JP2024020985A - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持を容易に行い、顔面への良好な装着感を確保できるマスクを提供する。【解決手段】マスク1は、装着者の顔面に装着した際に外側に露出するマスク本体部2と、マスク本体部2の内側に設けられて装着者の顔面に接触する接顔体3とを備え、マスク本体部2には、装着者の顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分6と、中央部分6の側方に連結して、マスク本体部2の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部7と、折り畳み部7の側方に連結して設けられ、装着者の顔面の側方を覆う側部8とが設けられ、接顔体3には、内部に開口部18が形成された環状周縁部19と、環状周縁部19の両側側から開口部18の中央方向に向けてそれぞれ突出した一対の突起部20,20が設けられる【選択図】図1

Description

本発明は、例えば家庭用マスクや医療用マスク等、各種用途に好適なマスクに関する。
従来、各種のマスクは、装着者が外部の有害物質やウイルスを吸入することを防いだり、装着者の呼気に含まれる飛沫等が外部に飛散するのを防ぐ目的で用いられる。そして、各種のマスクは、不使用時は扁平形状に折り畳まれ、使用時は鼻と口の周囲を覆うことのできる立体形状に展開される。そして、従来、扁平形状を使用時に立体形状とする各種のマスクに係る発明として、特許文献1,2が知られている。
特許文献1には、顔面の口元を覆うマスク本体と、マスク本体の左右両側に設けられた耳に係合される耳掛け部とからなるマスクであって、マスク本体に折り目が生じるように折り畳んだ複数の折りひだを有する構成が記載されている。
特許文献2には、折り畳んだ状態で、中葉、上端部が中央から両側に行くほど下方へ曲成する上葉、下端部が中央から両側に行くほど上方へ曲成する下葉、前記中葉から上方に延び、上葉から水平に折り曲げられ第1中間折曲線を有する第1襞部、及び中葉から下方に延び、下葉から水平に折り曲げられ第2中間折曲線を有する第2襞部を含む本体と;本体の両側部に固定されるハーネスと;を含む水平折り畳み式マスクが記載されている。
特開2007-136243号公報 特表2021-514427号公報
しかし、上述した特許文献1に記載されたマスクは、複数の折りひだが顔の凹凸や耳紐の張力と無関係の位置に設けられることとなる。このため、使用時に折りひだが十分に開かなかったり、折りひだによってマスク本体に形成される凹凸のうち、凸部が装着者の呼吸により前後に動いて顔の凸部に不規則に当接して装着時の不快感を与えたりするという問題がある。また、特許文献2に記載されたマスクは、マスク本体のプリーツの方向とそれによって形成される凹凸の方向が主に左右方向であって、顔の凹凸が形成された方向とは異なる上に、顔の凹凸に対応する形状として構成されていない。そのため、特許文献2に記載の発明は、使用時の耳紐の張力がマスク本体のプリーツが閉じる方向の力として加わり、プリーツが閉じた状態でマスクをつけて装着者が会話をするとマスクがズレてしまい、外部の有害物質等の侵入や呼気に含まれる飛沫の飛散防止の機能を十分に果たせないという問題がある。また、特許文献1、特許文献2に記載の発明は、マスクに形成された凹凸や立体形状を使用時に維持することができず、仮に使用開始時に顔の形状に沿った立体形状を形成しても、使用を継続する間にその形状を維持できず、マスクと装着者の顔面全体が密着してしまって装着者に不快感を与えてしまうという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持を容易に行い、快適な装着感を維持して使用できるマスクを提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、本発明が特徴とするのは、装着者の顔面に装着した際に外側に露出するマスク本体部と、該マスク本体部の内側に設けられて前記装着者の顔面に接触する接顔体とを備えたマスクであって、前記マスク本体部には、前記装着者の前記顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分と、前記中央部分の側方に連結して、前記マスク本体部の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部と、該折り畳み部の側方に連結して設けられ、前記装着者の顔面の側方を覆う側部とが設けられ、前記接顔体には、内部に開口部が形成された周縁部と、該周縁部の両側側から前記開口部の中央方向に向けてそれぞれ突出した一対の突起部が設けられたことである。
本発明の好ましい実施形態において、前記中央部分は、上下方向中央部から、上方、及び/又は、下方、に向けて左右方向の幅が縮小する縮幅部を備え、前記突起部は、先端部が上下方向に沿って所定の長さに形成され、前記装着者が使用するときには、前記突起部の前記先端部が、前記中央部分又は前記折り畳み部に当接して前記中央部分を内側から外側に押圧することである。
本発明の好ましい実施形態において、前記突起部の中央には、該突起部の表裏面を通気させる通気孔が開口形成されていることである。
本発明に係るマスクは、マスク本体部に、装着者の顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分と、中央部分の側方に連結して、マスク本体部の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部と、折り畳み部の側方に連結して設けられ、装着者の顔面の側方を覆う側部とが設けられていることにより、折り畳み部を起立させることで、中央部分がマスク本体部の縦方向に沿って側部よりも隆起した、装着者の顔の凹凸に沿った立体形状を形成できる。そして、耳紐による左右方向への張力等がこのマスク本体部の立体形状を維持する力として作用する。また、接顔体には、内部に開口部が形成された周縁部と、周縁部の両側側から開口部の中央方向に向けてそれぞれ突出した一対の突起部が設けられていることにより、突起部を起ち上げて折り畳み部や中央部分を押圧させることにより、マスク本体部の立体形状はより確実に維持されて、呼吸や会話によってマスク本体部が装着者の顔に張り付いたりずれてしまったりする事態を抑止できる。これにより、顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持を容易に行い、快適な装着感を維持して使用できるマスクを提供できる。
また、本発明に係るマスクは、中央部分は、上下方向中央部から、上方、及び/又は、下方、に向けて左右方向の幅が縮小する縮幅部を備えていることにより、耳紐の張力などで本体部左右方向に加わる力によって、折り畳み部をスムーズに起立させて立体形状を形成し、マスク本体部の中央部分が隆起した立体形状の形成と維持を容易に行うことができる。また、突起部は、先端部が上下方向に沿って所定の長さに形成され、装着者が使用するときには、突起部の先端部が、中央部分又は折り畳み部に当接して中央部分を内側から外側に押圧することで、折り畳み部を容易に起立させて立体形状を形成できる。これにより、装着者の顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持を一層容易に行い、装着者の快適な装着感と、装着者の顔面への一層良好な密着性を確保できる。
また、本発明に係るマスクは、突起部の中央には、突起部の表裏面を通気させる通気孔が開口形成されていることにより、使用時の通気状態を良好に保ち、装着者が息苦しさを感じることを防ぐことができる。
この実施の形態のマスクを示す正面図である。 同上マスクを示す背面図である。 同上マスクを示す平面図である。 図2のA-Aによる断面図である。 この実施の形態のマスクを立体形状にした状態での、図2のA-Aの位置における断面図である。 同上マスクを装着者が装着した状態を正面方向から見た図である。 同上マスクを装着者が装着した状態を斜め方向から見た図である。 この実施の形態のマスクを立体形状にした状態での、図1のB-Bの位置における断面図である。 この実施の形態のマスクを装着者が装着した状態で背面側から見た状態を示す図である。 この実施の形態のマスクを装着者が装着した状態での、図6のE-Eの位置における断面図である。 この実施の形態のマスクの[第1の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第1の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第1の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第2の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第2の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第2の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第2の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第3の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第3の変形例]の一例を示す概略図である。 この実施の形態のマスクの[第3の変形例]の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態のマスクについて図1乃至図10を用いて説明する。
[マスクの全体構成]
図1及び図2に示す、この実施の形態のマスク1はたとえば家庭用マスクであり、主として花粉やほこり等の粒子の吸入抑止や、装着者100(図6、図7参照)の呼気に含まれる飛沫の飛散の抑制などの目的に用いられる、いわゆるプリーツ型の不織布マスクである。ただし、この実施の形態のマスク1は、プリーツのない不織布マスクに用いられてもよいし、風邪予防用、医療用など、さまざまな目的に用いられるマスク1であってもよい。
図1及び図2に示すように、この実施の形態のマスク1は、マスク本体部2と、装着者100の顔面に当接する接顔体3と、装着者100の左右の耳部にそれぞれ掛止される左右一対の耳紐4,4と、耳紐4,4にそれぞれ紐用クリップ5,5とを備える。
[マスク本体部の概要]
マスク本体部2は、通気性シート材料であり、たとえば不織布のような、通気性を有すると共に、花粉やほこり等の粒子、あるいは装着者100の呼気に含まれる飛沫等の粒子の通過を抑止できる材質で形成されている。
マスク本体部2は、図1に示すように全体として正面視八角形に形成されている。これは、装着者100の鼻と口元の周辺に密着して覆うのに好適な形状である。即ち、鼻から口元にかけて、凹凸が少なくほぼ同じ高さ位置を結んでできる(隙間なく密着させることの容易な)部分を結んでできる形状にほぼ近い形状である。マスク本体部2をこのような形状とすることで、良好な装着状態を確保できる。ただし、装着者100の鼻と口元の周辺に密着して覆うことのできる形状であれば、略八角形以外のどのような正面視形状(例えば略六角形や略楕円形など)であってもよい。
マスク本体部2は、たとえば図2に示す折り畳んだ正面視の状態において、左右方向長さ、及び上下方向長さはそれぞれ120mm~180mmに形成される(この長さはマスク1のサイズ等によって相違する。)。ただし、使用時に装着者100の顔面に密着して良好な装着状態や防塵機能や飛沫防止機能を奏する大きさであれば、マスク本体部2はこの寸法に限定されない。
マスク本体部2は、複数層に積層されている。具体的には例えば、外側から内側にかけて、水分を吸着するとともに、繊維径が太くて大きな粉塵をろ過し外観の見栄えを良くするためのプレフィルタ、繊維径が細くて細かい粉塵をろ過するメインフィルタ、主として装着者100の呼気の水分を吸水する吸水フィルタ(いずれも図示せず)の順で積層されている。なお、マスク本体部2の材質は、軟質で折り曲げ可能であって、装着者100の吸気の取り入れ及び呼気の排出が可能であり、吸気や外部の花粉や粉塵などをろ過することができるフィルタ部として機能するものであれば、特に限定されない。
[マスク本体部の詳細]
マスク本体部2は、正面視や平面視において、中央部分6、中央部分6の左側と右側(図1及び図3の左側と右側。本明細書において同じ。)の側方に設けられた一対の折り畳み部7,7、折り畳み部7,7の左側と右側の側方に設けられた一対の側部8,8という、5つの構成を備えている。ただし、マスク本体部2の構成は、中央部分6、折り畳み部7,7、側部8,8という5つよりも多くてもよい。
中央部分6は、装着者100の顔面の左右方向中央部を「縦方向」としての上下方向(図1と図2における上下方向。本明細書において同じ。)に沿って覆うように構成されている。
図1に示すとおり、中央部分6は、一対の垂直部9,9と、垂直部9,9の上方に位置してそれぞれ設けられた「縮幅部」としての上方縮幅部10,10と、垂直部9,9の下方に位置してそれぞれ設けられた「縮幅部」としての下方縮幅部11,11と、上端部12と、下端部13とを備えた、正面視略八角形に形成されている。中央部分6の垂直部9,9における左右方向長さは約40mm~100mmに形成されている。また、中央部分6の縦横寸法比は、縦:横=1.5~3.3:1程度に形成されるのが望ましいが、良好な装着状態や防塵機能や飛沫防止機能を奏すればこの範囲に限定されない。
垂直部9,9は、正面視の状態で、上下方向中央部に、上下方向に沿って並行に形成されている。
上方縮幅部10,10は、上下方向の上方に向けて左右方向大きさが次第に小さくなるように形成されている。
下方縮幅部11,11は、上下方向の下方に向けて左右方向大きさが次第に小さくなるように形成されている。
上端部12と下端部13とは、マスク本体部2の上端及び下端に沿う形状に形成されている。上端部12は上に凸の湾曲形状に、下端部13は下に凸の湾曲形状に、それぞれ形成されている。
折り畳み部7,7は、それぞれ、中央部分6の側方に連結している。図3に示すように、折り畳み部7,7は、不使用時には、マスク本体部2の縦方向に沿って折り畳まれ、図7に示すように、使用時には起立してマスク本体部2や接顔体3を立体形状に形成する。
図3に示すように、側部8,8は、折り畳み部7,7の側方に連結して設けられている。図6、図7に示すように、側部8,8は、装着者100の顔面の側方を覆うように構成されている。
図4に示すように、中央部分6とそれぞれの折り畳み部7,7との境目には、第1プリーツ折り線14,14が、マスク本体部2の正面側から見た山折り線として形成されている。第1プリーツ折り線14,14は、中央部分6の垂直部9の位置は略垂直方向の折り線、上方縮幅部10と下方縮幅部11の位置は上方、下方に向けてそれぞれ縮幅方向に傾斜した形状に形成されている。
図4に示すように、それぞれの折り畳み部7,7とそれぞれの側部8,8との境目には、第2プリーツ折り線15,15が、マスク本体部2の正面側から見た谷折り線として形成されている。第2プリーツ折り線15,15は、上下方向に沿って垂直な略直線状に形成されている。
図1及び図7に示すように、第1プリーツ折り線14と第2プリーツ折り線15とは、上側の端部が略同一位置の接合部16で接合し、下側の端部も略同一位置の接合部17で接合されている。
[上方縮幅部、下方縮幅部、第1プリーツ折り線、第2プリーツ折り線の構成]
この実施の形態においては、マスク1の上端部12と下端部13とでマスク本体部2と接顔体3とが溶着されている。そして、上方縮幅部10,10と下方縮幅部11,11において、第1プリーツ折り線14,14と第2プリーツ折り線15,15の上端同士、下端同士とは、上下方向中央部よりも近接した状態、又は一致した状態となっている。
もし、上方縮幅部10,10と下方縮幅部11,11が存在しない場合には第1プリーツ折り線14,14と第2プリーツ折り線15,15の上端同士、下端同士は、上下方向中央部と同様に離れた状態にあることになる。さらに、マスク1の上端部12よりも上方から下方に折り込まれた部分や、下端部13よりも下方から上方に折り込まれた部分は上端部12や下端部13で溶着されている。そのため、この、織り込まれて上端部12や下端部13で溶着された部分の折り畳み部7は、マスク本体部2を立体形状にするときに開くことができない。これは、折り畳み部7を起立させたときに中央部分6の上端部12近傍や下端部13近傍に不要なしわや凹凸が発生させることになる。そのため、装着者100の顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持が難しくなり、装着者100の装着時の不快感や、装着者100の顔面への密着性の確保が難しくなるという問題が生じ得る。
一方、この実施の形態においては、上方縮幅部10,10と下方縮幅部11,11によって、第1プリーツ折り線14,14と第2プリーツ折り線15,15が上端部12と下端部13とで近接する。そのため、折り畳み部7の上端部12や下端部13近傍も、溶着の影響を受けることなく起立させることができる。さらに、上端部12より上方や下端部13より下方から織り込まれて上端部12や下端部13で溶着された部分があっても、折り畳み部7の起立に影響を及ぼすことはない。そのため、この実施の形態においては、装着者100の顔面の立体形状に対応する、マスク本体部2の立体形状を適正に形成し維持することを容易に行い、快適な装着感を維持して使用できるマスク1を提供できる。
ただし、上述の快適な装着感を維持して使用できる効果を奏すれば、上方縮幅部10,10と下方縮幅部11,11の一方だけが存在したり、第1プリーツ折り線14,14と第2プリーツ折り線15,15の一方だけが上端部12や下端部13で近接又は一致する構成であってもよい。
なお、この実施の形態とは逆に、第1プリーツ折り線14,14を谷折り線として、第2プリーツ折り線を山折り線としてそれぞれ形成してもよい。
[接顔体の概要]
図2に示す接顔体3は、マスク本体部2の内側つまり背面側の、装着者100の顔面に接触する位置に設けられている。接顔体3は、たとえば非通気性の発泡樹脂材に不織布やパルプ等を貼り付けた、高い柔軟性と形状復元性の高さを併有したものが使用される。この実施の形態において、接顔体3の発泡倍率は20~50程度である。
図2に示すとおり、接顔体3は、外周部の形状が略六角形に形成されている。接顔体3は、たとえば図2に示すマスク1の背面視の状態において、左右方向長さ(最長部分)が約105mm、上下方向長さ(最長部分)が約150mmに形成されている。また、接顔体3の上方の上に凸形状の部分の上下方向長さ(図1に示す長さC)は約40mm、下方の下に凸形状の部分の上下方向長さ(図1に示す長さD)が約40mmに形成されている。ただしこれらの長さはマスク1のサイズによって相違する。例えば、上述の接顔体3の上下方向長さ(約150mm)は例えばMサイズの場合であり、例えばSサイズの上下方向長さは約120mm、Lサイズの上下方向長さは約180mm、のように形成される。
なお、接顔体3は、使用時に装着者100の顔面に密着して良好な装着状態や防塵機能や飛沫防止機能を奏するものならば、上記に限定されず、どのような寸法や形状であってもよい。
接顔体3の上端部分と下端部分の形状及び大きさはマスク本体部2の中央部分6から側部8の中央部分6寄りの位置にかけての形状及び大きさと略同一である。そして、接顔体3の上端部分及び下端部分は、マスク本体部2の中央部分6及び側部8の中央部分6寄りの位置にかけての上端部分及び下端部分と、ウェルダー加工等による溶着などによって接合されている。なお、この接合はウェルダー加工のみに限らず、接着、縫着など、どのような態様であってもよい。
図2に示すとおり、接顔体3には、「周縁部」としての環状の環状周縁部19が形成されている。環状周縁部19の内部には、開口部18が開口形成されている。
[接顔体の詳細(突起部・突部・切込部など)]
図2に示すとおり、接顔体3の環状周縁部19においては、上下方向略中央部に位置して、両側部から開口部18の中央方向に向けてそれぞれ突出した一対の突起部20,20が突設されている。それぞれの突起部20,20は、例えば左右方向長さが約25mm以上の略矩形に形成されている。図2に示すとおり、折り畳んだ状態において、それぞれの突起部20,20の先端部(左側の突起部20の右側端部、右側の突起部20の左側端部のこと。)は、ほぼ隙間なく近接した状態で対向している。
この突起部20,20の左右方向長さは、マスク本体部2の折り畳み部7の折り畳み部分の長さ(使用時の起立状態における高さ)よりも大きく形成されている。具体的には、図5に示すように、突起部20,20を基端部(左側の突起部20の左側端部、右側の突起部20の右側端部のこと。)から表面方向(本体部分2の方向)に折り曲げた際に、本体部分2の起立した折り畳み部7に当接する長さに構成されている。
ただし、突起部20の長さは、折り畳み部7を起立させた状態を安定的に維持させることができれば、これよりも長く(たとえば先端部が中央部分6に当接する長さ)であってもよいし、これよりも短くても(たとえば先端部が第2プリーツ折り線15にほぼ重なる長さ)であってもよい。
突起部20,20の上下方向長さは、マスク本体部2方向に起立させたときに、それぞれの上下方向中央部が上側及び下側よりも外側に弧を描いて湾曲した形状を形成しうる長さとなっている。この実施の形態における突起部20,20の上下方向長さは約54mm以上に形成されており、また、約30mm以上の長さであることが望ましい。これは、突起部20,20の上下方向中央部を外側に湾曲させることで、突起部20,20が起立した状態で固定させるためである。
それぞれの突起部20,20の略中央部分には、通気孔21,21が開口形成されている。通気孔21,21は、例えば左右方向長さが約10mm、上下方向長さが約20~23mmの略矩形に開口形成されて、マスク本体部2と接顔体3との接触面積を減らすと共に、突起部20,20の表裏面を通気させる。通気孔21,21は、使用時に突起部20,20を表裏面に通気させて装着者100の呼吸を良好に維持できるものであれば、どのような大きさや形状に形成されていてもよい。
図2に示すように、接顔体3の環状周縁部19の下方においては、左右方向中央部から上方に向けて突出した「突部」としての顎部突部22が突設されている。顎部突部22は、上縁部が上に凸の略円弧状に形成されている。ただし、顎部突部22の形状は、装着時に装着者100の顎部に安定的に当接される形状であればこれ以外のどのような形状(例えば上端部の周縁部が上に凸の略矩形や略三角形など)であってもよい。
顎部突部22の両側に位置する基端部(下方の端部のこと)には、一対の切込部23,23が設けられている。切込部23,23は、環状周縁部19の下側において、顎部突部22の上に凸の略円弧状の延長線上を斜め下方に切り込んだ形状に形成されている。これにより、双方の切込部23,23は下方に拡幅した形状に形成されている。この実施の形態において、接顔体3の環状周縁部19の下方の幅は例えば約25mmに形成され、切込部23,23は例えば幅約7mmの切り込みとして形成されている。切込部23の形状や大きさは、顎部突部22を装着者100の顎部にフィットさせて当接しつつ、外気や呼気の漏れを防止できればどのようなものでもよい。
切込部23,23が設けられたことにより、環状周縁部19の側部や上部の形状変化による力の作用を抑止しながら顎部突部22を形状変化させることができる。そのため、顎部突部22を装着者100の顎部にフィットさせた状態に容易に湾曲させることができる(後述の[使用時の状態(2.接顔体3の湾曲と顔への装着)]を参照。)。
なお、切込部23,23は、使用時に顎部突部22を装着者100の顎部に沿った立体的な形状に湾曲させて、顎部突部22を顎部に密着させるために好都合な形状であれば、どのような形状(例えば環状周縁部19の一部を下方に凸の湾曲形状や下方に凸の略三角形や略矩形の形状などに陥没させた形状など)に形成されていてもよい。
切込部23,23は、マスク本体部2の折り畳み部7,7又は側部8,8に略重なる位置に設けられて、使用時に、起立した折り畳み部7,7よりも左右方向中央部の位置において顎部突部22を顎の形状に沿った立体形状(例えば顎部突部22の先端部がマスク本体部2側にたわんだ形状)として大きく湾曲させることができるように構成されている。この実施の形態の切込部23,23は、マスク本体部2の第2プリーツ折り線15にほぼ重なる位置に設けられ、切込部23から顎部突部22の先端までの上下方向長さは約10mmに形成されている。ただし、上述の目的に適合していれば、切込部23,23の位置は第2プリーツ折り線15に一致していなくてもよい。
図2に示すように、接顔体3の環状周縁部19の上方においては、左右方向中央部近傍から斜め下方に向けて突出した一対の鼻梁部突部24,24が突設されている。鼻梁部突部24,24は、略矩形であって、例えば短辺側の長さが約10mm、長辺側の長さが約25mmにそれぞれ形成され、使用時に装着者100の鼻部の両側部に密着した状態で当接される。ただし、鼻梁部突部24,24は、使用時に装着者100の鼻部の両側部に密着した状態で当接するものであれば、どのような位置や大きさや形状であってもよい。
図1に示すように、マスク本体部2と接顔体3に挟まれた部分には、中央部分6の上端部12に沿って、帯状のノーズクリップ25が配設されている。このノーズクリップ25は、例えば延伸ポリエチレンのように剛性が高く、折り曲げられた状態で形状を維持できる材質からなる。
ノーズクリップ25は長手方向の長さが上端部12の左右方向大きさと略同一に形成されている。ノーズクリップ25は、装着時に装着者100の鼻部の形状に沿って折り曲げられてマスク本体部2と接顔体3とを装着者100の鼻部に密着させるようになっている。なお、ノーズクリップ25の配設位置や寸法は、その機能を適切に奏するものであれば上記に限定されない。
[耳紐]
図1及び図2に示すように、耳紐4,4は、マスク本体部2の左右方向両側部に接続されている。耳紐4,4は、それぞれ弾性的に伸縮可能なゴム紐によって形成されており、マスク1を装着者100の顔面にフィットさせて装着できる長さ、たとえば200mmの長さに形成される。ただし、耳紐4の長さは前述の長さより長くても短くてもよい。また、耳紐4,4は、不織布や織布、プラスチックフィルム等の公知の弾性材料によって形成されていてもよい。
[耳紐のマスク本体部への接続位置]
それぞれの耳紐4,4は、マスク本体部2の、垂直部9,9と上方縮幅部10,10との境目の上下方向位置、及び、垂直部9,9と下方縮幅部11,11との境目の上下方向位置であって、マスク本体部2の上端及び下端から略等しい上下方向位置において、マスク本体部2に接続されている。具体的には、左側の耳紐4も、右側の耳紐4も、マスク本体部2への接続位置は、マスク本体部2の上端から略1/3の上下方向位置、及び、マスク本体部2の下端から略1/3の上下方向位置においてマスク本体部2に接続されている。
耳紐4,4をこの上下方向位置でマスク本体部2に接続することにより、使用時の左右方向への張力によって、マスク本体部2の折り畳み部7を起立させて立体形状を安定的に持続させることができる。
即ち、左側の耳紐4も右側の耳紐4も、両端部がマスク本体部2の上側と下側に接続されているので、この上側と下側の接続位置の間にはマスク本体部2を上下方向に近接させる力が働く。このマスク本体部2を上下方向に近接させる力は、中央部分6の垂直部9に隣接する折り畳み部7,7を前方に起立させる強い力として作用する。そのため、使用時において、折り畳み部7の垂直部9を確実かつ安定的に起立させておくことができる。
一方、左側の耳紐4も右側の耳紐4も、マスク本体部2との上側の接続位置よりも上側や下側の接続位置よりも下側に対しては、接続位置の間より、折り畳み部7,7を起立させる力が弱く作用する。
そして、この実施の形態においては、耳紐4,4のマスク本体部2への接続位置よりも上側と下側の折り畳み部7は、中央部分6の上方縮幅部10、下方縮幅部11に隣接している。さらに、耳紐4,4のマスク本体部2への接続位置よりも上側と下側の折り畳み部7においては、かつ、上端部12と下端部13との接続位置において、第1プリーツ折り線14,14と第2プリーツ折り線15,15とが接合して接合部16,16、接合部17,17を形成している。そのため、耳紐4,4のマスク本体部2への接続位置よりも上側と下側の折り畳み部7は、接続位置の間よりも折り畳み部7の幅が小さく、起立させるための力も小さくて済む。そのため、上方縮幅部10、下方縮幅部11に隣接する位置における折り畳み部7は、小さい力でも確実かつ安定的に起立する。そのため、使用時のマスク本体部2の立体形状を、マスク1の目的を適切に達成できる状態とし、マスク本体部2が立体形状となった状態を安定的に持続させることができる。
なお、この、マスク本体部2の立体形状となった状態を安定的に持続させる目的に沿えば、耳紐4,4とマスク本体部2との接続位置は上述の位置以外のどのような位置でもよい。例えば、耳紐4,4の上端だけ、あるいは下端だけが、マスク本体部2の上端又は下端から略1/3の上下方向位置に接続されていてもよいし、耳紐4,4がマスク本体部2の上端や下端から略1/3よりも上下方向中央寄り、例えば上端や下端から略2/5の上下方向位置に接続されていてもよい。また、垂直部9と上方縮幅部10の境界部や垂直部9と下方縮幅部11の境界部よりも上下方向中央寄り、例えばマスク本体部2の垂直部9,9が形成された位置に対応する任意の位置に接続されていてもよい。
[紐用クリップ]
図1及び図2に示すように、それぞれの耳紐4には、紐用クリップ5が接続されている。紐用クリップ5は硬質の樹脂等剛性の高い材質で、中央部分がくびれた略環状に形成されている。紐用クリップ5,5は、一方の環状の部分の内部に他方を挿入して係止させ、耳紐4の長さを調節して装着するために用いられる。なお、紐用クリップ5,5は設けられていなくてもよい。
また、この実施の形態の左右一対の耳紐4,4に替えて、左右が繋がっていてマスク本体部2と共に略円環状の形状を呈するヘッドバンド仕様の紐をマスク1に設けてもよい。この場合、紐を装着者の頭側部から頭の後ろに掛け渡して使用する。
[不使用時の状態と使用時の状態]
次に、この実施の形態のマスクの不使用状態と使用状態について説明する。
[不使用時の状態]
図1及び図4に示すように、この実施の形態のマスク1の不使用時の状態において、マスク本体部2の折り畳み部7が折り畳まれ、さらに、図2に示すように、接顔体3の突起部20,20、顎部突部22、鼻梁部突部24,24が環状周縁部19と略同一平面を形成して扁平な形状となる。これにより、マスク1は、梱包したときに嵩張らないので、輸送、保管が極めて容易になる。
[使用時の状態(1.立体形状の形成)]
次に、マスク1の使用時においては、装着者100が耳紐4,4を左右方向に引っ張るか、あるいは装着者100が折り畳み部7,7を前方(マスク本体部2の方向。本明細書において同じ。)に起ち上げることで、折り畳み部7,7がマスク本体部2の前方に略垂直に起立した状態を形成する。これにより、図5及び図7に示すように、側部8よりも中央部分6が前方に突出した立体形状が形成される。
この状態で、接顔体3の突起部20,20が前方に折り込まれると、突起部20,20が折り畳み部7,7を起立させる方向に押圧し、折り畳み部7の起立した状態を安定的に維持させることができる(図5及び図8参照)。このとき、突起部20,20の上下方向略中央部に、図9の矢印Gに示す方向の力が作用する。そして、図9及び図10に示すように、突起部20,20の上下方向略中央部には、左右方向に膨出した湾曲形状の湾曲部27,27を形成する。この湾曲部27が形成されることで、突起部20,20の起立状態が安定的に維持される。そして、使用時に起立した突起部20,20が倒れてしまったり潰れてしまったりする事態を抑止し、マスク本体部2の立体形状を安定的に維持できる。
そして、この状態で装着者100がマスク1の接顔体3の開口部18の内側に鼻と口を配設し、環状周縁部19が鼻と口の周囲に当接した状態を形成したのちに耳紐4,4を耳にかけると、鼻梁部突部24,24が鼻の両側部に当接し、顎部突部22が顎に当接する。この際、耳紐4,4の長さが短すぎる場合には、紐用クリップ5の一方の環状の部分の内部に他方の紐用クリップ5挿入して係止させて、耳紐4の長さを調節して装着することもできる。
[使用時の状態(2.接顔体3の湾曲と顔への装着)]
なお、耳紐4,4の張力等により接顔体3に左右方向への力が加わると、この力は、接顔体3のそれぞれの耳紐4,4の上側と下側のマスク本体部2への接続部分に対し、これらの接続部分を近接させる方向の力として作用する。この力は、図9及び図10に示す、接顔体3の起立した突起部20に形成された湾曲部27,27を維持する力として作用し、起立した突起部20が倒れたり潰れたりする事態を抑止できる。
また、耳紐4,4による上述の接顔体3の左右方向への力は、接顔体3の下側の環状周縁部19を後側(図8の矢印Fに示す、装着者100の顔に当接する側)に膨出させる。この力がそのまま顎部突部22に加わると、図8に示すように、顎部突部22は後側(図8における右側)に膨出する膨出部26を形成する。
一方、この実施の形態では、顎部突部22の両下端部に切込部23,23が形成されている。そして、図10に示すように、顎部突部22には装着者100の顎部28が当接する。そして、図10の矢印Hに示すように、顎部28によって顎部突部22には前側(図10における左側)への押圧力が加わる。そして、切込部23,23の存在により、顎部突部22の両側の環状周縁部19を後側に湾曲させたままで、顎部突部22には、顎部28の押圧力によって前側に湾曲する湾曲部29が形成される。これにより、環状周縁部19を装着者100の口元などに当接させると共に、顎部突部22を良好な密着状態で装着者100の顎部28に当接させることができる。
さらに、顎部突部22は装着者100の顔の大きさや顎の位置に応じて柔軟に変形して顎部に当接する。そのため、もし装着者100の顔が大きい場合には、図10に示すように、装着者100の顎部28の略全面が顎部突部22に当接し、顎部突部22には大きな湾曲部29が形成される。一方、もし装着者100の顔が小さい場合には、顎部突部22の湾曲部29はほとんど形成されずに、図10に示す、顎部突部22の先端部30だけが装着者100の顎部28に当接する。このように、この実施の形態のマスク1は、装着者100の顔の大きさやマスク1に対する顔の接触位置の違いによらず、顎部突部22に対する装着者100の顎部28の当接位置や湾曲部29の形成状態が変化することによって、接顔体3を装着者100の顔面に密着させて良好な装着状態で装着させることができる。
さらに、ノーズクリップ25を装着者100の鼻の隆起形状に沿って前後方向略V字形に折り曲げると、マスク本体部2の上側が装着者100の鼻部分に密着する。
このようにして、この実施の形態のマスク1は、装着者100の顔に密着した状態の立体形状を形成して、装着者100の鼻と口を覆った状態で装着される。
ここで、この実施の形態のマスク1は、マスク本体部2の第1プリーツ折り線14と第2プリーツ折り線15とが、装着者100の鼻と口元の両側に位置して略垂直方向に形成され、折り畳み部7が装着者100の顔の垂直方向に沿って起立する。また、接顔体3の突起部20,20、顎部突部22、鼻梁部突部24,24が前方に起立して立体形状を形成し、マスク本体部2の立体形状を維持する。そのため、使用時におけるマスク本体部2の立体形状は、装着者100の顔の立体形状(鼻筋の方向や、口元のほうれい線の方向など)に沿った略垂直方向に沿って形成されることとなる。
そのため、装着者100がマスク使用時にしゃべったり表情筋を動かしたりしてもマスク本体部2の立体形状が顔の筋肉の動きの障害となるような事態は抑止される。さらに、マスク本体部2と接顔体3が形成する立体形状によってマスク1が装着者100の鼻と口元周辺に密着した状態を持続的に形成する。これにより、マスク1の装着者100に対し、良好で快適な装着状態を維持させることができる。
また、耳紐4,4の左右方向への張力によって、マスク本体部2の折り畳み部7を起立させて立体形状を安定的に持続させることができる(上記[耳紐のマスク本体部への接続位置]参照)。
[作用効果]
以上、この実施の形態においては、マスク本体部2に、装着者100の顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分6と、中央部分6の側方に連結して、マスク本体部2の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部7,7と、折り畳み部7,7の側方に連結して設けられ、装着者100の顔面の側方を覆う側部8,8とが設けられていることにより、折り畳み部7,7を起立させることで、中央部分6がマスク本体部2の縦方向に沿って側部8,8よりも隆起した、装着者100の顔の凹凸に沿った立体形状を形成できる。そして、耳紐4,4による左右方向への張力等がこのマスク本体部2の立体形状を維持する力として作用する。また、接顔体3には、内部に開口部18が形成された環状周縁部19と、環状周縁部19の両側側から開口部18の両側側から開口部18の中央方向に向けてそれぞれ突出した一対の突起部20,20が設けられていることにより、突起部20,20を起ち上げて折り畳み部7,7や中央部分6を押圧させることにより、マスク本体部2の立体形状はより確実に維持されて、呼吸や会話によってマスク本体部が装着者の顔に張り付いたりずれてしまったりする事態を抑止できる。これにより、装着者100の顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持を容易に行い、快適な装着感を維持して使用できるマスク1を提供できる。
また、この実施の形態においては、中央部分6は、上下方向中央部から、上方に向けて左右方向の幅が縮小する上方縮幅部10,10、及び、下方に向けて左右方向の幅が縮小する下方縮幅部11,11を備えていることにより、耳紐4,4の張力などでマスク本体部2の左右方向に加わる力によって、折り畳み部7,7をスムーズに起立させて立体形状を形成し、マスク本体部2の中央部分6が隆起した立体形状の形成と維持を容易に行うことができる。また、突起部20,20は、先端部が上下方向に沿って所定の長さに形成され、装着者100が使用するときには、突起部20,20の先端部が、中央部分6又は折り畳み部7,7に当接して中央部分を内側から外側に押圧することで、折り畳み部7,7を容易に起立させて立体形状を形成できる。これにより、装着者100の顔面の立体形状に対応する形状の形成と維持を一層容易に行い、装着者100の快適な装着感と、装着者100の顔面への一層良好な密着性を確保できる。
また、この実施の形態においては、突起部20,20の中央には、突起部20,20の表裏面を通気させる通気孔21,21が開口形成されていることにより、使用時の通気状態を良好に保ち、装着者100が息苦しさを感じることを防ぐことができる。
[変形例1:中央部分の構成]
なお、この実施の形態においては、マスク本体部2の中央部分6を正面視形状が左右対称かつ上下略対称の略八角形に形成されるものとしたが、中央部分6の正面視形状はこれに限定されない。
例えば、図11のマスク1Aに概略を示すように、中央部分6の上方縮幅部10,10を長く、下方縮幅部11,11を短く形成してもよい。また逆に、上方縮幅部10,10を短く、下方縮幅部11,11を長く形成したりしてもよい。また、中央部分6を下方縮幅部11,11のない構成(上方縮幅部10,10、垂直部9,9、上端部12、下端部13からなる構成)としたり、上方縮幅部10,10のない構成(下方縮幅部11,11、垂直部9,9、上端部12、下端部13からなる構成)としてもよい。
また、中央部分6の正面視を略八角形以外の正面視形状に形成してもよい。具体的には、例えば、中央部分6に垂直部9,9を形成せずに上方縮幅部10,10と下方縮幅部11,11とだけで構成して、中央部分6の正面視形状を略六角形や、図12のマスク1Bに概略を示すように略ひし形(上端部12や下端部13が尖った形状となっている。)等の形状にしてもよい。また、正面視形状を略十角形や略十二角形等にしてもよいし、略三角形や略台形のような上下被対称の形状としてもよい。さらに、上方縮幅部10,10や下方縮幅部11,11を略曲線状に形成して中央部分6の正面視形状を略楕円形のような形状としたり、上述の各種の形状の一部の辺を略円弧状に形成してもよい。さらにまた、図13の図1Cに概略を示すように、上方縮幅部10,10も下方縮幅部11,11も設けずに垂直部9,9、上端部12、下端部13からなる構成としてもよい(図示しないが、上端部12と下端部13が略水平の形状とし、中央部分6を略矩形に構成してもよい。)。
また、中央部分6の正面視形状の上下方向長さと左右方向長さの比はどのようなものでもよい。例えば、上下方向長さ150mm、左右方向長さ45mmの(縦横比3.3:1)としたり、上下方向長さ150mm、左右方向長さ60mm(縦横比2.5:1)としたり、同様に縦横比2.1:1、1.9:1、1.5:1・・・など、どのような比で形成してもよい。
なお、図示しないが、中央部分6の構成に対応させて上方縮幅部10,10、下方縮幅部11,11の構成や、第1プリーツ折り線14,14、第2プリーツ折り線15,15の構成を図1~図10に示す構成と相違させてもよい。例えば、中央部分6を下方縮幅部11,11のない構成とした場合に第1プリーツ折り線14と第2プリーツ折り線15(図4参照)が下端部13で一致しない構成としたり、逆に、上方縮幅部10,10のない構成とした場合に第1プリーツ折り線14と第2プリーツ折り線15(図4参照)が上端部12で一致しない構成とすることもできる。
[変形例2:突起部の構成]
また、この実施の形態において、突起部20,20は接顔体3の上下方向略中央部に位置して、正面視略矩形に形成したが、これに限定されない。
例えば、それぞれの突起部20,20の上辺部と下片部とが、左右方向中央部で上下方向に膨出した略円弧状を形成したり、図14のマスク1Dに概略を示すように上下方向に近接した略円弧状を形成してもよい。また、突起部20,20の上下方向大きさが基端部から先端部にかけて拡大したり縮小したりしてもよいし、先端部に面取りがされていてもよい。また、突起部20,20の先端部は上下方向に直線状でなくてもよい(たとえば図15のマスク1Eに概略を示すように先端部20a,20aがジグザグの形状であってもよい。)。
また、図16のマスク1Fに概略を示すように、突起部20,20は上下方向略中央部よりも上寄りに設けられていてもよいし、逆に下寄りに設けられていてもよいし、上下非対象の形状(たとえば上下被対称の略台形形状など。)であってもよい。また、突起部20,20は左右1つずつに限らず、左右2つずつ以上突設されていてもよい。また、左右の突起部20,20の先端部同士は近接している必要はなく、図17のマスク1Gに概略を示すように、左右の突起部20,20の先端部20a,20a同士が離間していてもよい。
[変形例3:顎部突部と切込部の構成]
また、この実施の形態において、顎部突部22は、上縁部が上に凸の略円弧状に形成されているが、これに限定されない。
例えば、顎部突部22は、上に凸の略矩形や略三角形や略五角形等の形状に形成されていてもよい。また、顎部突部22は、環状周縁部19の延長上に略円弧状に形成されていてもよいし、上端部が顎部の湾曲に沿った形状(例えば上方に突設されると共に上端部の中央部が陥没した略円弧状など。)に形成されていてもよい。さらには、顎部突部22の上縁を突部33,33の下縁に沿った形状としてもよい。
この実施の形態の切込部23,23は、環状周縁部19の下側において、顎部突部22の上に凸の略円弧状の延長線上を斜め下方に切り込んで、下方に拡幅した形状に形成されているが、これに限定されない。
例えば、切込部23,23は、上方に突設された略矩形や略かまぼこ型の顎部突部22の延長線上を略垂直方向に切り込んだ形状や、環状周縁部19よりも下方に陥没させて形成された顎部突部22の両側部において略垂直方向に切り込んだ形状や、上に凸の略円弧状の顎部突部22の基端部において、図18のマスク1Hに概略を示すように、下側の環状周縁部19の延長線上に一対の下方への切り込みを入れて切込部23,23とし、その一対の切込部23,23よりも左右方向中央側を顎部突部22としてもよい。
また、切り込んだ顎部突部22の一部を下方に縮幅した形状に形成してもよい。また、図19のマスク1Jに概略を示すように、左右から突設された突起部20,20と顎部突部22との間に隙間のない、若しくは近接した状態に形成することもできる。また、図20のマスク1Kに概略を示すように、切込部23,23を切込線の形状ではなく、略V字形や略U字形の切り欠き部として構成してもよい。
[変形例4:鼻梁部突部の構成]
また、この実施の形態において、鼻梁部突部24,24のそれぞれは、環状周縁部19の左右方向中央部近傍から斜め下方に向けて突出した略矩形形状に形成されているが、これに限定されない。
上記実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されるものではないことは、いうまでもない。
1・・・マスク
2・・・マスク本体部
3・・・接顔体
4・・・耳紐
6・・・中央部分
7・・・折り畳み部
8・・・側部
10・・・上側縮幅部(縮幅部)
11・・・下側縮幅部(縮幅部)
18・・・開口部
19・・・環状周縁部(周縁部)
20・・・突起部
21・・・通気孔
22・・・顎部突部(突部)
100・・・装着者

Claims (3)

  1. 装着者の顔面に装着した際に外側に露出するマスク本体部と、
    該マスク本体部の内側に設けられて前記装着者の顔面に接触する接顔体とを備えたマスクであって、
    前記マスク本体部には、
    前記装着者の前記顔面の左右方向中央部を縦方向に沿って覆う中央部分と、
    前記中央部分の側方に連結して、前記マスク本体部の縦方向に沿って折り畳まれた折り畳み部と、
    該折り畳み部の側方に連結して設けられ、前記装着者の顔面の側方を覆う側部とが設けられ、
    前記接顔体には、内部に開口部が形成された周縁部と、該周縁部の両側側から前記開口部の中央方向に向けてそれぞれ突出した一対の突起部が設けられたことを特徴とするマスク。
  2. 前記中央部分は、上下方向中央部から、上方、及び/又は、下方、に向けて左右方向の幅が縮小する縮幅部を備え、
    前記突起部は、先端部が上下方向に沿って所定の長さに形成され、
    前記装着者が使用するときには、前記突起部の前記先端部が、前記中央部分又は前記折り畳み部に当接して前記中央部分を内側から外側に押圧することを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記突起部の中央には、該突起部の表裏面を通気させる通気孔が開口形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク。

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