JP2024027276A - 燃料ガス製造設備 - Google Patents

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利華子 岸
Rikako Kishi
彩香 和田
Ayaka Wada
康明 鈴木
Yasuaki Suzuki
久司 今井
Hisashi Imai
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Air Water Inc
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Air Water Hokkaido Industrial Gas Inc
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Abstract

【課題】外部熱源がなくても燃料ガスを製造することができ、ボイルオフガスも無駄にしない燃料ガス製造設備を提供する。【解決手段】低温液化燃料ガスを貯留するタンク10と、上記タンク10から取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する気化器20と、上記気化器20での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備に供給する供給手段30と、上記気化器20において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる熱媒体循環路40と、上記熱媒体循環路40において上記熱媒体を加熱する加熱器50とを備え、上記加熱器50は、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。外部の熱源がなくても、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、加熱した熱媒体との熱交換により低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化して燃料ガスを製造する燃料ガス製造設備に関するものである。
産業用の燃料として従来から、主として重油系の石油系燃料が用いられてきた。このような石油系燃料は、二酸化炭素排出量の削減や石油の価格変動リスクを回避するために、液化天然ガス(LNG)への転換が図られている。LNGの年間使用量が2000t以上になる大規模事業所や、500~2000t規模の中規模事業所では、LNGへの転換が進みつつある。
しかし、年間使用量が200~500t規模の小規模事業所(たとえば食品業者や小規模製造業者等)では、LNGへの転換が進んでいない。そのネックとなっているのは、LNGサテライト設備の設置に必用な設備コストや設置面積の確保と、上記LNGサテライト設備への充填量の管理である。
現在流通しているLNGサテライト設備は大型のものが多く、省スペースで設置可能な小型設備はほとんど流通していない。また、小規模事業所はLNGに対する特別な知識を持たないことが多いため、このようなユーザーでも容易に残液量を確認できるシステムが必要である。
小規模事業所では、LNGサテライト設備に対して、つぎのような仕様が求められることが多い。第1は、貯留液量がおよそ3t~5t程度の規模であること。第2は、天然ガスの供給量として50kg/h~300kg/h程度の能力があること。
このようなLNGサテライト設備に関する先行技術文献として、本出願人は、下記の特許文献1を把握している。
特許文献1は、可搬式ガス製造設備に関するものであり、つぎの記載がある。
[0038]
〔全体構成〕本実施形態は、貯留タンク10と、ガス製造機器20と、ユニット化構造体50とを備えて構成されている。
[0044]
〔ガス製造機器20〕上記ガス製造機器20は、上記貯留タンク10に貯留された上記液化ガスの蒸発器21を含み、上記液化から製品ガスを製造する。この例では上記液化ガスが液化天然ガス(LNG)なので、上記製品ガスは天然ガスである。
[0046]
〔蒸発器21〕上記蒸発器21は、上記貯留タンク10から取り出された上記液化天然ガスを気化して製品ガスである天然ガスを得る。
[0047]
本実施形態では、上記蒸発器21は、容器内に満たした温水によってLNGを加温して気化させる。したがって、上記蒸発器21は、LNGを加温するための温水を導入する温水導入路21Aと、熱交換によって冷却された水を排出する排水路21Bが接続されている。
特開2021-156298号公報
上記特許文献1では、容器内に満たした温水によってLNGを加温して気化させる蒸発器21を用いている。上記蒸発器21には、LNGを加温するための温水を導入する温水導入路21Aと、熱交換によって冷却された水を排出する排水路21Bが接続されている。つまり、可搬式ガス製造設備の外部に存在する熱源を利用して温水を得て上記蒸発器21に導入し、熱交換によって冷めた水を排出するようになっている。
このため、温水を得るための外部熱源がどうしても必要であり、外部熱源がなければガスの製造ができない。また、貯留タンク10の上部に溜まるボイルオフガス(BOG)の利用について言及がない。ボイルオフガスを、単に圧力調整のために放出してしまうのは、資源の無駄である。
〔目的〕
本発明は、上記の課題を解決するため、つぎの目的をもってなされたものである。
外部熱源がなくても燃料ガスを製造することができ、ボイルオフガスも無駄にしない燃料ガス製造設備を提供する。
請求項1記載の燃料ガス製造設備は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
低温液化燃料ガスを貯留するタンクと、
上記タンクから取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する気化器と、
上記気化器での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備に供給する供給手段と、
上記気化器において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる熱媒体循環路と、
上記熱媒体循環路において上記熱媒体を加熱する加熱器とを備え、
上記加熱器は、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
請求項2記載の燃料ガス製造設備は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記加熱器は、さらに、上記気化器での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
請求項3記載の燃料ガス製造設備は、請求項2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記加熱器は、
上記タンクの上部気相の圧力が所定値以上のときに、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、
上記タンクの上部気相の圧力が所定値未満になったときに、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
請求項4記載の燃料ガス製造設備は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
低温液化燃料ガスを貯留するタンクと、
上記タンクから取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する気化器と、
上記気化器によって気化された燃料ガスを上記燃料ガスの使用設備に供給する供給手段と、
上記気化器において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる熱媒体循環路と、
上記熱媒体循環路において上記熱媒体を加熱する加熱器とを備え、
上記加熱器は、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
請求項5記載の燃料ガス製造設備は、請求項1または4記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記熱媒体循環路には、循環する上記熱媒体の所定量を確保するための熱媒体滞留器が設けられている。
請求項6記載の燃料ガス製造設備は、請求項5記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記熱媒体滞留器は、上記タンクから取り出した低温液化燃料ガスを内部の熱媒体との熱交換で気化させて上記タンク内の加圧に使用する加圧器として機能するものである。
請求項7記載の燃料ガス製造設備は、請求項5記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記熱媒体循環路は、
循環する熱媒体の一部を上記加熱器に供給して加熱し、
上記加熱器で加熱した熱媒体の一部を、上記加熱器に供給しないで循環させた熱媒体と混合するように構成されている。
請求項1記載の燃料ガス製造設備は、タンクと気化器と供給手段と熱媒体循環路と加熱器とを備えている。上記タンクは、低温液化燃料ガスを貯留する。上記気化器は、上記タンクから取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する。上記供給手段は、上記気化器での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備に供給する。上記熱媒体循環路は、上記気化器において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる。上記加熱器は、上記熱媒体循環路において上記熱媒体を加熱する。そして、上記加熱器は、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱する。このため、外部の熱源がなくても、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、加熱した熱媒体との熱交換により低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
請求項2記載の燃料ガス製造設備は、上記加熱器は、さらに、上記気化器での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。このため、外部の熱源がなくても、上記気化器での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱し、加熱した熱媒体との熱交換により低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
請求項3記載の燃料ガス製造設備は、上記加熱器は、上記タンクの上部気相の圧力が所定値以上のときに、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、上記タンクの上部気相の圧力が所定値未満になったときに、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱する。したがって、上記タンクの上部気相の圧力が高い段階では、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱することができる。また、上記タンクの上部気相の圧力が下がってきた段階では、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱することができる。このように、外部の熱源を必要としないで、低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
請求項4記載の燃料ガス製造設備は、タンクと気化器と供給手段と熱媒体循環路と加熱器とを備えている。上記タンクは、低温液化燃料ガスを貯留する。上記気化器は、上記タンクから取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する。上記供給手段は、上記気化器での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備に供給する。上記熱媒体循環路は、上記気化器において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる。上記加熱器は、上記熱媒体循環路において上記熱媒体を加熱する。そして、上記加熱器は、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱する。このため、外部の熱源がなくても、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱し、加熱した熱媒体との熱交換により低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
請求項5記載の燃料ガス製造設備は、上記熱媒体循環路には、循環する上記熱媒体の所定量を確保するための熱媒体滞留器が設けられている。このため、上記熱媒体循環路を循環する熱媒体の容積を大きくすることができ、循環する熱媒体の温度ムラを緩和し、気化器における熱交換を安定させることができる。
請求項6記載の燃料ガス製造設備は、上記熱媒体滞留器は、上記タンクから取り出した低温液化燃料ガスを内部の熱媒体との熱交換で気化させて上記タンク内の加圧に使用する加圧器として機能するものである。加圧器の機能によって上記タンク内の圧力を所定以上に保持しながら、上記熱媒体滞留器の機能により、循環する熱媒体の温度ムラを緩和し、気化器における熱交換を安定化させる。
請求項7記載の燃料ガス製造設備は、上記熱媒体循環路は、循環する熱媒体の一部を上記加熱器に供給して加熱し、上記加熱器で加熱した熱媒体の一部を、上記加熱器に供給しないで循環させた熱媒体と混合するように構成されている。上記加熱器で加熱する熱媒体を循環する熱媒体の一部とすることにより、加熱器で加熱する熱媒体の流量を小さくでき、上記加熱器を小型化できる。
本発明の第1実施形態の燃料ガス製造設備を説明する図である。 本発明の第2実施形態の燃料ガス製造設備を説明する図である。 本発明の第3実施形態の燃料ガス製造設備を説明する図である。
つぎに、本発明を実施するための形態を説明する。
◆第1実施形態
〔全体構成〕
図1は、本発明が適用された燃料ガス製造設備を示す第1実施形態である。
この燃料ガス製造設備は、タンク10と気化器20と供給手段30と熱媒体循環路40と加熱器50とを備えている。
上記タンク10は、低温液化燃料ガスを貯留する。上記気化器20は、上記タンク10から取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する。上記供給手段30は、上記気化器20での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備(図示していない)に供給する。上記熱媒体循環路40は、上記気化器20において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる。上記加熱器50は、上記熱媒体循環路40において上記熱媒体を加熱する。
〔タンク10〕
上記タンク10は、低温液化燃料ガスが充填されるため、真空断熱構造を有したものが用いられる。
上記低温液化燃料ガスは、低温で液化させて貯留しうる燃料ガスであれば各種のものを含む趣旨である。上記低温液化燃料ガスとして具体的には、たとえば、液化天然ガス、液化メタン、液化エタン、液化バイオメタン等をあげることができる。上記液化天然ガスであれば―162℃程度、上記液化メタンおよび液化バイオメタンであれば―162℃程度、上記液化エタンであれば-89℃程度の低温である。
〔気化器20〕
上記気化器20は、上記タンク10から取り出した上記低温液化燃料ガスを、熱媒体との熱交換により気化する。符号11は、上記タンク10から上記低温液化燃料ガスを取り出して上記気化器20に導入する取出路11である。符号31は、上記気化器20で上記低温液化燃料ガスを気化して得られた燃料ガスを供給する供給路31であり、上記供給手段30の一部として機能する。
この例では複数の気化器20が並列に配置されている。図示したものは3つの気化器20が並列に配置され、それぞれに上記タンク10から低温液化燃料ガスが導入され、それぞれから燃料ガスが供給路31に排出される。上記気化器20において上記低温液化燃料ガスと熱交換するための熱媒体は、後述する熱媒体循環路40によって循環する。
〔供給手段30〕
上記供給手段30は、上記気化器20での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備(図示していない)に供給する。上記供給手段30は、上述した供給路31と、上記供給路31に設けられた減圧弁32を含んで構成される。上記減圧弁32は、上記気化器20から排出された燃料ガスの圧力を、燃料ガス使用設備に供給する際に適切な圧力まで減圧する。
上記供給路31には、温度センサ33が設けられている。上記温度センサ33は、気化器20の出口付近に配置され、気化器20から排出される燃料ガスの温度を検知し、所定の温度範囲を外れていないかを監視する。気化器20から排出される燃料ガスの温度が所定の温度範囲を外れると、熱媒体側に何か不具合があって気化するのに十分な熱がないと判断し、供給弁を遮断して送ガスを停止する。
〔熱媒体循環路40〕
上記熱媒体循環路40は、上記気化器20において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる。上記熱媒体としては、たとえば水やスチームを使用することができる。
上記熱媒体循環路40には、上記熱媒体を循環させる循環ポンプ41が設けられている。上記循環ポンプ41の下流側には圧力センサ42が配置され、上記循環ポンプ41の供給圧力を監視する。
上記熱媒体循環路40は、上述した循環ポンプ41、加熱器50、熱媒体滞留器60、複数並列に配置された各気化器20の順に熱媒体を循環させ、ふたたび循環ポンプ41に戻るように構成されている。このような熱媒体の循環では、上記気化器20において低温液化燃料ガスとの熱交換で冷却した熱媒体が、上記循環ポンプ41で圧送され、上記加熱器50で加熱され、熱媒体滞留器60で一時的に滞留され、上記気化器20に導入される。
上記熱媒体循環路40は、閉鎖系の循環路に構成することが好ましい。閉鎖系の循環路とすることにより、熱媒体の汚染を防止し、熱媒体循環路40を構成する管路、気化器20、加熱器50、熱媒体滞留器60等の熱媒体が通過する機器のメンテナンス負荷を軽減することができる。
〔加熱器50〕
上記加熱器50は、上記熱媒体循環路40において上記熱媒体を加熱する。上記加熱器50は、上記熱媒体循環路40における上記循環ポンプ41の下流に、かつ上記熱媒体滞留器60の上流に配置されている。上記加熱器50は、上記低温液化燃料ガスが気化されて得られるガスを燃料として上記熱媒体を加熱する。上記加熱器50には、上記燃料を導入する燃料路51が接続されている。上記加熱器50としては、たとえばボイラや給湯器を用いることができる。
上記加熱器50の下流側には温度センサ43が配置され、上記加熱器50で加熱された熱媒体の温度を監視する。
〔熱媒体滞留器60〕
上記熱媒体循環路40には、循環する上記熱媒体の所定量を確保するための熱媒体滞留器60が設けられている。上記熱媒体滞留器60は、上記熱媒体循環路40における上記加熱器50の下流に、かつ上記気化器20の上流に配置されている。上記熱媒体滞留器60は、上記熱媒体循環路40を循環する上記熱媒体を一時的に滞留させたのち、上記気化器20に熱媒体を導入する。上記熱媒体循環路40の経路上に熱媒体滞留器60を設けることにより、全体としての熱媒体の容量が大きくなり、熱媒体の温度が安定化する。
この実施形態では、上記熱媒体滞留器60は、上記タンク10から取り出した低温液化燃料ガスを内部の熱媒体との熱交換で気化させて上記タンク10内の加圧に使用する加圧器としても機能する。上記熱媒体滞留器60には、上記タンク10から低温液化燃料ガスを取り出す取出路61と、気化した燃料ガスで上記タンク10内を加圧するための加圧路62が接続される。
上記加圧路62には、上記タンク10内の圧力が所定値以下になったときに開弁するレリーフ弁62Aが設けられている。これにより、上記タンク10内の圧力が所定値以下になったときに、加圧器として機能する熱媒体滞留器60で低温液化燃料ガスを気化させた燃料ガスが、加圧路62から上記タンク10内に導入され、上記タンク10内が加圧される。上記タンク10内の圧力が所定値以上になると、上記レリーフ弁62Aが閉弁し、上記加圧路62からの燃料ガスの導入が停止する。
〔バイパス路45〕
上記熱媒体循環路40は、循環する熱媒体の一部を上記加熱器50に供給して加熱し、上記加熱器50で加熱した熱媒体の一部を、上記加熱器50に供給しないで循環させた熱媒体と混合するように構成されている。
具体的には、上記熱媒体循環路40には、上記加熱器50の上流側と上記加熱器50の下流側を連結して上記加熱器50を迂回するバイパス路45が設けられている。つまり、上記熱媒体循環路40を循環する熱媒体は、その一部が加熱器50に導入されて加熱され、その他は加熱されずに上記バイパス路45を通り、上記加熱器50から出てきた高温の熱媒体と合流して混合される。
このとき、上記加熱器50に内蔵された温度センサにより上記加熱器50で加熱された熱媒体の温度を検知し、加熱器50の稼働中に、加熱器50の出口での熱媒体の温度が所定温度(たとえば50℃)になるように調整して運転する。また、上記加熱器50の入口での熱媒体の温度を図示しない温度センサによって検知し、所定温度(たとえば50℃)に達すれば加熱器50の燃焼をオフにし、所定の温度範囲より低すぎれば(たとえば47℃以下)加熱器50の燃焼をオンにする、オンオフ制御を行う。
そして、上記加熱器50から出た高温の熱媒体とバイパス路45を通った低温の熱媒体が混合され、その混合された熱媒体が上記熱媒体滞留器60に導入されて一時的に滞留される。このとき、上記熱媒体滞留器60は、熱媒体の混合容器としても機能する。
〔加熱器50への燃料供給〕
上記加熱器50は、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
具体的には、上記タンク10からボイルオフガスを取り出すBOG路52の下流端が、上記加熱器50の燃料路51に合流している。これにより、ボイルオフガスを燃料として上記加熱器50に供給し、熱媒体の加熱を行うようになっている。
また、上記加熱器50は、さらに、上記気化器20での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
具体的には、上記供給路31の減圧弁32より下流から気化ガス路53が分岐し、上記気化ガス路53の下流端が、上記加熱器50の燃料路51に合流している。これにより、上記気化器20での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記加熱器50に供給し、熱媒体の加熱を行うようになっている。
上記加熱器50は、上記タンク10の上部気相の圧力が所定値以上のときに、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、上記タンク10の上部気相の圧力が所定値未満になったときに、上記気化器20によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。
具体的には、上記BOG路52には、一定圧以上で開弁するレリーフ弁52Aが設けられている。また、上記レリーフ弁52Aの設定圧力は、供給手段30の減圧弁32の設定圧力よりも高圧に設定される。
この状態で、上記タンク10の上部気相が所定値以上の圧力になると上記レリーフ弁52Aが開いて上記タンク10の上部気相にあるボイルオフガスを上記加熱器50に燃料として供給する。上記タンク10の上部気相が所定値未満の圧力では、上記レリーフ弁52Aが閉じる。上記レリーフ弁52Aが閉じた状態では、上記気化ガス路53を通った燃料ガスが上記加熱器50に燃料として供給される。上記レリーフ弁52Aが開いた状態では、レリーフ弁52Aの開放で出てくるガスの圧力が、減圧弁32から出てくる燃料ガスの圧力よりも高いため、主としてボイルオフガスが上記加熱器50に供給される。
上記加熱器50には、上記タンク10の上部気相からバイパスするバイパスライン(図示せず)が設けられている。上記加熱器50の起動初期は、上記バイパスラインの手動弁を開けることにより、タンク10の上部気相のボイルオフガスが燃料として加熱器50に供給される。加熱器50が起動して燃料ガスの送ガスが開始されれば上記バイパスラインの手動弁を閉じて上述した運用を行う。
〔第1実施形態の効果〕
第1実施形態の燃料ガス製造設備は、タンク10と気化器20と供給手段30と熱媒体循環路40と加熱器50とを備えている。上記タンク10は、低温液化燃料ガスを貯留する。上記気化器20は、上記タンク10から取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する。上記供給手段30は、上記気化器20での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備に供給する。上記熱媒体循環路40は、上記気化器20において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる。上記加熱器50は、上記熱媒体循環路40において上記熱媒体を加熱する。そして、上記加熱器50は、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱する。このため、外部の熱源がなくても、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、加熱した熱媒体との熱交換により低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
第1実施形態の燃料ガス製造設備は、上記加熱器50は、さらに、上記気化器20での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている。このため、外部の熱源がなくても、上記気化器20での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱し、加熱した熱媒体との熱交換により低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
第1実施形態の燃料ガス製造設備は、上記加熱器50は、上記タンク10の上部気相の圧力が所定値以上のときに、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、上記タンク10の上部気相の圧力が所定値未満になったときに、上記気化器20によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱する。したがって、上記タンク10の上部気相の圧力が高い段階では、上記タンク10のボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱することができる。また、上記タンク10の上部気相の圧力が下がってきた段階では、上記気化器20によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱することができる。このように、外部の熱源を必要としないで、低温液化燃料ガスを気化して燃料ガスを得ることができる。
第1実施形態の燃料ガス製造設備は、上記熱媒体循環路40には、循環する上記熱媒体の所定量を確保するための熱媒体滞留器60が設けられている。このため、上記熱媒体循環路40を循環する熱媒体の容積を大きくすることができ、循環する熱媒体の温度ムラを緩和し、気化器20における熱交換を安定させることができる。
第1実施形態の燃料ガス製造設備は、上記熱媒体滞留器60は、上記タンク10から取り出した低温液化燃料ガスを内部の熱媒体との熱交換で気化させて上記タンク10内の加圧に使用する加圧器として機能するものである。加圧器の機能によって上記タンク10内の圧力を所定以上に保持しながら、上記熱媒体滞留器60の機能により、循環する熱媒体の温度ムラを緩和し、気化器20における熱交換を安定化させる。
第1実施形態の燃料ガス製造設備は、上記熱媒体循環路40は、循環する熱媒体の一部を上記加熱器50に供給して加熱し、上記加熱器50で加熱した熱媒体の一部を、上記加熱器50に供給しないで循環させた熱媒体と混合するように構成されている。上記加熱器50で加熱する熱媒体を循環する熱媒体の一部とすることにより、加熱器50で加熱する熱媒体の流量を小さくでき、上記加熱器50を小型化できる。
◆第2実施形態
図2は、本発明が適用された燃料ガス製造設備を示す第2実施形態である。
この実施形態は、上記熱媒体滞留器60が、上記タンク10内を加圧しうる加圧器として機能しない。したがって、上記熱媒体滞留器60には、取出路61と加圧路62が接続されていない。それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付して説明を省略している。上記第2実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
◆第3実施形態
図3は、本発明が適用された燃料ガス製造設備を示す第3実施形態である。
この実施形態は、上記タンク10のボイルオフガスを上記加熱器50の燃料として供給しないようになっている。したがって、BOG路52およびレリーフ弁52Aが設けられていない。それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付して説明を省略している。上記第3実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
◆変形例
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
本発明に係る燃料ガス製造設備を用いれば、ボイルオフガスを有効利用することができ、系外から余分なエネルギーを加えずに装置の駆動が可能である。そのため、地球温暖化ガスを削減でき、持続可能な開発目標(SDGs)の一部活動に貢献できる。
10:タンク
11:取出路
20:気化器
30:供給手段
31:供給路
32:減圧弁
33:温度センサ
40:熱媒体循環路
41:循環ポンプ
42:圧力センサ
45:バイパス路
50:加熱器
51:燃料路
52:BOG路
52A:レリーフ弁
53:気化ガス路
60:熱媒体滞留器
61:取出路
62:加圧路
62A:レリーフ弁

Claims (7)

  1. 低温液化燃料ガスを貯留するタンクと、
    上記タンクから取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する気化器と、
    上記気化器での気化により生成された燃料ガスを燃料ガス使用設備に供給する供給手段と、
    上記気化器において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる熱媒体循環路と、
    上記熱媒体循環路において上記熱媒体を加熱する加熱器とを備え、
    上記加熱器は、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている
    ことを特徴とする燃料ガス製造設備。
  2. 上記加熱器は、さらに、上記気化器での気化により生成された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている
    請求項1記載の燃料ガス製造設備。
  3. 上記加熱器は、
    上記タンクの上部気相の圧力が所定値以上のときに、上記タンクのボイルオフガスを燃料として上記熱媒体を加熱し、
    上記タンクの上部気相の圧力が所定値未満になったときに、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている
    請求項2記載の燃料ガス製造設備。
  4. 低温液化燃料ガスを貯留するタンクと、
    上記タンクから取り出した上記低温液化燃料ガスを熱媒体との熱交換により気化する気化器と、
    上記気化器によって気化された燃料ガスを上記燃料ガスの使用設備に供給する供給手段と、
    上記気化器において上記熱交換を行わせるように上記熱媒体を循環させる熱媒体循環路と、
    上記熱媒体循環路において上記熱媒体を加熱する加熱器とを備え、
    上記加熱器は、上記気化器によって気化された上記燃料ガスの一部を燃料として上記熱媒体を加熱するように構成されている
    ことを特徴とする燃料ガス製造設備。
  5. 上記熱媒体循環路には、循環する上記熱媒体の所定量を確保するための熱媒体滞留器が設けられている
    請求項1または4記載の燃料ガス製造設備。
  6. 上記熱媒体滞留器は、上記タンクから取り出した低温液化燃料ガスを内部の熱媒体との熱交換で気化させて上記タンク内の加圧に使用する加圧器として機能するものである
    請求項5記載の燃料ガス製造設備。
  7. 上記熱媒体循環路は、
    循環する熱媒体の一部を上記加熱器に供給して加熱し、
    上記加熱器で加熱した熱媒体の一部を、上記加熱器に供給しないで循環させた熱媒体と混合するように構成されている
    請求項5記載の燃料ガス製造設備。
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