JP2024001427A - 電力変換装置、電力供給システム及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年2月28日 一般社団法人 日本電機工業会 技術戦略推進部 新エネルギー技術課に資料を送付して公開 令和4年3月23日 一般社団法人 日本電機工業会 技術戦略推進部 新エネルギー技術課に資料を送付して公開 令和4年3月23日 関西電力送配電株式会社 配電部 配電高度化グループに資料を送付して公開 令和4年3月29日 一般社団法人日本電機工業会主催の連系課題ワーキンググループのWEB会議にて資料を公開 令和4年4月19日 和のエネルギー株式会社及びG&ECO株式会社に資料を送付して公開
本開示は、電力変換装置、電力供給システム及び制御方法に関する。
太陽光発電システムと、負荷に供給される電力を超えた発電電力(即ち余剰電力)を蓄電池に蓄える蓄電システムとを含むハイブリッド型の電力供給システムが知られている。ハイブリッド型の電力供給システムは、太陽光発電システムの発電状態に応じて、発電された電力を系統に供給する等、系統連系が可能である。
図1に、従来のハイブリッド型の電力供給システムを示す。図1を参照して、電力変換装置900は、PV(Photovoltaic)パネル902に接続されたPV用コンバータ904と、蓄電池906に接続された蓄電池用コンバータ908と、PV用コンバータ904及び蓄電池用コンバータ908に接続されたインバータ910を含む。
PV用コンバータ904は、制御部(図示せず)による制御を受けて、PVパネル902から出力される直流電圧を昇圧してインバータ910に出力する。蓄電池用コンバータ908は、制御部による制御を受けて、蓄電池906から出力される直流電圧を昇圧してインバータ910に出力する。蓄電池用コンバータ908は双方向に電力変換可能であり、PV用コンバータ904から出力される電力の余剰分(即ち余剰電力)を変換し、蓄電池用コンバータ908を充電する。インバータ910は、制御部による制御を受けて、入力される直流電圧を交流電圧に変換して、リレー914に出力する。リレー914がオン(短絡)されることにより、電力変換装置900は負荷922に電力を供給する。また、インバータ910は双方向に電力変換可能であり、電流センサ916により電流値を監視し、系統920との系統連系を可能にする。
なお、PVパネル902の発電電力、即ちPV用コンバータ904の出力電力は逆潮流可能であるが、蓄電池906の放電電力、即ち蓄電池用コンバータ908の出力電力は、現状においては逆潮流が禁止されている。電力変換装置900は、電流センサ916により検出される電流値を基に電力を算出し、系統920への逆潮流が生じないように負荷追従制御を行う。例えば、PVパネル902の発電電力が0Wであり、負荷922の消費電力が3000Wである場合に、蓄電池906から4000Wを放電し、負荷922に3000Wを供給し、残りの電力変換装置1000Wを系統920に供給する(即ち逆潮流する)ことは禁止される。負荷追従制御の応答性が十分でなく、逆潮流が発生した場合には、電力変換装置900は逆電力防止機能により停止することが要求される。具体的には、逆潮流の許容範囲は、インバータ910の定格電力の5%以下且つ0.5秒以内である。即ち、電力変換装置900は、逆潮流がインバータ910の定格電力の5%を超えた状態が0.5秒を超えて持続すると、動作を停止する機能を有していなければならない。
蓄電池906及び蓄電池用コンバータ908による負荷追従制御には、押上効果ありと押し上げ効果なしの2種類の動作モードがある。押上効果なしの動作モードにおいては、負荷922の消費電力とPVパネル902の発電電力の差だけ蓄電池906から放電する(即ち、蓄電池用コンバータ908から電力を供給する)。PVパネル902の発電電力が負荷922の消費電力よりも大きい場合には、蓄電池906は放電しない(即ち、蓄電池用コンバータ908から電力を供給しない)。図2を参照して、図1に示した構成において、押上効果なしの動作モードにおける電力供給の一例を、電力を付記した矢印により示している。例えば、PVパネル902の発電電力が2000Wであり、負荷922の消費電力が3000Wである場合、蓄電池906から(即ち蓄電池用コンバータ908から)は、それらの差である電力変換装置1000W分を放電する。
具体的には、図2を参照して、単相3線の2相の各々に関して、逆潮流電力の瞬間値を下記の式1により計算し、それらの計算値を加算して交流1周期において平均することにより全相電力を算出する。算出された全相電力を、逆潮流電力とみなす。
逆潮流電力の瞬間値=系統電圧×系統電流 ・・・(式1)
ここで、系統電圧は系統920の電圧値であり、系統電流は電流センサ916により検出される電流値である。そして、逆潮流電力が0になるように、蓄電池906の放電電力を調整するフィードバック制御が実行される。このとき、逆潮流が許容範囲を超えた場合には、上記したように逆電力防止機能が働く。
逆潮流電力の瞬間値=系統電圧×系統電流 ・・・(式1)
ここで、系統電圧は系統920の電圧値であり、系統電流は電流センサ916により検出される電流値である。そして、逆潮流電力が0になるように、蓄電池906の放電電力を調整するフィードバック制御が実行される。このとき、逆潮流が許容範囲を超えた場合には、上記したように逆電力防止機能が働く。
押上効果ありの動作モードにおいては、負荷922の消費電力と同量の電力を蓄電池906から放電し(即ち、蓄電池用コンバータ908から電力を供給し)、PVパネル902の発電電力を全て系統920に供給(即ち売電)する。押上効果ありの動作モードを実行する場合の電力供給システムの構成を図3に示す。図3の構成は、電流センサ916の位置が変更されている点を除いて、図1及び図2の構成と同じである。即ち、図3において、電流センサ916は負荷922に供給される電流を測定する。図3を参照して、例えば、PVパネル902の発電電力が2000Wであり、負荷922の消費電力が3000Wである場合、蓄電池906から(即ち蓄電池用コンバータ908から)は3000Wを放電し、PVパネル902による発電電力は全て(即ち2000W)系統920に供給される。
具体的には、図3を参照して、単相3線の2相の各々に関して、負荷922の消費電力の瞬間値を、下記の式2により計算し、それらの計算値を加算して交流1周期において平均して得られる値を負荷922の消費電力とする。また、蓄電池906の放電電力の瞬間値を下記の式3により計算し、上記の交流1周期と同じ期間において平均し、蓄電池906の放電電力を算出する。
消費電力の瞬間値=系統電圧×消費電流 ・・・(式2)
放電電力の瞬間値=蓄電池電圧×蓄電池電流 ・・・(式3)
ここで、系統電圧は系統920の電圧値であり、消費電流は電流センサ916により検出される電流値である。蓄電池電圧及び蓄電池電流は、それぞれ蓄電池用コンバータ908の出力電圧値及び出力電流値である。そして、蓄電池906の放電電力が負荷922の消費電力と一致するように、蓄電池906の放電電力を調整するフィードバック制御が実行される。このとき、逆潮流が許容範囲を超えた場合(即ち、蓄電池906の放電電力が負荷922の消費電力を超えた場合)には、上記したように逆電力防止機能が働く。
消費電力の瞬間値=系統電圧×消費電流 ・・・(式2)
放電電力の瞬間値=蓄電池電圧×蓄電池電流 ・・・(式3)
ここで、系統電圧は系統920の電圧値であり、消費電流は電流センサ916により検出される電流値である。蓄電池電圧及び蓄電池電流は、それぞれ蓄電池用コンバータ908の出力電圧値及び出力電流値である。そして、蓄電池906の放電電力が負荷922の消費電力と一致するように、蓄電池906の放電電力を調整するフィードバック制御が実行される。このとき、逆潮流が許容範囲を超えた場合(即ち、蓄電池906の放電電力が負荷922の消費電力を超えた場合)には、上記したように逆電力防止機能が働く。
例えば、下記特許文献1には、図3の構成に、インバータ及びコンバータを制御する制御装置を加えた発電装置システムが開示されている。この発電装置システムは、インバータから宅内負荷に供給される電力を測定するための宅内負荷電力計測部を含み、押上効果ありの動作モードにより動作可能である。
上記した押上効果なし及び押上効果ありの動作モードは、電力事業者と需要家(例えば各家庭)との契約により定められる。余剰電力の売電額は、契約により定められた単価(即ち買取価格)により算出される。買取価格は変わり得る。例えば、買取価格は、固定価格買取制度(FIT(Feed-in Tariff)制度)の買取期間が経過した後には、FIT期間よりも安価になる。FIT期間が経過した後には、買取価格は個々の自由契約により定められる。需要家にとって、余剰電力の買取単価が安価であれば押上効果なしの契約が有利であり、余剰電力の買取単価が高価であれば押上効果ありの契約が有利である。したがって、需要家は、一旦ハイブリッド型の電力供給システムを運用した後に、押上効果なしの契約と押上効果ありの契約とを相互に変更することが考えられる。
監視対象の電力をできるだけ直接的に計測したいという考えにおいては、押上効果なしの動作モードにおいては、図1及び図2に示したように電流センサ916を配置し、押上効果ありの動作モードにおいては、図3に示したように電流センサ916を配置するのが自然である。その場合には、契約変更に伴い、施工業者により電流センサ916の位置を変更する工事が必要となり、煩雑である。また、施工時の人為ミスが発生し得る問題がある。例えば、電流センサ916としてCT(Current Transformer)を用いる場合、契約ブレーカの1次側における単相3線のうち中性線を除く2線の各々にCTが装着される。CTの装着においては、正しい向きに取付けて、確実にロックされるまで締め付けることが必要である。しかし、現実には、CTの装着不良、及び、装着後の脱落等の人為ミスが発生することがある。
したがって、本開示は、電流測定装置の位置を変更することなく、押上効果ありモードと押し上げ効果なしモードとを変更可能な電力変換装置、電力供給システム及び制御方法を提供することを目的とする。
本開示のある局面に係る電力変換装置は、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力するインバータと、インバータを制御する制御部とを含み、制御部はさらに、インバータの電流と、インバータ及び系統を接続する連系点における電流とに基づいて、負荷の電力消費状態を特定し、特定された負荷の電力消費状態と、太陽光発電装置の発電状態と、系統の電力需給状態とに基づいて、蓄電装置の充放電を制御する。
本開示の別の局面に係る電力供給システムは、直流電力を出力する太陽光発電装置と、充放電可能な蓄電装置と、上記の電力変換装置とを含み、電力変換装置は、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力する。
本開示のさらに別の局面に係る制御方法は、インバータ及び制御部を含む電力変換装置の制御方法であって、制御部が、インバータにより、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力する電力供給ステップと、制御部が、インバータ及び系統を接続する連系点における電流を測定する電流測定装置から、測定された電流を取得するステップとを含み、電力供給ステップは、インバータの電流と電流測定装置により測定された電流とに基づいて、負荷の電力消費状態を特定するステップと、特定された負荷の電力消費状態と、太陽光発電装置の発電状態と、系統の電力需給状態とに基づいて、蓄電装置の充放電を制御するステップとを含む。
本開示によれば、電流測定装置の位置を変更することなく、押上効果ありモードと押し上げ効果なしモードとを変更可能な電力変換装置、電力供給システム及び制御方法を提供できる。
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施形態の内容を列記して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組合せてもよい。
本開示の実施形態の内容を列記して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組合せてもよい。
(1)本開示の第1の局面に係る電力変換装置は、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力するインバータと、インバータを制御する制御部とを含み、制御部はさらに、インバータの電流と、インバータ及び系統を接続する連系点における電流とに基づいて、負荷の電力消費状態を特定し、特定された負荷の電力消費状態と、太陽光発電装置の発電状態と、系統の電力需給状態とに基づいて、蓄電装置の充放電を制御する。これにより、電力変換装置は、電流測定装置の位置を変更することなく、ソフトウェアの変更だけにより、系統の電力需給状態に応じて蓄電装置の充放電を制御できる。したがって、系統の電力が逼迫する時間帯に、押上効果ありに動作モードを切替えて逆潮流電力を増やして、電力不足の解消に貢献することが可能になる。
(2)上記(1)において、制御部は、電力事業者との契約に基づく複数の動作モードのうちの1つである第1モードに基づいて蓄電装置の充放電を制御し、外部からの指示を受けて、複数の動作モードのうち、第1モードとは異なる第2モードに基づいて、蓄電装置の充放電を制御してもよい。これにより、電力変換装置は、電力事業者との契約変更により動作モードが変更された場合にも、電流測定装置の位置を変更することなく、動作モードを変更できる。
(3)上記(1)又は(2)において、第1モードは押上効果ありの動作モードであり、第2モードは押上効果なしの動作モードであってもよい。これにより、電力変換装置は、電流測定装置の位置を変更することなく、押上効果ありの動作モードと押し上げ効果なしの動作モードとを相互に変更できる。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つにおいて、電力変換装置は、インバータ及び制御部を収容する筐体をさらに含み、連系点における電流は、筐体の外部に配置された電流測定装置により測定されてもよい。これにより、電流測定装置を含む装置(例えば自動切替器)を電力変換装置のオプションとして構成でき、電力供給システムにおける構成の自由度が増える。
(5)上記(1)から(3)のいずれか1つにおいて、電力変換装置は、連系点における電流を測定する電流測定装置と、インバータ、制御部及び電流測定装置を収容する筐体とをさらに含んでいてもよい。これにより、電力変換装置の出荷検査時に電流測定装置(例えばCT)の校正を行うことができ、高精度の電力検出が可能になる。また、電力変換装置の設置現場において、電力変換装置の外部に電流測定装置を取付けることが不要であり、電流測定装置の設置に伴う施工ミスが発生しない。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つにおいて、制御部は、インバータの電流から連系点における電流を減算して得られた値と、系統の電圧とを乗算して、負荷の電力消費状態を特定してもよい。これにより、電力変換装置から負荷に供給される電流を直接測定することなく、負荷の電力消費状態(即ち消費電力)を精度よく算出できる。
(7)本開示の第2の局面に係る電力供給システムは、直流電力を出力する太陽光発電装置と、充放電可能な蓄電装置と、上記(1)から(6)のいずれか1つの電力変換装置とを含み、電力変換装置は、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力する。これにより、電力供給システムは、電流測定装置の位置を変更することなく、ソフトウェアの変更だけにより、系統の電力需給状態に応じて蓄電装置の充放電を制御できる。したがって、系統の電力が逼迫する時間帯に、押上効果ありに動作モードを切替えて逆潮流電力を増やして、電力不足の解消に貢献することが可能になる。
(8)本開示の第3の局面に係る制御方法は、インバータ及び制御部を含む電力変換装置の制御方法であって、制御部が、インバータにより、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力する電力供給ステップと、制御部が、インバータ及び系統を接続する連系点における電流を測定する電流測定装置から、測定された電流を取得するステップとを含み、電力供給ステップは、制御部が、インバータの電流と電流測定装置により測定された電流とに基づいて、負荷の電力消費状態を特定するステップと、制御部が、特定された負荷の電力消費状態と、太陽光発電装置の発電状態と、系統の電力需給状態とに基づいて、蓄電装置の充放電を制御するステップとを含む。これにより、電力変換装置は、電流測定装置の位置を変更することなく、ソフトウェアの変更だけにより、系統の電力需給状態に応じて蓄電装置の充放電を制御できる。したがって、系統の電力が逼迫する時間帯に、押上効果ありに動作モードを切替えて逆潮流電力を増やして、電力不足の解消に貢献することが可能になる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下の実施形態においては、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
以下の実施形態においては、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(システム構成)
図4を参照して、本開示の実施形態に係る電力変換装置100は、PVパネル102に接続されたPV用コンバータ104と、蓄電池106に接続された蓄電池用コンバータ108とを含む。電力変換装置100はさらに、PV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108に接続されたインバータ110と、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110を制御する制御部112と、リレー114とを含む。電力変換装置100、PVパネル102及び蓄電池106は、ハイブリッド型の電力供給システムを構成する。図4において、正負の2本の配線を1本の実線により表している。例えば、PV用コンバータ104の2つの端子はインバータ110の入力端子に1対1に接続されており、蓄電池用コンバータ108の2つの端子はインバータ110の入力端子に1対1に接続されている。即ち、PV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108は並列接続されている。
図4を参照して、本開示の実施形態に係る電力変換装置100は、PVパネル102に接続されたPV用コンバータ104と、蓄電池106に接続された蓄電池用コンバータ108とを含む。電力変換装置100はさらに、PV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108に接続されたインバータ110と、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110を制御する制御部112と、リレー114とを含む。電力変換装置100、PVパネル102及び蓄電池106は、ハイブリッド型の電力供給システムを構成する。図4において、正負の2本の配線を1本の実線により表している。例えば、PV用コンバータ104の2つの端子はインバータ110の入力端子に1対1に接続されており、蓄電池用コンバータ108の2つの端子はインバータ110の入力端子に1対1に接続されている。即ち、PV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108は並列接続されている。
PVパネル102は、直列接続された複数の太陽電池セルが平面に配置され、強化ガラス等が用いられて封止されたものである。PVパネル102は、直流電源として機能する。PV用コンバータ104は、制御部112による制御を受けて、PVパネル102から出力される直流電圧を昇圧してインバータ110に出力する。蓄電池106は、リチウムイオン二次電池等の充放電可能な蓄電池である。蓄電池106は、直流電源として機能する。蓄電池用コンバータ108は、制御部112による制御を受けて、蓄電池106から出力される直流電圧を昇圧してインバータ110に出力する。また、蓄電池用コンバータ108は、双方向に電力変換可能であり、PV用コンバータ104から出力される余剰電力を変換し、蓄電池106を充電する。インバータ110は、制御部112による制御を受けて、PV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108からの直流電圧を交流電圧に変換して、リレー114に出力する。リレー114が制御部112の制御を受けてオン(即ち短絡)されることにより、電力変換装置100は、負荷122に電力を供給する。また、インバータ110は双方向に電力変換可能であり、制御部112は電流センサ116により電流値を監視し、系統120との系統連系を可能にする。電流センサ116は、電力変換装置100(具体的にはリレー114)と系統120との接続ノード(具体的には連系点118)における電流を検出し、検出される電流値を制御部112に出力する。
PV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108は、DC/DCコンバータであり、例えば、半導体スイッチング素子(FET(Field Effect Transistor)等)を用いたブリッジ回路等により実現されている。インバータ110は、DC/ACコンバータであり、例えば半導体スイッチング素子を用いたブリッジ回路等により実現されている。
制御部112は、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110の各々を構成するスイッチング素子(例えばFET)の制御信号(例えばゲート信号)を出力することにより、各々の電力変換機能、即ち入出力の電圧及び電流を制御する。制御部112は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを含む。制御部112の機能は、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより実現される。電力変換装置100は内部に、各部の電圧及び電流を測定するセンサ(図示せず)を有している。制御部112は、電流センサ116により検出される電流値に加えて、電力変換装置100内部のセンサにより検出された電流及び電圧に基づき、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110を制御する。
制御部112は、PV用コンバータ104から、PV用コンバータ104の出力電圧(即ち直流電圧)の測定値と、PV用コンバータ104内部のDCリアクトルを流れる電流の測定値とを受信する。制御部112は、PV用コンバータ104から受信した測定値を用いて、後述するようにPVパネル102の発電電力を算出する。制御部112は、蓄電池用コンバータ108から、蓄電池用コンバータ108の出力電圧(即ち直流電圧)の測定値と、蓄電池用コンバータ108内部のDCリアクトルを流れる電流の測定値とを受信する。制御部112は、蓄電池用コンバータ108から受信した測定値を用いて、後述するように蓄電池106の放電電力を算出する。制御部112は、インバータ110から、インバータ110の出力電圧(即ち交流電圧)の測定値と、インバータ110内部のACリアクトルを流れる電流の測定値とを受信する。制御部112は、インバータ110から受信した電流値を、後述するように負荷122の消費電力の算出に用いる。
なお、電力変換装置100は、連系点118における電圧を検出し、検出された電圧を制御部112に出力する電圧センサを備えていてもよい。制御部112は、電圧センサにより検出される電圧値と、電流センサ116により検出される電流値とにより、系統120への電力を算出してもよい。
(動作)
図5を参照して、電力変換装置100の動作に関して説明する。図5に示した処理は、電力変換装置100が外部装置からの指示を受けて(例えばリモコンの操作)、制御部112内部のCPUが、制御部112内部のメモリに記憶されているプログラムを読出し、実行することにより実現される。ここでは、図4に示したハイブリッドシステムの動作モードが予め設定され、制御部112の内部メモリに記憶されているとする。動作モードには、売電を行わない自家消費優先モードと、売電が可能な売電優先モードとがある。売電優先モードには、上記したように、押上効果なしの動作モード及び押上効果ありの動作モードがある。自家消費優先モードにおいては、PVパネル102の発電電力は負荷122の消費電力として供給され、PVパネル102の発電電力が負荷122の消費電力より不足していれば、その不足分は蓄電池106の放電により供給される。PVパネル102の発電電力が負荷122の消費電力より大きければ、その余剰電力は蓄電池106の充電に利用される。
図5を参照して、電力変換装置100の動作に関して説明する。図5に示した処理は、電力変換装置100が外部装置からの指示を受けて(例えばリモコンの操作)、制御部112内部のCPUが、制御部112内部のメモリに記憶されているプログラムを読出し、実行することにより実現される。ここでは、図4に示したハイブリッドシステムの動作モードが予め設定され、制御部112の内部メモリに記憶されているとする。動作モードには、売電を行わない自家消費優先モードと、売電が可能な売電優先モードとがある。売電優先モードには、上記したように、押上効果なしの動作モード及び押上効果ありの動作モードがある。自家消費優先モードにおいては、PVパネル102の発電電力は負荷122の消費電力として供給され、PVパネル102の発電電力が負荷122の消費電力より不足していれば、その不足分は蓄電池106の放電により供給される。PVパネル102の発電電力が負荷122の消費電力より大きければ、その余剰電力は蓄電池106の充電に利用される。
動作モードは、例えば電力変換装置100の外部のリモコン(図示せず)により設定され得る。制御部112は、図5に示したプログラムと並行して、外部から動作モードの設定を待受けるプログラムを実行する。制御部112は、動作モードを表すデータを受信した場合、受信したデータを制御部112の内部メモリに記憶する。
ステップ300において、制御部112は、内部メモリを参照して、設定されている動作モードが売電優先モードであるか否かを判定する。売電優先モードであると判定された場合、制御はステップ302に移行する。そうでなければ、制御はステップ326に移行する。
ステップ302において、制御部112は、内部メモリを参照して、設定されている動作モードが押上効果ありの動作モードであるか否かを判定する。押上効果ありの動作モードであれば、制御はステップ304に移行する。そうでなければ、制御はステップ316に移行する。
ステップ304において、制御部112は、押上効果ありの売電優先モードにより動作を開始する。具体的には、制御部112は、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110の各々を、押上効果ありの売電優先モードのデフォルトのパラメータを用いて制御する。その後、制御はステップ306に移行する。
ステップ306において、制御部112は、負荷122の消費電力及びPV用コンバータ104の放電電力を算出する。その後、制御はステップ308に移行する。具体的には、制御部112は、単相3線の2相の各々に関して下記の式4により消費電力の瞬間値を計算し、それらの瞬間値を加算し、交流1周期において平均することにより消費電力を算出する。また、制御部112は、下記の式5により放電電力の瞬間値を計算し、その瞬間値を上記の交流1周期と同じ期間において平均し、蓄電池106の放電電力を算出する。
消費電力の瞬間値={系統電圧×(インバータ電流-系統電流)} ・・・(式4)
放電電力の瞬間値=蓄電池電圧×蓄電池電流 ・・・(式5)
ここで、系統電圧は系統120の電圧値であり、インバータ電流は、上記したようにインバータ110内部のACリアクトルの電流値であり、系統電流は電流センサ116により検出される電流値である。蓄電池電圧は、蓄電池用コンバータ108の出力電圧値であり、蓄電池電流は、上記したように蓄電池用コンバータ108内部のDCリアクトルの電流値である。
消費電力の瞬間値={系統電圧×(インバータ電流-系統電流)} ・・・(式4)
放電電力の瞬間値=蓄電池電圧×蓄電池電流 ・・・(式5)
ここで、系統電圧は系統120の電圧値であり、インバータ電流は、上記したようにインバータ110内部のACリアクトルの電流値であり、系統電流は電流センサ116により検出される電流値である。蓄電池電圧は、蓄電池用コンバータ108の出力電圧値であり、蓄電池電流は、上記したように蓄電池用コンバータ108内部のDCリアクトルの電流値である。
ステップ308において、制御部112は、PVパネル102及び蓄電池106(即ちPV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108)の出力電力を制御する。その後、制御はステップ310に移行する。具体的には、制御部112は、ステップ306により算出された負荷122の消費電力及び蓄電池106の放電電力を用いて、蓄電池106の放電電力が負荷122の消費電力と一致するように、蓄電池用コンバータ108の出力電力を調整するフィードバック制御を実行する。また、制御部112は、PVパネル102の発電電力が系統120に供給され、蓄電池用コンバータ108の出力電力が負荷122に供給されるように、インバータ110を制御する。
ステップ310において、制御部112は、終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されたと判定された場合、制御はステップ314に移行する。そうでなければ、制御はステップ312に移行する。終了の指示は、例えば、リモコンの操作によりなされる。
ステップ312において、制御部112は、動作モードを変更する指示を受けたか否かを判定する。具体的には、制御部112は、内部メモリを参照して、現在実行中の動作モードと異なる動作モードを表すデータが記憶されているか否かを判定する。異なる動作モードを表すデータが記憶されている(即ち、動作モードを変更する指示を受けた)と判定された場合、制御はステップ300に戻り、新たな動作モードによる動作が実行される。そうでなければ、制御はステップ308に戻り、上記したステップ308からステップ310までの処理が繰返される。動作モードの変更は、例えば、リモコンの操作によりなされ、上記したように新たな動作モードを表すデータは、制御部112の内部メモリに記憶される。
ステップ314において、制御部112は、ハイブリッド型の電力供給システムを停止し、本プログラムを終了する。このとき、制御部112の内部メモリに記憶された動作モードを表すデータは、消去されずに保持される。
ステップ302の判定結果がNOであれば、ステップ316において、制御部112は、押上効果なしの売電優先モードにより動作を開始する。具体的には、制御部112は、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110の各々を、押上効果なしの売電優先モードのデフォルトのパラメータを用いて制御する。その後、制御はステップ318に移行する。
ステップ318において、制御部112は、逆潮流電力を算出する。その後、制御はステップ320に移行する。具体的には、制御部112は、単相3線の2相の各々に関して下記の式6により算出される逆潮流電力の瞬間値を加算して、交流1周期において平均することにより逆潮流電力を算出する。
逆潮流電力の瞬間値=系統電力×系統電流 ・・・(式6)
ここで、系統電圧は系統120の電圧値であり、系統電流は電流センサ116による検出値(電流値)である。
逆潮流電力の瞬間値=系統電力×系統電流 ・・・(式6)
ここで、系統電圧は系統120の電圧値であり、系統電流は電流センサ116による検出値(電流値)である。
ステップ320において、制御部112は、PVパネル102及び蓄電池106(即ちPV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108)の出力電力を制御する。その後、制御はステップ322に移行する。具体的には、制御部112は、ステップ318により算出された逆潮流電力が0になるように、即ち、負荷122の消費電力とPV用コンバータ104の出力電力との差分に相当する電力が蓄電池106から放電されるように、蓄電池用コンバータ108を制御する。蓄電池用コンバータ108の出力電力が0、即ち蓄電池106が放電していない状態においては、PV用コンバータ104の出力電力が負荷122の消費電力より大きければ、制御部112は、その余剰電力が系統120に供給されるように、インバータ110を制御する。
蓄電池用コンバータ108の出力電力(即ち、蓄電池106の放電電力)は、上記したように、式5により計算された瞬間値を、上記の交流1周期と同じ期間において平均して算出される。また、PVパネル102の発電電力は、下記の式7により発電電力の瞬間値を計算し、その瞬間値を上記の交流1周期と同じ期間において平均して算出される。
発電電力の瞬間値=発電電圧×発電電流 ・・・(式7)
ここで、発電電圧は、PV用コンバータ104の出力電圧値であり、発電電流は、上記したPV用コンバータ104内部のDCリアクトルの電流値である。
発電電力の瞬間値=発電電圧×発電電流 ・・・(式7)
ここで、発電電圧は、PV用コンバータ104の出力電圧値であり、発電電流は、上記したPV用コンバータ104内部のDCリアクトルの電流値である。
ステップ322において、制御部112は、ステップ310と同様に、終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されたと判定された場合、制御はステップ314に移行する。そうでなければ、制御はステップ324に移行する。
ステップ324において、制御部112は、ステップ312と同様に、動作モードを変更する指示を受けたか否かを判定する。動作モードを変更する指示を受けたと判定された場合、制御はステップ300に戻り、新たな動作モードによる動作が実行される。そうでなければ、制御はステップ318に戻り、上記したステップ318からステップ322までの処理が繰返される。
ステップ300の判定結果がNOであれば、ステップ326において、制御部112は、自家消費優先モードにより動作を開始する。具体的には、制御部112は、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108及びインバータ110の各々を、自家消費優先モードのデフォルトのパラメータを用いて制御する。その後、制御はステップ328に移行する。
ステップ328において、制御部112は、ステップ318と同様に、逆潮流電力を算出する。その後、制御はステップ330に移行する。
ステップ330において、制御部112は、PVパネル102及び蓄電池106(即ちPV用コンバータ104及び蓄電池用コンバータ108)の出力電力を制御する。その後、制御はステップ332に移行する。具体的には、制御部112は、ステップ328により算出された逆潮流電力が0になるように、即ち、負荷122の消費電力とPV用コンバータ104の出力電力との差分に相当する電力が蓄電池106から放電されるように、蓄電池用コンバータ108を制御する。蓄電池用コンバータ108の出力電力が0、即ち蓄電池106が放電していない状態においては、PV用コンバータ104の出力電力が負荷122の消費電力より大きければ、制御部112は、その余剰電力が蓄電池106の充電電力として利用されるように、蓄電池用コンバータ108を制御する。なお、蓄電池用コンバータ108の出力電力(即ち、蓄電池106の放電電力)は、上記したように、式5により計算された瞬間値を、上記の交流1周期と同じ期間において平均して算出される。PV用コンバータ104の出力電力(即ち発電電力)は、上記したように、式7により計算された瞬間値を、上記の交流1周期と同じ期間において平均して算出される。
ステップ332において、制御部112は、ステップ310と同様に、終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されたと判定された場合、制御はステップ314に移行する。そうでなければ、制御はステップ334に移行する。
ステップ334において、制御部112は、ステップ312と同様に、動作モードを変更する指示を受けたか否かを判定する。動作モードを変更する指示を受けたと判定された場合、制御はステップ300に戻り、新たな動作モードによる動作が実行される。そうでなければ、制御はステップ328に戻り、上記したステップ328からステップ332までの処理が繰返される。
以上により、制御部112は、電力変換装置100を設定された動作モードで動作させることができる。契約変更により動作モードを変更する場合にも、電流センサ116の設置位置を変更することなく対応できる。自家消費優先モードと、押上効果なしの売電優先モードとは、需要家がリモコンの操作により相互に変更することは可能であるが、それ以外の動作モードの変更には電力事業者との契約の変更が必要となる。即ち、押上効果ありの売電優先モードに動作モードを変更する場合、及び、押上効果ありの売電優先モードから動作モードを変更する場合には、契約を変更する必要がある。例えば、従来であれば、押上効果なしから押上効果ありに契約が変更される場合、図4の構成において電流センサ116の設置位置を、図3に示したように、負荷122に供給される電流を直接測定できる位置に変更する必要がある。それに対して、図5に示したプログラムにより、電流センサ116の設置位置を変更することなく、契約変更に伴う動作モードの変更に対応できる。
上記したように、制御部112は、連系点118において電流センサ116により検出された電流値をインバータ110の電流値から減算して得られた値と、系統120の電圧値とを乗算して、負荷122の消費電力を算出する。これにより、電力変換装置から負荷122に供給される電流を直接測定することなく、負荷122の消費電力を精度よく算出できる。
上記においては、指示に応じて動作モードを変更する処理が、図5に示した1つのプログラムにより実現される場合を説明したが、これに限定されない。例えば、制御部112は、動作モード毎のプログラムを内部メモリに記憶していてもよい。制御部112は、動作モードの変更が指示されると、指示された動作モードのプログラムを内部メモリから読出して実行すればよい。
上記したように、現在は蓄電池の放電電力は逆潮流が禁止されている。しかし将来、逆潮流が許可された場合には、電力変換装置100は、電流センサ116の位置を変更することなくソフトウェアを変更することにより、蓄電池106の放電電力を逆潮流する新たな動作モードにより動作可能である。
上記においては、需要家がリモコン等の外部装置を操作して動作モードの変更を指示する場合を説明したが、これに限定されない。電力変換装置又はその操作部(例えばリモコン)がインターネット等のネットワークとの通信機能を有していれば、ネットワークに接続されたコンピュータ等からの指示を受けて、電力変換装置の制御部は電力変換装置の動作モードを変更することが可能である。これにより、需要家の電力供給システムは、送配電事業者又は電力小売事業者の要望に応じて遠隔からの制御を受けて、系統への電力供給が可能になり、地域の系統の電力需給を制御できる。例えば、系統電力が逼迫する時間帯に、電力会社のサーバコンピュータからの指示を受けて、電力変換装置が実行中の動作モードを、押上効果ありの動作モードに変更することにより、逆潮流電力を増やして、電力不足の解消に貢献することが可能になる。
なお、サーバコンピュータから電力変換装置への指示は、動作モードの指示に限らず、蓄電池からの放電電力を直接指定するものであってもよい。また、電流センサが系統との連系点に配置されているので、サーバコンピュータからの制御指令は、例えば「連系点において電力変換装置1000W放電」というように、連系点における制御指令であってもよい。
(変形例)
上記においては、電力変換装置100の外部に電流センサ116が配置される場合を説明したが、これに限定されない。変形例に係る電力変換装置は電流センサを含んで構成される。
上記においては、電力変換装置100の外部に電流センサ116が配置される場合を説明したが、これに限定されない。変形例に係る電力変換装置は電流センサを含んで構成される。
図6を参照して、第1変形例に係る電力変換装置150は筐体152を含む。筐体152は、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108、インバータ110、制御部112、リレー114及び電流センサ116を収容する。電力変換装置150は、外部のPVパネル102及び蓄電池106と共に、ハイブリッド型の電力供給システムを構成する。PV用コンバータ104、蓄電池106、インバータ110、制御部112、リレー114及び電流センサ116は図4と同じであり、それらの間の相互接続、並びに、外部のPVパネル102、蓄電池106、系統120及び負荷122との接続も同じである。したがって、重複説明を繰返さない。電力変換装置150は、上記した電力変換装置100と同様に動作モードを変更可能である。
図6に示したように、電流センサ116を筐体152に収容して電力変換装置150を構成することにより、電力変換装置150の出荷検査時に電流センサ116(例えばCT)の校正を行うことができ、高精度の電力検出が可能になる。また、電力変換装置150の設置現場において、電力変換装置150の外部に電流センサを取付けることが不要であり、電流センサの設置に伴う施工ミスが発生しない。
なお、電流センサは、電力変換装置を収容する筐体とは別の筐体に収容されてもよい。例えば、図7を参照して、電流センサ116は、電力変換装置170を構成する筐体172とは別の筐体176に収容されてもよい。筐体172は、PV用コンバータ104、蓄電池用コンバータ108、インバータ110、制御部112及びリレー114を収容する。筐体176は、電流センサ116及びMC(electroMagnetic Contactor)178を収容し、自動切替装置174を構成する。MC178は、電磁石により電路が開閉される電磁接触器である。MC178が制御部112の制御を受けて閉路(即ち短絡)されることにより、電力変換装置は、系統120に電力を供給する。このように、電流センサ116が筐体176に収容されることにより、電流センサ116を単体として設置する場合に発生し得る人為ミスを回避できる。また、電流センサ116を含む筐体176を電力変換装置170のオプションとして構成できる。したがって、電力供給システムにおいて、構成の自由度が増える。
上記においては、ハイブリッド型の電力供給システムが、1つのPVパネル及び1つの蓄電池を含む場合を説明したが、これに限定されない。ハイブリッド型の電力供給システムは、PVパネルを複数含んでいても、蓄電池を複数含んでいてもよい。
上記においては、ハイブリッド型の電力供給システムがPVパネル及び蓄電池を含む場合を説明したが、これに限定されない。ハイブリッド型の電力供給システムは、PVパネル以外の発電装置と蓄電池とを含んでいてもよい。
以上、実施の形態を説明することにより本開示を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本開示は上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本開示の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100、150、170、900 電力変換装置
102、902 PVパネル
104、904 PV用コンバータ
106、906 蓄電池
108、908 蓄電池用コンバータ
110、910 インバータ
112 制御部
114、914 リレー
116、916 電流センサ
118 連系点
120、920 系統
122、922 負荷
152、172、176 筐体
174 自動切替装置
178 MC
102、902 PVパネル
104、904 PV用コンバータ
106、906 蓄電池
108、908 蓄電池用コンバータ
110、910 インバータ
112 制御部
114、914 リレー
116、916 電流センサ
118 連系点
120、920 系統
122、922 負荷
152、172、176 筐体
174 自動切替装置
178 MC
Claims (8)
- 太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力するインバータと、
前記インバータを制御する制御部とを含み、
前記制御部はさらに、
前記インバータの電流と、前記インバータ及び系統を接続する連系点における電流とに基づいて、前記負荷の電力消費状態を特定し、
特定された前記負荷の前記電力消費状態と、前記太陽光発電装置の発電状態と、前記系統の電力需給状態とに基づいて、前記蓄電装置の充放電を制御する、電力変換装置。 - 前記制御部は、
電力事業者との契約に基づく複数の動作モードのうちの1つである第1モードに基づいて、前記蓄電装置の充放電を制御し、
外部からの指示を受けて、前記複数の動作モードのうち、前記第1モードとは異なる第2モードに基づいて前記蓄電装置の充放電を制御する、請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記第1モードは、押上効果ありの動作モードであり、
前記第2モードは、押上効果なしの動作モードである、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記インバータ及び前記制御部を収容する筐体をさらに含み、
前記連系点における電流は、前記筐体の外部に配置された電流測定装置により測定される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記連系点における電流を測定する電流測定装置と、
前記インバータ、前記制御部及び前記電流測定装置を収容する筐体とをさらに含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記インバータの電流から前記連系点における電流を減算して得られた値と、前記系統の電圧とを乗算して、前記負荷の前記電力消費状態を特定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 直流電力を出力する太陽光発電装置と、
充放電可能な蓄電装置と、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置とを含み、
前記電力変換装置は、前記太陽光発電装置及び前記蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力する、電力供給システム。 - インバータ及び制御部を含む電力変換装置の制御方法であって、
前記制御部が、前記インバータにより、太陽光発電装置及び蓄電装置から出力される直流電力を交流電力に変換して負荷及び系統に出力する電力供給ステップと、
前記制御部が、前記インバータ及び系統を接続する連系点における電流を測定する電流測定装置から、測定された電流を取得するステップとを含み、
前記電力供給ステップは、
前記制御部が、前記インバータの電流と前記電流測定装置により測定された電流とに基づいて、前記負荷の電力消費状態を特定するステップと、
前記制御部が、特定された前記負荷の前記電力消費状態と、前記太陽光発電装置の発電状態と、前記系統の電力需給状態とに基づいて、前記蓄電装置の充放電を制御するステップとを含む、制御方法。
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JP2022100055A JP2024001427A (ja) | 2022-06-22 | 2022-06-22 | 電力変換装置、電力供給システム及び制御方法 |
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