JP2024001400A - 車両用熱マネジメントシステム - Google Patents

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Fuminobu Enoshima
幸浩 武山
Yukihiro Takeyama
佑樹 横井
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Abstract

Figure 2024001400000001
【課題】車載電池冷却と車室内空調を適切に行い、低温時でも車室内を効果的に暖房する。
【解決手段】第1冷媒回路1は第1冷媒を循環させて電池熱交換器11にて車載電池を温度調整する。冷却水回路2は冷却水で電気部品32を冷却する。第2冷媒回路3は第2冷媒を循環させて車室内を暖房する。第1冷媒/冷却水熱交換器4が第1冷媒回路1と冷却水回路2とを連結し、第2冷媒/冷却水熱交換器5が冷却水回路2と第2冷媒回路3とを連結する。2段ヒートポンプモードで、第1冷媒回路1の第1冷媒が外気から吸熱するとともに第1冷媒/冷却水熱交換器4にて冷却水回路2の冷却水に放熱し、第2冷媒回路3の第2冷媒が第2冷媒/冷却水熱交換器5にて冷却水回路2の冷却水から吸熱するとともに内気加熱器52にて室内空気に放熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用熱マネジメントシステムに関する。
電気自動車(BEV、Battery Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV、Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等、主に電力で走行する車両には、走行用モータへの供給電力を蓄える蓄電装置として、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等が搭載されている。
電池は充放電時に発熱し、高温状態が継続すると劣化が促進する。走行用モータやPCU(Power Control Unit)等の電気部品も高速走行時等に過度に高温になると損傷や作動不良の懸念がある。このため、電気自動車等には、一般に、電池や電気部品を冷却する冷却水回路等の冷却システムが搭載されている。
他方、車室内の暖房に内燃機関の燃焼排熱を利用できない電気自動車等においては、車室内の暖房に、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータやヒートポンプ回路を利用している。
しかし、車載電池をエネルギー源とするPTCヒータを用いた暖房では、エネルギー消費効率が相対的に低く、航続距離が短くなるという課題がある。また、ヒートポンプ回路を用いた暖房では、車載電池に加えて空気熱もエネルギー源とするため、エネルギー消費効率はPTCヒータを用いた暖房に比べて高いものの、寒冷地などで外気温が極めて低い時に十分に暖房できないという課題がある。
特許文献1には、電気自動車等に適用して好適な従来の車両用熱マネジメントシステムが開示されている。この車両用熱マネジメントシステムでは、ヒートポンプ回路で車室内を空調するとともに、冷却水回路で電池や電気部品を冷却している。そして、冷媒/冷却水熱交換器によってヒートポンプ回路と冷却水回路とを連結し、この冷媒/冷却水熱交換器をヒートポンプ回路の暖房モードにおける蒸発器として機能させている。
これにより、車室内の暖房時に、電池や電気部品を冷却水で冷却しつつ、冷媒/冷却水熱交換器にて、電池や電気部品を冷却して高温になった冷却水からヒートポンプ回路の冷媒に放熱させている。こうして電池や電気部品の排熱を熱源に有効利用して車室内を暖房することで、車室内の暖房と電池や電気部品の冷却とを効率的に行っている。
特開2010-111269号公報
近年、地球環境の改善の観点から、自動車業界においては電気自動車等の電池搭載車両が注目され、その普及率も高まっている。このため、電池搭載車両において電池や電気部品の冷却と車室内の空調とを適切に行えるシステムに関しても新規な開発が求められている。
特に、寒冷地などで外気温が低い時でも車室内を効果的に暖房できれば好都合である。
さらに、電池は過度に低温になると、電池出力が低下する。このため、電池を加熱することもできれば、電池出力の安定化につながる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、電池搭載車両において車載電池の温度調整と車室内の空調とを適切に行うことができ、しかも寒冷地などで外気温が低い時でも車室内を効果的に暖房することのできる車両用熱マネジメントシステムを提供することを解決すべき技術課題とする。
本発明の車両用熱マネジメントシステムは、吸入口から吸入した第1冷媒を圧縮して吐出口から吐出する第1圧縮機と、第1冷媒と車載電池とを熱交換させる電池熱交換器と、第1冷媒と外気とを熱交換させる外気熱交換器と、第1冷媒を減圧させる第1絞り部とを有し、前記車載電池の温度を調整する第1冷媒回路と、
冷却液を圧送するポンプを有し、車載発熱体を冷却する冷却液回路と、
第2冷媒を吸入するとともに吸入した第2冷媒を圧縮して吐出する第2圧縮機と、第2冷媒と車室内に供給される室内空気とを熱交換させる内気熱交換器と、第2冷媒を減圧させる第3絞り部とを有し、前記車室内を空調する第2冷媒回路と、
前記第1冷媒回路及び前記冷却液回路に組み込まれ、第1冷媒と冷却液とを熱交換させる第1冷媒/冷却液熱交換器と、
前記第2冷媒回路及び前記冷却液回路に組み込まれ、第2冷媒と冷却液とを熱交換させる第2冷媒/冷却液熱交換器と、
前記第1冷媒回路、前記冷却液回路及び前記第2冷媒回路の作動を制御する制御部とを備え、
前記第1冷媒回路は、前記電池熱交換器及び前記第1絞り部が設けられた第1流路と、前記第1流路と並列接続され、前記第1冷媒/冷却液熱交換器及び第1冷媒を減圧させる第2絞り部が設けられた第2流路とを含み、
前記第1冷媒回路は、前記第1圧縮機、前記外気熱交換器、前記第1絞り部、前記電池熱交換器及び前記第1圧縮機の順で第1冷媒を循環させる第1循環経路と、前記第1圧縮機、前記電池熱交換器、前記第1絞り部、前記外気熱交換器及び前記第1圧縮機の順で第1冷媒を循環させる第2循環経路と、前記第1圧縮機、前記第1冷媒/冷却液熱交換器、前記第2絞り部、前記外気熱交換器及び前記第1圧縮機の順で第1冷媒を循環させる第3循環経路とに第1冷媒の循環経路を切り替える循環経路切替部をさらに有し、
前記第1冷媒回路は、前記制御部の制御により、前記車載電池を冷却する電池冷却モード、前記車載電池を加熱する電池暖機モード及び前記車室内を暖房する2段ヒートポンプモードで作動し、
前記電池冷却モードでは、前記循環経路切替部により前記循環経路が前記第1循環経路に切り替えられ、
前記電池暖機モードでは、前記循環経路切替部により前記循環経路が前記第2循環経路に切り替えられ、
前記2段ヒートポンプモードでは、前記循環経路切替部により前記循環経路が前記第3循環経路に切り替えられ、
前記2段ヒートポンプモードにおいて、前記冷却液回路では、冷却液が前記第1冷媒/冷却液熱交換器にて第1冷媒から吸熱するとともに前記第2冷媒/冷却液熱交換器にて第2冷媒に放熱し、
前記2段ヒートポンプモードにおいて、前記第2冷媒回路では、前記第2圧縮機で圧縮された第2冷媒が前記第2冷媒回路の凝縮器として機能する前記内気熱交換器にて室内空気に放熱し、放熱後に前記第3絞り部で減圧された第2冷媒が前記第2冷媒回路の蒸発器として機能する前記第2冷媒/冷却液熱交換器にて冷却液から吸熱することを特徴とする。
本発明の車両用熱マネジメントシステムでは、第1冷媒回路において、電池熱交換器及び第1絞り部が設けられた第1流路と、第1冷媒/冷却液熱交換器及び第2絞り部が設けられた第2流路とが並列に接続されている。そして、第1冷媒回路における第1冷媒の循環経路は、制御部が循環経路切替部を切替制御することにより、第1循環経路と、第2循環経路と、第3循環経路とに切り替えられる。
第1循環経路では、第1圧縮機、外気熱交換器、第1絞り部、電池熱交換器及び第1圧縮機の順で第1冷媒が循環する。第2循環経路では、第1圧縮機、電池熱交換器、第1絞り部、外気熱交換器及び第1圧縮機の順で第1冷媒が循環する。第3循環経路では、第1圧縮機、第1冷媒/冷却液熱交換器、第2絞り部、外気熱交換器及び第1圧縮機の順で第1冷媒が循環する。本明細書における「絞り部」とは、開度が一定の固定絞り及び開度が可変の可変絞りの双方を含み、可変絞りとしては、例えば弁開度が0%~100%の範囲で調整可能な電子式の膨張弁を挙げることができる。
この車両用熱マネジメントシステムは、制御部の制御により、第1冷媒回路が電池冷却モード、電池暖機モード及び2段ヒートポンプモードで作動する。
電池冷却モードでは、循環経路切替部により、第1冷媒の循環経路が第1循環経路に切り替えられる。これにより、第1循環経路では、第1圧縮機で圧縮された第1冷媒が第1冷媒回路の凝縮器として機能する外気熱交換器にて外気に放熱し、放熱後に第1絞り部で減圧された第1冷媒が第1冷媒回路の蒸発器として機能する電池熱交換器にて車載電池から吸熱する。その結果、車載電池が冷却される。本明細書における「車載電池」とは、車両に搭載される電池のことで、走行用モータへの供給電力を蓄える蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池等の二次電池やその他の電池が含まれる。
電池暖機モードでは、循環経路切替部により、第1冷媒の循環経路が第2循環経路に切り替えられる。これにより、第2循環経路では、第1圧縮機で圧縮された第1冷媒が第1冷媒回路の凝縮器として機能する電池熱交換器にて車載電池に放熱し、放熱後に第1絞り部で減圧された第1冷媒が第1冷媒回路の蒸発器として機能する外気熱交換器にて外気から吸熱する。その結果、車載電池が加熱される。
こうして電池冷却モード及び電池暖機モードでは、第1冷媒回路の冷却能力及び加熱能力に応じて車載電池を冷却及び加熱することができるので、車載電池の適切な温度調整が可能になる。
また、2段ヒートポンプモードでは、循環経路切替部により、第1冷媒の循環経路が第3循環経路に切り替えられる。これにより、第3循環経路では、第1圧縮機で圧縮された第1冷媒が第1冷媒回路の蒸発器として機能する外気熱交換器にて外気から吸熱する。吸熱後の第1冷媒は、第1圧縮機で圧縮されて高温になり、第1冷媒回路の凝縮器として機能する第1冷媒/冷却液熱交換器にて冷却液に放熱する。放熱後の第1冷媒は、第2絞り部で減圧されて、外気熱交換器に導入される。
2段ヒートポンプモードにおいて、車載発熱体を冷却する冷却液回路では、回路内を循環する冷却液が、第1冷媒/冷却液熱交換器にて第1冷媒から吸熱するとともに車載発熱体からも吸熱し、かつ、第2冷媒/冷却液熱交換器にて第2冷媒に放熱する。本明細書における「冷却液」とは、車両用の冷却水、すなわちクーラント液が含まれる。本明細書における「車載発熱体」とは、電池熱交換器で温度調節する車載電池以外の発熱体を意味し、例えば車両の走行用モータやPCU等の電気部品を挙げることができる。
2段ヒートポンプモードにおいて、車室内を空調する第2冷媒回路では、第2冷媒が、第2冷媒回路の蒸発器として機能する第2冷媒/冷却液熱交換器にて冷却液から吸熱する。冷却液によって加熱された吸熱後の第2冷媒は、第2圧縮機で圧縮されてさらに高温になり、第2冷媒回路の凝縮器として機能する内気熱交換器にて室内空気に放熱して、車室内を暖房する。放熱後の第2冷媒は、第3絞り部で減圧されて、第2冷媒/冷却液熱交換器に導入される。
こうして2段ヒートポンプモードでは、第1冷媒回路で外気から吸熱した空気熱及び冷却液回路で車載発熱体から吸熱した車載発熱体の排熱を熱源とするとともに、2つの冷媒回路で冷媒の圧縮を2回行うことにより、第2冷媒回路における第2冷媒を効果的に加熱して高温にすることができる。このため、寒冷地などで外気温が低い時でも、第1冷媒回路の加熱能力及び第2冷媒回路の加熱能力に応じて、第2冷媒回路で車室内を効果的に暖房することができる。
したがって、この車両用熱マネジメントシステムによれば、電池搭載車両において車載電池の温度調整と車室内の空調とを適切に行うことができ、しかも寒冷地などで外気温が低い時でも車室内を効果的に暖房することができる。
循環経路切替部は、方向切替部と、流路切替部とを有することが好ましい。方向切替部は、第1圧縮機で圧縮された第1冷媒の循環方向を切り替える。流路切替部は、方向切替部と第1流路又は第2流路とを選択的に接続させる。
方向切替部は、四方弁又は第1開閉弁群を有することが好ましい。流路切替部は、三方弁又は第2開閉弁群を有することが好ましい。
方向切替部の四方弁は、吸入口と流路切替部とを接続するとともに吐出口と外気熱交換器とを接続する第1接続状態と、吸入口と外気熱交換器とを接続するとともに吐出口と流路切替部とを接続する第2接続状態とに切り替わる。
方向切替部の第1開閉弁群は、第1開閉弁、第2開閉弁、第3開閉弁及び第4開閉弁よりなる。第1開閉弁は、吸入口と流路切替部とを接続する第1接続路に設けられる。第2開閉弁は、吐出口と外気熱交換器とを接続する第2接続路に設けられる。第3開閉弁は、吸入口と外気熱交換器とを接続する第3接続路に設けられる。第4開閉弁は、吐出口と流路切替部とを接続する第4接続路に設けられる。
流路切替部の三方弁は、方向切替部と第1流路とを接続する第3接続状態と、方向切替部と第2流路とを接続する第4接続状態とに切り替わる。
流路切替部の第2開閉弁群は、第5開閉弁及び第6開閉弁よりなる。第5開閉弁は、第1流路に設けられて方向切替部と電池熱交換器との間に配置される。第6開閉弁は、第2流路に設けられて方向切替部と第1冷媒/冷却液熱交換器との間に配置される。
この場合、四方弁内における流路の切り替えや、第1開閉弁群における第1開閉弁~第4開閉弁の開閉切替により、第1圧縮機で圧縮された第1冷媒の循環方向を切り替えることができる。また、三方弁内における流路の切り替えや、第2開閉弁群における第5開閉弁及び第6開閉弁の開閉切替により、第1圧縮機と第1流路又は第2流路とを選択的に接続することができる。
本発明の車両用熱マネジメントシステムによれば、電池搭載車両において車載電池の冷却と車室内の空調とを適切に行うことができ、しかも寒冷地などで外気温が低い時でも車室内を効果的に暖房することができる。
図1は、実施例1の車両用熱マネジメントシステムを概念的に示すシステム構成図である。 図2は、実施例1の車両用熱マネジメントシステムの全体構成を模式的に示すシステム構成図である。 図3は、実施例1の車両用熱マネジメントシステムに係り、電池冷却モードを説明するシステム構成図である。 図4は、実施例1の車両用熱マネジメントシステムに係り、電池暖機モードを説明するシステム構成図である。 図5は、実施例1の車両用熱マネジメントシステムに係り、冷却水加熱モードを説明するシステム構成図である。 図6は、実施例1の車両用熱マネジメントシステムに係り、2段ヒートポンプモードを説明するシステム構成図である。 図7は、実施例2の車両用熱マネジメントシステムに係り、車室内冷房冷却水冷却モードを説明するシステム構成図である。 図8は、実施例3の車両用熱マネジメントシステムの全体構成を模式的に示すシステム構成図である。
以下、本発明を具体化した実施例1~3を図面を参照しつつ説明する。実施例1~3の車両用熱マネジメントシステムは、電動モータから走行用の駆動力を得る電池搭載車両に搭載される。電池搭載車両としては、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車を挙げることができる。実施例1~3の車両用熱マネジメントシステムは、車室内の空調を行うとともに、車載電池及び車載発熱体の温度調整を行う。
車載電池は、走行用モータに電力を供給するための蓄電装置を構成する。車載電池は複数の電池セルを有し、各電池セルはリチウムイオン二次電池等の二次電池よりなる。車載発熱体は、例えば、モータやPCU等の電気部品のことである。
(実施例1)
この車両用熱マネジメントシステムは、図1にシステム構成図を概念的に示すように、第1冷媒回路1と、冷却水回路2と、第2冷媒回路3と、第1冷媒/冷却水熱交換器4と、第2冷媒/冷却水熱交換器5と、制御部6とを備えている。冷却水回路2は、本発明の冷却液回路の一例である。第1冷媒/冷却水熱交換器4は、本発明の第1冷媒/冷却液熱交換器の一例である。第2冷媒/冷却水熱交換器5は、本発明の第2冷媒/冷却液熱交換器の一例である。
第1冷媒/冷却水熱交換器4は、第1冷媒回路1及び冷却水回路2の双方に組み込まれて、第1冷媒回路1と冷却水回路2とを連結している。第2冷媒/冷却水熱交換器5は、冷却水回路2及び第2冷媒回路3の双方に組み込まれて、冷却水回路2と第2冷媒回路3とを連結している。
第1冷媒回路1は、回路内を循環する第1冷媒R1と車載電池との熱交換により、車載電池の温度調整を行う。また、第1冷媒回路1は、回路内を循環する第1冷媒R1と冷却水回路2の冷却水Lとの熱交換により、冷却水Lの温度調整を行う。冷却水Lは、本発明の熱媒体としての冷却液の一例である。本実施例における冷却水LはLLCである。
第1冷媒回路1は、第1圧縮機10と、電池熱交換器11と、固定絞り12と、第1冷媒/冷却水熱交換器4と、第1膨張弁13と、外気熱交換器14とを備えている。第1圧縮機10、電池熱交換器11、固定絞り12、第1冷媒/冷却水熱交換器4、第1膨張弁13及び外気熱交換器14は、第1冷媒流路15によって接続されている。固定絞り12は、本発明の第1絞り部の一例である。第1膨張弁13は、本発明の第2絞り部の一例である。
第1冷媒流路15は、電池熱交換器11及び固定絞り12が設けられた第1流路15aと、第1冷媒/冷却水熱交換器4及び第1膨張弁13が設けられた第2流路15bとを有する。第1流路15aと第2流路15bとは並列に接続されている。
第1圧縮機10は、吸入口10aから吸入した第1冷媒媒R1を圧縮して吐出口10bから吐出する。第1圧縮機10は、第1冷媒R1を第1冷媒流路15内で循環させる。電池熱交換器11は、第1冷媒R1と車載電池とを熱交換させる。第1流路15aは車載電池に隣接された温調用流路に接続されている。電池熱交換器11内において、この温調用流路を流通する第1冷媒R1と車載電池とが熱交換することで、車載電池の温度調整が行われる。固定絞り12は、その絞り開度に応じて第1冷媒R1を減圧する。第1膨張弁13は、弁開度が0%~100%の範囲で調整可能な電子式の膨張弁である。第1膨張弁13の弁開度は制御部6により制御される。第1冷媒/冷却水熱交換器4は、第1冷媒回路1を循環する第1冷媒R1と、冷却水回路2を循環する冷却水Lとを熱交換させる。外気熱交換器14は、第1冷媒R1と外気とを熱交換させる。
第1冷媒回路1は循環経路切替部16を備えている。循環経路切替部16は、第1冷媒回路1における第1冷媒R1の循環経路を、第1循環経路17(図3参照)と、第2循環経路18(図4参照)と、第3循環経路19(図5及び図6参照)とに切り替える。第1循環経路17には、第1圧縮機10と、外気熱交換器14と、固定絞り12と、電池熱交換器11とが設けられている。第1循環経路17は、第1圧縮機10、外気熱交換器14、固定絞り12、電池熱交換器11及び第1圧縮機10の順で第1冷媒R1を循環させる。第2循環経路18には、第1圧縮機10と、電池熱交換器11と、固定絞り12と、外気熱交換器14とが設けられている。第2循環経路18は、第1圧縮機10、電池熱交換器11、固定絞り12、外気熱交換器14及び第1圧縮機10の順で第1冷媒R1を循環させる。第3循環経路19には、第1圧縮機10と、第1冷媒/冷却水熱交換器4と、第1膨張弁13と、外気熱交換器14とが設けられている。第3循環経路19は、第1圧縮機10、第1冷媒/冷却水熱交換器4、第1膨張弁13、外気熱交換器14及び第1圧縮機10の順で第1冷媒R1を循環させる。
循環経路切替部16は、方向切替部としての四方弁20と、流路切替部としての三方弁21とを有する。
四方弁20は、第1冷媒R1の循環方向、すなわち第1冷媒流路15における第1冷媒R1の循環方向を切り替える。具体的には、四方弁20は、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が流路切替部としての三方弁21に向かう第1循環方向と、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が外気熱交換器14に向かう第2循環方向とに切り替える。
四方弁20は、第1接続状態と、第2接続状態とに切り替わる。四方弁20の第1接続状態では、第1圧縮機10の吸入口10aと三方弁21とが接続されるとともに、第1圧縮機10の吐出口10bと外気熱交換器14とが接続される(図3及び図7参照)。四方弁20の第2接続状態では、第1圧縮機10の吸入口10aと外気熱交換器14とが接続されるとともに、第1圧縮機10の吐出口10bと三方弁21とが接続される(図4~図6参照)。四方弁20は、制御部6の制御により、第1接続状態と第2接続状態とに切り替えられる。
三方弁21は、第3接続状態と、第4接続状態とに切り替わる。三方弁21の第3接続状態では、四方弁20と第1流路15aとが接続される(図3及び図4参照)。三方弁21の第4接続状態では、四方弁20と第2流路15bとが接続される(図5~図7参照)。三方弁21は、制御部6の制御により、第3接続状態と第4接続状態とに切り替えられる。
冷却水回路2は、第1ウォーターポンプ30と、第2ウォーターポンプ31と、電気部品32と、第2冷媒/冷却水熱交換器5と、第1冷媒/冷却水熱交換器4と、ラジエータ用三方弁34と、ラジエータ35とを備えている。第1ウォーターポンプ30及び第2ウォーターポンプ31は、制御部6により制御されて、冷却水Lを回路内で循環させる。冷却水回路2内における冷却水Lの循環方向は、図1において反時計回り方向となる。第2冷媒/冷却水熱交換器5は、本発明の第2冷媒/冷却液熱交換器の一例である。第1ウォーターポンプ30及び第2ウォーターポンプ31は、本発明のポンプの一例である。電気部品32は、本発明の車載発熱体の一例である。
冷却水回路2は、第1冷却水流路36と、第2冷却水流路37と、第3冷却水流路38と、第1バイパス流路39とを有する。第1冷却水流路36と第2冷却水流路37とが、第3冷却水流路38に対して並列に接続されている。第1冷却水流路36には、第1ウォーターポンプ30と、電気部品32とが設けられている。第2冷却水流路37には、第2ウォーターポンプ31と、第2冷媒/冷却水熱交換器5とが設けられている。第3冷却水流路38には、第1冷媒/冷却水熱交換器4と、ラジエータ35とが設けられている。第1冷却水流路36は電気部品32に内蔵又は隣接された冷却用流路に接続されており、電気部品32においてこの冷却用流路を冷却水Lが流通することで、電気部品32が冷却される。
第1バイパス流路39は、ラジエータ35をバイパスする。ラジエータ用三方弁34は、第3冷却水流路38を流れる冷却水Lをラジエータ35に流すか、第1バイパス流路39に流すかを切り替える。ラジエータ用三方弁34は、制御部6により制御される。
冷却水回路2では、第1ウォーターポンプ30が作動することにより、電気部品32、第1冷媒/冷却水熱交換器4、ラジエータ35又は第1バイパス流路39の順で冷却水Lが流れ、また、第2ウォーターポンプ31が作動することにより、第2冷媒/冷却水熱交換器5、第1冷媒/冷却水熱交換器4、ラジエータ35又は第1バイパス流路39の順で冷却水Lが流れる。
冷却水回路2は、回路内を循環する冷却水Lと電気部品32との熱交換により、電気部品32の温度調整を行う。冷却水回路2は、ラジエータ35における回路内を循環する冷却水Lと外気との熱交換により、外気から吸熱して冷却水Lを加熱したり、外気に放熱して冷却水Lを冷却したりする。ラジエータ35の近傍には、ラジエータ35に外気を送風する図示しない冷却ファンが設けられている。なお、冷却水Lが第1バイパス流路39を通るときは、ラジエータ35の機能は停止する。冷却水Lがラジエータ35を通るときでも、冷却ファンが停止していれば、冷却水Lが実質的に外気と熱交換することはない。
第2冷媒回路3は、回路内を循環する第2冷媒R2と車室内へ送られる室内空気との熱交換により、車室内の空調を行う。また、第2冷媒回路3は、回路内を循環する第2冷媒R2と冷却水回路2の冷却水Lとの熱交換により、冷却水Lから吸熱して冷却水Lを冷却したり、冷却水Lに放熱して冷却水Lを加熱したりする。
第2冷媒回路3は、第2圧縮機50と、内気加熱器51と、第2膨張弁52と、第2冷媒/冷却水熱交換器5と、第3膨張弁53と、内気冷却器54とを備えている。第2圧縮機50、内気加熱器51、第2膨張弁52、第2冷媒/冷却水熱交換器5、第3膨張弁53及び内気冷却器54は、この順で第2冷媒流路55によって接続されている。第2膨張弁52は、本発明の第3絞り部の一例である。内気加熱器51は、本発明の内気熱交換器の一例である。
第2圧縮機50は、制御部6により制御され、第2冷媒R2を圧縮して第2冷媒流路55を循環させる。第2冷媒回路3における第2冷媒R2の循環方向は図1の反時計回り方向である。すなわち、第2圧縮機50で圧縮された第2冷媒R2は内気加熱器51に向かう。
第2膨張弁52及び第3膨張弁53はいずれも、弁開度が0%~100%の範囲で調整可能な電子式の膨張弁である。第2膨張弁52及び第3膨張弁53の弁開度は制御部6により制御される。
第2冷媒回路3は、第2バイパス流路56と、第3バイパス流路57とを有する。第2バイパス流路56は内気加熱器51をバイパスし、第3バイパス流路57は内気冷却器54をバイパスする。第2バイパス流路56には加熱器用開閉弁58が設けられ、第3バイパス流路57には冷却器用開閉弁59が設けられている。加熱器用開閉弁58及び冷却器用開閉弁59の開閉切替は制御部6により制御される。
第2冷媒流路55を流れる第2冷媒R2は、加熱器用開閉弁58が閉じており、かつ、第2膨張弁52が開いているときに、内気加熱器51側を流れ、加熱器用開閉弁58が開き、かつ、第2膨張弁52が全閉状態のときに、第2バイパス流路56側を流れる。また、第2冷媒流路55を流れる第2冷媒R2は、冷却器用開閉弁59が閉じており、かつ、第3膨張弁53が開いているときに、内気冷却器54側を流れ、冷却器用開閉弁59が開き、かつ、第3膨張弁53が全閉状態のときに、第3バイパス流路57側を流れる。
内気加熱器51は、図示しない送風ファンによって車室内に送られる室内空気と第2冷媒R2とを熱交換させる。内気加熱器51が第2冷媒回路3の凝縮器として機能するときは、内気加熱器51にて第2冷媒R2が室内空気に放熱する。第2冷媒R2との熱交換によって加熱された室内空気は、図示しない送風ファンによって車室内に送られて車室内の暖房に供される。第2冷媒R2が第2バイパス流路56を通るときは、内気加熱器51の機能は停止する。
内気冷却器54は、図示しない送風ファンによって車室内に送られる室内空気と第2冷媒R2とを熱交換させる。内気冷却器54が第2冷媒回路2の蒸発器として機能するときは、内気冷却器54にて第2冷媒R2が室内空気から吸熱する。第2冷媒R2との熱交換によって冷却された室内空気は、図示しない送風ファンによって車室内に送られて車室内の冷房に供される。第2冷媒R2が第3バイパス流路57を通るときは、内気冷却器54の機能は停止する。
制御部6は、電子制御装置よりなり、第1冷媒回路1、冷却水回路2及び第2冷媒回路3の作動を制御する。
制御部6は、第1冷媒回路1において、第1圧縮機10、四方弁20、三方弁21及び第1膨張弁13の作動を制御する。制御部6は、冷却水回路2において、第1ウォーターポンプ30、第2ウォーターポンプ31、ラジエータ用三方弁34及び図示しない冷却ファンの作動を制御する。制御部6は、第2冷媒回路3において、第2圧縮機50、第2膨張弁52、第3膨張弁53、加熱器用開閉弁58、冷却器用開閉弁59及び図示しない送風ファンの作動を制御する。
上記構成を有する電池温調システムを備えた車両用熱マネジメントシステムの作動について、以下に説明する。
(電池冷却モード)
図3に示すように、第1冷媒回路1は、制御部6の制御により、電池冷却モードで作動する。電池冷却モードにおける第1冷媒回路1は、外気に放熱するとともに車載電池を冷却する。
電池冷却モードにおける第1冷媒回路1では、循環経路切替部16により、第1冷媒R1の循環経路が第1循環経路17に切り替えられる。
具体的には、循環経路切替部16の方向切替部である四方弁20が第1接続状態に切り替わり、吸入口10aと三方弁21とが接続されるとともに、吐出口10bと外気熱交換器14とが接続される。これにより、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が外気熱交換器14に向かう第2循環方向に切り替わる。
また、循環経路切替部16の流路切替部である三方弁21が第3接続状態に切り替わり、四方弁20と第1流路15aとが接続される。
また、制御部6の制御により、第1膨張弁13の弁開度が0%とされ、第1膨張弁13が全閉状態とされる。
これにより、第1循環経路17では、第1圧縮機10で圧縮されて吐出口10bから吐出された第1冷媒R1が四方弁20を介して外気熱交換器14に向かい、第1冷媒回路1の凝縮器として機能する外気熱交換器14にて外気に放熱する。放熱後の第1冷媒R1は、固定絞り12で減圧される。固定絞り12で減圧された第1冷媒R1は、第1冷媒回路1の蒸発器として機能する電池熱交換器11にて車載電池から吸熱する。その結果、車載電池が冷却される。電池熱交換器11にて車載電池から吸熱した第1冷媒R1は三方弁21を通過した後、四方弁20を介して第1圧縮機10の吸入口10aに導入される。
こうして単独で作動する第1冷媒回路1により、第1冷媒回路1の冷却能力に応じて車載電池を効果的に冷却することができる。
(電池暖機モード)
図4に示すように、第1冷媒回路1は、制御部6の制御により、電池暖機モードで作動する。電池暖機モードにおける第1冷媒回路1は、外気から吸熱するとともに車載電池を暖機する。
電池暖機モードにおける第1冷媒回路1では、循環経路切替部16により、第1冷媒R1の循環経路が第2循環経路18に切り替えられる。
具体的には、循環経路切替部16の方向切替部である四方弁20が第2接続状態に切り替わり、吸入口10aと外気熱交換器14とが接続されるとともに、吐出口10bと三方弁21とが接続される。これにより、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が三方弁21に向かう第1循環方向に切り替わる。
また、循環経路切替部16の流路切替部である三方弁21が第3接続状態に切り替わり、四方弁20と第1流路15aとが接続される。
これにより、第2循環経路18では、第1圧縮機10で圧縮されて吐出口10bから吐出された第1冷媒R1が四方弁20を介して三方弁21に向かい、三方弁21を通過後、第1冷媒回路1の凝縮器として機能する電池熱交換器11にて車載電池に放熱する。その結果、車載電池が加熱される。放熱後に固定絞り12で減圧された第1冷媒R1が第1冷媒回路1の蒸発器として機能する外気熱交換器14にて外気から吸熱する。吸熱後の第1冷媒R1は、四方弁20を介して第1圧縮機10の吸入口10aに導入される。
こうして単独で作動する第1冷媒回路1により、第1冷媒回路1の加熱能力に応じて車載電池を効果的に暖機することができる。
(冷却水加熱モード)
図5に示すように、第1冷媒回路1及び冷却水回路2は、制御部6の制御により、冷却水加熱モードで作動する。冷却水加熱モードにおける第1冷媒回路1は、外気から吸熱するとともに冷却水Lを加熱する。
冷却水加熱モードにおける第1冷媒回路1では、循環経路切替部16により、第1冷媒R1の循環経路が第3循環経路19に切り替えられる。
具体的には、循環経路切替部16の方向切替部である四方弁20が第2接続状態に切り替わり、吸入口10aと外気熱交換器14とが接続されるとともに、吐出口10bと三方弁21とが接続される。これにより、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が三方弁21に向かう第1循環方向に切り替わる。
また、循環経路切替部16の流路切替部である三方弁21が第4接続状態に切り替わり、四方弁20と第2流路15bとが接続される。さらに、制御部6の制御により、第1膨張弁13が所定の開状態とされる。
これにより、第3循環経路19では、第1圧縮機10で圧縮されて吐出口10bから吐出された第1冷媒R1が四方弁20を介して三方弁21に向かい、三方弁21を通過後、第1冷媒回路1の凝縮器として機能する第1冷媒/冷却水熱交換器4にて冷却水Lに放熱する。その結果、冷却水Lが加熱される。放熱後に第1膨張弁13で減圧された第1冷媒R1が第1冷媒回路1の蒸発器として機能する外気熱交換器14にて外気から吸熱する。吸熱後の第1冷媒R1は、四方弁20を介して第1圧縮機10の吸入口10aに導入される。
こうして単独で作動する第1冷媒回路1により、第1冷媒回路1の加熱能力に応じて冷却水Lを効果的に加熱することができる。
冷却水加熱モードにおける冷却水回路2では、制御部6の制御により、第1ウォーターポンプ30が作動する。また、制御部6の制御により、冷却水Lが第1バイパス流路39を通るようにラジエータ用三方弁34が切り替えられるか、図示しない冷却ファンが停止される。
これにより、冷却水回路2では、回路内を循環する冷却水Lは、第1冷媒/冷却水熱交換器4にて第1冷媒R1と熱交換して第1冷媒R1から吸熱する。
冷却水回路2内を循環する冷却水Lよりも外気温が高い場合は、冷却水Lがラジエータ35を通るようにラジエータ用三方弁34を切り替えるとともに、図示しない冷却ファンを作動させてもよい。これにより冷却水Lはラジエータ35にて外気から吸熱する。
こうして冷却水回路2では、加熱された冷却水Lにより電気部品32を加熱することができる。
(2段ヒートポンプモード)
図6に示すように、第1冷媒回路1、冷却水回路2及び第2冷媒回路3は、制御部6の制御により、2段ヒートポンプモードで作動する。2段ヒートポンプモードでは、車室内を空調する第2冷媒回路3が車室内を暖房するように作動するとともに、車載電池の温度を調整する第1冷媒回路1が冷却水回路2の冷却水Lを加熱するように作動する。
2段ヒートポンプモードでは、第1冷媒回路1が冷却水加熱モードと同様に作動する。
すなわち、2段ヒートポンプモードにおける第1冷媒回路1では、循環経路切替部16により、第1冷媒R1の循環経路が第3循環経路19に切り替えられる。
具体的には、四方弁20が第2接続状態に切り替わり、吸入口10aと外気熱交換器14とが接続されるとともに、吐出口10bと三方弁21とが接続される。これにより、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が三方弁21に向かう第1循環方向に切り替わる。
また、循環経路切替部16の流路切替部である三方弁21が第4接続状態に切り替わり、四方弁20と第2流路15bとが接続される。さらに、制御部6の制御により、第1膨張弁13が所定の開状態とされる。
これにより、第3循環経路19では、第1圧縮機10で圧縮されて吐出口10bから吐出された第1冷媒R1が四方弁20を介して三方弁21に向かい、三方弁21を通過後、第1冷媒回路1の凝縮器として機能する第1冷媒/冷却水熱交換器4にて冷却水Lに放熱する。その結果、冷却水Lが加熱される。放熱後に第1膨張弁13で減圧された第1冷媒R1が第1冷媒回路1の蒸発器として機能する外気熱交換器14にて外気から吸熱する。吸熱後の第1冷媒R1は、四方弁20を介して第1圧縮機10の吸入口10aに導入される。
2段ヒートポンプモードにおける冷却水回路2では、制御部6の制御により、第1ウォーターポンプ30及び第2ウォーターポンプ31が作動する。また、制御部6の制御により、冷却水Lが第1バイパス流路39を通るようにラジエータ用三方弁34が切り替えられるか、図示しない冷却ファンが停止される。
これにより、冷却水回路2では、回路内を循環する冷却水Lは、第1冷媒/冷却水熱交換器4にて第1冷媒R1と熱交換して第1冷媒R1から吸熱するとともに、電気部品32からも吸熱し、かつ、第2冷媒/冷却水熱交換器5にて第2冷媒R2と熱交換して第2冷媒R2に放熱する。
なお、冷却水回路2内を循環する冷却水Lよりも外気温が高い場合は、冷却水Lがラジエータ35を通るようにラジエータ用三方弁34を切り替えるとともに、図示しない冷却ファンを作動させてもよい。これにより冷却水Lはラジエータ35にて外気から吸熱する。
2段ヒートポンプモードにおける第2冷媒回路3では、制御部6に制御により、加熱器用開閉弁58が閉状態にされるとともに第2膨張弁52が所定の開状態とされ、かつ、冷却器用開閉弁59が開状態にされるとともに第3膨張弁53が全閉状態とされる。
これにより、第2圧縮機50で圧縮された第2冷媒R2は、内気加熱器51に導入される。内気加熱器51は第2冷媒回路3の凝縮器として機能し、内気加熱器51にて第2冷媒R2が室内空気に放熱する。加熱された室内空気は、車室内の暖房に供される。放熱後の第2冷媒R2は第2膨張弁52で減圧されて第2冷媒/冷却水熱交換器5に導入される。第2冷媒/冷却水熱交換器5は第2冷媒回路3の蒸発器として機能し、第2冷媒/冷却水熱交換器5にて第2冷媒R2が冷却水回路2の冷却水Lから吸熱する。吸熱後の第2冷媒R2は第3バイパス流路57を通って第2圧縮機50に導入される。
こうして2段ヒートポンプモードでは、第1冷媒回路1で外気から吸熱した空気熱及び冷却水回路2で電気部品32から吸熱した電気部品32の排熱を熱源とするとともに、第1冷媒回路1及び第2冷媒回路3で冷媒の圧縮を2回行うことにより、第2冷媒回路3における第2冷媒R2を効果的に加熱して高温にすることができる。このため、寒冷地などで外気温が低い時でも、第1冷媒回路1の加熱能力及び第2冷媒回路3の加熱能力に応じて、第2冷媒回路3で車室内を効果的に暖房することができる。
したがって、この車両用熱マネジメントシステムによれば、電池搭載車両において車載電池の温度調整と車室内の空調とを適切に行うことができ、しかも寒冷地などで外気温が低い時でも車室内を効果的に暖房することができる。
(実施例2)
図7に示すように、実施例2の車両用熱マネジメントシステムは、第1冷媒回路1において、本発明の第1絞り部として、実施例1における固定絞り12の代わりに、弁開度が0%~100%の範囲で調整可能な電子式の第4膨張弁22を採用している。
この車両用熱マネジメントシステムにおける第1冷媒回路1、冷却水回路2及び第2冷媒回路3は、制御部6の制御により、車室内冷房冷却水冷却モードで作動する。
(車室内冷房冷却水冷却モード)
車室内冷房冷却水冷却モードにおける第1冷媒回路1では、制御部6が循環経路切替部16を制御することで、第1冷媒R1の循環経路が第4循環経路23に切り替えられる。
具体的には、循環経路切替部16の方向切替部である四方弁20が第1接続状態に切り替わり、吸入口10aと三方弁21とが接続されるとともに、吐出口10bと外気熱交換器14とが接続される。これにより、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が外気熱交換器14に向かう第2循環方向に切り替わる。
また、循環経路切替部16の流路切替部である三方弁21が第4接続状態に切り替わり、四方弁20と第2流路15bとが接続される。さらに、制御部6の制御により、第1膨張弁13が所定の開状態とされ、かつ、第4膨張弁22の弁開度が0%とされて第4膨張弁22が全閉状態とされる。
これにより、第4循環経路23では、第1圧縮機10で圧縮されて吐出口10bから吐出された第1冷媒R1が四方弁20を介して外気熱交換器14に向かい、第1冷媒回路1の凝縮器として機能する外気熱交換器14にて外気に放熱する。放熱後に第1膨張弁13で減圧された第1冷媒R1が第1冷媒回路1の蒸発器として機能する第1冷媒/冷却水熱交換器4にて冷却水Lから吸熱する。その結果冷却水Lが冷却される。吸熱後の第1冷媒R1は、三方弁21を通過後、四方弁20を介して第1圧縮機10の吸入口10aに導入される。
こうして第1冷媒回路1により、第1冷媒回路1の冷却能力に応じて冷却水Lを効果的に冷却することができる。
車室内冷房冷却水冷却モードにおける冷却水回路2では、制御部6の制御により、第2ウォーターポンプ31及び図示しない冷却ファンが作動する。また、制御部6の制御により、冷却水Lがラジエータ35を通るようにラジエータ用三方弁34が切り替えられる。
これにより、冷却水回路2では、回路内を循環する冷却水Lは、後述するように第2冷媒/冷却水熱交換器5にて第2冷媒R2から吸熱する一方、第1冷媒/冷却水熱交換器4にて第1冷媒R1に放熱するとともに、ラジエータ35にて外気に放熱する。
また、冷却水回路2では、必要に応じて制御部6の制御により、第1ウォーターポンプ30を作動させれば、電気部品32を冷却水Lで冷却することができる。
車室内冷房冷却水冷却モードにおける第2冷媒回路3では、制御部6に制御により、加熱器用開閉弁58が開状態にされるとともに第2膨張弁52が全閉状態とされ、かつ、冷却器用開閉弁59が閉状態とされるとともに第3膨張弁53が所定の開状態とされる。
これにより、第2圧縮機50で圧縮された第2冷媒R2は、第2バイパス流路56を通って、第1冷媒/冷却水熱交換器5に導入される。第2冷媒/冷却水熱交換器5は第2冷媒回路3の凝縮器として機能し、第2冷媒/冷却水熱交換器5にて第2冷媒R2が冷却水Lに放熱する。放熱後の第2冷媒R2は第3膨張弁53で減圧されて内気冷却器54に導入される。内気冷却器54は、第2冷媒回路3の蒸発器として機能し、内気冷却器54にて第2冷媒R2が室内空気から吸熱する。冷却された室内空気は、車室内の冷房に供される。吸熱後の第2冷媒R2は第2圧縮機50に導入される。
こうして車室内冷房冷却水冷却モードでは、第2冷媒回路3で車室内を冷房しながら、第1冷媒回路1の冷却能力に応じて冷却水Lを冷却することができる。その結果、車室内を冷房しながら、電気部品32を効果的に冷却することができる。
(実施例3)
図8に示すように、実施例3の車両用熱マネジメントシステムは、第1冷媒回路1において、循環経路切替部16の構成を変更している。
実施例3における循環経路切替部16は、方向切替部として、実施例1における四方弁20の代りに第1開閉弁群24を有する。また、この循環経路切替部16は、流路切替部として、実施例1における三方弁21の代りに第2開閉弁群26を有する。
第1開閉弁群24は、第1冷媒流路15における第1冷媒R1の循環方向を切り替える。具体的には、第1開閉弁群24は、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が流路切替部としての第2開閉弁群26に向かう第1循環方向と、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1が外気熱交換器14に向かう第2循環方向とに切り替える。
第1開閉弁群24は、4個の第1開閉弁24a、第2開閉弁24b、第3開閉弁24c、第4開閉弁24dを有している。第1~第4開閉弁24a~24dの開閉切替は、制御部6により制御される。
第1開閉弁24aは、圧縮機10の吸入口10aと流路切替部としての第2開閉弁群26とを接続する第1接続路25aに設けられている。第2開閉弁24bは、圧縮機10の吐出口10bと外気熱交換器14とを接続する第2接続路25bに設けられている。第3開閉弁24cは、圧縮機10の吸入口10aと外気熱交換器14とを接続する第3接続路25cに設けられている。第4開閉弁24dは、圧縮機10の吐出口10bと流路切替部としての第2開閉弁群26とを接続する第4接続路25dに設けられている。
第1開閉弁24a及び第2開閉弁24bが閉状態とされ、第3開閉弁24c及び第4開閉弁24dが開状態とされることで、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R1は流路切替部としての第2開閉弁群26に向かう第1循環方向となる。一方、第1開閉弁24a及び第2開閉弁24bが開状態とされ、第3開閉弁24c及び第4開閉弁24dが閉状態とされることで、第1圧縮機10で圧縮された第1冷媒R2は外気熱交換器14に向かう第2循環方向となる。
第2開閉弁群26は、方向切替部としての第1開閉弁群24と第1流路15aとを接続する第3接続状態と、方向切替部としての第1開閉弁群24と第2流路15bとを接続する第4接続状態とに切り替える。
第2開閉弁群26は、2個の第5開閉弁26a、第6開閉弁26bを有している。第5開閉弁26a及び第6開閉弁26bの開閉切替は、制御部6により制御される。
第5開閉弁26aは、第1流路15aに設けられて、方向切替部としての第1開閉弁群24と電池熱交換器11との間に配置されている。第6開閉弁26bは、第2流路15bに設けられて、方向切替部としての第1開閉弁群24と第1冷媒/冷却水熱交換器4との間に配置されている。
第5開閉弁26aが開状態とされ、かつ第6開閉弁26bが閉状態とされることで、方向切替部としての第1開閉弁群24と第1流路15aとが接続された第3接続状態となる。また、第5開閉弁26aが閉状態とされ、かつ第6開閉弁26bが開状態とされることで、方向切替部としての第1開閉弁群24と第2流路15bとが接続された第4接続状態となる。
その他の構成は実施例1と同様である。したがって、この車両用熱マネジメントシステムも実施例1と同様の作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施例1~3に即して説明したが、本発明は上記実施例1~3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1及び2では、方向切替部として四方弁20を採用するとともに、流路切替部として三方弁21を採用した。また、実施例3では、方向切替部として第1開閉弁群24を採用するとともに、流路切替部として第2開閉弁群26を採用した。本発明はこれらに限定されず、例えば、方向切替部として第1開閉弁群を採用するとともに、流路切替部として三方弁を採用したり、あるいは方向切替部として四方弁を採用するとともに、流路切替部として第2開閉弁群を採用したりしてもよい。
また、実施例1又は3の第1冷媒回路1において、第1絞り部として、固定絞り12の代りに弁開度が調整可能な電子式の膨張弁を採用してもよい。
また、第2冷媒回路3において、加熱器用開閉弁58の代りに第2バイパス流路56の入り口側に三方弁を設けてもよいし、同様に冷却器用開閉弁59の代りに第3バイパス流路57の入り口側に三方弁を設けてもよい。
本発明の車両用熱マネジメントシステムは、電池搭載車両に利用することができる。
1…第1冷媒回路
2…冷却水回路(冷却液回路)
3…第2冷媒回路
4…第1冷媒/冷却水熱交換器(第1冷媒/冷却液熱交換器)
5…第2冷媒/冷却水熱交換器(第2冷媒/冷却液熱交換器)
6…制御部
10…第1圧縮機
11…電池熱交換器
12…固定絞り(第1絞り部)
13…第1膨張弁(第2絞り部)
14…外気熱交換器
15…第1冷媒流路
15a…第1流路
15b…第2流路
16…循環経路切替部
17…第1循環流路
18…第2循環流路
19…第3循環経路
20…四方弁(方向切替部)
21…三方弁(流路切替部)
22…第4膨張弁(第1絞り部)
24…第1開閉弁群(方向切替部)
24a~24d…第1~第4開閉弁
25a~25d…第1~第4接続路
26…第2開閉弁群(流路切替部)
26a…第5開閉弁
26b…第6開閉弁
30…第1ウォーターポンプ(ポンプ)
31…第2ウォーターポンプ(ポンプ)
32…電気部品(車載発熱体)
50…第2圧縮機
51…内気加熱器(内気熱交換器)
52…第2膨張弁(第3絞り部)

Claims (2)

  1. 吸入口から吸入した第1冷媒を圧縮して吐出口から吐出する第1圧縮機と、第1冷媒と車載電池とを熱交換させる電池熱交換器と、第1冷媒と外気とを熱交換させる外気熱交換器と、第1冷媒を減圧させる第1絞り部とを有し、前記車載電池の温度を調整する第1冷媒回路と、
    冷却液を圧送するポンプを有し、車載発熱体を冷却する冷却液回路と、
    第2冷媒を吸入するとともに吸入した第2冷媒を圧縮して吐出する第2圧縮機と、第2冷媒と車室内に供給される室内空気とを熱交換させる内気熱交換器と、第2冷媒を減圧させる第3絞り部とを有し、前記車室内を空調する第2冷媒回路と、
    前記第1冷媒回路及び前記冷却液回路に組み込まれ、第1冷媒と冷却液とを熱交換させる第1冷媒/冷却液熱交換器と、
    前記第2冷媒回路及び前記冷却液回路に組み込まれ、第2冷媒と冷却液とを熱交換させる第2冷媒/冷却液熱交換器と、
    前記第1冷媒回路、前記冷却液回路及び前記第2冷媒回路の作動を制御する制御部とを備え、
    前記第1冷媒回路は、前記電池熱交換器及び前記第1絞り部が設けられた第1流路と、前記第1流路と並列接続され、前記第1冷媒/冷却液熱交換器及び第1冷媒を減圧させる第2絞り部が設けられた第2流路とを含み、
    前記第1冷媒回路は、前記第1圧縮機、前記外気熱交換器、前記第1絞り部、前記電池熱交換器及び前記第1圧縮機の順で第1冷媒を循環させる第1循環経路と、前記第1圧縮機、前記電池熱交換器、前記第1絞り部、前記外気熱交換器及び前記第1圧縮機の順で第1冷媒を循環させる第2循環経路と、前記第1圧縮機、前記第1冷媒/冷却液熱交換器、前記第2絞り部、前記外気熱交換器及び前記第1圧縮機の順で第1冷媒を循環させる第3循環経路とに第1冷媒の循環経路を切り替える循環経路切替部をさらに有し、
    前記第1冷媒回路は、前記制御部の制御により、前記車載電池を冷却する電池冷却モード、前記車載電池を加熱する電池暖機モード及び前記車室内を暖房する2段ヒートポンプモードで作動し、
    前記電池冷却モードでは、前記循環経路切替部により前記循環経路が前記第1循環経路に切り替えられ、
    前記電池暖機モードでは、前記循環経路切替部により前記循環経路が前記第2循環経路に切り替えられ、
    前記2段ヒートポンプモードでは、前記循環経路切替部により前記循環経路が前記第3循環経路に切り替えられ、
    前記2段ヒートポンプモードにおいて、前記冷却液回路では、冷却液が前記第1冷媒/冷却液熱交換器にて第1冷媒から吸熱するとともに前記第2冷媒/冷却液熱交換器にて第2冷媒に放熱し、
    前記2段ヒートポンプモードにおいて、前記第2冷媒回路では、前記第2圧縮機で圧縮された第2冷媒が前記第2冷媒回路の凝縮器として機能する前記内気熱交換器にて室内空気に放熱し、放熱後に前記第3絞り部で減圧された第2冷媒が前記第2冷媒回路の蒸発器として機能する前記第2冷媒/冷却液熱交換器にて冷却液から吸熱することを特徴とする車両用熱マネジメントシステム。
  2. 前記循環経路切替部は、前記第1圧縮機で圧縮された第1冷媒の循環方向を切り替える方向切替部と、前記方向切替部と前記第1流路又は前記第2流路とを選択的に接続させる流路切替部とを有し、
    前記方向切替部は、前記吸入口と前記流路切替部とを接続するとともに前記吐出口と前記外気熱交換器とを接続する第1接続状態と、前記吸入口と前記外気熱交換器とを接続するとともに前記吐出口と前記流路切替部とを接続する第2接続状態とに切り替わる四方弁か、又は、前記吸入口と前記流路切替部とを接続する第1接続路に設けられた第1開閉弁、前記吐出口と前記外気熱交換部とを接続する第2接続路に設けられた第2開閉弁、前記吸入口と前記外気熱交換器とを接続する第3接続路に設けられた第3開閉弁及び前記吐出口と前記流路切替部とを接続する第4接続路に設けられた第4開閉弁よりなる第1開閉弁群を有し、
    前記流路切替部は、前記方向切替部と前記第1流路とを接続する第3接続状態と、前記方向切替部と前記第2流路とを接続する第4接続状態とに切り替わる三方弁か、又は、前記第1流路に設けられて前記方向切替部と前記電池熱交換器との間に配置された第5開閉弁及び前記第2流路に設けられて前記方向切替部と前記第1冷媒/冷却液熱交換器との間に配置された第6開閉弁よりなる第2開閉弁群を有する請求項1記載の車両用熱マネジメントシステム。
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