JP2024020602A - タバコ材を処理する方法、タバコ材を処理するための装置、処理されたタバコ材およびその使用 - Google Patents

タバコ材を処理する方法、タバコ材を処理するための装置、処理されたタバコ材およびその使用 Download PDF

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Abstract

【課題】タバコ材を処理する方法を提供する。【解決手段】この方法はタバコ出発材料を加熱された面と間欠的に接触させて処理された乾燥タバコ材を製造する。またタバコ材を処理する装置が提供される。また本発明は、表面が焼かれ、乾燥させた処理されたタバコ材およびそれを含む製品を提供する。【選択図】図2

Description

本発明はタバコ材の処理方法を提供する。またタバコ材を処理する装置も提供する。また本発明は処理されたタバコ材並びにそれを含む製品を提供する。
タバコ材を乾燥させるための種々の工程および装置が知られている。これらは材料の水分量を所望のレベルに減少させるために材料の直接または間接的加熱を利用する技術を伴う。
本発明の第1の態様ではタバコ材の処理方法が提供され、タバコ出発材料を加熱された面と間欠的に接触させて0~約10%オーブン揮発分(OV)の水分量の処理されたタバコ材を製することを含む。
一部の実施態様ではタバコ出発材料は、加熱された面と間欠的に接触するように撹拌される。
一部の実施態様では加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前に少なくとも約100℃~約300℃である。一部の実施態様では加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前に少なくとも約120℃~約250℃であり、またはタバコ材と接触する前に少なくとも約150℃~約300℃である。
一部の実施態様ではタバコ材を加熱された面と接触させることでタバコ材を約120℃~約230℃のピーク温度に加熱する。
一部の実施態様では加熱された面は加熱された金属面である。一部の実施態様では面(金属面など)は直接加熱される。
一部の実施態様では処理されたタバコ材の水分量は、約2%OV以下である。
一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、少なくとも約5%OVである。一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、約5~約25%OV、必要に応じて約12~16%OVである。
一部の実施態様ではタバコ材は、少なくとも約1分~約15分間、加熱面と間欠的に接触させられる。一部の実施態様ではタバコ材は、少なくとも約2分~約10分、必要であれば少なくとも約2分半~約5分間、加熱面と間欠的に接触させられる。
一部の実施態様では水とスチームの内の少なくとも1つが処理中にタバコ材にその水分量を多くするために加えられる。一部の実施態様では水とスチームの内の少なくとも1つは、処理中に繰り返しタバコ材に加えられる。
一部の実施態様では本発明の方法は、連続的な工程である
一部の実施態様ではタバコ材は、スクリュー機構、デュアルスクリュー機構、エアーフローおよび回転ドラムからなる群から選択される少なくとも1つによって撹拌される。
一部の実施態様ではタバコ出発材料は、刻み葉柄、刻み葉身、葉の状態の葉身、細断された葉身、葉柄繊維、細かな葉柄および長い葉柄からなる群から選択される1つ以上である。
一部の実施態様では処理されたタバコの糖分量は、タバコ出発材料の糖分量より約40%~約95%少ない。一部の実施態様では処理されたタバコの糖分量は、タバコ出発材料の糖分量より約70~約90%少ない。
一部の実施態様では処理されたタバコ材のニコチン含有量は、タバコ出発材料のニコチン含有量より約10%~約80%少ない。一部の実施態様では処理されたタバコ材のニコチン含有量は、タバコ出発材料のニコチン含有量より約20%~約50%少ない。
一部の実施態様では処理されたタバコのアンモニア含有量は、タバコ出発材料のアンモニア含有量より約30%~約99%少ない。一部の実施態様では処理されたタバコのアンモニア含有量は、タバコ出発材料のアンモニア含有量より約50%~約90%少ない。
一部の実施態様ではタバコ出発材料は刻み葉柄であり、処理されたタバコの充填値は、刻み葉柄出発原料の充填値より少なくとも約5%大きい。一部の実施態様では処理されたタバコの充填値は、刻み葉柄出発原料の充填値より少なくとも約15%大きい。一部の実施態様では処理されたタバコの充填値は、刻み葉柄出発原料の充填値より少なくとも約30%~約50%大きい。
本発明の第2の態様ではタバコ材を処理するための装置が提供され、この装置は間欠的にタバコ材と接触し、タバコ材を加熱、乾燥させて0~約10%オーブン揮発分(OV)の水分量にするために設けられた加熱された面を含む。
一部の実施態様では装置はタバコ材を撹拌する手段をさらに含む。一部の実施態様ではタバコを撹拌する手段は、スクリュー機構、デュアルスクリュー機構、エアーフローおよび回転ドラムからなる群から選択される少なくとも1つを含む。
一部の実施態様では加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前に少なくとも約100℃~約300℃である。一部の実施態様では加熱された面の温度はタバコ材と接触する前に少なくとも約120℃~約250℃であり、またはタバコ材と接触する前に少なくとも約150℃~約300℃である
一部の実施態様ではタバコ材を加熱された面と接触させることでタバコ材を約120℃~約230℃のピーク温度に加熱する。
一部の実施態様では加熱された面は加熱された金属面である。
一部の実施態様では加熱された面は加熱媒体によって加熱され、加熱媒体は、水、油、スチーム、電気またはそれらの組み合わせである。
本発明の第3の態様では表面が焦がされ、水分量が0~約10%オーブン揮発分(OV)である処理されたタバコ材が提供される
一部の実施態様では本発明の処理されたタバコ材は、本発明の第1の態様による方法で得られるまたは得ることができる。
一部の実施態様では本発明の処理されたタバコ材は、処理される前のタバコ材と比較して糖分、ニコチンおよびアンモニアからなる群の1つ以上の量が減少している。
一部の実施態様では処理されたタバコ材の糖分量はタバコ出発材料の糖分量より約40%~約95%または約70%~約90%少ない。
一部の実施態様では処理されたタバコ材のニコチン含有量は、加熱された面と接触させる前のタバコ材のニコチン含有量より約10%~約80%または約20%~約50%少ない。
一部の実施態様では処理されたタバコ材のアンモニア含有量は、タバコ材が加熱された面と接触する前のタバコ材のアンモニア含有量より約30%~約90%または約50%~約90%少ない。
一部の実施態様ではタバコ出発材料は、刻み葉柄、刻み葉身、葉の状態の葉身、細断された葉身、葉柄繊維、細かな葉柄および長い葉柄からなる群から選択される1つ以上である。
一部の実施態様ではタバコ出発材料は刻み葉柄であり、処理されたタバコの充填値は、刻み葉柄出発原料の充填値より少なくとも約5%大きいまたは刻み葉柄出発原料の充填値より少なくとも15%大きい。一部の実施態様では処理されたタバコの充填値は、刻み葉柄出発原料の充填値より少なくとも約30%~約50%大きい。
本発明の第4の態様では本発明の第3の態様の処理されたタバコ材を含むタバコ産業製品が提供される。
本発明の第5の態様ではタバコ産業製品を製造するために本発明の第3の態様の処理されたタバコ材の使用が提供される。
本発明の実施態様を添付図面を参照して例示のみを目的として説明する。
本発明の方法を例示する処理フローチャートを示す。 タバコ材を処理するための装置を通過するタバコ材を略式に例示している。
収穫後、タバコ材は、消費のための材料を提供するために種々の方法で処理することができる。その処理の内の1つが乾燥である。乾燥の目的はタバコ材から水分を除去することである。タバコ材のその他の変化は、一般的には従来の乾燥工程では求められないまたは見受けられない。
水分はタバコ材、それらの処理特性およびその最終製品自体に多くの影響を与えるので、タバコ産業製品において水分量の測定は重要である。「水分」と言った場合、多種多様で矛盾する定義および術語がタバコ産業内で使用されていることを理解することが重要である。「水分」または「水分量」は材料の水の含有量を意味するために使用されるのが一般的であるが、タバコ産業に関連しては、水含有量としての「水分」とオーブン揮発物としての「水分」とを差別化する必要がある。水含有量は、固形物質の総質量に含まれる水の割合として定義される。揮発分は固形物質の総質量に含まれる揮発性成分の割合として定義される。これは水とすべての他の揮発成分成分を含む。絶乾質量は、加熱によって揮発性物質が飛ばされた後に残った質量である。それは総質量の割合として表される。オーブン揮発分(OV)は、飛ばされた揮発性物質の質量である。
水分量(オーブン揮発分)は、サンプルを強制通風オーブン内で110°C±1°Cに調整された温度で3時間±0.5分乾燥させた際の質量の減少として測定される。乾燥後、サンプルを冷ますためにデシケーター内で室温で約30分間冷ます。
特に明記しない限り本明細書で水分量と言った場合はオーブン揮発分(OV)を意味する。
種々の乾燥装置が知られており、通常、それらは得られる乾燥されたタバコの所望の水分量および乾燥させるタバコ材の性質に応じて選択される。
Cased-Leaf Dryer(CLD)は、極めて少ない最終水分量(約4%ほどの少ない)に葉タバコ(刻みタバコではない)を乾燥させる装置の一種である。そのような装置を使用して乾燥させる葉タバコの初期水分量は、通常、約28%~約36%である。その乾燥工程は、孔の空いたバンドにタバコを置くことを含む。タバコはバンドの孔を通過する熱い空気によって乾燥される。バンドは直接的に熱せられないが、乾燥機を通る熱い空気が通ることによって間接的に熱せられる。タバコは乾燥中バンドと接触したままであり、タバコ葉を乾燥させるために使用される加熱された空気の温度は、通常、80℃~170°Cであり、大多数の場合は100°C~140°Cである。乾燥機が170℃で作動する場合であっても熱い空気は酸素を多く含み、タバコは「ホットスポット」で発火するのでタバコの温度は、100℃を超えない。
他の種類のタバコを乾燥させる装置は、Flash Tower DryerとFluidised Bed Dryerである。その乾燥工程は、乾燥機を通る空気/スチーム混合物によってタバコの流れに乱流を起こすことを含む。これらの乾燥機の床は、熱せられなく、代わりに空気/スチーム混合物が熱せられる。Fluidised Bed Dryerは、28%~50%OVの範囲にある初期水分量を有する傾向がある刻み葉柄を乾燥させるために使用される。HTD(高温乾燥機)、HXD(High Expansion Flash Dryers)およびAir Dryersを含むFlash
Tower Dryersは、床を持たないが、加熱された空気/スチーム混合物に依存し、それらは主に20%~36%OVの範囲にある初期水分量を有する刻み葉柄、場合によっては28%~50%OVの範囲にある初期水分量を有する刻み葉柄を乾燥させるために使用される。Flash Tower Dryer内でのタバコの滞留時間は極めて短く、場合によって2、3秒である。一方、タバコは、Fluidised Bed Dryer内では数分間乾燥させてもよい。このような装置によって製せられた処理タバコの最終水分量は、約10%OVである。これらの乾燥機の種類の両方においてタバコ温度は、約50℃~100℃である。
タバコを乾燥させるさらに別の従来種の装置は、Drum Dryerである。この種の乾燥機は加熱された金属ドラムを利用し、その乾燥工程は、空気乾燥と加熱面を介した乾燥との組み合わせとみなしてもよい。ドラムの回転によってタバコを回転させ、ある程度のレベルのタバコと空気の乱流を生じさせる。金属面が加熱されている間、それは約60~130℃の温度にしか熱せられない。この種の装置を使用して処理されたタバコの最終水分量は、10%超である。典型的には出発材料の水分量は、乾燥させるタバコ材の種類によって変わる。刻み葉身の初期水分量は20%~26%であり、刻み葉柄の初期水分量は28%~50%である。ドラム乾燥機内での3~4分間(刻み葉柄の場合)または4~7分(刻み葉身の場合)間の処理時間後、処理されたタバコの水分量は12~15%になる。
これら従来の工程および装置とは対照的に本発明のタバコを処理する方法および処理する装置の重要な側面は、タバコを0~10%OVといった極めて少ない水分量に乾燥させることおよびタバコを1つ以上の加熱された面と間欠的に接触させることの組み合わせを含む。
タバコを熱い面に晒すことはそのタバコ材を極めて少ない水分量(オーブン揮発分に基づいて)に乾燥させることだけでなく、一部の実施態様では本発明の方法は次の所望の化学的または物理的変化の1つ以上につながることが発見された。
- 刻み葉柄の感覚的特性の著しい向上、
- 例えば処理された刻み葉柄および処理された刻み葉身の場合70%~90%の糖
分量の著しい減少、
- 例えば処理された刻み葉柄および処理された刻み葉身の場合20%~50%のニ
コチンの量の著しい減少、
- 例えば処理された刻み葉柄および処理された刻み葉身の場合50%~90%のア
ンモニアの分析値の著しい減少および
- 例えば処理された刻み葉柄の場合15%~50%の増加といった著しい充填値の
増加。
本発明の一部の実施態様の方法によるタバコ材の処理は、タバコ材内に化学的変化をもたらす。少なくとも一部の実施態様ではこれらの変化は処理されたタバコの感覚刺激特性を向上させる。
タバコ材の感覚刺激特性は、従来は種々の異なる処理によって高められている。タバコ材は、消費用の葉を調製するために硬化させることができる。タバコ材は、例えばタバコの感覚刺激特性を向上させるために熟成または発酵によるさらなる処理を行ってもよい。しかしながら、これらの工程は時間が掛かり、得られるタバコ材の品質にバラツキが生じる可能性がある。タバコ処理の後段でのタバコ材の風味および香味を向上させるまたはこれらをタバコ材に加える処理は、タバコに1つ以上の添加剤を加えることを伴い、追加の処理工程および装置を必要とする可能性があり、これは費用および時間が掛かる。
本明細書中では「処理されたタバコ材」なる用語は、本発明の処理工程を受けたタバコを意味し、「未処理タバコ材」なる用語は、本発明の処理工程を受けていない(他の処理を受けている場合もあるが)タバコを意味する。
本明細書中では「タバコ材」なる用語は、タバコ属のあらゆる種の例えば葉または茎などのあらゆる部分および関連する副産物を含む。本発明に使用するためのタバコ材は、タバコ種からのものであることが好ましい。
一部の実施態様ではタバコ出発材料は、刻み葉柄、刻み葉身、葉の状態の葉身、細断された葉身、葉柄繊維、細かな葉柄および長い葉柄からなる群から選択される1つ以上である。
あらゆる型、様式および/または種類のタバコを処理してもよい。使用してもよいタバコの例としてはヴァージニア、バーレー、コムム(Comum)およびメリーランドタバコお
よびこれらの種のブレンドが挙げられるが、これらに限定されない。当業者は、異なる型、種類および/または族の処理は異なる感覚刺激特性を有するタバコが得られることを認識している。
タバコ材は、従来の慣例による予備処理されてもよい。
処理されるタバコ材は硬化後のタバコを含むおよび/または硬化後のタバコからなってもよい。本明細書中では「硬化後のタバコ」なる用語は、硬化されているが、タバコ材の味および/または香味を変えるためのさらなる処理工程を受けていないタバコを意味する。硬化後のタバコは、他の種類、族および/または型とブレンドしたものであってもよい。硬化後のタバコは、刻みくずタバコを含まないまたは刻みくずタバコからなるものではない。
これとは別にまたは加えて 処理されるタバコ材は、緑葉脱穀(Green Leaf Threshing(GLT))プラントで行われる段階で処理されたタバコを含むおよび/またはこのようなタ
バコからなるものであってもよい。これは、再分類された(re-graded)、緑葉とブレン
ドされた(green-leaf blended)、コンディショニングされた、茎が取り除かれたまたは脱穀された(または葉全体の場合にはこれらは行わない)、乾燥および/または圧縮されたタバコを含んでもよい。
一部の実施態様ではタバコ材は、葉身タバコ材を含む。例えば、タバコは約70%~100%葉身材を含んでもよい。一部の実施態様ではタバコ材は、約50%以下、約60%以下、約70%以下、約80%以下、約90%以下または約95%以下の葉身タバコ材を含む。一部の実施態様ではタバコ材は、100%以下の葉身タバコ材を含む。言い換えればタバコ材は、実質的に完全にまたは完全に葉身タバコ材を含んでもよい。
これとは別にまたは加えてタバコ材は少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%または少なくとも約95%の葉身
タバコ材を含んでもよい。
タバコ材が葉身タバコ材を含む場合、葉身は完全な葉の状態であってもよい。一部の実施態様ではタバコ材は硬化させた完全な葉タバコを含む。一部の実施態様ではタバコ材は硬化させた完全な葉タバコを実質的に含む。一部の実施態様ではタバコ材は硬化させた完全な葉タバコから実質的になる。一部の実施態様ではタバコ材は刻みくずタバコを含まない。一部の実施態様ではタバコは、刻み葉身および/または膨張タバコ(ドライアイス膨張タバコ、DIETなどの)である。
一部の実施態様ではタバコ材は葉柄タバコ材を含む。タバコは約90%~100%葉柄材を含んでもよい。
タバコ材は、約50%以下、約60%以下、約70%以下、約80%以下、約90%以
下または95%以下の葉柄タバコ材を含んでもよい。一部の実施態様ではタバコ材は100%以下の葉柄タバコ材を含む。言い換えればタバコ材は実質的に完全にまたは完全に葉柄タバコ材を含んでもよい。
これとは別にまたは加えてタバコ材は、少なくとも約 50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%または少なくとも約95%の葉柄タバコ材を含んでもよい。
一部の実施態様ではタバコ材は葉身と葉柄のブレンドを含む。
一部の実施態様ではタバコ材は、ドライアイス膨張タバコ(DIET)などの膨張タバコを含む。
タバコと加熱された面とを間欠的に接触させることで繰り返し短い時間高温に晒されることになる。一部の実施態様ではこの間欠的な接触はタバコを撹拌することによって実行してもよい。加熱された面の温度、従ってタバコが晒される温度は、約100℃より著しく高く、一部の実施態様では少なくとも約150℃である。従って、間欠的な接触は、タバコがそのような高温の面に長い時間連続して晒されることによって確実に燃えないようにするために重要である。
一部の実施態様ではタバコと加熱された面との間欠的な接触によってタバコ材の表面が焼かれるまたは焦がされることになる。これは急に高温に晒すことの結果である。これは乾燥効果があるだけでなく、従来技術で知られている緩やかな乾燥工程とは異なるタバコの処理にもなる。
一部の実施態様では処理中のタバコの周囲の酸素量を少なくしてもよい。これは加熱された面に露出された結果として形成される「ホットスポット」のリスクを小さくし、タバコの焼けのリスクを小さくする効果を有する。従って、そのような酸素量の減少によってタバコを従来の工程および装置でより高い温度で処理することができる。一部の実施態様では酸素量はスチームを加えることによって少なくなる。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望まないが、本発明の工程は2つの段階に分けられると推定されている。第1の段階ではタバコ材がある種のタバコ材の蒸気蒸留中に水を含む揮発成分を飛ばす熱に晒された結果として乾燥される。第2の段階では本明細書中で「表面焼け」と称する効果が生じる。タバコ内に主要な化学的変化が起こるのがこの第2の段階中である。
タバコと加熱された面とが短時間接触し、タバコの局部的な焼けによってメイラードおよびキャラメル化反応生成物の増加につながると推定され、それらの多くは所望の感覚刺激特性に貢献することが知られている。このことについては下記実施例で詳しく述べる。メイラード反応はアミノ酸と糖との化学反応であり、それらはタバコ出発材料中に存在するが、処理されたタバコ材では僅かにしか見られない。これは140~165℃の温度で通常生じる非酵素反応である。メイラード反応生成物の感覚刺激特性に心地よい効果を与えることに加えて、この反応は材料の褐色化も担っている。本発明の実施態様によって処理されたタバコは、タバコ出発材料より濃い茶色であることが観察されている。
一部の実施態様では本明細書中で説明したように本発明のタバコ材の処理工程は、風味特性が向上したまたは感覚刺激特性が向上した(処理されていないまたは従来の硬化工程だけを使用して処理されたタバコの風味特性と比較して)タバコを製する。これはオフノートまたは刺激が減少しつつ、従来の硬化後に見られるようなタバコ味特性を維持することを意味する。本明細書中では「向上させる」または「向上」なる用語は、風味または
感覚刺激特性との関連で、熟練喫煙者によって特定される味または味の質の改良または改善されたことを意味する。これは味を強化することを含んでもよいが、必ずしも必要ではない。
本明細書中でタバコ材の感覚刺激特性と言った場合、例えば消費者が口にくわえて使用した場合のタバコ材自体の感覚刺激特性を意味する。加えてまたはこれとは別にタバコ材の燃焼によって発生した煙のまたはタバコ材の加熱によって発生した蒸気の感覚刺激特性を意味する。一部の実施態様では処理されたタバコ材は、使用または消費される際に所望の感覚刺激特性を有する上記タバコ材を含むタバコ製品を提供する。
一部の実施態様では本発明の方法は、ブレンドの全体的な性能に対する葉柄のマイナスの感覚効果を軽減するという予測しなかった利点を有する。マウスコーティング、セルロースっぽいおよび「茎っぽい」味に寄与することは葉柄の全体的な特性の否定的側面と見なされている。
さらにまた表面の焼けはタバコ材に対して物理的影響を有するし、植物材の個々の細胞をその内側の水分が急激に加熱され、蒸発した際に広げると推察される。
一部の実施態様では加熱された面の温度は、約100℃から約300°Cの範囲内である。一部の実施態様ではその温度は、少なくとも約105°C、110°C、115°C、120°C、125°C、130°C、135°C、140°C、145°C、150°C、155°C、160°C、165°C、170°C、175°C、180°C、185°C、190°C、195°Cまたは少なくとも約200°Cである。一部の実施態様では加熱された面の温度は、約295°C、290°C、285°C、280°C、275°C、270°C、265°C、260°C、255°C、250°C、245°C、240°C、235°C、230°C、225°C、220°C、215°C、210°C、205°C以下または約200°C以下である。一部の実施態様では加熱された面の温度は、少なくとも約120℃~約250℃または少なくとも約150℃~約300℃である。
加熱された面の温度について述べる場合、本明細書中ではタバコ材と接触する前の温度を意味する。なぜならタバコ材との接触および乾燥工程によって加熱された面が冷やされるからである。従って、乾燥工程中の加熱された面の正確な温度は、どの程度「乾燥作業」が行われるかによる。例えば、水がタバコから蒸発させられる初期の段階では、より多くのエネルギーが利用され、加熱された面が過度に冷やされることにつながる。従って、それが容易かつ正確に測定できるタバコとの接触前の加熱された面の温度になる。
一部の実施態様では加熱された面の温度は、処理中に変化を最小限にするために制御される。例えば、フィードバック機構を使用して温度が許容範囲内に確実に維持されるようにし、タバコ材の処理の結果、温度が下がった際に面を加熱する。
一部の実施態様では加熱された面の温度は処理されるタバコ材の種類に応じて調整されるのが適している。このことが適している理由の一つは、種々のタバコ材は異なる出発水分量を有し、従って、その処理は異なる量の水分および揮発分を除去することを伴うからである。また種々のタバコ材は、異なる物理的特性を有する。例えば、葉はより脆弱な構造であり、タバコ葉柄はより木質であり、頑丈である。
一部の実施態様では加熱された面は、ステンレススチールまたは充分な伝熱特性を有するあらゆる他の好適なスチールまたは金属種などの金属である。他の実施態様では加熱された面は、本明細書中で述べた方法で使用する温度に加熱することができる充分な伝熱特性を有すあらゆる材料から形成される。例えば、セラミックからなる面を使用してもよい。
加熱された面は、例えば油、水またはスチームからなる群から選択された加熱媒体などの加熱媒体によって間接的に加熱されてもよい。一部の実施態様では熱媒油は好ましい加熱媒体である。これとは別にまたは加えて加熱された面は直接加熱されてもよい。一部の実施態様では加熱された面は電気で加熱される。
一部の実施態様では加熱された面のタバコ材と接触する前の温度は、葉身タバコを処理する場合、約170℃~約190℃の範囲内である。一部の実施態様では加熱された面のタバコ材と接触する前の温度は、葉柄タバコの処理の場合、200℃超、選択的に約220℃~約250℃の範囲内である。
タバコ材が加熱された面と間欠的に繰り返し接触する場合、タバコ材が加熱される。加熱された面が高温ならば、タバコの温度は著しく上昇する。一部の実施態様では本発明の処理方法の結果、タバコ材の温度は約120℃~約230℃の範囲のピーク温度に上昇する。一部の実施態様ではタバコ材のピーク温度は少なくとも約125℃、130°C、135°C、140°C、145°C、150°C、155°C、160°C、165°C、170°C、175°C、180°C、185°C、190℃、195°C、200°C、205°C、210°C、215°Cまたは少なくとも約220°Cである。一部の実施態様ではタバコのピーク温度は、約225°C以下、220°C以下、215°C以下、210°C以下、195°C以下、190℃以下、185°C以下、180°C以下、175°C以下、170°C以下、165°C以下、160°C以下、155°C以下、150°C以下、145°C以下、140°C以下、135°C以下、130°C以下または約125°C以下である。タバコの温度は、赤外線計測温度計または電気抵抗温度計などの好適な測定装置で測定される。
一部の実施態様ではタバコ材は不活性雰囲気下で加熱される。
一部の実施態様では窒素、飽和スチーム、二酸化炭素またはそれらの混合物などの不活性ガスが装置に加えられ、酸素量を調節し、処理中に所望の化学反応を誘導する。
本発明のタバコ材の処理は乾燥効果を有し、そのタバコ材の水分量が減少する。処理されたタバコ材の水分量は、0%~約10%オーブン揮発分(OV)である。言い換えれば処理されたタバコ材の水分量は、約10%OVを超えない。一部の実施態様では処理されたタバコ材の水分量は、9.5%以下、9%以下、8.5%以下、8%以下、7.5%以下、7%以下、6.5%以下、6%以下、5.5%以下、5%以下、4.5%以下、4%以下、3.5%以下、3%以下、2.5%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下または約0.5%OV以下である。一部の実施態様では処理されたタバコ材の水分量は、約2%OV以下である。
一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、少なくとも約5%OVである。一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、少なくとも約6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%または少なくとも約24%OVである。一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、約25%以下、24%以下、23%以下、22%以下、21%以下、20%以下、19%以下、18%以下、17%以下、16%以下、15%以下、14%以下、13%以下、12%以下、11%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下または約6%OV以下である。一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、少なくとも約5%~約25%OVまたは少なくとも約5%~約20%OVである。一部の実施態様ではタバコ出発材料の水分量は、少なくとも約12%~約16%OVである。
従って、一部の実施態様では本発明の工程に使用される出発材料は、タバコ材がすでに乾燥しているという意味の水分量である。一部の実施態様ではこのタバコの処理の主目的は、タバコ出発材料の水分量をさらに減少させることではなく、加熱された面の高温に短い時間接触することで生じる表面焼けによってタバコを物理的および化学的に変化させることである。一部の実施態様ではこの効果は、加熱された面との接触の結果としてタバコを燃やさないまたは実質的に燃やさずに達成される。
一部の実施態様ではタバコ材の水分量は、水分を加えることによって処理中に調節してもよい。水分は水またはスチームの形で処理中にタバコに導入してもよい。これはタバコ材が間欠的に加熱された面と接触している間にタバコ材にスプレーしてもよい。
一部の実施態様ではこの水分の導入によってタバコ材の水分量を2%~5%OV増加させる。一部の実施態様では水分は工程を通して種々の位置で導入される。
このタバコの湿潤は処理中に行われるので、水分量は、湿潤化されたタバコが加熱された面と接触するので、再度減少する。本発明の方法は、タバコ材の水分量は処理中に繰り返し上下に変動するように複数回の水分の添加を含んでもよい。
一部の実施態様では本発明の処理は、少なくとも約1分~約15分の処理時間に亘って1つ以上の加熱された面とタバコ材を繰り返し間欠的に接触させることを含む。一部の実施態様ではタバコを加熱された面と間欠的に接触させる時間は、少なくとも約1分、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または少なくとも約14分である。一部の実施態様ではタバコを加熱された面と間欠的に接触させる時間は、約14分以下、13分以下、12分以下、11分以下、10分以下、9分以下、8分以下、7分以下、6分以下、5分以下、4分以下、3分以下または約2分以下である。一部の実施態様ではタバコ材は加熱された面と合計で少なくとも約2分~約10分または少なくとも約2.5分~約5分接触させる。
間欠的な接触は、タバコが約5秒間加熱された面との直接的かつ連続的な接触を含んでもよい。一部の実施態様では直接的かつ連続的な接触の平均時間は、約0.1秒~約3秒である。
加熱された面とのタバコ材の間欠的な接触と言った場合、タバコ材のあらゆる部分が加熱された面と一時的にのみ直接接触することを意味する。一部の実施態様ではこれはタバコ材が加熱された面に対して移動し、タバコ材が加熱された面と接触する特定の位置に長い時間停止過ぎないようにするおよび/またはタバコ材の同じ部分が長い時間加熱された面と直接接触したままにならないようにすることを意味する。タバコ材の同じ部分と加熱された面との接触時間を延ばすことは、タバコ材の燃焼につながり、これはタバコ材の物理的および化学的特性に対して有害作用を有し、例えばタバコ産業製品にさらに使用するには適さない処理材にタバコ材をしてしまう。
一部の実施態様では本発明の方法は、タバコ材が処理される際、タバコ材を撹拌することを含む。一部の実施態様ではタバコ材を撹拌する手段を含む装置が提供される。
一部の実施態様ではタバコ材はタバコ材を混転させることによって撹拌されるのが好ましい。これは、例えば処理されるタバコをつまみ、持ち上げ、落下させてタバコ材の混転運動を生じさせることによって行ってもよい。
一部の実施態様ではタバコ材の混転運動は1つ以上のスクリューを含むもののような機構によって行ってもよい。このような構成ではスクリューは回転するシャフトを囲む螺旋面を含み、この螺旋面はタバコ材をつまみ上げる構造をしている。シャフトが回転すると、螺旋面が処理されるタバコ材の少なくとも一部をすくい上げる。このタバコ材は、次に搬送され、回転する螺旋面によってスクリューの回転がタバコ材をスクリューから落とす(重力で)まで持ち上げられる。一部の実施態様では1つ以上のスクリューは、処理チェンバーを通ってタバコ材を移動させ、タバコ材を撹拌させるように配置してもよい。このような配置によりタバコを連続して処理することが可能になる。一部の実施態様では螺旋面および/またはスクリューのシャフトは加熱してタバコの処理に使用される加熱された面を提供してもよい。2つのスクリューをタバコ材の移動に使用する場合、これらのスクリューは平行に配置され、処理されるタバコのすべてと接触し、移動させるように位置させてもよい。一部の実施態様ではスクリューは追加のパドルを含み、タバコ材の拾い上げおよび搬送を補助するようにしてもよい。これらのパドルもタバコ材を処理するために使用される加熱された面であってもよい。
他の実施態様ではタバコ材は回転ドラム内で撹拌してもよい。ドラムの内側はチェンバーであってもよく、その中でタバコが処理される。タバコはドラムの内側に位置し、ドラムが回転するとドラムの底部から拾い上げられ、持ち上げられる。タバコ材は、タバコ材との接触を維持することができる内面を有するドラム、例えばタバコ材をすくい上げるパドルなどの粗い面または突起を有することによって拾い上げやすくしてもよい。ドラムが回転すると、ドラムの内面と接触しているタバコは、ドラムの回転によってタバコをドラムの壁から落とし(重力で)、ドラムの底部に戻すまで持ち上げられる。これによってタバコ材の混転と混合が生じる。ドラムの内面の不規則性がどのくらい長くタバコ材がドラム壁と接触したままにするかを制御することを補助する。その不規則性は、タバコ材がタバコ材が落下する際にドラムと接触したままに確実にならないように(壁に滑り戻る)するために使用して、タバコ材の混転運動を高めるようにしてもよい。回転速度も回転軸の向きと同じように混転運動に影響を与える。一部の実施態様ではドラムの内面は、タバコを処理するために使用される加熱された面であってもよい。ドラムは、水平または実質的に水平な軸を中心に回転してもよい。他の実施態様では傾斜した軸を中心にした回転は、タバコがより長くドラムの内面との接触を維持できるようにし、またタバコ材を長手方向に移動させる。ドラムの回転の結果としてのタバコの長手方向の移動は、さらにまたはこれとは別にドラムの内面に適切に配置された、および/または角度付けされた突起によって実行してもよい。
他の実施態様ではタバコ材は空気流で撹拌させてもよい。例えば、タバコ材は空気流によって持ち上げ、移動させてもよい。
一部の実施態様ではタバコ材は、装置を通る空気の流れによって撹拌されない。一部の実施態様ではタバコ材を処理するための装置はタバコ材を撹拌するための装置を介して空気を吸い上げる手段を含まない。
一部の実施態様では本発明の連続した方法である。例えば、タバコ出発材料は装置に連続的に供給され、処理され、処理されたタバコとして装置から出る。別の実施態様では本発明の方法はバッチプロセスであり、タバコ材出発原料のバッチが装置に供給され、処理されたタバコ材のバッチを製するために処理され、新しいバッチが処理される前に取り除かれる。
一部の実施態様では処理後、処理されたタバコはコンディショニングしてもよい。例えば一部の実施態様では水分を処理されたタバコ材に加えてもよい。一部の実施態様ではこれは水および/またはスチームに処理されたタバコ材を晒すことによって実行される。一部の実施態様では水分量は、約10%OVまたは約10~約20%OVへと増加される。
一部の実施態様では処理後、処理されたタバコを冷却してもよい。一部の実施態様ではこれは冷却ベルトの使用を伴い、周囲空気または冷却された空気が処理されたタバコの層を通過する。他の実施態様ではタバコ材は、放置する、冷却シリンダーを通過させる、エアーリフティングおよび流動床を介して冷却するなどの工程の内の1つ以上によって冷却してもよい。
図1のフローチャートは、タバコ材を処理するための工程の例の概略をまとめている。タバコ出発材料は、必要であれば、例えば、未加工葉柄のコンディショニング、その後のローリング、切断および膨張/乾燥および混合の内の1つ以上を含む従来の基礎生産(PMD)工程などの予備処理を受けてもよい。一部の実施態様では葉身の予備処理は、薄切り、コンディショニング、ケーシング(必要であれば)、切断、乾燥、冷却および混合を含んでもよい。
タバコ出発材料の水分量は、例えば14.5%OVの範囲内にある。出発原料は、それが加熱された面との間欠的な接触によって処理される処理装置に供給される。処理の間、タバコ材は加熱された面との間欠的な接触を生じさせるために撹拌される。その処理によって0%OVほどに水分量が減少する。加熱された面との間欠的な接触によるタバコ材の処理が終了すると、処理されたタバコ材は、必要であればコンディショニングしてもよい。例示の工程ではこれは処理されたタバコ材に水またはスチームを加えてその水分量を例えば14.5%OVの範囲に増加させることを含む。
工程パラメータは、タバコ材の物理的特徴の一部またはすべてを維持するために処理されたタバコ材にとって充分にゆるいものである。例えば、タバコ材は、喫煙品などのタバコ含有製品に組み込むための取り扱いおよび/または加工を可能にするその後の処理に充分に損なわれないままである。これによりタバコ材が本明細書中で説明した処理を受けていない従来のタバコの同じように標準的な処理による取り扱いを受けられるようにする。
本明細書中で説明した方法の実施態様の実行に適した装置の具体例を図2に示す。この実施態様では装置1は、ディユアルスクリュー構造の2つのスクリュー2を含む。この構成はタバコ材のあらゆる部分がこの装置のスクリューによって発生する撹拌または乱流の結果として一回数秒程度の時間加熱された面と接触すると考えられている。
タバコ材8は、螺旋面3とシャフト4を含む従来の搬送スクリュー2を含む装置1で処理され、スクリュー2はタバコ材を装置1の処理チェンバー7内を移動させる。スクリュー2は回転し、スクリュー2のシャフト4は、モーターを含む駆動機構11によって回転する。
タバコ出発材料は、タバコ入り口5を通って処理チェンバー7に入り、その際回転しているスクリューがタバコ材を拾い上げ、回転させ、処理チェンバーを通ってタバコ出口6の方へ移動させる。
より具体的にはタバコ材8の塊がタバコ入り口5を通って処理チェンバー7に入る。スクリュー2が回転すると、タバコ材が拾い上げられ、その一部は螺旋面3と直接接触し、スクリュー2のシャフト4とも接触する可能性がある。タバコ材は、タバコ材が処理チェンバー7内を搬送され、回転させられるようにスクリュー2に沿って引きずられ、スクリュー2によって持ち上げられ、落とされる。回転している1つ以上のスクリューにより持ち上げられたタバコは、その後チェンバー7内を搬送されるタバコ材8の塊に落下し、その塊は一定に混ぜられ、移動させられ、その結果塊の異なる部分が異なる時間でスクリュー2と接触することになる。
例示の実施態様ではスクリュー2の表面は加熱され、それらは本発明のタバコの処理に従って間欠的にタバコ材と接触する。
スクリュー2は、加熱媒体パイプ10を介して装置1に供給される加熱媒体によって加熱される金属面を有する。例示の実施態様では加熱媒体は所望の温度に加熱される熱媒油である。
処理されるタバコ材の一部だけがどの時点においても加熱された面と直接接触する。タバコが搬送される際、タバコは混転、混合され、タバコ材の撹拌、乱流を供し、加熱された1つ以上の面との所望の間欠的な接触が行われる。個々の接触時間は一回に2、3秒を超えないと考えられている。タバコ流の動力によってスクリューの形によって誘発されるタバコの塊全体の均一処理を確実にする。
例示した装置では処理チェンバーは異なる温度領域9に分割してもよい。これらの領域はスクリューの異なるセクションを表し、それらのセクションは別々に加熱される。従って、本発明の装置は、種々の温度に加熱される面を有するように構成することができる。一部の実施態様では処理工程中に異なるポイントで異なる温度を有する加熱された面にタバコを露出させることによって乾燥および処理の表面焼け段階を制御するのが望ましい。
本発明による処理されたタバコは、タバコ産業製品に使用してもよい。タバコ産業製品を意味するタバコ産業で製造されるまたは販売されるあらゆる品目、通常はa)紙巻きタバコ、シガリロ、シガー、パイプまたは手巻きタバコ用のタバコ(タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているか否かに関係なく)、b)タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品を組み込んだ嗅ぎタバコ、スヌース、ハードタバコなどの非喫煙製品および非燃焼加熱(HnB)製品、およびc)吸入器、電子タバコなどのエアロゾル発生装置、トローチ剤およびガムなどのタバコのニコチン送出システムを含む。この例はこれ以外のもの排除するものではなく、単にタバコ産業で製造、販売されている一連の製品を例示しているに過ぎない。
処理されたタバコ材は喫煙品に組み込んでもよい。本明細書中では「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているか否かに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙可能な製品および非燃焼加熱製品も含む。
処理されたタバコ材は、手巻きタバコおよび/またはパイプタバコ用に使用してもよい。
処理されたタバコ材は、「無煙タバコ製品」内に組み入れてもよい。「無煙タバコ製品」は、本明細書中では燃焼を意図していないあらゆるタバコ製品を意味する。これは限られた時間ユーザーの口腔に入れられるように設計されたあらゆる無煙タバコ製品を含み、口腔に入れられている間ユーザーの唾液と接触するようになっている。
処理されたタバコ材は、喫煙品または無煙喫煙品内に組み込まれるまたは手巻きタバコおよび/またはパイプタバコに使用される前に1つ以上のタバコ材とブレンドしてもよい。
実施例
本発明による方法を(初期)水分量が14.5%OVの刻み膨張葉柄(CES)で行った。一塊のタバコ粒子が送り込み材料として使用され、図2に示した装置を使用した方法で処理される。
この処理は、個々の粒子が処理されるタバコ材の塊全体に落下して戻る前に数秒熱い金属面にタバコ(葉柄)の粒子を晒すこととして説明することができる。
装置内のタバコ粒子の塊の滞留時間(そして従って処理時間)は、1~5分である。加熱された金属面は、加熱される面を合成油を介して所望の温度にするスクリューと同様に加熱されるジャケットによって加熱される。
3つの異なる温度セクション、即ち230℃、240℃および250℃を試験した。これは加熱される面を加熱するために使用される加熱媒体(油)温度がこれらの温度に設定されたことを意味する。これは装置の異なる部分の異なる温度につながる。
下記表1に数字およびパラメータは、加熱媒体(油)温度が250℃に設定された場合の処理工程中間部分の個々の温度を反映している。
Figure 2024020602000002
これらの実験においてタバコは、約2~3分の滞留時間(または処理時間)および約14.5%OVの水分量の刻まれた葉柄を約50kg/hで供給するタバコ材処理速度を伴う工程で試験した。
この工程は2つの異なる段階に分割することができる。第1の段階を通して葉柄粒子はその水分を失う。加熱媒体(油)温度250℃で葉柄は、約1分後0%OVの水分量になる。第2段階は処理の残りの工程で起こり、その効果は「表面焼け」と称される。この第2段階を通して主な変化が起こる。
表2は未処理のタバコの化学組成を異なる加熱媒体温度に加熱される装置で処理されるタバコの化学組成と比較している。
Figure 2024020602000003
表2からわかるように 処理されたタバコのニコチン含有量は、250℃の加熱媒体温
度で50%超減少し、糖類とアンモには合計で80%超減少する。塩化物含有量の増加は、全体的な有機物の損失を反映し、充填値の著しい増加は、処理されたタバコの細胞構造の変化を示している。
これらのデータはタバコ材が処理を通して著しく変化したことを示している。
これらの変化は処理された材料の感覚刺激特性の変化に置き換えることができることを示しており、これは処理されたタバコが例えば紙巻きタバコで燃焼させた際に発生する煙で認識可能である。この煙の感覚刺激特性は、熟練喫煙者によって非常に好意的な言葉で表現され、タバコの処理が有益かつ望ましい特性を有する処理された材料の製造につながっていることを示している。これはいくつかの望ましくないタバコ成分の減少および感覚刺激特性の向上という両方の点からである。
種々の問題の対処と技術の発展のため、本開示全体は種々の実施形態を例示的に示しており、これらの実施形態では特許請求された発明が実践され、優れた方法、装置、処理されたタバコおよびそれからの抽出物を提供することができる。本開示の利点および特徴は実施形態の単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。これらは特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。

Claims (44)

  1. タバコ出発材料を加熱された面と間欠的に接触させて0~約10%オーブン揮発分(OV)の水分量の処理されたタバコ材を製することを含むタバコ材の処理方法。
  2. タバコ出発材料は、加熱された面と間欠的に接触するように撹拌されることを特徴とする請求項1記載の方法 。
  3. 加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前、少なくとも約100℃~約300℃であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前に少なくとも約120℃~約250℃であり、またはタバコ材と接触する前に少なくとも約150℃~約300℃であることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. タバコ材を加熱された面と接触させることでタバコ材を約120℃~約230℃のピーク温度に加熱することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の方法。
  6. 加熱された面は加熱された金属面であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の方法。
  7. 処理されたタバコ材の水分量は、約2%OV以下であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の方法。
  8. タバコ出発材料の水分量は、少なくとも約5%OVであることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の方法。
  9. タバコ出発材料の水分量は、約5~約25%OVであることを特徴とする請求項7記載の方法。
  10. タバコ出発材料の水分量は、約12~16%OVであることを特徴とする請求項8記載の方法。
  11. タバコ材を加熱された面と少なくとも約1分~約15分間、間欠的に接触させることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の方法。
  12. タバコ材を加熱された面と少なくとも約2分~約10分間、間欠的に接触させることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. タバコ材を加熱された面と少なくとも約2分半~約5分間、間欠的に接触させることを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 水とスチームの内の少なくとも1つが処理中にタバコ材にその水分量を多くするために加えられることを特徴とする請求項1乃至13いずれか1項記載の方法。
  15. 水とスチームの内の少なくとも1つは、処理中に繰り返しタバコ材に加えられることを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 連続的な工程であることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の方法。
  17. タバコ材は、スクリュー機構、デュアルスクリュー機構、エアーフローおよび回転ドラムからなる群から選択される少なくとも1つによって撹拌されることを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項記載の方法。
  18. タバコ出発材料は、刻み葉柄、刻み葉身、葉の状態の葉身、細断された葉身、葉柄繊維、細かな葉柄および長い葉柄からなる群から選択される1つ以上であることを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の方法。
  19. 処理されたタバコ材の糖分量は、タバコ出発材料の糖分量より約40%~約95%少ないことを特徴とする請求項1乃至18いずれか1項記載の方法。
  20. 処理されたタバコ材の糖分量は、タバコ出発材料の糖分量より約70~約90%少ないことを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 処理されたタバコ材のニコチン含有量は、タバコ出発材料のニコチン含有量より約10%~約80%少ないことを特徴とする請求項1乃至20いずれか1項記載の方法。
  22. 処理されたタバコ材のニコチン含有量は、タバコ出発材料のニコチン含有量より約20%~約50%少ないことを特徴とする請求項21記載の方法。
  23. 処理されたタバコ材のアンモニア含有量は、タバコ出発材料のアンモニア含有量より約30%~約99%少ないことを特徴とする請求項1乃至22いずれか1項記載の方法。
  24. 処理されたタバコ材のアンモニア含有量は、タバコ出発材料のアンモニア含有量より約50%~約90%少ないことを特徴とする請求項23記載の方法。
  25. タバコ出発材料は刻み葉柄であり、処理されたタバコの充填値は刻み葉柄出発材料の充填値の少なくとも約5%または少なくとも約15%大きいことを特徴とする請求項1乃至24いずれか1項記載の方法。
  26. 処理されたタバコの充填値は、刻み葉柄出発材料の充填値より少なくとも約30%~約50%大きいことを特徴とする請求項25記載の方法。
  27. 間欠的にタバコ材と接触し、タバコ材を加熱、乾燥させて0~約10%オーブン揮発分(OV)の水分量にするために設けられた加熱された面を含むタバコ材の処理装置。
  28. タバコ材を撹拌する手段をさらに含むことを特徴とする請求項27記載の装置。
  29. タバコ材を撹拌する手段は、スクリュー機構、デュアルスクリュー機構、エアーフローおよび回転ドラムからなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項28記載の装置。
  30. 加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前、少なくとも約100℃~約300℃であることを特徴とする請求項27乃至29いずれか1項記載の装置。
  31. 加熱された面の温度は、タバコ材と接触する前に少なくとも約120℃~約250℃であり、またはタバコ材と接触する前に少なくとも約150℃~約300℃であることを特徴とする請求項30記載の装置。
  32. タバコ材を加熱された面と接触させることでタバコ材を約120℃~約230℃のピーク温度に加熱することを特徴とする請求項27乃至31いずれか1項記載の装置。
  33. 加熱された面は、加熱された金属面であることを特徴とする請求項27乃至32いずれか1項記載の装置。
  34. 加熱された面は、加熱媒体によって加熱され、加熱媒体は、水、油、スチーム、電気またはそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項27乃至33いずれか1項記載の装置。
  35. 表面が焦がされ、水分量が0~約10%オーブン揮発分(OV)である処理されたタバコ材。
  36. 請求項1乃至26いずれか1項記載の方法によって得られるまたは得ることができる請求項35記載の処理されたタバコ材。
  37. 処理されたタバコ材は、処理される前のタバコ材と比較して糖分量、ニコチンおよびアンモニアからなる群の1つ以上の量が減少していることを特徴とする請求項35または36記載の処理されたタバコ材。
  38. 処理されたタバコ材の糖分量は、タバコ出発材料の糖分量の含有量より約40%~約95%または約70%~約90%少ないことを特徴とする請求項37記載の処理されたタバコ材。
  39. 処理されたタバコ材のニコチン含有量は、加熱された面と接触させる前のタバコ材のニコチン含有量より約10%~約80%または約20%~約50%少ないことを特徴とする請求項37または38記載の処理されたタバコ材。
  40. 処理されたタバコ材のアンモニア含有量は、タバコ材が加熱された面と接触する前のタバコ材のアンモニア含有量より約30%~約90%または約50%~約90%少ないことを特徴とする請求項37乃至39いずれか1項記載の処理されたタバコ材。
  41. タバコ出発材料は、刻み葉柄、刻み葉身、葉の状態の葉身、細断された葉身、葉柄繊維、細かな葉柄および長い葉柄からなる群から選択される1つ以上であることを特徴とする請求項35乃至40いずれか1項記載の処理されたタバコ材。
  42. タバコ出発材料は刻み葉柄であり、処理されたタバコの充填値は刻み葉柄出発材料の充填値の少なくとも約5%または少なくとも約15%大きいまたは刻み葉柄出発材料の充填値より少なくとも約30%~約50%大きいことを特徴とする請求項35乃至41いずれか1項記載の処理されたタバコ材。
  43. 請求項35乃至42いずれか1項記載の処理されたタバコ材を含むタバコ産業製品。
  44. タバコ産業製品を製造するための請求項35乃至42いずれか1項記載の処理タバコ材の使用。
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