JP2024007715A - 採取装置、及び採取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】管路内の液体を安全又は衛生的に採取することが可能になる、採取装置及び採取方法を提供すること。【解決手段】採取装置1は、管路2に形成された開口を介して管路2内に収容可能な吸収体10と、開口を介して管路2内に収容可能な取出部20であり、管路2内において、吸収体10から液体を取り出すための取出部20と、開口を介して管路2内に収容可能な貯留部80であり、管路2内において、取出部20によって吸収体10から液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具3を介して当該貯めた液体を管路2外に取り出すことが可能となるように構成された貯留部80と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、採取装置、及び採取方法に関する。
従来から、下水管から下水を採取するための技術の一つとして、吸収体に汚水桝中の下水を吸収させて、当該吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、吸収体を搾ることで抽出した下水を採取容器に貯める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許7031957号
ここで、上記従来の技術においては、上述したように、下水を吸収した吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、当該吸収体を搾ることで下水を抽出するので、当該抽出する作業中に作業者が下水に触れやすくなることから、下水を安全又は衛生的に採取することが難しくなるおそれがあった。したがって、下水の如き管路内の液体を安全又は衛生的に採取する観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、管路内の液体を安全又は衛生的に採取することが可能になる、採取装置及び採取方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の採取装置は、管路に形成された開口を介して前記管路を流れる液体を採取するための採取装置であって、前記開口を介して前記管路内に収容可能な吸収体であり、前記液体を吸収するための吸収体と、前記開口を介して前記管路内に収容可能な取出手段であり、前記管路内において、前記吸収体から前記液体を取り出すための取出手段と、前記開口を介して前記管路内に収容可能な貯留手段であり、前記管路内において、前記取出手段によって前記吸収体から前記液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具を介して当該貯めた液体を前記管路外に取り出すことが可能となるように構成された貯留手段と、を備える。
請求項2に記載の採取装置は、請求項1に記載の採取装置において、前記取出手段は、前記吸収体を保持しながら、当該取出手段で前記吸収体を押圧することで、前記液体を前記吸収体から取り出すように構成されている。
請求項3に記載の採取装置は、請求項1又は2に記載の採取装置において、前記吸収体は、第1吸収体と、前記第1吸収体とは別体に構成された第2吸収体と、を備え、前記取出手段は、前記第1吸収体及び前記第2吸収体を保持しながら、前記第1吸収体又は前記第2吸収体のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、前記液体を前記吸収体から取り出すように構成されている。
請求項4に記載の採取装置は、請求項1に記載の採取装置において、前記取出手段は、第1取出手段と、前記第1取出手段とは別体に構成された第2取出手段と、を備え、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させることで、当該採取装置を前記管路内に保持することが可能となるように構成されている。
請求項5に記載の採取装置は、請求項4に記載の採取装置において、前記取出手段の状態を、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させることで当該採取装置を前記管路内に保持する圧着状態と、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させない非圧着状態とに切り替える切替手段を備える。
請求項6に記載の採取装置は、請求項1に記載の採取装置において、前記取出手段が前記管路内に落下することを防止するための脱落防止手段を備える。
請求項7に記載の採取装置は、請求項1に記載の採取装置において、前記開口を開閉自在な蓋手段であり、前記吸収体、前記取出手段、及び前記貯留手段が前記管路内に収容されている際に、当該蓋手段によって前記吸収体、前記取出手段、及び前記貯留手段が外部に露出しないように覆うことが可能な蓋手段を備える。
請求項8に記載の採取装置は、請求項1に記載の採取装置において、前記管路は、縦型配管である。
請求項9に記載の採取方法は、管路に形成された開口を介して前記管路を流れる液体を採取するための採取方法であって、前記管路内において、吸収体に前記液体を吸収させる吸収工程と、前記吸収工程の後に、前記管路内において、取出手段によって前記吸収体に吸収された前記液体を取り出し、当該取り出した前記液体を貯留手段に貯める第1取出工程と、前記第1取出工程の後に、前記管路内において、器具を介して前記貯留手段に貯められた前記液体を前記管路外に取り出す第2取出工程と、を含む。
請求項1に記載の採取装置、又は請求項9に記載の採取方法によれば、開口を介して管路内に収容可能な吸収体と、開口を介して管路内に収容可能な取出手段であり、管路内において、吸収体から液体を取り出すための取出手段と、開口を介して管路内に収容可能な貯留手段であり、管路内において、取出手段によって吸収体から液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具を介して当該貯めた液体を管路外に取り出すことが可能となるように構成された貯留手段と、を備えるので、従来技術(下水を吸収した吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、吸収体を搾ることで下水を抽出する技術)に比べて、液体を採取する作業を管路内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
請求項2に記載の採取装置によれば、取出手段が、吸収体を保持しながら、当該取出手段で吸収体を押圧することで、液体を吸収体から取り出すように構成されているので、液体を吸収体から取り出す作業を簡易に行うことができることから、当該作業の効率化を図ることができる。
請求項3に記載の採取装置によれば、取出手段が、第1吸収体及び第2吸収体を保持しながら、第1吸収体又は第2吸収体のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、液体を吸収体から取り出すように構成されているので、液体を吸収体から取り出す作業を簡易に行うことができ、当該作業の効率化を図ることができる。
請求項4に記載の採取装置によれば、取出手段が、第1取出手段及び第2取出手段を管路の内壁に対して圧着させることで、当該採取装置を管路内に保持することが可能となるように構成されているので、採取装置を管路内に保持するための手段を別途設けることなく、採取装置を管路に対して保持でき、採取装置を管路に常設しやすくなる。
請求項5に記載の採取装置によれば、取出手段の状態を、圧着状態と、非圧着状態とに切り替える切替手段を備えるので、切替手段によって、状況に応じて取出手段の状態を圧着状態に維持することができ、採取装置を管路に対して保持しやすくなる。
請求項6に記載の採取装置によれば、取出手段が管路内に落下することを防止するための脱落防止手段を備えるので、取出手段が管路内に落下することを防止でき、採取装置を管路に常設しやすくなる。
請求項7に記載の採取装置によれば、吸収体、取出手段、及び貯留手段が管路内に収容されている際に、当該蓋手段によって吸収体、取出手段、及び貯留手段が外部に露出しないように覆うことが可能な蓋手段を備えるので、吸収体、取出手段、及び貯留手段が管路内に収容されている際に、吸収体、取出手段、及び貯留手段が外部に露出することを回避でき、例えば、採取装置が常設されている場合に、採取装置が第三者によって操作されることを防止しやすくなる。
請求項8に記載の採取装置によれば、管路が、縦型配管であるので、管路が縦型配管である場合に、液体を採取する作業中において作業者が液体に触れることを回避しやすいことから、液体を一層安全又は衛生的に採取することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る採取装置を管路内に設置した状況を示す斜視図であって、(a)はキャップ部に蓋部本体を取り付けた状態を示す図、(b)はキャップ部から蓋部本体を取り外した状態を示す図である。 採取装置の各種の状況を示す斜視図であって、(a)は採取装置を設置した状況を示す図、(b)は吸収体から液体を取り出している状況を示す図である。 採取装置の正面図を示す図である(一部図示省略)。 採取装置の平面図を示す図であって(一部図示省略)、(a)は開操作された状態を示す図、(b)は閉操作された状態を示す図である。 取出部を示す正面図である。 実施の形態2に係る採取装置の各種の状況を示す斜視図であって、(a)は採取装置を設置した状況を示す図、(b)は吸収体から液体を取り出している状況を示す図である。 採取装置の正面図を示す図である(一部図示省略)。 採取装置の平面図を示す図であって(一部図示省略)、(a)は開操作された状態を示す図、(b)は閉操作された状態を示す図である。 取出部を示す正面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る採取装置、及び採取方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、管路に形成された開口を介して管路を流れる液体を採取するための採取装置、及び採取方法に関するものである。
ここで、「管路」の具体的な種類については任意であるが、例えば、下水管、排水管、上水管、循環管路等を含む概念であるが、実施の形態では、縦型配管(具体的には、液体が鉛直方向に流れる配管)である下水管であり、本管と、本管と連通するように接続された採取管とを備える下水管として説明する。
また、「液体」の具体的な種類については任意であるが、例えば、下水、排水、上水、循環液を含む概念であるが、実施の形態では、試料を含む下水として説明する。
また、「試料」とは、例えば、ウイルス(例えば、コロナウイルス、インフルエンザウイルス等)、細菌、細胞、組織、尿、糞便、化学物質、薬物等を含む概念である。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る採取装置について説明する。この実施の形態1は、後述の開操作によって、後述の第1取出部及び後述の第2取出部を管路の内壁に対して圧着させることが可能な形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る採取装置の構成について説明する。
以下の説明では、図1のX方向を左右方向(採取装置を持った作業者(図示省略)から見た方向を基準とするものとし、-X方向を右方向、+X方向を左方向)、図1のY方向を前後方向(+Y方向を前方向、-Y方向を後方向)、図1のZ方向を上下方向(+Z方向を上方向、-Z方向を下方向)と称する。
採取装置1は、管路2(具体的には、採取管2b)に形成された開口2cを介して管路2(具体的には、本管2a)を流れる液体(図示省略。以下では、単に「液体」と称する。)を採取するための装置である。この採取装置1は、管路2の内部に設けられており(ただし、後述の蓋部90を除く)、具体的には、図1、図2に示すように、採取管2bから本管2aにわたって設けられている。
ここで、「開口2c」とは、実施の形態では、管路2の内部を清掃し、又は/及び管路2に詰まった物を除去するために管路2に形成された貫通孔(いわゆる点検口)である。
また、図1、図2に示すように、採取装置1は、吸収体10、取出部20、貯留部80、及び蓋部90を備えている。
(構成-吸収体)
吸収体10は、液体を吸収するためのものであり、図2、図3に示すように、第1吸収体11及び第2吸収体12を備えている。
(構成-吸収体-第1吸収体)
第1吸収体11は、吸収体10の基本構造体の一部である。この第1吸収体11は、例えば略板状の公知の吸収材(一例として、スポンジ材、綿材、織布材、紙材等)を用いて構成されており、図3に示すように、管路2内(具体的には、本管2a内)の右方側において、後述の第1取出部30によって保持されながら設けられている。
また、第1吸収体11の具体的な形状及び大きさについては、開口2cを介して管路2内に収容可能である限りにおいて任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1吸収体11の平面形状については、本管2aの内縁形状の一部に略沿った形状に設定しており、具体的には、図3に示すように、略半円弧状に設定している。ただし、これに限らず、例えば、略直線状又は略屈曲状に設定してもよい。
また、第1吸収体11の左右方向の長さについては、開口2cの直径、本管2a、及び採取管2bの各々の内径よりも短く設定しており、例えば、開口2cの直径の略半分程度の長さに設定してもよい。
また、第1吸収体11の前後方向の長さについては、本管2aの内径と略同一の長さに設定している。ただし、これに限らず、例えば、本管2aの内径よりも短く設定してもよい。
また、第1吸収体11の厚さについては、開口2cの直径よりも短く、且つ所望量の液体が吸収可能な厚さに設定している。
(構成-吸収体-第2吸収体)
図2に戻り、第2吸収体12は、第1吸収体11とは別体に構成されたものであって、吸収体10の基本構造体の他の一部である。この第2吸収体12は、例えば略板状の公知の吸収材(一例として、スポンジ材、綿材、織布材、紙材等)を用いて構成されており、図2、図3に示すように、管路2内(具体的には、本管2a内)の左方側において、後述の第2取出部40によって保持されながら設けられている。
また、第2吸収体12の具体的な形状及び大きさについては、開口2cを介して管路2内に収容可能である限りにおいて任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第2吸収体12の平面形状については、図3に示すように、第1吸収体11の平面形状を左右反転させた形状に設定している。
また、第2吸収体12の左右方向の長さについては、第1吸収体11の左右方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1吸収体11の左右方向の長さとは異なる長さに設定してもよい。
また、第2吸収体12の前後方向の長さについては、第1吸収体11の前後方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1吸収体11の前後方向の長さとは異なる長さに設定してもよい。
また、第2吸収体12の厚さについては、第2吸収体12の厚さと略同一の厚さに設定している。ただし、これに限らず、例えば、第2吸収体12の厚さとは異なる厚さに設定してもよい。
(構成-取出部)
図2に戻り、取出部20は、管路2内(具体的には、本管2a内)において、吸収体(具体的には、第1吸収体11、第2吸収体12)から液体を取り出すための取出手段であり、図2に示すように、管路2内に設けられている。
なお、取出部20の構成の詳細については、後述する。
(構成-貯留部)
貯留部80は、取出部20によって吸収体10から液体が取り出された際に、当該液体を貯めるための貯留手段である。この貯留部80は、例えば上面が開放された樹脂製(又は金属製)の略箱状体にて形成されており、管路2内(具体的には、本管2a内又は/及び採取管2b内)に設けられている。
具体的には、図2、図3に示すように、貯留部80は、後述する第1取出部30における第1保持部31の後端部の近傍位置であり、且つ後述する第1保持部31よりも下方に配置され、後述する第1保持部31に対して接続されている。
また、貯留部80の具体的な大きさについては、開口2cを介して管路2内に収容可能であり、且つ所望量の液体を貯留できる限りにおいて任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、貯留部80の左右方向の長さについては、開口2cの直径、本管2a、及び採取管2bの各々の内径よりも短く、且つ後述の器具3の先端部の直径よりも長く設定しており、例えば、第1吸収体11(又は、第2吸収体12)の左右方向の長さの略半分程度の長さに設定してもよい。
また、貯留部80の前後方向の長さについては、開口2cの直径、本管2a、及び採取管2bの各々の内径よりも短く、且つ後述の器具3の先端部の直径よりも長く設定しており、例えば、貯留部80の左右方向の長さと略同一に設定してもよい。
また、貯留部80の上下方向の長さについては、開口2cの直径、本管2a、及び採取管2bの各々の内径よりも短く設定しており、例えば、第1吸収体11(又は、第2吸収体12)の厚さよりも長く設定してもよく、あるいは、当該厚さよりも短く設定してもよい。
また、貯留部80の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、管路2内において、取出部20によって吸収体10から液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具3を介して当該貯めた液体を管路2外に取り出すことが可能となるように構成されている。
ここで、「器具3」とは、貯留部80から液体を管路2外に取り出すことが可能なものであり、例えば、吸引器具(一例として、スポイト、綿棒等)、汲取器具(一例として、柄杓等)等を含む概念であるが、実施の形態1では、スポイトとして説明する。
具体的には、まず、図2に示すように、採取装置1が管路2内に配置されている際に、貯留部80は、本管2aと採取管2bとの境界部分の近傍に位置するように配置されている。
また、貯留部80の後面部の上下方向の長さは、他の面部の上下方向の長さに比べて短く設定されている。
さらに、貯留部80の左面部及び右面部の各々の後側部分(特に、当該後側部分の上方部分)が切り欠かれている。
このような構成により、管路2内において、貯留部80にて貯められた液体を器具3を介して管路2外に容易に取り出すことが可能となる。
(構成-蓋部)
図1に戻り、蓋部90は、開口2cを閉じるための蓋手段である。この蓋部90は、図1に示すように、採取管2bに設けられており、蓋部本体91及びキャップ部92を備えている。
(構成-蓋部-蓋部本体)
蓋部本体91は、蓋部90の基本構造体の一部である。この蓋部本体91は、例えば樹脂製(又は金属製)の略板状体(図1では、略円盤状体)に形成されており、図1に示すように、開口2cの近傍位置において、キャップ部92の上端部に対して着脱自在に設けられている。
(構成-蓋部-キャップ部)
キャップ部92は、蓋部90の基本構造体の他の一部である。このキャップ部92は、例えば樹脂製(又は金属製)の略筒状体(図1では、略円筒状体)に形成されており、図1に示すように、開口2cに設けられ、採取管2bに対して嵌合構造等によって接続されている。
(構成-蓋部-その他の構成)
また、蓋部90の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、吸収体10、取出部20、及び貯留部80が管路2内に収容されている際に、当該蓋部90によって吸収体10、取出部20、及び貯留部80が外部に露出しないように覆うことが可能となるように構成されている。
具体的には、蓋部本体91については、図1に示すように、蓋部本体91の外径は、開口2cの直径よりも大きく設定されており、例えば、開口2cの直径の1.2倍から1.5倍程度の大きさに設定されてもよい。
また、キャップ部92については、図1に示すように、キャップ部92の外径は、蓋部本体91の外径と略同一に設定されている。また、キャップ部92の内径は、開口2cの直径と略同一に設定されている。
また、キャップ部92の上下方向の長さは、後述の第1取出部30の第1操作部32及び後述の第2取出部40の第2操作部42を収容可能な長さに設定しており、例えば、後述の第1操作部32及び後述の第2操作部42の各々の上下方向の長さよりも長く設定されてもよい。
このような構成により、吸収体10、取出部20、及び貯留部80が管路2内に収容されている際に、吸収体10、取出部20、及び貯留部80が外部に露出することを回避でき、例えば、採取装置1が常設されている場合に、採取装置1が第三者によって操作されることを防止しやすくなる。さらに、管路2が屋外に設置されている場合には、雨や雪、霜などの水分、昆虫や鳥、哺乳類などの小動物、落葉やコケ、泥などの自然堆積物の混入を防止することができる。
(構成-取出部の構成の詳細)
次に、取出部20の構成の詳細について説明する。
取出部20の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では以下に示す特徴を有する。なお、取出部20は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴)
最初に、取出部20の第1の特徴については、取出部20は、吸収体10(具体的には、第1吸収体11、第2吸収体12)を保持しながら、当該取出部20で吸収体10を押圧することで、液体を吸収体10から取り出すように構成されている。
具体的には、図1から図5に示すように、取出部20は、第1取出部30、第2取出部40、第1押圧部50、第2押圧部60、及び支持部70を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部)
第1取出部30は、取出部20の基本構造体の一部であり、図5に示すように、第1保持部31及び第1操作部32を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1保持部)
第1保持部31は、第1吸収体11を保持するための第1保持手段であり、図5に示すように、第1保持部本体31a及び第1送出部31bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1保持部-第1保持部本体)
第1保持部本体31aは、第1保持部31の基本構造体である。この第1保持部本体31aは、例えば断面形状が略L字状である樹脂製(又は金属製)の略板状体にて形成されており、図3に示すように、第1保持部本体31aの上面において、第1吸収体11が第1保持部本体31aに嵌め込まれるように設けられている。
また、第1保持部本体31aの具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1保持部本体31aの平面形状については、図3に示すように、第1吸収体11の平面形状と略同一に設定している。
また、第1保持部本体31aの左右方向の長さについては、第1吸収体11の左右方向の長さよりも短く設定している。
また、第1保持部本体31aの前後方向の長さについては、第1吸収体11の前後方向の長さよりも短く設定している。
また、第1保持部本体31aの上下方向の長さについては、第1吸収体11の上下方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1吸収体11の上下方向の長さよりも短く設定してもよい。
また、第1保持部本体31aの厚さについては、第1吸収体11の厚さよりも薄く設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1吸収体11の厚さ以上に設定してもよい。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1保持部-第1送出部)
第1送出部31bは、取出部20によって第1吸収体11から取り出された液体を貯留部80に送り出すための第1送出手段である。この第1送出部31bは、例えば断面形状が略L字状である樹脂製(又は金属製)の略板状体にて形成されており、第1保持部本体31aと隣接するように設けられている。
具体的には、図3、図5に示すように、第1送出部31bは、第1保持部本体31aの内縁側において、当該第1送出部31bと第1吸収体11とによって溝が形成されるように配置され、第1保持部本体31aに対して接続されている。
また、第1送出部31bの具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1送出部31bの平面形状については、図5に示すように、第1保持部本体31aの平面形状と略同一に設定している。
また、第1送出部31bの左右方向の長さについては、第1保持部本体31aの左右方向の長さよりも短く設定している。
また、第1送出部31bの前後方向の長さについては、第1保持部本体31aの前後方向の長さよりも短く設定している。
また、第1送出部31bの上下方向の長さについては、第1保持部本体31aの上下方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1保持部本体31aの上下方向の長さよりも短く又は長く設定してもよい。
また、第1送出部31bの厚さについては、第1保持部本体31aの厚さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1保持部本体31aの厚さよりも薄く又は厚く設定してもよい。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部)
第1操作部32は、第1取出部30を操作するための第1操作手段であり、図5に示すように、第1操作部本体32a及び第1指かけ部32bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部-第1操作部本体)
第1操作部本体32aは、第1操作部32の基本構造体である。この第1操作部本体32aは、例えば樹脂製(又は金属製)の長尺な棒状体にて形成されており、図5に示すように、第1操作部本体32aの長手方向の一方の端部(図5では、下端部)が貯留部80を介して第1保持部31と接続されている。
また、第1操作部本体32aの具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1操作部本体32aの正面形状については、図5に示すように、略直線状に設定している。
また、第1操作部本体32aの長手方向の長さ(図5では、上下方向の長さ)については、採取管2bの軸方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、採取管2bの軸方向の長さよりも長く設定してもよい。
また、第1操作部本体32aの短手方向の長さ(又は外径)については、開口2cの直径及び採取管2bの内径の各々よりも小さく設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部-第1指かけ部)
第1指かけ部32bは、作業者の指をかけるための第1指かけ手段である。この第1指かけ部32bは、例えば樹脂製(又は金属製)の略環状体(具体的には、略円環状体)にて形成されており、図5に示すように、第1操作部本体32aの長手方向の他方の端部(図5では、上端部)に設けられ、第1操作部本体32aと接続されている。
また、第1指かけ部32bの具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1指かけ部32bの外径については、開口2cの直径及び採取管2bの内径の各々よりも小さく設定しており、例えば、開口2cの直径の4分の1程度の長さに設定してもよい。
また、第1指かけ部32bの内径については、作業者の指の直径よりも大きく設定しており、例えば、10mm~15mm程度の長さに設定してもよい。
また、第1指かけ部32bの厚さについては、第1操作部本体32aの厚さと略同一に設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-その他の構成)
また、第1取出部30の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、樹脂材料を公知の成形方法(一例として、射出成形等)を用いて成形することで、第1保持部31及び第1操作部32を一体に形成している(なお、第2取出部40の形成方法についても略同様とする)。
ただし、これに限らず、例えば、第1保持部31及び第1操作部32の各々を個別に成形した後に、公知の接続構造で第1保持部31と第1操作部32とを接続することにより、形成してもよい。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部)
第2取出部40は、第1取出部30とは別体に構成されたものであり、且つ取出部20の基本構造体の他の一部であり、図5に示すように、第2保持部41及び第2操作部42を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2保持部)
第2保持部41は、第2吸収体12を保持するための第2保持手段であり、図5に示すように、第2保持部本体41a及び第2送出部41bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2保持部-第2保持部本体)
第2保持部本体41aは、第2保持部41の基本構造体である。この第2保持部本体41aは、第1保持部本体31aの構成と略同一に構成され、且つ第2保持部本体41aの平面形状が第1保持部本体31aの平面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、図3、図5に示すように、第2保持部本体41aの上面において、第2吸収体12が第2保持部本体41aに嵌め込まれるように設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2保持部-第2送出部)
第2送出部41bは、取出部20によって第2吸収体12から取り出された液体を貯留部80に送り出すための第2送出手段である。この第2送出部41bは、第1送出部31bの構成と略同一に構成され、且つ第2送出部41bの平面形状が第1送出部31bの平面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、第2保持部本体41aと隣接するように設けられている。
具体的には、図5に示すように、第2送出部41bは、第2保持部本体41aの内縁側において、当該第2送出部41bと第2吸収体12とによって溝が形成されるように配置され、第2保持部本体41aに対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部)
第2操作部42は、第2取出部40を操作するための第2操作手段であり、図5に示すように、第2操作部本体42a及び第2指かけ部42bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部-第2操作部本体)
第2操作部本体42aは、第2操作部42の基本構造体である。この第2操作部本体42aは、第1操作部本体32aの構成と略同一に構成され(ただし、第2操作部本体42aの長手方向の一方の端部(図5では、下端部)及びその近傍部分が折り曲げられている)、図5に示すように、第2操作部本体42aの長手方向の一方の端部が第2保持部41と接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部-第2指かけ部)
第2指かけ部42bは、作業者の指をかけるための第2指かけ手段である。この第2指かけ部42bは、第1指かけ部32bの構成と略同一に構成され、且つ第2指かけ部42bの平面形状が第1指かけ部32bの平面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、図5に示すように、第2操作部本体42aの長手方向の他方の端部(図5では、上端部)に設けられ、第2操作部本体42aと接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1押圧部)
図3に戻り、第1押圧部50は、第1吸収体11を押圧するための第1押圧手段である。この第1押圧部50は、例えば樹脂製(又は金属製)の略板状体にて形成されており、第1吸収体11の上方に設けられている。
具体的には、図3に示すように、第1操作部32を介して第1保持部本体31aを引き上げることで、第1押圧部50で第1吸収体11を押圧可能となるように、第1押圧部50は、第1吸収体11と当接可能な位置に配置され、第1押圧部50の後端部又はその近傍部分が第1吸収体11を介して第1保持部本体31aの後端部又はその近傍部分に対して固定具等によって接続されている。
また、第1押圧部50の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1押圧部50の平面形状については、第1保持部本体31aの平面形状と略同一に設定している。
また、第1押圧部50の左右方向の長さについては、第1保持部本体31aの左右方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1保持部本体31aの左右方向の長さよりも長く設定してもよい。
また、第1押圧部50の前後方向の長さについては、第1保持部本体31aの前後方向の長さと略同一に設定している。
また、第1押圧部50の上下方向の長さについては、第1保持部本体31aの上下方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1保持部本体31aの上下方向の長さよりも短く又は長く設定してもよい。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2押圧部)
第2押圧部60は、第2吸収体12を押圧するための第2押圧手段である。この第2押圧部60は、例えば樹脂製(又は金属製)の略板状体にて形成されており、第2吸収体12の上方に設けられている。
具体的には、図3に示すように、第2操作部42を介して第2保持部本体41aを引き上げることで、第2押圧部60で第2吸収体12を押圧可能となるように、第2押圧部60は、第2吸収体12と当接可能な位置に配置され、第2押圧部60の後端部又はその近傍部分が第2吸収体12を介して第2保持部本体41aの後端部又はその近傍部分に対して固定具等によって接続されている。
また、第2押圧部60の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第2押圧部60の平面形状については、第2保持部本体41aの平面形状と略同一に設定している。
また、第2押圧部60の左右方向の長さについては、第2保持部本体41aの左右方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第2保持部本体41aの左右方向の長さよりも長く設定してもよい。
また、第2押圧部60の前後方向の長さについては、第2保持部本体41aの前後方向の長さと略同一に設定している。
また、第2押圧部60の厚さ(上下方向の長さ)については、第2保持部本体41aの上下方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、第2保持部本体41aの上下方向の長さよりも短く又は長く設定してもよい。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部)
支持部70は、第1押圧部50及び第2押圧部60を支持するための支持手段であり、図3、図4に示すように、第1支持部71、第2支持部72、及び第3支持部73を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部)
第1支持部71は、第1押圧部50を支持する第1支持手段であり、図3に示すように、第1支持部本体71a及び第1支持側接続部71bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部-第1支持部本体)
第1支持部本体71aは、第1支持部71の基本構造体である。この第1支持部本体71aは、例えば樹脂製(又は金属製)の長尺な棒状体にて形成されており、(ただし、第1支持部本体71aの長手方向の一方の端部(図3では、下端部)及びその近傍部分が折り曲げられている)、第1押圧部50の近傍に設けられている。
具体的には、図3に示すように、第1支持部本体71aは、第1押圧部50よりも後方において、採取管2bの軸方向に略沿うように配置され、第1支持部本体71aの下端部が第1押圧部50の後端部に対して接続されている。
また、第1支持部本体71aの具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では設定している。
すなわち、第1支持部本体71aの正面形状については、図3に示すように、略直線状に設定している。
また、第1支持部本体71aの長手方向の長さ(図3では、上下方向の長さ)については、第1操作部本体32aの上下方向の長さと略同一に設定している。
また、第1支持部本体71aの短手方向の長さ(図3では、左右方向の長さ)については、第1操作部本体32aの短手方向の長さよりも長く、且つ開口2cの直径及び採取管2bの内径の各々よりも小さく設定している。
また、第1支持部本体71aの厚さ(図3では、前後方向の長さ)については、第1押圧部50の厚さと略同一に設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部-第1支持側接続部)
第1支持側接続部71bは、第1支持部本体71aと第3支持部73とを接続する第1接続手段である。この第1支持側接続部71bは、例えば、正面形状が略L字状である樹脂製(又は金属製)の略棒状体にて形成されており、図3に示すように、第1支持側接続部71bの横棒部分が第1支持部本体71aの上端部に対して接続されている。
また、第1支持側接続部71bの具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1支持側接続部71bの左右方向の長さについては、第1指かけ部32bの外径よりも長く、且つ開口2cの直径及び採取管2bの内径の各々よりも小さく設定しており、例えば、開口2cの直径の半分未満の長さに設定してもよい。
また、第1支持側接続部71bの上下方向の長さについては、第1指かけ部32bの上下方向の長さよりも長く設定している。
また、第1支持側接続部71bの厚さ(図3では、前後方向の長さ)については、第1押圧部50の厚さと略同一に設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第2支持部)
第2支持部72は、第2押圧部60を支持する第2支持手段であり、図3に示すように、第2支持部本体72a及び第2支持側接続部72bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第2支持部-第2支持部本体)
第2支持部本体72aは、第2支持部72の基本構造体である。この第2支持部本体72aは、第1支持部本体71aの構成と略同一に構成され、第1押圧部50の近傍に設けられている。
具体的には、図3に示すように、第2支持部本体72aは、第2押圧部60よりも後方において、採取管2bの軸方向に略沿うように配置され、第2支持部本体72aの下端部が第2押圧部60の後端部に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第2支持部-第2支持側接続部)
第2支持側接続部72bは、第2支持部本体72aと第3支持部73とを接続する第2接続手段である。この第2支持側接続部72bは、第1支持側接続部71bの構成と略同一に構成され、且つ第2支持側接続部72bの正面形状が第1支持側接続部71bの正面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、図3に示すように、第2支持側接続部72bの横棒部分が第2支持部本体72aの上端部に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第3支持部)
第3支持部73は、第1支持部71及び第2支持部72を支持する第3支持手段である。この第3支持部73は、例えば樹脂製(又は金属製)の略環状体にて形成されており、蓋部90の内部に設けられている。
具体的には、図1に示すように、第3支持部73は、蓋部90のキャップ部92の内部に配置され、キャップ部92の内縁部分に形成された嵌合部(図示省略)に対して嵌合されている。
また、第3支持部73の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第3支持部73の平面形状については、略円環状に設定している。
また、第3支持部73の外径については、キャップ部92の内径よりも大きく、且つ上記嵌合部の外径と略同一に設定している。
また、第3支持部73の内径については、キャップ部92の内径よりも大きく、且つ上記嵌合部の内径と略同一に設定している。
また、第3支持部73の上下方向の長さについては、キャップ部92の上下方向の長さよりも短く、且つ上記嵌合部の深さと略同一に設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-その他の構成)
また、支持部70の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、樹脂材料を公知の成形方法(一例として、射出成形等)を用いて成形することで、第1押圧部50、第2押圧部60、第1支持部71、第2支持部72、及び第3支持部73を一体に形成している。
ただし、これに限らず、例えば、第1押圧部50、第2押圧部60、第1支持部71、第2支持部72、又は第3支持部73の各々を個別に成形した後に、公知の接続構造で第1押圧部50、第2押圧部60、第1支持部71、第2支持部72、及び第3支持部73を接続することにより、形成してもよい。
このような第1の特徴により、管路2内において、第1操作部32及び第2操作部42の各々を引き上げることで、第1吸収体11を第1押圧部50で押圧すると共に、第2吸収体12を第2押圧部60で押圧することにより、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々から液体を取り出すことができる。よって、液体を吸収体10から取り出す作業を簡易に行うことができることから、当該作業の効率化を図ることができる。
(構成-取出部の構成の詳細-第2の特徴)
図2に戻り、次に、取出部20の第2の特徴については、取出部20は、第1吸収体11及び第2吸収体12を保持しながら、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、液体を吸収体10から取り出すように構成されている。
具体的には、上記第1の特徴に加えて、以下の工夫が施されている。
すなわち、まず、第1取出部30の第1操作部32又は/及び第2取出部40の第2操作部42が開操作されることで、図2(a)、図4(a)に示すように、第1取出部30の第1保持部31が第2取出部40の第2保持部41から遠のき、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作されることで、図2(b)、図4(b)に示すように、第1保持部31が第2保持部41に近づくように、第1操作部32の第1操作部本体32aと第2操作部42の第2操作部本体42aとは、固定具を介して接続されている。
より具体的には、第1操作部本体32aの長手方向の略中央部と第2操作部本体42aの長手方向の略中央部とが、固定具を介して回転自在に接続されている。
ここで、「開操作」とは、図4(a)に示すように、第1操作部32の第1指かけ部32bと第2操作部42の第2指かけ部42bとの相互間の距離を広げる操作を意味する。
また、「閉操作」とは、図4(b)に示すように、第1操作部32の第1指かけ部32bと第2操作部42の第2指かけ部42bとの相互間の距離を狭める操作を意味する。
また、図4(b)に示すように、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作されることで、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方がいずれか他方に押し付けられるように、第1保持部31及び第2保持部41は配置されている。
より具体的には、第1保持部31の上下方向の位置と第2保持部41の上下方向の位置とが同一となるように、第1保持部31及び第2保持部41は配置されている。また、左右方向から見て、第1保持部31と第2保持部41とが対向すると共に、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作されることで、第1吸収体11の後端部と第2吸収体12の後端部とが当接するように、第1保持部31及び第2保持部41は配置されている。
このような第2の特徴により、管路2内において、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作されることで、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方の後端部を第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか他方の後端部に押し付けることにより、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々から液体を取り出すことができる。よって、液体を吸収体10から取り出す作業を簡易に行うことができ、当該作業の効率化を図ることができる。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴)
図2に戻り、次に、取出部20の第3の特徴については、取出部20は、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させることで、採取装置1を管路2内に保持することが可能となるように構成されている。
具体的には、上記第1の特徴及び上記第2の特徴に加えて、以下の工夫が施されている。
すなわち、まず、図2(a)に示すように、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作された際に、第1保持部31の第1保持部本体31a及び第2保持部41の第2保持部本体41aの各々の外縁面の略全体が本管2aの内壁と当接するように、第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々の平面形状が設定されている。
この場合には、例えば、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々の外縁面の略全体が本管2aの内壁と当接するように第1吸収体11及び第2吸収体12の各々の平面形状が設定されてもよい。また、第1押圧部50及び第2押圧部60の各々の外縁面の略全体が本管2aの内壁と当接するように第1押圧部50及び第2押圧部60の各々の平面形状が設定されてもよい。
また、図1に示すように、取出部20には、切替部100が設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部)
切替部100は、取出部20の状態を、圧着状態と非圧着状態とに切り替える切替手段であり、図2から図5に示すように、第1切替部110及び第2切替部120を備えている。
ここで、「圧着状態」とは、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させることで採取装置1を管路2内に保持する状態を意味する。
また、「非圧着状態」とは、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させない状態を意味する。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第1切替部)
第1切替部110は、切替部100の基本構造体の一部である。この第1切替部110は、第1取出部30に設けられており、図4、図5に示すように、第1切替部本体111及び第1切替側接続部112を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第1切替部-第1切替部本体)
第1切替部本体111は、第1切替部110の基本構造体である。この第1切替部本体111は、例えば樹脂製(又は金属製)の略板状体にて形成されており、第1操作部32の第1操作部本体32aに設けられている。
具体的には、図5に示すように、第1切替部本体111は、第1切替部本体111の主面が前後方向に略直交し、且つ第1操作部本体32aの上側部分から右方側に向けて突出するように配置され、第1操作部本体32aに対して接続されている。
また、第1切替部本体111の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1切替部本体111の正面形状については、略矩形状に設定している。
また、第1切替部本体111の左右方向の長さについては、第1指かけ部32bの左右方向の長さと略同一に設定している。
また、第1切替部本体111の上下方向の長さについては、第1操作部本体32aの上下方向の長さよりも短く設定しており、例えば、第1操作部本体32aの上下方向の長さの5分の1程度の長さに設定してもよい。
また、第1切替部本体111の厚さについては、第1操作部本体32aの厚さと略同一に設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第1切替部-第1切替側接続部)
第1切替側接続部112は、圧着状態において、第1切替部110と第2切替部120とを着脱自在に接続する第1切替側接続手段である。この第1切替側接続部112は、例えば樹脂製(又は金属製)の略突起状体にて形成されており、第1切替部本体111に設けられている。
具体的には、図4に示すように、第1切替側接続部112は、第1切替部本体111の前面の略中央部分において、第1切替側接続部112の長手方向が上下方向に沿うように配置され、第1切替部本体111に対して接続されている。
また、第1切替側接続部112の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第1切替側接続部112の平面形状については、図4に示すように、略逆三角形状に設定している。
また、第1切替側接続部112の左右方向の長さについては、第1切替部本体111の左右方向の長さよりも短く設定している。
また、第1切替側接続部112の上下方向の長さについては、第1切替部本体111の上下方向の長さと略同一に設定している。
また、第1切替側接続部112の厚さについては、第1切替部本体111の厚さよりも薄く設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第1切替部-その他の構成)
また、第1切替部110の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、樹脂材料を公知の成形方法を用いて成形することで、第1切替部110及び第1取出部30を一体に形成している。
ただし、これに限らず、例えば、第1切替部110及び第1取出部30の各々を個別に成形した後に、公知の接続構造で第1切替部110及び第1取出部30を接続することにより、形成してもよい。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第2切替部)
第2切替部120は、切替部100の基本構造体の他の一部である。この第2切替部120は、第2取出部40に設けられており、図4、図5に示すように、第2切替部本体121、第2切替側接続部122、及び第3切替側接続部123を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第2切替部-第2切替部本体)
第2切替部本体121は、第2切替部120の基本構造体である。この第2切替部本体121は、第1切替部本体111の構成と略同一に構成され、且つ第2切替部本体121の正面形状が第1切替部本体111の正面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、第2操作部42の第2操作部本体42aに設けられている。
具体的には、図5に示すように、第2切替部本体121は、第2切替部本体121の主面が前後方向に略直交し、且つ第2操作部本体42aの上側部分から左方側に向けて突出するように配置され、第2操作部本体42aに対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第2切替部-第2切替側接続部)
第2切替側接続部122は、圧着状態において、第1切替部110と第2切替部120とを着脱自在に接続する第2切替側接続手段である。この第2切替側接続部122は、第1切替側接続部112の構成と略同一に構成され、且つ第1切替側接続部112と係合自在に構成されており(具体的には、図4に示すように、第2切替側接続部122の平面形状が、略三角形状に設定されており)、第2切替部本体121に設けられている。
具体的には、図4に示すように、第2切替側接続部122は、第2切替部本体121の後面の先端側部分において、第2切替側接続部122の長手方向が上下方向に沿うように配置され、第2切替部本体121に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第2切替部-第3切替側接続部)
第3切替側接続部123は、非圧着状態において、第1切替部110と第2切替部120とを着脱自在に接続する第3切替側接続手段である。この第3切替側接続部123は、例えば樹脂製(又は金属製)の略突起状体にて形成されており、第2切替部本体121に設けられている。
具体的には、図4に示すように、第3切替側接続部123は、第2切替部本体121の後面の基端側部分において、第3切替側接続部123の長手方向が上下方向に沿うように配置され、第2切替部本体121に対して接続されている。
また、第3切替側接続部123の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、第3切替側接続部123の平面形状については、図4に示すように、略台形形状に設定している。
また、第3切替側接続部123の左右方向の長さについては、第2切替部本体121の左右方向の長さよりも短く設定している。
また、第3切替側接続部123の上下方向の長さについては、第2切替部本体121の上下方向の長さと略同一に設定している。
また、第3切替側接続部123の厚さについては、第2切替部本体121の厚さよりも薄く設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第3の特徴-切替部-第2切替部-その他の構成)
また、第2切替部120の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、樹脂材料を公知の成形方法を用いて成形することで、第2切替部120及び第2取出部40を一体に形成している。
ただし、これに限らず、例えば、第2切替部120及び第2取出部40の各々を個別に成形した後に、公知の接続構造で第2切替部120及び第2取出部40を接続することにより、形成してもよい。
このような第3の特徴により、採取装置1を管路2内に保持するための手段を別途設けることなく、採取装置1を管路2に対して保持でき、採取装置1を管路2に常設しやすくなる。また、切替部100によって、状況に応じて取出部20の状態を圧着状態に維持することができ、採取装置1を管路2に対して保持しやすくなる。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴)
続いて、取出部20の第4の特徴については、図1に示すように、取出部20に、脱落防止部130が設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部)
脱落防止部130は、取出部20が管路2内に落下することを防止するための脱落防止手段であり、図3、図4に示すように、第1脱落防止部140及び第2脱落防止部150を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部-第1脱落防止部)
第1脱落防止部140は、第1取出部30が管路2内に落下することを防止するための第1脱落防止手段であり、図4に示すように、第1外側引掛部141及び第1内側引掛部142を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部-第1脱落防止部-第1外側引掛部)
第1外側引掛部141は、取出部20の状態が圧着状態又は非圧着状態であるか否かに関わらず、第1取出部30の第1指かけ部32bを引掛けることが可能なものである。この第1外側引掛部141は、例えば樹脂製(又は金属製)の略突起状体にて形成されており、第2支持部72の第2支持側接続部72bに設けられている。
具体的には、図4に示すように、第1外側引掛部141は、第2支持側接続部72bの基端側部分から上方に突出するように配置され、第2支持側接続部72bに対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部-第1脱落防止部-第1内側引掛部)
第1内側引掛部142は、第1外側引掛部141とは別体に形成されたものであり、第1取出部30の第1指かけ部32bを引掛けることが可能なものである。この第1内側引掛部142は、例えば、第1外側引掛部141の突出長さよりも長い樹脂製(又は金属製)の略突起状体にて形成されており、第2支持部72の第2支持側接続部72bに設けられている。
具体的には、図4に示すように、第1内側引掛部142は、第2支持側接続部72bの先端部から上方に突出するように配置され、第2支持側接続部72bに対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部-第2脱落防止部)
第2脱落防止部150は、第2取出部40が管路2内に落下することを防止するための第2脱落防止手段であり、図4に示すように、第2外側引掛部151及び第2内側引掛部152を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部-第2脱落防止部-第2外側引掛部)
第2外側引掛部151は、取出部20の状態が圧着状態又は非圧着状態であるか否かに関わらず、第2取出部40の第2指かけ部42bを引掛けることが可能なものである。この第2外側引掛部151は、第1外側引掛部141の構成と略同一に構成され、第1支持部71の第1支持側接続部71bに設けられている。
具体的には、図4に示すように、第2外側引掛部151は、第1支持側接続部71bの基端側部分から上方に突出するように配置され、第1支持側接続部71bに対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第4の特徴-脱落防止部-第2脱落防止部-第2内側引掛部)
第2内側引掛部152は、第2外側引掛部151とは別体に形成されたものであり、第2取出部40の第2指かけ部42bを引掛けることが可能なものである。この第2内側引掛部152は、第1内側引掛部142の構成と略同一に構成され、第1支持部71の第1支持側接続部71bに設けられている。
具体的には、図4に示すように、第2内側引掛部152は、第1支持側接続部71bの先端部から上方に突出するように配置され、第1支持側接続部71bに対して接続されている。
このような第4の特徴により、第1指かけ部32bを第1外側引掛部141又は第1内側引掛部142に引掛けることができると共に、第2指かけ部42bを第2外側引掛部151又は第2内側引掛部152に引掛けることができる。よって、取出部20が管路2内に落下することを防止でき、採取装置1を管路2に常設しやすくなる。
また、以上のような採取装置1の構成により、従来技術(下水を吸収した吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、吸収体を搾ることで下水を抽出する技術)に比べて、液体を採取する作業を管路2内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
(採取方法)
次に、上記採取装置1を用いて、管路2を流れる液体を採取するための採取方法について説明する。
実施の形態1に係る採取方法は、吸収工程、第1取出工程、及び第2取出工程を含んでいる。
(採取方法-吸収工程)
最初に、吸収工程について説明する。
吸収工程は、管路2内において、吸収体10に液体を吸収させる工程である。
具体的には、図2(a)に示すように、採取装置1を管路2に設置した後、吸収体10に液体が吸収されるまで採取装置1を所定期間放置する。
ここで、採取装置1を管路2に設置する方法については任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設置する。
具体的には、まず、採取管2bに対して蓋部90のキャップ部92を取り付ける。次に、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作された状態で、第1吸収体11、第2吸収体12、取出部20、及び貯留部80を開口2cを介して管路2内に挿入する。次いで、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作されることで、取出部20の第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させる(具体的には、第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々を本管2aの内壁と当接させる)。また、第1切替側接続部112及び第2切替側接続部122を介して第1切替部110及び第2切替部120を接続することにより、取出部20の状態を圧着状態に維持する。さらに、第1取出部30の第1指かけ部32bを第1外側引掛部141に引掛け、且つ第2取出部40の第2指かけ部42bを第2外側引掛部151に引掛けることにより、取出部20が管路2内に落下することを防止する。続いて、蓋部90の蓋部本体91をキャップ部92に取り付けることにより、蓋部本体91によって開口2cを塞ぐ。
これにより、採取装置1を管路2に容易且つ安定して常設することができる。
ただし、これに限られず、例えば、採取装置1を管路2に常設しない場合には、第1吸収体11、第2吸収体12、取出部20、及び貯留部80を開口2cを介して管路2内(具体的には、本管2a内)に挿入するだけであってもよい。
(採取方法-第1取出工程)
次に、第1取出工程について説明する。
第1取出工程は、吸収工程の後に、管路2内において、取出部20によって吸収体10に吸収された液体を取り出し、当該取り出した液体を貯留部80に貯める工程である。
具体的には、取出部20によって第1吸収体11及び第2吸収体12に吸収された液体を取り出して、当該取り出した液体を貯留部80にそれぞれ貯める。
より具体的には、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作された状態において、第1操作部32及び第2操作部42の各々を引き上げることで、第1吸収体11を第1押圧部50で押圧すると共に、第2吸収体12を第2押圧部60で押圧することにより、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々から液体を取り出し、当該取り出した液体を第1送出部31b及び第2送出部41bを介して貯留部80にそれぞれ貯める。
あるいは、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作されることで、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方の後端部を第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか他方の後端部に押し付けることにより、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々から液体を取り出し、当該取り出した液体を直接貯留部80にそれぞれ貯める。
なお、第1取出工程の後に、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々に再び液体を吸引させる場合には、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作されることで、取出部20の第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させてもよい。また、第1切替側接続部112及び第2切替側接続部122を介して第1切替部110及び第2切替部120を接続し、第1取出部30の第1指かけ部32bを第1外側引掛部141に引掛け、且つ第2取出部40の第2指かけ部42bを第2外側引掛部151に引掛けてもよい。
(採取方法-第2取出工程)
続いて、第2取出工程について説明する。
第2取出工程は、第1取出工程の後に、管路2内において、器具3を介して貯留部80に貯められた液体を管路2外に取り出す工程である。
具体的には、図2(b)に示すように、まず、器具3の先端部が貯留部80内に位置するように、開口2cを介して器具3を管路2内に挿入する。次に、器具3の吸引操作を行うことで、貯留部80に貯められた液体を吸引した後、開口2cを介して器具3を管路2外へ出すことにより、液体を管路2外に取り出す。
その後、例えば、器具3の先端部を管路2外に位置する図示しない容器内に位置させて、器具3の吐出操作を行うことで、器具3に吸引された液体を容器に収容し、図示しない公知の分析装置によって容器内の液体に含まれる試料の分析を行ってもよい。
なお、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々に再び液体を吸引させる場合には、例えば、取出部20の状態を圧着状態に維持したまま、蓋部本体91をキャップ部92に取り付けてもよい。あるいは、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々に再び液体を吸引させない場合には、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作されることで、取出部20の状態を非圧着状態に切り替えた後に、開口2cを介して第1吸収体11、第2吸収体12、取出部20、及び貯留部80を管路2外へ出してもよい。
このような採取方法により、従来技術(下水を吸収した吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、吸収体を搾ることで下水を抽出する技術)に比べて、液体を採取する作業を管路2内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、開口2cを介して管路2内に収容可能な吸収体10と、開口2cを介して管路2内に収容可能な取出部20であり、管路2内において、吸収体10から液体を取り出すための取出部20と、開口2cを介して管路2内に収容可能な貯留部80であり、管路2内において、取出部20によって吸収体10から液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具3を介して当該貯めた液体を管路2外に取り出すことが可能となるように構成された貯留部80と、を備えるので、従来技術(下水を吸収した吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、吸収体を搾ることで下水を抽出する技術)に比べて、液体を採取する作業を管路2内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
また、取出部20が、吸収体10を保持しながら、当該取出部20で吸収体10を押圧することで、液体を吸収体10から取り出すように構成されているので、液体を吸収体10から取り出す作業を簡易に行うことができることから、当該作業の効率化を図ることができる。
また、取出部20が、第1吸収体11及び第2吸収体12を保持しながら、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、液体を吸収体10から取り出すように構成されているので、液体を吸収体10から取り出す作業を簡易に行うことができ、当該作業の効率化を図ることができる。
また、取出部20が、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させることで、採取装置1を管路2内に保持することが可能となるように構成されているので、採取装置1を管路2内に保持するための手段を別途設けることなく、採取装置1を管路2に対して保持でき、採取装置1を管路2に常設しやすくなる。
また、取出部20の状態を、圧着状態と、非圧着状態とに切り替える切替部100を備えるので、切替部100によって、状況に応じて取出部20の状態を圧着状態に維持することができ、採取装置1を管路2に対して保持しやすくなる。
また、取出部20が管路2内に落下することを防止するための脱落防止部130を備えるので、取出部20が管路2内に落下することを防止でき、採取装置1を管路2に常設しやすくなる。
また、吸収体10、取出部20、及び貯留部80が管路2内に収容されている際に、蓋部90によって吸収体10、取出部20、及び貯留部80が外部に露出しないように覆うことが可能な蓋部90を備えるので、吸収体10、取出部20、及び貯留部80が管路2内に収容されている際に、吸収体10、取出部20、及び貯留部80が外部に露出することを回避でき、例えば、採取装置1が常設されている場合に、採取装置1が第三者によって操作されることを防止しやすくなる。
また、管路2が、縦型配管であるので、管路2が縦型配管である場合に、液体を採取する作業中において作業者が液体に触れることを回避しやすいことから、液体を一層安全又は衛生的に採取することが可能となる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る採取装置について説明する。この実施の形態2は、閉操作によって、第1取出部及び第2取出部を管路の内壁に対して圧着させることが可能な形態である。ただし、実施の形態2に係る構成は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成と同じであるものとし、同一の構成については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る採取装置の構成について説明する。
実施の形態2に係る採取装置200は、図6に示すように、実施の形態1に係る採取装置1と略同一に構成されている。ただし、貯留部80の構成の詳細、及び取出部20の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-貯留部の構成の詳細)
次に、貯留部80の構成の詳細について説明する。
実施の形態2では、図6から図8に示すように、貯留部80は、第1貯留部81及び第2貯留部82を備えている。
(構成-貯留部の構成の詳細-第1貯留部)
図6に戻り、第1貯留部81は、貯留部80の基本構造体の一部である。この第1貯留部81は、例えば上面が開放された樹脂製(又は金属製)の略箱状体にて形成されており、具体的には、平面形状が略台形状に設定されていると共に、実施の形態1に係る貯留部80の大きさと略同一に設定されている。また、第1貯留部81は、管路2内(具体的には、本管2a内又は採取管2b内)に設けられている。
具体的には、図6から図8に示すように、第1貯留部81は、第1押圧部50の後端部の近傍位置であり、且つ第1押圧部50よりも下方に配置され、第1押圧部50に対して接続されている。
(構成-貯留部の構成の詳細-第2貯留部)
図6に戻り、第2貯留部82は、貯留部80の基本構造体の他の一部である。この第2貯留部82は、第1貯留部81の構成と略同一に構成され、且つ第2貯留部82の平面形状が第1貯留部81の平面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、管路2内(具体的には、本管2a内又は採取管2b内)に設けられている。
具体的には、図6から図8に示すように、第2貯留部82は、第2押圧部60の後端部の近傍位置であり、且つ第2押圧部60よりも下方に配置され、第2押圧部60に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細)
次に、取出部20の構成の詳細について説明する。
取出部20の具体的な構成については任意であるが、実施の形態2では以下に示す特徴を有する。なお、取出部20は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴)
最初に、取出部20の第1の特徴については、取出部20は、吸収体10(具体的には、第1吸収体11、第2吸収体12)を保持しながら、当該取出部20で吸収体10を押圧することで、液体を吸収体10から取り出すように構成されている。
具体的には、図7から図9に示すように、取出部20は、第1取出部30、第2取出部40、第1押圧部50、第2押圧部60、及び支持部70を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部)
第1取出部30は、図9に示すように、第1保持部31、第1操作部32、及び第1切替部110を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1保持部)
第1保持部31は、実施の形態1に係る第1保持部31と略同一に構成されているものの、以下の工夫が施されている。
すなわち、まず、第1保持部31は、第1送出部31bを省略していると共に、第1保持部31の断面形状は、略矩形状に設定されている。
また、図7に示すように、第1保持部31は、第1吸収体11よりも上方において、第1吸収体11と当接するように設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部)
第1操作部32は、図9に示すように、第1操作部本体32a、第1脱落防止部140、第1操作側接続部32c、及び第1指かけ部32bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部-第1操作部本体)
第1操作部本体32aは、実施の形態1に係る第1操作部本体32aと略同一に構成されている。ただし、第1操作部本体32aの正面形状については、実施の形態2では、図9に示すように、略屈曲状に設定している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部-第1脱落防止部)
図6に戻り、第1脱落防止部140は、例えば樹脂製(又は金属製)の略板状体(具体的には、若干湾曲した略板状体)にて形成されており、図6に示すように、キャップ部92内に設けられている。
具体的には、第1脱落防止部140は、キャップ部92の下端部のうち、開口2c周縁に設けられた溝部(図示省略)に略沿うように配置され、当該溝部に対して嵌合されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部-第1操作側接続部)
第1操作側接続部32cは、第1操作部本体32aと第1脱落防止部140とを接続する第1操作側接続手段である。この第1操作側接続部32cは、例えば樹脂製(又は金属製)の略棒状体にて形成されており、図9に示すように、第1操作部本体32aと第1脱落防止部140との相互間に設けられ、第1操作部本体32a及び第1脱落防止部140の各々に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1操作部-第1指かけ部)
第1指かけ部32bは、実施の形態1に係る第1指かけ部32bと略同一に構成されており、図9に示すように、第1脱落防止部140の上端部に立設されており、第1脱落防止部140に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-第1切替部)
第1切替部110は、実施の形態1に係る第1切替部110と略同一に構成されており、図9に示すように、第1操作部本体32aに設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1取出部-その他の構成)
また、第1取出部30の形成方法については任意であるが、実施の形態2では、樹脂材料を公知の成形方法(一例として、射出成形等)を用いて成形することで、第1保持部31、第1操作部32、及び第1切替部110を一体に形成している(なお、第2取出部40の形成方法についても略同様とする)。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部)
第2取出部40は、図9に示すように、第2保持部41、第2操作部42、及び第2切替部120を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2保持部)
第2保持部41は、実施の形態2に係る第1保持部31と略同一に構成され、且つ第2保持部本体41aの平面形状が当該第1保持部本体31aの平面形状を左右反転させた形状になるように構成されており、図9に示すように、第2吸収体12よりも上方において、第2吸収体12と当接するように設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部)
第2操作部42は、図9に示すように、第2操作部本体42a、第2脱落防止部150、第2操作側接続部42c、及び第2指かけ部42bを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部-第2操作部本体)
第2操作部本体42aは、実施の形態2に係る第1操作部本体32aと略同一に構成され、且つ第2操作部本体42aの正面形状が第1操作部本体32aの正面形状を左右反転させた形状になるように構成されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部-第2脱落防止部)
図6に戻り、第2脱落防止部150は、実施の形態2に係る第1脱落防止部140と略同一に構成され、図6に示すように、キャップ部92内に設けられている。
具体的には、第2脱落防止部150は、キャップ部92の下端部に設けられた上記溝部に略沿うように配置され、且つ第1脱落防止部140と対向する位置に配置され、上記溝部に対して嵌合されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部-第2操作側接続部)
第2操作側接続部42cは、第2操作部本体42aと第2脱落防止部150とを接続する第2操作側接続手段である。この第2操作側接続部42cは、第1操作側接続部32cと略同一に構成され、図9に示すように、第2操作部本体42aと第2脱落防止部150との相互間に設けられ、第2操作部本体42a及び第2脱落防止部150の各々に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2操作部-第2指かけ部)
第2指かけ部42bは、実施の形態1に係る第2指かけ部42bと略同一に構成されており、図9に示すように、第2脱落防止部150の上端部に立設されており、第2脱落防止部150に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-第2切替部)
第2切替部120は、実施の形態1に係る第2切替部120と略同一に構成されており(ただし、上下方向に沿って並設された2つの第2切替側接続部122を備えていると共に、第3切替側接続部123を省略している)、図9に示すように、第2操作部本体42aに設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2取出部-その他の構成)
また、第1取出部30と第2取出部40との接続方法については任意であるが、実施の形態2では、第1取出部30の第1操作部32又は/及び第2取出部40の第2操作部42が閉操作されることで、図6(a)、図8(a)に示すように、第1取出部30の第1保持部31が第2取出部40の第2保持部41から遠のき、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作されることで、図8(b)に示すように、第1保持部31が第2保持部41に近づくように、第1操作部32の第1操作部本体32aと第2操作部42の第2操作部本体42aとを、固定具を介して接続している。
具体的には、上述したように、図9に示すように、第1操作部本体32a及び第2操作部本体42aの各々の正面形状を略屈曲状に設定しており、さらに、第1操作部本体32aの屈曲部と第2操作部本体42aの屈曲部とを、固定具を介して回転自在に接続している。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第1押圧部)
図7に戻り、第1押圧部50は、実施の形態1に係る第1押圧部50と略同一に構成されており、図7に示すように、第1吸収体11の下方において、第1吸収体11と当接可能な位置に設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-第2押圧部)
第2押圧部60は、実施の形態1に係る第2押圧部60と略同一に構成されており、図7に示すように、第2吸収体12の下方において、第2吸収体12と当接可能な位置に設けられている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部)
支持部70は、図7に示すように、第1支持部71及び第2支持部72を備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部)
第1支持部71は、図7に示すように、第1支持部本体71a及び第1支持側操作部71cを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部-第1支持部本体)
第1支持部本体71aは、実施の形態1に係る第1支持部本体71aと略同一に構成されており、図7、図8に示すように、第1押圧部50よりも後方において、採取管2bの軸方向に略沿うように配置され、第1支持部本体71aの下端部が第1押圧部50の後端部に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部-第1支持側操作部)
第1支持側操作部71cは、第1支持部本体71aを介して第1押圧部50を操作するための第1支持側操作手段である。この第1支持側操作部71cは、例えば樹脂製(又は金属製)の略環状体にて形成されており、具体的には。図8に示すように、作業者の指をかけることが可能な略円環状体にて形成されている。また、図7に示すように、第1支持側操作部71cは、第1支持部本体71aの上端部において、略水平に設けられており、第1支持部本体71aに対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第1支持部-その他の構成)
また、第1支持部71の形成方法については任意であるが、実施の形態2では、樹脂材料を公知の成形方法(一例として、射出成形等)を用いて成形することで、第1押圧部50及び第1支持部71を一体に形成している(なお、第2支持部72の形成方法についても略同様とする)。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第2支持部)
第2支持部72は、図7に示すように、第2支持部本体72a及び第2支持側操作部72cを備えている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第2支持部-第2支持部本体)
第2支持部本体72aは、実施の形態1に係る第2支持部本体72aと略同一に構成されており、図7、図8に示すように、第2押圧部60よりも後方において、採取管2bの軸方向に略沿うように配置され、第2支持部本体72aの下端部が第2押圧部60の後端部に対して接続されている。
(構成-取出部の構成の詳細-第1の特徴-支持部-第2支持部-第2支持側操作部)
第2支持側操作部72cは、第2支持部本体72aを介して第2押圧部60を操作するための第2支持側操作手段である。この第2支持側操作部72cは、第1支持側操作部71cと略同一に構成されており、図7に示すように、第2支持部本体72aの上端部において、略水平に設けられており、第2支持部本体72aに対して接続されている。
このような第1の特徴により、管路2内において、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作された状態において、第1支持側操作部71c及び第2支持側操作部72cの各々を引き上げることで、第1吸収体11を第1押圧部50で押圧すると共に、第2吸収体12を第2押圧部60で押圧することにより、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々から液体を取り出すことができる。よって、液体を吸収体10から取り出す作業を簡易に行うことができることから、当該作業の効率化を図ることができる。
(構成-取出部の構成の詳細-第2の特徴)
図6に戻り、次に、取出部20の第2の特徴については、取出部20は、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させることで、採取装置200を管路2内に保持することが可能となるように構成されている。
具体的には、まず、図6(a)に示すように、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作された際に、第1保持部31の第1保持部本体31a及び第2保持部41の第2保持部本体41aの各々の外縁面の略全体が本管2aの内壁と当接するように、第1操作部32及び第2操作部42が構成されていると共に、第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々の平面形状が設定されている。
より具体的には、第1操作部32及び第2操作部42の構成については、第1操作部32及び第2操作部42の各々の屈曲部の角度が、上記閉操作が行われた際に第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々の外縁面の略全体が本管2aの内壁と当接可能な大きさに設定されている。
また、第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々の平面形状については、上述したように、実施の形態1に係る第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々の平面形状と略同一に設定されている。
このような第2の特徴により、採取装置200を管路2内に保持するための手段を別途設けることなく、採取装置200を管路2に対して保持でき、採取装置200を管路2に常設しやすくなる。
また、以上のような採取装置200の構成により、実施の形態1に係る採取装置1と略同様に、液体を採取する作業を管路2内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
(採取方法)
次に、上記採取装置200を用いて、管路2を流れる液体を採取するための採取方法について説明する。
実施の形態1に係る採取方法は、吸収工程、第1取出工程、及び第2取出工程を含んでいる。
(採取方法-吸収工程)
最初に、吸収工程について説明する。
吸収工程においては、具体的には、図6(a)に示すように、採取装置200を管路2に設置した後、吸収体10に液体が吸収されるまで採取装置200を所定期間放置する。
ここで、採取装置200を管路2に設置する方法については任意であるが、実施の形態2では以下の通りに設置する。
具体的には、まず、採取管2bに対して蓋部90のキャップ部92を取り付ける。次に、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作された状態で、第1吸収体11、第2吸収体12、取出部20、第1貯留部81、及び第2貯留部82を開口2cを介して管路2内に挿入する。次いで、第1操作部32又は/及び第2操作部42が閉操作されることで、取出部20の第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させる。また、第1切替側接続部112及び第2切替側接続部122を介して第1切替部110及び第2切替部120を接続することにより、取出部20の状態を圧着状態に維持する。さらに、第1取出部30の第1脱落防止部140及び第2取出部40の第2脱落防止部150をキャップ部92の溝部に嵌め込むことにより、取出部20が管路2内に落下することを防止する。続いて、蓋部90の蓋部本体91をキャップ部92に取り付けることにより、蓋部本体91によって開口2cを塞ぐ。
(採取方法-第1取出工程)
次に、第1取出工程について説明する。
第1取出工程においては、吸収工程の後に、取出部20によって第1吸収体11及び第2吸収体12に吸収された液体を取り出して、当該取り出した液体を第1貯留部81及び第2貯留部82にそれぞれ貯める。
より具体的には、第1操作部32又は/及び第2操作部42が開操作された状態において、第1支持側操作部71c及び第2支持側操作部72cの各々を引き上げることで、第1吸収体11を第1押圧部50で押圧すると共に、第2吸収体12を第2押圧部60で押圧することにより、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々から液体を取り出し、第1吸収体11から取り出した液体を第1貯留部81に貯めると共に、第2吸収体12から取り出した液体を第2貯留部82に貯める。
(採取方法-第2取出工程)
続いて、第2取出工程について説明する。
第2取出工程においては、具体的には、図6(b)に示すように、まず、器具3の先端部が第1貯留部81内又は第2貯留部82内に位置するように、開口2cを介して器具3を管路2内に挿入する。次に、器具3の吸引操作を行うことで、第1貯留部81又は第2貯留部82に貯められた液体を吸引した後、開口2cを介して器具3を管路2外へ出すことにより、液体を管路2外に取り出す。
その後、例えば、器具3の先端部を管路2外に位置する図示しない容器内に位置させて、器具3の吐出操作を行うことで、器具3に吸引された液体を容器に収容し、図示しない公知の分析装置によって容器内の液体に含まれる試料の分析を行ってもよい。
このような採取方法により、実施の形態1に係る採取方法と略同様に、液体を採取する作業を管路2内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、開口2cを介して管路2内に収容可能な吸収体10と、開口2cを介して管路2内に収容可能な取出部20であり、管路2内において、吸収体10から液体を取り出すための取出部20と、開口2cを介して管路2内に収容可能な貯留部80であり、管路2内において、取出部20によって吸収体10から液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具3を介して当該貯めた液体を管路2外に取り出すことが可能となるように構成された貯留部80と、を備えるので、実施の形態1に係る採取装置1と略同様に、液体を採取する作業を管路2内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(管路について)
上記実施の形態1、2では、管路2が、縦型配管であると説明したが、これに限らず。例えば、縦型配管以外の配管(一例として、横型配管(液体が水平方向に流れる配管)等)であってもよい。
(採取装置について)
上記実施の形態1、2では、採取装置が、切替部100、脱落防止部130、及び蓋部90を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、採取装置が管路2に常設されない場合、又は採取装置が管路2内に落下することを回避できる場合には、切替部100、脱落防止部130、又は/及び蓋部90を省略してもよい。
また、上記実施の形態1、2では、採取装置が、管路2の採取管2bに設けられた開口2cを介して設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、管路2の本管2aに設けられた開口2cを介して設けられてもよい。
(吸収体について)
上記実施の形態1、2では、吸収体10(第1吸収体11及び第2吸収体12)が、取出部20(具体的には、第1保持部31及び第2保持部41)によって保持されていると説明したが、これに限らない。例えば、取出部20以外の手段(一例として、第1吸収体11又は第2吸収体12を管路2の内壁に対して吊るすための吊り手段等)によって保持されてもよい。一例として、取出部20(具体的には、第1保持部31及び第2保持部41)によって吸収体10が挟持して液体を絞りだすことで、液体を吸収体10から取り出してもよい。
(取出部について)
上記実施の形態1、2では、取出部20が、第1取出部30及び第1押圧部50(あるいは、第2取出部40及び第2押圧部60)を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方のみを保持しながら、取出部20で第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方のみを押圧することで、液体を第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方のみから取り出す場合には、第1取出部30及び第1押圧部50(あるいは、第2取出部40及び第2押圧部60)を省略してもよい。また、採取装置が、第1吸収体11(又は第2吸収体12)のみを備えてもよい。
また、上記実施の形態1では、取出部20が、当該取出部20で吸収体10を押圧することで、液体を吸収体10から取り出すように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、当該取出部20で吸収体10を押圧できないように構成されてもよい。一例として、第1押圧部50及び第2押圧部60を省略してもよい。
また、上記実施の形態1では、取出部20が、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、液体を吸収体から取り出すように構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1吸収体11又は第2吸収体12のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることができないように構成されてもよい。一例として、第1吸収体11及び第2吸収体12の各々の上下方向の位置がそれぞれ異なるように、第1吸収体11及び第2吸収体12が設けられてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、取出部20が、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着させることで、採取装置を管路2内に保持することが可能となるように構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、採取装置が管路2に常設されない場合には、第1取出部30及び第2取出部40を管路2の内壁に対して圧着できないように構成されてもよい。一例として、第1保持部本体31a及び第2保持部本体41aの各々の平面形状が本管2aの内縁形状に沿わないように設定してもよい。
また、上記実施の形態1、2では、取出部20に第1脱落防止部140及び第2脱落防止部150が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第1脱落防止部140又は第2脱落防止部150のいずれか一方のみが設けられてもよい。
(第1送出部について)
上記実施の形態1では、第1送出部31bが、断面形状が略L字状である略板状体にて形成されており、第1保持部本体31aの内縁側において、当該第1送出部31bと第1吸収体11とによって溝が形成されるように配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1送出部31bは、断面形状が略溝状に形成され、第1保持部本体31aの内縁側に配置されることで、当該第1送出部31bの溝部分を介して取出部20によって第1吸収体11から取り出された液体が向けて貯留部80に流れるようにしてもよい(なお、第2送出部41bについても略同様とする)。
(貯留部について)
上記実施の形態1では、貯留部80が、上面が開放されたの略箱状体にて形成されていると説明したが、これに限らない。取出部20によって吸収体10から液体が取り出された際に、当該液体を貯めることができる形状にて貯留部80が形成されていればよく、例えば、略円筒状、略すり鉢状、又は略半球状に形成されてもよい(なお、実施の形態2に係る第1貯留部81及び第2貯留部82の形状についても略同様とする)。
(付記)
付記1の採取装置は、管路に形成された開口を介して前記管路を流れる液体を採取するための採取装置であって、前記開口を介して前記管路内に収容可能な吸収体であり、前記液体を吸収するための吸収体と、前記開口を介して前記管路内に収容可能な取出手段であり、前記管路内において、前記吸収体から前記液体を取り出すための取出手段と、前記開口を介して前記管路内に収容可能な貯留手段であり、前記管路内において、前記取出手段によって前記吸収体から前記液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具を介して当該貯めた液体を前記管路外に取り出すことが可能となるように構成された貯留手段と、を備える。
付記2の採取装置は、付記1に記載の採取装置において、前記取出手段は、前記吸収体を保持しながら、当該取出手段で前記吸収体を押圧することで、前記液体を前記吸収体から取り出すように構成されている。
付記3の採取装置は、付記1又は2に記載の採取装置において、前記吸収体は、第1吸収体と、前記第1吸収体とは別体に構成された第2吸収体と、を備え、前記取出手段は、前記第1吸収体及び前記第2吸収体を保持しながら、前記第1吸収体又は前記第2吸収体のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、前記液体を前記吸収体から取り出すように構成されている。
付記4の採取装置は、付記1に記載の採取装置において、前記取出手段は、第1取出手段と、前記第1取出手段とは別体に構成された第2取出手段と、を備え、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させることで、当該採取装置を前記管路内に保持することが可能となるように構成されている。
付記5の採取装置は、付記4に記載の採取装置において、前記取出手段の状態を、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させることで当該採取装置を前記管路内に保持する圧着状態と、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させない非圧着状態とに切り替える切替手段を備える。
付記6の採取装置は、付記1に記載の採取装置において、前記取出手段が前記管路内に落下することを防止するための脱落防止手段を備える。
付記7の採取装置は、付記1に記載の採取装置において、前記開口を開閉自在な蓋手段であり、前記吸収体、前記取出手段、及び前記貯留手段が前記管路内に収容されている際に、当該蓋手段によって前記吸収体、前記取出手段、及び前記貯留手段が外部に露出しないように覆うことが可能な蓋手段を備える。
付記8の採取装置は、付記1に記載の採取装置において、前記管路は、縦型配管である。
付記9の採取方法は、管路に形成された開口を介して前記管路を流れる液体を採取するための採取方法であって、前記管路内において、吸収体に前記液体を吸収させる吸収工程と、前記吸収工程の後に、前記管路内において、取出手段によって前記吸収体に吸収された前記液体を取り出し、当該取り出した前記液体を貯留手段に貯める第1取出工程と、前記第1取出工程の後に、前記管路内において、器具を介して前記貯留手段に貯められた前記液体を前記管路外に取り出す第2取出工程と、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の採取装置、又は付記9に記載の採取方法によれば、開口を介して管路内に収容可能な吸収体と、開口を介して管路内に収容可能な取出手段であり、管路内において、吸収体から液体を取り出すための取出手段と、開口を介して管路内に収容可能な貯留手段であり、管路内において、取出手段によって吸収体から液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具を介して当該貯めた液体を管路外に取り出すことが可能となるように構成された貯留手段と、を備えるので、従来技術(下水を吸収した吸収体を汚水桝から外部へ引き揚げた後に、吸収体を搾ることで下水を抽出する技術)に比べて、液体を採取する作業を管路内で行うことができる。よって、上記作業中に作業者が液体に触れることを回避しやすくなることから、液体を安全又は衛生的に採取することが可能となる。
付記2に記載の採取装置によれば、取出手段が、吸収体を保持しながら、当該取出手段で吸収体を押圧することで、液体を吸収体から取り出すように構成されているので、液体を吸収体から取り出す作業を簡易に行うことができることから、当該作業の効率化を図ることができる。
付記3に記載の採取装置によれば、取出手段が、第1吸収体及び第2吸収体を保持しながら、第1吸収体又は第2吸収体のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、液体を吸収体から取り出すように構成されているので、液体を吸収体から取り出す作業を簡易に行うことができ、当該作業の効率化を図ることができる。
付記4に記載の採取装置によれば、取出手段が、第1取出手段及び第2取出手段を管路の内壁に対して圧着させることで、当該採取装置を管路内に保持することが可能となるように構成されているので、採取装置を管路内に保持するための手段を別途設けることなく、採取装置を管路に対して保持でき、採取装置を管路に常設しやすくなる。
付記5に記載の採取装置によれば、取出手段の状態を、圧着状態と、非圧着状態とに切り替える切替手段を備えるので、切替手段によって、状況に応じて取出手段の状態を圧着状態に維持することができ、採取装置を管路に対して保持しやすくなる。
付記6に記載の採取装置によれば、取出手段が管路内に落下することを防止するための脱落防止手段を備えるので、取出手段が管路内に落下することを防止でき、採取装置を管路に常設しやすくなる。
付記7に記載の採取装置によれば、吸収体、取出手段、及び貯留手段が管路内に収容されている際に、当該蓋手段によって吸収体、取出手段、及び貯留手段が外部に露出しないように覆うことが可能な蓋手段を備えるので、吸収体、取出手段、及び貯留手段が管路内に収容されている際に、吸収体、取出手段、及び貯留手段が外部に露出することを回避でき、例えば、採取装置が常設されている場合に、採取装置が第三者によって操作されることを防止しやすくなる。
付記8に記載の採取装置によれば、管路が、縦型配管であるので、管路が縦型配管である場合に、液体を採取する作業中において作業者が液体に触れることを回避しやすいことから、液体を一層安全又は衛生的に採取することが可能となる。
1 採取装置
2 管路
2a 本管
2b 採取管
2c 開口
3 器具
10 吸収体
11 第1吸収体
12 第2吸収体
20 取出部
30 第1取出部
31 第1保持部
31a 第1保持部本体
31b 第1送出部
32 第1操作部
32a 第1操作部本体
32b 第1指かけ部
32c 第1操作側接続部
40 第2取出部
41 第2保持部
41a 第2保持部本体
41b 第2送出部
42 第2操作部
42a 第2操作部本体
42b 第2指かけ部
42c 第2操作側接続部
50 第1押圧部
60 第2押圧部
70 支持部
71 第1支持部
71a 第1支持部本体
71b 第1支持側接続部
71c 第1支持側操作部
72 第2支持部
72a 第2支持部本体
72b 第2支持側接続部
72c 第2支持側操作部
73 第3支持部
80 貯留部
81 第1貯留部
82 第2貯留部
90 蓋部
91 蓋部本体
92 キャップ部
100 切替部
110 第1切替部
111 第1切替部本体
112 第1切替側接続部
120 第2切替部
121 第2切替部本体
122 第2切替側接続部
123 第3切替側接続部
130 脱落防止部
140 第1脱落防止部
141 第1外側引掛部
142 第1内側引掛部
150 第2脱落防止部
151 第2外側引掛部
152 第2内側引掛部
200 採取装置

Claims (9)

  1. 管路に形成された開口を介して前記管路を流れる液体を採取するための採取装置であって、
    前記開口を介して前記管路内に収容可能な吸収体であり、前記液体を吸収するための吸収体と、
    前記開口を介して前記管路内に収容可能な取出手段であり、前記管路内において、前記吸収体から前記液体を取り出すための取出手段と、
    前記開口を介して前記管路内に収容可能な貯留手段であり、前記管路内において、前記取出手段によって前記吸収体から前記液体が取り出された際に、当該液体を貯めて、器具を介して当該貯めた液体を前記管路外に取り出すことが可能となるように構成された貯留手段と、
    を備える採取装置。
  2. 前記取出手段は、前記吸収体を保持しながら、当該取出手段で前記吸収体を押圧することで、前記液体を前記吸収体から取り出すように構成されている、
    請求項1に記載の採取装置。
  3. 前記吸収体は、
    第1吸収体と、
    前記第1吸収体とは別体に構成された第2吸収体と、を備え、
    前記取出手段は、前記第1吸収体及び前記第2吸収体を保持しながら、前記第1吸収体又は前記第2吸収体のいずれか一方をいずれか他方に押し付けることで、前記液体を前記吸収体から取り出すように構成されている、
    請求項1又は2に記載の採取装置。
  4. 前記取出手段は、
    第1取出手段と、
    前記第1取出手段とは別体に構成された第2取出手段と、を備え、
    前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させることで、当該採取装置を前記管路内に保持することが可能となるように構成されている、
    請求項1に記載の採取装置。
  5. 前記取出手段の状態を、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させることで当該採取装置を前記管路内に保持する圧着状態と、前記第1取出手段及び前記第2取出手段を前記管路の内壁に対して圧着させない非圧着状態とに切り替える切替手段を備える、
    請求項4に記載の採取装置。
  6. 前記取出手段が前記管路内に落下することを防止するための脱落防止手段を備える、
    請求項1に記載の採取装置。
  7. 前記開口を開閉自在な蓋手段であり、前記吸収体、前記取出手段、及び前記貯留手段が前記管路内に収容されている際に、当該蓋手段によって前記吸収体、前記取出手段、及び前記貯留手段が外部に露出しないように覆うことが可能な蓋手段を備える、
    請求項1に記載の採取装置。
  8. 前記管路は、縦型配管である、
    請求項1に記載の採取装置。
  9. 管路に形成された開口を介して前記管路を流れる液体を採取するための採取方法であって、
    前記管路内において、吸収体に前記液体を吸収させる吸収工程と、
    前記吸収工程の後に、前記管路内において、取出手段によって前記吸収体に吸収された前記液体を取り出し、当該取り出した前記液体を貯留手段に貯める第1取出工程と、
    前記第1取出工程の後に、前記管路内において、器具を介して前記貯留手段に貯められた前記液体を前記管路外に取り出す第2取出工程と、
    を含む採取方法。
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