リスト部24に、図10の管理テーブルTb3が格納される。
具体的には、前提Pm2における選択処理Aでは、指令操作卓選択部25が、列車番号リスト部24に格納されている図10の管理テーブルTb3において、指令操作卓2A,2Bの宛先のうち、通知された列車番号「11111111」に紐づけられた、指令操作卓2Aの宛先「XXXXXXXXX」を選択し、取得する。当該列車番号「11111111」は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである。すなわち、指令操作卓選択部25は、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである列車番号に基づいて、対象指令操作卓である指令操作卓2Aを選択する。
次に、中央装置1は、選択した宛先「XXXXXXXXX」に対応する、線区A用の指令操作卓2Aに着信要求を出力する(ステップS114A)。これにより、指令操作卓2Aを操作しているオペレータ12は、指令操作卓2Aに対し着信要求があることに気づく。そのため、オペレータ12は、指令操作卓2Aに対し、実施の形態1と同様に、許可操作を行う。
次に、指令操作卓2Aが、接続許可応答を、中央装置1、地上通信制御装置11、地上公衆無線網8および公衆無線端末9を介して、車上通信制御装置10Aへ送信する(ステップS120A)。接続許可応答は、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路が確立することを許可する応答である。
これにより、車上通信制御装置10Aの端末制御部16は、接続許可応答を受信する。端末制御部16は、接続許可応答の受信に応じて、実施の形態1と同様に、公衆無線端末9に発呼制御を行う(ステップS121)。当該発呼制御は、公衆無線端末9が、地上公衆無線網8および地上通信制御装置11を介して、指令操作卓2Aに対し、発呼を行う制御である。
公衆無線端末9は、当該発呼制御に従って、地上公衆無線網8および地上通信制御装置11を介して、指令操作卓2Aに対し、発呼を行う。すなわち、公衆無線端末9は、地上公衆無線網8を使用して、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
これにより、客室通話端末14から、対象指令操作卓である指令操作卓2Aへの通信経路である対象通信経路が確立する。当該対象通信経路は、客室通話端末14が地上公衆無線網8を介して、対象指令操作卓である指令操作卓2Aと通信するための通信経路である。
以上のように、前提Pm2における通信経路確立制御処理Aが行われる。前提Pm2における通信経路確立制御処理Aでは、公衆無線端末9が、接続要求R1aを出力することにより、ステップS113A,S113B,S114A,S120A,S121が行われ、対象通信経路が確立する。
上記のステップS114Aでは、中央装置1は、線区A用の指令操作卓2Aに着信要求を出力する。すなわち、制御装置である中央装置1は、対象通信経路を確立するための処理として、指令操作卓2Aに対し、着信要求を出力する処理を行う。
上記のステップS114Aの処理は、接続要求R1aが公衆無線端末9から出された場合に行われる。すなわち、制御装置である中央装置1は、接続要求R1aが公衆無線端末9から出された場合、対象通信経路を確立するための処理として、指令操作卓2Aに対し、着信要求を出力する処理を行う。
(まとめ)
以上説明したように、本実施の形態によれば、中央装置1の指令操作卓選択部25が、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報Jtである列車番号に基づいて、指令操作卓2A,2Bのうち、対象指令操作卓である指令操作卓2Aを選択する。制御装置である中央装置1は、対象通信経路を確立するための処理として、指令操作卓2Aに対し、着信要求を出力する処理を行う。
これにより、複数の指令操作卓を対象とした状況において、公衆無線網を使用して、客室通話端末が指令操作卓と通信することができるという効果が得られる。すなわち、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様な効果が得られる。
そのため、例えば、自営網における、通話回線数の課題を克服しつつ、自営列車無線通信システム網N1から得られる列車情報である列車番号に基づいて、客室通話端末14から対象指令操作卓への通信経路を確立することができるという効果が得られる。
なお、本実施の形態では、列車無線移動局7は列車番号を記憶しており、車上通信制御装置10Aの列車番号受信部21は、列車番号を列車無線移動局7から取得するとしたが、これに限定されない。車上通信制御装置10Aの列車番号受信部21は、例えば、列車番号を、鉄道車両の情報を管理するモニタ装置などから取得してもよい。
なお、本実施の形態では、対象通信経路を確立するために、許可操作および接続許可応答を必要としたが、許可操作および接続許可応答を必要としない構成としてもよい。当該構成では、例えば、中央装置1が指令操作卓2Aに着信要求を出力することにより、対象通信経路が確立してもよい。
(移動通信システムのハードウェア構成例)
以下においては、本技術に係る移動通信システムを、「移動通信システムHs1」ともいう。移動通信システムHs1は、移動通信システム1000および移動通信システム1000Aのいずれかである。また、以下においては、移動通信システムHs1が有する、本技術に関わる主要な機能を、「主要機能」ともいう。移動通信システムHs1は、主要機能を有する。
図12および図13の各々は、移動通信システムHs1のハードウェア構成の例を示す図である。移動通信システムHs1が有する主要機能は、例えば、図12に示す、1つの処理回路70により実現される。
処理回路70は、自営列車無線通信システム網から得られる列車情報に基づいて、複数の指令操作卓のうち、列車が存在する線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する。
また、処理回路70は、客室通話端末が公衆無線網を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う。
処理回路70は、専用のハードウェアであってよい。また、処理回路70は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサを用いて構成されていてもよい。当該プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等である。
以下においては、処理回路70が専用のハードウェアである状況を、「状況St1」ともいう。また、以下においては、処理回路70が、プロセッサを用いて構成される状況を、「状況St2」ともいう。
状況St1では、処理回路70は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
図13は、処理回路70が、プロセッサを用いて構成される状況St2における、移動通信システムHs1のハードウェア構成の例を示す図である。図13の構成は、図12の処理回路70を、プロセッサ71およびメモリ72で実現した構成である。
状況St2では、移動通信システムHs1が有する主要機能は、ソフトウェアAにより実現される。ソフトウェアAは、ソフトウェアまたはファームウェアである。また、ソフトウェアAは、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで構成されてもよい。ソフトウェアAはプログラムとして記述され、メモリ72に格納される。
また、状況St2では、プロセッサ71が、メモリ72に記憶されたプログラムを読み出して、当該プログラムを実行することにより、移動通信システムHs1が有する主要機能は実現される。すなわち、メモリ72は、以下のプログラムを格納する。
当該プログラムは、自営列車無線通信システム網から得られる列車情報に基づいて、複数の指令操作卓のうち、列車が存在する線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する処理を、プロセッサ71に実行させるためのプログラムである。
また、当該プログラムは、客室通話端末が公衆無線網を介して、対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う処理を、プロセッサ71に実行させるためのプログラムでもある。
また、当該プログラムは、移動通信システムHs1が有する主要機能が行う処理、当該処理を実行する方法等をコンピュータに実行させるものでもある。
ここで、メモリ72は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。また、メモリ72は、例えば、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。また、メモリ72は、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上のように、移動通信システムHs1は、ハードウェアまたはソフトウェアAによって、上述の各機能を実現することができる。
また、本技術は、移動通信システムHs1が備える特徴的な構成部の動作をステップとする通信経路確立制御方法として実現してもよい。また、本技術は、そのような通信経路確立制御方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。
また、本技術は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。本技術に係る通信経路確立制御方法は、例えば、実施の形態1の通信経路確立制御処理、または、実施の形態2の通信経路確立制御処理Aに相当する。
(その他の変形例)
なお、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
例えば、移動通信システム1000または移動通信システム1000Aは、図で示される全ての構成要素を含まなくてもよい。すなわち、移動通信システム1000または移動通信システム1000Aは、本技術の効果を実現できる最小限の構成要素のみを含めばよい。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う移動通信システムであって、
前記自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、
前記移動通信システムは、
異なる線区を担当する複数の指令操作卓と、
前記列車の客室に設けられている客室通話端末と、
前記自営列車無線通信システム網から得られる前記列車情報に基づいて、前記複数の指令操作卓のうち、前記列車が存在する前記線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記客室通話端末が前記公衆無線網を介して、前記対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う、
移動通信システム。
(付記2)
前記移動通信システムは、さらに、
前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末を備え、
前記公衆無線端末は、前記公衆無線網を使用して、前記客室通話端末から前記対象指令操作卓への通信経路である前記対象通信経路を確立するための処理を行う機能を有し、
前記列車情報は、前記列車が存在する前記線区を特定する線区情報であり、
前記制御装置は、車上通信制御装置であり、
前記車上通信制御装置は、前記線区情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択し、
前記車上通信制御装置は、前記対象通信経路を確立するための接続要求を、前記公衆無線端末へ出力する、
請求項1に記載の移動通信システム。
(付記3)
前記列車情報は、前記列車を特定する列車特定情報であり、
前記制御装置は、中央装置であり、
前記中央装置は、前記列車特定情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択する、
付記1に記載の移動通信システム。
(付記4)
前記移動通信システムは、さらに、
前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末を備え、
前記中央装置は、前記対象通信経路を確立するための接続要求が前記公衆無線端末から出された場合、前記対象指令操作卓に対し、前記対象通信経路を確立するための処理を行う、
付記3に記載の移動通信システム。
(付記5)
自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う車上通信制御装置であって、
前記自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、
前記列車の客室には、客室通話端末が設けられており、
前記車上通信制御装置は、異なる線区を担当する複数の指令操作卓を対象とした処理を行う機能を有し、
前記車上通信制御装置は、
前記自営列車無線通信システム網から得られる前記列車情報に基づいて、前記複数の指令操作卓のうち、前記列車が存在する前記線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する処理部を備え、
前記処理部は、前記客室通話端末が前記公衆無線網を介して、前記対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う、
車上通信制御装置。
(付記6)
前記車上通信制御装置は、前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末と通信可能であり、
前記公衆無線端末は、前記公衆無線網を使用して、前記客室通話端末から前記対象指令操作卓への通信経路である前記対象通信経路を確立するための処理を行う機能を有し、
前記列車情報は、前記列車が存在する前記線区を特定する線区情報であり、
前記処理部は、前記線区情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択し、
前記処理部は、前記対象通信経路を確立するための接続要求を、前記公衆無線端末へ出力する、
付記5に記載の車上通信制御装置。
(付記7)
自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う中央装置であって、
前記自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、
前記列車の客室には、客室通話端末が設けられており、
前記中央装置は、異なる線区を担当する複数の指令操作卓を対象とした処理を行う機能を有し、
前記中央装置は、
前記自営列車無線通信システム網から得られる前記列車情報に基づいて、前記複数の指令操作卓のうち、前記列車が存在する前記線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する処理部を備え、
前記中央装置は、前記客室通話端末が前記公衆無線網を介して、前記対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う、
中央装置。
(付記8)
前記列車情報は、前記列車を特定する列車特定情報であり、
前記処理部は、前記列車特定情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択する、
付記7に記載の中央装置。
(付記9)
前記中央装置は、前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末と通信可能であり、
前記中央装置は、前記対象通信経路を確立するための接続要求が前記公衆無線端末から出された場合、前記対象指令操作卓に対し、前記対象通信経路を確立するための処理を行う、
付記7または8に記載の中央装置。
1 中央装置、2,2A,2B 指令操作卓、4,4a,4b,4c 基地局群、7 列車無線移動局、8 地上公衆無線網、9 公衆無線端末、10,10A 車上通信制御装置、11 地上通信制御装置、14 客室通話端末、16 端末制御部、25 指令操作卓選択部、70 処理回路、71 プロセッサ、72 メモリ、1000,1000A,Hs1 移動通信システム、MV1 列車、N1 自営列車無線通信システム網、N2 公衆無線システム網。

Claims (9)

  1. 自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う移動通信システムであって、
    前記自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、
    前記移動通信システムは、
    異なる線区を担当する複数の指令操作卓と、
    前記列車の客室に設けられている客室通話端末と、
    前記自営列車無線通信システム網から得られる前記列車情報に基づいて、前記複数の指令操作卓のうち、前記列車が存在する前記線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記客室通話端末が前記公衆無線網を介して、前記対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う、
    移動通信システム。
  2. 前記移動通信システムは、さらに、
    前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末を備え、
    前記公衆無線端末は、前記公衆無線網を使用して、前記客室通話端末から前記対象指令操作卓への通信経路である前記対象通信経路を確立するための処理を行う機能を有し、
    前記列車情報は、前記列車が存在する前記線区を特定する線区情報であり、
    前記制御装置は、車上通信制御装置であり、
    前記車上通信制御装置は、前記線区情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択し、
    前記車上通信制御装置は、前記対象通信経路を確立するための接続要求を、前記公衆無線端末へ出力する、
    請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記列車情報は、前記列車を特定する列車特定情報であり、
    前記制御装置は、中央装置であり、
    前記中央装置は、前記列車特定情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択する、
    請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記移動通信システムは、さらに、
    前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末を備え、
    前記中央装置は、前記対象通信経路を確立するための接続要求が前記公衆無線端末から出された場合、前記対象指令操作卓に対し、前記対象通信経路を確立するための処理を行う、
    請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う車上通信制御装置であって、
    前記自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、
    前記列車の客室には、客室通話端末が設けられており、
    前記車上通信制御装置は、異なる線区を担当する複数の指令操作卓を対象とした処理を行う機能を有し、
    前記車上通信制御装置は、
    前記自営列車無線通信システム網から得られる前記列車情報に基づいて、前記複数の指令操作卓のうち、前記列車が存在する前記線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する処理部を備え、
    前記処理部は、前記客室通話端末が前記公衆無線網を介して、前記対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う、
    車上通信制御装置。
  6. 前記車上通信制御装置は、前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末と通信可能であり、
    前記公衆無線端末は、前記公衆無線網を使用して、前記客室通話端末から前記対象指令操作卓への通信経路である前記対象通信経路を確立するための処理を行う機能を有し、
    前記列車情報は、前記列車が存在する前記線区を特定する線区情報であり、
    前記処理部は、前記線区情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択し、
    前記処理部は、前記対象通信経路を確立するための接続要求を、前記公衆無線端末へ出力する、
    請求項5に記載の車上通信制御装置。
  7. 自営の列車無線システムである自営列車無線通信システム網と、電気通信事業者が提供する公衆無線網とを使用した処理を行う中央装置であって、
    前記自営列車無線通信システム網は、運行中の列車の情報である列車情報を把握しており、
    前記列車の客室には、客室通話端末が設けられており、
    前記中央装置は、異なる線区を担当する複数の指令操作卓を対象とした処理を行う機能を有し、
    前記中央装置は、
    前記自営列車無線通信システム網から得られる前記列車情報に基づいて、前記複数の指令操作卓のうち、前記列車が存在する前記線区を担当する指令操作卓である対象指令操作卓を選択する処理部を備え、
    前記中央装置は、前記客室通話端末が前記公衆無線網を介して、前記対象指令操作卓と通信するための通信経路である対象通信経路を確立するための処理を行う、
    中央装置。
  8. 前記列車情報は、前記列車を特定する列車特定情報であり、
    前記処理部は、前記列車特定情報に基づいて、前記対象指令操作卓を選択する、
    請求項7に記載の中央装置。
  9. 前記中央装置は、前記公衆無線網と通信可能な公衆無線端末と通信可能であり、
    前記中央装置は、前記対象通信経路を確立するための接続要求が前記公衆無線端末から出された場合、前記対象指令操作卓に対し、前記対象通信経路を確立するための処理を行う、
    請求項7または8に記載の中央装置。
JP2022142718A 2022-09-08 2022-09-08 移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置 Pending JP2024038599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022142718A JP2024038599A (ja) 2022-09-08 2022-09-08 移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022142718A JP2024038599A (ja) 2022-09-08 2022-09-08 移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024038599A true JP2024038599A (ja) 2024-03-21

Family

ID=90309022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022142718A Pending JP2024038599A (ja) 2022-09-08 2022-09-08 移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024038599A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11063821B2 (en) Systems and methods for remote configuration update and distribution in a network of moving things
US20180034936A1 (en) Systems and methods for distributed update of software in a network of moving things
US20230057565A1 (en) Distributed land mobile radio architectures
US20130344802A1 (en) System and method for multi-tier automatic transit system updating
US9743451B2 (en) Integrated communication network for a network of moving things
US10756909B2 (en) Systems and methods for self and automated management of certificates in a network of moving things, for example including a network of autonomous vehicles
US10278216B2 (en) Systems and methods in a network controller for managing mobility in a network of moving things, for example including a network of autonomous vehicles
US20070115886A1 (en) Method of verifying integrity of an access point on a wireless network
JP6669138B2 (ja) 攻撃監視システムおよび攻撃監視方法
US10993126B2 (en) Systems and methods for allocating network controllers in a network of moving things, for example including a network of autonomous vehicles
US9008607B2 (en) Incident aware service operations for wireless infrastructure
US20170195897A1 (en) Systems and methods for managing network controllers and their network interactions in a network of moving things, for example including a network of autonomous vehicles
US8199691B2 (en) Mobile communication system, wireless controller, and extension transmitting/receiving server device selecting method
US8195199B2 (en) Method and apparatus for deactivating mobile radio stations from the network
JP7468321B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法、及び中継サーバ
JP2024038599A (ja) 移動通信システム、車上通信制御装置および中央装置
KR20150016040A (ko) 일반 단말 및 철도 전용 단말의 통신망 접속 관리 방법
WO2016190471A1 (ko) 엘티이(lte) 및 지피에스(gps) 기술을 이용한 실시간 버스 운행 관리 시스템
US9155114B2 (en) Communication relay apparatus, communication relay system, communication relay method, and communication relay program
CN111343628A (zh) 通信系统和通信方法
JP5029317B2 (ja) 特定エリアの位置登録方法および位置登録装置
KR102322903B1 (ko) 열차 운행을 위한 비면허 통신과 승객 서비스용 비면허 통신간 간섭 완화를 위한 연동 기법
JP2005323234A (ja) 無線ネットワークシステム
JP5437292B2 (ja) 帯域制御システム
Brown Police Radio History and Innovation: What Have We Learned?