JP2024036735A - 加熱調理器 - Google Patents

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敦雄 中山
敦 阪本
星加 庄内
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Abstract

【課題】本開示は、鍋を本体の適正な位置に着脱可能に固定することで、攪拌体による鍋の揺動を軽減し、調理空間の密閉性を維持できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】本開示における加熱調理器は、調理物を収容する鍋と、鍋を着脱自在に収容する本体と、鍋の開口部を覆う蓋体と、鍋を加熱する加熱部と、鍋に収容された調理物を攪拌する攪拌体と、本体の上部領域の2箇所にそれぞれ設けられ、鍋を本体に固定する鍋固定部と、鍋固定部の少なくとも一方に鍋と本体の固定を解除する固定解除部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本開示は、加熱調理器に関する。
特許文献1は、練り容器を加熱室の下部に固定する自動製パン機を開示する。この自動製パン機は、内部に加熱室が設けられた有底筒状の機器本体と、加熱室内に収容され、調理材料を収容する練り容器と、練り容器内で回転することにより練り容器内の調理材料を混練する練り羽根と、練り羽根の回転駆動させる駆動部と、練り容器の底部に取り付けられた筒状の練り容器台と、練り容器台とバヨネット結合することにより練り容器を加熱室内で支持する有底筒状の容器支持台と、を備える。
特許文献2は、パンケースを焼成室の上部に固定するホームベーカリーを開示する。このホームベーカリーは、ベーカリー本体と、ベーカリー本体の内壁部および焼成室を形成する保護枠と、保護枠内側のパンケース収容室に収容セットされるパンケースとを備え、パンケースの開口部の近傍には、断面くの字形状の凸状の板バネと、保護枠の上端には、断面くの字形状の板バネが弾性的に係合する断面くの字形状の凹状の板バネとをそれぞれ左右に有し、パンケースの底部に設けられている筒状部の外周面には、90°間隔で周方向に4つの縦長の凸状部と、パンケースの筒状部と対向する保護枠側筒状の開口部の内周面には、同じく周方向に90°間隔でパンケースの凸状部が嵌め合わされる縦長の4つの凹状部、を備える。
特開2012-232107号公報 特開2014-226347号公報
本開示は、鍋を本体の適正な位置に着脱可能に固定することで、攪拌体による鍋の揺動を軽減し、調理空間の密閉性を維持できる加熱調理器を提供する。
本開示は、調理物を収容する鍋と、鍋を着脱自在に収容する本体と、鍋の開口部を覆う蓋体と、鍋を加熱する加熱部と、鍋に収容された調理物を攪拌する攪拌体と、本体の上部領域の2箇所にそれぞれ設けられ、鍋を本体に固定する鍋固定部と、鍋固定部の少なくとも一方に鍋と本体の固定を解除する固定解除部と、を備える。
本開示における加熱調理器は、攪拌体より離れた位置に鍋を本体に固定できる。そのため、攪拌体による鍋の揺動を軽減でき、調理空間の密閉性を維持することができる。また、鍋の着脱時に鍋固定部は、視認できる位置に設けられ、鍋は、鍋固定部に設けられた固定解除部を操作しないと固定解除できない構成である。そのため、ユーザーが、鍋を本体の適正な位置に固定できるとともに、容易に本体から着脱できる。
本実施の形態1に係る加熱調理器の蓋が閉じた状態の外観斜視図(蓋が閉じた状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の外観斜視図(蓋が開いた状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の分解斜視図(蓋が閉じた状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の断面斜視図(蓋が閉じた状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋の外観斜視図 本実施の形態1に係る加熱調理器のヒータ近傍および底センサ近傍の要部断面図 本実施の形態1に係る加熱調理器の本体の外観斜視図(鍋を収容していない状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部外観斜視図(鍋を収容していない状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の係止レバーの外観斜視図 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(鍋を収容していない状態、係止レバーの軸の断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(鍋を収容していない状態、係止レバーバネの断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(鍋を収容していない状態、係止レバーの凸部の断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の固定解除部近傍の要部断面図(鍋を収容していない状態、固定解除ボタンの断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(蓋が開いた状態、鍋が収容される途中、係止レバーの凸部の断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(蓋が開いた状態、鍋を収容した状態、係止レバーの凸部の断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(蓋が閉じた状態、鍋を収容した状態、係止レバーの凸部の断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(図1のA-A断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の固定解除部近傍の要部断面図(固定解除ボタンを押した状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋検知部近傍の要部断面図(鍋を収容していない状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋検知部の要部外観斜視図(鍋を収容していない状態) 本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋検知部近傍の要部断面図(図1のA-A断面図) 本実施の形態1に係る加熱調理器の制御部に予め記憶されている鍋検知部の検知情報を示す図 本実施の形態1に係る加熱調理器において、攪拌調理用鍋を使用する調理メニューが選択されたときの制御部の動作を説明するフローチャート 本実施の形態1に係る加熱調理器において、炒め調理用鍋を使用する調理メニューが選択されたときの制御部の動作を説明するフローチャート 本実施の形態1に係る加熱調理器において、煮込み調理用鍋を使用する調理メニューが選択されたときの制御部の動作を説明するフローチャート 本実施の形態2に係る加熱調理器の鍋把手部の外観斜視図 本実施の形態2に係る加熱調理器の鍋固定部近傍の要部断面図(蓋が閉じた状態、鍋を収容した状態) 本実施の形態3に係る加熱調理器の本体の平面図(鍋を収容していない状態) 本実施の形態3に係る加熱調理器の鍋外観斜視図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、練り容器内に収容したパン生地を回転駆動する練り羽根で混練する自動製パン機において、練り容器の底部に設けている練り容器台を加熱室に設けられている容器支持台に挿入し、練り羽根の回転方向と同じ方向でバヨネット結合し、加熱室に固定する方法があった(特許文献1)。これにより、パン生地の混練時に練り容器が加熱室から外れることなく、パン生地の混練を行うことができる。
また、パンケース内に収容したパン生地を回転駆動するパン羽根で混練する自動製パン機において、パンケースの底部に設けている外周面に凸状部を有する筒状部を凸状部に相対した凹状部を備える保護枠の筒状の開口部に挿入し、凸状部と凹状部の嵌め合わせで位置決めし、パンケースの上部の左右に設けた断面くの字形状の凸状の板バネと保護枠の上部に設けた断面くの字形状の凹状の板バネを係合することで、パンケースを焼成室に固定する方法があった。板バネが確実に係合した時点で「パチン」と音がしてパンケースは、焼成室に収容される(特許文献2)。これにより、パン生地の混練時にパンケースが焼成室から外れることなく、パン生地の混練を行うことができる。また、ユーザーは、「パチン」の収容音により、パンケースが焼成室に収容したことを認知することができる。
しかしながら、上記従来技術は、下記課題を有する。
バヨネット結合方式では、鍋内の調理物を攪拌するときは、鍋が外れないようにするため、攪拌体の回転方向は、鍋の固定を維持できる回転方向に限定されてしまう。そのため、逆回転の調理物の攪拌ができず、調理物の状態に応じた最適な攪拌を行えない場合があった。
また、バヨネット結合方式は、鍋を回転させることで着脱を行うため、鍋側面に把手部を配置したときは、把手部が回転可能な空間の確保が必要となり、本体の上面部に把手部の回動域を逃がした形状を設ける必要があり、製品のデザインおよび製品のサイズに影響を与える場合があった。加えて、鍋の直径が大きい場合や調理物を収容した鍋、もしくは、鍋自体の重量が重いときは、着時にバヨネット結合部に加わるトルクも大きくなり、金属などを用いた重厚な構成が必要になるという場合があった。
また、鍋側面での板バネ固定方式では、着時には、板バネの弾性により、鍋が途中で制止し、鍋が適正な位置に収容されない場合があった。さらに、適正な位置に収容ができたときは板バネが確実に係合した時点で「パチン」と音がする構成であるが、ユーザーがその収容音に気が付かず、鍋が適正な位置に収容されない場合があった。加えて、脱時には、バネの弾性力を超えて取り外す必要があるが、パンの焼成時の熱の影響や経年変化等により、板バネの係合代が増加してしまったときは、係合を解除するために大きな力で鍋を外さないといけない場合があった。この状態で係合が解除されると、鍋が勢いよく外れてしまうことがあり、その場合に鍋内の調理物がこぼれてしまう場合があった。
発明者らは、上記課題を解決するために本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、鍋を本体の適正な位置に着脱可能に固定することで、攪拌体による鍋の揺動を軽減し、調理空間の密閉性を維持できる加熱調理器を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は、省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
[1-1.構成]
以下、図1~図25を用いて、実施の形態1を説明する。
図1~図25に示す加熱調理器1は、食品等の調理物(図示せず)を加熱調理するための調理器具である。本実施の形態では、加熱調理器1は、調理メニューごとに動作シーケンスが予めプログラムされた自動調理器であり、「オートクッカー」、「マルチクッカー」、「スロークッカー」等とも称する。図におけるX,Y,Z方向は、それぞれ、加熱調理器1の幅方向、奥行き方向、高さ方向を示す。また、説明における前後、左右、上下の定義は、ユーザーが加熱調理器1を正面から見る視点で定義する。
図1は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の蓋2が閉じた状態の外観斜視図である。図2は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の蓋2が開いた状態の外観斜視図である。図3は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の蓋2が閉じた状態の分解斜視図である。図4は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の蓋2が閉じた状態の断面斜視図である。図5は、本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋6の外観斜視図である。
ユーザーが加熱調理器1を使用するときは、図2~図5に示す鍋6に調理物(図示せず)を収容し、図1に示す操作表示部17を操作して調理メニューを選択してから、決定ボタン18を押下する。決定ボタン18の押下に伴い、加熱調理器1は、選択された調理メニューの料理(煮物やカレー等)に応じて、予め定められたプログラムに従って調理物を加熱調理するように動作する。本実施の形態の加熱調理器1は、図2、図4に示す攪拌羽根8を用いて調理物を攪拌する機能を有する。
本実施の形態の加熱調理器1は、特に鍋6の調理空間Sを密閉しながら調理物を加圧して加熱調理する「加圧・加熱調理」の機能を有する。本実施の形態の加熱調理器1は、攪拌羽根8を用いた攪拌機能と、加圧・加熱調理の機能とを両立するために、調理空間Sを密閉するためのシール機構(図示しない)を設けている。
図1~図5に示すように、加熱調理器1は、本体4と、本体4に収容される鍋6および攪拌羽根8と、蓋2とを備えている。
本体4は、鍋6や他の構成要素を収容する部材である。本体4には、加熱調理器1を動作させるための各種部品が内蔵されている。図3に示すように、本体4は、外観を形成する筐体4aと鍋6を着脱可能に収容する鍋収容部4bを備えている。
鍋収容部4bは、鍋6の形状に沿って窪んだ凹形状である。鍋収容部4bは、本体4の上面開口部を形成する上枠5と、鍋収容部4bの側面部と底部を形成する凹形状の保護枠9と、保護枠9の底面の上方に配置されている加熱部であるヒータ10とで構成されている。なお、保護枠9は、加熱された鍋6の熱やヒータ10の熱の影響を受けやすいため、耐熱性の高い材料で形成されている。本実施の形態においては、金属材料で形成されている。
上枠5の上部の左右両側(X方向)に、鍋6の鍋収容部4bへの収容を検知する鍋検知部200と、収容した鍋6を本体4に固定する鍋固定部100と、鍋6と本体4の固定を
解除する固定解除部110を構成する部材が設けられている。なお、鍋検知部200と鍋固定部100と固定解除部110については、図7以降で詳細に説明する。
鍋6は、上面が開口した底面部6dを有する筒状の部材で、調理物を加熱調理するための調理空間Sを有している。鍋6の底面部6dには、攪拌羽根8が設けられ、鍋6の内側面には、リブ6bが設けられてる。
攪拌羽根8は、調理空間Sに収容された調理物を攪拌するための部材である。攪拌羽根8は、図4に示す回転軸25を中心として回転方向R1(または周方向R)に回転する機能を有する。リブ6bは、攪拌羽根8による調理物の攪拌を補助するための突起部である。なお、本実施の形態においては、回転軸25と本体4と鍋6の中心位置は、ほぼ同一の位置である。
また、図2、図3に示すように、鍋6の上部の左右両側(X方向)に、鍋6を把持するための鍋把手部7を備えている。鍋把手部7は、鍋6の上部の平面部を形成する側面部6aにリベット等で締結されている。本実施の形態においては、鍋把手部7は、加熱された鍋6と接触しており、熱の影響を受けやすいため、耐熱性の高い樹脂で形成されている。また、図5に示すように、鍋把手部7には、鍋6を鍋収容部4bに固定するための係止爪部7aと、後述する鍋6が鍋収容部4bに収容されたことを検知する鍋検知部200の構成部材である検知軸202を押すための検知軸押し部7bを備えている。
蓋2は、本体4および本体4の鍋収容部4bに収容された鍋6の開口部を開閉するための部材である。蓋2は、図3に示す本体4に設けられた蓋取り付け部4cにより本体4に開閉自在に軸支されている。図1では、蓋2が本体4を閉じた状態を示し、図2では、蓋2が本体4を開いた状態を示す。図1、図2に示すように、蓋2および筐体4aは、ユーザーが加熱調理器1を把持するための把手部4dを左右両側(X方向)に備えている。
図2に示すように、蓋2は、外蓋3と、内蓋14とを備えている。外蓋3は、本体4の全体を開閉するための蓋であり、内蓋14は、鍋6の開口部を開閉するための蓋であり、外蓋3の内側に取り付けられている。内蓋14の周囲には、弾性体であるパッキン15が設けられており、蓋2が本体4を閉めた状態で鍋6の側面部6aの内側面と当接し、鍋6の開口部をシールする。本実施の形態においては、パッキン15は、シリコンゴムで成形されている。
図1に示すように、外蓋3の上部表面には、ハンドル16と、操作表示部17と、排気出口20とが設けられてる。
ハンドル16は、ユーザーが蓋2の開閉操作を行うための部材である。図3および図4に示すように、X方向に対し平行な位置にハンドル16が位置するときは、蓋2と鍋6がZ方向に係止され、蓋2が本体4を閉めた状態である。図1に示すように、ハンドル16をハンドル軸の中心に対しR2の方向に時計回りに回転させると蓋2と鍋6のZ方向の係止が解除され、蓋2を本体4から開くことができる状態となる。
操作表示部17は、加熱調理器1を操作するための操作部と、表示を行う表示部とを兼ねた部分である。操作表示部17は、外蓋3の上部表面に設けられてる。操作表示部17は、操作部の一部として、決定ボタン18を備えている。決定ボタン18は、調理メニューを選択し、調理開始を命じるために使用される。
排気出口20は、鍋6の調理空間Sで生じる蒸気等を外部に排出するための開口である。排気出口20は、図2、図4に示す排気入口19に連通する。
排気入口19は、内蓋14に設けられた開口であり、蓋2の内部流路を通じて排気出口20に連通する。調理空間Sの空気は、排気入口19から蓋2の内部流路に入り、排気出口20から外部に排出される。
図4に示すように、排気入口19と排気出口20を連通する内部流路には、圧力弁23が設けられてる。圧力弁23は、排気入口19と排気出口20の連通状態を制御するための弁である。圧力弁23は、通常時は閉じており、調理空間Sの密閉状態を保つように作用する。調理空間Sを密閉した状態で調理物を加熱調理することで、調理物の加圧・加熱調理を実行することができる。一方、圧力弁23が開くと、排気入口19と排気出口20が連通して、調理空間Sの圧力が大気圧に近付く。圧力弁23は、調理空間Sの圧力を制御する「圧力制御手段」として機能する。
本実施の形態においては、圧力弁23を駆動するための圧力弁駆動モータ24を設けている。圧力弁駆動モータ24が圧力弁23を開く/閉じるタイミングが、調理メニュー毎に予め設定されている。圧力弁駆動モータ24が圧力弁23を駆動しない状態において圧力弁23は、通常は閉じているが、調理空間Sの圧力が所定圧力(例えば2~3気圧)以上に到達すると圧力弁23は、自動的に開く。これにより、調理空間Sが過剰な加圧状態となることを抑制することができ、安全性が向上する。
図4に示すように、加熱調理器1は、本体4の鍋収容部4bに、加熱部であるヒータ10と、ヒータ10を鍋収容部4bに支持する保護枠9と、底センサ21と、コネクタ26と、出力軸27と、ギアユニット29と、駆動モータ28と、制御基板40とを備えている。
ヒータ10は、鍋6を加熱することで調理空間Sの調理物を加熱する熱源である。本実施の形態においては、ヒータ10は、鋳込みヒータであり、鍋6の底面部6dをヒータ10と接触させて鍋内の調理物を加熱する。
図6は、本実施の形態1に係る加熱調理器1のヒータ10近傍および底センサ21の要部断面図である。図6に示すように、ヒータ10は、鍋収容部4bの下方でヒータバネ11によりZ方向の上向きに弾性支持されている。ヒータ10の下面には、ボス10aとボス10aの根元から形成される平面部10bが設けられてる。一方、保護枠9には、ボス10aと対向する面にボス10aの外形より大きい開口穴9aが設けられ、開口穴9aの外周端部には、Z方向の上向きに延びる環状リブ9bと、環状リブ9bの根元から形成される平面部9cが設けられてる。
弾性支持体であるヒータバネ11は、圧縮コイルバネで形成されている。ヒータバネ11の上端部は、ヒータ10の平面部10bと、ヒータバネ11の下端部は、保護枠9の環状リブ9bの外側の平面部9cと接触した状態で、ヒータバネ11は、ヒータ10と保護枠9の間に挟まれている。なお、ヒータ10の平面部10bの領域および保護枠9の平面部9cの領域は、圧縮コイルバネの外径より大きい位置まで形成されている。これにより、ヒータバネ11を確実にそれぞれの平面部9c、10bに設置することができる。これにより、ヒータバネ11が傾いた状態でヒータ10と保護枠9の間に配置されることを抑制することができる。
ヒータ10のボス10aの下端部は、保護枠9の開口穴9aに挿入され、開口穴9aの下の位置で開口穴9aより外径が大きい金属で形成された平ワッシャ12とネジ13で締結される。これにより、ヒータ10は、ヒータバネ11によりZ方向の上向きに付勢され、平ワッシャ12と保護枠9の平面部9cが接触することでZ方向の位置は規制され、鍋
収容部4bの下方で保護枠9に弾性支持される。また、ヒータ10のX方向およびY方向の位置規制は、ボス10aの外形と保護枠9の開口穴9aの隙間で行っている。なお、本実施の形態においては、XY平面視において、前述のヒータバネ11を設置する構成は、鍋6を中心とした略120度の位置に鍋6の中心から同一距離で3箇所設けられている。これにより、ヒータ10がZ方向に動作するときの傾きを抑制することができる。
保護枠9は、上枠5と複数箇所でネジ等により固定され、本体4内で支持される。これにより、鍋6が鍋収容部4bに収容され、ヒータ10がZ方向の下向きに移動し、保護枠9に接触したときやヒータ10がヒータバネ11によりZ方向の上向きに付勢されたときにおいても、保護枠9が動くことはない。これにより、加熱源であるヒータ10を本体4の鍋収容部4bに安定的に固定することができる。
底センサ21は、鍋6の温度を検出し、その温度情報を制御基板40に伝えるための部材である。図4および図6に示すように、底センサ21は、攪拌羽根8の回転軸25近傍に設けられたヒータ10の開口穴10cから底センサ21の感熱部であるコンタクト21aの上面がヒータ10の上面より突出するように設けられ、鍋収容部4bの下方でセンサバネ22によりZ方向の上向きに弾性支持されている。これにより、鍋6が鍋収容部4bに収容されたときに、鍋6と底センサ21を確実に接触させることができる。
保護枠9には、ヒータ10の開口穴10cと対向する面にヒータ10の開口穴10cの外形より小さい開口穴9dが設けられ、開口穴9dの外周端部には、Z方向の上向きに延びる環状リブ9eと、環状リブ9eの根元から形成される平面部9fが設けられてる。
弾性支持体であるセンサバネ22は、圧縮コイルバネで形成されている。センサバネ22の上端部は、コンタクト21aの平面部21bと、下端部は、底センサ21の下方の保護枠9の環状リブ9eの外側の平面部9fと接触した状態で、センサバネ22は、底センサ21と保護枠9の間に挟まれている。なお、コンタクト21aの平面部21bの領域および保護枠9の平面部9fの領域は、センサバネ22の外径より大きい位置まで形成されている。これにより、センサバネ22が確実にそれぞれの平面部9f、21bに設置され、傾いた状態で底センサ21と保護枠9の間に配置されることを抑制することができる。
底センサ21の側面を構成するセンサカバー21cの下方には、最外部が保護枠9の開口穴9dより大きく且つ上面が略XY平面で形成されたフランジ部21dが設けられている。
保護枠9のセンサカバー21cのフランジ部21dと対向する面は、フランジ部21dの外形より大きい領域まで略XY平面で形成されている。これにより、底センサ21は、センサバネ22によりZ方向の上向きに付勢され、センサカバー21cのフランジ部21dと保護枠9の平面部9fが接触することでZ方向の位置は規制され、鍋収容部4bの下方で保護枠9に弾性支持される。また、底センサ21のX方向およびY方向の位置規制は、センサカバー21cの外形と保護枠9の開口穴9dの隙間で行っている。
コネクタ26は、攪拌羽根8の回転軸25を出力軸27に連結するための部材である。コネクタ26は、回転軸25を連結するための連結形状を有し、回転軸25がコネクタ26に連結されると、回転軸25と出力軸27が一体的に回転可能となる。なお、回転軸25は、鍋6の底面部6dを鍋内から鍋外に貫通して設けられている。そのため回転軸25とコネクタ26とは、鍋6より下の空間で接続される。
出力軸27は、駆動モータ28による回転力を回転軸25に伝達するための部材である。出力軸27の先端部はコネクタ26に連結されている。出力軸27には、ギアユニット
29が接続されており、駆動モータ28による回転力が出力軸27に伝達される。駆動モータ28は、モータ軸30を有し、モータ軸30の回転力がギアユニット29を介して出力軸27に伝達される。このような構成により、駆動モータ28の回転力は、出力軸27を介して回転軸25に伝達され、攪拌羽根8が回転方向R1に回転駆動される。攪拌羽根8の回転方向R1は、回転軸25の周方向Rに相当し、以降、回転方向R1と周方向Rをそれぞれ適宜使用する。
制御基板40は、加熱調理器1の各構成要素を制御するための基板である。制御基板40は、底センサ21、操作表示部17、圧力弁駆動モータ24、駆動モータ28、ヒータ10、鍋検知部200の検知体201などの各構成要素に電気的に接続されており、予め定められたプログラムに基づいて各構成要素の運転を制御する。本実施の形態においては、制御基板40は、プログラムを記憶したメモリと、プログラムを実行するためのプロセッサとを有したCPUを備えている。制御基板40は、加熱調理器1を制御する「制御部」として機能する。
[1-2.鍋固定部の構成]
以上のように構成された加熱調理器1において、鍋6を鍋収容部4bに固定する鍋固定部100の構成について説明する。
図7は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の本体4の外観斜視図である。なお、説明のため、蓋2を省略している。図8は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の鍋固定部100近傍の要部外観斜視図である。
図7に示すように、本体4の把手部4dの上部の上枠5に、鍋把手部7を収めるための2つの凹空間が鍋把手部7に相対する左右両側(X方向)の位置にそれぞれ設けられている。
図7および図8に示すように、第1の凹空間50は、上面と鍋6の中心側の側面が開口した上枠5の上面に繋がる3つの側壁50aと底面50bで形成される空間である。鍋6が鍋収容部4bに収容されたときは、鍋把手部7の一部が収容される。側壁50aの図8に示すX方向の側壁50aは、底面50bから上枠5の上面に繋がる傾斜面で形成されている。
第2の凹空間51は、第1の凹空間50の内側、且つ下方に設けられ、上面と鍋6の中心側の側面が開口した、第1の凹空間50の底面50bと繋がる3つの側壁51aと底面51bで形成される空間である。X方向の側壁51aと底面51bには、後述する係止レバー101が回動できるように開口穴51cが設けられている。さらに底面51bには、後述する検知軸202を突出させるための開口穴51dが鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対して、Y方向の前方に設けられている。この第2の凹空間51も鍋6が鍋収容部4bに収容されたときは、鍋把手部7の一部が収容される。
図9は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の係止レバー101の外観斜視図である。
係止レバー101は、鍋6が鍋収容部4bに収容されたときに鍋6のZ方向を規制するための部材である。図9に示すように、係止レバー101は、軸101aと凸部101bを係止レバー101のY方向の略両端部にそれぞれ備えている。鍋6が鍋収容部4bに収容されたときは、左右両側の4つの凸部101bがそれぞれ相対する鍋把手部7の係止爪部7aと係合し、鍋6のZ方向を規制する。凸部101bと係止爪部7aの係合を係止レバー101のY方向の両端部でできることにより、鍋6の揺動を軽減でき、安定的に鍋6
のZ方向の規制をすることができる。
図10は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の鍋固定部100近傍の要部断面図(係止レバー101の軸101aの断面図)である。なお、説明のため、蓋2を省略している。
図10に示すように、係止レバー101は、軸101aを上枠5に設けられた軸101aに対応した凹部5aに挿入することにより、上枠5に軸支される。これにより、係止レバー101は、軸101aを中心として鍋6の中心側の回転方向R3とその反対方向の回転方向R4に回転する機能を有する。また、軸101aと凹部5aによる係止レバーの101の軸支を係止レバー101のY方向の両端部でできることにより、係止レバー101の揺動を軽減でき、安定的に係止レバー101を上枠5に軸支することができる。
図9および図10に示す構成により、鍋6をZ方向に係止できるため、攪拌羽根8の回転の影響により、鍋6が固定解除することはない。これにより、攪拌羽根8の攪拌方向を限定する必要がないため、調理物の状態に応じた最適な攪拌を行うことができる。
また、ユーザーは、鍋6を本体4へ収容する動作をZ方向の上から下への動作とすることができる。これにより、ユーザーは、容易に鍋6を鍋収容部4bに収容し、固定することができる。また、鍋6を鍋収容部4bに収容するときに、バヨネット結合方式のように鍋6を回転しながら固定する動作がないため、本体4の上面に回転動作を逃がす形状を設ける必要がない。これにより、加熱調理器1のデザイン性の向上および製品サイズのコンパクト化を実現することができる。
係止レバー支え102は、係止レバー101の凸部101bを補強するための金属部材で形成された部材である。図9に示すように、係止レバー101の凸部101bの鍋把手部7の係止爪部7aと係合する面から軸101aの間を補強するように形成され、係止レバー101に固定される。これにより、凸部101bが係止爪部7aと接触するときに加わる力により、係止レバー101が変形および破損することを抑制することができる。
図11は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の鍋固定部100近傍の要部断面図(係止レバーバネの103の断面図)である。図12は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の鍋固定部100近傍の要部断面図(係止レバー101の凸部101bの断面図)である。なお、図11、図12ともに説明のため、蓋2を省略している。
係止レバーバネ103は、係止レバー101を上枠5に弾性支持する圧縮コイルバネで形成された部材である。図11に示すように、係止レバーバネ103は、係止レバー101と上枠5の間に自由長が収縮するように設けられている。これにより、係止レバー101は、軸101aを中心とし、図10に示す回転方向R3に付勢される。図8および図12に示すように、付勢された係止レバー101は、凸部101bの下方の係止レバー支え102の両端部近傍に設けられたリブ101cと第2の凹空間の開口穴51cの側面が接触し、凸部101bが開口穴51cからX方向の側壁51aに対し凸となる状態で係止レバーカバー104の上枠5側面に沿って構成された面に弾性支持される。
係止レバーカバー104は、軸101aの下方を規制するための部材である。図10に示すように、係止レバーカバー104は、軸101aの下方と接触した状態で上枠5に固定される。これにより、係止レバー101の軸101aが回転動作(R3、R4)するときにZ方向の下にずれることを抑制でき、係止レバー101は、軸101aを中心とした回転動作(R3、R4)を安定的に行うことができる。
図13は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の固定解除部110近傍の要部断面図(固定解除ボタン111の断面図)である。なお、説明のため、蓋2を省略している。
固定解除ボタン111は、係止レバー101の凸部101bと鍋把手部7の係止爪部7aの係合を解除するための部材である。本実施の形態においては、固定解除ボタン111は、固定解除部110である。図9に示すように、固定解除ボタン111は、係止レバー101にネジで固定され、図8および図13に示すように、ボタン部111aは、上枠5の上部の左右両側(X方向)に設けられている第1の凹空間50のY方向の前方に、上枠5の上面に対し凸となるように設けられている。すなわち、固定解除ボタン111は、鍋固定部100の近傍に設けられている。これにより、ユーザーは、固定解除ボタン111を視認でき、容易に左右両側の固定解除ボタン111を押すことができる。また、図9に示すように、固定解除ボタン111が、係止レバー101に固定され、係止レバー101と動作が連動していることおよび係止レバー101と係合する鍋把手部7の近傍に設けられていることにより、ユーザーは、鍋6の固定解除後、素早く鍋把手部7を掴むことができる。これらにより、ユーザーは、鍋6を鍋固定部100から固定解除した後、素早く且つ容易に鍋6を運搬することができる。また、凸量の分、固定解除ボタン111のストローク量を増加することができる。これにより、ユーザーが固定解除ボタン111を押し込む量を少なくすることができ、ユーザーの指と上枠5の引っかかりおよび指の挟みこみ等の固定解除の作業性の低下を抑制することができる。
また、図13に示すように、ボタン部111aの下方にフランジ部111bが形成されている。フランジ部111bは、上枠5のボタン部111aを設けるための開口穴5bより外形が大きく形成されている。上枠5のフランジ部111bとの対向部には、フランジ部111bと接触する複数のリブ5cがボタン部111aの略中心からX方向およびY方向に均等に設けられている。リブ5cとフランジ部111bがZ方向で接触し、固定解除ボタン111は、係止レバー101を介して、係止レバーバネ103により、上枠5に弾性支持されている。これにより、ボタン部111aが上枠5から外れることを抑制できるとともにボタン部111aが上枠5の上面から突出量を均一に維持することができ、外観品位の低下を抑制することができる。また、加熱調理器1の構成部品が、熱、揺動、落下等により変形した場合においても、ボタン部111aの突出量を均一に維持することができることから、図3などに示しているボタン部111aの上方に構成されている内蓋14等が、ボタン部111aを押すことを抑制することができる。
[1-3.鍋固定部の動作]
次に、以上のように構成された加熱調理器1において、鍋固定部100の動作および動作に伴う構成について説明する。
図14は、本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋6を鍋収容部4bに収容される途中の鍋固定部100近傍の要部断面図(係止レバー101の凸部101bの断面図)である。図中におけるZ方向下向きの矢印は、鍋6の収容される方向を示している。図15は、本実施の形態1に係る加熱調理器の鍋6を鍋収容部4bに収容した状態の鍋固定部100近傍の要部断面図(係止レバー101の凸部101bの断面図)である。なお、図14、図15ともに説明のため、蓋2を省略している。
前述したように、鍋6が本体4の鍋収容部4bに収容される前においては、係止レバー101は、係止レバーバネ103により、鍋6の中心方向に付勢されている。係止レバー101のリブ101cと第2の凹空間の開口穴51cの側面が接触し、凸部101bが開口穴51cからX方向の側壁51aに対し凸となる状態で上枠5に弾性支持されている。
図14に示すように、鍋6が本体4の鍋収容部4bに収容される過程で、係止レバー101の凸部101bが鍋把手部7の係止爪部7aと接触すると、係止レバー101は、係止レバーバネ103を圧縮しながら、軸101aを中心に接触を回避するR4方向に回転する。この回転により、凸部101bと係止爪部7aの係合代Dは、徐々に減少する。係合代とは、X方向における凸部101bと係止爪部7aが重なる寸法を示す。
鍋6が所定の位置まで鍋収容部4bに収容されると、ヒータ10は、鍋6の底面部6dと接触し、ヒータ10をZ方向の上向きに付勢しているヒータバネ11を圧縮させながら、鍋6の移動と連動し、Z方向の下向きに移動する。係合代Dがなくなる位置まで凸部101bが回転すると、係止爪部7aが凸部101bの下方に移動すると同時に、係止レバーバネ103の圧縮が開放され、係止レバー101は、軸101aを中心にR3方向に回転する。回転と連動し、凸部101bは、係止爪部7aの上方に入り込み、図15に示すように、係合代Dを有し、係合する。これにより、鍋6は、係止レバー101によりZ方向を係止される。なお、係合した時点で、係止レバーバネ103の圧縮解放によるセット感およびセット音により、ユーザーは、鍋6が鍋収容部4bに収容されたこと認知できる。
また、ヒータ10も鍋6と同様に、鍋6を介して係止レバー101によりZ方向を係止される。このとき、ヒータバネ11は、Z方向の下向きに圧縮されているので、ヒータ10は、鍋6の底面部6dと接触し、Z方向の上向きに付勢された状態で係止されている。
[1-4.攪拌調理時の鍋固定部の動作]
次に、攪拌調理を行っているときの鍋固定部100および鍋6の動作および動作に伴う構成について説明する。
本実施の形態における攪拌調理とは、鍋6に収容された調理物を攪拌羽根8で攪拌し、加熱および加圧調理することである(以降:攪拌調理)。
攪拌調理には、「蓋を開いた状態」で調理物を加熱しながら攪拌調理を行う場合と「蓋を閉じた状態」で調理空間Sを密閉し、調理物を加圧および加熱しながら攪拌調理を行う場合がある。本実施の形態においては、「蓋を閉じた状態」の攪拌調理を行う場合を引用し、説明する。
図16は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の蓋2が閉じた状態の鍋固定部100近傍の要部断面図(係止レバー101の凸部101bの断面図)である。
図4および図16に示すように、内蓋14のパッキン15は、鍋6の側面部6aの内側面と当接し、鍋6の開口部をZ方向のシール代Hを有した状態でシールする。この構成およびその他のシール機構より、調理空間Sを密閉する。
また、鍋把手部7の下面7cと上枠5の第2の凹空間51の底面51bの間にZ方向の所定の隙間H1が、内蓋14と外蓋3の間にZ方向の所定の隙間H2がそれぞれ設けられている。隙間H1と隙間H2は、ともにシール代Hより狭くなるように構成されている。
攪拌調理がスタートすると、駆動モータ28の動力により攪拌羽根8は回転し、鍋内の調理物を攪拌する。この調理物を攪拌する過程において、例えば、大きな調理物が攪拌羽根8を乗り越えたりすると、攪拌羽根8に瞬間的に力が加わる場合がある。攪拌羽根8は、鍋6の底面部6dに取り付けられているため、攪拌羽根8に加わった力が回転軸25を介して鍋6に伝達される。また、調理物が攪拌羽根8と鍋内のリブ6bの間にあるときは
、攪拌羽根8が調理物を押しのける力や潰す力等の大きな力がリブ6bおよび回転軸25を介して鍋6に伝達される。
前述の鍋6に加わる力(以降F)がZ方向の力(以降F1)として鍋6に伝達されたときは、鍋6は、隙間H1の範囲で揺動する。これにより、鍋6の揺動範囲を限定することができ、鍋6の揺動を軽減することができる。また、鍋6とパッキン15のシール代Hを超える揺動を抑制することができ、鍋6の調理空間Sの密閉性を維持することができる。
また、鍋6は、係止レバー101とヒータ10の間に挟まれ、Z方向をヒータバネ11により弾性支持されているため、鍋6が隙間H1の範囲で揺動したときに、ヒータバネ11の弾性力によりF1の一部が吸収され、係止レバー101に加わる力が軽減される。これにより、鍋6に伝達されたF1が全て係止レバー101に加わることを抑制し、係止レバー101が変形、破損等することを抑制することができる。また、後述する鍋把手部7と接触した状態である検知軸202に加わる力も抑制でき、検知軸202と検知軸202と検知レバー203を介して接触している検知体201が変形、破損等することを抑制することができる。
また、鍋6の開口部は、弾性体であるパッキン15と当接している。F1が鍋6に伝達し、鍋6が隙間H1の範囲で揺動したときに、パッキン15の弾性力によりF1の一部が吸収され、係止レバー101に加わる力が軽減される。また、パッキン15は、内蓋14を介して隙間H2の範囲でZ方向に移動できる。これにより、パッキン15が鍋6の開口部のシールするための形状を維持することできる。鍋6の調理空間Sの密閉性を維持するには、鍋6とパッキン15のシール代Hに対し、H>H1+H2の関係であれば、鍋6の調理空間Sの密閉性を維持することができる。
図17は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋固定部100近傍の要部断面図である(図1のA-A断面図)。
図17に示すように、鍋把手部7の側壁7dと第2の凹空間51の側壁51aは、2箇所で対向し、Y方向の所定の隙間H3がそれぞれ設けられている。前述の力Fが回転方向(R1または周方向R)の力(以降F2)として鍋6に伝達されたときは、鍋6は、それぞれの隙間H3、すなわちH3+H3の範囲で回転方向に揺動する。これにより、鍋6の揺動範囲を限定することができ、鍋6の揺動を軽減することができる。また、鍋6とパッキン15のシール部にねじれが発生し、パッキン15が変形してシール部に隙間が発生すること抑制することができ、鍋6の開口部の安定的なシールを行うことができる。本実施の形態の加熱調理器1は、鍋6の調理空間Sを密閉しながら調理物を加圧して加熱調理する「加圧・加熱調理」の機能を有するため、H3の隙間を1mm以下としている。なお、「加圧」の機能がない場合は、H3の隙間を2mm以下としてよい。
また、側壁7dと側壁51aが接触するときは、鍋6の回転止めの機能を有する。これにより、鍋内の調理物の攪拌を狙いの通りに行うことができる。また、本実施の形態においては、回転軸25と離れた位置で鍋6の回転止めができるので、回転止め部に発生する回転トルクPを構成する力(以降F3)をより小さい力で構成することができる。これにより、検知軸202および回転止めを構成する部品の傷つきや破損を抑制することができる。また、回転止めを構成する部品を強固な構成にすることなく、鍋6の回転止めをできることから、部品点数の削減および材料コストの削減の効果も得られる。
[1-5.鍋固定解除の動作]
次に、鍋6を鍋収容部4bから取り外す動作および動作に伴う構成について説明する。
ユーザーが鍋6を鍋収容部4bから取り外す場合は、「調理開始前」、「調理終了後」、「清掃時」等の複数の場合があるが、本実施の形態においては、「調理終了後」の場合を引用し、説明する。
調理が終了し、調理空間Sの所定の圧力以下になると、安全に蓋2を開くことができる状態となる。この状態になるとユーザーは、蓋2を開け、鍋6を鍋収容部4bから取り外すことができる。固定解除ボタン111は、係止レバー101に固定されており、係止レバー101を介して係止レバーバネ103により、上枠5とZ方向で接触した状態で付勢されている。
図18は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の固定解除ボタン111を押した状態の固定解除部110近傍の要部断面図である。なお、説明のため、蓋2を省略している。
ボタン部111aが押されると係止レバー101が回転動作(図15のR4)し、係止レバー101の凸部101bと鍋把手部7の係止爪部7aの係合が解除される。この状態になると、ユーザーは、鍋6を鍋収容部4bから取外すことができる。
なお、ボタン部111aは、鍋6および鍋把手部7の近傍に設けられているため、調理終了時は、ボタン部111aは加熱された鍋6からの輻射熱等で加熱されている。そのため、図18に示すように、ボタン部111aの裏面には、複数のリブを設けられている。これにより、ボタン部111aの断面積を増加させ、伝わった熱の放射性を高め、ボタン部111aの温度が上昇することを抑制している。また、ボタン部111aの上面外周部にリブ111cを複数設け、ユーザーがボタン部111aを押すときの接触面積を少なくし、ユーザーの指に熱が伝わりにくい構成としている。なお、リブ111cは、ボタン部111aを押すときに指を滑りにくくする機能も有する。これにより、ユーザーが安全に固定解除ボタン111を押すことができる。
図18に示すように、ユーザーがボタン部111aを押し込むと、上枠5とフランジ部111bの間に隙間H4が発生する。この隙間H4に調理するために加工した調理物片や調味料等が挟み込まれる場合がある。本実施の形態においては、前述したように、フランジ部111bの上面は、略平面で形成されている。これにより、調理物片や調味料等がフランジ部111bの上面に留まってしまう場合においても、フランジ部111bの上面は、略平面であるため、清掃がしやすく、調理物片や調味料等を容易に取り除くことができる。本実施の形態においては、H4の隙間を2mm以下している。これにより、固定解除部110の清掃性の向上とユーザーが固定解除ボタンを111押し込んだときに指を挟みこまないことを両立することができる。
係止レバー101の凸部101bと鍋把手部7の係止爪部7aの係合が解除されると、鍋6は、係止レバー101とヒータ10の間での弾性支持が解除され、図14に示すように、鍋6は、上方に持ち上げられる。この状態において、上枠5の上面と鍋把手部7下方のZ方向の所定の隙間H5がユーザーの手指が入る隙間になるように、ヒータバネ11の弾性力は、調整されている。また、これにより、ユーザーは、隙間H5に手指を挿入し、容易に鍋把手部7を掴むことができる。また、ユーザーは、容易に鍋6を鍋収容部4bから取外し、運搬することができる。
また、この状態は、鍋6が鍋収容部4bに固定されていないので、本実施の形態の加熱調理器1が調理開始できる状態でない。そのため、鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されていない状態であるとユーザーに報知するために、後述する鍋検知部200が検知しないように、隙間H5は、検知軸202の先端部202aと鍋把手部7の下面7cが接触しない隙間に設定されている。
また、図8に示す第1の凹空間50のX方向の側壁50aは、底面50bから上枠5の上面に繋がる傾斜面で形成されている。これにより、ユーザーは、隙間H5に手指を挿入するときに、手指の上枠5との接触を軽減でき、容易に鍋把手部7を掴むことができる。
さらに、図8に示すX方向の側壁50aの外側の上枠5の上面には、外気と繋がる複数個の開口穴5dが設けられている。これにより、鍋6からの伝導熱、輻射熱等で加熱された鍋把手部7を外気により冷却することができる。これにより、ユーザーが安全に鍋把手部7を掴むことができる。また、X方向の側壁50aが傾斜面で構成されているので、第1の凹空間50を容易に清掃することができる。
[1-6.鍋検知部の構成]
次に、以上のように構成された加熱調理器1において、鍋6を本体4の鍋収容部4bに収容されたことを検知する鍋検知部200の構成について説明する。
図19は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の鍋検知部200近傍の要部断面図である。図20は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6が鍋収容部4bに収容されていない状態の鍋検知部200の要部外観斜視図である。なお、説明のため、図19においては、蓋2を、図20においては、筐体4aを省略している。
図17に示す検知体201は、鍋6が鍋収容部4bに収容された信号を制御基板40に伝える部材である。本実施の形態においては、マイクロスイッチで構成されている。検知体201は、リード線等で電気的に制御基板40の接続されている。
検知体201は、内部の設けられた接点部201aがつながると信号を発する構成である。図20に示すように、検知体201には、接点部201aと接点部201aと接触するスイッチレバー201bとスイッチレバー201bを検知体201に軸支する動作軸201cを備えている。スイッチレバー201bに力が加わると、スイッチレバー201bは、動作軸201cを中心に回転動作する。スイッチレバー201bが所定量回転すると接点部201aとスイッチレバー201bが接触する。
図19および図20に示す検知軸202と検知レバー203は、検知体201を動作させるための部材である。
検知軸202は、円柱形状で形成された軸体である。また、検知軸202は、鍋6との接触による衝撃や加熱された鍋6からの輻射熱等による変形を抑制するため、剛体である金属で形成されている。
図8に示すように、検知軸202の先端部202aは、上枠5の第2の凹空間51の底面51bに設けられた開口穴51dから底面51bに対し凸となるように設けられている。なお、開口穴51dは、鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対して、Y方向の前方に設けられている。
鍋把手部7には、検知軸202の先端部202aと対向する位置に検知軸押し部7bが設けられている。鍋6が鍋収容部4bに収容されると検知軸押し部7bと先端部202aが接触し、先端部202aは、鍋6によりZ方向の下向きに押され、検知軸202がZ方向の下向きに動作する。
なお、前述の開口穴51dが鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対して、Y方
向の前方に設けられる構成により、鍋6が前後を逆向きで鍋収容部4bに収容されたときに、先端部202aが検知軸押し部7bにより押されないようにすることができる。また、本実施の形態のように、鍋検知部200が左右に1箇所ずつ、計2箇所に設けられ、ともに鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対して、Y方向の前方に設けられている場合は、検知軸押し部7bを、鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対し対称に配置、すなわち左右それぞれ2箇所ずつ、計4箇所設けることで、鍋6を前後逆向きで鍋収容部4bに収容した場合でも、両側の鍋検知部200を押すことができる。これを応用することで、それぞれ左右片側のみ、鍋検知部200を押すような複数種類の鍋6を検知する場合においても、前後逆向きに取り付けられた場合でも問題なく複数種類の鍋6を検知することが可能となる。
図19に示すように、検知軸202は、開口穴51dの下方に設けられているZ方向の下向きに延びる筒状のガイド穴51eと、係止レバーカバー104に設けられているZ方向の下向きに延びる筒状のガイド穴104aに挿入することで、検知軸の202の径方向の位置決めをしている。これにより、検知軸202の動作方向は、略Z方向に規制される。
また、検知軸202の先端部202aは、略半球上に形成されている。これにより、検知軸押し部7bとの接触を点接触とすることができ、接触による検知軸押し部7bの傷つきと検知軸押し部7bとの引っかかりを軽減することができる。また、検知軸押し部7bから検知軸202への熱伝導を最小限に抑制することができ、検知軸202を介して隣接する部材に熱が伝わることを軽減できる。これにより、検知軸202に隣接する部材の熱変形を抑制できる。
さらに、検知軸押し部7bとの接触点を先端部202aの略中央部に限定することができる。換言すれば、鍋6から検知軸202に加わる力の向きを検知軸202の略中心軸方向に規定することができる。これにより、検知軸202がガイド穴(51e、104a)の内面と接触しながら動作するときに、ガイド穴(51e、104a)との接触部を起点とした検知軸202を曲げようとする力を軽減することができ、検知軸202の変形の抑制することができる。また、検知軸202とガイド穴(51e、104a)の接触抵抗を軽減でき、検知軸202の動作を安定させることができる。
加えて、前述の検知軸202を曲げようとする力を軽減することができる効果により、検知軸202と開口穴51dおよびガイド穴(51e、104a)の隙間を少なくすることができる。これにより、検知軸202の動作時の傾きを軽減でき、検知軸202の動作を安定させることができる。本実施の形態においては、検知軸202と開口穴51dおよびガイド穴(51e、104a)の隙間は、検知軸202の半径の1/2より少なくなるように構成している。
また、本実施の形態においては、ガイド穴(51e、104a)の下方に延びる長さは、検知軸202とガイド穴(51e、104a)の側面が対向する面積を増加させるために、少なくとも検知軸202の直径よりも長くなるように形成している。これにより、開口穴51dから、水、もしくは、調味液等の液体が浸入したときに、検知軸202とガイド穴(51e、104a)の隙間に流れる液体を検知軸202に沿わすことでき、本体4内の下方に設置される充電部である検知体201へ液体が滴下することを抑制することができる。
検知レバー203は、検知軸202の動作を検知体201に伝える部材である。図20に示すように、検知レバー203は、検知軸202に固定され、鍋6が鍋収容部4bに収容され、検知軸202がZ方向の下向きに動作すると、検知軸202の動作と連動し、Z
方向下向きに動作する。本実施の形態においては、検知軸202と検知レバー203の固定は、eリングで行っている。
検知レバー203は、検知体201のスイッチレバー201bを押すためのレバー部203aを備えている。レバー部203aが検知体201のスイッチレバー201bと接触する面は、レバー部203aの先端部が細くなる緩やかな傾斜面で形成されている。検知レバー203が動作すると、レバー部203aが傾斜面に沿って徐々にスイッチレバー201bを押し込み、スイッチレバー201bは、段階的に回転する。これにより、検知軸202に急激な力が加わったときに、その力が急激にスイッチレバー201bに加わることを軽減でき、検知体201の破損を抑制することができる。
また、傾斜面は、鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されたと判定できる検知軸202の押し込み量となったときに、スイッチレバー201bと接点部201aと接触するように設定されている。これにより、鍋6が鍋収容部4bに収容されたことを精度よく検知することができる。
検知レバーバネ204は、圧縮コイルバネで形成されている弾性支持体である。図19に示すように、検知レバーバネ204は、内側に検知軸202が挿入され、検知レバーバネ204の上端部は、検知レバー203の平面部203cと、検知レバーバネ204の下端部は、検知体支え205の平面部205bと接触した状態で、検知レバー203と検知体支え205の間で自由長が収縮するように設けられている。
なお、検知レバー203の平面部203cの領域および検知体支え205の平面部205bの領域は、圧縮コイルバネの外径より大きい位置まで形成されている。これにより、検知レバーバネ204が確実にそれぞれの平面部203c、205bに設置され、検知レバーバネ204が傾いた状態で検知レバー203と検知体支え205の間に配置されることを抑制することができる。
検知レバー203が固定された検知軸202は、検知体支え205の平面部205bに設けられた開口穴205cに挿入され、開口穴205cより下の位置に開口穴205cより大きい外径を有するeリングが締結される。これにより、検知軸202は、検知体支え205から外れることなく、検知レバーバネ204を検知レバー203と検知体支え205の間に保持することができる。これにより、検知レバー203および検知軸202は、検知レバーバネ204によりZ方向の上向きに付勢され、検知軸202の先端部202aが上枠5の第2の凹空間51の底面51bに設けられた開口穴51dから底面51bに対し凸となる状態で弾性支持される。
また、鍋6が鍋収容部4bに収容され、検知軸202がZ方向の下向きに動作するときに、検知レバーバネ204の付勢力が検知軸202の動作方向と反対方向に働く。これにより、検知軸202に加わる力が全てスイッチレバー201bに加わることはなく、スイッチレバー201bおよび接点部201aに加わる力を軽減することができる。これにより、検知体201の変形および破損等を抑制することができる。
また、検知体支え205の平面部205bは、周辺の面よりZ方向の下方に設けられている。上枠5の開口穴51dから、水または、調味液等の液体が浸入したときに、検知軸202に沿って流れる液体は、一時的に平面部205bの周辺に溜められる。その後、液体は、平面部205bに設けられている開口穴205cから検知軸202を沿って、検知軸202の直下に滴下する。これにより、検知体支え205に設置されている充電部である検知体201に液体が流れることを抑制することができる。
検知体支え205は、前述したように、鍋検知部200を構成する部材を支持する部品である。検知体201、検知軸202、検知レバー203、検知レバーバネ204が、固定、もしくは、支持されている。
検知体支え205は、鍋固定部100の下方、且つ鍋6およびヒータ10から離れた本体4内の下部領域で筐体4aにネジ等で安定的に固定される。これにより、検知体201を加熱された鍋6およびヒータ10等の加熱源から離れた位置に設けることができ、加熱源の輻射熱の影響により検知体201の耐久性が低下することを抑制することができる。
また、検知体支え205の固定部近傍には、外気と連通する開口穴4eが設けられている。これにより、検知体201周辺の本体4内で外気との空気循環を発生させ、検知体201を冷却することができ、加熱源の輻射熱の影響により検知体201の耐久性が低下することを抑制することができる。
また、検知体支え205は、検知軸202を挿入する開口穴205cとスイッチレバー201bの最下部の位置より低い位置まで延びる側壁205dを備えている。これにより、本体4上方から侵入した水または、調味液等の液体が検知軸202に沿って流れたときに、液体を側壁205dに沿わすことでき、充電部であるスイッチレバー201bに液体が付着することを抑制することができる。
また、図19、図20に示すように、検知体201は、動作軸201cが検知レバー203の動作するZ方向と略垂直になる向きに、且つ動作軸201cが検知体201のZ方向の上方になる位置に、検知体支え205に設置されている。さらに、XY平面視において、検知レバー203と検知体201とスイッチレバー201bの動作軸201cおよび接点部201aは、重ならないように配置している。これにより、検知レバー203がスイッチレバー201bと接触するときに、検知軸202がスイッチレバー201bの側面および端部を押すこと、検知体201の動作軸201cおよび接点部201aおよび検知体201本体と接触することを抑制することができる。
[1-7.鍋検知部の動作]
次に、以上のように構成された加熱調理器1において、鍋6を本体4の鍋収容部4bに収容されたことを検知する鍋検知部200の検知および検知に伴う構成について説明する。
本実施の形態の加熱調理器1は、調理メニューに応じた複数個の鍋6を有している。例えば、攪拌羽根8の取り付け構成を有する「攪拌調理用鍋」、攪拌羽根8の取り付け構成を有し、且つ「攪拌調理用鍋」と異なる材質で形成された「炒め調理用鍋」、攪拌羽根8の取り付け構成のない「煮込み調理用鍋」等がある。ユーザーは、所望する調理メニューに応じて鍋6を変更し、加熱調理器1を使用することができる。
本実施の形態においては、上枠5の上部の左右両側(X方向)設けられている鍋検知部200にそれぞれの1つの検知体201を有し、且つ前述の3種類の鍋6を有する場合を引用し、説明する。
図21は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容している状態の鍋検知部200近傍の要部断面図である(図1のA-A断面図)。
図21に示すように、鍋6が鍋収容部4bに収容されると、鍋把手部7の検知軸押し部7bが検知軸202の先端部202aを押し、検知軸202は、Z方向の下向きに動作する。動作に伴い、検知軸202に固定された検知レバー203のレバー部203aが検知
体201のスイッチレバー201bと接触する。スイッチレバー201bは、レバー部203aにより段階的に押され、動作軸201cを中心に回転し、所定の回転量となると接点部201aと接触する。
また、レバー部203aは、検知体支え205の対向部にガイドリブ203bを備える。ガイドリブ203bは、検知レバー203が動作すると、レバー部203aが挿入されている検知体支え205の開口穴205aと接触し、レバー部203aの位置を安定させる。これにより、スイッチレバー201bを安定して押すことができる。
スイッチレバー201bと接点部201aが接触すると、検知体201は、通電状態となり、その信号が制御基板40に伝えられる。その信号により、制御部40は、鍋6が鍋収容部4bに収容されているかを判定する。なお、以降記述において、「鍋検知部200が検知する」とは、検知体201のスイッチレバー201bと接点部201aが接触し、検知体201が通電状態となり、その信号が制御基板40に伝えられた状態と定義する。
本実施の形態においては、鍋6は、調理メニューに応じて3種類有するが、それぞれの鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されなければ調理することができないため、全ての鍋6が鍋収容部4bに収容できる形状で形成されている。そのため、ユーザーは、所望する調理メニューと異なった鍋6を鍋収容部4bに収容してしまう場合がある。
本実施の形態においては、ユーザーが所望する調理メニューと異なった鍋6を鍋収容部4bに収容してしまった場合に、そのまま調理開始できないように、検知軸202の先端部202aと対向する鍋把手部7の検知軸押し部7bの形状をそれぞれの鍋6で変更し、鍋6の種類ごとに鍋検知部200の検知が異なるようにしている。
制御部40は、ユーザーが選択した調理メニューと制御部40に予め記憶されている鍋検知部200の検知情報と実際に鍋検知部200検知した情報に基づき、調理メニューに応じた鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されているかを判定する。
図22は、本実施の形態1に係る加熱調理器1の制御部40に予め記憶されている鍋検知部200の検知情報を示す図である。
図22に示すように、鍋検知部200の左右両側(X方向)2箇所とも検知したときは、「攪拌調理用鍋」が適正に鍋収容部4bに収容されたと判定する。「攪拌調理用鍋」の鍋把手部7の検知軸押し部7bは、鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されたときは、左右両側(X方向)の検知軸202を2箇所とも押す形状に形成されている。
鍋検知部200が左側のみ検知したときは、「炒め調理用鍋」が適正に鍋収容部4bに収容されたと判定する。「炒め調理用鍋」の鍋把手部7の検知軸押し部7bは、鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されたときは、左側の検知軸202のみ押す形状に形成されている。
鍋検知部200が右側のみ検知したときは、「煮込み調理用鍋」が適正に鍋収容部4bに収容されたと判定する。「煮込み調理用鍋」の鍋把手部7の検知軸押し部7bは、鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されたときは、右側の検知軸202のみ押す形状に形成されている。
鍋検知部200の左右両側(X方向)2箇所とも検知しないときは、鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されていない、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに収容されていないのいずれかであると判定する。なお、鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されていないとは、例え
ば、鍋6が鍋固定部100と左右とも係合していない場合、鍋6が前後を逆向きで鍋収容部4bに収容された場合等が挙げられる。
以下、図23~図25を用いて、本実施において、調理メニューに応じた鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されているかを判定する制御部40の動作について説明する。
ユーザーは、調理開始前において、まず、所望する調理メニューに応じた調理物を鍋6に収容し、鍋6を本体4の鍋収容部4bに収容する。次に、蓋2を閉じ、ハンドル16を図1に示すR2方向と逆の方向に回転させ、蓋2を本体4に固定する。その後、操作表示部17を操作し、所望する調理メニューを選択してから、決定ボタン18を押下する。
まず、ユーザーが所望する調理メニューが攪拌調理用鍋6を使用する場合について説明する。図23は、本実施の形態1に係る加熱調理器1において、攪拌調理用鍋6を使用する調理メニューが選択されたときの制御部40の動作を説明するフローチャートである。
図22に示すように、攪拌調理用鍋6は、適正に鍋収容部4bに収容されたときは、左右両側(X方向)の鍋検知部200が検知する仕様である。
制御部40は、決定ボタン18の押下に伴い、鍋検知部200の検知を開始する(S101)。
次に、鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所とも検知しているかを確認する(S102)。左右両側(X方向)2箇所とも検知しているときは、攪拌調理用鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されていると判定し、検知を終了し(S103)、調理開始(S104)に移行する。
次に、鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所のどちらか1箇所を検知しているかを確認する(S005)。左右両側(X方向)2箇所のどちらか1箇所が検知しているときは、攪拌調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されていると判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに前述の状態を包含できる“正しい鍋を入れてください”と報知する(S106)。
鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所とも検知していないときは、攪拌調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されている、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに収容されていない、もしくは、鍋把手部7の検知軸押し部7bが検知軸202を押せない位置で鍋6が鍋収容部4bに引っかかっている、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに前後を逆向きで収容されている等と判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに前述の状態を包含できる“鍋を正しく入れてください”と報知する(S107)。
また、調理中においても、鍋検知部200が検知しているかを確認する(S108)。鍋検知部200の少なくとも1つが検知しないときは、調理過程において、鍋6が鍋収容部4bから傾いた、もしくは、鍋検知部200の動作不良が発生した等と判定する。この状態では調理を継続することができないため、調理を停止し、“鍋を正しく入れてください”と報知する(S109)。鍋検知部200が検知しているときは、調理を継続する(S110)。
以上のように、本実施の形態において、攪拌調理用鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されているかを検知することができる。
次に、ユーザーが所望する調理メニューが炒め調理用鍋6を使用する場合について説明
する。図24は、本実施の形態1に係る加熱調理器1において、炒め調理用鍋6を使用する調理メニューが選択されたときの制御部40の動作を説明するフローチャートである。
図22に示すように、炒め調理用鍋6は、適正に鍋収容部4bに収容されたときは、左側の鍋検知部200が検知する仕様である。
制御部40は、決定ボタン18の押下に伴い、鍋検知部200の検知を開始する(S201)。
次に、鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所とも検知しているかを確認する(S202)。左右両側(X方向)2箇所とも検知しているときは、炒め調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されていると判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに“正しい鍋を入れてください”と報知する(S203)。
次に、鍋検知部200が右側を検知しているかを確認する(S204)。右側を検知しているときは、炒め調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されている、と判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに“正しい鍋を入れてください”と報知する(S205)。
次に、鍋検知部200が左側を検知しているかを確認する(S206)。左側を検知しているときは、炒め調理用鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されていると判定し、検知を終了し(S207)、調理開始(S208)に移行する。
鍋検知部200が左側を検知していないとき、換言すれば、鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所とも検知していないときは、炒め調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されている、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに収容されていない、もしくは、鍋把手部7の検知軸押し部7bが検知軸202を押せない位置で鍋6が鍋収容部4bに引っかかっている、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに前後を逆向きで収容されている等と判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに前述の状態を包含できる“鍋を正しく入れてください”と報知する(S209)。
また、調理中においても、鍋検知部200が検知しているかを確認する(S210)。鍋検知部200の左側のみが検知しないときは、調理過程において、鍋6が鍋収容部4bから傾いた、もしくは、鍋検知部200の動作不良が発生した等と判定する。この状態では、調理を継続することができないため、調理を停止し、“鍋を正しく入れてください”と報知する(S211)。鍋検知部200が検知しているときは、調理を継続する(S212)。
以上のように、本実施の形態において、炒め調理用鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されているかを検知することができる。
次に、ユーザーが所望する調理メニューが煮込み調理用鍋6を使用する場合について説明する。図25は、本実施の形態1に係る加熱調理器1において、煮込み調理用鍋6を使用する調理メニューが選択されたときの制御部40の動作を説明するフローチャートである。
図22に示すように、煮込み調理用鍋6は、適正に鍋収容部4bに収容されたときは、右側の鍋検知部200が検知する仕様である。
制御部40は、決定ボタン18の押下に伴い、鍋検知部200の検知を開始する(S3
01)。
次に、鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所とも検知しているかを確認する(S302)。左右両側(X方向)2箇所とも検知しているときは、煮込み調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されている、と判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに“正しい鍋を入れてください”と報知する(S303)。
次に、鍋検知部200が右側を検知しているかを確認する(S304)。右側を検知しているときは、煮込み調理用鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されていると判定し、検知を終了し(S305)、調理開始(S306)に移行する。
次に、鍋検知部200が左側を検知しているかを確認する(S307)。左側を検知しているときは、煮込み調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されている、と判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに“正しい鍋を入れてください”と報知する(S308)。
鍋検知部200が左側を検知していないとき、換言すれば、鍋検知部200が左右両側(X方向)2箇所とも検知していないときは、煮込み調理用鍋6と異なる鍋6が鍋収容部4bに収容されている、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに収容されていない、もしくは、鍋把手部7の検知軸押し部7bが検知軸202を押せない位置で鍋6が鍋収容部4bに引っかかっている、もしくは、鍋6が鍋収容部4bに前後を逆向きで収容されている等と判定する。この状態では、調理開始ができないため、ユーザーに前述の状態を包含できる“鍋を正しく入れてください”と報知する(S309)。
また、調理中においても、鍋検知部200が検知しているかを確認する(S310)。鍋検知部200の右側のみが検知しないときは、調理過程において、鍋6が鍋収容部4bから傾いた、もしくは、鍋検知部200の動作不良が発生した等と判定する。この状態では、調理を継続することができないため、調理を停止し、“鍋を正しく入れてください”と報知する(S311)。鍋検知部200が検知しているときは、調理を継続する(S312)。
以上のように、本実施の形態において、煮込み調理用鍋6が鍋収容部4bに適正に収容されているかを検知することができる。
以上のように、本実施の形態において、ユーザーが所望する調理メニューと異なった鍋6を鍋収容部4bに収容してしまっても、調理開始前に報知することで、適正な鍋に変更することができる。また、調理過程において、鍋6の鍋収容部4bへの収容状態の異常を検知でき、ユーザーは、安全に加熱調理器1を使用することができる。
[1-8.効果等]
以上のように、本実施の形態において、加熱調理器1は、調理物を収容する鍋6と、鍋6を着脱自在に収容する本体4と、鍋6の開口部を覆う蓋体2と、鍋6を加熱する加熱部10と、鍋6に収容された調理物を攪拌する攪拌体8と、本体4の上部領域の2箇所にそれぞれ設けられ、鍋6を本体4に固定する鍋固定部100と、鍋固定部100の少なくとも一方に鍋6と本体4の固定を解除する固定解除部110と、を備える。
これにより、ユーザーは、鍋6を本体4の安定的且つ適正な位置に着脱自在に固定することができる。また、鍋6は、鍋固定部100に設けられた固定解除部110を操作しないと固定解除できない構成である。これにより、攪拌調理時において、鍋6は本体4から外れることがないため、攪拌体8による鍋6の揺動を軽減し、調理空間Sの密閉性を維持
することができる。これにより、ユーザーは、安全に加熱調理器1を使用することができる。
また、本実施の形態において、固定解除部110は、鍋固定部100近傍に設けられている。
これにより、ユーザーは、固定解除部110と鍋固定部100を同時に視認できる。これにより、ユーザーは、鍋6を鍋固定部100から固定解除した後、素早く、且つ容易に鍋6を運搬することができる。
また、本実施の形態において、鍋6は、鍋6を運搬するための鍋把手部7を備える。
これにより、ユーザーは、鍋把手部7を掴み、鍋6を容易に運搬することができる。また、鍋6と鍋把手部7を別部品で構成することで、鍋6を運搬するときに、加熱された鍋6を直接掴む必要がないため、ユーザーは、安全に鍋6を運搬することができる。
また、本実施の形態において、鍋固定部100は、本体4に回動軸支された係止レバー101を備え、係止レバー101は、鍋6または鍋把手部7をZ方向に係止する凸部101bを備える。
これにより、鍋6をZ方向に係止できるため、攪拌体8の回転の影響により、鍋6が固定解除されることはない。これにより、攪拌羽根8の攪拌方向を限定する必要がないため、調理物の状態に応じた最適な攪拌を行うことができる。また、ユーザーは、鍋6を本体4へ収容する動作をZ方向の上から下への動作とすることができる。これにより、ユーザーは、容易に鍋6を本体4に収容し、固定することができる。また、鍋6を鍋収容部4bに収容するときに、バヨネット結合方式のように鍋6を回転しながら固定する動作がないため、本体4の上面に回転動作を逃がす形状を設ける必要がない。これにより、加熱調理器1のデザイン性の向上および製品サイズのコンパクト化を実現することができる。
また、本実施の形態において、凸部101bは、鍋6または鍋把手部7と係合し、鍋6または鍋把手部7と係合する領域において、1つまたは、複数設けられている。
これにより、鍋6のZ方向の規制を安定的に行うことができる。これにより、鍋6の揺動を軽減できる。
また、本実施の形態において、固定解除部110は、係止レバー101と連結される。
これにより、固定解除部110と係止レバー101と動作が連動する。これにより、ユーザーは、鍋6の固定解除後、素早く鍋把手部7を掴むことができる。これにより、ユーザーは、鍋6を鍋固定部100から固定解除した後、素早く且つ容易に鍋6を運搬することができる。
また、本実施の形態において、鍋把手部7、もしくは、凸部101bの少なくとも一方は金属により構成されている。
これにより、凸部101bと鍋把手部7が接触するときに加わる力により、係止レバー101と鍋把手部7が変形および破損することを抑制することができる。
また、本実施の形態において、鍋6の底面部6dと加熱部10が接触し、加熱部10の下方に、加熱部10をZ方向の上向きに付勢する1つまたは複数の弾性支持体11が設け
られる。
これにより、鍋6は、加熱部10と安定的に接触する。これにより、鍋内の調理物を効率よく加熱することができる。また、攪拌体8の動作時に発生する鍋6のZ方向の力が弾性支持体11の弾性力により一部吸収され、係止レバー101に加わる力が軽減される。これにより、係止レバー101が変形、破損等することを抑制することができる。
また、本実施の形態において、鍋6と鍋固定部100の固定が解除されると、鍋6は、弾性体支持体11によりZ方向上向きに持ち上げられる。
これにより、鍋把手部7の下方にZ方向の隙間が発生する。これにより、ユーザーは、隙間に手指を挿入し、容易に鍋把手部7を掴むことができる。また、ユーザーは、容易に鍋6を鍋収容部4bから取外し、運搬することができる。
(実施の形態2)
以下、図26および図27を用いて、実施の形態2を説明する。図26は、本実施の形態2に係る加熱調理器の鍋把手部の外観斜視図である。図27は、本実施の形態2に係る加熱調理器1の蓋2が閉じた状態の鍋固定部100近傍の要部断面図である。
[2-1.構成]
図26に示すように、鍋把手部7に係止爪部7aがネジにより固定されている。係止爪部7aは、金属製の部材で形成されている。なお、係止爪部7a部は、鍋把手部7にインサート成形で固定されていてもよい。また、図27に示すように、鍋把手部7と鍋6を止める際、リベット等の固定部材250で共締め固定される構成でもよい。
[2-2.動作]
以上のように構成された加熱調理器1の動作、作用は、実施の形態1と同様である。
[2-3.効果等]
これにより、鍋6を鍋収容部4bに収容する過程で、凸部101bと係止爪部7aと接触するときに加わる力により、係止爪部7aが変形および破損することを抑制することができる。
(実施の形態3)
以下、図28および図29を用いて、実施の形態3を説明する。図28は、本実施の形態3に係る加熱調理器1の鍋6を鍋収容部4bに収容していない状態の本体4の平面図である。なお、説明のため、蓋2を省略している。図29は、本実施の形態3に係る加熱調理器の鍋6の外観斜視図である。
[3-1.構成]
図28に示すように、検知軸202は、上枠5の上面に左右に1箇所ずつ、計2箇所設けられ、ともに鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対して、Y方向の前方に設けられている。さらに、鍋6の中心を通過するY方向の軸の基準線に対し対称となる位置に配置されている。
図29に示すように、鍋6には、検知軸202の先端部202aと対向する位置に検知軸押し部300が設けられている。検知軸押し部300は、鍋6のフランジ部6cにネジまたはリベット等で固定されている。
[3-2.動作]
鍋6が鍋収容部4bに収容されると検知軸押し部300の底面300aと先端部202aが接触し、先端部202aは、鍋6によりZ方向の下向きに押され、検知軸202がZ方向の下向きに動作する。その他の加熱調理器1の動作、作用は、実施の形態1と同様である。
[3-3.効果等]
検知軸202が鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対して、Y方向の前方に設けられる構成により、鍋6が前後を逆向きで鍋収容部4bに収容されたときに、先端部202aが検知軸押し部300により押されないようにすることができる。また、本実施の形態のように、鍋検知部200が左右に1箇所ずつ、計2箇所に設けられ、ともに鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対してY方向の前方に設けられている場合は、検知軸押し部300を、鍋6の中心を通過するX方向の軸の基準線に対し対称に配置、すなわち左右それぞれ2箇所ずつ、計4箇所設けることで、鍋6を前後逆向きで鍋収容部4bに収容した場合でも、両側の鍋検知部200を押すことができる。これを応用することで、それぞれ左右片側のみ、鍋検知部200を押すような複数種類の鍋6を検知する場合においても、前後逆向きに取り付けられた場合でも問題なく複数種類の鍋6を検知することが可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、鍋6を運搬するための鍋把手部7の構成の一例として、鍋6上部の平面部を形成する側面部6aにリベット等で鍋把手部7を締結する構成を説明した。しかし、鍋6を運搬するための構成は、鍋固定部100である係止レバー101と係合することができる構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、鍋6のフランジ部6cを部分的に外方に突出させて鍋把手部7を形成してもよい。
実施の形態1では、保護枠9とヒータ10の間にヒータバネ11を設置する構成の一例として、鍋6を中心とした略120度の位置に鍋6の中心から同一距離で3箇所設ける構成を説明した。しかし、保護枠9とヒータ10の間にヒータバネ11を設置する構成は、ヒータバネ11が押されるときにヒータ10が引っかかることなく動作できればよく、前述の構成に限定されない。例えば、鍋6の中心から同一距離でヒータバネ11の設置部を3箇所以上設けてもよい。また、XY平面視において、鍋6の中心を通過するX向方向の軸、もしくは、Y方向の軸を基準線とし、基準線に対し対称にヒータバネ11の設置部を偶数箇所設けてもよい。
実施の形態1では、係止レバー101の凸部101bと鍋把手部7の係止爪部7aが係合する構成の一例として、凸部101bを係止レバー101のY方向の略両端部に備える構成を説明した。しかし、係止レバー101の凸部101bと鍋把手部7の係止爪部7aが係合する構成は、安定的に鍋6のZ方向の規制できる凸部101bと係止爪部7aの接触面積、もしくは、接触位置を実現する構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、凸部101bを係止レバー101のY方向の全域に1箇所設け、鍋把手部7に相対する係止爪部7aを設けてもよい。
実施の形態1では、係止レバー101を上枠5に軸支する構成の一例として、係止レバ
ー101に備える軸101aを、上枠5に設けられた軸101aに対応した凹部5aに挿入する構成を説明した。しかし、係止レバー101を上枠5に軸支する構成は、係止レバー101が上枠5に軸支される構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、上枠5に軸を設け、係止レバー101に上枠5の軸に対応した凹部を設けてもよい。
実施の形態1では、係止レバー101の凸部101bを補強する構成の一例として、係止レバー101の凸部101bの鍋把手部7の係止爪部7aと係合する面から軸101aの間に金属製の材料で形成された係止レバー支え102を配置する構成を説明した。しかし、係止レバー101を補強する構成は、係止レバー101が係止爪部7aと接触するときに加わる力により変形や破損をすることを抑制できる構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、係止レバー101を金属製の材料で形成し、係止レバー101の剛性を高め、係止レバー支え102を設けない構成としてもよい。また、係止レバー101の凸部101bの鍋把手部7の係止爪部7aと係合する面から軸101aの間を補強する補強リブを設け、係止レバー101の剛性を高め、係止レバー支え102を設けない構成としてもよい。
実施の形態1では、固定解除ボタン111を係止レバー101に固定する構成の一例として、固定解除ボタン111を係止レバー101にネジで固定する構成を説明した。しかし、固定解除ボタン111を係止レバー101に固定する構成は、使用時において、固定解除ボタン111が係止レバー101に安定的に固定できる構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、固定解除ボタン111と係止レバー101の固定は、爪嵌合や圧入による嵌め込みとしてもよい。
実施の形態1では、固定解除ボタン111のボタン部111aの上枠5の上面からの突出量を均一にする構成の一例として、上枠5のフランジ部111bとの対向部に、フランジ部111bと接触する複数のリブ5cをボタン部111aの略中心からX方向およびY方向に均等に設けるフランジ111bと上枠5の接触構成を説明した。しかし、フランジ111bと上枠5の接触構成は、接触する位置が均等配置であり、接触面積が少ないものであればよく、前述の接触構成に限定されない。例えば、上枠5に複数の凸部を均等配置し、フランジ111bと上枠5を接触させてもよい。また、接触面積を少なくするために、リブおよび凸部の先端形状を半円、もしくは、円弧、もしくは、半球状としてもよい。
実施の形態1では、ユーザーが固定解除ボタン111のボタン部111aを押すときの接触面積を少なくするとともに指を滑りにくくする構成の一例として、ボタン部111aの上面にリブ111cを複数設ける構成を説明した。しかし、ボタン部111aの上面の構成は、ユーザーの指とボタン部111aの接触面積が少なくできる構成であればよく、前述の接触構成に限定されない。例えば、ボタン部111aの上面に複数の凸部を設ける構成やシボ加工を施してもよい。
実施の形態1では、固定解除部110の固定解除の構成の一例として、固定解除ボタン111を押し、係合部を回転させて固定解除する構成を説明した。しかし、固定解除部110の固定解除の構成は、ユーザーが容易且つ安全に固定解除でき、また、清掃しやすいものあればよく、前述の構成に限定されない。例えば、固定解除ボタン111を上枠5の上面のXY平面上で1方向に動作させて、係合部を固定解除してもよい。
実施の形態1では、検知体201の構成の一例として、マイクロスイッチを用いる構成を説明した。しかし、検知体201の構成は、鍋6が鍋収容部4bに収容された信号を制御基板40に伝えることができるものであればよく、前述の構成に限定されない。例えば、リードスイッチ、ホール素子、フォトインタラプタを用いて構成してもよい。
実施の形態1では、検知レバー203を検知軸202に固定する構成の一例として、検知軸202と検知レバー203の固定をeリングで行う構成を説明した。しかし、検知レバー203を検知軸202に固定する構成は、使用時において、検知レバー203が検知軸202に安定的に固定できる構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、検知レバー203に検知軸202を圧入し、嵌め合わす構成としてもよい。
実施の形態1では、検知軸202が検知体支え205から外れないようにする構成の一例として、検知体支え205の開口穴205cの下の位置の検知軸202上に、開口穴205cより外径が大きいeリングを締結する構成を説明した。しかし、検知軸202が検知体支え205から外れないようにする構成は、開口穴205cの下の位置の検知軸202が開口穴205cより大きい構成であればよく、前述の構成に限定されない。例えば、検知軸202の下端部202bをヘッダー加工等で加工し、外れ防止用の凸部を設けてもよい。
実施の形態1では、調理メニューに応じた鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されているか判定する制御部40の動作の一例として、上枠5の上部の左右両側(X方向)設けられている鍋検知部200にそれぞれの1つの検知体201を有し、3種類の鍋6の種類ごと鍋検知部200の検知が異なるようにすることで判定する制御部40の動作を説明した。しかし、調理メニューに応じた鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されているかを判定する制御部40の動作は、鍋6が適正に鍋収容部4bに収容されているかを判定できる構成であればよく、検知体201の位置と個数、および鍋6の種類は、前述の構成に限定されない。例えば、上枠5の上部の左右両側(X方向)に設けられている鍋検知部200にそれぞれ2つの検知体201を、すなわち計4つの検知体201を、鍋6の中心を通過するX方向の軸およびY方向の軸を基準線からずれた位置に配置させてもよい。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲または、その均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
(付記)
以上実施の形態より、下記の技術が開示される。
(技術1)調理物を収容する鍋と、前記鍋を着脱自在に収容する本体と、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、前記鍋の加熱する加熱部と、前記鍋に収容された前記調理物を攪拌する攪拌体と、前記本体の上部領域の2箇所にそれぞれ設けられ、前記鍋を前記本体に固定する鍋固定部と、前記鍋固定部の少なくとも一方に前記鍋と前記本体の固定を解除する固定解除部と、を備える、加熱調理器。
この構成により、ユーザーは、鍋を本体の安定的且つ適正な位置に着脱自在に固定することができる。また、鍋は、鍋固定部に設けられた固定解除部を操作しないと固定解除できない構成である。これにより、攪拌調理時において、鍋は本体から外れることがないため、攪拌体による鍋の揺動を軽減し、調理空間Sの密閉性を維持することができる。これにより、ユーザーは、安全に加熱調理器を使用することができる。
(技術2)前記固定解除部は、前記鍋固定部近傍に設けられる、技術1に記載の加熱調理器。
この構成により、ユーザーは、固定解除部と鍋固定部を同時に視認できる。これにより、ユーザーは、鍋を鍋固定部から固定解除した後、素早く、且つ容易に鍋を運搬することができる。
(技術3)前記鍋は、前記鍋を運搬するための鍋把手部を備える、技術1または2記載の加熱調理器。
この構成により、ユーザーは、鍋把手部を掴み、鍋を容易に運搬することができる。また、鍋と鍋把手部を別部品で構成することで、鍋を運搬するときに、加熱された鍋を直接掴む必要がないため、ユーザーは、安全に鍋を運搬することができる。
(技術4)前記鍋固定部は、前記本体に回動軸支された係止レバーを備え、前記係止レバーは、前記鍋または前記鍋把手部をZ方向に係止する凸部を備える、技術1から3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
この構成により、鍋をZ方向に係止できるため、攪拌体の回転の影響により、鍋が固定解除されることはない。これにより、攪拌羽根の攪拌方向を限定する必要がないため、調理物の状態に応じた最適な攪拌を行うことができる。また、ユーザーは、鍋を本体へ収容する動作をZ方向の上から下への動作とすることができる。これにより、ユーザーは、容易に鍋を本体に収容し、固定することができる。また、鍋を鍋収容部に収容するときに、バヨネット結合方式のように鍋を回転しながら固定する動作がないため、本体の上面に回転動作を逃がす形状を設ける必要がない。これにより、加熱調理器のデザイン性の向上および製品サイズのコンパクト化を実現することができる。
(技術5)前記凸部は、前記鍋または前記鍋把手部と係合し、前記鍋または前記鍋把手部と係合する領域において、1つまたは複数設けられる、技術4記載の加熱調理器。
この構成により、鍋のZ方向の規制を安定的に行うことができる。これにより、鍋の揺動を軽減できる。
(技術6)前記固定解除部は、前記係止レバーと連結される、技術4または5に記載の加熱調理器。
この構成により、固定解除部と係止レバーと動作が連動する。これにより、ユーザーは、鍋の固定解除後、素早く鍋把手部を掴むことができる。これにより、ユーザーは、鍋を鍋固定部から固定解除した後、素早く且つ容易に鍋を運搬することができる。
(技術7)
前記鍋把手部、もしくは、前記凸部の少なくとも一方は金属により構成される、技術4から6いずれか1項に記載の加熱調理器。
この構成により、凸部と鍋把手部が接触するときに加わる力により、係止レバーと鍋把手部が変形および破損することを抑制することができる。
(技術8)前記鍋の底面部と前記加熱部は接触し、前記加熱部の下方に前記加熱部をZ方向の上向きに付勢する1つまたは複数の弾性支持体が設けられる、技術4から技術7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
この構成により、鍋は、加熱部と安定的に接触する。これにより、鍋内の調理物を効率よく加熱することができる。また、攪拌体の動作時に発生する鍋のZ方向の力が弾性支持体の弾性力により一部吸収され、係止レバーに加わる力が軽減される。これにより、係止レバーが変形、破損等することを抑制することができる。
(技術9)前記鍋と前記鍋固定部の固定が解除されると、前記鍋は、前記弾性支持体によりZ方向上向きに持ち上げられる、技術8に記載の加熱調理器。
この構成により、鍋把手部の下方にZ方向の隙間が発生する。これにより、ユーザーは、隙間に手指を挿入し、容易に鍋把手部7を掴むことができる。また、ユーザーは、容易に鍋を鍋収容部から取外し、運搬することができる。
本開示は、調理物を攪拌し、加熱調理する調理器に適用可能である。具体的には、オートクッカー、圧力調理器、炊飯器などに、本開示は、適用可能である。
1 加熱調理器
2 蓋
3 外蓋
4 本体
4a 筐体
4b 鍋収容部
4c 蓋取り付け部
4d 把手部
4e 開口穴
5 上枠
5a 凹部
5b 開口穴
5c リブ
5d 開口穴
6 鍋
6a 側面部
6b リブ
6c フランジ部
6d 底面部
7 鍋把手部
7a 係止爪部
7b 検知軸押し部
7c 下面
7d 側壁
8 攪拌羽根(攪拌体)
9 保護枠
9a 開口穴
9b 環状リブ
9c 平面部
9d 開口穴
9e 環状リブ
9f 平面部
10 ヒータ(加熱部)
10a ボス
10b 平面部
10c 開口穴
11 ヒータバネ(弾性支持体)
12 平ワッシャ
13 ネジ
14 内蓋
15 パッキン
16 ハンドル
17 操作表示部
18 決定ボタン
19 排気入口
20 排気出口
21 底センサ
21a コンタクト
21b 平面部
21c センサカバー
21d フランジ部
22 センサバネ(弾性支持体)
23 圧力弁
24 圧力弁駆動モータ
25 回転軸
26 コネクタ
27 出力軸
28 駆動モータ
29 ギアユニット
30 モータ軸
40 制御基板(制御部)
50 第1の凹空間
50a 側壁
50b 底面
51 第2の凹空間
51a 側壁
51b 底面
51c 開口穴
51d 開口穴
51e ガイド穴
100 鍋固定部
101 係止レバー
101a 軸
101b 凸部
101c リブ
102 係止レバー支え
103 係止レバーバネ(弾性支持体)
104 係止レバーカバー
104a ガイド穴
110 固定解除部
111 固定解除ボタン
111a ボタン部
111b フランジ部
111c リブ
200 鍋検知部
201 検知体
201a 接点部
201b スイッチレバー
201c 動作軸
202 検知軸
202a 先端部
202b 下端部
203 検知レバー
203a レバー部
203b ガイドリブ
203c 平面部
204 検知レバーバネ(弾性支持体)
205 検知体支え
205a 開口穴
205b 平面部
205c 開口穴
205d 側壁
250 固定部材
300 検知軸押し部
300a 底面

Claims (9)

  1. 調理物を収容する鍋と、
    前記鍋を着脱自在に収容する本体と、
    前記鍋の開口部を覆う蓋体と、
    前記鍋の加熱する加熱部と、
    前記鍋に収容された前記調理物を攪拌する攪拌体と、
    前記本体の上部領域の2箇所にそれぞれ設けられ、前記鍋を前記本体に固定する鍋固定部と、
    前記鍋固定部の少なくとも一方に前記鍋と前記本体の固定を解除する固定解除部と、
    を備える、加熱調理器。
  2. 前記固定解除部は、前記鍋固定部近傍に設けられる、
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記鍋は、前記鍋を運搬するための鍋把手部を備える、
    請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記鍋固定部は、前記本体に回動軸支された係止レバーを備え、
    前記係止レバーは、前記鍋または前記鍋把手部をZ方向に係止する凸部を備える、
    請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記凸部は、前記鍋または前記鍋把手部と係合し、
    前記鍋または前記鍋把手部と係合する領域において、1つまたは複数設けられる、
    請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 前記固定解除部は、前記係止レバーと連結される、
    請求項4に記載の加熱調理器。
  7. 前記鍋把手部、もしくは、前記凸部の少なくとも一方は金属により構成される、
    請求項4に記載の加熱調理器。
  8. 前記鍋の底面部と前記加熱部は接触し、
    前記加熱部の下方に前記加熱部をZ方向の上向きに付勢する1つまたは複数の弾性支持体が設けられる、
    請求項4に記載の加熱調理器。
  9. 前記鍋と前記鍋固定部の固定が解除されると、
    前記鍋は、前記弾性支持体によりZ方向上向きに持ち上げられる、
    請求項8に記載の加熱調理器。
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