JP2024004047A - コネクタ連結状態確認装置 - Google Patents

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洋平 小西
Yohei Konishi
浩介 近澤
Kosuke Chikasawa
啓治 河内
Keiji Kawachi
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Abstract

【課題】既存の高所作業車に適用することが可能であり、かつ、墜落制止用器具のフックと命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることをバケットの外部から確認可能であるコネクタ連結状態確認装置を提供する。【解決手段】バケット車に適用され、フックM22と、墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを確認する用に供されるコネクタ連結状態確認装置100であって、バケットに対して付設可能な本体110と、入力があったときにそのことを外部に報知する報知動作を行う報知機120と、を備え、本体110には、墜落制止用コネクタ200を配置可能な係合部112と、報知機120に入力をなす入力部113と、が設けられ、入力部113は、墜落制止用コネクタ200が係合部112に配置されている配置状態において、フックM22が墜落制止用コネクタ200に取り付けられているときに、入力をなすものである。【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔配布場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔配布日〕 令和 3年 9月 2日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔配布場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔配布日〕 令和 3年 9月 24日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔譲渡場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔譲渡日〕 令和 3年 10月 14日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔配布場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔配布日〕 令和 3年 11月 19日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔譲渡場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔譲渡日〕 令和 3年 12月 17日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔譲渡場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔譲渡日〕 令和 4年 2月 25日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔配布場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔配布日〕 令和 4年 2月 28日 〔刊行物等〕 〔公開者名〕 東名通信工業株式会社 〔配布場所〕 シーキューブ株式会社 愛知支店 〔配布日〕 令和 4年 4月 13日 〔刊行物等〕 〔展示会名〕 つくばフォーラム2022 〔展示場所〕 NTT筑波研究開発センタ 〔開催日〕 令和 4年 5月 18日 令和 4年 5月 19日
本開示は、コネクタ連結状態確認装置に関する。
一般に、作業者を乗せた状態で作業床を昇降させる高所作業車の作業では、作業床から作業者が落下する事故に備えて、墜落制止用器具を使用した墜落防止対策が講じられている。例えば、特許文献1では、命綱の他端を作業床に固定された検知装置に係止したとき、エンジンスタータ回路を導通状態とするとともに、報知機を動作状態とすることが開示されている。この係止により、エンジンは作業床が昇降可能となるように始動することができ、さらに、現場監督者は命綱の装備状況を報知機の動作により容易に監視することができる。
特開2002-060197号公報
しかしながら、特許文献1の安全装置は、その構成の一部として、作業床を昇降させるためのエンジンスタータ回路を含むものとされる。このため、特許文献1の安全装置には、既存の高所作業車に当該安全装置を適用することが困難であるという課題があった。
本開示は、このような点に鑑みて発明されたものであり、この発明が解決しようとする課題は、既存の高所作業車に適用することが可能であり、かつ、墜落制止用器具のフックと命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを作業床の外部から確認可能であるコネクタ連結状態確認装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示のコネクタ連結状態確認装置は次の構成を備える。
まず、第1の開示は、作業者を乗せた状態で昇降される作業床と、前記作業床から前記作業者が墜落する事故に備えた命綱とを有する高所作業車に適用され、前記作業者に装備された墜落制止用器具のフックと、前記命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを確認する用に供されるコネクタ連結状態確認装置であって、前記作業床に対して付設可能な本体と、入力があったときにそのことを外部に報知する報知動作を行う報知機と、を備え、前記本体には、前記コネクタを配置可能な係合部と、前記報知機に前記入力をなす入力部と、が設けられ、前記入力部は、前記コネクタが前記係合部に配置されている配置状態において、前記フックが前記コネクタに取り付けられているときに、前記入力をなすものである。
第1の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、本体は作業床に付設可能であるため、コネクタ連結状態確認装置を高所作業車に後付けすることができる。そして、墜落制止用器具のフックが配置状態のコネクタに取り付けられると、入力部は報知機に対して報知動作を行う入力をなす。これにより、作業床に乗る作業者が装備している墜落制止用器具のフックと、命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを報知機の報知より作業床の外部から確認できる。従って、既存の高所作業車に適用することが簡単であり、かつ、墜落制止用器具のフックと命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを作業床の外部から確認可能であるコネクタ連結状態確認装置を安全装置として提供することができる。
ここで、第1の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、後述する第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であっても良い。この第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置においては、前記報知機は、前記作業床の下方に向けて光を放射する表示灯を備え、前記報知動作は、前記表示灯の点灯状態を変更する動作を含むものである。
第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、高所に上昇される作業床の下方から表示灯の点灯状態を確認することができる。これにより、作業床に乗る作業者が装備している墜落制止用器具のフックと、命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを広い範囲で確認することができる。
ここで、第1の開示または第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、後述する第3の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であっても良い。この第3の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、前記作業床に付設された作業灯と、前記作業灯を点灯させるために電力を供給する電源装置とを有する高所作業車に付設されるものであり、前記電源装置から送られる電力を前記作業灯に中継する中継装置を備え、前記中継装置は前記電源装置から送られる電力の一部を前記報知機に供給するものである。
第3の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、作業灯と電源装置とを有する既存の高所作業車において、電源装置からの電力によりコネクタ連結状態確認装置を動作させることができる。すなわち、高所作業車の電源装置以外の電源を用意することなくコネクタ連結状態確認装置の報知機を動作させることができる。また、コネクタ連結状態確認装置の報知機に供給される電力は、電源装置から供給される電力の一部である。このため、コネクタ連結状態確認装置は、作業灯と一緒に使うことができる。
ここで、第1の開示または第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、後述する第4の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であっても良い。この第4の開示に係るコネクタ連結状態確認装置においては、前記作業床として矩形の箱をなすバケットを有する高所作業車に適用されるものであり、前記本体は、前記箱の隅において互いにはすの位置関係となる二つの壁の間で架け渡された架け渡し状態に配設することが可能であり、さらに、前記架け渡し状態にある前記本体を、二つの前記壁のそれぞれに固定する固定具を備えているものである。
第4の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、その本体をバケットがなす箱の隅に配設して、この本体の動きを互いにはすの位置関係となる二つの壁により抑制させることができる。これにより、コネクタ連結状態確認装置の本体が、作業床に乗って作業を行う作業者の邪魔になることを抑制することができる。
ここで、第1の開示または第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、後述する第5の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であっても良い。この第5の開示に係るコネクタ連結状態確認装置においては、前記係合部は、前記フックおよび前記命綱の先端に設けられている取付部を別々に通すことが可能な二つの通し孔を有する接続器具を前記コネクタとして、当該コネクタを前記配置状態とするものであり、前記入力部は、前記配置状態にある前記コネクタの前記通し孔のうち、前記墜落制止用器具が取り付けられる側の前記通し孔を覆うように位置される機械的検出部と、当該機械的検出部の動きを検出してオンオフの切り替えが行われるリミットスイッチと、を備えているものである。
第5の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、入力部の機械的検出部は、墜落制止用器具のフックを通し孔に通すことで、動かされる。これにより、入力部のリミットスイッチのオンオフの切り替えが行われ、報知機が報知動作を行うこととなる。
ここで、第1の開示または第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、後述する第6の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であっても良い。この第6の開示に係るコネクタ連結状態確認装置においては、前記配置状態にある前記コネクタを所定の保持力で保持すること、および、当該保持力よりも大きな力が前記コネクタに掛かった際に前記配置状態を解消して前記コネクタを前記本体から分離させることを実現可能な保持具を備え、前記保持力の大きさが、前記墜落制止用器具が作動を開始する力の大きさよりも小さいものである。
第6の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、配置状態にあるコネクタは、このコネクタと連結している墜落制止用器具が作動を開始することにより、墜落制止用器具に引っ張られる。ここで、墜落制止用器具が作動を開始する力は配置状態にあるコネクタを保持する保持力よりも大きいことから、コネクタが本体から分離する。これにより、コネクタの機能が、コネクタ連結状態確認装置によって妨げられるおそれを低減させることができる。
ここで、第1の開示または第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、後述する第7の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であっても良い。この第7の開示に係るコネクタ連結状態確認装置においては、前記報知機は、警告音を鳴らすブザーを備え、前記報知動作は、前記ブザーが鳴らす前記警告音の状態を変更する動作を含むものである。
第7の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、フックが配置状態のコネクタに取り付けられていることをブザーが鳴らす警告音の状態から確認することができる。これにより、作業床に乗る作業者が装備している墜落制止用器具のフックと、命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを耳で確認することができる。
次に、第8の開示は、第1の開示または第2の開示に係るコネクタ連結状態確認装置であって、前記報知機は、情報をコンピュータネットワーク上に送信する通信モジュールを備え、前記報知動作は、前記入力を前記情報として前記コンピュータネットワーク上に送信することを含むものである。
第8の開示に係るコネクタ連結状態確認装置によれば、通信モジュールは、入力部がなす入力の情報をコンピュータネットワーク上に送信する。これにより、墜落制止用器具のフックと命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることをコンピュータネットワーク上から確認することができる。
本開示は、上記の各構成をもつことにより、既存の高所作業車に適用することが可能であり、かつ、墜落制止用器具のフックと命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを作業床の外部から確認可能であるコネクタ連結状態確認装置を提供することができる。
コネクタ連結状態確認装置100を付設のバケット車B10の説明図である。 本体110の正面図である。 本体110の平面図である。 図3のIV-IV線断面矢視図である。 図4のV部拡大図である。 図4のVI部拡大図である。 バケットB20および表示灯122を下方から見た斜視図である。 電源装置S10が中継装置130Aに供給する電力を説明する説明図である。 電源装置S10が中継装置130Bに供給する電力を説明する説明図である。 第2の実施形態のコネクタ連結状態確認装置600の要部断面図である。 電源装置S10およびコネクタ連結状態確認装置600が作業灯B30および表示灯622に供給する電力を説明する説明図である。 墜落制止用コネクタ200の配置状態と、その第1通し孔201AでのフックM22の取付の有無と、これらに対応する、アクチュエータ113Jと接点113Lとが接触する接触関係、および報知機120が行う報知動作を説明する説明図である。 入力部113がなす入力の情報がクラウドネットワークC10A上に送信されることを説明する説明図である。
<第1の実施形態>
本開示の第1の実施形態に係るコネクタ連結状態確認装置100は、図1に示すように、バケット車B10に適用されるものである。ここで、バケット車B10は、本開示における「高所作業車」の種類の一つであり、作業者M10を乗せた状態で昇降される作業床たるバケットB20と、このバケットB20から作業者M10が墜落する事故に備えた命綱B21とを有する。
<コネクタ連結状態確認装置の構成>
コネクタ連結状態確認装置100は、図1に示すように、本体110および報知機120を備えている。ここで、本体110および報知機120は、バケットB20に対して付設可能なものである。これにより、コネクタ連結状態確認装置100をバケット車B10に後付けしたり、交換したりすることができる。また、報知機120は、後述する本体110の入力部113(図4参照)から入力があったときにそのことをバケットB20の外部に報知する報知動作を行うものである。入力部113は、図4に示すように、作業者M10(図1参照)に装備された墜落制止用器具M20(図1参照)のフックM22が、命綱B21(図1参照)の先端に接続された配置状態の墜落制止用コネクタ200に取り付けられているときに上記入力をなすものである。ここで、墜落制止用器具M20は、図1に示すように、作業者M10に装備されるフルハーネスM20AからランヤードM20Bを延び出させ、このランヤードM20Bの先端にフックM22を設けた構成である。また、命綱B21は、図3に示すように、バケット車B10(図1参照)のバケットB20から延び出されるものであり、その先端には墜落制止用コネクタ200を取り付けることが可能な取付部B22が設けられている。また、墜落制止用コネクタ200(図3参照)は、本開示における「コネクタ」に相当し、墜落制止用器具M20と命綱B21とを相互に接続することが可能な接続器具である。また、配置状態は、図2および図3に示すように、本体110において板状の墜落制止用コネクタ200を配置可能とする係合部112に墜落制止用コネクタ200が配置されている状態である。すなわち、配置状態は、墜落制止用コネクタ200の平板部202(後述)が係合部112の載置段112A(後述。図2参照)に載置されている状態である。これにより、コネクタ連結状態確認装置100は、図4に示すように、作業者M10に装備された墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21(図1参照)の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを確認する用に供されることとなる。従って、本開示は、図1に示すように、既存のバケット車B10に適用することが簡単なコネクタ連結状態確認装置100を提供することができる。そして、このコネクタ連結状態確認装置100が、墜落制止用器具M20のフックM22(図4参照)と命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることをバケットB20の外部から確認可能な安全装置として提供することができる。以下に本体110と、報知機120とを説明する。
<本体の構成>
本体110は、図2および図3に示すように、中空の角柱体であり、その天面110Aが直角三角形の直角部分を切り欠いた形である。そして、本体110は、バケットB20がなす矩形の箱の隅において互いに斜(はす)の位置関係となる二つの壁B20B、B20C(後述)の間で架け渡された架け渡し状態に配設することが可能なものである。これにより、本体110は、バケットB20に対して付設することができる。
本体110には、図3に示すように、上記二つの壁B20B、B20Cに係合可能な係合壁110B、110Cが設けられている。ここで、係合壁110B、110Cは、本体110における角柱体の側面に対応する壁である。そして、本体110は、架け渡し状態にある本体110を、二つの壁B20B、B20Cのそれぞれに固定する固定具111B、111Cを備えている。ここで、固定具111B、111Cは、係合壁110B、110Cおよび壁B20B、B20Cを挟み込んで固定することが可能なもの(例えばステンレス製のアジャスターボルト)である。これにより、固定具111B、111Cは、壁B20B、B20Cおよび係合壁110B、110Cを挟み込むことで、本体110をバケットB20がなす箱の隅に配設することができる。そうすると、固定具111B、111Cは、本体110の動きを互いに斜(はす)の位置関係となる二つの壁B20B、B20Cにより抑制させることができる。従って、上記固定は、図1に示すように、コネクタ連結状態確認装置100の本体110が、バケットB20に乗って作業を行う作業者M10の邪魔になることを抑制することができる。また、上記固定は、図2に示すように、後述する、本体110の制御基板121に繋がっている基板側中継線121D、基板側プラグ線321D、作業灯側プラグ線B81、および基板側入力線121Eに対して、引っ張る力が掛けられることを抑制することができる。なお、本体110は金属製の板(例えば厚み2.0mmの冷間圧延鋼板)で形成され、その外表面には白色の錆止め塗料が塗られている。また、固定具111B、111Cには、壁B20B、B20Cのそれぞれと接触する面に、耐候性のある防振ゴムのシートが取り付けられている。
本体110は、図2および図3に示すように、係合部112と、開口110F(図2参照)と、入力部113と、制御基板121(図2参照)と、口110Jと、蓋110K(図2参照)とを有している。ここで、係合部112は、墜落制止用コネクタ200を配置状態とするものである。そして、係合部112は、墜落制止用コネクタ200および当該墜落制止用コネクタ200を支える矩形の板状の支持プレート210をそれぞれ配置可能となるように、本体110の天面110Aに設けられた階段状の二段の窪みである。また、開口110Fは、図4に示すように、入力部113の機械的検出部113Aが本体110の内側に出入可能となるように本体110の内側と外側とを連通させる矩形の孔である。また、入力部113は、墜落制止用器具M20(図1参照)のフックM22が配置状態の墜落制止用コネクタ200に取り付けられると、報知機120に対して報知動作を行う入力をなすものである。言い換えると、入力部113は、後述する機械的検出部113Aが動かされることで上記入力をなす。また、制御基板121は、報知機120が報知動作を行えるように、バケット車B10(図1参照)の電源装置S10(図8および図9参照)から供給される電力を制御するものである。また、口110Jは、図2に示すように、本体110の正面110Dに位置しており、本体110の内側と外側とを連通させる空間を形成する。そして、この空間は、作業灯プラグB81Aを中継装置130Bの作業灯コンセント121Cに作業者M10の手で挿し込むことが可能な大きさである。また、蓋110Kは、口110Jを塞ぐように本体110に対して付け外し可能なものである。これにより、作業者M10は、本体110がバケットB20に固定されている状態で蓋110Kを本体110から外し、作業灯プラグB81Aを作業灯コンセント121Cに挿し込むことができる。以下に係合部112と、墜落制止用コネクタ200と、入力部113と制御基板121とを説明する。
<係合部の構成>
係合部112は、図3に示すように、配置状態の墜落制止用コネクタ200に取り付けられる墜落制止用器具M20(図1参照)および命綱B21が壁B20B、B20Cに干渉しにくくなる位置に設けられている。そして、係合部112の二段の窪みは、図2に示すように、本体110の正面110Dから見て天面110A側で広がるように形成される階段状の切り欠きが、本体110の正面110Dから離れる方向となる奥行方向(図3参照)に延びるように形成されている。
ここで、係合部112の二段の窪みは、図3に示すように、上記奥行方向の寸法が支持プレート210における矩形の短辺の寸法以上となるように設定される。また、係合部112の二段の窪みは、図2に示すように、墜落制止用コネクタ200の平板部202を配置可能とする平坦な面の載置段112Aと、支持プレート210の板面212を配置可能とする平坦な面の二つの支持段112Bと、を有している。
図2から見て正面110Dの幅方向における載置段112Aの寸法は、墜落制止用コネクタ200の通し孔201(図3参照)が上記幅方向に沿うように並んでいるときの平板部202の最大寸法以上の寸法となるように設定される。そして、載置段112Aと支持段112Bとの段差112Cは、図5に示すように、墜落制止用コネクタ200の板厚以上となるように設定される。同じく、上記幅方向における二つの支持段112Bの外側にある二つの端は、その間の寸法が、図2に示すように、支持プレート210の矩形の長辺の寸法以上となるように設定される。そして、支持段112Bと天面110Aとの段差112Dは、図5に示すように、支持プレート210の板厚より小さくなるように設定される。これにより、作業者M10は墜落制止用コネクタ200および支持プレート210を本体110の所定の位置に配置することができる。
また、本体110がバケットB20に固定されている状態の係合部112は、図2に示すように、手すりB20A(後述)の上方部分である上面B20E側に位置されている。そして、配置状態にある墜落制止用コネクタ200は、その厚み方向の両側に係合部112の載置段112Aと、支持プレート210と、がそれぞれ位置されるため、墜落制止用コネクタ200の厚み方向における動きが抑制される。そうすると、配置状態にある墜落制止用コネクタ200が上面B20Eを滑るランヤードM20B(図1参照)に引っ張られる際、墜落制止用コネクタ200に掛かる力の方向は、係合部112から上面B20Eに向かう方向となる。これにより、墜落制止用コネクタ200に掛かる力は、載置段112Aの面が広がる方向であるスライド方向(図5参照)に集中する。
<墜落制止用コネクタの構成>
墜落制止用コネクタ200は、図3に示すように、二つの通し孔201と、係合部112の載置段112A(図2参照)に配置可能な平板部202とを有する板状の接続器具である。二つの通し孔201は、墜落制止用器具M20(図1参照)のフックM22(図4参照)および命綱B21の取付部B22を別々に通すことが可能な大きさのものである。平板部202には、図5に示すように、スペーサー204(後述)と係合する係止部206が設けられている。
本実施形態においては、墜落制止用コネクタ200は、図3に示すように、その平板部202に対して二つの通し孔201が同じ側に並んで位置されることで、全体として「B」字のような形状を呈する金属製の環である。ここで、二つの通し孔201には、図3から見て本体110の幅方向の中心で対称となる、フックM22(図4参照)が取り付けられる第1通し孔201Aと、取付部B22が取り付けられる第2通し孔201Bとが設けられている。また、平板部202には、この平板部202を板厚方向に貫通するスリット205が通し孔201の並びに沿って延びるように形成されている。このスリット205は、その両端が当該スリット205の幅より大きな径である丸穴形状の「逃げ」が形成されている。これらの「逃げ」は、スペーサー204を係合させるための係止部206として使用される。そして、図3から見て奥行方向における平板部202の寸法は、配置状態の墜落制止用コネクタ200における通し孔201が載置段112A(図2参照)と重ならないように設定されている。例えば、墜落制止用コネクタ200は、それぞれの通し孔201に負荷を掛ける引張試験において、20.0[kN]の負荷を引っ張り速度25[mm/分]で掛けても、その機能が失われないように設計されている。また、係止部206は、上記板厚方向に対して貫通する孔の他、当該板厚方向に対して直交する方向に広がる底を有する穴であっても良い。また、墜落制止用コネクタ200は、図3から見て幅方向の形状が対称であることから、その板を裏返してコネクタ連結状態確認装置100に用いることができる。
また、墜落制止用コネクタ200は、図5に示すように、配置状態の墜落制止用コネクタ200を安定にさせる支持プレート210のスペーサー204と係合している。ここで、支持プレート210は、図3に示すように、その矩形の長辺に沿って位置される二つの支持締結具213と、これらの支持締結具213の間に一列に並んで位置される二つの保持具203と、支持プレート210の板面212を保持具203とともに挟み込む二つのスペーサー204とを備えている。支持締結具213は、板面212(図2参照)から面外方向に延び出されるとともに、本体110の支持段112B(図2参照)に締結可能なもの(例えば金属製のねじ)である。保持具203は、上記面外方向に延び出されるとともに、スペーサー204に締結可能なもの(例えば皿ねじ)である。スペーサー204は、保持具203の軸部203Aを囲むようにして取り付け可能な円筒であり、この円筒の外周で配置状態の墜落制止用コネクタ200における係止部206と係合可能なもの(例えば丸ボス)である。これらにより、配置状態の墜落制止用コネクタ200は、その係止部206が支持プレート210の二つのスペーサー204と係合することで、墜落制止用コネクタ200の係合部112での動きが抑制されることとなる。従って、本体110に支持締結具213で締結されている支持プレート210は、配置状態の墜落制止用コネクタ200を安定にさせることができる。ここで、保持具203の保持力は、配置状態の墜落制止用コネクタ200が係合部112から分離することを規制する力である。言い換えると、保持具203の保持力は、墜落制止用コネクタ200が載置段112Aをスライドする際のスライド方向に対する強度である。本実施形態では、保持具203の保持力は、保持具203がなす、ねじの軸部203Aの径方向における強度に相当する。なお、当該ねじは、樹脂の他、木や金属で作製されたものであっても良い。
配置状態の墜落制止用コネクタ200は、保持具203により保持されている。この保持具203は、墜落制止用コネクタ200の配置状態を所定の保持力で保持している。そして、保持具203は、その保持力よりも大きな力が墜落制止用コネクタ200に掛かった際に配置状態を解消して墜落制止用コネクタ200が本体110から分離することを実現可能としている。ここで、保持具203の保持力の大きさは、墜落制止用器具M20(図1参照)が作動を開始する力(図示せず)の大きさよりも小さくなるように設定されている。墜落制止用器具M20が作動を開始する力は、例えば、高所作業に従事する一般的な成人に相当する者が墜落することにより墜落制止用器具M20に掛けられる衝撃力が考えられる。そして、この衝撃力がフックM22を介して墜落制止用コネクタ200に掛けられる。そのため、墜落制止用コネクタ200に掛かる力F10は、墜落制止用器具M20に掛けられる衝撃力とほぼ同じ大きさであり、係合部112からランヤードM20B(図1参照)が滑る上面B20Eに向かう方向と同じ方向である。また、分離は、配置状態にある墜落制止用コネクタ200が本体110の係合部112から分かれて離れることである。
そうすると、配置状態にある墜落制止用コネクタ200は、この墜落制止用コネクタ200と連結している墜落制止用器具M20が作動を開始することにより、墜落制止用器具M20に引っ張られる。ここで、墜落制止用器具M20が作動を開始する力は配置状態にある墜落制止用コネクタ200を保持する保持力よりも大きいことから、墜落制止用コネクタ200が本体110から分離する。言い換えると、上記衝撃力により墜落制止用コネクタ200に掛けられる力F10が保持具203の軸部203Aの径方向における強度より大きいことから、墜落制止用コネクタ200が本体110から分かれて離れることとなる。
従って、墜落制止用コネクタ200の機能が、コネクタ連結状態確認装置100によって妨げられるおそれを低減させることができる。すなわち、墜落制止用コネクタ200の機能である、二つの通し孔201における第1通し孔201Aと第2通し孔201Bとの引っ張りが、図3に示すように、コネクタ連結状態確認装置100によって妨げられるおそれを低減させることができる。また、本体110は、墜落制止用器具M20が作動を開始する際に伴う衝撃を受けにくい状態となる。そのため、上記衝撃により、後述する本体110の制御基板121(図4参照)が故障するおそれは低減されることとなる。
<入力部の構成>
入力部113は、図4に示すように、機械的検出部113Aおよびリミットスイッチ113Hを備えている。
機械的検出部113Aは、配置状態にある墜落制止用コネクタ200の通し孔201のうち、墜落制止用器具M20のフックM22(図1参照)が取り付けられる側の第1通し孔201A(図3参照)を覆うように位置されている。これにより、入力部113の機械的検出部113Aは、墜落制止用器具M20のフックM22を通し孔201に通すことで動かされる。ここで、機械的検出部113Aは、リミットスイッチ113Hのアクチュエータ113J(図6参照)を駆動させるドッグである。機械的検出部113Aは、図5に示すように、板をZ形に曲げてなるZ型金具113Bと、このZ型金具113Bにおいて隣り合う板を架け渡すようにZ型金具113Bに溶接される閉塞部113Eとを有している。そして、この閉塞部113E側の端の板である覆い板113Cは、配置状態の墜落制止用コネクタ200において第1通し孔201Aを覆うように位置されている。また、機械的検出部113Aには、本体110の内側に出入り可能となるように機械的検出部113Aを揺動させるばね付蝶番113Fが機械的検出部113Aと本体110との間に付設されている。これにより、配置状態の墜落制止用コネクタ200において第1通し孔201AにフックM22が取り付けられていないとき、機械的検出部113Aの覆い板113Cは、ばね付蝶番113Fの付勢力により第1通し孔201Aを覆うように位置される。また、配置状態の墜落制止用コネクタ200において第1通し孔201AにフックM22を取り付けると、覆い板113CがフックM22に干渉し、機械的検出部113Aが本体110に対して内側に入るように揺動する。また、墜落制止用コネクタ200が本体110から分離すると、機械的検出部113Aはばね付蝶番113Fの付勢力で本体110に対して外側に出るように揺動し、もって覆い板113Cが第1通し孔201Aを覆っていた元の位置に復帰する。なお、機械的検出部113Aが本体110に対して揺動する際、機械的検出部113Aと開口110F(図6参照)との間に生じる隙間(図示せず)は、閉塞部113Eにより雨水(図示省略)が入りにくい程に抑えられている。
リミットスイッチ113Hは、図6に示すように、機械的検出部113Aの動きを検出してオンオフの切り替えを行うものである。具体的には、リミットスイッチ113Hは、機械的検出部113Aの動きを検出して制御基板121(図4参照)への入力信号を切り替えるアクチュエータ113Jと、アクチュエータ113Jの切替えに対応する接点113Lをもつ接点部113Kとを有する。ここで、アクチュエータ113Jは、Z型金具113Bにおいて覆い板113C(図5参照)とは反対側の板である出力板113Dに押されることで、接点113Lと接触状態(図12参照)となる。これは、報知機120(図4参照)が報知動作を行わないように制御基板121への入力をオフとする。また、アクチュエータ113Jは、出力板113Dから力が掛かっていない状態では接点113Lと非接触状態(図12参照)となり、報知機120が報知動作を行うように制御基板121への入力をオンとする。すなわち、報知機120は、図4に示すように、配置状態の墜落制止用コネクタ200において第1通し孔201A(図3参照)にフックM22が取り付けなかったり、墜落制止用コネクタ200が本体110から分離したりすると、報知動作を行わないこととなる。そして、報知機120は、配置状態の墜落制止用コネクタ200において第1通し孔201AにフックM22を取り付けると、報知動作を行うこととなる。これにより、入力部113のリミットスイッチ113Hは、オンオフの切り替えが行われることで報知機120(図7参照)が報知動作を行うこととなる。なお、リミットスイッチ113Hには、一定の防塵・防水性能試験に合格しているもの(例えばIP67)が用いられている。
<制御基板の構成>
制御基板121は、上記リミットスイッチ113Hの入力信号を受けることにより、報知機120が報知動作を行うことを可能とさせる制御装置(例えばマイコンが用いられた制御回路)である。言い換えると、制御基板121への入力は、図12に示すように墜落制止用器具M20(図1参照)のフックM22を配置状態の墜落制止用コネクタ200の第1通し孔201Aに通すことでオンとなり、もって報知機120が報知動作を行う(図12参照)。逆に、制御基板121への入力は、フックM22を墜落制止用コネクタ200の第1通し孔201Aに通さなかったり墜落制止用コネクタ200が本体110から分離したりするとオフとなり、もって報知機120が報知動作を行わない(図12参照)状態となる。ここで、制御基板121は、本体110に囲まれるように形成される包囲筐体110Gの内側に配置されている。そして、包囲筐体110Gには、端子台121A、121Bおよび作業灯コンセント121Cが制御基板121に対して導通するように設けられている。
コネクタ連結状態確認装置100は、図2に示すように、電源装置S10(図8および図9参照)から送られる電力を作業灯B30に中継する中継装置130A、130Bを備えている。ここで、この中継装置130A、130Bは、制御基板121と電気的に接続されている。中継装置130A、130Bは、図8および図9に示すように、電源装置S10から送られる電力の一部を報知機120に供給するものである。また、電源装置S10は、バケット車B10(図1参照)に付設されるものであって、作業灯B30を点灯させるために電力を供給するもの(例えばオルタネーター)である。また、作業灯B30は、図7に示すように、バケットB20に乗っている作業者M10が暗い場所においても作業可能となるようにバケットB20に付設されるものである。これにより、作業灯B30と電源装置S10とを有する既存のバケット車B10において、電源装置S10からの電力によりコネクタ連結状態確認装置100は、図1に示すように、動作することができる。すなわち、バケット車B10の電源装置S10以外の電源を用意することなくコネクタ連結状態確認装置100の報知機120を動作させることができる。また、コネクタ連結状態確認装置100の報知機120に供給される電力は、図8および図9に示すように、電源装置S10から供給される電力の一部である。このため、コネクタ連結状態確認装置100は、作業灯B30と一緒に使うことができる。
<中継装置の構成>
ここで、コネクタ連結状態確認装置100は、図2に示すように、上記電力を供給する線と、端子台121Aと、作業灯コンセント121Cとを接続させる中継装置130を備える。この中継装置130は、その配線を変更することで、種々の装置のうちの特定の1つに対応した態様に変更することができる。これらの態様には、図2に実線で示すように、電源コネクタS11Aおよび作業灯コネクタB31Aと接続可能な中継装置130Aが含まれる。また、上記態様には、図2に仮想線で示すように、電源コンセントS31Aおよび作業灯プラグB81Aと接続可能な中継装置130Bが含まれる。これにより、バケット車に付設されている作業灯の種類に対応して、中継装置130を変更したコネクタ連結状態確認装置100を提供することができる。
中継装置130Aは、図8に示すように、端子台121Aと、基板側中継線121Dとが含まれているものである。ここで、端子台121Aは、基板側中継線121Dが接続可能となるように構成されている。基板側中継線121Dは、その一端が端子台121Aに接続され、同じく他端が電源コネクタS11Aおよび作業灯コネクタB31Aに接続されている。ここで、電源コネクタS11Aおよび作業灯コネクタB31Aは、バケット側電源線S11および作業灯側コネクタ線B31のそれぞれと電気的に接続可能である。バケット側電源線S11は、図7に示すように、バケット車B10の電源装置S10(図8参照)から延び出されている。作業灯側コネクタ線B31は、作業灯B30から延び出されている。これにより、電源装置S10の電力は、図8に示すように、バケット側電源線S11、電源コネクタS11Aおよび基板側中継線121Dを介して端子台121Aに送られる。そして、端子台121Aに送られる電力の一部が、後述する、制御基板121、端子台121B、基板側入力線121E、表示灯コネクタ123A、および表示灯側入力線123を介して表示灯122に送られる。また、端子台121Aに送られる電力のもう一部は、基板側中継線121D、作業灯コネクタB31Aおよび作業灯側コネクタ線B31を介して作業灯B30に送られる。
中継装置130Bは、図9に示すように、端子台121Aと、基板側プラグ線321Dと、電源プラグ321Aと、作業灯コンセント121Cとが含まれている。ここで、端子台121Aは、上記基板側中継線121Dの代わりに基板側プラグ線321Dが接続可能となるように構成されている。また、基板側プラグ線321Dは、その一端が端子台121Aに接続され、同じく他端で電源プラグ321Aに接続されている。電源プラグ321Aは、バケット側電源線S31と電気的に接続可能である。バケット側電源線S31は、バケット車B10(図1参照)の電源装置S10から延び出されているものであり、その先端には電源プラグ321Aと接続可能な電源コンセントS31Aが付設されている。また、作業灯コンセント121C(図2参照)は、端子台121Aに対して電気的に並列に接続されるものであり、作業灯側プラグ線B81が接続可能となるように抜け止め形コンセント(図示せず。例えばテーブルタップ)を備えている。ここで、作業灯側プラグ線B81は、作業灯B30から延び出されるものであり、その先端には上記抜け止め形コンセントに接続可能な作業灯プラグB81Aが付設されている。これにより、電源装置S10の電力は、バケット側電源線S31、電源コンセントS31A、電源プラグ321A、および基板側プラグ線321Dを介して端子台121Aに送られる。そして、端子台121Aに送られる電力の一部が、後述する、制御基板121、端子台121B、基板側入力線121E、表示灯コネクタ123Aおよび表示灯側入力線123を介して表示灯122に送られる。また、端子台121Aに送られる電力のもう一部は、作業灯コンセント121C、作業灯プラグB81A、および作業灯側プラグ線B81を介して作業灯B30に送られる。
ここで、端子台121Bは、図2に示すように、基板側入力線121Eが接続可能となるように構成されている。基板側入力線121Eは、その一端が端子台121Bに接続されている状態において当該一端の反対となる端の他端で表示灯側入力線123(図7参照)に接続することが可能な表示灯コネクタ123A(図7参照)が付設されている。ここで、表示灯側入力線123は、表示灯122から延び出されているものである。これにより、端子台121Aに送られる電力の一部が、表示灯122に送られる。
本実施形態では、上記電力を供給する線には、耐候性を備えたキャブタイヤケーブルが用いられている。同じく、上記電気コネクタには、耐候性を備えた防水コネクタが用いられている。例えば、表示灯コネクタ123Aには、耐候性を備えた防水コネクタ(例えば、2対の防水ギボシ端子)が用いられている。
基板側中継線121Dまたは基板側プラグ線321Dには、端子台121Aから離れる方向(図2で見て下方向)に負荷が掛かるおそれを低減させるように、ケーブルグランド121Gが取り付けられている。これにより、基板側中継線121Dまたは基板側プラグ線321Dが端子台121Aから外れるおそれを低減することができる。同じく、基板側入力線121Eには、端子台121Bから離れる方向(図2で見て下方向)に負荷が掛かるおそれを低減させるように、ケーブルグランド121Hが取り付けられている。これにより、基板側入力線121Eが端子台121Bから外れるおそれを低減することができる。ここで、ケーブルグランド121G、121Hは、本体110の内側と外側とを連通するように本体110に取り付けられている。
<報知機の構成>
制御基板121は、図8および図9に示すように、バケット車B10(図1参照)における電源装置S10の電圧(例えば24V)を報知機120(図1参照)の定格電圧に調製するものである。これにより、報知機120は、制御基板121からの定格電圧を受けて報知動作を行うことができる。ここで、報知機120には、表示灯122、インジケーターランプ124(図3参照)、およびブザー125(図4参照)が用いられている。また、報知機120には、図13に示すように、コンピュータネットワークの一種であるクラウドネットワークC10A上に情報を送信することが可能な通信モジュール126(図2および図4では図示省略)が追加で組み込まれている。この通信モジュール126は、上記情報を直接クラウドネットワークC10A上に送信するものであっても良いし、上記情報をコネクタ連結状態確認装置100とは別の通信端末M11を介してクラウドネットワークC10A上に送信するものであっても良い。
<インジケーターランプの構成>
制御基板121には、図2に示すように、インジケーターランプ124に給電する入力線(図示せず)が端子台121Bに対して電気的に直列となるように接続されている。これにより、インジケーターランプ124は、表示灯122(図7参照)が点灯している場合に制御基板121からの定格電圧を受けて点灯(図12参照)することができる。そうすると、作業者M10(図1参照)は、フックM22(図4参照)が墜落制止用コネクタ200に取り付けられていることをバケットB20(図1参照)に乗っている状態で確認することができる。ここで、インジケーターランプ124は、図3に示すように、本体110の天面110A上の位置にあり、かつ、係合部112から離れた位置に取り付けられたものである。そして、インジケーターランプ124は、制御基板121(図4参照)により定格電圧(例えば3.6V)がかけられることで発光するLED124Cを備えている。なお、LED124Cの発光色は、作業者M10(図1参照)が本体110の筐体の色(例えば白)に対して認識可能な色であり、例えば、緑色である。
<ブザーの構成>
制御基板121には、図4に示すように、ブザー125に給電する入力線(図示せず)が、上記接触状態において導通するように接続されている。言い換えると、ブザー125は、リミットスイッチ113Hがオフになっているときに駆動するものである。これにより、ブザー125は、表示灯122(図7参照)が点灯していない場合に制御基板121からの定格電圧を受けて警告音を鳴らす(図12参照)ことができる。そうすると、作業者M10(図1参照)は、フックM22が墜落制止用コネクタ200に取り付けられていることを上記インジケーターランプ124(図3参照)の点灯だけでなくブザー125の警告音が鳴っていない状態(図12参照)を耳で確認することができる。ここで、ブザー125が鳴らす警告音の状態を変更する動作は、墜落制止用器具M20(図1参照)のフックM22が配置状態の墜落制止用コネクタ200に取り付けられる場合に行われる報知機120の報知動作(図12参照)に含まれる。なお、ブザー125は、包囲筐体110Gの内側に取り付けられたものである。そして、ブザー125は、制御基板121により定格電圧がかけられることで音を発するスピーカーを備えている。ブザー125の警告音は、作業者M10(図6参照)が認識可能な音であり、例えば、周波数音域が4kHzであり、かつ音量が83dBの断続音である。
<表示灯の構成>
報知機120は、図7に示すように、表示灯122が含まれる。ここで、表示灯122は、現場監督者(図示せず)およびネットワークカメラ(図示せず)がバケットB20の下方から確認可能となる位置に取り付けられるとともに、バケットB20の下方に向けて光を放射することが可能な構成である。これにより、高所に上昇されるバケットB20の下方から表示灯122の点灯状態(図12参照)を確認することができる。ここで、表示灯122がその点灯状態を変更する動作は、墜落制止用器具M20(図1参照)のフックM22(図4参照)が配置状態の墜落制止用コネクタ200(図4参照)に取り付けられる場合に行われる報知機120の報知動作(図12参照)に含まれる。そうすると、現場監督者は、バケットB20に乗る作業者M10が装備している墜落制止用器具M20のフックM22と命綱B21(図3参照)の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを広い範囲で確認することができる。また、ネットワークカメラは、バケットB20の下方となる地上から表示灯122をリアルタイムで撮影するとともに、その撮影した映像を遠隔地に送信することが可能なものである。これにより、ネットワークカメラの映像を確認した遠隔地の監督者(図示せず)は、作業手順に基づく作業者M10の振る舞いと、表示灯122の点灯状態との対応から危険予測を行い、作業者M10の危険性を作業者M10および現場監督者に伝えることができる。
表示灯122は、開口部を角丸長方形としたリフレクタ付きランプであり、3つのLED(図示せず)と、表示灯側入力線123と、反射鏡122Fと、前面ガラス122Eとを備えている。また、表示灯122には、矩形の箱であってそのうちの一つの面が開放されるように形成されている筐体122Aが反射鏡122Fを囲むように取り付けられている。ここで、筐体122Aには、上記開放されている側の反対となる側で、バケットB20の水抜き穴(図示せず)に取り付け可能となる設置部122Bと、バケットB20の底面B20Dに接着可能な接着部122Cとが設けられている。設置部122Bは、水抜き穴の径に相当する大きさの径となる円形の孔(図示せず)と、締結具(図示せず。例えばステンレス製のボルトとダブルナット)とを有するものである。また、接着部122Cには、設置部122Bが取り付けられるバケットB20の底面B20Dに合わせて、接着位置を調整することが可能な位置調整機構122Dが設けられている。なお、バケット車B10(図6参照)が最大まで上昇した際の表示灯122の光度は、現場監督者(図示せず)が確認可能なもの(例えば300cd)である。
3つのLED(図示せず)は、上記開口部の長辺に沿って並列して位置されている。これらのLEDは、制御基板121(図2参照)により定格電圧(例えば6.4V)がかけられることで発光するものである。この発光は、本実施形態では、青色の発光である。また、反射鏡122Fは、3つのLED(図示せず)の光を所定の配光角(例えば120°)とする金属(例えばアルミニウム)製の覆いである。また、前面ガラス122Eは、その外表面においてLEDおよび反射鏡122Fからの光をならすものである。
表示灯122の点灯状態は、有線である、基板側入力線121Eおよび表示灯側入力線123を介して制御基板121(図2参照)により直接制御される。このため、本制御は、無線通信により制御する場合に比べて、通信障害等による悪影響が低減される。
<通信モジュールの構成>
通信モジュール126は、図12に示すように、入力部113(図4参照)の入力(言い換えるとフックM22(図4参照)と配置状態の墜落制止用コネクタ200(図4参照)とが連結されているか否か)を情報としてクラウドネットワークC10A上に無線送信する。この情報は、例えば、入力部113の入力があり報知機120が報知動作を行っていることを示す「OK」の情報、または入力部113の入力がなく報知機120が報知動作を行っていないことを示す「NG」の情報である。そうすると、通信モジュール126と、コネクタ連結状態確認装置100とは別のタブレット端末C30と、がクラウドネットワークC10Aを介して接続されるとき、上記情報はタブレット端末C30に送信される。
クラウドネットワークC10Aには、通信モジュール126の情報から入力部113(図4参照)が入力をなしていることを監督者(図示せず)が確認可能となるようにさせる装置が接続されている。本実施形態では、この装置は、例えば専用のアプリケーションソフトがインストールされているタブレット端末C30である。これにより、通信モジュール126が送信する情報は、監督者が確認可能なものとなる。そうすると、図1に示すように、墜落制止用器具M20のフックM22と命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200(図4参照)とが連結されていることをタブレット端末C30から確認することができる。なお、通信モジュール126の情報を監督者が確認可能となるようにさせる装置は、例えばクラウドネットワークC10AにWEB接続される、タブレット端末C30とは別のコンピュータC20であっても良い。
<バケットの構成>
バケットB20は、図7に示すように、矩形の箱をなし、この箱の床となる底面B20Dには水抜き穴(図示せず)が備えられている。また、バケットB20には、バケットB20に乗る作業者M10が肘を載せることが可能となる高さの手すりB20Aが作業者M10を囲むように設けられている。ここで、手すりB20Aは、図3に示すように、命綱B21を取り付けることが可能なものであり、作業者M10が落下した際には、その墜落制止時の衝撃力に十分耐え得る堅固なものである。ここで、手すりB20Aは、平坦な面からなる上記壁B20B、B20Cを有している。
<コネクタ連結状態確認装置の使用手順>
上述した第1の実施形態に係るコネクタ連結状態確認装置100の使用方法について説明する。なお、コネクタ連結状態確認装置を設置する作業者M10は、自動車整備士であっても良い。
<コネクタ連結状態確認装置の設置>
まず、作業者M10は、図3に示すように、命綱B21がバケットB20の手すりB20Aに取り付けられているかを確認する。この確認は、命綱B21が手すりB20Aから外れたり抜けたりしないかも含めて確認を行う。
次に、上記作業者M10は、コネクタ連結状態確認装置100の本体110をバケットB20に取り付ける。ここで、作業者M10は、本体110をバケットB20がなす矩形の箱の隅において架け渡し状態となるように配設する。そして、作業者M10は、本体110に備えられている二つの固定具111B、111Cで係合壁110B、110Cおよび壁B20B、B20Cを挟み込んで固定する。これにより、本体110が、バケットB20に付設される。
次に、上記作業者M10は、図7に示すように、コネクタ連結状態確認装置100の表示灯122をバケットB20の底面B20Dに取り付ける。ここで、作業者M10は、筐体122Aにおける設置部122Bの締結具(図示せず)をバケットB20の水抜き穴(図示せず)に通して固定する。そして、作業者M10は、位置調整機構122Dを動かすことで、接着部122CをバケットB20の底面B20Dに接着させる。これにより、表示灯122は、バケットB20に付設される。
次に、上記作業者M10は、図3に示すように、コネクタ連結状態確認装置100の墜落制止用コネクタ200の第2通し孔201Bに命綱B21の取付部B22を取り付ける。ここで、命綱B21の取付部B22が取り付けられる第2通し孔201Bは、機械的検出部113Aで覆われている側の第1通し孔201Aの反対となる側のものである。
次に、上記作業者M10は、配線の接続作業を行う。ここで、作業者M10は、図7に示すように、基板側入力線121Eと、表示灯側入力線123とを表示灯コネクタ123Aにより接続する。
また、コネクタ連結状態確認装置100の中継装置130が中継装置130Aの態様である場合、作業者M10は、基板側中継線121Dと、バケット側電源線S11とを電源コネクタS11Aにより接続する。同じく、作業者M10は、基板側中継線121Dと、作業灯側コネクタ線B31とを作業灯コネクタB31Aにより接続する。
また、コネクタ連結状態確認装置100の中継装置130が中継装置130Bの態様である場合、作業者M10は、図2に示すように、基板側プラグ線321Dとバケット側電源線S31(図9参照)とを接続する。同じく、作業者M10は、作業灯コンセント121Cと作業灯側プラグ線B81とを接続する。
これらにより、端子台121Aに送られる電力の一部が、報知機120に送られる。以上により、コネクタ連結状態確認装置100は、バケットB20に後付けすることができる。
<コネクタ連結状態確認装置の使用>
まず、バケットB20に乗っている作業者M10は、図12に示すように、インジケーターランプ124が不点灯であること、およびブザー125が鳴っていることを確認する。これにより、報知機120が誤動作していないことを確認することができる。
次に、上記作業者M10は、図4に示すように、自身が装備している墜落制止用器具M20のフックM22を配置状態の墜落制止用コネクタ200の第1通し孔201Aに取り付ける。ここで、第1通し孔201Aは、図3に示すように、機械的検出部113Aで覆われている側のものである。すなわち、フックM22が取り付けられる通し孔201は、命綱B21の取付部B22が取り付けられる第2通し孔201Bと反対の第1通し孔201Aである。これにより、入力部113は、図12に示すように、報知機120に対して報知動作を行う入力をなす。そうすると、作業者M10は、インジケーターランプ124の点灯状態を確認することで墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを認識することができる。同じく、作業者M10は、図4に示すように、ブザー125の警告音が鳴っていないことを確認することで墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを認識することができる。
また、バケットB20の下方にいる現場監督者は、図7に示すように、バケットB20が上昇している際、バケットB20の下方に設けられている表示灯122の点灯状態を確認することができる。すなわち、バケットB20に乗る作業者M10が装備している墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを表示灯122の点灯状態よりバケットB20の下方から確認できる。そして、現場監督者は、図12に示すように、上記点灯状態(例えば表示灯が不点灯)からフックM22が墜落制止用コネクタ200に取り付けられていないと判断する場合、この取り付けを行うように作業者M10にすぐに指示することができる。
また、バケットB20の下方となる地上に位置するネットワークカメラ(図示せず)は、表示灯122をリアルタイムで撮影するとともに、その撮影した映像を遠隔地に送信する。これにより、ネットワークカメラの映像を確認した遠隔地の監督者(図示せず)は、作業手順に基づく作業者M10の振る舞いと、表示灯122の点灯状態との対応から危険予測を行い、作業者M10の危険性を作業者M10および現場監督者に伝えることができる。
また、通信モジュール126は、図13に示すように、クラウドネットワークC10A上に入力部113の入力を情報として送信する。これにより、遠隔地の監督者は、フックM22と墜落制止用コネクタ200とが連結されていることをタブレット端末C30から確認することができる。そして、遠隔地の監督者は、上記「NG」の情報からフックM22が墜落制止用コネクタ200に取り付けられていないと判断する場合、この取り付けを行うように作業者M10にすぐに指示することができる。
ところで、墜落制止用器具M20が作動を開始すると、図5に示すように、墜落制止用器具M20に掛かる力(図示せず)がフックM22を介して配置状態の墜落制止用コネクタ200に掛けられる。そして、配置状態の墜落制止用コネクタ200に掛かる力F10が保持具203の保持力より大きいことから、墜落制止用コネクタ200は本体110から分離する。これにより、墜落制止用コネクタ200における第1通し孔201Aと第2通し孔201Bとの間の引っ張りが、コネクタ連結状態確認装置100によって妨げられるおそれが低減される。そうすると、バケットB20から作業者M10までの距離が、図1に示すように、手すりB20A、命綱B21、取付部B22、墜落制止用コネクタ200、フックM22、および墜落制止用器具M20により制限される。この際、インジケーターランプ124および表示灯122は、図12に示すように、不点灯(点灯しないこと)となる。そして、ブザー125は、警告音が鳴る。同じく、クラウドネットワークC10Aには、「NG」の情報が送信される。これらにより、現場監督者および遠隔地の監督者は、配置状態の墜落制止用コネクタ200が本体110から分離していることを認識する。そして、現場監督者および遠隔地の監督者は、作業者M10の状態を確認する。なお、本体110から分離する墜落制止用コネクタ200は、図5に示すように、スライド方向にスライドする。
<作用・効果>
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、本体110はバケットB20に付設可能であるため、コネクタ連結状態確認装置100をバケット車B10に後付けすることができる。そして、墜落制止用器具M20から延び出されているフックM22が配置状態の墜落制止用コネクタ200に取り付けられると、入力部113は報知機120に対して報知動作を行う入力をなす。これにより、バケットB20に乗る作業者M10が装備している墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを報知機120の報知から確認できる。従って、既存のバケット車B10に適用することが簡単であり、かつ、墜落制止用器具M20のフックM22と命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることをバケットB20の外部から確認可能であるコネクタ連結状態確認装置100を安全装置として提供することができる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、高所に上昇されるバケットB20の下方から表示灯122の点灯状態を確認することができる。これにより、バケットB20に乗る作業者M10が装備している墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを広い範囲で確認することができる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、作業灯B30と電源装置S10とを有する既存のバケット車B10において、電源装置S10からの電力によりコネクタ連結状態確認装置100を動作させることができる。すなわち、バケット車B10の電源装置S10以外の電源を用意することなくコネクタ連結状態確認装置100の報知機120を動作させることができる。また、コネクタ連結状態確認装置100の報知機120に供給される電力は、電源装置S10から供給される電力の一部である。このため、コネクタ連結状態確認装置100は、作業灯B30と一緒に使うことができる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、その本体110をバケットB20がなす箱の隅に配設して、この本体110の動きを互いにはすの位置関係となる二つの壁B20B、B20Cにより抑制させることができる。これにより、コネクタ連結状態確認装置100の本体110が、バケットB20に乗って作業を行う作業者M10の邪魔になることを抑制することができる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、入力部113の機械的検出部113Aは、墜落制止用器具M20のフックM22を通し孔201に通すことで、動かされる。これにより、入力部113のリミットスイッチ113Hのオンオフの切り替えが行われ、報知機120が報知動作を行うこととなる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、配置状態にある墜落制止用コネクタ200は、この墜落制止用コネクタ200と連結している墜落制止用器具M20が作動を開始することにより、墜落制止用器具M20に引っ張られる。ここで、墜落制止用器具M20が作動を開始する力は配置状態にある墜落制止用コネクタ200を保持する保持力よりも大きいことから、墜落制止用コネクタ200が本体110から分離する。これにより、墜落制止用コネクタ200の機能が、コネクタ連結状態確認装置100によって妨げられるおそれを低減させることができる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、フックM22が配置状態の墜落制止用コネクタ200に取り付けられていることをブザー125が鳴らす警告音の状態から確認することができる。これにより、バケットB20に乗る作業者M10が装備している墜落制止用器具M20のフックM22と、命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることを耳で確認することができる。
上述したコネクタ連結状態確認装置100によれば、通信モジュール126は、入力部113がなす入力の情報をクラウドネットワークC10A上に送信する。これにより、墜落制止用器具M20のフックM22と命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタ200とが連結されていることをクラウドネットワークC10A上から確認することができる。
<第2の実施形態>
続いて、本開示の第2の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置100の構成について、図10および図11を用いて説明する。第2の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置600は、第1の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置100を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置100の各構成と共通する構成については、第1の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置100の各構成に付した符号の数字に「500」を加えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
<制御基板の構成>
制御基板621は、図10に示すように、上記リミットスイッチ613Hの入力信号を受けることにより、報知機620(図11参照)が報知動作を行うことを可能とさせる制御装置である。言い換えると、制御基板621への入力は、墜落制止用器具M20のフックM22を配置状態の墜落制止用コネクタ700の通し孔701に通すことでリミットスイッチ613Hによりオンとなり、もって報知機620が報知動作(図12参照)を行うこととなる。ここで、制御基板621は、本体610に囲まれるように形成される包囲筐体610Gの内側に配置されているものである。そして、包囲筐体610Gには、電源装置S60および端子台621B(図11参照)が制御基板621に対して導通するように設けられている。なお、端子台621Bは、端子台121B(図4参照)と同じく基板側入力線621E(図11参照)と電気的に接続可能なものであり、その説明を省略する。
電源装置S60の電力は、図11に示すように、制御基板621、端子台621B、基板側入力線621E、表示灯コネクタ623Aおよび表示灯側入力線623を介して表示灯622に送られる。ここで、電源装置S60は、電源装置S10とは独立した電力系統である。これにより、バケット側電源線S11と作業灯側コネクタ線B31との接続を解除することなくコネクタ連結状態確認装置600を使用することができる。
また、制御基板621は、電源装置S60の電圧(例えば6V)を報知機620(図1参照)の定格電圧に調製するものである。これにより、報知機620は、制御基板621からの定格電圧を受けて報知動作を行うことができる。なお、電源装置S60には、携帯可能な電源(例えば4本の単一形乾電池(1.5V))が用いられる。
<コネクタ連結状態確認装置の使用手順>
上述した第2の実施形態に係るコネクタ連結状態確認装置600を設置する手順は、第1の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置100を設置する手順を変更した手順である。したがって、上記第1の実施形態にかかるコネクタ連結状態確認装置100を設置する手順と共通する手順についてはその詳細な説明を省略する。そのため、作業者M10が行うコネクタ連結状態確認装置600の配線する手順について説明する。
作業者M10は、基板側入力線621Eと、表示灯側入力線623とを表示灯コネクタ623Aにより接続することで、電源装置S60の電力が表示灯622に送られるようにする。
<作用・効果>
上述したコネクタ連結状態確認装置600によれば、バケット車B10の電源装置S10を用いることなくコネクタ連結状態確認装置600を使用することができる。
上述した各実施形態に係るコネクタ連結状態確認装置は、上記の各構成をもつことにより、既存のバケット車B10に適用することが可能であり、かつ、墜落制止用器具M20のフックM22と命綱B21の先端に接続された墜落制止用コネクタとが連結されていることをバケットB20の外部から確認可能であるコネクタ連結状態確認装置を提供することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明を実施するための形態について、上述した実施形態によって説明した。しかしながら、当業者であれば、本発明の目的を逸脱することなく種々の代用、手直し、変更が可能であることは明らかである。すなわち、本発明の目的を実施するための形態は、本明細書に添付した請求の範囲の精神および目的を逸脱しない全ての代用、手直し、変更を含みうるものである。例えば、本発明を実施するための形態として、以下のような各種の形態を実施することができる。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置において、本体が固定される位置は、バケットがなす箱の隅でなくても良い。すなわち、本体は、バケットの一つの壁にのみ固定されても良い。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置において、リミットスイッチが切り替えるオンオフは逆であっても良い。係る場合、報知機が行う報知動作は本開示と逆の態様となる。また、機械的検出部の揺動する力を検出して入力のオンオフを切り替える圧電素子付きスイッチが、リミットスイッチの代わりに用いられても良い。同じく、機械的検出部が揺動する動きを検出して入力のオンオフを切り替える、発光素子と受光素子とを組み合わせたスイッチが、リミットスイッチの代わりに用いられても良い。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置において、バケット側電源線の電源コネクタは、その端子の導電部分が作業者の手に触れにくくなるように外周が覆われていても良い。同じく、基板側中継線の作業灯コネクタは、その端子の導電部分が作業者の手に触れにくくなるように外周が覆われていても良い。係る場合、作業者が感電するおそれを低減することができる。また、電力を供給する線がキャブタイヤケーブルである場合には、上記追加構成として、電力を供給する線におけるシースの先端、電源コネクタ、作業灯コネクタ、および表示灯コネクタに、これらを囲むことが可能な防水カバーを取り付けても良い。係る場合、シースの内側に水が入ることを抑制することができる。また、上記追加構成として、防水カバーには、耐候性を備えた自己融着テープが用いられても良い。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置において、表示灯の発光色は、バケットの塗装色に対して反対色となる関係であっても良い。係る場合、現場監督者は表示灯の点灯状態を容易に確認することができる。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、表示灯の代わりに送信機を備え、バケット車の車体には送信機に対応する受信機と、受信機の信号に応じて点灯状態を変更する回転灯とが設けられても良い。係る場合、バケット車の車体を見て報知動作を確認できる。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置は、作業者がバケットに乗っていることを検知可能な検知器(例えばバケットの床に敷くロードセル)を備えても良い。また、上記追加構成として、作業者がバケットに乗っていることを検知器が検知した場合にのみ電源装置の電力を供給する、電源スイッチが設けられても良い。この電源スイッチは、電源装置と制御基板との間に設けられても良い。係る場合、現場監督者は作業者がバケットに乗っていることを表示灯の点灯状態やブザーの警告音の有無により確認することができる。
本開示に係るコネクタ連結状態確認装置において、報知機に組み込まれる通信モジュールは、情報をクラウドネットワーク上に送信するものに限定されない。例えば、通信モジュールは、コネクタ連結状態確認装置と別の通信装置とが直接接続されているコンピュータネットワーク上に情報を送信する(すなわち別の通信装置に直接情報を送信する)ものであっても良い。
100 コネクタ連結状態確認装置
110 本体
110A 天面
110B 係合壁
110C 係合壁
110D 正面
110F 開口
110G 包囲筐体
110J 口
110K 蓋
111B 固定具
111C 固定具
112 係合部
112A 載置段
112B 支持段
112C 段差
112D 段差
113 入力部
113A 機械的検出部
113B Z型金具
113C 覆い板
113D 出力板
113E 閉塞部
113F ばね付蝶番
113H リミットスイッチ
113J アクチュエータ
113K 接点部
113L 接点
120 報知機
121 制御基板
121A 端子台
121B 端子台
121C 作業灯コンセント
121D 基板側中継線
121E 基板側入力線
121G ケーブルグランド
121H ケーブルグランド
122 表示灯
122A 筐体
122B 設置部
122C 接着部
122D 位置調整機構
122E 前面ガラス
122F 反射鏡
123 表示灯側入力線
123A 表示灯コネクタ
124 インジケーターランプ
124C LED
125 ブザー
126 通信モジュール
130 中継装置
130A 中継装置
130B 中継装置
200 墜落制止用コネクタ(コネクタ)
201 通し孔
201A 第1通し孔
201B 第2通し孔
202 平板部
203 保持具
203A 軸部
204 スペーサー
205 スリット
206 係止部
210 支持プレート
212 板面
213 支持締結具
321A 電源プラグ
321D 基板側プラグ線
600 コネクタ連結状態確認装置
610 本体
610G 包囲筐体
613H リミットスイッチ
620 報知機
621 制御基板
621B 端子台
621E 基板側入力線
622 表示灯
623 表示灯側入力線
623A 表示灯コネクタ
700 墜落制止用コネクタ
701 通し孔
B10 バケット車
B20 バケット
B20A 手すり
B20B 壁
B20C 壁
B20D 底面
B20E 上面
B21 命綱
B22 取付部
B30 作業灯
B31 作業灯側コネクタ線
B31A 作業灯コネクタ
B81 作業灯側プラグ線
B81A 作業灯プラグ
C10A クラウドネットワーク(コンピュータネットワーク)
C20 コンピュータ
C30 タブレット端末
F10 力
M10 作業者
M11 通信端末
M20 墜落制止用器具
M20A フルハーネス
M20B ランヤード
M22 フック
S10 電源装置
S11 バケット側電源線
S11A 電源コネクタ
S31 バケット側電源線
S31A 電源コンセント
S60 電源装置

Claims (8)

  1. 作業者を乗せた状態で昇降される作業床と、前記作業床から前記作業者が墜落する事故に備えた命綱とを有する高所作業車に適用され、前記作業者に装備された墜落制止用器具のフックと、前記命綱の先端に接続されたコネクタとが連結されていることを確認する用に供されるコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記作業床に対して付設可能な本体と、
    入力があったときにそのことを外部に報知する報知動作を行う報知機と、を備え、
    前記本体には、
    前記コネクタを配置可能な係合部と、
    前記報知機に前記入力をなす入力部と、が設けられ、
    前記入力部は、前記コネクタが前記係合部に配置されている配置状態において、前記フックが前記コネクタに取り付けられているときに、前記入力をなす、
    コネクタ連結状態確認装置。
  2. 請求項1に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記報知機は、前記作業床の下方に向けて光を放射する表示灯を備え、
    前記報知動作は、前記表示灯の点灯状態を変更する動作を含む、
    コネクタ連結状態確認装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記作業床に付設された作業灯と、前記作業灯を点灯させるために電力を供給する電源装置とを有する高所作業車に付設されるものであり、
    前記電源装置から送られる電力を前記作業灯に中継する中継装置を備え、
    前記中継装置は前記電源装置から送られる電力の一部を前記報知機に供給する、
    コネクタ連結状態確認装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記作業床として矩形の箱をなすバケットを有する高所作業車に適用されるものであり、
    前記本体は、前記箱の隅において互いにはすの位置関係となる二つの壁の間で架け渡された架け渡し状態に配設することが可能であり、
    さらに、前記架け渡し状態にある前記本体を、二つの前記壁のそれぞれに固定する固定具を備えている、
    コネクタ連結状態確認装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記係合部は、前記フックおよび前記命綱の先端に設けられている取付部を別々に通すことが可能な二つの通し孔を有する接続器具を前記コネクタとして、当該コネクタを前記配置状態とするものであり、
    前記入力部は、
    前記配置状態にある前記コネクタの前記通し孔のうち、前記墜落制止用器具が取り付けられる側の前記通し孔を覆うように位置される機械的検出部と、
    当該機械的検出部の動きを検出してオンオフの切り替えが行われるリミットスイッチと、を備えている、
    コネクタ連結状態確認装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記配置状態にある前記コネクタを所定の保持力で保持すること、および、当該保持力よりも大きな力が前記コネクタに掛かった際に前記配置状態を解消して前記コネクタを前記本体から分離させることを実現可能な保持具を備え、
    前記保持力の大きさが、前記墜落制止用器具が作動を開始する力の大きさよりも小さい、
    コネクタ連結状態確認装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記報知機は、警告音を鳴らすブザーを備え、
    前記報知動作は、前記ブザーが鳴らす前記警告音の状態を変更する動作を含む、
    コネクタ連結状態確認装置。
  8. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ連結状態確認装置であって、
    前記報知機は、情報をコンピュータネットワーク上に送信する通信モジュールを備え、
    前記報知動作は、前記入力を前記情報として前記コンピュータネットワーク上に送信することを含む、
    コネクタ連結状態確認装置。
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