JP2024004508A - 空中操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性を向上させることができる空中操作装置を提供する。【解決手段】一実施形態に係る空中操作装置は、センサによって検出された対象物Fの位置に基づいて、ボタン11が押されたか否かを判定する判定部と、空中操作装置の外部の機器に制御信号を出力して機器の動作を制御する信号出力部と、判定部の判定結果を空中操作装置の使用者に通知する通知部と、を備え、通知部は、センサによって検出された対象物Fの位置が第1位置S1であると判定部が判定したときに、表示装置を制御してボタン11の表示態様を第1モードに変更し、センサによって検出された対象物Fの位置が第1位置よりもセンサ寄りの第2位置S2であると判定部が判定したときに、信号出力部が機器に制御信号を出力する。【選択図】図5
Description
本開示は、空中に虚像として表示された表示面に対する操作が行われる空中操作装置に関する。
特開2018-206149号公報には、空間に結像された画像に対してユーザが指等の指示体を近づけていることを認識し、その旨をユーザに通知する入力装置が記載されている。入力装置は、立体画像表示部と、指示体の位置を検出する位置検出センサと、発光部と、拡散板と、音出力部と、制御部とを備える。立体画像表示部は、ユーザにより視認される立体画像をスクリーンがない空間に結像する。
制御部は、距離算出部と、報知制御部とを備える。距離算出部は、位置検出センサによって検出された指示体の位置と位置検出センサとの距離を算出する。報知制御部は、距離算出部によって算出された指示体と位置検出センサとの距離に応じて発光部及び音出力部によるユーザに対する報知方法を変化させる制御を行う。発光部は、立体画像表示部によって表示される立体画像の下部に配置される。よって、発光部の発光に伴って立体画像が明るく表示される。
報知制御部は、指示体と立体画像表示部によって表示される立体画像との距離が短いほど、より輝度が高い光を投射するように発光部に対して指示を出力する。また、報知制御部は、指示体と当該立体画像との距離が短いほどより大きな音量の音を出力するように音出力部に対して指示を出力する。発光部から投射された光、又は音出力部から出力された音を用いて、指示体が立体画像に近づいていることをユーザに報知することが可能となっている。その結果、指示体を介した入力操作を入力装置が認識していることをユーザが認識することが可能となる。
前述した入力装置では、指示体と立体画像との距離が短いほど出力される光又は音が大きくなる。しかしながら、光又は音は当該距離に応じて徐々に変化するものであるため、使用者は、立体画像を正しく押せているかどうかを把握しづらいという問題が生じうる。また、発光部の発光が強くなると、当該発光部からの光を受ける立体画像がより明るく表示されるため、周囲から操作入力を見られないようにする必要がある場合がある。その結果、使用者による操作が煩雑となりうるため、操作性の点で改善の余地がある。
本開示は、操作性を向上させることができる空中操作装置を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る空中操作装置は、光を照射して情報を表示する表示装置と、表示装置からの光を複数回反射させて空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示する空中結像デバイスと、ボタンに接近する対象物の位置を検出するセンサと、を備えた空中操作装置であって、センサによって検出された対象物の位置に基づいて、ボタンが押されたか否かを判定する判定部と、空中操作装置の外部の機器に制御信号を出力して機器の動作を制御する信号出力部と、判定部の判定結果を空中操作装置の使用者に通知する通知部と、を備え、通知部は、センサによって検出された対象物の位置が第1位置であると判定部が判定したときに、表示装置を制御してボタンの表示態様を第1モードに変更し、センサによって検出された対象物の位置が第1位置よりもセンサ寄りの第2位置であると判定部が判定したときに、信号出力部が機器に制御信号を出力する。
この空中操作装置では、空中結像デバイスが空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示し、センサがボタンに接近する指等の対象物の位置を検出する。判定部はセンサによって検出された対象物の位置に基づいてボタンが押されたか否かを判定し、通知部は判定部の判定結果を空中操作装置の使用者に通知する。従って、使用者は、ボタンが押されたか否かを把握することができるので、ボタンの操作性を向上させることができる。通知部は、センサによって検出された対象物の位置が第1位置であると判定部が判定したときにボタンの表示態様を第1モードに変更する。従って、ボタンの表示態様が変更されることによって対象物の位置が第1位置に到達したことを使用者が把握できるので、ボタンを正しく押せているという安心感を使用者に与えることができる。更に、センサによって検出された対象物の位置が第1位置よりもセンサ寄りの第2位置にあるときに信号出力部が機器に制御信号を出力する。よって、使用者が第1位置よりも対象物を第2位置に押し込んだときに機器を動作させることができる。このように、対象物が第1位置にあるときにボタンの表示態様を変更することでボタンが押された安心感を使用者に与えることができ、対象物が第2位置にあるときに機器を動作させることができる。従って、ボタンの操作性を向上させることができる。
通知部は、センサによって検出された対象物の位置が第2位置であると判定部が判定したときに、表示装置を制御してボタンの表示態様を第1モードとは異なる第2モードに変更してもよい。この場合、対象物が第1位置から第2位置まで押し込まれたときに、機器を動作させると共に、ボタンの表示態様を第1モードから第2モードに変更することができる。従って、機器を動作させると共にボタンの表示態様が変わるので、使用者はボタンが正しく押されており機器が動作していることを把握できる。
本開示の別の側面に係る空中操作装置は、光を照射して情報を表示する表示装置と、表示装置からの光を複数回反射させて空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示する空中結像デバイスと、ボタンに接近する対象物の位置を検出するセンサと、を備えた空中操作装置であって、空中操作装置を操作する使用者の位置が予め定められており、空中結像デバイスは、予め定められた位置に位置する使用者に正対するように表示面を表示し、表示面は、表示面の中心を通り且つ表示面に直交する仮想直線に対する角度である視野角以下である位置からのみ視認可能とされている。
この空中操作装置では、表示面が予め定められた位置にいる使用者に正対するように空中結像デバイスが表示面を表示する。従って、視認しやすい態様でボタン付きの表示面を使用者に向けて表示できるので、ボタンの操作性を向上させることができる。また、表示面は、表示面の中心を通り且つ表示面に直交する仮想直線に対する角度である視野角以下である位置からのみ視認可能とされている。従って、視野角を超える角度の位置からは表示面を視認することができないので、使用者以外の人が周囲から表示面を視認することを抑制することができる。よって、周囲から操作入力を見られないという安心感を使用者に与えることができるので、操作性を向上させることができる。
前述した視野角が20°以下であってもよい。この場合、周囲から表示面が視認される可能性をより低減できるので、使用者に更なる安心感を与えることができる。
前述した空中操作装置は、センサによって検出された対象物の位置に基づいて、ボタンが押されたか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果を空中操作装置の使用者に通知する通知部と、を備え、通知部は、センサによって検出された対象物の位置がボタンの位置であると判定部が判定したときに、表示装置を制御してボタンの表示態様を変更してもよい。この場合、対象物の位置がボタンの位置であると判定されたときにボタンの表示態様が変更される。従って、ボタンが正しく押されていることを使用者に通知することができるので、ボタンの操作性を向上させることができる。
前述した空中操作装置は、使用者の位置を検出する位置検出部と、空中結像デバイスによって表示される表示面が使用者に正対するように空中結像デバイスを回転させる回転部と、を備えてもよい。この場合、仮に予め定められた位置に使用者がいなかった場合であっても、位置検出部が使用者の位置を検出し回転部が空中結像デバイスを回転させることにより、表示面を使用者に正対させることが可能となる。従って、更なる操作性の向上に寄与する。
本開示の別の側面に係る空中操作装置は、光を照射して情報を表示する表示装置と、表示装置からの光を複数回反射させて空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示する空中結像デバイスと、ボタンに接近する対象物の位置を検出するセンサと、を備えた空中操作装置であって、センサによって検出された対象物の位置に基づいて、ボタンが押されたか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果を空中操作装置の使用者に通知する通知部と、を備え、通知部は、センサによって検出された対象物の位置がボタンの外縁よりも内側であると判定部が判定したときに、表示装置を制御してボタンの表示態様を第1モードに変更し、センサによって検出された対象物の位置がボタンの外縁又は外縁よりも外側であると判定部が判定したときに、表示装置を制御してボタンの表示態様を第1モードとは異なる第2モードに変更する。
この空中操作装置では、ボタンが押されたか否かを判定部が判定し、判定部による判定結果を通知部が空中操作装置の使用者に通知する。通知部は、センサによって検出された対象物の位置がボタンの外縁よりも内側であるときにボタンの表示態様を第1モードに変更する。従って、使用者は、ボタンの表示態様が第1モードに変更されたことを見てボタンが正しく押されたことを把握することができるので、ボタンの操作性を向上させることができる。また、通知部は、センサによって検出された対象物の位置がボタンの外縁又は外縁よりも外側であるときにボタンの表示態様を第2モードに変更する。よって、ボタンの外縁又は外縁よりも外側が押されたときにボタンの表示態様が第2モードに変更されることにより、ボタンが正しく押されていないことを使用者に通知することができる。従って、ボタンを正しく押すよう使用者に促すことができるので、更なる操作性の向上に寄与する。
本開示によれば、操作性を向上させることができる。
以下では、本開示に係る空中操作装置の種々の実施形態について図面を参照しながら説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率及び角度等は図面に記載のものに限定されない。
図1は、実施形態に係る一例としての空中操作装置1の適用例を示す平面図である。図2は、空中操作装置1を示す斜視図である。図1及び図2に示されるように、一例としての空中操作装置1は、現金自動預け払い機A(ATM:Automated teller Machine)に付属して設けられる。
本実施形態では、予め空中操作装置1の使用者Mの位置Pが定められており、空中操作装置1は位置Pに向けて配置されている。例えば、空中操作装置1は、位置Pに位置する使用者Mから見て右斜め前に配置される。これにより、右手で簡単に空中操作装置1を操作できるので更なる操作性の向上に寄与する。
空中操作装置1は、虚像である表示面10を使用者Mに向けて表示する。表示面10は、表示面10の中心Oから使用者Mの正面方向(表示面10に直交する方向)に延びる仮想直線Lに対する角度である視野角θを有する。表示面10は、視野角θ以下である位置からのみ視認可能とされている。すなわち、視野角θを超える位置からは表示面10を視認することができない。従って、使用者Mの後方にいる人Nからの表示面10ののぞき見を防止することができる。視野角θは、例えば、20°である。
図2は、空中操作装置1を示す斜視図である。図3は、空中操作装置1の内部構造を模式的に示す縦断面図である。図2及び図3に示されるように、一例としての空中操作装置1は、柱状を呈する。空中操作装置1は、第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3に延在する。
第1方向D1は空中操作装置1の奥行方向(前後方向)に相当し、第2方向D2は空中操作装置1の幅方向に相当し、第3方向D3は空中操作装置1の高さ方向に相当する。一例として、空中操作装置1の第3方向D3の長さ(高さ)は、空中操作装置1の第1方向D1の長さ(奥行)、及び空中操作装置1の第2方向D2の長さ(幅)よりも長い。これにより使用者Mに対する表示面10の視認性を一層高めることが可能となる。しかしながら、空中操作装置1の第1方向D1の長さ、空中操作装置1の第2方向D2の長さ、及び空中操作装置1の第3方向D3の長さ、の関係は上記の例に限られず特に限定されない。
以降では、説明の便宜のため、空中操作装置1から見て使用者M側に向けられる方向を前又は前側、空中操作装置1から見て使用者Mの反対側に向けられる方向を後又は後側と称することがある。しかしながら、これらの方向は、説明の便宜上のものであり、部品の配置等を限定するものではない。
空中操作装置1は、空中操作装置1の外面を構成する筐体2を備える。筐体2は、例えば、鉛直上方を向く上面2bと、第2方向D2に沿って並ぶ一対の側面2cと、第1方向D1の一方側を向く前面2dと、第1方向D1の他方側を向く背面2fと、鉛直下方を向く下面2gとを有する。更に、筐体2は、前面2dの上側に位置する傾斜面2hを有する。
傾斜面2hには、例えば、後に詳述する空中結像デバイス14が露出する矩形状の開口が形成されている。傾斜面2hは、例えば、斜め上方に向けられている。空中結像デバイス14によって結像される表示面10は、傾斜面2hよりも使用者M寄りの位置に表示されるので、表示面10の視認性を高めることができる。
空中操作装置1は、空中にボタン11付きの表示面10を表示する。例えば、表示面10のボタン11は、現金自動預け払い機Aを操作するためのボタンである。ボタン11付きの表示面10は、空中に浮き出るように表示される空中浮遊像である。すなわち、ボタン11付きの表示面10は、空中に虚像として表示される。よって、空中操作装置1の使用者Mは、直接タッチパネル等に触れなくて済むため衛生的に現金自動預け払い機Aを操作することが可能である。
例えば、表示面10は、複数のボタン11を備えており、使用者Mが複数のボタン11を操作することによって現金自動預け払い機Aを操作することが可能である。筐体2には、例えば、ボタン11に接近する対象物Fを検出するセンサ3が埋め込まれている。本開示において、「対象物」とは、ボタン11を操作して現金自動預け払い機A等の機器を動作させるものを示しており、例えば、使用者Mの指を示している。
空中操作装置1は、例えば、複数のセンサ3を備える。センサ3は、例えば、ボタン11に対応して設けられており、各ボタン11はセンサ3の斜め上方に表示される。一例として、ボタン11及びセンサ3の数は12である。表示面10は、空中結像デバイス14よりも使用者M寄りの位置に表示され、且つ空中結像デバイス14の斜め上方に表示される。これにより、使用者Mにとって表示面10を視認しやすく表示することができる。
例えば、表示面10は光って表示されてもよく、この場合、周囲の明るさにかかわらず容易に表示面10を視認することができる。表示面10は、例えば、縦に長く延びる形状を呈する。一例として、表示面10は矩形状に表示され、表示面10の縦方向の長さは表示面10の横方向の長さよりも長い。しかしながら、表示面10の形状及び大きさは上記の例に限られず特に限定されない。表示面10は、ボタン11以外のものを表示してもよい。例えば、表示面10は,複数のボタン11と文字情報とを含んでもよい。文字情報は、一例として、日付情報及び時刻情報の少なくともいずれかを含んでもよい。
表示面10では、例えば、複数のボタン11が格子状に配列されるように表示される。一例として、複数のボタン11は、テンキーとして表示される。この場合、空中操作装置1のボタン11を押すことによって、現金自動預け払い機Aに対して引き落としの金額、預け入れの金額、振込金額又は暗証番号を指定することが可能となる。
ボタン11の形状は、例えば、四角形状(一例として隅丸長方形状)である。しかしながら、ボタン11の形状は、円形状、長円形状、又は多角形状であってもよく、特に限定されない。例えば、ボタン11として、決定ボタン及び戻るボタンの少なくともいずれかが含まれていてもよい。この場合、決定ボタンは操作を決定させるボタンに相当し、戻るボタンは操作の前に戻るボタンに相当する。しかしながら、ボタン11の種類は、上記の各例に限られず特に限定されない。
空中操作装置1は、ボタン11付きの表示面10を表示する空中結像デバイス14と、筐体2の内部に配置された表示装置15と、制御部20とを備える。空中結像デバイス14及び表示装置15は、表示面10を虚像として空中に表示する虚像表示部に相当する。空中結像デバイス14は、例えば、筐体2の傾斜面2hに形成された開口に固定されている再帰反射部材(再帰反射鏡)である。
表示装置15は、空中結像デバイス14に対して斜めに配置されている。一例として、表示装置15は液晶ディスプレイ(LCD)である。表示装置15は、筐体2の内部における空中結像デバイス14の後方位置に配置されている。表示装置15は、画像を表示するスクリーンを有する。表示装置15のスクリーンは、例えば、空中結像デバイス14に向けて斜め下方に画像としての光Cを照射する。空中結像デバイス14は、表示装置15からの光Cを空中結像デバイス14の内部において複数回(例えば2回)反射し、使用者Mから見て空中結像デバイス14よりも手前側の空間に表示面10を結像する。
センサ3は、例えば、筐体2の傾斜面2hにおいて斜め上方を向くように露出していてもよい。一例として、センサ3は、深度センサである。例えば、センサ3は、ボタン11から延びる仮想直線上、すなわち、虚像であるボタン11に対して正面位置に設けられる。センサ3は、当該仮想直線に対して垂直な面における対象物Fの位置(2次元位置)の情報と、センサ3から対象物Fまでの距離Kの情報とを含む距離画像データを取得する。
センサ3は、例えば、距離画像データを取得する。センサ3は、例えば、取得した距離画像データを所定の周期(例えば1/30秒)で制御部20に出力する。具体例として、センサ3は、対象物Fを含む撮影領域内に存在する物体上の各点に光線(又は赤外線)を照射し、物体上の各点から反射した光線を受光する。そして、センサ3は、受光した光線に基づいてセンサ3と物体上の各点との距離を測定し、測定した距離を画素毎に出力する。センサ3と物体上の各点との距離は、例えばLight Coding方式によって測定されてもよい。
Light Coding方式では、センサ3は、対象物Fを含む撮影領域内に存在する物体上の各点にランダムドットパターンで光線を照射する。そして、センサ3は、物体上の各点から反射した光線を受光し、反射した光線のパターンの歪みを検出することによって、センサ3と物体上の各点との距離を測定する。センサ3は、物体上の各点の2次元位置の情報と、センサ3から物体上の各点までの距離の情報とを複数の画素として検出し、検出した複数の画素を制御部20に出力する。
制御部20は、センサ3及び表示装置15のそれぞれと通信可能とされている。制御部20は、例えば、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む記憶部と、入出力部と、ドライバとを含む。制御部20の各機能は、CPUの制御の下で入出力部を動作させ、記憶部におけるデータの読み出し又は書き込みを行うことによって実現される。制御部20の形態及び配置場所については特に限定されない。
図4は、制御部20の機能ブロック図である。図3及び図4に示されるように、制御部20は、機能的構成要素として、画像出力部21と、対象物検出部22と、位置検出部23と、判定部24と、信号出力部25と、回転部26と、通知部27とを有する。画像出力部21は、表示装置15に表示させる画像の画像データの制御信号を表示装置15に出力する。表示装置15は、画像出力部21からの画像データの制御信号に基づいて、様々な種類の画像を表示することが可能である。
対象物検出部22は、センサ3から出力される距離画像データに基づいて対象物Fを検出する。位置検出部23は、対象物検出部22によって検出された対象物Fの位置を示す位置データを生成する。例えば、位置検出部23はボタン11に接近する対象物Fの位置を検出することによって使用者Mの位置を検出する。位置検出部23は、生成した位置データを判定部24に出力する。
判定部24は、対象物検出部22によって検出された対象物Fの位置に基づいて、対象物Fによってボタン11が押されたかどうかを判定する。具体的には、判定部24は、センサ3と対象物Fとの距離Kが閾値Y以下であるか否かを判定する。そして、判定部24は、距離Kが閾値Y以下であると判定したときに、対象物Fが仮想の押下判定面Zに到達し、ボタン11が押されたと判定する。
押下判定面Zは、センサ3からの距離が一定である部位に形成された仮想の面である。例えば、押下判定面Zは、ボタン11の近接位置に設けられる。押下判定面Zの位置は、ボタン11の位置と一致していてもよいし、ボタン11から所定距離だけ離間した位置であってもよい。
信号出力部25は、ボタン11が押されたと判定部24が判定したときに、ボタン11の押下操作に基づく制御信号を生成する。信号出力部25は、生成した制御信号を空中操作装置1の外部の機器に出力する。信号出力部25は、制御信号を空中操作装置1の外部の機器(例えば現金自動預け払い機A)に出力することによって当該機器を動作させる。
回転部26は、空中操作装置1の外部に位置する回転装置30に制御信号を出力して空中操作装置1を回転させる。例えば、回転装置30は、筐体2の上面2bの中心Gを通ると共に第3方向D3に延びる軸線Xを中心として空中操作装置1を回転させる。回転部26は、位置検出部23が検出した使用者Mの位置に表示面10が正対するように空中結像デバイス14を回転させる。これにより、使用者Mが予め定められた位置Pとは異なる位置にいたとしても、表示面10が使用者Mの方に向けられるので、表示面10の更なる視認性の向上に寄与する。
通知部27は、ボタン11が押下されたと判定部24が判定したときに判定部24から操作信号を受信する。通知部27は、ボタン11が操作されたと判定部24が判定したときに、ボタン11が操作されたことを使用者Mに通知する通知手段である。通知部27は、例えば、音声出力部27bと、色彩変更部27cとを有する。
一例として、音声出力部27bは、スピーカであり、判定部24から判定結果を受信したときに音声を出力する。音声出力部27bからの音声を使用者Mが聞くことにより、使用者Mはボタン11が操作されたことを把握可能となる。色彩変更部27cは、例えば、判定部24から操作信号を受信したときに色彩変更信号を生成し、色彩変更信号を表示装置15に出力する。
表示装置15は、色彩変更部27cから色彩変更信号を受信すると、例えば、使用者Mが押したボタン11の色彩を変更する。ボタン11の色彩が変更されたことを使用者Mが視認することにより、使用者Mはボタン11が押されたことを把握可能となる。なお、表示装置15は、色彩変更部27cから色彩変更信号を受信したときに、ボタン11以外の箇所の色彩を変更してもよい。
以上の通知部27を備えることにより、使用者Mはボタン11が押されたことを把握できる。しかしながら、通知部27では、音声出力部27b及び色彩変更部27cの少なくともいずれかが省略されてもよい。また、通知部27は、音声出力部27bによる音声出力、又は色彩変更部27cによる色彩変更、とは異なる態様でボタン11が押されたことを使用者Mに通知してもよい。
図5に示されるように、前述した押下判定面Zは第1位置S1と第2位置S2とを含んでもよい。例えば、第1位置S1は表示面10よりも使用者M寄りの位置に設けられた面であり、第2位置S2は表示面10よりも使用者Mから離れた位置に設けられた面である。例えば、通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置が第1位置S1であると判定部24が判定したときに、表示装置15を制御して接近対象のボタン11の表示態様を第1モードに変更する。
「ボタンの表示態様を(第1モード又は後述する第2モードに)変更」とは、例えば、対象物Fの接近対象のボタン11を他のボタン11とは異なる色彩に変更すること、対象物Fの接近対象のボタン11を他のボタン11とは異なる大きさに変更する(一例として大きくする)こと、及び、音声を出力すること、の少なくともいずれかを示している。このように接近対象のボタン11の表示態様を通知部27が変更することにより、使用者Mは自分が押そうとしているボタン11を把握でき、安心してボタン11の操作を行うことができる。
センサ3によって検出された対象物Fの位置が第1位置S1よりもセンサ3寄りの第2位置S2であると判定部24が判定したときに信号出力部25が空中操作装置1の外部の機器に制御信号を出力する。これにより、空中操作装置1の外部の機器が動作する。また、センサ3によって検出された対象物Fの位置が第2位置S2であると判定部24が判定したときに、例えば、通知部27は、表示装置15を制御して接近対象のボタン11の表示態様を上記第1モードとは異なる第2モードに変更する。
「ボタンの表示態様を第2モードに変更」とは、例えば、接近対象のボタン11の色彩を第1モードとは異なる色彩に変更すること、接近対象のボタン11の大きさを第1モードとは異なる大きさに変更すること、及び、第1モードとは異なる音声を出力すること、の少なくともいずれを示している。このように接近対象のボタン11の表示態様を第2モードに変更することにより、狙いのボタン11を確実に押せていることを使用者Mが把握できると共に機器を操作することができる。
図6は、図5とは別の例を説明するための図である。図6に示されるように、通知部27は、対象物Fが接近する表示面10の位置に応じて使用者Mへの通知の内容を変更してもよい。通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置がボタン11の外縁よりも内側であると判定部24が判定したときに、表示装置15を制御して接近対象のボタン11の表示態様を第1モードに変更する。
一例として、対象物Fの位置がボタン11の外縁よりも内側であると判定部24が判定したときに、通知部27は接近対象のボタン11の色彩を青系色に変更してもよい。具体例として、対象物Fの位置が位置a、位置c又は位置eであると判定されたときに、通知部27は対象物Fの位置のボタン11を青系色に変更してもよい。この場合、使用者Mは正しく狙いのボタン11を押せていることを把握することができる。
通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置がボタン11の外縁又は当該外縁よりも外側であると判定部24が判定したときに、表示装置15を制御してボタン11の表示態様を第1モードとは異なる第2モードに変更する。例えば、対象物Fの位置がボタン11の外縁上又は当該外縁よりも外側であると判定部24が判定したときに、通知部27は接近対象のボタン11の色彩を赤系色又は黄系色に変更してもよい。具体例として、対象物Fの位置が位置b、位置d又は位置fであると判定されたときに、通知部27は対象物Fの位置のボタン11を赤系色又は黄系色に変更してもよい。この場合、使用者Mは狙いのボタン11を正しく押せていないことを把握することができ、使用者Mに正しくボタン11を押すように警告することができる。
図7は、図6とは異なる配置とされたボタン11を示している。図7では、複数のボタン11が互いに接触するように配置されている。この図7の場合でも、対象物Fの位置が位置a、位置c又は位置eであると判定されたときに、通知部27は対象物Fの位置のボタン11を青系色に変更し、対象物Fの位置が位置b、位置d又は位置fであると判定されたときに、通知部27は対象物Fの位置のボタン11を赤系色又は黄系色に変更する。これにより、図6の場合と同様の作用効果が得られる。
次に、本実施形態に係る空中操作装置1から得られる作用効果について詳細に説明する。
図1~図3に示されるように、空中操作装置1では、空中結像デバイス14が空中に虚像としてボタン11付きの表示面10を表示し、センサ3がボタン11に接近する指等の対象物Fの位置を検出する。判定部24はセンサ3によって検出された対象物Fの位置に基づいてボタン11が押されたか否かを判定し、通知部27は判定部24の判定結果を空中操作装置1の使用者Mに通知する。従って、使用者Mは、ボタン11が押されたか否かを把握することができるので、ボタン11の操作性を向上させることができる。
図1~図3に示されるように、空中操作装置1では、空中結像デバイス14が空中に虚像としてボタン11付きの表示面10を表示し、センサ3がボタン11に接近する指等の対象物Fの位置を検出する。判定部24はセンサ3によって検出された対象物Fの位置に基づいてボタン11が押されたか否かを判定し、通知部27は判定部24の判定結果を空中操作装置1の使用者Mに通知する。従って、使用者Mは、ボタン11が押されたか否かを把握することができるので、ボタン11の操作性を向上させることができる。
図5に示されるように、通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置が第1位置S1であると判定部24が判定したときにボタン11の表示態様を第1モードに変更する。従って、ボタン11の表示態様が変更されることによって対象物Fの位置が第1位置S1に到達したことを使用者Mが把握できるので、ボタン11を正しく押せているという安心感を使用者に与えることができる。
更に、センサ3によって検出された対象物Fの位置が第1位置S1よりもセンサ3寄りの第2位置S2にあるときに信号出力部25が機器に制御信号を出力する。よって、使用者Mが第1位置S1よりも対象物Fを第2位置S2に押し込んだときに機器を動作させることができる。このように、対象物Fが第1位置S1にあるときにボタン11の表示態様を変更することでボタン11が押された安心感を使用者Mに与えることができ、対象物Fが第2位置S2にあるときに機器を動作させることができる。従って、ボタン11の操作性を向上させることができる。
通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置が第2位置S2であると判定部24が判定したときに、表示装置15を制御してボタン11の表示態様を第1モードとは異なる第2モードに変更してもよい。この場合、対象物Fが第1位置S1から第2位置S2まで押し込まれたときに、機器を動作させると共に、ボタン11の表示態様を第1モードから第2モードに変更することができる。従って、機器を動作させると共にボタン11の表示態様が変わるので、使用者Mはボタン11が正しく押されており機器が動作していることを把握できる。
図1及び図2に示されるように、空中操作装置1では、表示面10が予め定められた位置Pにいる使用者Mに正対するように空中結像デバイス14が表示面10を表示する。従って、視認しやすい態様でボタン11付きの表示面10を使用者Mに向けて表示できるので、ボタン11の操作性を向上させることができる。また、表示面10は、表示面10の中心Oを通り且つ表示面10に直交する仮想直線Lに対する角度である視野角θ以下である位置からのみ視認可能とされている。従って、視野角θを超える角度の位置からは表示面10を視認することができないので、使用者M以外の人Nが周囲から表示面10を視認することを抑制することができる。よって、周囲から操作入力を見られないという安心感を使用者Mに与えることができるので、操作性を向上させることができる。
視野角θは20°以下であってもよい。この場合、周囲から表示面10が視認される可能性をより低減できるので、使用者Mに更なる安心感を与えることができる。
空中操作装置1は、センサ3によって検出された対象物Fの位置に基づいて、ボタン11が押されたか否かを判定する判定部24と、判定部24の判定結果を空中操作装置1の使用者Mに通知する通知部27と、を備え、通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置がボタン11の位置であると判定部24が判定したときに、表示装置15を制御してボタン11の表示態様を変更してもよい。この場合、対象物Fの位置がボタン11の位置であると判定されたときにボタン11の表示態様が変更される。従って、ボタン11が正しく押されていることを使用者Mに通知することができるので、ボタン11の操作性を向上させることができる。
空中操作装置1は、使用者Mの位置を検出する位置検出部23と、空中結像デバイス14によって表示される表示面10が使用者Mに正対するように空中結像デバイス14を回転させる回転部26と、を備えてもよい。この場合、仮に予め定められた位置Pに使用者Mがいなかった場合であっても、位置検出部23が使用者Mの位置を検出し回転部26が空中結像デバイス14を回転させることにより、表示面10を使用者Mに正対させることが可能となる。従って、更なる操作性の向上に寄与する。
図6及び図7に示されるように、空中操作装置1では、ボタン11が押されたか否かを判定部24が判定し、判定部24による判定結果を通知部27が空中操作装置1の使用者Mに通知する。通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置がボタン11の外縁よりも内側であるときにボタン11の表示態様を第1モードに変更する。従って、使用者Mは、ボタン11の表示態様が第1モードに変更されたことを見てボタン11が正しく押されたことを把握することができるので、ボタン11の操作性を向上させることができる。
また、通知部27は、センサ3によって検出された対象物Fの位置がボタン11の外縁又は外縁よりも外側であるときにボタン11の表示態様を第2モードに変更する。よって、ボタン11の外縁又は外縁よりも外側が押されたときにボタン11の表示態様が第2モードに変更されることにより、ボタン11が正しく押されていないことを使用者Mに通知することができる。従って、ボタン11を正しく押すよう使用者Mに促すことができるので、更なる操作性の向上に寄与する。
以上、本開示に係る空中操作装置の実施形態について説明した。しかしながら、本開示に係る空中操作装置は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、空中操作装置の各部の構成、形状、大きさ、数、材料及び配置態様は、前述した要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、センサ3は、センサ3と物体上の各点との距離をLight Coding方式によって測定する例について説明したが、この方式に限定されない。例えば、センサ3は、センサ3と物体上の各点との距離を、TOF(Time Of Flight)方式によって測定してもよい。TOF方式では、センサ3は、光線が物体上の各点で反射してセンサ3に到達するまでの光線の飛行時間(遅れ時間)を算出し、算出した飛行時間と光の速度とから、センサ3と物体上の各点との距離を測定する。このような形態であっても、前述した実施形態と同様の効果を奏する。
更に、センサの種類は深度センサに限定されない。すなわち、深度センサであるセンサ3に代えて、赤外線センサ又は超音波センサ等を備えていてもよく、センサの種類は適宜変更可能である。また、前述の実施形態では、テンキーを構成する複数のボタン11を備えた表示面10を表示装置15及び空中結像デバイス14が表示する例について説明した。しかしながら、表示面のボタン等のレイアウトは、上記の例に限られず適宜変更可能である。
次に、変形例に係る空中操作装置41について図8~図10を参照しながら説明する。図8は、変形例に係る空中操作装置41を示す斜視図である。図9は、空中操作装置41が空中にボタン51付きの表示面50を表示している状態を示す斜視図である。空中操作装置41はトイレTに設けられ、表示面50のボタン51はトイレTの各部を動作させるボタンである。
ボタン51付きの表示面50は、前述した表示面10と同様、空中に浮き出るように表示される空中浮遊像である。よって、空中操作装置41の使用者は直接ボタン等に触れなくて済むため衛生的にトイレTの各部を操作することが可能である。例えば、トイレTは、便器Bと、便器Bに隣接する壁部Wとを備える。例えば、壁部Wは、便器Bに着座した使用者から見て右側に設けられる。例示的な壁部Wには、空中操作装置41及びトイレットペーパーEが固定されており、洗面台Rが設けられていてもよい。便器Bは、例えば、ウォシュレット(登録商標)付きであって、表示面50のボタン51からトイレTのウォシュレットを操作可能とされている。例えば、表示面50は、複数のボタン51を備えており、使用者が複数のボタン51を操作することによってウォシュレットの各部を動作させることが可能である。
空中操作装置41は、例えば、壁部Wに固定されている。空中操作装置41は、壁部Wに埋め込まれていてもよいし、壁部Wに対して着脱可能であってもよい。空中操作装置41は、筐体42と、筐体42の下部から突出する突出部43とを備える。突出部43には、ボタン51に接近する対象物Fを検出する複数のセンサ52が埋め込まれている。センサ52はボタン51に対応して設けられており、各ボタン51は各センサ52の斜め上方に表示される。ボタン51及びセンサ3の数は7である。
表示面50は、空中操作装置41の上下方向A1、及び壁部Wからの突出方向A3の双方に対して斜め上方に向けられるように表示される。これにより、使用者に表示面50を視認しやすくすることができる。表示面50は、例えば、左右方向A2に長く延びる形状を呈する。一例として、表示面50は、矩形状に表示され、表示面50の縦方向の長さZ1は表示面50の横方向の長さZ2よりも短い。長さZ1と長さZ2のアスペクト比を1:X(Xを実数)とすると、例えば、Xの値は2以上且つ10以下である。Xの値の下限は3であってもよいし、Xの値の上限は5、6、7、8又は9であってもよい。
一例として、上記のXの値は4であり、長さZ1と長さZ2のアスペクト比は1:4であってもよい。ボタン51は、例えば、矩形状を呈する。一例として、ボタン51は正方形状であってもよい。ボタン51の一辺の長さは、例えば、18mm以上且つ24mm以下である。しかしながら、ボタン51の形状及び大きさは適宜変更可能である。
表示面50は、複数のボタン51以外のものを表示してもよい。例えば、表示面50は、複数のボタン51と、文字情報53とを含んでもよい。文字情報53は、一例として、日付情報、時刻情報、気温情報、温度情報及び気圧情報の少なくともいずれかを含んでいてもよい。表示面50では、例えば、表示面50の下側において複数のボタン51が横方向に並ぶように表示され、複数のボタン51の上方に文字情報53が表示されてもよい。ボタン51は、表示面50の中心50bからずれた位置に中心51bが位置するように配置されてもよい。一例として、複数のボタン51のそれぞれは、中心50bを通ると共に表示面50の長手方向(横方向)に延びる基準線Vからオフセットした位置に表示される。
図10は、筐体42及び突出部43を示す縦断面図である。図9及び図10に示されるように、例えば、筐体42は、横長に延びる箱状を呈する。一例として、筐体42は、壁部Wに取り付けられた状態において上下方向A1及び左右方向A2に延びる前面42bと、上下方向A1及び壁部Wからの突出方向A3に延びる左右一対の側面42cと、左右方向A2及び突出方向A3に延びる上面42dと、上面42dの反対側を向く下面42fとを有する。
突出部43は、例えば、矩形板状を呈する。一例として、突出部43は、前面42bの下側から突出すると共に上方に向けられる主面43bと、左右方向A2又は突出方向A3を向く端面43cと、主面43bの反対側を向く裏面43dとを有する。前述したように突出部43にはセンサ52が内蔵されている。これにより、センサ52によって対象物Fを検出しやすくすることができる。
空中操作装置41は、ボタン51付きの表示面50を表示する空中結像デバイス54と、筐体42の内部に配置された表示装置55と、制御部60とを備える。空中結像デバイス54、表示装置55及び制御部60のそれぞれは、例えば、前述した空中結像デバイス14、表示装置15及び制御部20のそれぞれと同一である。空中結像デバイス54は、例えば、筐体42の前面42bの内側に位置する開口42gに固定されている再帰反射鏡である。
開口42gは、例えば、筐体42の前面42bを構成する一対の第1板部42hと、第1板部42hの筐体42の内側に固定された一対の第2板部42jとによって画成される。一例として、第1板部42h及び第2板部42jは、上下一対に設けられる。空中結像デバイス54は、第1板部42hと第2板部42jの間に挟まれた状態で筐体42に固定されている。
空中結像デバイス54は、例えば、左右方向A2に延びる長辺と、上下方向A1に延びる短辺とを有する長方形状とされている。空中結像デバイス54の一方の長辺及び他方の長辺のそれぞれが、第1板部42hと第2板部42jの間に挟まれている。表示装置55は、空中結像デバイス54に対して斜めに配置されている。表示装置55は、筐体42の内部において空中結像デバイス54の斜め上方に配置されている。表示装置55のスクリーンは、例えば、空中結像デバイス54に向けて斜め下方に画像としての光Cを照射する。空中結像デバイス54は、表示装置55からの光Cを内部において複数回(例えば2回)反射し、操作者から見て空中結像デバイス54よりも手前側の空間に表示面50を結像する。
センサ52は、例えば、突出部43の主面43bに露出していてもよい。例えば、センサ52は、ボタン51から延びる仮想直線上、すなわち、虚像であるボタン51に対して正面位置に設けられる。例えば、センサ52の構成及び機能は、前述したセンサ3の構成及び機能と同一である。
以上、トイレTに設けられる変形例の空中操作装置41について説明したが、空中操作装置41からも空中操作装置1と同様の作用効果が得られる。また、変形例に係る空中操作装置41に対して、本開示に係る操作入力装置は、更に変形させることが可能である。例えば、前述の変形例では、トイレTに設けられる空中操作装置41について説明した。しかしながら、本開示に係る空中操作装置は、キッチン、水回り、病院、公共機関、駅又は空港等に設けられていてもよい。
例えば、キッチンに設けられる空中操作装置では、ボタン付きの表示面が空中に虚像として表示されることにより、食材が付着した指等でディスプレイに直接触れなくても、料理アプリを操作可能となる。すなわち、従来は携帯端末等のディスプレイを触るために、わざわざ手を洗ってからディスプレイに表示される料理アプリを操作していたが、本開示に係る空中操作装置では、ボタン付きの表示面が空中に虚像として表示されるので、空中のボタンを操作することによって料理アプリを操作できる。従って、わざわざ手を洗わなくても料理アプリを操作できるので、操作性が高い操作入力装置とすることができる。
例えば、ATM、病院、公共機関、駅又は空港に設けられる操作入力装置では、ボタン付きの表示面が空中に虚像として表示されることにより、共用のディスプレイを直接触らなくても、ATM、又は、病院若しくは空港の受付機等の操作を行うことが可能である。従って、共用のディスプレイへの指の接触を不要とすることができるので、衛生的に操作を行うことができる。
1,41…空中操作装置、2,42…筐体、2b…上面、2c…側面、2d…前面、2f…背面、2g…下面、2h…傾斜面、3,52…センサ、10,50…表示面、11,51…ボタン、14,54…空中結像デバイス、15,55…表示装置、20,60…制御部、21…画像出力部、22…対象物検出部、23…位置検出部、24…判定部、25…信号出力部、26…回転部、27…通知部、27b…音声出力部、27c…色彩変更部、30…回転装置、42b…前面、42c…側面、42d…上面、42f…下面、42g…開口、42h…第1板部、42j…第2板部、43…突出部、43b…主面、43c…端面、43d…裏面、50…表示面、50b,51b…中心、53…文字情報、A…現金自動預け払い機、A1…上下方向、A2…左右方向、A3…突出方向、B…便器、C…光、D1…第1方向、D2…第2方向、D3…第3方向、E…トイレットペーパー、F…対象物、K…距離、L…仮想直線、M…使用者、N…人、O…中心、P…位置、R…洗面台、S1…第1位置、S2…第2位置、T…トイレ、V…基準線、W…壁部、X…軸線、Y…閾値、Z…押下判定面、θ…視野角。
Claims (7)
- 光を照射して情報を表示する表示装置と、
前記表示装置からの光を複数回反射させて空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示する空中結像デバイスと、
前記ボタンに接近する対象物の位置を検出するセンサと、
を備えた空中操作装置であって、
前記センサによって検出された対象物の位置に基づいて、前記ボタンが押されたか否かを判定する判定部と、
前記空中操作装置の外部の機器に制御信号を出力して前記機器の動作を制御する信号出力部と、
前記判定部の判定結果を前記空中操作装置の使用者に通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記センサによって検出された対象物の位置が第1位置であると前記判定部が判定したときに、前記表示装置を制御して前記ボタンの表示態様を第1モードに変更し、
前記センサによって検出された対象物の位置が前記第1位置よりも前記センサ寄りの第2位置であると前記判定部が判定したときに、前記信号出力部が前記機器に制御信号を出力する、
空中操作装置。 - 前記通知部は、前記センサによって検出された対象物の位置が前記第2位置であると前記判定部が判定したときに、前記表示装置を制御して前記ボタンの表示態様を前記第1モードとは異なる第2モードに変更する、
請求項1に記載の空中操作装置。 - 光を照射して情報を表示する表示装置と、
前記表示装置からの光を複数回反射させて空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示する空中結像デバイスと、
前記ボタンに接近する対象物の位置を検出するセンサと、
を備えた空中操作装置であって、
前記空中操作装置を操作する使用者の位置が予め定められており、
前記空中結像デバイスは、予め定められた前記位置に位置する使用者に正対するように前記表示面を表示し、
前記表示面は、前記表示面の中心を通り且つ前記表示面に直交する仮想直線に対する角度である視野角以下である位置からのみ視認可能とされている、
空中操作装置。 - 前記視野角が20°以下である、
請求項3に記載の空中操作装置。 - 前記センサによって検出された対象物の位置に基づいて、前記ボタンが押されたか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を前記空中操作装置の使用者に通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、前記センサによって検出された対象物の位置が前記ボタンの位置であると前記判定部が判定したときに、前記表示装置を制御して前記ボタンの表示態様を変更する、
請求項3又は4に記載の空中操作装置。 - 前記使用者の位置を検出する位置検出部と、
前記空中結像デバイスによって表示される表示面が前記使用者に正対するように前記空中結像デバイスを回転させる回転部と、を備える、
請求項3~5のいずれか一項に記載の空中操作装置。 - 光を照射して情報を表示する表示装置と、
前記表示装置からの光を複数回反射させて空中に虚像としてボタン付きの表示面を表示する空中結像デバイスと、
前記ボタンに接近する対象物の位置を検出するセンサと、
を備えた空中操作装置であって、
前記センサによって検出された対象物の位置に基づいて、前記ボタンが押されたか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を前記空中操作装置の使用者に通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、
前記センサによって検出された対象物の位置が前記ボタンの外縁よりも内側であると前記判定部が判定したときに、前記表示装置を制御して前記ボタンの表示態様を第1モードに変更し、
前記センサによって検出された対象物の位置が前記ボタンの外縁又は前記外縁よりも外側であると前記判定部が判定したときに、前記表示装置を制御して前記ボタンの表示態様を前記第1モードとは異なる第2モードに変更する、
空中操作装置。
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