JP2024017778A - 寝姿勢検知システム、寝姿勢管理システム、および環境管理システム - Google Patents

寝姿勢検知システム、寝姿勢管理システム、および環境管理システム Download PDF

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Yosuke Yamazaki
優里 菅沼
Yuri Suganuma
武 永易
Takeshi Nagayasu
純一 田村
Junichi Tamura
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Abstract

【課題】ユーザの寝姿勢を検知すること。【解決手段】寝姿勢検知システムは、使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、寝姿勢検知システム、寝姿勢管理システム、および環境管理システムに関する。
赤外線センサを用いて温度データを取得し、人物の立位、座位、臥位、転倒等の状態を検出する技術が知られている(特許文献1)。
特許第6258581号公報
本発明の実施形態は、ユーザの寝姿勢を検知する寝姿勢検知システム、ユーザの寝姿勢を管理する寝姿勢管理システム、およびユーザの睡眠環境の管理ができる環境管理システムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、寝姿勢検知システムは、使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を備える。
本発明の実施形態によると、ユーザの寝姿勢を検知する寝姿勢検知システム、ユーザの寝姿勢を管理する寝姿勢管理システム、およびユーザの睡眠環境の管理ができる環境管理システムを提供できる。
第1実施形態に係る寝姿勢検知システムの外観の一例を示す斜視図。 エアマットレスおよび操作部の一例を示す図。 可動部の構成の一例を示す図。 電動ベッドと、ポンプユニットと、コンセントと、の接続の一例を示す図。 コネクタの設置個所の変形例を示す図。 電気の流れ、および気体の流れの一例を示す図。 管理部の構成の一例を示す図。 赤外線センサ部の赤外線の検知領域の一例を示す模式側面図。 赤外線センサ部の赤外線の検知領域の一例を示す模式平面図。 赤外線センサ部の複数の検知領域の一例を示す図。 寝姿勢を判定する処理の一例を示すフローチャート。 温度データの一例を示す図。 正規化した温度データの一例を示す図。 高温領域を抽出した一例を示す図。 低温領域を抽出した一例を示す図。 使用者の寝姿勢判定を説明するための図。 使用者が仰臥位の姿勢にある場合の温度データの一例を示す図。 使用者が側臥位の姿勢にある場合の温度データの一例を示す図。 寝返り回数をカウントする処理の一例を示すフローチャート。 エア枕の高さを制御する処理の一例を示すフローチャート。 第1エアマットレス制御の一例を示すフローチャート。 第2エアマットレス制御の一例を示すフローチャート。 ベッド動作規制処理の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係る寝姿勢管理システムの構成の一例を示す図。 管理部の構成の一例を示す図。 携帯情報端末の構成の一例を示す図。 レコメンド制御の一例を示すフローチャート。 レコメンド制御の一例を示すフローチャート。 第3実施形態に係る寝姿勢管理システムの構成の一例を示す図。 管理サーバの構成の一例を示す図。 電子カルテを利用した制御の一例を示すフローチャート。 第4実施形態に係る環境管理システムの構成の一例を示す図。 管理サーバの構成の一例を示す図。 電気機器の構成の一例を示す図。 環境管理制御の一例を示すフローチャート。 環境管理制御の一例を示すフローチャート。 第5実施形態に係る寝姿勢検知システムの圧力分布シートセンサ部の配置の一例を示す図。 圧力分布シートセンサ部の圧力の検出領域の一例を示す図。 圧力分布シートセンサ部の接続の一例を示す図。 寝姿勢を検知する処理を説明するための図。 使用者が側臥位であると判定される場合の出力結果の一例を示す図。 使用者が仰臥位であると判定される場合の出力結果の一例を示す図。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、寝姿勢検知システムを適用した身体支持システム310の外観の一例を示す斜視図である。身体支持システム310は、例えば、病院、介護施設等の一室に配置されてもよいし、一般住宅に配置されてもよい。
まず、身体支持システム310について説明する。
図1に示すように、実施形態に係る身体支持システム310は、エアマットレス装置110、および電動ベッド210を含む。
図2は、エアマットレス10、および操作部30の一例を示す図である。
実施形態に係るエアマットレス装置110は、図2に示すように、エアマットレス(身体支持部)10および操作部(例えば、操作パネル)30を含む。エアマットレス10は、複数のエアセル11、ポンプユニット12、カバー13を含む。それぞれのエアセル11、およびエア枕14の内部には、気体(例えば空気)が収納される。ポンプユニット12は、複数のエアセル11、およびエア枕14とそれぞれ接続される。ポンプユニット12は、複数のエアセル11、およびエア枕14へ気体を供給する。または、ポンプユニット12は、複数のエアセル11内部、およびエア枕14内部の気体を排気する。カバー13は、複数のエアセル11およびポンプユニット12を覆う。エア枕14は、エアマットレス10上に配置される。エア枕14を用いなくても高さ調整可能な枕であればよい。
ポンプユニット12は、例えば、エアマットレス10に寝る人の足側に位置する。エアマットレス10の頭側と足側は、例えば、エアマットレス10に付された文字や絵などから判断される。
操作部30は、エアマットレス10(ポンプユニット12)の制御を操作できる。例えば、使用者(エアマットレス10に寝る人)は、操作部30を用いて、エアセル11内部、およびエア枕14内部の圧力を高く、または低くできる。これにより、エアマットレス10、およびエア枕14を硬く、または柔らかくできる。操作部30は、例えば、図2に示すように、ケーブル35により、ポンプユニット12と電気的に接続される。操作部30は、無線による通信手段により、ポンプユニット12と接続されても良い。
電動ベッド210は、可動部70(ボトム)、操作部230(例えば、ナースコントロールパネル)、および赤外線センサ部(取得部)250を含む。操作部230は、可動部70の制御を操作できる。エアマットレス装置110は、可動部70の上に設けられる。赤外線センサ部250は、例えば、電動ベッド210のヘッドボード240に配置され、エアマットレス10に寝る使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得し、当該領域の状態を検知する。実施形態では、赤外線センサ250を用いる場合で説明するが、非接触温度センサであればよい。赤外線センサ部250の詳細は、後述する。
図3は、可動部70の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、可動部70は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、および脚ボトム70c、背ボトム駆動部71a、膝ボトム駆動部71b、および高さ駆動部72を含む。例えば、背ボトム駆動部71a、膝ボトム駆動部71b、および高さ駆動部72のそれぞれは、アクチュエータを含む。
背ボトム駆動部71aの駆動により、背ボトム70aが動作し、使用者P(電動ベッドに寝る人)の背の角度を変更できる。膝ボトム駆動部71bの駆動により、膝ボトム70bと脚ボトム70cが動作し、これらのボトムの間の角度を変更できる。これにより、使用者Pの膝の角度を変更できる。それぞれのボトム同士の間の角度は、連動して変化しても良い。高さ駆動部72を駆動させることで、可動部70の高さ(床面とベッド面との間の距離)を変更できる。
電動ベッド210は、制御部220を含む。制御部220は、ボトム制御部221および高さ制御部222を含む。背ボトム駆動部71aおよび膝ボトム駆動部71bは、ボトム制御部221と電気的に接続される。背ボトム駆動部71aおよび膝ボトム駆動部71bの動作は、ボトム制御部221から送信される信号に基づいて制御される。高さ駆動部72は、高さ制御部222と電気的に接続される。高さ駆動部72の動作は、高さ制御部222から送信される信号に基づいて制御される。
操作部230は、制御部220と電気的に接続される。操作部230は、例えば、図2に表したケーブル235により、制御部220と接続される。操作部230は、無線による通信手段により、制御部220と接続されても良い。
図4は、電動ベッド210と、ポンプユニット12と、コンセント23bと、の接続の一例を示す図である。
図4に示すように、エアマットレス装置110は、第1コネクタ20aを含む。第1コネクタ20aは、例えば、ポンプユニット12に設けられる。電動ベッド210は、コネクタ22a、およびコネクタ23aを含む。コネクタ22a、および23aは、例えば、制御部220に設けられる。第1コネクタ20aには、第1ケーブル31の一端が接続され、コネクタ22aには、第1ケーブル31の他端が接続される。
コネクタ23aには、ケーブル33の一端が接続される。ケーブル33の他端は、壁面等に設けられたコンセント23bと接続される。これにより、ケーブル33を介して、制御部220に交流電流が供給される。例えば、制御部220に供給された交流電流は、制御部220において、直流電流に変換される。制御部220からエアマットレス装置110(ポンプユニット12)に、第1ケーブル31を介して、例えば直流電流が供給される。または、第1ケーブル31は、AC-DCアダプタ(変換器、以下ACアダプタという)を含んでいても良い。このACアダプタにより、制御部220から出力された交流電流が直流電流に変換され、直流電流がポンプユニット12に供給されても良い。
図1に示すように、電動ベッド210は、フレーム75を含む。フレーム75は、可動部70の下方に位置し、可動部70を支持する。例えば、制御部220は、フレーム75に固定される。図5は、コネクタ22aの設置個所の変形例を示す図である。図5に示すように、コネクタ22aは、フレーム75に設けられても良い。同様に、コネクタ23aは、フレーム75に設けられても良い。この場合、コネクタ22aおよび23aは、不図示の配線により、制御部220と電気的に接続される。コネクタ22aは、例えば、身体支持システム310の通常使用時において、フレーム75とボード76との間に位置する。
実施形態によれば、電動ベッド210から供給された電流により、エアマットレス装置110(ポンプユニット12)を駆動できる。このため、例えば、エアマットレス装置110から壁面等に設けられたコンセントまでケーブルを延ばす必要が無い。例えば、使用者や使用者や使用者の介護者がエアマットレス装置110の周りを歩く際に、ケーブルが邪魔にならない。実施形態によれば、より使いやすいエアマットレス装置110を提供できる。エアマットレス装置110を電動ベッド210に設けることで、より使いやすい身体支持システム310を提供できる。
身体支持システム310において発生するノイズは小さいことが望ましい。ノイズが小さいと、例えば、身体支持システム310における誤動作を抑制できる。例えば、身体支持システム310で発生したノイズが、周囲の電子機器に影響を与える可能性を低減できる。実施形態によれば、電動ベッド210に設けられたコネクタ22aは、例えば、コンセントと異なる形状を有する。これにより、エアマットレス装置110以外の電気製品のコネクタ22aへの接続を制限できる。例えば、制御部220から供給される電力で駆動できる機器にのみ制限できる。
図6は、電気の流れ、および気体の流れの一例を示す図である。図6において、実線の矢印は電気の流れを示し、破線の矢印は気体の流れを示す。図6に示すように、ポンプユニット12は、例えば、電源部12a、通信部12b、制御部12c、リレー回路12d、ポンプ12e、圧力センサ12f、第1バルブ12g1、第2バルブ12g2、第3バルブ12g3、第4バルブ12g4、および排気弁12hを含む。
例えば、制御部220は、無線通信部224、電力供給部225、通信部226、受信部227、および管理部228を含む。無線通信部224により、例えば、使用者Pが使用する携帯情報端末、および管理サーバ等との無線通信が可能になる。電力供給部225からポンプユニット12の電源部12aに、例えば、直流電力が供給される。通信部226から、ポンプユニット12の通信部12bに向けて信号が送られる。この信号は、例えば、電動ベッド210の動作情報を含む。これにより、例えば、電動ベッド210の動作に連動して、エアマットレス装置110を動作させることができる。例えば、ケーブル34を介して赤外線センサ部250の信号が受信部227に入力される。この信号は、使用者Pの顔部分を含む領域の領域情報を含む。管理部228は、使用者Pの寝姿勢を管理する。管理部228の詳細は後述する。
電源部12aから制御部12cに、信号が送られる。この信号は、例えば、電源部12aへの電流の供給の有無に関する情報を含む。通信部12bから制御部12cに、信号が送られる。この信号は、例えば、電動ベッド210の動作情報を含む。さらに、制御部12cには、圧力センサ12fから信号が送られる。圧力センサ12fは、ポンプ12eと、第1バルブ12g1~第4バルブ12g4と、の間の流路に接続され、この流路における圧力を検出する。圧力センサ12fは、検出した圧力に関する情報を、制御部12cに送信する。制御部12cは、これらの信号に含まれる情報に基づき、リレー回路12dを駆動させる。リレー回路12dの駆動により、ポンプ12e、第1バルブ12g1~第4バルブ12g4、および排気弁12hのそれぞれへの電流供給のオン・オフが切り替えられる。
第1バルブ12g1~第3バルブ12g3,第4バルブ12g4は、ポンプ12eおよび圧力センサ12fと、複数のエアセル11およびエア枕14と、の間の流路に設けられる。この例では、ポンプ12eに接続された流路が、4つに分岐している。これらのうち3つ流路に、それぞれ、第1バルブ12g1、第2バルブ12g2、および第3バルブ12g3が設けられている。また、残りの1つの流路に、第4バルブ12g4が設けられている。複数のエアセル11のそれぞれは、第1バルブ12g1が接続された第1系統A、第2バルブ12g2が接続された第2系統B、および第3バルブ12g3が接続された第3系統Cのいずれかに接続される。また、エア枕14は、第4バルブ12g4が接続された第4系統Dに接続される。
排気弁12hは、ポンプ12eと、複数のバルブ12g1~12g3,12g4と、の間の流路に接続される。例えば、ポンプ12eおよび排気弁12hの駆動により、第1系統A~第3系統Cのいずれか1つの系統の圧力が、他の系統の圧力よりも低くなる。また、例えば、ポンプ12eおよび排気弁12hの駆動により、第4系統Dの圧力を変更することができる。これにより、エアマットレス10の一部、および/または、エア枕14を柔らかくできる。圧力を低下させる系統を順次変化させることで、エアマットレス10における柔らかい部分の位置を変化させることができる。これにより、使用者の身体の特定の部位に圧力が継続して加わることを防止でき、使用者への褥瘡(床ずれ)の発生を抑制できる。また、エア枕14の柔らかさを調整することにより、使用者Pの頭の高さを調節することができる。
図7は、管理部228の構成の一例を示す図である。
図7に示すように、管理部228には、寝姿勢検知部228a1、寝返り回数カウント部228b1、エア枕制御部228c1、第1エアマットレス制御部228d1、第2エアマットレス制御部228e1、およびベッド動作規制部228f1が含まれる。寝姿勢検知部228a1、寝返り回数カウント部228b1、エア枕制御部228c1、第1エアマットレス制御部228d1、第2エアマットレス制御部228e1、ベッド動作規制部228f1は、寝姿勢情報記憶部228a2、寝返り回数記憶部228b2、高さ記憶部228c2、圧力記憶部228d2、姿勢継続時間記憶部228e2、規制値記憶部228f2をそれぞれ有する。
寝姿勢検知部228a1は、使用者Pの寝姿勢が仰臥位であるか、側臥位であるかを検知(判定)する。寝姿勢情報記憶部228a2には、使用者の寝姿勢を検知した結果に関する寝姿勢情報が記憶される。寝返り回数カウント部228b1は、例えば、一晩で使用者Pが寝返りした回数を取得する。寝返り回数記憶部228b2は、例えば、一晩で使用者Pが寝返りをした回数を記憶する。エア枕制御部228c1は、睡眠中にエア枕14の圧力を調整する。圧力の調整により、エア枕14の高さが調整される。圧力記憶部228c2は、例えば、寝姿勢に応じたエア枕14の圧力を記憶する。第1,第2エアマットレス制御部228d1,228e1は、エアマットレス10の圧力を制御する。圧力記憶部228d2は、セル11の圧力を記憶する。姿勢継続時間記憶部228e2は、使用者Pが同じ姿勢のまま継続した時間を記憶する。ベッド動作規制部228f1は、寝姿勢に応じて電動ベッド210のベッド動作を規制する。規制値記憶部228f2は、ベッド動作を規制する値を記憶する。処理の内容についての詳細は、後述する。
図8は、赤外線センサ部250の赤外線の検知領域AR1の一例を示す模式側面図である。図9は、赤外線センサ部250の赤外線の検知領域AR1の一例を示す模式平面図である。
図1、図8,図9に示すように、赤外線センサ部250は、ヘッドボード240に配置される。赤外線センサ部250が放射する赤外線は、身体支持システム310に寝る使用者Pの顔部分を含む領域に放射される。図8,図9に示すように、赤外線センサ部250の検知領域AR1は、使用者Pの顔部分を含む。図10は、赤外線センサ部250の検知領域AR1の一例を示す図である。実施形態では、赤外線センサ部250は、64個の赤外線センサが8×8に配置されて構成される。したがって、図10に示すように、検知領域AR1は、64個の赤外線センサに応じて、8×8の64個の分割領域A1~A64により構成される。検知領域AR1は、身体支持システム310の短手方向の幅を幅W1、長手方向の幅をW2とする。実施形態では、赤外線センサ部250は、64個の赤外線センサを用いる場合で説明するが、これに限るものではなく、例えば、これ以上の数の赤外線センサで構成してもよい。また、縦横に配置される赤外線センサの数も同じでなくてもよいし、幅W1、および幅W2のサイズも同じでなくてもよい。
次に、使用者の寝姿勢の検知について説明する。図11は、寝姿勢検知部228a1が寝姿勢を判定する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、使用者Pの睡眠中に実行される。睡眠中であるか否かの判定は、例えば、使用者Pの心拍数を測定する装置を身体支持システム310に備え、その測定結果に基づいて行えばよいが、当該構成に限るものではない。なお、本実施形態では、使用者Pの睡眠中に寝姿勢を検知する処理を行う場合で説明するが、これに限るものではない。使用者Pの目が覚めている場合にも以下で説明する処理を実行することが可能である。
寝姿勢検知部228a1は、赤外線センサ部250の検知結果から温度状態を示す温度データを取得する(ST110)。具体的には、使用者Pの顔部分を含む領域を64個の赤外線センサの領域毎に分割した分割領域A1~A64のそれぞれから温度データ(温度情報)を取得する。つまり、実施形態では、使用者Pの顔部分を含む64個の温度データが取得される。この温度データは、例えば、所定の間隔で取得される。所定の間隔は、例えば、1秒であるがこれに限るものではない。図12は、取得した温度データの一例を示す図である。図12には、8×8の64個の分割領域A1~A64で構成される検知領域AR1に対応する温度データが示される。次に、寝姿勢検知部228a1は、温度データを正規化する(ST111)。図13は、正規化した温度データの一例を示す図である。図13では、図12に示す温度データが0~1.0の間で正規化されている。正規化されたデータは、「0」が最も温度が低く、「1.0」が最も温度が高い。
寝姿勢検知部228a1は、第1規定値以上の高温領域を抽出する(ST112)。第1規定値は、実施形態では、0.9とする。このように0.9以上の値である領域が抽出される。つまり、64個の分割領域A1~A64から温度が高い高温領域が抽出される。一般に使用者Pの顔を構成する部分の中で、鼻、額、頬骨の温度は、他の部分と比較して高い温度を示しやすい。これらの部分は、赤外線センサ250に近くなるため、多くの赤外線量が取得されるためである。このため、第1規定値以上の高温領域を抽出することにより、使用者Pの鼻、額、頬骨付近を含む部分を抽出することが可能になる。図14は、図13に示す温度データから高温領域を抽出した一例を示す図である。
次に、寝姿勢検知部228a1は、高温領域の温度重心Xgを算出する(ST113)。温度重心Xgは、以下の(1)式により算出することができる。高温領域は、使用者Pの鼻を含む領域である。このため、高温領域の温度重心Xgを算出することにより、使用者の鼻、額、頬骨付近の位置を検知しやすくすることが可能になる。
ここで、M :高温領域の部分数
Xi :i番目のX座標、
Ti´ :i番目の正規化した温度
である。
次に、寝姿勢検知部228a1は、第2規定値以上の低温領域を抽出する(ST114)。第2規定値は、第1規定値より低い値であり、実施形態では、0.4とする。第2規定値は、第1規定値と比較して低いため、高温領域と比較すると、温度が低い低温領域を抽出することができる。なお、高温領域は、低温領域の中に含まれる領域である。また、使用者Pの顔が存在する領域と、存在しない領域と比較すると、使用者Pの顔が存在する領域は、存在しない領域より温度が高くなる。このため、第2規定値を顔が抽出できる値にして低温領域を抽出することにより、使用者の顔が存在する領域を抽出することが可能になる。図15は、図13に示す温度データから低温領域を抽出した一例を示す図である。
寝姿勢検知部228a1は、低温領域の温度重心Xoを算出する(ST115)。温度重心Xoは、以下の(2)式により算出することができる。低温領域は、使用者Pの顔を含む領域である。このため、低温領域の温度重心Xoを算出することにより、使用者Pの顔の位置を特定することが可能になる。
ここで、N :低温領域の部分数
Xi :i番目のX座標
である。
次に、寝姿勢検知部228a1は、温度重心Xg-温度重心Xoを算出し(ST116)、その算出結果が、実施形態では、絶対値の0.5以上か否かを判定する(ST117)。ここで、温度重心Xg-温度重心Xoを算出する場合には、一定時間(例えば、1分)の間の平均値をとったうえで算出結果とすることが望ましい。以下の場合も同様である。0.5以上であると判定した場合(ST117:YES)、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pが側臥位の姿勢にあると判定する(ST118)。温度重心Xgと、温度重心Xoと、の差が大きい場合は、使用者Pの鼻の重心位置と、顔の重心位置と、が離れている状態である。このため、使用者Pの顔が横向きになっている場合であると考えられる。したがって、使用者Pが横向きに寝ている場合であると考えられるため、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pが側臥位の姿勢にあると判定する。
また、0.5以上でないと判定した場合(ST117:NO)、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pが仰臥位の姿勢にあると判定する(ST119)。温度重心Xgと、温度重心Xoと、の差が小さい場合は、使用者Pの鼻の中心と、顔の中心と、が近い状態である。このため、使用者Pの顔が仰向きになっている場合であると考えられる。このため、使用者Pが仰向けに寝ている場合であると考えられるため、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pが仰臥位の姿勢にあると判定する。
このように判定した結果は、実施形態では、寝姿勢情報記憶部228a2に記憶される。寝姿勢情報記憶部228a2に記憶される寝姿勢情報は、例えば、使用者Pが側臥位の姿勢にあったか、仰臥位の姿勢にあったかを示す情報と、これらの姿勢の変化を検知した時刻と、が対応付けられた情報を含む。
図16は、使用者Pの寝姿勢判定を説明するための図である。図16において、縦軸は、温度重心Xg-温度重心Xoであり、横軸は、使用者Pの睡眠中の時間Tである。また、温度重心Xg-温度重心Xo=±0.5が寝姿勢を判定する閾値になっている。
図16に示すように、時間T1においては、Xg-Xoの値が閾値±0.5内に収まっている。このため、使用者Pの顔が仰向けになっている状態である。したがって、仰臥位であると判定される。時間T2においては、閾値+0.5を超えるため、使用者Pの顔が横を向いている状態である。したがって、側臥位であると判定される。そして、時間T3においては、再び、Xg-Xoの値が閾値±0.5内に収まる。したがって、仰臥位であると判定される。次に、時間T4においては、Xg-Xoの値が閾値-0.5以下になる。したがって、側臥位であると判定される。なお、時間T4における側臥位は、時間T2の場合の側臥位とは、使用者Pの顔が反対側を向く側臥位である。このように、側臥位のときの使用者Pの顔の向きも検知することが可能になる。使用者Pの睡眠中において、寝姿勢検知部228a1は、この寝姿勢を判定する処理を継続する。
以上、図11で説明した処理を行って、使用者Pの寝姿勢を判定する場合を説明したが、ステップST110で取得する温度データに基づいて、使用者Pの寝姿勢を検知するようにしてもよい。図17は、使用者Pが仰臥位の姿勢にある場合の温度データの一例を示す図である。図18は、使用者Pが側臥位の姿勢にある場合の温度データの一例を示す図である。図17,図18に示すように、これらの温度データを用いても、寝姿勢を検知することは可能である。しかし、単純な温度データの温度分布によっては、側臥位であるか仰臥位であるかの判定が難しくなる場合も生じ得る。したがって、単純な温度データの温度分布によって検知するよりも、図11で説明した処理を行うことにより、寝姿勢検知部228a1は、高精度な寝姿勢の検知を行うことが可能になる。
以上のように説明した寝姿勢を検知する処理を利用して、管理部228は、例えば、使用者Pの睡眠中に、以下の各処理を実行することが可能である。
図19は、寝返り回数をカウントする処理の一例を示すフローチャートである。
図19に示すように、使用者Pが睡眠状態になると、寝返り回数カウント部228b1は、寝返り回数記憶部228b2をリセットする(ST121)。これにより、昨晩の寝返り回数がリセットされる。なお、昨晩以前の寝返り回数は、例えば、寝返り回数情報として保持してもよい。
次に、寝返り回数カウント部228b1は、既述の寝姿勢検知処理を監視する(ST122)。次に、寝返り回数カウント部228b1は、寝姿勢判定検知処理の検知結果に基づいて、使用者Pの寝姿勢に変化があったか否かを判定する(ST123)。ここで、寝姿勢の変化とは、使用者Pの寝姿勢が仰臥位から側臥位になった場合、および側臥位から仰臥位になった場合をいう。以下の処理でも同様である。
次に、寝返り回数カウント部228b1が監視結果から使用者Pの寝姿勢に変化がないと判定した場合(ST123:NO)、ステップST122に戻り、寝姿勢検知処理を監視する処理を継続する。また、使用者Pの寝姿勢に変化があったと判定した場合(ST123:YES)、寝返り回数カウント部228b1は、寝返り回数記憶部228b2をカウントアップする(ST124)。
そして、寝返り回数カウント部228b1は、この終了か否かを判定する(ST125)。例えば、寝返り回数カウント部228b1は、使用者Pの睡眠が終了したか否かにより、この処理が終了したか否かを判定する。終了でないと判定した場合(ST125:NO)、処理は、ステップST122に戻り、寝返り回数をカウントする処理を継続する。また、終了と判定した場合(ST125:YES)、この処理を終了する。これにより、寝返り回数記憶部228b2に、一晩の使用者Pの寝返り回数が記憶される。
図20は、エア枕14の高さを制御する処理の一例を示すフローチャートである。
図20に示すように、使用者Pが睡眠状態になると、エア枕制御部228c1は、既述の寝姿勢検知処理を監視し(ST131)、寝姿勢判定検知処理の検知結果に基づいて、使用者Pの寝姿勢に変化があったか否かを判定する(ST132)。
エア枕制御部228c1が監視結果から使用者Pの寝姿勢に変化がないと判定した場合(ST132:NO)、ステップST131に戻り、寝姿勢検知処理を監視する処理を継続する。また、使用者Pの寝姿勢に変化があったと判定した場合(ST132:YES)、エア枕制御部228c1は、姿勢の変化が仰臥位から側臥位であるか否かを判定する(ST133)。ここで、高さ記憶部228c2には、寝姿勢に応じたエア枕14の高さが記憶されている。つまり、仰臥位の場合と、側臥位の場合と、でエア枕14の適切な高さが異なる。具体的には、高さ記憶部228c2には、仰臥位に応じたエア枕14の高さと、側臥位に応じたエア枕14の高さと、がそれぞれ記憶される。なお、仰臥位に応じたエア枕14の高さの方が側臥位に応じたエア枕14の高さより低い値となる。
仰臥位から側臥位であると判定した場合(ST133:YES)、エア枕制御部228c1は、側臥位に応じたエア枕14の高さに変更する(ST134)。また、仰臥位から側臥位でないと判定した場合(ST133:NO)、エア枕制御部228c1は、仰臥位に応じたエア枕14の高さに変更する(ST135)。実施形態では、高さの変更は、第4バルブ12g4のバルブの開度を調整して行われる。つまり、エア枕14の柔らかさを調整してエア枕14の高さを調整する。このようにして、使用者Pの寝姿勢に応じたエア枕14の高さに調整することができ、使用者Pの睡眠を快適にすることができる。
図21は、第1エアマットレス制御の一例を示すフローチャートである。
図21に示すように、使用者Pが睡眠状態になると、第1エアマットレス制御部228d1は、既述の寝姿勢検知処理を監視し(ST141)、寝姿勢判定検知処理の検知結果に基づいて、使用者Pの寝姿勢に変化があったか否かを判定し(ST142)、変化があった場合(ST142:YES)、姿勢の変化が仰臥位から側臥位であるか否かを判定する(ST143)。このステップST141~ST143の処理は、既述のステップST131~133の処理と同一である。ここで、圧力記憶部228d2には、寝姿勢に応じたエアマットレス10の圧力が記憶されている。仰臥位の場合と、側臥位の場合と、でエアマットレス10の適切な圧力が異なる。具体的には、高さ記憶部228c2には、仰臥位に応じたエアマットレス10の圧力と、側臥位に応じたエアマットレス10の圧力と、がそれぞれ記憶される。側臥位の方が、例えば、使用者Pの肩部分、腰部分等に対して負荷がかかるため、側臥位の姿勢の方が仰臥位の姿勢より圧力が低くなるように設定される。
仰臥位から側臥位であると判定した場合(ST143:YES)、第1エアマットレス制御部228d1は、側臥位用の圧力に変更する(ST144)。また、仰臥位から側臥位でないと判定した場合(ST143:NO)、第1エアマットレス制御部228d1は、仰臥位用の圧力に変更する(ST145)。このようにして、使用者Pの寝姿勢に応じたエアマットレス10の圧力に調整することができ、使用者Pの睡眠を快適にすることができる。
図22は、第2エアマットレス制御の一例を示すフローチャートである。
図22に示すように、使用者Pが睡眠状態になると、第2エアマットレス制御部228e1は、既述の寝姿勢検知処理を監視する(ST151)のは、既述のステップST131と同一である。
次に、第2エアマットレス制御部228e1は、時間計測を行う(ST152)。つまり、第2エアマットレス制御部228e1は、初期状態(例えば、看護師が寝姿勢を整えた状態)からの継続時間や途中で寝姿勢に変化があった場合には寝姿勢に変化があったときからの継続時間を計測する。この継続時間は、姿勢継続時間記憶部228e2に記憶される。次に、計測時間が規定時間を超えたか否かを判定する(ST153)。ここで、規定時間は、例えば、褥瘡を生じている使用者Pが一定の姿勢継続した場合に、その褥瘡に圧力が継続しても症状を悪化させない時間である。
規定時間を超えていないと判定した場合(ST153:NO)、第2エアマットレス制御部228e1は、寝姿勢検知処理の監視結果に基づいて、使用者Pの寝姿勢に変化があったか否かを判定する(ST154)。姿勢に変化がなかった場合(ST154:NO)、処理はステップST152に戻る。つまり、時間の計測が継続される。一方、姿勢に変化があった場合(ST154:YES)、第2エアマットレス制御部228e1は、時間リセットを行う(ST155)。そして、処理は、ステップST152に戻る。これにより、新たに姿勢の継続時間を計測する。
一方、規定時間超えと判定した場合(ST153:YES)、第2エアマットレス制御部228e1は、モード変更を行う(ST156)。例えば、身体支持システム310が通常の状態から、例えば、褥瘡予防モード、寝返りモードに変更される。褥瘡予防モードは、例えば、使用者Pが褥瘡を生じている場合に、当該褥瘡部分のエアマットレス10の圧力を弱め柔らかくするモードである。寝返りモードは、例えば、エアマットレス10の圧力を大きくし、つまり、エアマットレス10を硬くし、使用者Pが寝返りをしやすいようにするモードである。このように使用者Pの姿勢が同じ状態で規定時間を超えた場合、モードを変更して、使用者Pの健康状態を損なうことなく、使用者Pは快適な睡眠を継続することができる。なお、モードの解除は、例えば、一定時間経過すると、身体支持システム310が通常の状態に戻る等の処理を行えばよい。
図23は、ベッド動作規制処理の一例を示すフローチャートである。
図23に示すように、使用者Pが睡眠状態になると、ベッド動作規制部228f1は、既述の寝姿勢検知処理を監視し(ST161)、監視結果に基づいて、使用者Pが側臥位か否かを判定する(ST162)。ここで、規制値記憶部228f2には、電動ベッド210の動作を規制する規制値が記憶される。側臥位の場合は、仰臥位の場合と比較して、電動ベッド210の、例えば、傾きを抑制する必要がある。使用者Pが側臥位の時に、電動ベッド210の背上げ角度や膝上げ角度が大きくなると、使用者Pの身体上屈曲しにくい方向に負荷がかかり、使用者Pの身体に悪影響を与える可能性がある。このため、規制値としては、例えば、少なくとも傾きの動作の上限値より低い値が記憶される。実施形態では、電動ベッド210が水平状態にある状態から10度と規定する。規制値は、電動ベッド210の傾きに限らず、他の動作を規制してもよいし、傾きが生じる全ての動作の上限を規制するようにしてもよい。
側臥位でないと判定した場合(ST162:NO)、処理は、ステップST161に戻る。側臥位であると判定した場合(ST162:YES)、ベッド動作規制部228f1は、電動ベッド210の動作を規制する(ST163)。これにより、使用者Pが側臥位の場合に、電動ベッド210の動作が上限値の動作より低い値で規制されるため、使用者Pは安全に身体支持システム310を使用することができる。なお、規制解除は、例えば、仰臥位であることが判定された場合に、解除されるようにすればよい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態の身体支持システム310と、携帯情報端末410と、で通信可能に構成され、身体支持システム310から携帯情報端末410に情報を送信できるように構成した点が第1実施形態と異なっている。このため、第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付し、これらについては詳細な説明は省略する。なお、本実形態以下の実施形態では、電動ベッド210、およびエアマットレス10に代えて使用者Pが寝るだけのベッドにしてもよい。
図24は、身体支持システム310と、携帯情報端末410と、を含む寝姿勢管理システム1の構成の一例を示す図である。携帯情報端末410は、実施形態では、使用者Pの所持する端末であり、例えば、スマートフォンである。
図25は、身体支持システム310の管理部228の構成の一例を示す図である。既述の図7の場合と比較して、レコメンド制御部228g1が追加されている。また、レコメンド制御部228g1には、レコメンド情報記憶部228g2が設けられている。レコメンド制御部は、予め設定された使用者Pの寝姿勢に関する情報に基づいてレコメンド情報を生成してレコメンド情報記憶部228g2に記憶し、そのレコメンド情報を携帯情報端末410に送信する。例えば、レコメンド情報は、使用者の睡眠の快適性を向上させる寝具、および身体支持システム310の設定の情報を含む。
図26は、携帯情報端末410の構成の一例を示す図である。
図26に示すように、携帯情報端末410は、制御部420を含む。制御部420は、通信部430、入力部440、およびレコメンド情報表示部450を含む。通信部430は、無線通信を行う。実施形態では、身体支持システム310の無線通信部224と無線通信を行う。入力部440は、使用者Pの操作を受け付ける。レコメンド情報表示部450は、身体支持システム310から送信されるレコメンド情報を表示する。
図27は、レコメンド情報を送信するレコメンド制御の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、使用者Pが睡眠から覚めた場合に、実行される。
図27に示すように、レコメンド制御部228g1は、仰臥位、および側臥位の合計時間を算出する(ST171)。例えば、レコメンド制御部228g1は、寝姿勢情報記憶部228a2を参照し、寝姿勢情報に含まれる、仰臥位、側臥位の姿勢の変更時刻等から昨晩の仰臥位、および側臥位の合計時間をそれぞれ算出する。
レコメンド制御部228g1は、仰臥位の時間が長いか否かを判定する(ST172)。仰臥位の時間が長いと判定した場合(ST172:YES)、レコメンド制御部228g1は、仰臥位に適した寝具および設定をレコメンド情報としてレコメンド情報記憶部228g2に記憶する(ST173)。また、仰臥位の時間が長くないと判定した場合(ST172:NO)、つまり、側臥位の時間が長い場合、レコメンド制御部228g1は、側臥位に適した寝具および設定をレコメンド情報としてレコメンド情報記憶部228g2に記憶する(ST174)。レコメンド制御部228g1は、このように記憶したレコメンド情報を携帯情報端末410に送信する(ST175)。また、ステップST172の処理において、仰臥位の時間と、側臥位の時間と、を比較したが、仰臥位の時間、および側臥位の時間それぞれについて、事前に規定された時間と比較してもよいし、使用者Pの所定期間(例えば、直近1週間、または、1か月)の平均時間と比較してもよい。
携帯情報端末410は、このように送信されたレコメンド情報を、通信部430を介して受信する。使用者Pは、入力部440を操作してレコメンド情報をレコメンド情報表示部450に表示する。なお、レコメンド情報に含まれる寝姿勢に応じた寝具および設定は、例えば、寝具および設定を示すテキストデータ、画像データ、並びに寝姿勢に応じた寝具等を販売しているウェブページにリンクするためのデータの少なくとも1つを含んでもよい。これにより、使用者Pは、寝姿勢に応じた寝具を視認することができると共に、寝姿勢に応じた設定を身体支持システム310にすることが可能になる。
なお、レコメンド情報は、寝姿勢に関する情報に基づいて、生成できる情報であってもよい。例えば、寝返り回数に基づいて、レコメンド情報を生成してもよい。以下では、身体支持システム310が寝返り回数に基づくレコメンド情報を携帯情報端末410に送信する場合を説明する。
図28は、寝返り回数に基づくレコメンド情報を送信するレコメンド制御の一例を示すフローチャートである。
図28に示すように、レコメンド制御部228g1は、寝返り回数を取得する(ST181)。例えば、レコメンド制御部228g1は、寝返り回数記憶部228b2を参照し、昨晩の寝返り回数を取得する。
次に、レコメンド制御部228g1は、第1規定回数以下か否かを判定する(ST182)。ここで、第1規定回数は、事前に記憶された回数であってもよいし、使用者Pの所定期間(例えば、直近1週間、または、1か月)の平均回数であってもよい。第1規定回数以下であると判定した場合(ST182:YES)、レコメンド制御部228g1は、例えば、硬めのシートや軽い布団等の寝返りしやすい寝具、および例えば、エアセル11をより硬くする設定をレコメンド情報としてレコメンド情報記憶部228g2に記憶する(ST183)。第1規定回数以下でないと判定した場合(ST182:NO)、レコメンド制御部228g1は、第2規定回数以上か否かを判定する(ST184)。ここで、第2規定回数は、第1規定回数より多い回数である。つまり、第2規定回数>第1規定回数である。また、第2規定回数は、事前に記憶された回数であってもよいし、使用者Pの所定期間(例えば、直近1週間、または、1か月)の平均回数であってもよい。第2規定回数以上であると判定した場合(ST184:YES)、レコメンド制御部228g1は、例えば、リラックス効果のある(香り、音楽などの)商品、および睡眠に適した寝室環境の設定(温湿度、照度など)をレコメンド情報としてレコメンド情報記憶部228g2に記憶する(ST185)。そして、レコメンド制御部228g1は、このように記憶したレコメンド情報を携帯情報端末410に送信する(ST186)。なお、規定回数以下でないと判定した場合は(ST184:NO)、寝返りが十分にできている場合であるため、レコメンド情報を送信する処理は行わない。
携帯情報端末410は、このように送信されたレコメンド情報を、通信部430を介して受信する。使用者Pは、入力部440を操作してレコメンド情報をレコメンド情報表示部450に表示する。レコメンド情報に含まれる寝返りしやすい寝具、および設定は、例えば、寝返りしやすい寝具および設定を示すテキストデータ、画像データ、および寝返りしやすい寝具等を販売しているウェブページにリンクするためのデータの少なくとも1つを含んでもよい。これにより、使用者Pは、寝返り回数が少ないこと、寝返りしやすい寝具を視認することができると共に、寝返りがしやすくなるエアマットレスの設定、または、寝返り回数が多いことを視認できると共に、リラックス効果のある商品等を視認することができる。使用者Pは、当該設定を身体支持システム310に設定し、睡眠環境を向上させることが可能になる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、管理サーバが複数の身体支持システムを管理するように構成した点が上記第1実施形態と異なっている。このため、第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付し、これらについては詳細な説明は省略する。
図29は、寝姿勢管理システム1aの構成の一例を示す図である。
図29に示すように、寝姿勢管理システム1は、複数の身体支持システム310a~301nと、管理サーバ510と、を含む。複数の身体支持システム310a~301nがそれぞれ管理サーバ510と無線通信可能に構成される。なお、無線通信ではなく有線により通信可能に構成されてもよい。
図30は、管理サーバ510の構成の一例を示す図である。
図30に示すように、管理サーバ510は、制御部520を含む。制御部520は、通信部530、および寝姿勢情報管理部540を含む。
通信部530は、複数の身体支持システム310a~310nと無線通信を行う。複数の身体支持システム310a~301nは、それぞれ固有の識別情報を有している。管理サーバ510は、この識別情報を利用して身体支持システム310a~310nそれぞれと無線通信を行う。
寝姿勢情報管理部540は、複数の身体支持システム310a~310nの寝姿勢情報記憶部228a2に記憶される寝姿勢情報を識別情報に対応づけて管理する。この寝姿勢情報には、第1実施形態で説明した身体支持システム310の管理部228が管理する情報を含んでもよい。管理サーバ510が複数の身体支持システム310a~310nから寝姿勢情報を所定のタイミングに取得する。このタイミングは、例えば、複数の身体支持システム310a~310nを使用する使用者が全て睡眠から覚めた後の時間である。これにより、管理サーバ510は、毎日、複数の身体支持システム310a~310nの使用者全ての前日の寝姿勢情報を取得することができる。このようにして、使用者全ての寝姿勢情報のデータベースを構築することが可能になる。
また、寝姿勢情報は、リアルタイムに取得してもよい。リアルタイムに取得した複数の寝姿勢情報は、例えば、管理部228に接続された表示装置に一括表示することもできる。このように、リアルタイムに寝姿勢情報を取得し、表示することにより、身体支持システム310a~310nが設置された病院、または介護施設等のスタッフが、使用者Pの現在の寝姿勢の継続時間を確認することが可能になる。この場合、各使用者Pの電子カルテに含まれる情報を利用して使用者Pごとの情報を合わせて表示してもよい。ここで、電子カルテは、実施形態では、使用者P、つまり、患者の健康状態、治療の内容等を、使用者Pが使用する身体支持システム310の識別情報(または使用者Pの識別情報)毎に管理する情報である。電子カルテは、例えば、寝姿勢情報管理部540内に記憶されてもよいし、所定の記憶部に記憶されてもよい。電子カルテには、使用者Pの氏名、年齢等に加え、褥瘡の状態を示す情報が褥瘡状態情報として含まれる。褥瘡状態情報は、例えば、褥瘡の位置(尻部、腰骨部、踵、肘)、および褥瘡リスク(高い/低い)を示す情報を含む。したがって、使用者Pの現在の寝姿勢の継続時間に加えて、褥瘡の状態も合わせて表示することが可能になり、スタッフは体位交換の参考情報とすることができる。
図31は、電子カルテを利用した制御の一例を示すフローチャートである。
図31に示すように、寝姿勢情報管理部540は、身体支持システム310a~310nから順次、寝姿勢情報を受信する(ST191)。寝姿勢情報管理部540は、寝姿勢情報を受信すると、褥瘡情報を取得する(ST192)。具体的には、寝姿勢情報管理部540は、受信した寝姿勢情報に含まれる識別情報を用いて、電子カルテを特定し、特定した電子カルテ内に含まれる褥瘡リスクを示す情報を取得する。
次に、寝姿勢情報管理部540は、取得した褥瘡リスクを示す情報に基づいて、褥瘡リスクが高いか否かを判定する(ST193)。褥瘡リスクが高いと判定した場合(ST193:YES)、寝姿勢情報管理部540は、寝姿勢の継続時間を取得する(ST194)。継続時間は、実施形態では、寝姿勢情報から取得される。次に、寝姿勢情報管理部540は、継続時間が規定時間T1より長いか否かを判定する(ST195)。規定時間T1は、実施形態では、2時間とするが、これに限るものではない。規定時間T1より長いと判定した場合(ST195:YES)、寝姿勢情報管理部540は、体位交換メッセージを既述の表示装置に表示する(ST196)。
また、褥瘡リスクが高くない、つまり、褥瘡リスクが低いと判定した場合(ST193:NO)、寝姿勢情報管理部540は、姿勢の継続時間を取得する(ST197)。次に、寝姿勢情報管理部540は、継続時間が規定時間T2より長いか否かを判定する(ST198)。規定時間T2は、実施形態では、4時間とするが、これに限るものではない。規定時間T2は、少なくとも規定時間T1より長い時間である。規定時間T2より長いと判定した場合(ST198:YES)、寝姿勢情報管理部540は、体位交換メッセージを既述の表示装置に表示する(ST196)。なお、継続時間が長くないと判定した場合(ST195:NO,ST198:NO)、この処理を終了して、次の寝姿勢情報に対して既述のステップST191~ST198の処理を繰り返す。
体位交換メッセージは、使用者Pの体位交換を促すメッセージに加え、識別情報で特定される使用者P1、褥瘡リスクの高さ/低さ、寝姿勢の継続時間、音、アイコン(図)、光などが含まれる。これにより、従来は、規定時間中に寝返りをしていたかどうかにかかわらず、スタッフが規定時間ごとに体位交換を行っていたが、規定時間中に寝返りをしていることがわかれば体位交換を行う作業を削減できる。体位交換が削減できれば、病院や介護施設のスタッフの業務効率化に繋がり、また使用者Pの睡眠を妨げることも低減でき、適切な療養環境を提供することができる。
また、管理サーバ510の管理者は、寝姿勢情報管理部540に構築されるデータベースを所定の表示装置により視認することが可能である。このため、例えば、寝姿勢管理システム1が病院、介護施設等に設けられた場合、管理者は、複数の身体支持システム310a~301nを使用する全ての使用者の寝姿勢情報を管理することが可能になる。したがって、例えば、寝返りが少ない使用者をデータベースから抽出することが可能になる。これにより、管理者は、当該使用者の身体支持システム310に寝返りをしやすい設定にする等の処理を施すことが可能になる。よって、複数の身体支持システム310a~310nを使用する使用者に快適な睡眠と、適切な療養環境と、を提供し、病院、介護施設等のスタッフに業務の効率化を提供することが可能になる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、身体支持システム310が管理サーバ、および電気機器と連携して身体支持システムが設置される環境を管理するように構成した点が上記第1実施形態と異なっている。このため、第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付し、これらについては詳細な説明は省略する。
図32は、環境管理システム2の構成の一例を示す図である。
図32に示すように、環境管理システム2は、身体支持システム310、管理サーバ610、および電気機器710を含む。管理サーバ610は、無線通信により、身体支持システム310、および電気機器710と、それぞれ通信可能に構成される。なお、管理サーバ610と、支持システム310、および電気機器710と、は有線により通信可能に接続されてもよい。
図33は、管理サーバ610の構成の一例を示す図である。
図33に示すように、管理サーバ610は、制御部620を含む。制御部620は、通信部630、および環境管理部640を含む。
身体支持システム310、および電気機器710は、それぞれ固有の識別情報を有している。したがって、通信部630は、当該識別情報に基づいて、身体支持システム310、および電気機器710と、それぞれ無線通信を行う。
環境管理部640は、使用者Pの寝姿勢に基づいて、身体支持システム310が設置された部屋の環境が使用者Pにとって快適な環境となるように管理する。ここで、部屋は、身体支持システム310が病院に設置されれば病室であり、一般の住宅に設置されれば寝室である。環境管理部640の詳細な内容については後述する。
図34は、電気機器710の構成の一例を示す図である。なお、実施形態では、電気機器として、例えば、空気調和(部屋の温度または湿度調整)を行う空気調和機を例として説明するが、これに限るものではなく、部屋の環境、および/または、寝床内の環境を管理できる電気機器であればよい。寝床内の環境を管理する電気機器は、例えば、電気毛布、エアマットレス10、及びエア枕14を含む。
図34に示すように、空気調和機710は、制御部720、および温度センサ730を含む。本実施形態では、温度センサ730を用いる場合で説明するが、温度センサ730に代えて湿度センサをもうけてもよい。制御部720は、通信部740、および空気調和部750を含む。温度センサ730は、身体支持システム310が設置された部屋の温度を検出する。検出された温度は、制御部720に送信される。通信部740は、管理サーバ610と無線通信を行う。空気調和部740は、管理サーバ610の指示された温度に基づいて、部屋の温度が当該温度になるように空気調和を行う。
図35は、環境管理部640の環境管理制御の一例を示すフローチャートである。この処理は、使用者Pの睡眠中に実行される。
図35に示すように、環境管理部640は、時間を計測し、規定時間が経過したか否かを判定する(ST201)。規定時間は、例えば、1分であるが、これに限るものではない。規定時間を経過していないと判定した場合(ST201:NO)、待機状態を継続する。規定時間を経過したと判定した場合(ST201:YES)、環境管理部640は、身体支持システム310から寝返り回数を取得する(ST202)。例えば、身体支持システム310は、管理サーバ610から所定の指示を受信すると、寝姿勢情報記憶部228a2に記憶される寝姿勢情報に基づいて、所定時間の寝返り回数を算出し、算出した回数を管理サーバ610に送信する。これにより、環境管理部640は、規定時間毎の使用者Pの寝返り回数を取得する。
次に、環境管理部640は、寝返り回数が規定回数以上か否かを判定する(ST203)。規定回数は、実施形態では、3回である。つまり、使用者Pが1分間に3回以上の寝返りをしたか否かが判定される。
規定回数以上であると判定した場合(ST203:YES)、環境管理部640は、部屋の温度を取得する(ST204)。環境管理部640は、現在の温度を送信するように、指示を空気調和機710に送信する。空気調和機710は、この指示を受けて、温度センサ730から取得する部屋の温度を管理サーバ610に送信する。これにより、環境管理部640は、部屋の温度を取得する。なお、環境管理部640が温度を取得する場合で説明したが、温度センサ730に代えて湿度センサを用いる場合は、温度に代えて湿度を取得してもよい。
次に、環境管理部640は、温度変更の指示を空気調和機710に送信する(ST205)。寝返り回数が多い状態は、使用者Pが寝苦しい状態にあるといえる。このため、具体的には、環境管理部640は、部屋の温度を下げるように目標温度、および目標温度を設定し、部屋の温度を目標温度に下げる指示を空気調和部740に送信する。ここで、目標温度は、現在の温度から、例えば1℃下げた温度とすればよい。また、寝返り回数が、例えば10回のように規定回数よりかなり多い場合は、現在の温度から、2℃下げた温度としてもよい。また、部屋の温度を下げすぎると、逆に寒くなって、使用者Pにとって快適な環境でなくなる可能性がある。このため、目標温度に下限の温度を設定してもよい。なお、規定回数以上でないと判定した場合(ST203:NO)、使用者Pは寝苦しい状態ではないため、この処理は終了する。なお、温度に代えて湿度を取得する場合は、例えば、取得した湿度から規定%湿度を下げるように調整すればよい。
以上のように、環境管理システム2によると、使用者Pの寝姿勢に応じて、使用者Pの睡眠環境が快適になるように管理することができる。具体的には、使用者Pの寝返り回数が多い場合には、部屋の温度を下げることができ、使用者Pの寝返り回数を抑制することが可能になる。
上記実施形態では、所定時間の寝返り回数をカウントする場合で説明したが、規定した寝返り回数に到達する時間を算出するようにしてもよい。
図36は、規定した寝返り回数に到達する時間を算出して、環境管理部640が温度調整を行う環境管理制御の一例を示すフローチャートである。温度の調整に代えて湿度を調整してもよいのは、上記処理と同様である。
図36に示すように、環境管理部640は、規定寝返り回数に到達したか否かを判定し(ST211)、規定寝返り回数に到達したと判定した場合(ST211:YES
)、規定寝返り回数に到達するまでの時間を取得する(ST212)。この時間が所定時間以上か否かを判定する(ST213)。例えば、使用者Pが寝返りを3回するまでに1分以上かかるか否かが判定される。所定時間を経過せずに寝返り回数が規定回数に到達した場合は、使用者Pが寝苦しい状態にあるといえる。そこで、所定時間以上でないと判定した場合(ST213:NO)、環境管理部640は、温度を取得し(ST214)、温度の変更を指示する(ST215)。ステップST214,215の処理は、既述のステップST204,ST205の処理と同様である。
なお、上記実施形態では、電気機器として空気調和機を例に説明したが、例えば、電気毛布、エアマットレス10、及びエア枕14も合わせて制御してもよい。詳細には、所定時間内に規定の寝返り回数に到達した場合、または規定寝返り回数が所定時間以内に到達した場合には、使用者Pが寝苦しい状態にあるため、空気調和機の温度を下げる処理に加え、電気毛布の温度を下げる処理、エアマットレス10の圧力を下げて柔らかくする処理、エア枕14の圧力を下げて柔らかくする処理の少なくともいずれかを行ってもよい。
(第5実施形態)
第5実施形態では、寝姿勢を検知する構成が赤外線センサ部から圧力分布シートセンサ部に変更されている点が第1実施形態と異なっている。このため、第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付し、これらについては詳細な説明は省略する。
図37は、圧力分布シートセンサ部260の配置の一例を示す図である。
図37に示すように、エアマットレス10上に、圧力分布シートセンサ部(取得部)260が配置される。圧力分布シートセンサ部260は、帯状であり、縦幅は使用者Pの一部をカバーする幅W11であり、横幅はエアマットレス10の横幅と同じ幅W12である。縦幅はエアマットレス10の長手方向の幅であり、横幅はエアマットレス10の短手方向の幅である。幅W11は、例えば、使用者Pの腰部分をカバーする幅である。したがって、圧力分布シートセンサ部260は、使用者Pの腰部分をカバーするように、かつ、エアマットレス10の幅の全域をカバーするように配置される。圧力分布シートセンサ部260上に薄いシートが配置されてもよい。なお、圧力分布シートセンサ部260の幅は、エアマットレス10の幅の全域でなくても、使用者Pが動き得る範囲に限定してもよい。
図38は、圧力分布シートセンサ部260の圧力の検知領域AR2の一例を示す図である。
図38に示すように、圧力分布シートセンサ部260は、幅W11が2列であり、幅W12が12行の2×12の24個の圧力センサから構成される。各圧力センサは、加えられる圧力の大きさの圧力状態を示す圧力データをそれぞれ出力する。このように圧力分布シートセンサ部260は、複数箇所の圧力を計測するセンサ部である。なお、幅W11は2列でなく、3列以上でよいし、幅W12も12列でなく、12列より少なくてもよいし、13列以上でもよい。
図39は、圧力分布シートセンサ部260の接続の一例を示す図である。
図39に示すように、圧力分布シートセンサ部260は、制御部220内の受信部227に接続される。図6の場合と比較すると、赤外線センサ部250に代えて圧力分布シートセンサ部260が接続されている。これにより、圧力分布シートセンサ部260の各圧力センサから出力される圧力データを管理部228は、取得できるようになる。これにより、管理部228に含まれる寝姿勢検知部228a1は、圧力分布シートセンサ部260から出力される圧力に基づいて、使用者Pの寝姿勢を検知できるようになる。
図40は、寝姿勢を検知する処理を説明するための図である。
図40に示すように、圧力分布シートセンサ部260に含まれる24個の圧力センサにより検知された圧力データが受信部227を介してそれぞれ、寝姿勢検知部228a1に入力される。実施形態では、圧力データは、圧力に応じた色を示す画像データとして取得される。寝姿勢検知部228a1は、入力される複数の画像データに対して、CNN(Convolutional Neural Network:畳み込みニューラルネットワーク)処理を実行する。CNN処理を実行することにより、局所的に特徴量を抽出することが可能になる。CNN処理は、実施形態では、畳み込み層271、プーリング層272、全結合層273の3つの層で処理を行う。なお、CNN処理は一例であって、CNN処理を使用せずに他の処理を行ってもよい。また、畳み込み層271、プーリング層272、全結合層273の3つの層で処理を行う場合で説明するが、これに限るものではない。例えば、畳み込み層と、プーリング層と、は、それぞれ2重でもよいし、3重でもよい。全結合層273は、2層でもよいし、3層以上でもよい。
寝姿勢検知部228a1は、複数の画像データに対して、畳み込み層271により畳み込み処理を実行する。畳み込み処理は、複数の画像データから識別したい画像の特徴量を局所的に抽出する処理である。次に、寝姿勢検知部228a1は、プーリング層272により、データを圧縮する。プーリング層272の前に、畳み込み層271を設けることにより、プーリング層272は、より特徴を持ちやすいデータを入力として受け取ることが可能になる。寝姿勢検知部228a1は、全結合層273により、畳み込みとプーリングを行った後に特徴部分が取り出された画像データを一つのノードに結合し、活性化関数によって変換された値を出力する。寝姿勢検知部228a1は、この全結合処理を、さらに、全結合層274,全結合層275と重ねて行う。このようにして、出力結果Rが出力される。
図41,図42は、出力結果Rの一例を示す図である。図41は、使用者Pが側臥位であると判定される場合の出力結果R1の一例を示す図である。図42は、使用者Pが仰臥位であると判定される場合の出力結果R2の一例を示す図である。
図41に示すように、圧力が最も大きい一部の領域P1に集中し、その一部の領域P1から離れる方向に向かって少しずつ圧力が小さくなっている。つまり、圧力の大きい一部の領域に使用者Pが存在している状態である。このため、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pが側臥位の姿勢にあると判定する。また、図42に示すように、領域P2a、P2bは2番目に大きい圧力であり、その領域P2a,P2bの周辺は、3番目に大きい圧力である。このように、領域P2a,P2bのP2を中心に、幅方向に同じような圧力分布になっている。このため、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pが仰臥位の姿勢にあると判定する。
以上のように、赤外線センサ部250に代えて圧力分布シートセンサ部260を用いても寝姿勢検知部228a1は、使用者Pの寝姿勢を検知することができる。したがって、既述の第1~第4実施形態と同様な効果を奏することができる。
また、圧力分布シートセンサ部260は、使用者Pの一部分である腰部分をカバーする大きさでよいため、寝姿勢を検知する構成のコストを低減することができる。
なお、実施形態では、圧力分布シートセンサ部260は、使用者Pの腰部分をカバーできる位置に配置することとしたが、これに限るものではない。例えば、使用者Pの肩部分をカバーするように配置してもよい。さらに、圧力分布シートセンサ部260を2つ用意し、一方を使用者Pの腰部分、他方を使用者Pの肩部分をカバーするように配置してもよい。またさらに、2つの圧力分布シートセンサ部260を、使用者Pの上半身と、下半身と、で分けてもよい。このように2つの圧力分布シートセンサ部260から取得した2つの出力結果Rを用いて寝姿勢を検知することにより、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pの寝姿勢をより正確に検知することが可能になる。
また、上記実施形態では、寝姿勢を検知するために赤外線センサ部250,圧力分布シートセンサ部260を用いた場合を説明したが、これに限るものではない。例えば、身体支持システム310に、赤外線センサ部250,圧力分布シートセンサ部260に代えて使用者Pを撮影するカメラ等の撮影装置を設けてもよい。この場合、撮影装置で撮影した画像に基づいて、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pの姿勢を検知する。また、例えば、身体支持システム310に、赤外線センサ部250,圧力分布シートセンサ部260に代えて、深度センサを設けてもよい。この場合、深度センサで撮影した深度画像に基づいて、寝姿勢検知部228a1は、使用者Pの姿勢を検知する。
さらに、上記実施形態では、圧力分布シートセンサ部260が複数箇所の圧力を検出して使用者Pの寝姿勢を検知する場合で説明したが、これに限るものではない。例えば、圧力分布シートセンサ部260に代えて、複数箇所の温度を計測するセンサ部を用いてもよい。マットレスなど身体の圧力に応じて変形する物体の上では、身体のように単位面積あたりで同じように熱を持つものが載ると、温度分布も図41,図42で示す分布と同様の分布となるからである。当該センサ部が、使用者Pの腰部分、および/または肩部分を含む領域を複数箇所に応じて分割した分割領域のそれぞれから温度情報を取得し、寝姿勢検知部228a1が、複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、使用者Pの寝姿勢を判定するようにしてもよい。このように構成しても、使用者Pの寝姿勢を検知することが可能になる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、電動ベッドに含まれるセンサ、処理部、処理回路、可動部、ボトムおよびマットレスなどの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した寝姿勢検知システム、寝姿勢管理システム、環境管理システムを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての寝姿勢検知システム、寝姿勢管理システム、環境管理システムも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
実施形態は、以下の態様を含む。
(付記1)
使用者が寝る身体支持部と、
前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、
を備える寝姿勢検知システム。
(付記2)
使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を含む寝姿勢検知システムと、
前記寝姿勢検知システムと通信可能、かつ、前記使用者が用いる携帯情報端末と、
を備え、
前記寝姿勢検知システムは、前記寝姿勢検知部の検知する前記使用者の所定期間の寝姿勢に関する寝姿勢情報に基づいて、前記使用者の睡眠の快適性を向上させる寝具の情報を含むレコメンド情報を前記携帯情報端末に送信し、
前記携帯情報端末は、前記レコメンド情報を表示する、
寝姿勢管理システム。
(付記3)
使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を含む、複数の寝姿勢検知システムと、
前記複数の寝姿勢検知システムそれぞれと通信可能な管理サーバと、
を備え、
前記管理サーバは、前記複数の寝姿勢検知システムの寝姿勢検知部の検知結果を示す寝姿勢情報を前記複数の寝姿勢検知システムごとに管理する、
寝姿勢管理システム。
(付記4)
使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を含む寝姿勢検知システムと、
前記寝姿勢検知システムと無線通信可能な管理サーバと、
前記管理サーバと無線通信可能であり、かつ、前記使用者の睡眠環境を整える電気機器と、
を備え、
前記管理サーバは、前記寝姿勢検知システムの寝姿勢検知部の検知結果を含む寝姿勢情報を管理し、前記使用者の寝姿勢情報に基づいて、前記電気機器の運転動作を変更する、
環境管理システム。
(付記5)
前記電気機器は、前記寝姿勢検知システムが配置された環境の温度を測定する温度センサを有する空気調和機であり、
前記管理サーバは、前記寝姿勢情報に含まれる所定期間の寝返りの回数が規定値以上である場合、前記空気調和機の空気調和の温度の設定を、当該温度から所定温度下げた目標温度に変更する指示を前記空気調和機に送信し、
前記空気調和機は、前記指示を受信した場合、前記温度センサで検知する温度が前記目標温度になるまで空気調和を行う、
付記4に記載の環境管理システム。
(付記6)
前記取得部は、非接触センサ部であり、
前記非接触センサ部は、前記顔部分を含む領域を複数の領域毎に分割した分割領域のそれぞれから温度情報を取得し、
前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
付記1から5のいずれか1つに記載の寝姿勢検知システム。
(付記7)
前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、前記複数領域の中央部分に前記温度情報が示す温度の高い領域が多い場合、前記使用者は仰臥位である判定し、前記複数領域の前記中央部分以外の部分に前記情報が示す温度の高い部分が多い場合、前記使用者は側臥位であると判定する、
付記6に記載の寝姿勢検知システム。
(付記8)
前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、第1規定値より高い温度状態である第1領域と、第1規定値より低い第2規定値より高い温度状態である第2領域と、を取得し、前記第1領域の温度重心と、前記第2領域の温度重心と、に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
付記6に記載の寝姿勢検知システム。
(付記9)
前記寝姿勢検知部は、前記第1領域の温度重心と、前記第2領域の温度重心と、の差が規定値以上である場合、前記使用者は側臥位であると判定し、前記第1領域の温度重心と、前記第2領域の温度重心と、の差が前記規定値未満である場合、前記使用者は仰臥位であると判定する、
付記8に記載の寝姿勢検知システム。
(付記10)
使用者が寝る身体支持部と、
前記身体支持部上に配置され、前記身体支持部に寝る前記使用者の腰部分、および/または肩部分の領域の領域情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、
を備える寝姿勢検知システム。
(付記11)
前記取得部は、複数箇所の圧力を計測するセンサ部であり、
前記センサ部は、前記腰部分、および/または肩部分を含む領域を前記複数の箇所に応じて分割した分割領域のそれぞれから圧力情報を取得し、
前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の圧力情報に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
付記10に記載の寝姿勢検知システム。
(付記12)
前記取得部は、複数箇所の温度を計測するセンサ部であり、
前記センサ部は、前記腰部分、および/または肩部分を含む領域を前記複数箇所に応じて分割した分割領域のそれぞれから温度情報を取得し、
前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
付記10に記載の寝姿勢検知システム。
1,1a…寝姿勢検知システム、2…寝姿勢管理システム、3…環境管理システム、210…電動ベッド、228…管理部、228a1…寝姿勢検知部、228a2…寝姿勢情報記憶部、228b1…寝返り回数カウント部、228b2…寝返り回数記憶部、228c1…エア枕制御部、228c2…高さ記憶部、228d1…第1エアマットレス制御部、228d2…圧力記憶部、228e1…第2エアマットレス制御部、228e2…姿勢継続時間記憶部、228f1…ベッド動作規制部、228f2…規制値記憶部、228g1…レコメンド制御部、228g2…レコメンド情報記憶部、250…赤外線センサ部、260…圧力分布シートセンサ部、310…身体支持システム(寝姿勢検知システム)、W…複数の領域

Claims (12)

  1. 使用者が寝る身体支持部と、
    前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、
    を備える寝姿勢検知システム。
  2. 前記取得部は、非接触温度センサ部であり、
    前記非接触温度センサ部は、前記顔部分を含む領域を複数の領域毎に分割した分割領域のそれぞれから温度情報を取得し、
    前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
    請求項1に記載の寝姿勢検知システム。
  3. 前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、前記複数領域の中央部分に前記温度情報が示す温度の高い領域が多い場合、前記使用者は仰臥位であると判定し、前記複数領域の前記中央部分以外の部分に前記情報が示す温度の高い部分が多い場合、前記使用者は側臥位であると判定する、
    請求項2に記載の寝姿勢検知システム。
  4. 前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、第1規定値より高い温度状態である第1領域と、第1規定値より低い第2規定値より高い温度状態である第2領域と、を取得し、前記第1領域の温度重心と、前記第2領域の温度重心と、に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
    請求項2に記載の寝姿勢検知システム。
  5. 前記寝姿勢検知部は、前記第1領域の温度重心と、前記第2領域の温度重心と、の差が規定値以上である場合、前記使用者は側臥位であると判定し、前記第1領域の温度重心と、前記第2領域の温度重心と、の差が前記規定値未満である場合、前記使用者は仰臥位であると判定する、
    請求項4に記載の寝姿勢検知システム。
  6. 使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を含む寝姿勢検知システムと、
    前記寝姿勢検知システムと通信可能、かつ、前記使用者が用いる携帯情報端末と、
    を備え、
    前記寝姿勢検知システムは、前記寝姿勢検知部の検知する前記使用者の所定期間の寝姿勢に関する寝姿勢情報に基づいて、前記使用者の睡眠の快適性を向上させる寝具の情報を含むレコメンド情報を前記携帯情報端末に送信し、
    前記携帯情報端末は、前記レコメンド情報を表示する、
    寝姿勢管理システム。
  7. 使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を含む、複数の寝姿勢検知システムと、
    前記複数の寝姿勢検知システムそれぞれと通信可能な管理サーバと、
    を備え、
    前記管理サーバは、前記複数の寝姿勢検知システムの寝姿勢検知部の検知結果を示す寝姿勢情報を前記複数の寝姿勢検知システムごとに管理する、
    寝姿勢管理システム。
  8. 使用者が寝る身体支持部と、前記身体支持部に寝た前記使用者の顔部分を含む領域の領域情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、を含む寝姿勢検知システムと、
    前記寝姿勢検知システムと無線通信可能な管理サーバと、
    前記管理サーバと通信可能であり、かつ、前記使用者の睡眠環境を整える電気機器と、
    を備え、
    前記管理サーバは、前記寝姿勢検知システムの寝姿勢検知部の検知結果を含む寝姿勢情報を管理し、前記使用者の寝姿勢情報に基づいて、前記電気機器の運転動作を変更する、
    環境管理システム。
  9. 前記電気機器は、前記寝姿勢検知システムが配置された環境の温度を測定する温度センサを有する空気調和機であり、
    前記管理サーバは、前記寝姿勢情報に含まれる所定期間の寝返りの回数が規定値以上である場合、前記空気調和機の空気調和の温度の設定を、当該温度から所定温度下げた目標温度に変更する指示を前記空気調和機に送信し、
    前記空気調和機は、前記指示を受信した場合、前記温度センサで検知される温度が前記目標温度になるまで空気調和を行う、
    請求項8に記載の環境管理システム。
  10. 使用者が寝る身体支持部と、
    前記身体支持部上に配置され、前記身体支持部に寝る前記使用者の腰部分、および/または肩部分の領域の領域情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記領域情報に応じて、前記使用者の寝姿勢を検知する寝姿勢検知部と、
    を備える寝姿勢検知システム。
  11. 前記取得部は、複数箇所の圧力を計測するセンサ部であり、
    前記センサ部は、前記腰部分、および/または肩部分を含む領域を前記複数箇所に応じて分割した分割領域のそれぞれから圧力情報を取得し、
    前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の圧力情報に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
    請求項10に記載の寝姿勢検知システム。
  12. 前記取得部は、複数箇所の温度を計測するセンサ部であり、
    前記センサ部は、前記腰部分、および/または肩部分を含む領域を前記複数箇所に応じて分割した分割領域のそれぞれから温度情報を取得し、
    前記寝姿勢検知部は、前記複数の分割領域毎の温度情報に基づいて、前記使用者の寝姿勢を判定する、
    請求項10に記載の寝姿勢検知システム。

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