JP2024012965A - 画像処理装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】HDR形式の画像データである元画像のデータと関連付けられた関連画像データのうち、必要最小限の画像データのみSDR形式の画像データに変換することができる画像処理装置及びその制御方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】デジタルカメラ100は、HDR形式である本画像のデータを記録する外部記録媒体91と、本画像のデータのアノテーション情報を生成するシステム制御部50Aと、アノテーション情報を本画像のデータに付与して記録するメタデータ生成・解析部70とを備える。システム制御部50Aは、アノテーション情報に対応する関連画像データを記録する際に、その関連画像データに対応するアノテーション情報に応じた記録形式で関連画像データを記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法並びにプログラムに関し、特に、HDR形式の画像データをSDR形式の画像データへ変換可能な画像処理装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
近年、深層学習等のAI技術が様々な技術分野で活用されつつある。例えば、デジタルスチルカメラ等においても、撮影された画像から人や犬、猫などのあらゆるオブジェクトをAI技術を用いて精度よく検出、認識する技術が導入されている。
この技術の活用方法の一つに、画像を記録する際、画像内のオブジェクトを示す領域やサイズ等の検出結果や使用した推論モデル等を示すプロパティ情報(以下、アノテーション情報と呼ぶ)をメタ情報として、関連画像データと共に記録する技術がある。これにより、記録された画像の再生時に、そのアノテーション情報を参照することで、画像内のオブジェクトに対して関連付けられた関連画像データも表示することが可能となる。
また、昨今のデジタルカメラは、HDR形式の画像データを撮像して記録媒体に記録可能になっている。ここで、HDR形式とはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の記録形式であり、SDR(スタンダードダイナミックレンジ)形式の画像に比べてより広いダイナミックレンジを持つ。また、昨今のデジタルカメラは、HDR形式の画像データの記録時に、HDR形式やSDR形式の画像データを、上述したアノテーション情報と共に関連画像データとして記録することもできる。
しかし、SDR形式の画像データは再生できるが、HDR形式の画像データを再生できない表示機器はまだ多く存在する。このため、かかる表示機器で撮像済のHDR形式の画像データの中身を確認する場合、SDR形式の画像データへ変換すると共に、そのアノテーション情報や関連画像データを継承して記録する画像変換機能付きカメラが存在する。これによりSDR形式の画像データしか再生できない表示機器でも、撮像済のHDR画像の中身の確認を行うことが出来るようになる。
特許文献1では、撮像により得られた画像(元画像)を記録部に記録すると共に、元画像の内の経時変化情報を有する類似の対象物の画像を用いて、将来画像を予測画像として出力可能な推論モデルの学習を行う。また、学習済の推論モデルを用いて推論された予測画像も記録部に記録する。画像を記録部に記録する際、元画像であるか、元画像から推論された画像であるかの情報が、記録された画像に関連付けて記録される。また、元画像は、対象物の経過進行型の変化を示す画像であるか、または特定物移動型の変化を示す画像であるかが分類されて記録される。
このように、特許文献1では、記録部には、推論された予測画像のデータ(関連画像データ)に元画像から推論された画像であることを示す情報(アノテーション情報)が関連付けて記録される。
2020-91702号公報
しかし、特許文献1等の従来技術では、元画像のデータがHDR形式の画像データである場合はアノテーション情報で関連付けられた関連画像データもHDR形式の画像データとなる。このため、表示機器がSDR形式の画像データしか再生できない場合、上記画像変換機能付きカメラを用いても、関連画像データの再生できないという課題があった。
関連画像データについても元画像のデータと同様にHDR形式の画像データからSDR形式の画像データに変換すれば、かかる課題は解消される。しかし、元画像に対して複数の関連画像データが存在する場合、一律にかかる変換を行うことは望ましくない。関連画像データのSDR画像への変換に要する撮像装置の処理負荷が大きく、一連の変換処理にかかる時間が膨大になってしまうからである。また、ワークフローの中で変換される可能性が高い画像データとして全ての関連画像データを予めSDR画像へ変換するのは、撮像装置の有限なメモリを逼迫することに繋がるからである。
よって本発明は、HDR形式の画像データである元画像のデータと関連付けられた関連画像データのうち、必要最小限の画像データのみSDR形式の画像データに変換することができる画像処理装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、HDR形式の画像データを記録する画像記録手段と、前記画像データのアノテーション情報を生成するアノテーション情報生成手段と、前記アノテーション情報を前記画像データに付与して記録するアノテーション情報記録手段と、前記アノテーション情報に対応する関連画像データを記録する関連画像データ記録手段と、を備える画像処理装置であって、前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データを記録する際に、当該関連画像データに対応する前記アノテーション情報に応じた記録形式を決定し、前記決定された記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする。
本発明によれば、HDR形式の画像データである元画像のデータと関連付けられた関連画像データのうち、必要最小限の画像データのみSDR形式の画像データに変換することができる。
本発明に係る画像処理装置としてのデジタルカメラのハードウェア構成を示すブロック図である。 デジタルカメラにおいて実行される撮影記録処理のフローチャートである。 デジタルカメラにおいて実行される再生処理のフローチャートである。 図2の撮影記録処理において、デジタルカメラで記録される画像ファイルを例示する図である。 図4(a)の画像ファイルのファイル構成及びその画像表示例を説明するための図である。 実施例1に係る、関連画像データの更新処理のフローチャートである。 図6の関連画像データの更新処理を説明するための図である。 実施例2に係る、関連画像データの更新処理のフローチャートである。 図9の関連画像データの更新処理を説明するための図である。 実施例3に係る、関連画像データの更新処理のフローチャートである。 図10の関連画像データの更新処理を説明するための図である。 実施例4に係る、関連画像データの更新処理のフローチャートである。 図12の関連画像データの更新処理を説明するための図である。 実施例5に係る、関連画像データの更新処理のフローチャートである。 図14の関連画像データの更新処理を説明するための図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下に説明する実施の形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせ全てが本発明に必須とは限らない。
図1は、本発明に係る画像処理装置としてのデジタルカメラ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ100は、バリア10、撮影レンズ11、シャッター12、撮像素子13、タイミング発生部14、A/D変換器15、画像処理部20、メモリ制御部22、画像表示メモリ24、及びメモリ25を備える。また、デジタルカメラ100は、露光制御部40、測距制御部41、ズーム制御部42、バリア制御部43、フラッシュ44、システム制御部50A、不揮発性メモリ51、シャッターボタン60、シャッタースイッチ61,62、及び操作部63を備える。さらにデジタルカメラ100は、メタデータ生成・解析部70、通信部71A、推論モデル記録部72A、推論エンジン73A、学習部74A、電源80、電源制御部81、及びカードコントローラ90を備える。
バリア10は、撮影レンズ11を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止する保護部材である。撮影レンズ11は、光学像を撮像素子13の撮像面に結像させる。シャッター12は絞り機能を備える。撮像素子13は、撮像面上に結像された光学像を電気信号に変換する。撮像素子13は、例えば、CCDやCMOS素子等で構成される。A/D変換器15は、撮像素子13のアナログ信号出力をディジタル信号に変換する。A/D変換器15で変換されたディジタル信号は、所謂Raw画像データとして、メモリ25に書き込まれる。併せて、撮影時の情報を基に各Raw画像データに対応する現像パラメータが生成され、メモリ25に書き込まれる。現像パラメータの内容としては、露光設定、ホワイトバランス、色空間、コントラストなど、JPEG形式等で画像を記録するための画像処理で使用する各種パラメータから構成される。
タイミング発生部14は、撮像素子13、A/D変換器15、D/A変換器21にクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生部14は、メモリ制御部22及びシステム制御部50Aにより制御される。画像処理部20は、A/D変換器15からのデータ或いはメモリ制御部22からのデータに対して所定の画素補間処理、色変換処理、補正処理、リサイズ処理などの各種画像処理を行う。また、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の画像処理や演算処理を行い、得られた演算結果をシステム制御部50Aに提供する。システム制御部50Aは、提供された演算結果に基づいて露光制御部40および測距制御部41を制御することにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を実現する。
尚、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。さらに、画像処理部20は、メモリ25に格納された画像データを読み込んで、ユーザが指定した圧縮形式への変換(RAW現像処理)を行う。ここでユーザが指定可能な圧縮形式としては、JPEG、MPEG4、AVC、HEVC(High Efficiency Video Coding)、HEIF(High Efficiency Image File Format)等が例示される。また、画像処理部20は、メモリ25に格納された、非圧縮のRAWデータに対する可逆圧縮など圧縮処理、或いは伸長処理を行う。画像処理部20は、処理を終えたデータをメモリ25に書き込む。
また、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い各種画像データの編集処理を行う。具体的には、画像処理部20は、画像データの周囲にある不要な部分を非表示にすることで画像の表示範囲やサイズを調整するトリミング処理や、画像データや画面の表示要素などを拡大や縮小して大きさを変更するリサイズ処理を行う。また、非圧縮のRAWデータに対して上記圧縮処理や伸長処理が行われたデータについては、色変換など画像処理、上述のRAW現像処理、また、MPEG4などの動画フォーマットの指定フレームを切り出してJPEG形式に変換する動画切り出し処理を行う。
また、画像処理部20は、表示用画像データとともに後述する表示部23に表示するメニューや任意の文字等のOSD(On-Screen Display)を重畳させる処理等も行う。
さらに、画像処理部20では入力された画像データや撮影時の撮像素子13などから得られる被写体との距離情報などを利用して、画像データ内に存在する被写体を検出して、その被写体領域を検出する被写体検出処理を行う。検出できる情報として、画像内における位置、大きさといった領域や傾き、確からしさなどの検出情報を得ることができる。
メモリ制御部22は、A/D変換器15、タイミング発生部14、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器21、メモリ25を制御する。A/D変換器15を通して生成されたRaw画像データは画像処理部20、メモリ制御部22を介して、或いは、直接にメモリ制御部22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ25に書き込まれる。
表示部23は、TFT LCDにより構成される。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器21でアナログ信号に変換された後、表示部23に表示される。表示部23を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、ライブ映像を表示する電子ファインダ機能を実現することが可能である。
メモリ25は、撮影した静止画や動画の画像データを格納する。メモリ25は、所定枚数の静止画や所定時間の動画からなる画像データを格納するのに十分な記憶量を備えている。また、メモリ25はシステム制御部50Aの作業領域としても使用することが可能である。
露光制御部40は、絞り機能を備えるシャッター12を制御する。また、露光制御部40は、フラッシュ44と連動することによりフラッシュ調光機能も有する。測距制御部41は、撮影レンズ11のフォーカシングを制御する。ズーム制御部42は、撮影レンズ11のズーミングを制御する。バリア制御部43は、保護部材であるバリア10の動作を制御する。フラッシュ44は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能を有する。
システム制御部50Aは、デジタルカメラ100全体を制御する。不揮発性メモリ51は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。尚、不揮発性メモリ51には、プログラムだけでなく、地図情報等も記録されている。
シャッタースイッチ61は、シャッターボタン60の操作途中(半押し操作)でSW1信号をONとするスイッチであり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。シャッタースイッチ62は、シャッターボタン60の操作完了(全押し操作)でSW2信号をONとするスイッチであり、露光処理、現像処理、記録処理を含む一連の撮影動作の開始を指示する。露光処理では、撮像素子13から読み出された信号を、A/D変換器15、メモリ制御部22を介して、Rawデータとしてメモリ25に書き込む。現像処理では、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いて、メモリ25に書き込まれたRawデータを現像し、画像データとしてメモリ25に書き込む。記録処理では、メモリ25から画像データを読み出し、画像処理部20により圧縮を行い、メモリ25に格納した後にカードコントローラ90を介して外部記録媒体91に画像データを書き込む。
操作部63は、各種ボタンやタッチパネル等を備える。例えば、操作部63は、電源ボタン、メニューボタン、撮影モード/再生モード/その他特殊撮影モードの切替えを行うモード切替スイッチ、十字キー、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタンを含む。また、例えば、操作部63は、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動-(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等を含む。
メタデータ生成・解析部70は、外部記録媒体91に画像データを記録する際に撮影時の情報を基に画像データにExif(Exchangeable image file format)規格など様々なメタデータを生成する。また、メタデータ生成・解析部70は、外部記録媒体91に記録されている画像データを読み込んだ際に、画像データに付与されているメタデータの解析を行う。メタデータとしては、例えば、撮影時の撮影時設定情報、画像データに関する画像データ情報、画像データに含まれる被写体の特徴情報などが挙げられる。また、動画像データを記録する際には、メタデータ生成・解析部70は、各フレームについてメタデータを生成し、付与することもできる。また、システム制御部50Aは、操作部63へのユーザ入力に応じて画像データのアノテーション情報生成を実行する。
電源80は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池、NiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。電源制御部81は、電源80から供給される電力をデジタルカメラ100の各部に供給する。カードコントローラ90は、メモリカード等の外部記録媒体91とデータの送受信を行う。外部記録媒体91は、例えばメモリカードで構成され、デジタルカメラ100での撮影で得られた画像データ(静止画、動画)を記録する。
推論エンジン73Aは、推論モデル記録部72Aによって記憶された推論モデルを用いて、システム制御部50Aから入力された画像データに対して推論を行う。推論モデルは外部装置101など外部から通信部71Aを通じて入力され、推論モデル記録部72Aに記録されたものや、後述する学習部74Aによる再学習により得られた推論モデルを使用してもよい。推論エンジン73Aは、ニューラルネットワーク・デザイン73aを有する。
ニューラルネットワーク・デザイン73aは、入力層と出力層の間に中間層(ニューロン)が配置されている。入力層にはシステム制御部50Aから画像データが入力される。中間層には、何層かのニューロンが配置されている。中間層に配置されるニューロンの層数は設計上適宜決められ、また中間層の各層におけるニューロンの数も設計上適宜決められる。中間層は、推論モデル記録部72Aで記録されている推論モデルに基づいて、重み付けがなされる。出力層には、入力層に入力された画像データに応じたアノテーション情報が出力される。
システム制御部50Aは、推論エンジン73Aを用いて画像データの解析を行い、そのアノテーション情報を生成する。
以下説明する各実施例では、画像データに含まれる被写体がどのようなものであるかの分類を推論する推論モデルを想定する。様々な被写体の画像データと、その分類(例えば、犬、猫などの動物の分類や人、動物、植物、建物など被写体分類など)結果を教師データとして、深層学習により生成された推論モデルを外部装置101などで生成したものを利用する。ただし、推論エンジン73Aは外部装置101などから更新可能なため、その他の様々な推論モデルを扱っても構わない。
学習部74Aについて説明する。学習部74Aは、システム制御部50A等から依頼を受けて、推論モデルの再学習を行う。学習部74Aは、教師データ記録部74aを有する。教師データ記録部74aは推論エンジン73Aへの教師データに関する情報を記録する。学習部74Aは教師データ記録部74aに記録されている教師データを用いて、推論エンジン73Aを再学習させ、推論モデル記録部72Aを用いて、推論エンジン73Aを更新することができる。
尚、以下説明する各実施例では、推論モデルは外部からの更新や学習部74Aによって再学習を行って更新された場合に、それぞれの推論モデルが識別できるよう推論モデル記録部72Aにおいて管理バージョンが保持される。
通信部71Aは、送信および受信を行うための通信回路を有する。この通信回路は、具体的にはWi-FiやBlueToothなどの無線通信でも良いし、イーサネットやUSBなどの有線通信でも良い。通信部71Aは、後述する外部装置101の通信部71Bと通信を行うことができる。通信部71Aは、推論エンジン73Aで作成されたアノテーション情報が付与された画像ファイルだけでなく、推論モデルや教師データ等の情報を、システム制御部50Aや後述する外部装置101のシステム制御部50Bに送受信する通信部として機能する。外部装置101がデジタルカメラ100と関連しているかどうかで、送信する情報に制限をかけることができる。
外部装置101は、学習部74B、推論エンジン73B、推論モデル記録部72B、システム制御部50B、通信部71Bを有する。学習部74Bは、推論エンジン73B、システム制御部50B等からの依頼を受けて推論モデルを作成する。推論モデル記録部72Bは、デジタルカメラ100から送信された推論モデルや学習部74Bから送信された推論モデルを記録する。尚、デジタルカメラ100は、外部装置101に接続していなくてもよい。但しその場合、デジタルカメラ100で学習を行うか、予め推論エンジン73Aに推論モデルを保持しておく。
次に、図2のフローチャートを用いて、デジタルカメラ100において実行される撮影記録処理を説明する。本処理は、システム制御部50Aが、不揮発性メモリ51にあるプログラムを読み出し、不図示のRAMに展開することにより実行される処理であり、操作部63に含まれるモード切替スイッチで撮影モードが指示されると開始する。
本処理が開始するとまず、ステップS201において、システム制御部50Aは、ユーザにより静止画撮影が指示されたかを確認する。具体的には、ユーザによるシャッターボタン60の全押しに応じて、シャッタースイッチ61がSW1信号をONとし、シャッタースイッチ62がSW2信号をONとしたかを確認する。静止画撮影が指示された場合(ステップS201でYES)、ステップS202に進み、そうでない場合(ステップS201でNO)、ステップS210に進む。
ステップS202において、撮影処理を行う。撮影処理では、測距制御部41や露光制御部40を用いて、AF処理、AE処理を行ったうえで、撮像素子13から出力される映像データ(Raw画像データ)をメモリ25に保存する。さらに撮影処理では、ユーザにより指定された圧縮形式に合わせて、画像処理部20がメモリ25に保存した映像データをJPEG形式、MPEG4形式、HEVC形式,HEIF形式等の記録形式で圧縮した画像データを作成し、メモリ25に保存する。すなわち、撮影処理により、メモリ25には映像データ及びこれを圧縮した画像データが保存される。
ステップS203において、メモリ25に保存される映像データに対して、画像処理部20が被写体検出処理を行い、映像データ内の被写体検出情報を取得する。
ステップS204において、ステップS202で作成された画像データとステップS203で取得した被写体情報を画像ファイル400として外部記録媒体91に記録する。画像ファイル400は、図4(a)で例示するように、少なくともExif規格に従ったメタデータであるExifデータ401と、ユーザにより指定された記録形式の画像データ406から構成されている。画像ファイル400には、例えば、ユーザからJPEG形式での記録が指示されていれば、画像データ406としてJPEG形式の画像データが記録され、Exifデータ401はAPP1マーカーなどに記録される。また、ユーザからHEIF形式での記録が指示されていれば、画像データ406としてHEIF形式の画像データが記録され、Exifデータ401はMetaデータBoxなどに記録される。また、ユーザからRAW形式での記録が指示されていれば、画像データ406として映像データが記録され、Exifデータ401は、MetaデータBoxなどに記録される。HEIF形式である場合及びJPEG形式である場合の夫々の、図4(a)の画像ファイル400のファイル構成及びその画像表示例は、図5(a)~(d)を用いて後述する。
ステップS203で取得した被写体検出情報は、メタデータ生成・解析部70を用いて、Exifデータ401に含まれる、MakerNote404及びアノテーション情報403aに記録される。ここで、MakerNote404に記録された被写体検出情報は、製造メーカ固有のメタデータであって原則非公開の形式で記載される被写体検出情報405として保存される。また、アノテーション情報403aは、後述する推論処理において推論エンジン73Aへの入力データとなるアノテーション情報であり、アノテーションリンク情報格納タグ402に含まれるアノテーション情報オフセットで指し示す位置に記録される。本実施例では、アノテーション情報403aとして、被写体の画面内の座標領域だけが記録されているが、それ以外の情報が含まれていても構わない。
ステップS205において、推論エンジン73Aを用いた推論処理が実施可能か否かを判断する。推論エンジン73Aが他の画像に対する処理を実行中である場合や、ユーザが、シャッターボタン60の全押し操作を連続して行って連写撮影を指示した場合等、撮影処理を優先すべき場合等は、推論処理が実施できないと判断する。このような場合(ステップS205でNO)、ステップS208に進み、一方、推論処理が実施可能であると判断した場合(ステップS205でYES)、ステップS206に進む。
ステップS206において、画像ファイル400に対して、推論エンジン73Aを用いた推論処理を行う。以下説明する各実施例では、推論エンジン73Aへの入力として、画像ファイル400を入力する。推論処理が開始すると、推論エンジン73Aはまず画像ファイル400内の画像データ406とアノテーション情報403aから画像データ406内に含まれる被写体領域を特定する。次に、推論エンジン73Aは、被写体領域ごとに推論エンジン73Aを用いた推論結果として、被写体領域に含まれる被写体の分類結果を出力する。尚、推論結果以外に推論途中の動作上のデバッグ情報、ログなど推論処理に関連する情報も併せて出力するようにしてもよい。
ステップS207において、ステップS206での推論結果(被写体の分類結果)、及び推論モデル記録部72Aが保持する現在の推論モデルの管理バージョンを含む推論モデル管理情報407aを記録する。次に、画像ファイル400を画像ファイル420に更新する。尚、デバッグ情報が推論結果と併せて推論エンジン73Aから出力された場合はそのデバッグ情報も推論モデル管理情報407aに含まれる。図4(b)に示すように、画像ファイル420は、画像ファイル400に推論結果と推論モデル管理情報407aが追記された記録ファイルとなる。画像ファイル420では、アノテーション情報403aをメタデータ生成・解析部70を用いて推論結果を被写体の位置座標ごとに追記したアノテーション情報403bに更新し、また、推論モデル管理情報407aをMakerNote404内に追記する。図4(b)では、推論結果として、位置座標と推論結果の組み合わせで出力された場合の例が示されているが、アノテーション情報403bに推論モデルの推論結果が記録できれば良い。例えばアノテーション情報403bに出力結果をそのまま記録してもよい。この際の、テキスト形式、バイナリ型式などの記録フォーマットや形式は特に問わない。このように、画像データ406と推論モデルの推論結果を同一の画像ファイル420内に記録する。これにより、以後、画像データ406と推論モデルの推論結果を各々管理することなく、効率的に対応づけて容易に管理することができる。尚、推論モデル管理情報407aは、推論モデルを管理する製造メーカが利用する特有のデータのため、広く一般に公開せず、非公開のMakerNoteに記録する。これにより、推論モデル管理情報407aを推論結果とともに対応付けて安全に管理することができる。ステップS207ではさらに、システム制御部50Aは、ステップS206での推論結果(被写体の分類結果:アノテーション情報)に関連する関連画像データを画像データ406と同一ファイル内に記録する。関連画像データについては図5(b)を用いて後述する。
ステップS208において、ステップS205~S207の処理により推論結果が記録済であるか、記録されていないか(すなわち、ステップS205でNOだったか)を判別する。判別の結果、推論結果が記録されていない場合(ステップS208でNO)、ステップS210に進み、推論結果が記録済である場合(ステップS208でYES)、ステップS209に進む。
ステップS209において、推論結果と対応付けられた関連画像データの更新処理を行う。尚、ここでは関連画像データの記録場所は画像データ406と同一ファイルとするが、画像データ406の表示中に、関連画像データを推論結果と対応付けられたデータとして参照することが出来ればこれに限定されない。すなわち、関連画像データの記録場所は、画像データ406を記録するファイルにおいて関連画像データの記録先の情報が保持されていれば外部記録媒体91に限定されない。ステップS209の処理内容については後段の図を使用して後述する。
ステップS210において、ユーザから、操作部63に含まれるモード切替スイッチでのモード切替指示や電源ボタンでの電源OFFなどにより撮影完了が指示されると、本撮影処理を終了する。
続いて、図3のフローチャートを用いて、デジタルカメラ100において実行される再生処理を説明する。本処理は、システム制御部50Aが、不揮発性メモリ51にあるプログラムを読み出し、不図示のRAMに展開することにより実行される処理である。
デジタルカメラ100では、ユーザの操作部63に含まれるモード切替スイッチの操作により、外部記録媒体91に記録されている画像データを閲覧する画像再生モードへの切替指示があると、画像再生モードに移行し、本処理を開始する。
まず、ステップS301において、再生すべき1枚の画像ファイルを特定し、取得する。具体的には、カードコントローラ90を介して外部記録媒体91からその特定された画像ファイルを読み出してメモリ25に読み込む。以下、ここでは特定された画像ファイルが画像ファイル420であった場合を例に説明する。
ステップS302において、メモリ25に読み出した画像ファイル420の画像データ406を記録方式に応じて画像処理部20で伸長処理やリサイズ処理などを行った後、表示用画像データとして、画像表示メモリ24に記録し、表示部23で再生する。
ステップS303において、メタデータ生成・解析部70を用いて、現在再生中の画像ファイル420に推論結果が記録済みか否かを確認する。記録済みであれば(ステップS303でYES)、ステップS304に進み、記録済でなければ(ステップS303でNO)、ステップS309に進む。
ステップS304において、システム制御部50Aは、ユーザの操作部63に含まれる操作部材の操作による、現在再生中の画像ファイル420に記録済みの推論結果の表示指示があったか否かを判断する。推論結果の表示指示があった場合(ステップS304でYES)、ステップS305に進む一方、そうでない場合(ステップS304でNO)、ステップS306に進む。
ステップS305において、メタデータ生成・解析部70を用いて、現在再生中の画像ファイル420からアノテーション情報403b(推論結果:図4)の情報を抽出する。次に、画像処理部20を用いて、現在再生中の画像ファイルに対して、アノテーション情報403bの内容をOSDとして重畳して表示する。例えば、アノテーション情報403bに記載されている被写体毎の座標領域を示す枠表示とともにその座標領域の被写体を分類した推論結果を文字列で併せて表示する。これによりユーザは、現在再生中の画像ファイル420と関連づけられた推論結果を目視することができるようになる。また、このとき関連画像も併せて表示するようにしてもよい。本処理ではさらに、ユーザは、ステップS305で各枠表示の被写体とその推論結果を目視した結果、推論結果の誤りに気付いた場合、訂正を操作部63に含まれる操作部材を用いて推論結果の訂正指示を行うことができる。
ステップS306において、システム制御部50Aは、ユーザからの推論結果の訂正指示があったか否かを確認する。ユーザからの訂正指示があった場合(ステップS306でYES)、ステップS307に進み、ユーザからの訂正指示がなかった場合(ステップS306でNO)、ステップS309に進む。
ステップS307において、システム制御部50Aは、ユーザからの訂正指示に基づき、推論エンジン73Aの教師データ(正解データ)を再学習用データとして作成する。次に、この正解データを含むアノテーション情報403cを作成し、画像ファイル420を、アノテーション情報403cを追加した図4(c)の画像ファイル430に更新する。また、教師データ記録部74aにも画像ファイル430を教師データとして記録する。尚、画像ファイル430は、外部記録媒体91に画像ファイル420とは別ファイルとして記録しても構わない。画像ファイル430では、画像ファイル420を基にして、被写体の画面内の座標領域ごとにユーザからの訂正指示にある訂正された推論結果が正解データとして記録される。具体的には、メタデータ生成・解析部70を用いて、アノテーションリンク情報格納タグ402に含まれるアノテーション情報オフセットで指し示す位置に記録されているアノテーション情報403cにその正解データを記録する。画像ファイル420のアノテーション情報403bは、旧アノテーションリンク情報格納タグ408に含まれる旧アノテーション情報オフセットで指し示す位置に記録される旧アノテーション情報409に置き換えられる。
ステップS308において、学習部74Aを用いて、ステップS307で教師データ記録部74aに記録された画像ファイル430を教師データとして用いて、推論エンジン73Aを再学習し、推論エンジン73Aを更新する再学習処理を実行する。尚、推論エンジン73Aの更新に伴い、推論モデル記録部72Aで推論エンジン73Aの管理バージョンなどの更新も併せて行う。
ステップS309において、システム制御部50Aは、ユーザから操作部63に含まれる操作部材を用いて再生中の画像ファイルへの推論が指示されているか否かを判別する。かかる指示は、例えば、ステップS301で特定された画像ファイルが撮影時に推論処理を行うことができなかった画像ファイルである場合や、推論結果が記録済みの画像ファイルであるが、外部で更新された推論モデルを用いて再度推論したい場合に行われる。推論が指示されている場合(ステップS309でYES)、ステップS310に進み、そうでない場合(ステップS309でNO)、ステップS314に進む。
ステップS310において、システム制御部50Aは、推論が指示された画像ファイルに推論結果が記録済みか否かを判別する。推論結果が記録されていない場合は(ステップS310でNO)、ステップS312,S313において、ステップS206,S207と同様の処理を行い、画像ファイルに推論結果、推論モデル管理情報407aの記録を行った後、ステップS314に進む。一方、すでに推論結果が記録済みの場合は(ステップS310でYES)、ステップS311に進み、再推論処理を行った後、ステップS314に進む。
再推論処理では、推論モデルの更新があった場合などに、メタデータ生成・解析部70を用いて、画像ファイル420を、図4(d)に示す画像ファイル440に更新して外部記録媒体91に記録する。画像ファイル440では、アノテーションリンク情報格納タグ402のアノテーション情報オフセットで指し示す位置に記録されている元の画像ファイル420のアノテーション情報403bを、再推論結果が記録されたアノテーション情報403dに更新する。さらに、画像ファイル440では、MakerNote404内にあった元の画像ファイル420の推論モデル管理情報407aが、メタデータ生成・解析部70を用いて、現在の推論エンジン73Aの情報である推論モデル管理情報407bに更新される。
ステップS314において、システム制御部50Aは、ユーザの操作部63に含まれる操作部材の操作により、後述のステップS315で記録される関連情報を付与するよう指示(以下「関連情報付与指示」という)があったか否か判別する。ここで関連情報付与指示とは、例えば、推論処理の際、得られた推論結果と対応づけて付与されなかった関連情報をユーザが付与したい場合などにされる指示であり、ユーザが指定した関連画像データ等が関連情報として含まれる。判別の結果、関連情報付与指示がされなかった場合(ステップS314でNO)、ステップS317に進む。一方、関連情報付与指示がされた場合(ステップS314でYES)、ステップS315において、関連情報付与指示に含まれる関連情報を推論結果と対応づけて外部記録媒体91に記録した後、ステップS316に進む。
ステップS316において、前述したステップS209と同様に、画像データ406と同一ファイル内に記録されている、推論結果と対応付けられた関連画像データの更新処理を行う。尚、ここでは関連画像データの記録場所はステップS302で再生を開始した画像データ406と同一ファイルとするが、画像データ406の再生中に、関連画像データを推論結果と対応付けられたデータとして参照することが出来れば、これに限定されない。すなわち、関連画像データの記録場所は、画像データ406を記録するファイルにおいて関連画像データの記録先の情報が保持されていれば外部記録媒体91に限定されない。ステップS209の処理内容については後段の図を使用して後述する。
ステップS317において、システム制御部50Aは、操作部63に含まれる操作部材を用いて、ユーザより再生画像送りがなされたか否かを判別する。再生画像送りがなされた場合(ステップS317でYES)、ステップS301に戻る一方、再生画像送りがされなかった場合(ステップS317でNO)、ステップS318に進む。
ステップS318において、操作部63に含まれる操作部材を用いて、ユーザより再生処理の完了が指示されたか否かを判別する。再生処理の完了が指示された場合(ステップS318でYES)、ステップS303に戻る一方、再生処理の完了が指示されなかった場合(ステップS318でNO)、本処理を終了する。
次に、図2の撮影記録処理においてHEIF形式で外部記録媒体91に記録された画像ファイル(以下「HEIF画像500」という)のデータ構成を図5(a)に示す。
図5(b)は、図5(a)のHEIF画像500に記録される本画像データ518(画像データ406)の画像550と、本画像と同一のHEIF画像500に記録される関連画像データ519の画像551の例を示す図である。以下、本画像データ518の画像550を本画像550、関連画像データ519の画像551を関連画像551という。
図5(c)は、これらの本画像550と関連画像551を対応付けて表示した際の画面表示の一例である。関連画像551は、ステップS206での推論処理で得られた推論結果(被写体の分類結果)と対応付けられた状態でHEIF画像500内に記録されている。このため図5(c)の画面表示では、その対応付けを用いて、HEIF画像500から読み出した本画像550に映っている花を含む領域553を関連画像551と対応付けて点線表示している。また、領域553には関連画像551のアノテーション情報554である「Flower」が表示されている。ここでアノテーション情報554は、本画像550に含まれる被写体を特定する情報であればよく、ある集合を示す内容を持つ情報でもよいし、ある個体の判別を行うための情報でもよい。ほかにもアノテーション情報554は、撮影日時や場所を特定することが可能な情報を含む場合や、情報が自身の生成された過程を説明することができる情報を含んでいても構わない。アノテーション情報554は推論結果による生成や、ユーザの任意な操作によって生成されて、本画像550と関連画像551を対応付けている。
以下、HEIF画像500の構成について説明する。
図5(a)に示すようにHEIF画像500は、先頭から順に、ftypBOX501、内部に複数のBOXが入れ子になって形成された木構造で構成されるmetaBOX502、及びmdatBOX517を備える。各BOXはデータを直接記録しても良いし、別のBOXを子要素として記録しても良い。図5(a)ではHEIF画像500の構成のうち、今回説明に必要なBOXを図示したが、図示していないBOXを必要に応じてHEIF画像500に追加しても良い。
ftypBOX501は、ファイルの種別を記載するBOXであり、metaBOX502は、メタデータを記載するBOXであり、mdatBOX517は、画像データ本体を記載するBOXである。
metaBOX502は、子要素として、アイテム定義BOX503、アイテム関連付けBOX507、アイテム関連付けBOX507、アイテム属性定義BOX511、及びアイテム位置情報BOX514を備える。
アイテム定義BOX503は、HEIF画像500に記録する画像や領域に関するアイテムの情報を記録する。アイテム関連付けBOX507は、アイテムの参照情報を記録する。アイテム属性定義BOX511は、アイテムの属性情報などのプロパティを記録する。アイテム位置情報BOX514は、mdatBOX517に記録するアイテムの実データの位置を記録する。
アイテム定義BOX503は子要素として、アノテーション情報として定義したい各アイテムのアイテム定義が記録されたBOX504~506を備える。
BOX504は、本画像550のアイテム定義を記録し、BOX505は、関連画像551のアイテム定義を記録し、BOX506は、領域のアイテム定義を記録する。尚、BOX506には具体的には、図5(c)のように本画像550と関連画像551を対応付ける領域553を定義しているアノテーション情報である。尚、他にアノテーション情報を定義する場合にはアイテム定義BOX503に追記しても良い。
本画像550のアイテム定義が記録されるBOX504では、HEIF画像500の主画像となる本画像550のアイテム番号の定義やアイテムの種別が「画像」であることの定義などを記載する。関連画像551のアイテム定義が記録されるBOX505では、HEIF画像500の主画像となる本画像550に対応付けられている関連画像551のアイテム番号の定義やアイテムの種別が「画像」であることの定義を記載する。そして、領域のアイテム定義が記録されるBOX506では、領域553のアイテム番号の定義やアイテムの種別が「領域」であることの定義を記載する。
アイテム関連付けBOX507は、子要素として、アノテーション情報として定義したい、HEIF画像500にある画像間の関係や各画像とその属性情報の関係が記載されたBOX508~510を備える。
BOX508は、本画像550と関連画像551の関係を記載し、BOX509は、本画像550とその属性情報の関係を記載し、BOX510は、関連画像551とその属性情報の関係を記載する。尚、他にアノテーション情報を定義する場合にはアイテム関連付けBOX507に追記しても良い。
本画像550と関連画像551の関係が記載されるBOX508では、前述の本画像550のアイテム番号と関連画像551のアイテム番号を対応付づけて関連を記載する。本画像550とその属性情報の関係が記載されるBOX509では、前述の本画像550のアイテム番号と後述するBOX512に記録される本画像550の属性情報を対応付づけて関連を記載する。同様に、関連画像551とその属性情報の関係が記載されるBOX510では、前述の関連画像のアイテム番号と後述する関連画像の属性情報(513)を対応付づけて関連を記載する。
アイテム属性定義BOX511は、子要素として、アノテーション情報として定義したい、HEIF画像500にある本画像550及び関連画像551の夫々の属性情報が記載されたBOX512,513を備える。
BOX512は、本画像550の属性情報を記載し、BOX513は、関連画像551の属性情報を記載する。尚、他にアノテーション情報を定義する場合にはアイテム属性定義BOX511に追記しても良い。
本画像550の属性情報が記載されるBOX512では、画像のサイズ、色空間情報、ピクセル情報、回転情報などを記載する。関連画像551の属性情報が記載されるBOX513では、関連画像551のサイズ、色空間情報、ピクセル情報、回転情報などに加えて関連画像名を記載する。BOX513に属性情報として関連画像名を記録することで、図5(c)の画面表示に示すように領域553に関連画像551のアノテーション情報554として関連画像名「Flower」を表示することができる。
アイテム位置情報BOX514は、子要素として、HEIF画像500にある本画像550及び関連画像551の夫々の位置情報を示すBOX515,516を備える。
BOX515は、本画像550の位置情報を記載し、BOX516は、関連画像551の位置情報を記載する。
mdatBOX517は、HEIF画像500の本画像550のデータ本体である本画像データ518と、HEIF画像500の関連画像551のデータ本体である関連画像551を記録する。ここで記録される本画像データ518及び関連画像データ519は、HDR形式であってもSDR形式であっても構わない。
次に、図2の撮影記録処理においてJPEG形式で外部記録媒体91に記録された画像ファイル(以下「JPEG画像520」という)のデータ構成を図5(d)に示す。
図5(d)に示すように、JPEG画像520は、先頭から順に、SOI521、APPI1 522、本画像データ533、EOI534、SOI535、関連画像データ536、及びEOI537を備える。
SOI521は、本画像550の画像開始を示すマーカーであり、APP1 522はアプリケーションマーカーである。
APP1 522は、様々なメタデータ523~532を有する。
メタデータ523は、APP1識別コードを記載し、その代表的なものにはExifがある。メタデータ524は、本画像550のアイテム定義を記載し、メタデータ525は、関連画像551のアイテム定義を記載し、メタデータ526は、領域のアイテム定義を記載する。メタデータ527は、本画像550と関連画像551の関係を記載し、メタデータ528は、本画像550とその属性情報の関係を記載し、メタデータ529は、関連画像551とその属性情報の関係を記載する。メタデータ530は、本画像550の属性情報を記載し、メタデータ531は、関連画像551の属性情報を記載し、メタデータ532は、関連画像551の位置情報を記載する。メタデータ524~531の情報は、図5(a)のHEIF画像500のBOX504~506,508~510,512,513に記載された情報と同等である。具体的には、本画像550のアイテム定義が記載されるメタデータ524は本画像のアイテム定義が記載されるBOX504に対応する。また、関連画像551のアイテム定義が記載されるメタデータ525は関連画像551のアイテム定義が記載されるBOX505に対応し、領域のアイテム定義が記載されるメタデータ526は領域のアイテム定義が記載されるBOX506に対応する。本画像550と関連画像551の関係が記載されるメタデータ527は本画像550と関連画像551の関係が記載されるBOX508に対応する。本画像550とその属性情報の関係が記載されるメタデータ528は本画像550とその属性情報の関係が記載されるBOX509に対応する。関連画像551とその属性情報の関係が記載されるメタデータ529は関連画像551とその属性情報の関係が記載されるBOX510に対応する。本画像550の属性情報が記載されるメタデータ530は本画像550の属性情報が記載されるBOX512に対応し、関連画像551の属性情報が記載されるメタデータ531は関連画像551の属性情報が記載されるBOX513に対応する。
関連画像551の位置情報が記載されるメタデータ532は後述する関連画像データ516のサイズ及び関連画像551の画像開始を示すマーカーであるSOI535の場所を記録する。
本画像データ533は、JPEG画像520の主画像データであり、本画像550のデータ本体である。本画像データ533の最後を示すマーカーであるEOI534が本画像データ533に続いて記録される。
SOI535は、関連画像551の画像開始を示すマーカーであり、その後に、関連画像551のデータ本体である関連画像データ536が記録される。EOI537は、関連画像データ536に続いて記録される関連画像データ536の最後を示すマーカーであり、EOI537をもってJPEG画像520は終端される。尚、JPEG画像520に記録される本画像550及び関連画像551のデータは、SDR形式である。また、メタデータ524~526のアイテム定義、メタデータ527~529の各画像と属性情報の関係、メタデータ530~532の各画像の位置情報は、必ずしも同一ファイル内の本画像データ533及び関連画像データ536を参照先としなくても良い。その参照先は同一ファイルに記録されている他の画像データであってもよいし、異なる場所に記録された画像データであっても良い。
次に、図2の説明の中で後述するとしていた関連画像データの更新処理について図6~15を用いて説明する。背景技術や課題にも記載しているように、HDR形式はSDR形式に比べて画像に含まれる情報がSDR画像より多い一方、SDR形式はHDR形式に比べて画像データサイズを削減することが出来る。
このようにHDR形式とSDR形式はそれぞれの形式において利点が挙げられる。しかし、HEIF画像500をHDR形式からSDR形式に変換する際、多数の関連画像データ519が存在し、且つ記録形式をHDR形式のみに固定していた場合、関連画像データ519の全てを変換する処理時間が膨大になってしまうという課題がある。その一方、変換用途のために全ての関連画像データ519を事前にSDR形式で保存すると、HDR形式の利点である画像に含まれる多くの情報が失われてしまう。また、HDR形式とSDR形式の両方で関連画像データ519を記録するようにすると、HEIF画像500のデータ量が大きくなり、HEIF画像500を記録する外部記録媒体91の容量を圧迫してしまうという課題がある。
そのため、本発明は、図2、図3におけるステップS209,S316の関連画像データの更新処理において、本画像データ518に対応付けられた関連情報(推論結果を含む)を元に、関連画像データ519をその記録形式を変更して保存する。
(実施例1)
以下、図6、図7を用いて、本画像のオブジェクトに対応付けられた関連情報(推論結果)に応じて実行される、関連画像データの更新処理の1つの具体的な実施例である実施例1について説明する。
図6は、実施例1に係る関連画像データの更新処理のフローチャートである。ここでは、図7に示す本画像700及び関連情報703,704がHEIF画像内の情報として記録されている場合を例に説明する。
ステップS601において、本画像700のオブジェクト701,702に対応付けられた関連情報703,704を取得する。図7に示すように、関連情報703は、属性Aという推論結果、及びオブジェクト701に対応付けられている複数の関連画像データ705からなる。また関連情報704は、属性Bという推論結果、及びオブジェクト702に対応付けられている複数の関連画像データ706からなる。
ステップS602において、関連情報703に含まれる関連画像データ705のうちの1つである関連画像データ705aを取得する。
ステップS603において、関連画像データ705aがHDR形式かどうかを判定する。
ステップS603での判定の結果、関連画像データ705aがHDR形式でない場合(ステップS603でNO)、ステップS607に進み、現在の形式のまま関連画像データ705aの記録を行う。その後、ステップS608,S609に進み、関連画像データ705の他の関連画像データの処理、及び関連情報704に含まれる各関連画像データの処理を行う。ステップS601で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS608でYES、ステップS609でYES)、本処理を終了する。一方、ステップS603での判定の結果、関連画像データ705aがHDR形式だった場合(ステップS603でYES)、ステップS604に進む。
ステップS604では、取得した関連情報703に含まれる推論結果(属性A)が、属性情報として分類できるか否かを判定する。ここでいう属性情報とは、個人や特定のものを示す固有名詞などで表されるものではなく、いくつかの事物の属性の共通性をひとまとめにして示す普通名詞などで表されるものを意味する。図7では、関連情報703の属性Aが「human」を表している場合を例示しており、関連付けられたオブジェクト701自体も関連画像データ705a,705eとして関連情報703に登録されている。しかし、そうではないオブジェクトである関連画像データ705b~705dも関連情報703に登録されている。同様に、図7では、関連情報704の属性Bが「dog」を表している場合を例示しており、関連付けられたオブジェクト702自体も関連画像データ706cとして関連情報704に登録されている。しかし、そうではないオブジェクトである関連画像データ706a,706bも関連情報704に登録されている。尚、図7では例示していないが、属性情報として分類される属性を推論結果として含む関連情報の場合、本画像にある関連付けられたオブジェクト自体は関連画像データ706cとして関連情報704に登録されていなくてもよい。また、関連画像データ705には、関連画像データ705b~705dのみが登録されていてもよい。属性Aが属性情報として分類できる場合、個人を特定することよりも、どんなオブジェクトが存在するか確認することを目的としている状況が考えられる。このため、出来る限り少ないデータ量で関連画像を確認できるように関連画像データ705aをSDR形式で記録することが好ましい。よって本実施例では、ステップS604での判定の結果、属性Aが属性情報として分類できる場合(ステップS604でYES)、ステップS605に進み、取得した関連画像データ705aをHDR形式からSDR形式へ変換する画像変換処理を行う。この画像変換処理は、関連画像データ705aからSDR形式のデータを生成することを表し、HDR形式の元データである関連画像データ705aを削除するかどうかを限定するものではない。そして、ステップS605の処理が完了した後、ステップS606へ進み、ステップS605で生成されたSDR形式のデータのみを記録する。その後、前述したステップS608以降の処理を行う。
一方、ステップS604での判定の結果、属性Aが属性情報として分類できない場合(ステップS604でNO)、ステップS607に進み、現在の形式のまま関連画像データ705aの記録を行う。その後、ステップS608,S609に進み、関連画像データ705の他の関連画像データの処理、及び、関連情報704に含まれる各関連画像データの処理を行う。ステップS601で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS608でYES、ステップS609でYES)、本処理を終了する。
(実施例2)
以下、図8、図9を用いて、本画像のオブジェクトに対応付けられた関連情報(推論結果)に応じて実行される、関連画像データの更新処理の別の具体的な実施例である実施例2について説明する。
図8は、実施例2に係る関連画像データの更新処理のフローチャートである。ここでは、図9に示す本画像900及び関連情報903,904がHEIF画像内の情報として記録されている場合を例に説明する。
ステップS801において、本画像900のオブジェクト901,902に対応付けられた関連情報903,904を取得する。図9に示すように、関連情報903は、識別子Aという推論結果、及びオブジェクト901に対応付けられている複数の関連画像データ905からなる。また関連情報904は、識別子Bという推論結果、及びオブジェクト902に対応付けられている複数の関連画像データ906からなる。
ステップS802において、関連情報903に含まれる関連画像データ905のうちの1つである関連画像データ905aを取得する。
ステップS803において、関連画像データ905aがHDR形式かどうかを判定する。
ステップS803での判定の結果、関連画像データ905aがHDR形式でない場合(ステップS803でNO)、ステップS807に進み、現在の形式のまま関連画像データ905aの記録を行う。その後、ステップS808,S809に進み、関連情報903の他の関連画像データの処理、及び関連情報904の処理を行う。ステップS801で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS808でYES、ステップS809でYES)、本処理を終了する。一方、ステップS803での判定の結果、関連画像データ905aがHDR形式だった場合(ステップS803でYES)、ステップS804に進む。
ステップS804では、取得した関連情報903に含まれる推論結果(識別子A)が、固有識別子として分類できるか否かを判定する。ここでいう固有識別子とは、個人や特定のものを示す固有名詞などで表されるものを意味する。図9では、関連情報903の識別子Aが「名前」を表している場合を例示しており、関連付けられたオブジェクト901自体(同じ人物)が関連画像データ905として関連情報903に登録されている。しかし、その人物以外の関連画像データは関連情報903には登録されていない。同様に、図9では、関連情報904の識別子Bが「犬の名前」を表している場合を例示しており、関連付けられたオブジェクト902自体(同じ特定の犬)が関連画像データ906として関連情報904に登録されている。しかし、その同じ特定の犬以外の関連画像データは関連情報904には登録されていない。ここで、識別子Aが固有識別子に分類される場合、個人や特定のものに対する情報の確認を目的としている状況が考えられる。このため、関連画像データ905aに含まれる情報量を落とすことなく、出来る限りそのまま記録することが好ましい。よって、本実施例では、ステップS804での判定の結果、識別子Aが固有識別子に分類される場合(ステップS804でYES)、ステップS805に進み、取得した関連画像データ905aをHDR形式からSDR形式へ変換する画像変換処理を行う。この画像変換処理は、関連画像データ905aからSDR形式のデータを生成することを表し、HDR形式の元データである関連画像データ905aを削除するかどうかを限定するものではない。そして、ステップS805の処理が完了した後、ステップS806へ進み、ステップS805で生成されたSDR形式のデータを元データであるHDR形式のデータと共に記録する。その後、前述したステップS808以降の処理を行う。
一方、ステップS804での判定の結果、識別子Aが固有識別子に分類されない場合(ステップS804でYES)、ステップS807に進み、現在の形式のまま関連画像データ905aの記録を行う。その後、ステップS808,S809に進み、関連情報903の他の関連画像データの処理、及び、関連情報904の処理を行う。ステップS801で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS808でYES、ステップS809でYES)、本処理を終了する。
(実施例3)
以下、図10、図11を用いて、本画像のオブジェクトに対応付けられた関連情報(推論結果)に応じて実行される、関連画像データの更新処理の別の具体的な実施例である実施例3について説明する。
図10は、実施例3に係る関連画像データの更新処理のフローチャートである。ここでは、図11に示す本画像1100及び関連情報1103がHEIF画像内の情報として記録されている場合を例に説明する。
具体的には、本画像1100に対する関連画像データ1104~1106が、関連情報1103として時系列で管理されている。ここで時間を表す係数の大小関係は早い順に、t0<t1<tx<t2とすると、ある時間txを境界にして、最新データと最新ではないデータ(旧データ)とに分けることが可能である。また、この時間txは用途により変更することが出来る。本実施例では、本画像1100のオブジェクト1101がある人物の「歯」である場合、関連画像データの記録形式をどのように決定するかを説明する。
ステップS1001において、本画像1100のオブジェクト1101に対応付けられた関連情報1103を取得する。図11に示すように、関連情報1103は、識別子Cという推論結果、及びオブジェクト1101に対応付けられている複数の関連画像データ1104~1106からなる。
ステップS1002において、関連情報1103から複数の関連画像データ1104~1106の1つを取得する。以下、ここで取得した関連画像データを取得関連画像データという。
ステップS1003において、取得関連画像データがHDR形式かどうかを判定する。
ステップS1003での判定の結果、取得関連画像データがHDR形式でない場合(ステップS1003でNO)、ステップS1010に進み、現在の形式のまま取得関連画像データの記録を行う。その後、ステップS1011,S1012に進み、関連情報1103に含まれる他の関連画像データの処理、及び図11には例示されていないが他の関連情報がある場合はその処理を行う。ステップS1001で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS1011でYES、ステップS1012でYES)、本処理を終了する。一方、ステップS1003での判定の結果、取得関連画像データがHDR形式だった場合(ステップS1003でYES)、ステップS1004に進む。
ステップS1004では、予めデジタルカメラ100に設定されている最新時刻判定用時刻1107として時刻txを取得する。その後、ステップS1005において、取得関連画像データの日時データが、ステップS1004で取得した時刻txより前か後かを比較する。例えば、取得関連画像データが関連画像データ1106である場合、その日時データである時刻t2は時刻txより後となる。つまり取得関連画像データは最新の情報として判定される。最新の情報は重要視されるケースが多いと考えられるため、取得関連画像データに含まれる情報量は落とすことなく、出来る限りそのまま記録することが好ましい。よって本実施例では、ステップS1005での比較の結果、取得関連画像データの日時データが時刻txより後の場合(ステップS1005でYES)、ステップS1006に進む。尚、時刻txは、機器固有の設定値であっても、操作部63を介してユーザ入力によって決定されたものであってもよく、その設定方法は問わない。
ステップS1006では、取得関連画像データをHDR形式からSDR形式へ変換する画像変換処理を行う。この画像変換処理は、取得関連画像データからSDR形式のデータを生成することを表し、HDR形式の元データである取得関連画像データを削除するかどうかを限定するものではない。そして、ステップS1006の処理が完了した後、ステップS1007へ進み、ステップS1006で生成されたSDR形式のデータを元データであるHDR形式のデータと共に記録する。その後、前述したステップS1011以降の処理を行う。
一方、ステップS1005での比較の結果、取得関連画像データの日時データが時刻txより前、つまり取得関連画像データが最新データではない場合、取得関連画像データは状態の確認を目的としていると考えられる。このため、出来る限り少ないデータ量で画像を確認できるように取得関連画像データを記録することが好ましい。よって本実施例では、取得関連画像データが時刻txより前の場合(ステップS1005でNO)、ステップS1008に進み、取得関連画像データをHDR形式からSDR形式へ変換する画像変換処理を行う。この画像変換処理は、取得関連画像データからSDR形式のデータを生成することを表し、HDR形式の元データである取得関連画像データを削除するかどうかを限定するものではない。そして、ステップS1008の処理が完了した後、ステップS1009へ進み、ステップS1008で生成されたSDR形式のデータのみを記録する。この時、HDR形式のデータが記録されている場合でも、HDR形式のデータは記録を行わない、もしくは削除する。その後、前述したステップS1011以降の処理を行う。
(実施例4)
以下、図12、図13を用いて、本画像のオブジェクトに対応付けられた関連情報(推論結果)に応じて実行される、関連画像データの更新処理の別の具体的な実施例である実施例4について説明する。
図12は、実施例4に係る関連画像データの更新処理のフローチャートである。ここでは、図13に示す本画像1300及び関連情報1303がHEIF画像内の情報として記録されている場合を例に説明する。
具体的には、本実施例では、本画像1300の再生中の操作部63を介したユーザ入力により、オブジェクト1301の分類を示すアノテーション情報が生成され、これによりオブジェクト1301と関連情報1303との対応付けが行われる。このような場合に、関連情報1303内の関連画像データ1304の記録形式をどのように決定するかを説明する。
ステップS1201において、本画像1300のオブジェクト1301に対応付けられた関連情報1303を取得する。図13に示すように、関連情報1303は、アノテーション情報A、及びオブジェクト1301に対応付けられている複数の関連画像データ1304からなる。
ステップS1202において、関連情報1303から複数の関連画像データ1304の1つを取得する。以下、ここで取得した関連画像データを取得関連画像データという。
ステップS1203において、取得関連画像データがHDR形式かどうかを判定する。
ステップS1203での判定の結果、取得関連画像データがHDR形式でない場合(ステップS1203でNO)、ステップS1207に進み、現在の形式のまま取得関連画像データの記録を行う。その後、ステップS1208,S1209に進み、関連情報1303に含まれる他の関連画像データの処理、及び図13には例示されていないが他の関連情報がある場合はその処理を行う。ステップS1201で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS1208でYES、ステップS1209でYES)、本処理を終了する。一方、ステップS1203での判定の結果、取得関連画像データがHDR形式だった場合(ステップS1203でYES)、ステップS1204に進む。
ステップS1204では、取得関連画像データとオブジェクト1301を対応付けるための情報をオブジェクト1501に付与するユーザ入力1302があったかどうかを判定する。具体的には、操作部63へのユーザ入力に応じて、システム制御部50Aが、オブジェクト1301に、取得関連画像データのアノテーション情報を付与した場合、このユーザ入力がユーザ入力1302であると判断する。この場合、ユーザが意図的に確認を行うためのデータとして取得関連画像データをマークしたと考えられるため、情報量を落とさないように取得関連画像データを記録することが好ましい。よって本実施例では、ステップS1204での判定の結果、ユーザ入力1302があった場合(ステップS1204でYES)、ステップS1205に進む。尚、このユーザ入力でアノテーション情報Aとして受け取る情報は、前述した固有名詞と同様の意味を表すものであっても、一般的な普通名詞と同様の意味を表すものであっても、どちらでも構わない。
ステップS1205では、取得関連画像データをHDR形式からSDR形式へ変換する画像変換処理を行う。この画像変換処理は、取得関連画像データからSDR形式のデータを生成することを表し、HDR形式の元データである取得関連画像データを削除するかどうかを限定するものではない。そして、ステップS1205の処理が完了した後、ステップS1206へ進み、ステップS1205で生成されたSDR形式のデータを元データであるHDR形式のデータと共に記録する。その後、前述したステップS1208以降の処理を行う。
一方、ステップS1204での判定の結果、ユーザ入力1302がなかった場合(ステップS1204でNO)、ステップS1207に進み、現在の形式のまま取得関連画像データの記録を行う。その後、ステップS1208,S1209に進み、関連画像データ905の他の関連画像データ、関連情報の処理を行う。ステップS1201で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS1208でYES、ステップS1209でYES)、本処理を終了する。
(実施例5)
以下、図14、図15を用いて、本画像のオブジェクトに対応付けられた関連情報(推論結果)に応じて実行される、関連画像データの更新処理の別の具体的な実施例である実施例5について説明する。
図14は、実施例5に係る関連画像データの更新処理のフローチャートである。ここでは、図15に示す本画像1500及び関連情報1503がHEIF画像内の情報として記録されている場合を例に説明する。
具体的には、本実施例では、本画像1500の再生中の推論エンジン73Aでの推論処理により、オブジェクト1501の分類を示すアノテーション情報(推論結果)が生成され、これによりオブジェクト1501と関連情報1503の対応付けが行われる。このような場合に、関連情報1503内の関連画像データ1504の記録形式をどのように決定するかを説明する。
ステップS1401において、本画像1500のオブジェクト1501に対応付けられた関連情報1503を取得する。図15に示すように、関連情報1503は、アノテーション情報A、及びオブジェクト1501に対応付けられている複数の関連画像データ1504からなる。
ステップS1402において、関連情報1503から複数の関連画像データ1504の1つを取得する。以下、ここで取得した関連画像データを取得関連画像データという。
ステップS1403において、取得関連画像データがHDR形式かどうかを判定する。
ステップS1403での判定の結果、取得関連画像データがHDR形式でない場合(ステップS1403でNO)、ステップS1407に進み、現在の形式のまま取得関連画像データの記録を行う。その後、ステップS1408,S1409に進み、関連情報1503に含まれる他の関連画像データの処理、及び図15には例示されていないが他の関連情報がある場合はその処理を行う。ステップS1401で取得した全てのデータに対して処理が完了した場合(ステップS1408でYES、ステップS1409でYES)、本処理を終了する。一方、ステップS1403での判定の結果、取得関連画像データがHDR形式だった場合(ステップS1403でYES)、ステップS1404に進む。
ステップS1404では、取得関連画像データとオブジェクト1501を対応付けるための情報のオブジェクト1501への自動付与が推論エンジン73Aを用いて行われたかどうかを判定する。具体的には、推論エンジン73Aで、オブジェクト1501のアノテーション情報(推論結果)として、取得関連画像データのアノテーション情報Aが出力され、このアノテーション情報Aをオブジェクト1501に付与した際、自動付与があったと判断する。この場合、最低限のオブジェクトの確認が可能な画像であれば良いと考えられるため、出来る限り少ないデータ量で画像を確認できるように取得関連画像データを記録することが好ましい。よって本実施例では、ステップS1404での判定の結果、自動付与があった場合(ステップS1404でYES)、ステップS1405に進む。一方、ステップS1404での判定の結果、自動付与がなかった場合(ステップS1404でNO)、ステップS1407に進む。
ステップS1405では、取得関連画像データをHDR形式からSDR形式へ変換する画像変換処理を行う。この画像変換処理は、取得関連画像データからSDR形式のデータを生成することを表し、HDR形式の元データである取得関連画像データを削除するかどうかを限定するものではない。そして、ステップS1405の処理が完了した後、ステップS1406へ進み、ステップS1405で生成されたSDR形式のデータのみを記録する。この時、HDR形式のデータが記録されている場合でも、HDR形式のデータは記録を行わない、もしくは削除する。その後、前述したステップS1408以降の処理を行う。
以上、デジタルカメラ100を例に本発明の画像処理装置を説明したが、画像処理装置は撮像機能を有しなくてもよい。例えば、撮像以外の方法、例えば外部のクラウドサーバから取得した画像データをステップS204で記録するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
尚、本実施形態では、1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置のコンピュータに供給し、そのシステムまたは装置のシステム制御部がプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。システム制御部は、1つまたは複数のプロセッサーまたは回路を有し、実行可能命令を読み出し実行するために、分離した複数のシステム制御部または分離した複数のプロセッサーまたは回路のネットワークを含みうる。
プロセッサーまたは回路は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含みうる。また、プロセッサーまたは回路は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、データフロープロセッサ(DFP)、またはニューラルプロセッシングユニット(NPU)を含みうる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施形態の開示は、以下の構成、方法、並びにプログラムを含む。
(構成1)HDR形式の画像データを記録する画像記録手段と、前記画像データのアノテーション情報を生成するアノテーション情報生成手段と、前記アノテーション情報を前記画像データに付与して記録するアノテーション情報記録手段と、前記アノテーション情報に対応する関連画像データを記録する関連画像データ記録手段と、を備える画像処理装置であって、前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データを記録する際に、当該関連画像データに対応する前記アノテーション情報に応じた記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする画像処理装置。
(構成2)前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データに付与されている前記アノテーション情報を取得し、前記取得したアノテーション情報が固有情報を識別しない属性情報に分類される場合、SDR形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成3)前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、前記取得したアノテーション情報が固有情報を識別する固有識別子に分類される場合、HDR形式及びSDR形式の両方の記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする構成1又は2に記載の画像処理装置。
(構成4)前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、前記取得したアノテーション情報に含まれる日時データが最新である場合、HDR形式とSDR形式の両方の記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする構成1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(構成5)前記取得したアノテーション情報に含まれる日時データが最新ではない場合、SDR形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする構成4に記載の画像処理装置。
(構成6)前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、前記アノテーション情報生成手段が、前記取得したアノテーション情報をユーザ操作に基づき生成していた場合、HDR形式とSDR形式の両方の記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(構成7)前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、前記アノテーション情報生成手段が、前記取得したアノテーション情報を推論処理に基づき生成していた場合、SDR形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(方法1)画像処理装置の制御方法であって、HDR形式の画像データを記録する画像記録ステップと、前記画像データのアノテーション情報を生成するアノテーション情報生成ステップと、前記アノテーション情報を前記画像データに付与して記録するアノテーション情報記録ステップと、前記アノテーション情報に対応する関連画像データを記録する関連画像データ記録ステップと、を有し、前記関連画像データ記録ステップにおいて、前記関連画像データを記録する際に、当該関連画像データに対応する前記アノテーション情報に応じた記録形式で前記関連画像データが記録されることを特徴とする制御方法。
(プログラム1)コンピュータを、構成1記載の画像処理装置の各手段として機能させる、コンピュータにより実行可能なプログラム。
20 画像処理部
22 メモリ制御部
23 表示部
24 画像表示メモリ
50A システム制御部
63 操作部
70 メタデータ生成・解析部
73A 推論エンジン
91 外部記録媒体
100 デジタルカメラ

Claims (9)

  1. HDR形式の画像データを記録する画像記録手段と、
    前記画像データのアノテーション情報を生成するアノテーション情報生成手段と、
    前記アノテーション情報を前記画像データに付与して記録するアノテーション情報記録手段と、
    前記アノテーション情報に対応する関連画像データを記録する関連画像データ記録手段と、
    を備える画像処理装置であって、
    前記関連画像データ記録手段は、前記関連画像データを記録する際に、当該関連画像データに対応する前記アノテーション情報に応じた記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記関連画像データ記録手段は、
    前記関連画像データに付与されている前記アノテーション情報を取得し、
    前記取得したアノテーション情報が固有情報を識別しない属性情報に分類される場合、SDR形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記関連画像データ記録手段は、
    前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、
    前記取得したアノテーション情報が固有情報を識別する固有識別子に分類される場合、HDR形式及びSDR形式の両方の記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記関連画像データ記録手段は、
    前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、
    前記取得したアノテーション情報に含まれる日時データが最新である場合、HDR形式とSDR形式の両方の記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記取得したアノテーション情報に含まれる日時データが最新ではない場合、SDR形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記関連画像データ記録手段は、
    前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、
    前記アノテーション情報生成手段が、前記取得したアノテーション情報をユーザ操作に基づき生成していた場合、HDR形式とSDR形式の両方の記録形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記関連画像データ記録手段は、
    前記関連画像データに付与されているアノテーション情報を取得し、
    前記アノテーション情報生成手段が、前記取得したアノテーション情報を推論処理に基づき生成していた場合、SDR形式で前記関連画像データを記録することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置の制御方法であって、
    HDR形式の画像データを記録する画像記録ステップと、
    前記画像データのアノテーション情報を生成するアノテーション情報生成ステップと、
    前記アノテーション情報を前記画像データに付与して記録するアノテーション情報記録ステップと、
    前記アノテーション情報に対応する関連画像データを記録する関連画像データ記録ステップと、
    を有し、
    前記関連画像データ記録ステップにおいて、前記関連画像データを記録する際に、当該関連画像データに対応する前記アノテーション情報に応じた記録形式で前記関連画像データが記録されることを特徴とする制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1記載の画像処理装置の各手段として機能させる、コンピュータにより実行可能なプログラム。
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