JP2024007700A - スクミリンゴガイの駆除方法及びスクミリンゴガイの駆除容器 - Google Patents

スクミリンゴガイの駆除方法及びスクミリンゴガイの駆除容器 Download PDF

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Abstract

【課題】スクミリンゴガイを捕獲するだけではなく、殺貝して駆除することができるスクミリンゴガイの駆除方法及びこの方法に用いる駆除容器を提供すること。
【解決手段】本発明のスクミリンゴガイの駆除容器は、誘引餌16には動物性油脂を含有し、隔壁面材11の内部には水を貯留し、誘引餌16を隔壁面材11の内部の水に浸かるように設置することで、スクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引するとともに、微生物による有機物分解によって隔壁面材11の内部の水の溶存酸素を低下させ、隔壁面材11の内部に誘引されたスクミリンゴガイ1を溶存酸素の低下によって殺貝することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 1.株式会社日本農業新聞が発行した、日本農業新聞、令和3年7月10日付、第13面 2.株式会社千葉日報社が発行した、千葉日報、令和3年9月25日付、第2面 3.千葉県立農業大学校にて令和3年11月10日に発表 4.千葉県立農業大学校東金校舎にて令和3年度病害虫専攻教室研究成果発表会で令和3年11月20日に発表 5.全国農業会議所が発行した、全国農業新聞、令和4年1月14日付、第1面 6.千葉県立多古高等学校にて令和4年5月11日に発表 7.千葉県立多古高等学校にて令和4年6月3日に発表 8.株式会社毎日新聞社が発行した、毎日新聞、令和4年5月17日付、第18面 9.株式会社日本農業新聞が発行した、日本農業新聞、令和4年5月18日付、第10面 10.株式会社千葉日報社が発行した、千葉日報、令和4年5月21日付、第2面 11.山武市成東文化会館のぎくプラザにて令和4年度農業経営体育成セミナー専門研修(病害虫)で令和4年6月29日に発表 12.令和3年11月12日、提供 13.令和4年3月21日、提供 14.令和4年4月27日、提供 15.令和4年5月25日、提供 16.令和4年5月27日、販売 17.令和4年6月8日、提供 18.令和4年6月11日、提供
本発明は、特に水田圃場に生息するスクミリンゴガイの駆除方法及び駆除容器に関する。
スクミリンゴガイPomacea canaliculata(Lamarck)は、ジャンボタニシと俗称され、1984年に植物防疫法に基づき有害動物に指定されている(図11(a))。この貝は南米が原産地であるが、食用として台湾から輸入され、その後、業者の廃業に伴う生貝や卵塊の処分の不徹底から用水路へ侵入し、日本国内で分布を広げた。野生化した本貝は、水稲やレンコン、イグサなどを食害して大きな問題となっている。水稲の場合、移植直後2~3週間の若くて柔らかい苗を食害し、生育不良や欠株を引き起こしている(図11(b)(c))。さらに絶滅が危惧される希少な水生植物を食べ荒らし、生物多様性の低下が心配される。また、スクミリンゴガイは、体内に広東住血線虫などの寄生虫がいる可能性もあることから素手で触ることは控えたほうがよいとされている。本貝は繁殖力が旺盛であるため、毎年の防除が必要となる。卵は濃いピンク色でよく目立ち、200~300個程度の卵からなる卵塊を形成する(図12)。雌1頭の年間総産卵数は3,000個以上と言われている。
スクミリンゴガイの主な防除対策としては、(a)取水口・排水口にネットなどを設置して貝の侵入を防止。(b)圃場内・水路にトラップの設置による捕獲。(c)水路の壁などに産み付けられた卵塊を殺卵。(d)殺貝効果のある石灰窒素を圃場に散布。(e)食害防止効果がある薬剤を育苗箱に施用。(f)食害されにくい4葉期以上の苗を移植。(g)水深を4cm以下にして摂食行動を抑制。(h)殺貝を目的に化学合成農薬などを圃場内に散布。(i)厳寒期前のロータリー耕うんによる殺貝。(j)水路内に蓄積した泥の堀り上げによる殺貝。(k)貝の持ち込み防止のため、農業機械の洗浄。(l)田畑輪換による貝密度の減少。(m)アイガモやコイによる捕食。などが実践されている(非特許文献1)。その他にも、電気的手法や超音波による防除について研究が行われている(非特許文献2)。
本貝の防除について、上記の防除方法の組み合わせにより効果を上げているが、多雨などにより深水となった場合、スクミリンゴガイが活発に活動し、苗が食害される可能性がある。ロータリー耕うんや田畑輪換などによる殺貝などは、後作に向けた対策となっており、水深の変化による緊急の対応としては、化学合成農薬などの殺貝が有効であると考えられる。しかし近年、SDGsや環境への対応が重視されるようになり、生産現場においても農薬の使用量を削減した取り組みが求められている。圃場内や水路にトラップを設置する方法として、ペットボトルトラップ(非特許文献3)や野菜トラップ(非特許文献4)による捕獲など様々なトラップが開発されており、緊急を要する対策として、トラップは有効な手段として考えられる。
従来の捕獲トラップとしては、特許文献1から特許文献4で開示されているものがある。
特開2001-157544号公報 特開2007-97549号公報 実用新案登録第3103317号公報 実用新案登録第3070748号公報
「スクミリンゴガイ防除対策マニュアル(移植水稲)」、農林水産省消費・安全局植物防疫課、2022年3月 柳生義人、外2名、「電気的手法によるスクミリンゴガイ防除の試み(特集 スクミリンゴガイ研究の進展状況と防除技術の展望)」、植物防疫、第69巻、第3号、日本植物防疫協会、2015年3月、p169-174 市瀬克也、外2名、「ペットボトルを用いたスクミリンゴガイのトラップ」、九州病害虫研究会報、44巻、九州病害虫研究会、1998年11月、p50-52 国本佳範、外1名、「野菜トラップによるスクミリンゴガイの捕獲効率の向上」、農作業研究、43巻、2号、日本農作業学会、2008年、p75-82
特許文献1から特許文献4で開示している捕獲トラップは、スクミリンゴガイを捕獲するものであり、捕獲した後にスクミリンゴガイを取り出して殺貝しなければならない。
本発明は、スクミリンゴガイを捕獲するだけではなく、殺貝して駆除することができるスクミリンゴガイの駆除方法及びこの方法に用いる駆除容器を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のスクミリンゴガイ1の駆除方法は、上部を開口とする隔壁面材11を水中に設置し、誘引餌16を用いてスクミリンゴガイ1を前記隔壁面材11の内部に誘引するスクミリンゴガイ1の駆除方法であって、前記誘引餌16には動物性油脂を含有し、前記隔壁面材11の前記内部には水を貯留し、前記誘引餌16を前記隔壁面材11の前記内部の前記水に浸かるように設置することで、前記スクミリンゴガイ1を前記隔壁面材11の前記内部に誘引するとともに、微生物による有機物分解によって前記隔壁面材11の前記内部の前記水の溶存酸素を低下させ、前記隔壁面材11の前記内部に誘引された前記スクミリンゴガイ1を前記溶存酸素の低下によって殺貝することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のスクミリンゴガイ1の駆除方法において、前記隔壁面材11の前記上部に形成する前記開口を、水面2より低い位置とし、前記隔壁面材11の少なくとも下部を水田圃場の地中3に埋め込むことで前記隔壁面材11を設置することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載のスクミリンゴガイ1の駆除方法に用いるスクミリンゴガイ1の駆除容器10であって、前記隔壁面材11の前記上部に形成する前記開口には蓋体12を有し、前記蓋体12の中心に、前記スクミリンゴガイ1を前記隔壁面材11の前記内部に誘引する誘引開口13を形成し、前記誘引開口13の周囲には、前記隔壁面材11の前記内部に垂れ下がる返し材14を備え、前記隔壁面材11の前記内部に誘引され、前記隔壁面材11の上部外周を周回するドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類が脱出できる脱出口15を、前記蓋体12の外周に形成したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載のスクミリンゴガイ1の駆除容器10において、前記誘引開口13を前記蓋体12の前記外周よりも低い位置とし、前記蓋体12の前記外周から前記誘引開口に至る傾斜面を網材によって形成したことを特徴とする。
本発明によれば、動物性油脂を含有する誘引餌を隔壁面材の内部の水に浸かるように設置することで、隔壁面材の内部に貯留する水は、好気的微生物による有機物の分解に伴って多量の酸素が消費されて溶存酸素濃度が低下するため、スクミリンゴガイは酸欠状態となって死滅する。
本発明の一実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図 同駆除容器内における溶存酸素濃度の変化を示すグラフ 誘引餌として竹ペレットを用いた場合の誘引効果を示す図 本実施例に用いる誘引餌の誘引効果を示す写真 本実施例に用いる誘引餌の誘引効果とイネ被害検証の結果を示すグラフ及び写真 本発明の他の実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図 本実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器の設置方法を示す写真 図6及び図7に示す実施例による駆除容器での捕獲結果を示すグラフ 本発明の更に他の実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図 本発明の更に他の実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図 スクミリンゴカイの写真と被害状況を示す写真 スクミリンゴカイの卵の写真
本発明の第1の実施の形態によるスクミリンゴガイの駆除方法は、誘引餌には動物性油脂を含有し、隔壁面材の内部には水を貯留し、誘引餌を隔壁面材の内部の水に浸かるように設置することで、スクミリンゴガイを隔壁面材の内部に誘引するとともに、微生物による有機物分解によって隔壁面材の内部の水の溶存酸素を低下させ、隔壁面材の内部に誘引されたスクミリンゴガイを溶存酸素の低下によって殺貝するものである。
本実施の形態によれば、動物性油脂を含有する誘引餌を隔壁面材の内部の水に浸かるように設置することで、隔壁面材の内部に貯留する水は、好気的微生物による有機物の分解に伴って多量の酸素が消費されて溶存酸素濃度が低下するため、スクミリンゴガイは酸欠状態となって死滅する。このように、本実施の形態によるスクミリンゴガイの駆除方法は、スクミリンゴガイを捕獲するだけではなく、殺貝して駆除することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるスクミリンゴガイの駆除方法において、隔壁面材の上部に形成する開口を、水面より低い位置とし、隔壁面材の少なくとも下部を水田圃場の地中に埋め込むことで隔壁面材を設置するものである。
本実施の形態によれば、開口を水面より低い位置とし、隔壁面材の少なくとも下部を地中に埋め込むことでスクミリンゴガイを隔壁面材の内部に誘引しやすい。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態によるスクミリンゴガイの駆除方法に用いるスクミリンゴガイの駆除容器であり、隔壁面材の上部に形成する開口には蓋体を有し、蓋体の中心に、スクミリンゴガイを隔壁面材の内部に誘引する誘引開口を形成し、誘引開口の周囲には、隔壁面材の内部に垂れ下がる返し材を備え、隔壁面材の内部に誘引され、隔壁面材の上部外周を周回するドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類が脱出できる脱出口を、蓋体の外周に形成したものである。
本実施の形態によれば、蓋体の中心に誘引開口を形成し、誘引開口の周囲に返し材を備えることで、隔壁面材の内部に誘引したスクミリンゴガイの逃げ出しを防止できる。また、本実施の形態によれば、隔壁面材の内部に誘引されたドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、隔壁面材の上部外周を周回する習性を利用して、蓋体の外周に形成した脱出口から隔壁面材の外部に脱出させることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態によるスクミリンゴガイの駆除容器において、誘引開口を蓋体の外周よりも低い位置とし、蓋体の外周から誘引開口に至る傾斜面を網材によって形成したものである。
本実施の形態によれば、スクミリンゴガイは網材上を移動中に落下しやすいために、傾斜面によって誘引開口に導きやすく、スクミリンゴガイの逃げ出しを防止できる。
以下本発明の一実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器について説明する。
図1は本実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図であり、図1(a)は同駆除容器の設置状態での概念構成図、図1(b)は同駆除容器の上面からの写真、図1(c)は図1(b)に示す同駆除容器の脱出口を示す要部拡大写真である。
本実施例によるスクミリンゴガイ1の駆除容器10は、上部を開口とする隔壁面材11と、隔壁面材11の上部に形成する開口を覆う蓋体12とを有している。
本実施例に示す隔壁面材11は、下部に対して上部が拡大した筒形状である。隔壁面材11の下部には図示のように底面を有するが、底面は無くてもよい。隔壁面材11は、内部に水を貯留することができ、外部との空気流通は遮断される。隔壁面材11には、プラスチック製ダストボックス(直径220mm×高さ244mm、容量6.9L)を使用することができる。
蓋体12は網材で形成することが好ましい。蓋体12には、ステンレス製のザル(直径約21cm)を使用することができる。
蓋体12の中心には、スクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引する誘引開口13を形成している。誘引開口13は、蓋体12の外周よりも低い位置とすることが好ましい。誘引開口13の周囲には、隔壁面材11の内部に垂れ下がる返し材14を備えている。
蓋体12として、ステンレス製のザルを用いる場合には、ザルの底を十字に切り、返しを付けることで誘引開口13と返し材14を形成することができる。
蓋体12の外周には、少なくとも一つの脱出口15を形成している。隔壁面材11の内部に誘引され、隔壁面材11の上部外周を周回するドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、脱出口15から脱出することができる。
誘引開口13を蓋体12の外周よりも低い位置とすることで、蓋体12の外周から誘引開口13までは傾斜面となる。スクミリンゴガイ1は網材上を移動中に落下しやすいために、傾斜面によって誘引開口13に導きやすく、隔壁面材11の内部に誘引されたスクミリンゴガイ1の逃げ出しを防止できる。
隔壁面材11の内部には、動物性油脂を含有する誘引餌16を入れる。隔壁面材11の内部には水が貯留され、誘引餌16は隔壁面材11の内部の水に浸かるように設置する。誘引餌16は、生分解性の不織布に入れ、隔壁面材11の上端と蓋体12との間に不織布の上部又は不織布を吊るす紐を挟み、固定具で固定する。固定具には例えばダブルクリップを用いることができる。
誘引餌16は、鶏や七面鳥などの肉類を更に含有することが好ましく、魚油や植物性油脂を含有していてもよい。このような成分を含む誘引餌16としては、ペット用フード、特にドッグフードを代用品として用いることができ、蛋白質22%以上で脂質9%以上含むドッグフードでは良好な効果を得ることができた。
図1(a)に示すように、隔壁面材11の上部に形成する開口は、水面2より低い位置とし、隔壁面材11の少なくとも下部を水田圃場の地中3に埋め込むことで隔壁面材11を設置する。
このように、隔壁面材11の上部に形成する開口を水面2より低い位置とし、隔壁面材11の少なくとも下部を地中3に埋め込むことでスクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引しやすい。
本実施例による駆除容器10は、蓋体12の中心に誘引開口13を形成し、誘引開口13の周囲に返し材14を備えることで、隔壁面材11の内部に誘引したスクミリンゴガイ1の逃げ出しを防止できる。また、隔壁面材11の内部に誘引されたドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、隔壁面材11の上部外周を周回する習性を利用して、蓋体12の外周に形成した脱出口15から隔壁面材11の外部に脱出させることができる。脱出口15は、誘引開口13よりも小さく、隔壁面材11の縁に沿って長さ5cm、幅1cm程度の大きさである。
なお、駆除容器10内には、誘引餌16とともにハッカ油寒天17を設置することが好ましい。誘引餌16に動物性油脂を含有することで、ハクビシン、タヌキなどの害獣が集まりやすく、駆除容器10を損壊する可能性がある。ハッカ油寒天17を設置することで、害獣に対する忌避効果が期待できる。
図2は駆除容器内における溶存酸素濃度の変化を示すグラフである。
図2では、容量が6.9Lの駆除容器10内に50gの誘引餌16を設置した誘引餌設置区における溶存酸素濃度(DO)を示している。誘引餌16を設置しない無設置区を対照区として示している。誘引餌16には、蛋白質28%、脂質9%、粗繊維7.6%、灰分5.7%、水分10.5%で、鶏肉、コーン、大麦、動物性油脂、魚油を含むドッグフードを用いた。
水中に有機物となる誘引餌16を設置することで、微生物による有機物の分解によって多量の酸素が消費される。このため、誘引餌設置区では急速な溶存酸素濃度の低下が起こったと考えられる。一般に魚介類が生存するためには3mg/L以上の溶存酸素濃度が必要である。駆除容器10内にスクミリンゴガイ1が入った場合は、駆除容器10から出ることができず、急速な酸素量の低下により、すべての個体が死滅する仕組みになっている。駆除容器10内は好気性微生物が活発に活動するが、2mg/L以下になると嫌気性分解が起こり、悪臭物質が発生する。
まず、予備試験1として、柔らかいイネより優れた誘引餌16として、サトウキビ糖、もみ殻粉末、エビ粉末、トウモロコシ粉末、竹ペレットなど様々な飼料を与えて誘引効果試験を実施した。これらの飼料の中で「竹ペレット」を好んで食べることが分かった。竹はイネ科であり、入手しやすいことから誘引餌16としての適性は高いと判断した。
次に、予備試験2として、プラ舟を用いてイネを栽培し、竹ペレットを撒いた区と無散布の区に分け、イネの被害状況を調査した。各区にはスクミリンゴガイ1を4頭放し、3反復の試験を実施した。
図3は誘引餌として竹ペレットを用いた場合の誘引効果を示す図であり、図3(a)はイネを栽培しているプラ舟に竹ペレットを散布した状態を示す写真、図3(b)は竹ペレット散布による誘引結果を示すグラフである。
図3(b)に示すように、竹ペレット散布区についてもイネは食害され、防除効果は得られなかった。
ところで、スクミリンゴガイ1は、水槽の中でお互いの貝殻を食べており、食べられた部分だけが白くなっていることから、カルシウムの摂取が必要と考え、「ドッグフード」の適性を検討した。
図4は本実施例に用いる誘引餌の誘引効果を示す写真である。
誘引餌16に用いたドッグフードは図2で用いたものと同じである。
予備試験2として、水槽の中央にスクミリンゴガイ1を10頭置き、竹ペレット(写真左)とドッグフード(写真右)とについて誘引効果を検証した。
図4(a)は誘引試験の開始時の写真であり、図4(b)は8時間経過後の写真である。
図4(b)に示すように、すべての個体がドッグフードに誘引されている。
図5は本実施例に用いる誘引餌の誘引効果とイネ被害検証の結果を示すグラフ及び写真である。
誘引餌16に用いたドッグフードは図2及び図4で用いたものと同じである。
ドッグフード設置区については、スクミリンゴガイ1がドッグフードを好んで食べており、イネの被害は認められなかった。これに対し無設置区では、写真のように甚大な被害が認められた。
以下本発明の他の実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器について説明する。
図6は本実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図であり、図6(a)は同駆除容器の設置状態での概念構成図、図6(b)は同駆除容器の下面からの写真である。
図7は本実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器の設置方法を示す写真である。
本実施例によるスクミリンゴガイ1の駆除容器10は、上部を開口とする隔壁面材11と、隔壁面材11の上部に形成する開口を覆う蓋体12とを有している。
本実施例に示す隔壁面材11は、下部に対して上部が拡大した筒形状であるが、図6(b)に示すように底面部材は無く開口となっている。隔壁面材11は、設置状態では、内部に水を貯留することができ、外部との空気流通は遮断される。隔壁面材11には、プラスチック製ダストボックス(直径220mm×高さ244mm、容量6.9L)を使用することができる。
蓋体12及び誘引餌16については図1と同一であるので説明を省略する。なお、本実施例では、蓋体12は隔壁面材11に固定されていることが好ましい。
本実施例による駆除容器10は、外壁面材18を更に有している。
外壁面材18は、下部に対して上部が拡大した筒形状であるが、底面部材は無く開口となっている。外壁面材18は、隔壁面材11と同一構成部材であることが好ましく、隔壁面材11と同様に、プラスチック製ダストボックス(直径220mm×高さ244mm、容量6.9L)を使用することができる。
図6(a)に示すように、隔壁面材11及び外壁面材18の上部に形成する開口は、水面2より低い位置とし、隔壁面材11及び外壁面材18の少なくとも下部を水田圃場の地中3に埋め込むことで隔壁面材11及び外壁面材18を設置する。
本実施例における駆除容器10の水田圃場への設置は、外壁面材18を硬盤層の位置まで差し込み、外壁面材18の中にある泥を全て取り出す(図7(a))。その後、蓋体12を取り付けた隔壁面材11を外壁面材18の中に挿入する(図7(b))。隔壁面材11の上部に形成する開口を水面2より低い位置とすることで設置は完了する(図7(c))。
駆除容器10を圃場内に埋めて水面2下に設置することによって、誘引餌16に誘引されたスクミリンゴガイ1は、蓋体12の誘引開口13から隔壁面材11の内部に落ち、隔壁面材11の外部に出ることができない。駆除容器10は水田圃場に一度設置すれば、隔壁面材11の内部が満杯になるまで放置することができる。なお、駆除容器10は、設置する水田圃場の状況やスクミリンゴガイ1の生息状況によってサイズや容量を変えることで、駆除頭数を増やすことができる。
隔壁面材11の内部に入り、死滅したスクミリンゴガイ1は、蓋体12を取り付けた隔壁面材11を外壁面材18から取り出した後、外壁面材18の内部に残される。外壁面材18の内部に残存する死滅したスクミリンゴガイ1を除去した後に再び蓋体12を取り付けた隔壁面材11を外壁面材18に挿入することで駆除作業を継続することができ、駆除作業を継続する必要がなくなった場合には、死滅したスクミリンゴガイ1を除去することなく、土壌で埋め立て、外壁面材18を除去することもできる。
本実施例による駆除容器10においても、蓋体12の外周に脱出口15を形成しているため、スクミリンゴガイ1以外の他の生物であるドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、ゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類が隔壁面材11の内部に入っても、脱出口15から脱出させることができる。
図8は図6及び図7に示す実施例による駆除容器での捕獲結果を示すグラフである。
誘引餌(約50g)16は、生分解性の不織布に包み、10日間に1度、駆除容器10の内部に追加で投入する。駆除容器10は、約1ヶ月間設置することによって、効率よくスクミリンゴガイ1を駆除することができる。
10アール当たり、15個のトラップを用いて、合計1748頭のスクミリンゴガイ1を捕獲することができた。栽培したコシヒカリについてもほとんど被害は確認できなかった。さらに駆除容器10の内部のスクミリンゴガイ1は酸欠により、ほとんどの個体が死滅していた。このように実施例による駆除容器10によれば、捕獲だけではなく、殺貝できることが確認できた。
以下本発明の更に他の実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器について説明する。
図9は本実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図であり、図9(a)は同駆除容器の加工過程を示す写真、図9(b)は同駆除容器の写真、図9(c)は同駆除容器の設置状態を示す写真である。
本実施例によるスクミリンゴガイ1の駆除容器10は、上部を開口とする隔壁面材11と、隔壁面材11の上部に形成する開口を覆う蓋体12とを有している。
本実施例に示す隔壁面材11は、下部面に対して上部面が拡大した箱形状であり、底面を有している。隔壁面材11は、内部に水を貯留することができ、外部との空気流通は遮断される。隔壁面材11及び蓋体12には、プラスチック製タッパーを使用することができる。
蓋体12の中心には、スクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引する誘引開口13を形成している。誘引開口13は、蓋体12の外周よりも低い位置としている。誘引開口13の周囲には、隔壁面材11の内部に垂れ下がる返し材14を備えている。
隔壁面材11及び蓋体12として、プラスチック製タッパーを用いる場合には、図9(a)に示すように、蓋体12の中心から放射状に切込み、切込み片を折り込むことで誘引開口13と返し材14を形成することができる。
蓋体12の外周には、少なくとも一つの脱出口15を形成している。隔壁面材11の内部に誘引され、隔壁面材11の上部外周を周回するドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、脱出口15から脱出することができる。
誘引開口13を蓋体12の外周よりも低い位置とすることで、誘引開口13の周囲には傾斜面が形成される。スクミリンゴガイ1は、傾斜面によって誘引開口13に導きやすく、返し材14によって隔壁面材11の内部に誘引されたスクミリンゴガイ1の逃げ出しを防止できる。
図示は省略するが、本実施例においても、隔壁面材11の内部には、動物性油脂を含有する誘引餌16を入れる。隔壁面材11の内部には水を貯留し、誘引餌16は隔壁面材11の内部の水に浸かるように設置する。誘引餌16は、生分解性の不織布に入れ、隔壁面材11の内部に投入する。
誘引餌16については、上記実施例と同一であるので説明を省略する。
図9(c)に示すように、隔壁面材11の上部に形成する開口は、水面2より低い位置とし、隔壁面材11の少なくとも下部を水田圃場の地中3に埋め込むことで隔壁面材11を設置する。
このように、隔壁面材11の上部に形成する開口を水面2より低い位置とし、隔壁面材11の少なくとも下部を地中3に埋め込むことでスクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引しやすい。
本実施例による駆除容器10は、蓋体12の中心に誘引開口13を形成し、誘引開口13の周囲に返し材14を備えることで、隔壁面材11の内部に誘引したスクミリンゴガイ1の逃げ出しを防止できる。また、隔壁面材11の内部に誘引されたドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、隔壁面材11の上部外周を周回する習性を利用して、蓋体12の外周に形成した脱出口15から隔壁面材11の外部に脱出させることができる。脱出口15は、誘引開口13よりも小さく、隔壁面材11の縁に沿って長さ5cm、幅1cm程度の大きさである。
なお、駆除容器10内には、誘引餌16とともにハッカ油寒天17を設置することが好ましい。誘引餌16に動物性油脂を含有することで、ハクビシン、タヌキなどの害獣が集まりやすく、駆除容器10を損壊する可能性がある。ハッカ油寒天17を設置することで、害獣に対する忌避効果が期待できる。
以下本発明の更に他の実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器について説明する。
図10は本実施例によるスクミリンゴガイの駆除容器を示す図であり、図10(a)は同駆除容器の斜め上方からの写真、図10(b)は同駆除容器の上面からの写真、図10(c)は同駆除容器の脱出口を示す要部拡大写真である。
本実施例によるスクミリンゴガイ1の駆除容器10は、上部を開口とする隔壁面材11と、隔壁面材11の上部に形成する開口を覆う蓋体12とを有している。
本実施例に示す隔壁面材11は、下部に対して上部が拡大した円錐形状である。隔壁面材11は、内部に水を貯留することができ、外部との空気流通は遮断される。
蓋体12は網材で形成することが好ましい。蓋体12には、ステンレス製のザル(直径約21cm)を使用することができる。
蓋体12の中心には、スクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引する誘引開口13を形成している。誘引開口13は、蓋体12の外周よりも低い位置とすることが好ましい。誘引開口13の周囲には、隔壁面材11の内部に垂れ下がる返し材14を備えている。
蓋体12として、ステンレス製のザルを用いる場合には、ザルの底を十字に切り、返しを付けることで誘引開口13と返し材14を形成することができる。
蓋体12の外周には、少なくとも一つの脱出口15を形成している。隔壁面材11の内部に誘引され、隔壁面材11の上部外周を周回するドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、脱出口15から脱出することができる。
誘引開口13を蓋体12の外周よりも低い位置とすることで、蓋体12の外周から誘引開口13までは傾斜面となる。スクミリンゴガイ1は網材上を移動中に落下しやすいために、傾斜面によって誘引開口13に導きやすく、隔壁面材11の内部に誘引されたスクミリンゴガイ1の逃げ出しを防止できる。
図示は省略するが、本実施例においても、隔壁面材11の内部には、動物性油脂を含有する誘引餌16を入れる。隔壁面材11の内部には水を貯留し、誘引餌16は隔壁面材11の内部の水に浸かるように設置する。誘引餌16は、生分解性の不織布に入れ、隔壁面材11の内部に投入する。
誘引餌16については、上記実施例と同一であるので説明を省略する。
隔壁面材11の上部に形成する開口は、水面2より低い位置とし、隔壁面材11の少なくとも下部を水田圃場の地中3に埋め込むことで隔壁面材11を設置する。
このように、隔壁面材11の上部に形成する開口を水面2より低い位置とし、隔壁面材11の少なくとも下部を地中3に埋め込むことでスクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引しやすい。
本実施例による駆除容器10は、蓋体12の中心に誘引開口13を形成し、誘引開口13の周囲に返し材14を備えることで、隔壁面材11の内部に誘引したスクミリンゴガイ1の逃げ出しを防止できる。また、隔壁面材11の内部に誘引されたドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類は、隔壁面材11の上部外周を周回する習性を利用して、蓋体12の外周に形成した脱出口15から隔壁面材11の外部に脱出させることができる。脱出口15は、誘引開口13よりも小さく、隔壁面材11の縁に沿って長さ5cm、幅1cm程度の大きさである。
なお、駆除容器10内には、誘引餌16とともにハッカ油寒天17を設置することが好ましい。誘引餌16に動物性油脂を含有することで、ハクビシン、タヌキなどの害獣が集まりやすく、駆除容器10を損壊する可能性がある。ハッカ油寒天17を設置することで、害獣に対する忌避効果が期待できる。
このように、本発明のスクミリンゴガイ1の駆除方法は、誘引餌16には動物性油脂を含有し、隔壁面材11の内部には水を貯留し、誘引餌16を隔壁面材11の内部の水に浸かるように設置することで、スクミリンゴガイ1を隔壁面材11の内部に誘引するとともに、微生物による有機物分解によって隔壁面材11の内部の水の溶存酸素を低下させ、隔壁面材11の内部に誘引されたスクミリンゴガイ1を溶存酸素の低下によって殺貝するものである。
本発明によれば、動物性油脂を含有する誘引餌16を隔壁面材11の内部の水に浸かるように設置することで、隔壁面材11の内部に貯留する水は、好気的微生物による有機物の分解に伴って多量の酸素が消費されて溶存酸素濃度が低下するため、スクミリンゴガイ1は酸欠状態となって死滅する。このように、本発明によるスクミリンゴガイ1の駆除方法は、スクミリンゴガイ1を捕獲するだけではなく、殺貝して駆除することができる。
本発明によるスクミリンゴガイの駆除方法及び駆除容器は、水田圃場で利用できる他、水路やため池にも利用できる。
1 スクミリンゴガイ
2 水面
3 地中
10 駆除容器
11 隔壁面材
12 蓋体
13 誘引開口
14 返し材
15 脱出口
16 誘引餌
17 ハッカ油寒天
18 外壁面材

Claims (4)

  1. 上部を開口とする隔壁面材を水中に設置し、誘引餌を用いてスクミリンゴガイを前記隔壁面材の内部に誘引するスクミリンゴガイの駆除方法であって、
    前記誘引餌には動物性油脂を含有し、
    前記隔壁面材の前記内部には水を貯留し、
    前記誘引餌を前記隔壁面材の前記内部の前記水に浸かるように設置することで、前記スクミリンゴガイを前記隔壁面材の前記内部に誘引するとともに、微生物による有機物分解によって前記隔壁面材の前記内部の前記水の溶存酸素を低下させ、前記隔壁面材の前記内部に誘引された前記スクミリンゴガイを前記溶存酸素の低下によって殺貝する
    ことを特徴とするスクミリンゴガイの駆除方法。
  2. 前記隔壁面材の前記上部に形成する前記開口を、水面より低い位置とし、
    前記隔壁面材の少なくとも下部を水田圃場の地中に埋め込む
    ことで前記隔壁面材を設置する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクミリンゴガイの駆除方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスクミリンゴガイの駆除方法に用いるスクミリンゴガイの駆除容器であって、
    前記隔壁面材の前記上部に形成する前記開口には蓋体を有し、
    前記蓋体の中心に、前記スクミリンゴガイを前記隔壁面材の前記内部に誘引する誘引開口を形成し、
    前記誘引開口の周囲には、前記隔壁面材の前記内部に垂れ下がる返し材を備え、
    前記隔壁面材の前記内部に誘引され、前記隔壁面材の上部外周を周回するドジョウやフナなどの魚類、オタマジャクシ(カエルの幼生)などの両生類、又はゲンゴロウ類やヤゴ(トンボの幼生)の昆虫類が脱出できる脱出口を、前記蓋体の外周に形成した
    ことを特徴とするスクミリンゴガイの駆除容器。
  4. 前記誘引開口を前記蓋体の前記外周よりも低い位置とし、
    前記蓋体の前記外周から前記誘引開口に至る傾斜面を網材によって形成した
    ことを特徴とする請求項3に記載のスクミリンゴガイの駆除容器。
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