JP2024023063A - 監視システム、監視装置及び監視方法 - Google Patents

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【課題】複数の生産設備の稼働状況を簡単に一元管理できる監視装置を提供する。【解決手段】生産設備と受電点との間に設けられ、前記生産設備が使用する電流データを計測する計測器と、監視装置と、を備え、前記監視装置は、前記計測器から計測データを受信し、前記計測データにおける電流値が、第1閾値より大きい場合に、前記生産設備が運転状態であると判定し、前記第1閾値は、事前に前記生産設備を稼働させた状態において測定した前記電流データに基づいて定められる監視システム。【選択図】図1

Description

本開示は、監視システム、監視装置及び監視方法に関する。
特許文献1には、工場の生産設備が置かれる空間に懸架されるレール状の電源配線体を介して電源が供給される複数の装置の稼働状況を監視する監視システムが開示されている。特許文献1には、監視システムが、電源配線体に接続される各装置の電源線にそれぞれ設置され、電源線を流れる電流を計測する電流センサと、各装置の稼働状況を各装置の電流の計測データに基づいて提示する情報処理装置と、を含むことが開示されている。
特許文献2には、サイクル毎に一定の動作で稼働することが想定される装置の状態を、1サイクル分の波形データを構成する計測値ごとの閾値判断により監視する状態監視装置が開示されている。特許文献2には、状態監視装置が、波形データを基準波形データと比較し、装置に異常があるか否かを判定することが開示されている。
特許文献3には、監視対象設備の監視・診断を行う監視・診断システムが開示されている。特許文献3には、時系列データに基づいてイベントデータを抽出し、イベントデータに基づいて監視・診断に関係する意味データを抽出することが開示されている。また、特許文献3には、意味データのみから、又は意味データ、時系列データ及びイベントデータの組み合わせから、監視対象設備の監視・診断を行うことが開示されている。
特許文献4には、複数の装置を含んで構成される所定のシステムを分析するシステム分析装置が開示されている。特許文献4には、装置の状態を時系列的に示すデータである状態データを複数の装置のそれぞれについて取得すること、状態データに基づき、複数の装置のそれぞれを、装置の状態の変化の特徴に応じてグループに分類すること、が開示されている。
特開2018-159609号公報 国際公開第2019/207718号 特開2009-270843号公報 特開2018-180759号公報
異常が発生し、動作中の生産設備が停止した場合、処置に要する時間も必要であることから、一旦異常が発生すると、生産再開するまで全ライン停止になる場合がある。異常が発生して停止する場合、チョコ停と呼ばれる復旧にかかる時間が短いものから、ドカ停と呼ばれる復旧時間が長いもの(おおむね1時間以上)もある。したがって、健全なライン運営を行うために、生産設備毎に、チョコ停、ドカ停の回数、頻度などを管理指標として管理することが求められている。
一方、複数の生産設備の稼働状態を一元管理することは、生産設備のメーカが異なると困難である。例えば、複数の生産設備の稼働状態を一元管理するためには、稼働情報出力機能について共通仕様の仕組みを導入する必要があり、特に、生産設備のメーカが異なると困難である。したがって、現状では、シグナルタワーを各設備に取り付けて管理している程度で、一元管理というところまで行われていない場合が多い。
本開示は、複数の生産設備の稼働状況を簡単に一元管理できる監視装置を提供する。
本開示の一の態様によれば、生産設備と受電点との間に設けられ、前記生産設備が使用する電流データを計測する計測器と、監視装置と、を備え、前記監視装置は、前記計測器から計測データを受信し、前記計測データにおける電流値が、第1閾値より大きい場合に、前記生産設備が運転状態であると判定し、前記第1閾値は、事前に前記生産設備を稼働させた状態において測定した前記電流データに基づいて定められる監視システムを提供する。
本開示の監視装置によれば、複数の生産設備の稼働状況を簡単に一元管理できる。
図1は、本実施形態に係る監視システムの使用状態を説明する図である。 図2は、本実施形態に係る監視システムの構成の概要を説明する図である。 図3は、本実施形態に係る監視システムが監視する製造装置の概要を説明する図である。 図4は、本実施形態に係る監視システムが監視する製造装置の電流データについて説明する図である。 図5は、本実施形態に係る監視システムが監視する製造装置の第1変形例の電流データについて説明する図である。 図6は、本実施形態に係る監視システムが監視する製造装置の第2変形例の電流データについて説明する図である。
本開示の監視システム、監視装置及び監視方法の具体例を、以下に図面を参照して説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするために、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。
平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右及び前後等の方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、それぞれ略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。
例えば、略平行は、2つの線又は2つの面が互いに完全に平行でなくても、製造上許容される範囲内で互いに平行として扱うことができることを意味する。他の略直角、略直交、略水平及び略垂直のそれぞれについても、略平行と同様に、2つの線又は2つの面の相互の位置関係が製造上許容される範囲内であればそれぞれに該当することが意図される。
<監視システム>
本実施形態に係る監視システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る監視システム10の使用状態を説明する図である。
監視システム10は、製造ライン20を構成する生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの稼働状態を監視する。図1の例では、製造ライン20は、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dを、加工する順番に備える。生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれについて区別する必要がない場合は、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれを総称して生産設備21という場合がある。
図1では、上流工程から供給された加工物Paが矢印Aの向きに、コンベア22によって移動することにより、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dの順で加工される。そして、生産設備21dでの加工が終了すると、加工が終了する。加工が終了した加工物Pbは、下流工程に搬送される。
製造ライン20における生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれは、所定のサイクルタイム(C/T)にしたがってサイクル運転を行う。生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれがサイクル運転を行うことにより、製造ライン20全体として同期生産を行う。
監視システム10は、監視装置11と、計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eと、を備える。
監視システム10は、例えば、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれに電力を供給する分電盤1に設けられる。
計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eのそれぞれは、例えば、電流計である。計測器12aは、生産設備21aに電力を供給する配線Laに設けられる。計測器12aは、生産設備21aに供給される電流を測定する。同様に、計測器12bは、生産設備21bに電力を供給する配線Lbに設けられる。計測器12bは、生産設備21bに供給される電流を測定する。計測器12cは、生産設備21cに電力を供給する配線Lcに設けられる。計測器12cは、生産設備21cに供給される電流を測定する。計測器12dは、生産設備21dに電力を供給する配線Ldに設けられる。計測器12dは、生産設備21dに供給される電流を測定する。計測器12eは、配線Leに設けられる。配線Leに接続される設備又は装置については、図1では省略している。計測器12eは、配線Leに接続される設備又は装置に供給される電流を測定する。
計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eのそれぞれによれば、製造設備21のメーカ又は機種によらず、設備の稼働状況を収集できる。例えば、計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eは、生産設備21の受電点と生産設備21との間に直列に取り付けられることにより、消費電流を計測できる。計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eは、例えば、専用の計測ユニットを用いて、電流、電圧をあらかじめ設定したサンプリング間隔で計測する。
計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eのそれぞれは、バス13を介して、監視装置11に接続する。バス13は、例えば、RS485等の通信規格に準拠したバスである。また、計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eのそれぞれは、MODBUS(登録商標)等の通信プロトコルを用いて、監視装置11と通信する。
計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eのそれぞれは、電流を測定した結果を、電流データとして、監視装置11に送信する。計測器12a、計測器12b、計測器12c、計測器12d及び計測器12eのそれぞれは、例えば、電流データを、100ミリ秒周期で、監視装置11に送信する。
監視装置11は、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの稼働状態を監視する。監視装置11は、計測器12a、計測器12b、計測器12c及び計測器12dのそれぞれから、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの電流データを取得する。そして、監視装置11は、取得した電流データに基づいて、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの稼働状態を監視する。
なお、監視装置11が監視する生産設備の数及び計測器の数については、上記の例に限らない。例えば、生産設備は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。また、同様に、計測器は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。なお、計測器は、少なくとも監視する生産設備の数より多くする。
図2は、本実施形態に係る監視装置11の構成の概要を説明する図である。なお、図2では、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれについて、製造装置21を用いて説明を行う。また、図2では、計測器12a、計測器12b、計測器12c及び計測器12dのそれぞれについて、計測器12を用いて説明を行う。計測器12は、受電点PRと生産設備12との間に設けられる。
監視装置11は、処理演算部11aと、計測部11bと、記憶部11cと、表示部11dと、通信部11eと、を備える。
処理演算部11aは、計測器12a、計測器12b、計測器12c及び計測器12dのそれぞれから取得した電流データに基づいて、生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの稼働状態を判定する。処理演算部11aの具体的な処理については、後述する。
計測部11bは、計測器12a、計測器12b、計測器12c及び計測器12dのそれぞれから電流データを取得する。また、計測部11bは、取得した電流データを、処理演算部11aに転送する。
記憶部11cは、処理演算部11aが生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの稼働状態を判定するための閾値を保存する。処理演算部11aが生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのそれぞれの稼働状態を判定するための閾値は、例えば、事前にそれぞれの生産設備を稼働させた状態において測定した電流データに基づいて定められる。閾値は、使用者により変更可能となっている。
表示部11dは、監視した結果を外部のコンピュータ100により表示するための表示データを作成する。
通信部11eは、監視した結果を、外部のコンピュータ100にネットワークNWを介して送信する。また、通信部11eは、コンピュータ100から操作コマンド等を受信する。いいかえると、通信部11eは、コンピュータ100との間で通信を行う。
生産設備21における電流データについて説明する。最初に、生産設備21における電流データを検討するために、生産設備21のモデルについて説明する。図3は、本実施形態に係る監視システム10が監視する生産設備21の一例について説明する図である。
生産設備21は、主機21Mと、補機21Aと、制御基板21Cと、を備える。
主機21Mは、生産設備21において、実際に加工物Paを加工するために使用される機器である。主機21Mは、加工機21Pと、搬送機21Lと、を備える。加工機21Pは、例えば、加工物Paを切断、穿孔、切削、研磨等の加工を行う機械である。加工機21Pを動作させると、多くの電力が消費される。多くの電力が消費されることにより、多くの電流が流れる。搬送機21Lは、加工機21Pに加工物Paを搬入又は搬出する機械である。搬送機21Lは、いわゆる、ローダである。
補機21Aは、主機21Mを稼働させるために必要な機器である。補機21Aは、例えば、エアコンプレッサ、油圧ポンプ及びブロア等である。
制御基板21Cは、主機21M及び補機21Aのそれぞれを制御するための電気回路等である。制御基板21Cは、主機21M及び補機21Aのそれぞれと比較すると、消費電力が少ない。
次に、生産設備21を動作させたときの電流について説明する。図4は、本実施形態に係る監視システム10が監視する生産設備21の動作について説明する図である。図4の横軸は時間(単位:秒)、縦軸は生産設備21を流れる電流値(単位:アンペア(A))を示す。生産設備21を稼働させるときの電流値を線Lsで示す。
最初に、生産設備21は、電源が入っていない状態であるとする。時刻T1までの期間は、生産設備21が起動していない期間である。時刻T1までの期間における生産設備21の状態を、電源オフ状態という場合がある。
時刻T1において、生産設備21の電源をオンにする。生産設備21の電源をオンにすると、最初に、制御基板21Cが起動する。制御基板21Cが起動することにより、計測器12により測定される電流値はa1となる。時刻T1から時刻T2までの期間は、制御基板21Cが起動しているが、主機21M及び補機21Aが起動していない期間である。時刻T1から時刻T2までの期間は、補機21Aが稼働していないことから主機21Mを稼働できない状態である。時刻T1から時刻T2までの期間における生産設備21の状態を、電源供給状態という場合がある。
次に、時刻T2において、補機21Aを起動する。補機21Aは、例えば、制御基板21Cに接続されたボタンスイッチ等を操作することにより起動する。補機21Aが起動することにより、計測器12により測定される電流値はa2となる。時刻T2から時刻T3までの期間は、制御基板21C及び補機21Aが起動しているが、主機21Mが起動していない期間である。補機21Aが起動していることから、時刻T2以降の期間は、主機21Mを稼働できる状態になっている。主機21Mが起動する前であって主機21Mが稼働できる状態となっている時刻T2から時刻T3までの期間における生産設備21の状態を、運転準備完了状態又は起動準備完了状態という場合がある。
次に、時刻T3において、主機21Mの運転を開始する。主機21Mの運転を開始すると、最初に搬送機21Lが動作を開始する。搬送機21Lが動作を開始することにより、計測器12におり測定される電流値はa3となる。そして、加工機21Pが動作すると、加工機21Pの動作にあわせて、図4に示すように、短期間に大きな電流が流れる。そして、時刻T5になると、1サイクルの動作(サイクルC1)が終了する。そして、時刻T6になると、次のサイクルが始まる。そして、時刻T7になると、次の1サイクルの動作(サイクルC2)が終了する。そして、時刻T8において、サイクル運転を終了する。
なお、主機21Mの動作を行っている時刻T3から時刻T8(期間Op)における生産設備21の状態を、サイクル運転状態、自動運転状態又は連続運転状態という場合がある。
監視装置11は、上述した生産設備21について、稼働状態を監視するために、複数の閾値を有する。具体的には、監視装置11は、閾値Th1、閾値Th2及び閾値Th3を有する。閾値Th1は、電流値a1より低い電流値b1である。閾値Th2は、電流値a1より高く、電流値a2より低い電流値b2である。閾値Th3は、電流値a2より高く、電流値a3より低い電流値b3である。
監視装置11は、記憶部11cに、閾値Th1、閾値Th2及び閾値Th3のそれぞれを保存する。そして、監視装置11における処理演算部11aは、記憶部11cに保存している、閾値Th1、閾値Th2及び閾値Th3のそれぞれを読み出して処理を行う。閾値Th1、閾値Th2及び閾値Th3は、生産設備21のそれぞれに対応して個別に保存される。
監視装置11における処理演算部11aは、計測器12で測定した電流値が閾値Th1未満である場合、具体的には、図4における範囲Lv0に含まれる場合、生産設備21で消費される電流値がレベル0である判定する。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル0である場合、生産設備21は電源停止状態であると判断する。
監視装置11における処理演算部11aは、計測器12で測定した電流値が閾値Th1以上であって閾値Th2未満である場合、具体的には、図4における範囲Lv1に含まれる場合、生産設備21で消費される電流値がレベル1であると判定する。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル1である場合、生産設備21は電源供給状態であると判断する。
なお、上記の例では、監視装置11における処理演算部11aは、計測器12で測定した電流値が閾値Th1である場合、レベル1と判断しているが、レベル0と判断してもよい。いいかえると、処理演算部11aは、計測器12で測定した電流値が閾値Th1以下である場合、生産設備21で消費される電流値がレベル0であると判定してもよい。
また、監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル0又はレベル1のいずれかである場合、具体的には、図4における範囲LvSに含まれる場合、生産設備21は停止状態であると判断する。
監視装置11における処理演算部11aは、計測器12で測定した電流値が閾値Th2以上であって閾値Th3未満である場合、具体的には、図4における範囲Lv2に含まれる場合、生産設備21で消費される電流値がレベル2であると判定する。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル2である場合、生産設備21は運転準備完了状態又は起動準備完了状態であると判断する。
監視装置11における処理演算部11aは、計測器12で測定した電流値が閾値Th3以上である場合、具体的には、図4における範囲Lv3に含まれる場合、生産設備21で消費される電流値がレベル3であると判定する。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル3である場合、生産設備21はサイクル運転状態、自動運転状態又は連続運転状態であると判断する。
また、監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル2又はレベル3のいずれかである場合、具体的には、図4における範囲LvAに含まれる場合、生産設備21は運転状態であると判断する。状態の判断については、電流レベルに、継続時間を考慮して判定する。
監視装置11を運用する運用者は、監視装置11による監視を行う際には、事前に、監視対象とする生産設備21を実際に動作させて、上述のような電流波形を取得する。そして、運用者は、取得した電流波形に基づいて、複数の閾値、具体的には、閾値Th1、閾値Th2及び閾値Th3、を定める。定められた複数の閾値、具体的には、閾値Th1、閾値Th2及び閾値Th3は、記憶部11cに保存される。
<負荷時間、稼働時間、正味稼働時間及び価値稼働時間>
監視装置11において管理する時間について説明する。監視装置11において管理する時間は、例えば、負荷時間、稼働時間、正味稼働時間及び価値稼働時間である。監視装置11における処理演算部11aは、製造設備21を監視して、判定した複数の状態のそれぞれについて、時間を積算する。監視装置11は、所定の状態の時間を積算することによって、稼働時間、正味稼働時間を算出する。監視装置11は、負荷時間、稼働時間、正味稼働時間及び価値稼働時間のそれぞれを、表示部11dによって、外部のコンピュータ100において表示するための表示データを作成する。そして、運用者は、コンピュータ100によって、負荷時間、稼働時間、正味稼働時間及び価値稼働時間のそれぞれを監視できる。
負荷時間PRD1は、所定の期間、例えば、1日、において、設備が可能稼働な時間から、予め定められた設備を休止する時間を除いた時間である。負荷時間PRD1は、例えば、1日の操業時間から、朝礼、掃除等の時間を差し引いた時間である。負荷時間PRD1は、例えば、運用者により監視装置11に手入力される。
稼働時間PRD2は、負荷時間PRD1から停止ロス、すなわち、故障ロス、段取り・調整ロス、刃具交換ロス及び立ち上げロス、を差し引いた時間である。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル2以上である状態の時間を積算した時間を稼働時間PRD2とする。いいかえると、停止ロスの時間は、負荷時間PRD1から稼働時間PRD2を差し引くことにより求められる。
正味稼働時間PRD3は、稼働時間PRD2から性能ロス、すなわち、チョコ停ロス及び速度低下ロスの時間を除いた時間である。チョコ停ロスとは、加工中にワークが設備の中に引っ掛かり詰まったりし、ちょっと停止することである。チョコ停ロスは、5分以内の短時間の停止である。チョコ停ロスの時間は、停止してから本来のサイクル運転(自動運転)に復帰するまでの時間である。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル3以上である状態、すなわち、サイクル運転状態、自動運転状態又は連続運転状態(正味稼働状態)、の時間を積算した時間を正味稼働時間PRD3とする。いいかえると、性能ロスの時間は、稼働時間PRD2から正味稼働時間PRD3を差し引くことにより求められる。
価値稼働時間PRD4は、正味稼働時間PRD3から不良ロス、すなわち、不良廃却ロス及び手直しロスの時間を除いた時間である。監視装置11における処理演算部11aは、加工数量、不良数量を手入力して良品率を算出する。そして、監視装置11における処理演算部11aは、良品率を用いて、正味稼働時間PRD3から価値稼働時間PRD4を算出する。
<ライン可動率及びライン稼働率>
監視装置11において管理する指標について説明する。監視装置11において管理する指標は、例えば、ライン可動率及びライン稼働率である。監視装置11における処理演算部11aは、製造設備21を監視して、ライン可動率及びライン稼働率を算出する。監視装置11は、ライン可動率及びライン稼働率のそれぞれを、表示部11dによって、外部のコンピュータ100において表示するための表示データを作成する。そして、運用者は、コンピュータ100によって、ライン可動率及びライン稼働率のそれぞれを監視できる。
ライン可動率について説明する。ライン可動率とは、動かしたいときに、いつでも動く状態である比率を示す。ライン可動率は、100%であることが望ましい。
ライン可動率(単位:パーセント(%))は、式1に示すように、良品生産台数とラインタクトの積をライン稼働可能時間で割ることにより求められる。
ライン可動率 =
{(良品生産台数×ラインタクト)/ライン可動可能時間}×100 ・・・式1
なお、ラインタクトは、1つの製品を造るのにかかる時間である。
良品生産台数は、全体加工数から不良品数を除くことにより算出される。全体加工数は、監視装置11によって自動的にカウントされる。不良品数は、例えば、運用者によって手入力される。監視装置11における処理演算部11aは、生産設備21で消費される電流値がレベル3以上である時間を積算して、ライン可動可能時間を求める。すなわち、監視装置11は、正味稼働時間PRD3をライン可動可能時間として算出する。
ライン稼働率は、ラインがフル操業したときの生産能力に対する現時点での生産実績との比率である。ライン稼働率は、月々の生産台数で上下する。ライン稼働率は、100%以上となる場合がある。
ライン稼働率(単位:パーセント(%))は、式2に示すように、生産実績台数(生産計画台数)をフル生産時の生産台数で割ることにより求められる。
ライン稼働率 =
{生産実績台数(生産計画台数)/フル生産時の生産台数}×100 ・・・式2
生産実績台数は、監視装置11によって自動的にカウントされる。フル生産時の生産台数は、例えば、運用者によって手入力される。
<設備総合効率>
設備総合効率は、式3に示すように、時間稼働率、性能稼働率及び良品率の積により、算出される。
設備総合効率 = 時間稼働率×性能稼働率×良品率 ・・・式3
時間稼働率は、負荷時間と停止時間との差を負荷時間で割ることにより求められる。性能稼働率は、基準サイクルタイムと加工数との積を稼働時間で割ることにより求められる。良品率は、加工数量から不良数量を引いた数量を加工数量で割ることにより求められる。
<まとめ>
本実施形態に係る監視装置11によれば、複数の生産設備の稼働状況を簡単に一元管理できる。特に、メーカ又は機種が異なると、複数の生産設備の稼働状態を一元管理するためには、稼働情報出力機能について共通仕様の仕組みを導入する必要があり、一元管理を行うことは困難である。本実施形態に係る監視装置11によれば、メーカ又は機種によらず、複数の生産設備の稼働状況を簡単に一元管理できる。
生産設備は、待機状態、稼働状態、異常状態、故障状態等の状態毎に稼働している機器の消費電流が異なる。消費電流を検出することにより、設備がどの状態にあるか、またその状態が何時間継続しているかを計測できる。
生産設備はサイクル運転中に、各サイクルで同様の波形を観測できる。生産設備が、サイクル途中で、故障状態の消費電流が継続すると、故障と判断できる。また、保全員が復旧して、再びサイクル運転が開始されると、再度サイクル運転の波形を観測できる。上述のように、電流波形から、生産設備の稼働状況を判断して、稼働状況を単機又は複数の生産設備における稼働状態を把握することで、生産ラインの安定稼働を可能とする。
また、生産設備の可動率(又は稼働率)も計算できることから、毎日煩雑な計算をすることなく、生産ラインの管理指標を適切に管理できる。
従来の生産設備管理は、生産設備側でサイクル運転中、故障中、異常中などの状態を出力し、そのデータを別途設置するデータ収集装置で時間積算し、データサーバを組み合わせて一括管理する方法をとっていた。本実施形態に係る監視装置によれば、生産設備の改造・改良は不要で、生産設備が消費する電流をもって、設備の稼働状態とその継続時間を測定し、1台のデータ収集装置で約5台程度の生産設備のデータの収集・管理できる。
また、従来では、生産設備の稼働情報を一元管理するために、共通仕様を作成して、各設備メー力に展開し、どの設備も同じように稼働情報信号を出力するように調整する必要があった。共通仕様通りの動きを現場又は事前の工場立会で確認する必要があり、調整作業に時間がかかるという課題があった。
本実施形態に係る監視装置11によれば、生産設備を改造することなく、生産設備の稼働状態を一元管理することができる。生産設備の稼働状態を一元管理することにより、生産ラインの稼働状態を把握できる。また、本実施形態に係る監視装置11を用いることにより、異常又は故障が多い設備については、抜本的な改善を検討することができるなど、保全業務の効率運用にも効果がある。
本実施形態に係る監視装置11によれば、可動率(又は稼働率)の計算を行い、結果をリアルタイムで表示できる。また、本実施形態に係る監視装置11を用いることにより、個々の製品にかかる製造原単位を算出できる。さらに、今後、カーボンニュートラルが問題になってきたときに、製品の製造にかかる電力量(CO2など温室効果ガス排出量)の管理も容易にできる。
なお、閾値Th2が第1閾値の一例、閾値Th3が第2閾値の一例である。また、例えば、生産設備21aを第1生産設備の一例とすると、生産設備21aの受電点が第1受電点の一例、計測器12aが第1計測器の一例である。また、計測器12aが測定した電流データが第1電流データの一例、計測器12aが測定した電流データの電流値が第1電流値の一例、第1生産設備に対応する閾値Th2が第3閾値の一例である。同様に、例えば、生産設備21bを第2生産設備の一例とすると、生産設備21bの受電点が第2受電点の一例、計測器12bが第2計測器の一例、計測器12bが測定した電流データが第2電流データの一例である。また、計測器12bが測定した電流データの電流値が第2電流値の一例、第2生産設備に対応する閾値Th2が第4閾値の一例である。
なお、第1生産設備は、生産設備21aに限らず、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのいずれかにしてもよい。同様に、第2生産設備は、生産設備21bに限らず、第1生産設備とは異なる生産設備21a、生産設備21b、生産設備21c及び生産設備21dのいずれかにしてもよい。
また、本開示において、3つ以上の複数の生産設備を考慮して、第3生産設備、第4生産設備等を同様に含んでもよい。
<第1変形例>
生産設備21の第1変形例について説明する。図5は、運転準備完了状態と、サイクル運転状態とが、同時にかかる場合における電流波形パータンを示す図である。図5では、生産設備21の第1変形例を稼働させるときの電流値を線Ls1で示す。生産設備21の第1変形例において、時刻T3において、運転準備が完了するとともに、サイクル運転も開始される。したがって、第1変形例の場合は、閾値Th2を用いずに、図4のレベル1及びレベル2をレベル1に併合することによって、生産設備21を監視できる。なお、第1変形例においては、閾値Th3が第1閾値の一例である。
<第2変形例>
生産設備21の第2変形例について説明する。図6は、サイクル運転状態と加工状態とが、同時にかかる場合における電流波形パータンを示す図である。図6では、生産設備21の第2変形例を稼働させるときの電流値を線Ls2で示す。生産設備21の第1変形例において、時刻T4において、サイクル運転が開始される。したがって、第2変形例の場合は、レベル2において、サイクルC1とサイクルC2との間の時間を考慮することにより、サイクル運転が継続するのか、終了するのかを判定する。レベル2において、サイクルC1とサイクルC2との間の時間を考慮することにより、サイクル運転が継続するのか、終了するのかを判定することによって、生産設備21を監視できる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 分電盤
10 監視システム
11 監視装置
11a 処理演算部
11b 計測部
11c 記憶部
11d 表示部
11e 通信部
12、12a、12b、12c、12d、12e 計測器
13 バス
20 製造ライン
21、21a、21b、21c、21d 製造装置
21M 主機
21P 加工機
21L 搬送機
21A 補機
21C 制御基板
22 コンベア
100 コンピュータ
Th1、Th2、Th3 閾値

Claims (7)

  1. 生産設備と受電点との間に設けられ、前記生産設備が使用する電流データを計測する計測器と、
    監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記計測器が計測した前記電流データにおける電流値が、第1閾値より大きい場合に、前記生産設備が運転状態であると判定し、
    前記第1閾値は、事前に前記生産設備を稼働させた状態において測定した前記電流データに基づいて定められる、
    監視システム。
  2. 前記監視装置は、
    前記運転状態と判定した時間を積算して稼働時間を算出する、
    請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記監視装置は、
    前記第1閾値より大きい第2閾値について、前記電流データにおける電流値が、前記第2閾値より大きい場合に、前記生産設備が、正味稼働状態であると判断し、
    前記正味稼働状態と判定した時間を積算して正味稼働時間を算出する、
    請求項1又は請求項2のいずれかに記載の監視システム。
  4. 前記監視装置は、
    前記正味稼働時間に基づいて、前記生産設備のライン可動率を算出する、
    請求項3に記載の監視システム。
  5. 第1生産設備と前記第1生産設備の第1受電点との間に設けられ、前記第1生産設備が使用する第1電流データを計測する第1計測器と、
    第2生産設備と前記第2生産設備の第2受電点との間に設けられ、前記第2生産設備が使用する第2電流データを計測する第2計測器と、
    監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記第1計測器が計測した前記第1電流データにおける第1電流値が、第3閾値より大きい場合に、前記第1生産設備が運転状態であると判定し、
    前記第2計測器が計測した前記第2電流データにおける第2電流値が、第4閾値より大きい場合に、前記第2生産設備が運転状態であると判定し、
    前記第3閾値は、事前に前記第1生産設備を稼働させた状態において測定した前記第1電流データに基づいて定められ、
    前記第4閾値は、事前に前記第2生産設備を稼働させた状態において測定した前記第2電流データに基づいて定められる、
    監視システム。
  6. 生産設備と受電点との間に設けられる計測器が計測した前記生産設備が使用する電流データに基づいて前記生産設備を監視する監視装置であって、
    前記監視装置は、
    前記計測器が計測した前記電流データにおける電流値が、第1閾値より大きい場合に、前記生産設備が運転状態であると判定し、
    前記第1閾値は、事前に前記生産設備を稼働させた状態において測定した前記電流データに基づいて定められる、
    監視装置。
  7. 生産設備と受電点との間に設けられ、前記生産設備が使用する電流データを計測する工程と、
    前記電流データにおける電流値が、第1閾値より大きい場合に、前記生産設備が運転状態であると判定する工程と、を含み、
    前記第1閾値は、事前に前記生産設備を稼働させた状態において測定した前記電流データに基づいて定められる、
    監視方法。
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