JP2024033518A - 遊技機 - Google Patents

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慎也 小川
Shinya Ogawa
泰弘 平野
Yasuhiro Hirano
一功 原
Kazunari Hara
圭史 森
Keiji Mori
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Sanei R&D Co Ltd
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Abstract

【課題】可動部材の趣向性を向上することが求められている。【解決手段】本開示の遊技機10は、前側扉50の下部の下部ユニット53に、回動する顔可動部材77を有する顔駆動ユニット75を備える。顔駆動ユニット75には、第1連結ギア76Jと第2連結ギア76Kとを有するクラッチ機構75Cが設けられている。第1連結ギア76Jと第2連結ギア76Kとには、それぞれ当接する傾斜面76J5,76K5が設けられていて、顔可動部材77が遊技者の手等に当接して動きが規制されると、傾斜面76J5,76K5に沿って、モータ側の第2連結ギア76Kが顔可動部材77側の第1連結ギア76Jに対して空転する。【選択図】図69

Description

本開示は、遊技機に関する。
従来の遊技機として、駆動源により駆動される可動部材を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-031814号公報(図1及び図2等)
上述した従来の遊技機においては、可動部材の趣向性を向上することが求められている。
本開示の遊技機は、遊技機枠の前面に配され、駆動源により駆動される可動部材を備える遊技機である。
本開示に係る遊技機は、駆動源により駆動される可動部材が遊技機枠の前面に配されるという従来にない構成を有しており、可動部材の趣向性を向上することができる。
第1実施形態に係る遊技機の斜視図 前側扉を外した遊技機の分解斜視図 後側扉の分解斜視図 支持枠部及び後部カバーの斜視図 金属枠の斜視図 支持枠部の一部の斜視図 後側扉の下部の斜視図 後側扉の下部の側断面図 後側扉の上部の側断面図 ピン近傍の斜視図 側縁規制部近傍の斜視図 後側扉の背面側斜視図 後側扉の背面図 ケーブル保持部近傍の背面側斜視図 プラグ保持部近傍の斜視図 液晶モジュールの背面側斜視図 後側扉の斜視図 液晶モジュールを取り付けるためのブラケット近傍の側面図 液晶モジュールを取り付けるためのブラケット近傍の側面図 液晶モジュールを取り付けるためのブラケット近傍の側面図 遊技板ユニットの斜視図 遊技板ユニットのケーブルダクト近傍の背面側斜視図 遊技板ユニットの側断面図 遊技板ユニットの分解斜視図 遊技板ユニットを取り付けた状態の後側扉の斜視図 遊技板ユニットの拡大断面図 遊技板ユニットを保持するための下部レバーの斜視図 下部レバーの分解斜視図 (A)上部支持ベースの上部レバー周辺の分解斜視図、(B)上部レバーの裏側斜視図 前カバー部材の係合部近傍の斜視図 枠部材の斜視図 ケーブル保持部の側断面図 ケーブル保持部の下部近傍の斜視図 ケーブル保持部の上部近傍の斜視図 ケーブル保持部の部分拡大図 基礎枠部の斜視図 基礎枠部の背面側斜視図 金属枠の背面側斜視図 基礎枠部の下部の背面側斜視図 基礎枠部の下部の斜視図 基礎枠部の下面側斜視図 基礎枠部の上部の背面側斜視図 基礎枠部の上部の斜視図 基礎枠部と側部ユニットとの取付けを説明するための図 (A)第1及び第2のユニット保持部近傍の斜視図、(B)回動シャフトの分解斜視図 側部ユニットの斜視図 側部ユニットの装飾カバーを外した状態の斜視図 側部ユニットの一部の分解斜視図 金属ベースの斜視図 側部操作部の分解斜視図 透光性支持部材の分解斜視図 サイド装飾ユニットの斜視図 サイド装飾ユニットの一部の分解斜視図 回転シャフト、ワンウェイクラッチスリーブ及び中継レバーの斜視図 サイド装飾ユニットの裏面図 サイド装飾ユニットの側面図 基礎枠部の分解斜視図 左サイド装飾部の分解斜視図 右サイド装飾部の分解斜視図 左サイド装飾部の平断面図 左サイド装飾部の上部の分解斜視図 左サイド装飾部の側断面図 左サイド装飾部の上部の裏側分解斜視図 前側カバー及び可動バーのイメージ図 右サイド装飾部の斜視図 右サイド装飾部の下部の側断面図 下部ユニットの斜視図 下部ユニットの分解斜視図 前側扉の下部の側断面図 顔駆動ユニットの斜視図 顔駆動ユニットの斜視図 下部ユニットの側断面図 機構部のケースを開けた状態の下部ユニットの右部の斜視図 機構部のケースを開けた状態の下部ユニットの右部の斜視図 ロック機構近傍の断面図 下部ユニットの斜視図 側部ユニットの側面図 クラッチ機構の分解斜視図 クラッチ機構を説明するための図 前側扉の正面図 前側扉の上部の背面側分解斜視図 上部ユニットの斜視図 上部ユニットの側断面図 前側扉の上部の側断面図 (A)付勢シャフトの斜視図、(B)付勢シャフトの分解斜視図 付勢シャフトが受容された凹部近傍の斜視図 シャフトケースの拡張部近傍の断面図 基礎枠部の付勢シャフト近傍の側断面図 スライダ近傍の斜視図 スライダ近傍の斜視図 蓋部近傍の側断面図 上部ユニットの正面図 上部ユニットの分解斜視図 透光装飾部の背面側斜視図 電飾ベースの正面図 (A)固定部材の正面図、(B)固定部材の背面図 第2実施形態に係る前側扉の下方から見た斜視図 検出センサと取付部材の分解斜視図 取付部材を下方から見た斜視図 検出センサの制御的な構成を示すブロック図 検出センサの検知可能エリアを示す図 前側扉に取り付けられた検出センサを正面から見たときの検知可能エリアを示す図 前側扉に取り付けられた検出センサを側方から見たときの検知可能エリアを示す図 制御部の回路構成を示す図 汎用側部ユニットの斜視図 汎用側部ユニットと右サイド装飾部とが離間した状態の側断面図 汎用側部ユニットと右サイド装飾部とが連結した状態の側断面図 汎用側部ユニットが取り付けられた状態の前側扉の正面図
[第1実施形態]
以下、図1~図96を参照して、本開示の一実施形態に係る遊技機10について説明する。本実施形態の遊技機10は、パチンコ遊技機であって、図1に全体を示された遊技枠11を備える。遊技枠11は、固定枠12と後側扉13と前側扉50とに分かれていて、図2に例示した遊技板ユニット90が後側扉13に交換可能に取り付けられている。
以下、固定枠12、後側扉13、遊技板ユニット90、前側扉50の順番に説明する。また、以下の説明では、特記しない限り、「遊技機10に向かって左」を単に「左」といい。その反対側を単に「右」という。
<固定枠12について>
図2に示すように、固定枠12は、遊技ホールの遊技島に固定される枠体であって、縦長の四角形をなし、縦長の四角形の内部空間を前後方向に貫通した状態に備える。具体的には、固定枠12は、帯板状の4枚の支持プレート12S(下辺の支持プレート12Sは図示されていない)が結合されて、1対ずつの支持プレートが上下方向と横方向で対向した構造の枠本体12Wの下辺の支持プレート12Sの上に、横長のブロック状の下辺ブロック12Bを重ねた構造をなしている。また、固定枠12の上下の開口縁における左端部からは、1対の回動支持片12Aが前方に張り出している。また、固定枠12の右内側面の上部と下部とには、1対の係合突部12Kが備えられている。さらに、固定枠12の内部下面(下辺ブロック12Bの上面)からはストッパ突部12Cが突出している。
なお、枠本体12Wのうち横方向で対向する1対の支持プレート12Sは、金属製である一方、上下で対向する支持プレート12Sは、木製であり、下辺ブロック12Bは、樹脂製であるが、これら材質は一例であり、適宜変更してもよい。以下の説明する各部位、各部品の材質に関しても同様であり、材質は適宜変更してもよい。
<後側扉13について>
図3に示すように、後側扉13は、支持枠部14と後部カバー35と液晶モジュール80とを有する。ここで、一般的なパチンコ遊技機では、液晶モジュールは遊技板ユニットの一部になっているが、本実施形態の遊技機10は、液晶モジュール80は遊技板ユニット90とは別体になって後側扉13に別々に固定されている(図2参照)。そして、所謂、新台入替の際には、遊技板ユニット90及び液晶モジュール80のうち遊技板ユニット90のみが別の遊技板ユニット90に変更されて遊技枠11に取り付けられる。この観点から、液晶モジュール80は、遊技枠11(詳細には、後側扉13)の一部になっている。以下、後側扉13を、支持枠部14、後部カバー35、液晶モジュール80の順番で説明する。
<後側扉13の支持枠部14について>
図4に示すように、支持枠部14は、固定枠12の前面の開口縁に重なる枠形突部14Tを前端部の外面の略全周に備える。そして、枠形突部14Tが固定枠12の前面に重なり、支持枠部14のうち枠形突部14Tより後側部分が固定枠12内に収まる。
また、支持枠部14は、図5に示した金属枠14Wに後述する樹脂製の前側支持ベース19F、後側支持ベース19R等を組み付けてなる。支持枠部14は、全体が金属製で、その両側辺部には、固定枠12の内側面に対して隙間を空けて重なるサイドプレート15と、サイドプレート15の後縁部の略全体から内側に直角に張り出す内側突壁15Tとが備えられている。
また、金属枠14Wの下辺部は、1対の内側突壁15Tに両側部を重ねて固定されている平板状の下部プレート16で構成されている。金属枠14Wの上辺部は、略フード状の上部フード17で構成されている。上部フード17は、下方と前方とに開放した横長の筐体状をなして、両側部を1対のサイドプレート15の内側突壁15Tに固定されている。
図4に示すように、金属枠14Wに対し、その上部では、横方向に延びる樹脂製の上部支持ベース19Jの前部が、1対のサイドプレート15の間に差し渡された状態に固定され、上部支持ベース19Jの後部が上部フード17の上面に重ねられている。また、金属枠14Wの下部では、下部プレート16の後面に、樹脂製の後側支持ベース19Rが重ねて固定される一方、下部プレート16の前面に、樹脂製の前側支持ベース19Fが重ねて固定されている。そして、後側支持ベース19Rが、上部フード17に対して真下から対向し、前側支持ベース19Fが上部支持ベース19Jの上部フード17より前側部分に対して真下から対向している。
また、右側のサイドプレート15の前側には、樹脂製の側部前面カバー19Sが重ねられている。そして、上部支持ベース19J及び下部プレート16の外縁部と側部前面カバー19Sに、前述した枠形突部14Tの3辺が形成され、残り一辺は、左側のサイドプレート15に一体形成されて断面L字形状をなして上下方向に延びる前側突部15L(図5参照)によって形成されている。
支持枠部14の左側部の上下の両端部からは、1対の回動支持片14Aが前方に張り出している。そして、支持枠部14の1対の回動支持片14Aが、固定枠12の1対の回動支持片12A(図2参照)に回動可能に連結される(図1参照)。
図5に示すように、支持枠部14の右側部には、ラッチ装置18Aとキーシリンダー18Bとが備えられている。図12に示すように、ラッチ装置18Aは、右のサイドプレート15の外面に2枚重ねにされかつ上下にスライド可能に支持された第1と第2のスライドプレート18V,18Wを有する。第1及び第2のスライドプレート18V,18Wは、共に上下方向に延びていて、第1スライドプレート18Vは図示しない第1バネによって可動範囲の下端の原点位置に付勢される一方、第2スライドプレート18Rは図示しない第2バネによって可動範囲の上端の原点位置に付勢されている。
図5に示すように、キーシリンダー18Bは、金属枠14Wの右側部の前面下部から前方に突出し、図4に示すように、前側支持ベース19Fに設けられた前面突部19Z内に配置されて、前面のみが前面突部19Zから露出している。そして、キーシリンダー18Bの前面に開口するキー挿入孔にキーを挿入して、例えば反時計回り方向に回転操作すると、第1スライドプレート18Vが第1バネに抗して上方にスライドする一方、時計回り方向に回転操作すると、第2スライドプレート18Wが第2バネに抗して下方にスライドする。
第2スライドプレート18Wには、複数の第2フック18Dが備えられている(図5参照)。それら複数の第2フック18Dが固定枠12の複数の係合突部12K(図2参照)と係合することで、後側扉13が固定枠12に対する閉位置(例えば、固定枠12の前面に後側扉13の枠形突部14Tが重なる位置)に保持され、その状態でキーシリンダー18Bからキーを抜くことで後側扉13が閉位置に施錠される。
第1スライドプレート18Vの上下方向の複数位置には複数の第1フック18Cが備えられ、側部前面カバー19Sの複数の貫通孔(図6参照)を介して支持枠部14の前面より前方に突出している。また、図9に示すように、上部支持ベース19Jの内部には、第1スライドプレート18Vと連動して横方向にスライドする第3スライドプレート18Fが備えられ、その第3スライドプレート18Fに形成された係合孔18Eが、図6に示すように、上部支持ベース19Jの前面に形成された開口19Mを通して前方に臨んでいる。そして、前側扉50に備えた後述する係合孔807及び第3フック808と、第1フック18C及び係合孔18Eとの係合により図1に示すように前側扉50が後側扉13に対する閉位置に固定されかつキーをキーシリンダー18Bから抜くことで施錠される。
図7に示された前側支持ベース19Fの右寄り位置の内部には、遊技球を発射するために発射装置(図示せず)が組み付けられ、前側支持ベース19Fの前面における横方向の略中央には、発射装置に遊技球を1つずつ供給する球供給装置20Bが組み付けられている。また、前側支持ベース19Fは、略水平となって横方向に延びる上面を有し、その上面における左寄り位置には、発射装置20Aから斜め左上方に打ち出された遊技球が排出される発射口19Hが備えられている。さらには、前側支持ベース19Fの前面の左上部には、前側扉50の前面皿800(図1参照)に賞球等を排出するために排出ダクト19Wが備えられて前方に向かって開口している。前側支持ベース19Fの上面における長手方向の複数位置には、前後方向に延びる突条19Vが形成され、遊技板ユニット90が前側支持ベース19F上を容易に滑って移動するようになっている。
遊技板ユニット90を後側扉13に固定するために、支持枠部14には以下の構造が備えられている。図5に示すように、前側支持ベース19Fの上面における横方向の両端部からは、金属枠14Wの一部が1対のコーナー張出部14Uとして上方に張り出している。また、図6に示すように、支持枠部14に内側右上コーナー部にも、金属枠14Wの一部がコーナー張出部14Uとして張り出している。それら3つのコーナー張出部14Uは、同一面内に含まれる前面を有し、各コーナー張出部14Uの前面からそれぞれピン22が突出している。これら複数のピン22は、金属製であって、断面円形をなし、図10に示すように、前後方向の中間部分に、段差面22Dを備え、段差面22Dより前端側に小外径部22A、基端側に大外径部22Bを有している。小外径部22Aの前端部分は、前端へ向かうにつれて徐々に縮径されたテーパ形状をなしている。大外径部22Bの基端部には、大外径部22Bの外径よりも大きい円盤状の台座部22Sが設けられ、コーナー張出部14Uの前面に重ねられている。これら複数のピン22は、後述する遊技板ユニット90に形成される係合孔148A,148B(図21参照)に係合可能な構造となっている。
左側のサイドプレート15の内面における上下方向の2箇所には、1対の側縁規制部23が備えられている。側縁規制部23は、板金製であって平板を折り曲げて形成され、図11に示すように、サイドプレート15の内面に重ねられて螺合固定されるベース部23Bと、ベース部23Bの前端部から内側に直角に張り出した後前方に曲げられ、さらにサイドプレート15の内面に向かって曲げられた略U字状をなす係合壁部23Tと、を有している。係合壁部23Tは、曲面部23Kと前面部23Zを有する。曲面部23Kは、断面円弧状をなして、後方側を向く部分から右側のサイドプレート15の内面を向く部分にかけて形成されている。前面部23Zは、略平面に形成されて前面側を向いている。この係合壁部23Tの曲面部23Kが、後述する遊技板ユニット90に形成される係合部147(図24参照)に係合可能となっている。
図7に示すように、前側支持ベース19Fの右端部には、前面と上面とに開放するレバー受容溝24Mが備えられ、その溝部内に下部レバー24が設けられている。下部レバー24は、金属製であって、図27,28に示すように、コの字状の1対の平板131を平行に備える遊技板受容部130と、遊技板受容部130の下方に配置される当接板133と、これら遊技板受容部130及び当接板133を固定するベース部134を有する。
図28に示すように、遊技板受容部130の1対の平板131は、前側に配置される前辺部131Aと、後側に配置される後辺部131Bと、前辺部131Aと後辺部131Bを連結する下辺部131Cを有する。前辺部131A、後辺部131B及び下辺部131Cの内縁部で構成されるコの字の内面側は、遊技板ユニット90を厚み方向で受容する受容部130Uとなっている。また、下辺部131Cの外縁は、前辺部131Aの外縁に向かって前上がりの急勾配となる斜辺部131Rが形成されていて、斜辺部131Rの後方には、突出部131Tが下方に突出形成されている。また、後辺部131Bは前辺部131Aよりも高さが低くなっていて、その先端には、後方に向かって曲げられた突当突部131Lが形成されている。また、1対の前辺部131Aの上端部は結合部132で連結され、その前端は上方に直角曲げされた摘まみ部132Tとなっている。なお、摘まみ部132Tの表面は、樹脂でコーティングされている。
ベース部134は、コーナー張出部14Uの前面に重ねて螺合固定される1対の固定板部134Aと、1対の固定板部134Aの互いの対向辺部から前方に直角に張り出した1対の側板部134Bと、1対の側板部134Bの下縁部を連結する底板部134Cを有する。そして、1対の側板部134Bの間に遊技板受容部130と当接板133が配置される。このとき、1対の下辺部131Cの外側面は1対の側板部134Bに重ねられている(図27参照)。また、底板部134Cの上面には、固定軸部135が突設固定されていて、固定軸部135を左右方向に貫通する係合ピン135Pが1対の下辺部131C間に差し渡されて、1対の側板部134Bに固定される。また、当接板133は、当接板133に形成された貫通孔133Nに固定軸部135が挿通され、固定軸部135に設けられた圧縮コイルバネ135Sにより、遊技板受容部130と底板部134Cとの間で突っ張り状態で支持される。なお、当接板133の後端部からは補助板133Hが張り出している。補助板133Hの上端縁は、1対の下辺部131Cの内縁縁と略面一となって、遊技板受容部130の受容部130Uに受容される遊技板ユニット90を下方から支持する。
これらの構成により、遊技板受容部130は、係合ピン135Pを中心として、回動可能になっている。例えば、作業者が、遊技板受容部130の摘まみ部132Tと当接板133の前端部とを近づけるように摘まむことで、遊技板受容部130は、突出部131Tが当接板133に当接して回動支点となり前方に回動する。このとき、遊技板受容部130は、斜辺部131Rが当接板133の上面に当接するまで回動する。つまり、1対の平板131のコの字の開口が上方を向く位置(受容位置)から斜め上方を向く位置(解除位置)まで回動する。1対の後辺部131Bは、受容位置のときには、コーナー張出部14Uに貫通形成された受容孔14N(図7参照)に受容されて、コーナー張出部14Uの後方に配置される一方、解除位置のときには、コーナー張出部14Uの前方に配置され、後辺部131Bの突当突部131Lが前方に突出した状態となる。
図6に示すように、上部支持ベース19Jには、右上のコーナー張出部14Uの前面に重ねてレバー支持部19Kが備えられ、そのレバー支持部19Kの前面には上部レバー25が回動可能に支持されている。レバー支持部19Kには、図29(A)に示すように、前方に突出する軸部19Eが固定されていて、上部レバー25は、軸部19Eに外嵌して軸部19Eに回動可能に支持される円筒状の操作部25Tと、操作部25Tの外周面から突出する第1と第2の位置決突部25A,25Bと、第1と第2の位置決突部25A,25Bの後端面同士を接続する後端壁25Cとを有する。第1の位置決突部25Aは、第2の位置決突部25Bよりも前方かつ側方に張り出している。図29(B)に示すように、後端壁25Cの外縁からは、後方に係合突部25Kが突出形成されていて、操作部25Tが操作されて第1と第2の位置決突部25A,25Bが回動したときに、係合突部25Kがレバー支持部19Kの前面に形成された係合リブ19Lと係合して上部レバー25の回動範囲が限定されるようになっている。上部レバー25は、第1の位置決突部25Aが操作部25Tの真上に配置される第1回転位置(図6の状態)と、第1の位置決突部25Aが操作部25Tの左方に配置される第2回転位置との間を回動可能となっている。
図7に示すように、後側支持ベース19Rの上面には、前側溝部26と後側溝部27とが備えられている。前側溝部26の前縁部と、前側溝部26と後側溝部27との間と、後側溝部27の後縁部とからは、それぞれ第1~第3の区画壁28A,28B,28Cが突出している。第1区画壁28Aのうち横方向の両端部の全体は、前側支持ベース19Fの上面より僅かに上方に突出し、第2区画壁28Bは、第1区画壁28Aより高く突出し、さらに、第3区画壁28Cは第2区画壁28Bより高く突出している。なお、第1区画壁28Aの両端部は、両端部以外の部分より上方に突出して1対のコーナー張出部14Uの後面に重なっている。
前側溝部26は、遊技板ユニット90の遊技領域R1に打ち込まれた遊技球を回収するためのものであって、前側溝部26の底面には、遊技球を回収するために遊技球回収口(図示せず)が備えられ、そこに取り込まれた遊技球は、遊技機10から下方に排出されて遊技島の遊技球循環システムに取り込まれる。
後側溝部27は、液晶モジュール80の下端部を受容するためのものである。また、後側溝部27の底面にも、遊技球を回収するために遊技球回収口(図示せず)が備えられ、そこに取り込まれた遊技球が、遊技機10から下方に排出されて遊技島の遊技球循環システムに取り込まれるようになっている。なお、この後側溝部27の遊技球回収口は、通常は使用されないが、液晶モジュール80が後側扉13から取り外されたときに誤って遊技球が後側溝部27に転落した場合に、その遊技球を後側溝部27から容易に取り除けるようにしたものである。
図6に示すように、上部支持ベース19Jの下面における横方向の略中央には、上側係止部材29が上下に移動可能に支持されている。その上側係止部材29は、図9に示した弾性部材29Aにより下方に付勢されて、図6に示すように、上部フード17に形成された貫通孔17Zを通して上部支持ベース19Jから下方に突出している。また、図9に示すように、上側係止部材29のうち上部支持ベース19Jから下方に突出している部分には、前側に斜面したガイド面29Gが備えられる一方、後側に鉛直な係止面29Kが備えられている。
図4に示すように、支持枠部14の両側部における上端寄り位置からは後方に1対の連結部材30が張り出している。それら1対の連結部材30は、金属製であって、図5に示すように、金属枠14Wの一部として備えられている。また、図11に示すように、連結部材30の下縁部の後端からは当接片30Cが直角曲げされて内側に張り出している。さらには、主板部30Aの上部で当接片30Cより僅かに前方となる位置からは内側に係合ピン30Pが突出している。なお、係合ピン30Pの先端には、円板状のフランジ30Fが備えられている。
図8に示すように、後側支持ベース19Rのうち後面には、基板ケース31が備えられ、その内部には電源基板32を含む複数の基板が収容されている。具体的には、後側支持ベース19Rの前述の第3区画壁28Cの後面のうち左端部を除く全体に、基板ケース31の前面上部が重ねられている。また、後側支持ベース19Rのうち前側溝部26及び後側溝部27の下方には、それらが有する前述の遊技球回収口(図示せず)に入った遊技球を下方に案内するダクト26Dが備えられると共に、そのダクト26Dの後方には、電源基板32から延びる電源ケーブルのハーネス32Hが配置されている。
また、図13に示すように、基板ケース31の左側部(基板ケース31を後ろから見ている図13においては、基板ケース31における右側部)では、電源基板32の後面の一部が露出されていて、その露出部分の上部には、遊技機10の電源スイッチ(図示せず)が備えられ、下部には、入力用コネクタ(図示せず)が備えられている。そして、その入力用コネクタに電源ケーブル33C(図15参照)の基端に備えたケーブル側コネクタ(図示せず)が結合されている。また、図15に示すように、電源ケーブル33Cの先端には、プラグ33Pが備えられ、そのプラグ33Pは、商用電源のコンセントに差し込み可能な一般的なプラグと同形状になっている。具体的には、プラグ33Pは、電源ケーブル33Cが接続される接続部320と、把持部321と、コンセントに差し込まれる1対の挿し込み部322とを有している。なお、以下の説明では、プラグ33Pのうち挿し込み部322が形成される側を前方、接続部320が形成される側を後方とする。
把持部321は、断面の外形が四角形状であり、接続部320側の小把持部321Aと、1対の挿し込み部322が突出した大把持部321Bとを備えている。小把持部321Aには大把持部321Bに向かって広がるように湾曲する湾曲部321Cが形成されている。また、小把持部321Aから大把持部321Bの途中にかけては、電源ケーブル33Cの延びる方向と直交する方向に、図示しない複数の滑り止め溝が形成されている。
1対の挿し込み部322は、互いに対向する金属製の薄板であって、把持部321に対して電源ケーブル33Cと反対向きに延びている。挿し込み部322の先端は円弧状になっており、その前端付近にはプラグ孔322Aが貫通している。
図4に示すように、後側扉13の一部である前述の後部カバー35は、大まかには前面と下面とが開放した透明な筐体状をなし、支持枠部14の後面の開口縁に固定されている。詳細には、後部カバー35の両側壁は、サイドプレート15の内側突壁15Tに固定されて、1対の連結部材30の外側に重ねられている。
また、後部カバー35のうち後側扉13の回動中心から離れた右側の側辺部35Sは、後側扉13を固定枠12に対して回動したときに固定枠12との干渉を回避するため後部が湾曲している。一方、回動中心側の他方の側辺部35Sは、前後方向の中間に縦方向に延びる僅かな段差面35Tを有し、その段差面35Tの前側も後側も支持枠部14の内側面と略平行な平板状をなしている。
また、後部カバー35の後部壁35Rは、基板ケース31の後部上方に位置し(図8参照)、後部カバー35の下面開口を介して基板ケース31の上面が後部カバー35内に臨んでいる。さらには、図13に示すように、後部カバー35の後部壁35Rの左側縁部(基板ケース31を後ろから見ている図13においては、後部壁35Rの右側縁部)には、払出装置36が備えられ、後部カバー35の上面壁35Jには、払出装置36に複数の遊技球を供給するためのタンク36Tが備えられている。そして、払出装置36から払い出される遊技球が前述の排出ダクト19W(図7参照)から前面皿800(図1参照)に払い出される。
また、後部カバー35の後部壁35Rのうち左側部を除く略全体は、後面扉35Dになっている。後面扉35Dは、左側部を中心に回動し、通常は右側部に備えた弾性係止部にて閉状態に保持されている。
図13に示すように、後部カバー35の左側(図13においては、右側)の側辺部35Sと固定枠12との間には、電源ケーブル33Cを保持するケーブル保持部37が備えられている。具体的には、図14に示すように、後部カバー35の左側の側辺部35Sの前端寄り位置からは、その上端付近から下端付近にかけて、固定枠12の内側壁に向かってフランジ部300が張り出している。そして、フランジ部300の外縁を囲むように外側対向壁301が後方に向かって突出している。この外側対向壁301は、後部カバー35の側辺部35Sの前端部である内側対向壁302と対向している。
図32に示すように、フランジ部300の外縁からは、前側対向壁301Aが前方に突出している。この前側対向壁301Aは、支持枠部14の後側に突き当てられている。また、前側対向壁301Aで囲まれた内側には、水平方向に延びる複数の補強リブ300Aが形成されている。
そして、図14及び図32に示すように、内側対向壁302と外側対向壁301とには相手側に近づくように突出した複数の突片303が備えられており、この突片303がケーブル保持部37の一部を形成している。また、フランジ部300のうち、突片303と対向する部分には、切り欠き300Kが形成されていて、この切り欠き300Kにより、突片303と支持枠部14との間に空間300Bが形成されている。
また、図33に示すように、後部カバ-35の後部壁35Rのうち払出装置36の下方部には、ケーブルガイド311が形成されている。ケーブルガイド311は、後部カバー35から後方に向かって突出し、左上がりに傾斜したフランジになっている。また、ケーブルガイド311は、露出した電源基板32のうち、入力用コネクタが備えられる位置の左隣近傍から、後部カバー35の左端部下部付近まで延びている。
図13に示すように、突片303は、内側対向壁302もしくは外側対向壁301の何れか一方から片持ち梁状に突出している。本実施形態では、突片303として、後部カバー35の左側の上端付近と下端付近とに1箇所ずつ形成される対突片304と、2つの対突片304同士の間に形成される内突片305及び外突片306とが備えられている。
対突片304には、フランジ部300の上端付近に備えられる上方対突片304Aと、下端付近に備えられる下方対突片304Bとが含まれる。図34には、上方対突片304Aが示されている。上方対突片304Aは、外側対向壁301の後端から内側対向壁302に向かって突出した第1突片308Aと、内側対向壁302から外側対向壁301に向かって突出した第2突片309Aと、を有している。第1突片308Aと第2突片309Aとは、第1突片308Aの上端部が第2突片309Aの下端部と同じ高さに位置するように上下にずれて配されている。
また、第1突片308Aには、長方形状の矩形突片部310Aと、矩形突片部310Aの上端から外側対向壁301に向かって傾斜する傾斜部310Bとが形成されている。第2突片309Aにも、矩形突片部310Aと、矩形突片部310Aの下端から内側対向壁302に向かって傾斜する傾斜部310Cとが形成されている。そして、傾斜部310Bと傾斜部310Cとは、隙間を空けて対向している。
図33に示すように、下方対突片304Bは、外側対向壁301の後端から内側対向壁302に向かって突出した第1突片308Bと、内側対向壁302から外側対向壁301に向かって突出した第2突片309Bと、を有している。第1突片308Bと第2突片309Bとは、第1突片308Bの下端部が第2突片309Bの上端部と同じ高さに位置するように上下にずれて配されている。
第1突片308Bには、長方形状の矩形突片部312Aと、矩形突片部312Aの下端から外側対向壁301に向かって傾斜する傾斜部312Bとが形成されている。第2突片309Bにも、矩形突片部312Aと、矩形突片部312Aの上端から内側対向壁302に向かって傾斜する傾斜部312Cとが形成されている。そして、傾斜部312Bと傾斜部312Cとは、隙間を空けて対向している。

また、第2突片309Bの下側には、下側突片310が、内側対向壁302から突出している。下側突片310は正面視長方形状の薄板になっている。
2つの対突片304の間には、内突片305及び外突片306が以下のように形成されている。図13に示すように、内突片305と外突片306はそれぞれ2箇所ずつ備えられ、遊技機10の上方から、外突片306、内突片305、内突片305、外突片306の順で等間隔に並べられて配置されている。内突片305は、内側対向壁302から外側対向壁301に向かって突出し、外突片306は外側対向壁301から内側対向壁302に向かって突出している(図35参照)。
内突片305は、内側対向壁302側の基端部よりも、外側対向壁301に近い先端部の方が幅が狭くなる台形状になっていて、外突片306も、これと対称な形状になっている。
また、対突片304の第1突片308A,308B、外突片306と内側対向壁302との間、対突片304の第2突片309A,309B、下側突片310、内突片305と外側対向壁301との間、及び、対突片304の第1突片308A,308Bと第2突片309A,309Bとの間には、それぞれ電源ケーブル33Cの幅1本~1.5本分の隙間315が空いている。なお、本実施形態における突片303は、いずれも角部が面取りされたR面になっているが、この構成になっていなくてもよい。
また、図13に示すように、外側対向壁301および内側対向壁302には、複数のケーブル押さえ突起307A,307Bが形成されている。詳細には、内側対向壁302における、上方対突片304Aの第1突片308Aとその下側に備えられる外突片306との中間付近及び、下方対突片304Bの第1突片308Bとその上側に備えられる外突片306との中間付近に、内側のケーブル押さえ突起307Aが配置されている。内側のケーブル押さえ突起307Aは、内側対向壁302とフランジ部300との角部に設けられるリブ状の突起である。
また、外側対向壁301における、2つ連続して設けられる内突片305同士の中央付近には、外側のケーブル押さえ突起307Bが備えられている。外側のケーブル押さえ突起307Bは、外側対向壁301とフランジ部300との角部に設けられるリブ状の突起である。
これらケーブル押さえ突起307A,307Bは、それぞれ、外側対向壁301又は内側対向壁302に、電源ケーブル33Cの幅1本~1.5本分の隙間315を挟んで対向している。
そして、電源ケーブル33Cは、ケーブル保持部37の下側から、上述した複数の突片303と、外側対向壁301または内側対向壁302との間に形成される隙間315を通して、突片303と支持枠部14との間の空間300Bに押し込まれ、かつ、ケーブル押さえ突起307A,307Bと外側対向壁301又は内側対向壁302との間に押し込まれることによって、左右方向及び前後方向で蛇行した状態で、後部カバー35の左側に保持される(図32~34参照)。また、図33に示すように、電源ケーブル33Cのうちケーブル側コネクタに近い部分は、ケーブルガイド311の上面に渡されて保持される。一方、プラグ33Pに近い部分は、上方対突片304Aの第2突片309Aの上側を通って空間300Bから後方に出され、後部カバー35の上面壁35J上に案内される。そして、電源ケーブル33Cの先端に備えられたプラグ33Pは、次述するプラグ保持部38に保持される。なお、ケーブルガイド311の左端部近傍と上面壁35Jの左端部近傍とには、電源ケーブル33Cを保持するクリップ35Cが固定されている。
図12に示すように、後部カバー35の上面における右側部には、プラグ保持部38が設けられている。プラグ保持部38には、プラグ33Pが前方を向いた状態で保持される。図15に示すように、プラグ保持部38は、それぞれ左右1対ずつ配された第1挟持部333、第2挟持部334、第3挟持部335と、1つの係止部336とを備えている。また、プラグ33Pをプラグ保持部38に保持させたとき、接続部320から小把持部321Aの湾曲部321Cが重なる位置の外側には、位置決め突壁337が形成されている。
位置決め突壁337は、後部カバー35の上面から、プラグ33Pの形状に沿って起立する1対の塀形状になっている。具体的には、互いに平行に伸びる平行部分と、その前端部から互いに離間するように延びる八の字部分とが連続している。そしてこの位置決め突壁337の上面からさらに上方へ突出するように、第1挟持部333と第2挟持部334とが形成されている。
各第1挟持部333は、第1メイン挟持部333Aと、第1メイン挟持部333Aの上端に形成される第1返し部333Bとを有している。具体的には、第1メイン挟持部333Aは長方形状の薄板であって、短辺側を基端部にして位置決め突壁337の上面から上方に向かって突出している。また、1対の第1メイン挟持部333Aが、プラグ33Pの小把持部321Aの幅分の隙間を挟んで対向し、その向かい合う第1対向面333Dが小把持部321Aに両側から当接している。
第1対向面333Dの反対側の面には、第1補強リブ333Eが形成される。第1補強リブ333Eは第1メイン挟持部333Aの短手方向の中央付近かつ、後部カバー35の上面と位置決め突壁337とが交差する角部に設けられている。また、第1補強リブ333Eは第1メイン挟持部333Aの長手方向の中央付近まで延びている。
第1返し部333Bは、第1メイン挟持部333Aの上端に、短手方向の幅全体に亘って形成されている。1対の第1返し部333Bは、互いに近づくように断面円弧状に突出し、最も突出量が大きい部分同士の間は、小把持部321Aの幅よりもやや小さくなっている。
第3挟持部335は、第1挟持部333と略相似形状であって、後部カバー35の上側に形成される第3メイン挟持部335Aと、第3メイン挟持部335Aの上端に形成される第3返し部335Bとを有している。具体的には、第3メイン挟持部335Aは長方形状の薄板であって、短辺側を基端部にして後部カバー35の上面から上方に向かって突出している。また、プラグ33Pの大把持部321Bの幅分の隙間を挟んで1対の第3メイン挟持部335Aが対向し、その向かい合う第3対向面335Dが大把持部321Bに両側から当接している。また、第3挟持部335は上下方向で第1挟持部333よりも高くなっている。
第3対向面335Dの反対側の面には、第3補強リブ335Eが形成される。第3補強リブ335Eは第3メイン挟持部335Aの短手方向の中央付近かつ後部カバー35の上面と第3メイン挟持部335Aとが交差する角部に設けられている。また、第3補強リブ335Eは第3メイン挟持部335Aの長手方向の中央付近まで延びている。
第3返し部335Bは、第3メイン挟持部335Aの上端に、短手方向の幅全体に亘って形成されている。1対の第3メイン挟持部335Aは、互いに近づくように断面円弧状に突出し、最も突出量が大きい部分同士の間は、大把持部321Bの幅よりもやや小さくなっている。
第1挟持部333と第3挟持部335との間には、第2挟持部334が配されている。1対の第2挟持部は位置決め突壁337の上面から突出し、互いに平行に伸びる平行挟持部334Aと、その前端部から互いに離間するように延びる八の字挟持部334Bとが連続して延びている。具体的には、平行挟持部334Aは位置決め突壁337の平行部分の後端手前位置から後端にかけて延びている。八の字挟持部334Bは、位置決め突壁337の八の字部分全体に延在している。平行挟持部334Aと八の字挟持部334Bは一体に形成され、上下方向で第1挟持部よりも低くなっている。
係止部336は、1対の第3挟持部335の中央よりもやや前方に配置され、後部カバー35の上面からブロック状に起立している。1対の第3挟持部335の中央よりもやや前方に配置される。係止部336は、後方に向かって下るように傾斜する係止傾斜面336Aと、係止傾斜面336Aの左右の端部から前方に延びる外側面336Bと、を備えている。プラグ33Pが保持された状態では、係止部336は、1対の挿し込み部322の間に配され、係止傾斜面336Aの基端部が、プラグ33Pの把持部321の前端面に当接し、外側面336Bが、1対の挿し込み部322に隙間を空けて対向する。
プラグ33Pは以下のようにしてプラグ保持部38に保持される。即ち、プラグ33Pをプラグ保持部38の上側に重ね、上から力をかけると、1対の第3メイン挟持部335Aが外側に開くように弾性変形して第3返し部335B間が広がり、第3挟持部335の内側に大把持部321Bが受容されるとともに、1対の第1メイン挟持部333Aも外側に開いて第1返し部333B間が広がり、第1挟持部333の内側に小把持部321Aが受容される。また、第2挟持部324が湾曲部321Cの両側から当接して、プラグ33Pの左右方向の移動を規制し、係止部336が大把持部321Bの前側に当接して前後方向の移動を規制する。さらに、第1返し部333B及び第3返し部335Bによって、上下方向に位置決めされることで、プラグ33Pはプラグ保持部38に保持される。
<液晶モジュール80について>
次に、液晶モジュール80について説明する。図3に示すように、液晶モジュール80は、液晶パネル80Pと、パネルケース80Cと、1対ずつの第1と第2のブラケット81,82とを備える。
液晶パネル80Pは、縦長の長方形をなし、前面における外縁部を除く全体が表示画面80Gになっている。また、図16に示すように、液晶パネル80Pの後面の下縁部には、横長帯板状の回路基板80Aが重ねて備えられ、その回路基板80Aは外側から金属製のシールド板80Bで覆われている。
パネルケース80Cは、液晶パネル80Pのうち前面以外の略全体を覆う扁平な筐体状をなし、後面に複数の放熱孔80Eを有する。また、パネルケース80Cの後面には、図示しないメイン制御基板をケースに収容してなる第1制御ユニット83Sと、図示しないサブ制御基板をケースに収容してなる第2制御ユニット83Tとが着脱可能に組み付けられている。具体的には、第1及び第2の制御ユニット83S,83Tは、各ケースの一方の側面又は上下の一方の面から突出する図示しない複数の係合片と、複数の係合片を有する面と反対側の端部に設けられて、ロック位置とアンロック位置との間で変位する図示しない可動ロック部とを備えている。これらに対し、パネルケース80Cの後面には、第1及び第2の制御ユニット83S,83Tの複数の係合片を差し込み可能な複数のポケット構造の係合部80Fと、第1及び第2の制御ユニット83S,83Tの複数の可動ロック部がロック位置で係合する複数のロック係合部80Kとが備えられている。なお、パネルケース80Cの後面上部には、回線カバー83Uが取り付けられ、第1制御ユニット83Sから上方に引き出される配線と共に第1制御ユニット83Sの上部が後方及び上方から覆われている。
1対の第1のブラケット81は、板金製であって、第1のブラケット81の両側縁部における中央部より僅かに上方となる位置に取り付けらている。具体的には、図16に示すように、第1のブラケット81は、平板をクランク状に折り曲げたクランク板部81Dを有する。そのクランク板部81Dの後端板部81Cは、一部をパネルケース80Cの後面に側縁部に重ねて固定されてパネルケース80Cの側面から側方に張り出している。そして、クランク板部81Dの中間板部81Bが、パネルケース80Cの側面から側方に離れた位置で後端板部81Cから直角に前方に曲がって液晶パネル80Pの前面より前方位置まで張り出し、クランク板部81Dの前端板部81Aが、中間板部81Bの前端から直角に曲がって側方に張り出している。また、中間板部81Bの上下の縁部の後部からは、パネルケース80Cの側面側に1対の補助結合部81Eが張り出している。それら1対の補助結合部81Eの先端は、直角曲げされて、パネルケース80Cの側面に備えた係合部と係合することで、シールド板80Bの左右方向に撓まないように補強している。
また、中間板部81Bと後端板部81Cとが交差する角部には、その上端寄り位置から下端寄り位置に亘って延びる縦長開口81Fが備えられ、その第1のブラケット81の上端部と下端部とが第1のブラケット81の中間板部81B側に延長されて溝開口81F1,81F2が形成されている。そして、液晶モジュール80が支持枠部14に組み付けられると、溝開口81F1,81F2に前述の連結部材30の係合ピン30Pと当接片30Cとが受容される。
1対の第2のブラケット82も板金製であって、第1のブラケット81と同様に、クランク板部82D及び1対の補助結合部82Eを有する。ただし、1対の第2のブラケット82のクランク板部82Dは、第1のブラケット81のクランク板部81Dより上下方向における大きさが1/6~1/3程度の大きさになっている。そして、液晶モジュール80を前方から見て右側の第2のブラケット82は、液晶モジュール80の右側部の下端部に配置される一方、左側の第2のブラケット82は、右側の第2のブラケット82より上方で第1のブラケット81より下方となる位置に配置され、それぞれ第1のブラケット81と同様にパネルケース80Cに固定されている。
図17に示すように、1対の第1のブラケット81には、中間板部81Bの内向き面における後寄りの領域にラッチ機構87が備えられている(図17では、左側の第1のブラケット81のラッチ機構87のみが示されている)。そして、液晶モジュール80が支持枠部14に組み付けられると、連結部材30の係合ピン30Pと当接片30Cとがラッチ機構87との当接によって作動する。具体的には、図19に示すように、ラッチ機構87には、中間板部81Bの上部に回動可能に支持されたラッチ部材86と、中間板部81Bの上部寄り位置から下部寄り位置まで延び、上下方向にスライド可能に支持されたスライダ84と、スライダ84の下端寄りの後縁部に回動可能に支持されたレバー部材85とが含まれている。
図18には、液晶モジュール80が下端部を後側溝部27に受容された状態で僅かに斜め前方に倒されて、係合ピン30P、当接片30Cから離れた状態のラッチ機構87が示されている。同図に示すように、ラッチ部材86には、回動中心寄り位置から外側に向かって回動半径方向に延びる係合溝86Mを有する。また、ラッチ部材86は、その一部が後端板部81Cに当接することで第1回転位置に位置決めされる。その第1回転位置では、係合溝86Mがラッチ部材86の回動中心側から斜め後ろ上方に向かって延びた状態になる。そして、ラッチ部材86は、後端板部81Cとの当接部分が後端板部81Cから後方に離れるように回動し、図示しないが、係合溝86Mがラッチ部材86の回動中心側から斜め前上方に延びた状態になる第2回転位置まで回動する。
ラッチ部材86のうち回転中心を挟んで係合溝86Mの反対側には当接ピン86Nが備えられ、ラッチ部材86が第1回転位置に配置された状態で、スライダ84の上端面84Jが当接ピン86Nに下方から当接して、スライダ84が第1スライド位置に位置決めされる。なお、スライダ84の上端面84Jは、スライダ84のスライド方向と直交する平坦面になっている。
ラッチ部材86のうち第1回転位置で係合溝86Mの真下となる位置にはバネ連結部86Lが備えられている。これに対し、スライダ84には上端寄り位置から前方に張り出す突片84Tが備えられ、その突片84Tにもバネ連結部84L1が備えられている。そして、これらバネ連結部84L1,86Lに引っ張りコイルバネ86Sの両端部が連結されている。これによりスライダ84が第1スライド位置に向けて付勢され、ラッチ部材86が第1回転位置に向けて付勢されている。
レバー部材85は、回動中心から上方に延びる第1レバー85Aと、回動中心から前方に延びる第2レバー85Bとを有し、第2レバー85Bにバネ連結部85Lを備える。また、スライダ84には、上下方向の略中央でバネ連結部85Lの真上となる位置にバネ連結部84L2が備えられ、これらバネ連結部84L2,85Lに引っ張りコイルバネ85Sの両端部が連結されて、レバー部材85が図18における時計回り方向に付勢されている。そして、図18に示すように、ラッチ機構87が係合ピン30P、当接片30Cから離れた状態では、レバー部材85は、スライダ84に設けられたストッパ片84Zに前側から当接して第1回転位置に位置決めされる。そして、第1レバー85Aがレバー部材85の回動中心から斜め後ろ上方に延びた状態になって第1レバー85Aの後縁部が溝開口81F1の奥行き方向の途中に位置する。
液晶モジュール80は、以下のようにして支持枠部14に組み付けられる。即ち、液晶モジュール80を前傾姿勢にして下端部を支持枠部14の後側溝部27(図7参照)に差し込む。すると、図18に示すように、係合ピン30P及び当接片30Cに、ラッチ部材86及びレバー部材85が対峙した状態になる。この状態から液晶モジュール80を下端部を支点にして後ろに回動すると、その過程で係合ピン30Pがラッチ部材86における係合溝86Mの内面に当接すると共に、当接片30Cがレバー部材85の第1レバー85Aにおける後縁部の上端寄り位置に当接する。
そこから更に、液晶モジュール80を後ろに回動すると、ラッチ部材86が係合ピン30Pに押されて回動し、これに伴いスライダ84が第1スライド位置より下方の第2スライド位置まで下げられる。そして、液晶モジュール80が直立姿勢になるとラッチ部材86が第2回転位置に至り、図19に示すように、当接ピン86Nがスライダ84の上端面84Jから後側に外れ、これによりスライダ84は、上端面84Jが当接ピン86Nより上側に位置する第3スライド位置までスライドする。すると、スライダ84の後縁部の上端の傾斜面84Sと当接ピン86Nとが当接するか僅かな隙間を空けて隣接して、ラッチ部材86が回動不能にロックされる。そして、係合ピン30Pが係合溝86Mに抜け止めされる。
また、レバー部材85は、当接片30Cが押されて第1回転位置から回動し、第1レバー85Aがスライダ84のスライド方向と略平行になる。そして、スライダ84が上述の通り、第1スライド位置から第2スライド位置、そして第3スライド位置へと移動する間に、当接片30Cが第1レバー85Aの後縁部と摺動し、スライダ84が第3スライド位置まで配置されたときには、当接片30Cの当接位置が当初より下側に移動する。
また、液晶モジュール80が前傾姿勢から直立姿勢に姿勢変更される間に、液晶モジュール80の上縁部は、前述の図6,9に示された上側係止部材29と係合する。具体的には、液晶モジュール80が下端部を後側溝部27に受容された状態で、前傾姿勢から起立姿勢に変更される過程で、液晶モジュール80上端部が、上側係止部材29のガイド面29Gと摺動して上側係止部材29が上方に移動され、液晶モジュール80が直立姿勢になったところで、液晶モジュール80が上側係止部材29より後側に位置し、上側係止部材29が弾性部材29A(図9参照)の弾発力により当初の位置に戻されて上側係止部材29の係止面29Kが液晶モジュール80の上部前面に係止する。
このように、液晶モジュール80を前傾姿勢から直立姿勢に変更するというワンアクションで、液晶モジュール80の両側辺と上辺の3辺が支持枠部14の3辺に保持され、図17に示すように、液晶モジュール80全体が組付位置に保持される。
液晶モジュール80を支持枠部14から取り外す場合には、スライダ84に設けられている押圧片84Rを押し下げる。すると、図20に示すように、第1レバー85Aの上端が当接片30Cより下方となる位置までスライダ84が押し下げられたところで、レバー部材85が第1回転位置に復帰する。この状態でスライダ84の押圧片84Rから手を離すと、第1レバー85Aの上端が当接片30Cに下方から当接し、スライダ84は、上端面84Jが当接ピン86Nより下方となる第2スライド位置に保持される。この操作を左右のラッチ機構87に対して行う。すると、液晶モジュール80は、上側係止部材29のみで組付位置に保持された状態になる。そこで、上側係止部材29を押し上げるように操作すると、上側係止部材29による液晶モジュール80の係合が解除され、引っ張りコイルバネ86Sの弾発力によってラッチ部材86が係合ピン30Pを押し、液晶モジュール80が自動的に前傾姿勢になる。この状態で液晶モジュール80の上部が側部を掴んで斜め前方に引き抜くことで、液晶モジュール80を支持枠部14から取り外すことができる。
上述したように本実施形態の遊技機10によれば、液晶モジュール80と遊技板ユニット90とが別個に支持枠部14に組み付けられているので、新台入替の際に液晶モジュール80は交換せずに遊技板ユニット90のみを交換することができ、新台入替の費用を抑えることができる。また、液晶モジュール80を支持枠部14に工具を使わずに着脱可能に保持する保持機構を備えるから、液晶モジュール80の着脱を容易に行うことができる。これにより、新台入替の際の配線の取り回しを容易に行うことができると共に、液晶モジュール80が故障した場合に迅速に対応することができる。
また、液晶モジュール80は、傾斜姿勢で一辺を支持枠部14に係止され、その一辺を支点にして組付姿勢になるまで回動されるので組付作業が容易になる。保持機構としては、液晶モジュールが組付姿勢になってから操作されることで液晶モジュールを組付姿勢に保持する機構も考えられるが、本実施形態のように液晶モジュール80が傾斜姿勢から組付姿勢に向けて回動する途中で自動的に作動して液晶モジュール80が組付姿勢に保持される構成とすれば、組付作業がより容易になる。しかも、保持機構は、液晶モジュール80の外縁部の3辺に備えられているので、液晶モジュール80の組付姿勢での保持が安定する。
より詳細には、液晶モジュール80の左右両辺の保持機構には、係合位置と係合解除位置との間を移動するラッチ部材86と、係合位置のラッチ部材86と係合する係合ピン30Pと、ラッチ部材86が係合解除位置から係合位置に至ると自動的に作動してラッチ部材が係合解除位置に戻らないようにロックするロック機構と、ラッチ86を非係合位置に仮係止する仮係止機構が含まれている。これにより、液晶モジュール80の左右両辺の保持機構は、液晶モジュール80を組み付ける際には自動的にロックがかかりながらも、液晶モジュール80を取り外す際には、ロックを解除した状態に維持することができ、液晶モジュール80の取り外し作業を一人で行うことが可能になる。
<遊技板ユニット90について>
次に、遊技板ユニット90について説明する。遊技板ユニット90は、後側扉13の支持枠部14に設けられた左右のサイドプレート15の内面と、上部支持ベース19Jの下面と、前側支持ベース19Fの上面とに囲まれるユニット嵌合領域91(図17参照)に嵌め込まれる(図25参照)。遊技板ユニット90は、図24に示すように、遊技板90Bと、遊技板90Bの前側に重ねられる前カバー部材90Aと、遊技板90Bの後側に重ねられる後側支持部材90Cとを有する。これら前カバー部材90A、遊技板90B及び後側支持部材90Cは、後方に配置される液晶モジュール80の表示画面80Gと対向する部分が少なくとも透過性を有する樹脂によって構成され、遊技板ユニット90を介して前方から表示画面80Gが視認可能となっている。
遊技板90Bは、その中央部分が表示画面80Gを視認させる表示領域90Hとなっている。そして、前カバー部材90Aは、遊技板90Bの表示領域90Hの周囲を囲う形状をなして遊技板90Bの前面に重ねられ、遊技板90Bの前面に発射装置20Aから打ち出された遊技球が流下する遊技領域R1を形成する(図25参照)。前カバー部材90Aには、表示領域90H内に遊技球が進入しないように規制する表示装飾枠90Wが備えられていて、遊技板90Bには、複数の開口部90M,90Nが貫通形成されている(図24参照)。複数の開口部90Mは各種入賞口やアウト口等を構成し、複数の開口部90Nは、前方を前カバー部材90Aに覆われ、後方を後述する後カバー部材142により覆われて、その内部は、各種入賞口等の役物装置や電子機器等が収容された遊技領域R1の一部を構成する。各種入賞口やアウト口等に入賞した遊技球は開口部90M,90Nを通って遊技板90Bの後方に案内されるようになっている(図26参照)。
また、図24に示すように、遊技板90Bの上端の右角部には、矩形状に切り欠かれた切欠部149Aが形成されると共に、前面に重ねられる前カバー部材90Aも同形状に切り欠かれた切欠部149Bをを備えている。そして、遊技板ユニット90がユニット嵌合領域91に配置されたときに、これら切欠部149A,149Bの内側に、支持ベース19Jのレバー支持部19Kが受容されるようになっている(図25参照)。
また、図24に示すように、遊技板90Bの下端の両端部と、上端の右端部には、係合孔148Aが貫通形成されていて、遊技板ユニット90がユニット嵌合領域91に配置されたときに、支持ベース19Fのコーナー張出部14Uに設けられた上述のピン22にそれぞれ係合するようになっている。係合孔148Aの内径は、ピン22の小外径部22Aの外径と略同じとなっている。
前カバー部材90Aの左側部における上下方向の2箇所には、図24に示すように、1対の係合部147が備えられている。係合部147は、図30に示すように、前方又は側方に開放する凹部147Aと、凹部147A内に突設された複数のガイド部147Bを有する。ガイド部147Bは、左右方向に平行な板状をなし、凹部147Aのうち右端から左右方向の中間部分まで延びていて、本実施形態では、上下に3つ並べられている。ガイド部147Bの前端面は前カバー部材90Aと面一となっていて、側端面は、後方に凹む曲面部147Cとなっている。
後側支持部材90Cは、図23に示すように、遊技板90Bの後方に遊技板90Bと平行に配置されて、所定の間隔を空けた状態で配置される透光板140と、透光板140の外縁を前後で挟んで固定すると共に、遊技板90Bの後面縁に重ねられる枠部材141と、枠部材141を後方から覆う後カバー部材142と、を有する。
透光板140は、全体が透過性を有する樹脂によって構成されている。透光板140には、遊技板90Bの開口部90Nと対向する位置に図示しない開口が設けられていて、後方から後カバー部材142で覆われることにより、上述したように、前カバー部材90Aとの間に役物装置や電子機器等を収容する。また、遊技板90Bには、裏面に、複数の凹部からなる装飾(図示せず)が施されている。なお、本実施形態では、透光板140は、1枚備えられていたが、複数枚備えられていてもよい。その場合、透光板140同士は所定間隔を空けて配置される。
枠部材141は、透光板140の上側面と左側面と右側面の上部を取り囲むコの字状をなしている。図31に示すように、枠部材141のうち上辺と左側辺には、それぞれ透光板140の上端面と左端面に向かって発光する図示しない複数のLEDが並べられた発光基板141P、141Qが取り付けられている。なお、発光基板141P、141QのLEDが発光すると、透光板140の裏面に形成された凹部の内面で光が前方に屈折し、凹部による装飾が発光しているように見せられる。
後カバー部材142は、図21に示すように、中央部分が前後方向に開放された形状をなし、遊技板90Bの後面縁の全周に重ねられる固定部142Aと固定部142Aの内縁に沿って後方に膨出し、枠部材141を収容する収容部142Bを備える。なお、収容部142Bは、上述したように、前カバー部材90Aとの間で各種入賞口等の役物装置や電子機器等を収容する。また、各種入賞口やアウト口等に入球し、遊技板90Bの後方に案内された遊技球を集めて、後側支持ベース19Rの前側溝部26の上方に向けて排出する図示しない遊技球誘導路も形成されている。
固定部142Aには、図21に示すように、右側の下端部に、遊技板90Bの係合孔148Aと前後方向で対向する位置に、係合孔148Bが貫通形成されていて、遊技板ユニット90がユニット嵌合領域91に配置されたときに、支持ベース19Fの右下端部のコーナー張出部14Uに設けられたピン22に係合するようになっている。係合孔148Bの内径は、ピン22の大外径部22Bの外径と略同じとなっている。
さて、収容部142Bには、役物装置や電子機器に接続される配線や、枠部材141の発光基板に接続される配線が、遊技板90Bの外縁に沿って取り廻されている(図示せず)。配線は、例えば、ワイヤーハーネスであって、コネクタと、コネクタに接続された集合電線で構成されており、枠部材141の左側辺に設けられた発光基板141Qの配線は、枠部材141の上辺に設けられた発光基板141Pにコネクタ接続され、枠部材141の上辺に設けられた発光基板の配線は、収容部142Bの左縁部に沿って上から下に取り廻されている。また、役物装置や電子機器に接続される配線は、収容部142Bの下縁部に沿って左から右に取り廻されている。これらの配線は、図22に示すように、収容部142Bの右下端近傍に設けられた開口部142K、142Lから外方に引き出される(配線は図示せず)。本実施形態では、収容部142Bに、これらの配線をまとめて、メイン制御基板やサブ制御基板が配置される液晶モジュール80の背面に引き出すケーブルダクト143が設けられている。
ケーブルダクト143は、樹脂製であって、扁平な略長方形の箱状をなして長手方向に開放する本体部143Aを有し、本体部143Aの内側に、開口部142K、142Lから外方に引き出された配線が通される。なお、本体部143Aには、放熱のための孔が複数設けられている。
本体部143Aは、収容部142Bの開口部142Kの下端に、その扁平方向が上下になるように取り付けられている。これにより、開口部142Kから外方に引き出された配線は本体部143Aの内側を通って後方に案内される。収容部142Bには、開口部142Kの下端に、図示しない1対の回動支持片を有する連結部143Rが設けられ、その1対の回動支持片が、本体部143Aの一方の開口縁に設けられた図示しない1対の回動支持片に回動可能に支持される。これにより、本体部143Aは、その長手方向が、収容部142Bから略直角に張り出した状態(図22の状態)と、収容部142Bの後面に重ねられた状態との間で回動可能となっている。また、本体部143Aの一方の開口縁寄り位置には、下方に突出して下端開口を有する案内壁143Tが設けられると共に、収容部142Bには、案内壁143Tの下端開口と対向する位置に、1対の側壁144Sを有する誘導部144が突設されている。そして、開口部142Lから外方に引き出された配線が1対の側壁144Sの間に通されて案内壁143Tの下端開口から本体部143Aの内側に通されている。なお、本体部143Aの他方の開口縁は長手方向に僅かに曲げられおり、これにより本体部143Aから引き出された配線は後方よりも少し左方に引き出されるようになっている。なお、本体部143Aから引き出された配線は、ばらつかないようにコネクタに接続された集合電線ごとに樹脂カバーで覆われている。
ケーブルダクト143は、後部カバー35の側壁と液晶モジュール80との間の隙間、詳細には、図16に示す第1と第2のブラケット81,82の後端板部81C,82Cにより形成される後部カバー35の側壁と液晶モジュール80との間の隙間に通されて、ケーブルダクト143の本体部143Aの内側に通された配線が液晶モジュール80の背面まで引き出され、メイン制御基板やサブ制御基板に接続できるようになっている。
以上の構成により、遊技板ユニット90は、ユニット嵌合領域91に前面側から嵌め込んで遊技板ユニット90を後側扉13に固定することができるようになっている。具体的には、遊技板ユニット90の左側部を図17に示す支持枠部14のサイドプレート15の内側突壁15Tと側縁規制部23との間に差し込む。このとき、遊技板ユニット90の前カバー部材90Aの係合部147と、側縁規制部23の曲面部23Kとが遊技板ユニット90の左側部を中心として回動可能に係合する。これにより、遊技板ユニット90の左側部が支持枠部14に対して前後方向に移動することが規制され、遊技板ユニット90の右側部を安定して後方に移動させて遊技板ユニット90をユニット嵌合領域91内に容易に配置することができる。さらに、前側支持ベース19Fの上面には複数の突条19Vが設けられているので、遊技板ユニット90が前側支持ベース19F上を容易に滑って移動させることができる。
ここで、遊技板ユニット90の左側部を固定して右側部を後方に移動させる際、遊技板ユニット90の背面に配置されるケーブルダクト143を、後部カバー35の側壁と液晶モジュール80との間の隙間に差し込んでおく。ケーブルダクト143により、遊技板ユニット90内に取り回される複数の配線がまとめられ、また、配線毎に樹脂カバーに覆われているので、液晶モジュール80の背面側にスムーズに引き出すことができる。また、ケーブルダクト143は、遊技板ユニット90の背面に回動可能に取り付けられているので、後部カバー35の側壁と液晶モジュール80との間に差し込みやすくなり、出荷時等には、遊技板ユニット90の背面に重ねてコンパクトにすることもできる。また、ケーブルダクト143の先端が内方に曲げられているので、液晶モジュール80の背面に配置されるメイン制御基板やサブ制御基板に接続しやすくなっている。
また、支持枠部14の前側支持ベース19Fの右端部に下部レバー24が設けられているが、遊技板ユニット90がユニット嵌合領域91に嵌合したときに、遊技板ユニット90の下端部がこの下部レバー24の遊技板受容部130に受容される。具体的には、遊技板ユニット90を取り付ける前に、遊技板受容部130の摘まみ部132Tと当接板133の前端部とを摘まんで、1対の後辺部131Bの突当突部131Lが前方に突出した解除位置に予め配置しておく。すると、遊技板ユニット90の右側部を後方に移動させたときに、遊技板ユニット90の後面が1対の後辺部131Bの突当突部131Lに突き当たって後方に押し込む。これにより、遊技板受容部130は解除位置から、受容位置に向かって回動する。そして、ユニット嵌合領域91に配置されると、遊技板受容部130の受容部130Uが上方に開口して遊技板ユニット90の下端部が受容される。これにより、遊技板ユニット90の下端部は前後方向に位置決めされる。
そして、遊技板ユニット90がユニット嵌合領域91に配置されると、遊技板ユニット90は、支持枠部14に設けられた3つのピン22に係合する。3つのピン22は、遊技板90Bの係合孔148Aに係合すると共に、3つのピン22のうち右下端部のピン22は、後側支持部材90Cの固定部142Aの係合孔148Bにも係合する。具体的には、遊技板90Bの係合孔148A内にピン22の小外径部22Aが受容され、遊技板90Bは、その後面がピン22の段差面22Dに突き当てられて位置決めされる。そして、固定部142Aの係合孔148B内にピン22の大外径部22Bが受容され、固定部142Aは、その後面がピン22の台座部22Sの前面に突き当てられて位置決めされる。これにより、遊技板ユニット90が支持枠部14に固定される。このように、遊技板ユニット90を複数のピン22で固定しても、位置決め面となる段差面22D及び台座部22Sの前面がそれぞれ同一面内に配置されているので遊技板ユニット90の前面をコーナー張出部14Uの前面と平行に固定することが可能になる。また、各ピン22は複数の位置決め面を備えているので遊技板ユニット90の厚みの異なる箇所をスペーサーを挟まなくても位置決めすることが可能となる。また、この構成によれば、例えば、遊技機10の遊技板ユニット90を新規の遊技板ユニット90に交換する、所謂、「盤替え」の際に、段差面22D又は台座部22Sの前面のどちらかで位置決めできるようにすれば、遊技板ユニット90の形状を変更しても支持枠部14をそのまま使い回すことが可能になる。また、台座部22Sを備えることによって、ピン22が突設されたコーナー張出部14Uに遊技板ユニット90が直接当たることが防がれ、コーナー張出部14Uと遊技板ユニット90との間に隙間が確保され、がたつき等を抑えて安定して保持することができる。また、ピン22の先端がテーパー状に先細りしているので、係合孔148A,148B内への挿入が容易となる。また、本実施形態では、段差面22Dを1つ備えた構成であったが、2つ以上備えていてもよい。また、遊技板ユニット90に限らず他の遊技機構成部品を固定する際にこのピン22を用いてもよい。
また、支持枠部14の上端の右角部にはレバー支持部19Kが突出形成されており、ユニット嵌合領域91に配置された遊技板ユニット90の切欠部149A,149B内に受容されるようになっている。具体的には、遊技板ユニット90を取り付ける前にレバー支持部19Kに設けられた上部レバー25を予め第1回転位置に配置しておく。そして、遊技板ユニット90をユニット嵌合領域91に嵌合させたあと、上部レバー25を操作して第2回転位置に回動する。これにより、第1の位置決突部25Aが遊技板ユニット90の前方に張り出し、遊技板ユニット90が前方側に外れることを抑制することができる。以上により、前面側からユニット嵌合領域91に嵌め込まれた遊技板ユニット90は、後側扉13に固定される。
<前側扉50について>
次に、前側扉50について説明する。
図1に全体を示された前側扉50は、図36に示された基礎枠部51に、図46に示された側部ユニット54と、図82に示された上部ユニット52と、図67に示された下部ユニット53とを着脱可能に組み付けてなり(図57参照)、新台入替に伴って上部、下部、側部のユニット52~54の全て又は一部が入れ替えられる。以下、基礎枠部51、基礎枠部51と各ユニット52~54との組付構造、各ユニット52~54の全体の構造の順番に説明する。
<基礎枠部51について>
図36に全体を示された基礎枠部51には、図38に示された金属枠51Kが含まれている。金属枠51Kは、後側扉13の前面に重なる主板部51Aと、主板部51Aの下端部から前方に張り出す底板部51Bと、主板部51Aの上端部から斜め前上方に張り出す上端アーチ部51Cとを有する。
主板部51Aは、遊技板ユニット90の前面より一回り小さい縦長の長方形の表示窓51Wを備える。表示窓51Wの開口縁からは、下縁部の除く略全体から嵌合用リブ51Lが後方に突出している。また、主板部51Aのうち表示窓51Wより僅かに下側となる部分には、支持突部51Fが備えられている。支持突部51Fは、主板部51Aから後方に突出してから上方に直角曲げされ、表示窓51Wの開口縁の下縁部と平行に横方向の延びている。そして、図37に示された透明な窓板805が、傾斜姿勢にされて下縁部を支持突部51Fに受容された状態で前に起こされ、表示窓51Wの内側に嵌め込まれる。また、主板部51Aのうち表示窓51Wの上側の両コーナー部の近傍には、窓板805を表示窓51W内に抜け止めするための1対の回動レバー806が備えられている。なお、窓板805は、透光板(ガラス板でも樹脂板でも可)を隙間を空けて対向させた二重構造になっている。
主板部51Aに左上部と左下部からは、前方に回動支持片51Eが突出している。そして、固定枠12の1対の回動支持片12A(図2参照)に回動可能に連結されるようになっている(図1参照)。また、図38に示すように、主板部51Aには、右側縁部に沿った複数位置に複数の係合孔807が形成されると共に、上縁部における横方向の中央から第3フック808が突出している。そして、前述の通り、前側扉50が後側扉13の前面に重ねられると、複数の係合孔807に後側扉13から突出する前述の複数の第1フック18Cが係合すると共に、第3フック808が後側扉13の係合孔18Eに係合する。これにより、図1に示すように前側扉50が後側扉13に対する閉位置に固定されかつキーをキーシリンダー18Bから抜くことで施錠される。
図38に示すように、底板部51Bは、平板状をなしている。また、上端アーチ部51Cは、概ね帯板状の1対の脚部51C1を備える。それら1対の脚部51C1は、主板部51Aの上端部における横方向の両端から前方に突出してから上方に屈曲し、上方に向かうに従って斜め前側かつ斜め内側に向かうように延びている。そして、1対の脚部51C1の上端部の間が横方向に延びる架橋部51C2にて連絡されている。
図37に示すように、金属枠51Kの主板部51Aのうち表示窓51Wより下側部分は、前面を下前面構成部55Aによって覆われている。図36に示すように、下前面構成部55Aには、上面と前面とに開放したユニット装着凹部55Dが備えられ、そのユニット装着凹部55Dは、下前面構成部55A全体の平面形状の略半分程度を占めている。また、下前面構成部55Aの上面は、全体的に僅かに前下がりに傾斜していて、ユニット装着凹部55Dは、下前面構成部55Aの上面から下端に亘って形成されている。さらには、ユニット装着凹部55Dの底部では、底板部51Bが露出していて、その底板部51Bは下前面構成部55Aに備えた下面カバー55Eにより下方から覆われている(図41参照)。即ち、ユニット装着凹部55Dの底面は、底板部51Bの上面でもあり、全体的には水平面になっている。また、ユニット装着凹部55D内の後側の内側面は、左右方向の中央部が僅かに平坦になっていて、その両端からユニット装着凹部55Dの前端までにかけて、後ろ外方へ膨らむように湾曲している。さらに、ユニット装着凹部55Dの内側面は、下方に向かうにつれて僅かに窄んでいる。
下前面構成部55Aの両側部は、下前面構成部55Aの前端から後端寄り位置に亘り、上下方向の中間部より下側が抉れている。図1に示すように、下前面構成部55Aの右側の抉れ部分における奥面には、操作ハンドル801が設けられ、その操作ハンドル801の上側には、前述の後側扉13のキーシリンダー18Bを内蔵する前面突部19Z(図1参照)を前方に突出させるための切欠802(図37参照)が形成されている。
図39に示すように、下前面構成部55Aの上面のうちユニット装着凹部55Dより後側には、横方向の中央部から左端部に亘って前述の前面皿800が形成されている。また、図40に示すように、下前面構成部55Aのうちユニット装着凹部55Dより後側部分における右端部には、上方から見て四角形に切り欠かれたケーブル受容部55Kが形成されている。また、下前面構成部55Aのうちケーブル受容部55Kの後端部の下方には、右方に開放し、下前面構成部55Aの上面の十字キー等に接続されたケーブルが飛び出す切欠き55Lが形成されている。
下前面構成部55Aの左側面の上部と上面の左側縁部に亘る範囲は、左縁取装飾部55Fで覆われている。左縁取装飾部55Fは、後方に向かうに従って上面の横幅が徐々に広くなると共に、丸みを湾曲して上方に迫り上がり、下前面構成部55Aのうち主板部51Aの左側部の下端から下端寄り位置までの範囲を前方から覆っている。
図42及び図43に示すように、金属枠51Kの主板部51Aのうち表示窓51Wより上側部分は、前面を上前面構成部56Aで覆われている。上前面構成部56Aは、横長の略直方体状の本体部56Bの下面に装飾カバー部56Cを重ねた構造をなしている。本体部56Bの上面は、後側扉13の上面と略面一になっている。図36に示すように、装飾カバー部56Cの横方向の両端部は、下方に湾曲していて、金属枠51Kの表示窓51Wの開口縁のうち上部からその両側のコーナー部に亘る範囲を前方から覆っている。また、図36及び図43に示すように、装飾カバー部56Cの前後方向における途中位置より前側部分は、本体部56Bの前面から前方に張り出して上部ユニット52を下方から受け止める支持突片56Dになっている。
図37に示すように、金属枠51Kの主板部51Aのうち表示窓51Wより左側のピラー部51Pは、前面を左前面構成部57Aによって覆われている。左前面構成部57Aには、ピラーカバー部57Bが含まれている。そのピラーカバー部57Bは、左側のピラー部51Pより幅広の帯状をなして、左側のピラー部51P全体の前面に重ねられている。
図36及び図37に示すように、左前面構成部57Aの前面には、斜め上下方向に延びる一定幅の帯状の左サイド装飾部57Cが備えられている。左サイド装飾部57Cは、ピラーカバー部57Bと概ね同じ幅をなし、ピラーカバー部57Bにおける下端寄り位置(左縁取装飾部55Fの上隣)から上方に向かうに従って斜め前側かつ斜め右側に向かうように延び、その左サイド装飾部57Cの上端が前述の上端アーチ部51Cの左側の脚部51C1の上端の前方に位置している。そして、左サイド装飾部57Cの幅方向の両側部とピラーカバー部57Bの両側部との間に1対の側面カバー壁57Dが張られて、左前面構成部57Aが、1対の側面カバー壁57Dの対向方向で扁平な略筐体状になっている。なお、左前面構成部57Aの上端寄り位置の後部には、スピーカ809が備えられ、側面カバー壁57Dのうちスピーカ809の前方に位置するスピーカ対向部57D1は、メッシュ構造になっている。
左前面構成部57Aの内側の側部には、上前面構成部56Aの両側部が接続されている。また、図42に示すように、左前面構成部57Aのうち上前面構成部56Aの上面より上側においては、金属枠51Kの上端アーチ部51Cにおける脚部51C1の後面全体が後方に露出するように、左前面構成部57Aのうち脚部51C1より後側部分が略全体に亘って除去されている。また、左前面構成部57Aのうち脚部51C1より外側の側面カバー壁57Dは、脚部51C1より僅かに後方に突出して上端アーチ部51Cが側方から視認できないように覆っている。
図36に示すように、金属枠51Kの主板部51Aのうち表示窓51Wより右側のピラー部51Pは、前面を右前面構成部58Aによって覆われている。右前面構成部58Aの上下方向の途中位置より上側部分は、左前面構成部57Aと左右対称な形状をなしている。具体的には、右前面構成部58Aの前面に、斜め上下方向に延びる右サイド装飾部58Cが備えられ、右サイド装飾部58Cの両側部とピラーカバー部58Bの両側部との間に1対の側面カバー壁58Dが張られている。また、上下方向の途中位置より下側部分は、左前面構成部57Aのうちピラーカバー部57Bに対応するピラーカバー部58B以外を切除した構造をなしている。また、左前面構成部57A及び右前面構成部58Aの上端部の間には、上端前面構成部59Aが差し渡されて、金属枠51Kの上端アーチ部51Cにおける架橋部51C2を前方から覆っている。
これら左前面構成部57A、上端前面構成部59A及び右前面構成部58Aにより、表示窓51Wの外縁部のうち左下部から左上部、右上部を通過して右中央部までが包囲されている。
基礎枠部51における左前面構成部57A及び右前面構成部58Aには、可動装飾部が組み込まれている。具体的には、図58及び図59に示すように、左前面構成部57A及び右前面構成部58Aの左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cが、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cの全体に沿って延びた前側カバー66A,64Aと、可動バー63,65と、後側カバー66K,64Kと、を有していて、前側カバー66A,64Aと後側カバー66K,64Kとからなるケースの内部で可動バー63,65が直動する構成になっている。なお、これら部品により、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58C自体もバー状になっている。以下、左及び右のサイド装飾部57C,58Cについて、左サイド装飾部57Cを例にして説明する。
まず、前側カバー66Aは、左右方向で対向する対向壁66Bと、その上下を連絡し、前方を向いた連絡部66Cとを有する枠体66Dに、透明カバー66Eをはめ込んでなる。図58及び図60に示すように、後側カバー66Kは、後側から、カバーベース66Lと、発光基盤66Mと、透明樹脂からなる基盤カバー66Nと、を有している。カバーベース66Lには、発光基盤66Mを位置決めするための突部66L1が複数設けられると共に、上端部に、駆動ギア63Gを軸支するための軸部66L2と、モータ63Mを取り付けるためのモータ取り付け孔66L3と、が設けられている(図61及び図66参照)。基盤カバー66Nには、長手方向に延びた複数(例えば5つ)の長孔66N1と、駆動ギア63Gを受容する貫通孔66N2と、が形成されている。
図60及び図63に示すように、可動バー63の裏面には、基盤カバー66Nの長孔66N1と係合する複数(例えば5つ)のピン63Pが固定されている。また、可動バー63の上端部には、短手方向に延びた長孔63Nが形成されている(図61参照)。
図61及び図62に示すように、駆動ギア63Gは、円板部63G1と、その後面に形成された歯車部63G2と、前面から突出形成された係合筒63G3と、を有している。係合筒63G3は、円筒状をなし、円板部63G1のうち中心からずれた位置に配されていて、可動バー63の長孔63Nに係合している。駆動ギア63Gの歯車部63G2は、カバーベース66Lのモータ取り付け孔66L3の裏側に取り付けられたモータ63Mのモータギア63M1と噛合している。また、この駆動ギア63Gは、前側カバー66Aの透明カバー66Eの上端よりも上方に位置していて、前方から見えないようになっている。
そして、モータ63Mが作動すると、モータギア63M1を介して駆動ギア63Gが回転駆動され、係合筒63G3が回動する。これにより、係合筒63G3が長孔63N内を左右に移動しながら、可動バー63を斜めに上下動させる。このとき、可動バー63の複数のピン63Pが基盤カバー66Nの長孔66N1内に係合しているので、可動バー63の斜めになった姿勢が保持される。
また、可動バー63は、前側カバー66Aの透明カバー66Eよりも上下方向で長くなっていて、可動範囲の全体で、可動バー63の下端が透明カバー66Eを通して視認されないようになっている。
また、可動バー63の表面は、凹凸形状になっていて、発光基盤66Mからの光を散乱させ、可動バー63が発光しているように見せることができる。さらに、図64に示すように、前側カバー66Aの透明カバー66E及び可動バー63には、共に星柄の装飾が施されている。図64(A)に示すように、透明カバー66Eの星柄装飾は、星の外縁を縁取るものであり、可動バー63の星柄装飾は、星の全体を塗りつぶしたものである。そして、可動バー63が可動範囲の下端に配されたときは、可動バー63の星柄装飾が透明カバー66Eの星柄装飾より下方にずれて位置し(図64(A),(B)参照)、可動バー63が可動範囲の上端に配されたときは、可動バー63の星柄装飾が透明カバー66Eの星柄装飾より上方にずれて位置する(図64(C),(D)参照)。なお、図64(B),(D)では、星柄装飾が誇張して描写されている。
右サイド装飾部58Cも同様に、可動バー65が、モータ(図示せず)により駆動されて、上下動する。ここで、右サイド装飾部58Cは、下端部の構造が左サイド装飾部57Cと異なっているので、その構造について説明する。
図59及び図65に示すように、右サイド装飾部58Cでは、前側カバー64Aにおける枠体64Dの1対の対向壁64Bが、上端部は連絡部64Cにより連絡されている一方、下端部は連絡されていない。また、透明カバー64Eの下端が対向壁64Bの下端よりも上方に位置している。さらに、後側カバー64Kの下端部も、前面が平坦になっている。これにより、前側カバー64Aと後側カバー64Kとからなるケースが下方に開放している。
また、図65及び図66に示すように、右サイド装飾部58Cの可動バー65には、下端部に、後方へ突出した突壁65Tと、突壁65Tの後端部に配された環状部65Kと、が備えられている。突壁65Tは、可動バー65の後面に対して鈍角となるように延びている。環状部65Kは、突壁65Tの下面から下方に突出し、前方から見て環状になっている。可動バー65が可動範囲の下端に配されているとき(図65及び図66の状態)、環状部65Kの下面が、枠体64Dの対向壁64B及び後側カバー64Kと略面一になる。また、突壁65Tの下端が前側カバー64Aの透明カバー64Eの下端に後方から重なり、環状部65Kが透明カバー64Eから露出した状態になる。可動バー65は、図65及び図66の状態から上方へ移動する。つまり、可動バー65は、後側カバー64Kより下方へ突出しない範囲で移動する。
これら左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cによれば、遊技枠11の外面部で可動バー63,65が動くので、遊技枠11の外面部の装飾を斬新にすることができる。しかも可動バー63,65が前側扉50に配されているので、可動バー63,65を目立たせることができる。また、可動バー63,65は透明カバー64E,66Eの内側に配されているので、可動バー63,65が遊技者に当接することが防がれる。さらに、透明カバー64E,66E及び可動バー63,65に装飾(星柄装飾)が施されているので、可動バー63,65が動いていることに気付かせやすくなっている。
<側部ユニット54と基礎枠部51との組付構造について>
次に、側部ユニット54と基礎枠部51との相互の係合部分の構造について説明する。側部ユニット54(図46参照)は、右前面構成部58A(図36参照)のピラーカバー部58Bを除いた部分の下面(以下、単に「右前面構成部58Aの下面」という)と下前面構成部55Aの右側部の上面との間に、前方から組み付けられる。その組み付けのために、下前面構成部55Aの右側部の上面と右前面構成部58Aの下面には、前後方向に直線状に延びる1対のレール突部55R,58Rが備えられる一方、側部ユニット54の上面と下面とには、前後方向に延びる1対のレール溝54R(図46,47参照)が備えられている。そして、それら1対のレール突部55R,58Rと1対のレール溝54Rとの係合により側部ユニット54は、下前面構成部55Aの右側部の上面と右前面構成部58Aの下面との間に前方からスライド挿入されて、側部ユニット54の後面が基礎枠部51の右側部の前面に重なる組付位置(図1参照)まで案内される。
その組付位置に側部ユニット54を固定するために、基礎枠部51の右側部には、図36に示すように、複数の第1のユニット保持部61と1つの第2のユニット保持部62とが備えられている。具体的には、図44に示すように、基礎枠部51の右側部のピラーカバー部58Bには、複数の第1貫通孔58Fが上下方向に間隔を空けて形成されている。そして、金属枠51Kのピラー部51Pのうち各第1貫通孔58Fによって前方に露出した部分の中央に貫通孔(図示せず)が形成され、その貫通孔を第1のユニット保持部61の構成部品の1つである金属製の回動シャフト61Aが貫通している。
図45(B)に示すように、回動シャフト61Aは、先端側に段付き状に拡径されたヘッド部61Bを有し、そのヘッド部61Bから断面円形の1対の旋回バー61Cが相反する側方に突出している。そして、回動シャフト61Aのうちヘッド部61Bより後側部分には、金属製のワッシャ61Eとそれと略同一径でかつ板厚が大きな樹脂ワッシャ61Fとが嵌合され、回動シャフト61Aのうち樹脂ワッシャ61Fより後方に突出する部分がピラー部51Pの貫通孔を貫通している。また、回動シャフト61Aの後部は、断面非円形をなし、そこには第1のユニット保持部61の構成部品の1つである樹脂製の摘部61Gが装着されている。
具体的には、摘部61Gは、非円形の内面形状を有する後端有底の筒部61Hから1対の回転翼61Iが相反する側方に張り出した構造をなしている。そして、その筒部61H内に回動シャフト61Aの後部が嵌合され、筒部61Hの後端の貫通孔61Mを貫通する図示しないビスが、回動シャフト61Aに中心部に設けられた螺子孔61Nに螺合されている。これにより、回動シャフト61Aと摘部61Gとが一体になっている。なお、本実施形態では、1対の回転翼61Iの並び方向と、1対の旋回バー61Cの並び方向とは、90°位相がずれている。
また、図46(A)に示すように、ピラー部51Pの後面のうち回動シャフト61Aが通された貫通孔の開口縁には、1対の位置決突起51Mが突出している。そして、1対の回転翼61Iが縦に並びかつ1対の旋回バー61Cが横に並んだ第1回動位置と、そこから一方向に90度回動して1対の回転翼61Iが横に並びかつ1対の旋回バー61Cが縦に並んだ第2回動位置とのそれぞれで、1対の位置決突起51Mの何れか一方が1対の回転翼61Iの何れか一方と当接する。これにより、回動シャフト61Aが第1回動位置及び第2回動位置でそれぞれ位置決めされかつ、回動シャフト61Aの回動範囲が90°に制限される。
複数の第1のユニット保持部61の構造は、以上の通りであり、これら複数の第1のユニット保持部61に対応させて、側部ユニット54の後面には、複数の係合孔54Bが備えられている。具体的には、図44に示すように、側部ユニット54の後部には、上下方向に延びる帯板状で金属製の結合板部202が備えられ、その結合板部202の後面が、側部ユニット54の後面の一部を構成している。そして、その結合板部202の上下方向の複数位置に複数の係合孔54Bが配置されている。各係合孔54Bは、上下方向に長い長孔状をなしている。また、係合孔54Bの長手方向の中央部は、幅広になっていて、その幅広部分の両横には、結合板部202から前方に突出する1対の乗上突部(図示せず)が備えられている。また、それら乗上突部は、結合板部202の一部をプレスにて前方に膨出されてなり、係合孔54Bの中心点を中心とする円弧状になっている。
そして、全ての第1のユニット保持部61の回動シャフト61Aを第2回動位置に配置した状態で側部ユニット54が組付位置までスライドされると、各回動シャフト61Aの1対の旋回バー61Cが係合孔54Bを通過して結合板部202の前方に位置する。そこで、回動シャフト61Aが第1回動位置まで回動されると、1対の旋回バー61Cが1対の乗上突部に乗り上がる。これにより、側部ユニット54が、複数の第1のユニット保持部61によって組付位置に固定される。
図44に示すように、ピラーカバー部58Bには、上側の2つの第1貫通孔58Fの間に、第2貫通孔58Gが形成され、ピラー部51Pのうち各第2貫通孔58Gによって前方に露出した部分にピン孔51Nが形成されている。
図45(A)に示すように、ピラー部51Pの後面における第2貫通孔58Gより上側部分には、第2のユニット保持部62の構成部品の1つである金属製のスライダ62Bが樹脂製のスライド支持部材62Aによって上下方向にスライド可能に支持されている。
スライダ62Bは、ピラー部51Pの後面に重ねられる平板状のスライダ本体62Cの一側部からフック62Dが曲げ起こされると共に、スライダ本体62Cの上端部から指掛け部62Eが曲げ起こされた構造をなしている。そして、スライダ62Bは、第1スライド位置とそれより上方の第2スライド位置との間をスライドするように支持され、第1スライド位置に配置されるとスライダ62Bの下端部が第2貫通孔58Gの上部と重なり、第2スライド位置に配置されるとスライダ62Bと第2貫通孔58Gとは重ならなくなる。
また、ピラー部51Pの後面のうちフック62Dの下方となる位置には、貫通孔が形成され、そこからピラーカバー部58Bに一体形成されているフック58Eが突出している。そして、圧縮コイルバネ62Fの両端部が、フック58E,62Dに取り付けられて、これによりスライダ62Bが第1スライド位置に付勢されている。
第2のユニット保持部62の構造は、以上の通りであり、第2のユニット保持部62に対応させて、側部ユニット54の結合板部202から金属製のピン54Eが後方に突出している(図44参照)。ピン54Eは、先端部にテーパー状のガイド部54Gを備えると共に、軸方向の途中位置に係合溝54Fを備える。係合溝54Fは、水平横方向に延びる角溝状をなし、側部ユニット54が組付位置に配置されたときスライダ62B(詳細には、スライダ本体62C)の真下に位置する。
ピン54Eは、以下のようにして第2のユニット保持部62と係合する。即ち、側部ユニット54が組付位置に向けてスライドされると、その過程で、ガイド部54Gがスライダ62Bの下縁部と摺接して、スライダ62Bが第1スライド位置から上方に押し上げられる。そして、側部ユニット54が組付位置に至ると、係合溝54Fがスライダ62Bの真下に位置してスライダ62Bが第1スライド位置に復帰してその下端部がスライダ62Bに係合する。そして、上述の通り、複数の第1のユニット保持部61の回動シャフト61Aが第1回動位置まで回動されて、側部ユニット54が組付位置に固定される。即ち、側部ユニット54を組み付けるときには、複数の第1のユニット保持部61の回動シャフト61Aの操作のみによって行われる。
側部ユニット54を外す場合には、複数の第1のユニット保持部61の回動シャフト61Aが第2回動位置まで回動される。そして、スライダ62Bの指掛け部62Eに指を掛けて引き上げると、スライダ62Bから係合溝54Fから離脱して側部ユニット54を組付位置から引き抜くことができる。
なお、図44に示すように、ピラーカバー部58Bには、下側の2つの第1貫通孔58Fの間に、前方に突出するピン58Pが備えられ、側部ユニット54が基礎枠部51に組み付けられると、ピン58Pが結合板部202に形成されたピン孔54Pに嵌合されるようになっている。
上述したように本実施形態の遊技機10では、側部ユニット54を基礎枠部51の組付位置にロックする第1のユニット保持部61とは別に、側部ユニット54を組付位置へと移動する途中で作動し、側部ユニット54を組付位置に保持しかつその保持を維持するための圧縮コイルバネ62Fを有する第2のユニット保持部62を備えるので、側部ユニット54と組み付けるときは、摘部61Gの操作が容易になり、側部ユニット54と取り外すときに、摘部61Gによってロックを解除した途端に側部ユニット54が落下するようなことがなくなる。これにより、側部ユニット54の着脱作業を一人で安全に行うことができる。第1のユニット保持部61が複数であるのに対し、第2のユニット保持部62が1つであるので、側部ユニット54を取り外す際の最後の操作(即ち、第2のユニット保持部62の操作)が容易になる。
複数の第1のユニット保持部61の操作部である複数の摘部61Gと1つの第2のユニット保持部62の操作部である指掛け部62Eとの全てが同じ方向から視認可能な位置に配置されているから、それら複数の摘部61G及び指掛け部62Eの操作を効率良く行うことができる。また、複数の摘部61Gの操作の態様は、全て同じであるので、それらの操作を効率良く行うことができる。さらには、指掛け部62Eの操作の態様は、複数の摘部61Gの操作の態様と異なるから、指掛け部62Eの操作の前に、側部ユニット54が基礎枠部51から外れるという心の準備を行うことが可能になる。
<下部ユニット53と基礎枠部51との組付構造について>
基礎枠部51のうち下部ユニット53が装着される部分(ユニット装着凹部55D)の構造は以下のようになっている。即ち、図40及び図41に示すように、ユニット装着凹部55Dには、底面(底板部51Bの上面)から突出した台座部55Gが複数設けられ、各台座部55Gに、上述した回動シャフト61A(図44及び図45参照)と同形状の回動シャフト67が取り付けられている。なお、台座部55Gの下面側は、上方に膨出しており、回動シャフト67の摘部67Gを受容している(つまり、回動シャフト67は、下前面構成部55Aの下面より下方に突出していない)。
また、図39及び図40に示すように、ユニット装着凹部55Dの内側面を含む基礎枠部51の下部にも、回動シャフト67が取り付けられている。そして、下部ユニット53(図67及び図68参照)には、各回動シャフト67に対応する長孔状の係合孔53Bが複数設けられ、回動シャフト67と係合可能になっている。これにより、下部ユニット53をユニット装着凹部55Dに載置した状態で回動シャフト67を回動することで、下部ユニット53が基礎枠部51に固定される。下部ユニット53を外すときは、回動シャフト67を反対に回動して係合を解除し、下部ユニット53を上方に持ち上げることで、下部ユニット53が取り外される。
<上部ユニット52と基礎枠部51との組付構造について>
次に、基礎枠部51のうち上部ユニット52が装着される部分の構造について説明する。図80及び図81に示すように、上部ユニット52は、左前面構成部57A、右前面構成部58A、上前面構成部56A(図36参照)及び上端前面構成部59Aにより囲まれた領域に装着される。詳細には、図82及び図83に示すように、上部ユニット52は、後端から前方に水平に延びたのち、斜め上方に屈曲して延びたベース板375Aと、ベース板375Aの前面に固定された透光装飾部370と、を有している。また、ベース板375Aには、屈曲部375Bから下方に突出したベース下突出部375Cが形成されている。
上部ユニット52が基礎枠部51に装着されると、ベース板375Aの外縁部が後方に露出した上端アーチ部51Cに後方から宛がわれ、透光装飾部370の下端部が上前面構成部56Aの装飾カバー部56Cに支持された状態になる(図84参照)。この状態を保持するために、上部ユニット52及び基礎枠部51には複数の機構が備えられている。まず、図82に示すように、上部ユニット52におけるベース板375Aの上端部には、上述した回動シャフト61A(図44及び図45参照)と同形状の回動シャフト375Sが2つ取り付けられている。そして、上端アーチ部51Cの架橋部51C2には、これらの回動シャフト375Sと対応する位置に、長孔状の係合孔53B(図81参照)が形成されている。
さらに、基礎枠部51の上前面構成部56Aには、その本体部56B及び金属枠51Kの主板部51Aを挿通する付勢シャフト56Sと、スライダ56Tとが1対ずつ備えられている(図44参照)。
図85に示すように、付勢シャフト56Sは、前後方向に延びるシャフト本体56S1と、シャフト本体56S1の前端に固定された円錐台状のヘッド部56S2と、シャフト本体56S1の後端に固定された操作部56S3と、を備える。操作部56S3は、シャフト本体56S1の後部に外嵌する円筒部56S4と、円筒部56S4の後端部から側方に1/4の扇状に張り出した後壁部56S5と、を有する。また、後壁部56S5には、外縁全体から後方に突出した突壁56S6と、外縁の円弧からさらに外方へ張り出したフランジ部56S7と、扇の1辺寄り位置から突壁56S6よりも後方へ突出した操作片56S8と、を有する。また、操作部56S3の前端には、後壁部56S5とは反対側に突出した係止突片56S9が形成されている。
図42及び図86に示すように、上前面構成部56Aにおける本体部56Bの後面には、付勢シャフト56Sの後壁部56S5を受容可能な半円状の凹部56B1が形成され、金属枠51Kの主板部51Aには、この凹部56B1を露出させる貫通孔が形成されている。また、凹部56B1の後端部には、外縁の半円弧の左側半分(後ろ側から見た図86における右側半分)に、内側に張り出し、付勢シャフト56Sのフランジ部56S7に当接可能な係止部56B2が形成されている。
図84及び図85に示すように、上前面構成部56Aの本体部56Bには、付勢シャフト56Sを収容するシャフトケース56Rが取り付けられている。シャフトケース56Rは、付勢シャフト56Sの円筒部56S4よりも一回り大きい筒状をなし、前端部に、内側に張り出した前壁56R1を有している。この前壁56R1は、操作部56S3とは干渉し、シャフト本体56S1には挿通されている。また、シャフトケース56Rには、外周縁の左下部(後ろ側から見た図85においては右下部)を膨出させて、付勢シャフト56Sの係止突片56S9が通過可能な溝部56R2と、溝部56R2の前端部をシャフトケース56Rの外周縁の右下部まで拡張させた拡張部56R3と、を備える。
このシャフトケース56Rと、付勢シャフト56Sの操作部56S3との間には、圧縮コイルバネ56R5が圧縮状態に収容されている。詳細には、圧縮コイルバネ56R5は、操作部56S3の円筒部56S4とシャフト本体56S1との隙間に収容され、シャフトケース56Rの前壁56R1と、円筒部56S4の後端の壁との間で圧縮状態になっている。これにより、付勢シャフト56Sは、シャフトケース56Rに対して後方に付勢されている(図88参照)。
付勢シャフト56Sは、後壁部56S5が右側(図86における左側)に配されているときは、係止突片56S9が溝部56R2を通過して直動可能となっている。そして、付勢シャフト56Sを前方に押し、係止突片56S9が拡張部56R3に到達した状態で後壁部56S5を左方(図86における右方)へ回動させると、係止突片56S9が拡張部56R3内を右方へ移動し、その後側側面に係止するとともに(図87参照)、フランジ部56S7が上前面構成部56Aの凹部56B1の係止部56B2と係止し、付勢シャフト56Sが直動範囲の前端に保持される。図81及び図84に示すように、上部ユニット52には、ベース板375Aのベース下突出部375Cに、直動範囲の前端に配された付勢シャフト56Sのヘッド部56S2を受容可能なシャフト受容部75Uが設けられている。
図42及び図89に示すように、上前面構成部56Aの上面の後端部には、上述したスライダ56Tを直動可能に保持するスライダ受容凹部56Vが左右に1つずつ形成されている。スライダ受容凹部56Vは、左右方向の内側の第1凹部56V1と、外側の第2凹部56V2と、を有している。第1凹部56V1及び第2凹部56V2は、共に平面視長方形状をなして連通していて、第2凹部56V2は、第1凹部56V1よりも深く、かつ前方へ拡張された拡張部56V3を有している。
スライダ56Tは、平板状をなし、下面に、第1凹部56V1に形成された長穴(図示せず)とスライド可能に係合する係合部(図示せず)を備え、左右方向に直動可能になっている。スライダ56Tは、直動範囲の内側端部では、外側端面56T1が第1凹部56V1の外側端部に配され、直動範囲の外側端部では、外側端面56T1が第2凹部56V2内に配される(図90参照)。
図81及び図90に示すように、上部ユニット52は、ベース板375Aの後端縁から下方に突出した1対の係止突部375Dを有している。係止突部375Dは、各スライダ受容凹部56Vの拡張部56V3に受容可能され、その状態でスライダ56Tが直動範囲の外側端部に配されると、係止突部375Dとスライダ56Tとが干渉し、上部ユニット52の後方への移動が規制される。
また、図81及び図91に示すように、上部ユニット52のベース板375Aには、後端部の左右方向の中央にケーブルを通すための切欠き375Eが形成され、その前側隣に、僅かに陥没した蓋受容部375Fが形成されている。そして、上前面構成部56Aには、この切欠き375Eを上方から塞ぐための蓋部56Fが回動可能に設けられている。蓋部56Fは、その後端部が上前面構成部56Aに軸支され、前端部がベース板375Aの蓋受容部375Fに受容される。
上部ユニット52は、以下のように取り付けられる。まず、上前面構成部56Aを、蓋部56Fを起立姿勢にすると共に、スライダ56Tを直動範囲の内側端部に配し、付勢シャフト56Sを直動範囲の前端に配する。次いで、上部ユニット52の係止突部375Dがスライダ受容凹部56Vのうち第2凹部56V2の後端部に受容されるように、上部ユニット52を上前面構成部56A上に配置する。そして、上部ユニット52を前方にスライドさせ、係止突部375Dを第2凹部56V2の拡張部56V3に配すると共に、上部ユニット52の回動シャフト375Sを上前面構成部56Aの係合孔53Bに挿入させる。
そして、回動シャフト375Sを回動して係合孔53Bと係合させると共に、スライダ56Tを直動範囲の外側端部にスライドして係止突部375Dと係合させる。さらに、付勢シャフト56Sを直動範囲の前端に押し込んだのち操作片56S8を摘まんで回動させ、付勢シャフト56S(ヘッド部56S2)をシャフト受容部375Uに受容させた状態にする。これにより、上部ユニット52が基礎枠部51に固定される。また、この状態だと、上部ユニット52が取り付けられた前側扉50を後側扉13に対して安定して閉じることができる。なお、上部ユニット52が基礎枠部51に固定されると、ベース板375Aの外面と側面カバー壁57Dの後端面とが面一になる。
また、取付け時に、仮に、回動シャフト375S、スライダ56T及び付勢シャフト56Sの操作を忘れたとしても、前側扉50を後側扉13に対して閉じると付勢シャフト56Sが後側扉13に押し出されてシャフト受容部375Uに受容され、上部ユニット52が固定された状態となる。
上部ユニット52の取り外しは、取付けと逆の手順により行われる。
<側部ユニット54の一例について>
次に、側部ユニット54について説明する。側部ユニット54は、図49に示された金属ベース200を有する。金属ベース200は、例えば、略台形状の主板部201を有し、その主板部201における台形の斜辺部分から前述の結合板部202が直角曲げされている。また、主板部201のうち台形の1対の平行な対向辺に相当する部分からは、1対の対向壁203が結合板部202と同じ側に直角曲げされ、それら1対の対向壁203のうち結合板部202から離れている側の端部は、主板部201から離れる側に部分的に拡張されて幅広になっている。そして、金属ベース200に含まれる1対のスライド支持シャフト204が、1対の対向壁203の幅広部分同士の間に差し渡されている。1対のスライド支持シャフト204は、金属製の丸棒であって横並びに配置され、主板部201における台形の垂直辺部分と平行の延びている。
そして、金属ベース200は、結合板部202が上下方向に対して平行に配置されて前述の通り基礎枠部51のピラーカバー部58Bに重ねて固定される。これにより、1対のスライド支持シャフト204は、下方から上方に向かうに従って前方に迫り出すように傾斜している。
1対のスライド支持シャフト204には、スライダ205がスライド可能に支持されている。スライダ205には、金属製のスライダ本体部206が含まれている。そのスライダ本体部206は、縦長の帯板状をなした背面板207の上下の両端部から1対の対向壁208を前側に直角曲げして備える。そして、各対向壁208にそれぞれ形成された1対ずつの貫通孔にそれぞれ摺動スリーブ209(図47参照)が固定されて、それらの内側をスライド支持シャフト204が貫通している。
また、スライダ本体部206のうち金属ベース200の主板部201側の側縁部からは、第1サイド支持壁210が前方に直角曲げされ、その第1サイド支持壁210の下端部から前方にフック211が延設されている。また、そのフック211に上方から対向するように金属ベース200からもフック212が延設され、それらフック211,212に引張コイルバネ213の両端部が取り付けられている。
これらにより、スライダ205は、金属ベース200における上側の対向壁208に当接する第1スライド位置と、下側の対向壁208に当接する第2スライド位置との間を移動すると共に、上方に付勢されて通常は第1スライド位置に配置されている。また、スライダ205の上面と下面とには(詳細には、上側の対向壁208の上面と下側の対向壁208の下面とには)、弾性シート214が敷設されて、スライダ205が、金属ベース200における上下の対向壁208に当接する際の衝撃が緩和されるようになっている。
図47に示すように、スライダ205には、透光性支持部材215を介して側部操作部217が取り付けられている。側部操作部217は、例えば、西洋剣を模した形状をなしていて、柄部(つかぶ)217Xから刃部217Yが延びた構造をなしている。柄部217Xには、刃部217Y側の端部から2方向に張り出す鍔部が備えられている。なお、刃部217Yは、西洋剣の刃部の長手方向より途中位置から基端側のみの形状をなしている。
図50に示すように、柄部217Xは厚さ方向で1対の第1装飾部材217Aに分割される共に、刃部217Yは、厚さ方向で1対の第2装飾部材217Bに分割されている。そして、1対の第1装飾部材217A及び1対の第2装飾部材217Bの間に透光性支持部材215の一部が挟まれて固定される(図48参照)。
1対の第1装飾部材217Aは、例えば、非透明な樹脂の外面に装飾が施された構造をなしている。一方、1対の第2装飾部材217Bは、例えば、透明な透光部材に光の向きを変更する部位であるレンズ部217Cを備えた構造をなしている。レンズ部217Cには、例えば、第2装飾部材217Bの幅方向の両側の側縁部における内面に沿って、幅方向に延びる複数のV溝を並べた図示しない縁取り模様217Dと、第2装飾部材217Bの幅方向の中間部における外面にから突出する湾曲した線状模様217Eとが含まれている。また、一方の第1装飾部材217Aの内面には、振動装置218が備えられている。振動装置218は、モータの回転出力部にその回転中心からずれた位置に重心を有する錘部材を取り付けた構造をなしている。
透光性支持部材215は、図51に示された透明な樹脂製の複数の透光プレート216A~216Cを重ね合わせてなる。それら複数の透光プレート216A~216Cの総数は例えば5枚であり、中央の透光プレート216Aの両側に1対の透光プレート216Bが重ねられ、それらの外側にさらに1対の第3の透光プレート216Cが重ねられている。また、これら透光プレート216A~216Cは、互いに隙間無く密着するように複数箇所を螺子で固定されていて、これにより透光プレート216A~216Cの間にニュートンリング(モアレ縞)の発生が抑えられている。
なお、透光プレート216A~216Cの相互間に安定して隙間が形成されるように図示しないスペーサを透光プレート216A~216Cの相互間に挟んで複数箇所を螺子で固定してもよい。スペーサとしては、各螺子が貫通するワッシャや、透光プレート216A~216Cの外縁部の間に挟まれるパッキン等が考えられる。
透光プレート216A~216Cは、1対の斜辺を対称に備えた台形部216Dを上部前寄り位置に備える。各台形部216Dの一方の斜辺と底辺と離されて三角形となった一部は、透光プレート216A~216Cの前縁部から前方に突出している。
また、透光プレート216A~216Cのうち台形部216Dより後側部分は、前側部分より下辺が上方に位置した上下方向で小さくなった後方突片216Eになっている。そして、中央の透光プレート216Aと最外の1対の透光プレート216Cには、後方突片216Eより更に上下方向の大きさが小さくなった後方突片216Fが備えられている。そして、図48に示すように、透光性支持部材215の後部では、3つの後方突片216Fが間隔を空けて横並びに配置されている。
また、図51に示すように最外の1対の透光プレート216Cの台形部216Dにおける後側の斜辺及び後方突片216Eの上辺は、残りの透光プレート216A,216Bより上方に位置している。さらに、一方の透光プレート216Cの台形部216Dにおける後側の斜辺及び後方突片216Eの上辺からは、他方の透光プレート216Cに突き当てられる天井壁216Gが備えられている。これにより、図48に示すように、透光性支持部材215の上縁部に、前述した振動装置218から延びるケーブルを通すためのケーブルダクト部215Dが形成されている。
図50に示すように、側部操作部217は、透光性支持部材215の台形部216Dを1対の第1装飾部材217Aで挟み、透光性支持部材215の前縁部を1対の第2装飾部材217Bで挟んだ状態にして固定される(図48参照)。また、透光性支持部材215の下面における前側部分と透光性支持部材215の前端面は、側部操作部217によって覆われる。
中央の透光プレート216Aと最外の1対の透光プレート216Cには、後述するように後方突片216Fの端面から光が導入される。また、それら透光プレート216Aと1対の透光プレート216Cとには、導入された光の向きを変更して外部に排出し、側部操作部217の刃部217Yを発光させるためのレンズ部216H~216Jが形成されている。具体的には、図50及び図51に示すように、最外の1対の透光プレート216Cの内面には、刃部217Yの線状模様217Eと略同一形状の湾曲した線状の溝からなるレンズ部216Iが形成されている。また、最外の1対の透光プレート216Cの外面には、刃部217Yにおける縁取り模様217Dが形成されている1対の外縁領域のうち後側の外縁領域との対向領域に複数の縦溝を形成してなるレンズ部216Hが備えられている。さらには、最外の1対の透光プレート216Cの前端面は、斜め外方を向くように傾斜していて刃部217Yにおける縁取り模様217Dが形成されている1対の外縁領域のうち前側の外縁領域に対向している。また、中央の透光プレート216Aの表裏の両面には、刃部217Yの線状模様217Eを包囲する領域に複数の円錐状の凹部を形成してなるレンズ部216Hが設けられている。
スライダ205には、透光性支持部材215を取り付けるための以下の構造が備えられている。即ち、図49に示すように、スライダ205のスライダ本体部206には、上下の1対の対向壁208の前縁部における左側部分から互いに近づく側に1対の前面壁208Aが直角曲げされ、それら1対の前面壁208Aから前方に1対のプレート固定片208Bが直角曲げされている。なお、各対向壁208の右側部からは後方に連結突片208Cが直角曲げされて、背面板207の左側部における上下の両端部から前方にそれぞれ直角曲げされた補強突片207Cに重ねられかつ固定されている。また、スライダ本体部206の背面板207における右側部の上下方向の中間部からは、図示しない側面壁が曲げ起こされ、その側面壁の端部から前面壁207Aが左側に直角曲げされ、さらにその前面壁207Aの端部から前方にプレート固定片207Bが前方に直角曲げされている。
そして、透光性支持部材215の後部は、後方突片216E(図51参照)が1対のスライド支持シャフト204の間に配置された状態で後方突片216Eより前側部分を1対のプレート固定片208Bとプレート固定片207Bとの間に挟まれ、それらプレート固定片208B及びプレート固定片207Bに螺子止めされている(図47参照)。
また、背面板207の後面には、前後方向に扁平で縦長の直方体状をなす樹脂製の基板ケース220が重ねて固定され、その基板ケース220の上端寄り位置より下側部分に回路基板221が収容されている。
また、背面板207には、1対のスライド支持シャフト204の間領域と対向する部分に、図示しない縦長の矩形貫通孔が形成されている。また、矩形貫通孔のうち上端寄り位置より下側部分には、基板ケース220から突出するフード部220Bが嵌合している。フード部220Bは、矩形貫通孔の上端寄り位置より下側部分に丁度嵌合する縦長の直方体状をなして背面板207より前方に突出している。また、フード部220Bの内部は、前後方向に貫通していて、その内部空間に回路基板221が対向している。また、フード部220Bの内部には、縦方向に延びる1対の仕切壁220Cが備えられてフード部220B内が3つのプレート嵌合部220Dに仕切られている。さらには、回路基板221の前面には、図示しない複数の発光素子を縦3列に並べられ、各列の複数の発光素子が、各プレート嵌合部220Dを通して前方に臨んでいる。
そして、図48に示された前述の透光性支持部材215の3つの後方突片216Eが3つのプレート嵌合部220Dに嵌合されて、透光性支持部材215の中央と最外の透光プレート216A,216Cに発光素子からの光が導入される。これにより、側部操作部217の刃部217Yが発光する。
図46に示すように、側部ユニット54は、基礎枠部51に装着された状態で、前述した構成部位のうち側部操作部217と透光性支持部材215と後述するサイド装飾ユニット240のみが露出し、それ以外は装飾カバー263に覆われて遊技者から見えないようになっている。そして、透光性支持部材215が透明であるので、一見すると、サイド装飾ユニット240に側部操作部217の刃部217Yが突き刺さった状態に見える。
詳細には、本実施形態の遊技機10によれば、側部操作部217を支持する透光性支持部材215が透明であるから側部操作部217が、中に浮いているか、透光性支持部材215以外の部分のみで支持されているように感じさせることができ、側部操作部217の趣向性が向上する。また、透光性支持部材215は、平板状をなし、その厚さ方向と交差する方向に動作可能に支持されている。この構成により、透光性支持部材215が最も強度が高い方向で負荷を受け止めることができる。また、透光性支持部材215は、複数の透明な透光プレート216A~216Cを重ねた形成されているので、簡素な構造で透光性支持部材215の強度アップが図られる。しかも、複数の透光プレート216A~216Cは、ニュートン環が出現しないように相互間に隙間無く密着しているから、ニュートン環の出現を抑えて透光性支持部材215の存在感が抑えられる。また、透光性支持部材215の基端側には発光基板243が備えられ、側部操作部217には、発光基板243からの光を透光性支持部材215を通して受光して発光するレンズ部216H~216Jが含まれているので、透光性支持部材215が導光部の役割を果たし、有効利用が図られる。
側部ユニット54が基礎枠部51に取り付けられた状態では、側部操作部217の柄部217Xは、遊技機10の前に座って遊技を行う遊技者が、片手で握りやすい位置に配置される。そして、遊技者は、柄部217Xを握って側部操作部217を第1スライド位置から第2スライド位置まで容易に押し上げることができる。また、その押し下げる力を緩めると、引張コイルバネ213(図49参照)の弾発力によって側部操作部217は自動的に第1スライド位置に戻り、再び、側部操作部217を押し下げることができるようになる。そして、その側部操作部217の押し下げ操作に連動して動作する装飾回転部249を含んだサイド装飾ユニット240が側部ユニット54の下部の前端部に備えられている(図46参照)。
図52は、追加金属ベース239にサイド装飾ユニット240が固定された状態が示されている。追加金属ベース239は、前述の金属ベース200のうち1対のスライド支持シャフト204の下端部を支持する対向壁203の下面に重ねて固定される連結板部239Aと、その連結板部239Aより前側かつ下方で連結板部239Aと平行になった主板部239Bと、それらの間を連絡する段差壁239Cとを有する。また、段差壁239Cと連結板部239A及び主板部239Bとの折り曲げ線は、前後方向に対して斜めになっていて、主板部239Bの一側縁部は段差壁239Cから斜め右前に向かって延び、その一側縁部から直角に1対の支持壁239Dが曲げ起こされている。そして、サイド装飾ユニット240の外殻ベース242に1対の支持壁239Dが重ねて固定され、サイド装飾ユニット240が、斜め左前方の遊技者側を向いている。
以下、サイド装飾ユニット240のみに関し、遊技者と対向する方向(即ち、遊技機10の全体の前後方向に対して傾斜して前方に向かうに従って遊技機10の横方向に向かう水平方向)を、単に「前後方向」といい、上下方向に対して傾斜する側部操作部217のスライド方向を、単に「上下方向」といい、上下方向及び前後方向と直交する方向を「横方向」「左右方向」ということとする。
外殻ベース242は、透光外殻ベース242Aと装飾リング242Bと支持外殻ベース242Cを合体してなる。図52及び図53に示すように、透光外殻ベース242A、前方の膨出する半球体の下端部を平坦にカットした形状をなし、全体が透明になっている。また、透光外殻ベース242Aの内外の両面は、左右の両側部と上端部には、凹凸状の装飾レンズ部242Dが形成され、左右の両側部と上端部を除く略全体が滑かな球面をなしている。なお、左右の装飾レンズ部242Dは、それらの間の滑かな球面を外側から覆う膜体が左右に開いたような形状をなし、上端部の装飾レンズ部242Dは、左右の装飾レンズ部242Dの上部の回動中心を覆う半円状をなしている。
支持外殻ベース242Cは、透光外殻ベース242Aの後端部に丁度接合され、前後方向に扁平な容器状をなしている。また、装飾リング242Bは、円環状リングの下端部をカットした形状をなし、透光外殻ベース242Aと支持外殻ベース242Cとの接合部分を外側から覆っている。
支持外殻ベース242Cの後面には、中心部に段付き状に前方に陥没した円形陥没部242Eが形成され、その周囲の円形土手部242Fのうち円形陥没部242Eより上側部分を上下方向に貫通する略V形の溝部242Gが形成されている。そして、溝部242Gの内面全体に、側部操作部217の刃部217Yにおける下端寄り位置の外面が一部が重なねられている。また、側部操作部217が第1スライド位置に配置された状態では、刃部217Yの下端部が円形陥没部242Eの上部に位置し、側部操作部217が第2スライド位置に移動されると刃部217Yの下端部が円形陥没部242Eの下部まで移動するようになっている。
円形陥没部242Eは、支持外殻ベース242Cの前側では円柱状の台座部242Iになっていて、その台座部242Iの前面には、円板状の発光基板243が重ねて固定されている。また、発光基板243には、複数の発光素子243Aが発光基板243を中心とした放射状に配置されている。
発光基板243の中心部には貫通孔243Bが形成されて、台座部242Iの中心部から前方に突出する円筒状の支持筒部242Lが貫通孔243Bを貫通している。また、支持筒部242Lの内部には、ベアリング244が中心軸方向に移動不能に組み付けられ、そのベアリング244に回転シャフト245が回転可能に支持されている。
図54に示すように、回転シャフト245は,後端寄り位置にフランジ245Aを備える。また、回転シャフト245は、フランジ245Aより前側部分における途中位置より前側部分の周方向の一部を平坦にされて断面D形の回転連結部245Bを有し、さらに、先端部に、図示しないEリングが装着されるEリング溝245Cを有する。そして、回転シャフト245は、前述のベアリング244に後方から挿入されてフランジ245Aがベアリング244の後面に重ねられた状態で、回転連結部245Bが支持筒部242Lより前方に突出している。
回転シャフト245の回転連結部245Bには、装飾回転部249が一体回転可能に固定されている。具体的には、図53に示すように、装飾回転部249は、回転ベース246と内側半球体247と外側半球体248とからなり、それらは何れも例えば、透明な透光部材で構成されている。回転ベース246は、発光基板243より一回り外径が小さい円板部246Hの中心部に円筒部246Cを備えた構造をなしている。また、円筒部246Cの内側は、断面D形の貫通孔になっていて、そこを回転シャフト245の回転連結部245Bが貫通し、円筒部246Cより前側に位置するEリング溝245Cに図示しないEリングが装着されて回転ベース246が回転連結部245Bに抜け止めされている。なお、円筒部246Cの前端面には、円筒部246C内の平坦面が形成されている部分の外側に、Eリングの開口部に挟まれてEリングを回り止めする突起246Eが形成されている。
円板部246Hは、図示しない凹凸模様からなるレンズ部が形成されている。また、円板部246Hの外縁寄り部分における180°離れた2箇所からは、1対の第1係止爪246Aが突出し、円板部246Hの外縁部における180°離れた2箇所からは、1対の第2係止爪246Bが突出している。なお、1対の第1係止爪246Aの対向方向と1対の第2係止爪246Bの対向方向とは、90°位相がずれている。
内側半球体247及び外側半球体248は、複数の三角径の平板部を合わせた構造をなして全体が略半球状をなし、それら球の径は外側半球体248より内側半球体247が小さくなっている。そして、内側半球体247に備えた1対の係合孔247Aに、回転ベース246の1対の第1係止爪246Aが係合して内側半球体247が回転ベース246に合体し、外側半球体248に備えた1対の係合孔248Aに、回転ベース246の1対の第2係止爪246Bが係合して外側半球体248が回転ベース246に合体している。
回転シャフト245のうちフランジ245Aより後側の後側嵌合部245Eは、支持外殻ベース242Cの後面側に突出していて、そこにはワンウェイクラッチスリーブ250を介して中継レバー251が取り付けられている(図54参照)。
図54に示されるワンウェイクラッチスリーブ250は、ワンウェイクラッチ機構を有する筒体であり、ワンウェイクラッチ機構とは、 一方の方向のみに回転力を伝達するクラッチ機構である。また、本実施形態のワンウェイクラッチスリーブ250のワンウェイクラッチ機構は、所謂、カムクラッチ式又はローラー式と呼ばれるものであって、スリーブ本体250Aの内面に、図示しないカム面を持った複数のポケット250Pが設けられ、それら複数のポケット250Pの内部に複数のローラー250Rが配置され、スプリングによってスリーブ本体250Aの内面から各ローラー250Rの一部が突出するように付勢されている。また、回転シャフト245の後側嵌合部245Eは、ワンウェイクラッチスリーブ250の内側に嵌合され、これにより、後側嵌合部245Eの外面に複数のローラー250Rが接触している。そして、ワンウェイクラッチスリーブ250に対して回転シャフト245が一方向に回転しようとするとカム面とローラー250Rとの接触面圧が高くなり、抵抗となって内輪への動力を伝達し、逆方向に回転すると、カム面とローラー250Rとの接触面圧が低くなり、滑って動力伝達を切断する。
なお、本実施形態の遊技機10に備えたワンウェイクラッチ機構は、カムクラッチ式又はローラー式と呼ばれるものであるが、「スプラグ式」であってもよいし、それ以外のものであってもよい。
中継レバー251は、U字形にをなし、U字の底部に嵌合筒部251Aを備え、そこにワンウェイクラッチスリーブ250が嵌合されている。また、嵌合筒部251Aの内周面の複数箇所からは係合突部251Bが突出していて、それらがワンウェイクラッチスリーブ250の外周面に備えられた複数の係合溝250Bと係合することでワンウェイクラッチスリーブ250と中継レバー251とが回り止めさている。そして、支持外殻ベース242Cを後方から見て、中継レバー251の1対の対向部251Dが嵌合筒部251Aから左側に延びるように配置されて、それら1対の対向部251Dの間の係合溝部251Cに、側部操作部217の下端部から突出する円柱状の係合ピン217P(図55参照)が受容されている。これにより、側部操作部217が第1スライド位置と第2スライド位置との間を往復するように移動すると、それに伴って、中継レバー251は、1対の対向部251Dが中継レバー251から斜め上方に延びる第1回動位置と、斜め下方の延びる第2回動位置との間を回動する。そして、中継レバー251が、第1回動位置から第2回動位置に向かって回動するとき、つまり、側部操作部217を介して、その側部操作部217に対する押し下げの操作力を受けたときには、中継レバー251の回動がワンウェイクラッチスリーブ250を介して回転シャフト245に伝達されて装飾回転部249が例えば前方から見て時計回り方向に回転駆動され、それとは逆に、側部操作部217が上方に移動し、それに伴って中継レバー251が第2回動位置から第1回動位置に回動するときには、中継レバー251の回動がワンウェイクラッチスリーブ250によって遮断されて回転シャフト245には伝達されされないようになっている。また、装飾回転部249は、側部操作部217への操作力を受けると、慣性力によりしばらくは回り続け、側部操作部217の複数回に亘って押し下げ操作されると、装飾回転部249の回転速度が徐々に早くなる。
なお、図55に示すように、円形陥没部242Eの奥面には、中継レバー251の回動範囲の外側部分を後方に段付き状に突出させた台座部242Kが備えられ、その台座部242Kに重ねて固定された抜け止め板251Eの一部が中継レバー251の回動中心部に重ねられて中継レバー251、回転シャフト245、ワンウェイクラッチスリーブ250の後方への移動が規制されている。
支持外殻ベース242Cの上下の両端部と、透光外殻ベース242Aのじょうげの両端部との間には、図示しない1対の丸棒が支持されている。それら1対の丸棒は、上下方向の延びて同軸上に配置されている。そして、それら1対の丸棒に、1対の内部扉部材255の上下の両端部が回動可能に支持されている。
各内部扉部材255は、透光部材で構成され、透光外殻ベース242Aのうち左右を1対の装飾レンズ部242Dで挟まれた部分と略相似の形状をなしてそれより径が小さい球面体を縦割に2分割した形状の本体部255Aと、本体部255Aの上下の両端部に設けられ、前述の丸棒が貫通している回動支持部255Bとを有する。また、下端部側の回動支持部255Bのうち本体部255Aと反対側に位置する部分からは、それぞれ係合ピン255Pが垂下している。そして、図56に示すように、外殻ベース242の下方で前後方向にスライド可能に支持されたスライド板260の前端縁に沿って延びる1対の横孔260Aに、1対の係合ピン255Pが係合している。そして、スライド板260がスライド可能範囲の後端に位置すると、1対の内部扉部材255が合体して透光外殻ベース242Aのうち左右を1対の装飾レンズ部242Dで挟まれた部分を後方から覆うと共に装飾回転部249を前方から覆った閉状態になり、スライド板260がスライド可能範囲の前端に位置すると、1対の内部扉部材255が互いに離間して、透光外殻ベース242Aのうち左右を1対の装飾レンズ部242Dの後方に退避する。また、1対の内部扉部材255の本体部255Aには、その両方に跨がって1つの文字の形状の装飾部255Cが付されていて、1対の内部扉部材255が閉状態になると、装飾回転部249が前方から視認困難になり、開状態になると透光外殻ベース242Aを通して装飾回転部249が視認容易になる。
なお、追加金属ベース239における主板部239Bの下面には、ソレノイド261を駆動源としてスライド板260を前後に駆動する駆動機構262が備えられている。
以上説明したサイド装飾ユニット240により以下の作用効果を奏する。即ち、サイド装飾ユニット240には、遊技者が視認可能でかつ触れることができない位置に配置されて動作可能に支持され、側部操作部217を介して遊技者の操作力を受けて動作する装飾回転部249が備えられているので、側部操作部217の操作に起因した今までにはない演出を提供することができる。また側部操作部217の往復移動操作に応じて、装飾回転部249は、一方向に回転するので、この点においても、今までにはない演出を提供することができる。
また、ワンウェイクラッチ機構を備えて、側部操作部217が第1位置から第2位置に移動操作されるときのみに、装飾回転部249の回転が加速されるという演出を楽しむことができる。そして、装飾回転部249は、操作力を受けた後、慣性力により回転し続けるから、側部操作部217の操作が繰り返されると徐々に装飾回転部249の回転速度が上がっていくという演出を楽しむことができる。
また、装飾回転部249は球状をなし、その装飾回転部249と同心の球殻の一部をなす透明又は半透明な透光外殻ベース242Aで装飾回転部249が覆われているので装飾回転部249に手を接近させることができ、装飾回転部249に触れることはできなくても身近に感じることができる。さらには、透光外殻ベース242Aの内側で内部扉部材255が装飾回転部249を外側から覆うカバー位置と覆わないアンカバー位置との間を回動するから、内部扉部材255に覆われてない装飾回転部249を見ることができたときに、プレミア感を感じさせることができる。
なお、内部扉部材255が、アンカバー位置に位置していることを条件に側部操作部217が操作可能になるようにすれば、側部操作部217の操作に起因する演出にメリハリを持たせることができる。また、側部操作部217が有する振動装置218に起因する振動によっても装飾回転部249が回転するようにすれば、演出のバリエーションを増やすことができる。
<下部ユニット53について>
次に、下部ユニット53について詳細を説明する。図67に示すように、下部ユニット53は、上方から見ると全体的に楕円形状になっている。図68及び図69に示すように、下部ユニット53は、ユニットベース71と、操作ボタン部材72と、顔駆動ユニット75と、装飾カバー73と、を有している。ユニットベース71は、下部ユニット53の奥側の外壁をなす奥側側壁71Aと、奥側側壁71Aの下端部に固定された底板金71Sと、奥側側壁71Aの後面側に固定された基盤ケース71Uと、を有している。基盤ケース71Uは、下部ユニット53の左右の中央部に配されている。
下部ユニット53がユニット装着凹部55D内に配置されると、底板金71Sがユニット装着凹部55Dの底面(底板部51Bの上面)に重なり、基盤ケース71Uがユニット装着凹部55Dの内側面の中央の平坦な部分に重なる。底板金71Sには、上述した係合孔53Bが設けられていて、回動シャフト67と係合する。
奥側側壁71Aは、左右方向の中央部が後方に向かうように湾曲し、かつ、後方へ向かうにつれて上方へせり上がった湾曲板部71Bと、湾曲板部71Bの両端から前方へ延びた延長壁71Cと、それらの上端から後方及び側方へ張り出した後側上壁部71Dと、を備えている。
なお、右側の後側上壁部71Dの下面側には、操作ボタン部材72及び顔駆動ユニット75から延びる配線ケーブルを受容するケーブル溝部材71Kが固定されている。このケーブル溝部材71Kの出口及び下前面構成部55Aの切欠き55L(図40参照)からケーブル受容部55Kへ抜け出したケーブルは、側部ユニット54に形成された開口54Kから側部ユニット54に取り込まれ、中継基盤を介して、メイン制御基板やサブ制御基板に接続される(図77参照)。なお、開口54Kは、側部ユニット54に取り付けられた回動蓋54K1により閉塞される。
操作ボタン部材72は、底板金71Sに固定されるボタンベース72Aと、ボタンベース72Aに対して前後方向にスライドするスライドベース72Bと、を有している。スライドベース72Bは、前側に付勢されている。そして、スライドベース72Bには、押し下げ操作可能な操作ボタン72Sが支持されている。操作ボタン72Sは、上方に膨出したドーム状のカバー72Tを上下動可能に有していて、遊技者は、このカバー72Tを押し下げ操作したり、操作ボタン72Sをスライドベース72Bごと後方へスライド操作可能になっている。
図70及び図71に示すように、顔駆動ユニット75は、底板金71Sに固定された1対の固定ベース76と、1対の固定ベース76に対して回動する顔可動部材77と、を備える。顔可動部材77は、図70における状態において上下方向及び左右方向に延びた扁平状をなし、左右方向に延びる中心軸から一定の距離を保つように湾曲した顔装飾部材77Aと、顔装飾部材77Aの左右の両端部から延びた可動アーム77Rと、を有する。この顔可動部材77は、可動アーム77Rにおける顔装飾部材77Aと反対側の端部が固定ベース76に回動可能に軸支され、図69及び図70に示される待機位置と、図71及び図72に示される出現位置との間を移動可能になっている。
図71及び図72に示すように、顔装飾部材77Aの外面77Bには、キャラクターの顔を模した立体装飾が施されている。ここで、顔装飾部材77Aの外面の一部には、遊技者が押圧操作可能な特別操作部77Sが設けられている。詳細には、顔装飾部材77Aの外面77Bには、中央部に操作部受容凹部77Cが形成されていて、その周囲に「目」や「頬」のパーツを含む顔の外側部分が装飾されている。この操作部受容凹部77Cに、「鼻」と「口」のパーツを含む特別操作部77Sが直動可能に支持されている。
一方、顔装飾部材77Aの内面77Eは、例えば黒色一色で凹凸の無い曲面になっている(図70参照)。また、顔装飾部材77Aの外面77Bと内面77Eとの前端部同士を連絡する連絡部77Fには、例えばゴム製の干渉部材77K(図70参照)が配されている。
図70及び図73に示すように、可動アーム77Rは、顔装飾部材77Aの内面77Eの左右の両端に固定され、顔装飾部材77Aと反対側の端部が円板部77R2となっている。この円板部77R2の左右方向の外側の面からは外側軸77Uが突出していて、内側の面には中心にギア77Tが突出して設けられている。外側軸77Uには、外面に、トーションばね76Tが配されている。
1対の固定ベース76は、各可動アーム77Rの円板部77R2を挟んで軸支している。詳細には、固定ベース76は、可動アーム77Rより外側で可動アーム77Rの外側軸77Uを支持するベース板76Aと、可動アーム77Rより中央側に配された機構部76Eと、を備える。ベース板76Aには、上方に開口したU字状の軸受容凹部76Bが形成され、その外縁部に、顔可動部材77が出現位置及び待機位置とに配置されたことを検知する検知センサ76Cが固定されている。この検知センサ76Cは左右方向で対向する射光部と受光部を有するフォトセンサであり、外側軸77Uから側方に張り出した遮光部(図示せず)が射光部と受光部との間に配されることで、顔可動部材77の位置を検知する。
また、ベース板76Aの上縁には、可動アーム77R側へ突出した突片76Dが配されていて、この突片76Dと可動アーム77Rの円板部77R2との間に、トーションばね76Tの両端部が配されていて、顔可動部材77が出現位置に付勢されている。
機構部76Eは、扁平な箱形のケース76Fの内部に、顔可動部材77を駆動するためのモータ(図示せず)のモータギア76Gと、モータギア76Gと顔可動部材77のギア77Tとの間を連結する第1~第4の連結ギア76J,76K,76L,76Mと、を有している。詳細には、図70及び図73に示すように、機構部76Eのケース76Fには、上方と可動アーム77R側とに開放したギア受容部76Hが設けられていて、顔可動部材77のギア77Tが回転可能に受容されている。そして、その前側下方に、顔可動部材77のギア77Tに噛合する第1連結ギア76Jが軸支され、第1連結ギア76Jと同軸上に、第1連結ギア76Jと一体に回転可能な第2連結ギア76Kが配されている。これら第1連結ギア76Jと第2連結ギア76Kとは略同径である。その下方に、第2連結ギア76Kと噛合する一方、第1連結ギア76Jと噛合しない第3連結ギア76Lが軸支されている。第3連結ギア76Lは、第2連結ギア76Kの2~3倍ほどの厚みを有している。第3連結ギア76Lの後側下方には、第4連結ギア76Mが配されている。第4連結ギア76Mは、左右方向の外側の大径ギア部76M1と内側の小径ギア部76M2とが同軸上に一体に形成されてなり、小径ギア部76M2が第3連結ギア76Lと噛合し、大径ギア部76M1がその下方に配されたモータギア76Gと噛合している。なお、モータギア76Gを回転駆動するモータ(図示せず)は、固定ベース76のうちベース板76Aと機構部76Eとの間に固定されている。
機構部76Eのうち各ギア77T,76J,76K,76L,76M,76Gより後方には、顔可動部材77を待機位置にロックするためのロック機構78が配されている。図73~図75に示すように、ロック機構78は、ケース76Fの貫通孔76F1から突出するロック部材78Aと、ロック部材78Aと連結する連結アーム78Rと、連結アーム78Rを駆動するソレノイド78Sと、を有する。
ロック部材78Aは、左右方向に延びた断面四角形の筒状をなし、可動アーム77R側の端部が閉塞されている。また、ロック部材78Aの可動アーム77Rと反対側の端部からは、垂下壁78Bが垂下している。ロック部材78Aの内部には、ロック部材78Aを可動アーム77R側へ付勢するコイル78Cが配されている。なお、コイル78Cは、可動アーム77R側の端部の壁と、図示しない固定壁との間で圧縮状態になっている。
連結アーム78Rは、ロック部材78Aの下方に軸支されていて、その回動軸78R1から上方に延びる第1アーム78R2と、回動軸78R1から左右方向の内側下方へ延びる第2アーム78R3と、を有している。第1アーム78R2の先端は、ロック部材78Aの垂下壁78Bとケース76Fの外側壁との間に配されている。第2アーム78R3には、長孔78R4が形成されている。
ソレノイド78Sは、上下方向に直動するシャフト78S1と、シャフト78S1に固定され、連結アーム78Rの長孔78R4に係合する係合ピン78S2を有するピン部材78S3と、を有する。係合ピン78S2は、通常は可動範囲の上端に位置し、ソレノイド78Sが励磁されると可動範囲の下端に配される。
可動アーム77Rのうち円板部77R2より顔装飾部材77A側には、ロック部材78Aが入り込むロック係合凹部77R1が形成されている。顔可動部材77が待機位置に配されているとき、コイル78Cにより付勢されたロック部材78Aがケース76Fの貫通孔76F1から突出して可動アーム77Rのロック係合凹部77R1に入り込み、その内側面に対向する。これにより、顔可動部材77が待機位置にロックされる。
そして、ソレノイド78Sが励磁されて係合ピン78S2が下方へ移動すると、係合ピン78S2が長孔78R4内を移動し、連結アーム78Rの第2アーム78R3の先端が左右方向の外側へ向かい、第1アーム78R2の先端が左右方向の内側へ向かう。すると、ロック部材78Aの垂下壁78Bが第1アーム78R2の先端に押されて、ロック部材78Aが内側へ移動し、ロック係合凹部77R1から退避する。これにより顔可動部材77のロックが解除される。
図67及び図68に示すように、装飾カバー73は、ユニットベース71に上側から重ねられている。装飾カバー73は、顔可動部材77が待機位置に配された状態の顔駆動ユニット75の内側に配される中央カバー部73Aと、1対の可動アーム77Rの外側に配される外カバー部73Kと、を有し、中央カバー部73Aと外カバー部73Kとの間に可動アーム77Rを受容するスリット73Sが形成されている。中央カバー部73Aは、固定ベース76に左右方向の内側から対向する1対の内側側壁73Bと、待機位置に配された顔可動部材77における顔装飾部材77Aの内面77Eに前側から対向する奥側側壁73Cと、を有する。内側側壁73B及び奥側側壁73Cの上端からは、外方へ張り出し壁73Dが張り出していて、固定ベース76の機構部76Eを上方から覆っている。
外カバー部73Kは、スリット73Sから外側に延び、ユニットベース71の後側上壁部71Dの前側縁部に連結している。この外カバー部73Kは、固定ベース76のベース板76Aを上方から覆っている。装飾カバー73の前端縁部73Mは、左側の外カバー部73K、中央カバー部73Aの内側側壁73B及び奥側側壁73C、右側の外カバー部73Kの前端部全体を連絡している。また、装飾カバー73は、前端縁部73Mと中央カバー部73Aの下端部とに囲まれた四角形状の開口73Eを有していて、この開口73Eから操作ボタン部材72のうちボタンベース72Aの中央部より上方部分が露出している。
さて、本実施形態の遊技機10では、遊技の進行状況に応じて、遊技者に操作ボタン72Sを操作させる「操作演出」が行われる。以下、「操作演出」について説明する。
通常時は、顔可動部材77は待機位置に配置されてロックされている。そして、例えば、遊技領域R1の始動入賞口に遊技球が入賞したときに行われる当否判定の結果を報知するための報知演出中に、操作ボタン72Sを押圧操作(又は、スライド操作)するように示唆するメッセージが表示画面80Gに表示される。そして、そのメッセージに従い、遊技者が操作ボタン72Sを押圧操作(又は、スライド操作)すると、判定結果が当りのときは、ソレノイド78Sが励磁されてロック部材78Aが移動し、ロックが解除されると共に、モータ(図示せず)が作動して顔可動部材77が出現位置へ移動する。なお、顔可動部材77の出現位置へ向けた駆動は、トーションばね76Tの付勢力によりアシストされる。
顔可動部材77が出現位置に配されると、図72及び図76に示すように、顔可動部材77の顔装飾部材77Aが操作ボタン72Sを上方から覆い、顔装飾部材77Aの外面77Bのキャラクターの顔の装飾が遊技者に視認されるようになる。また、顔装飾部材77Aと操作ボタン72Sとの間には空間があり、手を抜き差し可能になっている。
また、判定結果が外れのときは、操作ボタン72Sが押圧操作(又は、スライド操作)されても、顔可動部材77が移動せずに、判定結果が外れであることを報知する表示演出が行われて操作演出が終了する。
このように、本実施形態では、モータ(図示せず)により駆動される可動部材(顔可動部材77)が遊技枠11の前面に配されるという従来にない構成を有しており、可動部材の趣向性を向上することができる。しかも、押圧操作のために遊技者が操作ボタン72Sに手をかけている状態で、その上方に向けて顔可動部材77の顔装飾部材77Aが後方から回動してくるので、顔装飾部材77Aが遊技者の手に襲い掛かってくるように感じさせることができ、遊技者の意表を突く斬新な演出となる。また、顔装飾部材77Aの移動が遊技者の操作をきっかけに行われるので、遊技者自身が顔装飾部材77Aを動かしたように感じさせることができる。
また、顔装飾部材77Aが操作ボタン72Sの後方という比較的目立ちにくいところから移動してくるので、移動してくる顔装飾部材77Aのインパクトを強めることができる。しかも、待機位置に配された顔可動部材77の顔装飾部材77Aは、装飾カバー73により大部分が遮蔽され、かつ、装飾カバー73より上方でも比較的地味な内面77Eが遊技者に視認されるので、存在感が薄くなっている。そして、顔可動部材77が出現位置に向けて移動すると、比較的派手な外面77B(キャラクターの顔)が見えるようになるので、キャラクターの顔が突然現れたように感じさせることができる。なお、顔可動部材77は、操作ボタン72Sの上方の出現位置へ、さらに上方の待機位置から落下してくる構成であってもよい。
また、遊技機10では、顔可動部材77が出現位置に配された状態で、遊技者に特別操作部77Sの操作を促す特別操作演出が行われる。例えば、操作演出が行われて顔可動部材77が出現位置に移動して判定結果が当りであることが報知されたのちに行われる大当り遊技において、「鼻を押して」等、特別操作部77Sの操作を促すメッセージが表示される。そして、遊技者が特別操作部77Sを操作すると、大当り遊技後の遊技状態が確変状態になる旨の報知が行われる。なお、大当り遊技後の遊技状態が確変状態にならない場合は、特別操作演出が行われない構成であってもよいし、特別操作演出が行われて遊技者が特別操作部77Sを操作したのち「残念」等といったメッセージが表示される構成であってもよい。
このように、本実施形態では、常時視認されるのではなく、通常時は視認されずに規定の条件の成立に起因して出現するという斬新な操作部(特別操作部77S)を有しており、操作部の趣向性が向上する。また、特別操作部77Sを含む顔可動部材77が、操作ボタン72Sを上方から覆って操作しにくくする位置に配されるので、遊技者が操作可能な操作部が、操作ボタン72Sから特別操作部77Sへ変化することとなり、操作部がグレードアップしたように遊技者に感じさせることができる。さらに、特別操作部77Sの移動が、操作ボタン72Sの操作に起因して行われるので、「自分が操作部をグレードアップさせた」と遊技者に達成感を感じさせることができる。
ところで、顔可動部材77の移動中に、遊技者が驚いて手をどかそうとして動かして顔可動部材77に当たってしまうことが考えられる。このとき、顔可動部材77が移動を続けると、遊技者の手が負傷してしまうことが懸念される。
これに対して、本実施形態の遊技機10では、顔駆動ユニット75に、クラッチ機構75C(図73参照)が設けられている。クラッチ機構75Cは、上述した第1及び第2の連結ギア76J,76Kを有している。図78に示すように、第1及び第2の連結ギア76J,76Kは、互いに対向する面から突出した第1及び第2のギア突部76J1,76K1を6つずつ有している。各第1及び第2のギア突部76J1,76K1は、径方向に延びたメイン突条76J2,76K2と、メイン突条76J2,76K2の両端から周方向の一方に延びた外側突条76J3,76K3及び内側突条76J4,76K4と、を有している。
第1の連結ギア76Jの第1のギア突部76J1では、外側突条76J3及び内側突条76J4が、メイン突条76J2から、顔可動部材77を待機位置から出現位置に移動させる際の回転の向き(以降、「第1の回転向きH1」という。図73参照)の前側へ延びている。外側突条76J3及び内側突条76J4の先端面は、第1の連結ギア76Jに対して直交していて、メイン突条76J2の第1の回転向きH1の後側の面(以降、「傾斜面76J5」という)は、第2の連結ギア76Kに近づくにつれて前側に向かうように傾斜している。
第2の連結ギア76Kの第2のギア突部76K1では、外側突条76K3及び内側突条76K4が、メイン突条76K2から、第1の回転向きH1の後側へ延びている。そして、外側突条76K3及び内側突条76K4の先端面は、第2の連結ギア76Kに対して直交していて、第1のギア突部76J1の外側突条76J3及び内側突条76J4の先端面と面当接する。メイン突条76K2の第1の回転向きH1の前側の面(以降、「傾斜面76K5」という)は、第1の連結ギア76Jに近づくにつれて後側に向かうように傾斜し、第1の連結ギア76Jのメイン突条76J2の傾斜面76J5と面当接する。
第1の連結ギア76Jと第2の連結ギア76Kとは、中央を軸部材76C1により軸支されている。この軸部材76C1は左右方向の内側に長くなっていて、第2連結ギア76Kは、軸方向に直動可能となっている。また、第2の連結ギア76Kと、ケース76Fの内側側壁との間には、圧縮コイル76C2が配され、第2の連結ギア76Kが第1連結ギア76J側に付勢されている。なお、第2の連結ギア76Kの内側の側面には、圧縮コイル76C2の一端部を受容するコイル受け部材76K6が配されている。
また、上述したように第3連結ギア76Lは、第2連結ギア76Kよりも2~3倍ほど厚くなっているので、第2連結ギア76Kが第1連結ギア76Jから離れるように移動しても、第2連結ギア76Kと第3連結ギア76Lとは噛み合ったままになっている。
顔可動部材77を待機位置から出現位置に移動させる際、クラッチ機構75Cでは、通常は、モータ(図示せず)側の第2連結ギア76Kが回転すると、第2連結ギア76Kの傾斜面76K5が第1連結ギア76Jの傾斜面76J5を押して第1連結ギア76Jも一体に回転し、顔可動部材77に動力が伝達され、顔可動部材77が回動する。
一方、例えば、顔可動部材77に遊技者の手が当接するなどして、顔可動部材77に力がかかった状態で第2連結ギア76Kが回転すると、第2連結ギア76Kの傾斜面76K5が、回転しないように力がかかっている第1連結ギア76Jの傾斜面76J5に沿って滑り、第2連結ギア76Kが回転しながら第1連結ギア76Jから離れる(図79(B)参照)。そして、第2のギア突部76K1が第1のギア突部76J1を超えると、圧縮コイル76C2に押されて再び第2連結ギア76Kが第1連結ギア76Jに当接する。この繰り返しにより、第2連結ギア76Kが第1連結ギア76Jに対して空転するので、第2連結ギア76Kから第1連結ギア76Jへ動力が伝達されず、顔可動部材77の過剰な回動が防がれ、遊技者が損傷することが防がれる。なお、顔装飾部材77Aに干渉部材77K(図70参照)が設けられているので、遊技者の手に顔装飾部材77Aが当接したときの痛みも緩和する。
なお、例えば、第2連結ギア76Kの軸方向で移動させる駆動源を設けると共に、顔可動部材77に接触センサを設け、その接触センサが反応したら、第2連結ギア76Kを第1連結ギア76Jから離すように駆動源を制御する構成であってもよい。また、クラッチ機構75Cを設けずに、モータ(図示せず)を停止する構成であってもよい。
<上部ユニット52について>
次に、上部ユニット52について詳細を説明する。図92及び図93に示すように、上部ユニット52は、透光装飾部370と電飾ベース375とを前後方向に重ねてなる。電飾ベース375は、上述したベース板375Aを有していて、その前面に、LED等の発光素子を備える発光基盤376Aが内蔵された基盤ケース376が固定されている。基盤ケース376は、正面視略台形状の扁平な箱形になっていて、その下端部は、ベース板375Aの屈曲部375Bよりも下方に配されている。また、基盤ケース376の上縁及び側縁は、ベース板375Aの上縁及び側縁よりも内側に位置している。
図93及び図94に示すように、透光装飾部370は、後方に開放した扁平な箱形になっている。具体的には、透光装飾部370は、基盤ケース376の正面形状よりも一回り大きい略台形状の前面部371と、その外縁から後方に広がりながら延びた側壁部372と、を有し、基盤ケース376を受容可能になっている。前面部371は、凹凸を有する透過性部材と非透過部材とを組み合わせてなり、例えば文字を模した装飾になっている。
側壁部372の後端からはフランジ壁373が複数張り出している。これらフランジ壁373のうち、側壁部372の上縁及び側縁に配されたフランジ壁373は、ベース板375Aの前面における基盤ケース376の外側部分に重ねられ、側壁部372の下縁に配されたフランジ壁373は、上前面構成部56Aの装飾カバー部56C(図84参照)内に配される。
さらに、フランジ壁373のうち、側壁部372の上縁と、側縁の下部に配されたフランジ壁373は、透光装飾部370を電飾ベース375に固定するための固定用フランジ373Aとなっている。側縁部の固定用フランジ373Aには、2つの貫通孔373Bが上下に並んで形成され、上側の貫通孔373Bの開口縁には、前方に僅かに突出した環状突部373Cが形成されている。また、フランジ壁373の後面には、上下両方の貫通孔373Bの開口縁から突出した円筒部373Dが設けられている。なお、2つの貫通孔373Bのうち下側の貫通孔373Bは、電飾ベース375のベース板375Aに設けられた突部375Tと嵌合する。
そして、電飾ベース375のベース板375Aには、透光装飾部370を固定するための固定部材378が取り付けられている。固定部材378は、正面形状が、半円同士の間に長方形を挟んだような、所謂、長円状になっていて、その一端がベース板375Aに軸支されている。この固定部材378は、図92に示されるロック位置と図95に示されるアンロック位置との間を回動可能になっている。図96に示すように、固定部材378の後面には、透光装飾部370の環状突部373Cの内部に僅かに入り込んで係止可能な係止突部378Aが形成されている。ロック位置では、固定部材378が透光装飾部370の固定用フランジ373Aに前方から重なり、透光装飾部370が電飾ベース375に固定される。しかも、固定部材378の係止突部378Aが透光装飾部370の環状突部373Cに係止するので、固定部材378の動きが規制され、固定状態が安定する。
固定部材378がアンロック位置に配されると、固定部材378が透光装飾部370の固定用フランジ373Aからずれ、透光装飾部370が電飾ベース375から取り外し可能となる。また、図92及び図95に示すように、電飾ベース375のベース板375Aには、アンロック位置に配された固定部材378の係止突部378Aと係止される保持筒部375Hが形成されている。これにより、固定部材378がアンロック位置に保持されるので、透光装飾部370の着脱作業中(透光装飾部370と電飾ベース375とを重ねる際及び離間させる際)に固定部材378が動いて固定部材378と干渉する等の不具合が防がれる。
また、透光装飾部370を電飾ベース375に取り付ける際、透光装飾部370と電飾ベース375とを重ねると、突部375Tが貫通孔373Bに受容されて、透光装飾部370と電飾ベース375とが重なる方向と直交する方向で位置決めされてずれないので、固定部材378の操作がスムーズに行える。
このように、本実施形態によれば、透光装飾部370が電飾ベース375に対して工具等を用いずに容易に着脱可能になっているので、透光装飾部370を容易に交換することができる。これにより、例えば、新台入れ替えの際に、透光装飾部370のみを変更し、電飾ベース375を使い回すことができるので、コストダウンを図ることができる。また、透光装飾部370及び電飾ベース375が、前側扉50の上部に配される上部ユニット52に採用されているので、目立ちやすく、遊技枠11の印象を大きく変えることができる。
また、上部ユニット52が基礎枠部51に装着された状態では、透光装飾部370が、左前面構成部57A、上端前面構成部59A、右前面構成部58A及び、上前面構成部56Aの装飾カバー部56Cに囲まれた領域に嵌め込まれ、電飾ベース375のベース板375Aのうち透光装飾部370より外側部分は、左前面構成部57A、上端前面構成部59A及び右前面構成部58Aにより隠れた状態になるので、固定部材378等が視認されて遊技者が興覚めすることが防がれる。なお、固定部材378は、回動操作ではなくスライド操作される構成であってもよいし、取り外される構成であってもよい。
次に、上部ユニット52を含む前側扉50の装飾の効果について説明する。従来の遊技機は、例えば、特開2017-104220に示されるように、前側扉50の前面に装飾が施されていた。これに対して、本実施形態の遊技機10では、後側扉13の上端よりも上方へ突出した左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cが配されているので、単に、前側扉50の前面に装飾が施された従来の遊技機よりも装飾の趣向性が向上する。
このとき、単に、前側扉50の上面に装飾部材を取り付けだけでは、取って付けたような装飾になってしまうところ、本実施形態では、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cが、後側扉13の上端よりも下方から後側扉13の上端よりも上方まで連続して延びているので、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cと前側扉50とに一体感を持たせることができ、前側扉50の装飾の趣向性がより向上する。しかも、前側扉50自体を大きく見せることができ、遊技機10のインパクトを大きくすることができる。
また、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cが、前側扉50のうち表示窓51Wの左右に対をなして配されているので、まとまった印象を与えることができると共に、左右の一方のみに配される場合よりも前側扉50における左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cの割合を大きくすることができ、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cと前側扉50との一体感を強めることができる。しかも、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cがバー形状をなして直線状に延びているので、表示窓51Wの隣の高さから後側扉13の上端よりも上方まで連続していることが強調され、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cと前側扉50との一体感を強めることができる。
さらに、左サイド装飾部57Cと右サイド装飾部58Cとの上端部同士が上端前面構成部59Aにより連絡されているので、左サイド装飾部57Cと右サイド装飾部58Cとにも一体感を持たせることができる。しかも、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cと上端前面構成部59Aに囲まれ、かつ、表示窓51Wの上方の領域に、上部ユニット52の透光装飾部370が嵌め込まれており、上端前面構成部59Aと表示窓51Wの上縁部との間が表示窓51Wの上縁部から上方へ連続した透光装飾部370により連絡されることにより、上部ユニット52(透光装飾部370)と前側扉50とにも一体感を持たせることができる。
また、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cが、上方に進むにつれて前方へせり出した構成になっているので、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cを含む前側扉50の存在感を大きくすることができる。そして、左サイド装飾部57Cと右サイド装飾部58Cとが、両者の間隔が上方に向かうにつれて小さくなるように傾斜しているので、スマートな印象を与えることができる。また、左サイド装飾部57Cと右サイド装飾部58Cの傾斜に合わせて、左前面構成部57A及び右前面構成部58Aも前方に向かうにつれて左右方向で窄んでいるので、スマートな印象を与えることができる。これにより、存在感を大きくしつつも、圧迫感を軽減することができる。なお、左サイド装飾部57C及び右サイド装飾部58Cは鉛直方向に延びていてもよい。
[第2実施形態]
<1対の検出センサ110A,110Bについて>
次に、本開示を適用した第2実施形態の遊技機10について説明する。以下の説明では、上記第1実施形態との相違点のみを説明し、共通する構成については重複した説明は省略する。
本実施形態の遊技機10では、図97に示すように、前側扉50の上部に、1対の検出センサ110A,110Bが備えられ、前側扉50の前方に存在するか又は近づいてきた検出対象(例えば、遊技者の手)を非接触式に検出するようになっている。
1対の検出センサ110A,110Bは、反射型のセンサであって、図100に示すように、投光部120と受光部123からなる投受光部122と、制御部124等を備える。投光部120は、赤外線LED121を含んで構成されている。投光部120の赤外線LED121から出力された赤外線が、検出対象により反射され、その反射光が受光部123で受光されることにより、検出対象を検出する。
受光部123は、フォトダイオード123Aを含んで構成され、受光した赤外線の強度に応じた電気信号を出力する。受光部123は、フォトダイオード123Aに限らず、フォトトランジスタ等により構成されてもよい。
制御部124は、投受光部122の動作を制御する。制御部124は、投受光部122を常に動作させているわけではなく、所定の演出条件が成立したとき(例えば、当否判定が当りとなったとき等)に動作させるようになっている。このとき、遊技者に所定動作を促す内容の画像や音声等も出力される。例えば、表示画面80Gの特定位置S(図102参照)に遊技者に手をかざすことを促す内容の画像や音声等が出力されるようになっていて、投受光部122により特定位置Sに手をかざしたことが検出されたときに、特定の演出が実行されるようになっている。以下、検出センサ110Aの投受光部122を投受光部122A、検出センサ110Bの投受光部122を投受光部122Bということとする
なお、本実施形態では、検出センサ111A,110Bは赤外線を送受信するものであるが、可視光やそれら以外の周波数の電波を送受信するものであってもよく、また、光学式に限らず、電波を用いる電波式のセンサや音波を用いる音波式のセンサ等であってもよい。
投受光部122A,122Bは同じ形状をなし、投光部120と受光部123が隣接配置されたセンサ面111A,111Bを有する。センサ面111A,111Bは、図97に示すように、前側扉50の上部で前方に突出する上前面構成部56Aの下面に配置され、上前面構成部56Aの下方に向けて赤外線が出力されるようになっている。具体的には、投受光部122A,122Bは、取付部材113を介してそれぞれ上前面構成部56Aの左右の両端寄り位置に取り付けられていて、各センサ面111A,111Bは、上前面構成部56Aの下面の装飾カバー部56Cに設けられた開口部126から下方を向くように配置されている。
詳細には、投受光部122A,122Bは、図98に示すように、略矩形状をなし、その一面がセンサ面111A,111Bとなっている。なお、投受光部122A,122Bのうち、センサ面111A,111Bと反対側の側面には、投光部120及び受光部123を、図示しない制御部124と接続するための接続部116が設けられている。
取付部材113は、センサ面111A,111Bが重ねられる当接壁114Aを有して投受光部122A,122Bの一部を収容する収容部114を有している。当接壁114Aは、センサ面111A,111Bからの赤外線の反射率が一定以下の樹脂材料で構成されていて、センサ面111A,111Bから出力された赤外線と、その反射光の受光を妨げないようになっている。以下、取付部材113において、図98に示される上下方向を取付部材113の上下方向ということとする。
図99に示すように、当接壁114Aの下面からは、センサ面111A,111Bの周縁を囲う筒形状の嵌合壁115が突出している。そして、嵌合壁115の外側面が、上前面構成部56Aの下面の装飾カバー部56Cの開口部126の内面に嵌合することで、投受光部122A,122Bが上前面構成部56Aに取り付けられる。これにより、センサ面111A,111Bは、嵌合壁115の内面の奥側に配置され、装飾カバー部56Cの下面よりも奥まった位置に配置される。このとき、投光部120と受光部123は、遊技機10の左右方向と平行な並び方向で配置される。なお、投受光部122A,122Bには、取付部材113に螺合固定するための図示しない固定部が設けられ、取付部材113には、上前面構成部56Aに螺合固定するための図示しない固定部が設けられている。
検出センサ110A,110Bが検出対象を検出可能とする検知可能エリアDa,Dbは、図101に示すように、2次元分布において、検出センサ110A,110Bのセンサ面111A,111Bから出力される赤外線の出力軸からの距離が広がっている略扇形状となっている。本実施形態では、検出センサ110A,110Bの検知可能エリアDa,Dbは、それぞれ、前側扉50の前方のうち、表示画面13Gの上述した特定位置Sと前後方向で対向する位置に及ぶように配置される。具体的には、図102に示すように、上前面構成部56Aの左側に配設された検出センサ110Aのセンサ面111Aは、遊技機10の左右方向において左下がりに傾斜した姿勢で配置される一方、上前面構成部56Aの右側に配設された検出センサ110Bのセンサ面111Bは、遊技機10の左右方向において右下がりの傾斜姿勢で配置される。本実施形態では、センサ面111A,111Bは水平方向から35°~55°傾斜した姿勢で配置され、これにより、センサ面111Aから赤外線が出力される向きと、センサ面111Bか赤外線が出力される向きとは、70°~110°ずれている。なお、遊技機10の前後方向におけるセンサ面111A,111Bの向きは、略水平に配置されている。
また、本実施形態では、検出センサ110A,110Bの検知可能エリアDa,Dbが、前後方向でずれるように配置される。具体的には、図103に示すように、第1の検出センサ110Aの方が、第2の検出センサ110Bよりも僅かに後方にずれて配置される。
さらに、本実施形態では、検出センサ110A,110Bの検知可能エリアDa,Dbが変更できるようになっている。検知可能エリアDa,Dbは、上述したように略扇形状となっていて、図100に示すように、最外径部となる検知距離Lと中心角となる検知角度θによって定まる。本実施形態では、検知角度θが固定され、検知距離Lが変更されることで検知可能エリアDa,Dbが変更可能となっている。検知距離Lは、赤外線の出力強度の大きさによって変化するため、本実施形態では、制御部124で赤外線LED121へ供給する電流量を調整して検知距離LをL1~L4に変更するようになっている。
図104には、制御部124の回路構成の一例が示されている。制御部124は、抵抗値の異なる第1~第4の抵抗器127A~127Dと、これら抵抗器127A~127Dの何れか1つを赤外線LED121に接続させるための切替スイッチ125を備え、抵抗値を変化させることで、赤外線LED121へ供給する電流量を調整するようになっている。また、切替スイッチ125により赤外線LED121が第1~第4の抵抗器127A~127Dに接続されると、検知距離Lは、それぞれ、図100に示すL1~L4に変化する。
また、切替スイッチ125による抵抗器127A~127Dの切り替えは、制御部124に備えられた図示しない操作部を外部から手動操作することにより切り替えられるようになっている。なお、本実施形態では、操作部を手動操作することにより抵抗器127A~127Dを切り替えるが、制御部124に切り替えのための入力信号を、例えば、無線で入力することで、第1~第4の抵抗器127A~127Dの何れかに切り替わるようにしてもよい。
本実施形態の遊技機10の構成に関する説明は以上である。本実施形態の遊技機10では、投受光部122A,122Bを備えて赤外線を送受信し、前側扉50の前方に存在するか又は近づいてきた検出対象を非接触式に検出する1対の検出センサ110A,110Bを備えている。これら投受光部122A,122Bは、前側扉50の上部で前側扉50から前方に突出する上前面構成部56Aに配設され、障害物が存在しない上前面構成部56Aの下方に向けて赤外線が放射される構成になっているので、前側扉50の後方に配置されて遊技機10の前方に向かって赤外線が放射される構成よりも検出対象の誤検出が抑制され、検出対象の検出精度を向上させることができる。しかも、投受光部122A,122Bは、上前面構成部56Aの下面の装飾カバー部56Cの下面よりも奥まった位置に配置されるため、遊技機10の前方から直接視認しにくくなっており、上前面構成部56Aの意匠性を損なうことなく設置することができる。また、投受光部122A,122Bのセンサ面111A,111Bが嵌合壁115の内面に囲まれることによって、検知角度θを左右方向と前後方向に狭められるので、遊技機10の前方に座っている遊技者を、手をかざす動作をしていないにもかかわらず検出したり、前側扉50の窓板805に反射したり等して検出したくないものを検出する誤検出することを抑制することができる。
また、2つの検出センサ110A,110Bが設けられて、左右方向に離して配置されるので、左右方向において検出対象を検出できる範囲が広くなる。これにより、遊技者個々の検出対象の近づけ方の違い、例えば、表示画面13Gの特定位置Sに遊技者に手をかざすように要求した場合に、指だけ近づけたり、右手で近づけたり、左手で近づけたり、手を振りながら近づけたり等、手の近づけ方に差があったとしても、そのような遊技者によるばらつきに対応して検出対象を近づけたことを検出することができる。
さらに、2つの検出センサ110A,110Bは、上前面構成部56Aに前後方向にずらして配置されているので、前後方向においても検出対象を検出できる範囲が広くなる。これにより、手の近づけ方を前側扉50から離れた位置に留めたり、前側扉50に接触するまで手を近づけたり等、前後方向において遊技者の検出対象の近づけ方に差があっても、そのような遊技者によるばらつきに対応して検出対象を検出することができる。
また、上前面構成部56Aの左側に配設された検出センサ110Aのセンサ面111Aは、左下がりに傾斜した姿勢で配置され、上前面構成部56Aの右側に配設された検出センサ110Bのセンサ面111Bは、右下がりの傾斜姿勢で配置されるようになっているので、検出センサ110A,110Bの両方で検出対象を検出できる範囲を広くすることができる。
ここで、例えば、「盤替え」の際に、検出対象を検出したい領域(特定位置S)を変更することがある。この場合に、本実施形態では、前側扉50の上前面構成部56Aに配置される検出センサ110A,110Bの外面に備えられた上述した操作部を手動操作することにより検知距離Lを変更することができるので、新しい遊技板ユニット90を取り付けた状態で検出センサ110A,110Bの検出対象を検出したい領域を容易に変更することができる。
さらに、検出センサ110A,110Bは、製造ばらつきや経時劣化等により検出対象を検出できる範囲にばらつきが生じ、検知可能エリアDa,Dbが変動してしまうことがある。このような場合にも、本実施形態の構成によれば、例えば、検知可能エリアDa,Dbが狭まってしまった場合には、検知距離Lを長く設定し、検知可能エリアDa,Dbが広がってしまった場合には検出したくないものまで誤検出してしまうことを防ぐために、検知距離Lを短く設定する等して、遊技機10を分解することなく、検出センサ110A,110Bの検知可能エリアDa,Dbを、検出対象を検出したい領域に及ぶように設定することができる。
[第3実施形態について]
<汎用側部ユニット350について>
上記第1実施形態の説明で述べたように、下前面構成部55Aの右側部の上面と右前面構成部58Aの下面との間には、側部ユニット54が配されている。ここで、第1実施形態の側部ユニット54は、西洋剣を模した形状であったが、この形状では、遊技機の機種によってはイメージに合わず、遊技者に違和感を感じさせてしまうことが考えられる。
そこで、本実施形態の遊技機10では、側部ユニット54を図120に示される汎用側部ユニット350に交換することが可能になっている。以下、汎用側部ユニット350について説明する。
図105に示すように、汎用側部ユニット350の全体形状は、左前面構成部57Aの下部と略左右対称な形状になっている。そして、汎用側部ユニット350は、右前面構成部58A及び左前面構成部57Aと同様に、右下前面構成部350Aと、その前面の右下装飾部350Cと、を備えている。
右下装飾部350Cは、右サイド装飾部58Cと連結可能となっている。詳細には、図105及び図106に示すように、右下装飾部350Cは、前側カバー351Aと、後側カバー351Kと、からなるケース内に、可動バー352を上下に直動可能に収容してなる。なお、右サイド装飾部58C及び左サイド装飾部57Cと同様の構成により、可動バー352は後側カバー351Kに直動可能に支持されている。
前側カバー351Aと後側カバー351Kとからなるケースは上方に開放していて、可動バー352はそのケースから上方へ飛び出すことが可能になっている。可動バー352の上端には、後方へ突出した突出部352Tが形成されていて、後側カバー351Kの上端は、この突出部352Tよりも下方に位置している。つまり、可動バー352の突出部352Tは、後ろから見て露出している。また、前側カバー351Aの上端も後側カバー351Kの上端より上方に位置していて、前側カバー351Aの上端部は僅かに前方に屈曲した屈曲部351Bとなっている。
また、前側カバー351A及び可動バー352には、右サイド装飾部58C及び左サイド装飾部57Cの前側カバー64A,66A及び可動バー65,63と同じ模様が装飾されている。
そして、図107に示すように、汎用側部ユニット350を基礎枠部51に前方から取り付けると、右下装飾部350Cの可動バー352の突出部352Tが、右サイド装飾部58Cの可動バー65の環状部65Kに前方から近づいて受容されると共に、右下装飾部350Cのケースの上端開口と、右サイド装飾部58Cのケースの下端開口と、が突き合わされる。また、汎用側部ユニット350の前側カバー351Aの屈曲部351Bが右サイド装飾部58Cの前側カバー64Aの上端部に前方から重なる。
これにより、汎用側部ユニット350を基礎枠部51に取り付けると、図108に示すように、右サイド装飾部58Cと右下装飾部350Cとが上下に連なって、右サイド装飾部58Cが下方へ延長されたように見せることができ、前方から見て、左サイド装飾部57Cと、右サイド装飾部58C及び右下装飾部350Cと、が略左右対称になる。しかも、右下装飾部350Cの可動バー352が右サイド装飾部58Cの可動バー65に連結して、一体に直動可能になる。そして、右サイド装飾部58Cの可動バー65が図107の状態から上方へ移動すると、右下装飾部350Cの可動バー352が、右サイド装飾部58C内に進入するようにして上方へ移動する。
このように、本実施形態では、例えば、新台入替の際に、側部ユニット54を汎用側部ユニット350に交換することで、右サイド装飾部58Cを、下方に延長させたように見せることができ、遊技機10の見た目を大きく変えることができる。そして、左サイド装飾部57Cと、右サイド装飾部58C及び右下装飾部350Cと、が略左右対称になるので、すっきりした印象を与えることができる。さらに、西洋剣を模した形状の側部ユニット54に比べて、機種のモチーフの雰囲気を壊しにくく、汎用的に用いることができる。
さらに、右サイド装飾部58Cの可動バー65が右下装飾部350Cの可動バー352と連結して一体に動くようになるので、可動バーの見た目も変えることができる。しかも、右下装飾部350Cの可動バー352には、右サイド装飾部58Cの可動バー65と同様の星柄装飾が施されているので、両者に一体感を持たせることができる。また、右下装飾部350Cの可動バー352が、右サイド装飾部58Cの可動バー65用の駆動源によって動かされるので、右下装飾部350Cの可動バー352用の駆動源を別途設ける必要がない。
また、側部ユニット54にも前側カバー351Aが設けられていて、可動バー65,352が、前側カバー64A,351Aの内側で動くので、遊技者に接触して不具合が生じることが防がれる。
また、右サイド装飾部58Cの可動バー65が、後側カバー64Kより下方へ突出しない範囲で移動し、右下装飾部350Cの可動バー352が右サイド装飾部58C内に進入するように移動するので、汎用側部ユニット350ではなく側部ユニット54が取り付けられている場合でも、右サイド装飾部58Cの可動バー65が、側部ユニット54に衝突しないようになっている。なお、側部ユニット54を取り付けた場合、右サイド装飾部58Cの下端部は、側部ユニット54の装飾カバー263の上端部により覆われて、可動バー65の下端部(特に環状部65K)が前方から視認されないようになっている。
なお、汎用側部ユニット350の基礎枠部51へ取り付けるための構成は、側部ユニット54と同じであるため詳細は割愛する。
[他の実施形態]
(1)上記第2実施形態では、1対の投受光部122A,122Bは、上前面構成部56Aの下面に前後方向にずらして配置されることで検知可能エリアDa,Dbを前後方向でずらしていたが、投受光部122A,122Bのセンサ面111A,111Bを前後方向で傾斜させて検知可能エリアDa,Dbを前後方向でずらしてもよい。この場合、センサ面111Aを後下がりの傾斜姿勢とし、センサ面111Bを前下がりの傾斜姿勢とすればよい。
(2)上記第2実施形態では、1対の投受光部122A,122Bは、上前面構成部56Aの下面に設置されていたが、前側扉50の下縁部に配置して、センサ面111A,111Bを上方に向けて配置してもよいし、前側扉50の側縁部に配置して、センサ面111A,111Bを側方に向けて配置してもよい。
(3)上記第2実施形態では、赤外線LED121に接続される抵抗器127の抵抗値を変化させる構成として、抵抗値の異なる第1~第4の抵抗器127A~127Dを備えて、切替スイッチ125により接続を切り替える構成であったが、可変抵抗器を用いて抵抗値を変化させてもよい。
(4)上記第2実施形態では、第1~第4の抵抗器127A~127Dを備えて4つの抵抗値に変更可能に構成されていたが、4つ未満、又は、5つ以上の抵抗値に変更可能に構成してもよい。
(5)上記第2実施形態では、抵抗器127A~127Dを用いて赤外線LED121へ供給する電流量を調整して検知距離LをL1~L4に変更する構成であったが、抵抗器127A~127Dを用いて分圧する分圧回路を用いて、赤外線LED121に印加される印加電圧を調整して検知距離LをL1~L4に変更してもよく、また、受光部123側で、受光した赤外線に基づく電気信号を増幅するアンプの増幅率を変化させることによって検知距離LをL1~L4に変更してもよく、また、これらの方法に限定されるものではない。
(6)上記第2実施形態では、検知距離Lのみを変化させて検知可能エリアDa,Dbを変更していたが、検知角度θも変化させてもよい。この場合、例えば、偏向フィルタ等を用いて変化させればよい。
(7)上記第2実施形態では、特定演出を実行させる契機として、表示画面13Gの特定位置Sに遊技者が手をかざしたことを1対の検出センサ110A,110Bにより検出させる構成であったが、遊技者に任意の選択をさせる際に1対の検出センサ110A,110Bを利用し、例えば、表示画面13Gに選択させるための複数の特定位置を設けて、何れの特定位置に手をかざしたかを1対の検出センサ110A,110Bに検出させる構成であってもよい。
(8)上記第2実施形態では、表示画面13Gの特定位置Sに遊技者が手をかざしたことを1対の検出センサ110A,110Bにより検出させる構成であったが、表示画面13Gとは別に、遊技機10に配設された各種役物に遊技者が手をかざしたことを1対の検出センサ110A,110Bにより検出させる構成であってもよい。この場合、検出センサ110A,110Bの検知可能エリアDa,Dbを、各種役物の前方に及ぶように設定すればよい。
<付記>
前記実施形態から、以下の通り、個別の[課題]を解決することができる複数の[特徴群]を抽出することができる。なお、各[特徴群]の末尾に、[符号の対応]として、[特徴群]に記載されている構成要素に対応する前記実施形態上の構成要素が記載されている。
<特徴群1>
[課題]
従来より、遊技ホールに固定される支持枠に対し、新台入替として遊技盤が別の遊技盤に交換される遊技機が知られている(例えば、特開2018-130617号公報の図5,図39参照)。この従来の遊技機に対し、新台入替の費用を抑えるための技術の開発が求められている。
[特徴1]
遊技ホールに固定される支持枠と、前記支持枠に着脱可能に組み付けられる遊技盤と、前記遊技盤の後側に配置されて、視認可能な液晶モジュールと、を備える遊技機において、
前記液晶モジュールは、前記遊技盤とは別個に前記支持枠に組み付けられている遊技機。
この特徴の遊技機によれば、液晶モジュールと遊技盤とが別個に支持枠に組み付けられているので、新台入替の際に液晶モジュールは交換せずに遊技盤のみを交換することができ、新台入替の費用を抑えることができる。
[特徴2]
前記液晶モジュールを前記支持枠に工具を使わずに着脱可能に保持する保持機構を備える特徴1に記載の遊技機。
この特徴によれば、液晶モジュールの着脱を容易に行うことができる。これにより、新台入替の際の配線の取り回しを容易に行うことができると共に、液晶モジュールが故障した場合に迅速に対応することができる。
[特徴3]
前記保持機構は、前記液晶モジュールを前記支持枠の組付位置に向けて移動する途中で作動し、前記液晶モジュールが前記組付位置に至ったところで前記液晶モジュールを移動不能に保持する特徴2に記載の遊技機。
保持機構としては、液晶モジュールが組付姿勢になってから操作されることで液晶モジュールを組付姿勢に保持する機構も考えられるが、特徴3によれば、自動的に液晶モジュールが組付位置に向けて移動する途中で自動的に作動して液晶モジュールを組付姿勢に保持するので、組付作業が容易になる。その特徴3のさらなる具体的な構成として、特徴4が挙げられる。
[特徴4]
前記保持機構には、前記液晶モジュールと前記支持枠との一方に設けられて係合位置と係合解除位置との間を移動する可変係合部と、前記液晶モジュールと前記支持枠との他方に設けられ、前記係合位置の前記可変係合部と係合する被係合部と、前記可変係合部が、前記係合解除位置から前記係合位置に至ると自動的に作動して前記可変係合部が前記係合解除位置に戻らないようにロックするロック機構と、が含まれている特徴3に記載の遊技機。
[特徴5]
前記保持機構には、前記支持枠に設けられて、前記液晶モジュールの外縁部の一辺である第1辺を斜め前方から受容する受容凹部を有し、前記液晶モジュールは、前記第1辺を前記受容凹部に受容された状態で回動されて前記組付位置に至る特徴4に記載の遊技機。
この特徴によれば、液晶モジュールの支持枠への組み付け作業を一人で行うことができる。
[特徴6]
前記保持機構は、複数備えられて、前記液晶モジュールの外縁部のうち前記第1辺以外の複数の辺と、それらに対応する前記支持枠と複数箇所とに配置されている特徴5に記載の遊技機。
この特徴によれば、液晶モジュールの組付位置での保持が安定する。
[特徴7]
前記複数の保持機構のうちの1つ以外の前記保持機構に、前記可変係合部を前記非係合位置に仮係止する仮係止機構が含まれている特徴6に記載の遊技機。
この特徴によれば、液晶モジュールの支持枠からの取り外し作業を一人で行うことができる。
[符号の対応]
支持枠:支持枠部14 遊技盤:遊技板ユニット90 液晶モジュール:液晶モジュール80 可変係合部:上側係止部材29,ラッチ部材86 被係合部:液晶モジュール80の上縁部,係合ピン30P 受容凹部:後側溝部27 ロック機構:スライダ84,引っ張りコイルバネ86S,当接ピン86N 仮係止機構:レバー部材85,当接片30C,引っ張りコイルバネ85S
<特徴群2>
[課題]
従来より、ケースに電気部品を収容した構造の電気モジュールが、遊技盤や遊技盤を支持する支持枠に着脱可能に組み付けられている遊技機が知られている(例えば、特開2018-130617号公報の図5参照)。このような従来の遊技機に対し、電気モジュールの組付作業を容易にする技術の開発が求められている。
[特徴1]
遊技ホールに固定される支持枠に遊技盤が着脱可能に組み付けられと共に、前記遊技盤より後側に、ケースに電気部品を収容した構造の複数の電気モジュールが組み付けられる遊技機において、少なくとも1つの前記電気モジュールは、前後方向に対して傾斜した傾斜姿勢で一部を前記支持枠又は前記遊技盤とに係止されて、前記傾斜姿勢より前後方向に対する傾斜が小さい組付姿勢になるまで回動されるようにして組み付けられ、前記電気モジュールを前記組付姿勢に保持する保持機構を備える遊技機。
この特徴の遊技機によれば、電気モジュールが、傾斜姿勢で一部を支持枠又は遊技盤とに係止されて組付姿勢になるまで回動され、保持機構によって組付姿勢に保持されるので組付作業が容易になる。
[特徴2]
前記保持機構により回動を規制される前記電気モジュールとして、視認可能な表示画面を有する液晶モジュールが備えられ、前記液晶モジュールは、前記遊技盤とは別個に前記支持枠に組み付けられている特徴1に記載の遊技機。
電気モジュールとしては、回路基板をケースに収容したものや液晶パネルをケースに収容した液晶モジュール等が挙げられる。特徴2によれば、他の電気モジュールに比べて比較的大型になる液晶モジュールの組付作業が容易になり、作業者の負担が大幅に軽減される。
[特徴3]
前記保持機構は、前記電気モジュールが前記傾斜姿勢から前記組付姿勢に向けて回動する途中で作動し、前記電気モジュールが前記組付姿勢に至ったところで前記電気モジュールを回動不能に保持する特徴1又は2に記載の遊技機。
保持機構としては、液晶モジュールが組付姿勢になってから操作されることで液晶モジュールを組付姿勢に保持する機構も考えられるが、特徴3によれば、電気モジュールが傾斜姿勢から組付姿勢に向けて回動する途中で自動的に保持機構が作動して液晶モジュールを組付姿勢に保持するので、組付作業が容易になる。特徴3の具体的な構成として、特徴4が挙げられる。
[特徴4]
前記保持機構には、前記電気モジュールと前記支持枠との一方に設けられて係合位置と係合解除位置との間を移動する可変係合部と、前記電気モジュールと前記支持枠との他方に設けられ、前記係合位置の前記可変係合部と係合する被係合部と、前記可変係合部が、前記係合解除位置から前記係合位置に至ると自動的に作動して前記可変係合部が前記係合解除位置に戻らないようにロックするロック機構と、が含まれている特徴3に記載の遊技機。
[特徴5]
前記保持機構は、複数備えられて、前記電気モジュールの外縁部のうち前記第1辺以外の複数の辺と、それらに対応する前記支持枠と複数箇所とに配置されている特徴4に記載の遊技機。
この特徴によれば、液晶モジュールの組付姿勢での保持が安定する。
[特徴6]
前記複数の保持機構のうちの1つ以外の前記保持機構に、前記可変係合部を前記非係合位置に仮係止する仮係止機構が含まれている特徴5に記載の遊技機。
この特徴によれば、液晶モジュールの支持枠からの取り外し作業を一人で行うことができる。
[符号の対応]
支持枠:支持枠部14 遊技盤:遊技板ユニット90 電気モジュール:第1及び第2の制御ユニット83S,83T,液晶モジュール80 ケース:パネルケース80C 電気部品:液晶パネル80P 可変係合部:上側係止部材29,ラッチ部材86 被係合部:液晶モジュール80の上縁部,係合ピン30P ロック機構:スライダ84,引っ張りコイルバネ86S,当接ピン86N 仮係止機構:レバー部材85,当接片30C,引っ張りコイルバネ85S
<特徴群3>
[課題]
従来の遊技機として、ケースに電気部品を収容した構造の電気モジュールが、遊技盤や遊技盤を支持する支持枠に着脱可能に組み付けられている遊技機が知られている(例えば、特開2018-130617号公報の図5参照)。そのような従来の遊技機に対し、電気モジュールの組付作業を容易にする技術の開発が求められている。
[特徴1]
遊技ホールに固定される支持枠に遊技盤が着脱可能に組み付けられると共に、前記遊技盤又は前記支持枠に、ケースに電気部品を収容した構造の電気モジュールが組み付けられている遊技機において、前記電気モジュールを前記支持枠又は前記遊技盤の組付位置に向けて移動する途中で作動し、前記電気モジュールが前記組付位置に至ったところで前記電気モジュールを移動不能に保持する保持機構を備える遊技機。
この特徴を有する遊技機によれば、電気モジュールを組付位置に向けて移動する途中で保持機構が作動し、電気モジュールが組付位置に至ったところで保持機構が電気モジュールを移動不能に保持するから、電気モジュールの組付作業が従来より容易になる。請求項1の具体的な構造としては、特徴2の構成が挙げられる。
[特徴2]
前記保持機構には、前記電気モジュールと前記支持枠又は前記遊技盤との一方に設けられ、前記係合位置と係合解除位置との間を移動する可変係合部と、前記電気モジュールと前記支持枠又は前記遊技盤との他方に設けられ、前記係合位置の前記可変係合部と係合する被係合部と、前記係合位置の前記可変係合部が前記係合解除位置に移動することを規制するロック位置と、前記係合位置の前記可変係合部が前記係合解除位置に移動することを許容するアンロック位置との間を移動するロック部材と、前記ロック部材を前記ロック位置に付勢するロック付勢手段と、前記可変係合部に設けられ、前記可変係合部が前記係合解除位置に配置されているときに、前記アンロック位置の前記ロック部材が前記ロック位置に移動することを規制するロック規制部と、が含まれ、前記電気モジュールが前記組付位置に向けて移動されることで前記被係合部が、前記係合解除位置の前記可変係合部を前記係合位置へと移動し、その可変係合部の移動に伴って前記ロック規制部による前記規制が解除されて前記ロック部材が前記ロック位置に移動する請求項1に記載の遊技機。
[特徴3]
前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動するためのロック解除操作部と、前記ロック部材及び前記ロック部材を移動可能に支持するベース部材の一方の部材に設けられ、他方の部材の被当接部に当接して前記ロック部材を前記アンロック位置に係止する係止位置と、その係止を解除する係止解除位置との間を移動する係止部材と、前記係止部材を前記係止位置に付勢する係止付勢手段と、が含まれ、前記ロック解除操作部の操作により前記ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動される過程で前記係止部材が前記被当接部に当接して前記ロック部材が前記アンロック位置に係止される請求項2に記載の遊技機。
この特徴によれば、可変係合部が被係合部と係合し、ロック部材によるロックされた状態からロック部材をアンロック位置に移動してそこに係止することができるので、電気モジュールを組付位置から取り外す作業を容易に行うことができる。
[特徴4]
前記被係合部と共に前記電気モジュール又は前記支持枠又は前記遊技盤に設けられて、前記電気モジュールが前記組付位置に向けて移動する途中で、前記係止部材を前記係止位置から前記係止解除位置へと移動する係止解除部を備える請求項3に記載の遊技機。
この特徴によれば、電気モジュールを組み付ける前の状態で、ロック部材がアンロック位置に係止していても、その係止は、電気モジュールが組付位置に向けて移動される途中で解除され、電気モジュールが組付位置に至ったときに、ロック部材によって電気モジュールが組付位置にロックされる。
[特徴5]
前記保持機構には、前記支持枠又は前記遊技盤に設けられて、前記電気モジュールの外縁部の一辺である第1辺を斜め前方から受容する受容凹部を有し、前記電気モジュールは、前記第1辺を前記受容凹部に受容された状態で回動されて前記組付位置に至る特徴1から4の何れか1の特徴に記載の遊技機。
電気モジュールはスライド移動されて組付位置に至るものであってもよいし、特徴5のように回動されて組み付け位置に至るものであってもよい。
[特徴7]
前記保持機構は、複数備えられて、前記電気モジュールの外縁部のうち前記第1辺以外の複数の辺と、それらに対応する前記支持枠又は前記遊技盤の複数箇所とに配置されている特徴6に記載の遊技機。
この特徴によれば、電気モジュールの組付位置への保持が安定する。
[符号の対応]
支持枠:支持枠部14 遊技盤:遊技板ユニット90 電気モジュール:第1及び第2の制御ユニット83S,83T,液晶モジュール80 可変係合部:ラッチ部材86 被係合部:係合ピン30P ロック部材:スライダ84 ロック付勢手段:引っ張りコイルバネ86S ロック規制部:当接ピン86N ロック解除操作部:押圧片84R 係止部材:レバー部材85 係止付勢手段:引っ張りコイルバネ85S 係止解除部:当接片30C 受容凹部:後側溝部27
<特徴群4>
[課題]
従来より、支持部材に支持される遊技機構成部材が交換可能に備えられる遊技機が知られている(例えば、特開2022-011416号公報(段落[0015]及び図4)参照)。この従来の遊技機に対し、交換後の遊技機構成部材の種類が変わると支持部材により位置決めできなくなり、支持部材をそのまま使い回すことができないという問題があり、その対策が求められている。
[特徴1]
支持部材に支持されて交換可能に備えられる遊技機構成部材が、前記支持部材から突出するピンを含んだ位置決め部により位置決めされる遊技機において、
前記ピンは、軸方向の途中位置に段差面を有して先細り形状をなし、
前記位置決め部には、前記段差面である第1基準面とそれより前記ピンの基端側に設ける第2基準面とが備えられ、
前記遊技機構成部材の種類の相違に応じて、第1基準面と第2基準面の何れかによって前記ピンの軸方向で位置決めされる遊技機。
特徴1の遊技機によれば、支持部材から突出するピンを含んだ位置決め部には、軸方向の途中位置に設けられる段差面である第1基準面と、それより基端側に設けられた第2基準面とが設けられているので、遊技機構成部材の種類を第1基準面で位置決めされるものと第2基準面で位置決めされるものとの間で変更しても、スペーサ等を挟む必要なく支持部材をそのまま使い回すことができる。
[特徴2]
前記位置決め部を複数有し、複数の位置決め部の第1基準面が同一面内に配置され、複数の位置決め部の第2基準面が同一面内に配置されている特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機では、遊技機構成部材を複数の位置決め部で位置決めしても、第1基準面及び第2基準面がそれぞれ同一面内に配置されているので遊技機構成部材を支持部材に対して安定して配置することができる。
[特徴3]
前記遊技機構成部材は、遊技板であり、
前記ピンは、前記遊技板を支持する支持枠に配されている特徴1又は2に記載の遊技機。
例えば、特徴3の遊技機のように、遊技機構成部材を遊技板として、ピンを遊技板を支持する支持枠に配する構成としてもよい。
[特徴4]
前記ピンの先端部はテーパ状に先細りしている特徴1から3の何れか1の特徴に記載の遊技機。
例えば、遊技機構成部材にピンと係合する係合部が設けられた場合、特徴4の遊技機のようにピンの先端部をテーパ状に先細りさせることでピンを係合部に係合させやすくなる。
[特徴5]
前記ピンには、前記第2基準面を有する台座が一体成形されている特徴1から4の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴5の遊技機によれば、遊技機構成部材を第2基準面で位置決めする場合、ピンが突出する支持部材の前面に遊技機構成部材が直接当たることが防がれ、支持部材と遊技機構成部材との間に隙間が確保され、がたつき等を抑えて安定して遊技機構成部材を固定することができる。
[符号の対応]
支持部材:支持枠部14、遊技機構成部材:遊技板ユニット90、ピン:ピン22、第1基準面:段差面22D、第2基準面:台座部22Sの前面
<特徴群5>
[課題]
従来より、遊技機の裏側下部に配された電源基盤から延びた電源コードを備える遊技機が知られている(例えば、特開2020-031814号公報(図1及び図2等)参照)。この従来の遊技機に対し、作業時等に電源コードが邪魔にならないようにすることが求められている。
[特徴1]
遊技機の裏側下部に配された電源基盤から延びた電源コードを備える遊技機において、
遊技機の裏側の一方の側辺部に、前記電源コードを保持して前記電源コードの経路を形成可能なコード保持部を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、電源コードが遊技機の裏側の一方の側辺部のコード保持部に保持され、電源コードの経路が形成されるので、電源コードが垂れ下がりにくくなり、作業時等に電源コードが邪魔にならないようにすることができる。
[特徴2]
前後に開放した外枠と、
前記外枠の内側に受容されて遊技板を支持する支持枠と、
前記支持枠に設けられ、前記外枠の内側に嵌合する
機構ケース部と、を備え、
前記コード保持部は、前記機構ケース部と前記外枠との間に配されている特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機によれば、機構ケース部と外枠との間の隙間を有効に利用することができる。
[特徴3]
前記機構ケース部は、側壁から側方に張り出すフランジ部と、
前記フランジ部の外縁から後方に張り出し、前記機構ケース部の側壁の一部である内側対向壁と対向する外側対向壁と、を備え、
前記コード保持部は、前記内側対向壁と前記外側対向壁との間に配されている特徴2に記載の遊技機。
特徴3の遊技機によれば、電源コードが機構ケース部の内側対向壁と外側対向壁との間に配されるので、電源コードが機構ケース部と外枠との間に挟まれることが防がれる。
[特徴4]
前記コード保持部は、前記内側対向壁と前記外側対向壁とから互いに近づくように片持ち梁状に突出し、前記電源コードを抑える突片を備える特徴3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機によれば、片持ち梁状に突出した突片と内側対向壁又は外側対向壁との間に電源コードを入れて、突片に引っかけることで、電源コードを容易に保持することができる。
[特徴5]
前記支持枠は前記外枠に対して一側辺部に配された回転軸を中心に回動可能となっていて、
前記コード保持部は、前記回転軸が配された側の側辺部に配されている特徴2から4の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴5の遊技機によれば、コード保持部が、支持枠の回転軸が配された側の側辺部に配されているので、支持枠を回転させるときに、電源コードが引っ張られることを防ぐことができる。
[特徴6]
前記機構ケース部の上部には、前記電源コードのプラグを保持するプラグ保持部が設けられている特徴2から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴6の遊技機によれば、機構ケース部の上部にプラグ保持部が設けられているので、搬送時や保管時に、このプラグ保持部に電源コードのプラグを保持させることで、垂れ下がった電源コードに他の遊技機が接触して電源コードが破損するという不具合の発生が防がれる。
[特徴7]
前記プラグ保持部は、遊技機の裏側の他方の側辺部に配されている特徴6に記載の遊技機。
特徴7の遊技機によれば、一方の側辺部にコード保持部が配され、他方の側辺部にプラグ保持部が配されるので、電源コードが長くても、自由に垂れ下がる部分を減らすことができる。
[符号の対応]
遊技機:遊技機10、電源基板:電源基板32、電源コード:電源ケーブル33C、側辺部:側辺部35S、コード保持部:ケーブル保持部37、外枠:固定枠12、遊技板:液晶モジュール80、支持枠:支持枠部14、機構ケース:後部カバー35、フランジ部:フランジ部300、内側対向壁:内側対向壁302、外側対向壁:外側対向壁301、突片:303、プラグ:プラグ33P、プラグ保持部:プラグ保持部38
<特徴群6>
[課題]
従来より、遊技者が前方から近づける検出対象を検出可能な検出センサを備える遊技機が知られている(例えば、特開2021-053477号公報(段落[0060]~[0064]、図4及び図5)参照)。この従来の遊技機に対し、遊技者の検出対象の近づけ方によっては検出対象が検出されないという問題があり、その対策が求められている。
[特徴1]
遊技機に対して遊技者が前方から近づける検出対象を検出可能な第1と第2の検出センサを備え、
前記第1と前記第2の検出センサの検出可能エリアが前後方向でずれている遊技機。
特徴1の遊技機によれば、検出可能エリアが前後方向でずれる第1と第2の検出センサを備えているので、従来よりも検出できる範囲が広くなり、遊技者による検出対象の近づけ方のばらつきに対応して検出対象を検出することができる。
[特徴2]
遊技機本体の前面を覆う前面扉を備え、
前記第1と前記第2の検出センサの前記検出可能エリアは、前記前面扉の前方に配置されている特徴1に記載の遊技機。
[特徴3]
前記前面扉に遊技領域を視認可能とする視認窓が備えられ、前記第1及び前記第2の検出センサは、前記視認窓の縁部の離れた2位置に配されている特徴2に記載の遊技機。
特徴2,3の遊技機によれば、第1及び第2の検出センサが、視認窓の縁部から視認窓の前方の検出対象を検出するので、検出センサと検出対象との間に障害物がなく、例えば、検出センサが視認窓の後方に配置されて視認窓を挟んで前方の検出対象を検出するよりも、検出対象以外のものを検出する誤検出が抑制され、検出対象の検出精度を向上させることができる。また、第1及び第2の検出センサが、視認窓の縁部の離れた2位置に配置されるので、遊技機の左右上下方向における検出対象を検出できる範囲が広くなる。これにより、遊技者個々で検出対象に近づけ方に差があったとしても、そのような遊技者によるばらつきに対応して検出対象を近づけたことを検出することができる。
[特徴4]
前記第1及び前記第2の検出センサは、検出波を発射して、前記検出対象に反射された反射波を検出する特徴1から3の何れか1の特徴に記載の遊技機。
検出センサは、例えば、特徴4の遊技機のように、検出波を発射して、検出対象に反射された反射波を検出するものが挙げられる。
[特徴5]
前記第1の検出センサから検出波が発射される向きと、前記第2の検出センサから検出波が発射される向きと、が、70~110°ずれている特徴4に記載の遊技機。
特徴5の遊技機によれば、第1と第2の検出センサの両方で検出対象を検出できる範囲を広くすることができる。
[特徴6]
前記第1及び前記第2の検出センサの検出可能エリアは、その検出センサから離れるにつれて検出波の発射軸からの距離が広がっている特徴4又は5に記載の遊技機。
特徴6の遊技機のように、第1及び第2の検出センサの検出可能エリアは、その検出センサから離れるにつれて検出波の発射軸からの距離が広がっていてもよい。
[特徴7]
前記第1及び前記第2の前記検出センサは、前記前面扉の前側に配置され、その前方は遊技機構成部材により覆われている特徴2から6の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴7の遊技機によれば、検出センサが遊技機の前方から視認しにくくなっており、遊技機前面の意匠性を損なうことなく設置することができる。
[符号の対応]
遊技機:遊技機10、第1と第2の検出センサ:検出センサ110A,110B、検出可能エリア:Da,Db、遊技機本体:固定枠12と後側扉13、前面扉:前側扉50、遊技領域:遊技領域R1、視認窓:表示窓51W、遊技機構成部材:上端前面構成部59A
<特徴群7>
[課題]
従来より、駆動源からの動力を受けて動く装飾体を備える遊技機が知られている(例えば、特開2020-031814号公報(図1及び図2等)参照)。この従来の遊技機に対し、装飾体の見た目を容易に変更可能にすることが求められている。
[特徴1]
駆動源からの動力を受けて動く可動装飾体と、
前記可動装飾体に対して着脱可能であり、前記可動装飾体を介して前記駆動源からの動力を受け、前記可動装飾体と一体に動く連動装飾体と、を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、可動装飾体に対して連動装飾体を着けたり外したりすることで、装飾体の見た目を容易に変更することができる。また、その際に、連動装飾体が、可動装飾体を動かす駆動源によって動かされるので、連動装飾体を動かすための駆動源を別途設ける必要がない。
[特徴2]
前記可動装飾体を支持する第1装飾ユニットと、
前記連動装飾体を支持する第2装飾ユニットと、
前記第1装飾ユニットが固定され、前記第2装飾ユニットが前記第1装飾ユニットよりも着脱容易に取り付けられるベース部材と、を備える特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機では、連動装飾体が第2装飾ユニットに支持されているので連動装飾部材の動きが安定する。また、連動装飾体が第2装飾ユニットごと着脱されるので、装飾体を含むユニットの見た目が変更される。
[特徴3]
遊技者が対向する視認窓を備える前面扉を備え、
前記ベース部材は、前記前面扉のうち前記視認窓の周囲の部分である特徴1に記載の遊技機。
特徴3の遊技機では、可動装飾体及び連動装飾体が前面扉に配され、前面扉の装飾体の見た目が変更されることになるので、遊技機の印象を大きく変更することができる。
[特徴4]
前記第1装飾ユニット及び前記第2装飾ユニットには、前記可動装飾体及び前記連動装飾体を視認可能に前方から覆う透視カバーが設けられている特徴3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機では、前面扉に配された可動装飾体及び連動装飾体が透視カバーに覆われているので、遊技者に接触して不具合が生じることが防がれる。
[特徴5]
前記可動装飾体は、前記第2装飾ユニットから離れる向きに移動し、
前記連動装飾体は、前記第1装飾ユニットに重なるように移動する特徴3又は4に記載の遊技機。
特徴5の遊技機によれば、可動装飾体が第2装飾ユニットから離れる向きに移動するので、第2装飾ユニットが外された状態で、可動装飾体が周囲の部品に衝突することが防がれる。
[特徴6]
前記可動装飾体と前記連動装飾体とには、前記連動装飾体を前方から近づけたときに互いに係合する連結部が設けられている特徴3から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴6の遊技機によれば、連動装飾体は、可動装飾体に前方から近づけることで取り付けられるので、前面扉に対して前方から着脱可能である。
[特徴7]
前記可動装飾体は、前記第1装飾ユニットのユニット本体からはみ出さず、前記連動装飾体は、前記第2装飾ユニットのユニット本体から前記連結部が突出している特徴6に記載の遊技機。
特徴7の遊技機によれば、可動装飾体がユニット本体からはみ出していないので、第2装飾ユニットが外された状態で可動装飾体が周囲の部品に衝突することが防がれると共に、連動装飾体の連結部がユニット本体から突出しているので、可動装飾体へ前方から取り付けやすくなっている。
[特徴8]
前記第2装飾ユニットを取り外し、その場所に、前記可動装飾体とは連結しない第3装飾ユニットを取り付け可能な特徴2から7の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴8の遊技機のように、連動装飾体を有する第2装飾ユニットと、可動装飾体とは連結しない第3装飾ユニットと、を任意に取り付け可能とすることで、遊技機の機種等に合わせて遊技機の見た目を大きく変更することができる。
[特徴9]
前記第3装飾ユニットは、前記可動装飾体のうち前記第3装飾ユニット側の端部を前方から見て隠す形状になっている特徴8に記載の遊技機。
特徴9の遊技機によれば、可動装飾体のうち第3装飾ユニット側の端部が第3装飾ユニットにより隠されるので、連動装飾体を取り付けるための部位を隠すことができ、遊技者に違和感を感じさせることが防がれる。また、可動装飾体が第3装飾ユニットから離れる側に移動する場合は、可動装飾体の端部が見えてしまうことを防ぐことができる。
[特徴10]
前記可動装飾体及び前記連動装飾体は、対応する意匠をなしている特徴1から9の何れか1の特徴に記載の遊技機。
[特徴11]
前記可動装飾体及び前記連動装飾体には、同一の模様が配されている特徴10に記載の遊技機。
特徴10,11の遊技機によれば、可動装飾体及び連動装飾体に一体感を持たせることができる。
[符号の対応]
可動装飾体:可動バー65、連動装飾体:可動バー352、第1装飾ユニット:右前面構成部58A、第2装飾ユニット:汎用側部ユニット350、ベース部材:金属枠51K、前面扉:前側扉50、透視カバー:前側カバー64A,351A、連結部:突出部352T,環状部65K、第3装飾ユニット:側部ユニット54
<特徴群8>
[課題]
従来より、遊技機枠の外面部に装飾が施されている遊技機が知られている(例えば、特開2017-104220号公報(図1等)参照)。この従来の遊技機に対し、遊技機枠の外面部の装飾を斬新にすることが求められている。
[特徴1]
遊技機枠の外面部に、透視性のある透視カバーと、前記透視カバーの内側に配されて動く枠装飾可動部材と、を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、遊技機枠の外面部で枠装飾可動部材が動くので、遊技機枠の外面部の装飾を斬新にすることができる。また、枠装飾可動部材は透視カバーの内側に配されているので、枠装飾可動部材が遊技者に当接することが防がれる。
[特徴2]
前記透視カバー及び前記枠装飾可動部材は、前記遊技機枠の前面に配されている特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機では、透視カバー及び枠装飾可動部材が遊技機枠の前面に配されているので、枠装飾可動部材を目立たせることができる。
[符号の対応]
遊技機枠:遊技枠11、透視カバー:透明カバー64E,66E、枠装飾可動部材:可動バー63,65
<特徴群9>
[課題]
従来より、遊技者が前方から対向する前面扉により後枠が覆われ、その前面扉に装飾が施された遊技機が知られている(例えば、特開2017-104220号公報(図1等)参照)。この従来の遊技機に対し、前面扉の装飾の趣向性を向上することが求められている。
[特徴1]
遊技者が前方から対向する前面扉により後枠が覆われた遊技機において、
前記前面扉が、前記後枠の上端よりも下方から前記後枠の上端よりも上方まで連続して延びた枠越え装飾部を備える遊技機。
特徴1の遊技機では、前面扉に、後枠の上端よりも上方へ突出した枠越え装飾部が配されているので、単に、前面扉の前面に装飾が施された従来の遊技機よりも装飾の趣向性が向上する。しかも、枠越え装飾部が後枠の上端よりも下方から後枠の上端よりも上方まで連続して延びているので、枠越え装飾部と前面扉とに一体感を持たせることができ、前面扉の装飾の趣向性がより向上する。しかも、前面扉自体を大きく見せることができ、遊技機のインパクトを大きくすることができる。
[特徴2]
前記前面扉は、視認窓を備え、
前記枠越え装飾部は、前記前面扉のうち前記視認窓の左右に対をなして配されている特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機では、枠越え装飾部が、前面扉のうち視認窓の左右に対をなして配されているので、左右の一方のみに配される場合よりも前面扉における枠越え装飾部の割合を大きくすることができ、枠越え装飾部と前面扉との一体感を強めることができる。
[特徴3]
各前記枠越え装飾部は、バー形状である特徴2に記載の遊技機。
特徴3の遊技機では、枠越え装飾部がバー形状になっている、つまり、後枠の上端よりも上方まで直線状に延びているので、視認窓の両隣の高さから後枠の上端よりも上方まで連続していることが強調され、枠越え装飾部と前面扉との一体感を強めることができる。
[特徴4]
1対の前記枠越え装飾部の上端部同士を連絡する上部連絡部を備える特徴3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機では、1対の枠越え装飾部の上端部同士が上部連絡部により連絡されているので、1対の枠越え装飾部にも一体感を持たせることができる。
1対の前記枠越え装飾部と前記上部連絡部とに囲まれ、かつ、前記視認窓の上方の領域に、上部装飾部が配されている特徴4に記載の遊技機。
特徴5の遊技機では、1対の枠越え装飾部と上部連絡部とに囲まれ、かつ、視認窓の上方の領域に、上部装飾部が配されており、前面扉の装飾を派手にすることができる。また、上部装飾部を視認窓の上縁部から上方へ連続させることで、上部装飾部と前面扉とにも一体感を持たせることができる。
[特徴6]
1対の前記枠越え装飾部は、上方に進むにつれて左右方向の内側へ寄ってい特徴2から5の何れか1の特徴5に記載の遊技機。
枠越え装飾部は、鉛直方向に延びていてもよいし、特徴6の遊技機のように、上方に進むにつれて左右方向の内側へ寄っていてもよい。後者の場合、枠越え装飾部同士の間隔が上方に向かうにつれて小さくなり、スマートな印象を与えることができる。
[特徴7]
前記枠越え装飾部の下端部は、前記視認窓の下端部又は下端部寄り位置と同じ高さに位置している特徴2から6の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴7の遊技機によれば、枠越え装飾部の下端部が、視認窓の下端部又は下端部寄り位置と同じ高さに位置していて、そこから後枠の上端よりも上方まで連続して延びているので、前面扉における枠越え装飾部の割合を大きくすることができ、枠越え装飾部と前面扉との一体感を強めることができる。
[特徴8]
前記枠越え装飾部は、上方に進むにつれて前方へせり出している特徴1から7の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴8の遊技機のように、枠越え装飾部を、上方に進むにつれて前方へせり出した構成にすることで、枠越え装飾部を含む前面扉の存在感を大きくすることができる。
[符号の対応]
前面扉:前側扉50、後枠:固定枠12,後側扉13、枠越え装飾部:左サイド装飾部57C,右サイド装飾部58C、視認窓:表示窓51W、上部連絡部:上端前面構成部59A、上部装飾部:上部ユニット52
<特徴群10>
[課題]
従来より、透光部材を発光素子により光らせる遊技機が知られている(例えば、特開2020-089626号公報(図4等)参照)。この従来の遊技機に対し、例えば、遊技機の機種の変更に応じて、透光部材を容易に変更可能にすることが求められている。
[特徴1]
透光部材を発光素子により光らせる遊技機において、
前記発光素子を有し、前記透光部材の後方に重ねられる発光ベース体と、
前記発光ベース体と前記透光部材との一方、又は両方に設けられ、前記発光ベース体と前記透光部材とが互いに固定された状態と、前記発光ベース体と前記透光部材とが離間可能な状態とに切り替えるロック操作部材と、を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、ロック操作部材の操作により透光部材を発光ベース体に着脱可能となるので、透光部材を容易に交換することができる。
[特徴2]
前記発光ベース体と前記透光部材との一方には、前記発光ベース体と前記透光部材との他方の外縁よりも外方に張り出した張り出し部を備え、
前記ロック操作部材は、前記張り出し部に軸支され、前記発光ベース体と前記透光部材との他方に重なる固定位置と、重ならない解除位置と、の間を回動可能になっている特徴1に記載の遊技機。
ロック操作部材は、スライド操作される構成であってもよいし、特徴2の遊技機のように、回動操作される構成でもよい。
[特徴3]
前記張り出し部には、前記解除位置の前記ロック操作部材と係止する解除係止部が設けられている特徴2に記載の遊技機。
特徴3の遊技機では、解除位置に配されたロック操作部材が解除係止部に係止されるので、透光部材と発光ベース体とを重ねる際及び離間させる際に、ロック操作部材が解除位置からずれて透光部材又は発光ベース体と干渉することが防がれる。
[特徴4]
前記発光ベース体と前記透光部材との他方には、前記固定位置の前記ロック操作部材と係止する固定係止部が設けられている特徴2又は3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機では、固定位置のロック操作部材が固定係止部に係止するので、固定状態が安定する。
[特徴5]
前記発光ベース体と前記透光部材とは、前記ロック操作部材とは別に、前記発光ベース体と前記透光部材とが重なる方向と直交する方向で互いを位置決めする位置決め部を備える特徴1から4の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴5の遊技機では、透光部材の取り付け時に、透光部材と発光ベース体とを重ねると、位置決め部により、発光ベース体と透光部材とが重なる方向と直交する方向で位置決めされてずれないので、ロック操作部材の操作がスムーズに行える。
[特徴6]
前記発光ベース体と前記透光部材とを備える発光装飾体を備え、
前記発光装飾体は、遊技機枠の上部に取り付けられている特徴1から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
特徴6の遊技機によれば、発光ベース体と透光部材とを備える発光装飾体が遊技機枠の上部に取り付けられるので、遊技機枠の印象を大きく変えることができる。
[特徴7]
前記発光装飾体は、前記遊技機枠のうち視認窓を備える前面扉に配されている特徴6に記載の遊技機。
特徴7の遊技機によれば、発光装飾体が前面扉に配されるので、発光装飾体を目立たせることができる。
[特徴8]
前記前面扉の上部には、前記発光装飾体の外縁部に前方から重なる上部装飾枠が設けられ、
前記ロック操作部材は、前記上部装飾枠により隠される特徴7に記載の遊技機。
特徴8の遊技機によれば、ロック操作部材が上部装飾枠により隠されるので、遊技者がロック操作部材を見て興ざめすることが防がれる。
[特徴9]
前記前面扉には、前後方向にスライドし、スライド方向の前側のロック位置に配されたときに前記発光装飾体に形成された受容部に入り込んで前記発光装飾体を取り外し困難にするスライドロック部材が設けられ、
前記前面扉が前記遊技機枠のうち遊技板を支持する支持枠に対して閉じられると、前記スライドロック部材が前記支持枠により前記ロック位置まで押される特徴7又は8に記載の遊技機。
特徴9の遊技機によれば、前面扉が支持枠に対して閉じられると、自ずと、スライドロック部材がロック位置に配され、発光装飾体の取り外しが困難になる。
[特徴10]
前記スライドロック部材は後方へ付勢されていて、
前記スライドロック部材と前記前面扉とには、前記スライドロック部材が前記ロック位置に配された状態で回転されると、係合し、前記スライドロック部材を前記ロック位置に位置決めする係合部が設けられている特徴9に記載の遊技機。
特徴10の遊技機によれば、スライドロック部材は手動操作でもロック位置に配置されるので、発光装飾体を取り付けた前面扉を支持枠に対して安定して閉じることができる。なお、スライドロック部材を操作し忘れても前面扉を支持枠に対して閉じることで発光装飾体の取り外しが困難にすることができる。
[符号の対応]
透光部材:透光装飾部370、遊技機:10、発光ベース体:電飾ベース375、ロック操作部材:固定部材378、張り出し部:ベース板375Aの前面における基盤ケース376の外側部分、解除係止部:保持筒部375H、固定係止部:環状突部373C、位置決め部:貫通孔373B,突部375T、発光装飾体:上部ユニット52、遊技機枠:遊技枠11、視認窓:表示窓51W、前面扉:前側扉50、上部装飾枠:左前面構成部57A,上端前面構成部59A,右前面構成部58A、受容部:シャフト受容部375U、スライドロック部材:付勢シャフト56S、遊技板:遊技板ユニット90、支持枠:後側扉13、係合部:係止部56B2、拡張部56R3の後側側面
<特徴群11>
[課題]
従来の遊技機として、遊技の演出のための操作部を備えたものが知られている(例えば、特開2022-047047号の図2、請求項1参照)。このような従来の遊技機に対し、操作部の操作に起因して今までにはない演出が行われる遊技機の開発が求められている。
[特徴1]
遊技者によって操作される操作部を有する遊技機において、遊技者が視認可能でかつ触れることができない位置に配置されて、動作可能に支持され、前記操作部を介して遊技者の操作力を受けて動作する可動演出部材を備える遊技機。
この特徴の遊技機は、操作部を介して遊技者の操作力を受けて動作する可動演出部材を備えるので、操作部の操作に起因した今までにはない演出を提供することができる。
[特徴2]
前記操作部は、第1位置と第2位置との間を往復するように支持され、前記可動演出部材は、一方向に回転するように支持されている特徴1に記載の遊技機。
操作部の第1位置と第2位置との間の往復操作に応じて、操作部と違う方向又は違う速度で可動演出部材がスライドするものであってもよいし、特徴2のように操作部の第1位置と第2位置との間の往復操作に応じて可動演出部材が一方向に回転するようにしてもよい。
[特徴3]
前記操作部が前記第1位置から前記第2位置に移動するときのみ、前記操作力を含む力を前記操作部から前記可動演出部材に伝達し、前記操作部が前記第2位置から前記第1位置に移動するときには前記操作部から前記可動演出部材に力を伝達しないワンウェイクラッチ機構を備える特徴2に記載の遊技機。
この特徴によれば、操作部が第1位置から第2位置に移動操作されるときのみに、可動演出部材の回転が加速されるという演出を楽しむことができる。
[特徴4]
前記操作部が操作力を受けていないときに前記第1位置に保持されるように前記操作部を前記第1位置に向けて付勢する付勢部材を備える特徴3に記載の遊技機。
この特徴によれば、操作部を第1位置に戻す操作が不要又は容易になる。
[特徴5]
前記可動演出部材は、操作力を受けた後、慣性力により回転し続ける特徴3に記載の遊技機。
この特徴によれば、操作部の操作が繰り返されると徐々に可動演出部材の回転速度が上がっていくという演出を楽しむことができる。
[特徴6]
前記可動演出部材は、球状をなし、前記可動演出部材の外面と同心の球殻の一部をなして前記可動演出部材を覆う透明又は半透明な外殻部材を備える特徴1から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
この特徴によれば、可動演出部材に手を接近させることができ、可動演出部材に触れることはできなくても身近に感じることができる。
[特徴7]
前記可動演出部材は、球状をなし、前記可動演出部材と同心の球殻の一部をなして前記可動演出部材を覆う透明又は半透明な外殻部材と、前記可動演出部材と同心の球殻の一部をなし、前記外殻部材の内側で前記可動演出部材の少なくとも一部を外側から覆うカバー位置と覆わないアンカバー位置との間を回動するように駆動されるカバー部材と、を備える請求項1から5の何れか1の請求項に記載の遊技機。
この特徴によれば、可動演出部材がカバー部材に覆われたり、覆われなかったりするので、カバー部材に覆われてない可動演出部材を見ることができたときに、プレミア感を感じさせることができる。
[特徴8]
前記カバー部材は、対をなし、前記カバー位置から互いに離れるように回動して前記アンカバー位置に至る特徴7に記載の遊技機。
この特徴によれば、可動演出部材を覆う殻としてのカバー部材が2つに割れて可動演出部材が出現するような演出を行うことができる。
[特徴9]
前記カバー部材が、前記アンカバー位置に位置していることを条件に前記操作部が操作可能になる特徴7に記載の遊技機。
この特徴によれば、操作部の操作に起因する演出にメリハリを持たせることができる。
[特徴10]
前記操作部を振動させる電気的駆動源を有し、前記電気的駆動源に起因する振動によっても前記可動演出部材が回転する特徴1から9の何れか1の特徴に記載の遊技機。
この特徴によれば、演出のバリエーションを増やすことができる。
[符号の対応]
操作部:側部操作部217 可動演出部材:装飾回転部249 ワンウェイクラッチ機構:ワンウェイクラッチスリーブ250,回転シャフト245 付勢部材:引張コイルバネ213 外殻部材:透光外殻ベース242A カバー部材:内部扉部材255 電気的駆動源:振動装置218
<特徴群12>
[課題]
従来の遊技機として、動くことで遊技を演出する可動演出部を備えたものが知られている(例えば、特開2022-047047号の図2参照)。このような従来の遊技機に対し、今までにはない演出が行われる遊技機の開発が求められている。
[特徴1]
透明又は半透明な外殻部材と、外殻部材に覆われている内部演出部材と、前記外殻部材の内側で、前記内部演出部材の少なくとも一部を外側から覆うカバー位置と、そのカバー位置より前記内部演出部材を覆わないアンカバー位置との間を動作するカバー部材と、を備える遊技機。
この特徴の遊技機によれば、透明又は半透明な外殻部材の内側で、カバー部材がカバー位置からアンカバー位置に移動すると内部演出部材が視認容易になるという今までにはない演出を行うことができる。
[特徴2]
前記内部演出部材は、動力を受けて動作する特徴1に記載の遊技機。
この特徴では、内部演出部材は動力を受けて動作するので、カバー部材がカバー位置からアンカバー位置に移動して内部演出部材が視認容易になったときの楽しさが増す。
[特徴3]
前記外殻部材と前記カバー部材とは、略同心の球の一部をなしている特徴1に記載の遊技機。
この特徴では、外殻部材とカバー部材とが略同心の球の一部をなしているからそれらの間の隙間を小さくすることができる。
[特徴4]
前記カバー部材と前記内部演出部材は、略同心の球の一部をなしている特徴1に記載の遊技機。
この特徴では、カバー部材と内部演出部材とが略同心の球の一部をなしているからそれらの間の隙間を小さくすることができる。
[特徴5]
前記外殻部材と前記カバー部材と前記内部演出部材は、略同心の球の一部をなしている特徴1に記載の遊技機。
この特徴によれば、外殻部材とカバー部材と内部演出部材とが略同心の球の一部をなしているからそれらの間の隙間を小さくすることができる。
[特徴6]
前記内部演出部材は、前記カバー部材の一部として含まれる球面の中心を通る回転軸を中心にして回転する特徴3から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
この特徴では、内部演出部材が回転するので、カバー部材がカバー位置からアンカバー位置に移動して内部演出部材が視認容易になったときの楽しさが増す。
[特徴7]
前記カバー部材は、対をなし、前記カバー位置から互いに離れるように動作して前記アンカバー位置に至る特徴1から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
この特徴によれば、内部演出部材を覆う殻としてのカバー部材が2つに割れて可動演出部材が出現するような演出を行うことができる。
[符号の対応]
外殻部材:透光外殻ベース242A 内部演出部材:装飾回転部249 カバー部材:内部扉部材255
<特徴群13>
[課題]
従来の遊技機として、遊技の演出のための操作部を備えたものが知られている(例えば、特開2022-047047号の図2参照)。このような従来の遊技機に対し、操作部の趣向性の向上が求められている。
[特徴1]
遊技機本体の外面から突出しかつ前記遊技機本体に動作可能に支持されている中継部材の先端部に、遊技者によって操作されかつ装飾されている操作部が固定されている遊技機において、前記中継部材は、透明である遊技機。
この特徴の遊技機によれば、操作部を支持する中継部材が透明であるから操作部が、中に浮いているか、中継部材以外の部分のみで支持されているように感じさせることができ、操作部の趣向性が向上する。
[特徴2]
前記中継部材は、平板状をなし、その厚さ方向と交差する方向に動作可能に支持されている特徴1に記載の遊技機。
この特徴によれば、中継部材が最も強度が高い方向で負荷を受け止めることができる。
[特徴3]
前記中継部材は、複数の透明な平板部材を重ねた形成されている特徴2に記載の遊技機。
この特徴によれば、簡素な構造で中継部材の強度アップが図られる。
[特徴4]
前記複数の平板部材は、ニュートン環が出現しないように相互間に隙間を空けて重ねられている特徴3に記載の遊技機。
この特徴によれば、ニュートン環の出現を抑えて中継部材の存在感が抑えられる。
[特徴5]
前記複数の平板部材は、ニュートン環が出現しないように相互間に隙間無く密着している特徴3に記載の遊技機。
この特徴によれば、ニュートン環の出現を抑えて中継部材の存在感が抑えられる。
[特徴6]
前記中継部材の基端側には発光手段が備えられ、前記操作部には、前記発光手段からの光を前記中継部材を通して受光して発光する光装飾部が含まれている特徴1に記載の遊技機。
この特徴によれば、中継部材が導光部の役割を果たし、有効利用が図られる。
[符号の対応]
中継部材:透光性支持部材215 操作部:側部操作部217 平板部材:透光プレート216A~216C 発光手段:発光基板243 光装飾部:レンズ部216H~216
<特徴群14>
[課題]
従来の遊技機として、例えば、新台入替の際に遊技機構成部品が遊技ホールで交換されるものが知られている(例えば、特開2018-130617号公報の図5,図39参照)。上記した従来の遊技機に対し、遊技機構成部品の着脱作業を一人で安全に行うことができる遊技機の開発が求められている。
[特徴1]
支持部材の組付位置に遊技機構成部品が配置された状態で操作されて、前記遊技機構成部品を組み付け位置にロックするロック機構と、前記ロック機構によるロック及びロック解除の操作を行うためロック操作部と、前記遊技機構成部品を前記組付位置へと移動する途中で作動し、前記遊技機構成部品を前記組付位置に保持しかつその保持を維持するための付勢手段を有する保持機構と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記保持機構による保持を解除操作するための保持操作部と、を備える遊技機。
この特徴の遊技機では、遊技機構成部品を支持部材の組付位置にロックするロック機構とは別に、遊技機構成部品を組付位置へと移動する途中で作動し、遊技機構成部品を組付位置に保持しかつその保持を維持するための付勢手段を有する保持機構を備えるので、遊技機構成部品と組み付けるときは、ロック操作部の操作が容易になり、遊技機構成部品と取り外すときに、ロック操作部によってロックを解除した途端に遊技機構成部品が落下するようなことがなくなる。これにより、遊技機構成部品の着脱作業を一人で安全に行うことができる。
[特徴2]
前記ロック機構は、複数備えられ、前記保持機構は、1つ備えられている請求項1に記載の遊技機。
この特徴によれば、ロック機構が複数であるのに対し、保持機構は1つであるから、遊技機構成部品を取り外す際の最後の操作(即ち、保持機構の操作)が容易になる。
[特徴3]
複数の前記ロック操作部及び1つの前記保持操作部の全てが同じ方向から視認可能な位置に配置されている特徴2に記載の遊技機。
この特徴によれば、複数のロック操作部と保持操作部の操作を効率良く行うことができる。
[特徴4]
前記複数のロック操作部の操作の態様は、全て同じであり、前記保持操作部の操作の態様は、前記複数のロック操作部の操作の態様と異なる特徴2に記載の遊技機。
この特徴によれば、複数のロック操作部の操作の態様は、全て同じであるので、それらの操作を効率良く行うことができる。また、保持操作部の操作の態様は、複数のロック操作部の操作の態様と異なるから、保持操作部の操作の前に、遊技機構成部品が支持部材から外れるという心の準備を行うことが可能になる。
[特徴5]
前記保持機構には、前記支持部材に設けられるピン孔と、前記遊技機構成部品から突出し、前記組付位置で前記ピン孔を貫通するピンと、前記ピンのうち前記ピン孔を通過した位置の外周面を横切る係合溝と、前記支持部材に支持されて、前記係合溝に係合する係合位置とその係合が解除される係合解除位置との間を移動する係合部材と、前記係合部材を前記係合位置に付勢する付勢手段と、前記ピンの先端部に設けられる前記ピンが前記ピン孔に突入するときに前記係合部材を前記係合解除位置に誘導するテーパー状のガイド部と、が含まれている特徴1から4の何れか1の特徴に記載の遊技機。
この特徴によれば、簡素な構成で保持機構を実現することができる。
[符号の対応]
支持部材:基礎枠部51 遊技機構成部品:側部ユニット54 ロック機構:第1のユニット保持部61 ロック操作部:摘部61G 付勢手段:圧縮コイルバネ62F 保持機構:第2のユニット保持部62 保持操作部:指掛け部62E ピン孔:ピン孔51N ピン:ピン54E 係合溝:係合溝54F 係合部材:スライダ62B ガイド部:ガイド部54G
<特徴群15>
[課題]
従来より、駆動源により駆動される可動部材を備える遊技機が知られている(例えば、特開2020-031814号公報(図1及び図2等)参照)。この従来の遊技機に対し、可動部材の趣向性を向上することが求められている。
[特徴1]
遊技機枠の前面に配され、駆動源により駆動される可動部材と、
遊技者が接触したときに前記可動部材の動きを抑制可能な抑制機構と、を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、駆動源により駆動される可動部材が遊技機枠の前面に配されるという従来にない構成を有しており、可動部材の趣向性を向上することができる。また、可動部材を遊技機枠の前面に配することで、可動部材が遊技者に当たって遊技者が負傷するすことが懸念されるが、遊技者が可動部材に接触すると、抑制機構により可動部材の動きが抑制されるので、遊技者が負傷することを防ぐことができる。
[特徴2]
前記抑制機構は、遊技者が接触して前記可動部材にかかる負荷が増大すると作動する特徴1に記載の遊技機。
抑制機構は、遊技者が可動部材に接触したことをセンサ等により検知することをもって作動する構成であってもよいし、特徴2の遊技機のように、可動部材にかかる負荷が増大することをもって作動する構成であってもよい。
[特徴3]
前記抑制機構は、作動時に前記駆動源の動力を前記可動部材に対して切り離す特徴2に記載の遊技機。
[特徴4]
前記駆動源から前記可動部材へ動力を伝達する複数のギアを備え、
前記抑制機構は、前記複数のギアの一部である、前記可動部材側の第1ギアと前記駆動源側の第2ギアと、を回転軸上に並べて備え、
通常時は、前記第2ギアと前記第1ギアとが一体に回転し、作動時は、前記第2ギアが前記第1ギアに対して空転する特徴3に記載の遊技機。
[特徴5]
前記第2ギアには、前記第1ギア側を向き、回転の向きにおける後ろ側に向かうにつれて前記第1ギアに近づく第1傾斜面が設けられ、
前記第1ギアには、前記第1傾斜面に当接し、作動時に前記第2ギアの回転を受け流す第2傾斜面が設けられている特徴4に記載の遊技機。
特徴3の遊技機によれば、遊技者が接触して可動部材にかかる負荷が増大すると、駆動源の動力が可動部材に対して切り離される。具体的には、例えば、特徴4の遊技機のように、駆動源側の第2ギアとと可動部材側の第1ギアとが、通常時は一体に回転し、作動時は空転するように構成される。より具体的には、特徴5の遊技機のように、第2ギアに、回転の向きにおける後ろ側に向かうにつれて第1ギアに近づく第1傾斜面が設けられ、第1ギアに、第1傾斜面に当接し、作動時に第2ギアの回転を受け流す第2傾斜面が設けられる。
[符号の対応]
遊技機枠:遊技枠11、可動部材:顔可動部材77、抑制機構:クラッチ機構75C、第1ギア:第1連結ギア76J、第2ギア:第2連結ギア76K、第1傾斜面:傾斜面76J5、第2傾斜面:76K5
<特徴群16>
[課題]
従来より、遊技者が操作可能な操作部を備える遊技機が知られている(例えば、特開2020-031814号公報(段落[0009]及び図1等)参照)。この従来の遊技機に対し、斬新な操作部を提供することが求められている。
[特徴1]
遊技者が操作可能であり、操作困難な待機位置から操作容易な出現位置へ移動する特別操作部を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、操作困難な待機位置から操作容易な出現位置へ移動するという斬新な操作部を提供することができる。
[特徴2]
通常時に操作可能な通常操作部を備え、
前記特別操作部の前記出現位置は、前記通常操作部を操作しにくくする位置である特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機によれば、通常時に操作可能な通常操作部を操作しにくくする位置に特別操作部が出現するので、遊技者が操作可能な操作部が通常操作部から特別操作部へ変化することとなり、操作部がグレードアップしたように遊技者に感じさせることができる。
[特徴3]
前記通常操作部は、遊技者が上方から手を近づけることが可能になっていて、
前記特別操作部の前記出現位置は、前記通常操作部の上方である特徴2に記載の遊技機。
特徴3の遊技機によれば、特別操作部は通常操作部の上方に配される。
[特徴4]
前記特別操作部の前記出現位置への移動は、前記通常操作部が操作されることに起因して行われる特徴2又は3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機によれば、特別操作部の移動が通常操作部の操作に起因して行われるので、「自分が操作部をグレードアップさせた」と遊技者に達成感を感じさせることができる。また、特徴3に従属する特徴4の遊技機によれば、通常操作部を操作すると、その通常操作部の上に被さるように特別操作部が移動してくるので遊技者の意表を突くことができる。
[符号の対応]
特別操作部:特別操作部77S、通常操作部:操作ボタン72S、
<特徴群17>
[課題]
従来より、遊技者が手で操作可能な演出用操作部を備える遊技機が知られている(例えば、特開2020-031814号公報(段落[0009]及び図1等)参照)。この従来の遊技機に対し、演出用操作部を用いた演出の趣向性を向上することが求められている。
[特徴1]
遊技者が手で操作可能な演出用操作部と、
前記演出用操作部が操作されたことに起因して前記演出用操作部に触れた手に向けて移動する可動部材と、を備える遊技機。
特徴1の遊技機によれば、遊技者が手で演出用操作部を操作すると、その手に向けて可動部材が移動してくるので、遊技者の意表を突く斬新な演出を行うことができる。
[特徴2]
前記演出用操作部は、遊技者が上方から手を近づけることが可能になっていて、
前記可動部材の移動先は、前記演出用操作部の上方領域である特徴1に記載の遊技機
特徴2の遊技機によれば、可動部材が、演出用操作部に触れた手の上方に被さってくるので、遊技者を驚かせることができる。
[特徴3]
視認窓を有する前面扉を備え、
前記演出用操作部は、前記前面扉のうち前記視認窓よりも下方に配されている特徴2に記載の遊技機。
特徴3の遊技機によれば、遊技者が演出用操作部に手を近づけやすくなる。
[特徴4]
前記可動部材は、前記演出用操作部を上方から覆い、
前記可動部材には、遊技者が操作可能な特別操作部が設けられている特徴2又は3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機によれば、遊技者が演出用操作部を操作すると、遊技者が操作可能な特別操作部がその上方に出現する。
[特徴5]
前記可動部材は、前記演出用操作部の後方の待機位置と前記演出用操作部の上方の出現位置との間を移動する特徴2から4の何れか1の請求項に記載の遊技機。
可動部材は、演出用操作部の上方の出現位置へ、さらに上方の待機位置から落下してくる構成であってもよいし、特徴5の遊技機のように、演出用操作部の後方から移動してく構成であってもよい。後者の場合、演出用操作部の後方という比較的目立ちにくいところから可動部材が移動してくるので、移動してくる可動部材のインパクトを強めることができる。
[特徴6]
前記可動部材は、前記待機位置と前記出現位置との間を回動し、
前記可動部材は、前記出現位置において上方を向いた第1装飾面と、下方を向いた第2装飾面と、を備え、前記待機位置では、前記第1装飾面が後方を向いて、前記第2装飾面が前方を向いた姿勢になっている特徴5に記載の遊技機。
特徴6の遊技機によれば、出現位置において上方を向く面(第1装飾面)と、待機位置で前方を向く面(第2装飾面)とが異なるので、例えば、第2装飾面を第1装飾面よりも目立ちにくい構成にして、待機位置に配された可動部材をさらに目立ちにくくすることが可能となる。
[特徴7]
前記待機位置に配された前記可動部材と前記演出用操作部との間についたて部が設けられている請求項6に記載の遊技機。
特徴7の遊技機によれば、待機位置に配された可動部材と演出用操作部との間についたて部が設けられているので、待機位置に配された可動部材をより目立ちにくくすることができる。
[符号の対応]
演出用操作部:操作ボタン72S、可動部材:顔装飾部材77A、視認窓:、前面扉:、特別操作部:特別操作部77S、第1装飾面:外面77B、第2装飾面:内面77E、ついたて部:装飾カバー73
<特徴群18>
[課題]
従来より、遊技板に備えられる各種電気部品の配線を後方に取り廻して制御基板に接続する遊技機が知られている(例えば、特開平11-342249号公報(段落[0049])参照)。この従来の遊技機に対し、配線の取り廻しの作業効率を向上させることが求められている。
[特徴1]
支持枠の枠開口に遊技板が取り付けられる遊技機において、
前記枠開口には、前記遊技板の後方に、演出部材が固定され、
前記演出部材の後方には、前記遊技板と連結される制御基板が配され、
前記遊技板からは、前記枠開口の開口縁と前記演出部材との隙間を通り、前記制御基板に接続される配線が後方へ延びている遊技機。
特徴1の遊技機によれば、遊技板が取り付けられる支持枠の枠開口の開口縁と遊技板の後方に固定される演出部材との間に、遊技板から延びる配線を後方に通すことが可能な隙間が形成されているので、配線の取り廻しの作業効率を向上させることができる。
[特徴2]
前記配線が挿通され、前記配線を後方へ案内するケーブルダクトを備える特徴1に記載の遊技機。
特徴2の遊技機では、ケーブルダクトを備えて複数の配線を纏めて後方へ案内するので一層配線の取り廻しの作業効率を向上させることができる。
[特徴3]
前記ケーブルダクトは、前記遊技板にヒンジ連結されている特徴2に記載の遊技機。
特徴3の遊技機では、ケーブルダクトが遊技板にヒンジ連結されて遊技板に対して回動可能となるため、支持枠の枠開口の開口縁と演出部材との隙間に差し込みやすくなり、また、出荷時等には、遊技板に重ねてコンパクトにすることもできる。
[特徴4]
前記演出部材は、表示画面を有する液晶モジュールである特徴1から3の何れか1の特徴に記載の遊技機。
演出部材は、例えば、特徴4の遊技機のように、表示画面を有する液晶モジュールであってもよい。
[符号の対応]
支持枠:支持枠部14、遊技板:遊技板ユニット90、遊技機:遊技機10、演出部材:液晶モジュール80、ケーブルダクト:ケーブルダクト143、表示画面:表示画面80G
<特徴群19>
[課題]
従来より、検出対象を検出する検出センサを備える遊技機が知られている(例えば、特開2021-053477号公報(段落[0060]~[0064]、図4及び図5)参照)。この従来の遊技機に対し、製造ばらつきや経時劣化等により検出対象を検出可能な検知可能エリアが個々の検出センサによって変動することがあり、検出対象を検出したい位置で精度よく検出することが可能な遊技機が求められている。
[特徴1]
検出対象を検出する検出センサを備える遊技機において、
前記検出センサの検知距離が変更可能になっている遊技機。
特徴1の遊技機によれば、検出センサ毎に検知距離を設定することができるので、検出対象を検出したい位置が遊技機によってばらついてしまうことを抑え、検出対象を検出したい位置で精度よく検出することができる。
[特徴2]
前記検出センサは、遊技者が遊技機に対して前方から近づける検出対象を検出可能となっている特徴1に記載の遊技機。
[特徴3]
前記検出センサは、検出波を出力する送波部と、その検出波が前記検出対象で反射された反射波を検出する受波部と、前記送波部を制御し、前記検出波の出力強度を調整して前記検知距離を変更可能な制御回路と、を備える特徴1又は2に記載の遊技機。
検知距離を変更可能な検出センサとして、例えば、特徴2の遊技機のように、遊技者が遊技機に対して前方から近づける検出対象を検出可能とし、特徴3の遊技機のように、検出波を出力する送波部と、その検出波が検出対象で反射された反射波を検出する受波部とを備えて、検出波の出力強度を調整して検知距離を変更するものが挙げられる。
[特徴4]
前記制御回路は、前記出力強度を変化させるために、抵抗値を変更可能な可変抵抗部を備える特徴3に記載の遊技機。
特徴4の遊技機ように、検出波の出力強度の大きさによって検知距離が変化することを利用して、抵抗値を変化させることで検知距離を変更してもよい。
[特徴5]
前記可変抵抗部は複数の抵抗器を含み、
前記制御回路は、前記複数の抵抗器を選択的に接続可能とするスイッチ装置を備え、
前記スイッチ装置は、外部から操作可能となっている特徴4に記載の遊技機。
抵抗値を変化させる構成として、特徴5の遊技機ように、複数の抵抗器をスイッチ装置により選択的に接続可能としてもよいし、可変抵抗器を用いてもよい。また、スイッチ装置は、特徴5のように、外部から操作可能としてもよい。
[特徴6]
前記検出センサは、反射型赤外線センサである特徴1から5の何れか1の特徴に記載の遊技機。
検出センサは、特徴6の遊技機のように反射型赤外線センサであってもよいし、可視光やそれら以外の周波数の電波を送受信するものであってもよく、また、光学式に限らず、電波を用いる電波式のセンサや音波を用いる音波式のセンサ等であってもよい。
[特徴7]
前記検出センサが複数備えられている特徴1から6の何れか1の特徴に記載の遊技機。
検出センサは、特徴7の遊技機のように複数備えられていてもよい。
[符号の対応]
遊技機:遊技機10、検出センサ:検出センサ110A,110B、検知距離:検知距離L、送波部:投光部120、受波部:受光部123、制御回路:制御部124、可変抵抗部:第1~第4の抵抗器127A~127D、スイッチ装置:切替スイッチ125
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10 遊技機
11 遊技枠
13 後側扉
22 ピン
22D 段差面
33C 電源ケーブル
33P プラグ
37 ケーブル保持部
38 プラグ保持部
50 前側扉
51 基礎枠部
52 上部ユニット
53 下部ユニット
54 側部ユニット
61A 回動シャフト
62B スライダ
62D フック
63,65 可動バー
72S 操作ボタン
75C クラッチ機構
77 顔可動部材
77S 特別操作部
80 液晶モジュール
81,82 ブラケット
85 レバー部材
86 ラッチ部材
90 遊技板ユニット
91 ユニット載置領域
110A,110B 検出センサ
127A~127D 抵抗器
124 制御部
125 切替スイッチ
215 透光性支持部材
216A~216C 透光プレート
217 側部操作部
240 サイド装飾ユニット
350 汎用側部ユニット
352 可動バー
370 透光装飾部
375 電飾ベース
378 固定部材

Claims (1)

  1. 遊技機枠の前面に配され、駆動源により駆動される可動部材を備える遊技機。
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